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JP2001071465A - 記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ - Google Patents

記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ

Info

Publication number
JP2001071465A
JP2001071465A JP25349199A JP25349199A JP2001071465A JP 2001071465 A JP2001071465 A JP 2001071465A JP 25349199 A JP25349199 A JP 25349199A JP 25349199 A JP25349199 A JP 25349199A JP 2001071465 A JP2001071465 A JP 2001071465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
recording
digital signal
head
digital signals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25349199A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Niimura
裕之 新村
Norihiro Kawatoko
徳宏 川床
Hiroshi Tajika
博司 田鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25349199A priority Critical patent/JP2001071465A/ja
Priority to US09/656,474 priority patent/US6644770B1/en
Publication of JP2001071465A publication Critical patent/JP2001071465A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
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    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
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    • B41J2/04501Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits
    • B41J2/04563Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits detecting head temperature; Ink temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns

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  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な記録制御を実行することができる記録
装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリを提供
する。 【解決手段】 ヘッドユニット内の記録ヘッドの温度を
複数回検知し、各温度に対応する複数のデジタル信号を
生成する。生成された複数のデジタル信号に基づいて、
前記記録ヘッドの温度とするデジタル信号を確定する。
確定されたデジタル信号をメインPCB(0014)を
有するメインユニットへ送信する。メインユニットは、
ヘッドユニットから送信されるデジタル信号を受信す
る。受信したデジタル信号に基づいて、記録ヘッドの記
録制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドを有す
るヘッドユニットと、該記録ヘッドの記録制御を実行す
る制御回路を有するメインユニットを備える記録装置及
びその制御方法、コンピュータ可読メモリに関するもの
である。
【0002】尚、本発明は、一般的なプリント装置のほ
か、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリ
ント部を有するワードプロセッサ等の装置、さらには各
種処理装置と複合的に組み合わされた産業用記録装置に
適用することができる。
【0003】
【従来の技術】従来、ヒータから発する熱によってイン
クを吐出して記録を行うインクジェットプリンタにおい
ては、ヒータを含む記録ヘッドの暖まり具合によって吐
出状態が変化する。そのため、正確な吐出制御を行うた
めには、まず、正確な記録ヘッドの温度を取得する必要
があった。そして、記録ヘッドの温度をより正確に取得
し、各制御に用いるために、記録ヘッドからの温度情報
に係わるアナログ出力をデジタル出力に変換して各制御
に用いることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェットプリンタは、記録ヘッドの温度情報を記
録ヘッドを搭載するヘッドユニット側からアナログ信号
で、記録を制御するメインユニット側に通知している。
この場合、メインユニット側で受信したアナログ信号を
A/D変換しなければならなかった。そのため、メイン
ユニット側で、他のA/D変換処理を行っている場合な
ど、他のA/D変換処理と競合すると正しい値が求めら
れないのはもちろんのこと、ソフト的にはA/D変換処
理の終了割込み等で互いに処理がぶつかり最悪デットロ
ックしてしまう可能性もあるので、排他制御が必須であ
った。そして、このような排他制御を考慮して、メイン
ユニット側で温度を確定させようとすると、どうしても
温度の確定に時間がかかってしまっていた。また、リア
ルタイムOSを使用したシステムでは、その間、排他制
御で処理ができずに待たされてしまうタスクが発生して
しまうこともあった。
【0005】また、ヘッドユニット側から受けたアナロ
グ信号をメインユニット側で変換したデジタル信号の値
を複数回取得し、取得したデジタル信号の値全ての平均
値を記録ヘッドの温度として確立することでより精度が
高い温度検出を行う方法がある。しかし、この場合にお
いても、プリンタの構造上、ヘッドユニットからメイン
ユニットまでの信号線の距離は長くなるため、メインユ
ニット側で受信するアナログ信号にノイズが発生し、極
端に大きいもしくは小さい値のアナログ信号が混在して
しまうことで、そのアナログ信号に基づいて求めるデジ
タル信号の平均値が偏ってしまう可能性があるという問
題点があった。また、この問題を解決するためには、デ
ジタル信号の値に対して、有効な値かどうかのチェック
をするためのチェックルーチンが必要となってしまう。
【0006】このようなことから、求められた温度から
正確な吐出制御を行なうことが難しいという問題点があ
った。
【0007】そこで、本出願人は、温度検出したアナロ
グ信号をヘッドユニット内でデジタル変換し、このデジ
タル信号をメインユニット側に送ることで、上述の問題
点を解決する構成を先に提案した。
【0008】しかしながら、これらの構成においてもよ
り正確な温度検出を行う上でさらに解決すべき以下のよ
うな課題がある。
【0009】1.ヘッドユニット内で、温度のアナログ
値をデジタル値に変換する場合、検出温度の揺らぎやア
ナログ信号の微少な変動によって、デジタル値が左右さ
れ必ずしも正確な温度を反映したデジタル値を出力する
ことが容易ではない場合がある。
【0010】2.クロック信号に同期して短時間に複数
回アナログ信号をデジタル信号化して出力しても、値が
異なる複数のデジタル値が出てしまう場合があり、どの
値より真の温度を反映した値とするかの判断が容易でな
い場合がある。
【0011】また、アナログ信号にノイズ等が発生して
特に大きな値、または特に小さな値が混在すると求める
値がどちらか一方に偏ってしまう可能性もある。
【0012】3.アナログ信号を複数ビットのデジタル
信号に変換する場合に、デジタル化する上での温度のし
きい値付近でビットのばたつき(ビット”1”と”0”
とが入れ替わること)を生じることがあり、デジタル値
への変換にエラーが生じることがある。
【0013】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、ノイズ等の外乱に強くより正確に記録ヘッド
の温度を検出することで正確な記録制御を実行すること
ができる記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読
メモリを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による記録装置は以下の構成を備える。即
ち、記録ヘッドを有するヘッドユニットと、該記録ヘッ
ドの記録制御を実行する制御回路を有するメインユニッ
トを備える記録装置であって、前記ヘッドユニットは、
前記記録ヘッドの温度を複数回検知し、各温度に対応す
る複数のデジタル信号を生成する生成手段と、前記生成
手段で生成された複数のデジタル信号に基づいて、前記
記録ヘッドの温度とするデジタル信号を確定する確定手
段と、前記確定手段で確定されたデジタル信号を前記メ
インユニットへ送信する送信手段とを備え、前記メイン
ユニットは、前記ヘッドユニットから送信されるデジタ
ル信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した
デジタル信号に基づいて、前記記録ヘッドの記録制御を
実行する実行手段とを備える。
【0015】このような構成によると、1回のみの温度
