JP2000214703A - 誘導加熱定着装置 - Google Patents
誘導加熱定着装置Info
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- JP2000214703A JP2000214703A JP11018990A JP1899099A JP2000214703A JP 2000214703 A JP2000214703 A JP 2000214703A JP 11018990 A JP11018990 A JP 11018990A JP 1899099 A JP1899099 A JP 1899099A JP 2000214703 A JP2000214703 A JP 2000214703A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 取付スペースや重量の増大を抑えつつ、導電
性の中空回転体を効率よく加熱し得る誘導加熱定着装置
を提供する。 【解決手段】 ベルト型の誘導加熱定着装置128は、
定着ベルト14の中空部14aに一部が挿通されて閉磁
路を形成するコア16を有する。このコア16のうち前
記中空部14aを通る部分は、他の部分に比べて幅広形
状に形成されている。
性の中空回転体を効率よく加熱し得る誘導加熱定着装置
を提供する。 【解決手段】 ベルト型の誘導加熱定着装置128は、
定着ベルト14の中空部14aに一部が挿通されて閉磁
路を形成するコア16を有する。このコア16のうち前
記中空部14aを通る部分は、他の部分に比べて幅広形
状に形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタあるいはファクシミリなどの画像形成装置
に用いられる定着装置に関し、さらに詳しくは、低周波
誘導加熱を利用してシート上の未定着トナーを溶融して
定着させる誘導加熱定着装置に関する。
機、プリンタあるいはファクシミリなどの画像形成装置
に用いられる定着装置に関し、さらに詳しくは、低周波
誘導加熱を利用してシート上の未定着トナーを溶融して
定着させる誘導加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導加熱を利用した定着装置には、誘導
加熱により昇温される加熱回転体として、導電性材料か
ら形成された定着ベルトを用いるベルト型の誘導加熱定
着装置がある。従来のベルト型誘導加熱定着装置は、第
1ローラと、当該第1ローラに平行に設けられた第2ロ
ーラと、第1ローラと第2ローラとに掛け渡された無端
状の定着ベルトと、第1ローラに定着ベルトを介して当
接するように配置された第3ローラと、定着ベルトの中
空部に一部が挿通されて閉磁路を形成するコアと、コア
に鎖交するように巻回され定着ベルトに周方向に沿う誘
導電流を生じさせる磁束を生成するコイルと、を有して
いる。そして、第3ローラと誘導電流により発熱した定
着ベルトとの間のニップ部において、シート上に保持さ
れた未定着トナーに熱と圧力とを加えて溶融し、シート
上に定着させている。
加熱により昇温される加熱回転体として、導電性材料か
ら形成された定着ベルトを用いるベルト型の誘導加熱定
着装置がある。従来のベルト型誘導加熱定着装置は、第
1ローラと、当該第1ローラに平行に設けられた第2ロ
ーラと、第1ローラと第2ローラとに掛け渡された無端
状の定着ベルトと、第1ローラに定着ベルトを介して当
接するように配置された第3ローラと、定着ベルトの中
空部に一部が挿通されて閉磁路を形成するコアと、コア
に鎖交するように巻回され定着ベルトに周方向に沿う誘
導電流を生じさせる磁束を生成するコイルと、を有して
いる。そして、第3ローラと誘導電流により発熱した定
着ベルトとの間のニップ部において、シート上に保持さ
れた未定着トナーに熱と圧力とを加えて溶融し、シート
上に定着させている。
【0003】ここで、従来のベルト型誘導加熱定着装置
にあっては、閉磁路を形成するコアの断面は幅、高さと
もに一定とされている(例えば、特開平10−2072
65号公報参照)。
にあっては、閉磁路を形成するコアの断面は幅、高さと
もに一定とされている(例えば、特開平10−2072
65号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記定着ベルトは一対
のローラ間に掛け渡されて略楕円状を呈する一方、コア
の断面形状は一定に保たれている。このため、コア断面
寸法のうち定着ベルトが走行する方向に沿う横方向寸法
が比較的短い場合には、中空部を通るコア表面から定着
ベルトまでの距離に場所によって大きな差があることか
ら、定着ベルトへの磁束の回り込みにばらつきが生じ
る。磁束の回り込みが足りない部位では力率が下がり、
