JP2000315039A - 紛状体回収装置 - Google Patents
紛状体回収装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐久性を向上させることができ、かつ騒音を低
減可能な紛状体回収装置を提供する。 【解決手段】トナーをすくいつつ回転移動可能な掻き上
げ板12bと、掻き上げ板12bに対して摺動し、掻き
上げ板12bからトナーを掻き取るスクレイパ板12d
とを有し、両板12b、12dは、弾性体から形成され
ているので、スクレイパ板12dが、掻き上げ板12b
に対して摺動し、掻き上げ板12bからトナーを掻き取
る際に、双方の板12b、12dが撓むことになり、そ
れにより一方の板部材だけ大きな曲げ角が生じるという
ようなことがなくなり、その耐久性が向上する。また、
掻き上げ板12bがスクレイパ板12dから離脱する際
にも、弾性体から形成されているため静音効果が得られ
る。
減可能な紛状体回収装置を提供する。 【解決手段】トナーをすくいつつ回転移動可能な掻き上
げ板12bと、掻き上げ板12bに対して摺動し、掻き
上げ板12bからトナーを掻き取るスクレイパ板12d
とを有し、両板12b、12dは、弾性体から形成され
ているので、スクレイパ板12dが、掻き上げ板12b
に対して摺動し、掻き上げ板12bからトナーを掻き取
る際に、双方の板12b、12dが撓むことになり、そ
れにより一方の板部材だけ大きな曲げ角が生じるという
ようなことがなくなり、その耐久性が向上する。また、
掻き上げ板12bがスクレイパ板12dから離脱する際
にも、弾性体から形成されているため静音効果が得られ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば複写機等
の画像形成装置において、トナー等の紛状体を回収する
回収装置に関する。
の画像形成装置において、トナー等の紛状体を回収する
回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置においては、感
光ドラム上の潜像を現像するために現像剤すなわちトナ
ーが使用されている。一般的にトナーは、約10ミクロ
ン程度の大きさの紛状体であり、樹脂と磁性体又は接着
剤とで構成されている。
光ドラム上の潜像を現像するために現像剤すなわちトナ
ーが使用されている。一般的にトナーは、約10ミクロ
ン程度の大きさの紛状体であり、樹脂と磁性体又は接着
剤とで構成されている。
【0003】画像形成時に、トナーを電荷の蓄積した感
光ドラム上に吸着し、その後画像形成体である紙にトナ
ーを転写し、かかるトナーを定着ローラを用いて紙上に
固着するようになっている。
光ドラム上に吸着し、その後画像形成体である紙にトナ
ーを転写し、かかるトナーを定着ローラを用いて紙上に
固着するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、感光ドラム
に吸着されたトナーは、一般的には全て紙側に転写され
るわけではなく、転写後もその一部が感光ドラムに残存
することが多い。ところが、感光ドラムは、繰り返し帯
電されてトナーを吸着するものであるため、感光ドラム
の一部にトナーが残存すると、次の画像の形成に悪影響
を与える恐れがある。そこで一般的には、感光ドラムの
外周にブレードを当接させ、回転する感光ドラムに応じ
て、その外周に残存するトナーを掻き取るようにしてい
る。更に、トナーリサイクルの観点から、掻き取られた
トナーは、搬送装置によりトナー貯蔵所に戻されて再利
用されるようになっている。
に吸着されたトナーは、一般的には全て紙側に転写され
るわけではなく、転写後もその一部が感光ドラムに残存
することが多い。ところが、感光ドラムは、繰り返し帯
電されてトナーを吸着するものであるため、感光ドラム
の一部にトナーが残存すると、次の画像の形成に悪影響
を与える恐れがある。そこで一般的には、感光ドラムの
外周にブレードを当接させ、回転する感光ドラムに応じ
て、その外周に残存するトナーを掻き取るようにしてい
る。更に、トナーリサイクルの観点から、掻き取られた
トナーは、搬送装置によりトナー貯蔵所に戻されて再利
用されるようになっている。
【0005】ところで、複写機のあるタイプにおいて
は、感光ドラムに対して垂直方向に紙を搬送するように
構成されている。かかる構成によれば、トナーの掻き取
り用ブレードは、感光ドラムの上方に位置させる必要が
生じる。かかる場合、ブレードによって掻き取られたト