検出を行った場合に生じやすいアナログ信号出力の変動
等によって生じる検出値のずれを防止することができ
る。
【0016】また、好ましくは、前記確定手段は、前記
生成手段で生成された複数のデジタル信号の内、一番数
が多い同じ値を有するデジタル信号を、前記記録ヘッド
の温度とするデジタル信号に確定する。
【0017】また、好ましくは、前記生成手段が、前記
記録ヘッドの温度を奇数回検知し、各温度に対応する奇
数個のデジタル信号を生成した場合、前記奇数個のデジ
タル信号を構成するデジタル信号の種類を判定する判定
手段を前記確定手段は備え、前記判定手段の判定結果に
基づいて、前記奇数個のデジタル信号から前記記録ヘッ
ドの温度とするデジタル信号を確定する。
【0018】また、好ましくは、前記奇数個のデジタル
信号を構成するデジタル信号の種類が偶数種類である場
合、前記確定手段は、該偶数種類のデジタル信号のう
ち、一番数が多い種類のデジタル信号を前記記録ヘッド
の温度とするデジタル信号に確定する。
【0019】また、好ましくは、前記奇数個のデジタル
信号を構成するデジタル信号の種類が奇数種類であり、
かつ、各種類のデジタル信号の数の差が所定値未満であ
る場合、前記確定手段は、該奇数種類のデジタル信号の
内、中間となる種類のデジタル信号を前記記録ヘッドの
温度とするデジタル信号に確定する。
【0020】また、好ましくは、前記奇数個のデジタル
信号を構成するデジタル信号の種類が奇数種類であり、
かつ、各種類のデジタル信号の数の差が所定値以上であ
る場合、前記確定手段は、該奇数種類のデジタル信号の
うち、一番数が多い種類のデジタル信号を前記記録ヘッ
ドの温度とするデジタル信号に確定する。
【0021】これらの態様によると、複数回のデジタル
信号出力を行うことで、異なる値を出力したとしても、
より真のヘッド温度に近い値を検出することができる。
【0022】上記の目的を達成するための本発明による
記録装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、記録
ヘッドを有するヘッドユニットと、該記録ヘッドの記録
制御を実行する制御回路を有するメインユニットを備え
る記録装置の制御方法であって、前記記録ヘッドの温度
を複数回検知し、各温度に対応する複数のデジタル信号
を生成する生成工程と、前記生成工程で生成された複数
のデジタル信号に基づいて、前記記録ヘッドの温度とす
るデジタル信号を確定する確定工程と、前記確定工程で
確定されたデジタル信号を前記ヘッドユニットから前記
メインユニットへ送信する送信工程と、前記ヘッドユニ
ットから送信されるデジタル信号を前記メインユニット
で受信する受信工程と、前記受信工程で受信したデジタ
ル信号に基づいて、前記記録ヘッドの記録制御を実行す
る実行工程とを備える。
【0023】上記の目的を達成するための本発明による
コンピュータ可読メモリは以下の構成を備える。即ち、
記録ヘッドを有するヘッドユニットと、該記録ヘッドの
記録制御を実行する制御回路を有するメインユニットを
備える記録装置の制御のプログラムコードが格納された
コンピュータ可読メモリであって、前記記録ヘッドの温
度を複数回検知し、各温度に対応する複数のデジタル信
号を生成する生成工程のプログラムコードと、前記生成
工程で生成された複数のデジタル信号に基づいて、前記
記録ヘッドの温度とするデジタル信号を確定する確定工
程のプログラムコードと、前記確定工程で確定されたデ
ジタル信号を前記ヘッドユニットから前記メインユニッ
トへ送信する送信工程のプログラムコードと、前記ヘッ
ドユニットから送信されるデジタル信号を前記メインユ
ニットで受信する受信工程のプログラムコードと、前記
受信工程で受信したデジタル信号に基づいて、前記記録
ヘッドの記録制御を実行する実行工程のプログラムコー
ドとを備える。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の記
録装置に係る実施形態を説明する。
【0025】尚、以下に説明する各実施形態では、イン
クジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを
例に挙げ説明する。
【0026】尚、本明細書において、「プリント」
(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意
の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、
また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであ
るか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、
パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も
言うものとする。
【0027】ここで、「プリント媒体」とは、一般的な
プリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プ
ラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミック
ス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも言うもの
とする。
【0028】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈
されるべきもので、プリント媒体上に付与されることに
よって、画像、模様、パターン等の形成またはプリント
媒体の加工、或いはインクの処理(例えばプリント媒体
に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供
され得る液体を言うものとする。
【0029】[装置本体]図1及び図2にインクジェッ
ト記録方式を用いたプリンタの概略構成を示す。図1に
おいて、この実施形態におけるプリンタの外殻をなす装
置本体M1000は、下ケースM1001、上ケースM
1002、アクセスカバーM1003及び排出トレイM
1004の外装部材と、その外装部材内に収納されたシ
ャーシM3019(図2参照)とから構成される。
【0030】前記シャーシM3019は、所定の剛性を
有する複数の板状金属部材によって構成され、記録装置
の骨格をなし、後述の各記録動作機構を保持するものと
なっている。また、前記下ケースM1001は装置本体
M1000の略下半部を、上ケースM1002は装置上
本体M1000の略上半部をそれぞれ形成しており、両
ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する
収納空間を有する中空体構造をなし、その上面部及び前
面部にはそれぞれ開口部が形成されている。
【0031】さらに、前記排出トレイM1004はその
一端部が下ケースM1001に回転自在に保持され、そ
の回転によって下ケースM1001の前面部に形成され
る前記開口部を開閉させ得るようになっている。このた
め、記録動作を実行させる際には、排出トレイM100
4を前面側へと回転させて開口部を開成させることによ
り、ここから記録シートが排出可能となると共に排出さ
れた記録シートPを順次積載し得るようになっている。
また、排紙トレイM1004には、2枚の補助トレイM
1004a,M1004bが収納されており、必要に応
じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持
面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0032】アクセスカバーM1003は、その一端部
が上ケースM1002に回転自在に保持され、上面に形
成される開口部を開閉し得るようになっており、このア
クセスカバーM1003を開くことによって本体内部に
収納されている記録ヘッドカートリッジH1000ある
いはインクタンクH1900等の交換が可能となる。な
お、ここでは特に図示しないが、アクセスカバーM10
03を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバ
ー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバ
ーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することに
より、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようにな
っている。
【0033】また、上ケースM1002の後部上面に
は、電源キーE0018及びレジュームキーE0019
が押下可能に設けられると共に、LED E0020が
設けられており、電源キーE0018を押下すると、L
ED E0020が点灯し記録可能であることをオペレ
ータに知らせるものとなっている。また、LED E0
020は点滅の仕方や色の変化をさせたり、ブザーE0
021(図7)をならすことによりプリンタのトラブル
等をオペレータに知らせる等種々の表示機能を有する。
なお、トラブル等が解決した場合には、レジュームキー
E0019を押下することによって記録が再開されるよ
うになっている。
【0034】[記録動作機構]次に、上記プリンタの装
置本体M1000に収納、保持される本実施形態におけ
る記録動作機構について説明する。
【0035】本実施形態における記録動作機構として
は、記録シートPを装置本体内へと自動的に給送する自
動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出さ
れる記録シートPを所望の記録位置へと導くと共に、記
録位置から排出部M3030へと記録シートPを導く搬
送部M3029と、搬送部M3029に搬送された記録
シートPに所望の記録を行なう記録部と、前記記録部等
に対する回復処理を行う回復部(M5000)とから構
成されている。
