JP2000348296A - 配車システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集配場に向かっている車両の到着時刻を正確
に予測させて、積み込み準備を開始させ、これによって
車両の待ち時間を大幅に短縮させて、配送効率を大幅に
短縮させる。 【解決手段】 配車計画演算処理装置６で生成された配
車情報を通信衛星経由で、各車両３の衛星通信装置４に
伝えて、各車両３の運転者に自車両３の到着予定時刻を
把握させ、車両３の運転を行わせるとともに、各車両３
の衛星通信装置４によって、自車両３の位置を検知させ
て得られる位置情報と、各車両３に割り当てられている
車両ＩＤとを通信衛星経由で、配車計画演算処理装置６
に伝えさせて、各車両３の到着時刻を予測させ、この予
測動作で得られた各車両３の到着予測時刻に基づき、集
配場７の係員に積み込み準備指示を出させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、物流システムなど
で使用される車両を管理する配車システムに係わり、特
に通信衛星などを使用して車両の位置を管理し、荷物の
積み込み準備などの作業を開始させる配車システムに関
する。

【０００２】

【従来の技術】物流倉庫などに保管されている荷物をト
ラックなどの車両を使用して、各工場や各店舗などに配
送する場合、次のような手順が知られている。先ず、物
流倉庫を管理している管理会社側で各工場や各店舗から
の出荷要求を整理して翌日の出荷スケジュールを決め
る。決められた出荷スケジュールは各車両の運転者など
に知らされ、この出荷スケジュールで指定された時刻に
車両を物流倉庫の集配場に到着させる。そして、集配場
に居る作業員に荷物の積み込みを行わせ、出荷スケジュ
ールで指定された荷物の積み込みが完了した時点で、車
両を発進させるという手順で物流倉庫に保管されている
荷物を各工場、各店舗に出荷させている。

【０００３】また、このような手順以外の手順も知られ
ている。物流倉庫などに保管されている荷物を各工場や
各店舗などに配送する場合、物流倉庫を管理している管
理会社側で各工場や各店舗からの出荷要求を整理して翌
日の出荷スケジュールを決める。この出荷スケジュール
は各車両の運転者などに知らされ、この出荷スケジュー
ルで指定された時刻に車両を物流倉庫の集配場に到着さ
せる。次に、この車両の運転者は端末装置を操作して車
両が集配場に到着したことを作業所内に待機している作
業員に連絡し、各作業員を集配場に集合させて、荷物の
積み込みを行わせる。出荷スケジュールで指定された荷
物の積み込みが完了した時点で、車両を発進させる。こ
のような手順で、物流倉庫に保管されている荷物を各工
場や各店舗に出荷させるというものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の出荷手順では、前日に決定された出荷スケジュー
ルに基づき、各車両を集配場に到着させ、集配場に居る
作業員による監視作業によって車両が到着したことを確
認させた後、あるいは各車両の運転者によって端末装置
が操作され、車両が到着したことが知らされた後、出荷
対象となる荷物の積み込み準備を開始させるようにして
いるので、集配場に車両が到着してから荷物の積み込み
作業を開始するまで、ある程度の時間がかかってしま
い、集配場に到着した車両を待たせてしまうという問題
があった。

【０００５】また、一般道路の渋滞などにより、車両の
到着が遅れると、出荷スケジュールに変更しなけばなら
なくなって、変更された出荷スケジュールを各車両の運
転者に連絡しなけばならず、物流倉庫を管理している管
理会社の社員、運送会社の各運転者に、かなりの負担を
与えてしまうという問題があった。

【０００６】本発明は上記の事情に鑑み、請求項１で
は、集配場に向かっている車両の到着時刻を正確に予測
させて、積み込み準備を開始させ、車両が集配場に到着
した時点で荷物の積み込み作業を行わせることができ、
これによって車両の待ち時間を大幅に短縮させて、配送
効率を大幅に短縮させることができる配車システムを提
供することを目的としている。

【０００７】請求項２では、既存のシステムを使用し
て、各車両に自車両の位置を検知させることができ、こ
れによってシステムの構築コストを低く抑えさせなが
ら、各車両に自車両の位置を検知させて、各車両の到着
時刻などを予測させるときの精度を飛躍的に向上させる
ことができる配車システムを提供することを目的として
いる。

