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JP2000328305A - 運動用被服とその製造方法 - Google Patents

運動用被服とその製造方法

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Publication number
JP2000328305A
JP2000328305A JP11130337A JP13033799A JP2000328305A JP 2000328305 A JP2000328305 A JP 2000328305A JP 11130337 A JP11130337 A JP 11130337A JP 13033799 A JP13033799 A JP 13033799A JP 2000328305 A JP2000328305 A JP 2000328305A
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Japan
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tightening
knee
knitting
muscle
tightening portion
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JP11130337A
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Tsuguhiro Kaneda
次弘 金田
Eiji Shima
栄治 島
Kaori Nagao
香里 長尾
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TOYAMA GOLDWIN KK
Original Assignee
TOYAMA GOLDWIN KK
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Publication date
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  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Socks And Pantyhose (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で簡単に製造可能で、身体の各部位に適し
た形状で適切な強さでサポートすることができる。 【解決手段】体表面に密着して着用される伸縮性素材に
よって構成されている運動用被服で、高い伸縮性を有す
る生地で形成されている伸縮部12と、伸縮部12とは
異なる素材構造又は異なる素材構成を持ちかつ伸縮部1
2より緊締力に富む伸縮性を有する生地で形成されてい
る緊締部14〜24が設けられ、緊締部14〜24は、
伸縮部12から連続して一体に所定の形状に設けられ、
身体の所望の部位に当接しその部位をサポートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の運動競技
やそれに準じる運動等をするために着用される運動用被
服とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な運動用被服の下衣は、伸
縮性の生地により脚部にフィットする形状に形成されて
いた。この場合、脚部にはほぼ均等なフィット感で接す
るものであった。
【0003】また、運動等で障害を受けた関節は、傷害
の完治後も運動等により同じ傷害を再発する場合があ
る。そこで、一般には粘着テープを、障害を受けた部分
に巻き、その部位を保護、補強することによって傷害の
再発を防止するテーピング手法が用いられている。この
ようにテーピングは障害を受けた関節の筋肉の形状、方
向に密接に関わっており、より大きな効果を得る為には
出来るだけ必要な部位、方向に適切な張力を得るのが理
想である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の運動用被服
