JP2001085543A - スプリットゲート型メモリセル - Google Patents
スプリットゲート型メモリセルInfo
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Landscapes
- Semiconductor Memories (AREA)
- Non-Volatile Memory (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】過剰消去の問題がなく、読出動作時のセル電流
が大きくて正確なデータ読出が容易であり、特性にバラ
ツキがなく、微細化が可能なメモリセルを提供する。 【解決手段】スプリットゲート型メモリセル1は、P型
単結晶シリコン基板9上に形成されたN型のソース領域
3およびドレイン領域4と、各領域3,4に挟まれたチ
ャネル領域5と、チャネル領域5上に浮遊ゲート絶縁膜
10を介して形成された浮遊ゲート電極6と、チャネル
領域5上に制御ゲート絶縁膜11を介して形成された制
御ゲート電極7と、浮遊ゲート電極6の突起部6a上に
消去ゲート絶縁膜15を介して形成された消去ゲート電
極8とを備える。そして、浮遊ゲート電極6は制御ゲー
ト電極7に対して、ドレイン領域4は制御ゲート電極7
に対して、ソース領域3は浮遊ゲート電極6に対して、
それぞれ自己整合的に形成されている。
が大きくて正確なデータ読出が容易であり、特性にバラ
ツキがなく、微細化が可能なメモリセルを提供する。 【解決手段】スプリットゲート型メモリセル1は、P型
単結晶シリコン基板9上に形成されたN型のソース領域
3およびドレイン領域4と、各領域3,4に挟まれたチ
ャネル領域5と、チャネル領域5上に浮遊ゲート絶縁膜
10を介して形成された浮遊ゲート電極6と、チャネル
領域5上に制御ゲート絶縁膜11を介して形成された制
御ゲート電極7と、浮遊ゲート電極6の突起部6a上に
消去ゲート絶縁膜15を介して形成された消去ゲート電
極8とを備える。そして、浮遊ゲート電極6は制御ゲー
ト電極7に対して、ドレイン領域4は制御ゲート電極7
に対して、ソース領域3は浮遊ゲート電極6に対して、
それぞれ自己整合的に形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスプリットゲート型
メモリセルに係り、詳しくは、3つのゲート電極(浮遊
ゲート電極、制御ゲート電極、消去ゲート電極)を備え
たスプリットゲート型メモリセルに関するものである。
メモリセルに係り、詳しくは、3つのゲート電極(浮遊
ゲート電極、制御ゲート電極、消去ゲート電極)を備え
たスプリットゲート型メモリセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、USP5029130(G11C
11/40)、USP5045488(H01L 21/265)に開
示されるスプリットゲート型メモリセル(スプリットゲ
ート型トランジスタ)を用いた半導体メモリ(フラッシ
ュEEPROM(ElectricallyErasable and Programma
ble Read Only Memory ))が知られている。
11/40)、USP5045488(H01L 21/265)に開
示されるスプリットゲート型メモリセル(スプリットゲ
ート型トランジスタ)を用いた半導体メモリ(フラッシ
ュEEPROM(ElectricallyErasable and Programma
ble Read Only Memory ))が知られている。
【0003】また、本出願人も、特開平9−32115
6号公報、特開平11−31801号公報(H01L 21/82
74 H01L 29/788 H01L 29/792H01L 27/115)に開示され
るように、前記米国特許公報に記載の発明を改良した技
術を提案している。このスプリットゲート型メモリセル
は、シリコン基板上に形成されたポリシリコンの2層構
造をとり、1層目のポリシリコンにより浮遊ゲート電極
が形成され、2層目のポリシリコンにより制御ゲート電
極が形成されている。そして、制御ゲート電極の端部が
シリコン基板のチャネル領域上に配置され、その制御ゲ
ート電極の端部により選択ゲート電極が構成されてい
る。
6号公報、特開平11−31801号公報(H01L 21/82
74 H01L 29/788 H01L 29/792H01L 27/115)に開示され
るように、前記米国特許公報に記載の発明を改良した技
術を提案している。このスプリットゲート型メモリセル
は、シリコン基板上に形成されたポリシリコンの2層構
造をとり、1層目のポリシリコンにより浮遊ゲート電極
が形成され、2層目のポリシリコンにより制御ゲート電
極が形成されている。そして、制御ゲート電極の端部が
シリコン基板のチャネル領域上に配置され、その制御ゲ
ート電極の端部により選択ゲート電極が構成されてい
る。
【0004】このスプリットゲート型メモリセルにおい
て、メモリセルにデータを書き込む書込動作では、チャ
ネル領域と浮遊ゲート電極との間に高電界を生じさせ、
その高電界によりチャネル領域中の電子を加速させてホ
ットエレクトロンとし、そのホットエレクトロンを浮遊
ゲート電極に注入させ、浮遊ゲート電極中に電荷を蓄積
させる。そのため、データの書込状態にあるメモリセル
の浮遊ゲート電極中には電荷が蓄積されており、浮遊ゲ
ート電極直下のチャネル領域はオフ状態となっている。
また、データの消去状態にあるメモリセルの浮遊ゲート
電極中には電荷が蓄積されておらず、浮遊ゲート電極直
下のチャネル領域はオン状態となっている。
て、メモリセルにデータを書き込む書込動作では、チャ
ネル領域と浮遊ゲート電極との間に高電界を生じさせ、
その高電界によりチャネル領域中の電子を加速させてホ
ットエレクトロンとし、そのホットエレクトロンを浮遊
ゲート電極に注入させ、浮遊ゲート電極中に電荷を蓄積
させる。そのため、データの書込状態にあるメモリセル
の浮遊ゲート電極中には電荷が蓄積されており、浮遊ゲ
ート電極直下のチャネル領域はオフ状態となっている。
また、データの消去状態にあるメモリセルの浮遊ゲート
電極中には電荷が蓄積されておらず、浮遊ゲート電極直
下のチャネル領域はオン状態となっている。
【0005】そして、メモリセルからデータを読み出す
読出動作では、前記したチャネル領域のオン・オフ状態
により、書込状態にあるメモリセルでは消去状態にある
メモリセルよりもシリコン基板のドレイン領域からソー
ス領域へ流れるセル電流が小さくなることを利用し、そ
のセル電流の差をセンスアンプにより検出することで、
メモリセルが書込状態にあるか消去状態にあるかを判別
する。
読出動作では、前記したチャネル領域のオン・オフ状態
により、書込状態にあるメモリセルでは消去状態にある
メモリセルよりもシリコン基板のドレイン領域からソー
ス領域へ流れるセル電流が小さくなることを利用し、そ
のセル電流の差をセンスアンプにより検出することで、
メモリセルが書込状態にあるか消去状態にあるかを判別
する。
【0006】また、メモリセルのデータを消去する消去
動作では、制御ゲート電極に十数Vの電圧を印加して、
浮遊ゲート電極と制御ゲート電極との間に高電界を生じ
させ、その高電界により制御ゲート電極から浮遊ゲート
電極へファウラー−ノルドハイム・トンネル電流(Fowl
er-Nordheim Tunnel Current 以下、「FNトンネル電
流」と呼ぶ)を流させ、浮遊ゲート電極中の電子を制御
ゲート電極側へ引き抜かせる。その結果、メモリセルの
しきい値電圧が低くなる。このとき、浮遊ゲート電極か
ら電荷を過剰に抜き過ぎても(いわゆる「過剰消去」と
呼ばれる現象が発生しても)、選択ゲート電極によって
チャネル領域をオフ状態に制御することが可能になるた
め、過剰消去によりメモリセルが消去状態のままになっ
て書込状態にできなくなるという問題を回避することが
できる。
動作では、制御ゲート電極に十数Vの電圧を印加して、
浮遊ゲート電極と制御ゲート電極との間に高電界を生じ
させ、その高電界により制御ゲート電極から浮遊ゲート
電極へファウラー−ノルドハイム・トンネル電流(Fowl
er-Nordheim Tunnel Current 以下、「FNトンネル電
流」と呼ぶ)を流させ、浮遊ゲート電極中の電子を制御
ゲート電極側へ引き抜かせる。その結果、メモリセルの
しきい値電圧が低くなる。このとき、浮遊ゲート電極か
ら電荷を過剰に抜き過ぎても(いわゆる「過剰消去」と
呼ばれる現象が発生しても)、選択ゲート電極によって
チャネル領域をオフ状態に制御することが可能になるた
め、過剰消去によりメモリセルが消去状態のままになっ
て書込状態にできなくなるという問題を回避することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、メモリセルの微
細化に伴い、前記した読出動作時のセル電流が小さくな
っており、書込状態と消去状態とでセル電流の差も小さ
くなっている。そのため、データを正確に読み出すため
に、セル電流の大小を検出するセンスアンプの感度を高
