JP2000513532A - 位相ひずみの補償装置及び方法 - Google Patents
位相ひずみの補償装置及び方法Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、電力増幅器の出力電力に応じて電力増幅出力信号に発生する位相ひずみを補償する方法に関する。また、本発明は位相ひずみ補償装置に関する。本装置には位相ロック及びアップコンバージョンループ(30−39)が含まれていて、電力増幅器(40)の入力に接続されている。簡単に述べると、本発明による解決方法は、増幅する信号(epha)の一部を、この信号と電力増幅器(40)の出力からフィードバックされる増幅信号(eout)の一部とを組み合わせる回路(35)にフィードバックすることである。これは、2つの信号を組み合わせて組合せ回路(35)から新しいフィードバック信号(efdb)を得る時に、片方の信号と他方の信号の強さをスムーズに移行させるためである。
Description
【発明の詳細な説明】
位相ひずみの補償装置及び方法
発明の分野
本発明は、電力増幅器の出力電力により電力増幅出力信号に発生する位相ひず
みを補償する方法に関する。また、本発明は位相ひずみ補償装置に関する。
発明の背景
ディジタルGSMシステム(モバイル通信グローバルシステム)はTDMA(
時分割多元接続)を使用している。この技術では、各搬送周波数を8つのタイム
スロットに分割し、同一の搬送周波数で8つの呼出しを同時に処理している。各
端末の端末出力部には電力増幅器が含まれていて、無線周波変調情報をアンテナ
に送っている。電力増幅器の機能は、信号を増幅して、信号が最も近い基地局で
受け取れるようにすることである。端末のバッテリ容量には限界があるため、こ
の機能を実行する場合にはバッテリからの電力の供給を最小限に抑える必要があ
る。
電力増幅器の場合、得られる出力信号に位相ひずみが発生する傾向がある。こ
のひずみは出力電力により異なり、出力電力が大きくなればなるほどひずみも大
きくなる。このひずみは、数学ベクトルモデルy(t)=rejwt+f(r)で表すこ
とができる。この増幅r(この場合は振幅と同じ)は、位相関数f(r)に変数
として含まれている。したがって、増幅/振幅は、出力信号に対し位相変調効果
を持つと言える。
一部の非直線増幅器では、高電力時に明らかに位相ひずみが生じる。ただし、
これらの増幅器は比例増幅器に比較して効率が良いため、位相ひずみにも拘わら
ず、アプリケーションによっては使用できる。
パルス増幅器がTDMAアプリケーションで使用されている。この増幅器では
電力は、上昇関数に従って、送信に適した出力電力まで上昇する。送信が終了す
ると、電力は上昇関数に合わせて下降する。この出力電力の上昇及び下降は、極
めて短時間に行われる。この出力電力の上昇及び下降に依存する位相変調では、
出力信号の周波数スペクトルが拡大する。位相変調補償を行うことで、所定の基
準要件(GSM等)を満たすことができるようになる。
公開されているPCT出願WO−A1−95/23453(Motorola)からは
、電力増幅器の出力に接続されていて電力増幅器を位相ロックループで囲むフィ
ードバックにより、位相ひずみが緩和されることが分かっている。電力増幅器に
は、位相変調制御ループからの位相変調信号が送られる。この制御ループには、
フィードバックループを電力増幅器の入力に接続した位相ロックループが含まれ
ている。位相変調制御ループ内に切替え回路を組み込むことで、これら2つのフ
ィードバック間で切替えが可能になる。しかし、実際には、既知の方法でフィー
ドバックループ間の切替えを行うことで高速位相ロックを正しい位相に合わせる
ことは不可能である。電力の上昇と下降は、それぞれ、非常に高速で行われるた
め、特にパルス増幅器を使用しているTDMA無線アプリケーションの場合には
、問題が発生する。出力信号のエンベロープに発生するオーバシュートがフィー
ドバックされ、これら2つのフィードバック間を切り替えることで発生する過渡
現象はさらに増幅される。したがって、位相ロック状態になるまでには、時間が
かかり過ぎる。位相ロックそのものさえ不可能になる場合もある。このような欠
点及び問題が存在するため、信号に含まれている重要な情報のすべてまたはその
一部が失われることにもなり兼ねない。したがって、従来の既知の技術の障害で
あったこれらの欠点及び問題に対し新しい解決方法を見つけることが望まれてい
る。
発明の要約
本発明は、パルス電力増幅器に関し振幅の位相変調効果を補償する問題に関す
る。
本発明が扱う別の問題は、電力増幅器の電力が上昇したり下降したりする前に
、位相検波器を正しい位相に高速に、確実に、しかもタイミング良く適合させる
方法に関する。
