JP2001047338A - 製品組立方法および製品組立装置 - Google Patents
製品組立方法および製品組立装置Info
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- JP2001047338A JP2001047338A JP11224118A JP22411899A JP2001047338A JP 2001047338 A JP2001047338 A JP 2001047338A JP 11224118 A JP11224118 A JP 11224118A JP 22411899 A JP22411899 A JP 22411899A JP 2001047338 A JP2001047338 A JP 2001047338A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワークを位置決め治具にセットするための専
用のセット装置を必要とすることなくワークのセット作
業を容易にする。 【解決手段】 自動車のリアフロアを構成するリアフレ
ームの構成部品であるクロスメンバ11,13を位置決
め保持する位置決め治具1511,1513を、作業者43
側に移動させ、作業者43によるクロスメンバ11,1
3の位置決め治具1511,1513へのセット作業を容易
にする。
用のセット装置を必要とすることなくワークのセット作
業を容易にする。 【解決手段】 自動車のリアフロアを構成するリアフレ
ームの構成部品であるクロスメンバ11,13を位置決
め保持する位置決め治具1511,1513を、作業者43
側に移動させ、作業者43によるクロスメンバ11,1
3の位置決め治具1511,1513へのセット作業を容易
にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加工されるワー
クが位置決め治具にセットされる製品組立方法および製
品組立装置に関する。
クが位置決め治具にセットされる製品組立方法および製
品組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体を構成する例えば
リアフロアは、図11に示すように、リアフレーム1上
にリアフロアパネル3が載せられて相互が溶接固定され
る。リアフレーム1は、一対のサイドメンバ5,7と、
一対のサイドメンバ5,7相互を溶接にて接合固定する
3本のクロスメンバ9,11,13とから構成されてい
る。
リアフロアは、図11に示すように、リアフレーム1上
にリアフロアパネル3が載せられて相互が溶接固定され
る。リアフレーム1は、一対のサイドメンバ5,7と、
一対のサイドメンバ5,7相互を溶接にて接合固定する
3本のクロスメンバ9,11,13とから構成されてい
る。
【0003】ここで、上記したリアフレーム1を組み立
てる際には、サイドメンバ5,7およびクロスメンバ
9,11,13を、対応する位置決め治具に作業者がそ
れぞれ順次位置決めセットした後、溶接用ロボットなど
で溶接固定する。位置決めセットする順序としては、2
本のクロスメンバ11,13、一対のサイドメンバ5,
7、1本のクロスメンバ9である。
てる際には、サイドメンバ5,7およびクロスメンバ
9,11,13を、対応する位置決め治具に作業者がそ
れぞれ順次位置決めセットした後、溶接用ロボットなど
で溶接固定する。位置決めセットする順序としては、2
本のクロスメンバ11,13、一対のサイドメンバ5,
7、1本のクロスメンバ9である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、作業者が上
記した各部品を位置決めセットする際には、各部品を図
11に示すようなリアフレーム1が組上がった状態に対
応する位置にそれぞれセットする必要があり、このセッ
ト作業は、各部品を位置決め保持する位置決め治具が配
置された領域の周囲から行うことになる。
記した各部品を位置決めセットする際には、各部品を図
11に示すようなリアフレーム1が組上がった状態に対
応する位置にそれぞれセットする必要があり、このセッ
ト作業は、各部品を位置決め保持する位置決め治具が配
置された領域の周囲から行うことになる。
【0005】このため、サイドメンバ5,7および1本
のクロスメンバ9については、位置決め治具が配置され
る領域の周囲の作業者によるワークセット作業領域に沿
って位置していることから、セット作業は容易であるも
のの、位置決め治具が配置される領域の中央側にある2
本のクロスメンバ11,13については、サイドメンバ
5,あるいは同7側の作業領域からセットしたとして
も、長尺部品であることからセットしにくく、両サイド
メンバ5,7の双方から二人の作業者によって行う必要
が生じ、作業効率の低下を招く。
のクロスメンバ9については、位置決め治具が配置され
る領域の周囲の作業者によるワークセット作業領域に沿
って位置していることから、セット作業は容易であるも
のの、位置決め治具が配置される領域の中央側にある2
本のクロスメンバ11,13については、サイドメンバ
5,あるいは同7側の作業領域からセットしたとして
も、長尺部品であることからセットしにくく、両サイド
メンバ5,7の双方から二人の作業者によって行う必要
が生じ、作業効率の低下を招く。
【0006】この問題を解消するために、例えば、別途
設けたプリセット装置などにより部品をセットすること
が考えられるが、この場合には、装置が複雑化して高価
になるとともに、それを設置するスペースも新たに必要
となって作業スペースの増大を招く。
設けたプリセット装置などにより部品をセットすること
が考えられるが、この場合には、装置が複雑化して高価
になるとともに、それを設置するスペースも新たに必要
となって作業スペースの増大を招く。
【0007】そこで、この発明は、ワークを位置決め治
具にセットするための専用のセット装置を設けることな
くワークのセット作業を容易にすることを目的としてい
る。
具にセットするための専用のセット装置を設けることな
くワークのセット作業を容易にすることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ワークを位置決め保持する位置
決め治具を、前記ワークが加工されるときの正規の位置
に対し、作業者がセットしやすいよう作業者側に移動さ
せる製品組立方法としてある。
に、請求項1の発明は、ワークを位置決め保持する位置
決め治具を、前記ワークが加工されるときの正規の位置
に対し、作業者がセットしやすいよう作業者側に移動さ
