JP2001079841A - 粉粒体の加熱装置 - Google Patents
粉粒体の加熱装置Info
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- JP2001079841A JP2001079841A JP26436999A JP26436999A JP2001079841A JP 2001079841 A JP2001079841 A JP 2001079841A JP 26436999 A JP26436999 A JP 26436999A JP 26436999 A JP26436999 A JP 26436999A JP 2001079841 A JP2001079841 A JP 2001079841A
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- JP
- Japan
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- heating
- wall
- granular material
- heating medium
- blown
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 粉粒体の加熱処理を短時間で行なうことがで
き、処理サイクルの短縮化を効率よく図ることができ
る、粉粒体の乾燥装置を提供すること。 【解決手段】 予備加熱ホッパー2を、内側容器部12
および外側容器部13からなる2重容器構造として形成
し、熱風取入口64から供給された熱風を、開口部14
から内側容器部12内に吹き上げるように構成する。熱
風により内側容器部12の内壁面69が加熱され、この
内壁面69によって、内側容器部12に落下する粉粒体
が加熱される。また、粉粒体は、熱風により吹き上げら
れ、ガイド部材21を通過して、フィルタ部材22に当
接して、再び、内壁面69上に落下する。その結果、予
備加熱ホッパー2内において、粉粒体は、内壁面69と
の接触および熱風による吹き上げが繰り返されることに
より急速に加熱される。
き、処理サイクルの短縮化を効率よく図ることができ
る、粉粒体の乾燥装置を提供すること。 【解決手段】 予備加熱ホッパー2を、内側容器部12
および外側容器部13からなる2重容器構造として形成
し、熱風取入口64から供給された熱風を、開口部14
から内側容器部12内に吹き上げるように構成する。熱
風により内側容器部12の内壁面69が加熱され、この
内壁面69によって、内側容器部12に落下する粉粒体
が加熱される。また、粉粒体は、熱風により吹き上げら
れ、ガイド部材21を通過して、フィルタ部材22に当
接して、再び、内壁面69上に落下する。その結果、予
備加熱ホッパー2内において、粉粒体は、内壁面69と
の接触および熱風による吹き上げが繰り返されることに
より急速に加熱される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体の加熱装
置、詳しくは、樹脂ペレットなどの粉粒体を加熱するた
めの粉粒体の加熱装置に関する。
置、詳しくは、樹脂ペレットなどの粉粒体を加熱するた
めの粉粒体の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂ペレットなどの成形加工
においては、樹脂ペレットを一定レベルの水分量にまで
減水するための乾燥工程が、その処理工程の1つとして
含まれている場合が多い。そのような乾燥工程に使用さ
れる乾燥装置としては、たとえば、熱風循環式乾燥装置
などが知られている。
においては、樹脂ペレットを一定レベルの水分量にまで
減水するための乾燥工程が、その処理工程の1つとして
含まれている場合が多い。そのような乾燥工程に使用さ
れる乾燥装置としては、たとえば、熱風循環式乾燥装置
などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱風循環式乾
燥装置を使用して加熱乾燥を行なえば、樹脂ペレットを
一定レベルの水分量にまで減水することは可能である
が、その一方で、加熱乾燥のための時間がある程度かか
り、処理サイクルの短縮化を効率よく図ることができな
い。
燥装置を使用して加熱乾燥を行なえば、樹脂ペレットを
一定レベルの水分量にまで減水することは可能である
が、その一方で、加熱乾燥のための時間がある程度かか
り、処理サイクルの短縮化を効率よく図ることができな
い。
【0004】本発明は、上記した事情に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、粉粒体の加熱処理
を短時間で行なうことができ、処理サイクルの短縮化を
効率よく図ることができる、粉粒体の乾燥装置を提供す
ることにある。
のであり、その目的とするところは、粉粒体の加熱処理
を短時間で行なうことができ、処理サイクルの短縮化を
効率よく図ることができる、粉粒体の乾燥装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、粉粒体を受け入れる加熱
槽を備え、この加熱槽には、前記加熱槽内に受け入れら
た粉粒体が自重により落下して接触する内壁面と、この
内壁面を加熱するための加熱手段と、前記内壁面に接触
した粉粒体を吹き上げるための吹き上げ手段とを備えて
いることを特徴としている。
め、請求項1に記載の発明は、粉粒体を受け入れる加熱
槽を備え、この加熱槽には、前記加熱槽内に受け入れら
た粉粒体が自重により落下して接触する内壁面と、この
内壁面を加熱するための加熱手段と、前記内壁面に接触
した粉粒体を吹き上げるための吹き上げ手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0006】このような構成によると、加熱槽内に受け
入れられた粉粒体は、自重によって落下して、加熱手段
によって加熱されている内壁面と接触し、この内壁面と
の接触によって加熱され、次いで、吹き上げ手段によっ
て吹き上げられる。吹き上げられた粉粒体は、再び自重
により落下して内壁面と接触し、この内壁面との接触に
よって再び加熱される。そのため、粉粒体は、このよう
な内壁面との接触および吹き上げ手段による吹き上げが
繰り返されることにより加熱される。
入れられた粉粒体は、自重によって落下して、加熱手段
によって加熱されている内壁面と接触し、この内壁面と
の接触によって加熱され、次いで、吹き上げ手段によっ
て吹き上げられる。吹き上げられた粉粒体は、再び自重
により落下して内壁面と接触し、この内壁面との接触に
よって再び加熱される。そのため、粉粒体は、このよう
な内壁面との接触および吹き上げ手段による吹き上げが
繰り返されることにより加熱される。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記加熱槽は、前記内壁面が形
成される内側壁と、この内側壁を覆うように、この内側
壁と所定間隔を隔てて設けられる外側壁との2重壁構造
として形成されており、前記加熱手段は、前記内側壁と
前記外側壁との間に加熱媒体を供給するための加熱媒体
供給口を備えており、この加熱媒体供給口から加熱媒体
を供給して、前記内側壁と前記外側壁との間を通過する
加熱媒体により、前記内側壁の内壁面を加熱するように
構成されており、前記吹き上げ手段は、前記加熱槽の下
部に、前記内側壁と前記外側壁との間に連通する開口部
を備えており、前記内側壁と前記外側壁との間を通過し
た加熱媒体を、この開口部から前記加熱槽内に向かって
吹き上げて、その吹き上げられた加熱媒体によって粉粒
体を吹き上げるように構成されていることを特徴として
いる。
に記載の発明において、前記加熱槽は、前記内壁面が形
成される内側壁と、この内側壁を覆うように、この内側
壁と所定間隔を隔てて設けられる外側壁との2重壁構造
として形成されており、前記加熱手段は、前記内側壁と
前記外側壁との間に加熱媒体を供給するための加熱媒体
供給口を備えており、この加熱媒体供給口から加熱媒体
を供給して、前記内側壁と前記外側壁との間を通過する
加熱媒体により、前記内側壁の内壁面を加熱するように
構成されており、前記吹き上げ手段は、前記加熱槽の下
部に、前記内側壁と前記外側壁との間に連通する開口部
を備えており、前記内側壁と前記外側壁との間を通過し
た加熱媒体を、この開口部から前記加熱槽内に向かって
吹き上げて、その吹き上げられた加熱媒体によって粉粒
体を吹き上げるように構成されていることを特徴として
いる。