【0036】(記録部)ここで、前記記録部を説明す
る。
【0037】前記キャリッジ軸M4021によって移動
可能に支持されたキャリッジM4001と、このキャリ
ッジM4001に着脱可能に搭載される記録ヘッドカー
トリッジH1000とからなる。
【0038】記録ヘッドカートリッジ まず、前記記録ヘッドカートリッジについて図3〜5に
基づき説明する。
【0039】この実施形態における記録ヘッドカートリ
ッジH1000は、図3に示すようにインクを貯留する
インクタンクH1900と、このインクタンクH190
0から供給されるインクを記録情報に応じてノズルから
吐出させる記録ヘッドH1001とを有し、前記記録ヘ
ッドH1001は、後述するキャリッジM4001に対
して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式
を採るものとなっている。
【0040】ここに示す記録ヘッドカートリッジH10
00では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするた
め、インクタンクとして、例えば、ブラック、ライトシ
アン、ライトマゼンタ、シアン、マゼンタ及びイエロー
の各色独立のインクタンクが用意されており、図4に示
すように、それぞれが記録ヘッドH1001に対して着
脱自在となっている。
【0041】そして,前記記録ヘッドH1001は、図
5の分解斜視図に示すように、記録素子基板H110
0、第1のプレートH1200、電気配線基板H130
0、第2のプレートH1400、タンクホルダーH15
00、流路形成部材H1600、フィルターH170
0、シールゴムH1800から構成されている。
【0042】記録素子基板H1100には、Si基板の
片面にインクを吐出するための複数の記録素子と、各記
録素子に電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術
により形成され、この記録素子に対応した複数のインク
流路と複数の吐出口H1100Tとがフォトリソグラフ
ィ技術により形成されると共に、複数のインク流路にイ
ンクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するよ
うに形成されている。また、前記記録素子基板H110
0は第1のプレートH1200に接着固定されており、
ここには、前記記録素子基板H1100にインクを供給
するためのインク供給口H1201が形成されている。
さらに、第1のプレートH1200には、開口部を有す
る第2のプレートH1400が接着固定されており、こ
の第2のプレートH1400は、電気配線基板H130
0と記録素子基板H1100とが電気的に接続されるよ
う電気配線基板H1300を保持している。
【0043】この電気配線基板H1300は、前記記録
素子基板H1100にインクを吐出するための電気信号
を印加するものであり、記録素子基板H1100に対応
する電気配線と、この電気配線端部に位置し本体からの
電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301
とを有しており、前記外部信号入力端子H1301は、
後述のタンクホルダーH1500の背面側に位置決め固
定されている。
【0044】一方、前記インクタンクH1900を着脱
可能に保持するタンクホルダーH1500には、流路形
成部材H1600が超音波溶着され、インクタンクH1
900から第1のプレートH1200に亘るインク流路
H1501を形成している。また、インクタンクH19
00と係合するインク流路H1501のインクタンク側
端部には、フィルターH1700が設けられており、外
部からの塵埃の侵入を防止し得るようになっている。ま
た、インクタンクH1900との係合部にはシールゴム
H1800が装着され、前記係合部からのインクの蒸発
を防止し得るようになっている。
【0045】さらに、前述のようにタンクホルダーH1
500、流路形成部材H1600、フィルターH170
0及びシールゴムH1800から構成されるタンクホル
ダー部と、前記記録素子基板H1100、第1のプレー
トH1200、電気配線基板H1300及び第2のプレ
ートH1400から構成される記録素子部とを、接着等
で結合することにより、記録ヘッドH1001を構成し
ている。
【0046】(キャリッジ)次に、図2に基づき前記キ
ャリッジM4001を説明する。
【0047】図示のように、キャリッジM4001に
は、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドH100
1をキャリッジM4001の装着位置に案内するための
キャリッジカバーM4002と、記録ヘッドH1001
のタンクホルダーH1500と係合し記録ヘッドH10
00を所定の装着位置にセットさせるよう押圧するヘッ
ドセットレバーM4007とが設けられている。すなわ
ち、ヘッドセットレバーM4007はキャリッジM40
01の上部にヘッドセットレバー軸に対して回動可能に
設けられると共に、記録ヘッドH1000との係合部に
は不図示のヘッドセットプレートがばねを介して備えら
れ、このばね力によって記録ヘッドH1001を押圧し
ながらキャリッジM4001に装着する構成となってい
る。
【0048】またキャリッジM4001の記録ヘッドH
1001との別の係合部にはコンタクトフレキシブルプ
リントケーブル(以下、コンタクトFPCと称す)E0
011が設けられ、コンタクトFPC E0011上の
コンタクト部E0011aと記録ヘッドH1001に設
けられたコンタクト部(外部信号入力端子)H1301
とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記
録ヘッドH1001への電力の供給などを行い得るよう
になっている。
【0049】ここでコンタクトFPC E0011のコ
ンタクト部E0011aとキャリッジM4001との間
には不図示のゴムなどの弾性部材が設けられ、この弾性
部材の弾性力とヘッドセットレバーばねによる押圧力と
によってコンタクト部E0011aとキャリッジM40
01との確実な接触を可能とするようになっている。さ
らに前記コンタクトFPC E0011はキャリッジM
4001の背面に搭載されたキャリッジ基板E0013
に接続されている(図7参照)。
【0050】[スキャナ]この実施形態におけるプリン
タは、記録ヘッドをスキャナと交換することで読取装置
としても使用することができる。
【0051】このスキャナは、プリンタ側のキャリッジ
と共に移動し、記録媒体に代えて給送された原稿画像を
副走査方向において読み取るようになっており、その読
み取り動作と原稿の給送動作とを交互に行うことによ
り、1枚の原稿画像情報を読み取るようになっている。
【0052】図6はこのスキャナM6000の概略構成
を示す図である。
【0053】図示のように、スキャナホルダM6001
は箱型形状となしており、その内部には読み取りに必要
な光学系・処理回路などが収納されている。また、この
スキャナM6000をキャリッジM4001へと装着し
た時、原稿面と対面する部分にはスキャナ読取レンズM
6006が設けられており、ここから原稿画像を読み取
るようになっている。スキャナ照明レンズM6005は
内部に不図示の光源を有し、その光源から発せられた光
が原稿へと照射される。
【0054】前記スキャナホルダM6001の底部に固
定されたスキャナカバーM6003は、スキャナホルダ
M6001内部を遮光するように嵌合し、側面に設けら
れたルーバー状の把持部によってキャリッジM4001
への着脱操作性の向上を図っている。スキャナホルダM
6001の外形形状は記録ヘッドカートリッジH100
0と略同形状であり、キャリッジM4001へは記録ヘ
ッドカートリッジH1000と同様の操作で着脱するこ
とができる。
【0055】また、スキャナホルダM6001には、前
記処理回路を有する基板が収納される一方、この基板に
接続されたスキャナコンタクトPCBが外部に露出する
よう設けられており、キャリッジM4001へとスキャ
ナM6000を装着した際、前記スキャナコンタクトP
CB M6004がキャリッジM4001側のコンタク
トFPC E0011に接触し、前記基板を、前記キャ
リッジM4001を介して本体側の制御系に電気的に接
続させるようになっている。
【0056】次に、本発明の実施形態における電気的回
路構成を説明する。図7は、この実施形態における電気
的回路の全体構成を概略的に示す図である。
【0057】この実施形態における電気的回路は、主に
キャリッジ基板(CRPCB)E0013、メインPC
B(Printed Circuit Board)E0014、電源ユニッ
トE0015等によって構成されている。ここで、前記
電源ユニットは、メインPCB E0014と接続さ
れ、各種駆動電源を供給するものとなっている。また、
キャリッジ基板E0013は、キャリッジM4001
(図2)に搭載されたプリント基板ユニットであり、コ
ンタクトFPC E0011を通じて記録ヘッドとの信
号の授受を行うインターフェースとして機能する他、キ
ャリッジM4001の移動に伴ってエンコーダセンサE
0004から出力されるパルス信号に基づき、エンコー
ダスケールE0005とエンコーダセンサE0004と
の位置関係の変化を検出し、その出力信号をフレキシブ
ルフラットケーブル(CRFFC)E0012を通じて
メインPCB E0014へと出力する。
【0058】さらに、メインPCBはこの実施形態にお
けるインクジェット記録装置の各部の駆動制御を司るプ
リント基板ユニットであり、紙端検出センサ(PEセン
サ)E0007、ASFセンサE0009、カバーセン
サE0022、パラレルインターフェース(パラレルI
/F)E0016、シリアルインターフェース(シリア
ルI/F)E0017、リジュームキーE0019、L
ED E0020、電源キーE0018、ブザーE00
21等に対するI/Oポートを基板上に有し、さらにC
RモータE0001、LFモータE0002、PGモー