定着ベルトを十分に加熱できず、定着不良を招いてしま
うという問題がある。
のローラ間に掛け渡されて略楕円状を呈する一方、コア
の断面形状は一定に保たれている。このため、コア断面
寸法のうち定着ベルトが走行する方向に沿う横方向寸法
が比較的短い場合には、中空部を通るコア表面から定着
ベルトまでの距離に場所によって大きな差があることか
ら、定着ベルトへの磁束の回り込みにばらつきが生じ
る。磁束の回り込みが足りない部位では力率が下がり、
定着ベルトを十分に加熱できず、定着不良を招いてしま
うという問題がある。
【0005】ここで、コア全体を前記横方向に伸ばし、
コア表面と定着ベルトとの間の距離を詰めた構成にする
ことが考えられる。しかしながら、かかる構成ではコア
全体が大型化すると共に重量も大幅に増加するため、実
機に搭載するには適したものではない。
コア表面と定着ベルトとの間の距離を詰めた構成にする
ことが考えられる。しかしながら、かかる構成ではコア
全体が大型化すると共に重量も大幅に増加するため、実
機に搭載するには適したものではない。
【0006】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、その目的は、取付スペ
ースや重量の増大を抑えつつ、導電性の中空回転体を効
率よく加熱し得る誘導加熱定着装置を提供することにあ
る。
するためになされたものであり、その目的は、取付スペ
ースや重量の増大を抑えつつ、導電性の中空回転体を効
率よく加熱し得る誘導加熱定着装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の手段
により達成される。 (1)導電性材料で形成された中空形状の加熱回転体
と、前記加熱回転体に圧接し、トナーを保持したシート
を前記加熱回転体との間で挟持する加圧回転体と、前記
加熱回転体の中空部に一部が挿通されて閉磁路を形成す
るコアと、前記コアの一部に巻装された状態で前記加熱
回転体の前記中空部に配置され前記加熱回転体を誘導加
熱するコイルと、を有する誘導加熱定着装置において、
前記コアのうち前記加熱回転体の前記中空部を通る部分
を、他の部分に比べて幅広形状に形成したことを特徴と
する誘導加熱定着装置である。 (2)前記加熱回転体は、ベルト部材から構成されてい
ることを特徴とする。
により達成される。 (1)導電性材料で形成された中空形状の加熱回転体
と、前記加熱回転体に圧接し、トナーを保持したシート
を前記加熱回転体との間で挟持する加圧回転体と、前記
加熱回転体の中空部に一部が挿通されて閉磁路を形成す
るコアと、前記コアの一部に巻装された状態で前記加熱
回転体の前記中空部に配置され前記加熱回転体を誘導加
熱するコイルと、を有する誘導加熱定着装置において、
前記コアのうち前記加熱回転体の前記中空部を通る部分
を、他の部分に比べて幅広形状に形成したことを特徴と
する誘導加熱定着装置である。 (2)前記加熱回転体は、ベルト部材から構成されてい
ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
を参照しつつ説明する。
【0009】《実施の形態1》図1は、本発明に係る誘
導加熱定着装置を組み込んだ画像形成装置としての複写
機を示す概略図である。
導加熱定着装置を組み込んだ画像形成装置としての複写
機を示す概略図である。
【0010】複写機100は図示するように、原稿を読
み取るイメージスキャナ部101と、信号処理を行なう
信号処理部102と、イメージスキャナ部101で読み
取られた原稿画像に対応した画像を記録媒体としてのシ
ート10にプリント出力するプリンタ部103と、これ
ら各部を配置ないし収納するケーシング104とを有す
る。
み取るイメージスキャナ部101と、信号処理を行なう
信号処理部102と、イメージスキャナ部101で読み
取られた原稿画像に対応した画像を記録媒体としてのシ
ート10にプリント出力するプリンタ部103と、これ
ら各部を配置ないし収納するケーシング104とを有す
る。
【0011】イメージスキャナ部101において、プラ
テンガラス105上に載置された原稿は、プラテンカバ
ー106で押さえられるが、図示しない自動原稿送り装
置を装着するときには、プラテンカバー106に代えて
自動原稿送り装置が取り付けられる。プラテンガラス1
05上の原稿はランプ107で照射され、原稿で反射し
た光は、ミラー108a、108b、108cおよび集
光レンズ109を経てラインセンサ(CCD)110上
に像を結び、イメージ情報に変換されて信号処理部10
2に送られる。なお、スキャナモータ111を駆動する
ことにより、第1スライダ112は速度Vで、第2スラ
イダ113はV/2でラインセンサの電気的走査方向
(主走査方向)に対して垂直方向(副走査方向)に機械
