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JP2001041730A - リニヤスケール - Google Patents

リニヤスケール

Info

Publication number
JP2001041730A
JP2001041730A JP11212040A JP21204099A JP2001041730A JP 2001041730 A JP2001041730 A JP 2001041730A JP 11212040 A JP11212040 A JP 11212040A JP 21204099 A JP21204099 A JP 21204099A JP 2001041730 A JP2001041730 A JP 2001041730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scale
main scale
gap
light
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11212040A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahisa Kamihira
貴久 上平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Corp filed Critical Futaba Corp
Priority to JP11212040A priority Critical patent/JP2001041730A/ja
Publication of JP2001041730A publication Critical patent/JP2001041730A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニヤスケールのギャップ調整を容易に行え
るようにすること。 【解決手段】 メインスケール基板50に反射板52を
取り付けると共に、メインスケール基板50に沿って移
動可能なホルダ60にギャップ調整用の反射型検出素子
62を設ける。そして、反射型検出素子62で検出され
る検出出力に基づいて、メインスケール基板50とホル
ダ60との間のギャップdが適正範囲内かどうかの判定
を行い、適正範囲内の時はインジケータ63を点灯させ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二物体間の相対移
動量を測定するリニヤスケールに関わり、特に工作機械
等に設置する際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械等において、被加工物に対する
工具の相対移動量を正確に測定することは、精密加工を
行う上で極めて重要であり、このための測定装置が種々
製品化されている。精密加工を行う際に使用されている
計測装置としては、被計測装置部の移動量を検出する回
転機構を利用したエンコーダや、光学格子を2枚重ね合
わせることにより得られるモアレ縞を利用した光学式ス
ケール等が従来から知られている。
【0003】図8は、従来の光学式リニヤスケールによ
る計測装置110と、その計測結果を表示する表示装置
を組み合わせた計測表示装置の概要を示したものであ
る。この図において、101は後で説明するように微細
な間隔で長手方向に目盛が付けられているメインスケー
ルであり、計測装置110には、このメインスケール1
01と相対的に移動可能に配置した、後述するインデッ
クススケールを備えている。
【0004】このような計測表示装置では、メインスケ
ール101とインデックススケールの相対的な移動によ
って発生するモアレ縞を光学的に検出して、そのモアレ
縞を電気信号に変換すると共に、演算処理をする計測器
を備えることによって、最終的にスケールの1ピッチ内
を内挿するA相パルス信号とB相パルス信号を出力す
る。そして、例えばφ(90度)位相差を有するA相パ
ルス信号とB相パルス信号を伝送線路114a,114
bを介して表示装置120に入力し、パルス個数をA相
パルス信号とB相パルス信号の位相差に応じて、加算及
び減算をしながら計数することにより、スケールの相対
的な移動距離を知るようにしている。また、前記A相パ
ルス信号及びB相パルス信号は、伝送線路121A,1
21Bを介してNCマシーン130等に入力されてサー
ボ基準等に使用されている。
【0005】図9は上記したようなモアレ縞を利用した
光学式リニヤスケールの原理を説明するための図であ
る。この図9に示すように、光学式スケールは、透明の
