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JP2000350188A - 背景画像更新装置及び方法 - Google Patents

背景画像更新装置及び方法

Info

Publication number
JP2000350188A
JP2000350188A JP11161271A JP16127199A JP2000350188A JP 2000350188 A JP2000350188 A JP 2000350188A JP 11161271 A JP11161271 A JP 11161271A JP 16127199 A JP16127199 A JP 16127199A JP 2000350188 A JP2000350188 A JP 2000350188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
background image
image
difference
coefficient
updating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11161271A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yasui
宏之 安居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11161271A priority Critical patent/JP2000350188A/ja
Publication of JP2000350188A publication Critical patent/JP2000350188A/ja
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め求めた背景画像を照明や天候等の変化に
追従して更新する際に、現在の入力画像から背景画像を
分離することによって検出した動体を表示するモニター
にノイズ画像が表れることなく、しかも複数回の乗算を
含む演算を高い精度で実行することなく、背景画像を緩
やかに更新できるようにする。 【解決手段】 背景画像を蓄積する背景画像蓄積手段2
と、外部の画像入力手段31から入力された画像と背景
画像蓄積手段2に蓄積されている背景画像との差分を求
める減算手段3と、減算手段3から出力された画像に1
以下の正の係数を乗算する乗算手段5と、乗算手段5の
乗算結果と背景画像蓄積手段2に蓄積されている背景画
像とを加算する加算手段6とを備え、背景画像蓄積手段
2に蓄積されている背景画像が、この加算手段6から出
力された画像に更新されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力画像から人や
車両等の動体を検出する前提として求められている背景
画像を更新する装置及び方法に関し、特に、動体をモニ
ターに表示して監視するために用いて好適なものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建物や駐車場を警備するために、建物の
内外や駐車場等をビデオカメラで撮影し、その画像をモ
ニターに表示することにより人や車両の動きを監視する
ことが、広く行われている。こうした監視を行う場合、
旧来は、ビデオカメラで撮影した画像を全てモニターに
表示するのが一般であった。
【0003】しかし、ビデオカメラで撮影した全ての画
像の中から動いている人や車両を見つけ出して監視する
ことは、注意力を持続しなければならないので監視者に
とって負担が大きく、また人や車両の動きを見落とすお
それもあった。そのため、近年は、監視者の負担の軽減
や見落としの防止を目的として、ビデオカメラで撮影し
た画像のうちの人や車両等の動体の画像だけをモニター
に表示する監視システムが登場している。
【0004】この監視システムは、図6に例示するよう
に、ビデオカメラで撮影する場所の画像のうち、人や車
両等の動体を含まない画像である背景画像(同図A)を
予め求めておき、ビデオカメラで現在撮影されている画
像(同図B)からこの背景画像を分離することによって
人や車両等の動体(同図C)を検出し、この検出した動
体だけをモニターに表示するようにしたものである。
【0005】こうした監視システムを用いる場合、照明
や天候等の条件が常に不変であれば、予め求めた背景画
像をそのまま使用し続ければよい。しかし、現実には、
照明や天候等の条件は時間の経過とともに徐々に変化し
ていくので、予め求めた背景画像と実際の背景画像とに
は、明るさ等に少しずつずれが生じてくる。
【0006】このずれを放置して、予め求めた背景画像
を使用し続けると、背景画像の明るさ等の変化が動体と
して検出されてモニターに表示されるようになるので、
モニターにノイズ画像が表れてしまい、人や車両等の動
体が識別しにくくなってしまう。
【0007】そこで、こうしたシステムでは、背景画像
を、照明や天候等の変化に追従して更新していくことが
必要になる。従来、この背景画像の更新を行うために
は、次の(1)または(2)のような方法が採られてい
た。
【0008】(1)出願公開番号特開平5−15906
0の公開特許公報に記載のように、現在の入力画像と背
景画像との差分をモニターの画素毎に2値化し、背景画
像のうち、この2値化した値が所定の閾値以下である画
素部分を、現在の入力画像に置き換える。
【0009】(2)出願公開番号特開平1−21108
3の公開特許公報に記載のように、現在の入力画像fと
背景画像gとの差分をモニターの画素毎に求め、この差
分が小さい画素については係数Aとして比較的大きい数
(例えば1)を定め、この差分が大きい画素について係
数Aとして比較的小さい数(例えば0)を定め、A×f
+(1−A)×gの演算を画素毎に実行して、その演算
結果を新たな背景画像gとする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
の方法には、それぞれ次のような不都合があった。すな
わち、従来の(1)の方法では、背景画像のうち現在の
入力画像との差分が一定以下である画素部分がいきなり
現在の入力画像に置き換えられる(すなわち背景画像の
更新があまり緩やかには行われない)ので、この置き換
えられた画素部分と置き換えられなかった画素部分との
境界が、動体を表示するモニターにギザギザな線のよう
なノイズ画像として表れてしまう。その結果、やはり人
や車両等の動体が識別しにくくなってしまうという不都
合があった。
【0011】また、従来の(2)の方法では、A×fと
(1−A)×gという2回の乗算を含む演算を各画素に
実行しなければならないので、専用の乗算器を設ける場
合には2個の乗算器が必要となって複雑且つコスト高に
なり、マイクロコンピュータやデジタルシグナルプロセ
ッサで演算を実行する場合にも複雑なプログラムを組ま
なければならないという不都合があった。
【0012】さらに、この(2)の方法では、A×f,
(1−A)×gの乗算とそれらの乗算結果の加算とをそ
れぞれ十分に高い精度で行うようにしないと、f=gの
とき(すなわち現在の入力画像と背景画像とが全く等し
いとき)にも、切り捨てや切り上げによって発生する演
算誤差の累積を原因としてA×f+(1−A)×gの演
算結果がgと一致しなくなることにより、背景画像が誤
って更新されてしまう。
【0013】その結果、専用の乗算器や加算器を設ける
場合には高精度の乗算器や加算器が必要となってやはり
複雑且つコスト高になり、マイクロコンピュータやデジ
タルシグナルプロセッサで演算を実行する場合にもやは
り複雑なプログラムを組まなければならないという不都
合があった。
【0014】また、逆にこの乗算や加算を高精度に行わ
ない場合には、この誤って更新された背景画像と実際の