前述したように、従来の既知の位相ロック技法では、いくつかの欠点及び問題
が障害になっている。本発明では、これらの欠点及び問題を扱っている。
本発明の目的は、振幅の位相変調効果を補償する方法及び装置を提供すること
である。
本発明の別の目的は、過渡現象及び雑音が含まれるフィードバック信号を除去
する方法及び装置を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、電力増幅器の電力が上昇または下降する前に、位
相検波器が高速に、確実に、及びタイミング良く正しい位相に合わせてロックで
きるようにする方法及び装置を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、従来技術の位相ロック技法に関連する欠点及び問
題を緩和する方法及び装置を提供することである。
簡単に説明すると、解決方法は、最初に述べた信号の一部と電力増幅器の出力
からフィードバックされる増幅信号の一部とを組み合わせる回路に対し、増幅す
る信号を送信することである。これは、2つの信号を組み合わせて組合せ回路か
らの出力信号を作るとき、片方の信号が他方の信号より強い場合にスムーズに移
行できるようにするためである。
位相ロック及び周波数アップコンバージョンループは、位相検波器、前記検波
器に接続された積分フィルタ回路、前記フィルタ回路の出力に接続された電圧制
御発振器、及びミクサの入力に接続されたフィードバックループとで構成される
。このミクサは、ローカル発振器のソースから送られる信号のための入力と位相
検波器の2つの入力のいずれかに接続された出力とを含む。電力増幅器はループ
には含まれていないが、電圧制御発振器の出力に接続されている。この考えは、
信号組合せ装置(いわゆる組合せ回路)と電力増幅器の出力からの第2のフィー
ドバックループとで前記ループを補足するという方法で、既存の位相ロック及び
アップコンバージョンループを有効利用することに着想している。電力増幅器は
、位相ロック及びアップコンバージョンループに組み込むことができる。位相ロ
ック及びアップコンバージョンループは、位相ロック及び周波数アップコンバー
ジョン機能を備えた位相変調制御ループと呼ばれることもある。電力増幅器の上
昇を開始させる前に、第1のフィードバックループを利用して、電圧制御発振器
からの出力信号にループをロックさせる。出力電力が上昇するにつれ、第2のフ
ィードバックループを介して電力増幅器の出力からフィードバックされる信号は
、第1のフィードバックループを介してフィードバックされる発振器信号より徐
々に強くなる。新しいフィードバック信号におけるこれら2つのフィードバック
ル
ープからの信号間の比率がこのように徐々に(連続的に)変化することは、スム
ーズな移行と記述することができる。ループの帯域幅が十分に大きければ、電力
上昇時における電力増幅器の位相変換はなくなる。
本発明の利点の1つは、移行がスムーズに行われることである。したがって、
過渡現象は発生せず、位相変調制御ループの位相ロック機能が正しい位相にロッ
クするまでには、長時間を要しない。
本発明の別の利点は、位相変調制御ループにおける位相検波器の上流側のソー
スから送られてくる広帯域雑音が、効果的に取り除かれることである。このよう
なソースの1つには、IQ変調器により生成される雑音がある。
別の利点は、本発明の考えを適用させることで既存の各種電力増幅器は所望の
特性を得ることができるようになるため、設計担当者はそれらの増幅器から自由
に選べることである。
本発明の別の利点は、情報信号を位相変調するか振幅変調するかに関係なく、
移動電話アプリケーションに本発明を活用できる点である。
以下に、好ましい実施例と添付図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する
。
図面の簡単な説明
図1Aは、アンテナを備えた送信機を示したブロック図である。
図1Bは、各種送信機の出力電力間の相対状態を示す電力軸である。
図2Aは、確立されたGSM基準により制御信号Iampが時間と共にどのよう
に変化するかを示した時間−振幅図である。
図2Bは、出力電力Poutの時間経過の変化を示した図で、電力増幅器はGS
M基準により制御されている。
図3は、従来技術の送信機を示したブロック図である。
図4は、組合せ回路の1実施例の回路図である。
図5は、組合せ回路の別の実施例の回路図である。
図6は、本発明による位相ひずみ補償装置の1実施例を示したブロック図であ
る。
図7は、本発明による位相ひずみ補償装置の別の実施例を示したブロック図で
ある。
図8Aは、図7で示した装置の位相ロック時間制御の原理を、時間軸とマーク
時間点とを使用して示したものである。
図8Bは、図7に示した装置に含まれる掃引回路からの出力信号が、時間経過
