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JP2000349848A - ディジタル放送受信装置 - Google Patents

ディジタル放送受信装置

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Publication number
JP2000349848A
JP2000349848A JP11155215A JP15521599A JP2000349848A JP 2000349848 A JP2000349848 A JP 2000349848A JP 11155215 A JP11155215 A JP 11155215A JP 15521599 A JP15521599 A JP 15521599A JP 2000349848 A JP2000349848 A JP 2000349848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
carrier frequency
difference
demodulation
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11155215A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikihiro Akazawa
幹広 赤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11155215A priority Critical patent/JP2000349848A/ja
Priority to IT2000MI001229A priority patent/IT1317796B1/it
Priority to CN 00108793 priority patent/CN1276651A/zh
Publication of JP2000349848A publication Critical patent/JP2000349848A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 復調器に入力される中間周波数信号の周波数
と復調用キャリア周波数との差分が所定の値にように、
復調用キャリア周波数を制御して、同期時間を所定時間
以内に抑えて高速に選局およびサーチできるディジタル
放送受信装置に関する。 【解決手段】 ディジタル放送受信装置(R)におい
て、差分周波数値検出器(9、13)は中間周波数(F
(sif))と復調キャリア周波数(F(Sca))と
の差分周波数値(△F1st)を測定する。受信制御部
(13、7)は測定された差分周波数値(△)が中間周
波数と復調キャリア周波数との差分周波数に対する同期
時間の変化率が小さな第1の差分周波数領域内になるよ
うに、復調キャリア周波数(FSca)を補正する。補
正された復調キャリア周波数(Fsca)で中間周波数
(F(Sif))を復調することによって、同期時間
(Ts)を所定の時間内に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送コンテンツが
時分割(TDM)かつQPSK変調されたディジタル放
送受信装置の選局動作において、QPSK復調器へ入力
される中間周波数信号の周波数と復調用キャリア信号の
周波数との差分が所定の値になるように、復調用キャリ
ア信号の周波数を制御することによって、QPSK同期
時間を一定の所定時間以内に抑え、高速に選局およびサ
ーチできるディジタル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、一般的にQPSK復調器に入力
される中間周波数と復調用キャリア周波数との差分と、
QPSK同期時間との関係を示す。同図において、横軸
は入力される中間周波数信号であるQPSK変調信号S
ifの周波数F(Sif)と復調用キャリア信号Sca
の周波数F(Sca)との差分周波数値△f[KHz]
を表す。つまり、差分周波数値△f=F(Sif)−F
(Sca)である。縦軸は、横軸で示された差分周波数
値△fの各値における、QPSK同期時間Ts(ms)
を表す。
【0003】図に示すように、QPSK復調器における
QPSK同期時間Tsの変化率は、入力される中間周波
数信号の周波数と復調用キャリア信号の周波数との差分
の或る点を境に極端に異なる。同例においては、差分周
波数値△fが最小値(F(Sif)=F(Sca))の
時に、QPSK同期時間Tsも最小値(ゼロ)になる。
差分周波数値△fが正(F(Sif)>F(Sca))
である領域においては、直線Lpで表されるように、差
分周波数値△fに応じてQPSK同期時間Tsはゆるか
に変化する。
【0004】しかし、差分周波数値△fが負(F(Si
f)<F(Sca))である領域においては、直線Ln
に表されるように、差分周波数値△fに応じてQPSK
同期時間Tsは急激に変化する。直線Lpおよび直線L
nでともに示されているように、QPSK同期時間Ts
は差分周波数値△fの絶対値に比例して増加する。直線
Lpおよび直線Lnの横軸△fに対する傾きをそれぞ
れ、αおよびβとすると、α<βである。このように、
差分周波数値△fに対するQPSK同期時間Tsの増加
の割合が急激に変わる境界点である差分周波数値△fを
境界差分周波数Fdbと呼ぶ。なお、この境界差分周波
数Fdbは、図8に示すように、通常は0である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】QPSK変調信号Si