めることが要求されているが、センスアンプの感度を高
めるのには限界があり、ますます微細化するメモリセル
に対応することが困難になっている。
細化に伴い、前記した読出動作時のセル電流が小さくな
っており、書込状態と消去状態とでセル電流の差も小さ
くなっている。そのため、データを正確に読み出すため
に、セル電流の大小を検出するセンスアンプの感度を高
めることが要求されているが、センスアンプの感度を高
めるのには限界があり、ますます微細化するメモリセル
に対応することが困難になっている。
【0008】そこで、セル電流を増大させるには、制御
ゲート電極とチャネル領域との間に形成されているゲー
ト絶縁膜を薄くすればよい。しかし、制御ゲート電極と
チャネル領域との間のゲート絶縁膜を薄くすると、消去
動作時において制御ゲート電極に十数Vの電圧を印加し
た際に、制御ゲート電極とチャネル領域との間に高電界
が生じ、その高電界によりゲート絶縁膜が破壊されると
いう問題が起こる。
ゲート電極とチャネル領域との間に形成されているゲー
ト絶縁膜を薄くすればよい。しかし、制御ゲート電極と
チャネル領域との間のゲート絶縁膜を薄くすると、消去
動作時において制御ゲート電極に十数Vの電圧を印加し
た際に、制御ゲート電極とチャネル領域との間に高電界
が生じ、その高電界によりゲート絶縁膜が破壊されると
いう問題が起こる。
【0009】ところで、従来より、前記したスプリット
ゲート型メモリセルに対して、消去専用の電極(消去電
極)を追加したスプリットゲート型メモリセルが提案さ
れている。このメモリセルは、シリコン基板上に形成さ
れたポリシリコンの3層構造をとり、1層目のポリシリ
コンにより浮遊ゲート電極が形成され、2層目のポリシ
リコンにより制御ゲート電極が形成され、3層目のポリ
シリコンにより消去ゲート電極が形成されているため、
一般に、3層ポリシリコンを使用したスプリットゲート
型メモリセル,3層ポリシリコン型フラッシュメモリセ
ル,3層型メモリセルなどと呼ばれている。このメモリ
セル(以下、「3層型メモリセル」と呼ぶ)では、消去
ゲート電極が浮遊ゲート電極の上に一部覆い被さるよう
に配置されている。尚、3層型メモリセルの構造および
動作については、各種文献(例えば、フラッシュメモリ
技術ハンドブック(1993年発行、発行所:株式会社サイ
エンスフォーラム)など)に記載されており周知であ
る。
ゲート型メモリセルに対して、消去専用の電極(消去電
極)を追加したスプリットゲート型メモリセルが提案さ
れている。このメモリセルは、シリコン基板上に形成さ
れたポリシリコンの3層構造をとり、1層目のポリシリ
コンにより浮遊ゲート電極が形成され、2層目のポリシ
リコンにより制御ゲート電極が形成され、3層目のポリ
シリコンにより消去ゲート電極が形成されているため、
一般に、3層ポリシリコンを使用したスプリットゲート
型メモリセル,3層ポリシリコン型フラッシュメモリセ
ル,3層型メモリセルなどと呼ばれている。このメモリ
セル(以下、「3層型メモリセル」と呼ぶ)では、消去
ゲート電極が浮遊ゲート電極の上に一部覆い被さるよう
に配置されている。尚、3層型メモリセルの構造および
動作については、各種文献(例えば、フラッシュメモリ
技術ハンドブック(1993年発行、発行所:株式会社サイ
エンスフォーラム)など)に記載されており周知であ
る。
【0010】ちなみに、以下の説明では、3層型メモリ
セルと区別するため、前記したスプリットゲート型メモ
リセルを「2層型メモリセル」と呼ぶことにする。3層
型メモリセルの書込動作および読出動作は、2層型メモ
リセルと同じである。また、3層型メモリセルの消去動
作では、消去ゲート電極に十数V以上の電圧を印加し
て、浮遊ゲート電極と消去ゲート電極との間に高電界を
生じさせ、その高電界により消去ゲート電極から浮遊ゲ
ート電極へFNトンネル電流を流し、浮遊ゲート電極中
の電子を消去ゲート電極側へ引き抜かせる。
セルと区別するため、前記したスプリットゲート型メモ
リセルを「2層型メモリセル」と呼ぶことにする。3層
型メモリセルの書込動作および読出動作は、2層型メモ
リセルと同じである。また、3層型メモリセルの消去動
作では、消去ゲート電極に十数V以上の電圧を印加し
て、浮遊ゲート電極と消去ゲート電極との間に高電界を
生じさせ、その高電界により消去ゲート電極から浮遊ゲ
ート電極へFNトンネル電流を流し、浮遊ゲート電極中
の電子を消去ゲート電極側へ引き抜かせる。
【0011】このように、3層型メモリセルでは、制御
ゲート電極に加えて消去ゲート電極を設けているため、
制御ゲート電極とチャネル領域との間に形成されている
ゲート絶縁膜(以下、「制御ゲート絶縁膜」と呼ぶ)
と、消去ゲート電極と浮遊ゲート電極との間のゲート絶
縁膜(以下、「消去ゲート絶縁膜」と呼ぶ)とを独立し
た別個の絶縁膜にすることができる。そのため、制御ゲ
ート絶縁膜を十分に薄くして読出動作時のセル電流を増
大させた場合でも、消去動作時において消去ゲート電極
に十数V以上の電圧を印加した際に、制御ゲート電極と
チャネル領域との間に高電界が生じることはなく、その
高電界により薄い制御ゲート絶縁膜が破壊されるという
問題を回避することができる。加えて、消去ゲート絶縁
膜を十分に厚くすることにより、浮遊ゲート電極中の電
荷の蓄積時間を長くすると共に、書込動作時に消去ゲー
ト電極から浮遊ゲート電極へ電子が誤って注入される現
象(いわゆる「誤書込」と呼ばれる現象)の発生を防止
することができる。
ゲート電極に加えて消去ゲート電極を設けているため、
制御ゲート電極とチャネル領域との間に形成されている
ゲート絶縁膜(以下、「制御ゲート絶縁膜」と呼ぶ)
と、消去ゲート電極と浮遊ゲート電極との間のゲート絶
縁膜(以下、「消去ゲート絶縁膜」と呼ぶ)とを独立し
た別個の絶縁膜にすることができる。そのため、制御ゲ
ート絶縁膜を十分に薄くして読出動作時のセル電流を増
大させた場合でも、消去動作時において消去ゲート電極
に十数V以上の電圧を印加した際に、制御ゲート電極と
チャネル領域との間に高電界が生じることはなく、その
高電界により薄い制御ゲート絶縁膜が破壊されるという
問題を回避することができる。加えて、消去ゲート絶縁
膜を十分に厚くすることにより、浮遊ゲート電極中の電
荷の蓄積時間を長くすると共に、書込動作時に消去ゲー
ト電極から浮遊ゲート電極へ電子が誤って注入される現
象(いわゆる「誤書込」と呼ばれる現象)の発生を防止
することができる。
【0012】しかし、3層型メモリセルでは、各ゲート
電極(浮遊ゲート電極,制御ゲート電極,消去ゲート電
極)はそれぞれ単独でフォトリソグラフィ技術および異
方性エッチング技術を用いて所望の形状に形成される。
そのため、各ゲート電極の形成用のエッチング用マスク
の位置ズレにより、各ゲート電極の位置関係にバラツキ
が生じ、その位置関係のバラツキに起因してメモリセル
の諸特性(書込特性,読出特性,消去特性)にもバラツ
キが生じるという問題があった。
電極(浮遊ゲート電極,制御ゲート電極,消去ゲート電
極)はそれぞれ単独でフォトリソグラフィ技術および異
方性エッチング技術を用いて所望の形状に形成される。
そのため、各ゲート電極の形成用のエッチング用マスク
の位置ズレにより、各ゲート電極の位置関係にバラツキ
が生じ、その位置関係のバラツキに起因してメモリセル
の諸特性(書込特性,読出特性,消去特性)にもバラツ
キが生じるという問題があった。
【0013】そして、前記各ゲート電極の位置関係のバ
ラツキの発生を防止するには、各ゲート電極の位置関係
に十分な余裕を持たせておけばよいが、そのような位置
関係の余裕はメモリセルの微細化を阻害するという問題
がある。本発明は上記問題点を解決するためになされた
ものであって、その目的は、過剰消去の問題がなく、読
出動作時のセル電流が大きくて正確なデータ読出が容易
であり、特性にバラツキがなく、微細化が可能なメモリ
セルを提供することにある。
ラツキの発生を防止するには、各ゲート電極の位置関係
に十分な余裕を持たせておけばよいが、そのような位置
関係の余裕はメモリセルの微細化を阻害するという問題
がある。本発明は上記問題点を解決するためになされた
ものであって、その目的は、過剰消去の問題がなく、読
出動作時のセル電流が大きくて正確なデータ読出が容易
であり、特性にバラツキがなく、微細化が可能なメモリ
セルを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】かかる
目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明
は、半導体基板上に形成されたソース領域およびドレイ
ン領域と、ソース領域とドレイン領域に挟まれたチャネ
ル領域と、チャネル領域上に浮遊ゲート絶縁膜を介して
形成された浮遊ゲート電極と、チャネル領域上に制御ゲ
ート絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極と、浮遊
ゲート電極上に消去ゲート絶縁膜を介して形成された消
去ゲート電極とを備え、浮遊ゲート絶縁膜と消去ゲート