ナーを、トナー貯蔵所まで搬送するためのトナー回収装
置が必要となる。
は、感光ドラムに対して垂直方向に紙を搬送するように
構成されている。かかる構成によれば、トナーの掻き取
り用ブレードは、感光ドラムの上方に位置させる必要が
生じる。かかる場合、ブレードによって掻き取られたト
ナーを、トナー貯蔵所まで搬送するためのトナー回収装
置が必要となる。
【0006】かかるトナー回収装置の一例においては、
掻き取り用ブレードによって掻き取られたトナーを、回
転軸に取り付けられた掻き上げ板によって上方へと掻き
上げ、更に、掻き上げ板によって掻き上げられたトナー
を、これに当接するスクレイパ板により掻き取って、搬
送スクリューによりトナー貯蔵所へと搬送するようにな
っている。
掻き取り用ブレードによって掻き取られたトナーを、回
転軸に取り付けられた掻き上げ板によって上方へと掻き
上げ、更に、掻き上げ板によって掻き上げられたトナー
を、これに当接するスクレイパ板により掻き取って、搬
送スクリューによりトナー貯蔵所へと搬送するようにな
っている。
【0007】ここで、従来技術によるトナー回収装置
は、スクレイパ板を比較的硬い例えば金属製とし、掻き
上げ板を比較的柔らかい樹脂製としている。従って、回
転移動する掻き上げ板によって掻き上げられたトナー
を、スクレイパ板により掻き取る際に、掻き上げ板は大
きく撓むが、スクレイパ板は殆ど撓まないようになって
いる。
は、スクレイパ板を比較的硬い例えば金属製とし、掻き
上げ板を比較的柔らかい樹脂製としている。従って、回
転移動する掻き上げ板によって掻き上げられたトナー
を、スクレイパ板により掻き取る際に、掻き上げ板は大
きく撓むが、スクレイパ板は殆ど撓まないようになって
いる。
【0008】従って、掻き上げ板には、樹脂材を早期に
疲労させるような大きな曲げ角が生じるため、ヘタリな
どが生じやすく、その耐久性を低下させることとなって
おり、掻き上げ板を比較的短いサイクルで交換する必要
が生じていた。同様な問題は、掻き上げ板を殆ど撓まな
いようにする代わりに、スクレイパ板を撓ませるように
した構成においても生じることが予想される。
疲労させるような大きな曲げ角が生じるため、ヘタリな
どが生じやすく、その耐久性を低下させることとなって
おり、掻き上げ板を比較的短いサイクルで交換する必要
が生じていた。同様な問題は、掻き上げ板を殆ど撓まな
いようにする代わりに、スクレイパ板を撓ませるように
した構成においても生じることが予想される。
【0009】また、スクレイパ板から、大きく撓んだ掻
き上げ板が離脱する際に、その撓みが急激に戻ることに
より「パチッ」という大きな音が発生するが、かかる音
が画像装置の外部へと伝播すると、ユーザに不快感を与
える恐れがある。音を伝播させないようにするには、例
えば画像装置内部に吸音材などを設ける必要があるが、
それによりコストが増大することとなる。
き上げ板が離脱する際に、その撓みが急激に戻ることに
より「パチッ」という大きな音が発生するが、かかる音
が画像装置の外部へと伝播すると、ユーザに不快感を与
える恐れがある。音を伝播させないようにするには、例
えば画像装置内部に吸音材などを設ける必要があるが、
それによりコストが増大することとなる。
【0010】加えて、紛状体の搬送性をより向上させる
ことができれば便利である。
ことができれば便利である。
【0011】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
み、耐久性を向上させることができ、かつ騒音を低減可
能な紛状体回収装置、及び紛状体の搬送性を向上させた
紛状体回収装置を提供することを目的とする。
み、耐久性を向上させることができ、かつ騒音を低減可
能な紛状体回収装置、及び紛状体の搬送性を向上させた
紛状体回収装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明の紛状体回収装置は、紛状体をすくい上げる
第1の板状部材と、前記第1の板状部材に対して摺動
し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る第2の板
状部材とを有し、前記第1の板状部材と前記第2の板状
部材とは、弾性体から形成されていることを特徴とす
る。
く、本発明の紛状体回収装置は、紛状体をすくい上げる
第1の板状部材と、前記第1の板状部材に対して摺動