fと復調用キャリア信号Scaとの差分周波数値△fと
QPSK同期時間Tsとの間には、図8に示したような
関係があるので、理論的には差分周波数値△fが境界差
分周波数Fdbに一致するようにディジタル放送受信装
置を構成すれば良い。しかしながら、現実のディジタル
放送受信装置においては、その構成部品の製造精度およ
び品質、またそれらの構成部品を用いて組み立てられた
ディジタル放送受信装置の組立精度および品質を完全に
一定に保つことはできない。さらに、構成部品単位或い
は組み立てられたディジタル放送受信装置の単位におい
ても、経時変化或いは温度変化のために、ディジタル放
送受信装置の内部で発生或いは処理される信号の周波数
が変動する。そのため、境界差分周波数Fdbも時間の
経過と共に正負両側に変動する。
【0006】それゆえに、仮に、差分周波数値△fが境
界差分周波数Fdbに一致するように、QPSK変調信
号Sifに対して復調用キャリア信号Scaを設定でき
たとしても、境界差分周波数Fdbと差分周波数値△f
とは相対的に変動する。つまり、境界差分周波数Fdb
が不動であると考えると、差分周波数値△fが境界差分
周波数Fdbの正負両側にジッタすると見なすことがで
きる。
【0007】差分周波数値△fが負側領域に位置する場
合には、図8において直線Lnで表されるように、QP
SK同期に非常に時間を要する。一方、差分周波数値△
fが正側領域に位置する場合には、直線Lpで表される
ように、境界差分周波数Fdbに位置する場合には比べ
れば時間がかかるものの、負側領域に位置する場合に比
べれば、許容できる程度の時間で同期がとれる。なお、
直線LnおよびLpは共に、ディジタル放送受信装置に
おける周波数差分とQPSK同期時間との特性を表して
いる。この意味において、直線LnおよびLpは、特性
直線周波数差分−同期時間特性直線と呼ぶことができ
る。
【0008】理想的には、差分周波数値△fが常に境界
差分周波数Fdb上に位置するように、復調用キャリア
信号Scaを設定すれば良い。しかしながら、上述のよ
うに、構成部品単位の物理的な精度および品質のばらつ
きを所望の許容範囲内に抑えることは事実上不可能であ
る。そのため、QPSK同期時間Tsを低減するために
差分周波数値△fを境界差分周波数Fdb上或いはその
近傍に設定すれば、差分周波数値△fは境界差分周波数
Fdbを境として正負両側に高速にジッタするので、Q
PSK同期時間が安定せずに、選局動作時の同期時間が
長くなる。また、サーチ時には、QPSK同期時間が安
定しないため十分な待ち時間を要する。
【0009】なお、図8においては、周波数差分−同期
時間特性直線LpおよびLnに典型的に表されているよ
うに、境界差分周波数Fdbを境として正領域における
周波数差分−同期時間特性直線の傾きが負領域における
傾きより小さい例が示されている。しかし、逆に負領域
における周波数差分−同期時間特性直線の傾きが小さい
場合も同様の問題が生じる。よって、本発明において
は、差分周波数値△fがジッタしても、周波数差分−同
期時間特性直線の傾きが小さい側で且つ、QPSK同期
時間Tsが可能な限りゼロに近い領域内に収まるように
制御している。なお、正領域及び負領域における周波数
差分−同期時間特性直線の傾きが同一の場合は、上述の
ようなジッタによる特性の過激な変化に起因する問題は
生じない。つまり、差分周波数値△fが出来るだけ境界
差分周波数Fdb上に位置するように設定しておけば、
たとえ差分周波数値△fがジッタしても、QPSK同期
時間Tsは平均的には最小値になるからである。
【0010】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたもので、境界差分周波数に対する差分周波数値
を、ディジタル受信装置の個々のばらつきに対して適正
に設定することによって、最小限のQPSK同期時間で
選局およびサーチ動作を高速に行うディジタル放送受信
方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、ディジタル放送波の復調に関し、中間周波数と
復調キャリア周波数との差分周波数値に対する同期時間
の変化率が、第1の値である第1の差分周波数領域と、
変化率が第1の値より大きな第2の値である第2の差分
周波数領域を有するディジタル放送受信装置であって、
中間周波値と復調キャリア周波数との差分周波数値を測
定して、差分周波数情報を生成する差分周波数値検出部
と、差分周波数情報に基づいて、差分周波数値が第1の
差分周波数領域内であるように、復調キャリア周波数を
補正する復調キャリア周波数補正部とを備え、補正され
た復調キャリア周波数による中間周波数の復調時の同期
時間を所定の時間内に抑えることを特徴とする。
【0012】上述のように、第1の発明においては、差
分周波数値を同期時間の短い差分周波数領域内に設定す
ることにより、同期時間を所定時間内に抑えることがで
き、その結果、選局動作およびサーチ動作を高速化でき
る。
【0013】第2の発明は、第1の発明において、復調
キャリア周波数補正部は、ディジタル放送波に応じて予
め定めた基準周波数を復調キャリア周波数とする復調キ
ャリア周波数を設定する復調キャリア周波数設定部を含
む。
【0014】上述のように、第2の発明においては、基
準周波数である復調キャリア周波数で復調することによ
り、差分周波数値が第1の周波数領域と第2の周波数領
域の境界の近辺にあるように設定できる。
【0015】第3の発明は、第1或いは第2の発明のい
ずれかにおいて、補正された復調キャリア周波数と中間