とともにどのように変化するかを示した時間−振幅図である。
図9は、本発明の考え方による位相ひずみの補償方法を示したフローチャート
である。
好ましい実施例の詳細な説明
以下に説明する発明の実施例は、無線通信送信機のアプリケーションに関連し
ている。
しかし、本発明の考え方による位相ひずみ補償は、他のアプリケーションにも
適用できる。
図1Aは、送信機に組み込まれている電力増幅器3(PA)を図示したもので
、入力信号S1のための信号入力、制御信号Iampのための制御入力、及び出力電
力がPoutである信号S2のための信号出力とを備えている。入力信号Iampは、
出力電力Poutを制御するために機能する増幅器制御装置5(PAC)で生成さ
れる。位相変調制御ループ7は、信号S1を生成する。増幅器制御装置は、この
文書では詳細に説明していない。
使用するタイムスロット時に、電力増幅器3は出力電力Poutを2つの値で出
力し、その範囲はPmaxからPminまでである。電力増幅器に送られる信号S1の
入力電力は、一定である。2つのフィードバック信号S1及びS2には、所定の出
力電力Pout=PT(PT<Pmin)で同等に重み付けがされる。図1Bは、出力電
力の相対状態と電力PTとの関係を示したものである。
電力増幅器3は制御信号Iampにより制御され、関連する移動電話システムな
どに指定した内容に従って、出力電力のパルスを発生させる。図2Aは、制御信
号Iampが決められたGSM基準に従ってどのように変化するかを示したもので
ある。電力増幅器3を制御することで、出力電力を制御することになる。図2B
は、電力増幅器3の出力の上昇と下降に伴う出力信号PoutのエンベロープEを
示したものである。この図では,時間はtで参照されている。送信信号のスペク
トルの拡大を緩和するために、出力電力のエンベロープはスムーズであることが
望まれる。図2Bには、出力電力の適合基準でありGSM基準に指定されている
時間テンプレートF1とF2、?も示されている。上昇または下降時の時間は、Δ
T=28μsを超えることはできない。
図3は、PCT出願WO−A1−95/23453の前述した従来技術の送信
機を示したブロック図である。既知の送信機は、原理的には、位相変調制御ルー
プ117と振幅変調制御ループ115とに分かれている。振幅変調制御ループは
、電力増幅器107、方向性結合器109、及び差分増幅器113の片方の信号
入力に接続されているエンベロープ検波器111とで構成されている。振幅参照
信号125が、他方の信号入力に加えられる。差分増幅器113は、これら2つ
の信号入力の差分の結果として電圧差分信号を生成する。差分増幅器は、電力増
幅器107の増幅制御の入力に接続されている。電力増幅器からの出力信号の振
幅変調は、振幅参照信号の電圧を変化させることで行われる。
位相参照信号121を正しいチャネル周波数へ変換する周波数変換処理は、こ
の既知の装置では、位相変調制御ループ117で解決されていた。このループに
は、ミクサ101、位相検波器103、電圧制御発振器、VCO、105、及び
発振器出力から切替え回路130へのフィードバックカップリング131とで構
成されている。上記で述べたように、非直線増幅器は、高電力では位相ひずみが
大きくなる。このひずみは、電力増幅器の出力109に接続されていて、位相変
調ループの電力増幅器を囲んでいるフィードバック132により緩和できる。位
相変調制御ループには切替え回路130が組み込まれているため、2つのフィー
ドバック131と132の間で切替えが可能である。いずれかのフィードバック
信号は、ミクサ101にフィードバックされる。ミクサは、周波数参照信号12
3と切替え回路130からフィードバックされる信号との差分に等しい周波数を
持つ中間周波数信号127を生成する。位相検波器103は、中間周波数信号1
27と位相参照信号121の位相差分に依存する誤差信号を生成する。この誤差
信号は、発振器の周波数制御入力に加えられる。発振器出力信号は、このように
して、位相参照信号121の位相にほぼ等しい位相を獲得する。つまり、出力信
号は位相参照信号121を使用して位相変調されたことになる。出力信号の周波
数は、周波数参照信号の周波数と位相参照信号の周波数との代替差分の和に依存
している。
しかし、既存の方法による2つのフィードバック間を切り替えることで、高速
ロックを正しい位相に合わせることは実際には不可能である。問題は、上昇と下
降が非常に高速で行われることである。2つのフィードバックを切り替えると位
相障害が発生し、短時間では消滅しない。最悪な場合は、ループのロックが失わ
れることになる。
本発明によれば、2つのフィードバック信号ループ間の移行がスムーズになる
組合わせ装置、つまり組合せ回路で、切替え回路130を置き換える方がより便