し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る第2の板
状部材とを有し、前記第1の板状部材と前記第2の板状
部材とは、弾性体から形成されていることを特徴とす
る。
【0013】本発明の紛状体回収装置は、紛状体をすく
い上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部材に対し
て摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る第
2の板状部材と、前記第2の板状部材を挟んで、前記第
1の板状部材と反対側に配置された搬送手段とを有し、
移動する前記第1の板状部材によって押圧されることに
より、前記第2の板状部材は移動して、前記第2の板状
部材によって掻き取られた紛状体を、前記搬送手段側へ
と送出することを特徴とする。
い上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部材に対し
て摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る第
2の板状部材と、前記第2の板状部材を挟んで、前記第
1の板状部材と反対側に配置された搬送手段とを有し、
移動する前記第1の板状部材によって押圧されることに
より、前記第2の板状部材は移動して、前記第2の板状
部材によって掻き取られた紛状体を、前記搬送手段側へ
と送出することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の紛状体回収装置によれば、紛状体をす
くい上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部材に対
して摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る
第2の板状部材とを有し、前記第1の板状部材と前記第
2の板状部材とは、弾性体から形成されているので、前
記第2の板状部材が、前記第1の板状部材に対して摺動
し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る際に、双
方の板部材が撓むことになり、それにより一方の板部材
だけ大きな曲げ角が生じるというようなことがなくな
り、その耐久性が向上する。また、第1の板状部材が第
2の板状部材から離脱する際にも、弾性体から形成され
ているため静音効果が得られ、それにより、かかる紛状
体回収装置を、コピーやプリンタなど、静音であること
が望まれるオフィス等に設置される機械に用いることが
できる。尚、ここで弾性体とは、金属や硬い樹脂のよう
に撓み量の少ないものを含まず、ゴムや柔らかい樹脂の
ように、比較的撓み量の大きいものを含むものとする。
くい上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部材に対
して摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る
第2の板状部材とを有し、前記第1の板状部材と前記第
2の板状部材とは、弾性体から形成されているので、前
記第2の板状部材が、前記第1の板状部材に対して摺動
し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る際に、双
方の板部材が撓むことになり、それにより一方の板部材
だけ大きな曲げ角が生じるというようなことがなくな
り、その耐久性が向上する。また、第1の板状部材が第
2の板状部材から離脱する際にも、弾性体から形成され
ているため静音効果が得られ、それにより、かかる紛状
体回収装置を、コピーやプリンタなど、静音であること
が望まれるオフィス等に設置される機械に用いることが
できる。尚、ここで弾性体とは、金属や硬い樹脂のよう
に撓み量の少ないものを含まず、ゴムや柔らかい樹脂の
ように、比較的撓み量の大きいものを含むものとする。
【0015】更に、前記第1の板状部材と前記第2の板
状部材の少なくとも一方を、摩擦係数が低い材料から形
成するようにすれば、摺動時の摩擦抵抗を減少させて、
より円滑な動作を確保することができる。
状部材の少なくとも一方を、摩擦係数が低い材料から形
成するようにすれば、摺動時の摩擦抵抗を減少させて、
より円滑な動作を確保することができる。
【0016】加えて、前記第2の板状部材を、固定部材
に取り付けて、前記第1の板状部材を、回転軸に取り付