背景画像との明るさ等のずれが動体として検出されてモ
ニターに表示されるようになるので、やはり、モニター
にノイズ画像が表れてしまい、人や車両等の動体が識別
しにくくなってしまうという不都合があった。
【0015】特に、背景画像を緩やかに更新するために
は、現在の入力画像と背景画像との差分が小さい画素に
ついても係数Aを極力小さくすることが必要になるが、
このように係数Aを小さくしたときには、この演算誤差
の影響は無視できなくなる。
【0016】本発明は、上述の点に鑑み、動体を表示す
るモニターにノイズ画像が表れることなく、しかも複数
回の乗算を含む演算を高い精度で実行することなく、背
景画像を緩やかに更新できるようにすることを課題とし
てなされたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本出願人は、請求項1に記載のように、背景画像を
蓄積する背景画像蓄積手段と、外部の画像入力手段から
入力された画像と背景画像蓄積手段に蓄積されている背
景画像との差分を求める減算手段と、この減算手段から
出力された画像に1以下の正の係数を乗算する乗算手段
と、この乗算手段の乗算結果と背景画像蓄積手段に蓄積
されている背景画像とを加算する加算手段とを備え、背
景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像が、この加算
手段から出力された画像に更新されるようにした背景画
像更新装置を提案する。
【0018】この背景画像更新装置では、現在の入力画
像と背景画像との差分が減算手段で求められ、この差分
と1以下の正の係数とが乗算手段で乗算され、この乗算
手段の乗算結果と背景画像とが加算手段で加算され、こ
の加算手段から出力された画像で背景画像が更新され
る。
【0019】このように、背景画像が、従来の(1)の
方法のようにいきなり現在の入力画像に置き換えられる
のではなく、現在の入力画像と背景画像との差分に1以
下の正の係数を乗算した結果を背景画像に加算した画像
に置き換えられることにより、緩やかに更新される。し
たがって、この置き換えられた画素部分と置き換えられ
なかった画素部分との境界が、動体を表示するモニター
にノイズ画像として表れることはない。
【0020】また、乗算手段としては、減算手段で求め
られた差分と係数との乗算を1回行うものが1つ設けら
れるだけであり、従来の(2)の方法のように2回の乗
算を行うために2つの乗算手段を設ける必要はない。
【0021】また、現在の入力画像と背景画像との差分
が減算手段で求められるので、現在の入力画像と背景画
像とが全く等しいときには、この減算手段や乗算手段や
加算手段の精度がそれほど高くなくても、差分として0
が求められることにより、背景画像蓄積手段内の背景画
像が変化しなくなる。したがって、減算手段や乗算手段
や加算手段としてそれほど精度の高いものを設けなくて
も、演算誤差を原因とするノイズ画像が、動体を表示す
るモニターに表れることはない。
【0022】これにより、この背景画像更新装置によれ
ば、動体を表示するモニターにノイズ画像が表れること
なく、しかも複数回の乗算を含む演算や精度の高い演算
を実行することなく、背景画像が緩やかに更新されるよ
うになる。
【0023】なお、この背景画像更新装置において、一
例として請求項2に記載のように、この係数を一定値の
係数とし、乗算手段に代えて、減算手段で求められる差
分とこの差分にこの一定値の係数を乗算した結果とを対
応して記憶した記憶手段を備え、この記憶手段から読み
出された画像と背景画像とを加算手段で加算するように
してもよい。それにより、乗算手段を設ける場合よりも
この背景画像更新装置の構成が一層簡単になる。
【0024】次に本出願人は、請求項3に記載のよう
に、背景画像を蓄積する背景画像蓄積手段と、外部の画
像入力手段から入力された画像と背景画像蓄積手段に蓄
積されている背景画像との差分を求める減算手段と、こ
の減算手段で求められた差分の符号に応じて符号の変化
する関数を発生する関数発生手段と、この関数発生手段
から発生した関数と背景画像蓄積手段に蓄積されている
背景画像とを加算する加算手段とを備え、背景画像蓄積
手段に蓄積されている背景画像が、この加算手段から出
力された画像に更新されるようにした背景画像更新装置
を提案する。
【0025】この背景画像更新装置では、現在の入力画
像と背景画像との差分が減算手段で求められ、この差分
の符号に応じて符号の変化する関数が関数発生手段から
発生し、この関数と背景画像とが加算手段で加算され、
この加算手段から出力された画像で背景画像が更新され
る。
【0026】このように、背景画像が、従来の(1)の
方法のようにいきなり現在の入力画像に置き換えられる
のではなく、絶対値が1以下の定数を背景画像に加算し
た画像に置き換えられることによって更新されるように
なる。したがって、背景画像を緩やかに更新することが
できるので、この置き換えられた画素部分と置き換えら
れなかった画素部分との境界が、動体を表示するモニタ
ーにノイズ画像として表れることがなくなる。
【0027】また、関数発生手段は、乗算手段を用いな
くても構成できるので、従来の(2)の方法のように2
つの乗算手段を設ける必要がないだけでなく、乗算手段
を1つも設ける必要がなくなる。
【0028】また、現在の入力画像と背景画像との差分
が減算手段で求められるので、現在の入力画像と背景画
像とが全く等しいときには、この減算手段や加算手段の
精度がそれほど高くなくても、差分として0が求められ
ることにより、背景画像蓄積手段内の背景画像が変化し
なくなる。したがって、減算手段や加算手段としてそれ
ほど精度の高いものを設けなくても、演算誤差を原因と
するノイズ画像が、動体を表示するモニターに表れるこ
とはない。
【0029】これにより、この背景画像更新装置によれ
ば、動体を表示するモニターにノイズ画像が表れること
なく、しかも乗算を1回も行わず且つ精度の高い演算を
実行することなく、背景画像が緩やかに更新されるよう
になる。
【0030】なお、関数発生手段は、一例として請求項
4に記載のように、減算手段で求められた差分の符号が
正である場合に1以下の正の定数を発生し、この差分が
0である場合に0を発生し、この差分の符号が負である
場合に−1以上の負の定数を発生するものであることが
好適である。それにより、関数発生手段を簡単な論理回
路やメモリで構成できるようになるので、この背景画像
更新装置の構成が一層簡単になる。
【0031】次に本出願人は、請求項5に記載のよう
に、背景画像を蓄積する背景画像蓄積手段と、外部の画
像入力手段から入力された画像と背景画像蓄積手段に蓄
積されている背景画像との差分を求める減算手段と、1
画面分の画像について減算手段で求められた差分に基づ
いて、1画面のうち画像の変化した領域の大きさを検出
する変化領域検出手段と、この変化領域検出手段で検出
された領域の大きさが所定の大きさ以下である場合には
1以下の正の値である第1の値の係数を発生し、この領
域の大きさがこの所定の大きさを超える場合にはこの第
1の値よりも大きい第2の値の係数を発生する係数発生
手段と、この減算手段で求められた差分にこの係数発生
手段から発生した係数を乗算する乗算手段と、この乗算
手段の乗算結果と背景画像蓄積手段に蓄積されている背
景画像とを加算する加算手段を備え、背景画像蓄積手段
に蓄積されている背景画像が、この加算手段から出力さ
れた画像に更新されるようにした背景画像更新装置を提
案する。
【0032】この背景画像更新装置では、現在の入力画
像と背景画像との差分が減算手段で求められ、1画面分
の画像についてこの減算手段で求められた差分に基づい
て、1画面のうち画像の変化した領域の大きさが変化領
域検出手段で検出され、この検出された領域の大きさに
応じた第1または第2の値の係数が係数発生手段から発
