JP2000509588A - コンテンツ情報及びそれに関連する補足情報を転送する方法及びシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 コンテンツ情報及びそれに関連する補足情報、例えばオーディオ、ビデオ及び補足的な著作者又はコピー状態を光ディスクを介して転送するシステムについて記述する。補足情報を表わす透かしパターンを含む符号化信号を発生させる。透かしパターンは、再生後コンテンツ情報の品質にかなりの悪影響を及ぼさないで変えることはできない。本発明によれば、制御パターンも転送し、この制御パターンに一方向関数を付与することによって透かしパターンを発生させる。このようにすることの利点は、或る変更透かしパターンに対する或る新規の制御パターンを計算することは計算上できないから、透かしパターン又は制御パターンに対する如何なる変更も容易に検出し得ることにある。従って、補足情報が改ざんに対して良好に守られる。悪意ある者が透かしパターンを完全に置き換えたとしても、これにより再生コンテンツの品質にかなりの悪影響が及ぶことになる。第１世代のコピーを許す（「一度だけコピー可」）コピー制御法では、オリジナルの制御パターンを一方向関数によって３回処理して透かしパターンを発生させ、また各プレーヤ又はレコーダが制御パターンを出力したり／記録したりする前にこの制御パターンを処理して、暗号的に保護されるダウン−カウンタを形成するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】 コンテンツ情報及びそれに関連する補足情報を 転送する方法及びシステム 本発明はコンテンツ情報及びそれに関連する補足情報を転送する方法に関する もので、この方法では、コンテンツ情報と、補足情報に相当する透かしパターン とを表わす符号化信号を転送する。 本発明はコンテンツ情報及びそれに関連する補足情報を符号化する方法にも関 するもので、この方法では、補足情報を表わす透かしパターンに従ってコンテン ツ情報を符号化することによって符号化信号を発生させる。 本発明はさらに、コンテンツ情報に関連する補足情報を検索する方法にも関す るもので、この方法では、補足情報を表わす透かしパターンをコンテンツ情報及 び透かしパターンを表わす符号化信号から検索する。 さらに本発明は、コンテンツ情報及びこれに関連する補足情報を転送するシス テム、符号化信号発生用の装置、符号化信号処理用の装置、符号化信号、制御信 号及び記録担体にも関するものである。 このような方法及び斯様な転送システムは、後記関連文献リストにおける文献 Ｄ１の特許出願ＷＯ９７／１３２４８（ＰＨＮ１５３９１）に記載されている。 この文献には、ビデオ及びオーディオのコンテンツを、例えばＭＰＥＧビットス トリームのようにディジタル的に符号化した形態で伝送し、且つ記録する旨記載 されている。コンテンツ情報に理論的に関連付けられ、このコンテンツ情報の処 理を制御するための補足情報を転送する需要がふえている。補足情報はその制御 機能の指揮内に留めるために改ざんから保護すべきである。補足情報は特にコピ ー防止アプリケーションに有効である。 コピー防止はオーディオ出版にとって長い歴史がある。オーディオカードでＰ Ｃを含む機器に目下インストールされるデータベースは認可されていない不正コ ピーに対して殆ど保護されない。コピー防止策における最も困難な問題点は、著 作権侵害者が常にオリジナルのディスクを再生することを試みることができ、そ のディスクのコンテンツをあたかも家庭で記録したかのように扱って、それを記 録することができると云うことにある。コンシューマのレコーダは、コンシュー マ個人の創作物の記録は何等制限されることなくコピーできるも、著作権物の記 録は禁止できるようにするのが望ましい。従って、コピー防止機構はコンシュー マ個人の創作物と、専門の音楽出版社に源を発するコンテンツとを区別し得るよ うにしなければならない。コンテンツの物理的なソース（例えば、ディスク又は マイクロホン）を参照することは当てにならないので、各機器はオーディオ又は ビデオ信号だけに基づいて斯かる区別をしなければならない。ＤＣＣの如きディ ジタル記憶媒体に対しては「コピービット」が規定されており、これらのビット は著作権状態、例えば「コピー禁止」、「コピー自由」又は「１世代のコピー可 」の状態を示す。他のコピービットによって、或る情報を含んでいる媒体がプレ ス加工によって製造された「専門家」による媒体であり、「記録可能」なディス クではない旨を示すことができる。 符号化信号を認証プログラムマテリアルとして分類するように、例えば斯種の 符号化信号に埋め込んだマーカによってディジタルのコンテンツ信号にマーキン グすることを透かしをつけると称する。本発明のシステムでは、透かしは、例え ば符号化信号がコピー防止コンテンツから成ることを示したり、及び／又はその コンテンツの起源を示したりする何等かの補足情報を表わす多ビットの透かしパ ターン状のものとする。透かしは、通常そのビットパターンを有効な透かしとし て識別したり及び／又は検索処理と同期をとったりする固定部分を有しており、 透かしには前記補足情報を表す可変部分を含めることができる。前記文献Ｄ１に は、透かしを検出するのが容易ではあるが、復号化後にオーディオ又はビデオコ ンテンツの品質をかなり劣化させることなく透かしを消去したり又は変更したり するのが困難となるように符号化信号中に透かしパターンを埋め込む方法が開示 されている。さらに、透かしパターンは比較的長くして、マーキングしてない符 号化信号がマーキングした符号化信号として偶然にも分類されることのないよう にしなければならない。透かしは比較的短時間、例えば１〜１０秒で検出し得る ようにして、信号を分類する場合に、速く応答できるようにもすべきである。既 知の透かしには、これらの透かしが或る限られた量の補足情報しか表わさないと 云う欠点がある。さらに、悪意のある者による透かしの（又は透かしの部分的な ）改ざんが復号化後のコンテンツをごく限られた程度に劣化するだけで依然可能 である。 本発明の目的は補足情報の改ざんにもっと有効に対抗するように、コンテンツ 情報に関連する補足情報を転送する手段を提供することにある。 この目的のために、本発明による転送方法は、信号を転送する方法において、 或る制御パターンを表わす制御信号を転送し、前記透かしパターン及び前記制御 パターンの組合わせが前記補足情報を表わし、且つ前記透かしパターンが、前記 制御パターンに或る一方向関数を付与することによって発生される結果を含むよ うにすることを特徴とする。