せる製品組立方法としてある。
【0009】上記した製品組立方法によれば、作業者
が、作業者側に移動している位置決め治具にワークをセ
ットした後、位置決め治具はワークが加工されるときの
正規の位置までワークを保持したまま戻る。
が、作業者側に移動している位置決め治具にワークをセ
ットした後、位置決め治具はワークが加工されるときの
正規の位置までワークを保持したまま戻る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明の製品
組立方法において、ワークは、他のワークと溶接加工に
より結合されるもので、この溶接加工時での前記ワーク
に対応する位置決め治具が、位置決め治具周囲の作業者
によるワークセット作業領域から遠い位置にある製品組
立方法としてある。
組立方法において、ワークは、他のワークと溶接加工に
より結合されるもので、この溶接加工時での前記ワーク
に対応する位置決め治具が、位置決め治具周囲の作業者
によるワークセット作業領域から遠い位置にある製品組
立方法としてある。
【0011】上記した製品組立方法によれば、作業者に
よるワークセット作業領域から遠い位置にある位置決め
治具を、作業者側に移動させることで、ワークセット作
業が容易となる。
よるワークセット作業領域から遠い位置にある位置決め
治具を、作業者側に移動させることで、ワークセット作
業が容易となる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の発明の製品
組立方法において、作業者のワークセット作業領域から
遠い位置にあるワークは、自動車のリアフロアにおける
サイドメンバ相互を連結するクロスメンバである製品組
立方法としてある。
組立方法において、作業者のワークセット作業領域から
遠い位置にあるワークは、自動車のリアフロアにおける
サイドメンバ相互を連結するクロスメンバである製品組
立方法としてある。
【0013】上記した製品組立方法によれば、クロスメ
ンバを位置決め保持する位置決め治具が、サイドメンバ
の延長方向に沿って作業者側に移動した状態で、作業者
がこの位置決め治具にクロスメンバをセットし、この位
置決め治具を元の位置に戻した後、サイドメンバをそれ
に対応する位置決め治具にセットする。
ンバを位置決め保持する位置決め治具が、サイドメンバ
の延長方向に沿って作業者側に移動した状態で、作業者
がこの位置決め治具にクロスメンバをセットし、この位
置決め治具を元の位置に戻した後、サイドメンバをそれ
に対応する位置決め治具にセットする。
【0014】請求項4の発明は、ワークを位置決め保持
する位置決め治具を、前記ワークが加工されるときの正
規の高さ位置に対し、作業者がセットしやすいよう高さ
位置を調整する製品組立方法としてある。
する位置決め治具を、前記ワークが加工されるときの正
規の高さ位置に対し、作業者がセットしやすいよう高さ
位置を調整する製品組立方法としてある。
【0015】上記した製品組立方法によれば、位置決め
治具は、作業者がワークをセットするときには、セット
しやすい高さ位置とし、セット後の位置決め治具は、ワ
ークが加工されるときの正規の高さ位置に戻る。
治具は、作業者がワークをセットするときには、セット
しやすい高さ位置とし、セット後の位置決め治具は、ワ
ークが加工されるときの正規の高さ位置に戻る。
【0016】請求項5の発明は、相互に組み付けられる
複数のワークをそれぞれ位置決め保持する複数の位置決
め治具を備え、前記ワークがセットされるときの位置決
め治具と、他の位置決め治具とで上下高さを変化させる
製品組立方法としてある。
複数のワークをそれぞれ位置決め保持する複数の位置決
め治具を備え、前記ワークがセットされるときの位置決
め治具と、他の位置決め治具とで上下高さを変化させる
製品組立方法としてある。
【0017】上記した製品組立方法によれば、ワークを
セットするときの位置決め治具が、他の位置決め治具に
対して高さ位置が変化しているので、作業者によるワー
クのセット作業が容易となる。
セットするときの位置決め治具が、他の位置決め治具に
対して高さ位置が変化しているので、作業者によるワー
クのセット作業が容易となる。
【0018】請求項6の発明は、ワークを位置決め保持
する位置決め治具を、前記ワークがセットされるとき
と、セットされたワークが加工されるときとで、上下高
さを変化させる製品組立方法としてある。
する位置決め治具を、前記ワークがセットされるとき
と、セットされたワークが加工されるときとで、上下高
さを変化させる製品組立方法としてある。
【0019】上記した製品組立方法によれば、位置決め
治具を、ワークをセットするときと、ワークを加工する
ときとでそれぞれ対応する適正な上下高さに設定するこ
とで、作業性が向上する。
治具を、ワークをセットするときと、ワークを加工する
ときとでそれぞれ対応する適正な上下高さに設定するこ
とで、作業性が向上する。
【0020】請求項7の発明は、請求項6の発明の製品
組立方法において、ワークに対する加工は、ロボットを
用いた溶接加工であり、この溶接加工時での位置決め治
具の高さを、ワークセット時よりも高くする製品組立方
法としてある。
組立方法において、ワークに対する加工は、ロボットを
用いた溶接加工であり、この溶接加工時での位置決め治
具の高さを、ワークセット時よりも高くする製品組立方
法としてある。
【0021】上記した製品組立方法によれば、ロボット
による溶接作業領域は、作業者によるワークセット作業
領域に比べ高い位置となるので、溶接加工時での位置決
め治具の高さを、ワークセット時よりも高くすること
で、溶接作業性が向上する。
による溶接作業領域は、作業者によるワークセット作業
領域に比べ高い位置となるので、溶接加工時での位置決
め治具の高さを、ワークセット時よりも高くすること
で、溶接作業性が向上する。
【0022】請求項8の発明は、自動車のリアフロアを
構成するリアフレームの構成部品であるサイドメンバお
よびこのサイドメンバ相互を連結するクロスメンバを、
それぞれ対応する位置決め治具にて位置決め保持した状
態で溶接加工により相互に接合固定し、接合固定したリ
アフレームに対し、前記サイドメンバに対してのみ対応
する位置決め治具で位置決め保持し、このリアフレーム
上に、前記リアフロアを構成するリアフロアパネルを、
前記クロスメンバを位置決め保持した位置決め治具を適
宜移動させて位置決め保持させる製品組立方法としてあ
る。
構成するリアフレームの構成部品であるサイドメンバお
