JP2000326527A - インクカートリッジ - Google Patents
インクカートリッジInfo
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- JP2000326527A JP2000326527A JP11142714A JP14271499A JP2000326527A JP 2000326527 A JP2000326527 A JP 2000326527A JP 11142714 A JP11142714 A JP 11142714A JP 14271499 A JP14271499 A JP 14271499A JP 2000326527 A JP2000326527 A JP 2000326527A
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- JP
- Japan
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- ink
- fluororesin
- porous film
- layer
- cartridge
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクと接触している状態で温度が上昇し、
ケース内部の空気の熱膨張やインクの蒸発が生じてイン
クが通気フィルタに押しつけられても、インクが漏洩し
にくい通気フィルタを備えたインクカートリッジを提供
する。 【解決手段】 通気孔14に、フッ素樹脂多孔質膜と通
気性支持材との積層体である通気フィルタ13を取り付
ける。通気フィルタ13は、ケース1の内部空間に面
し、インク2との接触面となる表面をフッ素樹脂多孔質
膜により構成する。
ケース内部の空気の熱膨張やインクの蒸発が生じてイン
クが通気フィルタに押しつけられても、インクが漏洩し
にくい通気フィルタを備えたインクカートリッジを提供
する。 【解決手段】 通気孔14に、フッ素樹脂多孔質膜と通
気性支持材との積層体である通気フィルタ13を取り付
ける。通気フィルタ13は、ケース1の内部空間に面
し、インク2との接触面となる表面をフッ素樹脂多孔質
膜により構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジに関し、特に、カートリッジ内の正圧または負圧を解
放するための通気孔を有するインクカートリッジに関す
るものである。
ジに関し、特に、カートリッジ内の正圧または負圧を解
放するための通気孔を有するインクカートリッジに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリンタなどの画像形成装置
では、インクカートリッジから印字ヘッドにインクを供
給する機構が多用されている。この機構では、予めイン
クをケースに収容したインクカートリッジがプリンタな
どの所定位置に搭載される。この状態で、インクカート
リッジは印字ヘッドと導通し、インクが印字ヘッドへと
供給される。インク成分の分散媒としては、一般に、
水、または水と良好な相溶性を有する有機溶媒(例えば
メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n
−プロパノールなどの低級アルコール)との混合溶媒が
用いられる。
では、インクカートリッジから印字ヘッドにインクを供
給する機構が多用されている。この機構では、予めイン
クをケースに収容したインクカートリッジがプリンタな
どの所定位置に搭載される。この状態で、インクカート
リッジは印字ヘッドと導通し、インクが印字ヘッドへと
供給される。インク成分の分散媒としては、一般に、
水、または水と良好な相溶性を有する有機溶媒(例えば
メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n
−プロパノールなどの低級アルコール)との混合溶媒が
用いられる。
【0003】ところが、インクが減少するにつれてイン
クの液面が下降すると、カートリッジの内部には負圧が
生じる。この負圧が大きくなると、インクの正常な流出
が妨げられ、印字にかすれが生じてしまう。そこで、ケ
ースに通気孔を設けたインクカートリッジが使用されて
いる。通気孔は、インクカートリッジをプリンタなどに
