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JP2001040566A - ノズルピースおよびメルトブロー不織布 - Google Patents

ノズルピースおよびメルトブロー不織布

Info

Publication number
JP2001040566A
JP2001040566A JP20741799A JP20741799A JP2001040566A JP 2001040566 A JP2001040566 A JP 2001040566A JP 20741799 A JP20741799 A JP 20741799A JP 20741799 A JP20741799 A JP 20741799A JP 2001040566 A JP2001040566 A JP 2001040566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
nonwoven fabric
circular
hole
melt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20741799A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kenjo
隆志 見上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tapyrus Co Ltd
Original Assignee
Tonen Tapyrus Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Tapyrus Co Ltd filed Critical Tonen Tapyrus Co Ltd
Priority to JP20741799A priority Critical patent/JP2001040566A/ja
Publication of JP2001040566A publication Critical patent/JP2001040566A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度で、長寿命のフィルタ素材を得るた
め、構成繊維の形状と寸法が大きく異なる不織布を同時
一体的に形成するためのノズルピースおよびそれによっ
て製造されるメルトブロー法不織布を提供。 【解決手段】 ダイ先端部に一列に穿孔されたノズル孔
を有するノズルピースにおいて、円形孔ノズルと異形孔
ノズルが同一線上に併設されているノズルピースであっ
て、異形孔ノズルの辺の長さLと辺の厚みtの比L/t
が1.5〜3.0であり、同一線上に配列している異形
孔ノズルの長辺Lと円形孔ノズルの直径Dの比L/Dが
1.5〜3.0であり、かつ隣接する異形孔ノズルの間
に円形孔ノズルが、2〜4箇所敷設されていることを特
徴とするメルトブロー不織布用ノズルピース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円形孔ノズルと異
形孔ノズルが規則的に配列したメルトブロー不織布用ノ
ズルピースおよびそれを用いて製造された、断面形状の
異なる繊維が交絡してなるメルトブロー不織布に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メルトブロー法による不織布の製造方法
は、古くから知られており、例えばその原理は、U.
S.Naval Research Laborato
ry(Report No.5265,Februar
y,11,1959)によって報告されている。さらに
は、この製造方法を最初に工業化したエクソンケミカル
社の特許である特開昭50−46972号公報、あるい
は報文Melt Blowing−aone−step
web process for new nonw
oven products(Vol.56,No.4
April 1973,Tappi Journa
l)に詳述されている。この技術によれば、図2に示す
様な一定の円形断面、かつ一定の孔径を有するノズルが
ダイ先端に一定のピッチを置いて一直線上に多数設置さ
