JP2000214291A - 使用済核燃料収納容器汚染防止治具 - Google Patents
使用済核燃料収納容器汚染防止治具Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】使用済核燃料の搬出に要する時間を短縮させる
ことができ、また、費用を低減させることが可能な使用
済核燃料収納容器汚染防止治具を提供する。 【解決手段】使用済核燃料輸送容器の内側に収納される
キャニスタの開口部を塞ぐことなく、使用済核燃料輸送
容器の胴体部上面とキャニスタの胴体部上面との間の間
隙を覆うようにして、使用済核燃料輸送容器の胴体部上
面とキャニスタの胴体部上面とに跨がらせることができ
る環状の金属板2およびシール材3で構成され、使用済
核燃料輸送容器およびキャニスタへ取り付けたときに、
使用済核燃料輸送容器およびキャニスタを用いて原子炉
プール内で使用済核燃料を装荷する際の、使用済核燃料
輸送容器とキャニスタとの間の空間へのプールの水の侵
入を防止するようにしている。
ことができ、また、費用を低減させることが可能な使用
済核燃料収納容器汚染防止治具を提供する。 【解決手段】使用済核燃料輸送容器の内側に収納される
キャニスタの開口部を塞ぐことなく、使用済核燃料輸送
容器の胴体部上面とキャニスタの胴体部上面との間の間
隙を覆うようにして、使用済核燃料輸送容器の胴体部上
面とキャニスタの胴体部上面とに跨がらせることができ
る環状の金属板2およびシール材3で構成され、使用済
核燃料輸送容器およびキャニスタへ取り付けたときに、
使用済核燃料輸送容器およびキャニスタを用いて原子炉
プール内で使用済核燃料を装荷する際の、使用済核燃料
輸送容器とキャニスタとの間の空間へのプールの水の侵
入を防止するようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済核燃料収納
容器汚染防止治具に関し、より詳細には、原子炉から取
り出した発熱性の使用済核燃料を輸送する、使用済核燃
料輸送容器と、その内側に収納されるキャニスタとを用
いて、原子炉プール内で使用済核燃料を装荷する際の、
使用済核燃料輸送容器およびキャニスタの汚染を防止す
るための治具に関する。
容器汚染防止治具に関し、より詳細には、原子炉から取
り出した発熱性の使用済核燃料を輸送する、使用済核燃
料輸送容器と、その内側に収納されるキャニスタとを用
いて、原子炉プール内で使用済核燃料を装荷する際の、
使用済核燃料輸送容器およびキャニスタの汚染を防止す
るための治具に関する。
【0002】
【従来の技術】使用済核燃料の輸送は、通常は、鋼鉄製
の肉厚容器である使用済核燃料輸送容器内に、使用済核
燃料を直接充填して行われる。一方、輸送以外の燃料の
貯蔵および地下処分の際の共通容器として、鋼鉄製の薄
肉容器であるキャニスタが開発されている。そこで、使
用済核燃料が充填されたキャニスタを上記使用済核燃料
輸送容器の内部に収納した状態で輸送する輸送方法につ
いても提案されている。従来想定されていた使用済核燃
料輸送容器およびキャニスタを用いた使用済核燃料の輸
送のための搬出手順は、以下のようになっている。
の肉厚容器である使用済核燃料輸送容器内に、使用済核
燃料を直接充填して行われる。一方、輸送以外の燃料の
貯蔵および地下処分の際の共通容器として、鋼鉄製の薄
肉容器であるキャニスタが開発されている。そこで、使
用済核燃料が充填されたキャニスタを上記使用済核燃料
輸送容器の内部に収納した状態で輸送する輸送方法につ
いても提案されている。従来想定されていた使用済核燃
料輸送容器およびキャニスタを用いた使用済核燃料の輸
送のための搬出手順は、以下のようになっている。
【0003】先ず、キャニスタを使用済核燃料輸送容器
の内部に設置する。その後、キャニスタが設けられた使
用済核燃料輸送容器を原子炉内プールの水中に配置し、
使用済核燃料をキャニスタ内に装荷する。その後、この
キャニスタおよび使用済核燃料輸送容器を、プールの水