【0008】このような構成によると、加熱媒体供給口
から供給される加熱媒体は、内側壁と外側壁との間を通
過する間に内側壁の内壁面を加熱し、次いで、開口部に
達すると、その開口部から加熱槽内に向かって吹き上げ
られる。そのため、粉粒体は、加熱媒体によって吹き上
げられる。
から供給される加熱媒体は、内側壁と外側壁との間を通
過する間に内側壁の内壁面を加熱し、次いで、開口部に
達すると、その開口部から加熱槽内に向かって吹き上げ
られる。そのため、粉粒体は、加熱媒体によって吹き上
げられる。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記加熱槽の上部には、前記吹
き上げ手段の開口部から吹き上げられた加熱媒体を排出
するための加熱媒体排出口が形成されており、前記開口
部から吹き上げられる加熱媒体を前記加熱媒体排出口に
向けて案内するためのガイド部材を備えていることを特
徴としている。
に記載の発明において、前記加熱槽の上部には、前記吹
き上げ手段の開口部から吹き上げられた加熱媒体を排出
するための加熱媒体排出口が形成されており、前記開口
部から吹き上げられる加熱媒体を前記加熱媒体排出口に
向けて案内するためのガイド部材を備えていることを特
徴としている。
【0010】このような構成によると、加熱槽内に向か
って吹き上げられる加熱媒体は、ガイド部材に沿って加
熱媒体排出口に案内され、その加熱媒体排出口から排出
される。
って吹き上げられる加熱媒体は、ガイド部材に沿って加
熱媒体排出口に案内され、その加熱媒体排出口から排出
される。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の発明において、前記加熱媒体排出口には、吹き
上げられる粉粒体の前記加熱媒体排出口内への進入を阻
止するためのフィルタ部材が設けられており、前記フィ
ルタ部材は、粉粒体を前記内壁面に向かう方向に落下さ
せるための当接面を備えていることを特徴としている。
に記載の発明において、前記加熱媒体排出口には、吹き
上げられる粉粒体の前記加熱媒体排出口内への進入を阻
止するためのフィルタ部材が設けられており、前記フィ
ルタ部材は、粉粒体を前記内壁面に向かう方向に落下さ
せるための当接面を備えていることを特徴としている。
【0012】このような構成によると、吹き上げられた
粉粒体は、フィルタ部材の当接面に当接した後、再び加
熱されている内壁面上に落下する。
粉粒体は、フィルタ部材の当接面に当接した後、再び加
熱されている内壁面上に落下する。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記加熱槽
内には、粉粒体と接触することにより粉粒体の加熱温度
を検知する、接触式温度センサが設けられていることを
特徴としている。
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記加熱槽
内には、粉粒体と接触することにより粉粒体の加熱温度
を検知する、接触式温度センサが設けられていることを
特徴としている。
【0014】このような構成によると、接触式温度セン
サに、吹き上げおよび落下が繰り返されている粉粒体が
接触すると、その粉粒体の温度が検知される。
サに、吹き上げおよび落下が繰り返されている粉粒体が
接触すると、その粉粒体の温度が検知される。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の発明の加熱装置が、粉粒体
の乾燥装置の予備加熱装置として使用されることを特徴
としている。
ないし5のいずれかに記載の発明の加熱装置が、粉粒体
の乾燥装置の予備加熱装置として使用されることを特徴
としている。
【0016】このような構成によると、粉粒体は、予め
加熱装置において予備加熱された後、乾燥装置において
乾燥される。
加熱装置において予備加熱された後、乾燥装置において
乾燥される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の粉粒体の加熱装
置の一実施形態を備えている粉粒体の処理システムを示
す全体構成図である。
置の一実施形態を備えている粉粒体の処理システムを示
す全体構成図である。
【0018】図1において、この粉粒体の処理システム
は、乾燥装置1と、この乾燥装置1に供給される粉粒体
を気力輸送する供給側気力輸送ユニット61と、乾燥装
置1から排出される粉粒体を他の処理装置(たとえば、
成形機、混合機など)39aおよび39bに気力輸送す
る処理側気力輸送ユニット62とを備えている。
は、乾燥装置1と、この乾燥装置1に供給される粉粒体
を気力輸送する供給側気力輸送ユニット61と、乾燥装
置1から排出される粉粒体を他の処理装置(たとえば、
成形機、混合機など)39aおよび39bに気力輸送す
る処理側気力輸送ユニット62とを備えている。
【0019】このような粉粒体の処理システムは、たと
えば、樹脂ペレットを、図示しない原料貯蔵タンクから
乾燥装置1に供給側気力輸送ユニット61により気力輸
送して、乾燥装置1において一定の水分量まで乾燥させ
た後、乾燥した樹脂ペレットを乾燥装置1から成形機3
9aおよび39bに処理側気力輸送ユニット62により
気力輸送するようなシステムとして構成されている。
えば、樹脂ペレットを、図示しない原料貯蔵タンクから
乾燥装置1に供給側気力輸送ユニット61により気力輸
送して、乾燥装置1において一定の水分量まで乾燥させ
た後、乾燥した樹脂ペレットを乾燥装置1から成形機3
9aおよび39bに処理側気力輸送ユニット62により
気力輸送するようなシステムとして構成されている。
【0020】供給側気力輸送ユニット61は、図示しな
い原料貯蔵タンクから粉粒体を搬送するために、乾燥装
置1の上流側に接続される供給配管20と、この供給配
管20に接続される供給側エジェクタ19とを備えてい
る。
い原料貯蔵タンクから粉粒体を搬送するために、乾燥装
置1の上流側に接続される供給配管20と、この供給配
管20に接続される供給側エジェクタ19とを備えてい
る。
【0021】処理側気力輸送ユニット62は、乾燥した
粉粒体を他の処理装置39aおよび39bに搬送するた
めに、乾燥装置1の下流側に接続される輸送配管38a
および38bと、この輸送配管38aおよび38bに接
続される輸送側エジェクタエジェクタ41aおよび41
bとを備えている。なお、他の処理装置39aおよび3
9bには、それぞれレシーバ40aおよび40bが備え
られており、このレシーバ40aおよび40bに輸送配
管38aおよび38bがそれぞれ接続されている。
粉粒体を他の処理装置39aおよび39bに搬送するた
めに、乾燥装置1の下流側に接続される輸送配管38a
および38bと、この輸送配管38aおよび38bに接
続される輸送側エジェクタエジェクタ41aおよび41
bとを備えている。なお、他の処理装置39aおよび3
9bには、それぞれレシーバ40aおよび40bが備え
られており、このレシーバ40aおよび40bに輸送配
管38aおよび38bがそれぞれ接続されている。
【0022】乾燥装置1は、加熱槽としての予備加熱ホ
ッパ−2を備える、加熱装置としての予備加熱装置3
と、減圧乾燥ホッパー4を備える減圧乾燥装置5とを備
えており、予備加熱ホッパー2と減圧乾燥ホッパー4と
がジョイント29によって接続されるように構成されて
いる。
ッパ−2を備える、加熱装置としての予備加熱装置3
と、減圧乾燥ホッパー4を備える減圧乾燥装置5とを備
えており、予備加熱ホッパー2と減圧乾燥ホッパー4と
がジョイント29によって接続されるように構成されて
いる。
【0023】予備加熱装置3は、予備加熱ホッパー2に
接続される熱風送風ユニット63を備えており、この熱
風送風ユニット63は、予備加熱ホッパー2の下流側
に、順次、サイクロン6、乾燥フィルタ7、乾燥ブロワ
8、乾燥ヒータ9を備え、これらがそれぞれ送風配管1
1a、11b、11c、11d、11eを介して接続さ
れることによって、加熱媒体としての熱風を循環させる
クローズドライン(すなわち、乾燥ヒータ9が送風配管
11eを介して予備加熱ホッパー2に接続されている)
の乾燥ライン10を形成するように構成されている。
接続される熱風送風ユニット63を備えており、この熱
風送風ユニット63は、予備加熱ホッパー2の下流側
に、順次、サイクロン6、乾燥フィルタ7、乾燥ブロワ
8、乾燥ヒータ9を備え、これらがそれぞれ送風配管1
1a、11b、11c、11d、11eを介して接続さ
れることによって、加熱媒体としての熱風を循環させる
クローズドライン(すなわち、乾燥ヒータ9が送風配管
