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JP2000320893A - 有機溶剤加熱装置 - Google Patents

有機溶剤加熱装置

Info

Publication number
JP2000320893A
JP2000320893A JP11130108A JP13010899A JP2000320893A JP 2000320893 A JP2000320893 A JP 2000320893A JP 11130108 A JP11130108 A JP 11130108A JP 13010899 A JP13010899 A JP 13010899A JP 2000320893 A JP2000320893 A JP 2000320893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic solvent
case
inner tube
main body
body case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11130108A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Miyazaki
弘明 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumco Techxiv Corp
Original Assignee
Komatsu Electronic Metals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Electronic Metals Co Ltd filed Critical Komatsu Electronic Metals Co Ltd
Priority to JP11130108A priority Critical patent/JP2000320893A/ja
Publication of JP2000320893A publication Critical patent/JP2000320893A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立時及び運用時に損傷防止のための過剰な
注意を払わずに取り扱えると共に、有機溶剤漏れ発生時
の安全対策上の大がかりな設備を不要にする。 【解決手段】 ステンレス製のケース12内に石英ガラ
ス製の内管11を内蔵した構造を有する。ケース12の
内部では、埋込溝124内において、内管11とケース
12との間に衝撃吸収材125が介挿され、貫通口12
3側では、内管11及びOリング固定金具131との3
者間にOリング126が介挿される。Oリング126
は、ステンレス製のケース12と石英ガラス製の内管1
1間のシール部材として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプヒータが挿
通された透光性部材を筐体内に配設し、前記筐体と前記
透光性部材間の空間を環流する有機溶剤を前記ランプヒ
ータからの光照射により加熱する有機溶剤加熱装置に関
し、特に、耐衝撃性を高めるための筐体及び透光性部材
の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造工程において、フォトリソ
グラフィーによるレジストパターンの形成は、レジスト
塗布、露光、現像の3つのステップで実行される。そし
て、これらのステップを実行して形成されたレジストパ
ターンをマスクとして、半導体基板をエッチングし、該
エッチングの終了後、有機溶剤を用いてレジストパター
ンを剥離する。
【0003】有機溶剤を用いてレジストパターンを剥離
する場合には、通常、該隔離に使用する有機溶剤の温度
を80度近くまで上昇させる。
【0004】有機溶剤を上記温度に調整する有機溶剤加
熱装置として、従来、ハロゲンランプ等のランプヒータ
を挿通したガラス製の内管を、同じガラス製の筐体(外
管)内部に配設し、内管と外管との間の空間を流路とし
て有機溶剤を環流させつつランプヒータからの光照射に
より有機溶剤を加熱するものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置では、共
にガラス製の内管と外管を溶接により固着して一体化構
造としており、有機溶剤のシール性には優れていた。
【0006】反面、上記構造は衝撃に弱く、わずかの衝
撃で外管、内管とも簡単に破損してしまい、運用不能若
しくは有機溶剤漏れに至ることも少なくなかった。
【0007】特に、従来装置では、外管に突設された有
機溶剤の入口と出口もガラス製であったため、当該部分
が破損し易く、有機溶剤漏れに至る可能性が高かった。
【0008】有機溶剤は、高温であること、引火性が強