搭載した状態ではインクに浸らない位置に設けられる。
しかし、カートリッジの輸送時や保管時には、インクカ
ートリッジが傾けられたり倒されたりして通気孔がイン
クに浸り、通気孔からインクが漏洩する危険がある。こ
のため、インクカートリッジの通気孔には、空気は通過
させるが液体は通過させない通気フィルタを取り付ける
ことが提案されている。通気フィルタとしては、ポリエ
チレン多孔質膜などのポリオレフィン多孔質膜やポリテ
トラフルオロエチレン(以下、「PTFE」という)多
孔質膜などのフッ素樹脂多孔質膜が用いられる。
クの液面が下降すると、カートリッジの内部には負圧が
生じる。この負圧が大きくなると、インクの正常な流出
が妨げられ、印字にかすれが生じてしまう。そこで、ケ
ースに通気孔を設けたインクカートリッジが使用されて
いる。通気孔は、インクカートリッジをプリンタなどに
搭載した状態ではインクに浸らない位置に設けられる。
しかし、カートリッジの輸送時や保管時には、インクカ
ートリッジが傾けられたり倒されたりして通気孔がイン
クに浸り、通気孔からインクが漏洩する危険がある。こ
のため、インクカートリッジの通気孔には、空気は通過
させるが液体は通過させない通気フィルタを取り付ける
ことが提案されている。通気フィルタとしては、ポリエ
チレン多孔質膜などのポリオレフィン多孔質膜やポリテ
トラフルオロエチレン(以下、「PTFE」という)多
孔質膜などのフッ素樹脂多孔質膜が用いられる。
【0004】しかしながら、通気孔に通気フィルタを取
り付けたインクカートリッジを用いても、インクと通気
フィルタとが接触している状態で温度が上昇すると、イ
ンクが通気フィルタに染み込み、漏洩に至る危険があ
る。これは、ケース内部の空気の熱膨張やインクの蒸発
により、ケース内のインクの液面に正圧が加わり、イン
クが通気フィルタに押しつけられるためである。特に、
通気フィルタと通気孔の接合部からインクは漏洩しやす
くなる。
り付けたインクカートリッジを用いても、インクと通気
フィルタとが接触している状態で温度が上昇すると、イ
ンクが通気フィルタに染み込み、漏洩に至る危険があ
る。これは、ケース内部の空気の熱膨張やインクの蒸発
により、ケース内のインクの液面に正圧が加わり、イン
クが通気フィルタに押しつけられるためである。特に、
通気フィルタと通気孔の接合部からインクは漏洩しやす
くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、通
気フィルタ自体を改善することにより、輸送時や保管時
におけるインクの漏洩を防止するインクカートリッジを
提供することを目的とする。
気フィルタ自体を改善することにより、輸送時や保管時
におけるインクの漏洩を防止するインクカートリッジを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインクカートリッジは、インクを収容する
空間を有し、通気孔が形成されたケースと、前記通気孔
に取り付けられた通気フィルタとを備え、前記通気フィ
ルタが、フッ素樹脂多孔質膜と通気性支持材とをそれぞ
れ少なくとも1層含む積層体であり、前記フッ素樹脂多
孔質膜が前記空間に面するように配置されていることを
特徴とする。
に、本発明のインクカートリッジは、インクを収容する
空間を有し、通気孔が形成されたケースと、前記通気孔
に取り付けられた通気フィルタとを備え、前記通気フィ
ルタが、フッ素樹脂多孔質膜と通気性支持材とをそれぞ
れ少なくとも1層含む積層体であり、前記フッ素樹脂多
孔質膜が前記空間に面するように配置されていることを
特徴とする。
【0007】本発明のインクカートリッジでは、フッ素
樹脂多孔質膜と通気性支持材との積層体を用いており、
フッ素樹脂多孔質膜が通気性支持材により補強されるの
で、圧力により変形したりすることがない。また、イン
クと接触するのは、インクをはじく特性を有するフッ素
樹脂多孔質膜であるから、通気フィルタへのインクの浸
透自体も抑制できる。
樹脂多孔質膜と通気性支持材との積層体を用いており、
フッ素樹脂多孔質膜が通気性支持材により補強されるの
で、圧力により変形したりすることがない。また、イン
クと接触するのは、インクをはじく特性を有するフッ素
樹脂多孔質膜であるから、通気フィルタへのインクの浸
透自体も抑制できる。
【0008】また、本発明のインクカートリッジにおい
