JP2000309949A - 建設機械の制御装置 - Google Patents
建設機械の制御装置Info
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- JP2000309949A JP2000309949A JP11118235A JP11823599A JP2000309949A JP 2000309949 A JP2000309949 A JP 2000309949A JP 11118235 A JP11118235 A JP 11118235A JP 11823599 A JP11823599 A JP 11823599A JP 2000309949 A JP2000309949 A JP 2000309949A
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- bucket
- hydraulic
- pump
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- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 建設機械の制御装置に関し、ブームダウン操
作のみが行なわれる場合にポンプ吐出圧が余計に上昇し
ないようにポンプ流量制御を行なうようにして、エンジ
ン出力のロスを抑制し、ひいては燃費の悪化を防止でき
るようにする。 【解決手段】 油圧ポンプ51, 52と、オペレータに
より操作される操作部材54と、油圧ポンプ51, 52
からの吐出流量を制御する制御手段1とを備え、制御手
段1が、操作部材54の操作に基づいてブーム操作が行
なわれたかを判定するブーム操作判定手段2と、操作部
材54の操作に基づいてバケット操作が行なわれたかを
判定するバケット操作判定手段3と、ブーム操作判定手
段2及びバケット操作判定手段3の判定結果に基づいて
油圧ポンプ51, 52の傾転角制御を行なうポンプ傾転
角制御手段4とを備える。
作のみが行なわれる場合にポンプ吐出圧が余計に上昇し
ないようにポンプ流量制御を行なうようにして、エンジ
ン出力のロスを抑制し、ひいては燃費の悪化を防止でき
るようにする。 【解決手段】 油圧ポンプ51, 52と、オペレータに
より操作される操作部材54と、油圧ポンプ51, 52
からの吐出流量を制御する制御手段1とを備え、制御手
段1が、操作部材54の操作に基づいてブーム操作が行
なわれたかを判定するブーム操作判定手段2と、操作部
材54の操作に基づいてバケット操作が行なわれたかを
判定するバケット操作判定手段3と、ブーム操作判定手
段2及びバケット操作判定手段3の判定結果に基づいて
油圧ポンプ51, 52の傾転角制御を行なうポンプ傾転
角制御手段4とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械に備えら
れる油圧ポンプの傾転角制御を行なうことによりポンプ
吐出流量を制御して、ブームシリンダやバケットシリン
ダ等の油圧アクチュエータの作動を制御する、建設機械
の制御装置に関する。
れる油圧ポンプの傾転角制御を行なうことによりポンプ
吐出流量を制御して、ブームシリンダやバケットシリン
ダ等の油圧アクチュエータの作動を制御する、建設機械
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
図8に示すように、上部旋回体102と下部走行体10
0と作業装置118とからなっている。下部走行体10
0は、互いに独立して駆動しうる右トラック100R及
び左トラック100Lをそなえており、一方、上部旋回
体102は、下部走行体100に対して水平面内で旋回
可能に設けられている。
図8に示すように、上部旋回体102と下部走行体10
0と作業装置118とからなっている。下部走行体10
0は、互いに独立して駆動しうる右トラック100R及
び左トラック100Lをそなえており、一方、上部旋回
体102は、下部走行体100に対して水平面内で旋回
可能に設けられている。
【0003】また、作業装置118は、主にブーム10
3,スティック104,バケット108等からなってお
り、ブーム103は、上部旋回体102に対して回動可
能に枢着されている。また、ブーム103の先端には、
同じく鉛直面内に回動可能にスティック104が接続さ
れている。また、上部旋回体102とブーム103との
間には、ブーム103を駆動するためのブーム駆動用油
圧シリンダ(ブームシリンダ,油圧アクチュエータ)1
05が設けられるとともに、ブーム103とスティック
104との間には、スティック104を駆動するための
スティック駆動用油圧シリンダ(スティックシリンダ,
油圧アクチュエータ)106が設けられている。また、
スティック104とバケット108との間には、バケッ
ト108を駆動するためのバケット駆動用油圧シリンダ
(バケットシリンダ,油圧アクチュエータ)107が設
けられている。
3,スティック104,バケット108等からなってお
り、ブーム103は、上部旋回体102に対して回動可
能に枢着されている。また、ブーム103の先端には、
同じく鉛直面内に回動可能にスティック104が接続さ
れている。また、上部旋回体102とブーム103との
間には、ブーム103を駆動するためのブーム駆動用油
圧シリンダ(ブームシリンダ,油圧アクチュエータ)1
05が設けられるとともに、ブーム103とスティック
104との間には、スティック104を駆動するための
スティック駆動用油圧シリンダ(スティックシリンダ,
油圧アクチュエータ)106が設けられている。また、
スティック104とバケット108との間には、バケッ
ト108を駆動するためのバケット駆動用油圧シリンダ
(バケットシリンダ,油圧アクチュエータ)107が設
けられている。
【0004】また、上述の各シリンダ105〜107に
は、エンジン(主に、ディーゼルエンジン)により駆動
される油圧ポンプ、ブーム用制御弁,スティック用制御
弁,バケット用制御弁等の複数の制御弁を備える油圧回
路(図示せず)が接続されており、油圧ポンプから各制
御弁を介して所定の油圧の作動油が供給され、このよう
にして供給された作動油圧に応じて駆動されるようにな
っている。
は、エンジン(主に、ディーゼルエンジン)により駆動
される油圧ポンプ、ブーム用制御弁,スティック用制御
弁,バケット用制御弁等の複数の制御弁を備える油圧回
路(図示せず)が接続されており、油圧ポンプから各制
御弁を介して所定の油圧の作動油が供給され、このよう
にして供給された作動油圧に応じて駆動されるようにな
っている。
【0005】このような構成により、ブーム103は図
中矢印a方向及び矢印b方向に、スティック104は図
中矢印c方向及び矢印d方向に、バケット108は図中
矢印e方向及び矢印f方向に回動可能に構成されてい
る。なお、ブーム103の図中矢印b方向への回動をブ
ームダウンといい、スティック104の図中矢印d方向
への回動をスティックインという。また、バケット10
8の図中矢印e方向への回動をバケットオープンとい
う。
中矢印a方向及び矢印b方向に、スティック104は図
中矢印c方向及び矢印d方向に、バケット108は図中
矢印e方向及び矢印f方向に回動可能に構成されてい
る。なお、ブーム103の図中矢印b方向への回動をブ
ームダウンといい、スティック104の図中矢印d方向
への回動をスティックインという。また、バケット10
8の図中矢印e方向への回動をバケットオープンとい
う。
【0006】また、運転操作室101には、油圧ショベ
ルの作動(走行,旋回,ブーム回動,スティック回動及
びバケット回動)を制御するための操作部材として、左
レバー,右レバー,左ペダル及び右ペダル等がそなえら
れている。そして、例えばオペレータがこれらのレバー
やペダル等の操作部材を操作することにより、油圧回路
の各制御弁が制御されて、各シリンダ105〜107が
駆動され、これにより、ブーム103,スティック10
4及びバケット108等を回動させうるようになってい
る。
ルの作動(走行,旋回,ブーム回動,スティック回動及
びバケット回動)を制御するための操作部材として、左
レバー,右レバー,左ペダル及び右ペダル等がそなえら
れている。そして、例えばオペレータがこれらのレバー
やペダル等の操作部材を操作することにより、油圧回路
の各制御弁が制御されて、各シリンダ105〜107が
駆動され、これにより、ブーム103,スティック10
4及びバケット108等を回動させうるようになってい
る。
【0007】また、各制御弁を制御するために、パイロ
ット油圧回路が設けられている。これにより、ブーム1
03やスティック104を作動させるには、運転操作室
101内のブーム操作部材やスティック操作部材を操作
して、パイロット油圧が、パイロット油路を通じて、ブ
ーム用制御弁やスティック用制御弁に作用させて、ブー
ム用制御弁やスティック用制御弁を所要の位置に駆動さ
せる。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ105や
スティック駆動用油圧シリンダ106への作動油が給排
調整され、これらのシリンダ105,106が所要の長
さに伸縮駆動されることになる。
ット油圧回路が設けられている。これにより、ブーム1
03やスティック104を作動させるには、運転操作室
101内のブーム操作部材やスティック操作部材を操作
して、パイロット油圧が、パイロット油路を通じて、ブ
ーム用制御弁やスティック用制御弁に作用させて、ブー
ム用制御弁やスティック用制御弁を所要の位置に駆動さ
せる。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ105や
スティック駆動用油圧シリンダ106への作動油が給排
調整され、これらのシリンダ105,106が所要の長
さに伸縮駆動されることになる。
【0008】上述のように、油圧ショベルでは、各シリ
ンダ105〜107を伸縮駆動させ、ブーム103,ス
ティック104, バケット108等の作業装置118を
駆動させることで、掘削作業等の各種作業を行なうよう
になっている。ところで、このような各種作業における
一動作として、例えば図8中矢印b方向へのブームダウ
ン操作が行なわれる場合があり、この場合、ブーム10
3は、以下のようにして駆動される。
ンダ105〜107を伸縮駆動させ、ブーム103,ス
ティック104, バケット108等の作業装置118を
駆動させることで、掘削作業等の各種作業を行なうよう
になっている。ところで、このような各種作業における
一動作として、例えば図8中矢印b方向へのブームダウ
ン操作が行なわれる場合があり、この場合、ブーム10
3は、以下のようにして駆動される。
【0009】つまり、ブームダウン操作が行なわれ、ブ
ーム103を下降させるには、ブーム駆動用油圧シリン
ダ105を収縮させればよい。この場合には、パイロッ
ト油路を通じてパイロット油圧をブーム用制御弁に作用
させる。これにより、ブーム用制御弁のスプール位置が
ブーム下げ位置となって、油圧ポンプからの作動油が油
路を通じてブーム駆動用油圧シリンダ105の一室へ供
給される。この一方で、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5の他室内の作動油が、油路を通じてタンクへ排出され
る。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ105が収
縮しながら、ブーム103を図8中、矢印bで示すよう
に下側へ回動させる。
ーム103を下降させるには、ブーム駆動用油圧シリン
ダ105を収縮させればよい。この場合には、パイロッ
ト油路を通じてパイロット油圧をブーム用制御弁に作用
させる。これにより、ブーム用制御弁のスプール位置が
ブーム下げ位置となって、油圧ポンプからの作動油が油
路を通じてブーム駆動用油圧シリンダ105の一室へ供
給される。この一方で、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5の他室内の作動油が、油路を通じてタンクへ排出され
る。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ105が収
縮しながら、ブーム103を図8中、矢印bで示すよう
に下側へ回動させる。
【0010】また、このようなブームダウン操作を行な
ってブームを下げながら、同時に、例えば図8中矢印e
方向へのバケットオープン操作を行なってバケットを開
く動作が行なわれる場合もある。ここで、バケット10
8は、以下のようにして駆動される。つまり、バケット
オープン操作が行なわれ、バケット108を開くには、
バケット駆動用油圧シリンダ107を収縮させれば良
い。この場合には、パイロット油路を通じてパイロット
油圧をバケット用制御弁に作用させる。これにより、バ
ケット用制御弁のスプール位置がバケット開位置となっ
て、油圧ポンプからの作動油が油路を通じてバケット駆
動用油圧シリンダ107の一室へ供給される。この一方
で、バケット駆動用油圧シリンダ107の他室内の作動
油が、油路を通じてタンクへ排出される。これにより、
バケット駆動用油圧シリンダ107が収縮しながら、バ
ケット108を図8中、矢印eで示すように開方向へ回
動させる。
ってブームを下げながら、同時に、例えば図8中矢印e
方向へのバケットオープン操作を行なってバケットを開
く動作が行なわれる場合もある。ここで、バケット10
8は、以下のようにして駆動される。つまり、バケット
オープン操作が行なわれ、バケット108を開くには、
バケット駆動用油圧シリンダ107を収縮させれば良
い。この場合には、パイロット油路を通じてパイロット
油圧をバケット用制御弁に作用させる。これにより、バ
ケット用制御弁のスプール位置がバケット開位置となっ
て、油圧ポンプからの作動油が油路を通じてバケット駆