的に動き、原稿面を走査する。
テンガラス105上に載置された原稿は、プラテンカバ
ー106で押さえられるが、図示しない自動原稿送り装
置を装着するときには、プラテンカバー106に代えて
自動原稿送り装置が取り付けられる。プラテンガラス1
05上の原稿はランプ107で照射され、原稿で反射し
た光は、ミラー108a、108b、108cおよび集
光レンズ109を経てラインセンサ(CCD)110上
に像を結び、イメージ情報に変換されて信号処理部10
2に送られる。なお、スキャナモータ111を駆動する
ことにより、第1スライダ112は速度Vで、第2スラ
イダ113はV/2でラインセンサの電気的走査方向
(主走査方向)に対して垂直方向(副走査方向)に機械
的に動き、原稿面を走査する。
【0012】信号処理部102は、ラインセンサ109
で読み取った信号を電気的に処理し、プリンタ部103
に送る。
で読み取った信号を電気的に処理し、プリンタ部103
に送る。
【0013】プリンタ部103は、レーザ発生器115
と、像担持体としての感光体ドラム116と、を備え、
回転する感光体ドラム116の周辺には、帯電装置とし
ての帯電ローラ117と、現像装置118と、転写装置
としての転写ローラ119と、シート10の除電および
分離装置である除電針120と、感光体ドラム116上
の残留トナーを除去するクリーニング装置121と、が
配置されている。レーザ発生器115は、信号処理部1
02から送られてくる画像信号のレベルに応じて半導体
レーザを駆動変調する。レーザ光は、図示しないポリゴ
ンミラー、f−θレンズおよび折り返しミラーを経由
し、帯電ローラ117と現像装置118との間の位置
で、感光体ドラム116に照射される。感光体ドラム1
16上に形成された静電潜像は、現像装置118におい
てトナーで現像される。
と、像担持体としての感光体ドラム116と、を備え、
回転する感光体ドラム116の周辺には、帯電装置とし
ての帯電ローラ117と、現像装置118と、転写装置
としての転写ローラ119と、シート10の除電および
分離装置である除電針120と、感光体ドラム116上
の残留トナーを除去するクリーニング装置121と、が
配置されている。レーザ発生器115は、信号処理部1
02から送られてくる画像信号のレベルに応じて半導体
レーザを駆動変調する。レーザ光は、図示しないポリゴ
ンミラー、f−θレンズおよび折り返しミラーを経由
し、帯電ローラ117と現像装置118との間の位置
で、感光体ドラム116に照射される。感光体ドラム1
16上に形成された静電潜像は、現像装置118におい
てトナーで現像される。
【0014】一方、ケーシング104に着脱自在に取り
付けられる給紙カセット125には、複数枚のシート1
0が積層した状態で収納されている。給紙カセット12
5内のシート10は、給紙ローラ126により1枚づつ
捌かれて給紙され、タイミングローラ127により所定
のタイミングで、感光体ドラム116と転写ローラ11
9との間の転写位置に向けて送り込まれる。感光体ドラ
ム116上に現像された像は、転写ローラ119によっ
てシート10に転写される。転写後のシート10は、感
光体ドラム116から分離され、定着装置128に向け
て搬送ベルト129により搬送される。シート10上に
転写された未定着のトナーが定着装置128において固
定され、トナーが定着されたシート10は、排紙トレー
130に排紙される。なお、本実施の形態の定着装置1
28は低周波誘導加熱方式によるものであり、構成につ
いては後述する。
付けられる給紙カセット125には、複数枚のシート1
0が積層した状態で収納されている。給紙カセット12
5内のシート10は、給紙ローラ126により1枚づつ
捌かれて給紙され、タイミングローラ127により所定
のタイミングで、感光体ドラム116と転写ローラ11
9との間の転写位置に向けて送り込まれる。感光体ドラ
ム116上に現像された像は、転写ローラ119によっ
てシート10に転写される。転写後のシート10は、感
光体ドラム116から分離され、定着装置128に向け
て搬送ベルト129により搬送される。シート10上に
転写された未定着のトナーが定着装置128において固
定され、トナーが定着されたシート10は、排紙トレー
130に排紙される。なお、本実施の形態の定着装置1
28は低周波誘導加熱方式によるものであり、構成につ
いては後述する。
【0015】転写ローラ119によってシート10への
転写が終了すると、感光体ドラム116上は、図示しな
いクリーナ前チャージャーでマイナス極性に帯電され、
クリーニング装置121にて残留トナーが除去され、イ
レーサによって残留電荷が除電される。その後、帯電ロ
ーラ117によって再度帯電され、レーザ光による潜像
