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JP2001062520A - 内歯形成方法 - Google Patents

内歯形成方法

Info

Publication number
JP2001062520A
JP2001062520A JP23954099A JP23954099A JP2001062520A JP 2001062520 A JP2001062520 A JP 2001062520A JP 23954099 A JP23954099 A JP 23954099A JP 23954099 A JP23954099 A JP 23954099A JP 2001062520 A JP2001062520 A JP 2001062520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
ring
forming
shaped tooth
shaft portion
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23954099A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ikushima
幸一 生島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP23954099A priority Critical patent/JP2001062520A/ja
Publication of JP2001062520A publication Critical patent/JP2001062520A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歯型の製作時間を短縮でき、また歯型を抜き取
る際に従来の方法と比較して製品との相対滑りを少なく
して精度の高い内歯を形成する方法を提供することにあ
る。 【解決手段】成形手段例えばフォーミングローラ40で
ワーク10の外周面を軸芯方向に押圧してワーク10の
側周部をリング状歯型30の型面上に押し付けるが、リ
ング状歯型30を軸方向にワークの底側から開口側に駆
動させて、ワーク10の外周面を成形すると共に内周面
に内我を形成する。リング状歯型30は軸方向に駆動す
るのでリング状歯型30の全長は短くてもよく、従って
リング状歯型30の製作時間を短縮でき、またリング状
歯型30と製品との相対滑りを少なくすることができ、
精度の高い内歯を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内歯形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内歯とは円筒の内面に歯筋を設けた歯車
である。この内歯の形成方法として例えば押出し加工法
が存在する。この押出し加工法はコンテナー内の被加工
材を押出しポンチで押し出し、歯型マンドレルと押出し
ダイスとによって被加工材を狭圧して歯型を形成する方
法である。
【0003】また特開平8−300083号公報には内
歯の製造方法が開示されている。この製造方法はカップ
形即ち円筒形に成形された被加工材の内側に内歯車成形
用金型を嵌合して被加工材を内歯車成形用金型と共に回
転させつつ、成形ローラを被加工材の側周部の外周面に
押圧させながら、内歯車成形用金型に沿って移動させて
内歯車を成形する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこれらの方法に
おいて歯型マンドレル或いは内歯車成形用金型は形成さ
れる内歯の軸方向の長さ即ち全長に対応した長さが必要
である。従ってこれらの方法においては内歯全域におい
て内歯の精度を保証しようとすると、歯型マンドレル或
いは内歯車成形用金型の全域について歯型の精度を高く
する必要が生じ、歯型マンドレル或いは内歯車成形用金
型を製作するのに時間を要する。更にこれら方法におい
ては内歯が形成されて製品を取り出す場合まず歯型マン
ドレル或いは内歯成形用金型を抜き取る必要があり、製
品と歯型マンドレル或いは内歯成形用金型とが相対滑り
を受けて型摩耗やかじり等による内歯の精度悪化を余儀
なくされる。
【0005】そこで本発明の目的は歯型の製作時間を短