生し、この減算手段で求められた差分とこの係数とが乗
算手段で乗算され、この乗算手段の乗算結果と背景画像
とが加算手段で加算され、この加算手段から出力された
画像で背景画像が更新される。
【0033】このように、背景画像が、従来の(1)の
方法のようにいきなり現在の入力画像に置き換えられる
のではなく、現在の入力画像と背景画像との差分に係数
を乗算した結果を背景画像に加算した画像に置き換えら
れることによって更新される。
【0034】すなわち、1画面のうち画像の変化した領
域の大きさが所定の大きさ以下である場合(例えば、照
明が急に大きく切り換わった場合や監視システムにおい
てビデオカメラを切り換えた場合等を除く、通常の場
合)には、1以下の正の値である第1の値の係数が発生
するので、背景画像が緩やかに更新される。したがっ
て、この置き換えられた画素部分と置き換えられなかっ
た画素部分との境界が、動体を表示するモニターにノイ
ズ画像として表れることはない。
【0035】他方、1画面のうち画像の変化した領域の
大きさが所定の大きさを超える場合(例えば、照明が急
に大きく切り換わった場合や、監視システムにおいてビ
デオカメラを切り換えた場合等)には、この第1の値よ
りも大きい第2の値の係数が発生するので、背景画像が
速やかに更新される。
【0036】また、乗算手段としては、減算手段で求め
られた差分と係数との乗算を1回行うものが1つ設けら
れるだけであり、従来の(2)の方法のように2回の乗
算を行うために2つの乗算手段を設ける必要はない。
【0037】また、現在の入力画像と背景画像との差分
が減算手段で求められるので、現在の入力画像と背景画
像とが全く等しいときには、この減算手段や乗算手段や
加算手段の精度がそれほど高くなくても、差分として0
が求められることにより、背景画像蓄積手段内の背景画
像が変化しなくなる。したがって、減算手段や乗算手段
や加算手段としてそれほど精度の高いものを設けなくて
も、演算誤差を原因とするノイズ画像が、動体を表示す
るモニターに表れることはない。
【0038】これにより、この背景画像更新装置によれ
ば、通常の場合には、動体を表示するモニターにノイズ
画像が表れることなく、背景画像が緩やかに更新され、
他方、照明が急に大きく切り換わった場合や監視システ
ムにおいてビデオカメラを切り換えた場合等には、背景
画像が速やかに更新されるようになる。しかも、しかも
複数回の乗算を含む演算や精度の高い演算を実行するこ
となく、背景画像が更新されるようになる。
【0039】なお、この背景画像更新装置において、変
化領域検出手段は、一例として請求項6に記載のよう
に、1画面中の各画素について、減算手段で求められた
差分の絶対値を求める絶対値算出手段と、この絶対値算
出手段で求められた絶対値を所定の閾値と比較する比較
手段と、この比較手段の比較結果を1画面分計数する計
数手段と、この計数手段の1画面分の計数結果を、この
計数手段で次の1画面分の計数結果が求められるまで保
持する保持手段とで構成すればよい。
【0040】次に本出願人は、請求項7に記載のよう
に、画像入力手段に現在入力される画像と、背景画像蓄
積手段に蓄積されている背景画像との差分を求める第1
ステップと、第1ステップで求めた差分に1以下の正の
係数を乗算する第2ステップと、第2ステップの乗算結
果と背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像とを加
算する第3ステップと、背景画像蓄積手段に蓄積されて
いる背景画像を、第3ステップで求めた画像に更新する
第4ステップとを含む背景画像の更新方法を提案する。
【0041】この背景画像の更新方法では、現在の入力
画像と背景画像との差分を求め、この差分と1以下の正
の係数とを乗算し、この乗算結果と背景画像とを加算
し、この加算によって求めた画像で背景画像を更新す
る。
【0042】このように、背景画像を、従来の(1)の
方法のようにいきなり現在の入力画像に置き換えるので
はなく、現在の入力画像と背景画像との差分に1以下の
正の係数を乗算した結果を背景画像に加算した画像に置
き換えることにより、緩やかに更新する。したがって、
この置き換えた画素部分と置き換えなかった画素部分と
の境界が、動体を表示するモニターにノイズ画像として
表れることはない。
【0043】また、乗算としては、現在の入力画像と背
景画像との差分と係数との乗算を1回行うだけであり、
従来の(2)の方法のように2回の乗算を行う必要はな
い。
【0044】また、現在の入力画像と背景画像との差分
を求めるので、現在の入力画像と背景画像とが全く等し
いときには、この差分を求める減算やこの差分と係数と
の乗算やこの乗算結果と背景画像との加算をそれほど高
い精度で行わなくても、差分として0が求められること
により、背景画像蓄積手段内の背景画像が変化しなくな
る。したがって、この減算や乗算や加算をそれほど高い
精度で行わなくても、演算誤差を原因とするノイズ画像
が、動体を表示するモニターに表れることはない。
【0045】これにより、この背景画像の更新方法によ
れば、動体を表示するモニターにノイズ画像が表れるこ
となく、しかも複数回の乗算を含む演算や精度の高い演
算を実行することなく、背景画像が緩やかに更新される
ようになる。
【0046】次に本出願人は、請求項8に記載のよう
に、画像入力手段に現在入力される画像と、背景画像蓄
積手段に蓄積されている背景画像との差分を求める第1
ステップと、第1ステップで求めた差分の符号に応じて
符号の変化する関数を発生する第2ステップと、第2ス
テップで発生した関数と背景画像蓄積手段に蓄積されて
いる背景画像とを加算する第3ステップと、背景画像蓄
積手段に蓄積されている背景画像を、第3ステップで求
めた画像に更新する第4ステップとを含む背景画像の更
新方法を提案する。
【0047】この背景画像の更新方法では、現在の入力
画像と背景画像との差分を求め、この差分の符号に応じ
て符号の変化する関数を発生し、この関数と背景画像と
を加算し、この加算によって求めた画像で背景画像を更
新する。
【0048】このように、背景画像を、従来の(1)の
方法のようにいきなり現在の入力画像に置き換えるので
はなく、現在の入力画像と背景画像との差分の符号に応
じて符号の変化する関数を背景画像に加算した画像に置
き換えることによって更新する。したがって、背景画像
を緩やかに更新することができるので、この置き換えら
れた画素部分と置き換えられなかった画素部分との境界
が、動体を表示するモニターにノイズ画像として表れる
ことがなくなる。
【0049】また、現在の入力画像と背景画像との差分
の符号に応じて符号の変化する関数は、乗算を行わなく
ても発生させることができるので、従来の(2)の方法
のように2回の乗算を含む演算を実行する必要がないだ
けでなく、乗算を1回も行う必要がなくなる。
【0050】また、現在の入力画像と背景画像との差分
を求めるので、現在の入力画像と背景画像とが全く等し
いときには、この差分を求める減算や関数と背景画像と
の加算をそれほど高い精度で行わなくても、差分として
0が求められることにより、背景画像蓄積手段内の背景
画像が変化しなくなる。したがって、この減算や加算を
それほど高い精度で行わなくても、演算誤差を原因とす
るノイズ画像が、動体を表示するモニターに表れること
はない。
【0051】これにより、この背景画像の更新方法によ
れば、動体を表示するモニターにノイズ画像が表れるこ
となく、しかも乗算を1回も行わず且つ精度の高い演算
を実行することなく、背景画像が緩やかに更新されるよ
うになる。
【0052】なお、第2ステップでは、一例として請求
項9に記載のように、第1ステップで求めた差分の符号
が正である場合に1以下の正の定数を発生し、この差分
が0である場合に0を発生し、この差分の符号が負であ
る場合に−1以上の負の定数を発生することが好適であ