の下衣は、単に運動の妨げとならないように形成されて
いるだけであり、積極的に脚部の運動や機能に効果を及
ぼすものではなかった。
【0005】また、従来のテーピングは、運動時には障
害のない部分まで筋肉の運動を制限すると筋肉に不要な
負担をかけ、また運動能力の低下を招き好ましくないた
め、実際に効果的なテーピングを施すには身体に関する
専門的な知識が必要となり、容易ではなかった。また、
テーピングを施す部位によっては、テーピング時に他の
者の補助を必要とする場合もあった。
【0006】そこで、この問題を解決する為、伸縮性を
有し体表面に密着して着用される下半身用被服で、テー
ピング機能を持たせた被服が、特開平4−50302号
公報、特開平4−57902号公報、特開平4−579
04号公報等に開示されていた。このような被服は、脚
部の外側や膝蓋の周辺に緊締力に富む強い伸縮性特性を
有する生地で形成されたテーピングパターンを形成する
ため、下半身用被服本体の生地にそのパターンを縫いあ
わせたり、あるいは裏打ちして設けていた。
【0007】しかし、上記テーピングパターンを有した
運動用被服の場合、均一素材で作られたテーピングパタ
ーンは、裁断、縫製による加工が必要であり、複雑な形
状を実現するのは技術的、コスト的に問題があり、また
縫製を行うことによって縫い糸が伸縮性を制限する為、
十分な効果を得ることが出来なかった。しかも、テーピ
ングパターンのために縫い代が多くなると、着用時にそ
の部分が身体を圧迫する為、着用感が損なわれるもので
あった。
【0008】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、安価で簡単に製造可能で、身体の各部
位に適した形状で適切な強さでサポートすることができ
る運動用被服とその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、体表面に密
着して着用される伸縮性素材によって構成されている運
動用被服で、高い伸縮性を有する生地で形成されている
伸縮部と、上記伸縮部とは異なる素材構造又は異なる素
材構成を持ちかつ上記伸縮部より緊締力に富む伸縮性を
有する生地で形成されている緊締部が設けられ、上記緊
締部は、上記伸縮部から連続して一体に所定の形状に設
けられ、身体の所望の部位に当接しその部位をサポート
する運動用被服である。
【0010】また、上記緊締部は、人体の腓腹筋の下端
部付近から膝の両側面へ湾曲するU字形に形成され、こ
のU字形の両側面は前脛骨筋と膝下部を覆って連結され
膝蓋の両脇に達し膝蓋の後で連結される膝下緊締部と、
上記膝下緊締部の膝外側に位置する上端部から連続して
膝蓋の上方を通り内側広筋に沿って延出し長内転筋に達
する長内転筋緊締部と、上記膝下緊締部の膝内側に位置
する上端部から連続して膝蓋の上方を通り外側広筋に沿
って上方に延出し大転子に達する外側広筋緊締部と、一
対の上記外側広筋緊締部に連続して大腿二頭筋上部より
殿部下部、大転子、殿部上部を通り仙骨にかけて円形に
設けられている大腿二頭筋緊締部と、上記膝下緊締部の
膝外側に位置する上端部近傍から連続して腸脛靱帯に沿
って殿部に達する腸脛靱帯緊締部と、上記膝下緊締部の
膝内側に位置する上端部付近から連続して内側広筋に沿
って長内転筋に達する内側広筋緊締部等が設けられ、こ
れらを適宜の組み合わせにより形成して、テーピング機
能等を設けている。
【0011】また、殿部、膝部、ふくらはぎ部等の身体
の各凸部とその周囲に当接する部位には上記伸縮部が設
けられ、この伸縮部には、この身体の各凸部に当接する
高伸縮性素材と、この凸部の周囲に当接し上記高伸縮性
素材に比べて緊締力が高い低伸縮性素材が設けられてい
る。
【0012】また、上記伸縮部の緊締力は、下腿部下部
が上記緊締部よりも弱い所定の値に設定され、下から上
にかけて徐々に弱くし、大腿部上部で最も弱くなってい
る。
【0013】またこの発明は、高い伸縮性を有するよう
な横編みにより糸を編んで形成される伸縮部と、上記伸
縮部とは異なる素材構造又は異なる素材構成を有しかつ