よびこのサイドメンバ相互を連結するクロスメンバを、
それぞれ対応する位置決め治具にて位置決め保持した状
態で溶接加工により相互に接合固定し、接合固定したリ
アフレームに対し、前記サイドメンバに対してのみ対応
する位置決め治具で位置決め保持し、このリアフレーム
上に、前記リアフロアを構成するリアフロアパネルを、
前記クロスメンバを位置決め保持した位置決め治具を適
宜移動させて位置決め保持させる製品組立方法としてあ
る。
【0023】上記した製品組立方法によれば、リアフロ
アパネルを位置決め保持する際に、リアフレームのクロ
スメンバに対する位置決め保持に使用した位置決め治具
を利用できる。
アパネルを位置決め保持する際に、リアフレームのクロ
スメンバに対する位置決め保持に使用した位置決め治具
を利用できる。
【0024】請求項9の発明は、自動車のリアフロアの
各構成部品をそれぞれ位置決め保持する位置決め治具を
設け、この各位置決め治具を、それぞれ別々に前後左右
方向および上下方向に移動可能とした構成としてある。
各構成部品をそれぞれ位置決め保持する位置決め治具を
設け、この各位置決め治具を、それぞれ別々に前後左右
方向および上下方向に移動可能とした構成としてある。
【0025】上記した製品組立装置によれば、例えば、
自動車のリアフロアを構成するリアフレームの構成部品
であるクロスメンバを位置決め保持する位置決め治具
を、サイドメンバの延長方向に沿って作業者のワークセ
ット作業領域側に移動させることで、作業者はクロスメ
ンバの位置決め治具へのセット作業が容易となる。ま
た、このワークセット時には、位置決め治具の高さ位置
を調整することで、作業者によるワークセット作業が容
易となる。さらに、この高さ位置を調整する際には、現
在ワークをセットしようとしている位置決め治具以外の
位置決め治具の高さを低くすることで、ワークセットに
使用する位置決め治具が、作業者にとって明確になりワ
ークセット作業が容易となる。さらに、位置決め治具
を、ワークをセットするときと、ワークを加工するとき
とでそれぞれ対応した適正な上下高さに設定すること
で、作業性が向上する。また、サイドメンバとクロスメ
ンバとで組上がったリアフレーム上に組み付けられるリ
アフロアパネルを位置決めする際には、リアフレームは
サイドメンバに対してのみ対応する位置決め治具で位置
決め保持しておき、クロスメンバを位置決め保持した位
置決め治具を、前後左右あるは上下に適宜移動させてリ
アフロアパネルの位置決め保持に利用する。
自動車のリアフロアを構成するリアフレームの構成部品
であるクロスメンバを位置決め保持する位置決め治具
を、サイドメンバの延長方向に沿って作業者のワークセ
ット作業領域側に移動させることで、作業者はクロスメ
ンバの位置決め治具へのセット作業が容易となる。ま
た、このワークセット時には、位置決め治具の高さ位置
を調整することで、作業者によるワークセット作業が容
易となる。さらに、この高さ位置を調整する際には、現
在ワークをセットしようとしている位置決め治具以外の
位置決め治具の高さを低くすることで、ワークセットに
使用する位置決め治具が、作業者にとって明確になりワ
ークセット作業が容易となる。さらに、位置決め治具
を、ワークをセットするときと、ワークを加工するとき
とでそれぞれ対応した適正な上下高さに設定すること
で、作業性が向上する。また、サイドメンバとクロスメ
ンバとで組上がったリアフレーム上に組み付けられるリ
アフロアパネルを位置決めする際には、リアフレームは
サイドメンバに対してのみ対応する位置決め治具で位置
決め保持しておき、クロスメンバを位置決め保持した位
置決め治具を、前後左右あるは上下に適宜移動させてリ
アフロアパネルの位置決め保持に利用する。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ワークを位置
決め保持する位置決め治具を、ワークが加工されるとき
の正規の位置に対し、作業者がセットしやすいよう作業
者側に移動させるようしたため、作業者による位置決め
治具へのワークのセット作業が容易となる。
決め保持する位置決め治具を、ワークが加工されるとき
の正規の位置に対し、作業者がセットしやすいよう作業
者側に移動させるようしたため、作業者による位置決め
治具へのワークのセット作業が容易となる。
【0027】請求項2の発明によれば、作業者によるワ
ークセット作業領域から遠い位置にある位置決め治具
を、作業者側に移動させるようにしたため、ワークセッ
ト作業が容易となる。
ークセット作業領域から遠い位置にある位置決め治具
を、作業者側に移動させるようにしたため、ワークセッ
ト作業が容易となる。
【0028】請求項3の発明によれば、クロスメンバを
位置決め保持する位置決め治具を、作業者側に移動させ
るようにしたため、作業者による位置決め治具へのクロ
スメンバのセット作業が容易となる。
位置決め保持する位置決め治具を、作業者側に移動させ
るようにしたため、作業者による位置決め治具へのクロ
スメンバのセット作業が容易となる。
【0029】請求項4の発明によれば、ワークを位置決
め保持する位置決め治具を、ワークが加工されるときの
正規の高さ位置に対し、作業者がセットしやすいよう高
さ位置を調整するようにしたため、作業者による位置決
め治具へのワークのセット作業が容易となる。
め保持する位置決め治具を、ワークが加工されるときの
正規の高さ位置に対し、作業者がセットしやすいよう高
さ位置を調整するようにしたため、作業者による位置決
め治具へのワークのセット作業が容易となる。
【0030】請求項5の発明によれば、ワークをセット
するときの位置決め治具が、他の位置決め治具に対して
高さ位置が変化しているので、作業者によるワークのセ
ット作業が容易となる。
するときの位置決め治具が、他の位置決め治具に対して
高さ位置が変化しているので、作業者によるワークのセ
ット作業が容易となる。
【0031】請求項6の発明によれば、ワークを位置決
め保持する位置決め治具は、ワークをセットするとき
と、ワークを加工するときとでそれぞれ対応した適正な
上下高さに変化させるようにしたため、ワークセット作
業およびワーク加工作業を効率よく行うことができる。
め保持する位置決め治具は、ワークをセットするとき
と、ワークを加工するときとでそれぞれ対応した適正な
上下高さに変化させるようにしたため、ワークセット作
業およびワーク加工作業を効率よく行うことができる。
【0032】請求項7の発明によれば、ロボットによる
溶接作業領域は、作業者によるワークセット作業領域に
