JP2001056544A - ハーフトーン位相シフトフォトマスク及びそのためのハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス並びにこれを用いたパターン形成方法 - Google Patents
ハーフトーン位相シフトフォトマスク及びそのためのハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランクス並びにこれを用いたパターン形成方法Info
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Abstract
にわたって照射されても、透過率及び位相角が変化しな
いハーフトーン位相シフトフォトマスク及びそのための
ブランクス。 【解決手段】 透明基板101上に少なくともクロムと
フッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜102のパタ
ーンを有するハーフトーン位相シフトマスク108にお
いて、ハーフトーン位相シフト膜102により実質的に
吸収される波長の光109を照射した膜をパターニング
することにより、露光用エキシマレーザー照射における
光学特性変化を低減したハーフトーン位相シフトマス
ク。
Description
集積回路の製造に用いられるフォトマスク及びそのフォ
トマスクを製造するためのフォトマスク用ブランクス並
びにこれを用いたパターン形成方法に関し、特に、微細
寸法の投影像が得られるハーフトーン位相シフトフォト
マスク、このハーフトーン位相シフトフォトマスクを製
造するためのハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブ
ランクス並びにこれを用いたパターン形成方法に関す
る。
スクを使用したいわゆるリソグラフィー工程を繰り返す
ことによって製造されるが、特に微細寸法の形成には、
例えば特開昭58−173744号、特公昭62−59
296号等に示されているような位相シフトフオトマス
クの使用が検討され、その中でも、例えば米国特許第
4,890,309号等に示されるような、いわゆるハ
ーフトーン位相シフトフォトマスクが早期実用化の観点
から注目を集め、特開平5−2259号、特開平5−1
27361号等のように、歩留まりを向上し、また、コ
ストを低滅した構成・材料に関していくつかの提案がさ
れ、実用化が進められている。
スクを図面に従って簡単に説明する。図14は、ハーフ
トーン位相シフトリソグラフィーの原理を示す図、図1
5は従来法を示す図である。図14(a)及び図15
(a)は、フォトマスクの断面図、図14(b)及び図
15(b)はフォトマスク上での光の振幅、図14
(c)及び図15(c)はウェハー上での光の振幅、図
14(d)及び図15(d)はウェハー上での光強度を
それぞれ示し、911及び921は透明基板、922は
100%遮光膜、912はハーフトーン位相シフト膜、
913及び923は入射光である。ここで、ハーフトー
ン位相シフト膜とは、透過する露光光の位相を、同光路
長の空気を通る露光光の位相に対し事実上反転し、か
つ、その強度を減衰させる機能を持つ膜であり、単層又
は多層により形成される。従来法においては、図15
(a)に示すように、石英ガラス等からなる基板921
上にクロム等からなる100%遮光膜922を形成し、
所望のパターンの光透過部を形成してあるだけであり、
ウェハー上の光強度分布は、図15(d)に示すよう
に、裾広がりとなり、解像度が劣ってしまう。一方、ハ
ーフトーン位相シフトリソグラフィーでは、半透明膜で
あるハーフトーン位相シフト膜912を透過した光とそ
の開口部を透過した光とでは位相が実質的に反転するの
で、図14(d)に示すように、ウェハー上でパターン
境界部の光強度が0となり、その裾広がりを抑えること
ができ、したがって、解像度を向上することができる。
フトフォトマスクの効果が得られるためには、マスク上
に形成されるパターンの寸法精度、位置精度等、従来の
フォトマスクに要求される諸特性に加え、その位相角、
及び、透過率が非常に重要となる点であり、また、これ
らは、ハーフトーン位相シフト膜を形成する単層又は多
層の膜の、露光光波長での屈折率、消衰係数、及び、膜
厚で決まる、という点である。
適値となるが、透過率に関しては、最適値が1乃至20
%(開口部を100%)の範囲にあり、転写するパター
ン、転写する条件等によって決まる。ハーフトーン位相
シフトフォトマスクに関しては、位相角、透過率共に、
その最適値に作り込むことが要求され、最適値からずれ
た場合には、適正露光量等が変化し、寸法精度の低下、
焦点裕度の低下等に至ってしまう。したがって、ハーフ
トーン位相シフト膜を形成する単層又は多層の膜の屈折
率、消衰係数、及び、膜厚の精度、安定性は言うまでも
なく重要である。図17及び図18に、ハーフトーン位
相シフトフォトマスクを使用したリソグラフィーにおけ
る、透過率、及び、位相差の変化が焦点深度、転写寸
法、ベストフォーカス変化に及ぼす影響をシミュレーシ
ョンした結果を示す。
い、リソグラフィーに使用される露光波長を短くする必
要があるが、いわゆる0.25ミクロンデザインルール
を超える微細化が進むに連れ、KrFエキシマレーザー
(波長:248nm)の実用化が始まり、さらに寸法が
微細化されることを睨み、ArFエキシマレーザー(波
長:193nm)の使用が検討されている。ハーフトー
ン位相シフトマスクに使用するハーフトーン位相シフト
膜に関しても、これらの波長に対して最適な位相角、透
過率を実現でき、かつ、安定な屈折率、消衰係数を有す
る材料の開発が要求される。
10572号に示されるような、クロムを主体としフッ
素を含む膜をハーフトーン位相シフト膜に用いることが
提案されているが、この膜は上記波長に対し、位相角、
及び、透過率に関して要求される範囲を実現できるだけ
でなく、ブランクスの製造、マスク製版加工等が従来型
のフォトマスクのそれと同様にできるという利点があ
り、早期から検討が開始され、すでに実用化がされてい
る。
を主体としフッ素を含むハーフトーン位相シフト膜は、
ArFエキシマレーザー等の露光に使用される露光光の
長時間の照射により、その屈折率、及び、消衰係数、又
は、これらの中何れか一方が変化してしまう、という問
題があった。これにより、クロムを主体としフッ素を含
むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトーン位相
