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JP2000234156A - バルク状非晶質合金およびこれを用いた高強度部材 - Google Patents

バルク状非晶質合金およびこれを用いた高強度部材

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Publication number
JP2000234156A
JP2000234156A JP11036255A JP3625599A JP2000234156A JP 2000234156 A JP2000234156 A JP 2000234156A JP 11036255 A JP11036255 A JP 11036255A JP 3625599 A JP3625599 A JP 3625599A JP 2000234156 A JP2000234156 A JP 2000234156A
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JP
Japan
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alloy
amorphous
bulk
less
bulk amorphous
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Application number
JP11036255A
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Takashi Rokutanda
貴史 六反田
Kiyoshi Nagasaki
潔 長崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP03625599A priority Critical patent/JP4515548B2/ja
Publication of JP2000234156A publication Critical patent/JP2000234156A/ja
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Publication of JP4515548B2 publication Critical patent/JP4515548B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急速冷却を行わずに非晶質を得ることができ
るため、バルクの非晶質合金が可能な合金組成におい
て、臨界冷却速度を小さくしてより大きなサイズでより
非晶質体積率の高いバルク非晶質の製造を可能にする。 【解決手段】 酸素の含有量を0.005at%以上、
1.0at%以下、窒素の含有量を0.2at%以下、およ
び水素の含有量を1.0at%以下に制御して合金を溶融
し、鋳込みを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルク状非晶質合
金およびこれを用いた高強度部材に関する。
【0002】
【従来の技術】金属または合金は溶融状態から冷却する
と通常は結晶化するが、ある種の金属または合金では、
溶融状態から十分に大きな冷却速度で冷却すると、過冷
却されて常温において非晶質の金属または合金が得られ
ることが知られている。その場合の冷却速度としては、
従来は104 〜106 K/秒程度の超急冷が必要であ
り、このため非晶質の金属または合金は薄体、粉末ある
いは細線状などに限られていた。
【0003】しかし最近では、例えばある種のジルコニ
ウム合金などにおいて、1K/ 秒〜103 K/ 秒程度の
冷却速度を臨界冷却速度として有することから、比較的
小さな冷却速度で非晶質合金を得ることができるように
なった。このためバルク状の非晶質合金が作製可能とな
り、薄体や細線状だけではなく、バルク状態の非晶質合
金の特性の応用が可能である。このため、高強度や高硬
度といった良好な機械特性などの非晶質合金特有の特性
を、バルク状態で利用した種々の用途が考えられてい
る。
【0004】こうした比較的小さな冷却速度で非晶質を
得ることができる合金としては、例えば特公平7−12
2120号公報に示されるZr系などの合金や、白金族
元素の添加された特開平8−74010号公報、特開平
8−199318号公報に示された合金、またBeを加
えた米国特許5288344号明細書、米国特許536
8659号明細書に示される合金などが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公知例による組成の合金では、溶湯をそのまま金型に鋳