タE0003と接続されてこれらの駆動を制御する他、
インクエンドセンサE0006、GAPセンサE000
8、PGセンサE0010、CRFFC E0012、
電源ユニットE0015との接続インターフェイスを有
する。
【0059】図8は、メインPCBの内部構成を示すブ
ロック図である。図において、E1001はCPUであ
り、このCPU E1001は内部にオシレータOSC
E1002を有すると共に、発振回路E1005に接
続されてその出力信号E1019によりシステムクロッ
クを発生する。また、制御バスE1014を通じてRO
M E1004およびASIC(Application Specific
Integrated Circuit)E1006に接続され、ROM
に格納されたプログラムに従って、ASICの制御、電
源キーからの入力信号E1017、及びリジュームキー
からの入力信号E1016、カバー検出信号E104
2、ヘッド検出信号(HSENS)E1013の状態の
検知を行ない、さらにブザー信号(BUZ)E1018
によりブザーE0021を駆動し、内蔵されるA/Dコ
ンバータE1003に接続されるインクエンド検出信号
(INKS)E1011及びサーミスタ温度検出信号
(TH)E1012の状態の検知を行う一方、その他各
種論理演算・条件判断等を行ない、インクジェット記録
装置の駆動制御を司る。
【0060】ここで、ヘッド検出信号E1013は、記
録ヘッドカートリッジH1000からフレキシブルフラ
ットケーブルE0012、キャリッジ基板E0013及
びコンタクトフレキシブルプリントケーブルE0011
を介して入力されるヘッド搭載検出信号であり、インク
エンド検出信号はインクエンドセンサE0006から出
力されるアナログ信号、サーミスタ温度検出信号E10
12はキャリッジ基板E0013上に設けられたサーミ
スタ(図示せず)からのアナログ信号である。
【0061】E1008はCRモータドライバであっ
て、モータ電源(VM)E1040を駆動源とし、AS
IC E1006からのCRモータ制御信号E1036
に従って、CRモータ駆動信号E1037を生成し、C
RモータE0001を駆動する。E1009はLF/P
Gモータドライバであって、モータ電源E1040を駆
動源とし、ASIC E1006からのパルスモータ制
御信号(PM制御信号)E1033に従ってLFモータ
駆動信号E1035を生成し、これによってLFモータ
を駆動すると共に、PGモータ駆動信号E1034を生
成してPGモータを駆動する。
【0062】E1010は電源制御回路であり、ASI
C E1006からの電源制御信号E1024に従って
発光素子を有する各センサ等への電源供給を制御する。
パラレルI/F E0016は、ASIC E1006
からのパラレルI/F信号E1030を、外部に接続さ
れるパラレルI/FケーブルE1031に伝達し、また
パラレルI/FケーブルE1031の信号をASIC
E1006に伝達する。シリアルI/F E0017
は、ASIC E1006からのシリアルI/F信号E
1028を、外部に接続されるシリアルI/Fケーブル
E1029に伝達し、また同ケーブルE1029からの
信号をASIC E1006に伝達する。
【0063】一方、前記電源ユニットE0015から
は、ヘッド電源(VH)E1039及びモータ電源(V
M)E1040、ロジック電源(VDD)E1041が
供給される。また、ASIC E1006からのヘッド
電源ON信号(VHON)E1022及びモータ電源O
N信号(VMOM)E1023が電源ユニットE001
5に入力され、それぞれヘッド電源E1039及びモー
タ電源E1040のON/OFFを制御する。電源ユニ
ットE0015から供給されたロジック電源(VDD)
E1041は、必要に応じて電圧変換された上で、メイ
ンPCB E0014内外の各部へ供給される。
【0064】またヘッド電源E1039は、メインPC
B E0014上で平滑された後にフレキシブルフラッ
トケーブルE0011へと送出され、記録ヘッドカート
リッジH1000の駆動に用いられる。
【0065】E1007はリセット回路で、ロジック電
源電圧E1040の低下を検出して、CPU E100
1及びASIC E1006にリセット信号(RESE
T)E1015を供給し、初期化を行なう。
【0066】このASIC E1006は1チップの半
導体集積回路であり、制御バスE1014を通じてCP
U E1001によって制御され、前述したCRモータ
制御信号E1036、PM制御信号E1033、電源制
御信号E1024、ヘッド電源ON信号E1022、及
びモータ電源ON信号E1023等を出力し、パラレル
I/F E0016およびシリアルI/F E0017
との信号の授受を行なう他、PEセンサE0007から
のPE検出信号(PES)E1025、ASFセンサE
0009からのASF検出信号(ASFS)E102
6、GAPセンサE0008からのGAP検出信号(G
APS)E1027、PGセンサE0007からのPG
検出信号(PGS)E1032の状態を検知して、その
状態を表すデータを制御バスE1014を通じてCPU
E1001に伝達し、入力されたデータに基づきCP
U E1001はLED駆動信号E1038の駆動を制
御してLEDE0020の点滅を行なう。
【0067】さらに、エンコーダ信号(ENC)E10
20の状態を検知してタイミング信号を生成し、ヘッド
制御信号E1021で記録ヘッドカートリッジH100
0とのインターフェイスをとり記録動作を制御する。こ
こにおいて、エンコーダ信号(ENC)E1020はフ
レキシブルフラットケーブルE0012を通じて入力さ
れるCRエンコーダセンサE0004の出力信号であ
る。また、ヘッド制御信号E1021は、フレキシブル
フラットケーブルE0012、キャリッジ基板E001
3、及びコンタクトFPC E0011を経て記録ヘッ
ドカートリッジH1000に供給される。
【0068】図9は、ASIC E1006の内部構成
を示すブロック図である。
【0069】なお、同図において、各ブロック間の接続
については、記録データやモータ制御データ等、ヘッド
や各部機構部品の制御にかかわるデータの流れのみを示
しており、各ブロックに内蔵されるレジスタの読み書き
に係わる制御信号やクロック、DMA制御にかかわる制
御信号などは図面上の記載の煩雑化を避けるため省略し
ている。
【0070】図中、E2002はPLLであり、図9に
示すように前記CPU E1001から出力されるクロ
ック信号(CLK)E2031及びPLL制御信号(P
LLON)E2033により、ASIC E1006内
の大部分へと供給するクロック(図示しない)を発生す
る。
【0071】また、E2001はCPUインターフェー
ス(CPUI/F)であり、リセット信号E1015、
CPU E1001から出力されるソフトリセット信号
(PDWN)E2032、クロック信号(CLK)E2
031及び制御バスE1014からの制御信号により、
以下に説明するような各ブロックに対するレジスタ読み
書き等の制御や、一部ブロックへのクロックの供給、割
り込み信号の受け付け等(いずれも図示しない)を行な
い、CPU E1001に対して割り込み信号(IN
T)E2034を出力し、ASIC E1006内部で
の割り込みの発生を知らせる。
【0072】また、E2005はDRAMであり、記録
用のデータバッファとして、受信バッファE2010、
ワークバッファE2011、プリントバッファE201
4、展開用データバッファE2016などの各領域を有
すると共に、モータ制御用としてモータ制御バッファE
2023を有し、さらにスキャナ動作モード時に使用す
るバッファとして、上記の各記録用データバッファに代
えてスキャナ取込みバッファE2024、スキャナデー
タバッファE2026、送出バッファE2028などの
領域を有する。
【0073】また、このDRAM E2005は、CP
U E1001の動作に必要なワーク領域としても使用
されている。すなわち、E2004はDRAM制御部で
あり、制御バスによるCPU E1001からDRAM
E2005へのアクセスと、後述するDMA制御部E
2003からDRAM E2005へのアクセスとを切
り替えて、DRAM E2005への読み書き動作を行
なう。
【0074】DMA制御部E2003では、各ブロック
からのリクエスト(図示せず)を受け付けて、アドレス
信号や制御信号(図示せず)、書込み動作の場合には書
込みデータ(E2038、E2041、E2044、E
2053、E2055、E2057)などをRAM制御
部に出力してDRAMアクセスを行なう。また読み出し
の場合には、DRAM制御部E2004からの読み出し
データ(E2040、E2043、E2045、E20
51、E2054、E2056、E2058、E205
9)を、リクエスト元のブロックに受け渡す。
【0075】また、E2006は1284I/Fであ
り、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、パラレルI/F E0016を通じ
て、図示しない外部ホスト機器との双方向通信インター
フェイスを行なう他、記録時にはパラレルI/F E0
016からの受信データ(PIF受信データE203
6)をDMA処理によって受信制御部E2008へと受
け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM E2005
内の送出バッファE2028に格納されたデータ(12
84送信データ(RDPIF)E2059)をDMA処
理によりパラレルI/Fに送信する。
【0076】E2007はUSBI/Fであり、CPU
I/F E2001を介したCPUE1001の制御に
より、シリアルI/F E0017を通じて、図示しな
い外部ホスト機器との双方向通信インターフェイスを行
なう他、記録時にはシリアルI/F E0017からの
受信データ(USB受信データE2037)をDMA処
理により受信制御部E2008に受け渡し、スキャナ読