縮でき、また歯型を抜き取る際に従来の方法と比較して
製品との相対滑りを少なくして精度の高い内歯を形成す
る方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は検討の結果被
加工材即ちワークの外周面を押圧する成形手段とワーク
の内周面に位置する歯型とでワークを狭圧したまま共に
移動させれば、歯型の全長を短くすることができ、また
製品である内歯を形成した後に歯型を抜き取る場合歯型
と製品との相対滑り距離が少なくなることを認識した。
【0007】そこで本発明者は有底筒状のワークの底を
外部より第一軸部および内部より第二軸部でワークと同
軸的に狭持してワークを固定する工程と、第二軸部に少
なくとも軸方向に移動可能に保持されワークの内側に位
置するリング状歯型をワークの該底側から開口側に駆動
させると共に、ワークの側周部をリング状歯型の型面上
に押し付けるようにワークの外周面を成形手段で軸芯方
向に押圧しつつリング状歯型に沿って底側から開口側に
成形し、ワークの内周面にリング状歯型と型対象の内歯
を形成する成形工程と、からなることを特徴とする内歯
形成方法を発明した。
【0008】上記内歯形成方法において成形手段として
フォーミングローラを用い、成形工程において第一軸部
及び第二軸部によりワークを回転しつつ成形するのが好
ましい。なおこの場合においてリング状歯型は直歯歯型
であってもよく、ヘリカル歯型であってもよい。但しリ
ング状歯型がヘリカル歯型の場合には、ヘリカル歯型は
第二軸部に対してヘリカル歯型のヘリカル方向に沿って
軸方向並びに周方向に回転移動する必要がある。
【0009】本発明の内歯形成方法においては成形手段
でワークの外周面を軸芯方向に押圧してワークの側周部
をリング状歯型の型面上に押し付けるが、リング状歯型
を軸方向にワークの底側から開口側に駆動させて、ワー
クの外周面を成形すると共に内周面に内歯を形成する。
従ってリング状歯型の移動に対応して成形手段も移動す
ることになり、リング状歯型が開口側に達したときに内
歯の形成も終了したことになる。
【0010】従って本発明の内歯形成方法においてはリ
ング状歯型の軸方向の長さ即ち全長は成形手段でワーク
の外周面を押し付けている局所的な部分をカバーできる
長さがあればよい。従って製品となる内歯の全長よりも
短くて良い。それ故に製品となる内歯の全長よりも短い
長さのリング状歯型を製作すればよく、歯型を製作する
時間は従来よりも短縮できる。
【0011】また内歯がワークの内周面に形成された
後、リング状歯型は開口側にまで駆動されているのでリ
ング状歯型を容易に抜き取ることが可能となる。更にリ
ング状歯型を抜き取る際にリング状歯型と製品との相対
滑りは従来の方法よりも少なくなっており、型摩耗、か
じり等が減少して製品の精度が向上する。
【0012】更に本発明の内歯形成方法においては工具
同士の干渉はないので、例えば押し出し加工にみられる
成形不可能な領域が存在しない。
【0013】また円筒の内周面に内歯を形成した場合、
形成した後に開口側が口萎みする場合があるが、形成終
了後再度ワークに取り出した直歯であるリング状歯型を
挿入することで内歯の精度を向上することが可能とな
る。
【0014】なお成形手段としてフォーミングローラを
用いて、ワークを回転させて成形を行う場合には従来よ
りも成形工程を簡易化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下の本発明の内歯成形方法につ
いて詳細に説明する。本発明の内歯形成方法は有底筒状
のワークを固定する工程と、ワークの外周面を成形し、
ワークの内周面に内歯を成形する成形工程とからなって
いる。
【0016】有底筒状のワークを固定する工程は有底筒
状のワークの底を外部より第一軸部および内部より第二
軸部で該ワークと同軸的に狭持して行われる。
【0017】ワークは内歯が成形される被加工材であ
る。被加工材としては内歯が成形される材料であれば特
に限定はない。例えば炭素鋼板、低合金鋼板、アルミニ
ウム合金板等であればよい。有底筒状のワークとは円形
の底と円筒状の側周部からなるワークである。有底筒状
のワークは炭素鋼板等の板材をプレス絞り法、スピニン
グ加工等により形成すればよい。
【0018】第一軸部と第二軸部はワークの底を同軸的
