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JP2000332708A - ディジタル放送受信装置及びディジタル放送送信装置 - Google Patents

ディジタル放送受信装置及びディジタル放送送信装置

Info

Publication number
JP2000332708A
JP2000332708A JP2000031960A JP2000031960A JP2000332708A JP 2000332708 A JP2000332708 A JP 2000332708A JP 2000031960 A JP2000031960 A JP 2000031960A JP 2000031960 A JP2000031960 A JP 2000031960A JP 2000332708 A JP2000332708 A JP 2000332708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control message
digital broadcast
control
unit
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000031960A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Harada
昌明 原田
Masataka Ozaka
匡隆 尾坂
Tomohiko Kitamura
朋彦 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000031960A priority Critical patent/JP2000332708A/ja
Publication of JP2000332708A publication Critical patent/JP2000332708A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時対応処理を行う必要がある情報が放送さ
れる場合があることを前提として放送番組非視聴状態
(スタンバイ状態)における消費電力を低減し或いは消
費電力低減の実現を容易化するディジタル放送受信装置
を提供する。 【解決手段】 ディジタル放送受信装置110は、放送
されるディジタル放送のデータを受信するフロントエン
ド部111等と、受信データ中にエンタイトルメント・
マネジメント・メッセージ(EMM)が含まれているこ
とを検出するEMM検出部112と、クロック信号の供
給を受けている限りにおいてEMM対応の制御処理を実
行するマイコン118と、EMM検出部112によりE
MMが検出された時にマイコン118へのクロック信号
の供給を開始しマイコン118によるEMM対応の制御
処理の実行が終了した時からマイコン118へのクロッ
ク信号の供給を停止するクロック制御部117とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル放送の
受信装置及び送信装置に関し、特に、ディジタル放送を
受信するディジタル放送受信装置の消費電力を低減させ
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星ディジタル放送が開始され、
多チャネルを用いて多数の番組が提供されており、視聴
契約をした者(以下、「加入者」という。)のみに番組
の視聴を可能にするような技術も利用されるようになっ
てきた。従来のディジタル放送送受信システム、特に加
入者のみに番組の視聴を可能にするようなディジタル放
送送受信システムにおいては、日本国特許公報(特公平
7−93621号公報)に記載されているように、ディ
ジタル放送送信装置が、スクランブルを施して送る番組
データの視聴を可能にするための暗号鍵や復号制御のた
めの情報等を、EMM(エンタイトルメント・マネジメ
ント・メッセージ)と呼ばれるトランスポートストリー
ム(TS)内のデータとして送信し、ディジタル放送受
信装置が、このEMMを受信し、受け取った復号制御の
ための情報や暗号鍵等を用いて所定条件を満たす場合
に、番組データをデスクランブル即ち復号して利用する
方式が一般に用いられている。
【0003】ここで、TSとは、ディジタル放送送信装
置が送信するデータの送信単位で、例えば188バイト
からなるTSパケットの列であり、1つの帯域に複数チ
ャネルを多重化すべくMPEG2(Moving Pi
cture ExpertsGroup2)規格で定め
られているものである。具体的には、ISO/IEC標
準13818−1(MPEG2システム)規格書に記載
されている。
【0004】また、EMMは、基本的にはデジタル放送
受信装置側の復号器に対して制御を行うために用いられ
るコードであり、暗号鍵や復号制御のための情報等から
なり、例えば1秒間に3回程度等、断続的に送信され
る。またこの他、EMMには、個人宛てのメールを内容
とするものや、有料番組の視聴に応じた課金制御を実現
するために、デジタル放送受信装置側で記録されている
視聴実績を示す情報をデジタル放送受信装置に接続され
たモデム等を介して公衆回線網を通じて放送センタに送
信させる機能を実現するための指示情報を内容とするも
の等のディジタル放送受信装置に対する各種制御や各種
サービスの実現を目的として放送されるものがある。
【0005】以下、加入者にのみディジタル放送の視聴
を可能にする従来のディジタル放送送受信システムの概
要を説明する。図9は、従来のディジタル放送送受信シ
ステムの概略構成図である。同図に示す従来のディジタ
ル放送送受信システムはディジタル放送送信装置500
とディジタル放送受信装置510とから構成される。な
お、同図には1つしか示していないが、ディジタル放送
送信装置500から送信される番組等を受信するディジ
タル放送受信装置は通常複数存在する。
【0006】ディジタル放送送信装置500は、ディジ
タル放送の番組データやこれに関連するデータを放送す
る装置であり、放送管理部501、番組送信部502、
EPG送信部503、限定受信情報送信部504、加入
者情報管理部505及びエンコーダ部506を備える。
放送管理部501は、放送内容を特定する等、全体的な
制御を行う部分であり、エンコーダ部506は各種デー
タをTSに多重化して放送する機能を有する部分であ
る。
【0007】番組送信部502は、放送番組の内容とな
る動画データ及び音声データをエンコーダ部506に伝
える機能を有する部分であり、EPG送信部503は、
電子番組ガイド(EPG)に必要なデータをエンコーダ
部506に伝える機能を有する部分であり、限定受信情
報送信部504は、EMMの内容を定めてこのEMMを
エンコーダ部506に伝える機能を有する部分である。
【0008】加入者情報管理部505は、ディジタル放
送受信装置510等から公衆回線網520を通じて送ら
れてくる視聴実績を示す情報を受け取り、加入者毎に対
する課金等の処理を行う部分である。また、ディジタル
放送受信装置510は、ディジタル放送送信装置500
から送られてくるディジタル放送を受信する装置であ
り、フロントエンド部511、TSデコード・デスクラ
ンブル部512、EMM検出部513、AVデコード部
514、周辺I/O部515及びマイコン516を備え
る。
【0009】フロントエンド部511は、ディジタル放
送をアンテナを介して受信し、必要なTSを受信し、T
Sデコード・デスクランブル部512に伝える部分であ
る。TSデコード・デスクランブル部512は、伝えら
れたTSからTSパケットを切り出し、マイコン516
により設定されるフィルタ条件に従って、動画データや
音声データやその他のEMM等のデータを抽出するもの
であり、また、動画データや音声データについてのTS
パケットにはスクランブルが施されているのでマイコン
から通知される暗号鍵を用いてデスクランブルを施す。
なお、TSデコード・デスクランブル部512は複数の
チャンネルを有しており、並行して複数のデータの抽出
が可能である。
【0010】EMM検出部513は、TSデコード・デ
スクランブル部512の一部のチャンネルに相当し、E
MMを検出し抽出する機能を有する部分である。AVデ
コード部514は、TSデコード・デスクランブル部5
12から出力された動画データ、音声データを受け取る
と、マイコン516の制御下で、動画データ及び音声デ
ータの伸長を行い、映像信号及び音声信号を外部のモニ
タ等に出力する機能を有する部分である。
【0011】周辺I/O部515は、モデム等の外部機
器とのインタフェース部分である。また、マイコン51
6は、コンピュータの機能を有する1つの半導体チップ
で構成されるマイクロコントローラ(マイコン)であ
り、ディジタル放送受信装置510の全体的な制御を行
う部分であり、TSデコード・デスクランブル部512
に対するフィルタ条件の設定やAVデコード部514の
制御を行い、また、EMM検出部513によりEMMが
検出された場合にはEMMの内容に応じて各種制御処理
を行う。例えば、EMMの内容が暗号鍵である場合に、
これをTSデコード・デスクランブル部512に与える
処理や、視聴実績を示す情報を公衆回線網520を通じ
てディジタル放送送信装置側に送るべくモデム制御の処
理等を行う。なお、ディジタル放送送信装置500は、
動画データや音声データをデスクランブルするための暗
号鍵を随時変更し、これに合わせて随時新たな暗号鍵の
導出の基礎となる情報をEMMの内容として放送する。
【0012】ディジタル放送送信装置500が送信する
EMMには、上述したように課金制御を行うための情報
を内容とするもの等があるため、ディジタル放送受信装
置510は、加入者であるユーザの操作を受けて番組受
信機能を停止させた状態(以下、「スタンバイ状態」と
いう。)であっても、EMMが送られた場合にはこれを
受信してその内容に応じた処理をする必要がある。
【0013】ここで、スタンバイ状態とは、装置本体の
電源は入っているが番組自体の受信はしておらず映像や
音声の信号を出力していない状態、即ちこの出力を受け
るモニタ等の画面には何も映らない状態をいい、このス
タンバイ状態と反対に映像や音声の信号を出力している
状態が視聴状態である。例えば、ディジタル放送受信装
置510のフロントパネル等にボタンがあり、これをユ
ーザが押下する度に、視聴状態とスタンバイ状態とが交
互に切り替わるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、視聴中
であるか否かに関わらず多様な制御或いはサービスを実
現すべくディジタル放送送信装置側からEMM等の情報
が送られるので、従来のディジタル放送受信装置は、こ
れらの情報を処理できるように視聴状態であってもスタ
ンバイ状態であっても同様にマイコン516に常に電力
及びクロック信号を供給している。
【0015】ところで、近年、地球環境保護の必要性の
認識の高まり等を背景として、電気機器の消費電力低減
化が望まれている。そこで、本発明は、スタンバイ状態
においても対応処理を行う必要がある上述のEMM等の