周波数との差分周波数値が、連続する第1の所定回数の
内の一度でも第2の差分周波数領域内である場合には、
補正された復調キャリア周波数を所定の周波数だけ変化
させてさらに補正するように、復調キャリア周波数補正
部を制御する第1の復調キャリア周波数補正制御部をさ
らに備えることを特徴とする。
【0016】上述のように、第3の発明においては、差
分周波数値を第1の所定回数測定し、一度でも特性の悪
い第2の周波数領域であれば、復調キャリア周波数を所
定の周波数だけ変化するように補正して、結果差分周波
数値を第1の周波数領域側に移動させることによって、
クロックの周波数揺れによって差分周波数値が再度第2
の周波数領域に入らないようにしている。
【0017】第4の発明は、第3の発明において、第1
の復調キャリア周波数補正制御部は、復調キャリア周波
数補正部によって復調キャリア周波数を第2の所定回数
補正した後も、補正された復調キャリア周波数と中間周
波数との差分周波数値が、連続する第1の所定回数の内
の一度でも、第2の差分周波数領域内である場合には、
補正不可能と判断して、さらに補正を行わないことを特
徴とする。
【0018】上述のように、第4の発明においては、第
3の発明における復調キャリア周波数の補正が第2の所
定回数実施した後も、クロックの周波数揺れによって差
分周波数値が再度第2の周波数領域に入る場合には、復
調キャリア周波数を無駄に補正することを防ぐ。
【0019】第5の発明は、第1或いは第2の発明のい
ずれかにおいて、補正された復調キャリア周波数と中間
周波数との差分周波数値が、第1の所定回数連続して第
1の差分周波数領域内である場合に、補正された復調キ
ャリア周波数を表す補正復調キャリア周波数情報を生成
すると共に、復調キャリア周波数のさらに補正を行わな
いように、復調キャリア周波数補正部を制御する第2の
復調キャリア周波数補正制御部をさらに備える。
【0020】上述のように、第5の発明においては、特
定の補正された復調キャリア周波数で復調した時の差分
周波数値が第1の所定回数連続して第1の差分周波数領
域内であれば、クロックの周波数揺れによって、差分周
波数値が第2の差分周波数領域に入る可能性がないと判
断して、差分周波数値が第1の周波数領域の適正な位置
であるように復調キャリア周波数を設定することによっ
て、同期時間を低減できる。
【0021】第6の発明は、第5の発明において、補正
復調キャリア周波数情報を格納する不揮発性メモリ部を
さらに備える。
【0022】上述のように、第6の発明においては、適
正な復調キャリア周波数情報を不揮発性メモリに格納す
ることで、第1から第5の発明による処理を行わずと
も、必要に応じて適正な復調キャリア周波数を決定でき
る。
【0023】第7の発明は、第6の発明において、起動
時には、第1の復調キャリア周波数設定部は、不揮発性
メモリ部に格納されている補正復調キャリア周波数情報
に基づいて、復調キャリア周波数を決定する。
【0024】上述のように、第7の発明においては、第
6の発明と同様の効果を有する。
【0025】第8の発明は、第2の発明において、基準
周波数は、製造工程能力および製品の精度から放送受信
装置に対して、第1の差分周波数領域内でかつ同期時間
を最低にできる差分周波数値に最も近いと推定される周
波数値である。
【0026】上述のように、第8の発明においては、デ
ィジタル放送受信機の製造工程能力に基づき第1の領域
内でかつ、同期時間を最低にできる差分周波数値あると
推定される基準周波数に基づいて、最適差分周波数値を
探していくので、効果的かつ確実に最適差分周波数値を
決める復調キャリア周波数を求めることができる。
【0027】第9の発明は、ディジタル放送波の復調に
関し、中間周波数値と復調キャリア周波数との差分周波
数値に対する同期時間の変化率が、第1の値である第1
の差分周波数領域と、変化率が第1の値より大きな第2
の値である第2の差分周波数領域を有するディジタル放
送受信方法であって、中間周波値と復調キャリア周波数
との差分周波数値を測定して、差分周波数情報を生成す
る差分周波数値検出ステップと、差分周波数情報に基づ
いて、差分周波数値が第1の差分周波数領域内であるよ
うに、復調キャリア周波数を補正する復調キャリア周波
数補正ステップとを備え、補正された復調キャリア周波
数による中間周波数の復調時の同期時間を所定の時間内
に抑えることを特徴とする。
【0028】上述のように、第9の発明においては、差
分周波数値を同期時間の短い側に設定することにより、
同期時間を所定時間内に抑えることができ、その結果、
選局動作およびサーチ動作を高速化できる。
【0029】第10の発明は、第9の発明において、復
調キャリア周波数補正ステップは、ディジタル放送波に
応じて予め定めた基準周波数を復調キャリア信号とする
復調キャリア周波数を設定する復調キャリア周波数設定
ステップを含む。
【0030】上述のように、第10の発明においては、
基準周波数である復調キャリア周波数で復調することに
より、差分周波数値が第1の周波数領域と第2の周波数
領域の境界の近辺にあるように設定できる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明にかかるディジタル放送受
信装置について説明する前に、図7を参照して、本発明
にかかるディジタル放送受信装置の個々のばらつきに応
じて生じる境界差分周波数のジッタを避けて差分周波数
値を設定する方法の基本概念について述べる。
【0032】上述のように、設定された差分周波数値△
fと境界差分周波数Fdbの相対的な変動によるジッタ
を避けるためには、図8に示した例においては、差分周