いこと等から、装置外に漏れ出した場合に大変危険であ
るため、上記構造を有する従来装置では、組立時及び運
用時にできるだけ衝撃や負荷を加えないように細心の注
意を払う必要があり、扱い難いという問題点があった。
【0009】また、有機溶剤が漏れた場合には、火災に
至る可能性もあり、このような場合の安全対策として自
動消火設備等の大がかりな設備が必要となり、設備コス
トが高騰するという問題点もあった。
【0010】本発明は上述の問題点を解消し、耐衝撃性
を高め、組立時及び運用時に損傷防止のための過剰な注
意を払わずに取り扱いができると共に、有機溶剤漏れ発
生時の安全対策としての消火設備等の大がかりな設備を
不要にして設備コストを低減できる有機溶剤加熱装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ランプヒータが挿通された透光
性部材を有機溶剤の入口及び出口を有する筐体内に配設
し、前記入口より流入され前記筐体と前記透光性部材間
の空間を通って前記出口より流出される前記有機溶剤を
前記ランプヒータからの光照射により加熱する有機溶剤
加熱装置において、前記筐体を金属により形成するとと
もに、前記透光性部材をガラスにより形成し、前記透光
性部材を前記筐体内に完全に内蔵したことを特徴とす
る。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記筐体と前記透光性部材間に衝撃吸収材を
介在せしめたことを特徴とする。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
において、前記筐体を形成する金属は、ステンレスであ
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施の形態に係わる有
機溶剤加熱装置の概念断面構成を示す図である。この装
置は、例えば、半導体処理プロセスにおいてレジストパ
ターンの剥離に用いるイソプロピルアルコール等の有機
溶剤を加熱するものであり、ケース12内に内管11を
内蔵した構造を有する。
【0016】内管11は、例えば、石英ガラス製の円筒
形中空部材によって成り、一端が溶接により塞がれ、他
端が開口されている。内管11の内部には、上記開口端
から上記塞口端側へと、ハロゲンランプ等のランプヒー
タ10が挿通されている。
【0017】一方、ケース12は、例えばSUS316
やSUS316L等のステンレス製のものである。この
ケース12は、上記ステンレス製の各部材を溶接により
固着して構成され、有機溶剤に対するシール性を持つ構
造となっている。
【0018】ケース12の所要位置には、有機溶剤を流
入するための溶剤入口121と、有機溶剤を流出するた
めの溶剤出口122がそれぞれ設けられる。これら溶剤
入口121,溶剤出口122も例えばケース12と同じ
ステンレス製のものであり、上述した如くの溶接により
ケース12本体に突出して設けられる。
【0019】また、ケース12の一側壁には内管11を
貫通可能な貫通口123が形成され、更にこの側壁と対
向する内壁の上記貫通口123と対向する位置には埋込
溝124が形成される。
【0020】貫通口123は、ケース12の内部寄りの
側が上記内管11よりわずかに大きい径を持ち、ケース
12の外部よりの側が当該ケース12外部に向けて次第
に径が大きくなるような形状(すり鉢形状)に成型され
ている。また、埋込溝124は上記内管11を遊嵌し得
る径と深さを持つように成型されている。
【0021】上記内管11は、上記塞口端がケース12
内部の埋込溝124に遊嵌され、かつ上記開口端がケー
ス12の貫通口123から突出するように当該ケース1
2に内蔵される。
【0022】上記埋込溝124内では、内管11の塞口
端との間に衝撃吸収材125が介挿される。衝撃吸収剤
125としては、例えばテフロン製のキャップ型部材が
用いられる。
【0023】一方、貫通口123側では、上述したすり
鉢形状成型部分と内管11の外周面との間にOリング1
26が介挿される。Oリング126は、例えば衝撃吸収
材125と同様のテフロン素材で形成される。
【0024】ケース12の貫通口123が形成された側
壁の外部には、Oリング固定金具131が取り付けられ
る。Oリング固定金具131は、貫通口123よりケー
ス外部に突出された内管11を貫通可能な貫通口を有す
る。
【0025】このOリング固定金具131に設けられる
貫通口は、ケース12の貫通口123のすり鉢形状成型
部分の最大口径より小さな口径で構成される。これによ
り、Oリング126は、Oリング固定金具131と、貫
通口123のすり鉢形状成型部分と、内管11の周面と
の間に固定されて、ステンレス製のケース12と石英ガ
ラス製の内管11間のシール部材として機能する。
【0026】また、このOリング固定金具131は、自
らに形成された上記貫通口に内管11の突設部分を受け
入れることで該内管11に挿通されたランプヒータ10