情報がディジタル放送送信装置から放送される場合があ
ることを前提として、この前提条件下でスタンバイ状態
における消費電力を低減し或いは消費電力低減の実現を
容易化するディジタル放送受信装置を提供すること、及
びこのディジタル放送受信装置に対応するディジタル放
送送信装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るディジタル放送受信装置は、放送番組
を構成する番組データと制御メッセージとが多重化され
放送されるデータを受信するディジタル放送受信装置で
あって、放送されるデータを受信する受信手段と、前記
受信手段により受信されたデータ中に前記制御メッセー
ジが含まれていることを検出する制御メッセージ検出手
段と、第1状態と第1状態より処理能力の高い第2状態
とのいずれかの状態をとり、第2状態のときに前記制御
メッセージに対応する制御処理を実行する制御メッセー
ジ処理手段と、前記制御メッセージ検出手段により前記
制御メッセージが検出された時から前記制御メッセージ
処理手段を第2状態にする状態制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0017】これにより、EMM等の制御メッセージを
受信するまではその制御メッセージを処理する制御メッ
セージ処理手段へのクロック信号の供給停止、供給クロ
ック周波数を低くすること、或いは電力の供給停止等に
よって、制御メッセージ処理手段の動作を抑制しておい
ても、制御メッセージを受信したら、制御メッセージ処
理手段へのクロック信号供給開始、供給クロック周波数
を高くすること、或いは電力供給開始等により制御メッ
セージ処理手段の動作の抑制を解除し、制御メッセージ
に対応する制御処理を実行させるので、制御メッセージ
の受信までの期間において制御メッセージ処理手段の動
作を抑制する簡易な手段を付加するのみで消費電力低減
を容易に実現できるようになる。
【0018】また、本発明に係るディジタル放送送信装
置は、制御メッセージを含むデータをディジタル放送方
式により送信するディジタル放送送信装置であって、複
数の制御メッセージそれぞれを、前記ディジタル放送を
受信する複数のディジタル放送受信装置を複数のグルー
プに分類した場合に当該制御メッセージに対応した制御
処理を行うべきディジタル放送受信装置が属するグルー
プ別に分類する制御メッセージ分類手段と、前記制御メ
ッセージ分類手段により別グループに分類された制御メ
ッセージ同士を異なる時刻に送信する制御メッセージ送
信手段と、各グループの制御メッセージを前記制御メッ
セージ送信手段が送信する時刻を示す時刻情報を、前記
制御メッセージの送信に先行して送信する時刻情報送信
手段とを備えることを特徴とする。
【0019】これにより、ディジタル放送送信装置が送
信するディジタル放送を受信するものであり各グループ
に属する各ディジタル放送受信装置は、自装置が対応す
べき制御メッセージが放送される時刻を時刻情報より特
定することができ、その時刻になるまで制御メッセージ
の検出等を行う回路を停止させておくことができるため
消費電力を抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。 《実施の形態1》本発明の実施の形態1に係るディジタ
ル放送送受信システムについて説明する。
【0021】<構成>図1は、実施の形態1に係るディ
ジタル放送送受信システムの構成図である。同図に示す
ディジタル放送送受信システムは、ディジタル放送送信
装置100とディジタル放送受信装置110とから構成
される。なお、同図には1つしか示していないが、ディ
ジタル放送送信装置100から送信される番組等を受信
するディジタル放送受信装置は複数存在する。
【0022】ディジタル放送送信装置100は、従来の
ディジタル放送送信装置と同様で、ディジタル放送の番
組データやこれに関連するデータを放送する装置であ
り、放送管理部101と、番組送信部102と、EPG
送信部103と、限定受信情報送信部104と、加入者
情報管理部105と、エンコーダ部106とを備える。
放送管理部101は、ディジタル放送送信装置100の
全体的な制御を行う部分であり、例えば、番組編成や放
送内容の決定、放送スケジュールの決定等の管理を行
う。
【0023】番組送信部102は、放送番組の内容とな
る動画データ及び音声データをエンコーダ部106に伝
える機能を有する部分であり、EPG送信部103は、
電子番組ガイド(EPG)に必要なデータをエンコーダ
部106に伝える機能を有する部分である。限定受信情
報送信部104は、放送管理部101の指示を受けて、
加入者情報管理部105で管理されている加入者の情報
を参照する等して、EMMの内容を定めてこのEMMを
エンコーダ部106に伝える機能を有する部分であり、
EMMの送信制御を行う。限定受信情報送信部104
は、例えば、番組を構成する動画データや音声データに
対して施したスクランブルを復号するための暗号鍵の基
礎となる情報を随時変更して伝える他、必要が生じた場
合には個人宛てのメールをEMMの内容にして伝え、ま
た、有料番組の視聴に応じた課金制御を実現するため
に、デジタル放送受信装置側で記録されている視聴実績
を示す情報をデジタル放送受信装置に接続されたモデム
等を介して公衆回線網を通じて放送センタに送信させる
機能を実現するための指示情報をある程度の期間毎にE
MMの内容として伝える。
【0024】加入者情報管理部105は、加入者に関す
る情報を管理し、ディジタル放送受信装置110等から
公衆回線網130を通じて送られてくる視聴実績を示す
情報を受け取り、加入者毎に対する課金等の処理を行う
部分である。エンコーダ部106は、番組送信部10
2、EPG送信部103及び限定受信情報送信部104
から伝えられる各種データをTSに多重化しディジタル
変調を施して放送する機能を有する部分である。なお、
動画データ及び音声データについては、エンコーダ部1
06は多重化前にMPEG圧縮やスクランブルを施す。
【0025】また、ディジタル放送受信装置110は、
ディジタル放送送信装置100から送られてくるディジ
タル放送を受信する装置であり、フロントエンド部11
1と、TSデコード・デスクランブル部120と、EM
M検出部112と、DMA制御部113と、AVデコー
ド部114と、メモリ115と、周辺I/O部116
と、クロック制御部117と、マイコン118とを備
え、公衆回線網130と接続されており、ICカード1
40を装着できる装置である。
【0026】ここで、フロントエンド部111は、ディ
ジタル放送をアンテナを介して受信し、復調や誤り訂正
等を行ない、TSをTSデコード・デスクランブル部1
20に伝える部分である。TSデコード・デスクランブ
ル部120は、伝えられたTSからTSパケットを切り
出し、マイコン118により設定されたフィルタ条件に
従って、動画データや音声データやその他のEMM等の
データを抽出するものであり、また、動画データや音声
データについてのTSパケットにはスクランブルが施さ
れているのでマイコンから通知される暗号鍵を用いてデ
スクランブルを施す。なお、TSデコード・デスクラン
ブル部120は52チャンネルを有しており、並行して
複数のデータの抽出が可能である。
【0027】EMM検出部112は、TSデコード・デ
スクランブル部120の4チャンネルに相当し、EMM
を検出し抽出する機能を有する部分である。なお、TS
デコード・デスクランブル部120及びEMM検出部1
12についての詳細は後述する。DMA制御部113
は、EMM検出部112を含むTSデコード・デスクラ
ンブル部120が抽出したデータをマイコン118の介
在なしでメモリ115に転送する。これにより、例え
ば、EMM検出部112よりEMMが検出された場合に
EMMはメモリ115に転送されることになる。
【0028】AVデコード部114は、マイコン118
の制御下で、メモリ115に格納されているTSデコー
ド・デスクランブル部120から出力された動画デー
タ、音声データを受け取り、動画データ及び音声データ
の伸長を行い、映像信号及び音声信号を外部のモニタ等
に出力する機能を有するプロセッサである。メモリ11
5は、マイコン118に実行されるための各種プログラ
ム群を格納し、また、TSデコード・デスクランブル部
120により抽出された動画データ、音声データ、その
他のEMM等のデータを格納するためのメモリである。
【0029】周辺I/O部116は、モデム等の外部機
器や、リモコン、ICカード140等とのインタフェー
ス部分である。なお、ICカード140は、フラッシュ
メモリを含み、そのフラッシュメモリにIDその他の情
報が記録されており、ユーザはICカードをディジタル
放送受信装置110に装着することによりディジタル放
送の視聴が可能となる。なお、上述した視聴実績を示す
情報は、マイコン118の制御によりICカード140
に記録される。
【0030】クロック制御部117は、周辺I/O部1
16からの割込、フロントパネルからのキー入力割込、
マイコン118からの指示、及びEMM検出部112か
らのEMM検出の通知を受けて、マイコン118への通
知や、AVデコード部114及びマイコン118へのク
ロックの供給の制御、即ちクロックを供給するか供給停
止するかの制御を行う部分である。なお、クロック制御
部117は現在スタンバイ状態であるか視聴状態である
かを示す状態情報の保持をも行うものである。ここで、
クロックとは、いわゆるクロック信号、即ち同期信号の
ことをいう。
【0031】また、マイコン118は、メモリ115に
格納されている各種プログラムを実行することにより、
ディジタル放送受信装置110の全体的な制御を行う部
分であり、多重化され放送されるデータから動画データ
や音声データやEMM等を分離し抽出するためにTSデ
コード・デスクランブル部120に対してPID等のフ
ィルタ条件の設定や、AVデコード部114の制御を行
う機能、視聴実績をICカード140に格納する機能、
ディジタル放送受信装置110のフロントパネルやリモ
コンを通じてなされるユーザの操作を受けてディジタル
放送受信装置110内の各部の制御を行う機能、また、
EMM検出部112によりEMMが検出された場合にE
MMの内容に応じて各種制御処理を行う機能等を有す
る。
【0032】ここで、マイコン118が行うEMMの内
容に応じた各種制御処理とは、例えば、EMMの内容が
暗号鍵の基礎となる情報である場合には、これとICカ
ードに記録されているIDとに基づいて暗号鍵を生成し
てTSデコード・デスクランブル部120に与える処理
であり、EMMの内容が個人宛てメールであった場合に
はこれをメモリ115に格納する処理であり、EMMの
内容が視聴実績を示す情報を放送センタに送信させる旨
の指示情報である場合には周辺I/O部116を介して
モデム制御の処理等を行うことによりICカード140
に格納されている視聴実績を示す情報を公衆回線網13
0を通じて放送センタに送る処理である。
【0033】図2は、EMM検出部112を含むTSデ
コード・デスクランブル部120の構成図である。同図