に狭持して固定する軸状の支持部材である。第一軸部は
ワークの底の外部に配設され、第二軸部はワークの底の
内部に配設される。これら第一軸部と第二軸部とがワー
クの底の内部と外部とから同軸的に狭持してワークを固
定する。
【0019】第一軸部及び第二軸部の形状は軸状であれ
ば特に限定はないが、円柱の形状を有するのが好まし
い。有底筒状のワークの底は円形であるので、有底筒状
のワークの底を狭持する第一軸部と第二軸部の対向する
面(底面)は同様に円形が好ましいからである。特に第
二軸部は円柱の形状にするのが好ましい。後述するよう
に第二軸部はリング状歯型を軸方向に移動可能に保持す
る必要がある。従って第二軸部の形状を円柱にして第二
軸部の側周部の外周面にリング状歯型を保持することに
より軸方向に移動可能にするのが合理的だからである。
【0020】ワークの固定は第一軸部と第二軸部とによ
ってワークの底を同軸的に狭持することによって行われ
る。ここで同軸的とは第一軸部の中心軸と第二軸部の中
心軸が同一の線上のあるということである。第一軸部と
第二軸部とによってワークの底を同軸的に狭持してワー
クを固定すれば後述するように第一軸部と第二軸部の中
心軸を中心にしてワークを回転させることができる。
【0021】ワークの外周面を成形し、ワークの内周面
に内歯を形成する工程は、第二軸部に少なくとも軸方向
に移動可能に保持されワークの内側に位置するリング状
歯型をワークの底側から開口側に駆動させると共に、ワ
ークの側周部をリング状歯型の型面上に押し付けるよう
にワークの外周面を成形手段で軸芯方向に押圧しつつリ
ング状歯型に沿って底側から開口側に成形し、ワークの
内周面にリング状歯型と型対象の内歯を形成して行われ
る。
【0022】この工程は有底筒状のワークの側周部に対
してワークの側周部の内側に位置するリング状歯型とワ
ークの側周部の外側に位置する成形手段とを用いて行わ
れる。成形手段とリング状歯型とによってワークの側周
部を外側と内側から狭圧しつつリング状歯型と成形手段
をワークの底側から開口側へ駆動するすることによって
軸方向にワークの外周面を成形すると共にワークの内周
面に内歯を形成する。
【0023】このようにリング状歯型と成形手段とによ
るワークの材料変形領域はリング状歯型と成形手段とに
よって狭圧されている局所的な部分に限定されている。
従ってリング状歯型の全長即ち軸方向の長さはできるだ
け薄い方がよく、成形手段によってワークに影響を及ぼ
す領域に対応する長さがあればよい。
【0024】リング状歯型はリングの外周面に歯筋が形
成された歯型である。このリング状歯型の型面上にワー
クの内周面が押し付けられることによって、ワークの内
周面に内歯が形成される。
【0025】このリング状歯型は第二軸部に移動可能に
保持されている。リング状歯型を移動可能に保持するに
はリング状歯型のリング孔に第二軸部が挿入されている
ように構成すればよい。リング状歯型を軸方向への移動
可能に保持するとはリング状歯形が第二軸部の軸上を移
動し、軸方向に位置を変えることができるように第二軸
部に取り付けられているということである。従って第二
軸部の外周面とリング状歯型のリング内周面とにガイド
を設けて第二軸部とリング状歯型が滑るようにすればよ
い。
【0026】リング状歯型は有底筒状ワークの底側から
開口側に駆動される。リング状歯型がワークの底側から
開口側に駆動することによってワークの内周面全域に亘
って内歯が形成できる。リング状歯型を駆動するにはリ
ング状歯型にホールド治具を取り付けてホールド治具を
シリンダ等で開口側から軸方向に引っ張って駆動すれば
よい。リング状歯型の駆動速度はワークの材質、大きさ
に応じて適切な速度を設定すればよい。
【0027】成形手段はワークの外周面を軸芯方向に押
圧する手段である。ワークの外周面を軸芯方向に押圧す
ることによって、ワークの側周部をリング状歯型の型面
上に押し付けてワークの外周面を成形すると共にワーク
の内周面にリング状歯型と型対象の内歯を形成する。
【0028】成形手段はワークの側周部をリング状歯型
とで狭圧するようにワークの底側から開口側に駆動され
る必要がある。つまり成形手段はリング状歯型がワーク
の底側から開口側へ移動するのに併せてリング状歯型に
沿ってリング状歯型の駆動速度と同じ速度でワークの底