絶縁膜とは独立した別個の絶縁膜から成り、制御ゲート
電極に対して浮遊ゲート電極が自己整合的に形成された
スプリットゲート型メモリセルをその要旨とする。
目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明
は、半導体基板上に形成されたソース領域およびドレイ
ン領域と、ソース領域とドレイン領域に挟まれたチャネ
ル領域と、チャネル領域上に浮遊ゲート絶縁膜を介して
形成された浮遊ゲート電極と、チャネル領域上に制御ゲ
ート絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極と、浮遊
ゲート電極上に消去ゲート絶縁膜を介して形成された消
去ゲート電極とを備え、浮遊ゲート絶縁膜と消去ゲート
絶縁膜とは独立した別個の絶縁膜から成り、制御ゲート
電極に対して浮遊ゲート電極が自己整合的に形成された
スプリットゲート型メモリセルをその要旨とする。
【0015】従って、本発明によれば、消去動作におい
て浮遊ゲート電極から電荷を引き抜く際に電荷を過剰に
抜き過ぎて過剰消去が発生しても、制御ゲート電極によ
ってチャネル領域をオフ状態にすることができるため、
過剰消去によりメモリセルが消去状態のままとなって書
込状態にできなくなるという問題を回避することができ
る。
て浮遊ゲート電極から電荷を引き抜く際に電荷を過剰に
抜き過ぎて過剰消去が発生しても、制御ゲート電極によ
ってチャネル領域をオフ状態にすることができるため、
過剰消去によりメモリセルが消去状態のままとなって書
込状態にできなくなるという問題を回避することができ
る。
【0016】また、制御ゲート絶縁膜と消去ゲート絶縁
膜とが独立した別個の絶縁膜であるため、制御ゲート絶
縁膜を十分に薄くして読出動作時のセル電流を増大させ
た場合でも、消去動作時において消去ゲート電極に高電
圧を印加した際に、制御ゲート電極とチャネル領域との
間に高電界が生じることはなく、その高電界により制御
ゲート絶縁膜が破壊されるという問題を回避することが
できる。従って、制御ゲート絶縁膜を十分に薄くして読
出動作時のセル電流を増大させることにより、センスア
ンプの感度を高めることなく、メモリセルからの正確な
データ読出を容易に行うことができる。
膜とが独立した別個の絶縁膜であるため、制御ゲート絶
縁膜を十分に薄くして読出動作時のセル電流を増大させ
た場合でも、消去動作時において消去ゲート電極に高電
圧を印加した際に、制御ゲート電極とチャネル領域との
間に高電界が生じることはなく、その高電界により制御
ゲート絶縁膜が破壊されるという問題を回避することが
できる。従って、制御ゲート絶縁膜を十分に薄くして読
出動作時のセル電流を増大させることにより、センスア
ンプの感度を高めることなく、メモリセルからの正確な
データ読出を容易に行うことができる。
【0017】そして、消去ゲート絶縁膜を十分に厚くす
ることにより、浮遊ゲート電極中の電荷の蓄積時間を長
くすると共に、書込動作時に消去ゲート電極から浮遊ゲ
ート電極へ電子が誤って注入される誤書込現象の発生を
防止することができる。さらに、制御ゲート電極に対し
て浮遊ゲート電極が自己整合的に形成されているため、
メモリセルを微細化した場合でも、制御ゲート電極と浮
遊ゲート電極との位置合わせを正確に行うことが可能に
なり、制御ゲート電極および浮遊ゲート電極に関係する
書込特性および読出特性にバラツキのないメモリセルを
得ることができる。加えて、本発明によれば、前記した
従来の3層型メモリセル(各ゲート電極をそれぞれ単独
でフォトリソグラフィ技術および異方性エッチング技術
を用いて所望の形状に形成する)のように、制御ゲート
電極と浮遊ゲート電極の位置関係に余裕を持たせる必要
がないことから、その位置関係の余裕によりメモリセル
の微細化が阻害されるのを防止できる。
ることにより、浮遊ゲート電極中の電荷の蓄積時間を長
くすると共に、書込動作時に消去ゲート電極から浮遊ゲ
ート電極へ電子が誤って注入される誤書込現象の発生を
防止することができる。さらに、制御ゲート電極に対し
て浮遊ゲート電極が自己整合的に形成されているため、
メモリセルを微細化した場合でも、制御ゲート電極と浮
遊ゲート電極との位置合わせを正確に行うことが可能に
なり、制御ゲート電極および浮遊ゲート電極に関係する
書込特性および読出特性にバラツキのないメモリセルを
得ることができる。加えて、本発明によれば、前記した
従来の3層型メモリセル(各ゲート電極をそれぞれ単独
でフォトリソグラフィ技術および異方性エッチング技術
を用いて所望の形状に形成する)のように、制御ゲート
電極と浮遊ゲート電極の位置関係に余裕を持たせる必要
がないことから、その位置関係の余裕によりメモリセル
の微細化が阻害されるのを防止できる。
【0018】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のスプリットゲート型メモリセルにおいて、前記
制御ゲート電極に対して前記ドレイン領域が自己整合的
に形成され、前記浮遊ゲート電極に対して前記ソース領
域が自己整合的に形成されたことをその要旨とする。
に記載のスプリットゲート型メモリセルにおいて、前記
制御ゲート電極に対して前記ドレイン領域が自己整合的
に形成され、前記浮遊ゲート電極に対して前記ソース領
域が自己整合的に形成されたことをその要旨とする。
【0019】従って、本発明によれば、制御ゲート電極
に対してドレイン領域が、浮遊ゲート電極に対してソー
ス領域がそれぞれ自己整合的に形成されているため、メ
モリセルを微細化した場合でも、ドレイン領域と制御ゲ
ート電極、ソース領域と浮遊ゲート電極の位置合わせを
それぞれ正確に行うことが可能になり、特性にバラツキ
のないメモリセルを得ることができる。
に対してドレイン領域が、浮遊ゲート電極に対してソー
ス領域がそれぞれ自己整合的に形成されているため、メ
モリセルを微細化した場合でも、ドレイン領域と制御ゲ
ート電極、ソース領域と浮遊ゲート電極の位置合わせを
それぞれ正確に行うことが可能になり、特性にバラツキ
のないメモリセルを得ることができる。
【0020】次に、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のスプリットゲート型メモリセル
において、前記浮遊ゲート電極から前記消去ゲート電極
へ向けて突出した突起部を備えたことをその要旨とす
る。従って、本発明によれば、消去動作において、浮遊
ゲート電極中の電子は突起部から飛び出して消去ゲート
電極側へ移動するため、電子の移動が容易になり、浮遊
ゲート電極中の電子を効率的に引き抜くことが可能にな
ることから、消去特性を向上させることができる。
または請求項2に記載のスプリットゲート型メモリセル
において、前記浮遊ゲート電極から前記消去ゲート電極
へ向けて突出した突起部を備えたことをその要旨とす
る。従って、本発明によれば、消去動作において、浮遊
ゲート電極中の電子は突起部から飛び出して消去ゲート
電極側へ移動するため、電子の移動が容易になり、浮遊
ゲート電極中の電子を効率的に引き抜くことが可能にな
ることから、消去特性を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態のメモ
リセル1を用いたフラッシュEEPROMにおけるメモ
リセルアレイ2の一部概略断面図である。
形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態のメモ
リセル1を用いたフラッシュEEPROMにおけるメモ
リセルアレイ2の一部概略断面図である。
【0022】スプリットゲート型メモリセル(スプリッ
トゲート型トランジスタ)1は、ソース領域3、ドレイ
ン領域4、チャネル領域5、浮遊ゲート電極6、制御ゲ
ート電極7、消去ゲート電極8から構成されている。メ
モリセル1は、P型単結晶シリコン基板9上に形成され
たポリシリコンの3層構造をとり、1層目のポリシリコ
ンにより制御ゲート電極7が形成され、2層目のポリシ
リコンにより浮遊ゲート電極6が形成され、3層目のポ
リシリコンにより消去ゲート電極8が形成された3層型
メモリセルである。
トゲート型トランジスタ)1は、ソース領域3、ドレイ
ン領域4、チャネル領域5、浮遊ゲート電極6、制御ゲ
ート電極7、消去ゲート電極8から構成されている。メ
モリセル1は、P型単結晶シリコン基板9上に形成され
たポリシリコンの3層構造をとり、1層目のポリシリコ
ンにより制御ゲート電極7が形成され、2層目のポリシ
リコンにより浮遊ゲート電極6が形成され、3層目のポ
リシリコンにより消去ゲート電極8が形成された3層型
メモリセルである。
【0023】基板9上にはN型のソース領域3およびド
レイン領域4が形成され、基板9上における各領域3,
4に挟まれた部分にはチャネル領域5が形成されてい
る。ソース領域3およびチャネル領域5の上には、これ
ら領域3,5の一部にかかるように、浮遊ゲート絶縁膜
10を介して浮遊ゲート電極6が形成されている。ま
た、ドレイン領域4側のチャネル領域5上には、制御ゲ