けて回転移動するようにし、前記第1の板状部材の先端
軌跡と、前記第2の板状部材が取り付けられた前記固定
部材との間には、所定の間隔を設けることによって、前
記第2の板状部材の耐久性をより向上させることが可能
となる。
に取り付けて、前記第1の板状部材を、回転軸に取り付
けて回転移動するようにし、前記第1の板状部材の先端
軌跡と、前記第2の板状部材が取り付けられた前記固定
部材との間には、所定の間隔を設けることによって、前
記第2の板状部材の耐久性をより向上させることが可能
となる。
【0017】本発明の紛状体回収装置によれば、紛状体
をすくい上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部材
に対して摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き
取る第2の板状部材と、前記第2の板状部材を挟んで、
前記第1の板状部材と反対側に配置された搬送手段とを
有し、前記第2の板状部材は、移動する前記第1の板状
部材に押されることにより、前記第2の板状部材によっ
て掻き取られた紛状体を、前記搬送手段側へと送出する
ので、紛状体の搬送性が向上し、より効率的に紛状体を
回収することが可能となる。
をすくい上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部材
に対して摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き
取る第2の板状部材と、前記第2の板状部材を挟んで、
前記第1の板状部材と反対側に配置された搬送手段とを
有し、前記第2の板状部材は、移動する前記第1の板状
部材に押されることにより、前記第2の板状部材によっ
て掻き取られた紛状体を、前記搬送手段側へと送出する
ので、紛状体の搬送性が向上し、より効率的に紛状体を
回収することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図面を参照して説明する。図1は、画像形成装置で
ある複写機に設置された、本実施の形態にかかるトナー
回収装置を示す図である。
を、図面を参照して説明する。図1は、画像形成装置で
ある複写機に設置された、本実施の形態にかかるトナー
回収装置を示す図である。
【0019】図1に示す複写機は、両面コピー等を容易
にすべく、回転ドラム1に対して紙Pの垂直搬送を行う
形式のものである。従って、紙Pが接する感光ドラム1
の位置に対して、反対側(左方)に、帯電装置2が配置
されている。このような配置関係により、トナー回収装
置10は、感光ドラム1の上方に配置されるようになっ
ている。尚、トナー回収装置10の右方には、感光ドラ
ム1の外周面に紙Pが張り付いた場合、これを剥がすた
めの剥離装置4が設けられている。
にすべく、回転ドラム1に対して紙Pの垂直搬送を行う
形式のものである。従って、紙Pが接する感光ドラム1
の位置に対して、反対側(左方)に、帯電装置2が配置
されている。このような配置関係により、トナー回収装
置10は、感光ドラム1の上方に配置されるようになっ
ている。尚、トナー回収装置10の右方には、感光ドラ
ム1の外周面に紙Pが張り付いた場合、これを剥がすた
めの剥離装置4が設けられている。
【0020】トナー回収装置10は、トナー掻き取り部
11と、トナー掻き上げ部12と、トナー搬送部13と
から構成されている。トナー掻き取り部11は、感光ド
ラム1の外周面に一端を当接させたブレード11aと、
ブレード11aを上下に挟持し、揺動可能になっている
保持板11b、11cと、保持板11cの左方端と筐体
11dとの間に配置され、保持板11cに所定の付勢力
を付与するスプリング11eとから構成されている。
11と、トナー掻き上げ部12と、トナー搬送部13と
から構成されている。トナー掻き取り部11は、感光ド
ラム1の外周面に一端を当接させたブレード11aと、
ブレード11aを上下に挟持し、揺動可能になっている
保持板11b、11cと、保持板11cの左方端と筐体
11dとの間に配置され、保持板11cに所定の付勢力
を付与するスプリング11eとから構成されている。
【0021】一方、トナー掻き上げ部12は、筐体11
dと側壁12cとで形成される空間(掻き上げ室)内に
配置され、不図示のモータにより回転駆動される回転軸
12aと、回転軸12aの外周に取り付けられ、一体的
に回転するようになっている一対の掻き上げ板(第1の
板状部材)12bと、回転する掻き上げ板12bに対し