に示すように、TSデコード・デスクランブル部120
は、チャネルデータ処理部121、PIDフィルタ12
2、デスクランブラ123、フォーマッタ124及びセ
クションフィルタ125から構成され、52チャネルを
有し、入力されたTSから52種迄のデータを並行して
分離抽出することができるものであり、その中の4チャ
ネルをEMMの分離抽出に当てており、ここではこの4
チャネルを機能的にEMM検出部112と表現してい
る。
【0034】ここで、チャネルデータ処理部121は、
入力されたTSのパケット境界を認識しTSパケットを
切り出すものである。PIDフィルタ122は、マイコ
ン118によりフィルタ条件として設定されたPIDを
有するTSを抽出するものである。なお、マイコン11
8は、予め定められているPIDをTSデコード・デス
クランブル部120に設定することにより所定の制御テ
ーブル類であるTSを得て、その制御テーブル類を参照
する等により動画データ、音声データ及びEMMのPI
Dを得ることができ、こうして得たPIDをさらにTS
デコード・デスクランブル部120に設定することによ
り任意のTSを抽出させる。
【0035】デスクランブラ123は、暗号化されたT
Sパケットのデスクランブルを行うものであり、動画デ
ータ及び音声データのTSパケットに対して処理を施
す。フォーマッタ124は、TSパケットからヘッダ等
の付加情報以外の部分のデータを取り出すものである。
また、セクションフィルタ125は、フォーマッタによ
り取り出されたセクションにつき、マイコン118によ
りフィルタ条件として設定されたセクションIDを有す
るものを抽出するものである。
【0036】<データ構造>以下、上述したEMM検出
部112が処理するTSパケットのデータ構造について
説明する。図3は、TSパケットのデータ構造を示す図
である。同図に示すのは、EMMを内容とするTSパケ
ットの例であるが、このTSパケットではヘッダ等の付
加情報に続いて、セクションヘッダとセクションデータ
との組が連続する。このセクションデータがEMMの内
容を示すものである。
【0037】なお、EMMのセクションIDは予め定め
られており、EMM検出部112はセクションフィルタ
125によりEMMのセクションIDに基づいてEMM
を検出し抽出する。 <動作>以下、上述した構成を備えるディジタル放送受
信装置110の動作について説明する。
【0038】まず、ディジタル放送受信装置110が、
ユーザによる視聴中止指示に応じて、即ち、フロントパ
ネル或いはリモコンを介してなされ視聴中止指示の意味
を有するユーザの操作を受けて、自装置の状態を視聴状
態からスタンバイ状態に変化させる場合に実行する処理
(以下、「スタンバイ状態移行処理」という。)につい
て説明する。
【0039】図4は、スタンバイ状態移行処理を示すフ
ローチャートである。マイコン118は、クロック制御
部117から、フロントパネルのキー入力又はリモコン
操作があったことの通知を受け、それがスタンバイ状態
移行処理を要求するものであると判断すると、同図に示
す手順でスタンバイ状態移行処理を実行する。
【0040】まず、マイコン118は、TSデコード・
デスクランブル部120の各チャネルの処理を停止さ
せ、EMM検出部112として必要な4チャネルだけ動
作するように、TSデコード・デスクランブル部120
のレジスタに値を設定する(ステップS11)。これに
より、TSデコード・デスクランブル部120は52チ
ャネルのうち4チャネルだけを動作させることになる。
従って、EMM検出部112だけは動作するので、スタ
ンバイ状態においても、放送データ中からEMMのみに
ついては検出、抽出が行われる。
【0041】続いて、マイコン118は、AVデコード
部114を停止状態とするように、AVデコード部11
4のレジスタに値を設定し、AVデコード部114に対
するクロック供給を停止するようにクロック制御部11
7に指示を出し、これを受けてクロック制御部117は
AVデコード部114に対するクロック供給を停止する
(ステップS12)。なお、クロックが供給されなくな
ったAVデコード部114は動作を停止する。
【0042】AVデコード部114へのクロック供給を
停止した後、マイコン118は、マイコン内のCPUキ
ャッシュを使用しない状態、即ちオフ状態に設定し(ス
テップS13)、自らへのクロック供給を停止するよう
にクロック制御部117に指示を出し、これを受けてク
ロック制御部117はマイコン118へのクロック供給
を停止する(ステップS14)。これによりクロックが
供給されなくなったマイコン118は、再度クロック供
給が開始されるまで動作を停止する。スタンバイ状態に
おいてはマイコン118はAVデコード部114の制御
等を行う必要がなく、視聴状態においてよりも必要とな
る動作の量が低下するためCPUキャッシュをオフ状態
にしている。
【0043】なお、クロック制御部117は、スタンバ
イ状態に移行した場合には、保持する状態情報をスタン
バイ状態であることを示す値に変化させる。また、クロ
ック制御部117は、マイコン118がCPUキャッシ
ュの設定を変更した場合にマイコン118からどの状態
に変更したかを示す情報を受け取り、CPUキャッシュ
がオン状態に設定されている場合に限りCPUキャッシ
ュへのクロック供給を行い、オフ状態に設定されている
場合にはCPUキャッシュへのクロック供給は行わな
い。
【0044】次に、スタンバイ状態においてEMMが送
られてきた場合におけるディジタル放送受信装置110
の動作について説明する。図5は、EMM検出部112
がEMMを検出した場合にディジタル放送受信装置11
0が行うEMM処理を示すフローチャートである。EM
M検出部112はEMMを検出すると検出の旨をクロッ
ク制御部117に通知し、クロック制御部117はスタ
ンバイ状態においてこの通知を受けるとマイコン118
へのクロック供給を開始する(ステップS21)。
【0045】クロックが供給されたマイコン118は、
クロック制御部117からEMMが検出された旨の通知
を受け取り、EMM検出部112からDMA制御部11
3を介してメモリ115に格納されているEMMを参照
して、その内容に応じて、例えばモデムを制御して視聴
情報を公衆回線網を通じて放送センタに送信する等の各
種制御処理を行う(ステップS22)。
【0046】マイコン118は、EMMに応じた各種制
御処理を終了すると、クロック制御部117が保持する
状態情報がスタンバイ状態を示すものであれば自らへの
クロック供給を停止するようにクロック制御部117に
指示を出し、これを受けてクロック制御部117はマイ
コン118へのクロック供給を停止する(ステップS2
3)。これによりクロックが供給されなくなったマイコ
ン118は、再度クロック供給が開始されるまで動作を
停止する。
【0047】なお、スタンバイ状態でなく視聴状態であ
る場合においては、EMM検出部112がEMMを検出
した場合にはステップS21〜S23のうちステップS
22のみが実行される。次に、ディジタル放送受信装置
110が、ユーザによる視聴開始指示に応じて、即ち、
フロントパネル或いはリモコンを介してなされ視聴開始
指示の意味を有するユーザの操作を受けて、自装置の状
態をスタンバイ状態から視聴状態に変化させる場合に実
行する処理(以下、「視聴状態移行処理」という。)に
ついて説明する。
【0048】図6は、視聴状態移行処理を示すフローチ
ャートである。クロック制御部117は、フロントパネ
ルのキー入力又はリモコン操作があったことの通知を受
け、それが視聴状態移行処理を要求するものであると判
断すると、同図に示す手順で視聴状態移行処理を実行す
る。まず、クロック制御部117は、マイコン118へ
のクロック供給を開始してマイコンに視聴状態への移行
を通知し(ステップS31)、AVデコード部114へ
のクロック供給を開始する(ステップS32)。
【0049】視聴状態への移行の通知を受けたマイコン
118は、所定の制御プログラムを実行することによ
り、AVデコード部114を動作可能とするようにAV
デコード部114のレジスタに値を設定する(ステップ
S32)。これにより、AVデコード部114は動画デ
ータ及び音声データの伸長を行えるようになる。また続
けて、マイコン118は、TSデコード・デスクランブ
ル部120の全チャネルを動作可能にするようTSデコ
ード・デスクランブル部120のレジスタに値を設定し
(ステップS34)、マイコン内のCPUキャッシュを
使用する状態、即ちオン状態に設定する(ステップS3
5)。
【0050】こうして視聴状態に移行した後は、マイコ
ン118はフロントパネル又はリモコンを介してなされ
るユーザ操作を受けて、これに応じてユーザが要求する
番組を受信しモニタ等に出力させるべく、フロントエン
ド部111及びAVデコード部114の制御やTSデコ
ード・デスクランブル部120へのフィルタ条件の設定
を行う。
【0051】なお、クロック制御部117は、視聴状態
に移行した場合には、保持する状態情報を視聴状態であ
ることを示す値に変化させる。このように、ディジタル
放送受信装置110は、スタンバイ状態においては、T
Sデコード・デスクランブル部120の使用チャネル数
を削減し、CPUキャッシュをオフ状態にし、AVデコ
ード部114へのクロック供給を停止しており、さらに
EMMを受信してこれに対応する処理を実行する間を除
いてマイコン118へのクロック供給をも停止している
ため、これらがすべて動作している場合と比べてスタン
バイ状態における消費電力が低いものとなっている。 《実施の形態2》本発明の実施の形態2に係るディジタ
ル放送送受信システムについて説明する。
【0052】<構成>図7は、実施の形態2に係るディ
ジタル放送送受信システムの構成図である。なお、同図
中、実施の形態1で示した構成要素と同一のものについ
ては同じ符号を付して表している。同図に示すディジタ
ル放送送受信システムは、ディジタル放送送信装置20
0とディジタル放送受信装置210とから構成される。
【0053】なお、同図には1つしか示していないが、
ディジタル放送送信装置200から送信される番組等を
受信するディジタル放送受信装置は複数存在する。ま
た、複数のディジタル放送受信装置は、装着するICカ
ード140に記録されているIDに基づいて概念上は複
数のグループに分けられ、それぞれのディジタル放送受
信装置はいずれか1つのグループに属する。このグルー
プ分けは後述する送信先管理部207等において用いら
れる概念であり、ここでは、IDは番号であるとし、グ
ループはAグループとBグループとの2つであって、A
グループには前記IDが偶数のICカードが装着された
ディジタル放送受信装置が属し、Bグループには前記I
Dが奇数のICカードが装着されたディジタル放送受信
装置が属するものとする。
【0054】ディジタル放送送信装置200は、放送管
理部101と、番組送信部102と、EPG送信部10
3と、送信先管理部207を有する限定受信情報送信部
204と、加入者情報管理部105と、エンコーダ部1
06とを備える。このディジタル放送送信装置200
は、実施の形態1で示したディジタル放送送信装置10
