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JP2000214823A - Ac型プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

Ac型プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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Publication number
JP2000214823A
JP2000214823A JP1385799A JP1385799A JP2000214823A JP 2000214823 A JP2000214823 A JP 2000214823A JP 1385799 A JP1385799 A JP 1385799A JP 1385799 A JP1385799 A JP 1385799A JP 2000214823 A JP2000214823 A JP 2000214823A
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JP
Japan
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period
sustain
discharge
voltage
electrode
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JP1385799A
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JP2000214823A5 (ja
Inventor
Takatsugu Kurata
隆次 倉田
Makoto Kawachi
誠 河内
Koji Ito
幸治 伊藤
Takao Wakitani
敬夫 脇谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/487,837 priority patent/US6294875B1/en
Priority to EP09008592A priority patent/EP2105909A3/en
Priority to EP09008594A priority patent/EP2105911A3/en
Priority to EP00101099A priority patent/EP1022715A3/en
Priority to EP09008593A priority patent/EP2105910A3/en
Priority to EP07018573A priority patent/EP1881475A3/en
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Priority to CNB2003101026458A priority patent/CN100354916C/zh
Priority to CNB2003101026462A priority patent/CN1326104C/zh
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒表示の輝度を低減して黒の視認性が大幅に
向上し、高コントラストのAC型プラズマディスプレイ
パネルを得る。 【解決手段】 1フィールド期間は、初期化期間、書き
込み期間、維持期間および消去期間を有する第1ないし
第8のサブフィールドで構成されており、第2ないし第
8のサブフィールドにおいて、初期化期間の初期化動作
を、前のサブフィールドの維持期間の最終の維持動作と
同時に行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン受像機
およびコンピュータ端末等の画像表示に用いるAC型プ
ラズマディスプレイパネルの駆動方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のAC型プラズマディスプレイパネ
ル(以下、パネルという)の一部斜視図を図2に示す。
図2に示すように、第一のガラス基板1上には誘電体層
2および保護膜3で覆われた走査電極4と維持電極5と
が対を成して互いに平行に付設されている。第二のガラ
ス基板6上には絶縁体層7で覆われた複数のデータ電極