動用油圧シリンダ107の一室へ供給される。この一方
で、バケット駆動用油圧シリンダ107の他室内の作動
油が、油路を通じてタンクへ排出される。これにより、
バケット駆動用油圧シリンダ107が収縮しながら、バ
ケット108を図8中、矢印eで示すように開方向へ回
動させる。
【0011】ところで、このようにブームダウン操作と
同時にバケットオープン操作が行なわれる場合、従来の
建設機械では、油圧ポンプのポンプ吐出圧力が負荷圧力
よりも所定圧力(約150kgf/cm2 程度)高くな
るように油圧ポンプの傾転角制御を行なうようになって
いる。これは、油圧ポンプのポンプ吐出圧力を、少なく
とも所定圧力(約150kgf/cm2 程度)高くしな
ければ、ブーム操作と同時にバケット108を回動させ
ることができないからである。
同時にバケットオープン操作が行なわれる場合、従来の
建設機械では、油圧ポンプのポンプ吐出圧力が負荷圧力
よりも所定圧力(約150kgf/cm2 程度)高くな
るように油圧ポンプの傾転角制御を行なうようになって
いる。これは、油圧ポンプのポンプ吐出圧力を、少なく
とも所定圧力(約150kgf/cm2 程度)高くしな
ければ、ブーム操作と同時にバケット108を回動させ
ることができないからである。
【0012】また、ブームダウン操作のみが行なわれる
場合にも、ブームダウン操作と同時にバケットオープン
操作が行なわれる場合と同様に、油圧ポンプのポンプ吐
出圧力が負荷圧力よりも所定圧力(約150kgf/c
m2 程度)高くなるように油圧ポンプの傾転角制御が行
なわれる。
場合にも、ブームダウン操作と同時にバケットオープン
操作が行なわれる場合と同様に、油圧ポンプのポンプ吐
出圧力が負荷圧力よりも所定圧力(約150kgf/c
m2 程度)高くなるように油圧ポンプの傾転角制御が行
なわれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにブームダウン操作のみが行なわれた場合にも、ブー
ムダウン操作と同時にバケットオープン操作が行なわれ
る場合と同様に、油圧ポンプのポンプ吐出圧力が負荷圧
力よりも所定圧力(約150kgf/cm2 程度)高く
なるように油圧ポンプの傾転角制御が行なわれると、過
剰な流量の作動油を供給することになり、油圧ポンプか
らのポンプ吐出圧も過剰に高められることになる。
うにブームダウン操作のみが行なわれた場合にも、ブー
ムダウン操作と同時にバケットオープン操作が行なわれ
る場合と同様に、油圧ポンプのポンプ吐出圧力が負荷圧
力よりも所定圧力(約150kgf/cm2 程度)高く
なるように油圧ポンプの傾転角制御が行なわれると、過
剰な流量の作動油を供給することになり、油圧ポンプか
らのポンプ吐出圧も過剰に高められることになる。
【0014】このように、過剰なポンプ吐出圧になるよ
うに油圧ポンプのポンプ流量制御を行なうことになるた
め、その分だけ油圧ポンプを駆動するエンジン出力にロ
スが生じ、ひいては燃費の悪化につながることになる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ブ
ームダウン操作のみが行なわれる場合にポンプ吐出圧力
が過剰に上昇しないようにポンプ流量制御を行なうよう
にして、エンジン出力のロスを抑制し、ひいては燃費の
悪化を防止できるようにした、建設機械の制御装置を提
供することを目的とする。
うに油圧ポンプのポンプ流量制御を行なうことになるた
め、その分だけ油圧ポンプを駆動するエンジン出力にロ
スが生じ、ひいては燃費の悪化につながることになる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ブ
ームダウン操作のみが行なわれる場合にポンプ吐出圧力
が過剰に上昇しないようにポンプ流量制御を行なうよう
にして、エンジン出力のロスを抑制し、ひいては燃費の
悪化を防止できるようにした、建設機械の制御装置を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の制御装置は、タンク内の作動油を
吐出する油圧ポンプと、オペレータにより操作される複
数の操作部材と、該油圧ポンプからの吐出流量を制御す
る制御手段とを備え、該制御手段が、上記の複数の操作
部材のうちのブーム用操作部材の操作に基づいてブーム
操作が行なわれたかを判定するブーム操作判定手段と、
上記の複数の操作部材のうちのバケット用操作部材の操
作に基づいてバケット操作が行なわれたかを判定するバ
ケット操作判定手段と、該ブーム操作判定手段及び該バ
ケット操作判定手段の判定結果に基づいて該油圧ポンプ
の傾転角制御を行なうポンプ傾転角制御手段とを備える
ことを特徴としている。
の本発明の建設機械の制御装置は、タンク内の作動油を
吐出する油圧ポンプと、オペレータにより操作される複
数の操作部材と、該油圧ポンプからの吐出流量を制御す
る制御手段とを備え、該制御手段が、上記の複数の操作
部材のうちのブーム用操作部材の操作に基づいてブーム
操作が行なわれたかを判定するブーム操作判定手段と、
上記の複数の操作部材のうちのバケット用操作部材の操
作に基づいてバケット操作が行なわれたかを判定するバ
ケット操作判定手段と、該ブーム操作判定手段及び該バ
ケット操作判定手段の判定結果に基づいて該油圧ポンプ
の傾転角制御を行なうポンプ傾転角制御手段とを備える
ことを特徴としている。
【0016】請求項2記載の本発明の建設機械の制御装
置は、請求項1記載の構成において、上記の複数の操作
部材が、操作量に応じて電気信号を出力するように構成
され、該制御手段が、上記の複数の操作部材からの電気
信号に基づいて該油圧ポンプの傾転角制御を行なうこと
を特徴としている。請求項3記載の本発明の建設機械の
制御装置は、請求項2記載の構成において、該ブーム操
作判定手段が、ブームダウン操作が行なわれたかを判定
するものとして構成されるとともに、該バケット操作判
定手段が、バケットオープン操作が行なわれたかを判定
するものとして構成され、該ポンプ傾転角制御手段が、
該ブーム操作判定手段及び該バケット操作判定手段によ
ってブームダウン操作のみが行なわれたと判定された場
合に該ブーム用操作部材,該スティック用操作部材及び
該バケット用操作部材からの電気信号に応じて該油圧ポ
ンプの傾転角制御を行なうことを特徴としている。
置は、請求項1記載の構成において、上記の複数の操作
部材が、操作量に応じて電気信号を出力するように構成
され、該制御手段が、上記の複数の操作部材からの電気
信号に基づいて該油圧ポンプの傾転角制御を行なうこと
を特徴としている。請求項3記載の本発明の建設機械の
制御装置は、請求項2記載の構成において、該ブーム操
作判定手段が、ブームダウン操作が行なわれたかを判定
するものとして構成されるとともに、該バケット操作判
定手段が、バケットオープン操作が行なわれたかを判定
するものとして構成され、該ポンプ傾転角制御手段が、
該ブーム操作判定手段及び該バケット操作判定手段によ
ってブームダウン操作のみが行なわれたと判定された場
合に該ブーム用操作部材,該スティック用操作部材及び
該バケット用操作部材からの電気信号に応じて該油圧ポ
ンプの傾転角制御を行なうことを特徴としている。
【0017】請求項4記載の本発明の建設機械の制御装
置は、請求項1記載の構成において、該ブーム操作判定
手段が、ブームダウン操作が行なわれたかを判定するも
のとして構成されるとともに、該バケット操作判定手段
が、バケットオープン操作が行なわれたかを判定するも
のとして構成され、該ポンプ傾転角制御手段が、該ブー
ム操作判定手段及び該バケット操作判定手段によってブ
ームダウン操作のみが行なわれたと判定された場合の該
油圧ポンプからの吐出流量を、該ブーム操作判定手段及
び該バケット操作判定手段によってブームダウン操作と
バケットオープン操作とが同時に行なわれたと判定され
た場合の該油圧ポンプからの吐出流量よりも減らすよう
に該油圧ポンプの傾転角制御を行なうことを特徴として
いる。
置は、請求項1記載の構成において、該ブーム操作判定
手段が、ブームダウン操作が行なわれたかを判定するも
のとして構成されるとともに、該バケット操作判定手段
が、バケットオープン操作が行なわれたかを判定するも
のとして構成され、該ポンプ傾転角制御手段が、該ブー
ム操作判定手段及び該バケット操作判定手段によってブ
ームダウン操作のみが行なわれたと判定された場合の該
油圧ポンプからの吐出流量を、該ブーム操作判定手段及
び該バケット操作判定手段によってブームダウン操作と
バケットオープン操作とが同時に行なわれたと判定され
た場合の該油圧ポンプからの吐出流量よりも減らすよう
に該油圧ポンプの傾転角制御を行なうことを特徴として
いる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、本実施形態にかかる建
設機械について説明する。本建設機械は、従来技術(図
8参照)で既に説明したように、油圧ショベル等の建設
機械(作業機械)であって、上部旋回体102と下部走
行体100と作業装置118とからなっている。
の形態について説明する。まず、本実施形態にかかる建
設機械について説明する。本建設機械は、従来技術(図
8参照)で既に説明したように、油圧ショベル等の建設
機械(作業機械)であって、上部旋回体102と下部走
行体100と作業装置118とからなっている。
【0019】下部走行体100は、互いに独立して駆動
しうる右トラック100R及び左トラック100Lをそ
なえており、一方、上部旋回体102は、下部走行体1
00に対して水平面内で旋回可能に設けられている。ま
た、作業装置118は、主にブーム103,スティック
104,バケット108等からなっており、ブーム10
3は、上部旋回体102に対して回動可能に枢着されて
いる。また、ブーム103の先端には、同じく鉛直面内
に回動可能にスティック104が接続されている。
しうる右トラック100R及び左トラック100Lをそ
なえており、一方、上部旋回体102は、下部走行体1
00に対して水平面内で旋回可能に設けられている。ま
た、作業装置118は、主にブーム103,スティック
104,バケット108等からなっており、ブーム10
3は、上部旋回体102に対して回動可能に枢着されて
いる。また、ブーム103の先端には、同じく鉛直面内
に回動可能にスティック104が接続されている。
【0020】また、上部旋回体102とブーム103と
の間には、ブーム103を駆動するためのブーム駆動用
油圧シリンダ(ブームシリンダ,油圧アクチュエータ)
105が設けられるとともに、ブーム103とスティッ
ク104との間には、スティック104を駆動するため
のスティック駆動用油圧シリンダ(スティックシリン
ダ,油圧アクチュエータ)106が設けられている。ま
た、スティック104とバケット108との間には、バ
ケット108を駆動するためのバケット駆動用油圧シリ
ンダ(バケットシリンダ,油圧アクチュエータ)107
が設けられている。
の間には、ブーム103を駆動するためのブーム駆動用
油圧シリンダ(ブームシリンダ,油圧アクチュエータ)
105が設けられるとともに、ブーム103とスティッ
ク104との間には、スティック104を駆動するため
のスティック駆動用油圧シリンダ(スティックシリン
ダ,油圧アクチュエータ)106が設けられている。ま
た、スティック104とバケット108との間には、バ
ケット108を駆動するためのバケット駆動用油圧シリ
ンダ(バケットシリンダ,油圧アクチュエータ)107
が設けられている。
【0021】そして、このような構成により、ブーム1
03は図中a方向及びb方向に、スティック104は図
中c方向及びd方向に、バケット108は図中e方向及
びf方向に回動可能に構成されている。ここで、図2は
このような油圧ショベルの油圧回路の要部を模式的に示
す図である。
03は図中a方向及びb方向に、スティック104は図
中c方向及びd方向に、バケット108は図中e方向及
びf方向に回動可能に構成されている。ここで、図2は
このような油圧ショベルの油圧回路の要部を模式的に示
す図である。
【0022】図2に示すように、上述の左トラック10
0L及び右トラック100Rには、それぞれ独立した動
力源としての走行モータ109L,109Rが設けら
れ、また、上部旋回体102には、下部走行体100に
対して上部旋回体102を旋回駆動させるための旋回モ
ータ110が設けられている。これらの走行モータ10
9L,109Rや旋回モータ110は、油圧により作動
する油圧モータとして構成されており、後述するように
エンジン(主に、ディーゼルエンジン)50により駆動
される複数(ここでは2つ)の油圧ポンプ51,52か
らの作動油が油圧回路53を介して所定圧力とされて供
給され、このようにして供給される作動油圧に応じて各
油圧モータ109L,109R,110が駆動されるよ
うになっている。
0L及び右トラック100Rには、それぞれ独立した動
力源としての走行モータ109L,109Rが設けら
れ、また、上部旋回体102には、下部走行体100に
対して上部旋回体102を旋回駆動させるための旋回モ
ータ110が設けられている。これらの走行モータ10
9L,109Rや旋回モータ110は、油圧により作動
する油圧モータとして構成されており、後述するように
エンジン(主に、ディーゼルエンジン)50により駆動
される複数(ここでは2つ)の油圧ポンプ51,52か
らの作動油が油圧回路53を介して所定圧力とされて供
給され、このようにして供給される作動油圧に応じて各
油圧モータ109L,109R,110が駆動されるよ
うになっている。
【0023】ここで、油圧ポンプ51,52は、リザー
バタンク70内の作動油を所定油圧として吐出するもの
で、ここでは、斜板回転式ピストンポンプ(ピストン型
可変容量ポンプ,可変吐出量形ピストンポンプ)として
構成されている。これらの油圧ポンプ51,52は、油
圧ポンプ内に設けられたピストン(図示略)のストロー