0と基本的に同一であり、送信先管理部207を有する
点のみにおいて異なる。
【0055】送信先管理部207は、EMMを内容によ
り区別し、Aグループに属するディジタル放送受信装置
に対する個人宛てメール等のAグループ専用のEMM
と、Bグループに属するディジタル放送受信装置に対す
る個人宛てメール等のBグループ専用のEMMとをそれ
ぞれ別の時間帯に放送するよう制御する。なお、暗号鍵
の基礎となる情報等のいずれのディジタル放送受信装置
に対しても送信しなければならない情報を内容とするE
MMについては、両グループ専用のEMMとはまた別の
時間帯に放送するように制御する。つまり、送信すべき
EMMそれぞれを、そのEMMに対応して処理すべきデ
ィジタル放送受信装置が属するグループ別に分類して、
分類したEMMをそれぞれ別の時間帯に放送するように
エンコーダ部506を制御する。
【0056】さらに、送信先管理部207は、Aグルー
プに属するディジタル放送受信装置が対応する必要があ
るEMMを送信する時刻と、Bグループに属するディジ
タル放送受信装置が対応する必要があるEMMを送信す
る時刻とを示す時刻情報を全てのEMMが含むようにE
MMの生成を行う。つまり、送信先管理部207は、複
数にグループ分けした宛先それぞれが対応すべきEMM
の送信時刻を示す時刻情報を生成しこれを各EMMの内
容に含ませる。なお、送信先管理部207がEMMに含
ませる時刻情報は、そのEMMの次に送信することとな
る各グループが対応すべきEMMの送信時刻を示す情報
である。
【0057】また、ディジタル放送受信装置210は、
ディジタル放送送信装置200から送られてくるディジ
タル放送を受信する装置であり、フロントエンド部11
1と、TSデコード・デスクランブル部120と、EM
M検出部112と、DMA制御部113と、AVデコー
ド部114と、メモリ115と、周辺I/O部116
と、タイマ部219を有するクロック制御部217と、
マイコン218とを備え、公衆回線網130と接続され
ており、ICカード140を装着できる装置である。こ
のディジタル放送受信装置210は、実施の形態1で示
したディジタル放送受信装置110と基本的に同一であ
るが、タイマ部219を有するクロック制御部217と
マイコン218とを備える点において異なる。
【0058】ここで、フロントエンド部111は、ディ
ジタル放送をアンテナを介して受信し、必要なTSを受
信し、TSデコード・デスクランブル部120に伝える
部分である。TSデコード・デスクランブル部120
は、クロックの供給を受けて動作するものであり、伝え
られたTSからTSパケットを切り出し、マイコン21
8により設定されたフィルタ条件に従って、動画データ
や音声データやその他のEMM等のデータを抽出するも
のであり、また、動画データや音声データについてのT
Sパケットにはスクランブルが施されているのでマイコ
ンから通知される暗号鍵を用いてデスクランブルを施
す。なお、TSデコード・デスクランブル部120は5
2チャンネルを有しており、並行して複数のデータの抽
出が可能である。
【0059】EMM検出部112は、TSデコード・デ
スクランブル部120の4チャンネルに相当し、EMM
を検出し抽出する機能を有する部分である。DMA制御
部113は、EMM検出部112を含むTSデコード・
デスクランブル部120が抽出したデータをマイコン2
18の介在なしでメモリ115に転送する。これによ
り、例えば、EMM検出部112よりEMMが検出され
た場合にEMMはメモリ115に転送されることにな
る。
【0060】AVデコード部114は、マイコン218
の制御下で、メモリ115に格納されているTSデコー
ド・デスクランブル部120から出力された動画デー
タ、音声データを受け取り、動画データ及び音声データ
の伸長を行い、映像信号及び音声信号を外部のモニタ等
に出力する機能を有するプロセッサである。メモリ11
5は、マイコン218に実行されるための各種プログラ
ム群を格納し、また、TSデコード・デスクランブル部
120により抽出された動画データ、音声データ、その
他のEMM等のデータを格納するためのメモリである。
【0061】周辺I/O部116は、モデム等の外部機
器やICカード140等とのインタフェース部分であ
る。なお、ICカード140には、IDその他の情報が
記録されており、ユーザはIDカードをディジタル放送
受信装置210に装着することによりディジタル放送の
視聴が可能となる。クロック制御部217は、周辺I/
O部116からの割込、フロントパネルからのキー入力
割込、マイコン218からの指示、及びEMM検出部1
12からのEMM検出の通知を受けて、マイコン218
への通知や、TSデコード・デスクランブル部120、
AVデコード部114及びマイコン218へのクロック
の供給の制御、即ちクロックを供給するか供給停止する
かの制御を行う部分である。なお、クロック制御部21
7は現在スタンバイ状態であるか視聴状態であるかを示
す状態情報の保持をも行うものである。
【0062】ここで、タイマ部219は、設定された時
刻が到来したことを検知するものであり、時刻の設定
は、マイコン218の指示に基づきクロック制御部21
7によりなされる。なお、クロック制御部217は、マ
イコン218により時刻の設定の指示を受けると、スタ
ンバイ状態においてはEMM検出部112を含むTSデ
コード・デスクランブル部120に対してクロック供給
を停止し、タイマ部219が設定された時刻の到来を検
知した時にTSデコード・デスクランブル部120に対
するクロック供給を開始する。
【0063】また、マイコン218は、メモリ115に
格納されている各種プログラムを実行することにより、
ディジタル放送受信装置210の全体的な制御を行う部
分であり、TSデコード・デスクランブル部120に対
するフィルタ条件の設定やAVデコード部114の制御
を行う機能、視聴実績をICカード140に格納する機
能、ディジタル放送受信装置210のフロントパネルや
リモコンを通じてなされるユーザの操作を受けてディジ
タル放送受信装置210内の各部の制御を行う機能、ま
た、EMM検出部112によりEMMが検出された場合
にEMMの内容に応じて各種制御処理を行う機能等を有
する。
【0064】ここで、マイコン218が行うEMMの内
容に応じた各種制御処理とは、例えば、EMMの内容が
暗号鍵の基礎となる情報である場合には、これとICカ
ードに記録されているIDとに基づいて、予め定めてあ
る所定の演算を実行することにより暗号鍵を生成してT
Sデコード・デスクランブル部120に与える処理であ
り、EMMの内容が個人宛てメールであった場合にはこ
れをメモリ115に格納する処理であり、EMMの内容
が視聴実績を示す情報を放送センタに送信させる旨の指
示情報である場合には周辺I/O部116を介してモデ
ム制御の処理等を行うことによりICカード140に格
納されている視聴実績を示す情報を公衆回線網130を
通じて放送センタに送る処理である。またさらにマイコ
ン218は、ICカードに記録されているIDから自装
置がいずれのグループに属するかを判定して、EMMの
内容に含まれる時刻情報を参照して自装置が属するグル
ープが対応する必要があるEMMが送信されてくる時刻
を取得してその時刻をタイマ部219に設定するようク
ロック制御部217に指示する処理をも行う。
【0065】<動作>以下、上述したディジタル放送送
信装置200からのディジタル放送を受信するディジタ
ル放送受信装置210の動作について説明する。ディジ
タル放送受信装置210は、実施の形態1において図4
〜図6で示したディジタル放送受信装置110の動作に
加えて、スタンバイ状態において、TSデコード・デス
クランブル部120へのクロック供給の停止と開始の制
御動作を行う。
【0066】即ち、ディジタル放送受信装置210は、
EMM中の時刻情報を参照することにより自装置が対応
する必要があるEMMが送信されてくる時刻をタイマ部
219に設定するようにクロック制御部217に指示を
出す処理を、図5に示したフローチャートのステップS
22の処理内容に含めたような動作を行う。図8は、マ
イコン218からタイマ部219に時刻を設定すべき指
示を受けた場合にクロック制御部217が実行するタイ
マ処理を示すフローチャートである。
【0067】マイコン218は、ICカードに記録され
ているIDを参照して、例えばIDが偶数ならAグルー
プで奇数ならBグループ等と、IDから自装置がいずれ
のグループに属するかを判定しておき、EMMが受信さ
れた場合にそのEMMに含まれる時刻情報以外の情報を
参照しその情報に応じて各種制御処理を行った後に、E
MMに含まれる時刻情報を参照して、自装置が属するグ
ループが対応する必要があるEMMが送信されてくる時
刻を取得してその時刻をタイマ部219に設定するよう
クロック制御部217に指示する。
【0068】なお、マイコン218は、EMMに含まれ
る時刻情報を参照する際に、既に新たなEMMが受信済
みであれば、時刻情報の参照はやめて、新たに受信した
EMM中の時刻情報以外の内容に対応する処理を行い、
その後にその新たに受信したEMM中の時刻情報を参照
して時刻の設定をクロック制御部217に指示する。ク
ロック制御部217は、マイコン218からタイマ部2
19に対する時刻設定の指示を受けると、状態情報に基
づいてスタンバイ状態であるか判断し(ステップS31
1)、スタンバイ状態であれば、EMM検出部112を
含むTSデコード・デスクランブル部120へのクロッ
ク供給を停止する(ステップS312)。
【0069】クロック制御部217は、EMM検出部1
12を含むTSデコード・デスクランブル部120への
クロック供給を停止した後に、タイマ部219により設
定した時刻が到来したことが検知された時、即ち自装置
が受信して対応すべきEMMが送られる時刻が到来した
時には(ステップS313)、EMM検出部112を含
むTSデコード・デスクランブル部120へのクロック
供給を開始する(ステップS314)。
【0070】なお、クロック制御部217は、ステップ
S311において、スタンバイ状態でなく視聴状態であ
った場合には、ステップS312〜S314の処理をス
キップする。従って、視聴状態においては、クロック制
御部217がTSデコード・デスクランブル部120へ
のクロック供給を停止することはない。このように、デ
ィジタル放送受信装置210は、スタンバイ状態におい
て、自装置が対応する必要のあるEMMが送られてくる
時刻からそのEMMへの対応が終了するまでの間だけT
Sデコード・デスクランブル部120へのクロック供給
を行い、その他の時間、例えば自装置が属すグループと
は別のグループに属する装置が対応する必要のある時間
は、TSデコード・デスクランブル部120へのクロッ
ク供給を行わず動作停止状態にするため、実施の形態1
で示したディジタル放送受信装置110よりも更にスタ
ンバイ状態における消費電力が低いものとなっている。 《補足》以上、本発明に係るディジタル放送受信装置及
びディジタル放送送信装置について、実施の形態1及び
実施の形態2に基づいて説明したが、本発明はこれらの
