JP2000328542A - 植生型法面保護組立ブロック及びその設置方法 - Google Patents
植生型法面保護組立ブロック及びその設置方法Info
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- JP2000328542A JP2000328542A JP11138469A JP13846999A JP2000328542A JP 2000328542 A JP2000328542 A JP 2000328542A JP 11138469 A JP11138469 A JP 11138469A JP 13846999 A JP13846999 A JP 13846999A JP 2000328542 A JP2000328542 A JP 2000328542A
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Landscapes
- Retaining Walls (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 急傾斜の護岸面を在来からある環境に近づけ
られ、かつ切土砂面及び盛土斜面にも適用でき、構造が
簡単で、工場での製作が容易で、その運搬効率及び現地
での組立てが容易で、急傾斜の高い護岸にも対応可能な
経済的な植生型法面保護組立ブロック及びその設置方法
を提供する。 【解決手段】 法面角度に合わせた傾斜角度の一辺1を
有し、かつその一辺1に土留めコンクリート板2をそれ
ぞれ挿入可能な深さと傾斜角度を有する複数の切り込み
部3を櫛状に設けた2枚1組のコンクリート板4からな
り、2枚のコンクリート板4を所定の間隔で平行に固定
するボルト7用と、胴込め鉄筋コンクリート打設用の型
枠仮止め用と、そして胴込め鉄筋コンクリートの横鉄筋
用とのそれぞれの穴8,10,11を各コンクリート板
4に設ける。
られ、かつ切土砂面及び盛土斜面にも適用でき、構造が
簡単で、工場での製作が容易で、その運搬効率及び現地
での組立てが容易で、急傾斜の高い護岸にも対応可能な
経済的な植生型法面保護組立ブロック及びその設置方法
を提供する。 【解決手段】 法面角度に合わせた傾斜角度の一辺1を
有し、かつその一辺1に土留めコンクリート板2をそれ
ぞれ挿入可能な深さと傾斜角度を有する複数の切り込み
部3を櫛状に設けた2枚1組のコンクリート板4からな
り、2枚のコンクリート板4を所定の間隔で平行に固定
するボルト7用と、胴込め鉄筋コンクリート打設用の型
枠仮止め用と、そして胴込め鉄筋コンクリートの横鉄筋
用とのそれぞれの穴8,10,11を各コンクリート板
4に設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切土または盛土の
急斜面の法面を保護する植生型法面保護組立ブロック及
びその設置方法に関する。
急斜面の法面を保護する植生型法面保護組立ブロック及
びその設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川等の護岸の法面を緑化しなが
ら保護するために植生型法面保護ブロックを使用してい
る例はあるが、このような保護ブロックは環境ブロック
と称して植生を行なう土砂を入れるポケット等を持った
複雑な構造のブロックを積み重ねたものであり、このよ
うな複雑な形状の重量物のブロックを造るには、その型
枠が複雑となり、ブロック自体のコスト及びその搬送費
用もかさむという問題がある。
ら保護するために植生型法面保護ブロックを使用してい
る例はあるが、このような保護ブロックは環境ブロック
と称して植生を行なう土砂を入れるポケット等を持った
複雑な構造のブロックを積み重ねたものであり、このよ
うな複雑な形状の重量物のブロックを造るには、その型
枠が複雑となり、ブロック自体のコスト及びその搬送費
用もかさむという問題がある。
【0003】また、例えば1対0.5から1対0.3の
ような急傾斜面の都市河川護岸は、従来石積みやブロッ
ク積み護岸が主流であり、治水や景観のみが重視されて
きたが、近年、その周囲の環境に配慮した護岸の提供が
強く求められている。
ような急傾斜面の都市河川護岸は、従来石積みやブロッ