比べ高い位置となるので、溶接加工時での位置決め治具
の高さを、ワークセット時よりも高くすることで、溶接
作業性が向上する。
溶接作業領域は、作業者によるワークセット作業領域に
比べ高い位置となるので、溶接加工時での位置決め治具
の高さを、ワークセット時よりも高くすることで、溶接
作業性が向上する。
【0033】請求項8の発明によれば、リアフロアパネ
ルを位置決め保持する際に、リアフレームのクロスメン
バに対する位置決め保持に使用した位置決め治具を利用
するようにしたので、位置決め治具の有効利用が図れ
る。
ルを位置決め保持する際に、リアフレームのクロスメン
バに対する位置決め保持に使用した位置決め治具を利用
するようにしたので、位置決め治具の有効利用が図れ
る。
【0034】請求項9の発明によれば、自動車のリアフ
ロアの各構成部品をそれぞれ位置決め保持する位置決め
治具を、それぞれ別々に前後左右方向および上下方向に
移動可能としたたため、各構成部品の位置決め治具への
セット作業が容易になるなど作業性を向上させることが
できる。
ロアの各構成部品をそれぞれ位置決め保持する位置決め
治具を、それぞれ別々に前後左右方向および上下方向に
移動可能としたたため、各構成部品の位置決め治具への
セット作業が容易になるなど作業性を向上させることが
できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
面に基づき説明する。
【0036】図1は、この発明の実施の一形態に係わる
製品組立装置として車体組立装置の平面図、図2は同正
面断面図、図3は図2の右側面断面図である。この車体
組立装置は、前記図11に示したリアフレーム1および
リアフロアパネル3からなるリアフロアの組立を行うも
のであり、ワークセット工程Sと、ワーク加工工程T
と、ワーク搬出工程Uとから主として構成される。これ
らの各工程間にわたり施設されているガイドレール14
は、床面Fを掘削して設けたピットP内に設置されてい
る。
製品組立装置として車体組立装置の平面図、図2は同正
面断面図、図3は図2の右側面断面図である。この車体
組立装置は、前記図11に示したリアフレーム1および
リアフロアパネル3からなるリアフロアの組立を行うも
のであり、ワークセット工程Sと、ワーク加工工程T
と、ワーク搬出工程Uとから主として構成される。これ
らの各工程間にわたり施設されているガイドレール14
は、床面Fを掘削して設けたピットP内に設置されてい
る。
【0037】ワークセット工程Sでは、作業者によりワ
ークが位置決め治具15に位置決めセットされ、ワーク
加工工程Tでは、セットされたワーク相互が溶接用ロボ
ット17により溶接作業がなされ、ワーク搬出工程Uで
は、加工後のワーク、すなわちリアフロア19が搬出用
ロボット21により、フロアメインFMを組み立てるメ
イン組立ラインMLに搬出される。
ークが位置決め治具15に位置決めセットされ、ワーク
加工工程Tでは、セットされたワーク相互が溶接用ロボ
ット17により溶接作業がなされ、ワーク搬出工程Uで
は、加工後のワーク、すなわちリアフロア19が搬出用
ロボット21により、フロアメインFMを組み立てるメ
イン組立ラインMLに搬出される。
【0038】ワークセット工程Sには、第1のスライド
ベース23がワーク加工工程Tとの間を前記ガイドレー
ル14に沿って移動可能に設けられており、この第1の
スライドベース23上に、前記した位置決め治具15が
複数設置されている。この位置決め治具15は、前記図
11に示したリアフレーム1におけるサイドメンバ5,
7およびクロスメンバ9,11,13並びにリアフロア
パネル3をそれぞれ位置決めするものが各別に設けられ
ている。
ベース23がワーク加工工程Tとの間を前記ガイドレー
ル14に沿って移動可能に設けられており、この第1の
スライドベース23上に、前記した位置決め治具15が
複数設置されている。この位置決め治具15は、前記図
11に示したリアフレーム1におけるサイドメンバ5,
7およびクロスメンバ9,11,13並びにリアフロア
パネル3をそれぞれ位置決めするものが各別に設けられ
ている。
【0039】位置決め治具15は、図3に示すように、
ワークに形成した位置決め孔に挿入されて位置決めする
位置決めピン25を上端に備えたブラケット27が、治
具本体29に対して上下動可能である。位置決めピン2
5は、図示していないが内部に引き込み式のクランプ爪
が設けられており、クランプ爪がワークの上面を下方に
押し付けることで、ワークが固定される。また、位置決
め治具15として、後述する図5で示されているよう
に、クランプアーム30を用いてワークの表裏両面をク
ランプ保持する構成のものもある。
ワークに形成した位置決め孔に挿入されて位置決めする
位置決めピン25を上端に備えたブラケット27が、治
具本体29に対して上下動可能である。位置決めピン2
5は、図示していないが内部に引き込み式のクランプ爪
が設けられており、クランプ爪がワークの上面を下方に
押し付けることで、ワークが固定される。また、位置決
め治具15として、後述する図5で示されているよう
に、クランプアーム30を用いてワークの表裏両面をク
ランプ保持する構成のものもある。
【0040】上記したよなうな位置決め治具15は、位
置決めピン25を二つ備えるものや、位置決めピン25
とクランプアーム30の双方を備えるものなど、多種の
ものがある。これらはワークに応じて最適なものが使用
されるようになっている。
置決めピン25を二つ備えるものや、位置決めピン25
とクランプアーム30の双方を備えるものなど、多種の
ものがある。これらはワークに応じて最適なものが使用
されるようになっている。
【0041】位置決めピン25やクランプアーム30を
備えたブラケット27の上下動は、次のようにしてなさ
れる。治具本体29の上部に設けたモータ31の回転
が、プーリおよびベルトからなる動力伝達機構33を介
し、治具本体29内にて上下方向に延長された回転可能
な図示しないボールねじに伝達され、このボールねじに
螺合している図示しないナットがボールねじの回転によ
り上下動することで、ナットに固定されたブラケット2
7が上下動する。
備えたブラケット27の上下動は、次のようにしてなさ
れる。治具本体29の上部に設けたモータ31の回転
が、プーリおよびベルトからなる動力伝達機構33を介
し、治具本体29内にて上下方向に延長された回転可能
な図示しないボールねじに伝達され、このボールねじに
螺合している図示しないナットがボールねじの回転によ