る。それにより、関数を簡単な処理によって発生させる
ことができるようになる。
【0053】次に本出願人は、請求項10に記載のよう
に、画像入力手段に現在入力される画像と、背景画像蓄
積手段に蓄積されている背景画像との差分を求める第1
ステップと、1画面分の画像について第1ステップで求
めた差分に基づいて、1画面のうち画像の変化した領域
の大きさを検出する第2ステップと、第2ステップで検
出した領域の大きさが所定の大きさ以下である場合には
1以下の正の値である第1の値の係数を発生し、この領
域の大きさがこの所定の大きさを超える場合にはこの第
1の値よりも大きい第2の値の係数を発生する第3ステ
ップと、第1ステップで求めた差分に第3ステップで発
生した係数を乗算する第4ステップと、第4ステップの
乗算結果と背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像
とを加算する第5ステップと、背景画像蓄積手段に蓄積
されている背景画像を、第5ステップで求めた画像に更
新する第6ステップとを含む背景画像の更新方法を提案
する。
【0054】この背景画像の更新方法では、現在の入力
画像と背景画像との差分を求め、この差分に基づいて、
1画面のうち画像の変化した領域の大きさを検出し、こ
の領域の大きさが所定の大きさ以下である場合には1以
下の正の値である第1の値の係数を発生し、この領域の
大きさがこの所定の大きさを超える場合にはこの第1の
値よりも大きい第2の値の係数を発生し、現在の入力画
像と背景画像との差分にこの係数を乗算し、この乗算結
果と背景画像とを加算し、この加算によって求めた画像
で背景画像を更新する。
【0055】このように、背景画像を、従来の(1)の
方法のようにいきなり現在の入力画像に置き換えるので
はなく、現在の入力画像と背景画像との差分に係数を乗
算した結果を背景画像に加算した画像に置き換えること
によって更新する。
【0056】すなわち、1画面のうち画像の変化した領
域の大きさが所定の大きさ以下である場合(例えば、照
明が急に大きく切り換わった場合や監視システムにおい
てビデオカメラを切り換えた場合等を除く、通常の場
合)には、1以下の正の値である第1の値の係数を発生
するので、背景画像が緩やかに更新される。したがっ
て、この置き換えられた画素部分と置き換えられなかっ
た画素部分との境界が、動体を表示するモニターにノイ
ズ画像として表れることはない。
【0057】他方、1画面のうち画像の変化した領域の
大きさが所定の大きさを超える場合(例えば、照明が急
に大きく切り換わった場合や、監視システムにおいてビ
デオカメラを切り換えた場合等)には、この第1の値よ
りも大きい第2の値の係数を発生するので、背景画像が
速やかに更新される。
【0058】また、乗算としては、現在の入力画像と背
景画像との差分と係数との乗算を1回行うだけであり、
従来の(2)の方法のように2回の乗算を行う必要はな
い。
【0059】また、現在の入力画像と背景画像との差分
を求めるので、現在の入力画像と背景画像とが全く等し
いときには、この差分を求める減算やこの差分と係数と
の乗算やこの乗算結果と背景画像との加算をそれほど高
い精度で行わなくても、差分として0が求められること
により、背景画像蓄積手段内の背景画像が変化しなくな
る。したがって、この減算や乗算や加算をそれほど高い
精度で行わなくても、演算誤差を原因とするノイズ画像
が、動体を表示するモニターに表れることはない。
【0060】これにより、この背景画像の更新方法によ
れば、通常の場合には、動体を表示するモニターにノイ
ズ画像が表れることなく、背景画像が緩やかに更新さ
れ、他方、照明が急に大きく切り換わった場合や監視シ
ステムにおいてビデオカメラを切り換えた場合等には、
背景画像が速やかに更新されるようになる。しかも、複
数回の乗算を含む演算や精度の高い演算を実行すること
なく、背景画像が更新されるようになる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下では、ビデオカメラで撮影し
た画像のうちの人や車両等の動体の画像だけをモニター
に表示する監視システムに本発明を適用した例を、請求
項1,2及び7に係る発明と、請求項3,4,8及び9
に係る発明と、請求項5,6及び10に係る発明とに分
けて説明する。
【0062】〔請求項1,2及び7に係る発明の例〕図
1は、請求項1に係る背景画像更新装置の回路構成の一
例を示すブロック図である。この背景画像更新装置1に
は、背景画像メモリ2,減算器3,係数発生器4,乗算
器5及び加算器6が設けられている。
【0063】背景画像メモリ2は、背景画像更新装置1
の外部のビデオカメラ31で撮影する警備対象の建物の
内外や駐車場等の背景画像(以下では背景画像をFの符
号で表すことにする)を蓄積するためのRAMであり、
予め求められた最初の背景画像F(1)が蓄積されてい
る。
【0064】背景画像メモリ2から読み出された背景画
像Fは、背景画像更新装置1内で減算器3及び加算器6
にフィードバックされるとともに、背景画像更新装置1
から出力されて、外部の動体検出装置32に送られる。
【0065】動体検出装置32は、ビデオカメラ31で
現在撮影されている画像からこの背景画像Fを分離する
ことにより、人や車両等の動体を検出するものである。
この動体検出装置32は、従来から用いられているのと
同じ構成のものであってよいので、その詳細な説明は省
略する。動体検出装置32で検出された動体は、モニタ
ー33に表示される。
【0066】減算器3は、ビデオカメラ31から背景画
像更新装置1に入力される画像(以下ではこの入力画像
をRの符号で表すことにする)と背景画像Fとの差分
(R−F)を、モニター33の画素毎に求めるためのも
のである。
【0067】係数発生器4は、1以下の正の一定値の係
数Kを発生するものである。乗算器5は、減算器3で求
められた画素毎の差分(R−F)に、係数発生器4から
発生した係数Kを乗算するためのものである。
【0068】加算器6は、乗算器5の乗算結果であるK
・(R−F)と背景画像Fとを、画素毎に加算するため
のものである。加算器6から出力された画像K・(R−
F)+Fは新たな書き込み用のデータとして背景画像メ
モリ2に送られるようになっており、これにより、背景
画像メモリ2に蓄積されている背景画像FがこのK・
(R−F)+Fに更新される。
【0069】次に、この背景画像更新装置1において背
景画像Fが更新される様子(請求項7に係る背景画像の
更新方法の例)について説明する。ビデオカメラ31か
ら最初の1フレーム目の入力画像R(1)が背景画像更
新装置1に入力されると、減算器3,乗算器5及び加算
器6により、下記の数1の演算がモニター33の画素毎
に実行される。
【数1】 そして、背景画像メモリ2に蓄積されている最初の背景
画像F(1)が、このF(2)に更新される。
【0070】続いて、ビデオカメラ31から2フレーム
目の入力画像R(2)が背景画像更新装置1に入力され
ると、減算器3,乗算器5及び加算器6により、下記の
数2の演算がモニター33の画素毎に実行される。
【数2】 そして、背景画像メモリ2に蓄積されている背景画像F
(2)が、このF(3)に更新される。
【0071】以下同様にして、ビデオカメラ31からn
フレーム目(nは1以上の整数)の入力画像R(n)が
背景画像更新装置1に入力されるたびに、下記の数3の
演算がモニター33の画素毎に実行されて、背景画像メ
モリ2に蓄積されている背景画像F(n)がF(n+
1)に更新されていく。
【数3】
【0072】このように、この背景画像更新装置1で
は、背景画像F(n)が、いきなり現在の入力画像R
(n)に置き換えられるのではなく、入力画像R(n)
と背景画像F(n)との差分に1以下の正の係数Kを乗
算した結果を背景画像F(n)に加算した画像K・(R