の長手方向を除く方向への動きを規制する作用も果た
す。
【0027】ケース12の貫通口123が形成された側
壁の外部には、上記Oリング固定金具131及び内管1
1の開口端の一部を覆うようにランプ移動防止金具13
2が更に取り付けられる。ランプ移動防止金具132
は、ランプヒータ10の長手方向の動きを規制するもの
である。
【0028】上記Oリング固定金具131及びランプ移
動防止金具132により、内管11は、長手方向を含む
全方向への動きが規制された状態でケース12に内蔵さ
れることになる。
【0029】なお、図1においては、ケース12内部の
埋込溝124と内管11間にのみ衝撃吸収材125を介
挿した構成を例示したが、これに限らず、例えば、内管
11と貫通口123間等、ステンレス製のケース12と
石英ガラス製の内管11との間隔が狭く、衝撃が加わっ
た時、接触する虞がある部分には、同様に衝撃吸収材を
介挿させても良い。
【0030】更に、ケース12の貫通口123が形成さ
れた側壁の外部には、上記Oリング固定金具131及び
ランプ移動防止金具132を覆うようにボックス13が
取り付けられる。
【0031】ボックス13は、窒素(N2)を注入する
注入孔(図示せず)を持つとともに、熱収縮チューブ1
33を介して後述するコントローラ25に連結されてい
る。内管11の開口端より導出されるランプヒータ10
の電源コードは、上記ボックス13から上記熱収縮チュ
ーブ133を通ってコントローラ25の電源端子へと配
線されている。
【0032】ボックス13と熱収縮チューブ133とは
1つの密閉された空間を形成している。ボックス13の
上記注入孔からは、常時、窒素(N2)を注入され、上
記密閉空間が酸素(O2)が無い状態に保たれる。
【0033】更に、ケース12の外部には、有機溶剤2
0を収容する処理槽21、有機溶剤20を溶剤入口12
1,ケース12内部,溶剤出口122,フィルタ23と
いう経路で処理槽21まで環流させるポンプ22、溶剤
出口122と処理槽21の間に介挿されるフィルタ2
3、処理槽21内の有機溶剤20の温度を検出する温度
センサ24、該温度センサ24の検出温度と目標温度と
の偏差に基づきランプヒータ10に対する給電制御を行
うコントローラ25が設けられる。
【0034】この有機溶剤加熱装置において、処理槽2
1は、ケース12の内部で加熱されたイソプロピルアル
コール等の有機溶剤20を収容し、これを洗浄剤として
半導体ウェハの洗浄を行う。
【0035】ポンプ22は、処理槽21に収容された有
機溶剤20を引き上げて溶剤入口121よりケース12
の内部に流入させ、該ケース12と内管11間のスペー
スを流路として有機溶剤20を環流させる。この環流過
程で、内部の有機溶剤20は、溶剤出口122から流出
され、フィルタ23を経て処理槽21に戻される。
【0036】フィルタ23は、有機溶剤20が循環して
いる間に、該有機溶剤20に含まれた汚染物を取り除
き、処理槽21にクリーンな有機溶剤20を供給する。
【0037】コントローラ25は、処理槽21内に設け
られる温度センサ24の検出温度に基づきランプヒータ
10の給電レベル(近赤外線照射量)を調節し、上記有
機溶剤20を目標温度(例えば、80℃)に維持する。
【0038】このように、本発明の有機溶剤加熱装置
は、ステンレス製のケース12内に石英ガラス製の内管
11を完全に内蔵した構造を有している。かかる構造に
よれば、溶剤入口121及び溶剤出口122を含むケー
ス12全体が金属製(ステンレス製)であるため、外部
からの衝撃あるいは負荷に対して当該ケース12自体が
損傷を受ける可能性は極めて低くなる。
【0039】更に、ケース12と内管11の間に衝撃吸
収材125やOリング126を介挿したことで、ケース
12の外部からの衝撃等により石英ガラス製の内管11
が損傷を受ける危険性も低減できる。
【0040】これにより、ケース12も内管11も衝撃
により損傷を受け難い構造とすることができ、ケース及
び内管ともガラス製であった従来装置に比べて耐衝撃性
に優れ、組立時や運用時に、装置に衝撃や負荷を加えな
いように過剰に注意する必要がなく、取り扱いが容易に
なる。
【0041】また、ケース12及び内管11の双方が損
傷し難い本発明の構造によれば、有機溶剤漏れの危険性
も当然低くなる。しかも、本発明では、ボックス13内
を常時酸素(O2)欠乏状態に維持する〔窒素(N2)
で満たす〕ことで、万が一、ケース12からボックス1
3へと有機溶剤20が漏れ出した場合でも火災が発生し
難い構造を採用している。これによって、本発明では、
有機溶剤漏れ発生時の安全対策のための消火設備も大が
かりなものを用意しなくて済むようになる。
【0042】(実施例)次に、本発明の好適な実施例に
ついて述べる。図2は、本発明の一実施例に係わる有機
溶剤加熱装置の外観構造を示す斜視図である。
【0043】本実施例の装置は、本体ケース30、本体