【０００８】請求項３では、１つの管理装置によって、
複数の集配場を管理することができ、これによって集配
場の増減を容易にして、システムの柔軟性を高めること
ができるとともに、情報管理処理を集中させて、各車両
の運送効率、各集配場の配送効率を向上させることがで
きる配車システムを提供することを目的としている。

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項１では、車両に配車情報を与え、
集配場にて荷物の積み込みを行わせる配車システムにお
いて、車両に搭載され、通信衛星経由または携帯電話回
線経由で受信した配車情報を表示する表示処理手段と、
自車両の位置を検出して位置情報を生成する位置検知処
理手段と、この位置検知処理で得られた位置情報を通信
衛星経由または携帯電話回線経由で送信する送信処理手
段とを有する車載装置と、配車計画データに基づき、前
記車両に対する配車情報を作成し、これを通信衛星経由
または携帯電話回線経由で前記車両の車載装置に伝えて
表示させる指示処理手段と、通信衛星経由または携帯電
話回線経由で前記車載装置から送信される前記車両の位
置情報に基づき、前記車両が集配場に到着する時刻を予
測する予測処理手段と、この予測処理手段で得られた前
記車両の予測到着時刻に合うように集配場側に積み込み
準備指示を出す積み込み指示処理手段とを有する管理装
置とを備えたことを特徴としている。

【０００９】請求項２では、請求項１に記載の配車シス
テムにおいて、前記位置検知処理手段は、ＧＰＳ衛星を
使用して前記車両の位置を知らせるＧＰＳ、または電波
ビーコンや光ビーコンあるいは電波によって前記車両の
位置を知らせるＶＩＣＳを使用することを特徴としてい
る。

【００１０】請求項３では、請求項１、２のいずれかに
記載の配車システムにおいて、前記管理装置は、無線Ｌ
ＡＮ、インターネット回線、公衆電話回線、または携帯
電話回線のいずれかを使用して、各集配場に配置された
各積込場端末装置に積み込み準備指示を伝えて表示させ
ることを特徴としている。

【００１１】上記の構成の請求項１記載の発明によれ
ば、車両に搭載された車載装置は、通信衛星経由、また
は携帯電話回線経由で受信した内容を表示する表示処
理、位置報知システムからの信号を受信して自車両の位
置情報を作成する位置検知処理、この位置検知処理で得
られた位置情報を通信衛星経由、または携帯電話回線経
由で、送信する送信処理を行う。一方、管理装置は、配
車計画データに基づき、車両に対する配車情報を作成
し、これを通信衛星経由、または携帯電話回線経由で車
両の車載装置に伝えて表示させる指示処理、通信衛星経
由、または携帯電話回線経由で車両の車載装置から送信
される車両の位置情報に基づき、車両が集配場に到着す
る時刻を予測する予測処理、この予測処理で得られた車
両の予測到着時刻に合うように集配場側に積み込み準備
指示を出す積み込み指示処理を行う。これにより、集配
場に向かっている車両の到着時刻を正確に予測させて、
積み込み準備を開始させ、車両が集配場に到着した時点
で、荷物の積み込み作業を行わせ、車両の待ち時間を大
幅に短縮させて、配送効率を大幅に短縮させる。

【００１２】請求項２記載の発明によれば、車載装置の
位置検知手段として使用される位置報知システムとし
て、ＧＰＳ衛星を使用して車両の位置を知らせるＧＰ
Ｓ、または電波ビーコン、光ビーコン、電波を使用して
車両の位置を知らせるＶＩＣＳを用いる。これにより、
既存のシステムを使用して、各車両に自車両の位置を検
知させ、システムの構築コストを低く抑えさせながら、
各車両に自車両の位置を検知させて、各車両の到着時刻
などを予測させるときの精度を飛躍的に向上させる。

【００１３】請求項３記載の発明によれば、管理装置
に、無線ＬＡＮ、インターネット回線、公衆電話回線、
携帯電話回線のいずれかを使用して、各集配場に配置さ
れた各積込場端末装置に積み込み準備指示を伝えて表示
させる。これにより、１つの管理装置によって複数の集
配場を管理させ、集配場の増減を容易にしてシステムの
柔軟性を高めるとともに、情報管理処理を集中させ、各
車両の運送効率、各集配場の配送効率を向上させる。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１は本発明による配車システム
の実施の形態を示す構成図である。