上記伸縮部より緊締力が高く伸縮性を有するような横編
みにより編まれる緊締部とを、連続して一体に編み、上
記緊締部が身体の所望の部位に当接しサポートする形状
に編む運動用被服の製造方法である。伸縮性や緊締力の
調整は、上記生地の編み密度の調整、編み組織の変化、
編み糸本数の変更、または編み糸種類の変更を適切に設
定して、所望の位置で所定の緊締力値に設定する。
【0014】この発明の運動用被服は、生地の編み方や
編み目密度やそれらの位置を適宜変えて、緊締部の形状
や緊締力を自由に設定し、腱や靱帯を部分的に保護し、
腱や靱帯にかかる力を負担して傷害の予防を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの発明の一
実施形態を示すもので、この実施形態の運動用被服は、
ウエストラインから踝に達するスパッツ10である。ス
パッツ10の表面で一番広い面積を占め、高い伸縮性を
有する生地で形成されている伸縮部12は組織Aで形成
され、組織Aは地糸(2本)で編まれた横編み、平編み
(プレーン編み)により形成されている。伸縮部12以
外の部分は、その他の編み組織B,C,D,Eで形成さ
れた緊締部として設けられ、これらは緊締力の強い横編
み、タック編みの変形組織により形成する。以下にこの
各緊締部について説明する。
【0016】まず、膝から下の部分には膝下緊締部14
が設けられている。膝下緊締部14は、膝の両側から前
脛骨筋の中央付近の間を、下脚部のふくらはぎの筋肉で
ある腓腹筋に当接する部分を除いて覆っている。膝下緊
締部14は、腓腹筋の下端部分をU字形にサポートする
腓腹筋下端部サポート部14aと、膝下から前脛骨筋、
長指屈筋にかけてサポートする前脛骨筋サポート部14
bと、膝の裏側をサポートする膝裏サポート部14cが
設けられている。腓腹筋下端部サポート部14aの作用
は、足を後方へ蹴るときの補助を行い、前脛骨筋サポー
ト部14bは足先をあげるときの補助を行い、また膝裏
サポート部14cは膝を安定させ膝裏のフィット感を向
上させる。
【0017】この膝下緊締部14は、組織Cで形成され
ている。組織Cは地糸(2本)とボス糸(1本)で編ま
れ、タック編みを使った変化組織に編み糸を1本追加し
強度と厚みを出しているものである。今回使用している
組織でもっとも大きな張力と厚みのある組織で、もっと
も高いサポート力を有している。
【0018】膝下緊締部14の上方には、膝下緊締部1
4の膝外側に位置する上端部から連続して帯状に設けら
れ、膝の外側から膝蓋の上方を通って大腿部内側に達す
る長内転筋緊締部16が設けられている。長内転筋緊締
部16は、外側側副靱帯から外側広筋や大腿直筋の下端
部付近をサポートし、さらに内側広筋と長内転筋に沿っ
てサポートする。長内転筋緊締部16の作用は、膝及び
膝周辺のサポートによる下肢の安定、膝のねじれ防止を
行う。
【0019】長内転筋緊締部16は組織Bで設けられ、
地糸(2本)で編まれ、タック編みを使った変化組織で
ある。組織としては、組織Cの次に張力、厚みがあり、
組織Cに次いで強いサポート力を有している。特に、縦
方向の伸びが必要な部分等のサポートに使用されてい
る。
【0020】さらに、膝下緊締部14の上方には、膝下
緊締部14の膝内側に位置する上端部から連続して帯状
に設けられ、膝の内側から膝蓋の上方を通って長内転筋
緊締部16と交差し、さらに大腿部の外側を通って大転
子に達する外側広筋緊締部18が設けられている。外側
広筋緊締部18は、内側足幅靱帯から内側広筋や大腿直
筋の下端部付近をサポートし、さらに外側広筋に沿って
サポートする。外側広筋緊締部18の作用は長内転筋緊
締部16と同様に膝及び膝周辺のサポートによる下肢の
安定、膝のねじれ防止を行う。そして、外側広筋緊締部
18は、組織Bで設けられている。
【0021】外側広筋緊締部18の上端部付近には、こ
れに連続して設けられ、両側の大転子を通り殿部を円形
に囲む大腿二頭筋緊締部20が設けられている。大腿二
頭筋緊締部20は、、大腿二頭筋上部より殿部下部、大
転子、殿部上部を通り、仙骨にかけて円形にサポートす
る。大腿二頭筋緊締部20の作用は、ヒップを下方から
