JP2000517038A - ねじユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 構成部分、ブラケットの間の距離を調節−及び固定可能に橋絡する、かつアセンブリー等を調節するねじユニットは、中心穴を備えかつ操作面を有するねじピン、及びねじピン上にねじ付けられたねじナットからなる。このねじナットは、めねじ及び操作面を備えた支持スリーブとして形成されており、この支持スリーブ内に、ほぼ同じ並びになるようにねじピンがねじ込み可能である。支持スリーブは、操作カラーの方に向いたその端部に、内方に突出しかつめねじを有するリングカラーを備え、一方ねじピンの自由端に、ねじ外れ防止部としてストッパ部材が配置されている。高さ調節の他に高さ方向に対して横向きに移動も行なうことができるようにするために、支持スリーブは、距離構成部分に対して固定された移動支持部材に、ねじユニットの長手軸線に対して横向きに可動に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】 ねじユニット 本発明は、構成部分、ブラケットの間の距離を調節−及び固定可能に橋絡する 、かつアセンブリー等を調節するねじユニットに関する。 ヨーロッパ特許第０５４３０４６号明細書から明らかなねじユニットは、中心 穴及びその上にねじ付けられたねじナットを備えかつ操作面を有するねじピンか らなり、このねじナットは、めねじを有しかつ一部範囲に配置された操作面を備 えた支持スリーブとして形成されており、この支持スリーブ内に、ほぼ同じ並び になるようにねじピンがねじ込み可能であり、その際、支持スリーブは、ねじピ ンの操作カラーの方に向いたその端部に、内方に突出しかつめねじを有するリン グカラーを備え、かつねじピンの自由端に、ねじ外れ防止部としてストッパ部材 が配置されている。このようなねじユニットは、一方において間隔維持のために 、かつ他方において２つの構成部分の間の水平化のために使用することができ、 かつ支持スリーブからのねじピンのねじ外れるが起こり得ることなく、かつさら に確実な支持力吸収のために十分なねじの重なりが保証されていることなく、一 層大きな調節行程にわたって調節−及び追跡することができる。互いに間隔を置 いて配置された構成部分、ブラケット等を結合するために、取付けねじは、ねじ ユニットを通過している。その際、構成部分における取付け穴の中心が互いに一 直線上にあることが必要である。しかしこのことは、多くの場合に、生じる製造 公差に基づいて保証されていないので、締付けが生じることがあるか、又は後続 作業が必要である。 本発明の課題は、構成部分の間の間隔を維持するために大きな調節行程におい て距離調節が引続き可能になり、かつその上構成部分の間に配置された結合要素 の結合位置への整合が、その長手軸線に対して横向きに可能である、ねじユニッ トを提供することにある。この課題 は、特許請求の範囲第１項に挙げた特徴によって解決されている。その際、ねじ ユニットの移動支持部材を固定して収容する距離構成部分は、さらに大きな通過 穴を備えることができるので、距離構成部分における取付け穴の中心偏差の際、 ねじユニットと一方の距離構成部分の取付け部材を閉じて収容する通過穴との間 の整列補償が可能である。したがってねじユニットは、その長手軸線において作 用する力だけを収容すればよく、一方これに対して横に向けられた力は、結合部 材の長手軸線に対して横向きの締付けのため全く生じることがないことが保証さ れている。 ねじ外れ防止部の形成を妨げることなく、その長手軸線に対して横向きにねじ ユニットを動かすために操作部材のための保持範囲を提供するため、本発明の対 象の有利な構成によれば、めねじに対向する支持スリーブの穴範囲は、内方に突 出した段部を有し、この段部の内径は、ねじピンの中心穴とほぼ一致し、その際 、段部は、ねじ外れ防止部を形成するストッパ部材を構成するために、内側にお いて軸線方向に延びた少なくとも１つの切り欠きを有する。その際、ねじ外れ防 止部を形成するストッパ部材は、外側ねじ山を一部範囲においてかしめることに よってねじピンに形成されていると有利である。安全上の理由により、段部が、 直径上に対向する２つの軸線方向切り欠きを有し、これらの切り欠きが、ねじ外 れ防止部を形成するために互いに対向する２つの側においてねじ山をかしめる工 具を通すために使われることができると、有利なことがある。 その長手軸線に対して横向きにねじユニットを移動することが、種々の方法で 実行できるとはいえ、本発明の有利な構成によれば、移動支持部材に接する支持 スリーブは、支持スリーブの長手軸線に対して横向きに段部に配置されたねじ穴 を有し、このねじ穴内に平小ねじがはまり、この平小ねじの頭部は、移動支持部 材の溝内において回転可能であるが、軸線方向に移動不可能に保持されている。 