ガラススケール100の一面に透光部と非透光部が所定
のピッチで配列するよう格子(刻線)を設けたメインス
ケール101と、透明のガラススケール102の一面に
透光部と非透光部が所定のピッチで配列するよう格子
(刻線)を設けたインデックススケール103とを有
し、同図(a)に示すように、このメインスケール10
1にインデックススケール103を微小間隔を持って対
向させると共に、同図(b)に示すように、メインスケ
ール101の格子に対し微小角度傾けられるようにイン
デックススケール103の格子を配置している。
【0006】なお、メインスケール101及びインデッ
クススケール103に設けた格子は、ガラススケール1
00,102にクロム(Cr)を真空蒸着し、エッチン
グすることにより形成された同一ピッチの格子により形
成されている。このように配置すると、図10に示すモ
アレ縞が発生する。このモアレ縞の間隔はWとなり、間
隔W毎に暗い部分あるいは明るい部分が発生する。この
暗い部分あるいは明るい部分は、メインスケール101
に対し、インデックススケール103が相対的に左右に
移動する方向に応じて上から下、あるいは下から上に移
動していく。この場合、メインスケール101及びイン
デックススケール103の格子のピッチをP、相互の傾
斜角度をθ[rad]とすると、モアレ縞の間隔Wは、 W=P/θ と示され、モアレ縞の間隔Wは、光学的に格子間隔Pを
1/θ倍に拡大した間隔とされていることになる。そし
て、格子が1ピッチP移動すると、モアレ縞はWだけ変
位することになり、W内のスリットの透過光や反射光の
変化を読み取ることにより、1ピッチP内の移動量を精
密に測定することができるようになる。
【0007】モアレ縞の変化は図11に示すように、モ
アレ縞の変化を光学的に検出する光電変換素子113を
インデックススケールに設け、メインスケール101の
反対側に光源を設けるようにして、メインスケール10
1に対しインデックススケール103を相対的に移動さ
せながら、この光電変換素子113に流れる電流の変化
を読み取る。
【0008】すなわち、メインスケール101に対して
インデックススケール103がAの状態となっている
と、光電変換素子113に照射される光量は最も多くな
り、光電変換素子113に流れる電流は最大値I1 とな
る。次に、相対的に移動してBの状態になると光電変換
素子113に照射される光量はやや減少し、その電流は
2 となり、更に移動してCの状態になると光電変換素
子113には最も少ない光量が照射され、その電流も最
も小さいI3 となる。そして、更に移動してDの状態に
なると光電変換素子113に照射される光量はやや増加
し、その電流はI 2 となり、Eの状態になるまで移動す
ると、再び最も光量の多い位置となり、その電流は最大
値I1 となる。このように、光電変換素子113に流れ
る電流は正弦波状に変化すると共に、その変化が1周期
経過した時に、格子間隔Pだけメインスケール101と
インデックススケール103とが相対的に移動したこと
になる。
【0009】図12は光電変換素子を使用してモアレ縞
の変換を検出するスケールの原理を示すもので、この図
において、細長いメインスケール101の一面には蒸着
されたクロムにより形成された同一ピッチの格子が刻線
されており、このメインスケール101を抱持するコの
字形ホルダ104の一面にインデックススケール103
が固着されている。このインデックススケール103の
メインスケール101に対向する面には、メインスケー
ル101と同様に蒸着されたクロムにより形成された同
一ピッチの格子が刻線されており、このインデックスス
ケール103の裏側には光電変換素子113が設けられ
ている。
【0010】インデックススケール103は図13に示
すようにコの字形ホルダ104のメインスケール101
の反対側に位置する面に光源105を配置してメインス
ケール101とインデックススケール103を透過する
光を光電変換素子113によって検出するように構成し
ている。そして、メインスケール101とインデックス
スケール103とは互いに移動可能とされている。な
お、光源105をホルダ104の光電変換素子113と
同一側に設け、メインスケール101で反射した光から
モアレ縞を受光することによって、モアレ縞の変化を電
流量の変化とし検出する反射型の検出装置とすることも
できる。
【0011】この光電変換素子113は、通常、検出位
置が異なる位置に2個〜3個設け、互いに90゜の位相
差を有するA相パルス信号とB相パルス信号とが出力さ
れようにして、A相及びB相の2つの信号からスケール
の移動方向と移動距離を測定することができるようにし