波数値△fを、正側にジッタした時の境界差分周波数F
dbより、差分周波数値△fの最小値(分解能)である
△f(min)だけ正側に離れた差分周波数値Diに設
定すれば良い。なお、理想差分周波数値Diは次式
(1)で表すことができる。 Di=Fdb(max)+△f(min)・・・・ (1) Fdb(max)は、正側にジッタした時の境界差分周
波数Fdbである最大境界差分周波数である。この時に
は、差分周波数値△fが、境界差分周波数Fdbより負
側の直線Lnで表される差分周波数領域に入ることは決
してなく、QPSK同期時間Tsが安定するので、この
差分周波数値Diを理想差分周波数値Diと定義する。
【0033】図7を参照して、理想差分周波数値Diの
設定方法について説明する。同図において、二点鎖線L
iは、ディジタル放送受信装置における理想差分周波数
値Diを示している。しかしながら、理想差分周波数値
Diは、ディジタル放送受信装置の個々において異な
り、また同一のディジタル放送受信装置においてさえも
時間の経過や温度変化によって変動する。それゆえに、
ディジタル放送受信装置の個々に対して、予め理想差分
周波数値Diを正確に知ることはできない。そこで、理
想差分周波数値Diの代わりに、設計仕様および製造工
程能力から、ディジタル放送受信装置の理想差分周波数
値Diを推定して、その推定値を推定理想差分周波数値
Drpとして求める。
【0034】同図において境界差分周波数Fdbより左
側に示される負領域においては、差分周波数値△fに応
じて、QPSK同期時間Tsが急激に大きくなるので、
この領域に差分周波数値△fが位置するように推定理想
差分周波数値Drpを設定することは認められない。こ
の意味において、この負領域を非許容領域NARと定義
する。
【0035】理想境界差分周波数Fdbiは、個々のデ
ィジタル放送受信装置によって異なり、さらに同一のデ
ィジタル放送受信装置においても経時変化などの要因に
よって変動する。このような変動を正確に見積もること
は不可能であるので、安全をみて、推定理想差分周波数
値Drpを理想差分周波数値Diより大きめに設定す
る。一点鎖線Lrpは、正負側に変動する境界差分周波
数Fdbより、このように安全をみて設定された推定理
想差分周波数値Drpだけ離れた差分周波数値△fであ
る設定境界周波数Fdbrpを示す。この場合、推定理
想差分周波数値Drpと理想差分周波数値Diとの差
が、安全のために不必要にずらせた過剰差分周波数値D
epである。
【0036】この過剰差分周波数値Depに相当するQ
PSK同期時間Ts(Dep)が、ディジタル放送受信
装置本来の性能を十分活用できずに、QPSK同期に無
駄に要する時間である。
【0037】本発明では、このような無駄なQPSK同
期時間を低減するために、推定理想差分周波数値Drp
の代わりに、保証理想差分周波数値Drを求める。保証
理想差分周波数Dr値は、受信装置Rの構成部品単位の
精度や品質、さらに受信装置Rの組立精度や品質を含め
た受信装置Rの製造工程能力に基づいて、境界差分周波
数Fdbに最も近い差分周波数値△fが設定される。そ
して、保証理想差分周波数値Drに対応する周波数を有
する復調用キャリア信号Scaを生成する。この保証理
想差分周波数値Drに相当する差分周波数値△fを補正
境界周波数Fdbrと呼ぶ。その復調用キャリア信号S
caでQPSK変調信号Sifを復調し、その時の実際
の差分周波数値△fが保証理想差分周波数値Drで設定
した通りであるかを判断して、適正な復調用キャリア信
号Scaの補正周波数Fscaを決定する。
【0038】以下に、図1、図2、図3、図4、図5、
および図6を参照して、本発明の実施形態にかかるディ
ジタル放送受信装置の構造と動作について詳しく説明す
る。先ず、図1を参照して、ディジタル放送受信装置
(以降、「受信装置R」と略称する)について述べる。
受信装置Rは、チューナ1、QPSK復調部3、受信制
御部13、およびメモリ15を含む。チューナ1は、所
定の放送局から送信されるディジタル放送波Srf’
(図示せず)をアンテナ17によって受信して得られた
ディジタル放送波Srfを、受信制御部13から出力さ
れる受信チャンネル選択信号Sfに基づいてダウンコン
バートして中間周波数信号であるQPSK変調Sifを
出力する。QPSK復調部3は、チューナ1から入力さ
れるQPSK変調信号SifをQPSK復調して復調受
信信号Srdを生成して、デコーダ部(図示せず)に出
力する。QPSK復調部3は、さらにQPSK変調信号
Sifおよび復調受信信号Srdに基づいて、各種制御
信号を生成して受信制御部13に出力する。
【0039】QPSK復調部3は、ミキサ5、復調用キ
ャリア生成器7、差分周波数検出器9、QPSKロック
検出器11およびディジタルPLL12を含む。ディジ
タルPLL12は、復調受信信号Srdに基づいて、Q
PSK変調に用いられたQPSK変調信号Sifと復調
用キャリア信号との周波数差を検出する。ディジタルP
LL12は、さらに、その検出された周波数差で復調用
キャリア生成器7から出力される復調用キャリア信号S
caの周波数を補正して、補正復調用キャリア信号Sc
a’を生成する。ミキサ5は、チューナ1およびディジ
タルPLL12に接続されて、それぞれ入力されるQP
SK変調信号Sifと補正復調用キャリア信号Sca’
を混合して、復調受信信号Srdを生成する。
【0040】ディジタルPLL12は、周波数補正器
6、加算器8、およびNCO10を含む。周波数補正器
6は、ループフィルタを有しており、ミキサ5から入力
される復調受信信号Srdから、QPSK変調信号Si