ク量を変更することでポンプ吐出流量を調整しうるよう
になっている。
バタンク70内の作動油を所定油圧として吐出するもの
で、ここでは、斜板回転式ピストンポンプ(ピストン型
可変容量ポンプ,可変吐出量形ピストンポンプ)として
構成されている。これらの油圧ポンプ51,52は、油
圧ポンプ内に設けられたピストン(図示略)のストロー
ク量を変更することでポンプ吐出流量を調整しうるよう
になっている。
【0024】つまり、これらの油圧ポンプ51,52で
は、上記ピストンの一端が斜板(クリーププレート:図
示略)に当接するように構成されており、この斜板の傾
き(傾転角)を後述するコントローラ1からの作動信号
に基づいて変更することでピストンのストローク量を変
更してポンプ吐出流量を調整しうるようになっている。
は、上記ピストンの一端が斜板(クリーププレート:図
示略)に当接するように構成されており、この斜板の傾
き(傾転角)を後述するコントローラ1からの作動信号
に基づいて変更することでピストンのストローク量を変
更してポンプ吐出流量を調整しうるようになっている。
【0025】このようにコントローラ1からの作動信号
に基づいて斜板の傾きを変更しうるようになっており、
油圧回路を構成する油路内の作動油の圧力のほかに、オ
ペレータによる各操作部材54の操作量をも加味するこ
とができるため、従来のように油路内の作動油の圧力を
導いて斜板の傾きを変更するものに比べ、オペレータの
運転フィーリングを向上させることができることにな
る。
に基づいて斜板の傾きを変更しうるようになっており、
油圧回路を構成する油路内の作動油の圧力のほかに、オ
ペレータによる各操作部材54の操作量をも加味するこ
とができるため、従来のように油路内の作動油の圧力を
導いて斜板の傾きを変更するものに比べ、オペレータの
運転フィーリングを向上させることができることにな
る。
【0026】また、エンジン50は、オペレータがエン
ジン回転数設定ダイヤルを切り替えることでエンジン回
転数を設定できるようになっており、ここでは、最大エ
ンジン回転数(例えば約2000rpm)と最小エンジ
ン回転数(例えば約1000rpm)との間で複数段階
に切り換えられるようになっている。なお、エンジン回
転数はこのように段階的に切り換えるものに限られず、
滑らかに変更しうるものであっても良い。また、エンジ
ン50の全馬力はこれらの油圧ポンプ51,52及び後
述するパイロットポンプ83を駆動するために消費され
る。
ジン回転数設定ダイヤルを切り替えることでエンジン回
転数を設定できるようになっており、ここでは、最大エ
ンジン回転数(例えば約2000rpm)と最小エンジ
ン回転数(例えば約1000rpm)との間で複数段階
に切り換えられるようになっている。なお、エンジン回
転数はこのように段階的に切り換えるものに限られず、
滑らかに変更しうるものであっても良い。また、エンジ
ン50の全馬力はこれらの油圧ポンプ51,52及び後
述するパイロットポンプ83を駆動するために消費され
る。
【0027】また、各シリンダ105〜107について
も、これらの走行モータ109L,109Rや旋回モー
タ110と同様に、エンジン50により駆動される複数
(ここでは2つ)の油圧ポンプ51,52から供給され
る作動油の油圧により駆動されるようになっている。ま
た、運転操作室101には、油圧ショベルの作動(走
行,旋回,ブーム回動,スティック回動及びバケット回
動)を制御するために左レバー,右レバー,左ペダル及
び右ペダル等の複数の操作部材54が備えられている。
これらの操作部材54は電気式操作部材(例えば電気式
操作レバー)として構成され、その操作量に応じた電気
信号を後述するコントローラ(制御手段)1へ出力する
ようになっている。
も、これらの走行モータ109L,109Rや旋回モー
タ110と同様に、エンジン50により駆動される複数
(ここでは2つ)の油圧ポンプ51,52から供給され
る作動油の油圧により駆動されるようになっている。ま
た、運転操作室101には、油圧ショベルの作動(走
行,旋回,ブーム回動,スティック回動及びバケット回
動)を制御するために左レバー,右レバー,左ペダル及
び右ペダル等の複数の操作部材54が備えられている。
これらの操作部材54は電気式操作部材(例えば電気式
操作レバー)として構成され、その操作量に応じた電気
信号を後述するコントローラ(制御手段)1へ出力する
ようになっている。
【0028】そして、例えばオペレータがこれらの操作
部材54を操作することにより、油圧回路53に介装さ
れる各制御弁57〜60,62〜65が制御されて、各
シリンダ105〜107や油圧モータ109L,109
R,110が駆動される。これにより、上部旋回体10
2を旋回させたり、ブーム103,スティック104及
びバケット108等を回動させたり、油圧ショベルを走
行させることができるのである。
部材54を操作することにより、油圧回路53に介装さ
れる各制御弁57〜60,62〜65が制御されて、各
シリンダ105〜107や油圧モータ109L,109
R,110が駆動される。これにより、上部旋回体10
2を旋回させたり、ブーム103,スティック104及
びバケット108等を回動させたり、油圧ショベルを走
行させることができるのである。
【0029】なお、ブーム103を回動させる場合に操
作するものをブーム用操作部材54aといい、スティッ
ク104を回動させる場合に操作するものをスティック
用操作部材54bといい、バケット108を回動させる
場合に操作するものをバケット用操作部材54cとい
う。次に、これらの各シリンダ等を制御するための油圧
回路53について説明する。
作するものをブーム用操作部材54aといい、スティッ
ク104を回動させる場合に操作するものをスティック
用操作部材54bといい、バケット108を回動させる
場合に操作するものをバケット用操作部材54cとい
う。次に、これらの各シリンダ等を制御するための油圧
回路53について説明する。
【0030】油圧回路53は、図2に示すように、第1
回路部55と、第2回路部56とを備える。このうち、
第1回路部55は、第1油圧ポンプ51に接続される油
路61と、油路61に介装される右走行モータ用制御弁
57,バケット用制御弁58,第1ブーム用制御弁5
9,第2スティック用制御弁60等の制御弁とを備えて
構成される。
回路部55と、第2回路部56とを備える。このうち、
第1回路部55は、第1油圧ポンプ51に接続される油
路61と、油路61に介装される右走行モータ用制御弁
57,バケット用制御弁58,第1ブーム用制御弁5
9,第2スティック用制御弁60等の制御弁とを備えて
構成される。
【0031】そして、第1油圧ポンプ51からの作動油
が、油路61,右走行モータ用制御弁57を介して右走
行モータ109Rへ供給され、右走行モータ109Rを
駆動するようになっている。また、第1油圧ポンプ51
からの作動油は、油路61,バケット用制御弁58を介
してバケット駆動用油圧シリンダ107へ供給されると
ともに、油路61,第1ブーム用制御弁59を介してブ
ーム駆動用油圧シリンダ105へ供給され、さらに油路
61,第2スティック用制御弁60を介してスティック
駆動用油圧シリンダ106へ供給され、これにより、各
シリンダ105,106,107が駆動されるようにな
っている。
が、油路61,右走行モータ用制御弁57を介して右走
行モータ109Rへ供給され、右走行モータ109Rを
駆動するようになっている。また、第1油圧ポンプ51
からの作動油は、油路61,バケット用制御弁58を介
してバケット駆動用油圧シリンダ107へ供給されると
ともに、油路61,第1ブーム用制御弁59を介してブ
ーム駆動用油圧シリンダ105へ供給され、さらに油路
61,第2スティック用制御弁60を介してスティック
駆動用油圧シリンダ106へ供給され、これにより、各
シリンダ105,106,107が駆動されるようにな
っている。
【0032】また、第1回路部55の油路61の下流側
には絞り(リリーフ弁付き絞り)81が備えられてお
り、この絞り81を通じて第1油圧ポンプ51からの作
動油をリザーバタンク70へ戻すようになっている。第
2回路部56は、第2油圧ポンプ52に接続される油路
66と、油路66に介装される左走行モータ用制御弁6
2,旋回モータ用制御弁63,第1スティック用制御弁
64,第2ブーム用制御弁65等の制御弁と、絞り82
とを備えて構成される。
には絞り(リリーフ弁付き絞り)81が備えられてお
り、この絞り81を通じて第1油圧ポンプ51からの作
動油をリザーバタンク70へ戻すようになっている。第
2回路部56は、第2油圧ポンプ52に接続される油路
66と、油路66に介装される左走行モータ用制御弁6
2,旋回モータ用制御弁63,第1スティック用制御弁
64,第2ブーム用制御弁65等の制御弁と、絞り82
とを備えて構成される。
【0033】そして、第2油圧ポンプ52からの作動油
が、油路66,左走行モータ用制御弁62を介して左走
行モータ109Lへ供給され、これにより、左走行モー
タ109Lが駆動されるようになっている。また、第2
油圧ポンプ52からの作動油は、油路66,旋回モータ
用制御弁63を介して旋回モータ110へ供給され、こ
れにより、旋回モータ110が駆動されるようになって
いる。さらに、第2油圧ポンプ52からの作動油は、油
路66,第1スティック用制御弁64を介してスティッ
ク駆動用油圧シリンダ106へ供給されるとともに、油
路66,第2ブーム用制御弁65を介してブーム駆動用
油圧シリンダ105へ供給され、これにより、各シリン
ダ105,106が駆動されるようになっている。
が、油路66,左走行モータ用制御弁62を介して左走
行モータ109Lへ供給され、これにより、左走行モー
タ109Lが駆動されるようになっている。また、第2
油圧ポンプ52からの作動油は、油路66,旋回モータ
用制御弁63を介して旋回モータ110へ供給され、こ
れにより、旋回モータ110が駆動されるようになって
いる。さらに、第2油圧ポンプ52からの作動油は、油
路66,第1スティック用制御弁64を介してスティッ
ク駆動用油圧シリンダ106へ供給されるとともに、油
路66,第2ブーム用制御弁65を介してブーム駆動用
油圧シリンダ105へ供給され、これにより、各シリン
ダ105,106が駆動されるようになっている。
【0034】また、第2回路部56の油路66の下流側
には絞り(リリーフ弁付き絞り)82が備えられてお
り、この絞り82を通じて第2油圧ポンプ52からの作
動油をリザーバタンク70へ戻すようになっている。な
お、各制御弁57〜60,62〜65は、図示しないコ
ントロールユニット内に収納されている。
には絞り(リリーフ弁付き絞り)82が備えられてお
り、この絞り82を通じて第2油圧ポンプ52からの作
動油をリザーバタンク70へ戻すようになっている。な
お、各制御弁57〜60,62〜65は、図示しないコ
ントロールユニット内に収納されている。
【0035】このように、本実施形態では、建設機械の
作業において重要なスティック104に他の作業機11
8との同時操作時においても十分な作動油が供給される
ように、第2回路部56の第2油圧ポンプ52からの作
動油に加え、第1回路部55の第1油圧ポンプ51から
の作動油もスティック駆動用油圧シリンダ106へ供給
されるようになっている。
作業において重要なスティック104に他の作業機11
8との同時操作時においても十分な作動油が供給される
ように、第2回路部56の第2油圧ポンプ52からの作
動油に加え、第1回路部55の第1油圧ポンプ51から
の作動油もスティック駆動用油圧シリンダ106へ供給
されるようになっている。
【0036】このため、第2回路部56の油路66に第
1スティック用制御弁64が介装され、第1回路部55
の油路61に第2スティック用制御弁60が介装されて
いる。そして、第1スティック用制御弁64を比例制御
弁64a,64bにより制御するとともに、第2スティ
ック用制御弁60を比例制御弁60a,60bにより制
御することにより、スティック駆動用油圧シリンダ10
6への作動油の給排を行なえるようになっている。
1スティック用制御弁64が介装され、第1回路部55
の油路61に第2スティック用制御弁60が介装されて
いる。そして、第1スティック用制御弁64を比例制御
弁64a,64bにより制御するとともに、第2スティ
ック用制御弁60を比例制御弁60a,60bにより制
御することにより、スティック駆動用油圧シリンダ10
6への作動油の給排を行なえるようになっている。
【0037】同様に、他の作業機118との同時操作時
においてもブーム103に十分な作動油が供給されるよ
うに、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの作動
油に加え、第2回路部56の第2油圧ポンプ52からの
作動油もブーム駆動用油圧シリンダ105へ供給される
ようになっている。このため、第1回路部55の油路6
1に第1ブーム用制御弁59が介装され、第2回路部5
6の油路66に第2ブーム用制御弁65が介装されてい
る。そして、第1ブーム用制御弁59を比例制御弁59
a,59bにより制御するとともに、第2ブーム用制御
弁65を比例制御弁65a,65bにより制御すること
により、ブーム駆動用油圧シリンダ105への作動油の
給排を行なえるようになっている。
においてもブーム103に十分な作動油が供給されるよ
うに、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの作動
油に加え、第2回路部56の第2油圧ポンプ52からの
作動油もブーム駆動用油圧シリンダ105へ供給される
ようになっている。このため、第1回路部55の油路6
1に第1ブーム用制御弁59が介装され、第2回路部5
6の油路66に第2ブーム用制御弁65が介装されてい
る。そして、第1ブーム用制御弁59を比例制御弁59
a,59bにより制御するとともに、第2ブーム用制御