【００１５】この図に示す配車システム１は、一般道路
２を走行する各車両３に搭載される衛星通信装置４と、
この配車システム１を管理している管理会社のビル５な
どに配置される配車計画演算処理装置６と、荷物６の集
配場７に設けられた物流倉庫２０内に配置され、無線Ｌ
ＡＮ８を介して、配車計画演算処理装置６と通信を行い
ながら、集配場７に入ってくる車両３に荷物６の積み込
みを行わせる積込場端末装置９と、地球を中心とした軌
道上を回りながら各車両３に搭載された衛星通信装置４
と管理会社に配置された配車計画演算処理装置６との間
の通信をサポートする通信衛星１０とを備えており、配
車計画演算処理装置６によって、各車両３に対する配車
情報を作成し、通信衛星経由で、各車両３の衛星通信装
置４に配車情報を伝えて、各車両３の運転者に自車両３
の到着予定時刻を把握させて、車両３の運転を行わせる
とともに、各車両３の衛星通信装置４によって、自車両
３の位置を検知させ、この検知動作で得られる位置情報
と、各車両３に割り当てられている車両ＩＤとを通信衛
星経由で、配車計画演算処理装置６に伝えさせて、各車
両３の到着時刻を予測させ、この予測動作で得られた各
車両３の到着予測時刻に基づき、集配場７の係員に積み
込み準備指示を出し、各車両３が集配場７に到着した時
点で、荷物６の積み込み作業を開始させる。

【００１６】通信衛星１０は、地球を中心とした軌道上
を回りながら、位置情報、時刻情報などを含むＧＰＳ信
号を送信している複数のＧＰＳ（Global Positioning S
ystem）衛星、あるいは地球を中心とした軌道上を回り
ながら、地上側から送信された電波を受信して、これを
地上側に送信するＣＳ（Communication Satellite）衛
星などによって構成されており、管理会社に配置された
配車計画演算処理装置６から配車情報を含む電波が送信
されたとき、これを受信して、各車両３に搭載された衛
星通信装置４に送信し、また各車両３に搭載された衛星
通信装置４から車両情報を含む電波が送信されたとき、
これを受信して、管理会社に配置された配車計画演算処
理装置６に送信する。

【００１７】また、衛星通信装置４は、図２に示すよう
に、トラックなどの各車両３に搭載され、ＧＰＳ衛星か
ら送信されるＧＰＳ信号、ＶＩＣＳ（Vehicle Infomati
on And Communication System）から光ビーコン、電波
ビーコン、ＦＭ電波などで送信されるＶＩＣＳ信号を受
信して、自車両３の現在位置を検知し、位置情報を生成
する位置検出部１１と、車両３に搭載された衛星通信ア
ンテナ（図示は省略する）を介して、通信衛星１０と電
波の送受信を行う通信部１２と、位置検出部１１から出
力される位置情報と予め設定されている車両ＩＤ（各車
両３を識別する固有のコード）とを対にして車両情報を
生成し、衛星通信アンテナから車両情報を含む電波を送
信させる処理、衛星通信アンテナによって受信されてい
る通信衛星１０からの電波に含まれている配車情報（時
刻、集配場所などを示す情報）を再生して、これを自車
両３の運転席に配置された表示装置（図示は省略する）
に表示させる処理などを行う制御部１３とを備えてい
る。

【００１８】そして、この衛星通信装置４では、配車計
画演算処理装置６から配車情報を含む電波が送信され、
これが通信衛星１０で中継され、衛星通信アンテナによ
って受信されたとき、電波に含まれていた配車情報を再
生し、自車両３の運転席に配置された表示装置に表示さ
せる。また、この動作と並行し、ＧＰＳ衛星から送信さ
れるＧＰＳ信号、ＶＩＣＳから送信されるＶＩＣＳ信号
などを受信して、自車両３の現在位置を検知するととも
に、この検知動作で得られる位置情報と、予め設定され
ている車両ＩＤとを対にして、衛星通信アンテナから車
両情報を含む電波を送信させる。