形成を受け、現像器118によって現像され、図示しな
い転写前イレーサによって非現像領域の電荷が除電され
る。
転写が終了すると、感光体ドラム116上は、図示しな
いクリーナ前チャージャーでマイナス極性に帯電され、
クリーニング装置121にて残留トナーが除去され、イ
レーサによって残留電荷が除電される。その後、帯電ロ
ーラ117によって再度帯電され、レーザ光による潜像
形成を受け、現像器118によって現像され、図示しな
い転写前イレーサによって非現像領域の電荷が除電され
る。
【0016】図2は、図1に示されるベルト型の誘導加
熱定着装置を示す断面図、図3は、同定着装置の要部を
示す斜視図である。
熱定着装置を示す断面図、図3は、同定着装置の要部を
示す斜視図である。
【0017】誘導加熱定着装置128は、シート10上
に保持されたトナー11を加熱溶融して当該シート10
に定着させるものであり、導電性材料で形成された中空
形状の加熱回転体がベルト部材から構成されるベルト型
を図示してある。
に保持されたトナー11を加熱溶融して当該シート10
に定着させるものであり、導電性材料で形成された中空
形状の加熱回転体がベルト部材から構成されるベルト型
を図示してある。
【0018】この定着装置128は、第1ローラ12
と、当該第1ローラ12に平行に設けられた第2ローラ
13と、第1ローラ12と第2ローラ13とに掛け渡さ
れた無端状の定着ベルト14と、第1ローラ12に定着
ベルト14を介して当接するように配置されトナーを保
持したシート10を定着ベルト14に密着させる加圧ロ
ーラ(加圧回転体に相当する)15と、定着ベルト14
の中空部14aに一部が挿通されて閉磁路を形成するコ
ア16と、コア16の一部に巻装された状態で定着ベル
ト14の中空部14aに配置され当該定着ベルト14を
誘導加熱するコイル17と、を有している。
と、当該第1ローラ12に平行に設けられた第2ローラ
13と、第1ローラ12と第2ローラ13とに掛け渡さ
れた無端状の定着ベルト14と、第1ローラ12に定着
ベルト14を介して当接するように配置されトナーを保
持したシート10を定着ベルト14に密着させる加圧ロ
ーラ(加圧回転体に相当する)15と、定着ベルト14
の中空部14aに一部が挿通されて閉磁路を形成するコ
ア16と、コア16の一部に巻装された状態で定着ベル
ト14の中空部14aに配置され当該定着ベルト14を
誘導加熱するコイル17と、を有している。
【0019】第1ローラ12は、その片端に図示しない
駆動ギアが固定され、この駆動ギアに接続された図示し
ないモータなどの駆動源により、矢印a方向に回転駆動
可能に設けられている。第1ローラ12の駆動に伴い、
定着ベルト14が矢印b方向に走行し、第2ローラ13
および加圧ローラ15が従動回転する。この加圧ローラ
15は、軸芯18と、この軸芯18の周囲に形成された
シリコンゴム層19とから構成されている。シリコンゴ
ム層は、表面からシート10が離れ易い離型性を有する
と共に耐熱性をも有するゴム層である。また、加圧ロー
ラ15は、図示しないばね材により、第1ローラ12に
向かう方向に常時付勢されている。
駆動ギアが固定され、この駆動ギアに接続された図示し
ないモータなどの駆動源により、矢印a方向に回転駆動
可能に設けられている。第1ローラ12の駆動に伴い、
定着ベルト14が矢印b方向に走行し、第2ローラ13
および加圧ローラ15が従動回転する。この加圧ローラ
15は、軸芯18と、この軸芯18の周囲に形成された
シリコンゴム層19とから構成されている。シリコンゴ
ム層は、表面からシート10が離れ易い離型性を有する
と共に耐熱性をも有するゴム層である。また、加圧ロー
ラ15は、図示しないばね材により、第1ローラ12に
向かう方向に常時付勢されている。
【0020】定着ベルト14は、薄肉の好ましくはシー
ムレスベルトであり、炭素鋼、ステンレス鋼などの導電
性材料からなるベルト基材を有している。このベルト基
材の表面には、シリコンゴムを被覆し、トナーに対して
良好な離型性と耐熱性を有する耐熱離型層が形成されて
いる。
ムレスベルトであり、炭素鋼、ステンレス鋼などの導電
性材料からなるベルト基材を有している。このベルト基
材の表面には、シリコンゴムを被覆し、トナーに対して
良好な離型性と耐熱性を有する耐熱離型層が形成されて
いる。
【0021】コア16は、通常のトランスなどに用いら
れているいわゆる鉄心であり、例えば、珪素鋼板積層鉄
心のように高透磁率のものが好ましい。コイル17は、
巻線をコア16に鎖交するように巻回して形成され、定
着べルト14に周方向に沿う誘導電流を生じさせる磁束
を生成する。コイル17の巻線には、表面に融着層と絶
縁層をもつ通常の単一導線が用いられる。なお、コイル
17の中には断熱層20が設けられており、定着ベルト