弁65を比例制御弁65a,65bにより制御すること
により、ブーム駆動用油圧シリンダ105への作動油の
給排を行なえるようになっている。
【0038】また、本実施形態では、スティック駆動用
油圧シリンダ106への作動油の給排を行なう油路6
7,68にはスティック用再生弁76が介装されてお
り、作動油排出側油路から作動油供給側油路へ所定量の
作動油を再生できるようになっている。同様に、ブーム
駆動用油圧シリンダ105への作動油の給排を行なう油
路78,79にもブーム用再生弁77が介装されてお
り、作動油排出側油路から作動油供給側油路へ所定量の
作動油を再生できるようになっている。
油圧シリンダ106への作動油の給排を行なう油路6
7,68にはスティック用再生弁76が介装されてお
り、作動油排出側油路から作動油供給側油路へ所定量の
作動油を再生できるようになっている。同様に、ブーム
駆動用油圧シリンダ105への作動油の給排を行なう油
路78,79にもブーム用再生弁77が介装されてお
り、作動油排出側油路から作動油供給側油路へ所定量の
作動油を再生できるようになっている。
【0039】ここで、各制御弁57〜60,62〜65
は、図3に示すように、スプール弁として構成され、い
ずれも複数(ここでは5つ)の絞りを備えて構成され
る。つまり、各制御弁57〜60,62〜65は、図3
に示すように、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ5
2とスティック駆動用油圧シリンダ106とを連通する
油路(作動油供給通路,P−C通路)61a,66aに
介装されるP−C絞り8と、スティック駆動用油圧シリ
ンダ106とリザーバタンク70とを連通する油路(作
動油排出通路,C−T通路)66b,69に介装される
C−T絞り9と、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ
52とリザーバタンク70とを連通する油路(バイパス
通路)61b,66cに介装されるバイパス通路絞り1
0とを備えて構成される。
は、図3に示すように、スプール弁として構成され、い
ずれも複数(ここでは5つ)の絞りを備えて構成され
る。つまり、各制御弁57〜60,62〜65は、図3
に示すように、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ5
2とスティック駆動用油圧シリンダ106とを連通する
油路(作動油供給通路,P−C通路)61a,66aに
介装されるP−C絞り8と、スティック駆動用油圧シリ
ンダ106とリザーバタンク70とを連通する油路(作
動油排出通路,C−T通路)66b,69に介装される
C−T絞り9と、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ
52とリザーバタンク70とを連通する油路(バイパス
通路)61b,66cに介装されるバイパス通路絞り1
0とを備えて構成される。
【0040】なお、図3ではスティック用制御弁60,
64はスティック下げ位置になっているが、スティック
用制御弁60,64を、図3中、上方向へ移動させて、
スティック用制御弁60,64のバイパス通路絞り10
をバイパス通路61b,66cに介装させることで、ス
ティック用制御弁60,64を中立位置とすることがで
き、また、スティック用制御弁60,64を、図3中、
最も上方向へ移動させて、スティック用制御弁60,6
4のP−C絞り8をP−C通路61a,66aに介装さ
せるとともに、スティック用制御弁60,64のC−T
絞り9をC−T通路66b,69に介装させることで、
スティック用制御弁60,64をスティック上げ位置に
することができる。
64はスティック下げ位置になっているが、スティック
用制御弁60,64を、図3中、上方向へ移動させて、
スティック用制御弁60,64のバイパス通路絞り10
をバイパス通路61b,66cに介装させることで、ス
ティック用制御弁60,64を中立位置とすることがで
き、また、スティック用制御弁60,64を、図3中、
最も上方向へ移動させて、スティック用制御弁60,6
4のP−C絞り8をP−C通路61a,66aに介装さ
せるとともに、スティック用制御弁60,64のC−T
絞り9をC−T通路66b,69に介装させることで、
スティック用制御弁60,64をスティック上げ位置に
することができる。
【0041】なお、絞り8,9,10の径の設定におい
ては、ブーム103やスティック104等の作業装置1
18の連動性を確保すべく、各操作部材がフル操作され
ている場合に全ての作業装置118が動くように考慮さ
れる。そして、P−C絞り8によって、第1油圧ポンプ
51,第2油圧ポンプ52とスティック駆動用油圧シリ
ンダ106とを連通する油路61a,66aの開口面積
(作動油供給通路の開口面積,P−C開口面積)が調整
される。
ては、ブーム103やスティック104等の作業装置1
18の連動性を確保すべく、各操作部材がフル操作され
ている場合に全ての作業装置118が動くように考慮さ
れる。そして、P−C絞り8によって、第1油圧ポンプ
51,第2油圧ポンプ52とスティック駆動用油圧シリ
ンダ106とを連通する油路61a,66aの開口面積
(作動油供給通路の開口面積,P−C開口面積)が調整
される。
【0042】C−T絞り9によって、スティック駆動用
油圧シリンダ106とリザーバタンク70とを連通する
油路66b,69の開口面積(作動油排出通路の開口面
積,C−T開口面積)が調整される。バイパス通路絞り
10によって、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ5
2とリザーバタンク70とを連通する油路61b,66
cの開口面積(バイパス通路の開口面積)が調整され
る。
油圧シリンダ106とリザーバタンク70とを連通する
油路66b,69の開口面積(作動油排出通路の開口面
積,C−T開口面積)が調整される。バイパス通路絞り
10によって、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ5
2とリザーバタンク70とを連通する油路61b,66
cの開口面積(バイパス通路の開口面積)が調整され
る。
【0043】ところで、本実施形態では、図2に示すよ
うに、各制御弁57〜60,62〜65を制御するため
に、パイロットポンプ83と、比例減圧弁57a〜60
a,57b〜60b,62a〜65a,62b〜65b
とを備えるパイロット油圧回路が設けられている。な
お、図2では、パイロット油圧回路に備えられるパイロ
ットポンプ83及び比例減圧弁57a〜60a,57b
〜60b,62a〜65a,62b〜65bのみを図示
し、パイロット油路を省略してパイロット油圧を符号P
で示している。
うに、各制御弁57〜60,62〜65を制御するため
に、パイロットポンプ83と、比例減圧弁57a〜60
a,57b〜60b,62a〜65a,62b〜65b
とを備えるパイロット油圧回路が設けられている。な
お、図2では、パイロット油圧回路に備えられるパイロ
ットポンプ83及び比例減圧弁57a〜60a,57b
〜60b,62a〜65a,62b〜65bのみを図示
し、パイロット油路を省略してパイロット油圧を符号P
で示している。
【0044】ここで、比例減圧弁57a〜60a,57
b〜60b,62a〜65a,62b〜65bは、電磁
弁であって、後述するコントローラ1からの作動信号に
より作動されるようになっている。これにより、パイロ
ットポンプ83からのパイロット油圧をコントローラ1
からの作動信号に基づいて所定圧として各制御弁57〜
60,62〜65に作用させるようになっている。
b〜60b,62a〜65a,62b〜65bは、電磁
弁であって、後述するコントローラ1からの作動信号に
より作動されるようになっている。これにより、パイロ
ットポンプ83からのパイロット油圧をコントローラ1
からの作動信号に基づいて所定圧として各制御弁57〜
60,62〜65に作用させるようになっている。
【0045】このような構成により、例えばブーム10
3を作動させるには、運転操作室101内の操作部材5
4を操作して、パイロットポンプ83からのパイロット
油圧Pを図示しないパイロット油路を通じて、ブーム用
制御弁59,65に作用させて、ブーム用制御弁59,
65を所要の位置に移動させる。これにより、ブーム駆
動用油圧シリンダ105の作動油が給排調整され、これ
らのシリンダ105が所要の長さに伸縮駆動され、これ
により、ブーム103が作動される。
3を作動させるには、運転操作室101内の操作部材5
4を操作して、パイロットポンプ83からのパイロット
油圧Pを図示しないパイロット油路を通じて、ブーム用
制御弁59,65に作用させて、ブーム用制御弁59,
65を所要の位置に移動させる。これにより、ブーム駆
動用油圧シリンダ105の作動油が給排調整され、これ
らのシリンダ105が所要の長さに伸縮駆動され、これ
により、ブーム103が作動される。
【0046】例えば、ブーム103を下側へ回動させる
(ブームダウン)には、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5を収縮させればよい。この場合には、パイロット油路
を通じてパイロット油圧を第1ブーム用制御弁59に作
用させる。これにより、第1ブーム用制御弁59のスプ
ール位置がブーム下側回動位置(ブームダウン位置)と
なって、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの作
動油が油路95,79を経て、ブーム駆動用油圧シリン
ダ105の一室へ供給され、ブーム駆動用油圧シリンダ
105の一室へ供給される。この一方で、ブーム駆動用
油圧シリンダ105の他室内の作動油が、油路78,6
9を経てリザーバタンク70へ排出される。これによ
り、ブーム駆動用油圧シリンダ105が収縮しながら、
ブーム103を図8中、矢印bで示すように下側へ回動
させる。
(ブームダウン)には、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5を収縮させればよい。この場合には、パイロット油路
を通じてパイロット油圧を第1ブーム用制御弁59に作
用させる。これにより、第1ブーム用制御弁59のスプ
ール位置がブーム下側回動位置(ブームダウン位置)と
なって、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの作
動油が油路95,79を経て、ブーム駆動用油圧シリン
ダ105の一室へ供給され、ブーム駆動用油圧シリンダ
105の一室へ供給される。この一方で、ブーム駆動用
油圧シリンダ105の他室内の作動油が、油路78,6
9を経てリザーバタンク70へ排出される。これによ
り、ブーム駆動用油圧シリンダ105が収縮しながら、
ブーム103を図8中、矢印bで示すように下側へ回動
させる。
【0047】逆に、ブーム103を上側へ回動させる
(ブームアップ)には、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5を伸長させればよい。この場合には、パイロット油路
を通じてパイロット油圧を第1ブーム用制御弁59,第
2ブーム用制御弁65に作用させる。これにより、第1
ブーム用制御弁59,第2ブーム用制御弁65のスプー
ル位置がブーム上側回動位置(ブームアップ位置)とな
って、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの作動
油が油路95,78を経て、ブーム駆動用油圧シリンダ
105の一室へ供給され、さらに、第2回路部56の第
2油圧ポンプ52からの作動油が油路66a,90,7
8を経て、ブーム駆動用油圧シリンダ105の他室へ供
給される。この一方で、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5の一室内の作動油が、油路79,91,66b又は、
油路79,69を経てリザーバタンク70へ排出され
る。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ105が収
縮しながら、ブーム103を図8中、矢印aで示すよう
に上側へ回動させる。
(ブームアップ)には、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5を伸長させればよい。この場合には、パイロット油路
を通じてパイロット油圧を第1ブーム用制御弁59,第
2ブーム用制御弁65に作用させる。これにより、第1
ブーム用制御弁59,第2ブーム用制御弁65のスプー
ル位置がブーム上側回動位置(ブームアップ位置)とな
って、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの作動
油が油路95,78を経て、ブーム駆動用油圧シリンダ
105の一室へ供給され、さらに、第2回路部56の第
2油圧ポンプ52からの作動油が油路66a,90,7
8を経て、ブーム駆動用油圧シリンダ105の他室へ供
給される。この一方で、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5の一室内の作動油が、油路79,91,66b又は、
油路79,69を経てリザーバタンク70へ排出され
る。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ105が収
縮しながら、ブーム103を図8中、矢印aで示すよう
に上側へ回動させる。
【0048】さらに、ブーム駆動用油圧シリンダ105
の現状態を保持するには、パイロット油圧を第1ブーム
用制御弁59,第2ブーム用制御弁65に適宜作用させ
て、第1ブーム用制御弁59,第2ブーム用制御弁65
の各スプールの位置を中立位置(油圧給排路遮断位置)