その際、移 動支持部材は、板状に構成でき、かつ中央範囲においてその主軸線が移動方向に 延びた長穴を有することができると有利であり、この長穴の幅は、ねじピンの中 心穴の直径と一致しており、かつその長さは、ねじピンの中心穴よりも移動行程 の程度だけ長い。移動支持部材をこれに接する構成部分に固定するために、移動 支持部材は、少なくとも１つの心出しピンを備え、この心出しピンは、支持スリ ーブのための接触側に対向する側から移動支持部材から突出しており、かつここ に接する構成部分の収容部（穴）内にはまっている。平小ねじの頭部を移動しな いように支持するために、移動支持部材は、支持スリーブのねじ穴に並んで突出 するブリッジ部分を有し、このブリッジ部分内に、平小ねじの頭部を収容しかつ ねじ穴の長手軸線に対して横向きに延びた溝が配置されている。その際、移動支 持部材内に平小ねじを挿入する理由から、この移動支持部材は、ブリッジ部分の 方に向いた側に、平小ねじの軸の通過を可能にする幅を有しかつ長穴から外方に 延びたスリットを有する。 最後にねじユニットの長手軸線に対して横向きの定義された移動運動のために 、移動支持部材は、ブリッジ部分に対向するその側に、案内スリットを有し、こ の案内スリットは、平小ねじの長手軸線に対して一直線上に配置されており、か つ支持スリーブの段部の外側端面内にねじ込まれた案内ねじの円筒形の頭部を囲 んでいる。 本発明は、実施例において図面に示されており、かつ次に詳細に説明する。こ こでは： 図１は、ねじユニット及び両方のブラケット構成部分を通過する取付けねじを 含む２つのブラケット構成部分の間に配置されたねじユニットを示し、 図２は、同様な垂直断面図であるがブラケット構成部分及び取付けねじを含ま ない図１から明らかなねじユニットを示し、 図３は、図２から明らかなねじユニットを平面図で示し、 図４は、図２から明らかなねじユニットを図２の矢印ＩＶの方向に見て示し、 図５は、図４から明らかなねじユニットを１８０°だけ回転した取付け位置に おいて見て示している。 図から明らかなねじユニットは、支持スリーブ１０及びねじピン１１を有する 。支持スリーブ１０とねじピン１１との間の結合は、ねじによって行なわれ、そ の際、ねじピン１１は、おねじ１２を有し、このおねじは、支持ピン１０の適当 なめねじ１３内に噛み合っている。ねじピン１１は、その上端部に、支持スリー ブ１０の外径に対して半径方向に突出した操作カラー１４を有し、この操作カラ ーは、操作工具にはまるために操作面１５を備えている。支持スリーブ１０も、 操作面１６を有し、これらの操作面は、図示した実施例において、支持スリーブ １０の六角周によって形成されている。操作面は、いずれの場合にも、場合によ っては多角形を形成する簡単な扁平部として構成することができるが、ねじピン １１の操作カラー１４における場合のように、軸線方向に延びた間隔を置いて互 いに並んで配置された溝として構成してもよい。ねじピン１１は、その軸線方向 に中心穴１７によって貫通されており、その目的についてはさらに説明する。 支持スリーブ１０は、ねじピン１１の操作カラー１４の方に向いたその端部に 、半径方向内方に突出しかつめねじ１３を備えたリングカラー１８を有し、この リングカラーは、ねじピン１１の自由端に配置されたストッパ部材１９のための ストッパを有する。このストッパ部材１９は、例えばねじピン１１の軸の下端部 における溝内に固定された安全リングから形成することができる。しかし図示し た実施例において、ストッパ部材１９は、ねじピンにおける外側のねじ山を一部 範囲においてかしめることによって形成される。リングカラー１８に対向する支 持スリーブ１０の端部に、内方に突出した段部２０があり、この段部の内径は、 ねじピン１１の中心穴１７の直径にほぼ一致して いる。段部２０の内径から出発して、この中に軸線方向に延びた溝形の少なくと も１つの切り欠き２１が延びており、この切り欠きを通して、ねじピン１１のお ねじ１２の下側のねじ山を一部範囲においてかしめる１９工具が挿入できる。支 持スリーブ１０の長手軸線に対して横向きに、段部２０内にねじ穴２２が持込ま れており、このねじ穴は、平小ねじ２３を収容するために使われる。 段部２０の範囲において支持スリーブ１０は、板状の移動支持部材２４によっ て下からつかまれており、この移動支持部材に支持スリーブ１０が接している。 