シフトフォトマスクを用いてレジストパターン形成を行
う際、その透過率、及び、位相角、又は、これらの中何
れか一方が使用する毎に変化してしまう。
ミュレーション結果より、ハーフトーン位相シフトフォ
トマスクの位相差、透遇率が僅かに変動しても、転写寸
法はもとより、フォーカス位置、裕度が大きく変化して
しまう。
する度に、適正露光量が変化したり、寸法精度の低下
や、焦点裕度の低下が生ずる、あるいは、一回の使用中
においても、これらが変化してしまう可能性があり、パ
ターン形成裕度の減少、パターン形状の劣化が生じる。
てなされたものであり、その目的は、露光に使用される
エキシマレーザーに長時間にわたって照射されても、透
過率及び位相角が変化しないハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク、及び、これを作製するためのハーフトーン
位相シフトフォトマスク用ブランクス、並びに、これを
用いたパターン形成方法を提供することである。
鑑みて、露光に使用されるエキシマレーザーを長時間に
わたって照射しても、透過率及び位相角が変化しないハ
ーフトーン位相シフト膜を開発すべく研究の結果、完成
に到ったものである。
トフォトマスク用ブランクスは、透明基板上に少なくと
もクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を
有するハーフトーン位相シフトマスク用ブランクスにお
いて、前記ハーフトーン位相シフト膜により実質的に吸
収される波長の光を照射することにより、露光用エキシ
マレーザー照射における光学特性変化を低減したことを
特徴とするものである。
トフォトマスク用ブランクスは、透明基板上に少なくと
もクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を
有するハーフトーン位相シフトマスク用ブランクスにお
いて、前記ハーフトーン位相シフト膜の上に保護膜を設
け、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変化
を低減したことを特徴とするものである。
相シフトフォトマスク用ブランクスは、透明基板上に少
なくともクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフ
ト膜を有するハーフトーン位相シフトマスク用ブランク
スにおいて、前記ハーフトーン位相シフト膜により実質
的に吸収される波長の光を照射し、かつ、この上に保護
膜を設け、露光用エキシマレーザー照射における光学特
性変化を低減したことを特徴とするものである。
トマスク用ブランクスにおいて、ハーフトーン位相シフ
ト膜により実質的に吸収される波長の光の照射によっ
て、この膜の表面に安定化膜が形成されていることが望
ましい。
とを含み、かつ、フッ素の含有量がハーフトーン位相シ
フト膜よりも少ないことが望ましい。
く、例えば、シリコン酸化物を主体とする膜を用いるこ
とができる。
スクは、透明基板上に少なくともクロムとフッ素とを含
むハーフトーン位相シフト膜パターンを有するハーフト
ーン位相シフトマスクにおいて、前記ハーフトーン位相
シフト膜により実質的に吸収される波長の光を照射した
膜をパターニングすることにより、露光用エキシマレー
ザー照射における光学特性変化を低減したことを特徴と
するものである。
トフォトマスクは、透明基板上に少なくともクロムとフ
ッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜パターンを有す
るハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記ハーフ
トーン位相シフト膜により実質的に吸収される波長の光
を、前記ハーフトーン位相シフト膜をパターニングした
後に照射することにより、露光用エキシマレーザー照射
における光学特性変化を低減したことを特徴とするもの
である。
相シフトフォトマスクは、透明基板上に少なくともクロ
ムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜パターン
を有するハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記
ハーフトーン位相シフト膜パターンの上に保護膜のパタ
ーンを有することにより、露光用エキシマレーザー照射
における光学特性変化を低減したことを特徴とするもの
である。
シフトフォトマスクは、透明基板上に少なくともクロム
とフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜パターンを
有するハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記ハ
ーフトーン位相シフト膜をパターニングした後に、マス
ク上全面に保護膜を設け、ハーフトーン位相シフト膜の
露光用エキシマレーザー照射における光学特性変化を低
減したことを特徴とするものである。
マスクにおいて、ハーフトーン位相シフト膜により実質
的に吸収される波長の光を照射した後、その上に保護膜
を設け、その後保護膜とハーフトーン位相シフト膜とを
パターニングすることにより、露光用エキシマレーザー
照射における光学特性変化を低減することが望ましい。
フォトマスクにおいて、ハーフトーン位相シフト膜によ
り実質的に吸収される波長の光を照射した後、その膜を
パターニングし、その後保護膜を全面に形成することに
より、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変
化を低減することが望ましい。
フォトマスクにおいて、パターニングされたハーフトー
ン位相シフト膜に、この膜により実質的に吸収される波
長の光を照射した後に、保護膜を全面に形成することに
より、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変
化を低減することが望ましい。
質的に吸収される波長の光の照射によって、この膜が外
気と接する表面に安定化膜が形成されていることが望ま
しい。
とを含み、かつ、フッ素の含有量がハーフトーン位相シ
フト膜よりも少ないことが望ましい。
く、例えば、シリコン酸化物を主体とする膜を用いるこ
とができる。
イズを目標寸法より小さくすることが望ましい。
シフトマスクを使用するパターン形成方法を含むもので
ある。