利であることが分かった。電力増幅器が直線増幅器の場合、組合せ回路から位相
検波器へ送られる出力信号は、低電力出力の時は電圧制御発振器の出力からのフ
ィードバック信号の方が強い。出力電力が急速に上昇してその結果位相ひずみが
大きくなる場合は、電力増幅器が含まれるフィードバックからの信号も強くなる
。これは、出力信号の振幅の増大に合わせて、組合せ回路により処理される。こ
れにより、位相検波器には十分な時間ができ、位相誤差を除去することができる
。増幅器の出力電力が最大になった時点で、フィードバック出力信号は組合せ回
路の出力信号で最大になる。組合せ回路は、受動構成要素だけを含んだ回路でも
良く、能動構成要素(トランジスタ)を含んだ回路でも良い。
以下に、受動構成要素を含んだ組合せ回路及び能動構成要素を含んだ組合せ回
路の実施例を説明する。両方の実施例とも、振幅制限回路を含んでいる。振幅の
制限は、下流のミクサが正常に動作すること、つまり、ミクサの出力振幅が一定
であることを保証するために必要である。組合せ回路は、図1Aにおける2つの
フィードバック信号S1及びS2を追加することで構成される。
図4は、受動構成要素(図示されたケースでは抵抗R1及びR2)と振幅制限回
路LIとで構成された組合せ回路CC1の実施例を示したものである。
図1AのS1及びS2からのフィードバック信号は、それぞれ、入力11及び1
2に加えられる。各信号入力には、抵抗R1及びR2のいずれかが含まれている。
これらの信号入力は、信号S1及びS2のための共通の合計ポイントAsumへ接続
されている。電圧ソース13も、抵抗R3を介して、合計ポイントAsumへ接続さ
れている。ポイントAsumは、振幅制限回路LIの入力14へ接続されている。
信号S1は一定で、また、電力増幅器の出力からフィードバックされる信号S2に
比べて比較的弱いため、できれば、信号には重みを付ける。各抵抗に適切な値を
選択すれば、これら2つの信号は加え合わされて新しい信号Ssumが生成され、
振幅制限回路LIで制限されて新しいフィードバック信号S3になり、振幅制限
回路と組合せCC1との共通出力15へ出力される。重み付けは、フィードバッ
ク信号S3においてS1が強い状態からS2が強い状態、またはその逆、への移行
が適切な出力電力で行われるようにする。移行は、S2からの出力電力がPTより
大きくなった時点で(図1Bを参照)行われるように決められている(ここで、
PT<Pmin)。片方の信号が強いということは、フィードバック信号で片方の信
号がより重要な要素になることを意味する。上記で説明したように、振幅制限は
、後続の回路が正常に動作することを保証するために必要である。
組合せ回路CC1からの信号S3について説明したフィードバックは、図1A
の電力増幅器3(PA)が位相変調制御ループ7(PHC)への位相ロックルー
プに囲まれることを意味する。これにより、電力増幅器3から送られる出力信号
S2は位相ロックされる。
図5は、組合せ回路CC2が有利な別の実施例を示している。この回路CC2
は、能動構成要素で実現されている。この回路は、2つの入力21及び22を備
えた増幅器である。図1AのS1及びS2からフィードバックされるこれらの信号
は、それぞれ、入力21及び22のいずれかへ加えられる。増幅器には、2つの
トランジスタT1及びT2が含まれている。入力21の信号S1は、バイアス回
路23Aを介してトランジスタT1のベースに加えられる。入力22の信号S2
は、バイアス回路23Bを介してトランジスタT2のベースに加えられる。これ
らのトランジスタは両方とも図示したケースではバイポーラNPNトランジスタ
であるが、他のトランジスタタイプを使用しても構わない。これらのトランジス
タのエミッタは、共通定電流ジェネレータ24へ接続されている。これらのトラ
ンジスタは、電圧ソース25からの駆動電圧Vccにより動作する。増幅器には、
2つのアームがある。トランジスタT1のコレクタはアーム26を介して電圧ソ
ース25へ接続され、トランジスタT2のコレクタは他のアーム27を介して電
圧ソース25へ接続されている。図5に示されるように、各アームにはコレクタ
抵抗Rcが含まれることがある。信号SAは、構成要素27Aを介してアーム26Aか
ら送られる。信号SBは、構成要素27Bを介してアーム26Bから送られる。抵抗
27A及び27Bの出力は、共通合計ポイントA1sumへ接続されている。このポイ
ントは、振幅制限回路LIの入力28へ接続されている。このように、アーム2
6Aと26Bは構成要素27Aと27Bで結合されていて、ポイントA1sumで
フィードバック信号S1及びS2の重み付き合計S1sumを得られるようにしてい
る。新しい信号S1sumは振幅制限回路LIで制限されて、振幅制限回路出力2