8が付設され、これらデータ電極8の各間の絶縁体層7
上にはデータ電極8と平行して隔壁9が設けられてい
る。また、絶縁体層7の表面および隔壁9の両側面に蛍
光体10が形成されている。第一のガラス基板1と第二
のガラス基板6とは、走査電極4および維持電極5とデ
ータ電極8とが直交するように、放電空間11を挟んで
対向して配置されている。放電空間11には、放電ガス
として、ヘリウム、ネオン、アルゴンおよびキセノンの
うち少なくとも1種類の希ガスが封入されている。隣接
する二つの隔壁9に挟まれ、データ電極8と対向する対
をなす走査電極4と維持電極5との交差部の放電空間に
は放電セル12が構成されている。
【0003】次に、このパネルの電極配列図を図3に示
す。図3に示すように、このパネルの電極配列はM×N
のマトリックス構成であり、列方向にはM列のデータ電
極D 1〜DMが配列されており、行方向にはN行の走査電
極SCN1〜SCNNおよび維持電極SUS1〜SUSN
配列されている。また、図2に示した放電セル12は図
3に示すような領域に設けられている。
【0004】このパネルを駆動するための従来の駆動方
法の動作駆動タイミング図を図4に示す。この駆動方法
は256階調の階調表示を行うためのものであり、1フ
ィールド期間を8個のサブフィールドで構成している。
以下、従来のパネルの駆動方法について図2ないし図4
を用いて説明する。
【0005】図4に示すように、第1ないし第8のサブ
フィールドは初期化期間、書き込み期間、維持期間およ
び消去期間からそれぞれ構成されている。まず、第1の
サブフィールドにおける動作について説明する。
【0006】図4に示すように、初期化期間の前半の初
期化動作において、全てのデータ電極D1〜DMおよび全
ての維持電極SUS1〜SUSNを0(V)に保持し、全
ての走査電極SCN1〜SCNNには、全ての維持電極S
US1〜SUSNに対して放電開始電圧以下の電圧Vp
(V)から、その放電開始電圧を越える電圧Vr(V)
に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。こ
のランプ電圧が上昇する間に、全ての放電セル12にお
いて、全ての走査電極SCN1〜SCNNから全てのデー
タ電極D1〜DMおよび全ての維持電極SUS1〜SUSN
にそれぞれ一回目の微弱な初期化放電が起こり、全ての
走査電極SCN1〜SCNN上の保護膜3の表面に負の壁
電圧が蓄積されるとともに、全てのデータ電極D1〜DM
上の絶縁体層7の表面および全ての維持電極SUS1
SUSN上の保護膜3の表面には正の壁電圧が蓄積され
る。
【0007】さらに、初期化期間の後半の初期化動作に
おいて、全ての維持電極SUS1〜SUSNを正電圧Vh
(V)に保ち、全ての走査電極SCN1〜SCNNには、
全ての維持電極SUS1〜SUSNに対する放電開始電圧
以下の電圧Vq(V)から放電開始電圧を越える0
(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加す
る。このランプ電圧が下降する間に、再び全ての放電セ
ル12において、全ての維持電極SUS1〜SUSNから
全ての走査電極SCN1〜SCNNにそれぞれ二回目の微
弱な初期化放電が起こり、全ての走査電極SCN1〜S
CNN上の保護膜3表面に蓄積された負の壁電圧および
全ての維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3表面に蓄
積された正の壁電圧が弱められる。一方、全てのデータ
電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面に蓄積された正の壁
電圧はそのまま保たれる。
【0008】以上により初期化期間の初期化動作が終了
する。
【0009】次の書き込み期間の書き込み動作におい
て、全ての走査電極SCN1〜SCNNをVs(V)に保
持し、データ電極D1〜DMのうち、一行目に表示すべき
放電セル12に対応する所定のデータ電極Dj(jは1
〜Mの整数を表す)に正の書き込みパルス電圧+V
W(V)を、一行目の走査電極SCN1に走査パルス電圧
0(V)をそれぞれ印加する。このとき、所定のデータ
電極Djと走査電極SCN1との交差部における絶縁体層
7の表面と走査電極SCN1上の保護膜3の表面との間
の電圧は、書き込みパルス電圧+VW(V)にデータ電
極D1〜DM上の絶縁体層7の表面に蓄積された正の壁電
圧が加算されたものとなるため、この交差部において、