ては、通気フィルタの少なくとも1層に撥水撥油処理が
施されていることが好ましい。
ては、通気フィルタの少なくとも1層に撥水撥油処理が
施されていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のイン
クカートリッジの一形態を示す断面図である。このイン
クカートリッジのケース1の内部は、インク2を収容す
るための空間として使用される。インク2は、インク注
入孔11からケース内部へと注入される。インク2を注
入した後、インク注入孔11にはキャップ12がはめ込
まれる。インク2は、インクカートリッジがプリンタヘ
ッドなどに装着された状態で、インク供給孔3からプリ
ンタヘッドなどの描画装置へと送り込まれる。
を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のイン
クカートリッジの一形態を示す断面図である。このイン
クカートリッジのケース1の内部は、インク2を収容す
るための空間として使用される。インク2は、インク注
入孔11からケース内部へと注入される。インク2を注
入した後、インク注入孔11にはキャップ12がはめ込
まれる。インク2は、インクカートリッジがプリンタヘ
ッドなどに装着された状態で、インク供給孔3からプリ
ンタヘッドなどの描画装置へと送り込まれる。
【0010】キャップ12の内部には、通気孔14が設
けられており、この通気孔14を通じてケース1の内部
空間と外部空間(大気)とが導通している。通気孔14
には、通気フィルタ13が取り付けられている。通気フ
ィルタ13は、通気孔14を覆うようにキャップ12の
外側の面に貼り付けられている。通気フィルタ13は、
熱融着、接着などにより、キャップ12に固着される。
なお、通気フィルタ13は、通気孔14の内部で孔を区
切るように配置してもよいが、インク漏洩防止の観点か
ら、ケースに露出している通気孔14を覆うようにケー
ス内面または外面にを覆うようにケース内面または外面
に配置することが好ましい。
けられており、この通気孔14を通じてケース1の内部
空間と外部空間(大気)とが導通している。通気孔14
には、通気フィルタ13が取り付けられている。通気フ
ィルタ13は、通気孔14を覆うようにキャップ12の
外側の面に貼り付けられている。通気フィルタ13は、
熱融着、接着などにより、キャップ12に固着される。
なお、通気フィルタ13は、通気孔14の内部で孔を区
切るように配置してもよいが、インク漏洩防止の観点か
ら、ケースに露出している通気孔14を覆うようにケー
ス内面または外面にを覆うようにケース内面または外面
に配置することが好ましい。
【0011】なお、通気フィルタ13を備えた通気孔1
4はケース1に複数設けてもよい。この場合は、複数の
通気孔を、インクカートリッジがどのような姿勢におか
れても、少なくとも一つの通気孔14がインクに埋没し
ないように配置することが好ましい。
4はケース1に複数設けてもよい。この場合は、複数の
通気孔を、インクカートリッジがどのような姿勢におか
れても、少なくとも一つの通気孔14がインクに埋没し
ないように配置することが好ましい。
【0012】通気フィルタ13には、フッ素樹脂多孔質
膜と通気性支持材との積層体が用いられる。この積層体
には、少なくとも1層のフッ素樹脂多孔質膜と少なくと
も1層の通気性支持材が含まれていればよく、ケースの
内部空間(インク収容空間)に面する側がフッ素樹脂多
孔質膜であれば、積層数や積層の順序に特に制限はな
い。
膜と通気性支持材との積層体が用いられる。この積層体
には、少なくとも1層のフッ素樹脂多孔質膜と少なくと
も1層の通気性支持材が含まれていればよく、ケースの
内部空間(インク収容空間)に面する側がフッ素樹脂多
孔質膜であれば、積層数や積層の順序に特に制限はな
い。
【0013】以下、フッ素樹脂多孔質膜と通気性支持材
とについて説明する。フッ素樹脂多孔質膜を構成するフ
ッ素樹脂としては、PTFE、ポリクロロトリフルオロ
エチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロプレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体などが挙げられる。特に、
PTFE多孔質膜は、通気性、耐インク性、撥水撥油性