14やコイル17で生じた熱がコア16に伝達されない
ようにしてある。
れているいわゆる鉄心であり、例えば、珪素鋼板積層鉄
心のように高透磁率のものが好ましい。コイル17は、
巻線をコア16に鎖交するように巻回して形成され、定
着べルト14に周方向に沿う誘導電流を生じさせる磁束
を生成する。コイル17の巻線には、表面に融着層と絶
縁層をもつ通常の単一導線が用いられる。なお、コイル
17の中には断熱層20が設けられており、定着ベルト
14やコイル17で生じた熱がコア16に伝達されない
ようにしてある。
【0022】特に、本実施形態1にあっては、図2およ
び図3に示すように、コア16のうち定着ベルト14の
中空部14aを通る部分を、他の部分に比べて幅広形状
に形成してある。すなわち、コア16のうち中空部14
aを通る部分の断面形状は、定着ベルト14が走行する
方向に沿って伸びるように形成され、一方、定着ベルト
14の外側を横切って通る部分は、中空部14aを通る
部分に比べると小さくないし細く形成してある。中空部
14aを通る部分を幅広形状に形成し、コア表面が定着
ベルト14の内面に可及的に近づくように配置してあ
る。
び図3に示すように、コア16のうち定着ベルト14の
中空部14aを通る部分を、他の部分に比べて幅広形状
に形成してある。すなわち、コア16のうち中空部14
aを通る部分の断面形状は、定着ベルト14が走行する
方向に沿って伸びるように形成され、一方、定着ベルト
14の外側を横切って通る部分は、中空部14aを通る
部分に比べると小さくないし細く形成してある。中空部
14aを通る部分を幅広形状に形成し、コア表面が定着
ベルト14の内面に可及的に近づくように配置してあ
る。
【0023】定着動作においては、まず、図示しない電
源から50〜60Hz程度の交流がコイル17に印加さ
れて、低周波誘導加熱により定着ベルト14の温度が定
着に適した温度(例えば、150〜200℃)になるま
で加熱される。未定着のトナー11を保持したシート1
0は、図2中矢印cで示すように左方向から搬送され、
定着ベルト14と加圧ローラ15との接触部であるニッ
プ部21に向けて送り込まれる。シート10は、加熱さ
れた定着ベルト14の熱と、加圧ローラ15から作用す
る圧力が加えられながら、ニップ部21で挟持されつつ
搬送される。この過程において、未定着トナー11がシ
ート10上に定着される。トナー11は、シート10の
両面のうち、定着ベルト14と接触する側に保持されて
いる。ニップ部21を通過したシート10は、シート自
体のコシの強さで定着ベルト14から自然に分離し、図
2中右方向に搬送される。そして、シート10は、図示
しない排紙ローラによって搬送され、排紙トレー130
上に排出される。
源から50〜60Hz程度の交流がコイル17に印加さ
れて、低周波誘導加熱により定着ベルト14の温度が定
着に適した温度(例えば、150〜200℃)になるま
で加熱される。未定着のトナー11を保持したシート1
0は、図2中矢印cで示すように左方向から搬送され、
定着ベルト14と加圧ローラ15との接触部であるニッ
プ部21に向けて送り込まれる。シート10は、加熱さ
れた定着ベルト14の熱と、加圧ローラ15から作用す
る圧力が加えられながら、ニップ部21で挟持されつつ
搬送される。この過程において、未定着トナー11がシ
ート10上に定着される。トナー11は、シート10の
両面のうち、定着ベルト14と接触する側に保持されて
いる。ニップ部21を通過したシート10は、シート自
体のコシの強さで定着ベルト14から自然に分離し、図
2中右方向に搬送される。そして、シート10は、図示
しない排紙ローラによって搬送され、排紙トレー130
上に排出される。
【0024】ここで、本実施形態の定着装置128にあ
っては、前述したように、コア16の断面形状を図2の
ように中空部14aを通る部分を他の部分に比べて幅広
形状に形成したので、コア16の断面形状が一定に保た
れる従来のベルト型誘導加熱定着装置に比べて、中空部
14aを通るコア表面から定着ベルト14までの距離が
狭められる。また、それぞれの場所における前記距離の
差ないしばらつきも可及的に小さくなる。したがって、
定着ベルト14に磁束が効果的に回り込むので力率が上
がり、定着ベルト14が十分に発熱し、定着不良を招く
虞がない。
っては、前述したように、コア16の断面形状を図2の
ように中空部14aを通る部分を他の部分に比べて幅広
形状に形成したので、コア16の断面形状が一定に保た
れる従来のベルト型誘導加熱定着装置に比べて、中空部
14aを通るコア表面から定着ベルト14までの距離が
狭められる。また、それぞれの場所における前記距離の
差ないしばらつきも可及的に小さくなる。したがって、