fの周波数F(Sif)と補正復調用キャリア信号Sc
a’の周波数F(Sca’)の差分周波数値fgap=
F(Sif)−F(Sca’)を検出する。ディジタル
PLL12は、さらに、この差分値を0とするような周
波数値を表す周波数補正信号Sgapを生成して、加算
器8に出力する。
【0041】加算器8は、周波数補正信号Sgapと、
復調用キャリア生成器7から入力される復調用キャリア
信号Scaとを加算して、ミキサ5で実際に復調に用い
られる補正復調用キャリア信号Sca’の周波数Fsc
a’を示す周波数データDfsca’を生成してNCO
10に入力する。この周波数Fsca’を補正復調用キ
ャリア周波数と呼称する。
【0042】NCO10は、周波数データDfsca’
に基づいて、補正復調用キャリア周波数Fsca’を有
する補正復調用キャリア信号Sca’を生成してミキサ
5に出力する。このようにして、NCO10から出力さ
れる補正復調用キャリア信号Sca’が、実際にミキサ
5でQPSK復調に用いられる。
【0043】QPSKロック検出器11は、ミキサ5か
ら出力された復調受信信号Srdに対してQPSKロッ
クの検出を行い、ロック検出時にハイになる二値の値を
有するロック検出信号Sloを生成すると共に受信制御
部13に出力する。
【0044】差分周波数検出器9は、チューナ1から入
力されるQPSK変調信号Sifの周波数F(Sif)
と、復調用キャリア生成器7から入力される復調用キャ
リア信号Scaの周波数F(Sca)の差分値である差
分周波数値△f(△f=F(Sif)−F(Sca))
を検出する。差分周波数検出器9は、さらに、検出され
た差分周波数値△fを表す差分周波数情報I△fを生成
して、受信制御部13に出力する。
【0045】受信制御部13は、QPSK復調部3から
入力されるロック検出信号Sloおよび差分周波数情報
I△fに基づいて、ミキサ5におけるQPSK変調信号
SifのQPSK復調に用いられるべきキャリア信号の
周波数を復調用キャリア周波数Fscaとして決定す
る。そして、受信制御部13は、その決定された復調用
キャリア周波数Fscaを規定する復調用キャリア周波
数情報Icaを生成して、QPSK復調部3に出力す
る。
【0046】QPSK復調部3の復調用キャリア生成器
7は、復調用キャリア周波数情報Icaに基づいて、ミ
キサ5によってQPSK変調信号SifをQPSK復調
するために混合される復調用キャリア信号Scaを生成
する。なお、この復調用キャリア信号Scaは、復調用
キャリア周波数情報Icaによって規定される周波数を
有するように生成される。
【0047】次に、図2に示すフローチャートを参照し
て、本発明にかかる受信装置Rの動作について説明す
る。受信装置Rに電源が投入された後、先ず、ユーザは
聴取したい放送局を受信制御部13に指示する。そし
て、ステップS1において、ユーザの指示に応じて、受
信制御部13は選択された放送チャンネルに割り当てら
れたディジタル放送波Srf’の周波数に対応する受信
チャンネル選択信号Sfをチューナ1に出力する。チュ
ーナ1は、受信チャンネル選択信号Sfに基づいて、デ
ィジタル放送Srfを中間周波数へダウンコンバートし
てQPSK変調信号Sifを生成する。そして、処理は
次のステップS4に進む。
【0048】ステップS4において、受信制御部13
は、前述のQPSK変調信号Sifに対する復調用キャ
リア信号Scaの周波数として、そのディジタル放送受
信装置において、差分周波数値△fが最も負側にジッタ
した時のQPSK同期時間Tsをゼロにすることができ
ると考えられる基準周波数Fstを表す復調用キャリア
周波数情報Icaを生成して、QPSK復調部3に出力
する。なお、この基準周波数Fstは、前述の保証理想
差分周波数値Drに相当する値である。
【0049】QPSK復調部3の復調用キャリア生成器
7は、復調用キャリア周波数情報Icaに基づいて、基
準周波数Fstを有する復調用キャリア信号Scaを生
成して、ディジタルPLL12に出力する。ディジタル
PLL12は、最初は周波数補正器6の出力である周波
数補正信号Sgapはゼロであるので、キャリア生成器
7から入力された復調用キャリア信号Scaを補正する
ことなく補正復調用キャリア信号Sca’としてミキサ
5に出力する。ミキサ5は、この補正復調用キャリア信
号Sca’で、このチューナ1から出力されるQPSK
変調信号Sifを復調して、復調受信信号Srdを出力
する。そして、処理は次のステップS17に進む。
【0050】ステップS17において、受信制御部13
は、QPSK復調部3から入力されるロック検出信号S
loに基づいて、QPSKロックが検出されたか否かが
判断される。ロックが検出された、つまりユーザの指定
チャンネルの放送が受信されている場合には、Yesと
判断されて、処理は次のステップS19に進む。一方、
ロックが検出されない、つまりユーザの指定チャンネル
が受信できていない場合には、Noと判断してステップ
S17の処理を繰り返す。
【0051】つまり、実際のQPSK変調信号Sifの
周波数と復調用キャリア信号Scaの周波数は互いに等
しくない。それゆえに、ディジタルPLL12の周波数
補正器6で、復調受信信号Srdに基づいて検出された
両信号SifとSca’(1回目はFsca=Fst)
の周波数差分値fgap(△f’)がゼロとなるよう生
成された周波数補正信号Sgapに基づいて、キャリア
生成器7から入力された復調用キャリア信号Scaの周
波数Fsca(Fst)が加算器8およびNCO10に
よって補正された補正復調用キャリア信号Sca’がミ
キサ5に入力される。このプロセス(ステップS17:
No)を繰り返すことによって、当初、QPSK変調信
号Sifと補正復調用キャリア信号Sca’の間に存在
した周波数差fgap(△f’)は、小さくなって、や
がてQPSKロックが成立する(ステップS17:Ye
s)。
【0052】なお、上述のステップS17において、Q
PSKロックが検出されている場合には、受信中の選択
チャンネルには、必ず放送波またはその占帯域の存在が
確認されている。さらに、△fは、F(Sca’)=F
(Sca)+F(S△f))=F(Sif)となるよう
な△fとなる。
【0053】また、図示していないが、QPSKロック
検出器11をフレーム同期検出器19で置き換えても良
い。この場合は、本ステップにおいては、フレーム同期
検出器19によるフレーム同期の検出がある場合にのみ
Yesと判断される変更することは言うまでもない。そ
して、処理は次のステップS19に進む。
【0054】QPSKロックが検出される、つまりQP
SKロック検出器11で同期が確認できると言うこと
は、現在受信中の放送チャンネルがQPSK伝送におけ
る占有帯域内にあることを意味している。実際にコンテ
ンツを放送している放送チャンネルであることの確認
は、さらに、復調受信信号Srdに対してQPSKフレ
ーム同期の確認をとるのが望ましい。しかしながら、上
述のように、本例においては、実際にコンテンツを放送
している既知の放送局の周波数を指定するので、QPS
Kロック検出器11によるQPSKロック検出のみによ
る確認で十分である。
【0055】なお、本発明をQPSKの放送帯域内の未
知の放送局からのディジタル放送波Srf’の受信に適
応する場合には、図4に示すように、QPSK復調部3
から出力される復調受信信号Srdに基づいて、フレー
ム同期を検出してフレーム同期検出信号SFを生成して
受信制御部13に出力するフレーム同期検出器19を、
受信装置Rに新たに設ければ良い。この場合、QPSK
ロック検出器11によるQPSKロック検出に加えて、
フレーム同期検出器19による同期検出がある場合にの
みYesと判断されるように本ステップを変更すれば良
い。
【0056】ステップS19において、差分周波数検出
器9によりQPSK復調信号Sif(周波数は補正復調
用キャリア信号Sca’と同じ)と復調用キャリア信号
Scaのそれぞれの周波数の差分値を測定して、差分周
波数値△fを求める。差分周波数検出器9は、さらに求
めた差分周波数値△fを表す差分周波数情報I△fを受
信制御部13に出力する。そして、処理は次のステップ
S21に進む。
【0057】ステップS21において、受信制御部13
は差分周波数情報I△fに基づいて、ステップS19で
測定された差分周波数値△fが前述の非許容領域NAR
内であるか否かを判断する。差分周波数値△fが非許容
領域NAR外、つまり許容範囲内にある場合には、No
と判断されて処理は次のステップS23に進む。
【0058】ステップS23においては、上述のステッ
プS19で測定された差分周波数値△fが、所定回数M
だけ連続して許容範囲内であるとステップS21で判断
されたか否かが判断される。Noの場合は、処理はステ
ップS19に戻り、本ステップで、Yesと判断される
まで、ステップS19およびステップS21の処理が繰
り返される。一方、本ステップでYes、つまりステッ
プS19で計測された差分周波数値△fが、所定回数M
(Mは正の整数)だけ連続して許容範囲内であった場合
は、この時の復調用キャリア信号Scaの周波数はFs
caは、安定的にQPSK変調信号Sifを安定して復
調するに適正であると見なして、これ以上の差分周波数
値△fの測定を行わない。そして、処理は次のステップ
S25に進む。
【0059】ステップS25において、事前のステップ
S23で差分周波数値△fが安定していると見なした復
調用キャリア周波数Fscaに相当する復調用キャリア
周波数情報Icaをメモリ15に格納した後に処理を終
了する。なお、メモリ15は不揮発性であることが望ま
しい。
【0060】一方、上述のステップS21でYes、つ
まりステップS19で測定された差分周波数値△fが非
許容領域NAR内にあると判断された場合は、処理はス
テップS27に進む。
【0061】ステップS27において、後述のステップ
S29において、復調用キャリア周波数Fscaが所定
回数N(Nは正の整数)だけ補正されたか否かが判断さ
れる。Yesの場合は、この受信装置Rにおいては、Q
PSK変調信号Sifを安定的に復調できるように、復
調用キャリア信号Scaの復調用キャリア周波数Fsc
aを補正することは不可能であると判断して、エラー処
理をして処理を終了する。なお、ステップS27におい
てNoと判断される場合は、ステップS29に進む。
【0062】ステップS29において、現在の復調用キ
ャリア周波数Fscaを所定の周波数Fstepだけ増
加させた後に、処理はステップS17に戻る。以降、前
述のステップS17〜S29における処理を繰り返す。
これは、今回の補正で得られた差分周波数値△fは許容
範囲外(S21)であるが、まだ補正し得る可能性があ
るので、所定数Nまでは、ステップS29における復調
用キャリア周波数Fscaの補正周波数Fstepづつ
の補正を継続するものである。この意味において、周波
数Fstepは、復調用キャリア周波数Fscaに対す
る補正周波数と定義する。また、この補正周波数Fst
epの値を適切に設定することによって、図7に示した
過剰差分周波数値Depを小さくできる。
【0063】次に、図5および図6を参照して、図2に
示すフローチャートを参照して説明した実施形態にかか