所定のデータ電極Djと走査電極SCN1との間および維
持電極SUS1と走査電極SCN1との間に書き込み放電
が起こり、この交差部の走査電極SCN1上の保護膜3
表面に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SUS1上の保
護膜3表面に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dj
の絶縁体層7の表面に負の壁電圧が蓄積される。
【0010】次に、データ電極D1〜DMのうち、二行目
に表示すべき放電セル12に対応する所定のデータ電極
jに正の書き込みパルス電圧+VW(V)を、二行目の
走査電極SCN2に走査パルス電圧0(V)をそれぞれ
印加する。このとき、所定のデータ電極Djと走査電極
SCN2との交差部における絶縁体層7の表面と走査電
極SCN2上の保護膜3の表面との間の電圧は、書き込
みパルス電圧+VW(V)に所定のデータ電極Dj上の絶
縁体層7の表面に蓄積された正の壁電圧が加算されたも
のとなるため、この交差部において、所定のデータ電極
jと走査電極SCN2との間および維持電極SUS2
走査電極SCN2との間に書き込み放電が起こり、この
交差部の走査電極SCN2上の保護膜3表面に正の壁電
圧が蓄積され、維持電極SUS2上の保護膜3表面に負
の壁電圧が蓄積される。
【0011】同様な動作が引き続いて行われ、最後に、
データ電極D1〜DMのうち、N行目に表示すべき放電セ
ル12に対応する所定のデータ電極Djに正の書き込み
パルス電圧+VW(V)を、N行目の走査電極SCNN
走査パルス電圧0(V)をそれぞれ印加する。このと
き、所定のデータ電極Djと走査電極SCNNとの交差部
において、所定のデータ電極Djと走査電極SCNNとの
間および維持電極SUS Nと走査電極SCNNとの間に書
き込み放電が起こり、この交差部の走査電極SCNN
の保護膜3表面に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU
N上の保護膜3表面に負の壁電圧が蓄積され、所定の
データ電極Dj上の絶縁体層7の表面に負の壁電圧が蓄
積される。
【0012】以上により書き込み期間における書き込み
動作が終了する。
【0013】続く維持期間において、先ず、全ての走査
電極SCN1〜SCNNおよび維持電極SUS1〜SUSN
を0(V)に一旦戻した後、全ての走査電極SCN1
SCNNに正の維持パルス電圧+Vm(V)を印加する
と、書き込み放電を起こした放電セル12における走査
電極SCNi(iは1〜Nの整数とする)上の保護膜3
の表面と維持電極SUSi上の保護膜3の表面との間の
電圧は、維持パルス電圧+Vm(V)に、書き込み期間
において蓄積された走査電極SCNi上の保護膜3表面
に蓄積された正の壁電圧および維持電極SUSi上の保
護膜3表面に蓄積された負の壁電圧が加算されたものと
なり、放電開始電圧を超える。このため、書き込み放電
を起こした放電セルにおいて、走査電極SCNiと維持
電極SUSiとの間に維持放電が起こり、この放電セル
における走査電極SCNi上の保護膜3表面には負の壁
電圧が蓄積され、維持電極SUSi上の保護膜3表面に
は正の壁電圧が蓄積される。その後、維持パルス電圧は
0(V)に戻る。
【0014】続いて、全ての維持電極SUS1〜SUSN
に正の維持パルス電圧+Vm(V)を印加すると、書き
込み放電を起こした放電セルにおける維持電極SUSi
上の保護膜3の表面と走査電極SCNi上の保護膜3の
表面との間の電圧は、維持パルス電圧+Vm(V)に、
直前の維持放電によって蓄積された走査電極SCNi
の保護膜3表面の負の壁電圧および維持電極SUSi
の保護膜3表面の正の壁電圧が加算されたものとなる。
このため、書き込み放電を起こした放電セルにおいて、
維持電極SUSiと走査電極SCNiとの間に維持放電が
起こることにより、その放電セルにおける維持電極SU
i上の保護膜3表面に負の壁電圧が蓄積され、走査電
極SCNi上の保護膜3表面に正の壁電圧が蓄積され
る。その後、維持パルス電圧は0(V)に戻る。
【0015】以降同様に、全ての走査電極SCN1〜S
CNNと全ての維持電極SUS1〜SUSNとに正の維持
パルス電圧+Vm(V)を交互に印加することにより、
維持放電が継続して行われ、維持期間の最終において、
全ての走査電極SCN1〜SCNNに正の維持パルス電圧
+Vm(V)を印加すると、書き込み放電を起こした放