本発明による符号化方法は、或る制御パターンを表 わす制御信号を発生させ、前記透かしパターンと前記制御パターンとの組合わせ が前記補足情報を表わし、且つ前記透かしパターンを前記制御パターンに或る一 方向関数を付与することによって発生させることを特徴とする。本発明による補 足情報検索方法は、前記透かしパターン及び或る制御パターンの組合わせが前記 補足情報を表わし、且つ前記制御パターンを一方向関数により処理し、該処理し た制御パターンと前記透かしパターンとの比較によって前記補足情報を検証する ことを特徴とする。斯かる目的のために、本発明によれば、コンテンツ情報を表 わす符号化信号及び補足情報を表わす透かしパターンを処理する装置であって、 前記透かしパターンを検索する検索ユニットを具えている符号化信号処理装置に おいて、当該装置が、或る制御パターンを表わす制御信号を受信する制御ユニッ トを具え、前記透かしパターン及び制御パターンの組合わせが補足情報を表わし 、且つ前記装置が或る処理した制御パターンを発生する一方向関数ユニット及び 前記透かしパターンと前記処理した制御パターンとを比較することによって前記 補足情報を検証する比較器も具えていることを特徴とする。本発明による記録担 体は、記録情報として符号化信号及び／又は制御信号を含んでいる。 本発明による上記手段による効果は、制御パターンにおける僅かな変化によっ て、一方向関数の特性のために制御パターンが総体的に異なって処理されたパタ ーンとなることにある。悪意のある者が制御パターンを改ざんした場合には、透 かしパターンが最早その変更した制御パターンに一致しなくなり、透かしパター ン及び制御パターンを完全に取り換えなければならない。従って、プレーヤ又は レコーダでの透かしパターンの検証中に制御パターンの改ざんを容易に検出する ことができる。透かしパターンに対する僅かな変更も、一方向関数の特性のため に、制御パターンを変更しても整合させることはできず、一方向関数が或る所定 の出力値から入力データを「さかのぼって」計算することを阻止する。このこと の利点は、制御パターン又は透かしパターンに対する如何なる変更も容易に検出 し得ることにある。悪意のある者が透かしパターン及び／又はそれに付随する制 御信号によって表される補足情報の改ざんを望む場合、彼は透かしパターンを完 全に取り換えなければならず、このようにすると再生されるコンテンツの品質が かなり劣化することになり、透かしパターンに対するごく僅かな変化を、それに 対応する制御パターンを計算することによって整合させることはできず、そのよ うな変更も容易に検出することができる。 なお、記録信号や、情報担体及び読取り装置のコピー防止用システムはＥＰ− ０５４５４７２（文献Ｄ２）から既知である。この既知のシステムは制御情報再 生用に補足情報を表わす物理的なマークを用いている。この情報が書込み可能な 情報担体にコピーされる場合に、このコピーの情報は再生されない。その理由は 、書込み処理中には情報しか記録されず、コピーそのものは物理的なマークを包 含しないからである。既知のシステムにおける問題は、或るコピーを作ることを 許すことができず、このためにさらなるコピーができないことにある。本発明に よるシステムの実施例では、上記制御パターンにコピー許可マークの機能を持た せて、これをオリジナルの記録から再生される信号と一緒に配信する。この例の レコーダは信号中の透かしパターンをコピー許可マークと対照して検証する。双 方のマークが一致する場合に、コンテンツが記録可能担体に記録され、従って第 １世代のコピーが行われるが、許可マークそのものはコピーされたものには記録 されない。従って、そのコピーしたものの信号を再生しても、それは最早コピー 許可マークを含まない。レコーダは第１世代のコピーからの信号をもう記録しな くなる。従って、たった一度の１世代のコピーしかできないのである。 本発明による符号化信号の発生及び／又は処理用装置の実施例は、一方向関数 ユニットを、ｎ＞０の整数として、制御パターンをｎ回暗号化一方向関数ユニッ トに通すことによってｎ回処理した制御パターンを発生させるように構成したこ とを特徴とする。このようにすることの効果は、符号化信号が透かしパターンを 含み、制御信号が制御パターンを暗号化的に制御されるカウンタとして含むこと にある。 制御パターンによって暗示的に表わされるカウンタ値は、ｎ回処理した制御パ ターンと透かしパターンとを、これらの一致が見つかるまで比較することによっ て決定される（或る予定した最大カウント値内で一致しないことが有り得る）。 カウンタは、処理した制御パターンをレコーダに出力する前にプレーヤにて暗号 的に低下させる。レコーダはカウンタを検証し、そのカウンタ値が許容される場 合には、そのカウンタ値を再び減らし、この処理制御パターンを含む記録を行な うようにする。このことの利点は、或る限られた世代数のコピーを許可すること ができ、コピー制御をプレーヤ及びレコーダにて行なうことにある。カウンタ値 の減少は、莫大で、法外な計算努力なくしては逆算できない暗号化の一方向関数 によって行なわれるため、このこのようなカウンタ値を増やすことは実質上不可 能である。カウンタ値をかなりの頻度で減少させるや否や、処理した制御パター ンは最早透かしパターンに整合しなくなる。この場合、プレーヤ及びレコーダは 情報を再生したり及び／又は記録するのを阻止する。 本発明によるシステム及び装置の他の有利な好適例は従属請求項に記載した通 りである。 以下添付図面を参照して本発明を実施例につき説明するに、ここに、 図１はコピー制御システムを示し、 図２は２部分から成るコピー制御パターンの一方向処理を示し、 図３は一方向関数ユニットを示し、 図４は媒体マークＰを用いるコピー制御システムを示し、 図５は符号化信号を処理する装置を示し、 図６は記録装置を示す。 本発明の一般的なコンセプトは、（電子）透かし情報をつけた符号化信号に制 御パターンを付加することにあり、また、制御パターンから透かし情報を発生さ せるのに一方向関数を用いるようにする。このようにすることにより透かし情報 をつけた信号の受信宛先にて透かし情報と、それに付随する制御パターンとの完 全性をチェックすることができる。これは幾つかの利点を有し、例えば透かし情 報を比較的短くすることができ、しかもそれ自体の完全性チェックビットを必要 とせず、透かし情報を符号化信号中に数秒ごとに繰り返し出現させて、編集等の 後にその符号化信号の部分を分類することができる。透かし情報は一方向関数を 付与することによって発生される或る処理した制御パターンに整合しなければな らないので、或る透かし情報から制御パターンを「逆に」計算することは計算上 不可能である。