ク積み護岸が主流であり、治水や景観のみが重視されて
きたが、近年、その周囲の環境に配慮した護岸の提供が
強く求められている。
【0004】即ち、急傾斜の護岸面を在来からある雑草
で覆うことで在来からある環境に近づけ、その水際部に
は、魚巣があったり、その他の小動物の生息の場があ
り、しかも自然による水質浄化の機能をもつ護岸である
ことが要望されており、しかも治水上の護岸としても強
固で、かつ高さが例えば5から10mの高い護岸にも対
応できる構造であることが要求され、さらに切土砂面だ
けでなく、盛土斜面にも適用可能であることが望まし
い。
で覆うことで在来からある環境に近づけ、その水際部に
は、魚巣があったり、その他の小動物の生息の場があ
り、しかも自然による水質浄化の機能をもつ護岸である
ことが要望されており、しかも治水上の護岸としても強
固で、かつ高さが例えば5から10mの高い護岸にも対
応できる構造であることが要求され、さらに切土砂面だ
けでなく、盛土斜面にも適用可能であることが望まし
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、急傾斜の護
岸面を在来からある環境に近づけられ、かつ切土砂面及
び盛土斜面にも適用可能な、構造が簡単で、しかも工場
での製作が容易な部材からなり、その運搬効率及び現地
での組立てが容易であり、急傾斜の高い護岸に対しても
対応可能で、経済的な植生型法面保護組立ブロック及び
その設置方法を提供する。
岸面を在来からある環境に近づけられ、かつ切土砂面及
び盛土斜面にも適用可能な、構造が簡単で、しかも工場
での製作が容易な部材からなり、その運搬効率及び現地
での組立てが容易であり、急傾斜の高い護岸に対しても
対応可能で、経済的な植生型法面保護組立ブロック及び
その設置方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、法面角度に合
わせた傾斜角度の一辺を有し、かつその一辺に土留めコ
ンクリート板をそれぞれ挿入可能な深さと傾斜角度を有
する複数の切り込み部を櫛状に設けた2枚1組のコンク
リート板からなり、これら2枚のコンクリート板を所定
間隔で平行に固定するボルト用と、胴込め鉄筋コンクリ
ート打設用の型枠仮止め用と、そして胴込め鉄筋コンク
リートの横鉄筋用とのそれぞれの穴を各コンクリート板
に設けた植生型法面保護組立ブロックからなる。
わせた傾斜角度の一辺を有し、かつその一辺に土留めコ
ンクリート板をそれぞれ挿入可能な深さと傾斜角度を有
する複数の切り込み部を櫛状に設けた2枚1組のコンク
リート板からなり、これら2枚のコンクリート板を所定
間隔で平行に固定するボルト用と、胴込め鉄筋コンクリ
ート打設用の型枠仮止め用と、そして胴込め鉄筋コンク
リートの横鉄筋用とのそれぞれの穴を各コンクリート板
に設けた植生型法面保護組立ブロックからなる。
【0007】また、本発明の上記保護組立ブロックの設
置方法は、水平な地面上に前記の2枚のコンクリート板
を、スペーサを介した締付ボルトにより所定間隔で平行
に仮固定した後、櫛状に設けた各切り込み部に土留めコ
ンクリート板をそれぞれ挿入した状態のものを吊り上げ
て所定の位置に据え付け、胴込め鉄筋コンクリートの横
鉄筋をコンクリート板の穴に通し、その横鉄筋に縦鉄筋
を沿えて配筋し、設置した型枠内にコンクリートを打設
して、2枚のコンクリート板と胴込め鉄筋コンクリート
とを一体化した後、胴込め鉄筋コンクリートと各土留め
コンクリート板との間にできた空間に土砂を充填し、土
砂に植生することからなり、さらに本発明の上記保護ブ
ロックの設置方法は、河川の切土急斜面の護岸用に前記
植生型法面保護組立ブロックを据え付け時に、低水域で
水に接する面では、上記胴込め鉄筋コンクリートと各土
留めコンクリート板との間にできた空間に中込め砕石を
充填し、それより上側では上記と同様にできた空間に土
砂を充填し、土砂に植生することからなり、さらに本発
明の上記保護ブロックの設置方法は、盛土急斜面の護岸
又は陸上斜面用に前記植生型保護組立ブロックを据付け
時に、上記の胴込め鉄筋コンクリート内の鉄筋に、アー
スアンカーの端部を引っかけて胴込め鉄筋コンクリート
と一体化し、土圧とのバランスを取るようにすることか
らなる。
置方法は、水平な地面上に前記の2枚のコンクリート板
