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JP2001061971A - 混注管 - Google Patents

混注管

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Publication number
JP2001061971A
JP2001061971A JP24332999A JP24332999A JP2001061971A JP 2001061971 A JP2001061971 A JP 2001061971A JP 24332999 A JP24332999 A JP 24332999A JP 24332999 A JP24332999 A JP 24332999A JP 2001061971 A JP2001061971 A JP 2001061971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
injection valve
syringe
valve
check valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24332999A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitoshi Fukai
昭壽 深井
Takeshi Ikegami
毅 池上
Yoshihito Okui
禧仁 奥井
Yoshitaka Yasuda
良隆 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukai Kogyo KK
Original Assignee
Fukai Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukai Kogyo KK filed Critical Fukai Kogyo KK
Priority to JP24332999A priority Critical patent/JP2001061971A/ja
Publication of JP2001061971A publication Critical patent/JP2001061971A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 注射針を不要とし、血液の逆流も皆無とし得
る混注管を提供すること。 【解決手段】 管本体12aの側部の分岐管部分12b
に気密に嵌着収容される基部13aと、内周面に注射器
本体10又はその先端小径管部10aの圧入部13bを
有する胴部13cと、注入後の注射器の引抜きにより胴
部13c内に発生する負圧で密閉する逆止弁13eを有
する先端部13fとからなる注入弁13を混注管12の
分岐管部分12bに蓋体14を介して装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工腎臓の血液回
路、点滴回路等に薬液その他の液体を注入する場合に使
用する混注管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、人工腎臓は、図6に示すよう
に、患者1の一部から導出配管2、ポンプ3、コントロ
ーラ4を経由して透析器5に導出した血液を、透析器5
内で血液と透析液6との浸透圧の差を利用して、血液中
より老廃物を除去して患者1の体内に戻すもので、混注
管7は、例えば、透析器5からの戻し配管8の途中や導
出配管2の途中に接続される。
【0003】従来の混注管7は、T字管形状をなす管本
体の側部に形成された分岐管部分内にゴム栓を気密に嵌
合し、このゴム栓部分に、これを貫通するように注射針
を差込んで注射器本体内の薬液等を注入していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の混注管7
は、注射針を用いて薬液等を注入する必要があり、その
分、コスト高となり、しかも、使用済みの注射針は、患