中から引き上げて、所定の床面に設置する。ここでキャ
ニスタの開口部に遮蔽蓋を設置してキャニスタ内部の使
用済核燃料から放射される放射線を遮蔽し、次いで、キ
ャニスタ内部のプールの水を遮蔽蓋に設けてある栓を開
けて除去し、キャニスタ内部を乾燥させる。その後、キ
ャニスタの外側面と使用済核燃料輸送容器の内側面に付
着した放射能の除染を行なうため、キャニスタを使用済
核燃料輸送容器から取り出す。そして、キャニスタの外
側面と使用済核燃料輸送容器の内側面を除染した後、汚
染検査を行なう。その後、キャニスタを使用済核燃料輸
送容器に再び設置し、使用済核燃料輸送容器の蓋取付等
を行い、さらに、使用済核燃料輸送容器の外側面の汚染
検査を行った後、搬出する。
の内部に設置する。その後、キャニスタが設けられた使
用済核燃料輸送容器を原子炉内プールの水中に配置し、
使用済核燃料をキャニスタ内に装荷する。その後、この
キャニスタおよび使用済核燃料輸送容器を、プールの水
中から引き上げて、所定の床面に設置する。ここでキャ
ニスタの開口部に遮蔽蓋を設置してキャニスタ内部の使
用済核燃料から放射される放射線を遮蔽し、次いで、キ
ャニスタ内部のプールの水を遮蔽蓋に設けてある栓を開
けて除去し、キャニスタ内部を乾燥させる。その後、キ
ャニスタの外側面と使用済核燃料輸送容器の内側面に付
着した放射能の除染を行なうため、キャニスタを使用済
核燃料輸送容器から取り出す。そして、キャニスタの外
側面と使用済核燃料輸送容器の内側面を除染した後、汚
染検査を行なう。その後、キャニスタを使用済核燃料輸
送容器に再び設置し、使用済核燃料輸送容器の蓋取付等
を行い、さらに、使用済核燃料輸送容器の外側面の汚染
検査を行った後、搬出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なキャニスタの外側面の除染や汚染検査を行う場合に
は、キャニスタが薄肉容器であるため、その周辺空間の
放射線レベルが高くなり、放射線の遮蔽体をキャニスタ
の周囲に配し、遠隔操作で行う必要がある。このため、
使用済核燃料搬出のための日数および費用が増加してし
まうという問題が生じる。
なキャニスタの外側面の除染や汚染検査を行う場合に
は、キャニスタが薄肉容器であるため、その周辺空間の
放射線レベルが高くなり、放射線の遮蔽体をキャニスタ
の周囲に配し、遠隔操作で行う必要がある。このため、
使用済核燃料搬出のための日数および費用が増加してし
まうという問題が生じる。
【0005】本発明は、使用済核燃料の搬出に要する時
間を短縮させることができ、また、費用を低減させるこ
とが可能な使用済核燃料収納容器汚染防止治具の提供を
課題とする。
間を短縮させることができ、また、費用を低減させるこ
とが可能な使用済核燃料収納容器汚染防止治具の提供を
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明による使用済核燃料収納容器汚染防止治具は、使
用済核燃料輸送容器の内側に収納されるキャニスタの開
口部を塞ぐことなく、前記使用済核燃料輸送容器の胴体
部上面と前記キャニスタの胴体部上面との間の間隙を覆
うようにして、前記使用済核燃料輸送容器の胴体部上面
と前記キャニスタの胴体部上面とに跨がらせることがで
きる環状に形成された、金属板およびシール材で構成さ
れ、前記使用済核燃料輸送容器および前記キャニスタへ
取り付けたときに、前記使用済核燃料輸送容器および前
記キャニスタを用いて原子炉プール内で使用済核燃料を
装荷する際の、前記使用済核燃料輸送容器と前記キャニ
スタとの間の空間への前記プールの水の侵入を防止する
ようにしたことを特徴とする。
本発明による使用済核燃料収納容器汚染防止治具は、使
用済核燃料輸送容器の内側に収納されるキャニスタの開
口部を塞ぐことなく、前記使用済核燃料輸送容器の胴体
部上面と前記キャニスタの胴体部上面との間の間隙を覆
うようにして、前記使用済核燃料輸送容器の胴体部上面
と前記キャニスタの胴体部上面とに跨がらせることがで