造する方法では非晶質化せず、非晶質合金を得るために
は、例えば米国特許5797443号明細書、あるいは
Material Science Forum Vols. 269-272 (1998)pp.797-
802などに記載されているように、不均一核生成をおさ
えるために酸素含有量を実施可能なレベルに制限しなけ
ればならない。しかし、これらをもってしても、まだ非
晶質合金を得るには不十分であった。とくに後者で記載
されているZr55Al10Cu30Ni5 の合金は酸素含有
量が0.26at%〜0.73at%の範囲内で非晶質を形
成しているが、溶湯から金型鋳造した場合は、一部非晶
質化したものの、バルクサイズとして満足すべき大きさ
を持つ非晶質にはならなかった。また酸素含有量0.2
8at%のZr65Al7.5 Cu17.5Ni10の合金について
も同様であった。またMaterials Transactions,JIM Vo
l.38,pp473-477(1997)には酸素のほか、炭素や窒素の含
有によっても不均一核生成があり得るであろうと記載さ
れているが、どのような挙動をするかについては、何ら
具体的に示されていない。
【0006】本発明はこのような従来技術の課題を解決
するものであって、合金の非晶質形成能を高めることに
よって製造されるバルク状非晶質合金およびこのような
バルク状非晶質合金からなる高強度部材の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは合金中に含
まれる酸素、さらには窒素、水素の量と非晶質形成能お
よび得られる非晶質合金の特性について詳細に研究を行
った結果、合金組成中の酸素量、窒素量および水素量を
制御することにより、非晶質形成が明確に制御できるこ
と、例えば合金中に含まれる非晶質相の体積率および機
械特性を制御でき、良好な特性を得ることができること
を見出し、本発明をなすに至った。
【0008】本発明のバルク状非晶質合金は、酸素の含
有量を0.005at%以上1.0at%以下にして非晶質
相を体積率で50%以上含有することを特徴とするもの
である。
【0009】本発明においては、非晶質合金は104
106 K/秒といった超急冷を行うことを必要とせず、
104 K/秒未満の小さな冷却速度で冷却して非晶質の
形成が可能である。このためバルク状で高強度を有する
ことができる。
【0010】本発明において、バルク状非晶質合金と
は、薄体、粉末あるいは細線状などの微小寸法を有する
ことを必要とせずに、三次元のどの方向についても例え
ば1mm以上を有する寸法形状で非晶質相を有するもの
で、非晶質相を体積率で50%以上含有する合金であ
る。
【0011】本発明のバルク状非晶質合金は、従来のよ
うな急冷を要することなく容易に形成できるので、より
大きな寸法の非晶質合金の製造が可能となり、非晶質合
金が薄いテープ状などの微小寸法に限られていた場合に
比べ、より広い用途に非晶質合金の特徴を生かして用い
ることができる。
【0012】本発明において、酸素含有量を1.0at%
以下に限定したのは、それによって不均一核の生成が少
なくなって、非晶質相を体積率で50%以上含有するバ
ルク状非晶質合金を得ることができ、高い硬度とともに
伸びを有し、機械的強度が高いなど、非晶質合金のもつ
優れた特性が得られるためである。酸素含有量が1.0
at%を超えると、バルク状非晶質形成能が向上せず、こ
のため非晶質化が難しくなって、工業的な方法ては体積
率で50%以上の非晶質からなるバルク状非晶質合金を
得ることができなくなり、良好な機械的性質を示すなど
の非晶質合金のもつ優れた特性が失われる。
【0013】また、本発明において、酸素の含有量を
0.005at%以上に限定したのは、酸素の含有量が
0.005at%未満では、得られるバルク状非晶質合金
の材料の硬度が低下するとともに伸びの低下が認められ
るようになり、非晶質合金の特徴の一つである高強度を
利用した用途での利点が減少するからである。
【0014】本発明においては、酸素含有量を0.00
5at%以上0.26at%以下にすることがより好まし
い。酸素含有量を0.005at%以上0.26at%以下
にすることによって、さらにバルク状非晶質形成能が向
上し、より寸法の大きいバルク状非晶質合金を得ること
ができる。
【0015】また本発明のバルク状非晶質合金は、酸素
を0.005at%以上0.26at%以下含有し、非晶質
相を体積率で50%以上含有することを特徴とするもの
である。
【0016】また本発明のバルク状非晶質合金は、酸素
を0.005at%以上1.0at%以下、窒素を0を超え
0.2at%以下および水素を0を超え1.0at%以下含