者の血液の付着汚染のため廃棄上に問題があり、また、
この使用済み注射針の誤射等による院内感染の問題等も
あった。
【0005】そこで、本発明は、注射針を不要とし、血
液の漏洩等も皆無とし得る混注管を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の混注管は、管本体の側部の分岐管部分に気密に
嵌着収容される基部と、内周面に注射器本体又はその先
端小径管部の圧入部を有する胴部と、注入後の注射器の
引抜きにより胴部内に発生する負圧で密閉する逆止弁を
有する先端部とからなる注入弁を具備したことを特徴と
するものである。
【0007】本発明は、薬液等の注入時、注射器本体の
先端小径管部を注入弁の胴部内周面の圧入部に圧入させ
て胴部内を密封し、この状態で注射器のピストンを押圧
して注射器本体内の薬液等を先端小径管部から押し出せ
ば、胴部内の内圧が上昇し、逆止弁の先端開口部が開口
して、混注管の管本体内を流れる血液中に上記薬液等を
混合注入することができる。そして、注入後は、注射器
を胴部内周面から引抜く際、胴部内に負圧が発生し、こ
の負圧により、逆止弁の先端開口部が確実に密閉される
ため、血液の逆流や漏洩を確実に阻止することができ
る。これにより、本発明の混注管は、注射針を不要とで
き、かつ、血液の逆流も皆無とできる。
【0008】また、本発明の混注管は、前記注入弁の胴
部内に逆止弁を有する第2の注入弁を気密に装着して逆
止弁を二重に装備させ、注射器の引抜き時に負圧を発生
させるために、内側の逆止弁を有する第2の注入弁の胴
部内周面に注射器本体又はその先端小径管部の圧入部を
具備させたことを特徴とするものである。この構成によ
って、薬液等の注入後、注射器を胴部内周面から引抜く
際、先ず、第1の注入弁の逆止弁を密閉させ、続いて、
第2の注入弁の胴部内に負圧を発生させて第2の注入弁
の逆止弁を密閉させて、血液の逆流や漏洩を二重に防止
させることができる。
【0009】さらに、本発明の混注管は、前記内側の逆
止弁を有する第2の注入弁を外側の逆止弁を有する第1
の注入弁の胴部内に注射器本体の圧入方向に沿って所定
距離、摺動可能に収納したことを特徴とするものであ
る。この構成によって、薬液等の注入後、注射器を胴部
内周面から引抜く際、第1の注入弁の胴部内に上記摺動
距離分だけ増大した負圧を発生させることができ、この
増大した負圧により、先ず、第1の注入弁の逆止弁を密
閉させ、続いて、第2の注入弁の胴部内に負圧を発生さ
せて第2の注入弁の逆止弁を密閉させて、血液の逆流や
漏洩を二重に防止し、一層確実なものとすることができ
る。
【0010】また、本発明の混注管は、前記第2の注入
弁をダイヤフラムを介して第1の注入弁の胴部内に注射
器本体の圧入方向に沿って所定距離、移動可能に設置し
たことを特徴とするものである。この構成によって、薬
液等の注入後、注射器を胴部内周面から引抜く際、第1
の注入弁の胴部内にダイヤフラムを介して設置された第
2の注入弁の上記移動距離分だけ増大した負圧を発生さ
せることができ、この増大した負圧により、先ず、第1
の注入弁の逆止弁を密閉させ、続いて、第2の注入弁の
胴部内に負圧を発生させて第2の注入弁の逆止弁を密閉
させて、血液の逆流や漏洩を二重に防止し、一層確実な
ものとすることができる。
【0011】また、本発明の混注管は、第2の注入弁
を、管本体の側部の分岐管部分に気密に嵌着収容される
基部と、内周面に注射器本体又はその先端小径管部の圧
入部を有する胴部と、注入後の注射器の引抜きにより胴
部内に発生する負圧で密閉する逆止弁とで構成し、前記
第2の注入弁の基部に対して胴部をダイヤフラムを介し
て該基部内で注射器本体の圧入方向に沿って所定距離、
移動可能に設置し、かつ、前記第2の注入弁の逆止弁を
別体とし、当該逆止弁の周縁部を第1の注入弁の胴部と
第2の注入弁の基部とで挟持させたことを特徴とするも
のである。この構成によって、薬液等の注入時、注射器
本体の先端小径管部を第2の注入弁の胴部の圧入部に圧
入することにより、ダイヤフラムを引き伸ばしながら胴
部を下方に押し下げて胴部内を密封し、この状態で、注