れたノズルピースを用い、該ノズルピースから、吐出さ
れた溶融ポリマーが高温のジェット気流中にて紡糸さ
れ、比較的均一な直径を持つ極細繊維からなる不織布が
形成される。ここで得られる不織布の繊維径は、メルト
ブロー法の製造条件、たとえば、支配的因子としてダイ
温度、吐出量、エア量などの調節によって一定限界内に
て任意に変更可能であるが、その繊維径は比較的均一で
あり、その繊維径の分布は狭いのが特徴である。
【0003】このような不織布をエアフィルタや液体濾
過フィルタに応用したとき、その捕集効率や精度、寿命
については同一目付重量下においては、不織布の厚みと
繊維径の大小に依存している。例えば、濾過の精度を上
げるためには、繊維径を細くし、さらには熱カレンダー
ロールを用いて圧密し、不織布のポアサイズを小さくす
るのが通例である。しかしながら、このような不織布を
濾過フィルタに用いた場合、単に繊維径を細くすると、
濾過の精度は向上する反面、捕集した粒子が早期に目詰
まりを起こし、フィルタとしての寿命が短くなるという
欠点があった。
【0004】これを改善するために、構成繊維径の異な
る不織布を積層したフィルタを用いることが一般に行わ
れ、層間を接着剤を用いて接着するか、熱カレンダーロ
ールにより圧接することが行われている。しかしなが
ら、このような方法では、異なる繊維径を持つ不織布を
別個に製造する必要があり、従って、接着、接合工程が
必要である。また、フィルタ製作の工程が複雑となるこ
とと同時に、使用時の層間剥離を伴うことがあり、ま
た、フィルタとしての使用中に接着剤の離脱や溶出が起
こるなどフィルタとしての品質の観点で課題が多かっ
た。また、特開平2−33368号公報には、異形断面
を有する極細繊維からなる不織布が特殊なメルトブロー
ノズルから製造できる技術が開示され、特開平11−1
31353号公報には、孔径の異なる円形ノズルを配列
するノズルピースを使用する技術が開示されているが、
円形と異形ノズルを組み合わせることによる効果につい
ては、何等言及されておらず、低圧損高捕集率を有する
フィルタ、高精度長寿命を有する液体濾過フィルタ素材
としては、未だ満足のゆくものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の問題点を解決し、高精度で、長寿命のフィルタ素材を
得るため、構成繊維の断面形状と寸法が大きく異なる不
織布を一体的に形成するためのノズルピースおよびそれ
によって製造されるメルトブロー法不織布を提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる課題
を解決するために、鋭意研究した結果、同一のノズルピ
ースにおいて円形孔および異形孔のノズルを同一線上に
併設し、その組合せを最適化したメルトブロー不織布用
ノズルピースを用いることによって、円形断面を持つ繊
維に、異形断面を持つ繊維を溶解紡糸と同時に交絡さ
せ、かつ両繊維の断面の大きさと構成割合を変えること
により、極細の繊維を含む耐圧縮性の高い、嵩高い不織
布を製造することができ、これによってフィルタ寿命を
損なうことなく、高い濾過精度の不織布を同時一体的に
製造することができることを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】すなわち、本発明は、ダイ先端部に一列に
穿孔されたノズル孔を有するノズルピースにおいて、円
形孔ノズルと異形孔ノズルが同一線上に併設されている
ノズルピースであって、異形孔ノズルの辺の長さLと辺
の厚みtの比L/tが1.5〜3.0であり、同一線上
に配列している異形孔ノズルの長辺Lと円形孔ノズルの
直径Dの比L/Dが1.5〜3.0であり、かつ隣接す
る異形孔ノズルの間に円形孔ノズルが、2〜4箇所敷設
されていることを特徴とするメルトブロー不織布用ノズ
ルピースであり、該ノズルピースを用いて製造したメル
トブロー不織布である。
【0008】
【発明の実施の形態】1.ノズルピース メルトブロー法による不織布は、通常は第10図に示す
ような断面構造を有するダイを用い、ノズルピ―ス1が
ダイ先端に取り付けられる。このノズルピースの最先端
には、従来技術では、図2に示す様に一列に穿孔された
多数の円形孔ノズルが配列し、このノズルから溶融ポリ