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな光学式リニヤスケールを工作機械に設置する場合
は、例えばメインスケール101を設置した後、光電変
換素子113等のエンコーダ部が設けられているエンコ
ーダヘッドを備えたコの字形ホルダ104を取り付ける
ことになる。この場合、コの字形ホルダ104に備えら
れている光電変換素子113で、適正なモアレ縞が検出
できるように、メインスケール101とインデックスス
ケール103との間の隙間(ギャップ)を適正範囲(例
えば1mm±0.2mm)に調整する必要がある。
【0013】図14は従来の光学式リニヤスケールのギ
ャップ調整方法の一例を示した図である。なお、この図
14には反射型の光学式リニヤスケールが示されてい
る。この場合、例えばコの字形ホルダ104のメインス
ケール101側に設けられているエンコーダヘッド11
0には、光電変換素子113や光源105等が設けられ
ており、光源105から送光された光はメインスケール
101で反射され、その反射光を光電変換素子113で
検出するようにしている。
【0014】このような反射型のリニヤスケールにおい
て、メインスケール101とインデックススケール10
3との間のギャップ調整を行う場合は、光電変換素子1
13から出力されるA相及びB相の信号を端子111か
らオシロスコープ200に入力し、オシロスコープ20
0の画面上に表示される波形を見ながらギャップ調整を
行うようにしていた。例えばメインスケール101とイ
ンデックススケール113との間のギャップdが、適正
範囲内であれば、光電変換素子113から出力されるA
相、B相の信号は90゜の位相差となっているため、オ
シロスコープ200にA相、B相の信号を入力すると、
オシロスコープ200に表示されるリサージュ波形は、
所定レベルで円形になる。しかしながら、ギャップdが
適正範囲からずれた位置では、検出されるモアレ縞のピ
ットがずれるため、A相及びB相信号の出力レベルが低
下し、円形のリサージュ波形の大きさが変化(小さく)
なる。
【0015】従って、光学式リニヤスケールのギャップ
調整は、作業者がオシロスコープ200に表示されるリ
サージュ波形を確認しながら、エンコーダヘッド110
をメインスケール101に沿って移動させ、メインスケ
ールの101の全ての計測位置においてメインスケール
101とインデックススケール103との間のギャップ
dが適正範囲内になるように調整するようにした。
【0016】しかしながら、上記したような従来のギャ
ップ調整は、メインスケール101とエンコーダヘッド
110との間のギャップdが適正範囲であるかどうかを
オシロスコープ200により確認しながら行う必要があ
るため、常時、エンコーダヘッド110とオシロスコー
プ200をケーブル210で接続しておかなければなら
ない。このため、リニヤスケールを大型の工作機械に取
り付けた時は、調整作業が非常に面倒であり、また危険
を伴う恐れもあった。
【0017】そこで、本発明は上記したような点を鑑み
てなされたものであり、メインスケールと計測部と間の
ギャップ調整を容易に行うことができるリニヤスケール
を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、長さ方向に等間隔で目盛られている第1の刻線が設
けられているメインスケールと、第1の刻線に対して交
差する第2の刻線が設けられているインデックススケー
ルと、第1の刻線と上記第2の刻線によって発生するモ
アレ縞を検出し、メインスケールとインデックススケー
ルとの間の相対的な移動距離を検出する光電変換部を有
し、メインスケールに対して移動可能に配置された計測
部とを備えているリニヤスケールにおいて、メインスケ
ールと上記計測部との間のギャップを検出するギャップ
検出手段と、ギャップ検出手段の検出出力により、メイ
ンスケールと計測部との間のギャップが適正範囲内か否
かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果を表示す
る表示手段とを備えている。
【0019】そして、ギャップ検出手段は、メインスケ
ールに設けた反射板と、計測部に設けられ、反射板に対
して送光した光の反射光を受光する発光受光手段とによ
って構成するようにした。
【0020】本発明によれば、メインスケールと計測部
との間のギャップを検出するギャップ検出手段の検出出
力により、判定手段でメインスケールと計測部との間の
ギャップが適正範囲内かどうか判定を行い、その判定結
果を表示手段に表示するようにしているため、作業者は
表示手段の表示を見ることでメインスケールと計測部と