側から開口側に駆動される。成形手段とリング状歯型と
でワークの側周部を狭圧した状態で成形手段とリング状
歯型がワークの底側から開口側に移動するのでリング状
歯型に沿って外周面の底側から開口側まで成形されると
共に内周面の底側から開口側まで内歯が形成されること
になる。
【0029】成形手段はワークの外周面を軸芯方向に押
圧することができる成形工具を用いればよい。例えばワ
ークの外径より若干小さい内径を有する円筒の成形工具
を成形手段として用いても良い。内径を若干小さくする
ことによりワークを確実にリング状歯型の型面に押し付
けることが可能となる。この場合円筒の成形工具に内径
よりも口を大きくした導入部を設けて、成形工具の内周
面にワークが内接するようにしてワークを押し嵌めるよ
うにすればよい。この場合円筒の成形工具が回転するよ
うにしても良い。円筒の成形工具を軸方向に駆動するリ
ング状歯型に沿ってワークの底側から開口側に駆動させ
て、ワークの内周面に内歯を形成すると同時に外周面を
成形すればよい。
【0030】また成形手段としてへら棒、フォーミング
ローラ等を用いても良い。へら棒等をワークの外周面に
押圧しつつ、ワークの外周面を成形すると共にワークの
内周面に内歯を形成する。この場合へら棒等は1個でも
2個以上でもよい。2個以上の場合にはワークの周りの
放射状に等間隔或いは適当な間隔で配設すればよい。
【0031】へら棒、フォーミングローラを用いて成形
する場合にはへら棒、フォーミングローラが押圧する領
域はリング状成形工具の場合と異なり、円周上の一部分
を局所的に押圧するにすぎない。従ってワークは回転す
ることなく、へら棒、フォーミングローラ等がワークの
周りを回転するか、あるいはへら棒、フォーミングロー
ラ等は回転することなく、ワークが回転する必要があ
る。いずれにせよへら棒等とワークとの間で相対的に回
転運動が必要とされる。
【0032】なおワークを回転させてフォーミングロー
ラを有底筒状のワークの外周面に軸芯方向に向かって押
圧してワークの内周面に内歯を形成し、ワークの外周面
を成形するのが好ましい。ワーク自体を回転させながら
フォーミングローラを押圧する方がへら棒等をワークの
周りを回転させるよりも簡単だからである。またフォー
ミングローラ自体はワークの周りを回転しないので、そ
れだけフォーミングローラとワークとの位置関係が設定
しやすく、内歯の精度が向上するからである。
【0033】ワークを回転させるにはワークの底を同軸
的に狭持して固定する第一軸部と第二軸部を同方向に回
転させればよい。第一軸部と第二軸部とが回転すれば、
これらによって狭持され固定されているワークも同期し
て回転するからである。従って第一軸部と第二軸部との
軸がワークの回転軸を構成することになる。
【0034】ワークの回転数はワークの材質、大きさに
応じて適切な回転数で回転させればよい。例えば毎分3
00〜800回転が好ましい。
【0035】またフォーミングローラはワークに押し付
けられるが、フォーミングローラはワークの回転に従属
して回転することになる。つまりワークの周速度とフォ
ーミングローラの周速度は同一である。この場合フォー
ミングローラはワークの回転軸即ち第一軸部と第二軸部
によって構成される回転軸と平行な回転軸を有するよう
にすればよい。フォーミングローラは1個でも良いし、
同一周上に2個以上を等間隔或いは適当な間隔を置いて
設置しても良い。有底筒状のワークの材質、大きさに応
じて適切に選択すればよい。2個以上設置した方がそれ
だけ成形の精度が向上するからである。またフォーミン
グローラがワークの外周面を押圧する圧力はワークの材
質、大きさに応じて適切に定めればよい。
【0036】上述したようにリング状歯型の駆動速度と
フォーミングローラの駆動速度は同じ速度であるが、こ
の駆動速度はワークの材質、大きさ及びワークの回転数
を考慮して適切に定めればよい。
【0037】なおワークを回転させてフォーミングロー
ラで成形する場合において、リング状歯型が直歯歯型の
場合にはリング状歯型をワークとの間に周方向に関して
相対運動がないようにする必要がある。従ってリング状
歯型はワークの回転と同期して回転するようにすればよ
い。即ちこの場合リング状歯型とワークとの間に周方向
に関して相対運動が生ずるとワークの内周面に歯型を形
成することができないからである。リング状歯型をワー