ート絶縁膜11を介して制御ゲート電極7が形成されて
いる。浮遊ゲート電極6と制御ゲート電極7との間には
浮遊ゲート絶縁膜10が形成されている。
レイン領域4が形成され、基板9上における各領域3,
4に挟まれた部分にはチャネル領域5が形成されてい
る。ソース領域3およびチャネル領域5の上には、これ
ら領域3,5の一部にかかるように、浮遊ゲート絶縁膜
10を介して浮遊ゲート電極6が形成されている。ま
た、ドレイン領域4側のチャネル領域5上には、制御ゲ
ート絶縁膜11を介して制御ゲート電極7が形成されて
いる。浮遊ゲート電極6と制御ゲート電極7との間には
浮遊ゲート絶縁膜10が形成されている。
【0024】すなわち、メモリセル1は、浮遊ゲート電
極6と各領域3〜5とから構成されるトランジスタ(以
下、「浮遊ゲートトランジスタ」と呼ぶ)13と、制御
ゲート電極7と各領域3〜5とから構成されるトランジ
スタ(以下、「選択トランジスタ」と呼ぶ)14とが直
列に接続された構成をとる。
極6と各領域3〜5とから構成されるトランジスタ(以
下、「浮遊ゲートトランジスタ」と呼ぶ)13と、制御
ゲート電極7と各領域3〜5とから構成されるトランジ
スタ(以下、「選択トランジスタ」と呼ぶ)14とが直
列に接続された構成をとる。
【0025】浮遊ゲート電極6の上端部は上方に向けて
突出し、その突出した部分により突起部6aが形成され
ている。浮遊ゲート電極6の突起部6a上には、消去ゲ
ート絶縁膜15を介して消去ゲート電極8が形成されて
いる。ソース領域3上にはソース配線16が形成されて
いる。ソース配線16と浮遊ゲート電極6との間には、
絶縁膜17が形成されている。また、ソース配線16と
消去ゲート電極8との間には、消去ゲート絶縁膜15が
形成されている。そして、制御ゲート電極7と消去ゲー
ト電極8との間には、絶縁膜18および消去ゲート絶縁
膜15が形成されている。また、ドレイン領域4上に形
成された浮遊ゲート絶縁膜10と消去ゲート絶縁膜15
との間には、層間絶縁膜19が形成されている。さら
に、メモリセル1上には層間絶縁膜20が形成されてい
る。
突出し、その突出した部分により突起部6aが形成され
ている。浮遊ゲート電極6の突起部6a上には、消去ゲ
ート絶縁膜15を介して消去ゲート電極8が形成されて
いる。ソース領域3上にはソース配線16が形成されて
いる。ソース配線16と浮遊ゲート電極6との間には、
絶縁膜17が形成されている。また、ソース配線16と
消去ゲート電極8との間には、消去ゲート絶縁膜15が
形成されている。そして、制御ゲート電極7と消去ゲー
ト電極8との間には、絶縁膜18および消去ゲート絶縁
膜15が形成されている。また、ドレイン領域4上に形
成された浮遊ゲート絶縁膜10と消去ゲート絶縁膜15
との間には、層間絶縁膜19が形成されている。さら
に、メモリセル1上には層間絶縁膜20が形成されてい
る。
【0026】メモリセルアレイ2は、基板9上に形成さ
れた複数のメモリセル1によって構成されている。基板
9上の占有面積を小さく抑えることを目的に、隣合う各
メモリセル1(以下、2つを区別するため「1a」「1
b」と表記する)は、ソース領域3またはドレイン領域
4を共通にし、その共通のソース領域3またはドレイン
領域4に対して、各電極6〜8が反転した形(基板9に
垂直なソース領域3またはドレイン領域4の中心線に対
して、各電極6〜8が線対称な形)で配置されている。
また、ソース領域3を共通にする各メモリセル1a,1
bの各消去ゲート電極8は接続されている。
れた複数のメモリセル1によって構成されている。基板
9上の占有面積を小さく抑えることを目的に、隣合う各
メモリセル1(以下、2つを区別するため「1a」「1
b」と表記する)は、ソース領域3またはドレイン領域
4を共通にし、その共通のソース領域3またはドレイン
領域4に対して、各電極6〜8が反転した形(基板9に
垂直なソース領域3またはドレイン領域4の中心線に対
して、各電極6〜8が線対称な形)で配置されている。
また、ソース領域3を共通にする各メモリセル1a,1
bの各消去ゲート電極8は接続されている。
【0027】図2は、メモリセルアレイ2の一部平面図
である。尚、図1は、図2におけるA−A線断面図であ
る。基板9上にはフィールド絶縁膜21が形成され、そ
のフィールド絶縁膜21によって各メモリセル1間の素
子分離が行われている。
である。尚、図1は、図2におけるA−A線断面図であ
る。基板9上にはフィールド絶縁膜21が形成され、そ
のフィールド絶縁膜21によって各メモリセル1間の素
子分離が行われている。
【0028】図2の縦方向に配置される各メモリセル1
のソース領域3(図示略),ソース配線16,消去ゲー
ト電極8はそれぞれ共通になっている。また、図2の縦
方向に配置される各メモリセル1の制御ゲート電極7は
共通になっており、その制御ゲート電極7によってワー
ド線が形成されている。また、図2の横方向に配置され
るドレイン領域4は、浮遊ゲート絶縁膜10,層間絶縁
膜19,消去ゲート絶縁膜15,層間絶縁膜20に形成
されたビット線コンタクト22を介して、層間絶縁膜2
0上に形成されたビット線23に接続されている。その
ため、ソース配線16とワード線とは平行に配置され、
ビット線23とワード線とは直交することになる。
のソース領域3(図示略),ソース配線16,消去ゲー
ト電極8はそれぞれ共通になっている。また、図2の縦
方向に配置される各メモリセル1の制御ゲート電極7は
共通になっており、その制御ゲート電極7によってワー
ド線が形成されている。また、図2の横方向に配置され
るドレイン領域4は、浮遊ゲート絶縁膜10,層間絶縁
膜19,消去ゲート絶縁膜15,層間絶縁膜20に形成
されたビット線コンタクト22を介して、層間絶縁膜2
0上に形成されたビット線23に接続されている。その
ため、ソース配線16とワード線とは平行に配置され、
ビット線23とワード線とは直交することになる。
【0029】そして、上記のように構成されたメモリセ
ルアレイ2に周辺回路が接続されてフラッシュEEPR
OMが構成されている。尚、3層型メモリセルであるメ
モリセル1を用いたフラッシュEEPROMの回路構成
については、各種文献(例えば、フラッシュメモリ技術
ハンドブック(1993年発行、発行所:株式会社サイエン
スフォーラム)のP.25〜P.52など)に記載されており周
知であるため、ここでは説明を省略する。
ルアレイ2に周辺回路が接続されてフラッシュEEPR
OMが構成されている。尚、3層型メモリセルであるメ
モリセル1を用いたフラッシュEEPROMの回路構成
については、各種文献(例えば、フラッシュメモリ技術
ハンドブック(1993年発行、発行所:株式会社サイエン
スフォーラム)のP.25〜P.52など)に記載されており周
知であるため、ここでは説明を省略する。
【0030】次に、メモリセル1の各動作(書込動作,
読出動作,消去動作)について説明する。書込動作で
は、ソース配線16(ソース領域3),ビット線23
(ドレイン領域4),ワード線(制御ゲート電極7),
消去ゲート電極8の電位を制御することにより、チャネ
ル領域5と浮遊ゲート電極6との間に高電界を生じさ
せ、その高電界によりチャネル領域5中の電子を加速さ
せてホットエレクトロンとし、そのホットエレクトロン
を浮遊ゲート絶縁膜10を通して浮遊ゲート電極6に注
入させ、浮遊ゲート電極6中に電荷を蓄積させる。その
ため、データの書込状態にあるメモリセル1の浮遊ゲー
ト電極6中には電荷が蓄積されており、浮遊ゲート電極
6直下のチャネル領域5はオフ状態となっている。ま
た、データの消去状態にあるメモリセル1の浮遊ゲート
電極6中には電荷が蓄積されておらず、浮遊ゲート電極
6直下のチャネル領域5はオン状態となっている。
読出動作,消去動作)について説明する。書込動作で
は、ソース配線16(ソース領域3),ビット線23
(ドレイン領域4),ワード線(制御ゲート電極7),
消去ゲート電極8の電位を制御することにより、チャネ
ル領域5と浮遊ゲート電極6との間に高電界を生じさ
せ、その高電界によりチャネル領域5中の電子を加速さ
せてホットエレクトロンとし、そのホットエレクトロン
を浮遊ゲート絶縁膜10を通して浮遊ゲート電極6に注
入させ、浮遊ゲート電極6中に電荷を蓄積させる。その
ため、データの書込状態にあるメモリセル1の浮遊ゲー
ト電極6中には電荷が蓄積されており、浮遊ゲート電極
6直下のチャネル領域5はオフ状態となっている。ま
た、データの消去状態にあるメモリセル1の浮遊ゲート
電極6中には電荷が蓄積されておらず、浮遊ゲート電極
6直下のチャネル領域5はオン状態となっている。
【0031】読出動作では、前記したチャネル領域5の
オン・オフ状態により、書込状態にあるメモリセル1で
は消去状態にあるメモリセル1よりもドレイン領域4か
らソース領域3へ流れるセル電流が小さくなることを利
用し、そのセル電流の差をビット線23に接続されたセ
ンスアンプ(図示略)を用いて検出することで、メモリ
セル1が書込状態にあるか消去状態にあるかを判別す
る。