定着ベルト14に磁束が効果的に回り込むので力率が上
がり、定着ベルト14が十分に発熱し、定着不良を招く
虞がない。
【0025】しかも、コア16における定着ベルト14
の外側を通る部分は中空部14aを通る部分に比べると
小さくないし細く形成してあるので、コア16の取付ス
ペースや重量の増大を可及的に抑えることができる。ま
た、定着装置128自体の外形寸法を最小限にとどめる
ことができ、もって、当該定着装置が組み込まれる画像
形成装置の大型化を招く虞もない。
の外側を通る部分は中空部14aを通る部分に比べると
小さくないし細く形成してあるので、コア16の取付ス
ペースや重量の増大を可及的に抑えることができる。ま
た、定着装置128自体の外形寸法を最小限にとどめる
ことができ、もって、当該定着装置が組み込まれる画像
形成装置の大型化を招く虞もない。
【0026】《実施の形態2》図4は、実施の形態2に
係るローラ型の誘導加熱定着装置を示す断面図である。
この実施形態2では、加熱回転体として定着ローラ30
を用いた点で、定着ベルト14を用いた実施形態1と相
違している。
係るローラ型の誘導加熱定着装置を示す断面図である。
この実施形態2では、加熱回転体として定着ローラ30
を用いた点で、定着ベルト14を用いた実施形態1と相
違している。
【0027】ローラ型の誘導加熱定着装置128aは、
矢印d方向に回転駆動可能に設けられた定着ローラ30
と、この定着ローラ30に圧接して設けられ定着ローラ
30の回転に伴って従動回転する加圧ローラ15と、を
有する。
矢印d方向に回転駆動可能に設けられた定着ローラ30
と、この定着ローラ30に圧接して設けられ定着ローラ
30の回転に伴って従動回転する加圧ローラ15と、を
有する。
【0028】定着ローラ30は、例えば、炭素鋼管、ス
テンレス合金管あるいはアルミニウム管などの導電性材
料から形成された円筒形中空パイプ31を備え、加圧ロ
ーラ15からの圧接力に対して十分な機械的強度を確保
できる範囲内でかつ一定の熱容量を確保できる肉厚で形
成されている。また、パイプ31の外周表面には、シー
ト10を分離し易くするために、フッ素樹脂をコーティ
ングして、トナーに対して良好な離型性と耐熱性とを有
する離型層32が形成されている。定着ローラ30は、
その片端に図示しない駆動ギアが固定され、この駆動ギ
アに接続されたモータなどの図示しない駆動源によって
回転駆動される。加圧ローラ15は、実施形態1で示し
たものと同様に形成されている。
テンレス合金管あるいはアルミニウム管などの導電性材
料から形成された円筒形中空パイプ31を備え、加圧ロ
ーラ15からの圧接力に対して十分な機械的強度を確保
できる範囲内でかつ一定の熱容量を確保できる肉厚で形
成されている。また、パイプ31の外周表面には、シー
ト10を分離し易くするために、フッ素樹脂をコーティ
ングして、トナーに対して良好な離型性と耐熱性とを有
する離型層32が形成されている。定着ローラ30は、
その片端に図示しない駆動ギアが固定され、この駆動ギ
アに接続されたモータなどの図示しない駆動源によって
回転駆動される。加圧ローラ15は、実施形態1で示し
たものと同様に形成されている。
【0029】このローラ型の誘導加熱定着装置128a
にあっても、コア16のうち定着ローラ30の中空部3
0aを通る部分を、他の部分に比べて幅広形状に形成し
てある。このため、実施形態1と同様に、中空部30a
を通るコア表面から定着ローラ30までの距離が狭めら
れる結果、定着ローラ30に磁束が効果的に回り込んで
当該定着ローラ30が十分に発熱し、定着不良を招く虞
がない。しかも、コア16における定着ローラ30の外
側を通る部分は中空部30aを通る部分に比べると小さ
く形成してあるので、コア16の取付スペースや重量の
増大を抑え、定着装置128a自体の外形寸法を最小限
にとどめることができる。
にあっても、コア16のうち定着ローラ30の中空部3
0aを通る部分を、他の部分に比べて幅広形状に形成し
てある。このため、実施形態1と同様に、中空部30a
を通るコア表面から定着ローラ30までの距離が狭めら
れる結果、定着ローラ30に磁束が効果的に回り込んで
当該定着ローラ30が十分に発熱し、定着不良を招く虞
がない。しかも、コア16における定着ローラ30の外
側を通る部分は中空部30aを通る部分に比べると小さ
く形成してあるので、コア16の取付スペースや重量の
増大を抑え、定着装置128a自体の外形寸法を最小限
にとどめることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項ご
とに以下のような効果を奏する。
とに以下のような効果を奏する。
【0031】請求項1に記載の本発明による誘導加熱定
着装置によれば、コアのうち回転体中空部を通る部分を