引き上げることによりヒップアップする効果を有する。
そして、大腿二頭筋緊締部20は、組織Cで設けられて
いる。
【0022】また、大腿二頭筋緊締部20の大転子付近
に連続して設けられウエストラインに達する大腿筋膜張
筋緊締部22が設けられている。大腿筋膜張筋緊締部2
2は、大転子から中殿筋、大腿筋膜張筋をサポートし、
その作用は骨盤の安定、膝(太腿)を上げるときの補助
を行う。そして、大腿筋膜張筋緊締部22は、組織Bで
設けられている。
【0023】そして、膝の側方から脚上部にかけて、膝
下緊締部14の膝外側に位置する部分から連続して帯状
に設けられ、外側広筋緊締部18の外側に沿って大腿二
頭筋緊締部20の下端部に達し、さらに大腿二頭筋緊締
部20の内側に沿って腰付近へ達する腸脛靱帯緊締部2
4が設けられている。腸脛靱帯緊締部24は、膝外側よ
り大腿筋膜張筋にかけて腸脛靱帯をサポートし、その作
用は腿の上げ下げ、膝の曲げ伸ばしの補助、支持脚の補
助を行う。そして、腸脛靱帯緊締部24は組織Dで設け
られ、組織Dは地糸(2本)で編まれ、タック編みを使
った変化組織である。組織としては、組織Bの次に張力
があり、組織Aより厚みがある。そして縦方向の伸びが
必要な部分等のサポートに使用され、組織Bより弱めに
サポートする。
【0024】そして、膝下緊締部14の膝内側に位置す
る部分から連続して帯状に設けられ長内転筋緊締部16
の先端付近に達する内側広筋緊締部17が設けられ、内
側広筋緊締部17は組織Dで設けられている。
【0025】また、股付根部分のマチには通気部26が
設けられている。通気部26は組織Eで設けられ、組織
Eは地糸(2本)で編まれ、タック編みを使った変化組
織で、伸びがよくて通気性のあるように編み目密度は荒
く設定されている。
【0026】次に、組織Aで設けられた伸縮部12につ
いて説明する。まず膝下緊締部14の下のスネ部28
は、伸縮性を必要としない部位であり、また上方へのず
れ上がり防止と血行促進のため、平編みの編み目密度を
増し、強めにサポートしている。膝下緊締部14に囲ま
れているフクラハギ部30とヒザ部32は、運動時の延
びに対応できるように弱い組織で形成されている。特に
フクラハギ部30とヒザ部32の中央付近の凸部は、そ
の周辺部分よりも高い伸縮性を有するように平編みの編
み目密度を調整してもよい。また、膝下緊締部14の膝
裏サポート部14cと大腿二頭筋緊締部20の間に位置
する後モモ部36と、大腿二頭筋緊締部20で囲まれて
いるヒップ部38も、運動時の延びに対応できるように
弱い組織で形成されている。長内転筋緊締部16と外側
広筋緊締部18に囲まれた前モモ部34は、足の付け根
付近は編み地密度が周囲に比べ密になる密着部34aが
形成され、密着部34aの周囲は運動時の延びに対応で
きるように弱い組織で形成されている。密着部34aの
作用は、周長方向の張力を少し強め殿部位置のホールド
性向上と、縦方向の張力を少し強めて前屈姿勢でのたぶ
りを防ぐものである。
【0027】この実施形態の運動用被服の作り方は、ス
パッツ10の生地を作る編み機に、平編みとタック編み
が所定パターンに配置されるように設定して、スパッツ
10の生地を自動に各緊締部と一体に編み上げる。編み
組織は、編み針のニット・ポジション、タック・ポジシ
ョンの組み合わせにより変化させる。平編みつまり組織
Aは、すべてニット・ポジションで編みを構成し、その
他タック編みの変化組織はニット・ポジションとタック
・ポジションの組み合わせで編みを構成する。タック編
みの変化組織は、平編み組織と比べ、組織の凹凸があ
る。そして、このように編み上げられた編み地を所定の
手順で両脚分つなぐように縫製し、スパッツ10を作
る。
【0028】なお、編み地に使用する編み糸の種類は、
例えば50番手のスパンデックス(伸縮糸)に70デニ
ールのナイロンウーリー加工糸(伸縮加工糸)をカバー
リングした糸と、30デニールのナイロンウーリー加工
糸の2本で構成されている。また、ボス糸(補強糸)
は、例えば70デニールのナイロンウーリー加工糸を一
本使用している。
【0029】この実施形態の運動用被服によれば、生地
に連続してタック編みの変化組織を設けて継ぎ目無く緊