オン・オフ状態により、書込状態にあるメモリセル1で
は消去状態にあるメモリセル1よりもドレイン領域4か
らソース領域3へ流れるセル電流が小さくなることを利
用し、そのセル電流の差をビット線23に接続されたセ
ンスアンプ(図示略)を用いて検出することで、メモリ
セル1が書込状態にあるか消去状態にあるかを判別す
る。
【0032】消去動作では、ソース配線16(ソース領
域3),ビット線23(ドレイン領域4),ワード線
(制御ゲート電極7),消去ゲート電極8の電位を制御
して、消去ゲート電極8に十数Vの電圧を印加し、浮遊
ゲート電極6と消去ゲート電極8との間に高電界を生じ
させ、その高電界により消去ゲート電極8から消去ゲー
ト絶縁膜15を通して浮遊ゲート電極6へFNトンネル
電流を流させ、浮遊ゲート電極6中の電子を消去ゲート
電極8側へ引き抜かせる。その結果、メモリセル1のし
きい値電圧が低くなる。
域3),ビット線23(ドレイン領域4),ワード線
(制御ゲート電極7),消去ゲート電極8の電位を制御
して、消去ゲート電極8に十数Vの電圧を印加し、浮遊
ゲート電極6と消去ゲート電極8との間に高電界を生じ
させ、その高電界により消去ゲート電極8から消去ゲー
ト絶縁膜15を通して浮遊ゲート電極6へFNトンネル
電流を流させ、浮遊ゲート電極6中の電子を消去ゲート
電極8側へ引き抜かせる。その結果、メモリセル1のし
きい値電圧が低くなる。
【0033】このとき、各ゲート電極6,8は消去ゲー
ト絶縁膜15を介して容量結合されているが、浮遊ゲー
ト電極6には突起部6aが形成されているため、浮遊ゲ
ート電極6中の電子は突起部6aから飛び出して消去ゲ
ート電極8側へ移動する。従って、電子の移動が容易に
なり、浮遊ゲート電極6中の電子を効率的に引き抜くこ
とが可能になるため、消去特性を向上させることができ
る。
ト絶縁膜15を介して容量結合されているが、浮遊ゲー
ト電極6には突起部6aが形成されているため、浮遊ゲ
ート電極6中の電子は突起部6aから飛び出して消去ゲ
ート電極8側へ移動する。従って、電子の移動が容易に
なり、浮遊ゲート電極6中の電子を効率的に引き抜くこ
とが可能になるため、消去特性を向上させることができ
る。
【0034】また、メモリセル1には選択トランジスタ
14が設けられているため、メモリセルアレイ2を構成
する個々のメモリセル1にそれ自身を選択する機能があ
る。つまり、消去動作において浮遊ゲート電極6から電
荷を引き抜く際に電荷を過剰に抜き過ぎて過剰消去が発
生しても、制御ゲート電極7によってチャネル領域5を
オフ状態にすることができる。従って、過剰消去が発生
したとしても、選択トランジスタ14によってメモリセ
ル1のオン・オフ状態を制御することが可能になるた
め、過剰消去によりメモリセル1が消去状態のままとな
って書込状態にできなくなるという問題を回避すること
ができる。
14が設けられているため、メモリセルアレイ2を構成
する個々のメモリセル1にそれ自身を選択する機能があ
る。つまり、消去動作において浮遊ゲート電極6から電
荷を引き抜く際に電荷を過剰に抜き過ぎて過剰消去が発
生しても、制御ゲート電極7によってチャネル領域5を
オフ状態にすることができる。従って、過剰消去が発生
したとしても、選択トランジスタ14によってメモリセ
ル1のオン・オフ状態を制御することが可能になるた
め、過剰消去によりメモリセル1が消去状態のままとな
って書込状態にできなくなるという問題を回避すること
ができる。
【0035】そして、メモリセル1では、制御ゲート絶
縁膜11と消去ゲート絶縁膜15とが独立した別個の絶
縁膜であるため、制御ゲート絶縁膜11を十分に薄くし
て読出動作時のセル電流を増大させた場合でも、消去動
作時において消去ゲート電極8に十数V以上の電圧を印
加した際に、制御ゲート電極7とチャネル領域5との間
に高電界が生じることはなく、その高電界により制御ゲ
ート絶縁膜11が破壊されるという問題を回避すること
ができる。従って、制御ゲート絶縁膜11を十分に薄く
して読出動作時のセル電流を増大させることにより、セ
ンスアンプの感度を高めることなく、メモリセル1から
の正確なデータ読出を容易に行うことができる。
縁膜11と消去ゲート絶縁膜15とが独立した別個の絶
縁膜であるため、制御ゲート絶縁膜11を十分に薄くし
て読出動作時のセル電流を増大させた場合でも、消去動
作時において消去ゲート電極8に十数V以上の電圧を印
加した際に、制御ゲート電極7とチャネル領域5との間
に高電界が生じることはなく、その高電界により制御ゲ
ート絶縁膜11が破壊されるという問題を回避すること
ができる。従って、制御ゲート絶縁膜11を十分に薄く
して読出動作時のセル電流を増大させることにより、セ
ンスアンプの感度を高めることなく、メモリセル1から
の正確なデータ読出を容易に行うことができる。
【0036】加えて、消去ゲート絶縁膜15を十分に厚
くすることにより、浮遊ゲート電極6中の電荷の蓄積時
間を長くすると共に、書込動作時に消去ゲート電極8か
ら浮遊ゲート電極6へ電子が誤って注入される誤書込現
象の発生を防止することができる。
くすることにより、浮遊ゲート電極6中の電荷の蓄積時
間を長くすると共に、書込動作時に消去ゲート電極8か
ら浮遊ゲート電極6へ電子が誤って注入される誤書込現
象の発生を防止することができる。
【0037】次に、メモリセルアレイ2の製造方法につ
いて、図2におけるA−A線断面に対応する図3〜図6
を用いて説明する。 工程1(図2参照):LOCOS(Local Oxidation of
Silicon)法やSTI(Shallow Trench Isoration)法
などを用い、P型単結晶シリコン基板9上にフィールド
絶縁膜21を形成する。
いて、図2におけるA−A線断面に対応する図3〜図6
を用いて説明する。 工程1(図2参照):LOCOS(Local Oxidation of
Silicon)法やSTI(Shallow Trench Isoration)法
などを用い、P型単結晶シリコン基板9上にフィールド
絶縁膜21を形成する。
【0038】工程2(図3(a)参照):熱酸化法を用
い、基板9上にシリコン酸化膜からなる制御ゲート絶縁
膜11(膜厚:10nm程度)を形成する。次に、LP
CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法
を用い、制御ゲート絶縁膜11上に制御ゲート電極7と
なる1層目のドープドポリシリコン膜31(膜厚:15
0nm程度)を堆積させる。続いて、CVD(Chemical
Vapor Deposition)法を用い、ドープドポリシリコン
膜31上にシリコン窒化膜32(膜厚:400nm程
度)を堆積させる。そして、フォトリソグラフィ技術お
よび異方性エッチング技術を用い、シリコン窒化膜32
をパターニングする。
い、基板9上にシリコン酸化膜からなる制御ゲート絶縁
膜11(膜厚:10nm程度)を形成する。次に、LP
CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法
を用い、制御ゲート絶縁膜11上に制御ゲート電極7と
なる1層目のドープドポリシリコン膜31(膜厚:15
0nm程度)を堆積させる。続いて、CVD(Chemical
Vapor Deposition)法を用い、ドープドポリシリコン
膜31上にシリコン窒化膜32(膜厚:400nm程
度)を堆積させる。そして、フォトリソグラフィ技術お
よび異方性エッチング技術を用い、シリコン窒化膜32
をパターニングする。
【0039】工程3(図3(b)参照):LPCVD法
を用い、上記工程で作製されたデバイスの全面にシリコ
ン酸化膜33(膜厚:400nm程度)を堆積させる。
次に、全面エッチバック法(例えば、RIE(Reactive
Ion Etching)法など)を用い、シリコン窒化膜32の
側壁部分のシリコン酸化膜33だけを残す。その結果、
シリコン窒化膜32の側壁部分に残ったシリコン酸化膜
33が絶縁膜18となる。
を用い、上記工程で作製されたデバイスの全面にシリコ
ン酸化膜33(膜厚:400nm程度)を堆積させる。
次に、全面エッチバック法(例えば、RIE(Reactive
Ion Etching)法など)を用い、シリコン窒化膜32の
側壁部分のシリコン酸化膜33だけを残す。その結果、
シリコン窒化膜32の側壁部分に残ったシリコン酸化膜
33が絶縁膜18となる。
【0040】工程4(図3(c)参照):シリコン窒化
膜32を選択的にエッチング除去する。次に、絶縁膜1
8をエッチング用マスクとして用いた異方性エッチング
法(例えば、RIE法など)により、ドープドポリシリ
コン膜31および制御ゲート絶縁膜11を選択的にエッ
チング除去する。その結果、残ったドープドポリシリコ
ン膜31により制御ゲート電極7が形成される。
膜32を選択的にエッチング除去する。次に、絶縁膜1
8をエッチング用マスクとして用いた異方性エッチング
法(例えば、RIE法など)により、ドープドポリシリ
コン膜31および制御ゲート絶縁膜11を選択的にエッ
チング除去する。その結果、残ったドープドポリシリコ