り上下動することで、ナットに固定されたブラケット2
7が上下動する。
【0042】上記した位置決め治具15は、第1の駆動
装置37によって図3中で左右方向に移動可能であると
ともに、その下部の前記第1のスライドベース23上に
設置されている第2の駆動装置39によって図2中で左
右方向に移動可能である。但し、図3において、左右方
向の中央の位置決め治具15については、第1の駆動機
構37は設けられていない。
装置37によって図3中で左右方向に移動可能であると
ともに、その下部の前記第1のスライドベース23上に
設置されている第2の駆動装置39によって図2中で左
右方向に移動可能である。但し、図3において、左右方
向の中央の位置決め治具15については、第1の駆動機
構37は設けられていない。
【0043】第1,第2の各駆動機構37,39は、前
記したブラケット27が上下動する機構と同様な機構を
採用している。すなわち、第1の駆動機構37は、モー
タの駆動によりボールねじが回転し、ボールねじに螺合
しているナットと一体の治具本体29が図3中で左右方
向に移動する。第2の駆動機構39は、モータの駆動に
よりボールねじが回転し、ボールねじに螺合しているナ
ットと一体の第1の駆動機構37が図2中で左右方向に
移動する。
記したブラケット27が上下動する機構と同様な機構を
採用している。すなわち、第1の駆動機構37は、モー
タの駆動によりボールねじが回転し、ボールねじに螺合
しているナットと一体の治具本体29が図3中で左右方
向に移動する。第2の駆動機構39は、モータの駆動に
よりボールねじが回転し、ボールねじに螺合しているナ
ットと一体の第1の駆動機構37が図2中で左右方向に
移動する。
【0044】次に、上記したワークセット工程Sにおけ
る、リアフレーム1を構成するサイドメンバ5,7およ
びクロスメンバ9,11,13の位置決め治具15への
セット作業について説明する。
る、リアフレーム1を構成するサイドメンバ5,7およ
びクロスメンバ9,11,13の位置決め治具15への
セット作業について説明する。
【0045】まず最初に、中央2本のクロスメンバ1
1,13をセットするが、これに対応する位置決め治具
15は、図4に示す平面図および図4のA−A断面図で
ある図5に示すように、クロスメンバ11については位
置決め治具1511、クロスメンバ13については位置決
め治具1513としてそれぞれ示している。なお、図5で
は、位置決め治具1513を省略してある。
1,13をセットするが、これに対応する位置決め治具
15は、図4に示す平面図および図4のA−A断面図で
ある図5に示すように、クロスメンバ11については位
置決め治具1511、クロスメンバ13については位置決
め治具1513としてそれぞれ示している。なお、図5で
は、位置決め治具1513を省略してある。
【0046】そしれこれらの位置決め治具1511および
1513の図4での位置は、ここにセットされるクロスメ
ンバ11,13が、後からセットされるサイドメンバ
5,7およびクロスメンバ9に対する実際の組み付け位
置より図4中で右方向へ、第2の駆動機構39によって
移動している。すなわち、この右方向に位置決め治具1
511および1513を移動させることで、この右方向のピ
ットPの外部にいる作業者43に位置決め治具1511お
よび1513が近づくことになり、このため作業者43に
とっては、クロスメンバ11,13の位置決め治具15
11および1513へのセット作業が容易となる。
1513の図4での位置は、ここにセットされるクロスメ
ンバ11,13が、後からセットされるサイドメンバ
5,7およびクロスメンバ9に対する実際の組み付け位
置より図4中で右方向へ、第2の駆動機構39によって
移動している。すなわち、この右方向に位置決め治具1
511および1513を移動させることで、この右方向のピ
ットPの外部にいる作業者43に位置決め治具1511お
よび1513が近づくことになり、このため作業者43に
とっては、クロスメンバ11,13の位置決め治具15
11および1513へのセット作業が容易となる。
【0047】また、このセット作業の際には、図5でわ
かるように、他の位置決め治具15、すなわちサイドメ
ンバ5,7がセットされる位置決め治具155,157は
下降しており、同様にしてクロスメンバ9がセットされ
る位置決め治具159も下降しており、位置決め治具1
511および1513のみ上昇させてある。これにより2本
のクロスメンバ11,13をセットする位置決め治具1
511および1513が明確となりセット作業が容易とな
る。また、この位置決め治具1511および1513の高さ
位置は、クロスメンバ11,13をセットする際に、作
業者43にとって作業しやすい高さ位置となるよう、モ
ータ31の駆動により調整することで、さらにセット作
業が容易となる。
かるように、他の位置決め治具15、すなわちサイドメ
ンバ5,7がセットされる位置決め治具155,157は
下降しており、同様にしてクロスメンバ9がセットされ
る位置決め治具159も下降しており、位置決め治具1
511および1513のみ上昇させてある。これにより2本
のクロスメンバ11,13をセットする位置決め治具1
511および1513が明確となりセット作業が容易とな
る。また、この位置決め治具1511および1513の高さ
位置は、クロスメンバ11,13をセットする際に、作
業者43にとって作業しやすい高さ位置となるよう、モ
ータ31の駆動により調整することで、さらにセット作
業が容易となる。
【0048】2本のクロスメンバ11,13が位置決め
保持された位置決め治具1511および1513は、クロス
メンバ11,13が、図6に示すように、サイドメンバ
5,7およびクロスメンバ9に対する実際の組み付け位
置となるよう第2の駆動機構39の駆動により後退させ
る。図7は、図6のB矢視図である。但し、この図7で
は、すべての位置決め治具15を図示しているわけでは
なく、互いに重なり合うものなどは省略してある。
保持された位置決め治具1511および1513は、クロス
メンバ11,13が、図6に示すように、サイドメンバ
5,7およびクロスメンバ9に対する実際の組み付け位
置となるよう第2の駆動機構39の駆動により後退させ
る。図7は、図6のB矢視図である。但し、この図7で
は、すべての位置決め治具15を図示しているわけでは
なく、互いに重なり合うものなどは省略してある。
【0049】その後、サイドメンバ5,7をピットPの
両側(図6中で上下両側)から作業者43が対応するそ
れぞれ三つの位置決め治具155,157にセットする。