て当接して摺動するスクレイパ板(第2の板状部材)1
2dとから構成されている。尚、掻き上げ板12bは、
弾性体であるウレタンから形成され、スクレイパ板12
dは、弾性体であるPETから形成されている。
dと側壁12cとで形成される空間(掻き上げ室)内に
配置され、不図示のモータにより回転駆動される回転軸
12aと、回転軸12aの外周に取り付けられ、一体的
に回転するようになっている一対の掻き上げ板(第1の
板状部材)12bと、回転する掻き上げ板12bに対し
て当接して摺動するスクレイパ板(第2の板状部材)1
2dとから構成されている。尚、掻き上げ板12bは、
弾性体であるウレタンから形成され、スクレイパ板12
dは、弾性体であるPETから形成されている。
【0022】更に、搬送部13は、保持板13b上に配
置されたガイド部材13bと筐体11dとで形成される
空間(搬送室)内に配置された搬送スクリュー13aを
有している。尚、ベースとしてのガイド部材13bは、
搬送スクリューの形状に対応した内壁を有し、スクレイ
パ板12dの一端を取り付けている。
置されたガイド部材13bと筐体11dとで形成される
空間(搬送室)内に配置された搬送スクリュー13aを
有している。尚、ベースとしてのガイド部材13bは、
搬送スクリューの形状に対応した内壁を有し、スクレイ
パ板12dの一端を取り付けている。
【0023】本実施の形態にかかる複写機の動作時に
は、感光ドラム1が図1に示す方向に回転している状態
で、不図示のレジストローラから送られた紙Pは、ガイ
ド5a、5b、5cに案内されて、感光ドラム1の右側
外周面に接し、更に上方に移動するようになっている。
このとき、帯電装置2によって帯電された感光ドラム1
の外周面には、複写すべき画像に応じたトナーが吸着さ
れており、かかるトナーが紙Pに転写されることによっ
て、コピーが行われることとなる。
は、感光ドラム1が図1に示す方向に回転している状態
で、不図示のレジストローラから送られた紙Pは、ガイ
ド5a、5b、5cに案内されて、感光ドラム1の右側
外周面に接し、更に上方に移動するようになっている。
このとき、帯電装置2によって帯電された感光ドラム1
の外周面には、複写すべき画像に応じたトナーが吸着さ
れており、かかるトナーが紙Pに転写されることによっ
て、コピーが行われることとなる。
【0024】ところで、感光ドラム1の外周面に吸着さ
れたトナーは、完全には紙Pに転写されず、一部が感光
ドラム1上に残存することが多い。かかる残存トナーを
放置すると、次に複写すべき画像に影響を与える恐れが
あるため、感光ドラム1の外周面から除去する必要があ
る。一方、リサイクルの観点からは、かかる残存トナー
を廃却すべきではなく、トナー貯蔵所へと搬送して再利
用することが好ましい。
れたトナーは、完全には紙Pに転写されず、一部が感光
ドラム1上に残存することが多い。かかる残存トナーを
放置すると、次に複写すべき画像に影響を与える恐れが
あるため、感光ドラム1の外周面から除去する必要があ
る。一方、リサイクルの観点からは、かかる残存トナー
を廃却すべきではなく、トナー貯蔵所へと搬送して再利
用することが好ましい。
【0025】そこで、トナー回収装置10は、以下のよ
うに動作する。まず、スプリング11eの付勢力によ
り、所与の力を感光ドラム1の外周面に付与するブレー
ド11aは、傷を付けることなく外周面に付着したトナ
ーを掻き取るようになっている。
うに動作する。まず、スプリング11eの付勢力によ
り、所与の力を感光ドラム1の外周面に付与するブレー
ド11aは、傷を付けることなく外周面に付着したトナ
ーを掻き取るようになっている。
【0026】ブレード11aにより、感光ドラム1の外
周面から掻き取られたトナーは、まず、筐体11dと側
壁12cとで形成される掻き上げ室の下部に入る。掻き
上げ室の下部に入ったトナーは、回転軸12と共に反時
計回りに回転する掻き上げ板12bにすくい上げられ
て、掻き上げ室の上部へと搬送され、更にスクレイパ板
12dに受け渡されて、搬送室へと送出される。送出さ
れたトナーは、搬送スクリュー13aにより、不図示の
トナー貯蔵所へと搬送され、再利用されることとなる。
周面から掻き取られたトナーは、まず、筐体11dと側
壁12cとで形成される掻き上げ室の下部に入る。掻き
上げ室の下部に入ったトナーは、回転軸12と共に反時
計回りに回転する掻き上げ板12bにすくい上げられ
て、掻き上げ室の上部へと搬送され、更にスクレイパ板