ン膜31により制御ゲート電極7が形成される。
【0041】工程5(図4(a)参照):熱酸化法とL
PCVD法とを併用し、上記の工程で作製されたデバイ
スの全面にシリコン酸化膜からなる浮遊ゲート絶縁膜1
0(膜厚:10nm程度)を形成する。すると、シリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜18と浮遊ゲート絶縁膜10と
は積層一体化される。
PCVD法とを併用し、上記の工程で作製されたデバイ
スの全面にシリコン酸化膜からなる浮遊ゲート絶縁膜1
0(膜厚:10nm程度)を形成する。すると、シリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜18と浮遊ゲート絶縁膜10と
は積層一体化される。
【0042】工程6(図4(b)参照):LPCVD法
を用い、上記工程で作製されたデバイスの全面に浮遊ゲ
ート電極6となる2層目のドープドポリシリコン膜34
(膜厚:200nm程度)を堆積させる。次に、全面エ
ッチバック法を用い、少なくとも制御ゲート電極7の両
側の側壁部分のドープドポリシリコン膜34だけを残
す。このとき、ドープドポリシリコン膜34の頂上部分
は上方に向けて突出した形状になる。
を用い、上記工程で作製されたデバイスの全面に浮遊ゲ
ート電極6となる2層目のドープドポリシリコン膜34
(膜厚:200nm程度)を堆積させる。次に、全面エ
ッチバック法を用い、少なくとも制御ゲート電極7の両
側の側壁部分のドープドポリシリコン膜34だけを残
す。このとき、ドープドポリシリコン膜34の頂上部分
は上方に向けて突出した形状になる。
【0043】工程7(図4(c)参照):フォトリソグ
ラフィ技術を用い、基板9におけるソース領域3となる
部分を挟んで配置された2つの絶縁膜18上を覆うよう
にフォトレジスト膜35を形成する。次に、フォトレジ
スト膜35をエッチング用マスクとして用いた異方性エ
ッチング法により、基板9におけるドレイン領域4とな
る部分に形成されたドープドポリシリコン膜34を選択
的にエッチング除去する。その結果、残ったドープドポ
リシリコン膜34が浮遊ゲート電極6となる。ここで、
ドープドポリシリコン膜34の頂上部分は上方に向けて
突出した形状になっているため、その突出した部分が浮
遊ゲート電極6の突起部6aとなる。続いて、絶縁膜1
8と浮遊ゲート絶縁膜10およびフォトレジスト膜35
をイオン注入用マスクとして用いたイオン注入法によ
り、基板9にリンイオンをドーピングしてドレイン領域
4を形成する。
ラフィ技術を用い、基板9におけるソース領域3となる
部分を挟んで配置された2つの絶縁膜18上を覆うよう
にフォトレジスト膜35を形成する。次に、フォトレジ
スト膜35をエッチング用マスクとして用いた異方性エ
ッチング法により、基板9におけるドレイン領域4とな
る部分に形成されたドープドポリシリコン膜34を選択
的にエッチング除去する。その結果、残ったドープドポ
リシリコン膜34が浮遊ゲート電極6となる。ここで、
ドープドポリシリコン膜34の頂上部分は上方に向けて
突出した形状になっているため、その突出した部分が浮
遊ゲート電極6の突起部6aとなる。続いて、絶縁膜1
8と浮遊ゲート絶縁膜10およびフォトレジスト膜35
をイオン注入用マスクとして用いたイオン注入法によ
り、基板9にリンイオンをドーピングしてドレイン領域
4を形成する。
【0044】工程8(図5(a)参照):LPCVD法
を用い、上記工程で作製されたデバイスの全面にシリコ
ン酸化膜からなる層間絶縁膜19(膜厚:1000nm
程度)を堆積させる。すると、シリコン酸化膜からなる
浮遊ゲート絶縁膜10と層間絶縁膜19とは積層一体化
される。次に、CMP(Chemical Mechanical Polishin
g)法を用い、層間絶縁膜19の表面を平坦化すると共
に、浮遊ゲート電極6の突起部6aが露出しない程度ま
で、絶縁膜18の頂上部分および当該部分に形成された
浮遊ゲート絶縁膜10を除去する。
を用い、上記工程で作製されたデバイスの全面にシリコ
ン酸化膜からなる層間絶縁膜19(膜厚:1000nm
程度)を堆積させる。すると、シリコン酸化膜からなる
浮遊ゲート絶縁膜10と層間絶縁膜19とは積層一体化
される。次に、CMP(Chemical Mechanical Polishin
g)法を用い、層間絶縁膜19の表面を平坦化すると共
に、浮遊ゲート電極6の突起部6aが露出しない程度ま
で、絶縁膜18の頂上部分および当該部分に形成された
浮遊ゲート絶縁膜10を除去する。
【0045】工程9(図5(b)参照):フォトリソグ
ラフィ技術を用い、基板9におけるソース領域3となる
部分以外を覆うようにフォトレジスト膜38を形成す
る。次に、フォトレジスト膜38および浮遊ゲート電極
6をエッチング用マスクとして用いた異方性エッチング
法により、隣接する浮遊ゲート電極6の間に堆積された
層間絶縁膜19をエッチング除去すると共に、隣接する
浮遊ゲート電極6の間に形成された浮遊ゲート絶縁膜1
0をエッチング除去する。
ラフィ技術を用い、基板9におけるソース領域3となる
部分以外を覆うようにフォトレジスト膜38を形成す
る。次に、フォトレジスト膜38および浮遊ゲート電極
6をエッチング用マスクとして用いた異方性エッチング
法により、隣接する浮遊ゲート電極6の間に堆積された
層間絶縁膜19をエッチング除去すると共に、隣接する
浮遊ゲート電極6の間に形成された浮遊ゲート絶縁膜1
0をエッチング除去する。
【0046】工程10(図5(c)参照):熱酸化法と
LPCVD法とを併用し、上記の工程で作製されたデバ
イスの全面にシリコン酸化膜からなる絶縁膜17を形成
する。ここで、熱酸化法においては、ドープドポリシリ
コン膜の酸化速度の方が単結晶シリコン基板の酸化速度
よりも速い。そのため、浮遊ゲート電極6表面の絶縁膜
17の膜厚は、基板9表面の絶縁膜17よりも厚くな
る。次に、全面エッチバック法を用い、基板9の表面が
露出するまで絶縁膜17を除去すると、浮遊ゲート電極
6表面にのみ絶縁膜17(膜厚:10nm程度)が残
る。
LPCVD法とを併用し、上記の工程で作製されたデバ
イスの全面にシリコン酸化膜からなる絶縁膜17を形成
する。ここで、熱酸化法においては、ドープドポリシリ
コン膜の酸化速度の方が単結晶シリコン基板の酸化速度
よりも速い。そのため、浮遊ゲート電極6表面の絶縁膜
17の膜厚は、基板9表面の絶縁膜17よりも厚くな
る。次に、全面エッチバック法を用い、基板9の表面が
露出するまで絶縁膜17を除去すると、浮遊ゲート電極
6表面にのみ絶縁膜17(膜厚:10nm程度)が残
る。
【0047】工程11(図6(a)参照):LPCVD
法を用い、上記工程で作製されたデバイスの全面にドー
プドポリシリコン膜36を堆積させる。次に、CMP法
を用い、層間絶縁膜19の表面が露出するまでドープド
ポリシリコン膜36を除去し、隣接する浮遊ゲート電極
6の間のドープドポリシリコン膜36だけを残す。続い
て、全面エッチバック法を用い、隣接する浮遊ゲート電
極6の間のドープドポリシリコン膜36のみを選択的に
エッチング除去し、層間絶縁膜19の表面に対してドー
プドポリシリコン膜36の表面を一定深さ(10nm程
度)だけ掘り下げ、ドープドポリシリコン膜36の表面
を浮遊ゲート電極6の突起部6aの先端よりも低くす
る。その結果、残ったドープドポリシリコン膜36がソ
ース配線16になる。そして、以後の工程で高温になる
と、ドープドポリシリコン膜36中のN型不純物(リン
など)が基板9の表面に熱拡散し、基板9にソース領域
3が形成される。
法を用い、上記工程で作製されたデバイスの全面にドー
プドポリシリコン膜36を堆積させる。次に、CMP法
を用い、層間絶縁膜19の表面が露出するまでドープド
ポリシリコン膜36を除去し、隣接する浮遊ゲート電極
6の間のドープドポリシリコン膜36だけを残す。続い
て、全面エッチバック法を用い、隣接する浮遊ゲート電
極6の間のドープドポリシリコン膜36のみを選択的に
エッチング除去し、層間絶縁膜19の表面に対してドー
プドポリシリコン膜36の表面を一定深さ(10nm程
度)だけ掘り下げ、ドープドポリシリコン膜36の表面
を浮遊ゲート電極6の突起部6aの先端よりも低くす
る。その結果、残ったドープドポリシリコン膜36がソ
ース配線16になる。そして、以後の工程で高温になる
と、ドープドポリシリコン膜36中のN型不純物(リン
など)が基板9の表面に熱拡散し、基板9にソース領域
3が形成される。
【0048】工程12(図6(b)参照):全面エッチ
バック法を用い、層間絶縁膜19および絶縁膜18を選
択的にエッチング除去し、浮遊ゲート電極6の突起部6
aを露出させる。 工程13(図6(c)参照):熱酸化法とLPCVD法
とを併用し、上記工程で作製されたデバイスの全面にシ
リコン酸化膜からなる消去ゲート絶縁膜15(膜厚:1
0nm程度)を形成する。すると、シリコン酸化膜から
なる層間絶縁膜19と消去ゲート絶縁膜15とは積層一
体化される。次に、LPCVD法を用い、上記工程で作