このとき位置決め治具155,157の高さは、作業者4
3にとって作業しやすい高さ位置となるよう、モータ3
1の駆動により調整する。
両側(図6中で上下両側)から作業者43が対応するそ
れぞれ三つの位置決め治具155,157にセットする。
このとき位置決め治具155,157の高さは、作業者4
3にとって作業しやすい高さ位置となるよう、モータ3
1の駆動により調整する。
【0050】最後に、1本のクロスメンバ9をそれに対
応する三つの位置決め治具159に、クロスメンバ1
1,13をセットした位置から作業者43がセットす
る。このとき位置決め治具159の高さも、作業者43
にとって作業しやすい高さ位置となるよう、モータ31
の駆動により調整する。
応する三つの位置決め治具159に、クロスメンバ1
1,13をセットした位置から作業者43がセットす
る。このとき位置決め治具159の高さも、作業者43
にとって作業しやすい高さ位置となるよう、モータ31
の駆動により調整する。
【0051】リアフレーム1を構成する3本のクロスメ
ンバ9,11,13および2本のサイドメンバ5,7が
すべてそれぞれに対応する位置決め治具15に位置決め
セットされかつ、クランプ爪によりクランプ固定された
ら、図2に示す第1のスライドベース23がワークセッ
ト工程Sからワーク加工工程Tへ移動し、ここで、溶接
用ロボット17により溶接作業を行い、リアフレーム1
を組み立てる。
ンバ9,11,13および2本のサイドメンバ5,7が
すべてそれぞれに対応する位置決め治具15に位置決め
セットされかつ、クランプ爪によりクランプ固定された
ら、図2に示す第1のスライドベース23がワークセッ
ト工程Sからワーク加工工程Tへ移動し、ここで、溶接
用ロボット17により溶接作業を行い、リアフレーム1
を組み立てる。
【0052】ここで、溶接用ロボット17による溶接作
業領域は、作業者43によるワークセット作業領域に比
べ高い位置となるので、位置決め治具15を、ワークセ
ット時よりも高い位置となるようモータ31の駆動によ
り上昇させておく。これにより、溶接用ロボット17に
おける溶接ガンの挿入性が向上して溶接打点域が広が
り、溶接作業性が向上する。
業領域は、作業者43によるワークセット作業領域に比
べ高い位置となるので、位置決め治具15を、ワークセ
ット時よりも高い位置となるようモータ31の駆動によ
り上昇させておく。これにより、溶接用ロボット17に
おける溶接ガンの挿入性が向上して溶接打点域が広が
り、溶接作業性が向上する。
【0053】リアフレーム1に組み付けるリアフロアパ
ネル3は、ワークセット工程Sの側部(図1中で下部
側)に配置されたパネル加工部45にて、作業者43に
よる各種の構成部品、すならちリアフロアフロントおよ
びリアフロアリアの位置決め治具47へのセット作業
と、溶接兼ハンドリングロボット49による両構成部品
相互の溶接接合作業がなされる。
ネル3は、ワークセット工程Sの側部(図1中で下部
側)に配置されたパネル加工部45にて、作業者43に
よる各種の構成部品、すならちリアフロアフロントおよ
びリアフロアリアの位置決め治具47へのセット作業
と、溶接兼ハンドリングロボット49による両構成部品
相互の溶接接合作業がなされる。
【0054】溶接兼ハンドリングロボット49は、図1
および図3に示すように、ワークセット工程Sの一端部
を跨るようにして設置された架台51上に設置されてお
り、図示しない溶接ガンと、バキュームパッドを備えた
把持ハンド55とを持ち換えてそれぞれの作業を行う。
および図3に示すように、ワークセット工程Sの一端部
を跨るようにして設置された架台51上に設置されてお
り、図示しない溶接ガンと、バキュームパッドを備えた
把持ハンド55とを持ち換えてそれぞれの作業を行う。
【0055】溶接兼ハンドリングロボット49は、溶接
ガン53によりリアフロアパネル3を組み付けたら、把
持ハンド55によってこのリアフロアパネル3を把持
し、リアフレーム1が位置決めされているワーク加工工
程Tに搬送し、第1のスライドベース23上の対応する
位置決め治具15にセットする。
ガン53によりリアフロアパネル3を組み付けたら、把
持ハンド55によってこのリアフロアパネル3を把持
し、リアフレーム1が位置決めされているワーク加工工
程Tに搬送し、第1のスライドベース23上の対応する
位置決め治具15にセットする。
【0056】ところで、ワーク加工工程Tにて位置決め
固定されているリアフレーム1は、各構成部品相互が溶
接固定されて剛性が高まっているので、各構成部品すべ
てを位置決め治具15にて位置決め保持する必要がな
い。そこで、位置決め治具155,157によるサイドメ
ンバ5,7に対する位置決め保持のみとし、クロスメン
バ9,11,13に対する位置決め治具159,1511
および1513による位置決め保持を解除しておく。
固定されているリアフレーム1は、各構成部品相互が溶
接固定されて剛性が高まっているので、各構成部品すべ
てを位置決め治具15にて位置決め保持する必要がな
い。そこで、位置決め治具155,157によるサイドメ
ンバ5,7に対する位置決め保持のみとし、クロスメン
バ9,11,13に対する位置決め治具159,1511
および1513による位置決め保持を解除しておく。
【0057】そして、上記解除した位置決め治具1
59,1511および1513のうちリアフロアパネル3の
位置決めに適当な、例えば位置決め治具1511を適宜移
動させることで、図8に示すように、この位置決め治具
1511と位置決め治具153とで、前記パネル加工部4
5から搬送されてきたリアフロアパネル3を位置決め保
持する。このとき、クロスメンバ13を位置決めしてい
た位置決め治具1513は、リアフロアパネル3と干渉す
る恐れがあるので、図8中で上下方向両側に移動させて
ある。
59,1511および1513のうちリアフロアパネル3の
位置決めに適当な、例えば位置決め治具1511を適宜移
動させることで、図8に示すように、この位置決め治具
1511と位置決め治具153とで、前記パネル加工部4
5から搬送されてきたリアフロアパネル3を位置決め保
持する。このとき、クロスメンバ13を位置決めしてい
た位置決め治具1513は、リアフロアパネル3と干渉す
る恐れがあるので、図8中で上下方向両側に移動させて
ある。
【0058】また、ワーク加工工程Tにおけるワーク搬
送工程U側の両サイドには、図11に示したリアフロア
パネル3の後端の位置決め孔3aに、ワーク搬送工程U
側から位置決めピン57aが挿入されて位置決めする位