とる理由と作用について説明する。
ハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトーン位相シ
フトフォトマスクのエキシマレーザーの露光による位相
差、透過率の変化の様子を図16(a)、(b)に示
す。ここでは、図8に簡略図を示す通りの照射装置を用
い、ArFエキシマレーザー装置1からのArFエキシ
マレーザー光(以下、簡単にレーザーと呼ぶ。)2をパ
ルスエネルギー:0.2mJ/cm2 /pulse、繰
り返し周波数:1kHz、照射雰囲気:大気、の条件
で、サンプルチャンバー3中に配置したガラス基板4側
から照射した際の、ハーフトーン位相シフト膜5の総照
射エネルギーに対する位相差及び透過率の変化を示して
いる。ここで、位相差及び透過率はレーザーテック社製
MPM193位相差計を用い測定した。
って、少なくともクロムとフッ素とを含むハーフトーン
位相シフト膜の位相角、及び、透過率が変化する原因を
調べるために、露光光を照射する前及び後の上記ハーフ
トーン位相シフト膜の組成をX線光電子分光法により分
析した結果を表1に示す。表中の数値は、それぞれの原
子の存在比率を%で示している。ここで、ArFエキシ
マレーザーの照射条件は、パルスエネルギー:0.2m
J/cm2 /pulse、総照射エネルギー:21.6
kJ/cm2 、繰り返し周波数:1kHz、照射雰囲
気:大気、である。X線光電子分光は、VG SCIE
NTIFIC社製 ESCALAB210を用いて行っ
た。膜中の組成に関しては、Arイオンビームにより、
膜をハーフエッチングしてから分析を行った。
ザーの照射によって、ハーフトーン位相シフト膜の膜中
では膜組成には大きな変化が認められないのに対し、そ
の表面においては、フッ素が減少し酸素が増えるという
膜質変化が認められる。すなわち、上記の露光光の照射
による位相差及び透過率の変化は、この膜表面近傍での
膜質変化が原因と考えられる。
フッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハー
フトーン位相シフトフオトマスクの、ArFエキシマレ
ーザー等の露光光照射による位相差、又は、透過率の変
化に関しては、図16より明らかな通り、照射開始から
総照射エネルギー2.5kJ/cm2 までは、位相差、
透過率共に変化量が大きいが、総照射エネルギー2.5
kJ/cm2 以降は、比較的安定する。したがって、こ
れに相当するArFエキシマレーザー照射を、マスク製
造工程の中で行って、その表面での膜変化を事前に行っ
ておけば、その後の変化量は極めて少なくなることが分
かる。
ムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を有する
ハーフトーン位相シフトフォトマスクに関し、このフォ
トマスクが露光に使用される前に、例えば露光光と同じ
エキシマレーザー等を照射することにより、その表面近
傍の膜質変化を生じさせ、露光使用開始後の位相差、透
過率の変化を抑えるようにしている。この安定化のため
の照射にArFエキシマレーザーを使用する場合、図1
6より、2.5kJ/cm2 の総照射エネルギーを事前
に照射すれば十分であることが分かる。
に使用するものと同様なエキシマレーザーを照射しても
よいが、実質的にハーフトーン位相シフト膜が吸収を持
つ光なら別の光でもよい。一例として、高圧水銀灯、キ
セノンランプ、重水素ランプ等を光源とすることも可能
である。また、ハーフトーン位相シフト膜への照射方向
に関しては、膜の表面、裏面のどちらからでも効果があ
る。さらに、照射をする雰囲気に関しても、大気中であ
ることが望ましいが、窒素中、真空中でも効果があっ
た。また、照射をする際に、同時に加熱をすることも可
能である。何れにしても、図16に示すような総照射エ
ネルギーと透過率、位相角の変化との相関をとり、その
変曲点以上のエネルギーを照射すればよい。
クの製造工程が終了した後でなくともよい。すなわち、
このこの照射は、このフォトマスクを使用してレジスト
パターンを形成する前であれば何時でも行うことができ
る。例えば、所望のパターンを製版する前のフォトマス
ク用ブランクの製造工程中であっても、製版した後と同
様に効果がある。つまり、透明基板上に、少なくともク
ロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜を形成
した後、フォトマスクが完成する前のどの工程において
の照射も、上記露光による透過率、又は、位相角の変化
を抑えることができるのである。
差、及び、透過率を安定化させたハーフトーン位相シフ
トフォトマスクを作製する際には、透明基板上にハーフ
トーン位相シフト膜を成膜するときの位相角、及び、透
過率を、上記の安定化のための照射による変化量を見込
んで製造するのがよい。
相シフト膜の表面に、上記の膜質変化を防ぐ保護膜を設
けることに関する。表1に示す表面近傍の特有な膜質変
化を防ぐ構造を設けることによっても、上記と同様に露
光光の照射による位相角、及び、透過率の変化を抑える
ことも可能である。
の露光光に対して透明な膜が望ましい。これらの膜は、
ArFエキシマレーザー等の露光光の照射によっても表
1に示されるような表面の変化を生じないだけでなく、
少なくともクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シ
フト膜に対しても、前記のようなフッ素が減少し、酸素
が増加する変質を生じさせない保護膜の役割を果たし、
したがって、露光光の照射によるハーフトーン位相シフ
トフォトマスクの位相角、透過率の変化を防ぐことがで
きるのである。
gF2 、CaF2 、LiF2 、Al 2 O3 、TiO2 、
ZrO2 、HfO2 、Ta2 O5 、ZnO、MgO、W
2 O 5 等の金属の酸化物、フッ化物、また、CrSi、
MoSi,WSi等金属シリサイドの酸化物等の透明膜
があげられる。これら透明保護膜に関しては、透明基板
上にハーフトーン位相シフト膜を成膜した後であれば、
フォトマスクの製造工程中のどの工程で成膜しても、所
望の効果が得られる。
等の金属の薄膜等のような露光光に対して半透明な膜で
あってもかまわない。この場合は、半透明保護膜は、フ
ォトマスク用ブランクスを所望のパターンに加工する前
に成膜し、ハーフトーン位相シフト膜の加工と同時、若
しくは、別の工程によって、同じパターンに加工するこ
とが望ましい。
フトーン位相シフト膜は、その透過率、及び、位相角