を、スペーサを介した締付ボルトにより所定間隔で平行
に仮固定した後、櫛状に設けた各切り込み部に土留めコ
ンクリート板をそれぞれ挿入した状態のものを吊り上げ
て所定の位置に据え付け、胴込め鉄筋コンクリートの横
鉄筋をコンクリート板の穴に通し、その横鉄筋に縦鉄筋
を沿えて配筋し、設置した型枠内にコンクリートを打設
して、2枚のコンクリート板と胴込め鉄筋コンクリート
とを一体化した後、胴込め鉄筋コンクリートと各土留め
コンクリート板との間にできた空間に土砂を充填し、土
砂に植生することからなり、さらに本発明の上記保護ブ
ロックの設置方法は、河川の切土急斜面の護岸用に前記
植生型法面保護組立ブロックを据え付け時に、低水域で
水に接する面では、上記胴込め鉄筋コンクリートと各土
留めコンクリート板との間にできた空間に中込め砕石を
充填し、それより上側では上記と同様にできた空間に土
砂を充填し、土砂に植生することからなり、さらに本発
明の上記保護ブロックの設置方法は、盛土急斜面の護岸
又は陸上斜面用に前記植生型保護組立ブロックを据付け
時に、上記の胴込め鉄筋コンクリート内の鉄筋に、アー
スアンカーの端部を引っかけて胴込め鉄筋コンクリート
と一体化し、土圧とのバランスを取るようにすることか
らなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態につき説明するが、図1は本発明の植生型法面保護
組立ブロック(以下の説明では便宜上ブロックと称す)
の一実施形態における組立イメージを示す斜視図であ
り、このブロック12は、適用される急傾斜法面の法面
角度に合わせた傾斜角度の一辺を図2の1で示すように
有し、かつその一辺1に図3に示す土留めコンクリート
板2をそれぞれ挿入可能な適宜な深さと傾斜角度とを有
する複数の切込み部3を櫛状に設けた台形の2枚1組の
コンクリート板4からなっている。
形態につき説明するが、図1は本発明の植生型法面保護
組立ブロック(以下の説明では便宜上ブロックと称す)
の一実施形態における組立イメージを示す斜視図であ
り、このブロック12は、適用される急傾斜法面の法面
角度に合わせた傾斜角度の一辺を図2の1で示すように
有し、かつその一辺1に図3に示す土留めコンクリート
板2をそれぞれ挿入可能な適宜な深さと傾斜角度とを有
する複数の切込み部3を櫛状に設けた台形の2枚1組の
コンクリート板4からなっている。
【0009】なお、このコンクリート板4は、鉄筋を内
蔵した鉄筋コンクリート板が好ましく、その厚さと大き
さもその使用場所に応じて適宜選定するものとし、図2
においてコンクリート板4の上下にそれぞれ設けた凸部
5と凹部6とは、このブロック12の設置据え付け時の
位置決めとずれ止め用のものである。
蔵した鉄筋コンクリート板が好ましく、その厚さと大き
さもその使用場所に応じて適宜選定するものとし、図2
においてコンクリート板4の上下にそれぞれ設けた凸部
5と凹部6とは、このブロック12の設置据え付け時の
位置決めとずれ止め用のものである。
【0010】次に、上記のごとく2枚1組のコンクリー
ト板4には、図2のごとく、2枚のコンクリート板4を
所定の間隔で平行に固定するためのボルト7用の穴8が
設けられており、これらの穴8には図1のごとく長尺の
ボルト7を、間隔保持用のスペーサ9を介して貫入され
て、両側から締め付けてブロック12の組立が行なわれ
る。
ト板4には、図2のごとく、2枚のコンクリート板4を
所定の間隔で平行に固定するためのボルト7用の穴8が
設けられており、これらの穴8には図1のごとく長尺の
ボルト7を、間隔保持用のスペーサ9を介して貫入され
て、両側から締め付けてブロック12の組立が行なわれ
る。
【0011】さらに上記コンクリート板4には、後で説
明する胴込め鉄筋コンクリート打設用の型枠仮止め用の
穴10と胴込め鉄筋コンクリートの横鉄筋用の穴11と
が設けられている。
明する胴込め鉄筋コンクリート打設用の型枠仮止め用の
穴10と胴込め鉄筋コンクリートの横鉄筋用の穴11と
が設けられている。
【0012】以上の2枚1組の台形のコンクリート板4
を法面保護のために据付ける前に、図1のように水平な
地盤上で組み立て、土留めコンクリート板2をそれぞれ
挿入するが、上記胴込め鉄筋コンクリートの横鉄筋用の