置決め治具57が一対設置されている。
送工程U側の両サイドには、図11に示したリアフロア
パネル3の後端の位置決め孔3aに、ワーク搬送工程U
側から位置決めピン57aが挿入されて位置決めする位
置決め治具57が一対設置されている。
【0059】リアフロアパネル3が位置決め治具1
511,153および57により位置決め固定されたら、
溶接用ロボット17により、リアフレーム1とリアフロ
アパネル3とを溶接固定してリアフロア19を得る。
511,153および57により位置決め固定されたら、
溶接用ロボット17により、リアフレーム1とリアフロ
アパネル3とを溶接固定してリアフロア19を得る。
【0060】溶接作業が終了したら、位置決め治具15
11,153および57によるリアフロア19に対する位
置決め保持を解除した後、4台の溶接用ロボット17の
溶接ガンで、リアフロア19の四隅を把持して持ち上
げ、第1のスライドベース23をワークセット工程Sへ
戻す。
11,153および57によるリアフロア19に対する位
置決め保持を解除した後、4台の溶接用ロボット17の
溶接ガンで、リアフロア19の四隅を把持して持ち上
げ、第1のスライドベース23をワークセット工程Sへ
戻す。
【0061】一方、上記第1のスライドベース23のほ
かに、ガイドレール14上には、ワーク加工工程Tとワ
ーク搬出工程Uとの間を移動可能な第2のスライドベー
ス59が移動可能に設けられており、このスライドベー
ス59上には、図9および図10に示すように、位置決
め治具61および63が設置されている。
かに、ガイドレール14上には、ワーク加工工程Tとワ
ーク搬出工程Uとの間を移動可能な第2のスライドベー
ス59が移動可能に設けられており、このスライドベー
ス59上には、図9および図10に示すように、位置決
め治具61および63が設置されている。
【0062】位置決め治具61および63は、位置決め
治具15と同様に、モータとボールねじによる駆動機構
65によってブラケット67が上下動する。ブラケット
67は、上部が二股に分岐して、一方にリアフロアパネ
ル3の位置決め孔3bに挿入される位置決めピン69
が、他方にリアフロアパネル3の受け面3cが載置され
る受け部71がそれぞれ設けられている。位置決めピン
69には、位置決めピン15と同様なクランプ爪が設け
られている。
治具15と同様に、モータとボールねじによる駆動機構
65によってブラケット67が上下動する。ブラケット
67は、上部が二股に分岐して、一方にリアフロアパネ
ル3の位置決め孔3bに挿入される位置決めピン69
が、他方にリアフロアパネル3の受け面3cが載置され
る受け部71がそれぞれ設けられている。位置決めピン
69には、位置決めピン15と同様なクランプ爪が設け
られている。
【0063】上記した位置記決め治具61,63を備え
た第2のスライドベース59が、ワーク加工工程Tにあ
る状態で、溶接用ロボット17は溶接ガンによって把持
しているリアフロア19を下降させ、位置決め治具6
1,63に位置決めセットする。この状態で、溶接用ロ
ボット17により適宜増打溶接を行う。
た第2のスライドベース59が、ワーク加工工程Tにあ
る状態で、溶接用ロボット17は溶接ガンによって把持
しているリアフロア19を下降させ、位置決め治具6
1,63に位置決めセットする。この状態で、溶接用ロ
ボット17により適宜増打溶接を行う。
【0064】増打溶接後は、第2のスライドベース59
を、図1および図2の二点鎖線で示すように、ワーク搬
出工程Uに移動させ、搬出用ロボット21がその把持ハ
ンド73でリアフロア19を把持し、図1に示されてい
る増打用スタンド75に移送して増打溶接したり、ある
いはスタッド溶接機77にてスタッドボルトを溶着する
などした後、フロアメインFMを組み立てるメイン組立
ラインMLに搬出する。
を、図1および図2の二点鎖線で示すように、ワーク搬
出工程Uに移動させ、搬出用ロボット21がその把持ハ
ンド73でリアフロア19を把持し、図1に示されてい
る増打用スタンド75に移送して増打溶接したり、ある
いはスタッド溶接機77にてスタッドボルトを溶着する
などした後、フロアメインFMを組み立てるメイン組立
ラインMLに搬出する。
【図1】この発明の実施の一形態を示す車体組立装置の
平面図である。
平面図である。
【図2】図1の車体組立装置の正面断面図である。
【図3】図2の右側面断面図である。
【図4】図1の車体組立装置で2本のクロスメンバ用の
位置決め治具を移動させた状態を示す平面図である。
位置決め治具を移動させた状態を示す平面図である。
【図5】図4のA−A矢視断面図である。
【図6】図1の車体組立装置でリアフレームの構成部品
すべてを位置決め治具にセットした状態を示す平面図で
ある。
すべてを位置決め治具にセットした状態を示す平面図で
ある。
【図7】図6のB矢視側面図である。
【図8】図1の車体組立装置でリアフレーム上にて、リ
アフロアパネルを対応する位置決め治具にセットした状
態を示す平面図である。
アフロアパネルを対応する位置決め治具にセットした状
態を示す平面図である。
【図9】図1の車体組立装置でリアフロアを位置決め保
持する位置決め治具の正面図である。
持する位置決め治具の正面図である。
【図10】図1の車体組立装置でリアフロアを位置決め
保持する他の位置決め治具の正面図である。
保持する他の位置決め治具の正面図である。
【図11】図1の車体組立装置で組み立てられるリアフ
ロアの構成部品であるリアフレームおよびリアフロアパ
ネルの斜視図である。
ロアの構成部品であるリアフレームおよびリアフロアパ
ネルの斜視図である。
1 リアフレーム 3 リアフロアパネル(ワーク) 5,7 サイドメンバ(ワーク) 9,11,13 クロスメンバ(ワーク) 15 位置決め治具 17 溶接用ロボット 19 リアフロア 43 作業者
Claims (9)
- 【請求項1】 ワークを位置決め保持する位置決め治具
を、前記ワークが加工されるときの正規の位置に対し、
作業者がセットしやすいよう作業者側に移動させること
を特徴とする製品組立方法。 - 【請求項2】 ワークは、他のワークと溶接加工により
結合されるもので、この溶接加工時での前記ワークに対
応する位置決め治具が、位置決め治具周囲の作業者によ
るワークセット作業領域から遠い位置にあることを特徴
とする請求項1記載の製品組立方法。 - 【請求項3】 作業者のワークセット作業領域から遠い
位置にあるワークは、自動車のリアフロアにおけるサイ
ドメンバ相互を連結するクロスメンバであることを特徴