(n)−F(n))+F(n)に置き換えられることに
より、緩やかに更新される。したがって、この置き換え
られた画素部分と置き換えられなかった画素部分との境
界が、モニター33にノイズ画像として表れることはな
い。
【0073】また、背景画像更新装置1には、乗算器と
しては、減算器3で求められた差分と係数Kとの乗算を
1回行う乗算器5が1つ設けられているだけである。
【0074】また、現在の入力画像R(n)と背景画像
F(n)との差分が減算器3で求められるので、この入
力画像R(n)と背景画像F(n)とが全く等しいとき
には、減算器3や乗算器5や加算器6の精度がそれほど
高くなくても、差分R(n)−F(n)として0が求め
られることにより、背景画像メモリ2内の背景画像F
(n)が変化しなくなる。したがって、減算器3や乗算
器5や加算器6としてそれほど精度の高いものを設けな
くても、演算誤差を原因とするノイズ画像がモニター3
3に表れることはない。
【0075】これにより、モニター33にノイズ画像が
表れることなく、しかも複数の乗算器や高い精度の演算
器を設けない簡単且つ低コストな構成で、ビデオカメラ
31で撮影される場所の照明や天候等の変化に追従して
背景画像が緩やかに更新されるようになっている。
【0076】次に、係数発生器4から発生させる係数K
の好ましい値についての考察を行う。上記の数3の演算
においては、照明や天候等の変化を原因として入力画像
R(n)と背景画像F(n)とに小さな差分が生じてい
る画素部分だけでなく、人や車両等が動いていることを
原因として入力画像R(n)と背景画像F(n)とに大
きな差分が生じている画素部分についても、係数Kが乗
算される。
【0077】したがって、人や車両等の動きによって背
景画像が更新されることを極力抑制するために、ビデオ
カメラ31で撮影される場所の照明や天候等の変化への
追従に支障がない範囲で、係数Kをできるだけ小さな値
に設定する(換言すれば背景画像Fの更新の時定数をで
きるだけ長くする)必要がある。
【0078】例えば、入力画像RがNTSC方式の画像
であり、或る画素部分についての最初の背景画像F
(1)=0であり、この画素部分についての最初の1フ
レーム目の入力画像R(1)=1であり、人や車両等が
ビデオカメラ31で撮影される場所の端から端まで移動
するのに要する時間(すなわち動体がモニター33の画
面に滞在する時間)が最大で3秒である場合に、この画
素部分についての3秒後の背景画像F(n)をF(n)
=1/10に抑えたいとする。
【0079】この場合には、上記の数3の演算による背
景画像F(n)は、下記の数4のように表される。
【数4】 ここで、Sは1秒間のフレーム数でありNTSC方式で
はS=30となる。また、Tは経過時間である。
【0080】この数4から、3秒後の背景画像F(n)
=1/10になるための係数Kの値は、下記の数5のよ
うにして求められる。
【数5】 この0.00117は、5/4096で近似させること
ができる。
【0081】ただし、照明や天候等の変化への追従に支
障がなければ、係数Kを5/4096よりもさらに小さ
な値に設定することにより、3秒後の背景画像F(n)
を1/10よりもさらに小さくしてよい。
【0082】なお、図1の背景画像更新装置1では、減
算器3で求められた差分(R−F)から、係数発生器4
及び乗算器5を用いてK・(R−F)を得ている。しか
し、係数発生器4及び乗算器5の代わりに、差分(R−
F)の大きさとK・(R−F)の大きさとを1対1に対
応させて記憶したROMテーブルを設け、減算器3で求
められた差分(R−F)に対応してこのROMテーブル
から読み出したK・(R−F)と背景画像Fとを加算器
6で加算するようにしてもよい(請求項2に係る背景画
像更新装置の例)。それにより、係数発生器4及び乗算
器5を設ける場合よりも背景画像更新装置1の構成が一
層簡単になる。
【0083】また、図1の背景画像更新装置1では、一
定値の係数Kを発生する係数発生器4を設けているが、
係数発生器4の代わりに、例えば発生する係数の値を操
作キーの操作によって1以下の正の値の範囲内で可変設
定することのできる係数発生器を設けるようにしてもよ
い。
【0084】〔請求項3,4,8及び9に係る発明の
例〕図2は、請求項3,4に係る背景画像更新装置の回
路構成の一例を示すブロック図であり、同図において図
1と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略
する。
【0085】この背景画像更新装置11には、図1の背
景画像更新装置1の係数発生器4,乗算器5の代わりに
関数発生器12が設けられており、減算器3で求められ
た画素毎の差分(R−F)が、この関数発生器12に送
られる。
【0086】関数発生器12には、符号判定器13とR
OMテーブル14とが含まれている。符号判定器13
は、減算器3で求められた画素毎の差分(R−F)が正
の値,0,負の値のいずれであるかの判定を行うもので
ある。ROMテーブル14には、正の値,0,負の値と
下記の数6の関数G(X)とが1対1に対応させて記憶
されている。
【数6】 ただし、Aは1以下の正の定数である。
【0087】符号判定器13の判定結果に対応してこの
ROMテーブル14から読み出された関数G(X)は、
関数発生器12から出力されて加算器6に送られる。加
算器6でこの関数G(X)と背景画像Fとが加算される
ことにより、背景画像メモリ2に蓄積されている背景画
像Fが画像G(X)+Fに更新される。
【0088】次に、この背景画像更新装置11において
背景画像Fが更新される様子(請求項8及び9に係る背
景画像の更新方法の例)について説明する。ビデオカメ
ラ31から最初の1フレーム目の入力画像R(1)が背
景画像更新装置11に入力されると、減算器3,関数発
生器12及び加算器6により、下記の数7の演算がモニ
ター33の画素毎に実行される。
【数7】 そして、背景画像メモリ2に蓄積されている最初の背景
画像F(1)が、このF(2)に更新される。
【0089】続いて、ビデオカメラ31から2フレーム
目の入力画像R(2)が背景画像更新装置11に入力さ
れると、減算器3,関数発生器12及び加算器6によ
り、下記の数8のような演算がモニター33の画素毎に
実行される。
【数8】 そして、背景画像メモリ2に蓄積されている背景画像F
(2)が、このF(3)に更新される。
【0090】以下同様にして、ビデオカメラ31からn
フレーム目の入力画像R(n)が背景画像更新装置11
に入力されるたびに、下記の数9の演算がモニター33
の画素毎に実行されて、背景画像メモリ2に蓄積されて
いる背景画像F(n)がF(n+1)に更新されてい
く。
【数9】
【0091】このように、この背景画像更新装置11で
は、背景画像F(n)が、いきなり現在の入力画像R
(n)に置き換えられるのではなく、入力画像R(n)
と背景画像F(n)との差分R(n)−F(n)が正の
値,0,負の値のいずれであるかに応じてそれぞれ+
A,0,−Aと変化する定数を背景画像F(n)に加算
した画像に置き換えられることにより、緩やかに更新さ
れる。したがって、この置き換えられた画素部分と置き
換えられなかった画素部分との境界が、モニター33に
ノイズ画像として表れることはない。
【0092】また、関数発生器12は簡単な論理回路で
ある符号判定器13とROMテーブル14とで構成され
ているので、背景画像更新装置11には乗算器が1つも
設けられていない。
【0093】また、現在の入力画像R(n)と背景画像
F(n)との差分が減算器3で求められるので、この入
力画像R(n)と背景画像F(n)とが全く等しいとき
には、減算器3や加算器6の精度がそれほど高くなくて
も、差分R(n)−F(n)として0が求められること
により、背景画像メモリ2内の背景画像F(n)が変化
しなくなる。したがって、減算器3や加算器6としてそ