に優れているため、目詰まりによる通気性の低下を防い
だり、インク漏れを長時間防止することができる。
とについて説明する。フッ素樹脂多孔質膜を構成するフ
ッ素樹脂としては、PTFE、ポリクロロトリフルオロ
エチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロプレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体などが挙げられる。特に、
PTFE多孔質膜は、通気性、耐インク性、撥水撥油性
に優れているため、目詰まりによる通気性の低下を防い
だり、インク漏れを長時間防止することができる。
【0014】PTFE多孔質膜を製造する方法の一例を
以下に説明する。まず、PTFEファインパウダーに液
状潤滑剤を加えたぺースト状の混和物を予備成形する。
液状潤滑剤は、PTFEファインパウダーの表面を濡ら
すことができて、抽出や加熱により除去できるものであ
れぱ特に制限されず、例えば、流動パラフィン、ナフ
サ、ホワイトオイルなどの炭化水素を使用できる。液状
潤滑剤の添加量は、PTFEファインパウダー100重
量部に対して5〜50重量部程度が適当である。上記予
備成形は、液状潤滑剤が絞り出されない程度の圧力で行
う。次に、予備成形体を、ぺ一スト押出や圧延によって
シート状に成形し、このPTFE成形体を少なくとも一
軸方向に延伸してPTFE多孔質膜を得る。なお、PT
FE成形体の延伸は、液状潤滑剤を除去してから行うこ
とが好ましい。この多孔質膜は、PTFEの融点以上の
温度で加熱し焼成したものであってもよい。
以下に説明する。まず、PTFEファインパウダーに液
状潤滑剤を加えたぺースト状の混和物を予備成形する。
液状潤滑剤は、PTFEファインパウダーの表面を濡ら
すことができて、抽出や加熱により除去できるものであ
れぱ特に制限されず、例えば、流動パラフィン、ナフ
サ、ホワイトオイルなどの炭化水素を使用できる。液状
潤滑剤の添加量は、PTFEファインパウダー100重
量部に対して5〜50重量部程度が適当である。上記予
備成形は、液状潤滑剤が絞り出されない程度の圧力で行
う。次に、予備成形体を、ぺ一スト押出や圧延によって
シート状に成形し、このPTFE成形体を少なくとも一
軸方向に延伸してPTFE多孔質膜を得る。なお、PT
FE成形体の延伸は、液状潤滑剤を除去してから行うこ
とが好ましい。この多孔質膜は、PTFEの融点以上の
温度で加熱し焼成したものであってもよい。
【0015】フッ素樹脂多孔質膜の平均孔径は、大き過
ぎると、膜の強度が低下したり、インクカートリッジの
内圧の上昇によってインク漏れが発生しやすくなる。こ
のため、フッ素樹脂多孔質膜の平均孔径は、通常5μm
以下、好ましくは0.05〜2μmである。
ぎると、膜の強度が低下したり、インクカートリッジの
内圧の上昇によってインク漏れが発生しやすくなる。こ
のため、フッ素樹脂多孔質膜の平均孔径は、通常5μm
以下、好ましくは0.05〜2μmである。
【0016】同様に、フッ素樹脂多孔質膜の膜厚は、薄
すぎると、膜の強度が低下したり、インクカートリッジ
の内圧の上昇によってインク漏れが発生しやすくなる。
このため、フッ素樹脂多孔質膜の膜厚は、通常5〜50
0μm、好ましくは20〜300μmである。
すぎると、膜の強度が低下したり、インクカートリッジ
の内圧の上昇によってインク漏れが発生しやすくなる。
このため、フッ素樹脂多孔質膜の膜厚は、通常5〜50
0μm、好ましくは20〜300μmである。
【0017】通気性支持材は、材質、構造、形態が特に
限定されるものではないが、積層するフッ素樹脂多孔質
膜よりも孔径が大きく通気性に優れたものが好ましい。
通気性支持材としては、例えば不織布、織布、メッシュ
(網目状シート)、その他の多孔質材料を用いることがで
きる。ただし、強度、柔軟性、作業性の観点から不織布
が好ましい。さらに、不織布を構成する一部または全部
の繊維が芯鞘構造の複合繊維であり、芯成分が鞘成分よ
り相対的に融点が高い合成繊維が好ましい。なお、通気
性支持材の材料としては、特に限定されないが、ポリオ
レフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)
など)、ポリアミド、ポリエステル(ポリエチレンテレフ