の間のギャップが適正範囲内か否かを判断することが可
能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のリニヤスケールの
実施の形態について説明する。本発明は反射型又は透過
型の何れのタイプのリニヤスケールにも適用することが
できるが、本実施の形態では反射型の光学式リニヤスケ
ールに適用した場合を例に挙げて説明する。図1は本実
施の形態の光学式リニヤスケールの概要を示した斜視図
である。この図1において、50は工作機械等に取り付
けられるメインスケール基板を示し、通常は熱膨張係数
の小さいガラス板によって構成されている。このメイン
スケール基板50には、スケールの相対的移動量を検出
するために長手方向に連続したメインスケール51と、
メインスケール基板50とホルダ60との間のギャップ
調整を行う時に用いられる反射板52が取り付けられて
いる。本実施の形態のリニヤスケールは、反射型とされ
ていることから、少なくともメインスケール51の部分
は反射材料によって形成されているものとされる。な
お、その形状は、後述する光源から出力される光を反射
して光電変換素子で検出できる程度の大きさであれば良
く、またその材料も適当な反射率が得られるものであれ
ばどのようなものでも良い。
【0022】60は図示していないがメインスケール基
板50に沿って設置されている軌道に沿って移動可能と
されているホルダ、61はホルダ60に設けられている
インデックススケールの部分を示し、上記メインスケー
ル51の刻線と対応する高さ位置に、先に図9において
説明したようにメインスケール51の刻線に対して斜交
する同一ピッチの刻線が少なくともモアレ縞の1ピッチ
分を検出できるように形成されている。62はメインス
ケール基板50とホルダ60との間のギャップ調整に用
いられる反射型検出素子であり、この反射型検出素子6
2から送出され、メインスケール基板51の反射板52
で反射された反射光を受光して、メインスケール基板5
0とホルダ60との間のギャップを検出するようになさ
れている。63はメインスケール基板51とホルダ60
との間のギャップが適正範囲内かどうか表示する表示手
段として設けられているインジケータを示し、例えばメ
インスケール基板51とホルダ60との間のギャップが
適正範囲内の時は点灯するようにされている。
【0023】図2は本実施の形態の光学式リニヤスケー
ルの構造を説明するための断面図である。この図2に示
すように、ホルダ60には、インデックススケール6
1、光電変換素子64、光源65、及びこの図には示し
ていないが、メインスケール基板50との相対的な移動
距離を測定するための計測部等が設けられている。な
お、計測部の構成については後述する。光電変換素子6
4には、通常、異なる位置に2個〜3個の受光素子が設
けられており、光源65から送出され、メインスケール
51で反射された光とインデックススケール61の刻線
から生成されるモアレ縞を受光してモアレ縞の変化に対
応した電流出力を得、スケールの相対的な移動距離を互
いに90゜の位相差を有するA相及びB相の正弦波状の
信号として出力するようになされている
【0024】さらにホルダ60には、メインスケール基
板50とホルダ60との間のギャップ調整を行う時に用
いられる上記反射型検出素子62が設けられている。反
射型検出素子62は、例えば発光ダイオード等からなる
発光素子62aと、フォトトランジスタ等からなる受光
素子62bによって構成されており、メインスケール基
板50とホルダ60との間のギャップdを調整する時
は、メインスケール基板50に取り付けられている反射
板52にて反射された発光素子62aの反射光を受光素
子62bで受光してメインスケール基板50とホルダ6
0との間のギャップdが適正範囲内かどうか検出してい
る。そして、メインスケール基板50とホルダ60との
間のギャップdが適正範囲内の時は、この図には示して
いないインジケータ63を点灯させるようにしている。
【0025】ここで、上記反射型検出素子62に適用し
て好適な反射型フォトセンサの特性を図3に示す。この
図3に示す反射型フォトセンサ(例えば、商品名CNB
1001,CNB1002)は、発光素子として赤外発
光ダイオードと、受光素子である高感度のフォトトラン
ジスタを、同図(a)に示すように1つの樹脂パッケー
ジで一体化して小型、薄型化したものとされる。また、
このような反射型フォトセンサを反射型検出素子62と
して使用すると、反射面とのギャップdと、受光素子か
ら出力される相対出力電流との関係は、同図(b)に示
すような特性を示すものとされる。従って、図3に示す