実施の形態に限られないことは勿論である。即ち、 (1)両実施の形態では、ディジタル放送受信装置にお
ける暗号鍵を生成する方法として、EMMの内容である
暗号鍵の基礎となる情報とICカードに記録されている
IDとに基づいて所定の演算によりスクランブルを解除
するための暗号鍵を生成することとしたが、暗号鍵はE
MMの内容である暗号鍵の基礎となる情報に基づいて生
成するのであれば、いかなる方法で生成することとして
もよい。 (2)両実施の形態で示したディジタル放送受信装置に
おけるクロック制御部は、スタンバイ状態においてEM
Mを検出した場合にマイコンにクロックの供給を開始し
て、マイコンがそのEMMを処理した後にマイコンへの
クロック供給を停止することとしたが、クロックの供給
の開始と停止の制御を、マイコンへの電力の供給の開始
と停止の制御に置き換えることとしてもよい。また、E
MMの内容が視聴実績を示す情報を放送センタに送信さ
せる旨の指示情報である等、対応するためにマイコンが
周辺機器を制御する必要がある場合には、EMMの内容
をマイコンが認識した時点で、これに応じて制御が必要
となるモデム等の周辺機器に電力を供給開始して対応が
終了した時点で電力の供給を停止するような制御を行う
こととしてもよい。 (3)両実施の形態で示したディジタル放送受信装置に
おけるクロック制御部は、スタンバイ状態においてEM
Mを検出した場合にマイコンにクロックの供給を開始し
て、マイコンがそのEMMを処理した後にマイコンへの
クロック供給を停止することとしたが、マイコンに対し
てはこのようなクロック供給の開始と停止の制御ではな
く、クロック周波数を高くしたり低くしたりする制御を
行うこととしてもよい。即ち、クロック制御部は、マイ
コンに常にクロックを供給し、EMMを検出してからE
MMの対応処理が完了するまでの期間にマイコンに与え
るクロックの周波数よりも、EMMの対応処理が完了し
てから次のEMMを検出するまでの期間にマイコンに与
えるクロックの周波数を低いものとするように制御する
こととしてもよい。
【0071】このようなクロックの周波数制御は、マイ
コンが、スタンバイ状態においてもマルチタスクOSの
配下で、ユーザ操作への対応処理や、EMM対応の各種
制御処理をそれぞれ別タスクとして実行するものである
ようなものである場合において有効である。EMMを検
出しない間は、ユーザ操作対応のタスクのみを動作させ
ればよいため、ユーザレスポンスを悪化させずに、EM
Mに対応するタスクの動作が必要な時と比べて周波数を
低下させることが可能だからである。なお、クロック周
波数を低くすればマイコンの消費電力は低下する。 (4)両実施の形態では、ディジタル放送受信装置はア
ンテナを介してディジタル放送を受信することとした
が、ディジタル放送が無線でなく有線で行われる場合に
はアンテナではなくケーブルを介して受信することとし
てもよい。 (5)両実施の形態では、EMMの対応処理を行うマイ
コンへのクロック供給の制御について示したが、ここで
のEMMは、動画や音声等の番組データとともに多重化
されて放送される制御メッセージの一例にすぎない。こ
の制御メッセージは、動画や音声等の番組データととも
に多重化され放送されるものであれば、そのデータ構造
はどのようなものであってもよい。また、この制御メッ
セージの内容は、例えば、ディジタル放送受信装置が備
える時計の時刻を正確に補正するための時刻情報や、電
子番組表(EPG:Eelectric Progra
mGuide)の描画に必要な情報や、災害発生時等の
緊急時にディジタル放送受信装置を強制的に特定チャネ
ルの緊急放送番組を視聴する状態に変更させるための制
御指示情報であってもよい。なお、ディジタル放送受信
装置はスタンバイ状態においてこのような緊急時の制御
指示情報である制御メッセージを受けた場合にはこれに
対応して視聴状態移行処理を実行した上で特定チャネル
の緊急放送番組を視聴可能にするような制御を行うこと
としてもよい。 (6)実施の形態2では、ディジタル放送受信装置は装
着されたICカードに記録されているIDに基づいて、
例えばIDが偶数であるか奇数であるかによって、自装
置が属するグループを判別することとしたが、グループ
分けの方法はこの限りではなく、例えば、A地域、B地
域、C地域、・・・等と地域別にグループ分けを行って
もよい。地域別にグループ分けをする場合には、ディジ
タル放送送信装置は、地域毎に送信すべきEMMを振り
分ければよく、また、ディジタル放送受信装置は、設置
地域を示す情報をユーザに入力させる等により自装置が
属するグループを認識して、対応すべきEMMを判別す
ることとすればよい。 (7)実施の形態2では、全てのEMMが時刻情報を含
むこととしたが、全てのEMMが時刻情報を含むのでは
なく、ディジタル放送送信装置が、複数回分のEMM送
信予定時刻を示す情報を含むEMMを時々送信すること
としてもよい。例えば、Aグループに属する装置が対応
すべきEMMは毎秒丁度から200ミリ秒までの時間と
毎秒500ミリ秒から700ミリ秒までの時間とに送ら
れ、Bグループが属する装置が対応すべきEMMは毎秒
200ミリ秒から400ミリ秒までの時間と毎秒700
ミリ秒から900ミリ秒までの時間とに送られるという
ことを示す情報を含むEMMをディジタル放送送信装置
が時々送信することとしてもよい。また、ディジタル放
送受信装置は、ICカードに記録されているID等に基
づいて自装置が対応すべきEMMが送信される時刻を特
定することとしてもよい。但し、どのような方法で自装
置が対応すべきEMMが送信されてくる時間を特定する
としても、ディジタル放送受信装置は、自装置が対応す
べきEMMが送信されてくる時刻をタイマ部に設定する
等により、スタンバイ状態においてはその対応すべき時
間だけにTSデコード・デスクランブル部にクロックを
供給するものとする必要がある。 (8)実施の形態2では、クロック制御部は、EMMを
検出した時にマイコンへのクロック供給を開始すること
としたが、この代わりに、タイマに設定した時刻が到来
した時にマイコンへのクロック供給をも開始することと
してもよい。
【0072】
【発明の効果】上記目的を達成するため、本発明に係る
ディジタル放送受信装置は、放送番組を構成する番組デ
ータと制御メッセージとが多重化され放送されるデータ
を受信するディジタル放送受信装置であって、放送され
るデータを受信する受信手段と、前記受信手段により受
信されたデータ中に前記制御メッセージが含まれている
ことを検出する制御メッセージ検出手段と、第1状態と
第1状態より処理能力の高い第2状態とのいずれかの状
態をとり、第2状態のときに前記制御メッセージに対応
する制御処理を実行する制御メッセージ処理手段と、前
記制御メッセージ検出手段により前記制御メッセージが
検出された時から前記制御メッセージ処理手段を第2状
態にする状態制御手段とを備えることを特徴とする。
【0073】これにより、EMM等の制御メッセージを
受信するまではその制御メッセージを処理する制御メッ
セージ処理手段へのクロック信号の供給停止、供給クロ
ック周波数を低くすること、或いは電力の供給停止等に
よって、制御メッセージ処理手段の動作を抑制しておい
ても、制御メッセージを受信したら、制御メッセージ処
理手段へのクロック信号供給開始、供給クロック周波数
を高くすること、或いは電力供給開始等により制御メッ
セージ処理手段の動作の抑制を解除し、制御メッセージ
に対応する制御処理を実行させるので、制御メッセージ
の受信までの期間において制御メッセージ処理手段の動
作を抑制する簡易な手段を付加するのみで消費電力低減
を容易に実現できるようになる。
【0074】ここで、前記第1状態は、クロック信号の
供給を受けていない状態であり、前記第2状態は、クロ
ック信号の供給を受けている状態であり、前記状態制御
手段は、前記制御メッセージ検出手段により前記制御メ
ッセージが検出された時に前記制御メッセージ処理手段
へのクロック信号の供給を開始することとしてもよい。
【0075】これにより、EMM等の制御メッセージを
受信するまではその制御メッセージを処理する制御メッ
セージ処理手段へのクロック信号の供給を停止しておき
制御メッセージ処理手段の動作を停止させておいても、
制御メッセージを受信したらその制御メッセージに対応
する制御処理を実行させるので、制御メッセージの受信
までの期間において制御メッセージ処理手段の動作を停
止させて消費電力低減を図ることが容易に実現できるよ
うになる。
【0076】また、前記状態制御手段はさらに、前記制
御メッセージ処理手段が前記制御メッセージに対応する
制御処理の実行を終了した時から前記制御メッセージ処
理手段へのクロック信号の供給を停止することとしても
よい。これにより、制御メッセージ処理手段が受信した
制御メッセージに対する制御処理の実行を終えた後に動
作を停止するので、制御メッセージ処理手段の消費電力
を低減させることができる。
【0077】また、前記番組データ中には圧縮された動
画データ及び音声データが含まれており、前記ディジタ
ル放送受信装置はさらに、前記受信手段により受信され
たデータ中に動画データ及び音声データが含まれている
場合にこれらを抽出する動画音声抽出手段と、クロック
信号の供給を受けている限りにおいて、前記動画音声抽
出手段により抽出された動画データ及び音声データを伸
長する動画音声伸長手段と、ユーザ操作による視聴中止
指示を受け付ける視聴中止指示受付手段とを備え、前記
状態制御手段はさらに、前記視聴中止指示受付手段によ
り視聴中止指示が受け付けられた時から前記動画音声伸
長手段と前記制御メッセージ処理手段とへのクロック信
号の供給を停止することとしてもよい。
【0078】これにより、放送番組の視聴を止めようと
してユーザがリモコン等を操作して視聴中止指示をした
場合に、EMM等の制御メッセージを処理する制御メッ
セージ処理手段と動画データ及び音声データを処理する
回路とへのクロック信号の供給を停止するので、視聴し
ない状態、即ちスタンバイ状態における消費電力を低減
させることができる。
【0079】また、前記ディジタル放送受信装置はさら
に、ユーザ操作による視聴開始指示を受け付ける視聴開
始指示受付手段を備え、前記制御メッセージ処理手段が
前記制御メッセージに対応する制御処理の実行を終了し
た時からなされる前記状態制御手段による前記クロック
信号の供給停止は、前記試聴中止指示受付手段により視
聴中止指示が受け付けられた時から前記試聴開始指示受
付手段により視聴開始指示が受け付けられるまでの間に
限り行われ、前記状態制御手段は、前記視聴開始指示受
付手段により視聴開始指示が受け付けられた時から前記
試聴中止指示受付手段により視聴中止指示が受け付けら
れるまでの間は、前記動画音声伸長手段と前記制御メッ
セージ処理手段とへのクロック信号の供給を行うことと
してもよい。
【0080】これにより、放送番組の視聴を開始しよう
としてユーザがリモコン等を操作して視聴開始指示をし
た場合に、EMM等の制御メッセージを処理する制御メ
ッセージ処理手段と動画データ及び音声データを処理す
る回路とへのクロック信号を供給するので、スタンバイ