クと同期して回転させるにはリング状歯型を第二軸部の
回転と同期して回転させればよい。
【0038】また有底筒状のワークを回転させてフォー
ミングローラで成形する場合においては、リング状歯型
がヘリカル歯型の場合にはワークとの間にヘリカル歯型
のヘリカル方向に沿ってリング状歯型を軸方向並びに周
方向に駆動しつつ回転させればよい。ヘリカル歯型のヘ
リカル方向に沿って軸方向並びに周方向に回転移動しな
ければワークの内周面にヘリカル歯型を形成できないか
らである。
【0039】このようにフォミングローラの軸方向への
駆動に対応してリング状歯型をヘリカル歯型のヘリカル
方向に沿って軸方向並びに周方向に駆動しつつ回転させ
ることによってフォーミングローラによって排除される
材料の移動がヘリカル歯型に対してヘリカル方向にのみ
移動しようとすることになる。その結果排除される材料
が軸方向に移動することによるヘリカル歯型に対する剪
断応力の発生を抑制することができる。
【0040】内歯としてヘリカル歯型を形成する場合に
おいて本発明の内歯形成方法の場合と従来の場合とにお
ける排除される材料の移動方向を図3に示す。図3
(A)は従来の方法即ちワークとリング状歯型との間に
周方向に関して相対運動がない場合である。図3(B)
は本発明の内歯成形方法のようにリング状歯型とワーク
との間に周方向に関して相対運動がある場合である。従
来の方法のように周方向に関してリング状歯型とワーク
の間に相対運動がないとフォーミングローラの押圧によ
って排除される材料は軸方向に移動しようとするが、本
発明の内歯形成方法の場合には排除される材料はヘリカ
ル方向に移動することになる。
【0041】リング状歯型をヘリカル歯型のヘリカル方
向に沿って軸方向並びに周方向に駆動しつつ回転させる
にはリング状歯型に取り付けたホールド治具に回転モー
タを接続して、回転モータによって回転させても良い。
また第二軸部の外周面とホールド治具の内周面にヘリカ
ルスプラインを形成してホールド治具を軸方向に駆動す
るとホールド治具がヘリカルスプラインに沿って回転す
るようにしても良い。
【0042】
【実施例】以下図面を用いて本発明の内歯成形方法を説
明する。なお原則として同種の要素には同一の符号を用
いる。
【0043】(第一実施例)本発明の内歯形成方法の第
一実施例の概略を図1に示す。
【0044】本実施例の内歯形成方法は、有底筒状のワ
ーク10の底11を外部より第一軸部20および内部よ
り第二軸部21でワーク10と同軸的に狭持してワーク
10を固定する工程と、第一軸部20及び第二軸部21
によりワーク10を回転しつつ、第二軸部21に軸方向
に移動可能に保持されワーク10の内側に位置する直歯
歯型であるリング状歯型30をワーク10の底側から開
口側に駆動させると共に、ワーク10の側周部12をリ
ング状歯型30の型面上に押し付けるようにワーク10
の外周面を成形手段あるフォーミングローラ40で軸芯
方向に押圧しつつリング状歯型30に沿って底側から開
口側に成形し、ワーク10の内周面にリング状歯型30
と型対象の内歯を形成する成形工程とからなる。
【0045】本実施例においては第一軸部20はワーク
10の底11の外部に配設され、第二軸部21はワーク
10の底11の内部に配設され、ワーク10の底11を
外部より第一軸部20及び内部より第二軸部21で同軸
的に狭持して固定している。
【0046】第一軸部20と第二軸部21は共に円柱の
形状を有し、第一軸部20及び第二軸部21の中心軸は
同一線上にある。またワーク10の底11は円形をして
おり、第一軸部20と第二軸部21の中心軸はワーク1
0の底11の中心を通っている。
【0047】第一軸部20と第二軸部21は中心軸を中
心として同一方向に同一回転数で回転するように構成さ
れている。従って第一軸部20と第二軸部21とによっ
て狭持され固定されているワーク10も同一方向に同一
回転数で回転するように構成されている。
【0048】本実施例ではリング状歯型30は直歯歯型
である。即ち歯筋はリング状歯型30の軸に平行に形成
されている。このリング状歯型30は、リング状歯型3
0の外周面に形成された型面がワーク10の側周部12
の内周面に内接するように位置している。リング状歯型
30には第二軸部21が挿入され、リング状歯型30は
第二軸部21に軸方向に移動可能に保持されている。リ