有し、非晶質相を体積率で50%以上含有することを特
徴とするものである。
【0017】さらに本発明のバルク状非晶質合金は、酸
素を0.005at%以上1.0at%以下、窒素を0を超
え0.2at%以下および水素を0を超え1.0at%以下
含有し、非晶質相を体積率で50%以上含有することを
特徴とするものである。
【0018】本発明においては、酸素含有量を規定量範
囲に制御するだけでなく、酸素、窒素および水素の含有
量を規定量範囲に制御することにより、さらにバルク状
非晶質形成能が向上し、より大きな形状のバルク状非晶
質合金を得ることができるので好ましい。この場合にお
いて、酸素の含有量を0.005at%以上1.0at%以
下、窒素の含有量を0を超え0.2at%以下、および水
素の含有量を0を超え1.0at%以下にすることが好ま
しい。窒素の含有量が0.2at%を超えると、バルク状
非晶質形成能が低下する。また水素の含有量が1.0at
%を超える場合も、合金のバルク状非晶質形成能が低下
する。
【0019】また本発明のバルク状非晶質合金は、一般
式、 (Xa b Alc 100-x-y-z x y z ただし、XはZrおよびHfから選択される1種または
2種の元素、MはNi,Cu,Fe,CoおよびMnか
ら選択される少なくとも1種の元素、a,b,c,x,
y,zは原子パーセントで、 0.005≦x≦1.0, 0≦y≦0.2, 0≦z≦1.0, 25≦a≦85, 5≦b≦70, 0<c≦35, a+b+c=100 で示される組成を有するものを好ましく用いることがで
きる。
【0020】本発明において、Ni,Cu,Fe,Co
およびMnから選択されるM元素は、ZrまたはHfと
共存することによって、非晶質形成能を向上させるとと
もに結晶化温度を上昇させる。そしてAlは上記元素と
共存することにより非晶質相を安定化させるとともに展
延性を向上させ、過冷却液体領域幅を拡大することがで
きる。
【0021】本発明において、a,bおよびcの数値範
囲を上記のように規定したのは、この範囲の外では合金
のバルク非晶質形成能が低下し、ある程度の大きさを持
ったバルク状非晶質合金が得られなくなるからである。
【0022】本発明は、上記合金の金属組成において、
特に酸素、窒素および水素の含有量x,y,zの範囲を
各々規定することにより、臨界冷却速度を顕著に低下さ
せることができ、その結果、容易に大きな形状のバルク
状非晶質合金を得ることが可能である。なお上記xの値
は0.005以上0.26以下であることがさらに好ま
しい。
【0023】また本発明のバルク状非晶質合金は、一般
式 [(Zr1-p Tip a1(ME a2(Cu1-q Niq
b1(ML b2Bec 100-x-y-z x y z ただし、ME はV,Nb,Hf及びCrから選ばれる少
なくとも1種の元素、ML はFe,Co,Mn,Ru,
Ag及びPdから選ばれる少なくとも1種の元素、a1
,a2 ,b1 ,b2 ,c ,x,y,zは原子パーセン
ト、p,qは原子分率であり、 0≦p≦1, 0≦q≦1, 30≦a1 +a2 ≦75, 5≦b1 +b2 ≦62, 2≦c ≦47, a1 +a2 +b1 +b2 +c =100, 0≦a1 , 0≦a2 , 0≦b1 , 0≦b2 , 0.005≦x≦1.0, 0≦y≦0.2, 0≦z≦1.0 で示される組成を有するものが好ましく用いられる。
【0024】本発明において、a1 ,a2 ,b1 ,b2
およびcをこのように範囲限定したのは、この範囲から
外れるとバルク非晶質形成能が低下し、ある程度の大き
さを持ったバルク状非晶質合金が得られなくなるからで
ある。
【0025】本発明においては、上記合金の金属組成を
有し、特に酸素、窒素および水素の含有量x,y,zの
範囲を各々規定することにより、臨界冷却速度を著しく
低くすることができ、この結果、大きな形状のバルク状
非晶質合金を容易に得ることができる。なお上記xの値
は0.005以上0.26以下であることがさらに好ま
しい。
【0026】上記の組成の非晶質合金において、a1 +
a2 を40〜67%、b1 +b2 を10〜48%、cを
10〜35%とすることがさらに好ましい。
【0027】さらに本発明の高強度部材は上記バルク状
非晶質合金を含有することを特徴とするものである。非
晶質合金の基本特性である高強度をバルクサイズで用い
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明においては、バルク状非晶
質合金における酸素、窒素および水素の含有量は、合金
を構成する各金属について、使用する各金属素材の酸
素、窒素および水素の含有量と、これらを溶融して合金
を作製する際の雰囲気ガスの酸素、窒素および水素の含