【００１９】また、配車計画演算処理装置６は、各車両
３に搭載された各衛星通信装置４に設定されている各車
両ＩＤが格納されるＩＤ情報データベース装置１４と、
オペレータによって作成された出荷計画に対応する配車
計画データが格納される配車計画データベース装置１５
と、管理会社が入っているビル６の屋上などに配置され
た衛星通信アンテナ（図示は省略する）を介して、通信
衛星１０と電波の送受信を行う通信部１４と、配車計画
データベース装置１５に格納されている配車計画データ
に応じた各車両３の配車情報を生成するとともに、通信
部１４を制御して、衛星通信アンテナから配車情報を含
む電波を送信させる処理、衛星通信アンテナで電波が受
信され、通信部１４から電波に含まれている車両情報が
出力されたとき、この車両情報中に含まれる位置情報を
解析して、各車両３が集配場７に到着する順序（到着予
測順序）、時刻（到着予測時刻）を予測するとともに、
ＩＤ情報データベース装置１４に格納されている車両Ｉ
Ｄ、配車計画データベース装置１５に格納されている配
車計画データを参照して、各車両３の到着予測順、到着
予測時刻などの車両到着情報、積み込み対象となってい
る荷物６の番号、積み込み作業を行う場所の番号などの
積み込み準備情報を生成する処理などを行う演算処理部
１６と、この演算処理部１６から出力される車両到着情
報、積み込み準備情報を取り込むとともに、無線ＬＡＮ
８を介して、積込場端末装置９に供給する通信部１７と
を備えている。

【００２０】そして、この配車計画演算処理装置６で
は、配車計画データベース装置１４に登録されている配
車計画データに基づき、配車情報を生成するとともに、
この配車情報を含む電波を通信衛星１０に送信して、各
車両３の表示装置に、各車両３に対する配車情報（時
刻、集配場所などを示す情報）を表示させるとともに、
各車両３から送信され、通信衛星１０によって中継され
た電波を受信して、各車両３の現在位置、渋滞状況など
を把握して、各車両３が集配場７に到着する順序、時刻
を予測し、各車両３の到着順に、車両到着情報、積み込
み準備情報を生成し、これを無線ＬＡＮ８を介し、積込
場端末装置９に供給する。

【００２１】積込場端末装置９は、無線ＬＡＮ８を介し
て、配車計画演算処理装置６と通信を行う通信部１８
と、この通信部１８によって受信された車両到着情報、
積み込み準備情報などの内容を電光形式、画面表示形式
などで表示する表示部１９とを備えており、配車計画演
算処理装置６から車両到着情報、積み込み準備情報など
が送信されたとき、無線ＬＡＮ８を介して、これを受信
し、積み込み準備指示、車両到着連絡などを表示し、集
配場７に入ってくる各車両３に積み込む荷物６の準備を
行わせる。

【００２２】次に、図１に示す構成図、図２に示すブロ
ック図を参照しながら、この実施の形態の動作について
説明する。

【００２３】まず、管理会社のオペレータによって、配
車計画演算処理装置６のキーボード装置などが操作され
て、各車両３に搭載されている衛星通信装置４の車両Ｉ
ＤがＩＤ情報データベース装置１４に登録される。

【００２４】この後、集配場７から出荷しなければなら
ない荷物６の出荷計画に基づき、オペレータによって、
キーボード装置などが操作され、この出荷計画に対応す
る配車計画の内容が入力されると、演算処理部１６によ
って、この配車計画の内容に応じた配車計画データが作
成され、これが配車計画データベース装置１５に登録さ
れる。

【００２５】また、この動作と並行し、演算処理部１６
によって、配車計画データベース装置１５に登録されて
いる配車計画データが参照されて、当日または翌日に配
送しなければならない荷物６を出荷するのに必要な配車
情報（時刻、集配場所などを示す情報）が生成されると
ともに、この配車情報が通信部１４に供給されて、通信
部１４から配車情報を含む電波が送信され、これが通信
部１４→通信衛星１０→各車両３の衛星通信装置４の通
信部１２なる経路で供給される。

【００２６】そして、各車両３に搭載された各衛星通信
装置４の制御部１３によって、各通信部１２で受信され
た配車情報が各々、解析されて、各車両３の表示装置
に、自車両３に対する配車情報が表示されるとともに、
各車両３の運転者によって当日または翌日の配車計画の
内容が把握され、到着予定時刻に集配場７に到着できる
ように、車両３の運転が行われる。