ような反射型フォトセンサを本実施の形態のリニヤスケ
ールの反射型検出素子62に用いると、メインスケール
基板50とホルダ60との間のギャップdが適正範囲
(1mm±0.2mm)とされる時に、受光素子で比較
的大きな相対出力電流を得ることができる。
【0026】なお、本実施の形態では、図3に示すよう
な反射型フォトセンサを適用しているが、これはあくま
でも一例であり、反射型検出素子62は上記図3に示し
た反射型フォトセンサに限定されるものはでない。
【0027】よって、本実施の形態のリニヤスケールで
は、反射型検出素子62に上記図3に示したような反射
型フォトセンサを用い、図4に示すように、受光素子6
2bの出力が、所定のスレッショルド値Th以上となる
ギャップdが適正範囲とされる距離d1≦d≦d2にお
いて、インジケータ63(図1参照)をONさせるよう
な信号を出力して、インジケータ63を点灯させるよう
にしている。
【0028】なお、反射板52の大きさは、反射型検出
素子62の発光素子62aから出力され光を反射した際
に受光素子62bで検出できる程度の大きさであれば良
く、その材料も適当な反射率が得られるものであればど
のようなものでも良いが、反射型検出素子62に上記図
3に示したような反射型フォトセンサを用いた場合は、
反射板52の材料は例えばアルミニューム(Al)が好
適とされる。
【0029】このように本実施の形態のリニヤスケール
は、メインスケール基板50に反射板52を設けると共
に、ホルダ60に上記反射板52に対して送光した光の
反射光を受光することができる反射型検出素子62を設
けるようにしている。そして、この反射型検出素子62
にて受光された受光結果に基づいて、メインスケール基
板50とホルダ60との間のギャップdが適正範囲かど
うかの判定を行い、適正範囲内であればインジケータ6
3を点灯させるようにしている。
【0030】これにより、本実施の形態のリニヤスケー
ルを工作機械に設置してギャップ調整を行う場合、作業
者は従来のようにオシロスコープを接続することなく、
ホルダ60に設けられているインジケータ63の点灯状
況を見えるだけで、メインスケール基板50とホルダ6
0との間のギャップdが適正範囲かどうか判断すること
ができるようになるため、ギャップ調整を容易に行うこ
とができるようになる。
【0031】また、本実施の形態のリニヤスケールは、
予めメインスケール基板50に反射板52を取り付け、
またホルダ60に反射型検出素子62を設けるようにし
ているため、例えば当該リニヤスケールを設置後、メイ
ンスケール基板50の取付時のうねりを確認したり、定
期的にギャップ調整を行うといったことが容易になる。
【0032】なお、本実施の形態では反射型の光学式リ
ニヤスケールを例に挙げて説明したが、例えば光源65
をメインスケール51の反対側に配置した透過型の光学
式リニヤスケールにも適用できることは言うまでもな
い。
【0033】図5は、本実施の形態とされるリニヤスケ
ールの主要なブロックの構成を示した図である。この図
5において、発光ダイオード等の光源65から照射され
た光はメインスケール51で反射され、図示しないイン
デックススケール63に刻線されたピッチPの格子を透
過して、光電変換素子であるフォトダイオード64によ
り受光される。フォトダイオード64により受光された
A相の信号及びB相の信号は光電変換アンプ3により増
幅されて、コンパレータ4に印加され2値データとされ
る。この2値データは位置データバックアップカウンタ
5により、ピッチP移動する毎に移動方向に応じて加算
あるいは減算カウントされ、ピッチPを単位とする位置
データとされて処理装置(表示機器)9に供給される。
この処理装置9には次に述べるピッチP内を内挿するデ
ータも供給され、さらに精密なアブソリュート値を測定
及び表示できるようにしている。
【0034】すなわち、光電変換アンプ3からの出力さ
れた前記したA相信号及びB相信号は、アブソリュート
内挿回路6に供給され、このアブソリュート内挿回路6
により前記格子ピッチPを細かく分割する内挿パルスを
計数するよう構成して、この計数パルスをカウンタ25
から出力することによって、ピッチP内を分割した内挿
データを前記処理装置9へ出力する。
【0035】さらに、アブソリュート内挿回路6で位相
変調された信号が印加されているA/B相信号発生器8
からは、後で述べるようにピッチP内を分割した内挿デ
ータをパルスの個数及び位相で示すA相パルス信号、お
よびB相パルス信号として発生し、数値制御(NC)装
置に供給するようにしている。そしてこれらのパルス信
号によって、工作機械の移動方向の制御と移動量を制御