きる環状に形成された、金属板およびシール材で構成さ
れ、前記使用済核燃料輸送容器および前記キャニスタへ
取り付けたときに、前記使用済核燃料輸送容器および前
記キャニスタを用いて原子炉プール内で使用済核燃料を
装荷する際の、前記使用済核燃料輸送容器と前記キャニ
スタとの間の空間への前記プールの水の侵入を防止する
ようにしたことを特徴とする。
【0007】また本発明は、好ましくは、前記金属板お
よびシール材は、前記使用済核燃料輸送容器の胴体部上
面と前記キャニスタの胴体部上面のそれぞれに対し固定
および固定解除可能な着脱手段を備えていることを特徴
とする。
よびシール材は、前記使用済核燃料輸送容器の胴体部上
面と前記キャニスタの胴体部上面のそれぞれに対し固定
および固定解除可能な着脱手段を備えていることを特徴
とする。
【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明による使用済核燃料収
納容器汚染防止治具の実施形態につき、図を用いて説明
する。図1は本発明による使用済核燃料収納容器汚染防
止治具の一実施形態を示し、(a) は分解斜視図、(b) は
使用状態を示す斜視図である。図2は本実施形態の変形
例を示し、(a) は分解斜視図、(b) は使用状態を示す斜
視図である。図3は本実施形態の使用済核燃料収納容器
汚染防止治具のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器
への取付け状態を示す説明図である。図4は図2に示す
使用済核燃料収納容器汚染防止治具のキャニスタおよび
使用済核燃料輸送容器への取付け状態を示す要部説明図
である。図5は図3に示す使用済核燃料収納容器汚染防
止治具のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器への取
付け状態を示す要部説明図である。図6(a) ないし図6
(g) は本実施形態の使用済核燃料収納容器汚染防止治具
を用いた、キャニスタおよび使用済核燃料輸送容器によ
る使用済核燃料の搬出手順を示す図である。
納容器汚染防止治具の実施形態につき、図を用いて説明
する。図1は本発明による使用済核燃料収納容器汚染防
止治具の一実施形態を示し、(a) は分解斜視図、(b) は
使用状態を示す斜視図である。図2は本実施形態の変形
例を示し、(a) は分解斜視図、(b) は使用状態を示す斜
視図である。図3は本実施形態の使用済核燃料収納容器
汚染防止治具のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器
への取付け状態を示す説明図である。図4は図2に示す
使用済核燃料収納容器汚染防止治具のキャニスタおよび
使用済核燃料輸送容器への取付け状態を示す要部説明図
である。図5は図3に示す使用済核燃料収納容器汚染防
止治具のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器への取
付け状態を示す要部説明図である。図6(a) ないし図6
(g) は本実施形態の使用済核燃料収納容器汚染防止治具
を用いた、キャニスタおよび使用済核燃料輸送容器によ
る使用済核燃料の搬出手順を示す図である。
【0009】先ず、本実施形態の使用済核燃料収納容器
汚染防止治具の構成について説明する。本実施形態の使
用済核燃料収納容器汚染防止治具1は、図1または図2
に示すように、金属製平板2とシール材3とで構成され
ている。金属製平板2は、図3に示すように、その内径
がキャニスタ4の開口部4aに比べて大きく形成されて
おり、キャニスタ4の開口部4aを塞ぐことなく、キャ
ニスタ4と、その内側にキャニスタ4が設置された状態
の使用済核燃料輸送容器5とのそれぞれの胴体部上面4
b,5bに跨がらせることができるような環状に形成さ
れている。そして、金属製平板2は、胴体部上面4b,
5bに跨がらせたときに、使用済核燃料輸送容器5の胴