穴11には、据付けの後、隣に据付けられたブロック1
2のコンクリート板4に設けられた穴11と連通して横
鉄筋を貫通させる。
を法面保護のために据付ける前に、図1のように水平な
地盤上で組み立て、土留めコンクリート板2をそれぞれ
挿入するが、上記胴込め鉄筋コンクリートの横鉄筋用の
穴11には、据付けの後、隣に据付けられたブロック1
2のコンクリート板4に設けられた穴11と連通して横
鉄筋を貫通させる。
【0013】次に、上記で説明したブロック12を都市
河川の例えば1対0.5勾配の切土急斜面に適用した本
発明のブロック12の設置方法の実施形態を図4の断面
図で説明する。
河川の例えば1対0.5勾配の切土急斜面に適用した本
発明のブロック12の設置方法の実施形態を図4の断面
図で説明する。
【0014】まず、上記図1に示すブロック12を吊り
上げて、所定の法面位置に据付け、胴込め鉄筋コンクリ
ート15の横鉄筋13をコンクリート板4の穴11に通
し、その横鉄筋13に縦鉄筋14を沿えて配筋し、コン
クリート板4の穴10に仮止めして設置した型枠内にコ
ンクリートを打設して、胴込鉄筋コンクリート15に2
枚のコンクリート板4を一体化した後、胴込め鉄筋コン
クリート15と各土留めコンクリート板2との間にでき
た空間に土砂16を充填し、土砂16に植生17を行な
う工程を下部のブロック12から順次上部のブロック1
2を積み重ねて行くものであり、図4の最下部には基礎
コンクリート18を、そして上部には半塊ブロック19
を設け、胴込鉄筋コンクリート15の裏面には裏込め材
20を充填し、各ブロック12の積み重ね部分には適宜
水抜きパイプ21を設けるものとする。
上げて、所定の法面位置に据付け、胴込め鉄筋コンクリ
ート15の横鉄筋13をコンクリート板4の穴11に通
し、その横鉄筋13に縦鉄筋14を沿えて配筋し、コン
クリート板4の穴10に仮止めして設置した型枠内にコ
ンクリートを打設して、胴込鉄筋コンクリート15に2
枚のコンクリート板4を一体化した後、胴込め鉄筋コン
クリート15と各土留めコンクリート板2との間にでき
た空間に土砂16を充填し、土砂16に植生17を行な
う工程を下部のブロック12から順次上部のブロック1
2を積み重ねて行くものであり、図4の最下部には基礎
コンクリート18を、そして上部には半塊ブロック19
を設け、胴込鉄筋コンクリート15の裏面には裏込め材
20を充填し、各ブロック12の積み重ね部分には適宜
水抜きパイプ21を設けるものとする。
【0015】そこで、図4の河川の場合、低水域のブロ
ック12前面の櫛刃状の空間には、砕石や栗石からなる
中込め砕石22を充填し、魚の隠れ家や他の生物の生息
場を提供し、また河川水の一部を礫間接触酸化による自
然水質浄化に寄与するようにしている。さらに、護岸の
上側部の櫛刃状の空間には現地の表土を充填すれば、在
来の植物が生育し、元の環境を取り戻すことができる。
ック12前面の櫛刃状の空間には、砕石や栗石からなる
中込め砕石22を充填し、魚の隠れ家や他の生物の生息
場を提供し、また河川水の一部を礫間接触酸化による自
然水質浄化に寄与するようにしている。さらに、護岸の
上側部の櫛刃状の空間には現地の表土を充填すれば、在
来の植物が生育し、元の環境を取り戻すことができる。
【0016】さらに、図5は法面勾配が1対0.5の急
傾斜の陸上盛土斜面に本発明を適用した他の実施形態を
示しており、図4と同じ部材は同じ符号で示している
が、この場合、胴込め鉄筋コンクリート15の鉄筋に、
アースアンカー23の端部24を引っかけて、胴込め鉄
筋コンクリート15と一体化し、土圧とのバランスをと
るようにしているので、胴込め鉄筋コンクリート15は
最小限の厚さでよくなり経済的な施工となる。なお、本
実施形態は護岸にも適用可能である。
傾斜の陸上盛土斜面に本発明を適用した他の実施形態を
示しており、図4と同じ部材は同じ符号で示している
が、この場合、胴込め鉄筋コンクリート15の鉄筋に、
アースアンカー23の端部24を引っかけて、胴込め鉄
筋コンクリート15と一体化し、土圧とのバランスをと
るようにしているので、胴込め鉄筋コンクリート15は
最小限の厚さでよくなり経済的な施工となる。なお、本
実施形態は護岸にも適用可能である。
【0017】次に、図6は例えば法面の勾配が1対0.