射器のピストンを押圧することにより、内側の逆止弁を
開口させ、続いて、外側の逆止弁を開口させて、注射器
本体内の薬液等を混注管内に注入することができる。注
入後、注射器本体の先端小径管部を内側の注入弁の胴部
内から引抜くとき、最初、胴部が注射器と一緒にダイヤ
フラムを上向きに引き伸ばしながら上昇し、これによっ
て、先ず、第1の注入弁の先端部内に負圧が発生して外
側の逆止弁が密閉し、続いて、注射器本体の先端小径管
部が胴部から抜け出していくことにより、胴部内に負圧
を発生させて内側の逆止弁を密閉させ、これと同時にダ
イヤフラムが内側の逆止弁を弾性作用によっても閉止さ
せる。このように、第5実施例によれば、二重の逆止弁
を外側のものから先に密閉させ、続いて、内側のものを
順番に密閉させることができる。従って、第5実施例に
おいても、混注管内を流れる血液の逆流や漏洩を二重に
防止させることができ、注射針を不要とできる。
【0012】さらに、本発明は、前記注入弁をゴム等の
弾性材料で一体に形成してなるものである。この構成に
より、胴部内の負圧による逆止弁の密閉作用をソフトに
スムーズに行わせることができ、一旦、密閉した後は、
逆止弁本来の逆止弁作用と弾性閉止力による密閉保持作
用とによって、血液の逆流や漏洩を確実に阻止させるこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る混注管の実施
の態様を図面に基づいて説明する。図1の(A)は本発
明に係る混注管の第1実施例を示す縦断側面図、図1の
(B)は逆止弁部分の正面図で右半分は断面で示す。図
2は本発明に係る第2実施例を示す縦断側面図、図3は
本発明に係る第3実施例を示す縦断側面図、図4は本発
明に係る第4実施例を示す縦断側面図、図5の(A)は
本発明に係る第5実施例を示す縦断側面図、(B)は第
2の注入弁の逆止弁単体の平面図である。
【0014】先ず、本発明の混注管の第1実施例は、図
1の(A)に示すように、混注管12の管本体12aの
側部の分岐管部分12bに気密に嵌着収容される基部1
3aと、内周面に注射器本体10の先端小径管部10a
の圧入部13bを有する胴部13cと、注入後の注射器
の引抜きにより胴部13c内に発生する負圧で密閉する
逆止弁13dを有する先端部13eとからなり、これら
各部をゴム等の弾性材料で一体に形成してなる注入弁1
3を混注管12の分岐管部分12bに蓋体14を介して
装着したものである。
【0015】混注管12は、両端に血液回路のパイプ
(図示省略)を圧入接合するパイプ挿入口12d、12
dを形成した管本体12aと、この管本体12aの側部
に直交して形成した分岐管部分12bとからなり、全体
を適宜のプラスチックで一体に成形されている。分岐管
部分12bは、注入弁13の基部13aを気密に嵌着収
容する基部嵌着部12b1 と、注入弁13の胴部13c
を収容する胴部収容部12b2 と、注入弁13の先端部
13eを収容する先端部収容部12b3 とを有し、この
先端部収容部12b3 には、管本体12a内に連通する
連通孔12b4 が形成してある。
【0016】注入弁13の基部13aは、外側に張出し
た環状のフランジ形状とされ、その外周面に環状のシー
ル突部13a1 が一体に形成してあり、内周面には、注
射器本体10の先端小径管部10aの挿入時の胴部13
c内の密封を行い、かつ、注射器本体10の先端小径管
部10aの引抜き時、胴部13cの捲れ上がりを防止す
る環状の突部13a2 が一体に形成してある。
【0017】注入弁13の胴部13cは、内周面に注射
器本体10の先端小径管部10aの圧入部13bを形成
しており、この圧入部13bは、注射器本体10の先端
小径管部10aのテーパーと同様なテーパー面とされ、
薬液等の注入時に、注射器本体10の先端小径管部10
aを注入弁13の胴部13cに挿入する際、挿入深さが
増加するほど気密性が高まるように構成されている。
【0018】注入弁13の先端部13eは、胴部13c
から一連に形成され、注入後の注射器の引抜きにより胴
部13c内に発生する負圧で密閉する逆止弁13dを有