締部を形成し、着用するだけで人体の所望の部分をサポ
ートすることが出来る。これにより、運動、動作に伴う
局部的な圧迫や、抵抗を大幅に減らすことが出来る。ま
た、緊締部は、編み機に所定のパターンを設定するだけ
で、簡単に短時間で形成することができる。緊締部と伸
縮部を縫製する必要が無く、継ぎ目による段部がないた
め着ごごちがよく、また縫製の手間がかからすコストが
安価である。
【0030】緊締部を形成するタック編みは、密度を変
えたりボス糸を加えることで微妙に異なる緊締力に設定
することができ、人体の所望の部分に各々適したサポー
ト力を与えることができる。また、タック編みは平編み
組織と比べて組織の凹凸があり、組織の凹凸は身体の縦
方向にすじ状に現れるためそれが人体と衣服との摩擦抵
抗を増加させ、運動用被服の位置ずれ、特に横方向の位
置ずれを防ぐ効果がある。
【0031】さらに、この運動用被服は、傷害の再発を
防止するとともに、長時間の連続的な運動、例えば登山
のような活動時間のほとんどを連続的に運動を繰り返す
ものについても疲労軽減に効果を有する。また、血流促
進(整脈還流促進)にも効果があり、長時間の着用にお
いても快適さを維持できる。
【0032】なお、この発明の運動用被服とその製造方
法は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば
外側広筋緊締部は、上端部と下端部の緊締力をその間の
中心部よりも高めてもよい。緊締力を高める方法は、編
み目密度を高くしたり、外側広筋緊締部の幅を変えたり
する。これにより、膝付近と大転子付近等局所部位に必
要とされる緊締力を高め、また外側広筋緊締部の中央付
近は伸縮性が向上し、伸びへの対応力向上し運動動作時
のずれが減少する。
【0033】また、膝下緊締部14の膝裏サポート部1
4cの形状は、図4に示すように膝裏の中心付近が組織
Aで形成され、その周囲を組織Cで囲んでもよい。膝裏
に薄い組織Aを用いることにより、膝の曲げによる不快
感を減少することができる。また、膝裏サポート部14
cは、図5に示すように平編み組織であり周辺の組織A
よりも編み目密度が高い組織A’で形成されてもよい。
これによっても膝の曲げによる不快感を減少することが
出来る。
【0034】また、組織Aで形成されている各部は、足
の先端へ向かって徐々に緊締力が増すように編み目密度
を変化させてもよい。例えば、前モモ部と後モモ部は緊
締力が弱く、フクラハギ部は中程度、スネ部は強めに設
定する。これにより脚部の静脈還流促進の効果があり、
血行をよくする。
【0035】また、この運動用被服の生地の編み方は、
平編みとタック編み以外にパール編みやパール編みを応
用した変化組織等を使用してもよい。パール編みの特徴
は、立て横どちらの方向にも伸縮性が大きい。
【0036】また、緊締力を調節する方法は、編み方や
編み糸の本数を変更する以外に、編み糸の種類(太さ、
断面形状、組成、伸縮加工、弾性等)を編成途中で変更
してもよい。
【0037】
【発明の効果】この発明の運動用被服は、着用するだけ
で人体の各部分を最適な状態でサポートするテーピング
機能が得られるものである。そして、編み機で所定パタ
ーンの緊締部をタック編みで一体に形成するため、着心
地と密着性がよく、コストも安価である。また、製造が
簡単で、複雑な形状の緊締部も簡単に形成し、編み目密
度を細かく設定することにより微妙に緊締力を調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の運動用被服の左側面図
である。
【図2】この実施形態の運動用被服の正面図である。
【図3】この実施形態の運動用被服の背面図である。
【図4】この実施形態の変形を示す左側面図である。
【図5】この実施形態の変形を示す左側面図である。
【符号の説明】
10 スパッツ 12 伸縮部 14 膝下緊締部 14a 腓腹筋下端部サポート部 14b 前脛骨筋サポート部 14c 膝裏サポート部 16 長内転筋緊締部 17 内側広筋緊締部 18 外側広筋緊締部 20 大腿二頭筋緊締部 22 大腿筋膜張筋緊締部 24 腸脛靱帯緊締部 26 通気部 28 スネ部 30 フクラハギ部 32 ヒザ部 34 前モモ部 34a 密着部 36 後モモ部 38 ヒップ部