ング状歯型30のリング内周面及び第二軸部21の外周
面にはそれぞれガイドが設けられており、ガイドに案内
されて軸方向に滑るように構成されている。
【0049】また本実施例においてはリング状歯型30
は軸方向には移動可能であるが、第二軸部21に対して
周方向に回転するように構成されてはいない。即ち第一
軸部20と第二軸部21が回転すると同一方向に同一回
転数でリング状歯型30も回転することになる。即ちワ
ーク10とリング状歯型30は周方向に関しては相対運
動がされないように構成されている。
【0050】リング状歯型30にはホールド治具31が
取り付けられており、ホールド治具31は更にシリンダ
32と接続しており、シリンダ51によって軸方向に引
っ張られるように構成されている。従ってホールド治具
31を介してシリンダ51によってリング状歯型30は
軸方向に駆動するように構成されている。シリンダ51
には制御装置50が接続され、本実施例においては制御
装置50はシリンダ51の駆動速度を制御している。従
ってリング状歯型30の駆動速度はシリンダ51を介し
て制御装置50によって制御されている。
【0051】フォーミングローラ40は1個であって、
側周部12を外側から押圧できるように側周部の外側に
設置されている。フォーミングローラ40の回転軸はワ
ーク10の回転軸と平行であり、フォーミングローラ4
0はワーク10が回転するとワーク10の周速度と同一
の周速度で回転するように構成されている。またフォー
ミングローラ40はワーク10の内側に位置するリング
状歯型30とでワーク10を狭圧するように位置してい
る。従ってリング状歯型30がワーク10の底側から開
口側へ駆動すると、リング状歯型30とでワーク10を
狭圧できるようにフォーミングローラ40もワーク10
の底側から開口側へ同期して駆動するように制御されて
いる。この場合フォーミングローラ40の駆動速度はリ
ング状歯型30の駆動速度と同一である。
【0052】本実施例においては第一軸部20と第二軸
部21とでワーク10の底11を狭持してワーク10を
固定する。第一軸部20と第二軸部21とを回転させる
とワーク10及びワーク10の内側に位置するリング状
歯型30も同様に回転する。回転しているワーク10の
側周部12に外側からフォーミングローラ40を押圧す
るとワーク10の内周面がリング状歯型30の型面上に
押し付けられ、ワーク10の内周面に直歯が形成され、
またワーク10の外周面が成形されることになる。そし
てフォーミングローラ40が回転しているワーク10の
側周部を外側から押圧している状態で、リング状歯型3
0及びフォーミングローラ40をワーク10の底側から
開口側に駆動すると、ワークの底側から開口側までワー
ク10の内周面に直歯が形成されると共に外周面が成形
されて、内歯が形成される。
【0053】(第二実施例)本発明の内歯形成方法の第
二実施例の概略を図2に示す。
【0054】本実施例の内歯形成方法は有底筒状のワー
ク10の底を外部より第一軸部20および内部より第二
軸部21でワーク10と同軸的に狭持してワーク10を
固定する工程と、第一軸部20及び第二軸部21により
ワーク10を回転しつつ、第二軸部21に軸方向並びに
周方向に回転移動可能に保持されワーク10の内側に位
置するヘリカル歯型であるリング状歯型30を第二軸部
21に対してヘリカル歯型のヘリカル方向に沿って軸方
向並びに周方向に回転移動させつつワーク10の底側か
ら開口側に駆動させると共に、ワーク10の側周部12
をリング状歯型30の型面上に押し付けるようにワーク
10の外周面を成形手段であるフォーミングローラ40
で軸芯方向に押圧しつつリング状歯型30に沿って底側
から開口側に成形し、ワーク10の内周面にヘリカル歯
型であるリング状歯型30と型対象の内歯を形成する成
形工程とからなる。
【0055】本実施例においては第一軸部20はワーク
10の底11の外部に配設され、第二軸部21はワーク
10の底11の内部に配設され、ワーク10の底11を
外部より第一軸部20及び内部より第二軸部21で同軸
的に狭持して固定している。
【0056】第一軸部20と第二軸部21は共に円柱の
形状を有し、第一軸部20及び第二軸部21の中心軸は
同一線上にある。またワーク10の底11は円形をして
おり、第一軸部20と第二軸部21の中心軸はワーク1