支持スリーブのねじ穴２２内にねじ込まれた平小ねじ２３は、例えば内側六角形 を有するその円筒形の頭部によって、移動支持部材２４の溝２６内にはまってお り、その際、頭部２５は、この溝２６内において回転可能であるが、軸線方向に は移動不可能に保持されている。移動支持部材２４内における溝２６の配置のた めに、この移動支持部材は、板状の部分を有し、この部分は、一方の側へ支持ス リーブ１０の接触面を越えて延長されており、その際、この延長された範囲にお いて、移動支持部材２４は、突出したブリッジ部分２７を備えており、このブリ ッジ部分内に、ねじ穴２２の長手軸線に対して横向きに延びた溝２６が配置され ている。本実施例において、板状の部分は、六角形に構成されている。段部２０ との接触側に対向する移動支持部材２４の側から、移動支持部材２４から互いに 対向する２つの心出しピン２８が突出しており、かつ図１からもっとも良好にわ かるように、移動支持部材２４を収容する距離構成部分２９の穴内にはまってい る。板状の移動支持部材２４は、さらにその中央範囲に、その主軸線が平小ねじ ２３の軸線方向に延びた長穴３０を有し、この長穴の幅は、ねじピン１１の中心 穴１７に一致している。移動支持部材２４は、ブリッジ部分２７を有する側に、 長穴３０から外方へ延びたスリット３１を有し、このスリットは、平小ねじ２３ の軸が下からブリッジ部分２７の溝２６内に挿入できるような幅を有する。図か ら 明らかな取付け位置を構成するために、この時、ねじユニット３４の支持スリー ブ１０は、移動支持部材２４の接触側に装着され、かつその頭部２５が溝２５内 にある平小ねじ２３をねじ穴２２内にねじ込むことによって、ねじユニットの中 心穴１７の長手軸線に対して横向きに図から明らかな位置に押し込まれる。その 際、長穴３０の長さが、移動支持部材２４に対する支持スリーブ１０の所望の移 動行程の程度だけ、ねじピン１１の中心穴１７よりも長いことは明らかである。 ねじユニットに所属の支持スリーブ１０の移動運動の支障ない案内を保証するた めに、同支持部材２４は、ブリッジ部分２７に対向するその側に、Ｔ字型の案内 スリット３２を有し、この案内スリットは、平小ねじ２３の長手軸線に対して一 直線上に配置されている。この案内スリット３２は、段部２０の外側端面から支 持スリーブ１０内にねじ込まれる案内ねじ３３の頭部を収容する。この案内ねじ ３３は、自己確保するので、その頭部は、支持スリーブ１０の移動運動の間に旋 回することがない。 ねじユニット３４を配置するために、まずねじピン１１は、支持スリーブ１０ 内にねじ込まれる。それから前記のように、ストッパ部材１９の取付けが行なわ れる。それから支持スリーブ１０は、移動支持部材２４に結合され、その際、平 小ねじ２３は、支持スリーブ１０のねじ穴２２内にねじ込まれるが、一方平小ね じ２３の頭部２５は、移動支持部材２４におけるブリッジ部分２７の溝２６内に 残っている。その際、案内ねじ３３も、案内ねじ３３の頭部が移動支持部材２４ におけるＴ字型案内スリット３２内にはまるまで、支持スリーブ１０における段 部２０の下側からその中にねじ込まれる。それにより一方において支持スリーブ １０における移動支持部材２４の紛失することがないことが保証されており、か つさらに移動支持部材２４に対する支持スリーブ１０の案内方向が保証されてい る。 それからこのように集められたねじユニット３４は、移動支持部材 ２４の心出しピン２８を距離構成部分２９における準備された穴内にはめること によって、距離構成部分２９に装着される。その後、距離構成部分２９に結合す べき第２のブラケット構成部分３５が装着され、その後、まずねじピン１１を一 方又は他方の回転方向に旋回することによって、ブラケット構成部分３５と距離 構成部分２９との間の正確な高さ距離を調節することができる。その後、平小ね じ２３を旋回することによって、ねじユニット３４は、中心穴１７がブラケット 構成部分３５における通過穴３６と正確に一直線上にあるか、又は調節すべきア センブリーが軸線方向にも固定することができるような位置に移動することがで きる。その際、中心穴１７の軸線方向に対して横向きに行なうべき整合を行なう ことができるようにするために、距離構成部分２９における穴が、ねじピン１１ における中心穴１７よりもいくらか大きいことは明らかである。最後にねじユニ ット３４の調節の後に、ナット３８と間に挟まれたワッシャ３９によってブラケ ット構成部分３５に対して距離構成部分２９を締付けることができる小ねじ３７ によって、ブラケット構成部分３５と距離構成部分２９の結合が行なわれる。 この時、図１ないし３から明らかなねじユニット３４の組込み位置は、図４に おいて明らかな組込み位置に相当し、かつ確かに通常の場合に適用されるが、一 方ねじユニット３４は、図５から明らかなような組込み位置も維持することがで きる。