が、保護膜を設けた場合に、開口部とパターン部との間
で所望な関係になるように成膜されるべきである。ま
た、事前に所望のパターンに製版された後に保護膜を形
成する際のように、パターンを形成している断面にも付
着されることが予想されるときには、断面への付着によ
る転写寸法の変化も考慮し、パターンの寸法に変調を加
え、製版を行うことが望まれる。
ハーフトーン位相シフト膜が、実質的に多層膜により構
成される場合は、前記の露光光による膜表面での変化が
最も生じ難い膜を最表面に配置することも有効である。
ここで、少なくともクロムとフッ素とを含む膜の場合、
一般的には、フッ素含有量が多い程、上記露光によるフ
ッ素の減少、酸素の増加現象は激しいので、この場合、
フッ素含有量が少ない膜を表面に配置することが望まし
いことになる。
ッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜の、ArFエキ
シマレーザー等の露光光照射による透過率、又は、位相
角の変化を抑えるための、実質的に吸収される波長の光
の照射と、保護膜の形成とは、上述の通り、それぞれ単
独で行っても十分に効果が得られるが、同時に両方の適
用も可能である。この場合、実質的に吸収を持つ波長の
光の照射と、保護膜形成とは、どちらを先に行っても、
一般的にその効果に差は認められない。また、それぞれ
の処理は、フォトマスク製造工程中のどの工程で行うこ
とも可能である。
くともクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相シフト
膜を成膜したハーフトーン位相シフトフォトマスクに関
し、このハーフトーン位相シフト膜が実質的に吸収を有
する波長の光を照射し、表面の膜質を変化させることに
より、ArFエキシマレーザー等の露光光照射に対し、
透過率、及び、位相差を安定化させることができる。
マスクに関し、ハーフトーン位相シフト膜の表面に保護
膜を形成することにより、ArFエキシマレーザー等の
露光光照射による表面での膜質変化を防ぎ、露光光照射
に対し、透過率、及び、位相差を安定化させることがで
きる。
り、マスク保管時、使用時あるいは使用中の透過率や位
相角の変化が軽減され、マスクを使用する度に、適正露
光量が変化したり、寸法精度が低下したり、焦点裕度が
低下し、パターン形成裕度が減少し、パターン形状が劣
化する等の問題が解決若しくは軽減される。
シフトフォトマスク及びハーフトーン位相シフトフォト
マスク用ブランクスの実施例について説明する。
フトフォトマスク用ブランク及びハーフトーン位相シフ
トフォトマスクの実施例を図1にしたがって説明する。
同図(a)に示すように、光学研磨され、良く洗浄され
た合成石英基板101上に、スパッタリング法で、以下
に示す条件でクロムとフッ素とを含むハーフトーン位相
シフト膜102を形成することにより、ハーフトーン位
相シフトフォトマスク用ブランク103を得る。
厚は135nmとした。
ーフトーン位相シフト膜102を同一条件で同一膜厚に
成膜し、常用のリソグラフィー法によってハーフトーン
位相シフト膜をパターニングすることにより、図1
(b)に示すような位相差透過率測定用サンプル104
を作製し、市販の位相シフトマスク用位相差計(レーザ
ーテック社製 MPM193)で、ハーフトーン位相シ
フト膜の波長193nmでの位相差及び透過率を測定し
たところ、それぞれ、約182°、10%であった。
(c)に示すように、ハーフトーン位相シフトマスク用
ブランク103に波長193nmのレーザー光109を
照射して、図1(d)に示すような、フォトマスク使用
時の光学特性変化が軽減されるハーフトーン位相シフト
マスク用ブランク105を得た。ここで、照射条件は以
下の通りである。
いる。
04を上記条件で照射した後、その波長193nmでの
位相差及び透過率を測定したところ、それぞれ、約18
0°、11.5%であった。
シフトフォトマスク用ブランク105のArFエキシマ
レーザー照射による透過率の変化を図9に示す。このハ
ーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランク105
は、図16で示す光学特性の変化を事前に行い、安定領
域に達しているため、パターニングをしフォトマスクヘ
と加工した後の転写使用途中での位相差、透過率の変化
が少なく、実用性が向上していることが分かる。
マスク用ブランクをパターニングし、フォトマスクヘと
加工する工程の説明をする。図1(e)に示すように、
ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランク105
上に市販の電子線レジスト(日本ゼオン社製 ZEP7
000)をベーク後の膜厚が300nmになるように塗
布し、続いて110℃で20分間べークをすることによ
り、電子線レジスト膜106を得る。さらに、フォトマ
スク用電子線描画装置により、所望のパターンの潜像を
得た後、専用現像液ZED500で現像処理をし、所望
のレジストパターン107を得る。
し、以下の条件で反応性イオンエッチングを行い、ハー
フトーン位相シフト膜102(図1(a))のドライエ
ッチングを行う。
り表面処理をすることにより、不要なレジストを除去
し、図1(f)に示すようなハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク108を得る。
シフトフォトマスク108は、図9に示す通り、光学特
性が安定しているブランクを使用して作製しているた
め、転写使用途中での位相差、透過率の変化が少なく、
実用性が向上する。
位相シフトフォトマスクの実施例を図2にしたがって説
明する。実施例1と同様に、図2(a)に示すように、
光学研磨され、良く洗浄された合成石英基板201上
に、スパッタリング法で、以下に示す条件でクロムとフ
ッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜202を形成す
ることにより、ハーフトーン位相シフトフォトマスク用
ブランク203を得る。
厚は135nmとした。
ンク203上に、市販の電子線レジスト(日本ゼオン社
製 ZEP7000)をべーク後の膜厚が300nmに
なるように塗布し、続いて110℃で20分間べークを
することにより、電子線レジスト膜204を得る。さら
に、フォトマスク用電子線描画装置により、所望のパタ
ーンの潜像を得た後、専用現像液ZED500で現像処