0の底11の中心を通っている。 第一軸部20と第二
軸部21は中心軸を中心として同一方向に同一回転数で
回転するように構成されている。従って第一軸部20と
第二軸部21とによって狭持され固定されているワーク
10も同一方向に同一回転数で回転するように構成され
ている。
【0057】本実施例ではリング状歯型30はヘリカル
歯型である。即ち歯筋はリング状歯型の軸に斜めに形成
されている。このリング状歯型30は、リング状歯型3
0の外周面に形成された型面がワーク10の側周部12
の内周面に内接するように位置している。
【0058】なおリング状歯型30は第二軸部21に軸
方向に移動可能に保持されている。また本実施例におい
てはリング状歯型30は軸方向に移動可能に構成されて
いるだけではなく、周方向に回転可能に構成されてい
る。即ちリング状歯型30はヘリカル歯型であるので、
第二軸部21に対してヘリカル歯型のヘリカル方向に沿
って軸方向並びに周方向に回転移動するように構成され
ている。ヘリカル方向に沿って軸方向並びに周方向に回
転移動することによりワーク10の内周面にヘリカル歯
型を形成することが可能になるからである。
【0059】リング状歯型30にはホールド治具31が
取り付けられており、ホールド治具31にはシリンダ5
1が接続されており、シリンダ51によって軸方向に引
っ張られるように構成されている。従ってリング状歯型
30はホールド治具31を介してシリンダ51によって
軸方向に駆動するように構成されている。シリンダ51
には制御装置50が接続され、制御装置50はシリンダ
51の駆動速度を制御している。
【0060】またホールド治具31には回転モータ52
が接続されており、回転モータ52によってホールド治
具31が周方向に回転するように構成されている。従っ
てリング状歯型30はホールド治具31を介して回転モ
ータ52によって周方向に回転するように構成されてい
る。回転モータ52には制御装置50が接続され、制御
装置50はシリンダ51の駆動速度を制御すると共に回
転モータ52の回転数を制御することによってリング状
歯型30が第二軸部21に対してヘリカル方向に沿って
軸方向並びに周方向に回転移動するように制御してい
る。
【0061】なおホールド治具31はシリンダ51によ
って軸方向に引っ張られるように構成されているがホー
ルド治具31がシリンダ51と接続する部分にはベアリ
ングが設置されており、ホールド治具31がシリンダ5
1によって引っ張られると同時に回転できるように構成
されている。
【0062】フォーミングローラ40は1個であって、
側周部12を外側から押圧できるように側周部の外側に
設置されている。フォーミングローラ40の回転軸はワ
ーク10の回転軸と平行であり、フォーミングローラ4
0はワーク10が回転するとワーク10の回転速度と同
一速度で回転するように構成されている。またフォーミ
ングローラ40はワーク10の内側に位置するリング状
歯型30とでワーク10を狭圧するように位置してい
る。従ってリング状歯型30がワーク10の底側から開
口側へ駆動すると、リング状歯型30とでワーク10を
狭圧できるようにフォーミングローラ40もワーク10
の底側から開口側へ駆動するように制御されている。こ
の場合フォーミングローラ40の駆動速度はリング状歯
型30の軸方向への駆動速度と同一である。
【0063】本実施例においては第一軸部20と第二軸
部21とでワーク10の底11を狭持してワーク10を
固定する。第一軸部20と第二軸部21とを回転させて
ワーク10及びワーク10の内側に位置するリング状歯
型30も同様に回転させる。回転しているワーク10の
側周部12に外側からフォーミングローラ40を押圧す
るとワーク10の内周面がリング状歯型30の型面上に
押し付けられ、ワーク10の内周面にヘリカル歯が形成
され、またワーク10の外周面が成形されることにな
る。そしてフォーミングローラ40が回転しているワー
ク10の側周部を外側から押圧している状態でフォーミ
ングローラ40をワーク10の底側から開口側に駆動す
ると同時に、リング状歯型を第二軸部21に沿って軸方
向並びに周方向に回転移動させつつリング状歯型をワー
ク10の底側から開口側に駆動すると、ワーク10の底
側から開口側までワーク10の内周面にヘリカル歯型が
形成されると共に外周面が成形されて、内歯が形成され