11eを介して予備加熱ホッパー2に接続されている)
の乾燥ライン10を形成するように構成されている。
【0024】予備加熱ホッパー2は、図2に示すよう
に、粉粒体を受け入れる内側壁としての内側容器部12
と、この内側容器部12を覆うように、内側容器部12
と所定間隔を隔てて形成される外側壁としての外側容器
部13との2重容器構造として形成されている。
に、粉粒体を受け入れる内側壁としての内側容器部12
と、この内側容器部12を覆うように、内側容器部12
と所定間隔を隔てて形成される外側壁としての外側容器
部13との2重容器構造として形成されている。
【0025】内側容器部12は、金属(たとえば、ステ
ンレス、鉄など)などの比熱の高い材料により形成され
ており、上部が開放される筒状をなし、その下部が下に
向かって絞られるように形成されており、その下端部に
は、加熱時には熱風を吹き上げるため、排出時には粉粒
体を排出するための開口部14が形成されている。な
お、この内側容器部12の内壁面69は、筒状の形状に
対応して上下方向に沿うように形成される垂直面69a
と、その垂直面69aから、下に向かって錐状に絞られ
るようにして形成される傾斜面69bとを備えている。
ンレス、鉄など)などの比熱の高い材料により形成され
ており、上部が開放される筒状をなし、その下部が下に
向かって絞られるように形成されており、その下端部に
は、加熱時には熱風を吹き上げるため、排出時には粉粒
体を排出するための開口部14が形成されている。な
お、この内側容器部12の内壁面69は、筒状の形状に
対応して上下方向に沿うように形成される垂直面69a
と、その垂直面69aから、下に向かって錐状に絞られ
るようにして形成される傾斜面69bとを備えている。
【0026】また、外側容器部13も、内側容器部12
と同様に、上部が開放される筒状をなし、その下部が下
に向かって絞られるように形成されており、その下端部
には、粉粒体を排出するための排出口15が形成されて
いる。この排出口15には、上側ゲート16を備えるジ
ョイント29が接続されている。また、外側容器部13
の側部には、加熱媒体供給口としての熱風取入口64が
開口されており、この熱風取入口64には、加熱ヒータ
9に接続される送風配管11eが接続されている。
と同様に、上部が開放される筒状をなし、その下部が下
に向かって絞られるように形成されており、その下端部
には、粉粒体を排出するための排出口15が形成されて
いる。この排出口15には、上側ゲート16を備えるジ
ョイント29が接続されている。また、外側容器部13
の側部には、加熱媒体供給口としての熱風取入口64が
開口されており、この熱風取入口64には、加熱ヒータ
9に接続される送風配管11eが接続されている。
【0027】内側容器部12および外側容器部13の上
部には、これらの上部開口を覆う上蓋65が設けられて
おり、この上蓋65には、供給側気力輸送ユニット61
の供給配管20、およびサイクロン6に接続される送風
配管11aが接続されている。送風配管11aは、上蓋
65の中央部に形成される加熱媒体排出口としての開口
部分78に接続されており、その開口部分78における
上蓋65の内側には、この開口部分78を覆うようにし
て、フィルタ部材22が設けられている。このフィルタ
部材22は、錐状に形成されており、後述するガイド部
材22に沿って吹き上げられる粉粒体を当接させて、そ
の当接した粉粒体を内壁面69に向かう方向に落下させ
るための傾斜状の当接面68を備えている。
部には、これらの上部開口を覆う上蓋65が設けられて
おり、この上蓋65には、供給側気力輸送ユニット61
の供給配管20、およびサイクロン6に接続される送風
配管11aが接続されている。送風配管11aは、上蓋
65の中央部に形成される加熱媒体排出口としての開口
部分78に接続されており、その開口部分78における
上蓋65の内側には、この開口部分78を覆うようにし
て、フィルタ部材22が設けられている。このフィルタ
部材22は、錐状に形成されており、後述するガイド部
材22に沿って吹き上げられる粉粒体を当接させて、そ
の当接した粉粒体を内壁面69に向かう方向に落下させ
るための傾斜状の当接面68を備えている。
【0028】また、供給配管20は、送風配管11aが
接続される開口部分78よりも側方に開口される開口部
分79に接続されている。さらに、この上蓋65には、
粉粒体と接触することにより粉粒体の加熱温度を検知す
る接触式温度センサ66が、送風配管11aが接続され
る開口部分78よりも側方に、その接触式温度センサ6
6の検知片67が内側容器部12内に向かって突出する
ように設けられている。
接続される開口部分78よりも側方に開口される開口部
分79に接続されている。さらに、この上蓋65には、
粉粒体と接触することにより粉粒体の加熱温度を検知す
る接触式温度センサ66が、送風配管11aが接続され
る開口部分78よりも側方に、その接触式温度センサ6
6の検知片67が内側容器部12内に向かって突出する
ように設けられている。
【0029】また、内側容器部12内の中央には、筒状
のガイド部材21が、上下方向に延びるように設けられ
ている。
のガイド部材21が、上下方向に延びるように設けられ
ている。
【0030】なお、この予備加熱ホッパー2の下端部に
設けられる下側ゲート16は、上側ガイド部材71、下
側ガイド部材72、スライドゲート73およびエアシリ
ンダ54を備えており、エアシリンダ54の作動によ
り、スライドゲート73が、上側ガイド部材71と下側
ガイド部材72との間を水平方向にスライドするように
構成されている。
設けられる下側ゲート16は、上側ガイド部材71、下
側ガイド部材72、スライドゲート73およびエアシリ
ンダ54を備えており、エアシリンダ54の作動によ
り、スライドゲート73が、上側ガイド部材71と下側
ガイド部材72との間を水平方向にスライドするように
構成されている。
【0031】図1に示すように、減圧乾燥装置5は、減
圧乾燥ホッパー4の下流側に、順次、ラインフィルタ2
3、減圧ポンプ24、ブースター44、およびミストセ
パレータ45を備えており、これらがそれぞれ減圧配管
25a、25b、25c,25dを介して接続されるこ
とによって、減圧ライン26を形成するように構成され
ている。
圧乾燥ホッパー4の下流側に、順次、ラインフィルタ2
3、減圧ポンプ24、ブースター44、およびミストセ
パレータ45を備えており、これらがそれぞれ減圧配管
25a、25b、25c,25dを介して接続されるこ
とによって、減圧ライン26を形成するように構成され
ている。
【0032】また、減圧乾燥ホッパー4とラインフィル
タ23とを接続している減圧配管25aの途中には、大
気開放バルブ37が設けられており、また、ラインフィ
ルタ23と減圧ポンプ24とを接続している減圧配管2
5bの途中は、放熱させるためにフィン状に形成されて
いる。さらに、減圧ポンプ24とブースター44とを接
続している減圧配管25cは、その一部が、放熱させる
ためにフィン状に形成されているとともに、その途中に
は、リリーフバルブ49が設けられている。
タ23とを接続している減圧配管25aの途中には、大
気開放バルブ37が設けられており、また、ラインフィ
ルタ23と減圧ポンプ24とを接続している減圧配管2
5bの途中は、放熱させるためにフィン状に形成されて
いる。さらに、減圧ポンプ24とブースター44とを接
続している減圧配管25cは、その一部が、放熱させる
ためにフィン状に形成されているとともに、その途中に
は、リリーフバルブ49が設けられている。
【0033】減圧乾燥ホッパー4は、粉粒体を受け入れ
る減圧容器部27と、この減圧容器部27を保温するた
めのジャケット28とを備えている。
る減圧容器部27と、この減圧容器部27を保温するた
めのジャケット28とを備えている。
【0034】減圧容器部27は、上部が開放される筒状
をなし、その下部が下に向かって絞られるように形成さ
れており、その下端部には、粉粒体を排出するための排
出配管30が接続されている。この排出配管30には、
排出配管30を開閉するための下側ゲート31が設けら
れるとともに、その途中には、リリーフバルブ42が設
けられている。なお、この排出配管30には、処理側気
力輸送ユニット62が接続されている。
をなし、その下部が下に向かって絞られるように形成さ
れており、その下端部には、粉粒体を排出するための排
出配管30が接続されている。この排出配管30には、
排出配管30を開閉するための下側ゲート31が設けら