フロントページの続き (72)発明者 長尾 香里 富山県小矢部市清沢230番地 株式会社ト ヤマゴールドウイン内 Fターム(参考) 3B018 HA01 HA05 HB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体表面に密着して着用される伸縮性素
    材によって構成されている運動用被服において、高い伸
    縮性を有する生地で形成されている伸縮部と、上記伸縮
    部とは異なる素材構造又は異なる素材構成を有しかつ上
    記伸縮部より緊締力が高く伸縮性を有する生地で形成さ
    れている緊締部が設けられ、上記緊締部は、上記伸縮部
    から連続して一体に形成され身体の所望の部位に当接し
    サポートする所定の形状に設けられたことを特徴とする
    運動用被服。
  2. 【請求項2】 上記緊締部は、人体脚部の腓腹筋の下
    端部付近から膝の両側面へ湾曲するU字形に形成され、
    このU字形の両側面は前脛骨筋と膝下部を覆って連結さ
    れ膝蓋の両脇に達し膝蓋の後で連結される膝下緊締部
    と、上記膝下緊締部の膝外側に位置する上端部から連続
    して膝蓋の上方を通り内側広筋に沿って延出し長内転筋
    に達する長内転筋緊締部と、上記膝下緊締部の膝内側に
    位置する上端部から連続して膝蓋の上方を通り外側広筋
    に沿って上方に延出し大転子に達する外側広筋緊締部
    と、一対の上記外側広筋緊締部に連続して大腿二頭筋上
    部より殿部下部、大転子、殿部上部を通り仙骨にかけて
    円形に設けられている大腿二頭筋緊締部と、上記膝下緊
    締部の膝外側に位置する上端部近傍から連続して腸脛靱
    帯に沿って殿部に達する腸脛靱帯緊締部と、上記膝下緊
    締部の膝内側に位置する上端部付近から連続して内側広
    筋に沿って長内転筋に達する内側広筋緊締部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の運動用被服。
  3. 【請求項3】 殿部、膝部、ふくらはぎ部の各凸部と
    その周囲に当接する部位には上記伸縮部が設けられ、こ
    の伸縮部には、この身体の各凸部に当接する高伸縮性素
    材と、この凸部の周囲に当接し上記高伸縮性素材に比べ
    て緊締力が高い低伸縮性素材が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の運動用被服。
  4. 【請求項4】 上記伸縮部の緊締力は、下腿部下部が
    上記緊締部よりも弱い所定の値に設定され、下から上に
    かけて徐々に弱くし、大腿部上部で最も弱くすることを
    特徴とする請求項1記載の運動用被服。
  5. 【請求項5】 体表面に密着して着用される伸縮性素
    材によって構成されている運動用被服の製造方法におい
    て、高い伸縮性を有するような横編みにより糸を編んで
    形成される伸縮部と、上記伸縮部とは異なる素材構造又
    は異なる素材構成を有しかつ上記伸縮部より緊締力が高
    く伸縮性を有するような横編みにより編まれる緊締部と
    を、連続して一体に編み、上記緊締部が身体の所望の部
    位に当接しサポートする形状に編むことを特徴とする運
    動用被服の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記生地の編み密度の調整、編み組織
    の変化、編み糸本数の変更、または編み糸種類の変更を
    適切に設定して、所望の位置で緊締力を所定の値に設定
    されるように編むことを特徴とする請求項5記載の運動
    用被服の製造方法。
JP13033799A 1999-05-11 1999-05-11 運動用被服とその製造方法 Expired - Lifetime JP3809031B2 (ja)

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