体部上面5bとキャニスタ4の胴体部上面4bとの間に
生じる間隙S(図4又は図5参照)を覆うことができる
ようになっている。また金属製平板2は、例えば炭素鋼
など、耐色性および機械的強度が大きい性質を有する材
料で製造されている。
汚染防止治具の構成について説明する。本実施形態の使
用済核燃料収納容器汚染防止治具1は、図1または図2
に示すように、金属製平板2とシール材3とで構成され
ている。金属製平板2は、図3に示すように、その内径
がキャニスタ4の開口部4aに比べて大きく形成されて
おり、キャニスタ4の開口部4aを塞ぐことなく、キャ
ニスタ4と、その内側にキャニスタ4が設置された状態
の使用済核燃料輸送容器5とのそれぞれの胴体部上面4
b,5bに跨がらせることができるような環状に形成さ
れている。そして、金属製平板2は、胴体部上面4b,
5bに跨がらせたときに、使用済核燃料輸送容器5の胴
体部上面5bとキャニスタ4の胴体部上面4bとの間に
生じる間隙S(図4又は図5参照)を覆うことができる
ようになっている。また金属製平板2は、例えば炭素鋼
など、耐色性および機械的強度が大きい性質を有する材
料で製造されている。
【0010】シール材3は、図1に示すように、金属性
平板2と同様の寸法形状をした環状平板3aとして、ま
たは図2に示すように、径の異なる一対のOリング3
b,3cとして形成されている。Oリング3bは、金属
性平板2の内径に比べて僅かに大きい径を有し、Oリン
グ3cは、金属性平板2の外径に比べて僅かに小さい径
を有している。またシール材3は、例えばゴムなどの容
易に密封を行うことができる性質を有する材料で製造さ
れている。
平板2と同様の寸法形状をした環状平板3aとして、ま
たは図2に示すように、径の異なる一対のOリング3
b,3cとして形成されている。Oリング3bは、金属
性平板2の内径に比べて僅かに大きい径を有し、Oリン
グ3cは、金属性平板2の外径に比べて僅かに小さい径
を有している。またシール材3は、例えばゴムなどの容
易に密封を行うことができる性質を有する材料で製造さ
れている。
【0011】また、金属性平板2の円周上には、図4お
よび図5に示すような、キャニスタ4および使用済核燃
料輸送容器5の胴体部上面4b,5bに金属性平板2を
取り付けるためのボルト6の螺子部6aを通す貫通孔2
a,2bが、複数個設けられている。また、図1に示す
シール材3にも、貫通孔2a,2bと同様の貫通孔3
d,3eが複数個設けられている。
よび図5に示すような、キャニスタ4および使用済核燃
料輸送容器5の胴体部上面4b,5bに金属性平板2を
取り付けるためのボルト6の螺子部6aを通す貫通孔2
a,2bが、複数個設けられている。また、図1に示す
シール材3にも、貫通孔2a,2bと同様の貫通孔3
d,3eが複数個設けられている。
【0012】次に、本実施形態の使用済核燃料収納容器
汚染防止治具の使用済核燃料輸送容器およびキャニスタ
への取り付けについて説明する。なお、図4および図5
に示すように、キャニスタ4および使用済核燃料輸送容
器5のそれぞれの胴体部上面4b,5bの円周上には、
金属性平板2およびシール材3に設けられた貫通孔3
d,3eおよび貫通孔2a,2bに対応する位置に、ボ
ルト6の螺子部6aを螺合させることができる螺子孔4
c,5cが、それぞれ予め複数個設けられている。
汚染防止治具の使用済核燃料輸送容器およびキャニスタ
への取り付けについて説明する。なお、図4および図5
に示すように、キャニスタ4および使用済核燃料輸送容
器5のそれぞれの胴体部上面4b,5bの円周上には、
金属性平板2およびシール材3に設けられた貫通孔3
d,3eおよび貫通孔2a,2bに対応する位置に、ボ
ルト6の螺子部6aを螺合させることができる螺子孔4
c,5cが、それぞれ予め複数個設けられている。
【0013】シール材3が図1に示すような環状平板3
aの場合には、図4に示すように、環状平板3aを、キ
ャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5の胴体部上面