る。
【0064】
【発明の効果】本発明の内歯形成方法においてはリング
状歯型の軸方向の長さ即ち全長は成形手段でワークの外
周面を押し付けている局所的な部分をカバーできる長さ
があればよい。従って製品となる内歯の全長よりも短く
て良い。それ故に製品となる内歯の全長よりも短い長さ
のリング状歯型を製作すればよく、歯型を製作する時間
は従来よりも短縮できる。
【0065】内歯がワークの内周面に形成された後、リ
ング状歯型は開口側にまで駆動されているのでリング状
歯型を容易に抜き取ることが可能となる。
【0066】更にリング状歯型を抜き取る際にリング状
歯型と製品との相対滑りは従来の方法よりも少なくなっ
ており、型摩耗、かじり等が減少して製品の精度が向上
する。
【0067】更に本発明の内歯形成方法においては工具
同士の干渉はないので、例えば押し出し加工にみられる
成形不可能な領域が存在しない。
【0068】また円筒の内周面に内歯を形成した場合、
形成した後に開口側が口萎みする場合があるが、形成終
了後再度ワークに取り出した直歯であるリング状歯型を
挿入することで内歯の精度を向上することが可能とな
る。
【0069】さらにリング状歯型が軸方向及び周方向に
移動回転する場合には内歯として内ヘリカル歯を形成す
ることが可能である。この場合排除される材料が軸方向
にではなく、ヘリカル歯型に対してヘリカル方向にのみ
移動しようとすることになる。その結果排除される材料
が軸方向に移動することによるヘリカル歯型に対する剪
断応力の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例を概略的に示した図である。
【図2】 第二実施例を概略的に示した図である。
【図3】 状来方法及び本発明の内歯形成方法において
内歯としてヘリカル歯を形成する場合の材料排除の方向
を示す図である。(A)は従来方法の場合であり、
(B)が本発明の場合である。
【符号の説明】
10:ワーク 11:底 12:側周部 20:第一軸部 21:第二軸部 30:リング状歯型 31:ホールド治具 40:フォーミングローラ 50:制御装置 51:シリンダ 52:回転モータ 53:ベアリング 60:材料の排除が行われる領域 70:ヘリカル歯の歯筋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状のワークの底を外部より第一軸
    部および内部より第二軸部で該ワークと同軸的に狭持し
    てワークを固定する工程と、 該第二軸部に少なくとも軸方向に移動可能に保持され該
    ワークの内側に位置するリング状歯型を該ワークの該底
    側から開口側に駆動させると共に、該ワークの側周部を
    該リング状歯型の型面上に押し付けるように該ワークの
    外周面を成形手段で軸芯方向に押圧しつつ該リング状歯
    型に沿って該底側から該開口側に成形し、該ワークの内
    周面に該リング状歯型と型対象の内歯を形成する成形工
    程と、 からなることを特徴とする内歯形成方法。
  2. 【請求項2】 前記成形手段はフォーミングローラであ
    り、前記成形工程において、前記第一軸部及び前記第二
    軸部により前記ワークは回転しつつ成形される請求項1
    記載の内歯形成方法。
  3. 【請求項3】 前記リング状歯型は直歯歯型である請求
    項2記載の内歯形成方法。
  4. 【請求項4】 前記リング状歯型はヘリカル歯型であ
    り、該ヘリカル歯型は該第二軸部に対して該ヘリカル歯
    型のヘリカル方向に沿って軸方向並びに周方向に回転移
    動する請求項2記載の内歯形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102091736A (zh) * 2010-11-04 2011-06-15 西北工业大学 一种带横向内筋大型复杂曲母线薄壁构件旋压成形芯模
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CN110586730A (zh) * 2019-09-17 2019-12-20 上海交通大学 带内壁纵向筋筒形件成品及其成形方法

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