制御パターン及び透かし情報の改ざんは、これら双方を完全に交 換しない限り不可能であり、このようにすると再生されるコンデンツがかなり劣 化することになる。有効な制御パターンを入手できなければ、コピー防止規則に 応じているプレーヤ及びレコーダで符号化信号の再生又は記録を制御し、即ち阻 止することができる。好ましくは、市販の全ての装置が透かし情報のパターンを チェックし、しかも制御信号を持たない信号は受け入れないようにする。このよ うにすることにより、例えば、コピー制御、著作権料の払い込み、音楽又はビデ オのレンタル等のような、多数のアプリケーションがこの制御の恩恵を被ること ができる。コピー制御は前記ＤＣＣのコピービットに似たものとすることができ る。制御パターンを存在させることは、再生を許可したり、及び／又は著作権の 状態を示し、例えば１世代のコピーを許可したりするのに必要である。或る所定 日後のディスクのリリースもその日の後に制御パターンを別に配信することによ って行うことができる。さらに、任意の関連情報を不変的に加えることができ、 例えば、著作者、歌のテキスト、タイトル、演奏者又は使用期間を制御パターン に含めることができる。 本発明の実施例は、１世代のコピー（一度だけのコピーとも称する）を許可す るコピー防止用のシステムにある。専門のオーディオ信号ストリームは、それに 埋め込んだ、一度のコピーを許可する著作権データを含んでいる。これはオーデ ィオ信号ストリームに透かし情報ｙ_coを埋め込むことによって行われる。さらに 、専門のディスクは特殊の許可マークｘ_coを含んでおり、ここに、Ｈ（ ）を暗 号化一方向関数として、ｙ_co＝Ｈ(ｘ_co)とする。マークｘ_coは再生中にはオーデ ィオ信号と一緒に（埋め込まれたまま）留まるが、これはコシューマのレコーダ によって除去される。従って、レコーダによってコピーしたものには許可マーク が含まれず、これはコピーすることができない。 コピー防止システムの実施例にとっては、或るビットパターンｙを表わす透か し情報と、制御パターンｘとの関係を一方向関数とするのが好適である。一方向 関数はＮの公開係数を有するｙ＝ｘ²modNとして実現することができる。ここに 、Ｎは２つの秘密の大きな素数の積（Ｎ＝pg）とする。実際上、Ｎは透かし情報 に埋め込まれ、即ちｙに連結されるデータの一部とすることができる。他の可能 性は、１９７６年にDiffieとHellmanによって推測された離散対数の一方向関数 （文献Ｄ４）、即ちＧＦ（ｐ）の原始元をαとするＧＦ（ｐ）にてＦ（ｘ）＝α^x とすることである。ここに、ｐはｐ−１が大きな素因数を有するような大きな 素数とする。上記２通りの実施法の欠点は、アーギュメント（変数）の大きさ、 即ち安全を保つのに必要なビット数が極めて大きくなることである。数ビットに 基づく実際のシステムは適当な秘密キー暗号化アルゴリズム、例えばｙ＝Ｆ（Ｘ ） 示してある。図３は秘密キー暗号化アルゴリズムに基づく一方向関数発生器の実 施例を示す。入力端子３１に制御パターンｘを供給し、これをキー入力端子３３ からのキーを用いて暗号化器３１にて処理する。暗号化器３２の出力を対数ユニ ット３４によって入力ｘに対してビット的に排他的論理和をとって、出力端子３ ５にビットパターンｙを得る。この回路では、キーを公開とするか、又は透かし 情報に含め、即ちｙに連結させることができる ＤＳＤフォーマット（文献Ｄ3参照）でのオーディオ信号用の透かし情報は、 Ｗによって決められる特定値に対する少量部のビット（0.01〜１％）を強制的に 埋め込むようにするのが好適である。これは、プレーヤまたはレコーダが予定位 置おける所定ビットの値をチェックしさえすればよいので、検出を簡単にする。 透かし情報を表わすビットによって生じるアーチファクトはノイズ整形すること によって最小とすることができる。ＤＳＤの場合、ビットストリームの１％しか ない透かし情報は信号−雑音／ひずみ比を１１０dbを越えるＳＮＲに対して１db しか低減しないことを確めた。これに対し、侵害者がこうしたビット値を変える 場合には、ＳＮＲが数１０dbも劇的に低下する。ビデオの場合には、透かし情報 を圧縮ＭＰＥＧに、例えば画像形式で埋め込む（文献Ｄ１に記載されているＰＴ Ｙの透かし付与）のが好適である。 本発明の他の例は、或るｎ世代めのコピー（コピーをｎ回するコピー制御とも 称する）を許可するコピー防止用のシステムである。記録された信号のコピー防 止用のこの例はコピー回数を制限する。本発明のコンセプトでは、専門的に発売 される所有権のあるものには少なくとも２つの異なるタイプのコピー制御マーク 、即ちコンテンツに埋め込む透かし情報と、コンテンツに加えるも、レコーダに よって除去可能で、しかも変更可能なコピー制御（妥当性／認証）の制御パター ンとを含めるようにする。この制御パターンをコピー制御チケットを称する。デ ィジタル信号ストリームにおけるチケットは、信号が記録又は再生装置を通る度 毎に変更される。透かし情報とチケットとの間の暗号化関係は各再生及び各記録 中に検証される。随意第３のタイプのコピー制御マーク、即ち媒体（ディスク／ テープ／等）を識別する媒体マークを表わす担体パターンを別に付与したり、こ れを同じ透かし情報に関連づけることもできる。媒体マークは、例えばウオルブ 条溝又はピットジッター変調によって表すことができ、それは可視的に検出可能 とするのも好適である。記録可能媒体には、その媒体を記録可能なものとしてか 、又は既知のソースからの専門のディスクとして識別する固定の予定した媒体マ ークをつけることができる。或る予定した値又は暗号化関数ユニットに通した透 かし情報及び／又はチケットに関連づけた値とすることができる媒体マークに対 しては別のチェックをすることができる。 システム全体のコンセンプトでは次のようなことを区別する。 ・種Ｕ：コンデンツの所有者によって発生される乱数。 ・専門的に発売されるディスク／記録媒体上に存在する媒体マークＰ；記録可能 な媒体には予定値のＰをつける。 ・コンデンツに埋め込まれる透かし情報Ｗ。 Ｗはアナログバージョンにおけると同様に、あらゆるディジタル表現フォーマ ット（ＤＳＤフォーマットのオーディオ、ビットストリーム、ＰＣＭ又はビデオ ＭＰＥＧ等）に同時に存在させることができる。このコンセンプトをビデオに適 用する場合には、アナログの透かし情報を例えば垂直ブランキング間隔で表され るチケットと組み合わせることができる。電子透かしは、ＭＰＥＧ ＰＴＹ（ピ クチャ タイプ）シーケンス及び画素ドメインの双方で表すことができ、チケッ トはＧＯＰ（ピクチャのグループ）ヘッダーのユーザデータフィールドに格納す ることができる。ユーザの家庭での記録（著作権を受けない）はＷがないか、予 定値のＷによって区別することができる。 ・暗号カウンタの役目を果たすコピー制御チケットＴ。このＴは、例えば前記Ｄ ＣＣのコピー制御ビットと同様な方法で信号中に加えられるデータヘッダーに存 在する短いデータフィールドとする。Ｔは一般に４０〜１０００ビットを包含す る。 システム全体のコンセンプトでは、信号ストリームにおけるチケットＴが各記 録又は再生操作中にＴ’＝Ｆ（Ｔ）に置き換えられるものとし、ここにＦは周知 の暗号化一方向関数とする。即ち、プレーヤもレコーダもＴをそのまま通さずに 、Ｔを関数Ｆのユニットに通して送給する。本発明ではＴを暗号化カウンタとし てみなすことができることを活用し、このＴは容易に増分させることができるも 、侵害者がＦを逆算することができない限り、減らすことはできない。暗号化の 観点からして、Ｆは潜在的な侵害者に対して秘密に保つ必要はない。ここで目指 すことは、コピー経路の長さを制限すること、例えばコピーしたもののコピーの コピーを生成することを禁止し、即ちコピー世代数を制限することにある。再生 できるのは、ｍをまだ許される連続記録又は再生操作の回数とする場合に、信号 ストリームにおける透かし情報がＦ^m（Ｔ）に整合する場合だけである。 一般に、ｍは奇数とする。記録が許されるのは、ｍをまだ許される連続記録又 は再生操作の回数とする場合に、信号ストリームにおける透かし情報がＦ^m（Ｔ ）に整合する場合だけである。一般に、ｍは偶数とする。上記ｍは確実に利用で きるような値とするか、装置が適当な小さな数、例えば一度だけのコピーがとに かく許される最大コピー回数とする場合にはｍ＜４のすべてのｍをチエックし得 るようにする。或る可能な暗号化一方向関数の例は図３につき説明した通りであ る。 実施例では１つのオリジナルのディスクからの並列コピー回数を制限する。上 記コンセプトを拡張し、例えば顧客が出版社から購入したオリジナルのディスク からその客が直接コピーすることだけが許されている場合に、そのディスクから の並列のコピー回数を限定する。このためには、専門に発売される所有権のある ものにＴを記憶させ、且つこれを更新させるために記録可能な小領域を必要とす る。この基本的な着想は、プレーヤがレコーダにコピーすることを認可する度毎 にプレーヤがＴをＦ（Ｔ）に変更することにある。このような場合に、出版社に よって販売されるようなオリジナルのディスクは先ず種Ｕを発生するように作製 する。この種から次のような変数、即ち、Ｐ＝Ｆ（Ｕ）及びＦ²（Ｕ）として示 すＴ＝Ｆ（Ｆ（Ｕ））を計算する。客が並列にｎ回コピーすることを許されるデ ィスクに対しては、透かし情報ＷをＷ＝Ｆⁿ⁺¹(Ｕ)として形成する。プレーヤは 、通常の動作中にはコンテンツを出力するも、Ｔは出力しない。記録中にレコー ダはプレーヤにＷ＝Ｆ（Ｔ）（これも記録可能なディスクに記録される）のよう なチケットＴを供給することを要求する。プレーヤはディスクからＴを読取り、 それをＦ（Ｔ）にする。プレーヤは、それがオリジナルのディスク、即ちＴに整 合する妥当なＰを有するものから読取る場合にしかＦ（Ｔ）をレコーダに供給し ない。レコーダはＷ＝Ｆ（Ｔ）となるまでくり返しＴをＦ（Ｔ）に置き換える。 埋め込まれているＷ及び適当なＴを有するコンテンツはディスクに記録される。 プレーヤが記録可能なディスクを読取る場合には、Ｔが外部へリリースされるこ とは決してない。 媒体上の物理的なマーク、コンテンツに埋め込まれる透かし情報及びディジタ ル数として表わされるコピー制御チケットを当てにするコピー制御コンセプトに つき説明する。なお、このコンセプトは２つの別個のメカニズム、即ち、制御チ ケットＴと媒体マークＰとの双方と組合わせる透かし情報つきのコンテンツを具 体化することにある。透かし情報つきの信号と組合わせる制御チケットを用いる コンセプトは、例えば放送方式又はインターネットでコンテンツを転送するシス テムに別に適用することができることは明らかである。基本的に、制御チケット は、増分し得るも、減分させることはできないカウンタの役目を果す。制御チケ ットのコンセプトは文献Ｄ３に記載されているように、ＤＳＤオーディオに透か し情報をつけるのに特に適している。ＬＳＢビットにデータを埋め込み、且つノ イズ整形によってそれらのアーチファクトを低減させるコンセプトはパルス符号 変調のオーディオ信号にも適用することができる。この着想はＤＶＤのＭＰＥＧ ビデオ記憶に適用することもできる。透かし情報はＰＴＹ系列を変更することに よってＧＯＰ構成にて記憶させることができる。さらに、レコーダの識別子をＷ 内又は別の透かし情報Ｗｉに含めることができる。好ましくは、各家庭用のレコ ーダが、マークのないマテリアルを記録する場合に、斯様な識別子を含むように する。識別子はレコーダの製造業者のコード、形式及び通し番号のようなものと することができる。 図１は本発明によるコピー制御システムを示す。記録担体１１上の音楽コンテ ンツには透かしパターンＷによって透かし情報が埋め込まれ、記録担体１１は制 御パターンであるコピー制御チケットＴも含んでいる。プレーヤ１２は、例えば ＣＤプレーヤからわかるように、記録担体から音楽を再生するための通常の要素 及び一方向関数Ｆ（図３の説明参照）の機能を果たす一方向関数ユニット（１２ １，１２３，１２４）と、２個の比較器１２２，１２５とを具えている検証手段 を具えており、検証手段は、例えばマイクロプロセッサとプログラムとにより単 一の計算ユニットとして作製することができる。透かし情報Ｗ及びチケットＴは オリジナルの記録担体１１から取り出される。チケットＴは一方向関数ユニット １２１に供給されてＴ’となり、これは第１比較ユニット１２２及び第２の一方 向関数ユニット１２３に供給され、ユニット１２３の出力Ｔ”は第３の一方向関 数ユニット１２４に供給されてＴ'''となり、これは第２の比較ユニット１２５ へ供給される。双方の比較ユニットは第２入力端子にて比較用の透かし情報Ｗを 受信する。第１比較ユニット１２２がＷとＴ’との同等性を確認する場合には、 再生が許可されるも、（さらなる）コピーをすることは許されない。第２比較ユ ニット１２５が同等性を確認する場合には、再生が許され、しかも１世代のコピ ーがまだ可能である。双方の比較器が同等性を確認しない場合には、再生が許可 されない。プレーヤはディジタルインタフェース１３、例えばＩＥＣ９５８又は Ｐ−１３９４ディジタルインタフェースへの出力端子を有しており、これは透か し情報Ｗ及び処理したチケットＴ’を含むコンテンツ情報を出力する。レコーダ １４はディジタルインタフェース１３から前記信号を受信する入力端子を有して いる。透かし情報Ｗは第３比較ユニット１３３へ供給される。