12dに受け渡されて、搬送室へと送出される。送出さ
れたトナーは、搬送スクリュー13aにより、不図示の
トナー貯蔵所へと搬送され、再利用されることとなる。
【0027】更に、トナーの受け渡し時の動作につい
て、図面を参照して、より詳細に説明する。図2は、ト
ナー掻き上げ部12と搬送部13とを拡大して示す図で
ある。図2において、トナーをすくい上げたまま上方に
回転してきた掻き上げ板12bは、斜め右上方に延在す
るスクレイパ板12dの端部に当接し、その後トナーが
載った面をスクレイパ板12dの端部により擦られるた
め、掻き上げ板12b上のトナーは、その自重の作用に
も支援されて、スクレイパ板12dの上面へと移動する
こととなる。
て、図面を参照して、より詳細に説明する。図2は、ト
ナー掻き上げ部12と搬送部13とを拡大して示す図で
ある。図2において、トナーをすくい上げたまま上方に
回転してきた掻き上げ板12bは、斜め右上方に延在す
るスクレイパ板12dの端部に当接し、その後トナーが
載った面をスクレイパ板12dの端部により擦られるた
め、掻き上げ板12b上のトナーは、その自重の作用に
も支援されて、スクレイパ板12dの上面へと移動する
こととなる。
【0028】更に掻き上げ板12bが回転すると、掻き
上げ板12bは、スクレイパ板12dの端部に押圧力を
付与するが、両板12b、12dは、弾性体から形成さ
れており、しかも片持ちとなっているため、双方とも自
由端側が撓むことになる。かかる状態を図2に示してい
る。
上げ板12bは、スクレイパ板12dの端部に押圧力を
付与するが、両板12b、12dは、弾性体から形成さ
れており、しかも片持ちとなっているため、双方とも自
由端側が撓むことになる。かかる状態を図2に示してい
る。
【0029】このように、両板12b、12dを撓ませ
ることによって、一方の板(従来技術では掻き上げ板1
2b)だけ大きな曲げ角が生じるというようなことがな
くなり、掻き上げ板12bの耐久性が向上することとな
る。
ることによって、一方の板(従来技術では掻き上げ板1
2b)だけ大きな曲げ角が生じるというようなことがな
くなり、掻き上げ板12bの耐久性が向上することとな
る。
【0030】更に掻き上げ板12bが回転して、スクレ
イパ板12dから離脱する際にも、両板12b、12d
が弾性体から形成されているため、掻き上げ板12bが
スクレイパ板12dが離脱する際に生じる音が減少し、
より静かな複写機を提供することが可能となっている。
イパ板12dから離脱する際にも、両板12b、12d
が弾性体から形成されているため、掻き上げ板12bが
スクレイパ板12dが離脱する際に生じる音が減少し、
より静かな複写機を提供することが可能となっている。
【0031】加えて、本実施の形態においては、掻き上
げ板12bを比較的柔軟なウレタン製に、スクレイパ板
12dを比較的摩擦係数の低いPET製にしているた
め、両板12b、12dの密着性を高めることによっ
て、トナーの掻き取り性を維持しつつも、両板12b、
12dの摺動性を高めることができ、それにより円滑な
動作を確保できるようになっている。
げ板12bを比較的柔軟なウレタン製に、スクレイパ板
12dを比較的摩擦係数の低いPET製にしているた
め、両板12b、12dの密着性を高めることによっ
て、トナーの掻き取り性を維持しつつも、両板12b、
12dの摺動性を高めることができ、それにより円滑な
動作を確保できるようになっている。
【0032】また、掻き上げ板12bが回転することに
よって、図2に示すようにスクレイパ板12dが撓め
ば、スクレイパ板12dは、より搬送スクリュー13a
に接近することになるので、スクレイパ板12dに載っ
たトナーを、搬送スクリュー13aに近いところに送出
することができ、それによりトナーの搬送効率を向上さ
せることができる。
よって、図2に示すようにスクレイパ板12dが撓め
ば、スクレイパ板12dは、より搬送スクリュー13a
に接近することになるので、スクレイパ板12dに載っ
たトナーを、搬送スクリュー13aに近いところに送出
することができ、それによりトナーの搬送効率を向上さ
せることができる。
【0033】尚、本発明者らの研究結果によれば、回転
する掻き上げ板12bが、スクレイパ板12dより離脱
する位置と、スクレイパ板12dの付け根との間隔Δ
を、2〜3mmとすることにより、スクレイパ板12d
に生じる応力が低減し、より耐久性が向上することが判
明した。
する掻き上げ板12bが、スクレイパ板12dより離脱