にすればよい。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ
105の各油室における作動油の給排が停止され、ブー
ム103が現位置に保持される。
の現状態を保持するには、パイロット油圧を第1ブーム
用制御弁59,第2ブーム用制御弁65に適宜作用させ
て、第1ブーム用制御弁59,第2ブーム用制御弁65
の各スプールの位置を中立位置(油圧給排路遮断位置)
にすればよい。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ
105の各油室における作動油の給排が停止され、ブー
ム103が現位置に保持される。
【0049】また、例えばバケット108を作動させる
には、運転操作室101内の操作部材54を操作して、
パイロットポンプ83からのパイロット油圧Pを図示し
ないパイロット油路を通じて、バケット用制御弁58に
作用させて、バケット用制御弁58を所要の位置に移動
させる。これにより、バケット駆動用油圧シリンダ10
7の作動油が給排調整され、これらのシリンダ107が
所要の長さに伸縮駆動され、これにより、バケット10
8が作動される。
には、運転操作室101内の操作部材54を操作して、
パイロットポンプ83からのパイロット油圧Pを図示し
ないパイロット油路を通じて、バケット用制御弁58に
作用させて、バケット用制御弁58を所要の位置に移動
させる。これにより、バケット駆動用油圧シリンダ10
7の作動油が給排調整され、これらのシリンダ107が
所要の長さに伸縮駆動され、これにより、バケット10
8が作動される。
【0050】例えば、バケット108を内側へ回動させ
る(バケットイン)には、バケット駆動用油圧シリンダ
107を伸長させればよい。この場合には、パイロット
油路を通じてパイロット油圧をバケット用制御弁58に
作用させる。これにより、バケット用制御弁58のスプ
ール位置がバケット内側回動位置(バケットイン位置)
となって、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの
作動油が油路61,92を経て、バケット駆動用油圧シ
リンダ107の一室へ供給される。この一方で、バケッ
ト駆動用油圧シリンダ107の他室内の作動油が、油路
93,69を経てリザーバタンク70へ排出される。こ
れにより、バケット駆動用油圧シリンダ107が収縮し
ながら、バケット108を図8中、矢印fで示すように
内側へ回動させる。
る(バケットイン)には、バケット駆動用油圧シリンダ
107を伸長させればよい。この場合には、パイロット
油路を通じてパイロット油圧をバケット用制御弁58に
作用させる。これにより、バケット用制御弁58のスプ
ール位置がバケット内側回動位置(バケットイン位置)
となって、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの
作動油が油路61,92を経て、バケット駆動用油圧シ
リンダ107の一室へ供給される。この一方で、バケッ
ト駆動用油圧シリンダ107の他室内の作動油が、油路
93,69を経てリザーバタンク70へ排出される。こ
れにより、バケット駆動用油圧シリンダ107が収縮し
ながら、バケット108を図8中、矢印fで示すように
内側へ回動させる。
【0051】逆に、バケット108を外側へ回動させる
(バケットオープン)には、バケット駆動用油圧シリン
ダ107を収縮させればよい。この場合には、パイロッ
ト油路を通じてパイロット油圧をバケット用制御弁58
に作用させる。これにより、バケット用制御弁58のス
プール位置がバケット外側回動位置(バケットオープン
位置)となって、第1回路部55の第1油圧ポンプ51
からの作動油が油路94,93を経て、バケット駆動用
油圧シリンダ107の他室へ供給される。この一方で、
バケット駆動用油圧シリンダ107の一室内の作動油
が、油路92,69を経てリザーバタンク70へ排出さ
れる。これにより、バケット駆動用油圧シリンダ107
が収縮しながら、バケット108を図8中、矢印eで示
すように外側へ回動させる。
(バケットオープン)には、バケット駆動用油圧シリン
ダ107を収縮させればよい。この場合には、パイロッ
ト油路を通じてパイロット油圧をバケット用制御弁58
に作用させる。これにより、バケット用制御弁58のス
プール位置がバケット外側回動位置(バケットオープン
位置)となって、第1回路部55の第1油圧ポンプ51
からの作動油が油路94,93を経て、バケット駆動用
油圧シリンダ107の他室へ供給される。この一方で、
バケット駆動用油圧シリンダ107の一室内の作動油
が、油路92,69を経てリザーバタンク70へ排出さ
れる。これにより、バケット駆動用油圧シリンダ107
が収縮しながら、バケット108を図8中、矢印eで示
すように外側へ回動させる。
【0052】さらに、バケット駆動用油圧シリンダ10
7の現状態を保持するには、パイロット油圧をバケット
用制御弁58に適宜作用させて、バケット用制御弁58
のスプールの位置を中立位置(油圧給排路遮断位置)に
すればよい。これにより、バケット駆動用油圧シリンダ
107の油室における作動油の給排が停止され、バケッ
ト108が現位置に保持される。
7の現状態を保持するには、パイロット油圧をバケット
用制御弁58に適宜作用させて、バケット用制御弁58
のスプールの位置を中立位置(油圧給排路遮断位置)に
すればよい。これにより、バケット駆動用油圧シリンダ
107の油室における作動油の給排が停止され、バケッ
ト108が現位置に保持される。
【0053】ところで、このように構成される建設機械
には、種々のセンサが取り付けられており、各センサか
らの検出信号は後述するコントローラ1へ送られるよう
になっている。例えば、油圧ポンプ51,52を駆動す
るエンジン50にはエンジン回転数センサ71が取り付
けられており、このエンジン回転数センサ71からの検
出信号は後述するコントローラ1へ送られるようになっ
ている。そして、コントローラ1は、実際のエンジン回
転数がオペレータによりエンジン回転数設定ダイヤルで
設定された目標エンジン回転数になるようにフィードバ
ック制御するようになっている。
には、種々のセンサが取り付けられており、各センサか
らの検出信号は後述するコントローラ1へ送られるよう
になっている。例えば、油圧ポンプ51,52を駆動す
るエンジン50にはエンジン回転数センサ71が取り付
けられており、このエンジン回転数センサ71からの検
出信号は後述するコントローラ1へ送られるようになっ
ている。そして、コントローラ1は、実際のエンジン回
転数がオペレータによりエンジン回転数設定ダイヤルで
設定された目標エンジン回転数になるようにフィードバ
ック制御するようになっている。
【0054】また、第1回路部55の第1油圧ポンプ5
1及び第2回路部56の第2油圧ポンプ52の吐出側に
は、ポンプ吐出圧を検出すべくそれぞれ圧力センサ(P
/S−P1)72,圧力センサ(P/S−P2)73が
備えられており、これらの圧力センサ72,73からの
検出信号は後述するコントローラ1へ送られるようにな
っている。
1及び第2回路部56の第2油圧ポンプ52の吐出側に
は、ポンプ吐出圧を検出すべくそれぞれ圧力センサ(P
/S−P1)72,圧力センサ(P/S−P2)73が
備えられており、これらの圧力センサ72,73からの
検出信号は後述するコントローラ1へ送られるようにな
っている。
【0055】また、第1回路部55の油路61の各制御
弁57〜60及び第2回路部56の油路66の各制御弁
62〜65の下流側には、それぞれ圧力センサ(P/S
−N1)74,圧力センサ(P/S−N2)75が備え
られており、これらの圧力センサ74,75からの検出
信号は後述するコントローラ1へ送られるようになって
いる。
弁57〜60及び第2回路部56の油路66の各制御弁
62〜65の下流側には、それぞれ圧力センサ(P/S
−N1)74,圧力センサ(P/S−N2)75が備え
られており、これらの圧力センサ74,75からの検出
信号は後述するコントローラ1へ送られるようになって
いる。
【0056】また、ブーム駆動用油圧シリンダ105へ
の作動油の給排を行なう油路には圧力センサ(P/S−
BMd)80が設けられており、この圧力センサ80に
よってブーム駆動用油圧シリンダ105のロッド側圧力
(負荷圧力)を検出できるようになっている。そして、
この圧力センサ80からの検出信号は後述するコントロ
ーラ1へ送られるようになっている。
の作動油の給排を行なう油路には圧力センサ(P/S−
BMd)80が設けられており、この圧力センサ80に
よってブーム駆動用油圧シリンダ105のロッド側圧力
(負荷圧力)を検出できるようになっている。そして、
この圧力センサ80からの検出信号は後述するコントロ
ーラ1へ送られるようになっている。
【0057】そして、本実施形態では、上述のように構
成される建設機械を制御すべく、コントローラ1が備え
られている。コントローラ1は、上述の各センサ71〜
75,80からの検出信号や操作部材54からの電気信
号に基づいて、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ5
2,各再生弁76,77,各制御弁57〜60,62〜
65へ作動信号を出力することにより、第1油圧ポンプ
51,第2油圧ポンプ52の傾転角制御,各制御弁57
〜60,62〜65の位置制御,各再生弁76,77の
位置制御等を行なうようになっている。
成される建設機械を制御すべく、コントローラ1が備え
られている。コントローラ1は、上述の各センサ71〜
75,80からの検出信号や操作部材54からの電気信
号に基づいて、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ5
2,各再生弁76,77,各制御弁57〜60,62〜
65へ作動信号を出力することにより、第1油圧ポンプ
51,第2油圧ポンプ52の傾転角制御,各制御弁57
〜60,62〜65の位置制御,各再生弁76,77の
位置制御等を行なうようになっている。
【0058】このうち、コントローラ1による第1油圧
ポンプ51,第2油圧ポンプ52の傾転角制御は、第1
回路部55のバイパス通路61bの下流側及び第2回路
部56のバイパス通路66cの下流側に設けられたそれ
ぞれの圧力センサ74,75からの検出信号に基づいて
ネガティブフローコントロールにより行なわれるように
なっている。なお、圧力センサ74,75により検出さ
れる圧力に基づいてネガティブフローコントロールが行
なわれるため、圧力センサ74,75により検出される
圧力をネガコン圧ともいう。
ポンプ51,第2油圧ポンプ52の傾転角制御は、第1
回路部55のバイパス通路61bの下流側及び第2回路
部56のバイパス通路66cの下流側に設けられたそれ
ぞれの圧力センサ74,75からの検出信号に基づいて
ネガティブフローコントロールにより行なわれるように
なっている。なお、圧力センサ74,75により検出さ
れる圧力に基づいてネガティブフローコントロールが行
なわれるため、圧力センサ74,75により検出される
圧力をネガコン圧ともいう。
【0059】ここで、ネガティブフローコントロール
(電子式ネガティブフローコントローシステム)とは、
バイパス通路61b,66cの下流側の圧力が上がった
らポンプ吐出流量を減らすようなネガティブな特性のポ
ンプ流量制御をいう。ここで、ネガティブフローコント
ロールは、操作部材54の操作量、即ちネガコン圧に応
じてポンプ吐出流量が制御される流量制御と、アクチュ
エータにかかる負荷圧力、即ちポンプ吐出圧力に応じて
ポンプ吐出流量が制御される馬力制御とに分けられる。
(電子式ネガティブフローコントローシステム)とは、
バイパス通路61b,66cの下流側の圧力が上がった
らポンプ吐出流量を減らすようなネガティブな特性のポ
ンプ流量制御をいう。ここで、ネガティブフローコント
ロールは、操作部材54の操作量、即ちネガコン圧に応
じてポンプ吐出流量が制御される流量制御と、アクチュ
エータにかかる負荷圧力、即ちポンプ吐出圧力に応じて
ポンプ吐出流量が制御される馬力制御とに分けられる。
【0060】このうち、流量制御は、許容馬力内でアク
チュエータ(各シリンダ)のスピードを制御しうるもの
である。つまり、ポンプ吐出流量を操作部材54の操作
量、即ちネガコン圧に応じて制御でき、これにより、ア
クチュエータのスピードを制御できるものである。とこ
ろで、操作部材54がフル操作され、ポンプ吐出流量が
最大となり、アクチュエータのスピードが最大となる場
合、ポンプ吐出流量(即ち、アクチュエータのスピー
ド)は、次式により決定される。
チュエータ(各シリンダ)のスピードを制御しうるもの
である。つまり、ポンプ吐出流量を操作部材54の操作
量、即ちネガコン圧に応じて制御でき、これにより、ア
クチュエータのスピードを制御できるものである。とこ
ろで、操作部材54がフル操作され、ポンプ吐出流量が
最大となり、アクチュエータのスピードが最大となる場
合、ポンプ吐出流量(即ち、アクチュエータのスピー
ド)は、次式により決定される。
【0061】 ポンプ吐出流量Q=許容馬力W/ポンプ吐出圧力P この状態で、アクチュエータにかかる負荷圧力が変動す
るとポンプ吐出圧力Pも変動し、上式より、ポンプ吐出
流量Qも変動することになるため、これにより、アクチ
ュエータのスピードも変動することになる。このよう
に、ポンプ吐出流量Qが、操作部材54の操作量に応じ
て制御されるのではなく、アクチュエータにかかる負荷
圧力、即ちポンプ吐出圧力Pに応じて制御され、ポンプ
吐出流量Qの大小は第1油圧ポンプ51,第2油圧ポン
プ52を駆動するエンジン50の許容馬力Wに依存する
ような状態における制御を馬力制御という。
るとポンプ吐出圧力Pも変動し、上式より、ポンプ吐出
流量Qも変動することになるため、これにより、アクチ
ュエータのスピードも変動することになる。このよう