タレート(PET)など)、芳香族ポリアミドまたはこれ
らの複合材を用いることができる。
限定されるものではないが、積層するフッ素樹脂多孔質
膜よりも孔径が大きく通気性に優れたものが好ましい。
通気性支持材としては、例えば不織布、織布、メッシュ
(網目状シート)、その他の多孔質材料を用いることがで
きる。ただし、強度、柔軟性、作業性の観点から不織布
が好ましい。さらに、不織布を構成する一部または全部
の繊維が芯鞘構造の複合繊維であり、芯成分が鞘成分よ
り相対的に融点が高い合成繊維が好ましい。なお、通気
性支持材の材料としては、特に限定されないが、ポリオ
レフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)
など)、ポリアミド、ポリエステル(ポリエチレンテレフ
タレート(PET)など)、芳香族ポリアミドまたはこれ
らの複合材を用いることができる。
【0018】通気性支持材と積層することにより、通気
フィルタの強度を向上させることができる。また、フッ
素樹脂多孔質膜よりも孔径が大きく通気性に優れた通気
性支持材と積層することにより、通気フィルタの目詰ま
りによる通気性の低下を抑制することができる。また、
熱可塑性樹脂材料の通気性支持材と積層することによ
り、熱融着性を向上させることができる。
フィルタの強度を向上させることができる。また、フッ
素樹脂多孔質膜よりも孔径が大きく通気性に優れた通気
性支持材と積層することにより、通気フィルタの目詰ま
りによる通気性の低下を抑制することができる。また、
熱可塑性樹脂材料の通気性支持材と積層することによ
り、熱融着性を向上させることができる。
【0019】通気性支持材とフッ素樹脂多孔質膜とを含
む積層体を製造する方法は、特に限定されず、ただ単に
重ね合わせるだけでもよいし、例えば、接着剤ラミネー
ト、熱ラミネートなどの方法を適用してもよい。熱ラミ
ネートにより積層する場合は、加熱により通気性支持材
の一部を溶融させて融着する方法や、ホットメルトパウ
ダーを界面に介在させて加熱して接着する方法などを採
用できる。
む積層体を製造する方法は、特に限定されず、ただ単に
重ね合わせるだけでもよいし、例えば、接着剤ラミネー
ト、熱ラミネートなどの方法を適用してもよい。熱ラミ
ネートにより積層する場合は、加熱により通気性支持材
の一部を溶融させて融着する方法や、ホットメルトパウ
ダーを界面に介在させて加熱して接着する方法などを採
用できる。
【0020】また、通気性支持材とフッ素樹脂多孔質膜
との積層の順序は特に制限されず、フッ素樹脂多孔質膜
と通気性支持材とを交互に積層してもよく、フッ素樹脂
多孔質膜を連続して重ね合わせた層を含んでいてもよ
い。PTFE多孔質膜などのフッ素樹脂多孔質膜相互を
積層する方法も、特に限定されず、ただ単に重ね合わせ
るだけでも構わないし、成膜時に圧着積層したり、熱融
着してもよい。
との積層の順序は特に制限されず、フッ素樹脂多孔質膜
と通気性支持材とを交互に積層してもよく、フッ素樹脂
多孔質膜を連続して重ね合わせた層を含んでいてもよ
い。PTFE多孔質膜などのフッ素樹脂多孔質膜相互を
積層する方法も、特に限定されず、ただ単に重ね合わせ
るだけでも構わないし、成膜時に圧着積層したり、熱融
着してもよい。
【0021】通気フィルタの積層構造の例を図2および
図3に示す。図2に示した通気フィルタは、通気性支持
材7とフッ素樹脂多孔質膜8とを1層ずつ積層した積層
体である。この通気フィルタは、フッ素樹脂多孔質膜8
がインクを収容する空間に面するように配置される。図
3に示した通気フィルタは、1層の通気性支持材7を2
層のフッ素樹脂多孔質膜を挟持した積層体である。
図3に示す。図2に示した通気フィルタは、通気性支持
材7とフッ素樹脂多孔質膜8とを1層ずつ積層した積層
体である。この通気フィルタは、フッ素樹脂多孔質膜8
がインクを収容する空間に面するように配置される。図
3に示した通気フィルタは、1層の通気性支持材7を2
層のフッ素樹脂多孔質膜を挟持した積層体である。
【0022】なお、通気フィルタは、インクカートリッ
ジの内部と外部との圧力差を迅速に解消できる程度の通
気性を有することが好ましく、ガーレー数により表示し
て、200sec/100ml以下(特に60sec/
100ml以下)であることが好ましい。ここで、ガー
レー数は、JIS P8117に規定されているガーレ