状態から視聴状態に変わった後には、動画データ及び音
声データを処理することができるため、ユーザは放送番
組の視聴が可能になる。
【0081】また、前記ディジタル放送受信装置は、前
記制御メッセージに対応する制御処理を実現するための
制御プログラムを格納したメモリを含み、前記制御メッ
セージ処理手段は、前記制御プログラムを実行するマイ
コンであることとしてもよい。これにより、EMM等の
制御メッセージに対する制御処理がソフトウェアにより
実現されるような場合において、ソフトウェアを実行す
るマイコンのクロック供給の開始と停止の制御により、
不要な電力消費を防止することができる。
【0082】また、前記ディジタル放送受信装置は、前
記制御メッセージ検出手段が前記制御メッセージを検出
するために用いる1以上のチャネルと、前記動画音声抽
出手段が前記動画データ及び音声データを抽出するため
に用いる複数のチャネルとを有するTSデコード手段
と、前記視聴中止指示受付手段により視聴中止指示が受
け付けられた時から前記TSデコード手段が有するチャ
ネルのうち前記動画音声抽出手段に用いられるチャネル
の使用を抑止し、前記視聴開始指示受付手段により視聴
開始指示が受け付けられた時から前記TSデコード手段
が有するチャネルのうち前記動画音声抽出手段に用いら
れるチャネルの使用を可能にするよう制御するチャネル
制御手段とを備え、ここで、1チャネルとは、前記受信
手段により受信されたデータ中から予め設定した条件に
合致する1種類のデータを抽出するものであることとし
てもよい。
【0083】これにより、受信データから必要なデータ
を抽出するTSデコード手段の使用チャネル数を必要に
応じて増減させるよう制御するので、不要な電力消費を
防止することができる。また、前記マイコンは、CPU
キャッシュを有し、前記状態制御手段はさらに、前記視
聴中止指示受付手段により視聴中止指示が受け付けられ
た時に前記CPUキャッシュをオフ状態に設定するとと
もに前記CPUキャッシュへのクロック供給を停止し、
前記視聴開始指示受付手段により視聴開始指示が受け付
けられた時に前記CPUキャッシュをオン状態に設定す
るとともに前記CPUキャッシュへのクロック供給を開
始することとしてもよい。
【0084】これにより、視聴状態においてはCPUキ
ャッシュを使用するが、スタンバイ状態においてはCP
Uキャッシュを動作停止状態にしCPUキャッシュへの
クロック供給を停止するので、スタンバイ状態における
消費電力を低減することができる。また、前記動画デー
タ及び音声データはスクランブルが施されて放送されて
おり、前記制御メッセージは、前記動画データ及び音声
データに施されたスクランブルを解除するために用いる
暗号鍵の算出の基礎となる暗号基礎情報を含み、前記制
御プログラムは、前記暗号基礎情報に基づいて前記暗号
鍵を算出し当該暗号鍵を前記動画音声抽出手段に供給す
る制御処理を前記マイコンに実行させる内容を含み、前
記動画音声抽出手段は、前記動画データ及び音声データ
を抽出する際に前記暗号鍵を用いて前記動画データ及び
音声データに施されたスクランブルを解除することとし
てもよい。
【0085】これにより、視聴のために動画データ及び
音声データのスクランブル解除を行うべく制御メッセー
ジに基づいて暗号鍵を算出する等の制御処理をマイコン
が行う必要がある場合においても必要十分な範囲でマイ
コン等へのクロック信号を供給するようクロック信号供
給の停止と開始との制御を行うので、不要な電力消費を
防止することができる。
【0086】また、前記制御メッセージ検出手段は、ク
ロック信号の供給を受けている限りにおいて、前記制御
メッセージの検出を行うものであり、前記状態制御手段
はさらに、所定時刻になれば前記制御メッセージ検出手
段へのクロック信号の供給を開始し、前記制御メッセー
ジ処理手段が前記制御メッセージに対応する制御処理の
実行を終了した時から前記制御メッセージ検出手段への
クロック信号の供給を停止することとしてもよい。
【0087】これにより、制御メッセージが放送される
時刻が定まっている場合等においては、その放送される
時刻を所定時刻として定めておくだけで、その所定時刻
になった時に制御メッセージ検出手段にクロック信号供
給を開始して、制御メッセージに対する制御処理を終了
した時にそのクロック信号供給を終了するので、制御メ
ッセージが放送されない間における不要な電力消費を防
止することができる。
【0088】また、前記所定時刻は、前記ディジタル放
送受信装置が対応する必要のある制御メッセージが放送
される時刻であって、前記ディジタル放送受信装置の他
の1以上のディジタル放送受信装置が対応する必要のあ
る制御メッセージが放送される時刻とは異なる時刻であ
ることとしてもよい。これにより、制御メッセージが放
送される時刻を所定時刻として定めるようにするだけ
で、例えば他のディジタル放送受信装置が対応しなけれ
ばならないが自装置は対応しなくてもよい制御メッセー
ジが放送されている間等における不要な電力消費を防止
することが可能になる。
【0089】また、前記ディジタル放送受信装置は、識
別情報が記録されているICカードから識別情報を読み
出すICカード読出手段を備え、前記状態制御手段は、
前記ICカードに記録されている識別情報に応じて前記
所定時刻を決定することとしてもよい。これにより、所
定時刻をディジタル放送受信装置に装着されたICカー
ドに記録された識別情報に基づいて算出するので、識別
情報によってディジタル放送受信装置がグループ分けで
きるような場合で、それぞれのグループに属するディジ
タル放送受信装置が対応しなければならない制御メッセ
ージをグループ別に違う時刻に放送されているような場
合であれば、自装置が対応必要な制御メッセージが放送
されるときに、その制御メッセージを検出するための制
御メッセージ検出手段を動作開始させることができるの
で、自装置が対応すべき制御メッセージが放送されない
間における不要な電力消費を防止することができる。
【0090】また、前記受信手段が受信するデータには
さらに、前記所定時刻を特定するための時刻情報が含ま
れており、前記状態制御手段は、前記時刻情報に基づき
前記識別情報に応じて前記所定時刻の決定を行うことと
してもよい。これにより、ディジタル放送送信装置側か
ら各ディジタル放送受信装置が対応すべき制御メッセー
ジの放送時刻を特定するための情報が放送され、その情
報とICカードに記録されている識別情報とから、各デ
ィジタル放送受信装置は自装置が対応すべき制御メッセ
ージが放送される所定時刻を決定するような場合におい
ても、自装置が対応すべき制御メッセージが放送される
までの間における不要な電力消費を防止することができ
る。
【0091】また、前記第1状態は、電力の供給を受け
ていない状態であり、前記第2状態は、電力の供給を受
けている状態であり、前記状態制御手段は、前記制御メ
ッセージ検出手段により前記制御メッセージが検出され
た時に前記制御メッセージ処理手段への電力の供給を開
始することとしてもよい。これにより、EMM等の制御
メッセージを受信するまではその制御メッセージに対応
して制御処理を行う制御メッセージ処理手段への電力の
供給を停止しておき制御メッセージ処理手段の動作を停
止させておいても、制御メッセージを受信したらその制
御メッセージに対応する制御処理を実行させるので、制
御メッセージの受信までの期間における消費電力低減を
容易に実現できるようになる。
【0092】また、前記ディジタル放送受信装置は周辺
装置と接続されており、前記制御メッセージは、前記周
辺装置の制御を行うための情報であり、前記第1状態
は、クロック信号の供給を受けていない状態であり、前
記第2状態は、クロック信号の供給を受けている状態で
あり、前記制御メッセージ処理手段は、前記第2状態の
ときに、前記制御メッセージに対応して前記周辺装置の
制御処理を実行するものであり、前記状態制御手段は、
前記制御メッセージ検出手段により前記制御メッセージ
が検出された時に前記制御メッセージ処理手段へのクロ
ック信号の供給を開始するとともに前記周辺装置への電
力の供給を開始し、前記制御メッセージ処理手段が前記
制御メッセージに対応した制御処理の実行を終了した時
から前記制御メッセージ処理手段へのクロック信号の供
給を停止するとともに前記周辺装置への電力の供給を停
止することとしてもよい。
【0093】これにより、モデムを制御して視聴実績を
放送センタに送るような指示を内容とするEMM等の制
御メッセージを受信する場合に関して、必要時のみモデ
ム等の周辺装置に電力を供給するので、周辺装置を含め
たディジタル放送の受信システム全体における消費電力
の低減を図ることができる。また、前記ディジタル放送
受信装置は、前記制御メッセージに対応する制御処理と
他の処理とを別タスクとしてマルチタスク制御によりマ
イコンに実行させるための制御プログラムを格納するメ
モリを備え、前記第1状態は、第1周波数のクロック信
号の供給を受けている状態であり、前記第2状態は、第
1周波数より高い第2周波数のクロック信号の供給を受
けている状態であり、前記制御メッセージ処理手段は、
前記制御プログラムを実行するマイコンであり、前記状
態制御手段は、前記制御メッセージ検出手段により前記
制御メッセージが検出された時から前記マイコンへ第2
周波数のクロック信号を供給し、前記マイコンが前記制
御メッセージに対応する制御処理の実行を終了した時か
ら前記マイコンへ前記第1周波数のクロック信号を供給
することとしてもよい。
【0094】これにより、マイコンがマルチタスク制御
下で、リモコン等によるユーザ操作に対応した処理用の
タスク等と制御メッセージの処理用のタスクとを、実行
するような場合においては、制御メッセージを受信する
までの間は制御メッセージの処理用のタスクが待機状態
にあるためその分だけマイコンの実行速度を低速化する
ことが可能となり、この低速化によりマイコンの消費電
力の低減を図ることができる。
【0095】また、前記状態制御手段はさらに、前記制
御メッセージ処理手段が前記制御メッセージに対応する
制御処理の実行を終了した時から前記制御メッセージ処
理手段を第1状態にすることとしてもよい。これによ
り、制御メッセージ処理手段が受信した制御メッセージ
に対する制御処理の実行を終えた後に、制御メッセージ
処理手段の動作を抑制するので、制御メッセージ処理手
段の消費電力を低減させることができる。
【0096】また、本発明に係るディジタル放送送信装
置は、制御メッセージを含むデータをディジタル放送方
式により送信するディジタル放送送信装置であって、複
数の制御メッセージそれぞれを、前記ディジタル放送を
受信する複数のディジタル放送受信装置を複数のグルー
プに分類した場合に当該制御メッセージに対応した制御
処理を行うべきディジタル放送受信装置が属するグルー
プ別に分類する制御メッセージ分類手段と、前記制御メ
ッセージ分類手段により別グループに分類された制御メ
ッセージ同士を異なる時刻に送信する制御メッセージ送
信手段と、各グループの制御メッセージを前記制御メッ
セージ送信手段が送信する時刻を示す時刻情報を、前記
制御メッセージの送信に先行して送信する時刻情報送信