【００２７】また、この動作と並行し、各車両３に搭載
された衛星通信装置４の位置検出部１１によって、ＧＰ
Ｓ衛星から送信されるＧＰＳ信号、ＶＩＣＳから送信さ
れるＶＩＣＳ信号などが受信されて、各車両３の現在位
置がそれぞれ検知され、この検知結果に基づき、位置情
報が生成されるとともに、所定時間毎に、各衛星通信装
置４の制御部１３が動作して、位置検出部１１で得られ
た現時点での位置情報と、自車両３の車両ＩＤとを含む
車両情報が生成された後、通信部１２から車両情報を含
む電波が送信され、これが通信部１２→通信衛星１０→
配車計画演算処理装置６の通信部１４なる経路で供給さ
れ、この通信部１４から電波に含まれていた車両情報が
出力される。

【００２８】そして、この通信部１４に接続された演算
処理部１６によって、ＩＤ情報データベース装置１４に
格納されている各車両３の車両ＩＤが参照されて、通信
部１４から出力される車両情報に含まれている車両Ｉ
Ｄ、位置情報が解析され、各車両３の位置、渋滞の有無
などが判定されるとともに、この判定結果に基づき、各
車両３が集配場７に到着する順序（到着予測順序）、時
刻（到着予測時刻）が予測される。

【００２９】次いで、この予測結果に基づき、配車計画
データベース装置１５に格納されている配車計画データ
が参照されて、各車両３が集配場７に到着する順序予
測、到着予測時刻を含む車両到着情報と、各車両３に対
して積み込まなければならない荷物６の情報を含む積み
込み準備情報とが作成され、これが無線ＬＡＮ８を介
し、積込場端末装置９に供給されて、この積込場端末装
置９の表示部１９に表示される。

【００３０】これにより、集配場７に居る各係員によっ
て、次に到着する車両３と、この車両３に積み込まなけ
ればならない荷物６とが把握されて、次の車両３が到着
した時点で、直ちに積み込みを開始できるように、荷物
６の積み込み準備が開始され、次の車両３が集配場７に
到着したとき、各係員によって、既に準備されている荷
物６の積み込み作業が開始される。

【００３１】このように、この実施の形態では、配車計
画演算処理装置６によって、各車両３に対する配車情報
を作成し、通信衛星経由で、各車両３の衛星通信装置４
に配車情報を伝えて、各車両３の運転者に自車両３の到
着予定時刻を把握させ、車両３の運転を行わせるととも
に、各車両３の衛星通信装置４によって、自車両３の位
置を検知させ、この検知動作で得られる位置情報と、各
車両３に割り当てられている車両ＩＤとを通信衛星経由
で、配車計画演算処理装置６に伝えさせて、各車両３の
到着時刻を予測させ、この予測動作で得られた各車両３
の到着予測時刻に基づき、集配場７の係員に積み込み準
備指示を出させるようにしているので、集配場７に向か
っている車両３の到着時刻を正確に予測させて、積み込
み準備を開始させ、車両３が集配場７に到着した時点
で、荷物６の積み込み作業を行わせることができ、これ
によって車両３の待ち時間を大幅に短縮させて、配送効
率を大幅に短縮させることができる。

【００３２】また、この実施の形態では、ＧＰＳ、ＶＩ
ＣＳなど、既存のシステムから送信される信号を使用し
て、各車両３に自車両３の位置を検知させるようにして
いるので、配車システム１の構築コストを低く抑えさせ
ながら、配車計画演算処理装置６に各車両３の位置を把
握させることができ、これによって各車両３の到着時刻
などを予測させるときの精度を飛躍的に向上させること
ができる。

【００３３】また、この実施の形態では、１つの配車計
画演算処理装置６によって、複数の車両３と、複数の集
配場７とを管理させるようにしているので、集配場７の
数を増加させるとき、あるいは減らすときでも、容易に
対処し得るようにして、システムの柔軟性を高めること
ができるとともに、情報管理処理を集中させて、各車両
３の運送効率、各集配場７の配送効率を向上させること
ができる。

【００３４】また、上述した実施の形態では、地球の軌
道上を周回している通信衛星１０によって、配車計画演
算処理装置６と、各車両３に搭載された各衛星通信装置
４との間の通信をサポートするようにしているが、この
ような衛星通信回線以外の回線、例えば携帯電話回線な
どの回線を使用して、配車計画演算処理装置６と、各車
両３に搭載された各衛星通信装置４との間の通信をサポ
ートするようにしても良い。

【００３５】このようにしても、通信システムを新たに
構築することなく、配車計画演算処理装置６と、各車両
３に搭載された各衛星通信装置４との間の通信をサポー
トすることができる。