後者の場合、心出しピン２８は、ブラケット構成部分３５における穴内に はまるが、一方距離構成部分２９は、この時、心出しピン２８のための穴を有す る必要はない。最後に中心穴１７に相当する直径を有しかつ図１においてブラケ ット構成部分３５内に示された通過穴３６も、そのためにブラケット構成部分３ ５にさらに大きな穴が設けられる場合、距離構成部分２９に配置してもよい。 すでに述べたように、図示しかつ説明した構成は、本発明の対象を 例として示すだけであり、この本発明の対象は、どのような場合にもこれだけに 限定されるわけではない。それどころかなお本発明の対象のその他の実施形及び 構成を考えることができる。その上さらに図面及び説明から明らかなすべての特 徴は、これらが特許請求の範囲にはっきりと請求されていないとしても、本発明 にとって重要である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．中心穴（１７）を備えかつ操作面（１５）を有するねじピン（１１）、及 びねじピン（１１）上にねじ付けられたねじナットからなり、このねじナットが 、めねじ（１３）及び操作面（１６）を備えた支持スリーブ（１０）として形成 されており、この支持スリーブ内に、ほぼ同じ並びになるようにねじピンがねじ 込み可能であり、かつ支持スリーブ（１０）が、操作カラーの方に向いたその端 部に、内方に突出しかつめねじ（１３）を有するリングカラー（１８）を備え、 一方ねじピン（１１）の自由端に、ねじ外れ防止部としてストッパ部材（１９） が配置されており、その際、支持スリーブ（１０）が、距離構成部分（２９）に 対して固定された移動支持部材（２４）に、ねじユニットの長手軸線に対して横 向きに可動に固定されている、構成部分、ブラケットの間の距離を調節−及び固 定可能に橋絡する、かつアセンブリー等を調節するねじユニット。 ２．めねじ（１３）に対向する支持スリーブ（１０）の穴範囲が、内方に突出 した段部（２０）を有し、この段部の内径が、ねじピン（１１）の中心穴（１７ ）とほぼ一致し、その際、段部（２０）が、ねじ外れ防止部を形成するストッパ 部材（１９）を構成するために、内側において軸線方向に延びた少なくとも１つ の切り欠き（２１）を有することを特徴とする、請求項１に記載のねじユニット 。 ３．ねじ外れ防止部を形成するストッパ部材（１９）が、外側ねじ山を一部範 囲においてかしめることによってねじピン（１１）に形成されていることを特徴 とする、請求項１又は２に記載のねじユニット。 ４．移動支持部材（２４）に接する支持スリーブ（１０）が、支持スリーブ（ １０）の長手軸線に対して横向きに段部（２０）に配置されたねじ穴（２２）を 有し、このねじ穴内に平小ねじ（２３）がはまり、この平小ねじの頭部（２５） が、移動支持部材（２４）の溝（２ ６）内において回転可能であるが、軸線方向に移動不可能に保持されていること を特徴とする、前記請求項の１つに記載のねじユニット。 ５．移動支持部材（２４）が、板状に構成されており、かつ中央範囲において その主軸線が移動方向に延びた長穴（３０）を有し、この長穴の幅が、ねじピン （１１）の中心穴（１７）と一致しており、かつその長さが、ねじピン（１１） の中心穴よりも移動行程の程度だけ長いことを特徴とする、前記請求項の１つに 記載のねじユニット。 ６．移動支持部材（２４）が、少なくとも１つの心出しピン（２８）を備え、 この心出しピンが、支持スリーブ（１０）のための接触側に対向する支持側から 突出していることを特徴とする、請求項５に記載のねじユニット。 ７．移動支持部材（２４）が、支持スリーブ（１０）のねじ穴（２２）に並ん で突出するブリッジ部分（２７）を有し、このブリッジ部分内に、平小ねじ（２ ３）の頭部（２５）を収容しかつねじ穴（２２）の長手軸線に対して横向きに延 びた溝（２６）が配置されていることを特徴とする、前記請求項の１つに記載の ねじユニット。 ８．移動支持部材（２４）が、ブリッジ部分（２７）の方に向いた側に、平小 ねじ（２３）の軸の通過を可能にする幅を有しかつ長穴（３０）から外方に延び たスリット（３１）を有することを特徴とする、前記請求項の１つに記載のねじ ユニット。 ９．移動支持部材（２４）が、ブリッジ部分（２７）に対向するその側に、案 内スリット（３２）を有し、この案内スリットが、平小ねじ（２３）の長手軸線 に対して一直線上に配置されており、かつ支持スリーブ（１０）の段部（２０） の外側端面内にねじ込まれた案内ねじ（３３）の円筒形の頭部を囲んでいること を特徴とする、前記請求項の１つに記載のねじユニット。