手段とを備えることを特徴とする。
【0097】これにより、ディジタル放送送信装置が送
信するディジタル放送を受信するものであり各グループ
に属する各ディジタル放送受信装置は、自装置が対応す
べき制御メッセージが放送される時刻を時刻情報より特
定することができ、その時刻になるまで制御メッセージ
の検出等を行う回路を停止させておくことができるため
消費電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るディジタル放送送受信シス
テムの構成図である。
【図2】EMM検出部112を含むTSデコード・デス
クランブル部120の構成図である。
【図3】TSパケットのデータ構造を示す図である。
【図4】スタンバイ状態移行処理を示すフローチャート
である。
【図5】EMM検出部112がEMMを検出した場合に
ディジタル放送受信装置110が行うEMM処理を示す
フローチャートである。
【図6】視聴状態移行処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】実施の形態2に係るディジタル放送送受信シス
テムの構成図である。
【図8】マイコン218からタイマ部219に時刻を設
定すべき指示を受けた場合にクロック制御部217が実
行するタイマ処理を示すフローチャートである。
【図9】従来のディジタル放送送受信システムの概略構
成図である。
【符号の説明】
100,200 ディジタル放送送信装置 101 放送管理部 102 番組送信部 103 EPG送信部 104,204 限定受信情報送信部 105 加入者情報管理部 106 エンコーダ部 110,210 ディジタル放送受信装置 111 フロントエンド部 112 EMM検出部 113 DMA制御部 114 AVデコード部 115 メモリ 116 周辺I/O部 117,217 クロック制御部 118、218 マイコン 120 TSデコード・デスクランブル部 140 ICカード 207 送信先管理部 219 タイマ部

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送番組を構成する番組データと制御メ
    ッセージとが多重化され放送されるデータを受信するデ
    ィジタル放送受信装置であって、 放送されるデータを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信されたデータ中に前記制御メッ
    セージが含まれていることを検出する制御メッセージ検
    出手段と、 第1状態と第1状態より処理能力の高い第2状態とのい
    ずれかの状態をとり、第2状態のときに前記制御メッセ
    ージに対応する制御処理を実行する制御メッセージ処理
    手段と、 前記制御メッセージ検出手段により前記制御メッセージ
    が検出された時から前記制御メッセージ処理手段を第2
    状態にする状態制御手段とを備えることを特徴とするデ
    ィジタル放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記第1状態は、クロック信号の供給を
    受けていない状態であり、 前記第2状態は、クロック信号の供給を受けている状態
    であり、 前記状態制御手段は、前記制御メッセージ検出手段によ
    り前記制御メッセージが検出された時に前記制御メッセ
    ージ処理手段へのクロック信号の供給を開始することを
    特徴とする請求項1記載のディジタル放送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記状態制御手段はさらに、前記制御メ
    ッセージ処理手段が前記制御メッセージに対応する制御
    処理の実行を終了した時から前記制御メッセージ処理手
    段へのクロック信号の供給を停止することを特徴とする
    請求項2記載のディジタル放送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記番組データ中には圧縮された動画デ
    ータ及び音声データが含まれており、 前記ディジタル放送受信装置はさらに、 前記受信手段により受信されたデータ中に動画データ及
    び音声データが含まれている場合にこれらを抽出する動
    画音声抽出手段と、 クロック信号の供給を受けている限りにおいて、前記動
    画音声抽出手段により抽出された動画データ及び音声デ
    ータを伸長する動画音声伸長手段と、 ユーザ操作による視聴中止指示を受け付ける視聴中止指
    示受付手段とを備え、 前記状態制御手段はさらに、前記視聴中止指示受付手段
    により視聴中止指示が受け付けられた時から前記動画音
    声伸長手段と前記制御メッセージ処理手段とへのクロッ
    ク信号の供給を停止することを特徴とする請求項3記載
    のディジタル放送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記ディジタル放送受信装置はさらに、
    ユーザ操作による視聴開始指示を受け付ける視聴開始指
    示受付手段を備え、 前記制御メッセージ処理手段が前記制御メッセージに対
    応する制御処理の実行を終了した時からなされる前記状
    態制御手段による前記クロック信号の供給停止は、前記
    試聴中止指示受付手段により視聴中止指示が受け付けら
    れた時から前記試聴開始指示受付手段により視聴開始指
    示が受け付けられるまでの間に限り行われ、 前記状態制御手段は、前記視聴開始指示受付手段により
    視聴開始指示が受け付けられた時から前記試聴中止指示
    受付手段により視聴中止指示が受け付けられるまでの間
    は、前記動画音声伸長手段と前記制御メッセージ処理手
    段とへのクロック信号の供給を行うことを特徴とする請
    求項4記載のディジタル放送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記ディジタル放送受信装置は、前記制
    御メッセージに対応する制御処理を実現するための制御
    プログラムを格納したメモリを含み、 前記制御メッセージ処理手段は、前記制御プログラムを
    実行するマイコンであることを特徴とする請求項5記載
    のディジタル放送受信装置。
  7. 【請求項7】 前記ディジタル放送受信装置は、 前記制御メッセージ検出手段が前記制御メッセージを検
    出するために用いる1以上のチャネルと、前記動画音声
    抽出手段が前記動画データ及び音声データを抽出するた
    めに用いる複数のチャネルとを有するTSデコード手段
    と、 前記視聴中止指示受付手段により視聴中止指示が受け付
    けられた時から前記TSデコード手段が有するチャネル
    のうち前記動画音声抽出手段に用いられるチャネルの使
    用を抑止し、前記視聴開始指示受付手段により視聴開始
    指示が受け付けられた時から前記TSデコード手段が有
    するチャネルのうち前記動画音声抽出手段に用いられる
    チャネルの使用を可能にするよう制御するチャネル制御
    手段とを備え、 ここで、1チャネルとは、前記受信手段により受信され
    たデータ中から予め設定した条件に合致する1種類のデ
    ータを抽出するものであることを特徴とする請求項6記
    載のディジタル放送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記マイコンは、CPUキャッシュを有
    し、 前記状態制御手段はさらに、前記視聴中止指示受付手段
    により視聴中止指示が受け付けられた時に前記CPUキ
    ャッシュをオフ状態に設定するとともに前記CPUキャ
    ッシュへのクロック供給を停止し、前記視聴開始指示受
    付手段により視聴開始指示が受け付けられた時に前記C
    PUキャッシュをオン状態に設定するとともに前記CP
    Uキャッシュへのクロック供給を開始することを特徴と
    する請求項6記載のディジタル放送受信装置。
  9. 【請求項9】 前記動画データ及び音声データはスクラ
    ンブルが施されて放送されており、 前記制御メッセージは、前記動画データ及び音声データ
    に施されたスクランブルを解除するために用いる暗号鍵
    の算出の基礎となる暗号基礎情報を含み、 前記制御プログラムは、前記暗号基礎情報に基づいて前
    記暗号鍵を算出し当該暗号鍵を前記動画音声抽出手段に
    供給する制御処理を前記マイコンに実行させる内容を含
    み、 前記動画音声抽出手段は、前記動画データ及び音声デー
    タを抽出する際に前記暗号鍵を用いて前記動画データ及
    び音声データに施されたスクランブルを解除することを
    特徴とする請求項6記載のディジタル放送受信装置。
  10. 【請求項10】 前記制御メッセージ検出手段は、クロ
    ック信号の供給を受けている限りにおいて、前記制御メ
    ッセージの検出を行うものであり、 前記状態制御手段はさらに、所定時刻になれば前記制御
    メッセージ検出手段へのクロック信号の供給を開始し、
    前記制御メッセージ処理手段が前記制御メッセージに対
    応する制御処理の実行を終了した時から前記制御メッセ
    ージ検出手段へのクロック信号の供給を停止することを
    特徴とする請求項6記載のディジタル放送受信装置。
  11. 【請求項11】 前記ディジタル放送受信装置は、前記
    制御メッセージに対応する制御処理を実現するための制
    御プログラムを格納したメモリを含み、 前記制御メッセージ処理手段は、前記制御プログラムを
    実行するマイコンであることを特徴とする請求項3記載
    のディジタル放送受信装置。
  12. 【請求項12】 前記ディジタル放送受信装置は、 前記受信手段により受信されたデータ中に動画データ及
    び音声データが含まれている場合にこれらを抽出する動
    画音声抽出手段と、 前記動画音声抽出手段により抽出された動画データ及び
    音声データを伸長する動画音声伸長手段と、 ユーザ操作による視聴中止指示を受け付ける視聴中止指
    示受付手段と、 ユーザ操作による視聴開始指示を受け付ける視聴開始指
    示受付手段と、 前記制御メッセージ検出手段が前記制御メッセージを検
    出するために用いる1以上のチャネルと、前記動画音声
    抽出手段が前記動画データ及び音声データを抽出するた
    めに用いる複数のチャネルとを有するTSデコード手段
    と、 前記視聴開始指示受付手段により視聴開始指示が受け付
    けられた時から前記TSデコード手段が有するチャネル
    のうち前記動画音声抽出手段に用いられるチャネルの使
    用を抑止し、前記視聴開始指示受付手段により視聴開始
    指示が受け付けられた時から前記TSデコード手段が有
    するチャネルのうち前記動画音声抽出手段に用いられる
    チャネルの使用を可能にするよう制御するチャネル制御