に、ポンプ吐出流量Qが、操作部材54の操作量に応じ
て制御されるのではなく、アクチュエータにかかる負荷
圧力、即ちポンプ吐出圧力Pに応じて制御され、ポンプ
吐出流量Qの大小は第1油圧ポンプ51,第2油圧ポン
プ52を駆動するエンジン50の許容馬力Wに依存する
ような状態における制御を馬力制御という。
【0062】このような馬力制御が行なわれる場合に
は、オペレータが操作部材54をフル操作し、アクチュ
エータの最大スピードを要求しても、実際のアクチュエ
ータのスピードは負荷圧力の大きさによって決まること
になる。この場合、エンジン50の馬力は許容最大値と
なる。また、例えば複数のアクチュエータを同時操作す
るような場合、各々の操作部材54がフル操作されてい
ない状態であっても、それぞれのアクチュエータへ作動
油が供給されてネガコン圧が低下し、要求流量が許容馬
力によって決定される許容流量を超えているときは馬力
制御における許容流量になるようにポンプ傾転角制御が
行なわれる。
は、オペレータが操作部材54をフル操作し、アクチュ
エータの最大スピードを要求しても、実際のアクチュエ
ータのスピードは負荷圧力の大きさによって決まること
になる。この場合、エンジン50の馬力は許容最大値と
なる。また、例えば複数のアクチュエータを同時操作す
るような場合、各々の操作部材54がフル操作されてい
ない状態であっても、それぞれのアクチュエータへ作動
油が供給されてネガコン圧が低下し、要求流量が許容馬
力によって決定される許容流量を超えているときは馬力
制御における許容流量になるようにポンプ傾転角制御が
行なわれる。
【0063】ところで、操作部材54が中立位置の場
合、即ちオペレータが操作部材54を操作していない場
合は、作業機118は何ら仕事せず、アクチュエータを
駆動させる必要がないため、油圧ポンプ51,52から
のポンプ吐出流量は望ましくはゼロにしたい。このた
め、本実施形態では、各制御弁57〜60,62〜65
はオープンセンタ(スプール中立位置でバイパス通路6
1b,66cがオープンになるように配設すること)に
して、操作部材54が中立位置の場合は、油圧ポンプ5
1,52から供給される作動油はバイパス通路61b,
66cを通じてリザーバタンク70へ戻るようになって
いる。
合、即ちオペレータが操作部材54を操作していない場
合は、作業機118は何ら仕事せず、アクチュエータを
駆動させる必要がないため、油圧ポンプ51,52から
のポンプ吐出流量は望ましくはゼロにしたい。このた
め、本実施形態では、各制御弁57〜60,62〜65
はオープンセンタ(スプール中立位置でバイパス通路6
1b,66cがオープンになるように配設すること)に
して、操作部材54が中立位置の場合は、油圧ポンプ5
1,52から供給される作動油はバイパス通路61b,
66cを通じてリザーバタンク70へ戻るようになって
いる。
【0064】これにより、操作部材54が中立位置の場
合は、バイパス通路61b,66cの下流側に介装され
た絞り81,82の直上流側の圧力が大きくなり、ネガ
ティブフローコントロールによって、可変容量油圧ポン
プ51,52からのポンプ吐出流量が減少するように制
御されるようになっている。一方、操作部材54が操作
された場合には、その操作量に応じた量の作動油が各ア
クチュエータ(シリンダ等)へ供給され、残りの作動油
がバイパス通路61b,66cを通じてリザーバタンク
70へ戻るようになっている。
合は、バイパス通路61b,66cの下流側に介装され
た絞り81,82の直上流側の圧力が大きくなり、ネガ
ティブフローコントロールによって、可変容量油圧ポン
プ51,52からのポンプ吐出流量が減少するように制
御されるようになっている。一方、操作部材54が操作
された場合には、その操作量に応じた量の作動油が各ア
クチュエータ(シリンダ等)へ供給され、残りの作動油
がバイパス通路61b,66cを通じてリザーバタンク
70へ戻るようになっている。
【0065】また、バイパス通路61b,66cの下流
側には、上述したように絞り(オリフィス)81,82
が設けられている。そして、これらの絞り81,82の
直上流側のバイパス通路61b,66cに圧力センサ7
4,75が介装され、これらの圧力センサ74,75に
より検出される絞り81,82の直上流側の圧力に基づ
いて油圧ポンプ51,52の傾転角制御が行なわれるよ
うになっている。
側には、上述したように絞り(オリフィス)81,82
が設けられている。そして、これらの絞り81,82の
直上流側のバイパス通路61b,66cに圧力センサ7
4,75が介装され、これらの圧力センサ74,75に
より検出される絞り81,82の直上流側の圧力に基づ
いて油圧ポンプ51,52の傾転角制御が行なわれるよ
うになっている。
【0066】そして、オペレータが操作部材54を操作
すると、操作部材54の操作量に応じて制御弁57〜6
0,62〜65が移動してバイパス通路61b,66c
が絞られ、バイパス通路61b,66cを流れる作動油
の流量が減少するが、絞り81,82の径は一定である
ため、流量が減った分だけ絞り81,82の直上流側の
圧力、即ち圧力センサ74,75により検出される圧力
が低下し、この低下した圧力に応じてポンプ吐出流量が
多くなるように可変容量油圧ポンプ51,52の傾転角
制御が行なわれることになる。
すると、操作部材54の操作量に応じて制御弁57〜6
0,62〜65が移動してバイパス通路61b,66c
が絞られ、バイパス通路61b,66cを流れる作動油
の流量が減少するが、絞り81,82の径は一定である
ため、流量が減った分だけ絞り81,82の直上流側の
圧力、即ち圧力センサ74,75により検出される圧力
が低下し、この低下した圧力に応じてポンプ吐出流量が
多くなるように可変容量油圧ポンプ51,52の傾転角
制御が行なわれることになる。
【0067】これは、オペレータの要求、即ちオペレー
タによる操作部材54の操作量に応じてポンプ吐出流量
が多くなるように制御されることを意味し、これはオペ
レータが操作部材54を操作することで油圧ポンプ5
1,52からのポンプ吐出流量を制御してアクチュエー
タ(各シリンダ)のスピードを制御できることを意味す
る。
タによる操作部材54の操作量に応じてポンプ吐出流量
が多くなるように制御されることを意味し、これはオペ
レータが操作部材54を操作することで油圧ポンプ5
1,52からのポンプ吐出流量を制御してアクチュエー
タ(各シリンダ)のスピードを制御できることを意味す
る。
【0068】ここで、コントローラ1によるネガティブ
フローコントロールにおける基本的なポンプ傾転角制御
について説明する。つまり、コントローラ1は、圧力セ
ンサ74,75によって検出された作動油圧(ネガコン
圧)PN1,PN2を読み込んで、ネガコン圧PN と要求流
量QN とを関係づけた図4に示すようなマップから、読
み込まれたネガコン圧PN1,PN2に対応する要求流量Q
N1,QN2(具体的には要求流量QN1,QN2に相当するポ
ンプ傾転角VN1,VN2)を設定するようになっている。
なお、要求流量とは、ネガティブフローコントロールに
おいて要求される流量をいう。また、図4ではネガコン
圧PN1に対応する要求流量QN1(具体的には要求流量Q
N1,に相当するポンプ傾転角VN1)のみ示している。
フローコントロールにおける基本的なポンプ傾転角制御
について説明する。つまり、コントローラ1は、圧力セ
ンサ74,75によって検出された作動油圧(ネガコン
圧)PN1,PN2を読み込んで、ネガコン圧PN と要求流
量QN とを関係づけた図4に示すようなマップから、読
み込まれたネガコン圧PN1,PN2に対応する要求流量Q
N1,QN2(具体的には要求流量QN1,QN2に相当するポ
ンプ傾転角VN1,VN2)を設定するようになっている。
なお、要求流量とは、ネガティブフローコントロールに
おいて要求される流量をいう。また、図4ではネガコン
圧PN1に対応する要求流量QN1(具体的には要求流量Q
N1,に相当するポンプ傾転角VN1)のみ示している。
【0069】一方、コントローラ1は、圧力センサ7
2,73によって検出されたポンプ吐出圧PP1,PP2を
読み込んで、ポンプ吐出圧PP と許容流量QP とを関係
づけた図5に示すようなマップから、読み込まれたポン
プ吐出圧PP1,PP2に対応する許容流量QP1,QP2(具
体的には許容流量QP1,QP2に相当するポンプ傾転角V
P1,VP2)を設定するようになっている。なお、許容流
量とは第1油圧ポンプ51及び第2油圧ポンプ52を駆
動するエンジン50の許容馬力に応じたポンプ吐出流量
をいう。また、図5ではポンプ吐出圧PP1に対応する許
容流量QP1(具体的には許容流量QP1に相当するポンプ
傾転角VP1)のみ示している。
2,73によって検出されたポンプ吐出圧PP1,PP2を
読み込んで、ポンプ吐出圧PP と許容流量QP とを関係
づけた図5に示すようなマップから、読み込まれたポン
プ吐出圧PP1,PP2に対応する許容流量QP1,QP2(具
体的には許容流量QP1,QP2に相当するポンプ傾転角V
P1,VP2)を設定するようになっている。なお、許容流
量とは第1油圧ポンプ51及び第2油圧ポンプ52を駆
動するエンジン50の許容馬力に応じたポンプ吐出流量
をいう。また、図5ではポンプ吐出圧PP1に対応する許
容流量QP1(具体的には許容流量QP1に相当するポンプ
傾転角VP1)のみ示している。
【0070】そして、コントローラ1は、上述の要求流
量QN1,QN2と許容流量QP1,QP2とを比較し、小さい
方のポンプ流量(要求流量QN1,QN2又は許容流量
QP1,Q P2)になるようにポンプ傾転角(ポンプ傾転角
VN1,VN2又はポンプ傾転角VP1,VP2)を設定し、こ
れを傾転角制御信号として第1油圧ポンプ51及び第2
油圧ポンプ52へ出力するようになっている。
量QN1,QN2と許容流量QP1,QP2とを比較し、小さい
方のポンプ流量(要求流量QN1,QN2又は許容流量
QP1,Q P2)になるようにポンプ傾転角(ポンプ傾転角
VN1,VN2又はポンプ傾転角VP1,VP2)を設定し、こ
れを傾転角制御信号として第1油圧ポンプ51及び第2
油圧ポンプ52へ出力するようになっている。
【0071】次に、ネガティブフローコントロールにお
ける基本的なポンプ傾転角制御の動作について、図6の
フローチャートを参照しながら説明する。つまり、まず
ステップS10でネガコン圧PN1,PN2を読み込むとと
もに、ステップS20でポンプ吐出圧PP1,PP2を読み
込む。次に、ステップS30でステップS10で読み込
まれたネガコン圧PN1,PN2に対応する要求流量QN1,
QN2を図4のマップから算出するとともに、ステップ4
0でステップS20で読み込まれたポンプ吐出圧PP1,
PP2に対応する許容流量QP1,QP2を図5のマップから
算出する。
ける基本的なポンプ傾転角制御の動作について、図6の
フローチャートを参照しながら説明する。つまり、まず
ステップS10でネガコン圧PN1,PN2を読み込むとと
もに、ステップS20でポンプ吐出圧PP1,PP2を読み
込む。次に、ステップS30でステップS10で読み込
まれたネガコン圧PN1,PN2に対応する要求流量QN1,
QN2を図4のマップから算出するとともに、ステップ4
0でステップS20で読み込まれたポンプ吐出圧PP1,
PP2に対応する許容流量QP1,QP2を図5のマップから
算出する。
【0072】そして、ステップS50で要求流量QN1,
QN2が許容流量QP1,QP2よりも小さいか否かを判定
し、この判定の結果、要求流量QN1,QN2が許容流量Q
P1,Q P2よりも小さいと判定された場合は、ステップS
60に進み、要求流量QN1,Q N2をポンプ流量として設
定し、リターンする。これにより、第1油圧ポンプ51
及び第2油圧ポンプ52の傾転角が要求流量QN1,QN2
に応じた傾転角となるように設定される。
QN2が許容流量QP1,QP2よりも小さいか否かを判定
し、この判定の結果、要求流量QN1,QN2が許容流量Q
P1,Q P2よりも小さいと判定された場合は、ステップS
60に進み、要求流量QN1,Q N2をポンプ流量として設
定し、リターンする。これにより、第1油圧ポンプ51
及び第2油圧ポンプ52の傾転角が要求流量QN1,QN2
に応じた傾転角となるように設定される。
【0073】一方、要求流量QN1,QN2が許容流量
QP1,QP2以上であると判定された場合は、ステップS
70に進み、許容流量QP1,QP2をポンプ流量として設
定し、リターンする。これにより、第1油圧ポンプ51
及び第2油圧ポンプ52の傾転角が許容流量QP1,QP2
に応じた傾転角となるように設定される。本実施形態に
かかる建設機械の制御装置は、上述のように構成され、
コントローラ1による各種の制御が行なわれ、本実施形
態では、ブームダウン操作のみ行なわれた場合と、ブー
ムダウン操作とバケットオープン操作とが同時に行なわ
れた場合とで異なるポンプ流量制御が行なわれる。
QP1,QP2以上であると判定された場合は、ステップS
70に進み、許容流量QP1,QP2をポンプ流量として設
定し、リターンする。これにより、第1油圧ポンプ51
及び第2油圧ポンプ52の傾転角が許容流量QP1,QP2
に応じた傾転角となるように設定される。本実施形態に
かかる建設機械の制御装置は、上述のように構成され、
コントローラ1による各種の制御が行なわれ、本実施形
態では、ブームダウン操作のみ行なわれた場合と、ブー
ムダウン操作とバケットオープン操作とが同時に行なわ
れた場合とで異なるポンプ流量制御が行なわれる。
【0074】次に、本実施形態にかかる建設機械の制御
装置において特徴となるポンプ流量制御について説明す
る。ここで、図1は本実施形態にかかる建設機械の制御
装置によるポンプ流量制御を説明するための制御ブロッ
ク図である。本実施形態では、図1に示すように、コン
トローラ1は、ブームダウン判定手段(ブーム操作判定