み取り時にはDRAM E2005内の送出バッファE
2028に格納されたデータ(USB送信データ(RD
USB)E2058)をDMA処理によりシリアルI/
F E0017に送信する。受信制御部E2008は、
1284I/F E2006もしくはUSBI/F E
2007のうちの選択されたI/Fからの受信データ
(WDIF)E2038)を、受信バッファ制御部E2
039の管理する受信バッファ書込みアドレスに、書込
む。E2009は圧縮・伸長DMAであり、CPUI/
F E2001を介したCPUE1001の制御によ
り、受信バッファE2010上に格納された受信データ
(ラスタデータ)を、受信バッファ制御部E2039の
管理する受信バッファ読み出しアドレスから読み出し、
そのデータ(RDWK)E2040を指定されたモード
に従って圧縮・伸長し、記録コード列(WDWK)E2
041としてワークバッファ領域に書込む。
【0077】E2013は記録バッファ転送DMAで、
CPUI/F E2001を介したCPU E1007
の制御によってワークバッファE2011上の記録コー
ド(RDWP)E2043を読み出し、各記録コード
を、記録ヘッドカートリッジH1000へのデータ転送
順序に適するようなプリントバッファE2014上のア
ドレスに並べ替えて転送(WDWP E2044)す
る。また、E2012はワーククリアDMAであり、C
PUI/F E2001を介したCPU E1001の
制御によって記録バッファ転送DMA E2015によ
る転送が完了したワークバッファ上の領域に対し、指定
したワークフィルデータ(WDWF)E2042を繰返
し書込み転送する。
【0078】E2015は記録データ展開DMAであ
り、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、ヘッド制御部E2018からのデー
タ展開タイミング信号E2050をトリガとして、プリ
ントバッファ上に並べ替えて書込まれた記録コードと展
開用データバッファE2016上に書込まれた展開用デ
ータとを読み出し、展開記録データ(RDHDG)E2
045を生成し、これをカラムバッファ書込みデータ
(WDHDG)E2047としてカラムバッファE20
17に書込む。ここで、カラムバッファE2017は、
記録ヘッドカートリッジH1000へと転送データ(展
開記録データ)とを一時的に格納するSRAMであり、
記録データ展開DMAとヘッド制御部とのハンドシェー
ク信号(図示せず)によって両ブロックにより共有管理
されている。
【0079】E2018はヘッド制御部で、CPUI/
F E2001を介したCPU E1001の制御によ
り、ヘッド制御信号を介して記録ヘッドカートリッジH
1000またはスキャナとのインターフェイスを行なう
他、E2019エンコーダ信号処理部E2019からの
ヘッド駆動タイミング信号E2049に基づき、記録デ
ータ展開DMAに対してデータ展開タイミング信号E2
050の出力を行なう。
【0080】また、記録時には、前記ヘッド駆動タイミ
ング信号E2049に従って、カラムバッファから展開
記録データ(RDHD)E2048を読み出し、そのデ
ータをヘッド制御信号E1021を通じて記録ヘッドカ
ートリッジH1000に出力する。また、スキャナ読み
取りモードにおいては、ヘッド制御信号E1021を通
して入力された取込みデータ(WDHD)E2053を
DRAM E2005上のスキャナ取込みバッファE2
024へとDMA転送する。E2025はスキャナデー
タ処理DMAであり、CPUI/F E2001を介し
たCPU E1001の制御により、スキャナ取込みバ
ッファE2024に蓄えられた取込みバッファ読み出し
データ(RDAV)E2054を読み出し、平均化等の
処理を行なった処理済データ(WDAV)E2055を
DRAM E2005上のスキャナデータバッファE2
026に書込む。E2027はスキャナデータ圧縮DM
Aで、CPUI/F E2001を介したCPU E1
001の制御により、スキャナデータバッファE202
6上の処理済データ(RDYC)E2056を読み出し
てデータ圧縮を行ない、圧縮データ(WDYC)E20
57を送出バッファE2028に書込む。
【0081】E2019はエンコーダ信号処理部であ
り、エンコーダ信号(ENC)を受けて、CPU E1
001の制御で定められたモードに従ってヘッド駆動タ
イミング信号E2049を出力する他、エンコーダ信号
E1020から得られるキャリッジM4001の位置や
速度にかかわる情報をレジスタに格納して、CPU E
1001に提供する。CPU E1001はこの情報に
基づき、CRモータE0001の制御における各種パラ
メータを決定する。また、E2020はCRモータ制御
部であり、CPUI/F E2001を介したCPU
E1001の制御により、CRモータ制御信号E103
6を出力する。
【0082】E2022はセンサ信号処理部で、PGセ
ンサE0010、PEセンサE0007、ASFセンサ
E0009、及びGAPセンサE0008等から出力さ
れる各検出信号を受けて、CPU E1001の制御で
定められたモードに従ってこれらのセンサ情報をCPU
E1001に伝達する他、LF/PGモータ制御部D
MA E2021に対してセンサ検出信号E2052を
出力する。
【0083】LF/PGモータ制御DMAE2021
は、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、DRAM E2005上のモータ制
御バッファE2023からパルスモータ駆動テーブル
(RDPM)E2051を読み出してパルスモータ制御
信号Eを出力する他、動作モードによっては前記センサ
検出信号を制御のトリガとしてパルスモータ制御信号E
1033を出力する。また、E2030はLED制御部
であり、CPUI/F E2001を介したCPU E
1001の制御により、LED駆動信号E1038を出
力する。さらに、E2029はポート制御部であり、C
PUI/F E2001を介したCPU E1001の
制御により、ヘッド電源ON信号E1022、モータ電
源ON信号E1023、及び電源制御信号E1024を
出力する。
【0084】次に、上記のように構成された本発明の実
施形態におけるインクジェット記録装置の動作を図10
のフローチャートに基づき説明する。
【0085】AC電源に本装置が接続されると、まず、
ステップS1では装置の第1の初期化処理を行なう。こ
の初期化処理では、本装置のROMおよびRAMのチェ
ックなどの電気回路系のチェックを行ない、電気的に本
装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0086】次にステップS2では、装置本体M100
0の上ケースM1002に設けられた電源キーE001
8がONされたかどうかの判断を行い、電源キーE00
18が押された場合には、次のステップS3へと移行
し、ここで第2の初期化処理を行う。
【0087】この第2の初期化処理では、本装置の各種
駆動機構及びヘッド系のチェックを行なう。すなわち、
各種モータの初期化やヘッド情報の読み込みを行うに際
し、本装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0088】次にステップS4ではイベント待ちを行な
う。すなわち、本装置に対して、外部I/Fからの指令
イベント、ユーザ操作によるパネルキーイベントおよび
内部的な制御イベントなどを監視し、これらのイベント
が発生すると当該イベントに対応した処理を実行する。
【0089】例えば、ステップS4で外部I/Fからの
記録指令イベントを受信した場合には、ステップS5へ
と移行し、同ステップでユーザ操作による電源キーイベ
ントが発生した場合にはステップS10へと移行し、同
ステップでその他のイベントが発生した場合にはステッ
プS11へと移行する。
【0090】ここで、ステップS5では、外部I/Fか
らの記録指令を解析し、指定された紙種別、用紙サイ
ズ、記録品位、給紙方法などを判断し、その判断結果を
表すデータを本装置内のRAM E2005に記憶し、
ステップS6へと進む。
【0091】次いでステップS6ではステップS5で指
定された給紙方法により給紙を開始し、用紙を記録開始
位置まで送り、ステップS7に進む。
【0092】ステップS7では記録動作を行なう。この
記録動作では、外部I/Fから送出されてきた記録デー
タを、一旦記録バッファに格納し、次いでCRモータE
0001を駆動してキャリッジM4001の走査方向へ
の移動を開始すると共に、プリントバッファE2014
に格納されている記録データを記録ヘッドカートリッジ
H1000へと供給して1行の記録を行ない、1行分の
記録データの記録動作が終了するとLFモータE000
2を駆動し、LFローラM3001を回転させて用紙を
副走査方向へと送る。この後、上記動作を繰り返し実行
し、外部I/Fからの1ページ分の記録データの記録が
終了すると、ステップ8へと進む。
【0093】ステップS8では、LFモータE0002
を駆動し、排紙ローラM2003を駆動し、用紙が完全
に本装置から送り出されたと判断されるまで紙送りを繰
返し、終了した時点で用紙は排紙トレイM1004a上
に完全に排紙された状態となる。
【0094】次にステップS9では、記録すべき全ペー
ジの記録動作が終了したか否かを判定し、記録すべきペ
ージが残存する場合には、ステップS5へと復帰し、以
下、前述のステップS5〜S9までの動作を繰り返し、
記録すべき全てのページの記録動作が終了した時点で記
録動作は終了し、その後ステップS4へと移行し、次の
イベントを待つ。
【0095】一方、ステップS10ではプリンタ終了処
理を行ない、本装置の動作を停止させる。つまり、各種
モータやヘッドなどの電源を切断するために、電源を切
断可能な状態に移行した後、電源を切断しステップS4
に進み、次のイベントを待つ。
【0096】また、ステップS11では、上記以外の他
のイベント処理を行なう。例えば、本装置の各種パネル