電セルにおける走査電極SCNi上の保護膜3の表面と
維持電極SUSi上の保護膜3の表面との間の電圧は、
維持パルス電圧+Vm(V)に、直前の維持放電によっ
て蓄積された走査電極SCNi上の保護膜3表面の正の
壁電圧と維持電極SUSi上の保護膜3表面の負の壁電
圧が加算されたものとなる。このため、書き込み放電を
起こした放電セルにおいて、走査電極SCNiと維持電
極SUSiとの間に維持放電が起こることにより、その
放電セルにおける走査電極SCNi上の保護膜3表面に
負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUSi上の保護膜3
表面に正の壁電圧が蓄積される。その後、維持パルス電
圧は0(V)に戻る。以上により維持期間の維持動作が
終了する。この維持放電により発生する紫外線で励起さ
れた蛍光体10からの可視発光を表示に用いている。
【0016】続く消去期間において、全ての維持電極S
US1〜SUSNに0(V)から+Ve(V)に向かって
緩やかに上昇するランプ電圧を印加すると、維持放電を
起こした放電セル12において、走査電極SCNi上の
保護膜3の表面と維持電極SUSi上の保護膜3の表面
との間の電圧は、維持期間の最終時点における、走査電
極SCNi上の保護膜3表面に蓄積された負の壁電圧お
よび維持電極SUSi上の保護膜3表面に蓄積された正
の壁電圧がこのランプ電圧に加算されたものとなる。こ
のため、維持放電を起こした放電セルにおいて、維持電
極SUSiと走査電極SCNiとの間に微弱な消去放電が
起こり、走査電極SCNi上の保護膜3表面に蓄積され
た負の壁電圧と維持電極SUSi上の保護膜3表面に蓄
積された正の壁電圧が弱められて維持放電は停止する。
【0017】以上により消去期間における消去動作が終
了する。
【0018】ただし、以上の動作において、表示が行わ
れない放電セルに関しては、初期化期間に初期化放電は
起こるが、書き込み放電、維持放電および消去放電は行
われず、表示が行われない放電セルの走査電極SCNi
と維持電極SUSiの保護膜3の表面に蓄積された壁電
圧、およびデータ電極Dj上の絶縁体層7の表面に蓄積
された壁電圧は、初期化期間の終了時の状態のまま保た
れる。
【0019】以上の全ての動作により第1のサブフィー
ルドにおける一画面が表示される。以下、同様な動作
が、第2のサブフィールドから第8のサブフィールドに
わたって行われる。これらのサブフィールドにおいて表
示される放電セルの輝度は、維持パルス電圧+Vm
(V)の印加回数により定まる。したがって、例えば、
各サブフィールドにおける維持パルス電圧の印加回数を
適宜設定して、1フィールド期間に維持放電による輝度
が20、21、22、・・・27である8個のサブフィール
ドで構成することにより、28=256階調の階調表示
が可能になる。
【0020】以上説明した従来の駆動方法においては、
パネルに表示する放電セルが全くない、いわゆる黒画面
の表示においては、書き込み期間の書き込み放電、維持
期間の維持放電および消去期間の消去放電が起こらず、
初期化期間の初期化放電のみが起こり、この初期化放電
が微弱であり、その放電発光もまた微弱であるために、
パネルのコントラストが高いという特長がある。例え
ば、480行、852×3列のマトリックス構成を成す
42インチAC型プラズマディスプレイパネルにおい
て、1フィールド期間を8個のサブフィールドで構成し
て256階調表示を行った場合、各サブフィールドの初
期化期間における二回の初期化放電による発光輝度は
0.15cd/m2であった。したがって、8個のサブ
フィールドでの合計は0.15×8=1.2cd/m2
となり、最大輝度は420cd/m2であるので、この
パネルのコントラストは420/1.2:1=350:
1となり、かなり高い値のコントラストが得られる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
駆動方法においては、通常の照明下でパネル表示を行っ
た場合にはかなり高いコントラストが得られているが、
サブフィールド毎に必ず二回の初期化放電が起こるた
め、周囲が暗い所でパネル表示する場合には、この微弱
な初期化放電による発光でさえも目立つほど輝度が高
く、あまり明るくない場所でパネル表示する場合の黒表
示の視認性が悪いという大きな課題があった。