チケットＴ’は第 ４の一方向関数ユニット１３１へ供給されて処理チケットＴ”となり、これは第 ５ の一方向関数ユニット１３２へ供給されてＴ'''となり、第３比較ユニット１３ ３へと供給される。第３比較ユニット１３３がＴ'''とＷとの間の同等性を確認 する場合に、コピーすることが許可されて、透かし情報Ｗと２度処理したチケッ トＴ”とを含む音楽コンテンツが記録可能な記録担体１５に記録される。従って 、３回処理した制御パターンＴ'''がＷに等しくなる場合に、１世代のコピーが 許可される。このようにしてコピーしたものは２回処理した制御パターンＴ”を 含み、これはプレーヤが先ず１回処理したパターン、即ち（Ｔ”）’（これはこ の際、透かしパータンＷに整合する）を発生するので、斯かる第１世代のコピー を再生することを許可する。音楽コンテンサのさらなる記録は５回処理したチケ ットが透かし情報に整合しなくなるので、レコーダによって阻止される。悪意の ある者が改ざんレコーダを用いる場合、これにて得られるコピーはプレーヤによ って与えられるような４回処理したチケットＴ'''を含むことになる。このよう なコピー生品は、第１及び第２比較器が同等性を見つけないので、プレーヤでは プレイすることができない。従って、違法コピーを作って、それを使用するには レコーダとプレーヤの双方を改ざんする必要がある。 転送システムの例では、ｎ回処理した制御パターンが、暗号的に保護されるカ ウンターの役目を果たすようにする。このカウンタは、例えばオーディオ又はビ デオレンタルシステムにて符号化信号を再生するのを許可する回数を計数し、例 えば所謂並列コピー回数を計数したりするのに用いることができる。このような 用途では制御信号を記録担体そのものに記録し、且つ更新させるのが好適である が、制御信号は例えば再生及び／又は記録装置又はチップカードに別に記憶させ ることもできる。多数の制御信号を記憶させることもできるが、制御すべき各作 用に対し、例えば光ディスク上の各領域にインクを付与したり、又は除去したり することによって、制御信号の或るものを壊したり、またはアクセスできないよ うにすることもできる。 図２は２つの部分から成る制御パターンＴ^n-1の一方向処理を示す。第１部分 ２１は種であり、第２分２２は著作者の名前、所有者、発売日等の如き補足情報 を含んでいる情報部分である。双方の部分２１，２２は組合わせユニット２３に て併合され、例えば連結、加算、又はＥＸＯＲ（排他的論理和）がとられ、その 結果が第１の一方向関数ユニット２４へ供給される。制御パターンＴⁿも２つの 部分から成り、その第１部分２５は第１の一方向関数ユニット２４の出力であり 、第２部分２６は情報部分２２と同じである。次の一方向処理サイクルに対して も同じ関数が適用され、即ち、別の組合わせユニット２７と別の一方向関数ユニ ット２８が用いられて、同じく２部分から成る制御パターンＴⁿ⁺¹となる。一方 向サイクルを予定回数繰り返した後に、一方向ユニットの出力端子からのパター ンの第１部分が、前述した例と同様に透かし情報に整合するようにする。このよ うにすることの利点は、各世代の制御パターンの情報部分は直接読取ることがで き、しかも、情報部分におけるどんな僅かな変化でも、検証中に一方向ユニット の出力に得られるパターンを完全に変えてしまうので、改ざんに対しても保護さ れると云うことにある。暗号化した符号化信号の場合には、情報部分に解読キー を含めることができる。情報部分２２には、次の（ｎ＋１）回めの処理制御パタ ーンを処理する前に減少させなければならない明白なカウンタ値を含めることも できる。この場合のカウンタ値ｐは一方向ユニットの処理サイクル数を示す。こ のようにすることの利点は、ｐ回処理した制御パターンだけを透かしパターンと 比較するだけで済むことにある。情報部分に含めたカウンタ値の如き値も各世代 でのコピー及び検証中に同じように変化させなければならないことは勿論である 。従って、このようにカウンタ値を変えるようにするので、改ざんが有効に防止 される。 図４は媒体マークＰを用いるコピー制御システムを示す。媒体マークは、再生 を許す前にオリジナルのディスクに対して２つの別個の状態を検証できるように する。記録担体４１、例えば光ディスクは透かしパターンＷに関連する媒体マー クＰを表わす物理的なパラメータの変化に関する他の変調パターンを含み、この 他の変調パターンは透かしの変調パターンとは異なるタイプのものとする。トラ ックのウォブルの如き他の変調パターンの例は文献Ｄ２にて見ることができる。 本発明によれば、媒体マークＰを一方向ユニット４２１に供給し、このユニット の出力端子を第１比較器４２３及び／又は第２比較器４２４に結合させる。各一 方向ユニットは、例えば図３につき説明したような暗号化一方向関数ユニットを 具えている。第１比較器４２３は透かし情報Ｗも受信し、このＷと一方向ユニッ ト４２１の出力との一致で、コピー不可のオリジナルディスクに対する第１条件 を検出する。第２比較器４２４は制御チケットＴを受取り、このＴと一方向ユニ ット４２１の出力との一致で、コピーが一度だけ許されるディスクに対する第１ 条件を検出する。チケットＴは第２の一方向ユニット４２５にも供給されて、Ｔ ’となり、これは透かし情報Ｗも受信する第３比較器４２６へ供給される。Ｗと Ｔ’との一致でコピー不可のオリジナルディスクに対する第２条件を検出するか 、又は合法的な第１世代のコピーを検出する（この場合には、媒体マークＰをな くしても良く、又或る予定値とすることもできる）。１回処理したチケットＴ’ はレコーダの出力端子を経てディジタルインタフェース４３と、第３の一方向ユ ニット４２７にも供給され、ユニット４２７の出力は第４の一方向ユニット４２ ８にも供給されて、３回処理されたチケットＴ'''となり、これは透かし情報Ｗ も受信する第４比較器４２９に供給される。この比較器４２９にてＷとＴ'''と の一致が確認される場合に、一度のコピーが許されるディスクに対する第２条件 が検出される。再生用の条件が満たされる場合に、透かし情報Ｗを含んでいる音 楽コンテンツがプレーヤ４２からディジタルインタフェース４３へと出力される 。レコーダ４４は音楽を記録するためにディジタルインタフェース４３に結合さ せることができる。このインタフェースからの透かし情報Ｗ及びチケットＴ’は 図１につき説明したレコーダにおけると同じようにして検証される。 実施例におけるプレーヤ４２及びレコーダ４４はホーム用の電子透かしＷ_H用 の入力端子４３１，４４１を有している。プレーヤではホーム用の透かしＷ_Hを 透かしＷも受信する第５比較器４３０に供給する。この比較器でのＷ_HとＷとの 一致で、家庭での個人の創作物の記録が検出される。