れるとともに、その途中には、リリーフバルブ42が設
けられている。なお、この排出配管30には、処理側気
力輸送ユニット62が接続されている。
【0035】減圧容器部27の上部には、この上部開口
を覆う上蓋74が設けられており、この上蓋74には、
予備加熱装置3に接続されるジョイント29、およびラ
インフィルタ23に接続される減圧配管25aが接続さ
れている。
を覆う上蓋74が設けられており、この上蓋74には、
予備加熱装置3に接続されるジョイント29、およびラ
インフィルタ23に接続される減圧配管25aが接続さ
れている。
【0036】ジャケット28は、減圧容器部27の外周
側部を覆うように、減圧容器部27の外壁面と所定間隔
を隔てて形成されており、この所定間隔を隔てた空間に
熱媒を供給して保温するように構成されており、このジ
ャケット28には、予備加熱装置3の乾燥ライン10か
らの熱風が熱媒として供給されるように構成されてい
る。すなわち、乾燥ライン10における乾燥ヒータ9の
下流側であって、予備加熱ホッパー2と乾燥ヒータ9と
を接続する送風配管11eの途中から、入口配管33を
分岐させて、この入口配管33を、側方からジャケット
28に接続するとともに、乾燥ヒータ9の上流側に配設
される乾燥フィルタ7から、送風配管11b、11cと
は別の出口配管34を分岐させて、この出口配管34
を、側方からジャケット28に接続することによって、
ジャケット供給ライン32を形成し、このジャケット供
給ライン32の入口配管34の途中に供給バルブ35を
設けて、この供給バルブ35の開閉動作によって、ジャ
ケット28内に熱風を送るように構成されている。
側部を覆うように、減圧容器部27の外壁面と所定間隔
を隔てて形成されており、この所定間隔を隔てた空間に
熱媒を供給して保温するように構成されており、このジ
ャケット28には、予備加熱装置3の乾燥ライン10か
らの熱風が熱媒として供給されるように構成されてい
る。すなわち、乾燥ライン10における乾燥ヒータ9の
下流側であって、予備加熱ホッパー2と乾燥ヒータ9と
を接続する送風配管11eの途中から、入口配管33を
分岐させて、この入口配管33を、側方からジャケット
28に接続するとともに、乾燥ヒータ9の上流側に配設
される乾燥フィルタ7から、送風配管11b、11cと
は別の出口配管34を分岐させて、この出口配管34
を、側方からジャケット28に接続することによって、
ジャケット供給ライン32を形成し、このジャケット供
給ライン32の入口配管34の途中に供給バルブ35を
設けて、この供給バルブ35の開閉動作によって、ジャ
ケット28内に熱風を送るように構成されている。
【0037】減圧ポンプ24は、揺動式のポンプが使用
されており、減圧配管25aおよび25bを介して減圧
乾燥ホッパー4内から空気を吸引すると同時にその空気
を圧縮するように構成されている。ブースター44は、
減圧ポンプ24により圧縮された空気をさらに圧縮する
ものであり、たとえば、減圧ポンプ24により圧縮され
た空気をさらに2倍程度に圧縮する。ミストセパレータ
45は、圧縮された空気から、その圧縮により凝縮して
液化したダストをトラップして排出するものである。
されており、減圧配管25aおよび25bを介して減圧
乾燥ホッパー4内から空気を吸引すると同時にその空気
を圧縮するように構成されている。ブースター44は、
減圧ポンプ24により圧縮された空気をさらに圧縮する
ものであり、たとえば、減圧ポンプ24により圧縮され
た空気をさらに2倍程度に圧縮する。ミストセパレータ
45は、圧縮された空気から、その圧縮により凝縮して
液化したダストをトラップして排出するものである。
【0038】なお、この乾燥装置1では、予備加熱ホッ
パー2、減圧乾燥ホッパー4、乾燥ブロワ8および乾燥
ヒータ9は、保温材17によって覆われている。
パー2、減圧乾燥ホッパー4、乾燥ブロワ8および乾燥
ヒータ9は、保温材17によって覆われている。
【0039】そして、このように構成された乾燥装置1
によって粉粒体を乾燥させるには、まず、予備加熱装置
3において、加熱乾燥を行なう。予備加熱装置3により
加熱乾燥を行なうには、まず、上側ゲート16を閉状態
として、乾燥ブロワ8を作動させる。そうすると、乾燥
ブロワ8から送風配管11dを介して乾燥ヒータ9に空
気が送られて、この乾燥ヒータ9により加熱された熱風
が、送風配管11eを介して予備加熱ホッパー2の熱風
取入口64から、内側容器部12と外側容器部13との
間の空間に送られる。(この熱風の流れは、図2におけ
る矢印75で示されている。)そうすると、この熱風に
よって、内側容器部12の内壁面69が加熱される。そ
して、熱風は、内側容器部12と外側容器部13との間
の空間を通過した後、内側容器部12の下端部に形成さ
れる開口部14から、内側容器部12内に向かって吹き
上げられる。(この熱風の流れは、図2における矢印7
6で示されている。)内側容器部12内に向かって吹き
上げられた熱風は、ガイド部材21の内周壁に沿って、
そのガイド部材21内を上下方向に通過した後、フィル
タ部材22を介して開口部分78から送風配管11aに
向けて送風される。
によって粉粒体を乾燥させるには、まず、予備加熱装置
3において、加熱乾燥を行なう。予備加熱装置3により
加熱乾燥を行なうには、まず、上側ゲート16を閉状態
として、乾燥ブロワ8を作動させる。そうすると、乾燥
ブロワ8から送風配管11dを介して乾燥ヒータ9に空
気が送られて、この乾燥ヒータ9により加熱された熱風
が、送風配管11eを介して予備加熱ホッパー2の熱風
取入口64から、内側容器部12と外側容器部13との
間の空間に送られる。(この熱風の流れは、図2におけ
る矢印75で示されている。)そうすると、この熱風に
よって、内側容器部12の内壁面69が加熱される。そ
して、熱風は、内側容器部12と外側容器部13との間
の空間を通過した後、内側容器部12の下端部に形成さ
れる開口部14から、内側容器部12内に向かって吹き
上げられる。(この熱風の流れは、図2における矢印7
6で示されている。)内側容器部12内に向かって吹き
上げられた熱風は、ガイド部材21の内周壁に沿って、
そのガイド部材21内を上下方向に通過した後、フィル
タ部材22を介して開口部分78から送風配管11aに
向けて送風される。
【0040】次いで、供給側エジェクタ19を作動させ
ることによって、供給配管20から粉粒体を開口部分7
9を介して内側容器部12に投入する。そうすると、粉
粒体は、自重によって落下して、熱風により加熱されて
いる内壁面69、とりわけ、傾斜面69bと接触し、こ
の傾斜面69bとの接触によって加熱される。そして、
傾斜面69上の粉粒体は、この傾斜面69と接触して加
熱されながら自重によってさらに降下し、開口部14に
達すると、この開口部14から内側容器部12内に向か
って吹き上げられる熱風により、吹き上げられる。(こ
の粉粒体の流れは、図2における矢印77で示されてい
る。)熱風により吹き上げられた粉粒体は、熱風により
加熱されながらガイド部材21の内周壁に沿って、その
ガイド部材21内を上下方向に通過した後、フィルタ部
材22の当接面68に当接し、開口部分78への進入が
阻止されるとともに、ガイド部材22の外側方向に散ら
ばるように落下して、垂直面69aに当接するか、ある
いは再び傾斜面69b上に落下する。(この粉粒体の流
れは、図2における矢印80で示されている。)そし
て、傾斜面69b上に落下した粉粒体は、再び、この傾
斜面69bと接触して加熱されながら自重によってさら
に降下し、開口部14に達すると、再び、開口部14か
ら吹き上げられる熱風により吹き上げられ、これによっ
て、内側容器部12の内壁面69との接触および熱風に
よる吹き上げの動作が繰り返されるようになる。(この
粉粒体の繰り返し動作は、図2における矢印77および
矢印80で示される。)その結果、予備加熱ホッパー2
内において、粉粒体は、内壁面69との接触および開口
部14からの熱風による吹き上げにより急速に加熱され
る。そのため、このような予備加熱装置3によると、短
時間で粉粒体を加熱することができ、処理サイクルの短
縮化を効率よく図ることができる。
ることによって、供給配管20から粉粒体を開口部分7
9を介して内側容器部12に投入する。そうすると、粉
粒体は、自重によって落下して、熱風により加熱されて
いる内壁面69、とりわけ、傾斜面69bと接触し、こ
の傾斜面69bとの接触によって加熱される。そして、
傾斜面69上の粉粒体は、この傾斜面69と接触して加
熱されながら自重によってさらに降下し、開口部14に