4b,5bに跨がるように置き、さらに、この環状平板
3aの上に環状の金属平板2を置く。その際、環状平板
3aおよび環状の金属平板2を互いに同心円状に重ね、
また、貫通孔3d,3e、貫通孔2a,2bの位置をキ
ャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5の螺子孔4
c,5cに一致させる。この後、ボルト6の螺子部6a
を貫通孔2a,2b、貫通孔3d,3eに通し、螺子孔
4c,5cに螺合させて、使用済核燃料収納容器汚染防
止治具1を使用済核燃料輸送容器5およびキャニスタ4
に固定させる。
aの場合には、図4に示すように、環状平板3aを、キ
ャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5の胴体部上面
4b,5bに跨がるように置き、さらに、この環状平板
3aの上に環状の金属平板2を置く。その際、環状平板
3aおよび環状の金属平板2を互いに同心円状に重ね、
また、貫通孔3d,3e、貫通孔2a,2bの位置をキ
ャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5の螺子孔4
c,5cに一致させる。この後、ボルト6の螺子部6a
を貫通孔2a,2b、貫通孔3d,3eに通し、螺子孔
4c,5cに螺合させて、使用済核燃料収納容器汚染防
止治具1を使用済核燃料輸送容器5およびキャニスタ4
に固定させる。
【0014】また、シール材3が図2に示すようなOリ
ング3b,3cの場合には、図5に示すように、径が小
さいOリング3bをキャニスタ4の胴体部上面4bに、
径が大きいOリング3cを使用済核燃料輸送容器5の胴
体部上面5bにそれぞれ置き、このOリング3b,3c
の上に環状の金属平板2を置く。その際、Oリング3
b,3cは、環状の金属平板2に同心円状に重なるよう
にすると共に、Oリング3bがキャニスタ4の螺子孔4
cの内側に位置し、かつ、Oリング3cが使用済核燃料
輸送容器5の螺子孔5cの外側に位置するようにする。
また、環状の金属平板2の貫通孔2a,2bの位置をキ
ャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5の螺子孔4
c,5cに一致させる。この後、ボルト6の螺子部6a
を貫通孔2a,2bに通し、螺子孔4c,5cに螺合さ
せて、使用済核燃料収納容器汚染防止治具1を使用済核
燃料輸送容器5およびキャニスタ4に固定させる。な
お、図4および図5に示す使用済核燃料収納容器汚染防
止治具1の取り外しは、ボルト6を弛めて螺子孔4c,
5cとの螺合を解除して行なう。
ング3b,3cの場合には、図5に示すように、径が小
さいOリング3bをキャニスタ4の胴体部上面4bに、
径が大きいOリング3cを使用済核燃料輸送容器5の胴
体部上面5bにそれぞれ置き、このOリング3b,3c
の上に環状の金属平板2を置く。その際、Oリング3
b,3cは、環状の金属平板2に同心円状に重なるよう
にすると共に、Oリング3bがキャニスタ4の螺子孔4
cの内側に位置し、かつ、Oリング3cが使用済核燃料
輸送容器5の螺子孔5cの外側に位置するようにする。
また、環状の金属平板2の貫通孔2a,2bの位置をキ
ャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5の螺子孔4
c,5cに一致させる。この後、ボルト6の螺子部6a
を貫通孔2a,2bに通し、螺子孔4c,5cに螺合さ
せて、使用済核燃料収納容器汚染防止治具1を使用済核
燃料輸送容器5およびキャニスタ4に固定させる。な
お、図4および図5に示す使用済核燃料収納容器汚染防
止治具1の取り外しは、ボルト6を弛めて螺子孔4c,
5cとの螺合を解除して行なう。
【0015】最後に、キャニスタおよび使用済核燃料輸
送容器を用いた使用済核燃料の搬出における本実施形態
の使用済核燃料収納容器汚染防止治具の着脱について説