ー試験法により定められる。
ジの内部と外部との圧力差を迅速に解消できる程度の通
気性を有することが好ましく、ガーレー数により表示し
て、200sec/100ml以下(特に60sec/
100ml以下)であることが好ましい。ここで、ガー
レー数は、JIS P8117に規定されているガーレ
ー試験法により定められる。
【0023】通気フィルタには、インクの性質に応じ、
撥水撥油処理を施してもよい。撥水撥油処理は、フッ素
樹脂多孔質膜(フッ素樹脂多孔質膜が2層以上のときは
少なくとも1層)に施せばよいが、通気性フィルタ全体
に施すこともできる。
撥水撥油処理を施してもよい。撥水撥油処理は、フッ素
樹脂多孔質膜(フッ素樹脂多孔質膜が2層以上のときは
少なくとも1層)に施せばよいが、通気性フィルタ全体
に施すこともできる。
【0024】撥水撥油処理剤としては、具体的には、各
種の含フッ素ポリマーを用いることができる。含フッ素
鎖を有する高分子は、繊維の表面に低表面自由エネルギ
ーの皮膜を形成し、撥水撥油効果を発揮する。含フッ素
ポリマーとしては、パーフルオロアルキル基を有する高
分子が好ましい。パーフルオロアルキル基を有するポリ
マーとしては、フロラード(住友スリーエム社製)、テ
ックスガード(ダイキン社製)、ユニダイン(ダイキン
社製)、スコッチガード(住友スリーエム社製)、アサ
ヒガード(旭硝子社製)などの市販の撥水撥油処理剤を
用いることができる。撥水撥油処理は、撥水撥油処理剤
への含浸、同処理剤の塗布、スプレーなどにより行えば
よい。撥水撥油処理剤の塗布量は、充分な撥水撥油性が
得られ、かつフィルタの通気性が妨げられないように調
整することが好ましい。
種の含フッ素ポリマーを用いることができる。含フッ素
鎖を有する高分子は、繊維の表面に低表面自由エネルギ
ーの皮膜を形成し、撥水撥油効果を発揮する。含フッ素
ポリマーとしては、パーフルオロアルキル基を有する高
分子が好ましい。パーフルオロアルキル基を有するポリ
マーとしては、フロラード(住友スリーエム社製)、テ
ックスガード(ダイキン社製)、ユニダイン(ダイキン
社製)、スコッチガード(住友スリーエム社製)、アサ
ヒガード(旭硝子社製)などの市販の撥水撥油処理剤を
用いることができる。撥水撥油処理は、撥水撥油処理剤
への含浸、同処理剤の塗布、スプレーなどにより行えば
よい。撥水撥油処理剤の塗布量は、充分な撥水撥油性が
得られ、かつフィルタの通気性が妨げられないように調
整することが好ましい。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例により制限されるもの
ではない。 (実施例1)PTFE多孔質膜(厚さ:70μm、気孔
率:75%、平均孔径:0.6μm、通気度:8sec/10
0ml)と、PET/PE芯鞘不織布(ユニチカ社製「エ
ルベスTO303WDO」)とを熱ラミネートにより接合して、
図2と同様の構成を有する積層体を作製した。
明するが、本発明は以下の実施例により制限されるもの
ではない。 (実施例1)PTFE多孔質膜(厚さ:70μm、気孔
率:75%、平均孔径:0.6μm、通気度:8sec/10
0ml)と、PET/PE芯鞘不織布(ユニチカ社製「エ
ルベスTO303WDO」)とを熱ラミネートにより接合して、
図2と同様の構成を有する積層体を作製した。
【0026】一方、上記で作製した積層体を通気フィル
タとして取り付けた図4に示すカートリッジを得るため
に、直径2cm、高さ12cmの円筒状のプラスチック
製ケース5内に市販の水性インク(表面張力33dyne/c
m2)6を4cm2充填した。また、通気孔24として直
径5mmの孔が貫通した、ポリプロピレン製のキャップ
22を用意した。
タとして取り付けた図4に示すカートリッジを得るため
に、直径2cm、高さ12cmの円筒状のプラスチック
製ケース5内に市販の水性インク(表面張力33dyne/c
m2)6を4cm2充填した。また、通気孔24として直
径5mmの孔が貫通した、ポリプロピレン製のキャップ
22を用意した。
【0027】PTFE多孔質膜とPET/PE芯鞘不織
布とからなる積層体を、通気孔24を覆うようにキャッ
プ22の外側の面に熱融着して通気フィルタ23とし
た。通気フィルタ23は、PTFE多孔質膜がインク側
(ケース内部側)となり、不織布が大気側となるように