達すると、この開口部14から内側容器部12内に向か
って吹き上げられる熱風により、吹き上げられる。(こ
の粉粒体の流れは、図2における矢印77で示されてい
る。)熱風により吹き上げられた粉粒体は、熱風により
加熱されながらガイド部材21の内周壁に沿って、その
ガイド部材21内を上下方向に通過した後、フィルタ部
材22の当接面68に当接し、開口部分78への進入が
阻止されるとともに、ガイド部材22の外側方向に散ら
ばるように落下して、垂直面69aに当接するか、ある
いは再び傾斜面69b上に落下する。(この粉粒体の流
れは、図2における矢印80で示されている。)そし
て、傾斜面69b上に落下した粉粒体は、再び、この傾
斜面69bと接触して加熱されながら自重によってさら
に降下し、開口部14に達すると、再び、開口部14か
ら吹き上げられる熱風により吹き上げられ、これによっ
て、内側容器部12の内壁面69との接触および熱風に
よる吹き上げの動作が繰り返されるようになる。(この
粉粒体の繰り返し動作は、図2における矢印77および
矢印80で示される。)その結果、予備加熱ホッパー2
内において、粉粒体は、内壁面69との接触および開口
部14からの熱風による吹き上げにより急速に加熱され
る。そのため、このような予備加熱装置3によると、短
時間で粉粒体を加熱することができ、処理サイクルの短
縮化を効率よく図ることができる。
【0041】また、この予備加熱装置3は、内壁面69
の加熱と粉粒体の吹き上げとを、ともに循環する熱風に
より行なっているので、装置構成の簡略化を図ることが
できるとともに、加熱および吹き上げのための省力化を
図ることができ、したがって、装置のコストおよびラン
ニングコストの低減化を図ることができる。
の加熱と粉粒体の吹き上げとを、ともに循環する熱風に
より行なっているので、装置構成の簡略化を図ることが
できるとともに、加熱および吹き上げのための省力化を
図ることができ、したがって、装置のコストおよびラン
ニングコストの低減化を図ることができる。
【0042】さらに、この予備加熱装置3では、予備加
熱ホッパー2内に設けられるガイド部材21によって、
吹き上げられる粉粒体が熱風とともに良好に案内される
ので、粉粒体の良好な吹き上げ動作を確保することがで
きるとともに、フィルタ部材23によって、吹き上げら
れた粉粒体を当接面68に当接させて、内壁面69に良
好に落下させることができる。そのため、粉粒体の効率
的な繰り返し動作を確保でき、より一層、効率的な加熱
を達成することができる。
熱ホッパー2内に設けられるガイド部材21によって、
吹き上げられる粉粒体が熱風とともに良好に案内される
ので、粉粒体の良好な吹き上げ動作を確保することがで
きるとともに、フィルタ部材23によって、吹き上げら
れた粉粒体を当接面68に当接させて、内壁面69に良
好に落下させることができる。そのため、粉粒体の効率
的な繰り返し動作を確保でき、より一層、効率的な加熱
を達成することができる。
【0043】したがって、たとえば、従来の熱風循環式
乾燥装置を予備加熱に用いると、たとえば、10分以上
の加熱時間を要していたが、この予備乾燥装置3では、
たとえば、1〜3分程度で良好に加熱することができ
る。
乾燥装置を予備加熱に用いると、たとえば、10分以上
の加熱時間を要していたが、この予備乾燥装置3では、
たとえば、1〜3分程度で良好に加熱することができ
る。
【0044】そして、接触式温度センサ66によって、
粉粒体が所定の温度にまで加熱されたことが検知された
時に、上側ゲート16を開いて、粉粒体を減圧乾燥装置
5に供給する。粉粒体の加熱温度は、吹き上げおよび落
下が繰り返されている粉粒体が、検知片69に接触する
ことにより検知される。そのため、たとえば、予備加熱
ホッパー2内の雰囲気温度を検知することによって加熱
温度を検知する方法に比べて、粉粒体の加熱温度をより
正確に検知することができる。しかも、粉粒体は、吹き
上げおよび落下が繰り返されているので、検知片69に
偏りなく均一に接触されるので、精度の良い検知を達成
できる。なお、この接触式温度センサ66は、上下方向
に移動可能に固定できるように構成しておけば、内側容
器部12内に受け入れられる粉粒体の量を検知するため
のレベル計としても使用することができる。
粉粒体が所定の温度にまで加熱されたことが検知された
時に、上側ゲート16を開いて、粉粒体を減圧乾燥装置
5に供給する。粉粒体の加熱温度は、吹き上げおよび落
下が繰り返されている粉粒体が、検知片69に接触する
ことにより検知される。そのため、たとえば、予備加熱
ホッパー2内の雰囲気温度を検知することによって加熱
温度を検知する方法に比べて、粉粒体の加熱温度をより
正確に検知することができる。しかも、粉粒体は、吹き
上げおよび落下が繰り返されているので、検知片69に
偏りなく均一に接触されるので、精度の良い検知を達成
できる。なお、この接触式温度センサ66は、上下方向
に移動可能に固定できるように構成しておけば、内側容
器部12内に受け入れられる粉粒体の量を検知するため
のレベル計としても使用することができる。
【0045】なお、送風配管11aに送られた熱風は、
図1に示すように、この送風配管11aに接続されるサ
イクロン6に流入して粉塵などが除去された後、送風配
管11bを介して乾燥フィルタ7に送られて、さらにダ
ストなどが取り除かれた後、送風配管11cを介して再
び乾燥ブロワ8に送られる。また、内側容器部12内に
おいて湿気を含んだ熱風は、たとえば、サイクロン6や
乾燥フィルタ7などで一部大気に開放することにより外
気に放出するようにしており、また、その一方で、外気
からの湿気の少ない空気を取り入れるようにして、循環
する熱風の湿気の上昇を防ぐようにしている。
図1に示すように、この送風配管11aに接続されるサ
イクロン6に流入して粉塵などが除去された後、送風配
管11bを介して乾燥フィルタ7に送られて、さらにダ
ストなどが取り除かれた後、送風配管11cを介して再
び乾燥ブロワ8に送られる。また、内側容器部12内に
おいて湿気を含んだ熱風は、たとえば、サイクロン6や
乾燥フィルタ7などで一部大気に開放することにより外
気に放出するようにしており、また、その一方で、外気
からの湿気の少ない空気を取り入れるようにして、循環
する熱風の湿気の上昇を防ぐようにしている。
【0046】次いで、予備加熱装置3において加熱乾燥
が終了した粉粒体は、減圧乾燥装置5によってさらに十
分に乾燥される。減圧乾燥装置5により乾燥を行なうに
は、まず、予め予備加熱装置3の乾燥ブロワ8が作動し
た時に、供給バルブ35を開状態としておき、送風配管
11eの途中から入口配管33を介してジャケット28
内に熱風を送り、これによって、減圧容器部27内を保
温しておく。なお、ジャケット28内に流入した熱風
は、出口配管34を介して乾燥フィルタ7に流出し、再
び乾燥ライン10と合流する。また、供給バルブ35の
開閉動作は、減圧容器部27内の保温状態に応じて、適
宜、連続または間欠的に行なえばよい。
が終了した粉粒体は、減圧乾燥装置5によってさらに十
分に乾燥される。減圧乾燥装置5により乾燥を行なうに
は、まず、予め予備加熱装置3の乾燥ブロワ8が作動し
た時に、供給バルブ35を開状態としておき、送風配管
11eの途中から入口配管33を介してジャケット28
内に熱風を送り、これによって、減圧容器部27内を保
温しておく。なお、ジャケット28内に流入した熱風
は、出口配管34を介して乾燥フィルタ7に流出し、再
び乾燥ライン10と合流する。また、供給バルブ35の
開閉動作は、減圧容器部27内の保温状態に応じて、適
宜、連続または間欠的に行なえばよい。
【0047】次いで、下側ゲート31を閉状態として、
上側ゲート16を開いて粉粒体を減圧容器部27内に受
け入れて、その後に再び上側ゲート16を閉状態とし
て、減圧ポンプ24を作動させる。そうすると、減圧配
管25a、25bを介して減圧容器部27内が減圧され
て、減圧容器部27内に受け入れられている粉粒体が減
圧乾燥される。減圧ポンプ24の能力は、減圧容器部2
7の容量や、粉粒体の種類および大きさなどによって適
宜選択すればよいが、たとえば、40〜100Torr
程度のものが使用される。
上側ゲート16を開いて粉粒体を減圧容器部27内に受
け入れて、その後に再び上側ゲート16を閉状態とし
て、減圧ポンプ24を作動させる。そうすると、減圧配
管25a、25bを介して減圧容器部27内が減圧され
て、減圧容器部27内に受け入れられている粉粒体が減
圧乾燥される。減圧ポンプ24の能力は、減圧容器部2