【0022】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明のAC型プラズマディスプレイパネルの
駆動方法は、初期化期間、書き込み期間および維持期間
を有する複数のサブフィールドにより1フィールド期間
を構成して階調表示を行うAC型プラズマディスプレイ
パネルの駆動方法であって、前記複数のサブフィールド
のうち少なくとも1つのサブフィールドにおける維持期
間の最終の維持動作と、前記少なくとも1つのサブフィ
ールドに続くサブフィールドの初期化期間の初期化動作
とを同時に行わせるものである。この方法により、第2
のサブフィールド以降のサブフィールドでは、直前のサ
ブフィールドで表示を行った放電セルにおいてのみ初期
化放電を起こし、表示を行わない放電セルにおいては初
期化放電を起こらなくすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に用いるAC型プラズマデ
ィスプレイパネル(以下、パネルという)は従来例とし
て図2に示したものと同じである。また、このパネルの
電極配列図は図3に示したものと同じである。したがっ
て、それらの説明は省略する。
【0024】このパネルを駆動するための、本発明の一
実施の形態であるパネルの駆動方法について説明する。
図1はその駆動方法の動作駆動タイミング図を示してい
る。
【0025】図1に示すように、1フィールド期間は、
初期化期間、書き込み期間、維持期間および消去期間を
有する第1ないし第8のサブフィールドで構成されてお
り、これによって256階調の表示を行うものである。
これら8個のサブフィールドのうち、第1のサブフィー
ルドを除く7個のサブフィールドにおいて、初期化期間
の初期化動作を、前のサブフィールドの維持期間の最終
の維持動作と同時に行うようにしている。すなわち、第
1のサブフィールドにおいては、初期化期間が独立して
設けられており、さらに書き込み期間、維持期間が設け
られているが、消去期間が設けられていない。また、維
持期間の最終の維持パルス電圧印加による維持動作と同
時に、第2のサブフィールドの初期化期間の初期化動作
が行われている。続く第3ないし第7のサブフィールド
においても同様に初期化期間、書き込み期間、維持期間
が設けられているが、消去期間が設けられておらず、初
期化期間の初期化動作は、前のサブフィールドの維持期
間の最終の維持動作と同時に行われている。また、第8
のサブフィールドにおいては、維持期間が独立して設け
られており、維持期間の後に消去期間が設けられてい
る。さらに、第8のサブフィールドの初期化期間の初期
化動作は、第7のサブフィールドの維持期間の最終の維
持動作と同時に行われている。
【0026】図1において、第1のサブフィールドの初
期化期間、書き込み期間および維持期間の最終部までの
動作は、従来例で説明した動作と同じであるので、それ
らの説明は省略する。維持期間の最終部の動作と第2の
サブフィールドの初期化期間の動作とが同時に行われて
いる点については、本発明の主眼であるので図1ないし
図3を用いて以下に詳しく説明する。
【0027】図1に示すように、第1のサブフィールド
の維持期間の最終部と、第2のサブフィールドの初期化
期間の前半とが重なっており、この重なった期間におい
て、全ての走査電極SCN1〜SCNNに正のパルス電圧
Vr(V)を印加し、全ての維持電極SUS1〜SUSN
に(Vr−Vm)(V)の正のパルス電圧を印加する。
引き続いて、第2のサブフィールドの初期化期間の後半
において、全ての維持電極SUS1〜SUSNに正電圧V
h(V)を印加し、全ての走査電極SCN1〜SCN
Nに、電圧Vq(V)から0(V)に向かって緩やかに
下降するランプ電圧を印加する。
【0028】以上の動作において、第1のサブフィール
ドの維持期間の最終部の動作に着目すると、全ての走査
電極SCN1〜SCNNと全ての維持電極SUS1〜SU
Nとの間の電圧は、Vr−(Vr−Vm)=Vm
(V)となり、全ての走査電極SCN1〜SCNNと全て
の維持電極SUS1〜SUSNとの間の関係は、維持期間
の最終部よりも前の動作と同様に、全ての維持電極SU
1〜SUSNを0(V)とし、全ての走査電極SCN1
〜SCNNに正の維持パルス電圧Vm(V)を印加して
いる場合と等価になる。このため、従来例において説明
したように、書き込み放電を起こした放電セル12にお
ける走査電極SCNi(iは1〜Nの整数とする)上の
保護膜3の表面と維持電極SUSi上の保護膜3の表面