3の急傾斜の河川護岸に本発明を適用した他の実施形態
を示し、図4及び図5と同じ部材は同じ符号で示してい
るが、この場合、本発明のブロック12を少し前に傾け
て使用することにより、このような急傾斜にも本発明を
有効に適用可能である。
3の急傾斜の河川護岸に本発明を適用した他の実施形態
を示し、図4及び図5と同じ部材は同じ符号で示してい
るが、この場合、本発明のブロック12を少し前に傾け
て使用することにより、このような急傾斜にも本発明を
有効に適用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上に説明した本発明の植生型法面保護
組立ブロック及びその設置方法によれば、コンクリート
板による現地組立方式のため、部材の構造が板状であ
り、その型枠はシンプルで製作が容易であり、その製作
もコンクリート流し込み方式または振動機械によるバイ
コン方式の両方で対応可能であり、製作コストが安価に
なる。
組立ブロック及びその設置方法によれば、コンクリート
板による現地組立方式のため、部材の構造が板状であ
り、その型枠はシンプルで製作が容易であり、その製作
もコンクリート流し込み方式または振動機械によるバイ
コン方式の両方で対応可能であり、製作コストが安価に
なる。
【0019】また、台形のコンクリート板の穴に横鉄筋
を通し、それに縦鉄筋を沿わせて胴込め鉄筋コンクリー
トを現地で形成し、ブロックと一体化できるので、全体
として強固な法面保護構造体を形成でき、また胴込め鉄
筋コンクリートと土留めコンクリート板との間の空間に
土砂を充填でき、植生に対する十分な保水性を確保でき
る。一方、ブロックの部材がコンクリート板であるの
で、運搬が効率的で、かつ経済的である。
を通し、それに縦鉄筋を沿わせて胴込め鉄筋コンクリー
トを現地で形成し、ブロックと一体化できるので、全体
として強固な法面保護構造体を形成でき、また胴込め鉄
筋コンクリートと土留めコンクリート板との間の空間に
土砂を充填でき、植生に対する十分な保水性を確保でき
る。一方、ブロックの部材がコンクリート板であるの
で、運搬が効率的で、かつ経済的である。
【0020】また、土留めコンクリート板を小刻みに配
置することにより、急斜面の法面でも土砂を維持でき、
例えばツゲ等の常緑樹を植生して一年中緑を維持した
り、ツツジ等の花木を植生して斜面の花壇化をはかるこ
とで、景観形成に役立ち、さらに土留めコンクリート板
の長さを変えることにより曲面への対応が取りやすくな
る。
置することにより、急斜面の法面でも土砂を維持でき、
例えばツゲ等の常緑樹を植生して一年中緑を維持した
り、ツツジ等の花木を植生して斜面の花壇化をはかるこ
とで、景観形成に役立ち、さらに土留めコンクリート板
の長さを変えることにより曲面への対応が取りやすくな
る。
【0021】さらに、胴込め鉄筋コンクリートの厚さを
自由に変えることができるので、高い法面にも対応可能
であり、またアースアンカーを取ることで、盛土斜面に
も対応可能である。
自由に変えることができるので、高い法面にも対応可能
であり、またアースアンカーを取ることで、盛土斜面に
も対応可能である。
【0022】また、河川の低水護岸域の水に接する面で
は、ブロックの空間に砕石や栗石を充填することで、礫
間接触酸化による自然水質浄化の効果を期待できると共
に、魚や他の生物の生息場を提供できる。
は、ブロックの空間に砕石や栗石を充填することで、礫
間接触酸化による自然水質浄化の効果を期待できると共
に、魚や他の生物の生息場を提供できる。
【0023】さらに、雑草が根づいてしまえば、洪水時
にブロック内の中詰め土砂が流出しにくくなり、万一流
失する箇所が生じても、胴込め鉄筋コンクリートにより
護岸としての機能を損なうことかなく、土砂を補うこと
で、修復は容易にできる。なお、本発明では、法面の勾
配1対0.5から1対0.3までに対して同じブロック
で対応ができるという利点もある。
にブロック内の中詰め土砂が流出しにくくなり、万一流
失する箇所が生じても、胴込め鉄筋コンクリートにより
護岸としての機能を損なうことかなく、土砂を補うこと
で、修復は容易にできる。なお、本発明では、法面の勾
配1対0.5から1対0.3までに対して同じブロック
で対応ができるという利点もある。
【図1】本発明の一実施形態によるブロックの組立イメ
ージを示す斜視図である。
ージを示す斜視図である。
【図2】図1の台形のコンクリート板の側面図である。
【図3】図1のコンクリート板に土留めコンクリート板
を挿入した側面図である。
を挿入した側面図である。
【図4】図1のブロックを急傾斜河川護岸に適用した実
施形態の側断面図である。
施形態の側断面図である。
【図5】図1のブロックを急傾斜陸上盛土に適用した他
の実施形態の側断面図である。
の実施形態の側断面図である。
【図6】図1のブロックを図4よりさらに急傾斜の河川
護岸に適用した他の実施形態の側断面図である。
護岸に適用した他の実施形態の側断面図である。