7の容量や、粉粒体の種類および大きさなどによって適
宜選択すればよいが、たとえば、40〜100Torr
程度のものが使用される。
【0048】また、減圧容器部27内から減圧ポンプ2
4によって吸引された空気は、減圧配管25aを介して
ラインフィルタ23に流入して、ダストなどが取り除か
れた後、減圧配管25bを介して減圧ポンプ24に送ら
れる。減圧ポンプ24に送られた空気は、その減圧ポン
プ24において加圧され、減圧配管25cを介してブー
スター44に送られて、このブースター44によってさ
らに圧縮されて、減圧配管25dを介してミストセパレ
ータ45に送られる。その結果、凝縮して液化したダス
トがミストセパレータ45によってトラップされるとと
もに、クリーンな空気のみが、後述する加圧配管47に
向けて排出される。なお、液化したダストは、ミストセ
パレータ45から排出すればよい。
4によって吸引された空気は、減圧配管25aを介して
ラインフィルタ23に流入して、ダストなどが取り除か
れた後、減圧配管25bを介して減圧ポンプ24に送ら
れる。減圧ポンプ24に送られた空気は、その減圧ポン
プ24において加圧され、減圧配管25cを介してブー
スター44に送られて、このブースター44によってさ
らに圧縮されて、減圧配管25dを介してミストセパレ
ータ45に送られる。その結果、凝縮して液化したダス
トがミストセパレータ45によってトラップされるとと
もに、クリーンな空気のみが、後述する加圧配管47に
向けて排出される。なお、液化したダストは、ミストセ
パレータ45から排出すればよい。
【0049】このように、予備加熱装置3において加熱
乾燥した後に、減圧乾燥装置5によって減圧乾燥するよ
うにすれば、予め予備加熱装置3において短時間で加熱
された粉粒体を、減圧乾燥装置5において乾燥すること
ができるので、乾燥工程全体としての短縮化を図ること
ができ、処理サイクルの短縮化をより一層効率よく図る
ことができる。しかも、この乾燥装置1においては、減
圧容器部27がジャケット28によって保温されている
ので、予備加熱装置3において乾燥された粉粒体は、減
圧容器部27に供給されても、その温度を保った状態の
ままで減圧乾燥される。そのため、粉粒体を、よりすば
やく、かつ十分に乾燥することができる。さらに、この
乾燥装置1においては、ジャケット28内には、予備加
熱装置3の乾燥ライン10からジャケット供給ライン3
2を介して熱風が供給されるので、熱媒を別途供給する
必要がなく、また、その供給のための設備の必要もない
ので、簡易な構成によって、効率的に保温することがで
き、装置のコストおよびランニングコストの低減を図る
ことができる。
乾燥した後に、減圧乾燥装置5によって減圧乾燥するよ
うにすれば、予め予備加熱装置3において短時間で加熱
された粉粒体を、減圧乾燥装置5において乾燥すること
ができるので、乾燥工程全体としての短縮化を図ること
ができ、処理サイクルの短縮化をより一層効率よく図る
ことができる。しかも、この乾燥装置1においては、減
圧容器部27がジャケット28によって保温されている
ので、予備加熱装置3において乾燥された粉粒体は、減
圧容器部27に供給されても、その温度を保った状態の
ままで減圧乾燥される。そのため、粉粒体を、よりすば
やく、かつ十分に乾燥することができる。さらに、この
乾燥装置1においては、ジャケット28内には、予備加
熱装置3の乾燥ライン10からジャケット供給ライン3
2を介して熱風が供給されるので、熱媒を別途供給する
必要がなく、また、その供給のための設備の必要もない
ので、簡易な構成によって、効率的に保温することがで
き、装置のコストおよびランニングコストの低減を図る
ことができる。
【0050】また、減圧容器部27内から減圧ポンプ2
4により吸引された空気は、減圧ポンプ24およびブー
スター44により加圧されて、その一部が凝縮するの
で、凝縮により液化したダストを、ミストセパレータ4
5によってトラップすることで、クリーンな空気のみ
を、後述する加圧配管47に向けて排出することができ
る。
4により吸引された空気は、減圧ポンプ24およびブー
スター44により加圧されて、その一部が凝縮するの
で、凝縮により液化したダストを、ミストセパレータ4
5によってトラップすることで、クリーンな空気のみ
を、後述する加圧配管47に向けて排出することができ
る。
【0051】そして、この減圧乾燥装置5によって十分
に減圧乾燥を行なった後に、大気開放バルブ37を開く
とともに、下側ゲート31を開いて減圧容器部27内の
粉粒体を排出配管30から排出し、粉粒体の排出が完了
した時に、大気開放バルブ37および下側ゲート31を
閉じ、減圧乾燥を終了する。なお、排出配管30から排
出された粉粒体は、処理側気力輸送ユニット62の輸送
側エジェクタ41aおよび41bによって、各輸送配管
38aおよび38bを介して各レシーバ40aおよび4
0bに気力輸送される。
に減圧乾燥を行なった後に、大気開放バルブ37を開く
とともに、下側ゲート31を開いて減圧容器部27内の
粉粒体を排出配管30から排出し、粉粒体の排出が完了
した時に、大気開放バルブ37および下側ゲート31を
閉じ、減圧乾燥を終了する。なお、排出配管30から排
出された粉粒体は、処理側気力輸送ユニット62の輸送
側エジェクタ41aおよび41bによって、各輸送配管
38aおよび38bを介して各レシーバ40aおよび4
0bに気力輸送される。
【0052】また、この乾燥装置1は、減圧ポンプ24
およびブースター44により圧縮された空気を気力源と
して使用するためのエア供給ユニット43を備えてい
る。
およびブースター44により圧縮された空気を気力源と
して使用するためのエア供給ユニット43を備えてい
る。
【0053】このエア供給ユニット43は、エアタンク
46、電磁バルブ51、送圧配管50a、50b、50
c、50d、50eを備えている。エアタンク46は、
加圧配管47を介してミストセパレータ45と接続され
ており、電磁バルブ51は、圧縮空気供給管52を介し
てエアタンク46と接続されている。また、送圧配管5
0a、50b、50c、50d、50eは、その一端
が、電磁バルブ51に接続されるとともに、他端が、そ
れぞれ、供給側エジェクタ19、上側ゲート16、下側
ゲート31、輸送側エジェクタ41aおよび41bに接
続されている。なお、圧縮空気供給管52の途中には、
エアフィルタ53が設けられている。
46、電磁バルブ51、送圧配管50a、50b、50
c、50d、50eを備えている。エアタンク46は、
加圧配管47を介してミストセパレータ45と接続され
ており、電磁バルブ51は、圧縮空気供給管52を介し
てエアタンク46と接続されている。また、送圧配管5
0a、50b、50c、50d、50eは、その一端
が、電磁バルブ51に接続されるとともに、他端が、そ
れぞれ、供給側エジェクタ19、上側ゲート16、下側
ゲート31、輸送側エジェクタ41aおよび41bに接
続されている。なお、圧縮空気供給管52の途中には、
エアフィルタ53が設けられている。
【0054】エアタンク46は、圧縮された空気を貯蔵
するものであり、電磁バルブ51は、送圧配管50a、
50b、50c、50d、50eのぞれぞれに対応して
開閉できるように構成されている。
するものであり、電磁バルブ51は、送圧配管50a、
50b、50c、50d、50eのぞれぞれに対応して
開閉できるように構成されている。
【0055】このようなエア供給ユニット43では、減
圧ポンプ24およびブースター44により圧縮された空
気は、ミストセパレータ45から加圧配管47を介して
エアタンク46に送られて、このエアタンク46におい
て溜められる。そして、供給側エジェクタ19、上側ゲ
ート16、下側ゲート31、輸送側エジェクタ41aお
よび41bをそれぞれ作動させる時には、それに対応す
る電磁バルブ51を開動作させる。そうすると、それに
対応する送圧配管50a、50b、50c、50d、5
0eを介してそれぞれに圧縮空気が送られて、それによ
って、供給側エジェクタ19、上側ゲート16、下側ゲ
ート31、輸送側エジェクタ41aおよび41bがそれ
ぞれ作動する。なお、上側ゲート16および下側ゲート
31には、エアシリンダー54および55がそれぞれ備
えられており、このエアシリンダー54および55に、
送圧配管50b、50cを介して圧縮空気が送られるこ
とによって、上側ゲート16および下側ゲート31の開
閉動作がそれぞれ行なわれる。
圧ポンプ24およびブースター44により圧縮された空
気は、ミストセパレータ45から加圧配管47を介して
エアタンク46に送られて、このエアタンク46におい