理をし、所望のレジストパターン205を得る。
し、以下の条件で反応性イオンエッチングを行い、ハー
フトーン位相シフト膜202(図2(a))のドライエ
ッチングを行う。
り表面処理をすることにより、不要なレジストを除去
し、図2(c)に示すようなハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク206を得る。
マスク206を良く洗浄した後、実施例1と同様に、図
8に示す照射装置により、波長193nmのレーザー光
208を照射し、図2(d)に示すようなフォトマスク
使用時の光学特性変化が軽滅されるハーフトーン位相シ
フトフォトマスク207を得る。ここで、照射条件は実
施例1と同一である。
シフトフオトマスク207は、図16で示す光学特性の
変化を事前に行い、安定領域に達しているため、使用途
中での位相差、透過率の変化が少なく、実用性が向上す
る。
位相シフトフォトマスク用ブランク及びハーフトーン位
相シフトフォトマスクの実施例を図3にしたがって説明
する。図3(a)に示すように、光学研磨され、良く洗
浄された合成石英基板301上に、スパッタリング法
で、以下に示す条件でクロムとフッ素とを含むハーフト
ーン位相シフト膜302を形成する。
厚は130nmとした。
iO2 保護膜303を形成することにより、ハーフトー
ン位相シフトフォトマスク用ブランク304を得る。
た。
ーフトーン位相シフト膜302及び保護膜303を同一
条件で同一膜厚に成膜し、常用のリソグラフィー法によ
って保護膜303及びハーフトーン位相シフト膜302
を連続的にパターニングすることにより、図3(b)に
示すような位相差透過率測定用サンプル305を作製
し、市販の位相シフトマスク用位相差計(レーザーテッ
ク社製 MPM193)で、ハーフトーン位相シフト膜
の波長193nmでの位相差及び透過率を測定したとこ
ろ、それぞれ、約180°、12%であった。
シフトフォトマスク用ブランク304のArFエキシマ
レーザー照射による透過率変化を図10に示す。このハ
ーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランク304
は、表面に保護膜を形成することにより、図16で示す
光学特性の変化を防いでいるため、パターニングをし、
フォトマスクヘと加工した後の、転写使用途中での表1
に示すような表面の組成変化が生じず、その結果、位相
差、透過率の変化が少なく、実用性が向上していること
が分かる。
マスク用ブランク304をパターニングし、フォトマス
クヘと加工する工程の説明をする。図3(c)に示すよ
うに、ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランク
304上に市販の電子線レジスト(日本ゼオン社製 Z
EP7000)をべーク後の膜厚が300nmになるよ
うに塗布し、続いて110℃で20分間べークをするこ
とにより、電子線レジスト膜306を得る。さらに、フ
ォトマスク用電子線描画装置により、所望のパターンの
潜像を得た後、専用現像液ZED500で現像処理を
し、所望のレジストパターン307を得る。
し、以下の2つの条件で反応性イオンエッチングを行
い、保護膜303及びハーフトーン位相シフト膜302
(図3(a))のドライエッチングを続けて行う。
り表面処理をすることにより、不要なレジストを除去
し、図3(d)に示すようなハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク308を得る。
シフトフォトマスク308は、表面に保護膜を形成する
ことにより、図16で示す光学特性の変化を防いでいる
ため、転写使用途中での位相差、透過率の変化が少な
く、実用性が向上する。
位相シフトフォトマスク用ブランクの実施例を図4にし
たがって説明する。図4(a)に示すように、光学研磨
され、良く洗浄された合成石英基板401上に、スパッ
タリング法で、以下に示す条件でクロムとフッ素とを含
むハーフトーン位相シフト膜402を形成することによ
り、ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランク4
03を得る。
厚は135nmとした。
ンク403上に、市販の電子線レジスト(日本ゼオン社
製 ZEP7000)をべーク後の膜厚が300nmに
なるように塗布し、続いて110℃で20分間べークを
することにより、電子線レジスト膜404を得る。さら
に、フォトマスク用電子線描画装置により、所望のパタ
ーンの潜像を得た後、専用現像液ZED500で現像処
理をし、所望のレジストパターン405を得る。
し、以下の条件で反応性イオンエッチングを行い、ハー
フトーン位相シフト膜402(図4(a))のドライエ
ッチングを行う。
り表面処理をすることにより、不要なレジストを除去
し、図4(c)に示すようなハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク406を得る。
フトーン位相シフトフオトマスク406上に、以下の条
件で保護膜407を形成し、保護膜付ハーフトーン位相
シフトフオトマスク408を得る。
た。
シフトフオトマスク408は、図10に示すようなAr
Fエキシマレーザーの照射に対して光学特性が安定して
いるブランクを使用してい作製しているため、転写使用
途中での位相差、透過率の変化が少なく、実用性が向上
する。
位相シフトフォトマスクの実施例を図5にしたがって説
明する。図5(a)に示すように、実施例2と同様に、
光学研磨され、良く洗浄された合成石英基板501上
に、スパッタリング法で、以下に示す条件でクロムとフ
ッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜502を形成す
ることにより、ハーフトーン位相シフトフォトマスク用
ブランク503を得る。
厚は135nmとした。
ンク503上に、市販の電子線レジスト(日本ゼオン社
製 ZEP7000)をべーク後の膜厚が300nmに
なるように塗布し、続いて110℃で20分間べークを
することにより、電子線レジスト膜504を得る。さら
に、フォトマスク用電子線描画装置により、所望のパタ
ーンの潜像を得た後、専用現像液ZED500で現像処
理をし、所望のレジストパターン505を得る。
し、以下の条件で反応性イオンエッチングを行い、ハー
フトーン位相シフト膜502(図5(a))のドライエ
ッチングを行う。
り表面処理をすることにより、不要なレジストを除去