との間の電圧は、維持パルス電圧Vm(V)に、その放
電セル12における走査電極SCNi上の保護膜3表面
に蓄積された正の壁電圧と維持電極SUSi上の保護膜
3表面に蓄積された負の壁電圧が加算されたものとなり
放電開始電圧を超える。このため、書き込み放電を起こ
した放電セル12において、走査電極SCNiと維持電
極SUSiとの間に維持放電が起こり、その放電セル1
2における走査電極SCNi上の保護膜3表面に負の壁
電圧が蓄積され、維持電極SUSi上の保護膜3表面に
正の壁電圧が蓄積される。したがって、従来例で述べた
ものと同様に最終の維持動作が行われる。また、書き込
みがなかった放電セルについてはこのような維持放電は
起こらない。
【0029】次に、第2のサブフィールドの初期化期間
に着目すると、この初期化期間の前半の初期化動作にお
いて、全ての走査電極SCN1〜SCNNと全てのデータ
電極D1〜DMとの間の電圧はVr(V)となり、全ての
走査電極SCN1〜SCNNと全ての維持電極SUS1
SUSNとの間の電圧はVm(V)となる。書き込み放
電を起こした放電セルでは、データ電極Dj上の絶縁体
層7の表面と走査電極SCNi上の保護膜3の表面の電
圧は、Vr(V)と走査電極SCNi上の保護膜3の表
面に蓄積された正の壁電圧とを加算したものから、デー
タ電極Dj上の絶縁体層7の表面に書き込み動作時に蓄
積された負の壁電圧を引いたもの、すなわち絶対値で加
算したものとなり、放電開始電圧を超える。このため、
書き込み放電を起こした放電セルでは、走査電極SCN
iからデータ電極Djに放電が起こり、この放電に引きず
られて走査電極SCN1〜SCNNから全ての維持電極S
US1〜SUSNに放電が起こり、これが一回目の初期化
放電となり、走査電極SCNi上の保護膜3の表面に負
の壁電圧が蓄積され、データ電極Dj上の絶縁体層7の
表面および維持電極SUSi上の保護膜3の表面には正
の壁電圧が蓄積される。ただし、この一回目の初期化放
電は微弱なものではなく、やや強い放電である。
【0030】一方、書き込みが行われていない放電セル
では、データ電極Dj上の絶縁体層7の表面と走査電極
SCNi上の保護膜3の表面の電圧は、Vr(V)と走
査電極SCNi上の保護膜3の表面に蓄積された正の壁
電圧とを加算したものから、データ電極Dj上の絶縁体
層7の表面に蓄積された正の壁電圧を引いたものとな
り、放電開始電圧を超えない。このため、第1のサブフ
ィールドで書き込みがなかった放電セルでは、一回目の
初期化放電は起こらない。
【0031】さらに、初期化期間の後半の初期化動作
は、第1のサブフィールドにおける初期化期間の後半の
動作と同様であり、全ての維持電極SUS1〜SUSN
正電圧Vh(V)を印加し、全ての走査電極SCN1
SCNNに、全ての維持電極SUS1〜SUSNに対して
放電開始電圧以下となる電圧Vq(V)から放電開始電
圧を超える0(V)に向かって緩やかに下降するランプ
電圧を印加している。このランプ電圧が下降する間に、
一回目の初期化放電が起こった放電セル12において、
維持電極SUSiから走査電極SCNiに二回目の微弱な
初期化放電が起こり、走査電極SCNi上の保護膜3の
表面に蓄積された負の壁電圧および維持電極SUSi
表面に蓄積された正の壁電圧が弱められる。一方、デー
タ電極Dj上の絶縁体層7の表面の正の壁電圧はそのま
ま保たれる。一回目の初期化放電が起こらなかった放電
セルについては、第1のサブフィールドにおける初期化
期間の後半の動作により、走査電極SCNiと維持電極
SUSi上の保護膜3の表面の壁電圧はすでに弱められ
ているため上述の二回目の初期化放電は起こらない。
【0032】以上の説明からわかるように、第2のサブ
フィールドにおける初期化期間の後半の初期化動作は、
第1のサブフィールドの最後の維持放電終了後直ちに行
われており、表示を行っている放電セル12において、
維持電極SUS1〜SUSNから走査電極SCN1〜SC
Nに微弱な初期化放電が起こることにより、走査電極
SCN1〜SCNN上の保護膜3の表面に蓄積された負の
壁電圧および維持電極SUS1〜SUSN上の保護膜3の
表面に蓄積された正の壁電圧が弱められるので、維持放
電の消去動作が行われたことになり、あえて消去期間を
設ける必要がなくなる。
【0033】このとき、第1のサブフィールドで表示し
ている放電セルにおいて、第2のサブフィールドでの初
期化期間の前半の初期化動作による一回目の初期化放電