1 一辺 2 土留めコンクリート板 3 切り込み部 4 コンクリート板 7 ボルト 8 穴 9 スペーサ 10 穴 11 穴 12 ブロック 13 横鉄筋 14 縦鉄筋 15 胴込め鉄筋コンクリート 16 土砂 17 植生 22 中込め砕石 23 アースアンカー 24 端部
Claims (4)
- 【請求項1】 法面角度に合わせた傾斜角度の一辺を有
し、かつその一辺に土留めコンクリート板をそれぞれ挿
入可能な深さと傾斜角度を有する複数の切り込み部を櫛
状に設けた2枚1組のコンクリート板からなり、これら
2枚のコンクリート板を所定間隔で平行に固定するボル
ト用と、胴込め鉄筋コンクリート打設用の型枠仮止め用
と、そして胴込め鉄筋コンクリートの横鉄筋用とのそれ
ぞれの穴を各コンクリート板に設けた植生型法面保護組
立ブロック。 - 【請求項2】 水平な地面上に請求項1記載の植生型法
面保護組立ブロックの2枚のコンクリート板を、スペー
サを介した締付用のボルトにより所定間隔で平行に固定
した後、櫛状に設けた各切り込み部に土留めコンクリー
ト板をそれぞれ挿入した状態のものを吊り上げて所定の
位置に据え付け、胴込め鉄筋コンクリートの横鉄筋をコ
ンクリート板の穴に通し、その横鉄筋に縦鉄筋を沿えて
配筋し、設置した型枠内にコンクリートを打設して、2
枚のコンクリート板と胴込め鉄筋コンクリートとを一体
化した後、胴込め鉄筋コンクリートと各土留めコンクリ
ート板との間にできた空間に土砂を充填し、土砂に植生
する植生型法面保護組立ブロックの設置方法。 - 【請求項3】 河川の切土急斜面の護岸用に植生型法面
保護組立ブロックを据え付け時に、低水域で水に接する
面では、請求項2記載の胴込め鉄筋コンクリートと各土
留めコンクリート板との間にできた空間に中込め砕石を
充填し、それより上側では上記と同様にできた空間に土
砂を充填し、土砂に植生する植生型法面保護組立ブロッ
クの設置方法。 - 【請求項4】 盛土急斜面の護岸又は陸上斜面用に植生
型保護組立ブロックを据付け時に、請求項2記載の胴込
め鉄筋コンクリートの鉄筋に、アースアンカーの端部を
引っかけて胴込め鉄筋コンクリートと一体化し、土圧と
のバランスを取るようにした植生型法面保護組立ブロッ
クの設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11138469A JP2000328542A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 植生型法面保護組立ブロック及びその設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11138469A JP2000328542A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 植生型法面保護組立ブロック及びその設置方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000328542A true JP2000328542A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15222787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11138469A Pending JP2000328542A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 植生型法面保護組立ブロック及びその設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000328542A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100865518B1 (ko) * | 2007-02-16 | 2008-10-27 | 박병찬 | 차량 충격 흡수를 위한 도로 옹벽의 친환경 조경물 |
KR101414874B1 (ko) * | 2010-10-08 | 2014-07-03 | 박병훈 | 폐쇄형 띠를 이용한 친환경 도로 분리대 |
CN106436724A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-02-22 | 四川大学 | 根锚体系加固填方边坡生态护坡方法 |
CN107675678A (zh) * | 2017-11-15 | 2018-02-09 | 长江水利委员会长江科学院 | 一种三维立体自嵌套式岸滩生态守护构件 |
KR101844502B1 (ko) | 2017-04-10 | 2018-05-18 | (주)코시노인터네셔널 | 가설벤트용 기초 빔 조립체 및 이를 활용한 가설벤트의 시공 방법 |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11138469A patent/JP2000328542A/ja active Pending
Cited By (6)
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