有量を制御することによって所定値に調整することがで
きる。
【0029】次に本発明の実施の形態を実施例に基づい
て具体的に述べる。
【0030】[実施例]表1は本発明の実施例および比
較例に用いた合金組成をまとめて示した表である。
【0031】
【表1】 表1において、A1〜A8は一般式:Xa b Alc
ここにXはZrおよびHfから選択される1種または2
種の元素、MはNi,Cu,Fe,CoおよびMnの合
金組成の具体例である。また表1において、B1〜B8
は一般式:(Zr1-x Tix a1(ME a2(Cu1-y
Niy b1(ML b2Bec 、ここにME はV,Nb,
Hf及びCrから選ばれる少なくとも1種の元素、ML
は Fe,Co,Mn,Ru,Ag及びPdから選ばれ
る少なくとも1種の元素である各合金組成の具体例であ
る。
【0032】(実施例1〜4および比較例1〜4)まず
本発明の合金の酸素含有量と非晶質体積率、硬度および
伸びとの関係について示す。
【0033】A1の合金組成について、酸素の含有量を
表2の酸素量の欄に示される値に近い量を含有した材料
をるつぼにセットして高周波誘導加熱により真空溶解と
鋳込みを行って合金体を作製した。ここで真空溶解の真
空度は1.33Pa以下の真空度とするとともに酸素雰
囲気を調整し、溶融後の撹拌の後、同じ真空容器内にセ
ットした銅製鋳型に鋳込むことによって、板厚4mmの
バルク合金材を得た。酸素雰囲気および真空度の調整に
より、鋳込み後の各合金組成の酸素含有量として表2に
示された値を有する各合金体を得た。このときの銅製鋳
型は水冷等の強制冷却は行わず、自然放冷とした。
【0034】
【表2】 このようにして得られた合金体について、組織観察を行
い、その画像解析により合金の非晶質体積率を測定し
た。また、得られた各合金材の硬度(ビッカース硬度H
v)と伸び(破断伸び、%)を測定し、ともに表2に示
した。
【0035】得られた合金体の酸素量と非晶質体積率の
関係を図1に示す。さらに得られた合金体の酸素量と硬
度(Hv)および伸びとの関係を図2に示す。
【0036】表2および図1,2の結果から、合金体の
硬度および伸びは、酸素量が0.005at%以上1.0
at%以下で高い値が得られることがわかる。
【0037】(実施例5〜8および比較例5〜7)次に
本発明の合金の窒素含有量と非晶質体積率および伸びと
の関係について述べる。
【0038】A2の合金組成について、窒素の含有量を
表3の窒素量の欄に示される値に近い量を含有した材料
をるつぼにセットして高周波誘導加熱により真空溶解と
鋳込みを行って合金体を作製した。ここで真空溶解の真
空度は1.33Pa以下の真空度とするとともに窒素雰
囲気を調整し、溶融後の撹拌の後、同じ真空容器内にセ
ットした銅製鋳型に鋳込むことによって、板厚4mmの
バルク合金材を得た。窒素雰囲気および真空度の調整に
より、鋳込み後の各合金組成の窒素含有量として表3に
示された値を有する各合金体を得た。このときの銅製鋳
型は水冷等の強制冷却は行わず、自然放冷とした。
【0039】このようにして得られた合金体について、
組織観察を行い、その画像解析により合金の非晶質体積
率を測定した。また、得られた各合金材の硬度(ビッカ
ース硬度Hv)と伸び(%)を測定し、ともに表3に示
した。
【0040】
【表3】 得られた合金体の窒素量と非晶質体積率の関係を図3に
示す。
【0041】表3および図3から、窒素量が0.2at%
以下であれば非晶質の体積率が50%以上の合金体が得
られ、また合金体の伸びとしても高い値が得られること
がわかる。
【0042】(実施例9〜12および比較例8〜10)
次に本発明の合金の水素含有量と非晶質体積率および伸
びとの関係について述べる。
【0043】A3の合金組成について、水素の含有量を
表4の水素量の欄に示される値に近い量を含有した材料
をるつぼにセットして高周波誘導加熱により真空溶解と
鋳込みを行って合金体を作製した。ここで真空溶解の真
空度は1.33Pa以下の真空度とするとともに水素雰
囲気を調整し、溶融後の撹拌の後、同じ真空容器内にセ
ットした銅製鋳型に鋳込むことによって、板厚4mmの
バルク合金材を得た。水素雰囲気および真空度の調整に
より、鋳込み後の各合金組成の水素含有量として表4に
示された値を有する各合金体を得た。このときの銅製鋳
型は水冷等の強制冷却は行わず、自然放冷とした。
【0044】このようにして得られた合金体について、
組織観察を行い、その画像解析により合金の非晶質体積
率を測定した。また、得られた各合金材の硬度(ビッカ
ース硬度Hv)と伸び(%)を測定し、ともに表4に示
した。
【0045】
【表4】 得られた合金体の水素量と非晶質体積率の関係を図4に