ケース30を覆うパンチング板40、本体ケース30の
外壁面に設けられるボックス50、パンチング板40の
外壁面に設けられ、熱収縮チューブ60を介してボック
ス50に連結される端子台ボックス70を主構成要素と
して備える。
【0044】本体ケース30は図1におけるケース12
にあたるものであり、ステンレス製の板材を溶接した筐
体により構成される。但し、図1における装置はケース
12内に1つの内管11のみを内蔵したものであった
が、本実施例の装置は、本体ケース30内に2組の内管
31a、31bを内蔵するものである。
【0045】内管31a、31bは、例えば図5に示す
ように、石英ガラス製の円筒形中空部材の一端(塞口
端)を溶接により塞いで成るものであり、開口されてい
る他端(開口端)より、両端がセラミック部材で保持さ
れるハロゲンランプ等のランプヒータ311a、311
bがそれぞれ挿通されている。挿通がなされた状態で、
内管31a、31bの開口端からは、セラミック部材を
通してランプヒータ311a、311bの電源コード3
12が導出される。
【0046】また、本体ケース30には、有機溶剤を流
入させる溶剤入口301と有機溶剤を流出する溶剤出口
302が設けられる。これら溶剤入口301及び溶剤出
口302も、例えば、ステンレス製部材を本体ケース3
0に溶接により取り付けたものであり、パンチング板4
0を貫通して外部へと突出している。
【0047】本体ケース30はパンチング板40により
覆われている。本実施例の装置において、パンチング板
40は、その上面から所定長のビス401を本体ケース
30に当接するまで螺進させることで、本体ケース30
から浮いた状態に取り付けられている。パンチング板4
0もステンレス製のものであり、例えば、指が入らない
程度の孔径を有するパンチング孔402が全面に形成さ
れている。
【0048】上記構造からも分かるように、パンチング
板40は、本体ケース30の放熱板としての機能と、有
機溶剤の加熱制御により高温を呈する本体ケース30に
ユーザが直接手が触れることを阻止する機能とを兼ね備
えたものである。
【0049】本体ケース30に内管31a及び31bを
内蔵する構造について図3及び図4を参照して説明す
る。図3は、図2においてボックス50が取り付けられ
ていない時の本体ケース30の内管31a,31b取付
面の正面図であり、図4は図3におけるA−A線による
断面構成を示す図である。
【0050】図4からも分かるように、本体ケース30
の一側壁には、上記内管31a,31bをそれぞれ貫通
可能な貫通口304a,304bが設けられる。また、
本体ケース30の上記貫通口304a,304bが形成
される側壁と対向する内壁には、該貫通口304a及び
304bとそれぞれ対向する位置に埋込溝305a及び
305bが形成される。
【0051】貫通口304a,304bは、本体ケース
30の内部寄りの側が上記内管31a,31bよりわず
かに大きい径を持ち、本体ケース30の外部寄りの側が
当該本体ケース30外部に向けて次第に径が大きくなる
ような形状(すり鉢形状)に成型されている。また、埋
込溝305a,305bは上記内管31a,31bを遊
嵌し得る径と深さに成型されている。
【0052】内管31aは、塞口端が本体ケース30内
部の埋込溝305aに遊嵌され、かつ上記開口端が本体
ケース30の貫通口304aから突出するように本体ケ
ース30に内蔵される。
【0053】埋込溝305a内では、内管31aの塞口
端との間のスペースに衝撃吸収材306aが介挿され
る。貫通口304a側では、上記すり鉢形状成型部分と
内管31aの外周面との間のスペースにOリング307
aが介挿される。
【0054】同様に、内管31bは、上記塞口端が本体
ケース30内部の埋込溝305bに遊嵌され、かつ上記
開口端が本体ケース30の貫通口304bから突出する
ように本体ケース30に内蔵される。
【0055】埋込溝305b内では、内管31bの塞口
端との間のスペースに衝撃吸収材306bが介挿され
る。貫通口304b側では、上記すり鉢形状成型部分と
内管31bの外周面との間のスペースにOリング307
bが介挿される。
【0056】なお、上記構成において、衝撃吸収材30
6a,306b、及びOリング307a,307bは、
それぞれ例えばテフロン製のものを用いることができ
る。
【0057】更に、貫通口304a,304bの外側で
は、図3及び図4に示す如く、当該貫通口304a,3
04bより突出された内管31a,31bが、本体ケー
ス30の外壁面に取り付けられたOリング固定金具51
に設けられた各貫通口により受け止められ、更に、該O
リング固定金具51の上からランプ移動防止金具52に
より止められている。
【0058】これらOリング固定金具51及びランプ移
動防止金具52により、上記内管31a,31bは、長
手方向を含む全方向への動きが規制された状態で本体ケ
ース30に内蔵される。