れほど精度の高いものを設けなくても、演算誤差を原因
とするノイズ画像がモニター33に表れることはない。
【0094】これにより、モニター33にノイズ画像が
表れることなく、しかも乗算器を1つも設けず且つ高い
精度の演算器を設けない一層簡単且つ低コストな構成
で、ビデオカメラ31で撮影される場所の照明や天候等
の変化に追従して背景画像が緩やかに更新されるように
なっている。
【0095】次に、関数発生器12のROMテーブル1
4における定数Aの好ましい値についての考察を行う。
上記の数9の演算においても、照明や天候等の変化を原
因として入力画像R(n)と背景画像F(n)とに小さ
な差分が生じている画素部分だけでなく、人や車両等が
動いていることを原因として入力画像R(n)と背景画
像F(n)とに大きな差分が生じている画素部分につい
ても、±Aが加算される。
【0096】したがって、人や車両等の動きによって背
景画像が更新されることを極力抑制するために、ビデオ
カメラ31で撮影される場所の照明や天候等の変化への
追従に支障がない範囲で、やはり定数Aをできるだけ小
さな値に設定する(換言すれば背景画像の更新の時定数
をできるだけ長くする)必要がある。
【0097】ここでも、入力画像RがNTSC方式の画
像であり、或る画素部分についての最初の背景画像F
(1)=0であり、この画素部分についての最初の1フ
レーム目の入力画像R(1)=1であり、人や車両等が
ビデオカメラ31で撮影される場所の端から端まで移動
するのに要する時間(すなわち動体がモニター33の画
面に滞在する時間)が最大で3秒である場合に、この画
素部分についての3秒後の背景画像F(n)をF(n)
=1/10に抑えたいとする。
【0098】この場合には、上記の数9の演算による背
景画像F(n)は、下記の数10のように表される。
【数10】 ここでも、Sは1秒間のフレーム数でありNTSC方式
ではS=30となる。また、Tは経過時間である。
【0099】この数10から、3秒後の背景画像F
(n)=1/10になるための定数Aの値は、下記の数
11のようにして求められる。
【数11】 この0.0011は、1/1024(すなわち加算器6
として10ビットの処理系を用いる場合の最下位ビット
の値)で近似させることができる。
【0100】ただし、照明や天候等の変化への追従に支
障がなければ、定数Aを1/1024よりもさらに小さ
な値に設定する(例えば加算器6として12ビットの処
理系を用いる場合にその最下位ビットの値である1/4
096に設定する)ことにより、3秒後の背景画像F
(n)を1/10よりもさらに小さくしてよい。
【0101】〔請求項5,6及び10に係る発明の例〕
図3は、請求項5,6に係る背景画像更新装置の回路構
成の一例を示すブロック図であり、同図において図1と
共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
【0102】この背景画像更新装置21には、図1の背
景画像更新装置1の係数発生器4の代わりに変化領域検
出器22及び係数発生器23が設けられており、減算器
3で求められた画素毎の差分(R−F)が、乗算器5に
送られるとともにこの変化領域検出器22に送られる。
【0103】変化領域検出器22は、モニター33の1
画面分の画像について減算器3で求められた差分(R−
F)に基づいて、1画面のうち画像の変化した領域の大
きさを検出するものである。
【0104】図4は、この変化領域検出器22の構成の
一例を示すブロック図である。変化領域検出器22に
は、減算器3で求められた画素毎の差分(R−F)の絶
対値を求める絶対値演算器24と、絶対値演算器24で
求められた絶対値を所定の閾値TH1と比較する比較器
25と、比較器25の比較結果をモニター33の1画面
分計数する計数器(例えばバイナリカウンタ)26と、
計数器26の1画面分の計数結果を、計数器26で次の
1画面分の計数結果が求められるまで保持するラッチ2
7とが設けられており、ラッチ27で保持されたこの計
数結果が、変化領域検出器22から係数発生器23に送
られる。
【0105】なお、閾値TH1は、ノイズやフリッカー
を動画と判定せず、且つ、動画を見落とさないような値
(例えば入力画像のノイズレベルやフリッカーレベルよ
りも数デシベル高い値)に設定することが望ましい。
【0106】係数発生器23は、変化領域検出器22で
検出された領域の大きさが所定の大きさE以下である場
合には1以下の正の値である値K1の係数Kを発生し、
この領域の大きさがこのEを超える場合にはこのK1よ
りも大きい値K2の係数Kを発生するものである。
【0107】なお、このEは、ビデオカメラ31で撮影
される場所において照明が急に大きく切り換わった場合
や背景画像更新装置21に画像を入力させるビデオカメ
ラがビデオカメラ31から別のビデオカメラに切り換わ
った場合等に画像が変化する領域の大きさよりも、やや
小さく設定することが望ましい。
【0108】図5は、変化領域検出器22で検出された
領域の大きさと、係数発生器23から発生する係数Kの
値との関係の一例を示す。この例では、変化領域検出器
22で検出された領域の大きさがEを僅かに超えている
範囲では、係数発生器23から発生する係数Kの値がK
1からK2にまで徐々に増大するようになっている。し
かし、別の例として、変化領域検出器22で検出された
領域の大きさがEを僅かでも超えると直ちに係数発生器
23から値K2の係数Kが発生するようにしてもよい。
【0109】係数発生器23から発生した係数Kは、乗
算器5に送られる。乗算器5で画素毎の差分(R−F)
にこの係数Kが乗算され、加算器6でこの乗算結果K・
(R−F)と背景画像Fとが加算されることにより、背
景画像メモリ2に蓄積されている背景画像Fが画像K・
(R−F)+Fに更新される。
【0110】この背景画像更新装置21において背景画
像Fが更新される様子(請求項10に係る背景画像の更
新方法の例)は、変化領域検出器22の検出結果に応じ
て係数Kの値が変化する点を除いては、図1の背景画像
更新装置1におけるのと同じで ある。
【0111】この背景画像更新装置21によれば、照明
が急に大きく切り換わった場合やビデオカメラが切り換
わった場合等を除いた通常の場合には、1以下の正の値
である値K1に設定された係数Kが係数発生器23から
発生するので、背景画像F(n)が、入力画像R(n)
と背景画像F(n)との差分に1以下の正の値である値
K1の係数Kを乗算した結果を背景画像F(n)に加算
した画像K・(R(n)−F(n))+F(n)に置き
換えられることにより、図1の背景画像更新装置1にお
けるのと全く同様に緩やかに更新される。したがって、
この置き換えられた画素部分と置き換えられなかった画
素部分との境界が、モニター33にノイズ画像として表
れることはない。
【0112】他方、照明が急に大きく切り換わった場合
やビデオカメラが切り換わった場合等には、この値K1
よりも大きい値K2の係数Kが係数発生器23から発生
するので、背景画像F(n)が、入力画像R(n)と背
景画像F(n)との差分にこの値K2の係数Kを乗算し
た結果を背景画像F(n)に加算した画像K・(R
(n)−F(n))+F(n)に置き換えられることに
より、速やかに更新される。
【0113】また、背景画像更新装置1には、乗算器と
しては、減算器3で求められた差分と係数Kとの乗算を
1回行う乗算器5が1つ設けられているだけである。
【0114】また、現在の入力画像R(n)と背景画像
F(n)との差分が減算器3で求められるので、この入
力画像R(n)と背景画像F(n)とが全く等しいとき
には、減算器3や乗算器5や加算器6の精度がそれほど
高くなくても、差分R(n)−F(n)として0が求め
られることにより、背景画像メモリ2内の背景画像F
(n)が変化しなくなる。したがって、減算器3や乗算
