JP2001082699A - ボンベ用バーコードラベル保護シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】バーコードラベルを汚れ等から保護し、バーコ
ードラベルの耐久性を向上させバーコードの読取精度を
確保する。 【解決手段】保護シート１は、バーコードにより読み取
り可能な範囲にあるガスボンベ２の所定の表面３に貼り
付けられたバーコードラベル４に適用され、バーコード
ラベル４の文字及び線の印刷されたバーコード領域５の
表面積より大きな表面積を備え、かつ、柔軟性のある薄
板状の磁性シートであり、所定の表面３はバーコード読
取機で読み取り可能な範囲にあり、保護シート１でバー
コードラベル４を完全に覆うことができるように面積を
設定され、保護シート１は、ゴム或は軟質合成樹脂に磁
粉を混入して成形したもの、磁性シートと軟質シートを
貼り合わせたもの等からなり、光不透過性のものであ
り、形状はバーコードラベル４に適合させた四角形が好
適である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ガス等を貯留する
ボンベの管理に使用されるバーコードラベルを保護する
ボンベ用バーコードラベル保護シートに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、ガスボンベ等の表面にはその管理
のため管理番号、品番、日付等の刻印がなされ、これを
人間が目で見てガスボンベの交換、検査等の管理をおこ
なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年では、上述した刻
印に代えてバーコードを貼り付けバーコードリーダによ
り読み取ることでガスボンベ等の管理を行う試みがなさ
れ始めようとされている。ところが、ガスボンベ等は屋
外に設置されることが多く、このため、日光が直射した
り、雨露に濡れたり、排気ガスに曝らされたりして、バ
ーコードが汚れ或は劣化し、バーコードラベルの寿命が
短縮され、バーコードの読取精度にも悪影響を及ぼす恐
れがある。

【０００４】そこで、本発明は、バーコードラベルを汚
れ等から保護し、バーコードラベルの耐久性を向上させ
バーコードの読取精度を確保することを課題とするもの
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記諸課題に鑑み、請求
項１記載の発明は、バーコードにより読み取り可能な範
囲にあるボンベの表面に貼り付けられたバーコードラベ
ルに適用され、該バーコードラベルのバーコード領域の
表面積より大きな表面積を備え、かつ、柔軟性のある磁
性シートであることを特徴とするボンベ用バーコードラ
ベル保護シートである。これにより、前記課題が好適に
解決できる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図１ないし図３を参照し
て、本発明の第１実施形態であるボンベ用バーコードラ
ベルの保護シート１について説明すると、これは、バー
コードにより読み取り可能な範囲にあるガスボンベ２の
所定の表面３に貼り付けられたバーコードラベル４に適
用されたものであり、バーコードラベル４の文字及び線
の印刷されたバーコード領域５の表面積より大きな表面
積を備え、かつ、柔軟性のある薄板状の磁性シートであ
る。所定の表面３はバーコード読取機で読み取り可能な
範囲にある。美観の上からは、保護シート１でバーコー
ドラベル４を完全に覆うことができるように面積を設定
することが好ましい。この保護シート１は、ゴム或は軟
質合成樹脂に磁粉を混入して成形したもの、又は、磁性
シートと軟質シートを貼り合わせたもの等からなり、光
不透過性のものである。その形状はバーコードラベル４
に適合させた四角形が好適である。バーコードラベル４
は完全な四角形ではなく、ガスボンベ２の貼付面が湾曲
していることから、上下面が凹むように若干切り取られ
ている形状である。

【０００７】バーコードラベル４は、バーコードで読み
取り可能な範囲に貼られる。従って、ガスボンベ２の重
量、プロテクタの有無等によって、該範囲は変わる。一
般的には、図２の斜線で示す通り、充填口２ａの周囲か
らボンベ頭部形状の大半径から小半径に変化する点であ
るボンベ肩までの範囲が好ましいが、プロテクタ６を利
用する場合でプロテクタ６が大きい場合には、プロテク
タ６の側面に貼り付ける場合もある。また、ガスボンベ
２の中心を通過する線に対して直角となり、かつ、位置
があまりにずれないようにしっかりと貼り付ける。な
お、図４の通り、ラベル貼付治具７を活用して作業を容
易化することができる。即ち、このラベル貼付治具７
は、バーコードを適正に読み取ることができるように貼
り付けの位置決めを的確に行うために発明されたもので
あり、保護シート１と同様な材質から成り、バーコード
ラベル４より若干大きくされた位置決め用の角型の開口
部８を備えたボンベ２表面に磁力で脱着可能な磁性シー
ト９と、この磁性シート９が取り付けられて、充填口２
ａと嵌合する嵌合部１０とから成る。前述の開口部８は
ガスボンベ２の中心線（半径方向軸線）と直交する。な
お、この治具はガスボンベ２の種類に対応させて様々に
変形例が実施可能であり、他の例としては、図５の通
り、プロテクタ６付きのガスボンベ２へラベル貼付治具
２７を適用することもできる。このラベル貼付治具２７
は嵌合部３０が小さくされたものであり、概ねラベル貼
付治具７と同様な構造を備える。