【0059】なお、Oリング固定金具51に設けられる
各貫通口は、それぞれ本体ケース30の貫通口304
a,304bのすり鉢形状成型部分の最大口径より小さ
な口径で構成される。これにより、Oリング307a
は、該Oリング固定金具51と、上記貫通口304aの
すり鉢形状成型部分と、内管31aの周面との間に固定
され、かつOリング307bは、該Oリング固定金具5
1と、上記貫通口304bのすり鉢形状成型部分と、内
管31bの周面との間に固定される。かかる構成によ
り、Oリング307a,307bは、それぞれ、ステン
レス製の本体ケース30と石英ガラス製の内管31a,
31b間のシール部材としての機能を果たす。
【0060】このように、本実施例の装置は、図1にお
ける装置でケース12に内管11を内蔵する場合と同様
の構造によって、2組の内管31a,31bを本体ケー
ス30に内蔵するものである。
【0061】すなわち、本実施例の装置も、ステンレス
製の本体ケース30の内部に石英ガラス製の内管31
a,31bを内蔵し、かつ本体ケース30と内管31
a,31b間には衝撃吸収材306a,306b及びO
リング307a,307bを介挿せしめた構造を有する
ものである。
【0062】かかる構造によれば、外側を覆う本体ケー
ス30全体がステンレス製であるため、外部からの衝撃
に対して本体ケース30そのものが損傷するといった危
険性は非常に低く、また、本体ケース30の内部には衝
撃吸収材306a,306bを介して内管31a,31
bが内蔵されているため、これら内管31a,31bの
損傷の危険性も低下させることができる。
【0063】再び図2に戻り本実施例の装置の構成につ
いて述べる。本実施例の装置において、ボックス50
は、上記態様で内管31a,31bを固定するOリング
固定金具51,ランプ移動防止金具52を覆うように本
体ケース30の一外壁面に取り付けられる。
【0064】ボックス50と端子台ボックス70とは熱
収縮チューブ60により連結される。ボックス50内
で、上記内管31a及び31bの開口端より導出される
ランプヒータ311a及び311bの電源コード312
は、該熱収縮チューブ60内を通って端子台ボックス7
0へと配線される。端子台ボックス70内では、上記電
源コード312が図示しないコントローラ25の電源端
子に接続される。
【0065】ボックス50、熱収縮チューブ60、端子
台ボックス70間は1つの密閉された空間を成してい
る。ボックス50及び端子台ボックス70には、それぞ
れ注入孔501及び701が設けられ、図示しない供給
源より窒素(N2)が常時注入されている。これによ
り、ボックス50及び端子台ボックス70の内部は、常
に、酸素(O2)欠乏状態に維持される。
【0066】また、ボックス50には、漏液センサ53
が配設されている。この漏液センサ53は本体ケース3
0より漏れ出した有機溶剤の存在を検出するものであ
り、該漏液センサ53の検出出力は上記コントローラ2
5に入力される。コントローラ25は、上記漏液センサ
53から入力される検出出力に基づきランプヒータ31
1a,311bに対する給電を停止するように制御す
る。
【0067】この漏液センサ53の検出出力に基づくラ
ンプヒータ311a,311bへの給電停止制御と、ボ
ックス50及び端子台ボックス70内への窒素(N2)
注入機構との併用によって、万が一、有機溶剤が漏れ出
した場合の火災発生の危険性を大幅に低減できる。
【0068】この他、本実施例の装置には、バイメタル
スイッチ81及びK熱電対82が設けられる。バイメタ
ルスイッチ81は、パンチング板40を貫通して本体ケ
ース30に当接されている。このバイメタルスイッチ8
1の検出出力はコントローラ25に入力される。コント
ローラ25は、この検知出力に基づき本体ケース30内
に有機溶剤が収容されていない状態での本装置の過昇温
を認識し、ランプヒータ311a,311bへの給電を
停止する制御を行う。
【0069】K熱電対82は、本体ケース30の溶剤出
口302に当接して設けられ、その検知出力はコントロ
ーラ25に入力される。コントローラ25は、この検出
出力に基づき、例えば、ポンプ22が故障して本体ケー
ス30内で有機溶剤が滞留したままの状態での過昇温と
なっている状態を認識し、ランプヒータ311a,31
1bへの給電を停止する制御を行う。
【0070】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
でない。例えば、上記実施例ではステンレス製の本体ケ
ース30に対して溶剤出口301と溶剤出口302を上
下に整列させて配したが、例えば、図6(a)に示す如
く、上下の配置位置をずらすようにしても良い。
【0071】また、上記実施例ではステンレス製の本体
30ケースを断面が縦長となるように設置し、石英ガラ
ス製の2本の内管31a,31bを上下に配した構成と
しているが、図6(b)に示す如く、本体ケース30を