器5や加算器6としてそれほど精度の高いものを設けな
くても、演算誤差を原因とするノイズ画像がモニター3
3に表れることはない。
【0115】これにより、通常の場合には、モニター3
3にノイズ画像が表れることなく、背景画像が緩やかに
更新され、他方、照明が急に大きく切り換わった場合や
ビデオカメラを切り換えた場合等には、背景画像が速や
かに更新されるようになっている。しかも、複数の乗算
器や高い精度の演算器を設けない簡単且つ低コストな構
成で、背景画像が更新されるようになっている。
【0116】なお、以上の各例では、減算,乗算,加算
を含む演算を専用の減算器,乗算器,加算器を用いて行
っているが、この演算をマイクロコンピュータやデジタ
ルシグナルプロセッサで実行するようにしてもよい。そ
の場合にも、複数回の乗算を含む演算や精度の高い演算
を実行する必要がないので、プログラムが簡単になる。
【0117】また、以上の各例では、ビデオカメラで撮
影した画像のうちの人や車両等の動体の画像だけをモニ
ターに表示する監視システムに本発明を適用している。
しかし、これに限らず、予め求めた背景画像を照明や天
候等の変化に追従して更新することが必要とされる適宜
のシステムに本発明を適用してよい。
【0118】また、本発明は、以上の例に限らず、本発
明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとり
うることはもちろんである。
【0119】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る請求項1に
記載の背景画像更新装置によれば、現在の入力画像から
背景画像を分離することによって検出した動体を表示す
るモニターにノイズ画像が表れることなく、しかも複数
回の乗算を含む演算や精度の高い演算を実行することな
く、照明や天候等の変化に追従して背景画像を緩やかに
更新することができるという効果が得られる。したがっ
て、専用の演算器で演算を実行する場合には、高精度の
乗算器や加算器を設ける必要がなくなるので、背景画像
更新装置を簡単且つ低コストな構成にすることができ、
マイクロコンピュータやデジタルシグナルプロセッサで
演算を実行する場合にも、プログラムが簡単になる。
【0120】なお、請求項2に記載の背景画像更新装置
によれば、乗算を1回も行う必要がなくなるという効果
も得られる。したがって、専用の演算器で演算を実行す
る場合には、乗算器が1つも必要がなくなるので、背景
画像更新装置を一層簡単且つ低コストな構成にすること
ができ、マイクロコンピュータやデジタルシグナルプロ
セッサで演算を実行する場合にも、プログラムが一層簡
単になる。
【0121】次に、本発明に係る請求項3に記載の背景
画像更新装置によれば、現在の入力画像から背景画像を
分離することによって検出した動体を表示するモニター
にノイズ画像が表れることなく、しかも乗算を1回も行
わず且つ精度の高い演算を実行することなく、照明や天
候等の変化に追従して背景画像を緩やかに更新すること
ができるという効果が得られる。したがって、専用の演
算器で演算を実行する場合には、乗算器が1つも必要が
なくなるので、背景画像更新装置を一層簡単且つ低コス
トな構成にすることができ、マイクロコンピュータやデ
ジタルシグナルプロセッサで演算を実行する場合にも、
プログラムが一層簡単になる。
【0122】なお、請求項4に記載の背景画像更新装置
によれば、関数発生手段を簡単な論理回路やメモリで構
成できるようになるので、この背景画像更新装置の構成
が一層簡単になるという効果も得られる。
【0123】次に、本発明に係る請求項5,6に記載の
背景画像更新装置によれば、照明が急に大きく切り換わ
った場合やビデオカメラが切り換わった場合等を除いた
通常の場合には、現在の入力画像から背景画像を分離す
ることによって検出した動体を表示するモニターにノイ
ズ画像が表れることなく、照明や天候等の変化に追従し
て背景画像を緩やかに更新し、他方、照明が急に大きく
切り換わった場合やビデオカメラが切り換わった場合等
には、背景画像を速やかに更新することができるという
効果が得られる。しかも、しかも複数回の乗算を含む演
算や精度の高い演算を実行することなく、背景画像を更
新することができるという効果が得られる。
【0124】次に、本発明に係る請求項7に記載の背景
画像の更新方法によれば、現在の入力画像から背景画像
を分離することによって検出した動体を表示するモニタ
ーにノイズ画像が表れることなく、しかも複数回の乗算
を含む演算や精度の高い演算を実行することなく、照明
や天候等の変化に追従して背景画像を緩やかに更新する
ことができるという効果が得られる。
【0125】次に、本発明に係る請求項8に記載の背景
画像の更新方法によれば、現在の入力画像から背景画像
を分離することによって検出した動体を表示するモニタ
ーにノイズ画像が表れることなく、しかも乗算を1回も
行わず且つ精度の高い演算を実行することなく、照明や
天候等の変化に追従して背景画像を緩やかに更新するこ
とができるという効果が得られる。
【0126】なお、請求項9に記載の背景画像の更新方
法によれば、関数を簡単な処理によって発生させること
ができるという効果も得られる。
【0127】次に、本発明に係る請求項10に記載の背
景画像の更新方法によれば、照明が急に大きく切り換わ
った場合やビデオカメラが切り換わった場合等を除く通
常の場合には、現在の入力画像から背景画像を分離する
ことによって検出した動体を表示するモニターにノイズ
画像が表れることなく、照明や天候等の変化に追従して
背景画像を緩やかに更新し、他方、照明が急に大きく切
り換わった場合やビデオカメラが切り換わった場合等に
は、背景画像を速やかに更新することができるという効
果が得られる。しかも、しかも複数回の乗算を含む演算
や精度の高い演算を実行することなく、背景画像を更新
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した背景画像更新装置の回路構成
の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した背景画像更新装置の回路構成
の別の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用した背景画像更新装置の回路構成
の別の一例を示すブロック図である。
【図4】図3の変化領域検出器の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図5】図3の変化領域検出器で検出された領域の大き
さと係数発生器から発生する係数の値との関係の一例を
示す図である。
【図6】背景画像,入力画像及び動体の関係の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1,11,21 背景画像更新装置、 2 背景画像メ
モリ、 3 減算器、4,23 係数発生器、 5 乗
算器、 6 加算器、 12 関数発生器、13 符号
判定器、 14 ROMテーブル、 22 変化領域検
出器、 24 絶対値演算器、 25 比較器、 26
計数器、 27 ラッチ、 31ビデオカメラ、 3
2 動体検出装置、 33 モニター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C054 AA01 AA05 CA04 CC03 EA01 EA05 ED01 FC01 FC03 FC13 FF03 HA18 5C084 AA02 AA04 AA07 BB04 CC16 DD11 GG43 GG44 GG52 GG61 GG78 HH10 5C087 AA02 AA03 AA08 AA19 DD05 DD06 DD14 EE07 GG02 GG06 GG19 GG66 5L096 CA07 DA04 FA19 GA08 GA51 HA03 KA03 9A001 BB01 BB02 BB03 BB04 HH20 HH28 HH30 JJ61 JJ77 KK37 KK42 LL02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背景画像を蓄積する背景画像蓄積手段