入力端子４３１は或る別の 一方向ユニットを介して前記第５比較器４３０に結合させるのが好適であり、こ の場合にはホームの種値を斯かる別の一方向ユニットの入力端子に供給すべきで ある。ホームの種値又は透かし情報はプレーヤ／レコーダのメモリ内か、別のメ モリモジュール、例えばチップカードに記憶させたり、又は書類に書き留めて、 ＰＩＮコードのようにユーザがキーボードを介して入力するようにすることがで きる。消費者の個人的なオーディオ創作物の記録を認識し、且つ識別することも でき、これは、こうしたものの透かしが一定の透かし情報、例えば全てがゼロの ワードから成るからである。 システムの実施例では、符号化信号を暗号化し、また読取り信号と、Ｗ及びチ ケットＴを含むコンテンツを有している信号とを結びつける随意の解読ユニット ４２２として示してあるように、解読用にＰを用いる。これは非制御のデータ検 索又は、例えばコンピュータシステムにおけるようなビット単位でのコピーに対 してディスクを保護するのに有利である。担体パターンＰはディスクを多数作る のに用いられるマスタディスクを作る装置にて一方向関数ユニットによって発生 させることができる。マスタディスクを作る装置は他の一方向関数を担体パター ンに付与することによって透かしパターンを発生させ、これを出力させることが できる。このようにすることの利点は、担体パターンＰをマスタ作製装置以外で は入手できず、又マスタ作製装置を（例えば、悪意のある者が再生しようとする ソースディスクから抽出される）或る予定した担体パターンでディスクを生産す べく制御することができないことにある。 制御パターン又はチケットはコンテンツ情報と一緒に記録したり、或いは悪意 のある者が直接アクセスできない別の位置を選択し、例えばＣＤ又はＤＶＤのフ ァイルヘッダー又は引込部に位置させることができる。コピー制御チケットはＭ ＰＥＧのビデオストリーム内に隠すことができる。実施例ではこのデータをＧＯ Ｐヘッダー、拡張兼ユーザデータフィールドに位置させる（ＭＰＥＧビデオ圧縮 標準方式参照）。 図５は符号化信号を処理する装置を示す。この図示の装置は光ディスク５１を プレイするためのプレーヤ５２である。このプレーヤはディスク５１から情報を 読取るために読取りヘッド及びサーボ／制御ユニット５８を含む読取り手段を備 えている。プレーヤは透かし情報Ｗ及び処理した制御チケットＴを含む検索した コンテンツ信号を出力するためのディジタルバスへのディジタル出力端子５３を 有している。随意、Ｄ／Ａ変換器（図示せず）による処理後に音楽コンテンツを 出力するために、ヘッドホン又は他のオーディオ機器に接続する別のアナログ出 力端子５４を設けることができる。ディスク５１から読取られる信号は読取りユ ニット５５により処理され、このユニットには図４につき述べたような解読機能 を持たせることができる。読取りユニット５５は透かしパターンＷを検索するた めの検索ユニット６１と、制御パターンＴを再生するための別の検索ユニット６ ０とに結合させる。透かしパターンＷ及び制御パターンＴは制御ユニット６２へ 供給する。制御ユニット６２は、ｎ回適用してｎ回めの制御パターンＴⁿを発生 させることができる暗号化一方向関数Ｆ(これは図３の説明参照）を含む一方向 ユニット及び処理した制御パターンＴⁿと透かしパターンとを比較する比較ユニ ットを具えている。制御ユニット６２の出力端子５７に現われる１回処理した制 御チケットＴ’はスイッチ５６を介して透かし情報つきのコンテンツ信号と一緒 にディジタル出力端子５３へと供給され、スイッチ５６は検証プロセスに応じて 制御ユニット６２により制御される。従って、コンテンツ情報を表わす出力信号 は、制御チケットとの組合せで透かしパターンによって表わされる補足情報に応 じて出力端子５３に得られるだけである。次のチエックは、再生を許可すること を示すＷ＝Ｆ（Ｔ）か、又はＷ＝Ｆ³（Ｔ）となることを検証するか、Ｗ＝Ｆ^{2n+ 1} （Ｔ）となるまでテストを繰り返すことである。ｎ回処理した制御パターンＴ^m がＷに等しくなる最初の好結果のテストによって制御パターンのカウンタ値ｍを 定めるようにする。このカウンタ値ｍは、ｎ世代のコピーを許すシステムにおけ るコピー世代や、或る所定の作用を許可する回数（例えば、ソフトウェアのプロ グラムに対する使用当りの賃金）や、安全なカウンタを必要とする他の任意のア プリケーションを検証するのに用いることができる。プレーヤの例では、記録担 体から、例えば文献Ｄ２に記載されているように、ウォブルパターン用のサーボ ユニット５８のサーボ信号から媒体マークＰを検索するために担体パターン読取 りユニット５９を設けるようにする。媒体マークＰは制御ユニット６２に供給し 、これにて制御パターンＴと物理的なマークＰとを検証する別のチェックＴ＝Ｆ （Ｐ）を行なう。媒体マークＰは読取りユニット５５における随意設ける解読ユ ニットに供給することができる。ディスクのコンテンツに暗号化処理をしてある 場合には、プレーヤはＰを用いて信号ストリームを解読する。 図６は記録装置を示す。この装置は記録可能なディスク６６に記録するための レコーダ６５である。このレコーダは透かし情報Ｗ及び制御チケットＴを含む記 録すべき信号を受信するためにディジタルバスからのディジタル入力端子７２を 有している。この入力端子７２は透かしパターンＷを検索する検索ユニット６９ と、制御パターンＴを再生する別の検索ユニット７０とに結合される。透かしパ ターンＷ及び制御パターンＴは制御ユニット７１に供給される。制御ユニット７ １には、暗号化一方向関数Ｆ（これは図３につき前述した関数である）を含み、 この関数をｎ回適用して、ｎ回めの制御パターンＴⁿを発生し得る一方向ユニッ ト及び処理した制御パターンＴⁿと透かしパターンとを比較する比較ユニットを 具えている。制御ユニット７１の出力端子６７に現われる１回処理した制御チケ ットＴ’は透かしパターンつきのコンテンツ信号と一緒にスイッチ６８を介して 記録手段７３へと切り換えられ、スイッチ６８は制御ユニット７１により検証プ ロセスに応じて制御される。従って、コンテンツ情報を表わす記録手段の出力を 記録可能ディスク６６へ与えることができるのは、検証プロセスが正しく行なわ れ、コピーしてもよいことが指示される場合だけである。レコーダはコピー制御 チケットＴをディスクに転送する前に常に制御ユニット７１における一方向関数 ユニットを経てこのコピー制御チケットを通すようにする。信号ストリームにお ける透かし情報がＷ＝Ｆ²（Ｔ）となる場合に、著作権のあるオーディオ情報の 記録が許可される。コピーの世代数をもっと許す例では、Ｗ＝Ｆ²ⁿ（Ｔ）をチェ ックする。悪意のあるアタッカーか、適当なＴがないのに、彼のレコーダを変造 して、オーディオ情報を記録しようとしても、普通のプレーヤはディスクの再生 を拒否する。