マーが吐出し、エアスリットからの高温気流中で紡糸さ
れ、極細繊維からなる不織布を成形する。この方法によ
って製造される不織布の構成繊維は、同一断面形で、繊
維径は、比較的そろっており、繊維径分布は狭いのが特
徴である。
【0009】本発明のメルトブロー不織布用ノズルピー
スは、ノズルが円形孔だけではなく、図1に示すように
一列に一定間隔に穿孔された多数の円形ノズル孔の間に
異形孔ノズルを配列させたものである。異形孔ノズルを
使用する理由は、少ない断面積で大きな外辺長をもつ異
形繊維が得られ、これと極細の円形断面繊維とをメルト
ブロー時に交絡させ、その結果として不織布の繊維構成
が立体的になり嵩高さを付与するのに適するためであ
る。
【0010】異形孔ノズルの形状としては、図3に示す
様な、十字型(プラス型)、Y型、凸型、H型、星型等
が挙げられるが、ノズルの機械工作上、十字型(プラス
型)、Y型、凸型が好ましい。異形孔ノズルの形状は、
図4に示すような異形孔ノズルの形状において、辺の長
さLと辺の厚みtの比L/tは、1.5〜3.0、より
好ましくは2.0〜2.5である。十字形ノズルを例に
とると、長辺Lと辺の厚さtの細長比L/tが1.5未
満であると、不織布における交絡繊維の立体効果が薄
れ、一方、3.0を超えると、溶融紡糸における異形繊
維形状の形成が難しくなる。
【0011】また、異形孔ノズルと円形孔ノズルとの大
きさの関係においては、同一線上に配列している異形孔
ノズルの長辺Lと円形孔ノズルの直径Dの寸法比L/D
は1.5〜3.0、好ましくは2.0〜2.5である。
L/Dが2.0未満では、異形孔と円形孔の寸法差が小
さく、先に述べた立体効果がなく、また3.0を超える
と、異形孔と円形孔各々のポリマーの吐出量に差があり
すぎ、ショットやフライを伴う不織布となり外観及びフ
ィルタ性能上好ましくない。
【0012】同一線上に配列されている円形孔ノズルと
異形孔ノズルの配列は、相隣る異形孔ノズルの間に、円
形孔ノズルを、図5に示すごとく2〜4箇所挿入設置す
る必要がある。挿入する円形孔ノズルの数が2箇所未満
の場合は、相対的に円形孔ノズルの数の低下により形成
される円形極細繊維の数が減り、フィルタとして用いる
と、その濾過精度の低下をきたす。一方、円形孔ノズル
の設置数が4箇所を超えると、相対的に異形断面繊維の
数が減り、目的とする耐圧縮性やかさ高性が得られな
い。
【0013】上記に説明したノズルの大きさは、1μm
の平均繊維径を有する不織布ないしは20μmまでの平
均繊維径を持つ不織布を円滑に安定生産するために、円
形ノズルの孔径Dは、好ましくは0.2mm〜1.2m
m、より好ましくは0.3mm〜1.0mmの範囲で選
択される。Dが0.2mm未満であると、ノズルの機械
穿孔が困難となり、また操業中のノズルの目詰まりが起
きやすく、現実的ではない。一方、Dが1.2mmを超
えると、繊維の細化が困難となる。
【0014】本発明のノズルピースの形状を上記の様に
規定することにより、本メルトブロー不織布では円形ノ
ズルによる平均繊維径1ないし20μmの繊維からなる
不織布において、適切に配置された適切なる大きさの異
形孔ノズルによる異形断面で立体的な嵩をもつ繊維を交
絡させることによって、不織布の内部空隙を増加させ、
かつ、使用時の圧縮による繊維のへたりを補強し、その
結果、フィルタ寿命を延ばすことができる。すなわち、
本発明のノズルピースを用いてメルトブローを行うと、
円形断面と異形断面をもつ繊維が同時に紡糸され、高速
気流の中で交絡し、下方に設置された移動スクリーン上
に捕集され一時にして不織布が形成される。
【0015】2.メルトブロー不織布 本発明のメルトブロー不織布は、前述のノズルピースを
設置したメルトブロー用ダイを用いて製造され、同一不
織布のなかに、円形断面と異形断面をもつ繊維が交絡し
た単一の不織布である。当該不織布の繊維構成は、少数
の異形断面繊維を骨材とし、その周りに径のより小さな
円形断面繊維が多数交絡して、かさ高な立体構造を有し
ているメルトブロー不織布である。異形断面繊維の本数
としては、円形断面繊維よりも少なく、円形断面の平均
繊維径は、メルトブローの条件により1〜20μmの範
囲に設定され、その場合、異形断面繊維の大きさは、円