断面が横長となるように設置し、2本の内管31a,3
1bを左右に配した構成として良く、更に、この場合に
おける溶剤出口301、溶剤出口302の配置位置も図
6(c)に示す態様としても良い。
【0072】この他、本体ケース30と内管31a,3
1b間に介挿する衝撃吸収材についても306a,30
6b等以外の形状も選択でき、シール部材についも上述
したOリング以外のものを利用することもできる。
【0073】また、ステンレス製のケース(12,3
0)に関しては、その内部壁面に例えば電界研磨を施
し、小さな傷を無くすようにすれば、有機溶剤の耐腐食
性向上に極めて有用なものとなる。
【0074】また、ケース(12,30)は上述したス
テンレス以外の金属により形成しても良く、有機溶剤も
上述したイソプロピルアルコール以外のものも扱い得る
ものである。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属製の筐体内にガラス製の内管を内蔵した構造とした
ため、外部からの衝撃等に対しても外側の金属製の筐体
そのものが損傷する危険性は極めて低く、組立時や運用
時に、装置に対して衝撃や負荷を加えないようにとの過
剰な注意を払う必要がなくなる。
【0076】更に、上記構成において、金属製の筐体と
ガラス製の内管との間に衝撃吸収材を介挿した場合に
は、上記衝撃等に対する内管の損傷の危険性も低下させ
ることができ、上述したような注意を更に緩和でき、装
置が扱い易くなる。
【0077】また、筐体及び内管双方とも損傷し難い上
記構造によれば、有機溶剤漏れの危険性も当然低くで
き、有機溶剤漏れ発生時の安全対策のための大がかりな
設備が不要となり、その分設備コストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる有機溶剤加熱装
置の概念断面構成を示す図。
【図2】本発明の好適な実施例に係わる有機溶剤加熱装
置の外観構造を示す斜視図。
【図3】図2における本体ケースの内管取付面の正面
図。
【図4】図3におけるA−A線による断面構成図。
【図5】内管及び該内管に挿通されたランプヒータの構
成を示す分解斜視図。
【図6】ケース及び該ケースに設けられる溶剤出口/入
口の各種態様を示す図。
【符号の説明】
10 ランプヒータ 11 内管 12 ケース 121 溶剤入口 122 溶剤出口 123 貫通口 124 埋込溝 125 衝撃吸収材 126 Oリング 13 ボックス 131 Oリング固定金具 132 ランプ移動防止金具 133 熱収縮チューブ 20 有機溶剤 21 処理槽 22 ポンプ 23 フィルタ 24 温度センサ 25 コントローラ 30 本体ケース 31a,31b 内管 301 溶剤入口 302 溶剤出口 304a,304b 貫通口 305a,305b 埋込溝 306a,306b 衝撃吸収材 307a,307b Oリング 311a,311b ランプヒータ 312 電源コード 40 パンチング板 401 ビス 402 パンチング孔 50 ボックス 51 Oリング固定金具 52 ランプ移動防止金具 53 漏液センサ 501,701 注入孔 60 熱収縮チューブ 70 端子台ボックス 81 バイメタルスイッチ 82 K熱電対

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプヒータが挿通された透光性部材を
    有機溶剤の入口及び出口を有する筐体内に配設し、前記
    入口より流入され前記筐体と前記透光性部材間の空間を
    通って前記出口より流出される前記有機溶剤を前記ラン
    プヒータからの光照射により加熱する有機溶剤加熱装置
    において、 前記筐体を金属により形成するとともに、前記透光性部
    材をガラスにより形成し、前記透光性部材を前記筐体内
    に完全に内蔵したことを特徴とする有機溶剤加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記筐体と前記透光性部材間に衝撃吸収
    材を介在せしめたことを特徴とする請求項1記載の有機
    溶剤加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記筐体を形成する金属は、ステンレス
    であることを特徴とする請求項1記載の有機溶剤加熱装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009092346A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Kelk Ltd 流体加熱装置
WO2013157430A1 (ja) * 2012-04-20 2013-10-24 サンデン株式会社 加熱装置

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