する位置と、スクレイパ板12dの付け根との間隔Δ
を、2〜3mmとすることにより、スクレイパ板12d
に生じる応力が低減し、より耐久性が向上することが判
明した。
【0034】このようにして、トナー回収装置10によ
りトナーが除去された感光ドラム1の外周面には、次に
複写すべき画像に応じて、帯電装置2により新たな帯電
潜像が形成されることとなる。
りトナーが除去された感光ドラム1の外周面には、次に
複写すべき画像に応じて、帯電装置2により新たな帯電
潜像が形成されることとなる。
【0035】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。たとえば、本実施の形態によれば、弾
性体としてウレタンとPETとを例に挙げているが、撓
み性に優れた材料であれば様々なものを用いることがで
きる。また、本発明の紛状体回収装置は、複写装置のよ
うな画像形成装置に限らず、様々な装置に用いることが
できる。
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。たとえば、本実施の形態によれば、弾
性体としてウレタンとPETとを例に挙げているが、撓
み性に優れた材料であれば様々なものを用いることがで
きる。また、本発明の紛状体回収装置は、複写装置のよ
うな画像形成装置に限らず、様々な装置に用いることが
できる。
【0036】
【発明の効果】本発明の紛状体回収装置によれば、紛状
体をすくい上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部
材に対して摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻
き取る第2の板状部材とを有し、前記第1の板状部材と
前記第2の板状部材とは、弾性体から形成されているの
で、前記第2の板状部材が、前記第1の板状部材に対し
て摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る際
に、双方の板部材が撓むことになり、それにより一方の
板部材だけ大きな曲げ角が生じるというようなことがな
くなり、その耐久性が向上する。また、第1の板状部材
が第2の板状部材から離脱する際にも、弾性体から形成
されているため静音効果が得られ、それにより、かかる
紛状体回収装置を、コピーやプリンタなど、静音である
ことが望まれるオフィス等に設置される機械に用いるこ
とができる。
体をすくい上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部
材に対して摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻
き取る第2の板状部材とを有し、前記第1の板状部材と
前記第2の板状部材とは、弾性体から形成されているの
で、前記第2の板状部材が、前記第1の板状部材に対し
て摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き取る際
に、双方の板部材が撓むことになり、それにより一方の
板部材だけ大きな曲げ角が生じるというようなことがな
くなり、その耐久性が向上する。また、第1の板状部材
が第2の板状部材から離脱する際にも、弾性体から形成
されているため静音効果が得られ、それにより、かかる
紛状体回収装置を、コピーやプリンタなど、静音である
ことが望まれるオフィス等に設置される機械に用いるこ
とができる。
【0037】本発明の紛状体回収装置によれば、紛状体
をすくい上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部材
に対して摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き
取る第2の板状部材と、前記第2の板状部材を挟んで、
前記第1の板状部材と反対側に配置された搬送手段とを
有し、前記第2の板状部材は、移動する前記第1の板状
部材に押されることにより、前記第2の板状部材によっ
て掻き取られた紛状体を、前記搬送手段側へと送出する
ので、紛状体の搬送性が向上し、より効率的に紛状体を
回収することが可能となる。
をすくい上げる第1の板状部材と、前記第1の板状部材
に対して摺動し、前記第1の板状部材から紛状体を掻き
取る第2の板状部材と、前記第2の板状部材を挟んで、
前記第1の板状部材と反対側に配置された搬送手段とを