て溜められる。そして、供給側エジェクタ19、上側ゲ
ート16、下側ゲート31、輸送側エジェクタ41aお
よび41bをそれぞれ作動させる時には、それに対応す
る電磁バルブ51を開動作させる。そうすると、それに
対応する送圧配管50a、50b、50c、50d、5
0eを介してそれぞれに圧縮空気が送られて、それによ
って、供給側エジェクタ19、上側ゲート16、下側ゲ
ート31、輸送側エジェクタ41aおよび41bがそれ
ぞれ作動する。なお、上側ゲート16および下側ゲート
31には、エアシリンダー54および55がそれぞれ備
えられており、このエアシリンダー54および55に、
送圧配管50b、50cを介して圧縮空気が送られるこ
とによって、上側ゲート16および下側ゲート31の開
閉動作がそれぞれ行なわれる。
【0056】したがって、このようなエア供給ユニット
43を設けることによって、減圧ポンプ24によって吸
引された空気を、圧縮空気(気力源)として、供給側エ
ジェクタ19、輸送側エジェクタ41aおよび41bな
どの輸送系、および、上側ゲート16および下側ゲート
31などの駆動系に供給することができるので、別途動
力源を設けなくても、減圧ポンプ24により吸引された
空気の効率的な利用を図ることができ、省エネルギー化
を図れる効率のよい処理システムを構成することができ
る。
43を設けることによって、減圧ポンプ24によって吸
引された空気を、圧縮空気(気力源)として、供給側エ
ジェクタ19、輸送側エジェクタ41aおよび41bな
どの輸送系、および、上側ゲート16および下側ゲート
31などの駆動系に供給することができるので、別途動
力源を設けなくても、減圧ポンプ24により吸引された
空気の効率的な利用を図ることができ、省エネルギー化
を図れる効率のよい処理システムを構成することができ
る。
【0057】また、ミストセパレータ45からエア供給
ユニット43に送られる圧縮空気は、このエア供給ユニ
ット43から、供給側エジェクタ19、上側ゲート1
6、下側ゲート31、輸送側エジェクタ41aおよび4
1bに供給された後、排気されるが、この排気された空
気は、ミストセパレータ45によってダストが除去され
たクリーンな空気であるため、環境雰囲気が損なわれる
こともなく、良好な作業環境を確保することができる。
ユニット43に送られる圧縮空気は、このエア供給ユニ
ット43から、供給側エジェクタ19、上側ゲート1
6、下側ゲート31、輸送側エジェクタ41aおよび4
1bに供給された後、排気されるが、この排気された空
気は、ミストセパレータ45によってダストが除去され
たクリーンな空気であるため、環境雰囲気が損なわれる
こともなく、良好な作業環境を確保することができる。
【0058】なお、電磁バルブ51は、エアタンク46
内の圧力などにもよるが、適宜、選択的に、または複数
のバルブを同時に開動作してもよい。また、エアタンク
46の容量などにより、別途、気力源を設けてもよい。
内の圧力などにもよるが、適宜、選択的に、または複数
のバルブを同時に開動作してもよい。また、エアタンク
46の容量などにより、別途、気力源を設けてもよい。
【0059】以上に述べた実施形態では、加熱手段を、
熱風送風ユニット63、内側容器部12、外側容器部1
3および熱風取入口64から構成し、吹き上げ手段を、
この構成にさらに開口部14を加えて構成したが、本発
明では、加熱手段は、たとえば、内側容器部12にヒー
タを設けて内壁面69を加熱するなど、内壁面69を加
熱し得るものであればいずれのものでもよく、また、吹
き上げ手段は、コンプレッサなどを配置して粉粒体を吹
き上げるなど、粉粒体を吹き上げることができるもので
あればいずれのものであってもよい。また、これら加熱
手段および吹き上げ手段は別個独立に設けてもよい。た
だし、本実施形態の熱風送風ユニット63のように、熱
風を循環させる構成としておけば、効率のよい加熱を達
成することができる。
熱風送風ユニット63、内側容器部12、外側容器部1
3および熱風取入口64から構成し、吹き上げ手段を、
この構成にさらに開口部14を加えて構成したが、本発
明では、加熱手段は、たとえば、内側容器部12にヒー
タを設けて内壁面69を加熱するなど、内壁面69を加
熱し得るものであればいずれのものでもよく、また、吹
き上げ手段は、コンプレッサなどを配置して粉粒体を吹
き上げるなど、粉粒体を吹き上げることができるもので
あればいずれのものであってもよい。また、これら加熱
手段および吹き上げ手段は別個独立に設けてもよい。た
だし、本実施形態の熱風送風ユニット63のように、熱
風を循環させる構成としておけば、効率のよい加熱を達
成することができる。
【0060】また、本実施形態においては、内側容器部
12の内壁面69を、垂直面69aおよび傾斜面69b
により形成したが、本発明の内壁面はこれらの形状に限
定されることなく、粉粒体が接触し得る形状であればよ
い。
12の内壁面69を、垂直面69aおよび傾斜面69b
により形成したが、本発明の内壁面はこれらの形状に限
定されることなく、粉粒体が接触し得る形状であればよ
い。
【0061】また、予備加熱装置3は、減圧乾燥装置5
に限らず、熱風循環式乾燥装置、脱湿乾燥装置など公知
の乾燥装置のいずれにも装着することができる。さら
に、本発明の加熱装置は、予備加熱装置3に限らず、粉
粒体を加熱するいずれの工程においても使用することが
できる。
に限らず、熱風循環式乾燥装置、脱湿乾燥装置など公知
の乾燥装置のいずれにも装着することができる。さら
に、本発明の加熱装置は、予備加熱装置3に限らず、粉
粒体を加熱するいずれの工程においても使用することが
できる。
【0062】また、粉粒体は、たとえば、樹脂ペレット
やセラミック粒子など、その種類は問われないが、この
予備加熱装置3は、好適には、樹脂ペレットなどの粒体
の加熱に用いられる。さらに、加熱媒体としては、空気
の他に、たとえば、窒素ガスなど、その目的および用途
によって適宜選択することができる。
やセラミック粒子など、その種類は問われないが、この
予備加熱装置3は、好適には、樹脂ペレットなどの粒体
の加熱に用いられる。さらに、加熱媒体としては、空気
の他に、たとえば、窒素ガスなど、その目的および用途
によって適宜選択することができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、粉粒体は、内壁面との接触および吹き上げ
手段による吹き上げが繰り返されることにより加熱され
る。そのため、短時間で粉粒体を加熱することができ、
処理サイクルの短縮化を効率よく図ることができる。
明によれば、粉粒体は、内壁面との接触および吹き上げ
手段による吹き上げが繰り返されることにより加熱され
る。そのため、短時間で粉粒体を加熱することができ、
処理サイクルの短縮化を効率よく図ることができる。
【0064】請求項2に記載の発明によれば、粉粒体
は、加熱媒体によって吹き上げられるので、内壁面の接
触に加えてこの吹き上げによっても加熱されるため、よ
り加熱時間の短縮化を図ることができる。
は、加熱媒体によって吹き上げられるので、内壁面の接
触に加えてこの吹き上げによっても加熱されるため、よ
り加熱時間の短縮化を図ることができる。
【0065】また、内壁面の加熱と粉粒体の吹き上げと
を、ともに加熱媒体により行なうことができるので、装
置構成の簡略化を図ることができるとともに、加熱およ
び吹き上げのための省力化を図ることができ、したがっ
て、装置のコストおよびランニングコストの低減化を図
ることができる。
を、ともに加熱媒体により行なうことができるので、装
置構成の簡略化を図ることができるとともに、加熱およ
び吹き上げのための省力化を図ることができ、したがっ
て、装置のコストおよびランニングコストの低減化を図
ることができる。
【0066】請求項3に記載の発明によれば、加熱媒体
は、加熱槽内において、その下部から上部に向かってガ
イド部材により良好に案内されるので、この加熱媒体に
よって吹き上げられる粉粒体も、加熱媒体とともに良好
に案内される。そのため、粉粒体の良好な吹き上げ動作
を確保することができ、より効率的な加熱を達成するこ
とができる。
は、加熱槽内において、その下部から上部に向かってガ
イド部材により良好に案内されるので、この加熱媒体に
よって吹き上げられる粉粒体も、加熱媒体とともに良好
に案内される。そのため、粉粒体の良好な吹き上げ動作
を確保することができ、より効率的な加熱を達成するこ
とができる。
【0067】請求項4に記載の発明によれば、フィルタ