は微弱ではなく、この初期化放電による輝度は、初期化
期間の後半の初期化動作による二回目の微弱な初期化放
電の輝度に比べてかなり高くなる。しかし、これら二回
の初期化放電は表示する放電セル12においてのみ行わ
れるので、第2のサブフィールドでの初期化放電の輝度
は維持放電の輝度に上乗せされるだけである。
【0034】また、表示が行われない放電セルに関して
は、第1のサブフィールドの初期化期間に初期化放電は
起こるが、書き込み放電、維持放電および消去放電が行
われず、その放電セルに対応する走査電極SCN1〜S
CNNと維持電極SUS1〜SN上の保護膜3の表面の壁
電圧およびデータ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面の
壁電圧は、第1のサブフィールドの初期化期間の終了時
のまま保たれる。
【0035】以上の説明で明らかなように、第2ないし
第7のサブフィールドにおいても消去期間が設けられて
いないが、書き込み動作、維持動作および消去動作と次
のサブフィールドの初期化動作が確実に行われる。ま
た、第2のサブフィールド以降の各サブフィールドにお
いて、表示が行われない放電セルに関しては、初期化放
電、書き込み放電、維持放電および消去放電は行われ
ず、その放電セルに対応する走査電極SCN1〜SCNN
と維持電極群SUS1〜SUSN上の保護膜3の表面の壁
電圧およびデータ電極D1〜DM上の絶縁体層7の表面の
壁電圧は、各サブフィールドの前のサブフィールドの初
期化期間の終了時のまま保たれる。
【0036】また、第8のサブフィールドについては、
単独の維持期間と消去期間を設け、従来例と同様に、通
常の維持動作と引き続き消去動作が行われる。すなわ
ち、図1に示した第8のサブフィールドの維持期間、消
去期間から、再び次の第1のサブフィールドの初期化期
間に至る動作は、従来例に示した動作と同じである。
【0037】以上説明したように、図1に示した本発明
の一実施の形態では、第1のサブフィールドにおける初
期化期間の微弱な初期化放電は、パネルの表示の有無に
関わらず行われるが、第2のサブフィールド以降のサブ
フィールドにおいては、初期化期間の初期化放電は、パ
ネルの表示を行う放電セルに対してのみ次のサブフィー
ルドに対する初期化動作として行われ、また、この放電
の輝度は維持放電の輝度に上乗せされるだけであり、表
示しない放電セルに対してはこのような初期化放電は起
こらない。
【0038】例えば、480行、852×3列のマトリ
ックス構成を成す42インチAC型プラズマディスプレ
イパネルにおいて、1フィールド期間を8個のサブフィ
ールドで構成して256階調の表示を行った場合、最大
輝度が420cd/m2となったのに対し、第1のサブ
フィールドの初期化期間における二回の初期化放電によ
る輝度は0.15cd/m2であった。ここで、Vp=
Vq=Vm=190V、Vr=370V、Vs=70
V、Vh=210Vとした。この結果、パネルに表示す
べき放電セルが全くない、いわゆる黒画面の表示におい
ては、第1のサブフィールドの初期化放電の発光のみが
行われるので、黒表示の輝度が0.15cd/m2と従
来の1/8となり、薄暗い所でパネルを表示した場合、
従来に比べて黒表示の視認性が極めて向上した。また、
本実施の形態によるパネルのコントラストは420/
0.15:1=2800:1となり、極めて高い値のコ
ントラストが得られた。
【0039】以上の実施の形態では、第1のサブフィー
ルドの初期化期間において印加している電圧Vr(V)
と第2ないし第8のサブフィールドの初期化期間におい
て印加している電圧Vr(V)を同じ値とした場合につ
いて説明したが、異なる値としてもよい。
【0040】また、以上の実施の形態では、1フィール
ド期間を、初期化期間、書き込み期間および維持期間を
有する8個のサブフィールドで構成して階調表示を行う
AC型プラズマディスプレイパネルの駆動方法におい
て、8個のサブフィールドのうちの7個のサブフィール
ドについて、維持期間の最終部の維持動作と次のサブフ
ィールドの初期化期間の初期化動作とを同時に行う駆動
方法について説明したが、1フィールド期間を構成して
いるサブフィールドの数、消去期間を設けないサブフィ
ールドの数および維持期間の最終部の維持動作と次のサ
ブフィールドの初期化期間の初期化動作とを同時に行う
サブフィールドの数を限定するものではない。また、サ
ブフィールドにおける駆動波形も限定されるものではな