製されたデバイスの全面に3層目のドープドポリシリコ
ン膜37(膜厚:150nm程度)を堆積させ、フォト
リソグラフィ技術と異方性エッチング技術とを用い、ド
ープドポリシリコン膜37をパターニングすることによ
り、ドープドポリシリコン膜37からなる消去ゲート電
極8を形成する。
バック法を用い、層間絶縁膜19および絶縁膜18を選
択的にエッチング除去し、浮遊ゲート電極6の突起部6
aを露出させる。 工程13(図6(c)参照):熱酸化法とLPCVD法
とを併用し、上記工程で作製されたデバイスの全面にシ
リコン酸化膜からなる消去ゲート絶縁膜15(膜厚:1
0nm程度)を形成する。すると、シリコン酸化膜から
なる層間絶縁膜19と消去ゲート絶縁膜15とは積層一
体化される。次に、LPCVD法を用い、上記工程で作
製されたデバイスの全面に3層目のドープドポリシリコ
ン膜37(膜厚:150nm程度)を堆積させ、フォト
リソグラフィ技術と異方性エッチング技術とを用い、ド
ープドポリシリコン膜37をパターニングすることによ
り、ドープドポリシリコン膜37からなる消去ゲート電
極8を形成する。
【0049】尚、制御ゲート電極7,浮遊ゲート電極
6,ソース配線16,消去ゲート電極8となる各ドープ
ドポリシリコン膜31,34,36,37の形成方法に
は以下のものがある。 方法1;LPCVD法を用いてポリシリコン膜を形成す
る際に、原料ガスに不純物を含んだガスを混入する。
6,ソース配線16,消去ゲート電極8となる各ドープ
ドポリシリコン膜31,34,36,37の形成方法に
は以下のものがある。 方法1;LPCVD法を用いてポリシリコン膜を形成す
る際に、原料ガスに不純物を含んだガスを混入する。
【0050】方法2;LPCVD法を用いてノンドープ
のポリシリコン膜を形成した後に、ポリシリコン膜上に
不純物拡散源層(POCl3など)を形成し、その不純
物拡散源層からポリシリコン膜に不純物を拡散させる。 方法3;LPCVD法を用いてノンドープのポリシリコ
ン膜を形成した後に、不純物イオンを注入する。
のポリシリコン膜を形成した後に、ポリシリコン膜上に
不純物拡散源層(POCl3など)を形成し、その不純
物拡散源層からポリシリコン膜に不純物を拡散させる。 方法3;LPCVD法を用いてノンドープのポリシリコ
ン膜を形成した後に、不純物イオンを注入する。
【0051】工程14(図1参照):LPCVD法を用
い、上記工程で作製されたデバイスの全面にシリコン酸
化膜からなる層間絶縁膜20を堆積させる。すると、シ
リコン酸化膜からなる消去ゲート絶縁膜15と層間絶縁
膜20とは積層一体化される。次に、ドレイン領域4上
の浮遊ゲート絶縁膜10,層間絶縁膜19,消去ゲート
絶縁膜15,層間絶縁膜20にビット線コンタクト22
を形成する。続いて、PVD(Physical Vapor Deposit
ion)法を用いてビット線コンタクト22内を含むデバ
イスの全面に金属(例えば、アルミニウム合金など)の
膜を堆積させ、フォトリソグラフィ技術および異方性エ
ッチング技術を用いて当該金属膜をパターニングするこ
とにより、当該金属膜からなるビット線23を形成する
と、メモリセルアレイ2が完成する。
い、上記工程で作製されたデバイスの全面にシリコン酸
化膜からなる層間絶縁膜20を堆積させる。すると、シ
リコン酸化膜からなる消去ゲート絶縁膜15と層間絶縁
膜20とは積層一体化される。次に、ドレイン領域4上
の浮遊ゲート絶縁膜10,層間絶縁膜19,消去ゲート
絶縁膜15,層間絶縁膜20にビット線コンタクト22
を形成する。続いて、PVD(Physical Vapor Deposit
ion)法を用いてビット線コンタクト22内を含むデバ
イスの全面に金属(例えば、アルミニウム合金など)の
膜を堆積させ、フォトリソグラフィ技術および異方性エ
ッチング技術を用いて当該金属膜をパターニングするこ
とにより、当該金属膜からなるビット線23を形成する
と、メモリセルアレイ2が完成する。
【0052】以上詳述したように、本実施形態の製造方
法によれば、以下の作用・効果を得ることができる。 [1]工程3において、シリコン窒化膜32の側壁部分
にサイドウォールスペーサである絶縁膜18(シリコン
酸化膜33)を形成する。そして、工程4において、絶
縁膜18をエッチング用マスクとして用いた異方性エッ
チング法により、ドープドポリシリコン膜31を選択的
にエッチング除去することで、ドープドポリシリコン膜
31からなる制御ゲート電極7を形成する。その後、工
程5において、制御ゲート電極7の側壁部分に浮遊ゲー
ト絶縁膜10を形成し、工程6および工程7において、
制御ゲート電極7の側壁部分にサイドウォールスペーサ
である浮遊ゲート電極6(ドープドポリシリコン膜3
4)を形成する。そのため、浮遊ゲート電極6の位置は
制御ゲート電極7によって規定され、制御ゲート電極7
に対して浮遊ゲート電極6が自己整合的に形成されるこ
とから、メモリセル1を微細化した場合でも、各ゲート
電極6,7の位置合わせを正確に行うことができる。従
って、各ゲート電極6,7に関係する書込特性および読
出特性にバラツキのないメモリセル1を得ることができ
る。
法によれば、以下の作用・効果を得ることができる。 [1]工程3において、シリコン窒化膜32の側壁部分
にサイドウォールスペーサである絶縁膜18(シリコン
酸化膜33)を形成する。そして、工程4において、絶
縁膜18をエッチング用マスクとして用いた異方性エッ
チング法により、ドープドポリシリコン膜31を選択的
にエッチング除去することで、ドープドポリシリコン膜
31からなる制御ゲート電極7を形成する。その後、工
程5において、制御ゲート電極7の側壁部分に浮遊ゲー
ト絶縁膜10を形成し、工程6および工程7において、
制御ゲート電極7の側壁部分にサイドウォールスペーサ
である浮遊ゲート電極6(ドープドポリシリコン膜3
4)を形成する。そのため、浮遊ゲート電極6の位置は
制御ゲート電極7によって規定され、制御ゲート電極7
に対して浮遊ゲート電極6が自己整合的に形成されるこ
とから、メモリセル1を微細化した場合でも、各ゲート
電極6,7の位置合わせを正確に行うことができる。従
って、各ゲート電極6,7に関係する書込特性および読
出特性にバラツキのないメモリセル1を得ることができ
る。
【0053】[2]工程7において、制御ゲート電極7
上に形成された絶縁膜18および浮遊ゲート絶縁膜10
をイオン注入用マスクとして用いたイオン注入法によ
り、基板9にリンイオンをドーピングしてドレイン領域
4を形成する。そのため、ドレイン領域4の位置は制御
ゲート電極7の端部によって規定され、制御ゲート電極
7に対してドレイン領域4が自己整合的に形成されるこ
とから、メモリセル1を微細化した場合でも、制御ゲー
ト電極7とドレイン領域4との位置合わせを正確に行う
ことができる。
上に形成された絶縁膜18および浮遊ゲート絶縁膜10
をイオン注入用マスクとして用いたイオン注入法によ
り、基板9にリンイオンをドーピングしてドレイン領域
4を形成する。そのため、ドレイン領域4の位置は制御
ゲート電極7の端部によって規定され、制御ゲート電極
7に対してドレイン領域4が自己整合的に形成されるこ
とから、メモリセル1を微細化した場合でも、制御ゲー
ト電極7とドレイン領域4との位置合わせを正確に行う
ことができる。
【0054】[3]工程11において、浮遊ゲート電極
6の端部に対し絶縁膜17を隔てて形成されたソース配
線16(ドープドポリシリコン膜36)から基板9へN
型不純物を熱拡散させることにより、ソース領域3を形
成する。そのため、ソース領域3の位置は浮遊ゲート電
極6の端部によって規定され、浮遊ゲート電極6に対し
てソース領域3が自己整合的に形成されることから、メ
モリセル1を微細化した場合でも、浮遊ゲート電極6と
ソース領域3との位置合わせを正確に行うことができ
る。
6の端部に対し絶縁膜17を隔てて形成されたソース配
線16(ドープドポリシリコン膜36)から基板9へN
型不純物を熱拡散させることにより、ソース領域3を形
成する。そのため、ソース領域3の位置は浮遊ゲート電
極6の端部によって規定され、浮遊ゲート電極6に対し
てソース領域3が自己整合的に形成されることから、メ
モリセル1を微細化した場合でも、浮遊ゲート電極6と
ソース領域3との位置合わせを正確に行うことができ
る。
【0055】[4]上記[1]〜[3]により、メモリ
セル1の構成部材(浮遊ゲート電極6,制御ゲート電極
7,ソース領域3,ドレイン領域4,チャネル領域5)
が互いに自己整合的に形成され、これら部材の位置合わ
せを正確に行うことが可能になるため、特性にバラツキ
のないメモリセル1を得ることができる。
セル1の構成部材(浮遊ゲート電極6,制御ゲート電極
7,ソース領域3,ドレイン領域4,チャネル領域5)
が互いに自己整合的に形成され、これら部材の位置合わ
せを正確に行うことが可能になるため、特性にバラツキ
のないメモリセル1を得ることができる。
【0056】そして、本実施形態によれば、前記した従
来の3層型メモリセル(各ゲート電極をそれぞれ単独で