し、図5(c)に示すようなハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク506を得る。
マスク506を良く洗浄した後、実施例1、2と同様
に、図8に示す照射装置により、波長193nmのレー
ザー光508を照射し、図5(d)に示すようなフォト
マスク使用時の光学特性変化が軽滅されるハーフトーン
位相シフトマスク507を得る。ここで、照射条件は実
施例1、2と同一である。
フトーン位相シフトフオトマスク507上に、以下の条
件でSiO2 保護膜509を全面に形成することによ
り、保護膜付ハーフトーン位相シフトフオトマスク51
0を得る。
た。
シフトフォトマスク509は、表面に保護膜509を形
成することにより、図16で示す光学特性の変化を防い
でいるため、転写使用途中での位相差、透過率の変化が
少なく、実用性が向上する。
位相シフトフォトマスクの実施例を図6にしたがって説
明する。図6(a)に示すように、実施例2と同様に、
光学研磨され、良く洗浄された合成石英基板601上
に、スパッタリング法で、以下に示す条件でクロムとフ
ッ素とを含むハーフトーン位相シフト膜602を形成す
ることにより、ハーフトーン位相シフトフォトマスク用
ブランク603を得る。
厚は130nmとした。
この上に、以下の条件でSiO2 保護膜604を形成す
ることにより、ハーフトーン位相シフトフォトマスク用
ブランク605を得る。
た。
フトーン位相シフトフォトマスク用ブランク605上
に、市販の電子線レジスト(日本ゼオン社製 ZEP7
000)をべーク後の膜厚が300nmになるように塗
布し、続いて110℃で20分間べークをすることによ
り、電子線レジスト膜606を得る。さらに、フォトマ
スク用電子線描画装置により、所望のパターンの潜像を
得た後、専用現像液ZED500で現像処理をし、所望
のレジストパターン607を得る。
し、以下の2つの条件で反応性イオンエッチングを行
い、保護膜604及びハーフトーン位相シフト膜602
(図6(a)、(b))のドライエッチングを続けて行
う。
り表面処理をすることにより、不要なレジストを除去
し、図6(d)に示すようなハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク608を得る。
トマスク608を良く洗浄した後、実施例1と同様に、
図8に示す照射装置により、図6(e)に示すように、
波長193nmのレーザー光610を照射し、図6
(f)に示すようなフォトマスク使用時の光学特性変化
が軽減されるハーフトーン位相シフトマスク609を得
る。ここで、照射条件は実施例1と同一である。
シフトフォトマスク609は、図16で示す光学特性の
変化を事前に行い、安定領域に達しているため、使用途
中での位相差、透過率の変化が少なく、実用性が向上す
る、 〔実施例7〕次に、本発明のハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク用ブランクの実施例を図7にしたがって説明
する。図7(a)に示すように、実施例2と同様に、光
学研磨され、良く洗浄された合成石英基板701上に、
スパッタリング法で、以下に示す条件でクロムとフッ素
とを含むハーフトーン位相シフト膜702を形成するこ
とにより、ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブラ
ンク703を得る。
厚は135nmとした。
フトーン位相シフトフォトマスク用ブランク703上
に、市販の電子線レジスト(日本ゼオン社製 ZEP7
000)をべーク後の膜厚が300nmになるように塗
布し、続いて110℃で20分間べークをすることによ
り、電子線レジスト膜704を得る。さらに、フォトマ
スク用電子線描画装置により、所望のパターンの潜像を
形成するが、ここで、パターンの開口部寸法を、本来の
開口部寸法より、大きく形成する。その後、専用現像液
ZED500で現像処理をし、所望の開口部寸法よりも
大きな開口部を持つレジストパターン705を得る。
し、以下の条件で反応性イオンエッチングを行い、ハー
フトーン位相シフト膜702(図7(a))のドライエ
ッチングを行う。
り表面処理をすることにより、不要なレジストを除去
し、図7(c)に示すようなハーフトーン位相シフトフ
ォトマスク706を得る。このハーフトーン位相シフト
フォトマスク706は、図7(d)に示すような所望の
寸法の開口部709を持つハーフトーン位相シフトフォ
トマスク711の場合よりも大きな開口部710を持
つ。
フトーン位相シフトフオトマスク706上に、以下の条
件で保護膜707を形成し、保護膜付ハーフトーン位相
シフトフオトマスク708を得る。
が、パターン断面部に保護膜が付着することにより、所
望なパターン開口寸法となるだけとする。
702のパターニングの際に、開口部寸法を所望の値よ
り片側20nm大きく作製し、保護膜707を膜厚50
nm形成し、所望の開口部寸法を得ることができた。
シフトフォトマスク708は、表面に保護膜707を形
成することにより、図16で示す光学特性の変化を防い
でいるため、転写使用途中での位相差、透過率の変化が
少なく、実用性が向上する、 〔実施例8〕本発明によるハーフトーン位相シフトフォ
トマスクを使用し、ウェハー上にレジストパターンを形
成する方法を図11にしたがって説明する。本発明によ
るハーフトーン位相シフトフォトマスク10を図11に
示すような構成の半導体露光装置に設置し、ハーフトー
ンマスクパターンを波長193nmのArFエキシマレ
ーザー11を用いてレジストを塗布したウェハー12上
に投影露光した。ウェハー12には、日産化学社製のD
UV−30を塗布し、所定の温度でベークを行い、日本
ゼオン社製のZAF001を塗布し、所定の温度でベー
クを行った。その後、図11の波長193nmのArF
エキシマレーザー露光装置で露光し、所定の温度でベー
クを行い、現像を行った。
長時聞露光を行ったが、寸法や焦点深度の目立った変化
は起きなかった。
トフォトマスクを使用したときの転写結果を図12に、
実施例3のハーフトーン位相シフトフォトマスクを使用
したときの転写結果を図13に示す。
J/cm2 であるが、これは通常の半導体露光で1.5
年分に相当する。エネルギー線の照射によりハーフトー
ンマスクの耐久性が確保されることを示している。
のハーフトーン位相シフトフォトマスク、及び、ハーフ
トーン位相シフトフオトマスク用ブランクスによると、