他の部分に比べて幅広形状に形成したため、取付スペー
スや重量の増大を抑えつつ、導電性の中空回転体を効率
よく加熱し得る誘導加熱定着装置を提供できる。
着装置によれば、コアのうち回転体中空部を通る部分を
他の部分に比べて幅広形状に形成したため、取付スペー
スや重量の増大を抑えつつ、導電性の中空回転体を効率
よく加熱し得る誘導加熱定着装置を提供できる。
【0032】請求項2に記載の本発明によれば、ベルト
型の誘導加熱定着装置を大型化することなく、導電性の
ベルトを効率よく加熱することができる。
型の誘導加熱定着装置を大型化することなく、導電性の
ベルトを効率よく加熱することができる。
【図1】 本発明に係る誘導加熱定着装置を組み込んだ
画像形成装置としての複写機を示す概略図である。
画像形成装置としての複写機を示す概略図である。
【図2】 実施の形態1に係るベルト型の誘導加熱定着
装置を示す断面図である。
装置を示す断面図である。
【図3】 同ベルト型誘導加熱定着装置の要部を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】 実施の形態2に係るローラ型の誘導加熱定着
装置を示す断面図である。
装置を示す断面図である。
10…シート 11…トナー 14…定着ベルト(加熱回転体、ベルト部材) 14a…定着ベルトの中空部 15…加圧ローラ(加圧回転体) 16…コア 17…コイル 30…定着ローラ(加熱回転体) 30a…定着ローラの中空部 128…ベルト型の誘導加熱定着装置 128a…ローラ型の誘導加熱定着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高須 亮 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA21 AA32 BA25 BA27 BB01 BB28 BE06
Claims (2)
- 【請求項1】 導電性材料で形成された中空形状の加熱
回転体と、 前記加熱回転体に圧接し、トナーを保持したシートを前
記加熱回転体との間で挟持する加圧回転体と、 前記加熱回転体の中空部に一部が挿通されて閉磁路を形
成するコアと、 前記コアの一部に巻装された状態で前記加熱回転体の前
記中空部に配置され前記加熱回転体を誘導加熱するコイ
ルと、を有する誘導加熱定着装置において、 前記コアのうち前記加熱回転体の前記中空部を通る部分
を、他の部分に比べて幅広形状に形成したことを特徴と
する誘導加熱定着装置。 - 【請求項2】 前記加熱回転体は、ベルト部材から構成
されていることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱
定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11018990A JP2000214703A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 誘導加熱定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11018990A JP2000214703A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 誘導加熱定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000214703A true JP2000214703A (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=11987024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11018990A Pending JP2000214703A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 誘導加熱定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000214703A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7390995B2 (en) | 2005-06-01 | 2008-06-24 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus, fixing device and image heater having an adjustable exciting member |