る受信装置Rにおける復調用キャリア周波数Fscaの
決定方法について、さらに詳しく補足説明をする。な
お、図5および図6では、前述の図7および図8に示さ
れた境界差分周波数Fdbから設定境界周波数Fdbr
pの間が拡大されて表示されている。更に、理想境界差
分周波数Fdbiおよび補正境界周波数Fdbrがそれ
ぞれ直線Liおよび直線Lrによって示されている。
【0064】ステップS4で設定される基準周波数Fs
tによって、差分周波数値△fは理想差分周波数値Di
より大きな保証理想差分周波数値Drになるように設定
されている。それゆえに、基準周波数Fstによって決
定される設定境界周波数Fdbrは、図5に示すよう
に、理想境界差分周波数Fdbiよりも大きな値に設定
される。しかしながら、受信装置Rのばらつきが設計仕
様および製造工程能力から判断される保証理想差分周波
数値Drよりも大きい場合には、図6に示すように、境
界差分周波数Fdbが理想境界差分周波数Fdbiより
小さな値になることもある。このような、2通りの場合
にそれぞれについて、受信装置Rの動作について以下に
述べる。
【0065】図5に示す場合には、設定境界周波数Fd
br>理想境界差分周波数Fdbiであるので、ステッ
プS21でNoと判断され、ステップS23でもYes
と判断されて、ステップS25で基準周波数Fstに対
応する復調用キャリア周波数情報Icaがメモリ15に
格納される。一方、図6に示す場合には、設定境界周波
数Fdbr<理想境界差分周波数Fdbiであるので、
ステップS21でYesと判断され、ステップS27で
Noと判断され、ステップS29で復調用キャリア周波
数Fscaが補正されて設定境界周波数Fdbr1が生
成される。そして、この設定境界周波数Fdbr1に基
づいて、ステップS17、S19、S21、およびS2
7での処理が最大、所定回数Nだけ繰り返される。設定
境界周波数Fdbrが補正されて設定境界周波数Fdb
rNが生成されるまでに、設定境界周波数Fdbrn
(nはN以下の整数)が理想境界差分周波数Fdbiを
越えた時点で、ステップS21でNoと判断されて、ス
テップS23およびS25を経て処理を終了する。上述
の処理を必要に応じて、定期的或いは随時に実行するこ
とによって、同一の受信装置Rにおける差分周波数の特
性が時間の経過或いは温度変化によって変動しても、復
調用キャリア周波数Fscaを常に適正に値に保つこと
ができる。
【0066】以上、図1、図2、図4、図5、図6およ
び図7を参照して、受信装置R毎に最適な保証理想差分
周波数値Drを随時設定する方法について説明した。し
かしながら、設計品質および製造工程能力に基づき受信
装置Rの製品品質が安定している場合には、適正な復調
用キャリア信号Scaの復調用キャリア周波数Fsca
を示す復調用キャリア周波数情報Icaを求めるために
上述のフローチャートに示す処理を繰り返さずに、受信
装置Rの起動時にメモリ15に格納されている復調用キ
ャリア周波数情報Icaを読み出して復調用キャリア信
号Scaを生成して、即刻、QPSK復調を開始するよ
うにしても良い。
【0067】図3を参照して、メモリ15に格納されて
いる復調用キャリア周波数情報Icaに基づいて生成し
た復調用キャリア信号ScaでQPSK復調する方法に
ついて説明する。なお、受信装置Rの構成は、図1およ
び図4で示したものと同じである。受信装置Rに電源が
投入されると、ステップS100において、メモリ15
から復調用キャリア周波数情報Icaが受信制御部13
に読み込まれる。受信制御部13は、読み込まれた復調
用キャリア周波数情報IcaをQPSK復調部3に出力
する。そして、処理は次のステップS103に進む。
【0068】ステップS103において、QPSK復調
部3の復調用キャリア生成器7は、入力された復調用キ
ャリア周波数情報Icaで規定される復調用キャリア周
波数Fscaを有する復調用キャリア信号Scaを生成
して、ディジタルPLL12に出力する。そして、処理
は次のステップS105に進む。
【0069】ステップS105において、復調用キャリ
ア信号Scaは、ディジタルPLL12によって、周波
数を補正されることなく、ミキサ5に出力されて、直ち
に、QPSK変調信号SifのQPSK復調に供され
る。これは、ステップS103で生成された復調用キャ
リア信号Scaは、上述のステップS17〜ステップS
25において、QPSKロックの確立およびQPSK変
調信号Sifの安定的復調が既に確認されているからで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディジタル放送受信装置の構造
を示すブロック図である。
【図2】図1に示したディジタル放送受信装置の動作を
示すフローチャートである。
【図3】図1に示したディジタル放送受信装置のさらな
る動作を示すフローチャートである。
【図4】図1に示したディジタル放送受信装置の変形例
を示すブロック図である。
【図5】図2に示したフローチャートに示す動作の説明
図である。
【図6】図2に示したフローチャートに示す動作の説明
図である。
【図7】本発明にかかる差分周波数値の設定方法の基本
概念の説明図である。
【図8】中間周波数と復調用キャリア周波数との差分
と、QPSK同期時間との一般的な関係を示す相関図で
ある。
【符号の説明】
R 受信装置 1 チューナ 3 QPSK復調部 5 ミキサ 7 復調用キャリア生成器 9 差分検出器 11 同期検出器 13 受信制御部 15 メモリ 17 アンテナ 19 フレーム同期検出器 Sf 受信チャンネル選択信号 Srf 放送波 Sif QPSK変調信号 Srd 復調受信信号 Slo ロック検出信号 I△f 差分周波数情報 Ica 復調用キャリア周波数情報