配置した。
布とからなる積層体を、通気孔24を覆うようにキャッ
プ22の外側の面に熱融着して通気フィルタ23とし
た。通気フィルタ23は、PTFE多孔質膜がインク側
(ケース内部側)となり、不織布が大気側となるように
配置した。
【0028】(実施例2)実施例1と同じPTFE多孔
質膜と、別のPTFE多孔質膜(厚さ:20μm、気孔
率:93%、平均孔径:0.7μm、通気度:1sec/1
00ml)とを、実施例1と同じ不織布を介して熱ラミネー
トにより接合して、図3と同様の構成を有する積層体を
作製した。
質膜と、別のPTFE多孔質膜(厚さ:20μm、気孔
率:93%、平均孔径:0.7μm、通気度:1sec/1
00ml)とを、実施例1と同じ不織布を介して熱ラミネー
トにより接合して、図3と同様の構成を有する積層体を
作製した。
【0029】こうして得た積層体を厚さ20μmのPT
FE多孔質膜がインク側となるように配置した点を除い
ては、実施例1と同様にして、図4に示したようなカー
トリッジを得た。
FE多孔質膜がインク側となるように配置した点を除い
ては、実施例1と同様にして、図4に示したようなカー
トリッジを得た。
【0030】(実施例3)ユニダインTG−725(ダ
イキン社製)をトルエンで希釈し、固形分5重量%の撥
水撥油処理剤を作製した。この処理剤を、実施例1と同
じPTFE多孔質膜に塗布し、130℃で3分間加熱し
て撥水撥油処理を施したPTFE多孔質膜を得た。この
PTFE多孔質膜を用いた点を除いては、実施例1と同
様にして、図4に示したようなカートリッジを得た。
イキン社製)をトルエンで希釈し、固形分5重量%の撥
水撥油処理剤を作製した。この処理剤を、実施例1と同
じPTFE多孔質膜に塗布し、130℃で3分間加熱し
て撥水撥油処理を施したPTFE多孔質膜を得た。この
PTFE多孔質膜を用いた点を除いては、実施例1と同
様にして、図4に示したようなカートリッジを得た。
【0031】(比較例1)不織布と積層することなく、
単層で、実施例1と同じPTFE多孔質膜を通気フィル
タとして用いた点を除いては、実施例1と同様にして、
図4に示したようなカートリッジを得た。
単層で、実施例1と同じPTFE多孔質膜を通気フィル
タとして用いた点を除いては、実施例1と同様にして、
図4に示したようなカートリッジを得た。
【0032】(比較例2)実施例1と同様にして作製し
た積層体を不織布をインク側として配置した点を除いて
は、実施例1と同様にして、図4に示したようなカート
リッジを得た。
た積層体を不織布をインク側として配置した点を除いて
は、実施例1と同様にして、図4に示したようなカート
リッジを得た。
【0033】上記実施例および比較例により得たカート
リッジを、図5に示したように、通気フィルタにインク
が接触するように、1回転/2秒で回転させる試験機に
投入した。そして、所定回数ごとに試験機を止め、50
0,000回転までフィルタを目視で観察した。結果を
表1に示す。
リッジを、図5に示したように、通気フィルタにインク
が接触するように、1回転/2秒で回転させる試験機に
投入した。そして、所定回数ごとに試験機を止め、50
0,000回転までフィルタを目視で観察した。結果を
表1に示す。
【0034】 (表1) ―――――――――――――――――――――――――――――――― 回転数(回数) 100,000 500,000 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1 ○ × 実施例2 ○ ○ 実施例3 ○ ○ ―――――――――――――――――――――――――――――――― 比較例1 × − 比較例2 × − ――――――――――――――――――――――――――――――――
【0035】表1では、インクのにじみや漏れが観察さ
れなかった場合を○、インクのにじみや漏れが観察され
た場合を×として表記した。なお、比較例1、2におい
て、インクのにじみは通気フィルタを熱融着により接合
した接続部において観察された。
れなかった場合を○、インクのにじみや漏れが観察され
た場合を×として表記した。なお、比較例1、2におい
て、インクのにじみは通気フィルタを熱融着により接合
した接続部において観察された。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フッ素樹脂多孔質膜と通気性支持材とをそれぞれ少なく