    手段とを備え、 ここで、1チャネルとは、前記受信手段により受信され
    たデータ中から予め設定した条件に合致する1種類のデ
    ータを抽出するものであることを特徴とする請求項11
    記載のディジタル放送受信装置。
  13. 【請求項13】 前記ディジタル放送受信装置は、 前記受信手段により受信されたデータ中に動画データ及
    び音声データが含まれている場合にこれらを抽出する動
    画音声抽出手段と、 前記動画音声抽出手段により抽出された動画データ及び
    音声データを伸長する動画音声伸長手段とを備え、 前記動画データ及び音声データはスクランブルが施され
    て放送されており、 前記制御メッセージは、前記動画データ及び音声データ
    に施されたスクランブルを解除するために用いる暗号鍵
    の算出の基礎となる暗号基礎情報を含み、 前記制御プログラムは、前記暗号基礎情報に基づいて前
    記暗号鍵を算出し当該暗号鍵を前記動画音声抽出手段に
    供給する制御処理を前記マイコンに実行させる内容を含
    み、 前記動画音声抽出手段は、前記動画データ及び音声デー
    タを抽出する際に前記暗号鍵を用いて前記動画データ及
    び音声データに施されたスクランブルを解除することを
    特徴とする請求項11記載のディジタル放送受信装置。
  14. 【請求項14】 前記制御メッセージ検出手段は、クロ
    ック信号の供給を受けている限りにおいて、前記制御メ
    ッセージの検出を行うものであり、 前記状態制御手段はさらに、所定時刻になれば前記制御
    メッセージ検出手段へのクロック信号の供給を開始し、
    前記制御メッセージ処理手段が前記制御メッセージに対
    応する制御処理の実行を終了した時から前記制御メッセ
    ージ検出手段へのクロック信号の供給を停止することを
    特徴とする請求項11記載のディジタル放送受信装置。
  15. 【請求項15】 前記所定時刻は、前記ディジタル放送
    受信装置が対応する必要のある制御メッセージが放送さ
    れる時刻であって、前記ディジタル放送受信装置の他の
    1以上のディジタル放送受信装置が対応する必要のある
    制御メッセージが放送される時刻とは異なる時刻である
    ことを特徴とする請求項14記載のディジタル放送受信
    装置。
  16. 【請求項16】 前記ディジタル放送受信装置は、 識別情報が記録されているICカードから識別情報を読
    み出すICカード読出手段を備え、 前記状態制御手段は、前記ICカードに記録されている
    識別情報に応じて前記所定時刻を決定することを特徴と
    する請求項15記載のディジタル放送受信装置。
  17. 【請求項17】 前記受信手段が受信するデータにはさ
    らに、前記所定時刻を特定するための時刻情報が含まれ
    ており、 前記状態制御手段は、前記時刻情報に基づき前記識別情
    報に応じて前記所定時刻の決定を行うことを特徴とする
    請求項16記載のディジタル放送受信装置。
  18. 【請求項18】 前記ディジタル放送受信装置は、前記
    制御メッセージに対応する制御処理を実現するための制
    御プログラムを格納したメモリを含み、 前記制御メッセージ処理手段は、前記制御プログラムを
    実行するマイコンであることを特徴とする請求項2記載
    のディジタル放送受信装置。
  19. 【請求項19】 前記制御メッセージ検出手段は、クロ
    ック信号の供給を受けている限りにおいて、前記制御メ
    ッセージの検出を行うものであり、 前記状態制御手段はさらに、所定時刻になれば前記制御
    メッセージ検出手段へのクロック信号の供給を開始し、
    前記制御メッセージ処理手段が前記制御メッセージに対
    応する制御処理の実行を終了した時から前記制御メッセ
    ージ検出手段へのクロック信号の供給を停止することを
    特徴とする請求項18記載のディジタル放送受信装置。
  20. 【請求項20】 前記ディジタル放送受信装置は、 前記受信手段により受信されたデータ中に動画データ及
    び音声データが含まれている場合にこれらを抽出する動
    画音声抽出手段と、 前記動画音声抽出手段により抽出された動画データ及び
    音声データを伸長する動画音声伸長手段とを備え、 前記動画データ及び音声データはスクランブルが施され
    て放送されており、 前記制御メッセージは、前記動画データ及び音声データ
    に施されたスクランブルを解除するために用いる暗号鍵
    の算出の基礎となる暗号基礎情報を含み、 前記制御プログラムは、前記暗号基礎情報に基づいて前
    記暗号鍵を算出し当該暗号鍵を前記動画音声抽出手段に
    供給する制御処理を前記マイコンに実行させる内容を含
    み、 前記動画音声抽出手段は、前記動画データ及び音声デー
    タを抽出する際に前記暗号鍵を用いて前記動画データ及
    び音声データに施されたスクランブルを解除することを
    特徴とする請求項2記載のディジタル放送受信装置。
  21. 【請求項21】 前記第1状態は、電力の供給を受けて
    いない状態であり、 前記第2状態は、電力の供給を受けている状態であり、 前記状態制御手段は、前記制御メッセージ検出手段によ
    り前記制御メッセージが検出された時に前記制御メッセ
    ージ処理手段への電力の供給を開始することを特徴とす
    る請求項1記載のディジタル放送受信装置。
  22. 【請求項22】 前記ディジタル放送受信装置は、前記
    制御メッセージに対応する制御処理を実現するための制
    御プログラムを格納したメモリを含み、 前記制御メッセージ処理手段は、前記制御プログラムを
    実行するマイコンであることを特徴とする請求項21記
    載のディジタル放送受信装置。
  23. 【請求項23】 前記状態制御手段はさらに、前記制御
    メッセージ処理手段が前記制御メッセージに対応する制
    御処理の実行を終了した時から前記制御メッセージ処理
    手段への電力の供給を停止することを特徴とする請求項
    22記載のディジタル放送受信装置。
  24. 【請求項24】 前記ディジタル放送受信装置は周辺装
    置と接続されており、 前記制御メッセージは、前記周辺装置の制御を行うため
    の情報であり、 前記第1状態は、クロック信号の供給を受けていない状
    態であり、 前記第2状態は、クロック信号の供給を受けている状態
    であり、 前記制御メッセージ処理手段は、前記第2状態のとき
    に、前記制御メッセージに対応して前記周辺装置の制御
    処理を実行するものであり、 前記状態制御手段は、前記制御メッセージ検出手段によ
    り前記制御メッセージが検出された時に前記制御メッセ
    ージ処理手段へのクロック信号の供給を開始するととも
    に前記周辺装置への電力の供給を開始し、前記制御メッ
    セージ処理手段が前記制御メッセージに対応した制御処
    理の実行を終了した時から前記制御メッセージ処理手段
    へのクロック信号の供給を停止するとともに前記周辺装
    置への電力の供給を停止することを特徴とする請求項1
    記載のディジタル放送受信装置。
  25. 【請求項25】 前記ディジタル放送受信装置は、 前記制御メッセージに対応する制御処理と他の処理とを
    別タスクとしてマルチタスク制御によりマイコンに実行
    させるための制御プログラムを格納するメモリを備え、 前記第1状態は、第1周波数のクロック信号の供給を受
    けている状態であり、 前記第2状態は、第1周波数より高い第2周波数のクロ
    ック信号の供給を受けている状態であり、 前記制御メッセージ処理手段は、前記制御プログラムを
    実行するマイコンであり、 前記状態制御手段は、前記制御メッセージ検出手段によ
    り前記制御メッセージが検出された時から前記マイコン
    へ第2周波数のクロック信号を供給し、前記マイコンが
    前記制御メッセージに対応する制御処理の実行を終了し
    た時から前記マイコンへ前記第1周波数のクロック信号
    を供給することを特徴とする請求項1記載のディジタル
    放送受信装置。
  26. 【請求項26】 前記番組データ中には圧縮された動画
    データ及び音声データが含まれており、 前記ディジタル放送受信装置はさらに、 前記受信手段により受信されたデータ中に動画データ及
    び音声データが含まれている場合にこれらを抽出する動
    画音声抽出手段と、 クロック信号の供給を受けている限りにおいて、前記動
    画音声抽出手段により抽出された動画データ及び音声デ
    ータを伸長する動画音声伸長手段と、 ユーザ操作による視聴中止指示を受け付ける視聴中止指
    示受付手段と、 前記状態制御手段はさらに、前記視聴中止指示受付手段
    により視聴中止指示が受け付けられた時から前記動画音
    声伸長手段へのクロック信号の供給を停止するとともに
    前記マイコンへ前記第1周波数のクロック信号を供給す
    ることを特徴とする請求項25記載のディジタル放送受
    信装置。
  27. 【請求項27】 前記ディジタル放送受信装置はさら
    に、 ユーザ操作による視聴開始指示を受け付ける視聴開始指
    示受付手段を備え、 前記状態制御手段はさらに、前記視聴開始指示受付手段
    により視聴開始指示が受け付けられた時から、前記動画
    音声伸長手段へのクロック信号の供給を開始するととも
    に、前記マイコンへ前記第2周波数のクロック信号を供
    給することを特徴とする請求項26記載のディジタル放
    送受信装置。
  28. 【請求項28】 前記状態制御手段はさらに、前記制御
    メッセージ処理手段が前記制御メッセージに対応する制
    御処理の実行を終了した時から前記制御メッセージ処理
    手段を第1状態にすることを特徴とする請求項1記載の
    ディジタル放送受信装置。
  29. 【請求項29】 制御メッセージを含むデータをディジ
    タル放送方式により送信するディジタル放送送信装置で
    あって、 複数の制御メッセージそれぞれを、前記ディジタル放送
    を受信する複数のディジタル放送受信装置を複数のグル
    ープに分類した場合に当該制御メッセージに対応した制
    御処理を行うべきディジタル放送受信装置が属するグル
    ープ別に分類する制御メッセージ分類手段と、 前記制御メッセージ分類手段により別グループに分類さ
    れた制御メッセージ同士を異なる時刻に送信する制御メ
    ッセージ送信手段と、 各グループの制御メッセージを前記制御メッセージ送信
    手段が送信する時刻を示す時刻情報を、前記制御メッセ
    ージの送信に先行して送信する時刻情報送信手段とを備
    えることを特徴とするディジタル放送送信装置。
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