することができるようになされている。
【0036】そして、本実施の形態では、先に述べたよ
うにメインスケール基板50とホルダ60との間のギャ
ップ調整を行うための反射型検出素子として反射型のフ
ォトディテクタ62が設けられている。フォトディテク
タ62の検出出力は、アンプ17にて増幅された後、ギ
ャップ判定部18に出力される。ギャップ判定部18
は、上記図4に示したような判定、例えば上記フォトデ
ィテクタ62からの検出出力が所定のスレッショルドレ
ベルTh以上かどうかの判定を行い、所定のスレッショ
ルドレベルTh以上とされる時に、インジケータ63を
ONするような信号を出力するようにしている。
【0037】なお、本実施の形態ではメインスケール5
1とインデックススケール61に設けられた格子の間隔
Pが40ミクロンである時、上記アブソリュート内挿回
路6に入力されたA相信号あるいはB相信号の一周期に
おいて、40個のパルスを計数するようにしており、分
解能を1ミクロンとした光学式スケールとすることがで
きる。
【0038】アブソリュート内挿回路6は、入力された
A相信号,B相信号のレベルに応じた位相偏移を搬送波
に与える位相変調回路21と、この位相変調回路21の
位相偏移された出力信号の基本波を抽出するローパスフ
ィルタ(LPF)22と、ローパスフィルタ22の出力
信号を2値化するコンパレータ23と、2値化された搬
送波のエッジで計数がスタートされコンパレータ23の
出力信号のエッジにより計数がストップするカウンタ2
5と、カウンタ25で計数されるクロック及び搬送波を
作成するためのクロックを発生するクロック発生器24
と、クロック発生器24のクロックを分周する分周器2
6と、この分周器26の出力より搬送波を発生する搬送
波発生器27とから構成されており、分解能を向上する
ために格子ピッチP内を分割する機能を有する回路であ
る。
【0039】位相変調器21は、例えば特開昭62−1
32104号公報に記載されている構成とされており、
その詳細な構成は図6に示すように、入力されたA相信
号はバッファとして動作するオペアンプOP1を介して
抵抗ネットワークRTに供給されると共に、オペアンプ
OP2により反転されて抵抗ネットワークRTに供給さ
れる。また、B相信号はバッファとして動作するオペア
ンプOP3を介して抵抗ネットワークRTに供給される
と共に、オペアンプOP4により反転されて抵抗ネット
ワークRTに供給される。
【0040】すなわち、A相信号,反転A相信号,B相
信号,反転B相信号を抵抗ネットワークRTにより混合
加算し、位相が反対で同電圧の8分割された混合信号を
作成し、マルチプレクサAMの8つの入力端子(0)〜
(7)にそれぞれ供給している。このマルチプレクサA
Mの入力端子C1,C2,C3には図6(c)に示す選
択信号A,B,Cが入力され、この選択信号A,B,C
によりマルチプレクサAMの入力端子(0)〜(7)が
順次選択されて、出力端子toから図7(a)に示す階
段状の出力信号Sが出力される。このマルチプレクサA
Mから出力される信号Sの周波数は、図7に図示するよ
うに選択信号Cの周期と同一であり、結局のところ、選
択信号Cを搬送波としてその位相をA相信号(B相信
号)のレベルにより平衡変調した出力信号Sがマルチプ
レクサAMから出力されるようになる。すなわち、A相
信号(B相信号)のレベルに応じて位相偏移された搬送
波が出力されるのである。
【0041】このように平衡変調された搬送波はLPF
22に印加されて、図7(b)に示すように滑らかな正
弦波状とされる。この信号は搬送波の周波数の角速度を
ω、格子間隔をp、移動量をxとしたときに S=K・cos(ωt−2π・x/p) によって示される信号となり、スケールの移動量xとピ
ッチpの比x/pが位相の変化として示される信号とな
る。
【0042】以下、本出願人が先に提出した特願平5−
320921号で説明をしたように、コンパレータ23
によってこの信号Sの零レベルの点がエッジとされる2
値信号に変換される。
【0043】そして、例えば、クロック発生器24の出
力を分周器26によって分周した搬送周波数のエッジに
よりカウンタ25の計数をスタートさせ、コンパレータ
23の2値出力の立ち上がりエッジによりカウンタ25
の計数をストップさせると、カウンタ25より格子ピッ
チP内を分割した内挿アブソリュート値を計数値として
検出できるようになる。
【0044】この計数値は、スケールの1ピッチが40
個のクロックによって係数される場合は、例えば1/4
ピッチ移動したときは、10個のクロックをカウンタ2
5が計数する。また、1/2ピッチ移動した時は20個