とも1層含み、フッ素樹脂多孔質膜がインク側に面する
ように配置した通気フィルタを用いることにより、輸送
時や保管時におけるインクの漏洩を効果的に防止できる
インクカートリッジが提供される。
フッ素樹脂多孔質膜と通気性支持材とをそれぞれ少なく
とも1層含み、フッ素樹脂多孔質膜がインク側に面する
ように配置した通気フィルタを用いることにより、輸送
時や保管時におけるインクの漏洩を効果的に防止できる
インクカートリッジが提供される。
【図1】 本発明のインクカートリッジの一形態の断面
図である。
図である。
【図2】 本発明のインクカートリッジに用いる通気フ
ィルタの一形態の断面図である。
ィルタの一形態の断面図である。
【図3】 本発明のインクカートリッジに用いる通気フ
ィルタの別の形態の断面図である。
ィルタの別の形態の断面図である。
【図4】 実施例で作製したカートリッジの断面図であ
る。
る。
【図5】 実施例で行ったカートリッジの回転の形態を
示す図である。
示す図である。
1,5 ケース 2,6 インク 3 インク供給孔 7 通気性支持材 8 フッ素樹脂多孔質膜 11 インク注入孔 12,22 キャップ 13,23 通気フィルタ 14、24 通気孔
フロントページの続き (72)発明者 西井 弘行 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA18 KB27 KC17 3E084 AA02 AA12 AA24 AB01 BA02 CA01 CC05 DA01 DC05 EA02 EB03 EC05 FA09 FB03 GA04 GB04 KA09
Claims (2)
- 【請求項1】 インクを収容する空間を有し、通気孔が
形成されたケースと、前記通気孔に取り付けられた通気
フィルタとを備え、前記通気フィルタが、フッ素樹脂多
孔質膜と通気性支持材とをそれぞれ少なくとも1層含む
積層体であり、前記フッ素樹脂多孔質膜が前記空間に面
するように配置されていることを特徴とするインクカー
トリッジ。 - 【請求項2】 フッ素樹脂多孔質膜の少なくとも1層に
撥水撥油処理が施されている請求項1に記載のインクカ
ートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11142714A JP2000326527A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | インクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11142714A JP2000326527A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | インクカートリッジ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008291209A Division JP2009029145A (ja) | 2008-11-13 | 2008-11-13 | インクカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000326527A true JP2000326527A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15321878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11142714A Pending JP2000326527A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | インクカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000326527A (ja) |
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- 1999-05-24 JP JP11142714A patent/JP2000326527A/ja active Pending
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