示す。
【0046】表4および図4から、水素量が1.0at%
以下であれば非晶質の体積率が50%以上の合金体が得
られ、また合金体の伸びとしても高い値が得られること
がわかる。
【0047】(実施例13〜44および比較例11〜4
2)さらに本発明の合金の酸素、窒素、水素の各含有量
と非晶質体積率、硬度および伸びとの関係について述べ
る。
【0048】表1のA1〜A8およびB1〜B8の各合
金組成について、酸素、窒素および水素の含有量を表5
〜8の「合金ガス成分」の欄に示される値に近い量を含
有する材料をるつぼにセットして高周波誘導加熱により
真空溶解と鋳込みを行って合金を作製した。
【0049】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】 ここで真空溶解の真空度は1.33Pa以下の真空度と
するとともに雰囲気を調整し、溶融後の撹拌の後、同じ
真空容器内にセットした銅製鋳型に鋳込むことによっ
て、板厚1mmおよび4mmの各バルク合金材を得た。
雰囲気および真空度の調整により、鋳込み後の各合金組
成の酸素、窒素および水素の含有量として表5〜8の合
金ガス成分欄に示された値を有する各合金材を得た。こ
のときの銅製鋳型は水冷等の強制冷却は行わず、自然放
冷とした。
【0050】このようにして得られた合金材について、
X線回折と組織観察を行い、画像解析により合金の非晶
質体積率を測定し、表5〜8の鋳込み厚さと非晶質体積
率の欄に示した。また、得られた各合金の硬度(ビッカ
ース硬度)と伸び(%)を測定し、表5〜8の硬度欄お
よび伸び欄に示した。
【0051】図5は実施例13の厚さ4mmの合金の顕
微鏡写真であって、非晶質相と結晶相が体積率にて64
%と36%で混在しているものである。図6は実施例2
9の厚さ4mmの合金の顕微鏡写真であって、非晶質相
体積率93%に結晶相が体積率7%にて少々混在してい
るものである。さらに図7は比較例11の厚さ4mmの
合金の顕微鏡写真であって、結晶相が体積率72%に対
し、非晶質相が体積率28%混在しているものである。
【0052】表5〜8の結果から、酸素、窒素および水
素を含有する合金においては、酸素の含有量を1.0at
%以下とし、窒素の含有量を0.2at%以下とし、さら
に水素含有量を1.0at%以下とすることによって、良
好にバルク状の非晶質が形成でき、さらに酸素量を0.
005at%以上にすることによって、バルク状非晶質の
硬度および伸びの低下を防ぐことができることがわか
る。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、非晶質形成のための臨
界冷却速度を小さくすることができるので、合金の非晶
質形成能を向上させることができる。このため本発明の
バルク状非晶質形成能を有する合金をバルク状非晶質合
金を製造するための母合金として用い、溶融して金型を
用いて鋳造することによってバルク状非晶質合金が製造
できる。また本発明のバルク状非晶質合金は、従来に比
べて容易に形成できるので、より大きな寸法など、より
広い用途に非晶質合金の特徴を生かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 合金材の酸素量と非晶質体積率との関係を示
す図である。
【図2】 合金材の酸素量と硬度(Hv)および伸びと
の関係を示す図である。
【図3】 合金材の窒素量と非晶質体積率および伸びと
の関係を示す図である。
【図4】 合金材の水素量と非晶質体積率および伸びと
の関係を示す図である。
【図5】 本発明の一実施例の合金の顕微鏡写真であ
る。
【図6】 本発明の他の一実施例の合金の顕微鏡写真で
ある。
【図7】 本発明に対する一比較例の合金の顕微鏡写真
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月15日(2000.5.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】さらに本発明のバルク状非晶質合金は、酸
素を0.005at%以上0.26at%以下、窒素を0を
超え0.2at%以下および水素を0を超え1.0at%以
下含有し、非晶質相を体積率で50%以上含有すること
を特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
表5
表6
表7
表8ここで真空溶解の真空度は1.33Pa以下の真空度と
するとともに雰囲気を調整し、溶融後の撹拌の後、同じ
真空容器内にセットした銅製鋳型に鋳込むことによっ
て、板圧1mmおよび4mmの各バルク合金材を得た。
雰囲気および真空度の調整により、鋳込み後の各合金組