形断面の繊維よりも5〜20倍大きい外寸を有する。こ
のことは、延伸固化して繊維化される過程において、円
形孔ノズル及び異形孔ノズルのそれぞれの形状のノズル
から吐出される繊維の径の格差が拡大するためである。
【0016】本発明のメルトブロー不織布に適する熱可
塑性樹脂としては、ポリプロピレン、高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合
体、エチレンとα−オレフィンの共重合体、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート、ポリアリーレンスルフィ
ド、熱可塑性ポリウレタン等が挙げられる。これらの樹
脂は単体で使用されるが、ブレンド、アロイ化したもの
も適用することができる。これらの樹脂には必要に応じ
て、顔料、染料、耐熱、耐侯安定化のための添加剤、無
機フィラーなどを配合することができる。
【0017】本発明のメルトブロー不織布は、フィルタ
等の素材として有用である。すなわち、不織布の大部分
を占める極細の円形断面繊維が濾過精度を高める一方、
これと交絡した異形断面繊維が一種の補強材の役目をな
し、かつ不織布内部の立体的空間を確保し、粒子の捕集
容量を増加させる。かくして、濾過精度を長期に保持し
うる高性能フィルタ素材となる。このフィルタ素材は、
単一の不織布素材であるから複数の不織布を接着、また
は熱圧着の工程が不要となし、加工時の変質や層間剥離
を伴うことはないという利点をもたらすことができる。
【0018】
【実施例】本発明を以下の実施例、比較例によって具体
的に説明する。なお、評価は、以下の方法を用いて行っ
た。 (1)繊維径:円形断面繊維の径および異形断面繊維の
径を走査型電子顕微鏡写真にて測定した。 (2)不織布の厚み:高荷重法での測定値のHTおよび
低荷重法での測定値のLTを測定し、両者の比LT/H
Tを計算する。通常、LT>HTであり、両者の値が近
いほど、すなわちLT/HT値が小さいほど、圧縮に対
する厚みの変化が少なく、厚みのへたりが少ないとい
え、これを耐圧縮性の指標とした。 (3)液体濾過性能: 初期濾過効率:使用初期に不織布上に補足した微粒子
の補足率を重量計測して求めた。 濾過寿命:微粒子懸濁液を濾過させた時、初期の圧力
から1kg/cm増加した時、すなわち、圧力損失△
P=1kg/cmまでの通液量(単位リットル)をも
って濾過寿命とした。 なお、上記濾過性能の測定には以下の装置、条件を用い
た。 測定装置:ADVANTEC社製TSU−47B型液体
フィルター評価装置 微粒子 :JIS 11種 通液速度:500cc/min 一定 (4)エアフィルタ性能:柴田化学製マスク試験機AP
−6310を使用し、NaCl粒子(3ミクロン)を含
む通気エアの線速を26.5cm/sec一定とし、圧
力損失と粒子捕集効率を測定した。
【0019】実施例1 メルトフローレート40のポリプロピレン樹脂を押出機
によって溶融可塑化し、ポリマーラインを経て下記のダ
イに導入し、その先端に取り付けられた下記のノズルピ
ースより、下記の条件で加熱された圧縮空気とともに大
気中に吐出し、吐出した樹脂を繊維状とし、これをコン
ベア上に集積し、繊維の絡み合いと自己接着により不織
布を形成させた。このとき、樹脂の吐出量、エア流量、
コンベアの走行速度を調節し、平均繊維径5μm、目付
重量40g/mの不織布を製造した。得られた不織布
の性能を評価し、その結果を表1に示した。 (1)ダイ:図10に示すダイの断面構造において、エ
アスリット幅G=1.5mm、ノズル先端角θ=60
度、エアリップ開度w=1.5mmとした。 (2)ノズルピース: 異形ノズル(十字型)Aと円形ノズルBの組合せ 異形ノズルの辺長L=0.80mm 異形ノズルの辺厚t=0.35mm L/t=2.28 円形ノズル孔直径D=0.35mm L/D=2.28 孔中心間ピッチ間隔=1.4mm 異形ノズル間の円形ノズル孔数=3 異形/円形ノズル配列:図6(−A−B−B−B−A
−) (3)不織布製造の運転条件: 押出機温度 330℃ スクリュ回転数 60rpm 樹脂吐出量 3〜6kg/hr ダイ温度 300℃ ダイ−コンベア距離 200mm 空気温度 300℃ 空気流量 3〜5Nm/分 ダイ幅 50mm