明する。先ず、図6(a) に示すように、キャニスタ4を
使用済核燃料輸送容器5の内部に設置する。次に、図6
(b) に示すように、キャニスタ4および使用済核燃料輸
送容器5に核燃料収納容器汚染防止治具1を上述の手順
にしたがって取り付ける。その後、図示省略したクレー
ンなどの移動手段を用いて、キャニスタ4および使用済
核燃料輸送容器5を移動させて原子炉内プール7の水中
に設置し(図6(c) )、図示省略した装荷手段を用い
て、使用済核燃料8をキャニスタ4の内部に装荷する
(図6(d) )。その後、図示省略したクレーンなどの移
動手段を用いて、キャニスタ4および使用済核燃料輸送
容器5をプール7の水中から引き上げて、所定の床面に
置き(図6(e) )、さらにキャニスタ4の開口部4aを
遮蔽蓋9で遮蔽し、その周縁部をボルト10などを介し
てキャニスタ4に固定させる(図6(f) )。その後、作
業員によりキャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5
の上部に取り付けられていた使用済核燃料収納容器汚染
防止治具1のボルトを取り外し、さらに使用済核燃料収
納容器汚染防止治具1を取り外す(図6(g) )。その
後、遮蔽蓋9に設けられた栓(図示省略)を開けて、キ
ャニスタ4の内部に溜まった水の除去およびキャニスタ
4内部の乾燥を行い、使用済核燃料輸送容器5の表面の
汚染検査を行った後に搬出する。
送容器を用いた使用済核燃料の搬出における本実施形態
の使用済核燃料収納容器汚染防止治具の着脱について説
明する。先ず、図6(a) に示すように、キャニスタ4を
使用済核燃料輸送容器5の内部に設置する。次に、図6
(b) に示すように、キャニスタ4および使用済核燃料輸
送容器5に核燃料収納容器汚染防止治具1を上述の手順
にしたがって取り付ける。その後、図示省略したクレー
ンなどの移動手段を用いて、キャニスタ4および使用済
核燃料輸送容器5を移動させて原子炉内プール7の水中
に設置し(図6(c) )、図示省略した装荷手段を用い
て、使用済核燃料8をキャニスタ4の内部に装荷する
(図6(d) )。その後、図示省略したクレーンなどの移
動手段を用いて、キャニスタ4および使用済核燃料輸送
容器5をプール7の水中から引き上げて、所定の床面に
置き(図6(e) )、さらにキャニスタ4の開口部4aを
遮蔽蓋9で遮蔽し、その周縁部をボルト10などを介し
てキャニスタ4に固定させる(図6(f) )。その後、作
業員によりキャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5
の上部に取り付けられていた使用済核燃料収納容器汚染
防止治具1のボルトを取り外し、さらに使用済核燃料収
納容器汚染防止治具1を取り外す(図6(g) )。その
後、遮蔽蓋9に設けられた栓(図示省略)を開けて、キ
ャニスタ4の内部に溜まった水の除去およびキャニスタ
4内部の乾燥を行い、使用済核燃料輸送容器5の表面の
汚染検査を行った後に搬出する。
【0016】このとき、本実施形態によれば、キャニス
タ4および使用済核燃料輸送容器5をプール7の水中に
沈めたときに、ゴム製のシール材3と金属製平板2とが
キャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5の胴体部上
面4b,5bに跨がってその間の間隙Sを密封するの
で、使用済核燃料輸送容器5とキャニスタ4との間の空
間には、プール7の水が侵入することがない。従って、
本実施形態によれば、キャニスタ4の外表面および使用
済核燃料輸送容器5の内表面は汚染されることがなくな
り、その箇所の放射能の汚染検査も不要となる。また金
属板2およびシール材3が、ボルト6を介して固定およ
び固定解除されるようになっているので、使用済核燃料
輸送容器5とキャニスタ4に対し着脱を容易に行うこと
ができる。
タ4および使用済核燃料輸送容器5をプール7の水中に
沈めたときに、ゴム製のシール材3と金属製平板2とが