い。さらに、本発明は、他の構成のAC型プラズマディ
スプレイパネルに対しても実施することができるもので
ある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のAC型プ
ラズマディスプレイパネルの駆動方法によれば、1フィ
ールドを構成している複数のサブフィールドのうち少な
くとも1つのサブフィールドにおける維持期間の最終の
維持動作と、そのサブフィールドに続くサブフィールド
の初期化期間の初期化動作とを同時に行うことにより、
パネルに表示のない、いわゆる黒画面表示における輝度
が極めて低くなるので黒の視認性が大幅に向上するとと
もに、パネルのコントラストを非常に高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるAC型プラズマディ
スプレイパネルの駆動方法を示す動作駆動タイミング図
【図2】従来のAC型プラズマディスプレイパネルの部
分切欠斜視図
【図3】従来のAC型プラズマディスプレイパネルの電
極配列図
【図4】従来のAC型プラズマディスプレイパネルの駆
動方法を示す動作駆動タイミング図
【符号の説明】
1 第一のガラス基板 2 誘電体層 3 保護膜 4 走査電極 5 維持電極 6 第二のガラス基板 7 絶縁体層 8 データ電極
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 幸治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 脇谷 敬夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 DD01 EE29 FF12 HH02 HH04 HH05 HH07 JJ04 JJ06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期化期間、書き込み期間および維持期
    間を有する複数のサブフィールドにより1フィールド期
    間を構成して階調表示を行うAC型プラズマディスプレ
    イパネルの駆動方法であって、前記複数のサブフィール
    ドのうち少なくとも1つのサブフィールドにおける維持
    期間の最終の維持動作と、前記少なくとも1つのサブフ
    ィールドに続くサブフィールドの初期化期間の初期化動
    作とを同時に行わせるAC型プラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記初期化期間の前記初期化動作である
    第1の初期化動作の後に第2の初期化動作を行い、この
    第2の初期化動作と同時に維持放電を停止させるための
    消去動作を行うように成したサブフィールドを有する請
    求項1記載のAC型プラズマディスプレイパネルの駆動
    方法。
  3. 【請求項3】 走査電極および維持電極が形成された基
    板とデータ電極が形成された別の基板とが対向配置され
    たAC型プラズマディスプレイパネルを駆動する方法で
    あって、1フィールド期間が初期化期間、書き込み期間
    および維持期間を有する複数のサブフィールドにより構
    成されており、前記初期化期間において、前記データ電
    極と前記走査電極との間に放電開始電圧を超える電圧を
    印加すると同時に、前記維持電極と前記走査電極との間
    に放電を維持するための維持電圧を印加するAC型プラ
    ズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 【請求項4】 走査電極および維持電極が形成された基
    板とデータ電極が形成された別の基板とが対向配置され
    たAC型プラズマディスプレイパネルを駆動する方法で
    あって、1フィールド期間が初期化期間、書き込み期間
    および維持期間を有する複数のサブフィールドにより構
    成されており、前記初期化期間において、前記維持電極
    に正電圧を印加し、前記走査電極に、前記維持電極に対
    して放電開始電圧以下となる電圧から放電開始電圧を超
    える電圧に向かって変化するランプ電圧を印加するAC
    型プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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