とする請求項2記載の製品組立方法。 - 【請求項4】 ワークを位置決め保持する位置決め治具
を、前記ワークが加工されるときの正規の高さ位置に対
し、作業者がセットしやすいよう高さ位置を調整するこ
とを特徴とする製品組立方法。 - 【請求項5】 相互に組み付けられる複数のワークをそ
れぞれ位置決め保持する複数の位置決め治具を備え、前
記ワークがセットされるときの位置決め治具と、他の位
置決め治具とで上下高さを変化させることを特徴とする
製品組立方法。 - 【請求項6】 ワークを位置決め保持する位置決め治具
を、前記ワークがセットされるときと、セットされたワ
ークが加工されるときとで、上下高さを変化させること
を特徴とする製品組立方法。 - 【請求項7】 ワークに対する加工は、ロボットを用い
た溶接加工であり、この溶接加工時での位置決め治具の
高さを、ワークセット時よりも高くすることを特徴とす
る請求項6記載の製品組立方法。 - 【請求項8】 自動車のリアフロアを構成するリアフレ
ームの構成部品であるサイドメンバおよびこのサイドメ
ンバ相互を連結するクロスメンバを、それぞれ対応する
位置決め治具にて位置決め保持した状態で溶接加工によ
り相互に接合固定し、接合固定したリアフレームに対
し、前記サイドメンバに対してのみ対応する位置決め治
具で位置決め保持し、このリアフレーム上に、前記リア
フロアを構成するリアフロアパネルを、前記クロスメン
バを位置決め保持した位置決め治具を適宜移動させて位
置決め保持させることを特徴とする製品組立方法。 - 【請求項9】 自動車のリアフロアの各構成部品をそれ
ぞれ位置決め保持する位置決め治具を設け、この各位置
決め治具を、それぞれ別々に前後左右方向および上下方
向に移動可能としたことを特徴とする製品組立装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22411899A JP3928308B2 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 製品組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22411899A JP3928308B2 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 製品組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001047338A true JP2001047338A (ja) | 2001-02-20 |
JP3928308B2 JP3928308B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=16808832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22411899A Expired - Fee Related JP3928308B2 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 製品組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3928308B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005262304A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 鉄道車両の屋根構体のスポット溶接用治具 |
CN101829873A (zh) * | 2010-04-14 | 2010-09-15 | 无锡市中捷减震器有限公司 | 小型汽车变速箱支架的第二次焊接夹具 |
CN108581333A (zh) * | 2018-06-30 | 2018-09-28 | 浙江拓为汽车部件有限公司 | 一次装夹焊接高效的前副车架焊接夹具 |
CN110202306A (zh) * | 2019-06-11 | 2019-09-06 | 广西汽车集团有限公司 | 一种副车架焊接工装 |
KR20210126887A (ko) * | 2020-04-13 | 2021-10-21 | 한화솔루션 주식회사 | 차량의 트럭 베드를 제작하기 위한 지그 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102248346B (zh) * | 2011-06-24 | 2014-02-26 | 浙江金刚汽车有限公司 | 一种汽车后地板纵梁夹具 |
-
1999
- 1999-08-06 JP JP22411899A patent/JP3928308B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005262304A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 鉄道車両の屋根構体のスポット溶接用治具 |
CN101829873A (zh) * | 2010-04-14 | 2010-09-15 | 无锡市中捷减震器有限公司 | 小型汽车变速箱支架的第二次焊接夹具 |
CN108581333A (zh) * | 2018-06-30 | 2018-09-28 | 浙江拓为汽车部件有限公司 | 一次装夹焊接高效的前副车架焊接夹具 |
CN110202306A (zh) * | 2019-06-11 | 2019-09-06 | 广西汽车集团有限公司 | 一种副车架焊接工装 |
KR20210126887A (ko) * | 2020-04-13 | 2021-10-21 | 한화솔루션 주식회사 | 차량의 트럭 베드를 제작하기 위한 지그 |
KR102341268B1 (ko) * | 2020-04-13 | 2021-12-17 | 한화솔루션 주식회사 | 차량의 트럭 베드를 제작하기 위한 지그 |
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---|---|
JP3928308B2 (ja) | 2007-06-13 |
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JP2005095969A (ja) | ワーク把持装置およびワーク把持方法 |
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