マスク使用時の露光光の照射によって生じるハーフトー
ン位相シフト膜の改質を、実用に供する前に生じさせ、
安定化させるか、あるいは、改質を生じさせないための
保護膜を設けるか、あるいは、その両方の手段を併用す
ることにより、マスク使用時の位相差、透過率の変化を
低滅することができ、その結果、実用性に優れた最適な
ハーフトーン位相シフトフォトマスクを得ることができ
る。
スク用ブランクを製造する工程、及び、これを加工して
ハーフトーン位相シフトフォトマスクを得る工程を説明
するための図である。
ォトマスクの製造工程を説明するための図である。
スク用ブランクを製造する工程、及び、これを加工して
ハーフトーン位相シフトフォトマスクを得る工程を説明
するための図である。
ォトマスクの製造工程を説明するための図である。
ォトマスクの製造工程を説明するための図である。
ォトマスクの製造工程を説明するための図である。
ォトマスクの製造工程を説明するための図である。
る。
スク用ブランクのArFエキシマレーザー照射耐性を示
す実験結果を示す図である。
マスク用ブランクのArFエキシマレーザー照射耐性を
示す実験結果を示す図である。
程において使用する露光装置の構成を示す図である。
フォトマスクを使用して実施例8のレジストパターン形
成を行った実験結果を示す図である。
フォトマスクを使用して実施例8のレジストパターン形
成を行った実験結果を示す図である。
理を示す図である。
す図である。
フト膜を有するハーフトーン位相シフトフォトマスクの
エキシマレーザーの露光による位相差、透過率の変化の
様子を示す図である。
したリソグラフィーにおける、透過率の変化が焦点深
度、転写寸法に及ぼす影響を示す図である。
したリソグラフィーにおける、位相差の変化が焦点深
度、ベストフォーカス変化に及ぼす影響を示す図であ
る。
01…フォトマスク用合成石英基板 102、202、302、402、502、602、7
02…クロムとフッ素を含むハーフトーン位相シフト膜 103、203、403、503、603、703…従
来のハーフトーン位相シフトフオトマスク用ブランク 104、305…透過率位相差測定用サンプル 105…レーザー照射により表面が改質され安定化した
ハーフトーン位相シフトフォトマスク用ブランク 106、204、306、404、504、606、7
04…電子線レジスト膜 107、205、307、405、505、607、7
05…電子線レジスト膜パターン 108…レーザー照射により表面が改質され安定化した
ハーフトーン位相シフト フォトマスク用ブランクより作製されるハーフトーン位
相シフトフォトマスク 109、208、508、610…波長193nmのレ
ーザー照射光 206、406、506…従来のハーフトーン位相シフ
トフォトマスク 207、507…レーザー照射により表面が改質され安
定化したハーフトーン位相シフトフォトマスク 303、407、509、604、707…SiO2 保
護膜 304、605…保護膜付ハーフトーン位相シフトフォ
トマスク用ブランク 308、608…保護膜付ハーフトーン位相シフトフォ
トマスク用ブランクより作製されるハーフトーン位相シ
フトフォトマスク 408…保護膜付ハーフトーン位相シフトフォトマスク 510、609…保護膜付、かつ、レーザー照射による
表面改質を行ったハーフトーン位相シフトフォトマスク 706…開口部を通常より大きくしたハーフトーン位相
シフトフォトマスク 708…開口部を通常より大きく形成した後、保護膜を
形成したハーフトーン位相シフトフオトマスク 709…通常の場合の開口部 710…実施例7の場合の開口部 711…所望の寸法の開口部を持つハーフトーン位相シ
フトフォトマスク
Claims (20)
- 【請求項1】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトー
ン位相シフトマスク用ブランクスにおいて、前記ハーフ
トーン位相シフト膜により実質的に吸収される波長の光
を照射することにより、露光用エキシマレーザー照射に
おける光学特性変化を低減したことを特徴とするハーフ
トーン位相シフトマスク用ブランクス。 - 【請求項2】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトー
ン位相シフトマスク用ブランクスにおいて、前記ハーフ
トーン位相シフト膜の上に保護膜を設け、露光用エキシ
マレーザー照射における光学特性変化を低減したことを
特徴とするハーフトーン位相シフトマスク用ブランク
ス。 - 【請求項3】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
とを含むハーフトーン位相シフト膜を有するハーフトー
ン位相シフトマスク用ブランクスにおいて、前記ハーフ
トーン位相シフト膜により実質的に吸収される波長の光
を照射し、かつ、この上に保護膜を設け、露光用エキシ
マレーザー照射における光学特性変化を低減したことを
特徴とするハーフトーン位相シフトマスク用ブランク
ス。 - 【請求項4】 請求項1又は3記載のハーフトーン位相
シフトマスク用ブランクスにおいて、前記ハーフトーン
位相シフト膜により実質的に吸収される波長の光の照射
によって、この膜の表面に安定化膜が形成されているこ
とを特徴とするハーフトーン位相シフトマスク用ブラン
クス。 - 【請求項5】 請求項2から4の何れか1項記載のハー
フトーン位相シフトマスク用ブランクスにおいて、前記
保護膜が少なくともクロムとフッ素とを含み、かつ、フ
ッ素の含有量が前記ハーフトーン位相シフト膜よりも少
ないことを特徴とするハーフトーン位相シフトマスク用
ブランクス。 - 【請求項6】 請求項2から4の何れか1項記載のハー
フトーン位相シフトマスク用ブランクスにおいて、前記
保護膜が透明膜であることを特徴とするハーフトーン位
相シフトマスク用ブランクス。 - 【請求項7】 請求項2から4、6の何れか1項記載の
ハーフトーン位相シフトマスク用ブランクスにおいて、
前記保護膜がシリコン酸化物を主体とする膜であること
を特徴とするハーフトーン位相シフトマスク用ブランク
ス。 - 【請求項8】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
とを含むハーフトーン位相シフト膜パターンを有するハ
ーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記ハーフトー