する。この逆止弁13dは、例えば、図1の(B)に示
すように、上部が環状で、先端(下端)に向けて両側の
壁面を偏平にして相互に次第に接近させ、先端部で密着
させ、この先端部の密着部分に直線切り目状の先端開口
部を形成した、所謂、ダックビル型のものとすることが
できるが、他の形状、例えば、円錐形状として、十文字
切り目状の先端開口部を形成してもよい。
【0019】蓋体14は、混注管12の管本体12a及
び分岐管部分12bと同様なプラスチック材料でキャッ
プ状に成形され、中央部に注射器挿入孔14aを有し、
周囲に、混注管12の分岐管部分12bの上端に嵌合す
る環状フランジ部14bを有する。これらの嵌合部分に
は、環状の凹凸係止部14c、12b5 が形成されてい
る。
【0020】本発明の第1実施例は以上の構成からな
り、その使用形態を説明すると次の通りである。先ず、
薬液等の注入時、注射器本体10の先端小径管部10a
を注入弁13の胴部13c内周面の圧入部13bに圧入
させて胴部13cの上半部分を若干下方に引き伸ばしな
がら胴部13c内を密封し、この状態で注射器のピスト
ン11を押圧して注射器本体10内の薬液を先端小径管
部10aから押し出せば、胴部13c内の内圧が上昇し
て逆止弁13dが開口して、混注管12の管本体12a
内を流れる血液中に上記薬液を混合注入することができ
る。そして、薬液等の注入後、注射器本体10の先端小
径管部10aを胴部13cの内周面から引抜く際、胴部
13cの上半部分の伸びが解消されて先端部13eが上
方に復帰し、続いて、胴部13c内に負圧が発生し、こ
の負圧により、先ず、逆止弁13dが密閉され、続い
て、注射器本体10の先端小径管部10aが胴部13c
の圧入部13b及び基部13aの環状の突部13a2
ら抜け出していく。この間、胴部13c内には負圧が継
続して作用しているため、逆止弁13dは確実に密閉さ
れる。そして、逆止弁13dは、一旦、密閉されると、
以後は、逆止弁本来の逆止弁作用と弾性閉止力による密
閉保持作用とによって、混注管12内を流れる血液の逆
流や漏洩を確実に阻止することができる。
【0021】本発明の混注管の第2実施例は、図2に示
すように、前記第1実施例の注入弁13の胴部13c内
に、逆止弁15dを有する第2の注入弁15を気密に装
着して逆止弁13d、15dを二重に装備させ、内側の
逆止弁15dの胴部15cの内周面に注射器本体10の
先端小径管部10aの圧入部15bを具備させたもので
ある。図2に示す第2実施例の注入弁13、15は、第
1実施例のものをそのまま二重にしたような構成からな
り、第1実施例と同一部分には同一の添字を付して詳細
な説明を省略する。
【0022】上記第2実施例の構成によれば、注射器本
体10の先端小径管部10aを直接、内側の注入弁15
の胴部15c内の圧入部15bに圧入することにより、
胴部15cの上半部分を下方に若干引き伸ばしながら胴
部15c内を密封し、この状態で、注射器のピストンを
押圧することにより、内側の逆止弁15dを開口させ、
続いて、外側の逆止弁13dを開口させて、注射器本体
10内の薬液等を混注管12内に注入することができ、
注入後、注射器本体10の先端小径管部10aを内側の
注入弁15の胴部15c内の圧入部15bから引抜くと
き、胴部15cの上半部分の伸びが解消して内側の注入
弁15の先端部15eが上方に復帰し、これにより、外
側の注入弁13の先端部13e内に負圧が発生して外側
の逆止弁13dが密閉し、続いて、注射器本体10の先
端小径管部10aが胴部15c及び基部15aの環状の
突部15a2 から抜け出していくことにより、胴部15
c内に負圧を発生させて内側の逆止弁15dを密閉させ
る。このように、第2実施例によれば、二重の逆止弁1
3d、15dを外側のものから先に密閉させ、続いて、
内側のものを順番に密閉させることができる。従って、
第2実施例においては、混注管12内を流れる血液の逆
流や漏洩を二重に防止させることができ、注射針を不要
とできる。
【0023】本発明の混注管の第3実施例は、図3に示
すように、内側の第2の注入弁15の胴部15cを外側