のクロックを、さらに3/4ピッチ変位したときは30
個のクロックをカウンタ25が計数することになる。
【0045】このように、カウンタ25が計数するクロ
ックの周波数が搬送波周波数の40倍とされていると、
カウンタ25は格子ピッチPを40分割した量だけ移動
する毎に1パルスを計数することになるため、分解能を
40倍にすることができる。したがって、格子ピッチが
40ミクロンの場合は1ミクロンの分解能とすることが
できる。すなわち、内挿されるパルス数は「0〜39」
とされていることになる。なお、搬送波発生回路27に
は分周比が「40」に設定された分周器26により分周
されたクロックが供給されているが、この分周器26の
分周比を例えば「200」に設定すると、0.2ミクロ
ンの分解能にすることもできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリニヤス
ケールは、メインスケールと計測部との間のギャップを
検出するギャップ検出手段の検出出力により、判定手段
でメインスケールと計測部との間のギャップが適正範囲
内かどうかの判定を行い、その判定結果を表示手段に表
示するようにしている。従って、ギャップ調整時は、表
示手段の表示を見るだけで、メインスケールと計測部と
の間のギャップが適正範囲内かどうかわかるため、ギャ
ップ調整を容易に行うことができるようになる。
【0047】また本発明は、ギャップ検出手段として、
予めメインスケールに反射板を取り付けると共に、計測
部に発光受光手段を設けるようにしているため、当該リ
ニヤスケールを工作機械に設置した後でも、例えば定期
的にギャップ調整を行うことが容易になるといった利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のリニヤスケールの概要を
示した斜視図である。
【図2】本実施の形態のリニヤスケールの構造を説明す
るための断面図である。
【図3】ギャップ調整用の反射型検出素子の構造、及び
特性を示した図である。
【図4】ギャップ判定部の判定方法を説明するための図
である。
【図5】本実施の形態のリニヤスケールの主要部のブロ
ック図である。
【図6】位相変調回路の回路図である。
【図7】位相変調回路のタイミング図である。
【図8】リニヤスケールを使用した計測表示装置の概要
を示す模式図である。
【図9】光学式スケールの原理図である。
【図10】モアレ縞の説明図である。
【図11】モアレ縞の移動を示す図である。
【図12】光学式スケールの斜視図である。
【図13】光学式スケールの断面図である。
【図14】従来の光スケールにおけるギャップ調整方法
の説明図である。
【符号の説明】
2 フォトダイオード、3 光電変換アンプ、4 コン
パレータ、5 位置データバックアップカウンタ、6
アブソリュート内挿回路、8 A/B相信号発生部、9
処理回路(表示部)、17 アンプ、18 ギャップ
判定部、50メインスケール基板 、51 メインスケ
ール、52 反射板、60 ホルダ、61 インデック
ススケール、62 反射型検出素子(フォトディテク
タ)、63 インジケータ、64 光電変換素子(フォ
トダイオード)、65 光源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に等間隔で目盛られている第1
    の刻線が設けられているメインスケールと、 上記第1の刻線に対して交差する第2の刻線が設けられ
    ているインデックススケールと、上記第1の刻線と上記
    第2の刻線によって発生するモアレ縞を検出し、上記メ
    インスケールと上記インデックススケールとの間の相対
    的な移動距離を検出する光電変換部を有し、上記メイン
    スケールに対して移動可能に配置された計測部と、 を備えているリニヤスケールにおいて、 上記メインスケールと上記計測部との間のギャップを検
    出するギャップ検出手段と、 上記ギャップ検出手段の検出出力により、上記メインス
    ケールと上記計測部との間のギャップが適正範囲内か否
    かを判定する判定手段と、 上記判定手段の判定結果を表示する表示手段と、 を備えていることを特徴とするリニヤスケール。
  2. 【請求項2】 上記ギャップ検出手段は、 上記メインスケールに設けた反射板と、 上記計測部に設けられ、上記反射板に対して送光した光
    の反射光を受光する発光受光手段と、 によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    リニヤスケール。
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