フォトリソグラフィ技術および異方性エッチング技術を
用いて所望の形状に形成する)のように、浮遊ゲート電
極と制御ゲート電極の位置関係に余裕を持たせる必要が
ないことから、その位置関係の余裕によりメモリセル1
の微細化が阻害されるのを防止できる。
来の3層型メモリセル(各ゲート電極をそれぞれ単独で
フォトリソグラフィ技術および異方性エッチング技術を
用いて所望の形状に形成する)のように、浮遊ゲート電
極と制御ゲート電極の位置関係に余裕を持たせる必要が
ないことから、その位置関係の余裕によりメモリセル1
の微細化が阻害されるのを防止できる。
【0057】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、以下のように具体化してもよく、その場合
でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効
果を得ることができる。 (1)各絶縁膜10,11,15,17,18は、シリ
コン酸化膜に限らず、十分な絶縁特性を有するものであ
ればどのような絶縁膜に置き代えてもよい。例えば、窒
酸化シリコンまたは窒化シリコンを主成分とする絶縁膜
や、これらの異なる絶縁膜を複数積層した構造に置き代
えてもよい。
のではなく、以下のように具体化してもよく、その場合
でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効
果を得ることができる。 (1)各絶縁膜10,11,15,17,18は、シリ
コン酸化膜に限らず、十分な絶縁特性を有するものであ
ればどのような絶縁膜に置き代えてもよい。例えば、窒
酸化シリコンまたは窒化シリコンを主成分とする絶縁膜
や、これらの異なる絶縁膜を複数積層した構造に置き代
えてもよい。
【0058】(2)層間絶縁膜19,20は、シリコン
酸化膜に限らず、十分な絶縁特性と平坦性とを有する絶
縁膜であればどのようなものに置き代えてもよい。例え
ば、プラズマCVD法を用いて形成されたBPSG膜
や、当該BPSG膜とLPCVD法を用いて形成された
シリコン酸化膜とを複数積層した構造に置き代えてもよ
い。
酸化膜に限らず、十分な絶縁特性と平坦性とを有する絶
縁膜であればどのようなものに置き代えてもよい。例え
ば、プラズマCVD法を用いて形成されたBPSG膜
や、当該BPSG膜とLPCVD法を用いて形成された
シリコン酸化膜とを複数積層した構造に置き代えてもよ
い。
【0059】(3)各ゲート電極5〜8およびソース配
線16は、ドープドポリシリコン膜に限らず、十分な導
電性を有するものであればどのような電極材料に置き代
えてもよい。例えば、アモルファスシリコン、単結晶シ
リコン、高融点金属を含む各種金属、金属シリサイドな
どに置き代えてもよい。
線16は、ドープドポリシリコン膜に限らず、十分な導
電性を有するものであればどのような電極材料に置き代
えてもよい。例えば、アモルファスシリコン、単結晶シ
リコン、高融点金属を含む各種金属、金属シリサイドな
どに置き代えてもよい。
【0060】(4)工程10および工程11におけるソ
ース領域3の形成方法を以下の方法に置き代える。ま
ず、図5(b)に示す状態で、フォトレジスト膜38お
よび浮遊ゲート電極6をイオン注入用マスクとして用い
るイオン注入法により、露出した基板9にN型不純物を
イオン注入し、熱拡散させてソース領域3を形成する。
これにより、ソース領域3の面積を精度良く規定するこ
とが可能になり、浮遊ゲート電極6とソース領域3との
位置合わせを正確に行うことができ、浮遊ゲート電極6
とソース領域3とのオーバーラップ量も制御性良く調整
できる。
ース領域3の形成方法を以下の方法に置き代える。ま
ず、図5(b)に示す状態で、フォトレジスト膜38お
よび浮遊ゲート電極6をイオン注入用マスクとして用い
るイオン注入法により、露出した基板9にN型不純物を
イオン注入し、熱拡散させてソース領域3を形成する。
これにより、ソース領域3の面積を精度良く規定するこ
とが可能になり、浮遊ゲート電極6とソース領域3との
位置合わせを正確に行うことができ、浮遊ゲート電極6
とソース領域3とのオーバーラップ量も制御性良く調整
できる。
【0061】その後、ヒ素がドープされたドープドポリ
シリコン膜36を堆積させる。このとき、ヒ素は基板9
に拡散されにくいので、ソース領域3の面積が大きくな
ることはない。 (5)ソース領域3およびドレイン領域4を形成するた
めの不純物は、リンに限らず、どのようなN型不純物
(ヒ素、アンチモンなど)を用いてもよい。
シリコン膜36を堆積させる。このとき、ヒ素は基板9
に拡散されにくいので、ソース領域3の面積が大きくな
ることはない。 (5)ソース領域3およびドレイン領域4を形成するた
めの不純物は、リンに限らず、どのようなN型不純物
(ヒ素、アンチモンなど)を用いてもよい。
【0062】(6)P型単結晶シリコン基板9はP型ウ
ェルに置き代えてもよい。 (7)P型単結晶シリコン基板9をN型単結晶シリコン
基板またはN型ウェルに置き代え、ソース領域3および
ドレイン領域4を形成するための不純物としてP型不純
物(ホウ素、インジウムなど)を用いてもよい。
ェルに置き代えてもよい。 (7)P型単結晶シリコン基板9をN型単結晶シリコン
基板またはN型ウェルに置き代え、ソース領域3および
ドレイン領域4を形成するための不純物としてP型不純
物(ホウ素、インジウムなど)を用いてもよい。
【図1】本発明を具体化した一実施形態の一部概略断面
図。
図。
【図2】一実施形態の一部平面図。
【図3】一実施形態の製造方法を説明するための一部概
略断面図。
略断面図。
【図4】一実施形態の製造方法を説明するための一部概
略断面図。
略断面図。
【図5】一実施形態の製造方法を説明するための一部概
略断面図。
略断面図。
【図6】一実施形態の製造方法を説明するための一部概
略断面図。
略断面図。
1…スプリットゲート型メモリセル 2…メモリセルアレイ 3…ソース領域 4…ドレイン領域 5…チャネル領域 6…浮遊ゲート電極 7…制御ゲート電極 8…消去ゲート電極 9…P型単結晶シリコン基板 10…浮遊ゲート絶縁膜 11…制御ゲート絶縁膜 15…消去ゲート絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA26 AA32 AA33 AB02 AB03 AB30 AC02 AC06 AC20 AD41 AE02 AE03 AE08 AG02 AG07 AG17 AG21 AG24 5F083 ER02 ER09 ER14 ER18 ER22 GA09 GA11 GA15 GA17 JA36 KA05 KA11 MA02 MA19 MA20 PR29 PR40
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成されたソース領域お
よびドレイン領域と、 ソース領域とドレイン領域に挟まれたチャネル領域と、 チャネル領域上に浮遊ゲート絶縁膜を介して形成された
浮遊ゲート電極と、 チャネル領域上に制御ゲート絶縁膜を介して形成された
制御ゲート電極と、 浮遊ゲート電極上に消去ゲート絶縁膜を介して形成され
た消去ゲート電極とを備え、 浮遊ゲート絶縁膜と消去ゲート絶縁膜とは独立した別個
の絶縁膜から成り、制御ゲート電極に対して浮遊ゲート
電極が自己整合的に形成されたことを特徴とするスプリ
ットゲート型メモリセル。 - 【請求項2】 請求項1に記載のスプリットゲート型メ
モリセルにおいて、 前記制御ゲート電極に対して前記ドレイン領域が自己整
合的に形成され、前記浮遊ゲート電極に対して前記ソー
ス領域が自己整合的に形成されたことを特徴とするスプ
リットゲート型メモリセル。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のスプリ
ットゲート型メモリセルにおいて、 前記浮遊ゲート電極から前記消去ゲート電極へ向けて突
出した突起部を備えたことを特徴とするスプリットゲー
ト型メモリセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26054599A JP2001085543A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | スプリットゲート型メモリセル |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26054599A JP2001085543A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | スプリットゲート型メモリセル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=17349455
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Country | Link |
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