JP2001064691A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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Abstract
させることなく、優れたさっぱり感を与えることができ
る洗浄剤組成物の提供。 【解決手段】 炭素数8〜22の高級脂肪酸塩を含有す
る洗浄剤組成物において、アルカリ金属の炭酸水素塩及
び/又は炭酸塩を該組成物に対して0.01重量%以上
3重量%未満含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
Description
用、手洗い用等の用途を有する洗浄剤組成物に関する。
ける基本性能として、泡立ち、清浄性に加えて、洗い上
がり後のさっぱり感が重要視されており、これらを兼ね
備える洗浄剤組成物として高級脂肪酸塩をベースとした
ものが主流になっている。しかし、このベースはさっぱ
り感は良好であるが、同時につっぱり感やきしみ感が発
生し、問題となっていた。この問題を解決するため、高
級脂肪酸塩ベースに適当な保湿剤、エモリエント剤等を
加えることが試みられている。
ースに配合する場合、洗浄剤の基本性能である泡立ちや
組成物全体の経時安定性を阻害したり、つっぱり感等を
抑えると同時に適度なさっぱり感をなくしてしまうこと
がしばしばあり、改善が望まれていた。
後のつっぱり感やきしみ感を発生させることなく、優れ
たさっぱり感を与えることができる洗浄剤組成物を提供
することを目的とする。
包含する。 (1)炭素数8〜22の高級脂肪酸塩を含有する洗浄剤
組成物において、アルカリ金属の炭酸水素塩及び/又は
炭酸塩を該組成物に対して0.01重量%以上3重量%
未満含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
合割合が該組成物に対して25〜95重量%であり、固
形である前記(1)に記載の洗浄剤組成物。 (3)炭素数8〜22の高級脂肪酸塩の配合割合が該組
成物に対して5〜40重量%であり、液状である前記
(1)に記載の洗浄剤組成物。 (4)アルカリ金属の炭酸水素塩及び/又は炭酸塩が炭
酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム又はセスキ炭酸ナト
リウムである前記(1)〜(3)のいずれかに記載の洗
浄剤組成物。
あっても、液状であってもよい。本発明に用いる高級脂
肪酸塩は、炭素数8〜22のものであり、起泡性及び溶
解性の点から、炭素数10〜20のものが好ましく、炭
素数12〜18のものが更に好ましい。
酸としては、例えば、牛脂、羊油等の動物油脂、ヤシ
油、パーム核油、大豆油、オリ−ブ油、綿実油等の植物
油脂等を常法により高圧分解して得られる脂肪酸混合物
や、これらを分離精製して得られるラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イ
ソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸
等が挙げられる。これらは単独で使用しても、複数種を
併用してもよい。
塩を構成するための対イオンとしては、ナトリウムイオ
ン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、アンモニ
ウムイオン、炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有
するアルカノールアンモニウムイオン等が挙げられる。
剤組成物の場合、該組成物に対して、通常25〜95重
量%、好ましくは30〜95重量%である。固形洗浄剤
組成物における前記配合割合が、25重量%未満である
と、高級脂肪酸塩のもつ洗浄力及びさっぱり感が不足
し、95重量%を超えると、成形するのが困難(脆く)
なったり、使用時に水への溶解性が低下する。また、液
状洗浄剤組成物の場合、前記高級脂肪酸塩の配合割合
は、該組成物に対して、通常5〜40重量%、好ましく
は10〜40重量%である。液状洗浄剤組成物における
前記配合割合が、5重量%未満であると高級脂肪酸塩の
もつ洗浄力及びさっぱり感が不足し、40重量%を超え
ると、粘性が上がり低温安定性が著しく悪化する。
ずれの場合でも、アルカリ金属の炭酸水素塩及び/又は
炭酸塩を該組成物に対して0.01重量%以上3重量%
未満含有する。アルカリ金属の炭酸水素塩及び/又は炭
酸塩としては、ナトリウム又はカリウムの炭酸水素塩、
炭酸塩及び/又はセスキ炭酸塩が好ましく、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウムが更に好ましい。これらのア
ルカリ金属の炭酸水素塩又は炭酸塩は、単独で使用して
も、複数種を併用してもよい。
塩の配合割合が該組成物に対して0.01重量%未満で
あると、さっぱり感を与えることができず、また、3重
量%以上であると、固形製剤では、成形性が悪くなり、
液状製剤では、低温での安定性が低下する。アルカリ金
属の炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の配合割合は、該組成
物に対して、好ましくは0.05重量%以上3重量%未
満、更に好ましくは0.1重量%以上3重量%未満であ
る。
は、固形製剤では、通常35重量%以下、好ましくは3
0重量%以下であり、液状製剤では、通常35〜80重
量%、好ましくは40〜75重量%である。固形製剤に
おいて、水分含有量が多すぎると、石鹸の成形性が悪く
なり、崩れ等の製剤安定性の悪化を引き起こす。液状製
剤においては、水分含有量が多すぎる場合には、使用時
の洗浄力が不足したり、嗜好性が悪く(泡立ちや適度な
粘性が得られない)なり、少すぎる場合には粘性が上が
り、低温安定性の悪化や使い勝手の悪化(ポンプやボト
ルからの吐出時の障害やつまり)を引き起こす。本発明
の洗浄剤組成物においては、アルカリ金属の炭酸水素塩
又は炭酸塩以外の無機酸塩;有機酸;高級脂肪酸以外の
有機酸の塩;前記高級脂肪酸塩以外の界面活性剤;水溶
性高分子を使用してもよい。
トリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネ
シウム、ピロリン酸ナトリウム等の無機酸のアルカリ金
属塩やアルカリ土類金属塩が挙げられ;有機酸として
は、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、イソミリスチン酸、イソパ
ルミチン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸、ヒドロ
キシエタンジホスホン酸が挙げられ;有機酸塩として
は、例えばクエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム
等のヒドロキシ酸のアルカリ金属塩やアルカリ土類金属
塩、エデト酸四ナトリウム又はこれらの水和物が挙げら
れる。界面活性剤としては、化粧品一般に用いられてい
る界面活性剤であればよく、前記高級脂肪酸塩以外のア
ニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン
系界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
系界面活性剤としては、例えばアルキルベンゼン硫酸
塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪
酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アル
キルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−
N−アルキルアミノ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等
が挙げられる。
えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレング
リコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそ
のアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール
脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、
ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコー
ル付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアル
キレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂
肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキ
レンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリ
コール付加物、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、
ポリエーテル変性シリコーン、脂肪酸ジエタノールアミ
ド、ジステアリン酸エチレングリコール等が挙げられ
る。
キルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチル
アンモニウム等が挙げられる。両性界面活性剤として
は、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、
硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のも
のがあり、人体に対して安全とされるものが使用でき
る。また、水溶性高分子としては、例えばメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系
高分子やキサンタンガム、グアーガム等の多糖類、アク
リル酸系の合成水溶性高分子等が挙げられる。
分の他に、必要に応じて、通常の皮膚洗浄剤の含有成
分、例えばプロピレングリコール、グリセリン、ソルビ
ト−ル、白糖等の保湿剤、高級アルコール、エステル、
シリコーン等の油剤、香料、色素、紫外線吸収剤、殺菌
剤、防腐剤、安定化剤等を配合することができる。
は、機械練りや枠練り、中和法やけん化法等の一般的な
方法により製造することができる。また、液状製剤の製
造は、製剤の状態により、必要に応じ、投入の順序を変
更したり、加温、冷却を適宜行えばよい。
的に説明するが、これらは本発明の範囲を何ら制限する
ものではない。 (実施例1) 固形石鹸
からオレイン酸までの成分を加熱混合し、水酸化カリウ
ムと精製水の混合物を加え、均一にした。その後、その
他の成分を順次冷却しながら加えた。 (実施例3) 固形石鹸
て、その増加又は減少分を精製水の配合量で調整した以
外は、該実施例と同様にして製造した液状洗浄剤組成物
について、50℃、0℃において4週間保存後の安定性
を調べた。結果を表1に示す。
戻したときの状態を示すものであり、評価基準は以下の
とおりである。 ○:ほぼ室温品と同レベルに復帰 △:室温品よりも状態が悪い ×:ほとんど戻らない 表1から、炭酸水素ナトリウムの配合量が3重量%以上
であると、液状製剤の低温安定性が低下することがわか
る。
10名のパネラーによる官能試験を行って、洗い上がり
後のつっぱり感、きしみ感及びさっぱり感を評価した。
評価基準は以下のとおりである。
らでもない 2:やや感じる 1:非常に感じる (きしみ感)5:ほとんど感じない 4:あまり感じな
い 3:どちらでもない 2:やや感じる 1:非常に
感じる (さっぱり感)5:非常にさっぱりする 4:さっぱり
する 3:どちらでもない 2:さっぱりしない 1:
全くさっぱりしない 結果を表2に示す。
のつっぱり感やきしみ感を発生させることなく、優れた
さっぱり感を与えることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 炭素数8〜22の高級脂肪酸塩を含有す
る洗浄剤組成物において、アルカリ金属の炭酸水素塩及
び/又は炭酸塩を該組成物に対して0.01重量%以上
3重量%未満含有することを特徴とする洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 炭素数8〜22の高級脂肪酸塩の配合割
合が該組成物に対して25〜95重量%であり、固形で
ある請求項1記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 炭素数8〜22の高級脂肪酸塩の配合割
合が該組成物に対して5〜40重量%であり、液状であ
る請求項1記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 アルカリ金属の炭酸水素塩及び/又は炭
酸塩が炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム又はセスキ
炭酸ナトリウムである請求項1〜3のいずれか1項に記
載の洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24483999A JP2001064691A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24483999A JP2001064691A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001064691A true JP2001064691A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17124745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24483999A Pending JP2001064691A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001064691A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006241010A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Pola Chem Ind Inc | 微細固体状洗顔料 |
US7427585B2 (en) | 2003-02-07 | 2008-09-23 | Kao Corporation | Framed soap compositions |
WO2010090354A1 (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-12 | 味の素株式会社 | 固形洗浄剤製造用増粘剤 |
WO2016204092A1 (ja) * | 2015-06-17 | 2016-12-22 | 花王株式会社 | 液体皮膚洗浄剤 |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24483999A patent/JP2001064691A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7427585B2 (en) | 2003-02-07 | 2008-09-23 | Kao Corporation | Framed soap compositions |
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CN102307980A (zh) * | 2009-02-09 | 2012-01-04 | 味之素株式会社 | 制造固体清洗剂用增稠剂 |
WO2016204092A1 (ja) * | 2015-06-17 | 2016-12-22 | 花王株式会社 | 液体皮膚洗浄剤 |
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