商業上の出版に当っては、先ず種Ｕを発生させることにより専門の タイトルをつける。この種から次のような変数、即ちＰ＝Ｇ（Ｕ）及びＦ²（Ｕ ）として示すＴ＝Ｆ（Ｆ（Ｕ））を計算する。顧客がｎ回コピーすることを許さ れるディスクに対しては、透かしパターンＷをＷ＝Ｆ²ⁿ⁺¹（Ｔ）として作成する 。一方向関数Ｇ及び変数Ｐは、Ｐが出版社用の識別子又はマスタ製造機の通し番 号も包含するように特定することができる。海賊版発行者が著作権のあるディス クをビット精度でコピーするために、或る特定のＰを書込むことを試みても、そ の著作権侵害者は彼のマスタ装置を改ざんしなければならない。専門的に発売さ れるディスクはＰ，Ｔ，Ｗ及び場合によってはｎも上記暗号化関数で含んでいる 。記録可能媒体における専門的に発売された（著作権つきの）コンテンツを正当 にコピーしたものは、ｍ＝１，３，５，７，----で、Ｗ＝Ｆ^m（Ｔ）となるよう な透かしパターンＷ及びチケットＴを包含している。ｍ＝１の場合には、ディス ク ／媒体のコンテンツはもうコピーすることはできない。レコーダへの専門的に発 売された（著作権つきの）コンテンツのデータストリームは、ｍ＝２，４，６， ----で、Ｗ＝Ｆ^m（Ｔ）となるような透かしパターンＷ及びチケットＴを包含し ている。ｍ＝２の場合には、コンテンツを記録し、それをもう一回再生すること ができる。 本発明を記録媒体としてディスクを用いる例によって説明したが、本発明には 情報を転送するための他のシステムを用いることができることは明らかである。 例えば、符号化信号及び制御信号をインターネットのようなデータネットワーク を経て転送することができる。 本発明は上述した例のみに限定されるものでなく、請求の範囲を逸脱すること なく、幾多の変更を加え得ることは当業者に明らかである。例えば、符号化信号 を読取り専用ディスク又はテープに配信し、制御信号を別個に配信することがで きる。さらに、アナログドメインの透かしを用いることもできるが、一般に、こ のような透かしは検索がかなり困難である。過度な制御信号の使用は、受信宛先 にだけ知られているキー、例えば特定の再生装置に組込まれるキー又は公開キー システム（例えばＲＳＡ）を用いて受信宛先によって供給される公開キーによっ て制御信号を暗号化することにより防ぐことができる。符号化信号及び／又は制 御信号もスクランブル又は暗号化法によって保護したり、電子署名をつけたりす ることもできる。コンテンツ及び／又は透かしＷ（の一部）の上に電子署名であ るフリーコピーチケットＲを用いることもできる。 関連文献のリスト （D1）ＷＯ９７／１３２４８−Ａ１（ＰＨＮ１５３９１） Watermarking encoded signals. （D2）ＥＰ−０５４５４７２（ＰＨＮ１３９２２） Closed information system with physical copy protection （D3）１９７４年１月２７日出願のＥＰ−Ａ９７２００１９７．８（出願人の参 照番号ＰＨＮ１６２０９） Watermarking of Bitstream^-or DSD-signals（A.A.M．Bruekers外） （D4）New Directions in Cryptography(Diffie and Hellman)，IEEE Transacti ons on information theory，Vol IT-22，No．６，１９７６年１１月，p. ６４４−６５４

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 7/24 (31)優先権主張番号 ９７２０１４７０．８ (32)優先日 平成９年５月15日(1997．5．15) (33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁（ＥＰ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＥＥ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ 【要約の続き】 又はレコーダが制御パターンを出力したり／記録したり する前にこの制御パターンを処理して、暗号的に保護さ れるダウン−カウンタを形成するようにする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．コンテンツ情報及びそれに関連する補足情報を転送する方法であって、前記 コンテンツ情報と、前記補足情報に相当する透かしパターンとを表わす符号化 信号を転送する方法において、或る制御パターンを表わす制御信号を転送し、 前記透かしパターン及び前記制御パターンの組合わせが前記補足情報を表わし 、且つ前記透かしパターンが、前記制御パターンに或る一方向関数を付与する ことによって発生される結果を含むようにすることを特徴とするコンテンツ情 報及びそれに関連する補足情報の転送方法。 ２．コンテンツ情報及びそれに関連する補足情報を符号化する方法であって、前 記コンテンツ情報を、前記補足情報を表わす透かしパターンに従って符号化す ることによって符号化信号を発生させる方法において、或る制御パターンを表 わす制御信号を発生させ、前記透かしパターンと前記制御パターンとの組合わ せが前記補足情報を表わし、且つ前記透かしパターンを前記制御パターンに或 る一方向関数を付与することによって発生させることを特徴とするコンテンツ 情報及びそれに関連する補足情報の符号化方法。 ３．コンテンツ情報に関連する補足情報を検索する方法であって、前記補足情報 を表わす透かしパターンを前記コンテンツ情報と前記透かしパターンとを表わ す符号化信号から検索する方法において、前記透かしパターン及び或る制御パ ターンの組合わせが前記補足情報を表わし、且つ前記制御パターンを一方向関 数により処理し、該処理した制御パターンと前記透かしパターンとの比較によ って前記補足情報を検証することを特徴とするコンテンツ情報に関連する補足 情報の検索方法。 ４．コンテンツ情報及び関連する補足情報を、符号化信号から或る転送信号によ り転送するシステムであって、前記補足情報を表わす透かしパターンに従って 前記コンテンツ情報を符号化することによって前記符号化信号を発生させる符 号化ユニットを具えている、前記転送信号送信用の送信機と、前記透かしパタ ーンを検索する検索ユニットを具えている、前記転送信号受信用の受信機とを 有している、コンテンツ情報及び関連する補足情報転送システムにおいて、前 記転送信号が或る制御パターンを表わす制御信号も含み、前記透かしパターン と前記制御パターンとの組合わせが前記補足情報を表わし、前記送信機が前記 制御パターンに応じて前記透かしパターンを発生する一方向関数ユニットを具 え、且つ前記受信機が、或る処理した制御パターンを発生するための別の一方 向関数ユニット及び前記透かしパターンと前記処理した制御パターンとを比較 することにより前記補足情報を検証する比較器を具えていることを特徴とする コンテンツ情報及び関連する補足情報転送システム。 ５．補足情報を表わす透かしパターンに従ってコンテンツ情報を符号化すること によって符号化信号を発生させる符号化ユニットを具えている符号化信号発生 装置において、当該装置が或る制御パターンを表わす制御信号を発生する制御 ユニットを具え、前記透かしパターン及び前記制御パターンの組合わせが前記 補足情報を表わし、且つ前記装置が前記制御パターンに応じて前記透かしパタ ーンを発生する一方向関数ユニットも具えていることを特徴とする符号化信号 発生装置。 ６．前記符号化信号発生装置が、前記符号化信号と前記制御信号とから成る転送 信号を発生する転送ユニットを具えていることを特徴とする請求の範囲５に記 載の装置。 ７．前記一方向関数ユニットを、ｎ＞０の整数として、前記制御パターンをｎ回 暗号化一方向関数ユニットに通すことによってｎ回処理した制御パターンを発 生させるように構成したことを特徴とする請求の範囲５に記載の装置。 ８．ｎ＝３が一世代のコピーを許可することを示すようにしたことを特徴とする 請求の範囲７に記載の装置。 ９．前記符号化信号発生装置が、前記補足情報にレコーダ識別コードを含めるた めの識別ユニットを具えていることを特徴とする請求の範囲５に記載の装置。 10．コンテンツ情報を表わす符号化信号及び補足情報を表わす透かしパターンを 処理する装置であって、前記透かしパターンを検索する検索ユニットを具えて いる符号化信号処理装置において、当該装置が、或る制御パターンを表わす制 御信号を受信する制御ユニットを具え、前記透かしパターン及び制御パターン の組合わせが補足情報を表わし、且つ前記装置が或る処理した制御パターンを 発生する一方向関数ユニット及び前記透かしパターンと前記処理した制御パタ ーンとを比較することによって前記補足情報を検証する比較器も具えているこ とを特徴とする符号化信号処理装置。 11．前記一方向関数ユニットを、ｎ＞０の整数として、前記制御パターンをｎ回 暗号化一方向関数ユニットに通すことによってｎ回処理した制御パターンを発 生させるように構成したことを特徴とする請求の範囲１０に記載の装置。 12．前記制御パターンが第１部分と第２部分とから成り、前記符号化信号処理装 置が、ｎ回処理した制御パターンと（ｎ−１）回処理した制御パターンの第２ 部分とを組合わせる組合わせユニットを具え、該組合わせユニットの出力端子 を一方向関数ユニットの入力端子に結合させたことを特徴とする請求の範囲１ １に記載の装置。 13．前記符号化信号処理装置が、ｎを１に等しいとするｎ回処理した制御パター ンを表わす他の制御信号を出力する制御ユニットを具えていることを特徴とす る請求の範囲１１に記載の装置。 14．前記比較器を、前記透かしパターンとｎ＝１でのｎ回処理した制御パターン との最初の比較及び前記透かしパターンとｎ＞１でのｎ回処理した制御パター ンとの少なくとも一回の他の比較によって値ｍを決定するように構成し、ｍを 首尾良い比較が成されるｎの値から決めるようにしたことを特徴とする請求の 範囲１１に記載の装置。 15．前記符号化信号処理装置が、前記補足情報信号に応じて前記コンテンツ情報 を表わす出力信号を出力する出力ユニットを具えていることを特徴とする請求 の範囲１０に記載の装置。 16．前記出力ユニットを記録担体に前記出力信号を記録する記録ユニットとした ことを特徴とする請求の範囲１５に記載の装置。 17．前記記録ユニットを、前記他の制御信号を記録するように構成したことを特 徴とする請求の範囲１３及び１６に記載の装置。 18．前記出力ユニットを、ｍ＝１又はｍ＝３の場合に前記出力信号を出力するよ うに構成したことを特徴とする請求の範囲１４及び１５に記載の装置。 19．前記記録ユニットを、ｍ＝２の場合に前記出力信号を記録するように構成し たことを特徴とする請求の範囲１４及び１６に記載の装置。 20．前記符号化信号処理装置が記録担体から符号化信号を入力する再生ユニット を具えていることを特徴とする請求の範囲１０に記載の装置。 21．前記装置が、前記記録担体から或る担体パターンを検索する担体パターン読 取りユニットと、或る処理した担体パターンを発生する一方向関数ユニットと 、前記透かしパターンと前記処理した担体パターンとを比較する比較器とを具 えていることを特徴とする請求の範囲１０に記載の装置。 22．請求の範囲５に記載のシステムに使用する、コンテンツ情報と、補足情報に 相当する透かしパターンとを表わす符号化信号において、前記透かしパターン が、或る制御パターンを一方向関数によって処理した結果から成り、前記透か しパターン及び前記制御パターンが相俟って前記補足情報を表わすことを特徴 とする符号化信号。 23．請求の範囲５に記載のシステムに使用する制御信号において、該制御信号が コンテンツ情報及び透かしパターンを表わす符号化信号を制御する制御パター ンを表わし、該制御パターン及び前記透かしパターンが相俟って前記補足情報 を表わし、前記透かしパターンが前記制御パターンを一方向関数によって処理 して得られる結果から成ることを特徴とする制御信号。 24．請求の範囲２２に記載の符号化信号及び／又は請求の範囲２３に記載の制御 信号を有している記録担体。 25．前記透かしパターンがｎ回めの制御パターンを指示し、ｎをｎ＞０の整数と して、暗号化一方向関数ユニットにｎ回通して処理した後の前記ｎ回めの制御 パターンが前記透かしパターンに相当するようにしたことを特徴とする請求の 範囲２４に記載の記録担体。 26．前記記録担体が担体パターンを含み、前記透かしパターンが前記担体パター ンを一方向関数によって処理した結果を含むようにしたことを特徴とする請求 の範囲２４又は２５に記載の記録担体。 27．前記符号化信号が或る物理的パラメータの変動分から成る変調パターンによ って表わされるようにした請求の範囲２６に記載の記録担体において、前記記 録担体が、前記符号化信号の前記表現とは異なる態様で前記担体パターンを表 わす物理的パラメータの変動分から成る他のパターンを含むことを特徴とする 請求の範囲２６に記載の記録担体。 28．前記記録担体を光学的に読取り可能なタイプのものとし、前記符号化信号が トラックにおける光学的に検出可能なマークから成る変調パターンによって表 わされるようにしたことを特徴とする請求の範囲２４に記載の記録担体。