部材によって、吹き上げられた粉粒体を当接面に当接さ
せて、加熱媒体排出口から排出させることなく、良好に
内壁面に落下させることができる。そのため、粉粒体の
効率的な繰り返し動作を確保することができ、より一層
効率的な加熱を達成することができる。
部材によって、吹き上げられた粉粒体を当接面に当接さ
せて、加熱媒体排出口から排出させることなく、良好に
内壁面に落下させることができる。そのため、粉粒体の
効率的な繰り返し動作を確保することができ、より一層
効率的な加熱を達成することができる。
【0068】請求項5に記載の発明によれば、吹き上げ
および落下が繰り返されている粉粒体に接触式温度セン
サが直接接触することにより、その粉粒体の温度が検知
されるので、たとえば、加熱槽内の雰囲気温度を検知す
ることによって加熱温度を検知する方法に比べて、粉粒
体の加熱温度をより正確に検知することができる。しか
も、粉粒体は、吹き上げおよび落下が繰り返されている
ので、接触式温度センサに偏りなく均一に接触するの
で、精度よく検知することができる。
および落下が繰り返されている粉粒体に接触式温度セン
サが直接接触することにより、その粉粒体の温度が検知
されるので、たとえば、加熱槽内の雰囲気温度を検知す
ることによって加熱温度を検知する方法に比べて、粉粒
体の加熱温度をより正確に検知することができる。しか
も、粉粒体は、吹き上げおよび落下が繰り返されている
ので、接触式温度センサに偏りなく均一に接触するの
で、精度よく検知することができる。
【0069】請求項6に記載の発明によれば、予め加熱
装置において短時間で加熱された粉粒体を、乾燥装置に
おいて乾燥することができるので、乾燥工程全体として
の短縮化を図ることができ、処理サイクルの短縮化をよ
り一層効率よく図ることができる。
装置において短時間で加熱された粉粒体を、乾燥装置に
おいて乾燥することができるので、乾燥工程全体として
の短縮化を図ることができ、処理サイクルの短縮化をよ
り一層効率よく図ることができる。
【図1】本発明の粉粒体の加熱装置の一実施形態を備え
ている粉粒体の処理システムを示す全体構成図である。
ている粉粒体の処理システムを示す全体構成図である。
【図2】図1に示す粉粒体の処理システムの予備加熱装
置の要部断面図である。
置の要部断面図である。
1 乾燥装置 2 予備加熱ホッパー 3 予備加熱装置 12 内側容器部 13 外側容器部 14 開口部 21 ガイド部材 22 フィルタ部材 63 熱風送風ユニット 64 熱風取入口 68 当接面 66 接触式温度センサ 69 内壁面 69a 垂直壁 69b 傾斜壁 78 開口部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L113 AA03 AB04 AC45 AC48 AC49 AC67 BA02 CA04 DA02 DA10 DA17 DA25 4F201 AC01 AC04 AK01 AP05 AQ03 BA04 BC02 BC12 BC19 BN05 BN21 BN24 BN25
Claims (6)
- 【請求項1】 粉粒体を受け入れる加熱槽を備え、 この加熱槽には、前記加熱槽内に受け入れらた粉粒体が
自重により落下して接触する内壁面と、この内壁面を加
熱するための加熱手段と、前記内壁面に接触した粉粒体
を吹き上げるための吹き上げ手段とを備えていることを
特徴とする、粉粒体の加熱装置。 - 【請求項2】 前記加熱槽は、前記内壁面が形成される
内側壁と、この内側壁を覆うように、この内側壁と所定
間隔を隔てて設けられる外側壁との2重壁構造として形
成されており、 前記加熱手段は、前記内側壁と前記外側壁との間に加熱
媒体を供給するための加熱媒体供給口を備えており、こ
の加熱媒体供給口から加熱媒体を供給して、前記内側壁
と前記外側壁との間を通過する加熱媒体により、前記内
側壁の内壁面を加熱するように構成されており、 前記吹き上げ手段は、前記加熱槽の下部に、前記内側壁
と前記外側壁との間に連通する開口部を備えており、前
記内側壁と前記外側壁との間を通過した加熱媒体を、こ
の開口部から前記加熱槽内に向かって吹き上げて、その
吹き上げられた加熱媒体によって粉粒体を吹き上げるよ
うに構成されていることを特徴とする、請求項1に記載
の粉粒体の加熱装置。 - 【請求項3】 前記加熱槽の上部には、前記吹き上げ手
段の開口部から吹き上げられた加熱媒体を排出するため
の加熱媒体排出口が形成されており、 前記開口部から吹き上げられる加熱媒体を前記加熱媒体
排出口に向けて案内するためのガイド部材を備えている
ことを特徴とする、請求項2に記載の粉粒体の加熱装
置。 - 【請求項4】 前記加熱媒体排出口には、吹き上げられ
る粉粒体の前記加熱媒体排出口内への進入を阻止するた
めのフィルタ部材が設けられており、前記フィルタ部材
は、粉粒体を前記内壁面に向かう方向に落下させるため
の当接面を備えていることを特徴とする、請求項3に記
載の粉粒体の加熱装置。 - 【請求項5】 前記加熱槽内には、粉粒体と接触するこ
とにより粉粒体の加熱温度を検知する、接触式温度セン
サが設けられていることを特徴とする、請求項1ないし
4のいずれかに記載の粉粒体の加熱装置。 - 【請求項6】 粉粒体の乾燥装置の予備加熱装置として
使用される請求項1ないし5のいずれかに記載の粉粒体
の加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26436999A JP2001079841A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 粉粒体の加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26436999A JP2001079841A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 粉粒体の加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001079841A true JP2001079841A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17402206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26436999A Pending JP2001079841A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 粉粒体の加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001079841A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014079954A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-08 | Kawata Mfg Co Ltd | 粉粒体貯留装置 |
CN106064427A (zh) * | 2016-07-22 | 2016-11-02 | 叶侃 | 一种塑料颗粒原料多方位移动过滤装置 |
CN106064426A (zh) * | 2016-07-22 | 2016-11-02 | 叶侃 | 一种塑料颗粒原料进料过滤机构 |
-
1999
- 1999-09-17 JP JP26436999A patent/JP2001079841A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014079954A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-08 | Kawata Mfg Co Ltd | 粉粒体貯留装置 |
CN106064427A (zh) * | 2016-07-22 | 2016-11-02 | 叶侃 | 一种塑料颗粒原料多方位移动过滤装置 |
CN106064426A (zh) * | 2016-07-22 | 2016-11-02 | 叶侃 | 一种塑料颗粒原料进料过滤机构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060828 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080219 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080626 |