【0020】実施例2 実施例1において、異形孔ノズルの形状をY型とし、辺
の寸法を下記のごとく設定する以外は、実施例1と同様
にして不織布を製造し、評価を行った。結果を表1に示
す。 ノズルピース: 異形ノズル(Y型)Aと円形ノズルBの組合せ 異形ノズルの辺長L=0.80mm 異形ノズルの辺厚t=0.35mm L/t=2.28 円形ノズル孔直径D=0.35mm L/D=2.28 孔中心間ピッチ間隔=1.4mm 異形ノズル間の円形ノズル孔数=3 異形/円形ノズル配列:図6(−A−B−B−B−A
−)
【0021】比較例1 実施例1において、ノズルの形状がすべて円形の下記の
吐出孔Bが一直線状に打設されたノズルピース(幅50
0mm)を用いる以外は、実施例1と同様にして不織布
を製造し、評価を行った。結果を表2に示す。 ノズルピース: 孔直径 D=0.35mm 孔中心間ピッチ間隔=1.4mm 円形ノズル配列:図2(−B−B−B−B−B−)
【0022】比較例2 実施例1において、ノズルの形状がすべて異形孔A型
(十字型)のみの配列の下記の吐出孔Bが一直線状に打
設されたノズルピース(幅500mm)を用いる以外
は、実施例1と同様にして不織布を製造し、評価を行っ
た。結果を表2に示す。 ノズルピース: 異形ノズルの辺長L=0.80mm 異形ノズルの辺厚t=0.35mm L/t=2.28 孔中心間ピッチ間隔=1.4mm 異形ズル配列:図7(−A−A−A−A−A−)
【0023】比較例3 実施例1において、異形孔ノズルA−A間に5カ所の円
形ノズルを配置した下記のノズルピースを用いる以外
は、実施例1と同様にして不織布を製造し、評価を行っ
た。結果を表2に示す。 ノズルピース: 異形ノズル(十字型)Aと円形ノズルBの組合せ 異形ノズルの辺長L=0.80mm 異形ノズルの辺厚t=0.35mm L/t=2.28 円形ノズル孔直径D=0.35mm L/D=2.28 孔中心間ピッチ間隔=1.4mm 異形ノズル間の円形ノズル孔数=5 異形/円形ノズル配列:図8(−A−B−B−B−B−
B−A−)
【0024】比較例4 実施例1において、異形孔ノズルの辺長と辺厚を下記の
ように設定する以外は、実施例1と同様にして不織布を
製造し、評価を行った。結果を表2に示す。 ノズルピース: 異形ノズル(十字型)Aと円形ノズルBの組合せ 異形ノズルの辺長L=0.50mm 異形ノズルの辺厚t=0.35mm L/t=1.42 円形ノズル孔直径D=0.35mm L/D=1.42 孔中心間ピッチ間隔=1.4mm 異形ノズル間の円形ノズル孔数=3 異形/円形ノズル配列:図6(−A−B−B−B−A
−)
【0025】比較例5 実施例1において、異形孔ノズルの辺長と辺厚を下記の
ように設定する以外は、実施例1と同様にして不織布を
製造し、評価を行った。結果を表2に示す。 ノズルピース: 異形ノズル(十字型)Aと円形ノズルBの組合せ 異形ノズルの辺長L=1.2mm 異形ノズルの辺厚t=0.35mm L/t=3.42 円形ノズル孔直径D=0.35mm L/D=3.42 孔中心間ピッチ間隔=1.4mm 異形ノズル間の円形ノズル孔数=3 異形/円形ノズル配列:図6(−A−B−B−B−A
−)
【0026】比較例6 実施例1において、異形孔ノズルの代わりに同じ外径を
有する円形孔ノズルを配置したノズルを用いる以外は、
実施例1と同様にして不織布を製造し、評価を行った。
結果を表2に示す。 ノズルピース: 大円形ノズル孔Aと小円形ノズル孔Bの組合せ 大円形ノズル孔直径DL=0.80mm 小円形ノズル孔直径D=0.35mm DL/D=2.28 孔中心間ピッチ間隔=1.4mm 大円形ノズル間の小円形ノズル孔数=3 大円形/小円形ノズル配列:図10(−A−B−B−B
−A−)
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】表1及び表2から明らかなように、本発明
のノズルピースを用いて得られた不織布は、液体濾過効
率を低下させずに優れた寿命を有し、エアフィルタとし
ても、優れた粒子捕集効率と圧力損失を軽減することが
できる(実施例1及び2)。一方、従来法である比較例
1は、本発明の実施例1又は2より、液体濾過効率、寿