有し、前記第2の板状部材は、移動する前記第1の板状
部材に押されることにより、前記第2の板状部材によっ
て掻き取られた紛状体を、前記搬送手段側へと送出する
ので、紛状体の搬送性が向上し、より効率的に紛状体を
回収することが可能となる。
【図1】画像形成装置である複写機に設置された、本実
施の形態にかかるトナー回収装置を示す図である。
施の形態にかかるトナー回収装置を示す図である。
【図2】トナー掻き上げ部12と搬送部13とを拡大し
て示す図である。
て示す図である。
1 感光ドラム 2 帯電装置 10 トナー回収装置 11 トナー掻き取り部 12 トナー掻き上げ部 12b 掻き上げ板 12d スクレイパ板 13 搬送部
Claims (4)
- 【請求項1】 紛状体をすくい上げる第1の板状部材
と、 前記第1の板状部材に対して摺動し、前記第1の板状部
材から紛状体を掻き取る第2の板状部材とを有し、 前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とは、弾性体
から形成されていることを特徴とする紛状体回収装置。 - 【請求項2】 前記第1の板状部材と前記第2の板状部
材の少なくとも一方は、摩擦係数が低い材料から形成さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の紛状体回収
装置。 - 【請求項3】 前記第2の板状部材は、ベースに取り付
けられており、前記第1の板状部材は、回転軸に取り付
けられて回転移動するようになっており、前記第1の板
状部材の先端軌跡と、前記第2の板状部材が取り付けら
れた前記固定部材との間には、所定の間隔が設定されて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載の紛状体回
収装置。 - 【請求項4】 紛状体をすくい上げる第1の板状部材
と、前記第1の板状部材に対して摺動し、前記第1の板
状部材から紛状体を掻き取る第2の板状部材と、 前記第2の板状部材を挟んで、前記第1の板状部材と反
対側に配置された搬送手段とを有し、 前記第2の板状部材は、移動する前記第1の板状部材に
押されることにより、 前記第2の板状部材によって掻き取られた紛状体を、前
記搬送手段側へと送出することを特徴とする紛状体回収
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11122263A JP2000315039A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 紛状体回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11122263A JP2000315039A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 紛状体回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000315039A true JP2000315039A (ja) | 2000-11-14 |
Family
ID=14831637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11122263A Pending JP2000315039A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 紛状体回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000315039A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016027358A (ja) * | 2014-02-19 | 2016-02-18 | 株式会社リコー | クリーニング装置、画像形成装置 |
-
1999
- 1999-04-28 JP JP11122263A patent/JP2000315039A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016027358A (ja) * | 2014-02-19 | 2016-02-18 | 株式会社リコー | クリーニング装置、画像形成装置 |
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