の第1の注入弁13の胴部13c内に注射器本体10の
圧入方向に沿って所定距離sだけ摺動可能に収納したも
のである。この第3実施例においては、第2の注入弁1
5の基部を無くし、胴部15cをピストン状に分厚く
し、この胴部15cの内周面に圧入部15bを前記と同
様なテーパー状に形成し、また、逆止弁15dは、下向
き円弧状に突き出した膜部分とし、その下端中央部に直
線切り目状又は十文字切り目状の先端開口部を形成した
ものである。そして、外側の第1の注入弁13の基部1
3aの内周面には、内側の第2の注入弁15の抜け止め
を行わせる環状のストッパー部13fを形成している。
【0024】上記第3実施例の構成によれば、薬液等の
注入後、注射器本体10の先端小径管部10aを胴部1
5cの内周面の圧入部15bから引抜く際、ピストン状
の胴部15cが上記摺動距離s分だけ注射器本体10の
先端小径管部10aと一緒に上昇して、このピストンの
移動分だけ増大した負圧を第1の注入弁13の胴部13
c内に発生させることができ、この増大した負圧によ
り、外側の逆止弁13dを先に密閉させ、続いて、注射
器本体10の先端小径管部10aが内側の注入弁15の
胴部15cの内周面の圧入部15bから抜け出すことに
より、内側の注入弁15の胴部15c内に負圧が発生
し、この負圧により、内側の逆止弁15dが密閉する。
これによって、混注管12内を流れる血液の逆流や漏洩
を一層確実に阻止させることができる。
【0025】本発明の混注管の第4実施例は、図4に示
すように、内側の第2の注入弁15の胴部15cの移動
をより円滑にするために、外側の第1の注入弁13の胴
部13c内にダイヤフラム15gを介して注射器本体1
0の圧入方向に沿って所定距離だけ移動可能に設置した
ものである。この第4実施例においては、第2の注入弁
15の基部15aと胴部15cとをダイヤフラム15g
で連結したもので、この胴部15cの内周面に圧入部1
5bを前記と同様なテーパー状に形成し、また、逆止弁
15dは、胴部15cの下端より内側上方に平坦な膜部
分として形成し、その下端中央部に直線切り目状又は十
文字切り目状の先端開口部を形成したものである。な
お、外側の第1の注入弁13の基部13aは省略し、胴
部13cの上端に内側の第2の注入弁15の基部15a
の下端を載置している。
【0026】上記第4実施例によれば、注射器本体10
の先端小径管部10aを内側の注入弁15の胴部15c
の圧入部15bに圧入すると、胴部15c内及び外側の
注入弁13の胴部13c内も密封され、注射器本体10
の先端小径管部10aをさらに押し込むと、胴部15c
がダイヤフラム15gを下方に引張りながら所定距離下
方に移動して第1の注入弁13の胴部13c下端に当
り、これにより、注射器本体10の先端小径管部10a
が胴部15c内に深く圧入される。この状態で、注射器
ピストン11を押圧して注射器本体10内の薬液等を押
し出せば、内側の逆止弁15dが開口し、続いて、外側
の逆止弁13dが開口して、混注管12内に注入するこ
とができ、注入後、注射器本体10の先端小径管部10
aを内側の注入弁15の胴部15c内の圧入部15bか
ら引抜くとき、内側の注入弁15の胴部15cがダイヤ
フラム15gを上方に引張りながら、その上端が蓋体1
4に当るまで注射器本体10の先端小径管部10aと一
緒に上昇し、これによって、外側の第1の注入弁13の
胴部13c内に負圧が発生し、外側の逆止弁13dが先
に密閉する。続いて、注射器本体10の先端小径管部1
0aを引張ると内側の胴部15cから先端小径管部10
aが引抜かれ、これによって、内側の胴部15c内に負
圧が発生し、内側の逆止弁15dが密閉する。これによ
って、混注管12内を流れる血液の逆流や漏洩を一層確
実に阻止させることができる。なお、図4に示す第4実
施例において、蓋体14の内周下面にストッパー(図示
省略)を下向きに突設して内側の胴部15cが必要以上
に上がらないように規制させてもよい。
【0027】本発明の混注管の第5実施例は、図5の
(A)に示すように、第2の注入弁15を、管本体12
aの側部の分岐管部分12bに気密に嵌着収容される基