US7447475B2 (en) | 2005-12-21 | 2008-11-04 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device and image forming apparatus |
US7480478B2 (en) | 2004-06-28 | 2009-01-20 | Ricoh Company, Ltd. | Method and apparatus for image forming capable of effectively fixing a toner image on a recording sheet by using induction heating |
US7664450B2 (en) | 2006-06-16 | 2010-02-16 | Ricoh Company, Ltd. | Image fixing apparatus and image forming apparatus |
US8219014B2 (en) * | 2008-05-13 | 2012-07-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus having magnetic flux confining means |
US8637632B2 (en) | 2005-11-25 | 2014-01-28 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Method for producing binder resin, particulate resin dispersion and method for producing same, electrostatic image development toner and method for producing same, electrostatic image developer, and image forming method |
-
1999
- 1999-01-27 JP JP11018990A patent/JP2000214703A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7480478B2 (en) | 2004-06-28 | 2009-01-20 | Ricoh Company, Ltd. | Method and apparatus for image forming capable of effectively fixing a toner image on a recording sheet by using induction heating |
US7390995B2 (en) | 2005-06-01 | 2008-06-24 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus, fixing device and image heater having an adjustable exciting member |
US8637632B2 (en) | 2005-11-25 | 2014-01-28 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Method for producing binder resin, particulate resin dispersion and method for producing same, electrostatic image development toner and method for producing same, electrostatic image developer, and image forming method |
US7447475B2 (en) | 2005-12-21 | 2008-11-04 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device and image forming apparatus |
US7664450B2 (en) | 2006-06-16 | 2010-02-16 | Ricoh Company, Ltd. | Image fixing apparatus and image forming apparatus |
US8219014B2 (en) * | 2008-05-13 | 2012-07-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus having magnetic flux confining means |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050614 |