【０００８】次に保護シート１の使用方法を説明する。
ガスボンベ２にバーコードラベル４を貼り、バーコード
が見えないように上から保護シート１を乗せると、磁力
の働きによりガスボンベ２の表面にぴったりと吸着され
て固定される。そうした状態で設置し使用するのであ
る。そして、ガスボンベ２を回収し、充填等を行うとき
に、保護シート１をめくり、バーコードラベル４を露呈
させる。バーコードの読み取りは、ガスボンベ全自動回
転充填システム（図示略）によりガスをガスボンベ２に
充填し、バーコードラベル４を自動的に機械で読み取
る。こうして充填と点検が終了すると、再び、保護シー
ト１をバーコードラベル４に貼り付けて出荷を行う。な
お、全自動回転充填システム（図示略）がない場合に
は、手でスキャナを持ちながら行っても良い。

【０００９】なお、保護シート１の色をガスボンベ２と
同色（通常は灰色）に着色しておけば美観も損なわな
い。

【００１０】以上述べた通り、本実施形態の保護シート
１によれば、バーコードラベル４の文字の変色、退色、
汚れ等を保護できる。保護シート１の脱着の交換が簡単
である。そうした効果を安価に実現できる。保護シート
１の磁力が保持できる限り、交換の必要がない。

【００１１】なお、本発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範
囲に於て、改変等を加えることが出来るものであり、そ
れらの改変等も本発明の技術的範囲に含まれることとな
る

【００１２】

【発明の効果】請求項記載の発明によれば、バーコード
ラベルを汚れ等から保護し、バーコードラベルの耐久性
を向上させ、バーコードの読取精度を確保することがで
き、ボンベ業界に与える利用価値は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 （ａ）は本発明のボンベ用バーコードラベル
保護シートの正面図、（ｂ）は同平面図、（ｃ）は同側
面図、（ｄ）はバーコードラベルの平面図である。

【図２】 （ａ）はバーコードラベルが読み取り可能な
バーコードラベルのボンベへの貼付範囲を示す部分正面
図、（ｂ）は同平面図、（ｃ）はボンベにバーコードラ
ベルが貼り付けられた状態を示す平面図である。

【図３】 （ａ）はバーコードラベルが読み取り可能な
バーコードラベルの、プロテクタ付きボンベへの貼付範
囲を示す部分正面図、（ｂ）はボンベにバーコードラベ
ルが貼り付けられた状態を示す平面図、（ｃ）はバーコ
ードラベルを保護シートで覆った状態のプロテクタ付き
ボンベを示す斜視図である。

【図４】 （ａ）はボンベ用のラベル貼付治具の使用状
態を示す説明図、（ｂ）は同平面図、（ｃ）はラベル貼
付治具の斜視図である。

【図５】 （ａ）はプロテクタ付きボンベ用のラベル貼
付治具の使用状態を示す説明図、（ｂ）は同部分正面図
である。

【符号の説明】

１…保護シート、２…ガスボンベ、３…表面、４…バー
コードラベル、５…バーコード領域、２ａ…充填口、６
…プロテクタ、７…ラベル貼付治具、８…開口部、９…
磁性シート、１０…嵌合部、２７…ラベル貼付治具、３
０…嵌合部、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バーコードにより読み取り可能な範囲に
   あるボンベの表面に貼り付けられたバーコードラベルに
   適用され、該バーコードラベルのバーコード領域の表面
   積より大きな表面積を備え、かつ、光不透過性で柔軟性
   のある磁性シートであることを特徴とするボンベ用バー
   コードラベル保護シート。