キーや外部I/Fからの回復指令や内部的に発生する回
復イベントなどに対応した処理を行なう。なお、処理終
了後にはステップS4に進み、次のイベントを待つ。
【0097】本実施形態では、記録ヘッドの温度を記録
ヘッドH1001を搭載するヘッドユニット側から、記
録を制御するメインPCB(E0014)を有するメイ
ンユニットへ通知する場合の処理について説明する。特
に、記録ヘッドH1001の温度情報の通知動作につい
て、図7を用いて説明すると、以下のようになる。
【0098】ヘッドユニットで検知した記録ヘッドH1
001のアナログ信号の温度情報をヘッド内でA/D変
換してデジタル信号の温度情報であるデジタル温度情報
に確定する。
【0099】そして、ヘッドユニットと接触するコンタ
クトFPC(E0011)からCRFFC(E001
2)を介してメインPCB(E0014)を有するメイ
ンユニットへデジタル温度情報を通知する。これによ
り、メインユニット側で、記録ヘッドH1001のアナ
ログ信号の温度情報に対するA/D変換処理を装置側で
行う必要がなくなり、他のA/D変換処理と排他制御す
る必要がなくなる。また、ヘッドユニットからメインユ
ニットへ転送される温度情報はデジタル信号であるの
で、データ転送中のノイズによる影響も少なくなる。更
に、ヘッドユニット側で検知した記録ヘッドH1001
のアナログ信号の温度情報を、単純にA/D変換したデ
ジタル信号をメインユニットへ通知するでなく、細かい
吐出制御が必要な温度領域に対しては5℃刻み程度に、
それ以外の温度領域では10〜20℃刻みで、検知した
アナログ信号の温度情報をデジタル信号に変換してメイ
ンユニット側へ通知することで、イリーガルな温度に対
してソフト的にガードが容易になる。
【0100】次に、本実施形態の記録ヘッドの温度取得
動作について、図11を用いて説明する。
【0101】図11は本実施形態の記録ヘッドの温度取
得動作を示すフローチャートである。
【0102】まず、プリンタは、ステップS101で、
プリンタに接続されるホストコンピュータから記録命令
を受け取り印刷記録データを受信する。次に、ステップ
S102で、印刷データを受信すると、記録ヘッドH1
001のデジタル温度情報を取得する。ステップS10
3で、デジタル温度情報を規定回数だけ取得したか否か
を判定する。規定回数取得していない場合(ステップS
103でNO)、ステップS102に戻り、更に、記録
ヘッドH1001のヘッド温度情報を取得する。一方、
規定回数取得した場合(ステップS103でYES)、
ステップS104に進む。
【0103】ステップS104で、取得したデジタル温
度情報を平均化、もしくは最も頻度の高い値を用いる等
の温度確定アルゴリズムで、記録ヘッドH1001の温
度を確定する。尚、この温度確定アルゴリズムの詳細に
ついては、後述する。次に、ステップS105で、確定
された温度に対応する図12に記述されている各種吐出
パラメータを決定し、ASIC(E1006)に決定さ
れた吐出パラメータをセットして記録する。
【0104】ここで、記録ヘッドH1001の温度とデ
ジタル温度情報と吐出パラメータの関係について、図1
2を用いて説明する。
【0105】図12は本実施形態の記録ヘッドの温度と
デジタル温度情報と吐出パラメータの関係を示す図であ
る。
【0106】本実施形態では、ヘッドユニット側で検知
した記録ヘッドH1001のアナログ信号の温度情報
(ヘッド温度)は、単純にA/D変換するのではなく、
より細かい吐出制御が必要な温度領域に対しては5℃刻
み程度に、それ以外の温度領域では10〜20℃刻みで
デジタル温度情報に変換する。そして、図12は、この
ヘッド温度とデジタル温度情報の関係と、各デジタル温
度情報に対する吐出パラメータの関係を示している。
【0107】そして、図12では、ヘッド温度が20℃
〜60℃の間では、5℃刻みでデジタル温度情報や吐出
パラメータを対応させ、それ以外の温度ではより大まか
な温度幅で吐出パラメータを対応させている。このよう
に、より細かな吐出制御が必要な部分では、細かな温度
幅制御し、それ以外では、より粗い温度幅制御を行う。
このような構成とすることで、保持すべきデータ量やテ
ーブルの大きさを小さくすることができ、又、温度に基
づく駆動制御自体をも簡略化することができる。
【0108】再び、図11の説明に戻る。
【0109】そして、ステップS106で、受信した印
刷データ全てに対し、上記処理が完了したか否かを判定
する。完了していない場合(ステップS106でN
O)、ステップS101に戻る。一方、完了した場合
(ステップS106でYES)、処理を終了する。
【0110】次に、図12のステップS104の温度確
定アルゴリズムの動作の詳細について、図13を用いて
説明する。
【0111】図13は本実施形態の図12のステップS
104の温度確定アルゴリズムの動作の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【0112】まず、ステップS201で、記録ヘッドH
1001の温度を取得する回数を奇数回にして、温度を
取得する。次に、ステップS202で、取得した温度の
種類(図12のデジタル温度情報)の数(異なる温度値
の数)を求める。
【0113】次に、ステップS203で、取得した温度
の種類が偶数種類であるか否かを判定する。偶数種類で
ある場合(ステップS203でYES)、必ずその中に
取得頻度の高い温度が一つはあるため、ステップS20
5に進み、その温度を記録ヘッドH1001の温度に決
定する。一方、奇数種類である場合(ステップS203
でNO)、ステップS204で、取得した温度の種類の
中で、取得頻度の高い種類の温度があるか否かを判定す
る。ここでの判定は、例えば、各種類のデジタル信号の
数の差が所定値以上であるか否かで、取得頻度の高い種
類の温度があるか否かを判定する。
【0114】取得頻度の高い温度がある場合(ステップ
S204でYES)、ステップS205で、その温度を
記録ヘッドH1001の温度に決定する。一方、取得し
た温度の種類が偶数かつ取得頻度の高い温度がない場合
(ステップS204でNO)、ステップS206に進
み、奇数種類ある温度の中で中間値を有する温度を記録
ヘッドH1001の温度に決定する。
【0115】以上説明した図13の処理の具体例につい
て、図14を用いて説明する。
【0116】図14は本実施形態の図13の具体例を示
すフローチャートである。
【0117】図14では、図13の処理において、記録
ヘッドH1001の温度を取得する規定取得回数を5回
とした場合の例である。
【0118】まず、ステップS301で、記録ヘッドH
1001の温度を5回取得する。次に、ステップS30
2で、取得した温度の中で、同じ温度を3回以上検出し
た温度があるか否かを判定する。3回以上検出した温度
がある場合(ステップS302でYES)、ステップS
303に進み、その温度を記録ヘッドH1001の温度
に確定する。一方、3回以上検出した温度がない場合
(ステップS302でNO)、ステップS304に進
む。
【0119】次に、ステップS304で、取得した温度
の中で、同じ温度を2回以上検出した温度があるか否か
を判定する。2回以上検出した温度がない場合(ステッ
プS304でNO)、つまり、取得した温度が全て違う
場合(検出温度の種類が全て異なる場合)、ステップS
305に進み、取得した温度a、b、c、d、eの中
で、 a>b>c>d>e の関係にある温度cを記録ヘッドH1001の温度に確
定する。
【0120】上述のような記録ヘッド温度の検出、デジ
タル値への変換及び温度の確定処理は、メインユニット
側からの指示がなくても常に繰り返し行われるようにし
ても良い。この場合、メインユニット側で必要な場合、
すぐに適切なデジタル温度値を出力することができる。
【0121】一方、ステップS304において、2回以
上検出した温度がある場合(ステップS304でYE
S)、ステップS306に進む。ステップS306にお
いて、取得した温度の中で、同じ温度を2回以上検出し
た温度が2組以上あるか否かを判定する。2組以上ない
場合(ステップS306でNO)、ステップS307に
進み、その温度を記録ヘッドH1001の温度に確定す
る。一方、2組以上ある場合(ステップS306でYE
S)、ステップS308に進み、取得した温度a、b、
cの中で、 a>b>c の関係にある温度bを記録ヘッドH1001の温度に確
定する。
【0122】特に以上の例では、温度検出を複数回行っ
て得られた複数のデジタル温度データから最適と思われ
る温度データを選択しているため、一度の温度検出だけ
を行なって温度を決定する場合と異なり、ノイズ等の検
出エラーがあったとしてもより的確に検出温度を決定す
ることができる。
【0123】検出温度の種類毎の検出頻度が多いものを
ヘッド温度と決定する場合や検出温度の中間値をヘッド
温度と決定する場合には、検出エラーで異常に高い値や
低い場合を検出した場合でもこれらのエラー値を排除す
ることができる。
【0124】ただし、これらの大きくずれたエラー値が
出てくる虞がない場合などは、検出値の平均値をヘッド
の温度としてもよい。
【0125】また、上述の実施例のように検出温度のい
ずれかを選択するような方法でなくても、検出された温
度を元に中間値を算出するような方法でもよい。 (他の実施形態)上述実施形態においては、温度検出自
体を複数回行なうことでより正確な温度検出を行なう構
成及び方法、また検出された複数の検出温度が異なる温
度値を検出した場合において、これらの中から一つのヘ
ッド温度を確定するための構成および方法について具体
的に説明した。
【0126】以下に説明する実施形態は、アナログで出
力される温度からデジタル値に変換するときにノイズ等
によって変換値が変化してしまうことを防止することで
より適切なヘッド温度を検出するための構成及び方法を
説明する。
【0127】まず、ヘッドユニットの温度をデジタルで
出力する例について説明する。いんくを吐出するための
発熱抵抗体が設けられた基板と同じ基板上に温度依存性