手段)2と、バケットオープン判定手段(バケット操作
判定手段)3と、ポンプ傾転角制御手段4とを備えて構
成される。
装置において特徴となるポンプ流量制御について説明す
る。ここで、図1は本実施形態にかかる建設機械の制御
装置によるポンプ流量制御を説明するための制御ブロッ
ク図である。本実施形態では、図1に示すように、コン
トローラ1は、ブームダウン判定手段(ブーム操作判定
手段)2と、バケットオープン判定手段(バケット操作
判定手段)3と、ポンプ傾転角制御手段4とを備えて構
成される。
【0075】このうち、ブームダウン判定手段2は、操
作部材54からの電気信号に基づいてブームダウン操作
が行なわれたか否かを判定し、その判定結果をポンプ傾
転角制御手段4へ信号を出力するものである。バケット
オープン判定手段3は、操作部材54からの電気信号に
基づいてバケットオープン操作が行なわれたか否かを判
定し、その判定結果をポンプ傾転角制御手段4へ信号を
出力するものである。
作部材54からの電気信号に基づいてブームダウン操作
が行なわれたか否かを判定し、その判定結果をポンプ傾
転角制御手段4へ信号を出力するものである。バケット
オープン判定手段3は、操作部材54からの電気信号に
基づいてバケットオープン操作が行なわれたか否かを判
定し、その判定結果をポンプ傾転角制御手段4へ信号を
出力するものである。
【0076】ポンプ傾転角制御手段4は、ブームダウン
判定手段2及びバケットオープン判定手段3からの信号
に基づいて、ブームダウン操作のみが行なわれたと判定
した場合には、ブームダウン操作時の最適ポンプ流量に
なるように、ブーム用操作部材54aの操作量に相当す
る電気信号に基づいて油圧ポンプ51,52のポンプ傾
転角制御を行なうものである。
判定手段2及びバケットオープン判定手段3からの信号
に基づいて、ブームダウン操作のみが行なわれたと判定
した場合には、ブームダウン操作時の最適ポンプ流量に
なるように、ブーム用操作部材54aの操作量に相当す
る電気信号に基づいて油圧ポンプ51,52のポンプ傾
転角制御を行なうものである。
【0077】具体的には、本実施形態では、ポンプ傾転
角制御手段4は、以下のように油圧ポンプ51,52の
傾転角制御を行なう。このポンプ傾転角制御手段4で
は、基本的にはネガティブフローコントロールにより油
圧ポンプ51,52の傾転角制御を行なう。このネガテ
ィブフローコントロールでは、ブーム用操作部材54a
が操作されると、これらの操作部材54aの操作量に応
じて各制御弁59,65の移動量が制御され、ブーム駆
動用油圧シリンダ105へ作動油が供給されるため、こ
れらの各制御弁59,65の下流側の作動油の圧力(バ
イパス通路61b,66c内の作動油の圧力)は低下
し、この圧力が圧力センサ74,75により検出されて
ネガティブフローコントロールにおいて用いられ、ポン
プ吐出流量が増加するように油圧ポンプ51,52の傾
転角が制御される。
角制御手段4は、以下のように油圧ポンプ51,52の
傾転角制御を行なう。このポンプ傾転角制御手段4で
は、基本的にはネガティブフローコントロールにより油
圧ポンプ51,52の傾転角制御を行なう。このネガテ
ィブフローコントロールでは、ブーム用操作部材54a
が操作されると、これらの操作部材54aの操作量に応
じて各制御弁59,65の移動量が制御され、ブーム駆
動用油圧シリンダ105へ作動油が供給されるため、こ
れらの各制御弁59,65の下流側の作動油の圧力(バ
イパス通路61b,66c内の作動油の圧力)は低下
し、この圧力が圧力センサ74,75により検出されて
ネガティブフローコントロールにおいて用いられ、ポン
プ吐出流量が増加するように油圧ポンプ51,52の傾
転角が制御される。
【0078】このようなネガティブフローコントロール
では、ブームダウン操作のみが行なわれた場合であって
も、ブームダウン操作と同時にバケットオープン操作が
行なわれる場合と同様に、油圧ポンプ51,52のポン
プ吐出圧力が負荷圧力よりも所定圧力(約150kgf
/cm2 程度)高くなるように油圧ポンプ51,52の
傾転角制御が行なわれる。
では、ブームダウン操作のみが行なわれた場合であって
も、ブームダウン操作と同時にバケットオープン操作が
行なわれる場合と同様に、油圧ポンプ51,52のポン
プ吐出圧力が負荷圧力よりも所定圧力(約150kgf
/cm2 程度)高くなるように油圧ポンプ51,52の
傾転角制御が行なわれる。
【0079】このため、ブームダウン操作のみが行なわ
れた場合には、過剰なポンプ吐出流量となるように油圧
ポンプ51,52の傾転角制御が行なわれることにな
る。そこで、本実施形態では、ポンプ傾転角制御手段5
は、ブームダウン操作のみが行なわれたと判定した場合
に、ブーム用操作部材54aからの電気信号に基づい
て、ブーム用操作部材54aの操作量に応じてポンプ吐
出流量が減るように油圧ポンプ51,52のポンプ傾転
角制御を行なうようになっている。
れた場合には、過剰なポンプ吐出流量となるように油圧
ポンプ51,52の傾転角制御が行なわれることにな
る。そこで、本実施形態では、ポンプ傾転角制御手段5
は、ブームダウン操作のみが行なわれたと判定した場合
に、ブーム用操作部材54aからの電気信号に基づい
て、ブーム用操作部材54aの操作量に応じてポンプ吐
出流量が減るように油圧ポンプ51,52のポンプ傾転
角制御を行なうようになっている。
【0080】このようにして、油圧ポンプ51,52の
ポンプ傾転角制御が行なわれると、例えばブースト圧
(油圧ポンプ51,52のポンプ吐出圧力と負荷圧力と
の差圧)は所定圧力(約50〜60kgf/cm2 )と
なる。このため、ポンプ吐出圧力が負荷圧力よりも所定
圧力(約50〜60kgf/cm2 )高くなるようにブ
ーム用操作部材54a,スティック用操作部材54b及
びバケット用操作部材54cからの電気信号に基づいて
ポンプ傾転角制御を行なっても良い。
ポンプ傾転角制御が行なわれると、例えばブースト圧
(油圧ポンプ51,52のポンプ吐出圧力と負荷圧力と
の差圧)は所定圧力(約50〜60kgf/cm2 )と
なる。このため、ポンプ吐出圧力が負荷圧力よりも所定
圧力(約50〜60kgf/cm2 )高くなるようにブ
ーム用操作部材54a,スティック用操作部材54b及
びバケット用操作部材54cからの電気信号に基づいて
ポンプ傾転角制御を行なっても良い。
【0081】一方、ポンプ傾転角制御手段4は、ブーム
ダウン判定手段2及びバケットオープン判定手段3から
の信号に基づいて、ブームダウン操作とバケットオープ
ン操作とが同時に行なわれたと判定した場合には通常の
ネガティブフローコントロールにより同時操作時の最適
ポンプ流量になるように油圧ポンプ51,52のポンプ
傾転角制御を行なうようになっている。
ダウン判定手段2及びバケットオープン判定手段3から
の信号に基づいて、ブームダウン操作とバケットオープ
ン操作とが同時に行なわれたと判定した場合には通常の
ネガティブフローコントロールにより同時操作時の最適
ポンプ流量になるように油圧ポンプ51,52のポンプ
傾転角制御を行なうようになっている。
【0082】ここで、通常のネガティブフローコントロ
ールとは、上述のように、各操作部材54の操作量に応
じて各制御弁58,59,65が作動し、バイパス油路
61b,66cの作動油の流量が変化することにより発
生する圧力(ネガコン圧)を圧力センサ74,75によ
り検出して、油圧ポンプ51,52のポンプ傾転角を制
御してポンプ流量制御を行なうものである。なお、この
場合には、ブーム用操作部材54a及びバケット用操作
部材54cからの電気信号に基づくポンプ傾転角制御は
行なわない。
ールとは、上述のように、各操作部材54の操作量に応
じて各制御弁58,59,65が作動し、バイパス油路
61b,66cの作動油の流量が変化することにより発
生する圧力(ネガコン圧)を圧力センサ74,75によ
り検出して、油圧ポンプ51,52のポンプ傾転角を制
御してポンプ流量制御を行なうものである。なお、この
場合には、ブーム用操作部材54a及びバケット用操作
部材54cからの電気信号に基づくポンプ傾転角制御は
行なわない。
【0083】このようにして、油圧ポンプ51,52の
ポンプ傾転角制御が行なわれると、例えばブースト圧は
所定圧力(約150kgf/cm2 )となる。このた
め、ポンプ吐出圧力が負荷圧力よりも所定圧力(約15
0kgf/cm2 )高くなるようにポンプ傾転角制御を
行なうこともできる。なお、これらのブーム103及び
バケット108の同時操作性を確保するためには、油圧
ポンプ51,52から吐出される作動油の圧力はこれら
の作業機118の作動圧力のうちの最大圧力(最大圧力
値)になるように設定する必要がある。このため、上述
のネガティブフローコントロールの制御バランスも、各
シリンダ105,107へ供給する作動油の合計流量よ
りもポンプ吐出流量を少し多くして、余剰ポンプ吐出流
量を各制御弁のバイパス通路絞りで絞って圧力を上昇さ
せるように設定されている。
ポンプ傾転角制御が行なわれると、例えばブースト圧は
所定圧力(約150kgf/cm2 )となる。このた
め、ポンプ吐出圧力が負荷圧力よりも所定圧力(約15
0kgf/cm2 )高くなるようにポンプ傾転角制御を
行なうこともできる。なお、これらのブーム103及び
バケット108の同時操作性を確保するためには、油圧
ポンプ51,52から吐出される作動油の圧力はこれら
の作業機118の作動圧力のうちの最大圧力(最大圧力
値)になるように設定する必要がある。このため、上述
のネガティブフローコントロールの制御バランスも、各
シリンダ105,107へ供給する作動油の合計流量よ
りもポンプ吐出流量を少し多くして、余剰ポンプ吐出流
量を各制御弁のバイパス通路絞りで絞って圧力を上昇さ
せるように設定されている。
【0084】本実施形態にかかる建設機械の制御装置
は、上述のように構成され、最適ポンプ流量制御を行な
うべく、図7のフローチャートに示すように動作する。
つまり、ステップA10では操作部材54からの電気信
号を読み込み、ステップA20に進む。ステップA20
では、ブームダウン判定手段2によってブームダウン操
作が行なわれたか否かが判定される。
は、上述のように構成され、最適ポンプ流量制御を行な
うべく、図7のフローチャートに示すように動作する。
つまり、ステップA10では操作部材54からの電気信
号を読み込み、ステップA20に進む。ステップA20
では、ブームダウン判定手段2によってブームダウン操
作が行なわれたか否かが判定される。
【0085】その判定の結果、ブームダウン操作が行な
われたと判定された場合は、ステップA30に進み、バ
ケットオープン判定手段3によってバケットオープン判
定手段3によってバケットオープン操作が行なわれたか
否かが判定され、その結果、バケットオープン操作が行
なわれていると判定された場合は、ステップA40に進
み、ブームダウン操作とバケットオープン操作とが同時
に行なわれたことになるため、ポンプ傾転角制御手段4
によってブーム・バケット同時操作時の最適ポンプ流量
になるように通常のネガティブフローコントロールによ
りポンプ傾転角制御を行ない、リターンする。
われたと判定された場合は、ステップA30に進み、バ
ケットオープン判定手段3によってバケットオープン判
定手段3によってバケットオープン操作が行なわれたか
否かが判定され、その結果、バケットオープン操作が行
なわれていると判定された場合は、ステップA40に進
み、ブームダウン操作とバケットオープン操作とが同時
に行なわれたことになるため、ポンプ傾転角制御手段4
によってブーム・バケット同時操作時の最適ポンプ流量
になるように通常のネガティブフローコントロールによ
りポンプ傾転角制御を行ない、リターンする。
【0086】一方、ステップA30で、バケットオープ
ン判定手段3によってバケットオープン操作が行なわれ
ていないと判定された場合はブームダウン操作のみが行
なわれたことになるため、ステップA50に進み、ブー
ムダウン操作時の最適ポンプ流量になるようにブーム用
操作部材54aの操作量に応じてポンプ傾転角制御を行
ない、リターンする。
ン判定手段3によってバケットオープン操作が行なわれ
ていないと判定された場合はブームダウン操作のみが行
なわれたことになるため、ステップA50に進み、ブー
ムダウン操作時の最適ポンプ流量になるようにブーム用
操作部材54aの操作量に応じてポンプ傾転角制御を行
ない、リターンする。
【0087】したがって、本実施形態によれば、ブーム
ダウン操作のみが行なわれる場合にポンプ吐出圧が過剰
に上昇しないように油圧ポンプ51,52の傾転角制御
を行なうようにして、エンジン出力のロスを抑制するこ
とができ、ひいては燃費を良くすることができるという
利点がある。したがって、本実施形態によれば、ブーム
用操作部材54a及びバケット用操作部材54cの操作
量に基づいてブームダウンのみが行なわれる場合にブー
ムダウン時のみを行なう場合の最適なポンプ流量となる
ように油圧ポンプ51,52の傾転角制御を行なうた
め、油圧ポンプ51,52を駆動するエンジン50の出
力ロスを抑制することができ、ひいては燃費を良くする
ことができるという利点がある。
ダウン操作のみが行なわれる場合にポンプ吐出圧が過剰
に上昇しないように油圧ポンプ51,52の傾転角制御
を行なうようにして、エンジン出力のロスを抑制するこ
とができ、ひいては燃費を良くすることができるという
利点がある。したがって、本実施形態によれば、ブーム
用操作部材54a及びバケット用操作部材54cの操作
量に基づいてブームダウンのみが行なわれる場合にブー
ムダウン時のみを行なう場合の最適なポンプ流量となる
ように油圧ポンプ51,52の傾転角制御を行なうた
め、油圧ポンプ51,52を駆動するエンジン50の出
力ロスを抑制することができ、ひいては燃費を良くする
ことができるという利点がある。