【００３６】また、上述した実施の形態では、無線ＬＡ
Ｎ８を使用して、配車計画演算処理装置６と、積込場端
末装置９との間の通信をサポートするようにしている
が、インターネット回線、公衆電話回線、携帯電話回線
のいずれかを使用して、配車計画演算処理装置６と、積
込場端末装置９との間の通信をサポートするようにして
も良い。

【００３７】このようにしても、上述した実施の形態と
同様に、１つの配車計画演算処理装置６によって、各車
両３に対する配車指示を出させるとともに、各車両３の
位置を把握させて、各集配場７に積み込み準備指示を出
させ、これによって情報管理処理を集中させて、各車両
３の運送効率、各集配場７の配送効率を向上させること
ができるとともに、管理コストを低減させることができ
る。

【００３８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項１の配車システムでは、集配場に向かっている車両
の到着時刻を正確に予測させて、積み込み準備を開始さ
せ、車両が集配場に到着した時点で、荷物の積み込み作
業を行わせることができ、車両の待ち時間を大幅に短縮
させて配送効率を大幅に短縮させることができる。

【００３９】請求項２の配車システムでは、既存のシス
テムを使用して、各車両に自車両の位置を検知させるこ
とができ、システムの構築コストを低く抑えさせなが
ら、各車両に自車両の位置を検知させて、各車両の到着
時刻などを予測させるときの精度を飛躍的に向上させる
ことができる。

【００４０】請求項３の配車システムでは、１つの管理
装置によって複数の集配場を管理することができ、集配
場の増減を容易にし、システムの柔軟性を高めることが
できるとともに、情報管理処理を集中させ、各車両の運
送効率、各集配場の配送効率を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による配車システムの実施の形態を示す
構成図である。

【図２】図１に示す配車システムの回路構成例を示すブ
ロック図である。

【符号の説明】

１：配車システム ２：一般道路 ３：車両 ４：衛星通信装置（車載装置） ５：ビル ６：配車計画演算処理装置（管理装置） ７：集配場 ８：無線ＬＡＮ ９：積込場端末装置 １０：通信衛星 １１：位置検出部 １２，１７，１８：通信部 １３：制御部 １４：ＩＤ情報データベース装置 １５：配車計画データベース装置 １６：演算処理部 １９：表示部 ２０：物流倉庫

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 哲也 東京都港区芝浦一丁目１番１号 株式会社 東芝本社事務所内 Ｆターム(参考） 5B049 AA01 AA02 BB31 CC11 CC40 FF03 GG02 GG03 GG06 GG09 5H180 AA15 BB02 BB04 BB05 BB15 FF05 FF10 FF12 FF13 FF27 FF32

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両に配車情報を与え、集配場にて荷物
   の積み込みを行わせる配車システムにおいて、 車両に搭載され、通信衛星経由または携帯電話回線経由
   で受信した配車情報を表示する表示処理手段と、自車両
   の位置を検出して位置情報を生成する位置検知処理手段
   と、この位置検知処理手段で得られた位置情報を通信衛
   星経由または携帯電話回線経由で送信する送信処理手段
   とを有する車載装置と、 配車計画データに基づき、前記車両に対する配車情報を
   作成し、これを通信衛星経由または携帯電話回線経由で
   前記車両の車載装置に伝えて表示させる指示処理手段
   と、通信衛星経由または携帯電話回線経由で前記車載装
   置から送信される前記車両の位置情報に基づき、前記車
   両が集配場に到着する時刻を予測する予測処理手段と、
   この予測処理手段で得られた前記車両の予測到着時刻に
   合うように集配場側に積み込み準備指示を出す積み込み
   指示処理手段とを有する管理装置と、 を備えたことを特徴とする配車システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の配車システムにおい
   て、 前記位置検知処理手段は、ＧＰＳ衛星を使用して前記車
   両の位置を知らせるＧＰＳ、または電波ビーコンや光ビ
   ーコンあるいは電波によって前記車両の位置を知らせる
   ＶＩＣＳを使用する、ことを特徴とする配車システム。
3. 【請求項３】 請求項１、２のいずれかに記載の配車シ
   ステムにおいて、 前記管理装置は、無線ＬＡＮ、インターネット回線、公
   衆電話回線、または携帯電話回線のいずれかを使用し
   て、各集配場に配置された各積込場端末装置に積み込み
   準備指示を伝えて表示させる、ことを特徴とする配車シ
   ステム。