    と、 外部の画像入力手段から入力された画像と前記背景画像
    蓄積手段に蓄積されている背景画像との差分を求める減
    算手段と、 前記減算手段で求められた差分に1以下の正の係数を乗
    算する乗算手段と、 前記乗算手段の乗算結果と前記背景画像蓄積手段に蓄積
    されている背景画像とを加算する加算手段とを備え、前
    記背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像が、前記
    加算手段から出力された画像に更新されるようにしたこ
    とを特徴とする背景画像更新装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の背景画像更新装置にお
    いて、 前記係数は一定値の係数であり、 前記乗算手段に代えて、前記減算手段で求められる差分
    と該差分に前記一定値の係数を乗算した結果とを対応し
    て記憶した記憶手段が備えられており、 前記記憶手段から読み出された画像と前記背景画像蓄積
    手段に蓄積されている背景画像とが前記加算手段で加算
    されることを特徴とする背景画像更新装置。
  3. 【請求項3】 背景画像を蓄積する背景画像蓄積手段
    と、 外部の画像入力手段から入力された画像と前記背景画像
    蓄積手段に蓄積されている背景画像との差分を求める減
    算手段と、 前記減算手段で求められた差分の符号に応じて符号の変
    化する関数を発生する関数発生手段と、 前記関数発生手段から発生した関数と前記背景画像蓄積
    手段に蓄積されている背景画像とを加算する加算手段
    と、を備え、前記背景画像蓄積手段に蓄積されている背
    景画像が、前記加算手段から出力された画像に更新され
    るようにしたことを特徴とする背景画像更新装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の背景画像更新装置にお
    いて、 前記関数発生手段は、前記減算手段で求められた差分の
    符号が正である場合に1以下の正の定数を発生し、該差
    分が0である場合に0を発生し、該差分の符号が負であ
    る場合に−1以上の負の定数を発生することを特徴とす
    る背景画像更新装置。
  5. 【請求項5】 背景画像を蓄積する背景画像蓄積手段
    と、 外部の画像入力手段から入力された画像と前記背景画像
    蓄積手段に蓄積されている背景画像との差分を求める減
    算手段と、 1画面分の画像について前記減算手段で求められた差分
    に基づいて、1画面のうち画像の変化した領域の大きさ
    を検出する変化領域検出手段と、 前記変化領域検出手段で検出された領域の大きさが所定
    の大きさ以下である場合には1以下の正の値である第1
    の値の係数を発生し、該領域の大きさが該所定の大きさ
    を超える場合には前記第1の値よりも大きい第2の値の
    係数を発生する係数発生手段と、 前記減算手段で求められた差分に前記係数発生手段から
    発生した係数を乗算する乗算手段と、 前記乗算手段の乗算結果と前記背景画像蓄積手段に蓄積
    されている背景画像とを加算する加算手段とを備え、前
    記背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像が、前記
    加算手段から出力された画像に更新されるようにしたこ
    とを特徴とする背景画像更新装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の背景画像更新装置にお
    いて、 前記変化領域検出手段は、 1画面中の各画素について、前記減算手段で求められた
    差分の絶対値を求める絶対値算出手段と、 前記絶対値算出手段で求められた絶対値を所定の閾値と
    比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果を1画面
    分計数する計数手段と前記計数手段の1画面分の計数結
    果を、該計数手段で次の1画面分の計数結果が求められ
    るまで保持する保持手段とから成ることを特徴とする背
    景画像更新装置。
  7. 【請求項7】 画像入力手段に現在入力される画像と、
    背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像との差分を
    求める第1ステップと、 前記第1ステップで求めた差分に1以下の正の係数を乗
    算する第2ステップと、 前記第2ステップの乗算結果と前記背景画像蓄積手段に
    蓄積されている背景画像とを加算する第3ステップと、 前記背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像を、前
    記第3ステップで求めた画像に更新する第4ステップと
    を含むことを特徴とする背景画像の更新方法。
  8. 【請求項8】 画像入力手段に現在入力される画像と、
    背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像との差分を
    求める第1ステップと、 前記第1ステップで求めた差分の符号に応じて符号の変
    化する関数を発生する第2ステップと、 前記第2ステップで発生した関数と前記背景画像蓄積手
    段に蓄積されている背景画像とを加算する第3ステップ
    と、 前記背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像を、前
    記第3ステップで求めた画像に更新する第4ステップと
    を含むことを特徴とする背景画像の更新方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の背景画像の更新方法に
    おいて、 前記第2ステップで、前記第1ステップで求めた差分の
    符号が正である場合に1以下の正の定数を発生し、該差
    分が0である場合に0を発生し、該差分の符号が負であ
    る場合に−1以上の負の定数を発生することを特徴とす
    る背景画像の更新方法。
  10. 【請求項10】 画像入力手段に現在入力される画像
    と、背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像との差
    分を求める第1ステップと、 1画面分の画像について前記第1ステップで求めた差分
    に基づいて、1画面のうち画像の変化した領域の大きさ
    を検出する第2ステップと、 前記第2ステップで検出した領域の大きさが所定の大き
    さ以下である場合には第1の値の係数を発生し、該領域
    の大きさが該所定の大きさを超える場合には前記第1の
    値よりも大きい第2の値の係数を発生する第3ステップ
    と、 前記第1ステップで求めた差分に前記第3ステップで発
    生した係数を乗算する第4ステップと、 前記第4ステップの乗算結果と前記背景画像蓄積手段に
    蓄積されている背景画像とを加算する第5ステップと、 前記背景画像蓄積手段に蓄積されている背景画像を、前
    記第5ステップで求めた画像に更新する第6ステップと
    を含むことを特徴とする背景画像の更新方法。
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