のある温度検出素子と、複数の基準電圧を発生する素子
152が設けられている。図15は温度依存性のある素
子151から得られたアナログ値(ここでは電圧値)から
デジタル信号に変換する例を示している。
【0128】この複数の基準電圧と温度検出素子151
からの出力電圧とをこんぱれーた153で順次比較し、
出力電圧が基準電圧より低いとき"0"を、高いときに"
1"を出力している。
【0129】このような検出のタイミングを示している
のが図16、図17である。
【0130】まず、リセット信号によって基準電圧がリ
セットされ、クロック信号に応じて順次、基準電圧を切
り替えて、基準電圧値と上記出力電圧との比較値をコン
パレータから出力する。図16では4ビット目までを出
力した状態を示しており、この実施形態では図17で示
すように8ビットで一つの温度を表している。
【0131】尚、コンパレータ153からの出力に時間
が必要なため、基準電圧の切換はクロック信号が2つ入
るに応じて行なっている。
【0132】このように、リファレンス電圧を切り替え
て比較を行なう場合には温度の切替えポイント付近では
出力が安定せずデジタル信号の出力値が安定せず変動し
ていしまう虞があった。
【0133】そのような状態を説明しているのが図17
である。
【0134】あるアナログ値がデジタル化されて8ビッ
トの「11111000」に変換されるべきとことが7
ビット目の「0」が上述のような理由で「1」に変わっ
てしまい「11111010」となってまう場合があ
る。このような場合、この誤ったデジタル値では、各種
の駆動処理が停止してしまう虞がある。
【0135】そこで、本実施形態では、各温度に対応し
たデジタル値を上位ビットから連続したビット順に割り
当て、デジタル値に変換する際にリセット後の最初に符
号が変わった時点でそれ以降の信号を無視するようにし
ている。
【0136】このような処理により、エラーが生じても
適切なデジタル値に変換して出力することができる。
【0137】上述の構成では、記録ヘッドの発熱抵抗体
が設けられた基板上でアナログの検出温度値をデジタル
化する構成を説明したが、複数の基板を用いる場合には
夫々の基板から温度情報をデジタル値として出力するこ
とができるので、複数の基板に共通の出力信号線を用い
ることができ、アナログで基板外部に出力する場合に比
べ配線数を大幅に減らすこともできる。
【0138】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、記録ヘッドH1001を有するヘッドユニット側で
検知した記録ヘッドH1001のアナログ信号の温度情
報をデジタル信号に変換した上で、温度情報をヘッドユ
ニットからメインユニットに通知する。また、その温度
情報を、ある温度範囲を持たせた温度情報としてメイン
ユニットへ通知することにより、ユニット間で接続され
たケーブル間での外来ノイズ等における影響を抑えるこ
とができ、適切な吐出制御(ヒータ加熱時間、流し予備
吐やクリーニング等の回復処理)が可能となる。
【0139】尚、上記実施形態において、記録ヘッドか
ら吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらに
インクタンクに収容される液体はインクであるとして説
明したが、その収容物はインクに限定されるものではな
い。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、そ
の画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出
される処理液のようなものがインクタンクに収容されて
いても良い。
【0140】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0141】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0142】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0143】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0144】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0145】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0146】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0147】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0148】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0149】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。本発
明においては、上述した各インクに対して最も有効なも
のは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0150】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0151】尚、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0152】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0153】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0154】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0155】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0156】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0157】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図11、図13、図14
に示すフローチャートに対応するプログラムコードが格
納されることになる。
【0158】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正確な記録制御を実行することができる記録装置及びそ
の制御方法、コンピュータ可読メモリを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるインクジェットプリ
ンタの外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すものの外装部材を取り外した状態を
示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に用いる記録ヘッドカートリ
ッジを示す分解斜視図である。
【図4】図3に示す記録ヘッドカートリッジを組立てた
状態を示す側面図である。
【図5】図4に示した記録ヘッドを斜め下方から観た斜
視図である。
【図6】本発明の実施形態におけるスキャナカートリッ
ジを示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態における電気的回路の全体構
成を概略的に示すブロック図である。
【図8】図7に示したメインPCBの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図9】図8に示したASICの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図11】本実施形態の記録ヘッドの温度取得動作を示
すフローチャートである。
【図12】本実施形態の記録ヘッドの温度とデジタル温
度情報と吐出パラメータの関係を示す図である。
【図13】本実施形態の図12のステップS104の温
度確定アルゴリズムの動作の詳細を示すフローチャート
である。
【図14】本実施形態の図13の具体例を示すフローチ
ャートである。
【図15】アナログ信号をデジタル信号に変換する構成
を説明するためのブロック図である。
【図16】デジタル出力のタイミングを説明するための
図である。
【図17】デジタル出力のタイミングを説明するための
図である。
【符号の説明】
M1000 装置本体 E0014 メイン基板 E1040 モータ電源 E1041 ロジック電源 H1000 記録ヘッドカートリッジ H1001 記録ヘッド H1200 第1プレート H1201 インク供給口 H1300 電気配線基板 H1301 外部信号入力端子 H1400 第2プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田鹿 博司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EB07 EB30 EC07 EC42 FA03

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを有するヘッドユニットと、
    該記録ヘッドの記録制御を実行する制御回路を有するメ
    インユニットを備える記録装置であって、 前記ヘッドユニットは、 前記記録ヘッドの温度を複数回検知し、各温度に対応す
    る複数のデジタル信号を生成する生成手段と、 前記生成手段で生成された複数のデジタル信号に基づい
    て、前記記録ヘッドの温度とするデジタル信号を確定す
    る確定手段と、 前記確定手段で確定されたデジタル信号を前記メインユ
    ニットへ送信する送信手段とを備え、 前記メインユニットは、 前記ヘッドユニットから送信されるデジタル信号を受信
    する受信手段と、 前記受信手段で受信したデジタル信号に基づいて、前記
    記録ヘッドの記録制御を実行する実行手段とを備えるこ