9の新しいフィードバック信号S3になる。これはまた、組合せ回路CC2の出
力でもある。
組合せ回路CC2からの信号S3をフィードバックすることは、図1Aにおけ
る電力増幅器3が位相変調制御ループ7への位相ロックループに囲まれることを
意味する。これにより、電力増幅器3からの出力信号S2は位相ロックされる。
図6は、本発明による位相ひずみ補償装置の好ましい実施例を示したものであ
る。装置への入力信号は位相信号ephr、つまり、位相で情報が検出される信号
である。位相信号ephrには、変調して該当する搬送周波数で送信する位相情報
が含まれている。
位相信号ephrを正しいチャネル周波数へ周波数アップコンバージョンを行う
処理は、位相ロック及び周波数アップコンバージョンのための位相変調制御ルー
プで行われる。このループは、ミクサ30、位相検波器31、電圧制御発振器、
VCO、32、積分フィルタ回路34、組合せ回路35、及び第1のタップ手段
37の媒体を介して発振器32の出力から組合せ回路35の第1の入力へ送られ
るフィードバック33とで構成される。発振器32は、電力増幅器40の入力に
接続されていて、この増幅器の出力はアンテナ50に接続されている。位相変調
制御ループには、第2の導体手段38を介して電力増幅器40の出力を組合せ回
路35の第2の入力へ送る第2のフィードバック36も含まれている。この回路
は、図4または図5を参照して説明した方法で構成できる。
ミクサ30は中間周波数信号eifsを生成する。この周波数は、周波数合成器
からの周波数参照信号efrsと組合せ回路35からのフィードバック信号efdbと
の差分に等しい。フィードバック信号efdbは、図4及び5のS3に相当する。
位相検波器31は、中間周波数信号eifsと位相信号ephrとの位相差分に依存
する誤差信号ephfを生成する。積分フィルタ回路34は、位相検波器と電圧制
御発振器との間に接続されている。これは、位相ひずみ、雑音の送信、及び広帯
域雑音の結果発生する帯域の拡張などを防ぐためである。フィルタ回路は、効果
的には広帯域雑音を除去する。雑音は、位相検波器内の発生源からのものである
。このような発生源には、特定の無線送信機で使用されているIQ変調器などが
ある。
誤差信号ephfはフィルタ回路34の入力に加えられ、そこから、発振器32
の周波数制御入力へ加えられる。これにより、発振器32からの出力信号epha
には、位相信号ephrの位相にほぼ等しい位相が得られる。つまり、出力信号ep ha
は位相信号ephrにより位相変調されている。出力信号ephaの周波数は、周波
数参照信号efrsの周波数と位相信号ephrの周波数との和または差に等しい。
信号ephaは、制御信号Iampに応じて信号ephaを増幅する電力増幅器40へ
連結される。これにより、アンテナ50への増幅器40からの出力におけるアン
テナ信号eoutの波形は、制御信号Iampにより決まった波形になる。
GSM基準に従って動作する送信機にこの実施例を組み込むと、出力信号は図
2Bに示したエンベロープになる。出力信号eoutは図1Aの信号S2に相当し、
信号ephaは信号S1に相当する。
組合せ手段、つまり組合せ回路35は、それぞれ信号タップ37及び38を介
して、信号ephaの一部と信号eoutの一部を受け取る。これらの信号タップは、
方向性結合器または一種の分圧器(容量または抵抗タップ)の形式でも構わない
。2つのループ33及び36は、組合せ回路35の特定の入力に対し、それぞれ
タップ37及び38を接続する。これにより、増幅器40の増幅による各ループ
からの2つの信号ephaとeoutが結合され、ループ内に新しいフィードバック信
号efdbを出力する。タップ37と38は、それぞれ、各信号ephaとeoutの特
定部分を取り出す。これらのタップは、制御可能にすることもできる。これによ
り、このように取り出される各信号要素の大きさを個別に制御することで、有利
になることがある。制御可能方向性結合器は、このようなタップの例である。
電力増幅器PA40の出力の上昇を開始する前に、ループは第1のフィードバ
ックループ33により電圧制御発振器32からの出力信号にロックされる。制御
信号Iampに応じて出力電力が上昇すると、第2のフィードバックループ36に
より電力増幅器からフィードバックされる信号eoutは、フィードバック信号ef db
として第1のフィードバックループ33からフィードバックされる発振器信号
ephaより、徐々に強くなる。
ループ33が存在しないと、送信機を始動させる時、電力増幅器の活性化以前
に位相ロックを良いタイミングで行うことができない。ループが十分に広帯域で
あれば、ループは出力電力の上昇時に電力増幅器40の位相変換を補償するだけ