命は低く、エアフィルタとしても、圧力損失が高い、異
形孔ノズルのみのノズルピースを用いると、液体濾過の
寿命は、増大したが、濾過効率は、大幅に低下し、エア
フィルタとしても圧力損失は、低下したが、粒子捕集効
率が大幅に低下し(比較例2)、大小の円形孔ノズルを
用いる場合は、比較例1よりも良好ではあるが、大小ノ
ズルからの吐出量の差が大きく、ショットとフライが混
在し易い(比較例6)。また、円形ノズル孔の設置数を
多くすると、不織布の繊維の構成において、極細の円形
断面繊維の数に比べ、異形断面繊維の数が少な過ぎるた
め異形孔ノズルの効果がみられない(比較例3)。さら
に、異形ノズル孔の形状を円形に近づけると、異形断面
繊維の大きさが、円形断面繊維の径とさほど変わらず、
異形断面繊維の効果が発現せず(比較例4)、異形孔ノ
ズルと円形孔ノズルの断面積が大きく異なると、樹脂の
ノズルからの吐出量にムラができ、定常的な安定したポ
リマーの吐出による紡糸繊維の形成がなされず、不織布
を製造する過程において、フライと称する飛散繊維が発
生し、不織布としての外観を著しくそこね、また、ショ
ットと称する、ポリマー塊状粒子が繊維とともに混在
し、不織布の厚み、目付、風合いの均質性を著しく損ね
る(比較例5)。
【0030】
【発明の効果】本発明のメルトブロー不織布用ノズルピ
ースを用いて得られた不織布は、不織布の大部分を占め
る極細の円形断面繊維が濾過精度を高める一方、これと
交絡した異形断面繊維が一種の補強材の役目をなし、か
つ不織布内部の立体的空間を確保し、粒子の捕集容量を
増加させる。かくして、濾過精度を長期に保持しうる高
性能フィルタ素材となる。このフィルタ素材は、単一の
不織布素材であるから複数の不織布を接着、または熱圧
着の工程が不要となし、加工時の変質や層間剥離を伴う
ことはないという利点をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノズルピースのノズル孔配列の一例図
である。
【図2】従来法のノズルピースのノズル孔配列図であ
る。
【図3】異形ノズル孔の形状例図である。
【図4】異形ノズル孔の形状の辺長、厚みを示す図であ
る。
【図5】円形孔ノズルと異形ノズル孔の配列図の一例図
である。
【図6】円形孔ノズルと異形ノズル孔の配列図の一例図
である。
【図7】異形ノズル孔の配列図の一例図である。
【図8】円形孔ノズルと異形ノズル孔の配列図の一例図
である。
【図9】大小の円形ノズル孔の配列図の一例図である。
【図10】ダイの断面図である。
【符号の説明】
1 ノズルピース 2 エアリップ A 異形孔ノズル B 円形孔ノズル L 異形孔の辺の長さ t 異形孔の厚み G エアスリット w エアリップ開度 θ ノズル先端角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイ先端部に一列に穿孔されたノズル孔
    を有するノズルピースにおいて、円形孔ノズルと非円形
    孔ノズル(以下異形孔ノズルという)が同一線上に併設
    されているノズルピースであって、異形孔ノズルの辺の
    長さLと辺の厚みtの比L/tが1.5〜3.0であ
    り、同一線上に配列している異形孔ノズルの長辺Lと円
    形孔ノズルの直径Dの比L/Dが1.5〜3.0であ
    り、かつ隣接する異形孔ノズルの間に円形孔ノズルが、
    2〜4箇所敷設されていることを特徴とするメルトブロ
    ー不織布用ノズルピース。
  2. 【請求項2】 異形孔ノズルの形状が、十字形、Y形又
    は凸形である請求項1に記載のメルトブロー不織布用ノ
    ズルピース。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2に記載のメルトブロー不
    織布用ノズルピースを用いて同時に紡糸された断面形状
    の異なる繊維が交絡してなるメルトブロー不織布。
JP20741799A 1999-07-22 1999-07-22 ノズルピースおよびメルトブロー不織布 Pending JP2001040566A (ja)

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