    とを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記生成手段は、前記記録ヘッドの温度
    を検知する検知手段と、 前記検知手段で検知された温度を示すアナログ信号をデ
    ジタル信号へ変換する変換手段とを備えることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記確定手段は、前記生成手段で生成さ
    れた複数のデジタル信号の平均となるデジタル信号を、
    前記記録ヘッドの温度とするデジタル信号に確定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記確定手段は、前記生成手段で生成さ
    れた複数のデジタル信号の内、一番検知回数が多い値に
    基づくデジタル信号を、前記記録ヘッドの温度とするデ
    ジタル信号に確定することを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記生成手段が、前記記録ヘッドの温度
    を奇数回検知し、各温度に対応する奇数個のデジタル信
    号を生成した場合に、前記奇数個のデジタル信号を構成
    するデジタル信号の種類を判定する判定手段を前記確定
    手段は備え、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記奇数個のデジ
    タル信号から前記記録ヘッドの温度とするデジタル信号
    を確定することを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記奇数個のデジタル信号を構成するデ
    ジタル信号の種類が偶数種類である場合、前記確定手段
    は、該偶数種類のデジタル信号のうち、一番数が多い種
    類のデジタル信号を前記記録ヘッドの温度とするデジタ
    ル信号に確定することを特徴とする請求項5に記載の記
    録装置。
  7. 【請求項7】 前記奇数個のデジタル信号を構成するデ
    ジタル信号の種類が奇数種類であり、かつ、各種類のデ
    ジタル信号の数の差が所定値未満である場合、前記確定
    手段は、該奇数種類のデジタル信号の内、中間となる種
    類のデジタル信号を前記記録ヘッドの温度とするデジタ
    ル信号に確定することを特徴とする請求項5に記載の記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記奇数個のデジタル信号を構成するデ
    ジタル信号の種類が奇数種類であり、かつ、各種類のデ
    ジタル信号の数の差が所定値以上である場合、前記確定
    手段は、該奇数種類のデジタル信号のうち、一番数が多
    い種類のデジタル信号を前記記録ヘッドの温度とするデ
    ジタル信号に確定することを特徴とする請求項5に記載
    の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項9に記載の記録
    装置。
  11. 【請求項11】 記録ヘッドを有するヘッドユニット
    と、該記録ヘッドの記録制御を実行する制御回路を有す
    るメインユニットを備える記録装置の制御方法であっ
    て、 前記記録ヘッドの温度を複数回検知し、各温度に対応す
    る複数のデジタル信号を生成する生成工程と、 前記生成工程で生成された複数のデジタル信号に基づい
    て、前記記録ヘッドの温度とするデジタル信号を確定す
    る確定工程と、 前記確定工程で確定されたデジタル信号を前記ヘッドユ
    ニットから前記メインユニットへ送信する送信工程と、 前記ヘッドユニットから送信されるデジタル信号を前記
    メインユニットで受信する受信工程と、 前記受信工程で受信したデジタル信号に基づいて、前記
    記録ヘッドの記録制御を実行する実行工程とを備えるこ
    とを特徴とする記録装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記生成工程は、前記記録ヘッドの温
    度を検知する検知工程と、 前記検知工程で検知された温度を示すアナログ信号をデ
    ジタル信号へ変換する変換工程とを備えることを特徴と
    する請求項11に記載の記録装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記確定工程は、前記生成工程で生成
    された複数のデジタル信号の平均となるデジタル信号
    を、前記記録ヘッドの温度とするデジタル信号に確定す
    ることを特徴とする請求項11に記載の記録装置の制御
    方法。
  14. 【請求項14】 前記確定工程は、前記生成工程で生成
    された複数のデジタル信号の内、一番検知回数が多い値
    に基づくデジタル信号を、前記記録ヘッドの温度とする
    デジタル信号に確定することを特徴とする請求項11に
    記載の記録装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記生成工程が、前記記録ヘッドの温
    度を奇数回検知し、各温度に対応する奇数個のデジタル
    信号を生成した場合に、前記奇数個のデジタル信号を構
    成するデジタル信号の種類を判定する判定工程を前記確
    定工程は備え、 前記判定工程の判定結果に基づいて、前記奇数個のデジ
    タル信号から前記記録ヘッドの温度とするデジタル信号
    を確定することを特徴とする請求項11に記載の記録装
    置の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記奇数個のデジタル信号を構成する
    デジタル信号の種類が偶数種類である場合、前記確定工
    程は、該偶数種類のデジタル信号のうち、一番数が多い
    種類のデジタル信号を前記記録ヘッドの温度とするデジ
    タル信号に確定することを特徴とする請求項15に記載
    の記録装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記奇数個のデジタル信号を構成する
    デジタル信号の種類が奇数種類であり、かつ、各種類の
    デジタル信号の数の差が所定値未満である場合、前記確
    定工程は、該奇数種類のデジタル信号の内、中間となる
    種類のデジタル信号を前記記録ヘッドの温度とするデジ
    タル信号に確定することを特徴とする請求項15に記載
    の記録装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記奇数個のデジタル信号を構成する
    デジタル信号の種類が奇数種類であり、かつ、各種類の
    デジタル信号の数の差が所定値以上である場合、前記確
    定工程は、該奇数種類のデジタル信号のうち、一番数が
    多い種類のデジタル信号を前記記録ヘッドの温度とする
    デジタル信号に確定することを特徴とする請求項15に
    記載の記録装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項11に記載の記録装置の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項19に記載の記
    録装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 記録ヘッドを有するヘッドユニット
    と、該記録ヘッドの記録制御を実行する制御回路を有す
    るメインユニットを備える記録装置の制御のプログラム
    コードが格納されたコンピュータ可読メモリであって、 前記記録ヘッドの温度を複数回検知し、各温度に対応す
    る複数のデジタル信号を生成する生成工程のプログラム
    コードと、 前記生成工程で生成された複数のデジタル信号に基づい
    て、前記記録ヘッドの温度とするデジタル信号を確定す
    る確定工程のプログラムコードと、 前記確定工程で確定されたデジタル信号を前記ヘッドユ
    ニットから前記メインユニットへ送信する送信工程のプ
    ログラムコードと、 前記ヘッドユニットから送信されるデジタル信号を前記
    メインユニットで受信する受信工程のプログラムコード
    と、 前記受信工程で受信したデジタル信号に基づいて、前記
    記録ヘッドの記録制御を実行する実行工程のプログラム
    コードとを備えることを特徴とするコンピュータ可読メ
    モリ。
  22. 【請求項22】 前記温度の検知処理、前記デジタル信
    号の確定処理は、メインユニットからの要求がなくてな
    されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  23. 【請求項23】 前記温度の検知処理、前記デジタル信
    号の確定工程は、メインユニットからの要求なくてなさ
    れることを特徴とする請求項11に記載の記録装置の制
    御方法。
  24. 【請求項24】 検出されたアナログ信号を複数ビット
    で表されるデジタル信号に変換する場合に、ビット信号
    が変化したビット以降のデータを無視してデジタル信号
    化することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  25. 【請求項25】 記録ヘッドからデジタル値として出力
    される温度情報を受け取り、該温度情報に応じて前記記
    録ヘッドの駆動条件を変更して記録を行う記録装置であ
    って、 該記録装置は、前記出力された温度情報に応じた記録ヘ
    ッドの駆動条件を切り替える温度幅が、温度域によって
    異なることを特徴とする記録装置。
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