の時間がある。ループ36を介してフィードバックが確立され、全出力電力で約
10dBで目的の位相ひずみ補償を行うために、前記ロックが行われる。
この実施例の位相ひずみ補償装置には増幅器40が含まれていて、位相ロック
及びアップコンバージョンループの出力に入力を接続させている。このループに
は、第1及び第2のフィードバックループ、それぞれ33及び36、が組み込ま
れていて、第1のフィードバックループ33は電力増幅器入力の変調済み信号の
一部をタップオフするためにタップ手段37に接続され、第2のフィードバック
ループ36は電力増幅器40の出力の増幅変調済み信号の一部をタップオフする
ためにタップ手段38に接続されている。
ループ33及び36は、組合せ手段35の各入力にそれぞれ接続されている。
この手段は、ループに新しいフィードバック信号を生成するために各ループから
の2つの入力信号を組み合わせる。
この実施例による位相ひずみ補償方法では、それぞれループ33及び36から
の2つの信号ephaとeoutとを組み合わせ、ループ内に新しいフィードバック信
号efdbを生成する。増幅器40における増幅動作が変化すると、フィードバッ
ク信号がフィードバックされる量と位相ロック及びアップコンバージョンループ
に対するフィードバック信号の強さとの比率も変化する。本発明による方法では
、フィードバックされる信号の部分とフィードバック信号の強さとの移行をスム
ーズにし連続して行えるようにしている。これは、電力の上昇及び下降時に位相
ロックを行いながら、電力増幅器の出力電力が急激に変わる前に位相ロック及び
アップコンバージョンループを位相ロックできるようにするためである。本発明
の
方法によれば、電力増幅器40の出力から取り出されるフィードバック信号の新
しいフィードバック信号における強さは、増幅器の出力電力が大きくなればなる
ほど大きくなる。電力増幅器が全出力電力で増幅する時は新しいフィードバック
信号において電力増幅器出力からフィードバックされる信号の方が強いが、増幅
器の出力電力が低い時は新しいフィードバック信号において電力増幅器入力から
フィードバックされた信号の方が強い。
本発明による方法の結果、位相ロック及びアップコンバージョンループは、電
力増幅器の出力電力が増加する前に、電力増幅器40の入力の変調信号ephaに
ロックされる。増幅器の上昇が始まると、電力増幅器の出力電力が最大になる前
に、位相ロック及びアップコンバージョンループは電力増幅器の増幅変調信号に
ロックされる。
図7は、図6に示した本発明による装置と多少異なった実施例を示している。
図6に示してあるブロック図によれば、位相変調制御ループには位相検波器31
、フィルタ回路34、発振器32、組合せ回路35、ミクサ30、及びローカル
発振器39が含まれている。図7の位相変調制御ループには、電圧制御発振器3
2(VCO)とフィルタ回路34との間に掃引回路60(SVP)も含まれてい
る。ループが高速で確実に位相ロックするように、発振器がロックすると思われ
る電圧期間、発振器VCOの制御電圧は掃引される。この掃引は、掃引回路60
の制御入力61の制御信号Istにより開始され、停止される。発振器の出力信号
の周波数は、発振器に対する制御電圧を変化させることで変わる。
図8Aは、図7に示した装置の位相ロックの時間制御原理を時間軸とマーク時
間点とで示したものである。開始パルスIstは時間点tsvpで掃引回路を開始さ
せ、電圧制御発振器32への回路の出力電圧はループがロックすると思われる適
切な電圧時間の間、所定の関数により時間と共に変化する。電力増幅器40(P
A)からの出力電力の上昇が始まる時間tupより前に、電圧時間の掃引が適切な
タイミングで開始される。掃引回路60は、この電圧時間の間に掃引動作を1度
実行するだけの十分な時間を持つことが必要である。ループは任意の時間点tlc k
でロックし、上昇及び下降時の間ロックされたままになる。これは、各時間点
tup及びtdownで起こる。組合せ回路35はあるフィードバックループ33
から別のフィードバックループ36への「スムーズな」連続移行を行うため、こ
のループをロックしたままにすることができる。一方、高速切替えが行われると
位相ロックは失われ、それにより、電力増幅器からの出力信号の情報が失われる
ことになる。
掃引回路60には、フィルタ回路34からの電圧信号esvpが与えられる。電
圧信号evcoは、掃引回路の出力から電圧制御発振器32へ送られる。信号esvp
及びevcoには、送信する位相情報が含まれている。掃引回路60は、esvpの情
報に掃引を付加する。時間点tsvpで、掃引回路入力61へ開始パルスIstが加
えられる。これにより、所定の時間関数に従い、掃引回路60は時間に合わせて
evcoに対する変更を開始する。図8Bは、信号evcoが掃引回路60によりどの