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル放送波の復調に関し、中間周
    波数と復調キャリア周波数との差分周波数値に対する同
    期時間の変化率が、第1の値である第1の差分周波数領
    域と、該変化率が該第1の値より大きな第2の値である
    第2の差分周波数領域を有するディジタル放送受信装置
    であって、 前記中間周波値と前記復調キャリア周波数との差分周波
    数値を測定して、差分周波数情報を生成する差分周波数
    値検出手段と、 前記差分周波数情報に基づいて、前記差分周波数値が前
    記第1の差分周波数領域内であるように、前記復調キャ
    リア周波数を補正する復調キャリア周波数補正手段とを
    備え、 前記補正された復調キャリア周波数による前記中間周波
    数の復調時の同期時間を所定の時間内に抑えることを特
    徴とするディジタル放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記復調キャリア周波数補正手段は、 前記ディジタル放送波に応じて予め定めた基準周波数を
    前記復調キャリア周波数とする復調キャリア周波数を設
    定する復調キャリア周波数設定手段を含む請求項1に記
    載のディジタル放送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記補正された復調キャリア周波数と前
    記中間周波数との差分周波数値が、連続する第1の所定
    回数の内の一度でも前記第2の差分周波数領域内である
    場合には、該補正された復調キャリア周波数を所定の周
    波数だけ変化させてさらに補正するように、該復調キャ
    リア周波数補正手段を制御する第1の復調キャリア周波
    数補正制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    1或いは2のいずれかに記載のディジタル放送受信機。
  4. 【請求項4】 前記第1の復調キャリア周波数補正制御
    手段は、前記復調キャリア周波数補正手段によって復調
    キャリア周波数を第2の所定回数補正した後も、該補正
    された復調キャリア周波数と前記中間周波数との差分周
    波数値が、連続する前記第1の所定回数の内の一度でも
    前記第2の差分周波数領域内である場合には、補正不可
    能と判断して、さらに補正を行わないことを特徴とする
    請求項3に記載のディジタル放送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記補正された復調キャリア周波数と前
    記中間周波数との差分周波数値が、第1の所定回数連続
    して前記第1の差分周波数領域内である場合に、該補正
    された復調キャリア周波数を表す補正復調キャリア周波
    数情報を生成すると共に、復調キャリア周波数のさらな
    る補正を行わないように、前記復調キャリア周波数補正
    手段を制御する第2の復調キャリア周波数補正制御手段
    をさらに備える請求項1或いは2のいずれかに記載のデ
    ィジタル放送受信機。
  6. 【請求項6】 前記補正復調キャリア周波数情報を格納
    する不揮発性メモリ手段をさらに備える請求項5に記載
    のディジタル放送受信装置。
  7. 【請求項7】 起動時には、前記第1の復調キャリア周
    波数設定手段は、前記不揮発性メモリ手段に格納されて
    いる前記補正復調キャリア周波数情報に基づいて、前記
    復調キャリア周波数を決定する請求項6に記載のディジ
    タル放送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記基準周波数は、製造工程能力および
    製品の精度から放送受信装置に対して、前記第1の差分
    周波数領域内でかつ前記同期時間を最低にできる差分周
    波数値に最も近いと推定される周波数値である請求項2
    に記載のディジタル放送受信装置。
  9. 【請求項9】 ディジタル放送波の復調に関し、中間周
    波数値と復調キャリア周波数との差分周波数値に対する
    同期時間の変化率が、第1の値である第1の差分周波数
    領域と、該変化率が該第1の値より大きな第2の値であ
    る第2の差分周波数領域を有するディジタル放送受信方
    法であって、 前記中間周波値と前記復調キャリア周波数との差分周波
    数値を測定して、差分周波数情報を生成する差分周波数
    値検出ステップと、 前記差分周波数情報に基づいて、前記差分周波数値が前
    記第1の差分周波数領域内であるように、前記復調キャ
    リア周波数を補正する復調キャリア周波数補正ステップ
    とを備え、 前記補正された復調キャリア周波数による前記中間周波
    数の復調時の同期時間を所定の時間内に抑えることを特
    徴とするディジタル放送受信方法。
  10. 【請求項10】 前記復調キャリア周波数補正ステップ
    は、 前記ディジタル放送波に応じて予め定めた基準周波数を
    前記復調キャリア信号とする復調キャリア周波数を設定
    する復調キャリア周波数設定ステップを含む請求項9に
    記載のディジタル放送受信方法。
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