成の酸素、窒素および水素の含有量として表5〜8の合
金ガス成分欄に示された値を有する各合金材を得た。こ
のときの銅製鋳型は水冷等の強制冷却は行わず、自然放
冷とした。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素を0.005at%以上1.0at%以
    下含有し、非晶質相を体積率で50%以上含有すること
    を特徴とするバルク状非晶質合金。
  2. 【請求項2】 酸素を0.005at%以上0.26at%
    以下含有し、非晶質相を体積率で50%以上含有するこ
    とを特徴とするバルク状非晶質合金。
  3. 【請求項3】 酸素を0.005at%以上1.0at%以
    下、窒素を0を超え0.2at%以下および水素を0を超
    え1.0at%以下含有し、非晶質相を体積率で50%以
    上含有することを特徴とするバルク状非晶質合金。
  4. 【請求項4】 酸素を0.005at%以上1.0at%以
    下、窒素を0を超え0.2at%以下および水素を0を超
    え1.0at%以下含有し、非晶質相を体積率で50%以
    上含有することを特徴とするバルク状非晶質合金。
  5. 【請求項5】 一般式、 (Xa b Alc 100-x-y-z x y z ただし、XはZrおよびHfから選択される1種または
    2種の元素、MはNi,Cu,Fe,CoおよびMnか
    ら選択される少なくとも1種の元素、a,b,c,x,
    y,zは原子パーセントで、 0.005≦x≦1.0, 0≦y≦0.2, 0≦z≦1.0, 25≦a≦85, 5≦b≦70, 0<c≦35, a+b+c=100 で示される組成を有することを特徴とするバルク状非晶
    質合金。
  6. 【請求項6】 一般式、 (Xa b Alc 100-x-y-z x y z ただし、XはZrおよびHfから選択される1種または
    2種の元素、MはNi,Cu,Fe,CoおよびMnか
    ら選択される少なくとも1 種の元素、a,b,c,x,
    y,zは原子パーセントで、 0.005≦x≦0.26, 0≦y≦0.2, 0≦z≦1.0, 25≦a ≦85, 5≦b ≦70, 0<c ≦35, a+b+c=100 で示される組成を有することを特徴とするバルク状非晶
    質合金。
  7. 【請求項7】 一般式、 [(Zr1-p Tip a1(ME a2(Cu1-q Niq
    b1(ML b2Bec 100-x-y-z x y z ただし、ME はV,Nb,Hf及びCrから選ばれる少
    なくとも1種の元素、ML はFe,Co,Mn,Ru,
    Ag及びPdから選ばれる少なくとも1種の元素、a1
    ,a2 ,b1 ,b2 ,c ,x,y,zは原子パーセン
    ト、p,qは原子分率であり、 0≦p≦1, 0≦q≦1, 30≦a1 +a2 ≦75, 5≦b1 +b2 ≦62, 2≦c ≦47, a1 +a2 +b1 +b2 +c =100, 0≦a1 , 0≦a2 , 0≦b1 , 0≦b2 , 0.005≦x≦1.0, 0≦y≦0.2, 0≦z≦1.0 で示される組成を有することを特徴とするバルク状非晶
    質合金。
  8. 【請求項8】 一般式、 [(Zr1-p Tip a1(ME a2(Cu1-q Niq
    b1(ML b2Bec 100-x-y-z x y z ただし、ME はV,Nb,Hf及びCrから選ばれる少
    なくとも1種の元素、ML はFe,Co,Mn,Ru,
    Ag及びPdから選ばれる少なくとも1種の元素、a1
    ,a2 ,b1 ,b2 ,c ,x,y,zは原子パーセン
    ト、p,qは原子分率であり、 0≦p≦1, 0≦q≦1, 30≦a1 +a2 ≦75, 5≦b1 +b2 ≦62, 2≦c ≦47, a1 +a2 +b1 +b2 +c =100, 0≦a1 , 0≦a2 , 0≦b1 , 0≦b2 , 0.005≦x≦0.26, 0≦y≦0.2, 0≦z≦1.0 で示される組成を有することを特徴とするバルク状非晶
    質合金。
  9. 【請求項9】 非晶質相を体積率で50%以上含有する
    ことを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項記載
    のバルク状非晶質合金。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1項記載
    のバルク状非晶質合金からなることを特徴とする高強度
    部材。
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