ように掃引され所望の電圧時間Vint=[Vstart、Vstop]の間時間と共にどの
ように変化するかの例を示したものである。電圧掃引が開始されると、電圧は一
定の大きな値Vstartから直線的に下降する。evcoが変化すると、発振器32か
らの出力信号の周波数が変化する。図8Bでは、eifs=ephrになるようにevc o
が電圧制御発振器32を制御すると、ループはロックされる(Vlock)。これ
は、任意の時点tlckで起こる。信号evcoは、出力電力が時間点tendで下降す
るまで、Vlockに維持される。次の開始パルスを受け取ると、電圧掃引は電圧Vstart
から再開される。
開始パルスIstは送信機始動時に生成され、無線通信機の制御部分で生成され
ることがある。掃引回路をプログラムし、各種掃引制御パラメータを掃引回路制
御装置に格納することができる。これにより、スキャンする電圧時間Vint=[
Vstart、Vstop]は、開始パルスIstが掃引回路60の制御入力61で感知さ
れる時間からの時間として決定される。
図9は、本発明の考えによる位相ひずみの補償方法を示したフローチャートで
ある。以下のテキストで使用されている参照記号の一部は、図6及び7に記載さ
れている。この方法は電力増幅器40の出力における電力増幅変調信号の位相ひ
ずみ補償に関していて、増幅器は位相ロック及びアップコンバージョンループ(
30−39)の出力に入力を接続させている(ループは、指定された位相変調制
御ループでもある)。ループには、第1及び第2のフィードバックループ33
及び36がそれぞれ含まれている。この方法は、開始位置200のループ起動時
に開始される。この方法の第1のステップ202では、電力増幅器40の入力に
おける変調信号ephaの一部が第1のフィードバックループ33を介して取り出
される(つまりタップオフされる)。ステップ204では、電力増幅器40の出
力における増幅変調信号eoutの一部が第2のフィードバックループ36を介し
て取り出される(つまりタップオフされる)。第3のステップ206では、タッ
プオフされた2つの信号が組合せ手段35で組み合わされ、タップオフされた両
方の信号が含まれたフィードバック信号efdbとして出力される。次のステップ
208では、フィードバック信号は位相ロック及びアップコンバージョンループ
にフィードバックされる。ループは次のステップ210で出力信号eoutを位相
参照信号ephrに位相ロックし、これにより、電力増幅器の出力信号eoutに含ま
れている位相ひずみ補償する。増幅器の出力電力が変化すると、組合せ手段35
はタップオフされた2つの信号を組み合わせる。これは、スムーズな移行でのフ
ィードバック信号における相対的な強さを変更するため、また、位相ロックと位
相ひずみ補償がなくならないようにするためで、これはステップ212で実行さ
れる。この方法はループ動作中は継続され、ループが組み込まれている送信機が
オンになることがなくなるまで、割り込まれることはない。
ステップ214は、フローチャートではステップ212に制御を戻すように示
されている。終了位置であるステップ216は、送信機がオフになるとただちに
制御が渡る。
本発明による方法では、フィードバック信号でタップオフされた信号の相互比
例関係とフィードバック信号の前記信号の相対的強さとの間で移行がスムーズで
連続して行えるため、電力増幅器の出力電力で急速に変化が起こる前に位相ロッ
ク及びアップコンバージョンループを適切なタイミングで位相ロックすることが
できる。このような位相ロックは、切替え装置を使用して2つのフィードバック
ループ間の切替えを行っている従来技術では不可能であった。このような方法で
は、切替え実行時に感度が上昇する。また、切替え実行時にループに過渡現象が
発生する危険性もある。このような過渡現象により、位相ロックが失われ、ルー
プ入力信号の重要な情報も失われる可能性がある。
本発明による方法を使用すれば、閉じたループでは過渡現象は発生しない。
本発明による方法及び本発明による装置は、無線遠隔通信等の各種アプリケーシ
ョンにおける位相補償に関連する前記の問題を解決する。
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フロントページの続き