部15aと、内周面に注射器本体10又はその先端小径
管部10aの圧入部15bを有する胴部15cと、注入
後の注射器の引抜きにより胴部15c内に発生する負圧
で密閉する逆止弁16とで構成し、前記第2の注入弁1
5の基部15aに対して胴部15cをダイヤフラム15
gを介して該基部15a内で注射器本体10の圧入方向
に沿って所定距離、移動可能に設置し、かつ、前記第2
の注入弁15の逆止弁16を別体とし、当該逆止弁16
の周縁部16cを第1の注入弁13の胴部13cと第2
の注入弁15の基部15aとで挟持させたものである。
第2の注入弁15の逆止弁16は、図5の(A)(B)
に示すように、円錐状に盛り上がった中央弁膜部16a
と、この中央弁膜部16aから複数本のリブ16bを介
して連結された環状の周縁部16cとからなり、中央弁
膜部16aは、胴部15cの下端から胴部15c内にリ
ブ16bの弾性復元力で押し込まれ、胴部15cの下端
内周面に当接して閉鎖し、この部分から血液が第2の注
入弁15の胴部15c内を逆流することを防止するもの
である。中央弁膜部16aの閉鎖作用を確実化するため
に、無負荷の状態で、胴部15cの下端により、中央弁
膜部16aを若干下方に圧下させて予圧を付与し、弾性
反発力による逆止弁16の閉鎖作用を向上させている。
中央弁膜部16aの開閉作用は、リブ16bの厚さ、
幅、長さ等を適正に設定して円滑に動作するように構成
される。なお、注射器本体10の先端小径管部10aの
先端開口部が中央弁膜部16aの円錐状先端部によって
塞がるのを防止するために、複数本の突条16dを中央
弁膜部15aの円錐状先端部の周囲に放射状に形成して
いる。
【0028】上記第5実施例によれば、薬液等の注入
時、注射器本体10の先端小径管部10aを第2の注入
弁15の胴部15cの圧入部15bに圧入することによ
り、ダイヤフラム15gを引き伸ばしながら胴部15c
を下方に押し下げて胴部15c内を密封し、この状態
で、注射器のピストンを押圧することにより、内側の逆
止弁16の中央弁膜部16aを下方に押し下げて開口さ
せ、続いて、外側の逆止弁13dを開口させて、注射器
本体10内の薬液等を混注管12内に注入することがで
きる。注入後、注射器本体10の先端小径管部10aを
内側の注入弁15の胴部15c内から引抜くとき、胴部
15cが注射器と一緒にダイヤフラム15gを上向きに
引き伸ばしながら上昇し、これによって、逆止弁16の
リブ16bの間の窓孔16eを通して、先ず、第1の注
入弁13の先端部13e内に負圧が発生して外側の逆止
弁13dが密閉し、続いて、注射器本体10の先端小径
管部10aが胴部15cから抜け出していくことによ
り、胴部15c内に負圧を発生させて内側の逆止弁16
の中央弁膜部16aを胴部15cの下端内周面に密着さ
せ、第2の逆止弁16を閉止させる。このように、第5
実施例によれば、二重の逆止弁13d、16を外側のも
のから先に密閉させ、続いて、内側のものを順番に密閉
させることができる。従って、第5実施例においても、
混注管12内を流れる血液の逆流や漏洩を二重に防止さ
せることができ、注射針を不要とできる。なお、図5に
示す第5実施例において、蓋体14の内周下面にストッ
パー(図示省略)を下向きに突設して内側の胴部15c
が必要以上に上がらないように規制させてもよい。
【0029】本発明の混注管の実施例は、以上である
が、逆止弁の具体的な形状は、図示例に制約されず、注
射器の引抜き時に負圧を発生させて密閉させる構成であ
れば、変更して実施してもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、薬液等の注入
時、注射針を使用する必要がなく、注射器本体内の薬液
等を混注管の管本体内を流れる血液中に正確に混合注入
することができる。そして、注入後は、血液の逆流や漏
洩を確実に防止させることができる。
【0031】請求項2の発明によれば、血液の逆流や漏
洩を二重に防止させることができる。
【0032】請求項3、4及び5の発明によれば、血液
の逆流や漏洩を一層確実に阻止させることができる。