【0088】また、ブーム用操作部材54a及びバケッ
ト用操作部材54cの操作量に基づいてブームダウンの
みが行なわれる場合に、ポンプ吐出圧が過剰に上昇しな
いようにブーム用操作部材54aの操作量に応じて油圧
ポンプ51,52の傾転角制御を行なうため、つまりポ
ンプ吐出流量を減らすように油圧ポンプ51,52の傾
転角を制御するため、油圧ポンプ51,52を駆動する
エンジン50の出力ロスを抑制することができ、ひいて
は燃費を良くすることができるという利点がある。
ト用操作部材54cの操作量に基づいてブームダウンの
みが行なわれる場合に、ポンプ吐出圧が過剰に上昇しな
いようにブーム用操作部材54aの操作量に応じて油圧
ポンプ51,52の傾転角制御を行なうため、つまりポ
ンプ吐出流量を減らすように油圧ポンプ51,52の傾
転角を制御するため、油圧ポンプ51,52を駆動する
エンジン50の出力ロスを抑制することができ、ひいて
は燃費を良くすることができるという利点がある。
【0089】なお、上述の実施形態では、ブームダウン
操作とバケットオープン操作とが同時に行なわれる場合
及びブームダウン操作のみが行なわれる場合について説
明したが、これに限られるものではなく、ブームアップ
操作(ブーム操作)とバケットイン操作(バケット操
作)とが同時に行なわれる場合及びブームアップ操作
(ブーム操作)のみが行なわれる場合であっても、本発
明を同様に適用できる。この場合、ブーム操作判定手段
2は、ブーム用操作部材54aの操作に基づいてブーム
アップ操作が行なわれたかを判定するものとして構成さ
れるとともに、バケット操作判定手段3は、バケット用
操作部材54cの操作に基づいてバケットイン操作が行
なわれたかを判定するものとして構成される。そして、
ポンプ傾転角制御手段4が、ブーム操作判定手段2及び
バケット操作判定手段3の判定結果に基づいて油圧ポン
プ51,52の傾転角制御を行なうことになる。
操作とバケットオープン操作とが同時に行なわれる場合
及びブームダウン操作のみが行なわれる場合について説
明したが、これに限られるものではなく、ブームアップ
操作(ブーム操作)とバケットイン操作(バケット操
作)とが同時に行なわれる場合及びブームアップ操作
(ブーム操作)のみが行なわれる場合であっても、本発
明を同様に適用できる。この場合、ブーム操作判定手段
2は、ブーム用操作部材54aの操作に基づいてブーム
アップ操作が行なわれたかを判定するものとして構成さ
れるとともに、バケット操作判定手段3は、バケット用
操作部材54cの操作に基づいてバケットイン操作が行
なわれたかを判定するものとして構成される。そして、
ポンプ傾転角制御手段4が、ブーム操作判定手段2及び
バケット操作判定手段3の判定結果に基づいて油圧ポン
プ51,52の傾転角制御を行なうことになる。
【0090】なお、上述の実施形態では、制御手段1は
操作部材54a,54cからの電気信号に基づいてポン
プ傾転角制御を行なうようにしているが、これに限られ
るものではなく、操作部材54a,54cが操作された
ことを示す信号が制御手段1へ入力されるようになって
いれば良く、例えば、従来のように操作部材54a,5
4cの操作に応じて各制御弁にパイロット油圧を作用さ
せるようなものである場合には、圧力センサによりパイ
ロット油路内のパイロット油圧を検出し、この圧力セン
サからの検出信号に基づいてポンプ傾転角制御を行なう
ようにしても良い。
操作部材54a,54cからの電気信号に基づいてポン
プ傾転角制御を行なうようにしているが、これに限られ
るものではなく、操作部材54a,54cが操作された
ことを示す信号が制御手段1へ入力されるようになって
いれば良く、例えば、従来のように操作部材54a,5
4cの操作に応じて各制御弁にパイロット油圧を作用さ
せるようなものである場合には、圧力センサによりパイ
ロット油路内のパイロット油圧を検出し、この圧力セン
サからの検出信号に基づいてポンプ傾転角制御を行なう
ようにしても良い。
【0091】また、上述の実施形態では、本発明をネガ
ティブフローコントロールを行なう建設機械の制御装置
に適用する場合について説明しているが、本発明をポジ
ティブフローコントロールを行なう建設機械の制御装置
に適用しても良い。
ティブフローコントロールを行なう建設機械の制御装置
に適用する場合について説明しているが、本発明をポジ
ティブフローコントロールを行なう建設機械の制御装置
に適用しても良い。
【0092】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2記載
の本発明の建設機械の制御装置によれば、ブーム用操作
部材及びバケット用操作部材の操作量に基づいてブーム
操作のみが行なわれた場合に、このブーム操作のみが行
なわれた場合の最適なポンプ流量となるように油圧ポン
プの傾転角制御を行なうため、油圧ポンプを駆動するエ
ンジンの出力ロスを抑制することができ、ひいては燃費
を良くすることができるという利点がある。
の本発明の建設機械の制御装置によれば、ブーム用操作
部材及びバケット用操作部材の操作量に基づいてブーム
操作のみが行なわれた場合に、このブーム操作のみが行
なわれた場合の最適なポンプ流量となるように油圧ポン
プの傾転角制御を行なうため、油圧ポンプを駆動するエ
ンジンの出力ロスを抑制することができ、ひいては燃費
を良くすることができるという利点がある。
【0093】また、請求項3記載の本発明の建設機械の
制御装置によれば、ブーム用操作部材及びバケット用操
作部材の操作量に基づいてブームダウンのみが行なわれ
た場合に、このブームダウンのみが行なわれた場合の最
適なポンプ流量となるように油圧ポンプの傾転角制御を
行なうため、油圧ポンプを駆動するエンジンの出力ロス
を抑制することができ、ひいては燃費を良くすることが
できるという利点がある。
制御装置によれば、ブーム用操作部材及びバケット用操
作部材の操作量に基づいてブームダウンのみが行なわれ
た場合に、このブームダウンのみが行なわれた場合の最
適なポンプ流量となるように油圧ポンプの傾転角制御を
行なうため、油圧ポンプを駆動するエンジンの出力ロス
を抑制することができ、ひいては燃費を良くすることが
できるという利点がある。
【0094】また、請求項4記載の本発明の建設機械の
制御装置によれば、ブーム用操作部材及びバケット用操
作部材の操作量に基づいてブームダウン操作のみが行な
われた場合に、ポンプ吐出圧が過剰に上昇しないように
ブーム用操作部材の操作量に応じてポンプ吐出流量を減
らすように油圧ポンプの傾転角を制御するため、油圧ポ
ンプを駆動するエンジンの出力ロスを抑制することがで
き、ひいては燃費を良くすることができるという利点が
ある。
制御装置によれば、ブーム用操作部材及びバケット用操
作部材の操作量に基づいてブームダウン操作のみが行な
われた場合に、ポンプ吐出圧が過剰に上昇しないように
ブーム用操作部材の操作量に応じてポンプ吐出流量を減
らすように油圧ポンプの傾転角を制御するため、油圧ポ
ンプを駆動するエンジンの出力ロスを抑制することがで
き、ひいては燃費を良くすることができるという利点が
ある。
【図1】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置における油圧ポンプの傾転角制御を説明するための制
御ブロック図である。
置における油圧ポンプの傾転角制御を説明するための制
御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置の全体構成図である。
置の全体構成図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置の制御弁を説明するための模式図である。
置の制御弁を説明するための模式図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるネガティブフローコントロールの要求流量と
ネガコン圧との関係を示す図である。
置におけるネガティブフローコントロールの要求流量と
ネガコン圧との関係を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるネガティブフローコントロールの許容流量と
ポンプ吐出圧との関係を示す図である。
置におけるネガティブフローコントロールの許容流量と
ポンプ吐出圧との関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるネガティブフローコントロールを説明するた
めのフローチャートである。
置におけるネガティブフローコントロールを説明するた
めのフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるポンプ傾転角制御を説明するためのフローチ
ャートである。
置におけるポンプ傾転角制御を説明するためのフローチ
ャートである。
【図8】従来の建設機械を示す模式的斜視図である。
1 コントローラ(制御手段) 2 ブームダウン判定手段(ブーム操作判定手段) 3 バケットオープン判定手段(バケット操作判定手
段) 4 ポンプ傾転角制御手段 51 第1油圧ポンプ 52 第2油圧ポンプ 54 操作部材 54a ブーム用操作部材 54b スティック用操作部材 54c バケット用操作部材 72,73,74,75 圧力センサ 103 ブーム 104 スティック 108 バケット
段) 4 ポンプ傾転角制御手段 51 第1油圧ポンプ 52 第2油圧ポンプ 54 操作部材 54a ブーム用操作部材 54b スティック用操作部材 54c バケット用操作部材 72,73,74,75 圧力センサ 103 ブーム 104 スティック 108 バケット
Claims (4)
- 【請求項1】 タンク内の作動油を吐出する油圧ポンプ
と、 オペレータにより操作される複数の操作部材と、 該油圧ポンプからの吐出流量を制御する制御手段とを備
え、 該制御手段が、 上記の複数の操作部材のうちのブーム用操作部材の操作
に基づいてブーム操作が行なわれたかを判定するブーム
操作判定手段と、 上記の複数の操作部材のうちのバケット用操作部材の操
作に基づいてバケット操作が行なわれたかを判定するバ
ケット操作判定手段と、 該ブーム操作判定手段及び該バケット操作判定手段の判
定結果に基づいて該油圧ポンプの傾転角制御を行なうポ
ンプ傾転角制御手段とを備えることを特徴とする、建設
機械の制御装置。 - 【請求項2】 上記の複数の操作部材が、操作量に応じ
て電気信号を出力するように構成され、 該制御手段が、上記の複数の操作部材からの電気信号に
基づいて該油圧ポンプの傾転角制御を行なうことを特徴
とする、請求項1記載の建設機械の制御装置。 - 【請求項3】 該ブーム操作判定手段が、ブームダウン
操作が行なわれたかを判定するものとして構成されると
ともに、 該バケット操作判定手段が、バケットオープン操作が行
なわれたかを判定するものとして構成され、 該ポンプ傾転角制御手段が、該ブーム操作判定手段及び
該バケット操作判定手段によってブームダウン操作のみ
が行なわれたと判定された場合に該ブーム用操作部材,
該スティック用操作部材及び該バケット用操作部材から
の電気信号に応じて該油圧ポンプの傾転角制御を行なう
ことを特徴とする、請求項2記載の建設機械の制御装
置。 - 【請求項4】 該ブーム操作判定手段が、ブームダウン
操作が行なわれたかを判定するものとして構成されると
ともに、 該バケット操作判定手段が、バケットオープン操作が行
なわれたかを判定するものとして構成され、 該ポンプ傾転角制御手段が、該ブーム操作判定手段及び
該バケット操作判定手段によってブームダウン操作のみ
が行なわれたと判定された場合の該油圧ポンプからの吐
出流量を、該ブーム操作判定手段及び該バケット操作判
定手段によってブームダウン操作とバケットオープン操
作とが同時に行なわれたと判定された場合の該油圧ポン
プからの吐出流量よりも減らすように該油圧ポンプの傾
転角制御を行なうことを特徴とする、請求項1記載の建
設機械の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11823599A JP3541142B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 建設機械の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11823599A JP3541142B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 建設機械の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000309949A true JP2000309949A (ja) | 2000-11-07 |
JP3541142B2 JP3541142B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=14731586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11823599A Expired - Fee Related JP3541142B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 建設機械の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3541142B2 (ja) |
-
1999
- 1999-04-26 JP JP11823599A patent/JP3541142B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3541142B2 (ja) | 2004-07-07 |
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