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 電力増幅器(40)の出力における電力増幅変調信号(eout)の位相 ひずみを補償する装置で、増幅器は入力を位相ロック及びアップコンバージョン ループ(30−39)の出力に接続させ、ループはそれぞれ第1及び第2のフィ ードバックループ(33及び36)を含み、第1のフィードバックループ(33 )は電力増幅器(40)の入力の変調信号(epha)の一部をタップオフするた めにタップ手段(37)に接続し第2のフィードバックループ(36)は電力増 幅器(40)の出力の電力増幅変調信号(eout)の一部をタップオフするため にタップ手段(38)に接続する装置において、2つのフィードバックループ( 33、36)のそれぞれを各フィードバックループ(33、36)からの2つの 入力信号を組み合わせる組合せ手段(35)のそれぞれ入力に接続して位相ロッ ク及びアップコンバージョンループ(30−39)にフィードバック信号(efd b )を提供することを特徴とする装置。 2. 請求項1記載の装置において、電力増幅器(40)の入力の電力増幅変 調信号(eout)の一部をタップオフするタップオフ手段(37)及び電力増幅 器入力の変調信号(epha)の一部をタップオフするタップ手段(38)は方向 性結合器であることを特徴とする装置。 3. 請求項2記載の装置において、電力増幅器(40)の出力の電力増幅変 調信号(eout)の電力の一部をタップオフするタップ手段(37)及び電力増 幅器の入力の変調信号(epha)の一部をタップオフするタップ手段(38)は 制御可能な方向性結合器であることを特徴とする装置。 4. 請求項1記載の装置において、電力増幅器(40)の出力の電力増幅変 調信号(eout)の一部をタップオフするタップ手段(37)及び電力増幅器( 40)の入力の変調信号(epha)の一部をタップオフするタップ手段(38) は分圧器であることを特徴とする装置。 5. 請求項1記載の装置において、位相ロック及びアップコンバージョンル ープ(30−39)は掃引回路(60)を含むことを特徴とする装置。 6. 請求項1から5のいずれかに記載の装置において、位相ロック及びアッ プコンバージョンループ(30−39)は低雑音、高電力電圧制御発振器(32 )を含むことを特徴とする装置。 7. 請求項1から6のいずれかに記載の装置において、電力増幅器(40) にはパルスが送られてくることを特徴とする装置。 8. 電力増幅器(40)の出力の電力増幅変調信号における位相ひずみを補 償する方法で、増幅器(40)は位相ロック及びアップコンバージョンループ( 30−39)の出力に入力を接続させ、ループには第1及び第2のフィードバッ クループ(33、36)が含まれていて、前記方法は − 第1のフィードバックループ(33)を介して電力増幅器(40)の入力の 変調信号の一部をタップオフし、 − 第2のフィードバックループ(36)を介して電力増幅器(40)の出力の 増幅変調信号の一部をタップオフする方法において、 当該方法は、 − 組合せ手段(35)で2つのタップオフされた信号(eout、ePha)を組み 合わせてフィードバック信号(efdb)を獲得し、 − フィードバック信号(efdb)を位相ロック及びアップコンバージョンルー プ(30−39)に送り、 − 位相ロック及びアップコンバージョンループ(30−39)に入力される位 相参照信号(ephr)に電力増幅変調信号(eout)を位相ロックさせ、 − 電力増幅器(40)からの出力電力が変化した場合にスムーズな伝送におけ るフィードバック信号(efdb)のタップオフ信号(eout、ePha)間の相互の 強さを変化させることをさらに含むことを特徴とする方法。 9. 請求項8記載の方法において、電力増幅器(40)の出力電力の増加に 合わせて、電力増幅器(40)の出力からタップした信号(eout)のフィード バック信号(efdb)の強さを増大させることを特徴とする方法。 10. 請求項8または9記載の方法において、電力増幅器の出力電力が最大 強さに達する前に、位相ロック及びアップコンバージョンループ(30−39) を電力増幅器(40)の出力の増幅変調信号(eout)にロックすることを特徴 とする方法。 11. 請求項10記載の方法において、電力増幅器(40)が最大出力電力 で増幅するときに、電力増幅器(40)の出力の電力増幅変調信号(eout)が フィードバック信号(efdb)において強くなることを特徴とする方法。 12. 請求項8記載の方法において、電力増幅器(40)の出力電力が増加 する前に、位相ロック及びアップコンバージョンループ(30−39)を電力増 幅器(40)の入力にロックすることを特徴とする方法。 13. 12記載の方法において、電力増幅器の出力電力が低い時、電力増幅 器(40)の入力の変調信号(epha)がフィードバック信号(efdb)において 強くなることを特徴とする方法。 14. 請求項8から13のいずれかに記載の方法において、電力増幅器(4 0)にパルスが送られることを特徴とする方法。
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