【0033】請求項6の発明によれば、胴部内の負圧に
よる逆止弁の密閉作用をソフトにスムーズに行わせるこ
とができ、一旦、密閉した後は、逆止弁本来の逆止弁作
用と弾性閉止力による密閉保持作用とによって、血液の
逆流や漏洩を確実に阻止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る混注管の第1実施例を示
す縦断側面図、(B)はダックビル型の逆止弁部分の正
面図で右半分は断面で示す。
【図2】本発明に係る第2実施例を示す縦断側面図。
【図3】本発明に係る第3実施例を示す縦断側面図。
【図4】本発明に係る第4実施例を示す縦断側面図。
【図5】(A)は本発明に係る第5実施例を示す縦断側
面図、(B)は第2の注入弁の逆止弁単体の平面図。
【図6】人工腎臓の血液回路の説明図。
【符号の説明】
1 患者 2 導出回路 3 ポンプ 4 コントローラ 5 透析器 6 透析液 7 従来の混注管 8 戻し回路 10 注射器本体 10a 先端小径管部 11 注射器のピストン 12 混注管 12a 管本体 12b 分岐管部分 13 注入弁 13a 基部 13b 圧入部 13c 胴部 13d 逆止弁 13e 先端部 13f ストッパー部 14 蓋体 15 第2の注入弁 15a 基部 15b 圧入部 15c 胴部 15d 内側の逆止弁 15e 先端部 15g ダイヤフラム 16 内側の別体の逆止弁
フロントページの続き (72)発明者 奥井 禧仁 大阪府箕面市西宿1丁目21番4号 フカイ 工業株式会社内 (72)発明者 安田 良隆 埼玉県浦和市木崎2丁目33番35号 セジュ ール北浦和1−101 Fターム(参考) 4C066 AA07 BB02 CC01 LL07 LL08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管本体の側部の分岐管部分に気密に嵌着
    収容される基部と、内周面に注射器本体又はその先端小
    径管部の圧入部を有する胴部と、注入後の注射器の引抜
    きにより胴部内に発生する負圧で密閉する逆止弁を有す
    る先端部とからなる注入弁を具備したことを特徴とする
    混注管。
  2. 【請求項2】 前記注入弁の胴部内に逆止弁を有する第
    2の注入弁を気密に装着して逆止弁を二重に装備させ、
    注射器の引抜き時に負圧を発生させるために、内側の第
    2の注入弁の胴部内周面に注射器本体又はその先端小径
    管部の圧入部を具備させたことを特徴とする請求項1に
    記載の混注管。
  3. 【請求項3】 前記内側の逆止弁を有する第2の注入弁
    を外側の逆止弁を有する第1の注入弁の胴部内に注射器
    本体の圧入方向に沿って所定距離、摺動可能に収納した
    ことを特徴とする請求項2に記載の混注管。
  4. 【請求項4】 前記第2の注入弁をダイヤフラムを介し
    て第1の注入弁の胴部内に注射器本体の圧入方向に沿っ
    て所定距離、移動可能に設置したことを特徴とする請求
    項2に記載の混注管。
  5. 【請求項5】 前記第2の注入弁を、管本体の側部の分
    岐管部分に気密に嵌着収容される基部と、内周面に注射
    器本体又はその先端小径管部の圧入部を有する胴部と、
    注入後の注射器の引抜きにより胴部内に発生する負圧で
    密閉する逆止弁とで構成し、前記第2の注入弁の基部に
    対して胴部をダイヤフラムを介して該基部内で注射器本
    体の圧入方向に沿って所定距離、移動可能に設置し、か
    つ、前記第2の注入弁の逆止弁を別体とし、当該逆止弁
    の周縁部を第1の注入弁の胴部と第2の注入弁の基部と
    で挟持させたことを特徴とする請求項2に記載の混注
    管。
  6. 【請求項6】 前記注入弁をゴム等の弾性材料で形成し
    たことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の混注
    管。
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