ン位相シフト膜により実質的に吸収される波長の光を照
射した膜をパターニングすることにより、露光用エキシ
マレーザー照射における光学特性変化を低減したことを
特徴とするハーフトーン位相シフトマスク。 - 【請求項9】 透明基板上に少なくともクロムとフッ素
とを含むハーフトーン位相シフト膜パターンを有するハ
ーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記ハーフトー
ン位相シフト膜により実質的に吸収される波長の光を、
前記ハーフトーン位相シフト膜をパターニングした後に
照射することにより、露光用エキシマレーザー照射にお
ける光学特性変化を低減したことを特徴とするハーフト
ーン位相シフトマスク。 - 【請求項10】 透明基板上に少なくともクロムとフッ
素とを含むハーフトーン位相シフト膜パターンを有する
ハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記ハーフト
ーン位相シフト膜パターンの上に保護膜のパターンを有
することにより、露光用エキシマレーザー照射における
光学特性変化を低減したことを特徴とするハーフトーン
位相シフトマスク。 - 【請求項11】 透明基板上に少なくともクロムとフッ
素とを含むハーフトーン位相シフト膜パターンを有する
ハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記ハーフト
ーン位相シフト膜をパターニングした後に、マスク上全
面に保護膜を設け、ハーフトーン位相シフト膜の露光用
エキシマレーザー照射における光学特性変化を低減した
ことを特徴とするハーフトーン位相シフトマスク。 - 【請求項12】 請求項8記載のハーフトーン位相シフ
トマスクにおいて、前記ハーフトーン位相シフト膜によ
り実質的に吸収される波長の光を照射した後、その上に
保護膜を設け、その後保護膜とハーフトーン位相シフト
膜とをパターニングすることにより、露光用エキシマレ
ーザー照射における光学特性変化を低減したことを特徴
とするハーフトーン位相シフトマスク。 - 【請求項13】 請求項8記載のハーフトーン位相シフ
トマスクにおいて、前記ハーフトーン位相シフト膜によ
り実質的に吸収される波長の光を照射した後、その膜を
パターニングし、その後保護膜を全面に形成することに
より、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変
化を低減したことを特徴とするハーフトーン位相シフト
マスク。 - 【請求項14】 請求項9記載のハーフトーン位相シフ
トマスクにおいて、パターニングされた前記ハーフトー
ン位相シフト膜に、この膜により実質的に吸収される波
長の光を照射した後に、保護膜を全面に形成することに
より、露光用エキシマレーザー照射における光学特性変
化を低減したことを特徴とするハーフトーン位相シフト
マスク。 - 【請求項15】 請求項8、9、12〜14の何れか1
項記載のハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記
ハーフトーン位相シフト膜により実質的に吸収される波
長の光の照射によって、この膜が外気と接する表面に安
定化膜が形成されていることを特徴とするハーフトーン
位相シフトマスク。 - 【請求項16】 請求項10〜15の何れか1項記載の
ハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記保護膜が
少なくともクロムとフッ素とを含み、かつ、フッ素の含
有量が前記ハーフトーン位相シフト膜よりも少ないこと
を特徴とするハーフトーン位相シフトマスク。 - 【請求項17】 請求項10〜15の何れか1項記載の
ハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記保護膜が
透明膜であることを特徴とするハーフトーン位相シフト
マスク。 - 【請求項18】 請求項10〜15、17の何れか1項
記載のハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記保
護膜がシリコン酸化物を主体とする膜であることを特徴
とするハーフトーン位相シフトマスク。 - 【請求項19】 請求項9、10、13〜18の何れか
1項記載のハーフトーン位相シフトマスクにおいて、パ
ターンを形成する際、パターンサイズを目標寸法より小
さくすることを特徴とするハーフトーン位相シフトマス
ク。 - 【請求項20】 請求項8〜19の何れか1項記載のハ
ーフトーン位相シフトマスクを使用することを特徴とす
るパターン形成方法。
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PCT/JP2000/005472 WO2001013178A1 (en) | 1999-08-18 | 2000-08-16 | Halftone phase shift photomask and blanks for halftone phase shift photomask for it and pattern forming method using this |
KR1020017004808A KR100756115B1 (ko) | 1999-08-18 | 2000-08-16 | 하프톤 위상 시프트 포토 마스크 및 이를 위한 하프톤위상 시프트 포토 마스크용 블랭크 및 이를 사용한 패턴형성 방법 |
US09/807,276 US6709791B1 (en) | 1999-08-18 | 2000-08-16 | Halftone phase shift photomask and blanks for halftone phase shift photomask for it and pattern forming method using this |
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EP00953435A EP1132772B1 (en) | 1999-08-18 | 2000-08-16 | Halftone phase shift photomask and blank for it, and pattern forming method using this mask |
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