キャニスタ4および使用済核燃料輸送容器5の胴体部上
面4b,5bに跨がってその間の間隙Sを密封するの
で、使用済核燃料輸送容器5とキャニスタ4との間の空
間には、プール7の水が侵入することがない。従って、
本実施形態によれば、キャニスタ4の外表面および使用
済核燃料輸送容器5の内表面は汚染されることがなくな
り、その箇所の放射能の汚染検査も不要となる。また金
属板2およびシール材3が、ボルト6を介して固定およ
び固定解除されるようになっているので、使用済核燃料
輸送容器5とキャニスタ4に対し着脱を容易に行うこと
ができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の使用済核
燃料収納容器汚染防止治具によれば、使用済核燃料の搬
出に要する費用を大幅に低減させることができ、搬出に
要する時間を短縮することができる。また、作業員の放
射線被爆量も低減させることができる。
燃料収納容器汚染防止治具によれば、使用済核燃料の搬
出に要する費用を大幅に低減させることができ、搬出に
要する時間を短縮することができる。また、作業員の放
射線被爆量も低減させることができる。
【図1】本発明による使用済核燃料収納容器汚染防止治
具の一実施形態を示し、(a) は分解斜視図、(b) は使用
状態を示す斜視図である。
具の一実施形態を示し、(a) は分解斜視図、(b) は使用
状態を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の変形例を示し、(a) は分解斜視
図、(b) は使用状態を示す斜視図である。
図、(b) は使用状態を示す斜視図である。
【図3】本実施形態の使用済核燃料収納容器汚染防止治
具のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器への取付け
状態を示す説明図である。
具のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器への取付け
状態を示す説明図である。
【図4】図2に示す使用済核燃料収納容器汚染防止治具
のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器への取付け状
態を示す要部説明図である。
のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器への取付け状
態を示す要部説明図である。
【図5】図3に示す使用済核燃料収納容器汚染防止治具
のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器への取付け状
態を示す要部説明図である。
のキャニスタおよび使用済核燃料輸送容器への取付け状
態を示す要部説明図である。
【図6】本実施形態の使用済核燃料収納容器汚染防止治
具を用いた、キャニスタおよび使用済核燃料輸送容器に
よる使用済核燃料の搬出手順を示す図である。
具を用いた、キャニスタおよび使用済核燃料輸送容器に
よる使用済核燃料の搬出手順を示す図である。
1 使用済核燃料収納容器汚染防止治具 2 金属性平板 2a,2b,3d,3e 貫通孔 3 シール剤 3a 環状平板 3b,3c Oリング 4 キャニスタ 4a 開口部 4b,5b 胴体部上面 4c,5c 螺子孔 5 使用済核燃料輸送容器 6,10 ボルト 6a 螺子部 7 (原子炉内の)プール 8 使用済核燃料 9 遮蔽蓋 S 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有冨 正憲 東京都目黒区大岡山2丁目12番1号 東京 工業大学原子炉工学研究所内 (72)発明者 渡辺 良夫 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友金属 鉱山株式会社内 (72)発明者 小野 薫 大阪府堺市城山台2−3−18−201 (72)発明者 川上 数雄 東京都港区新橋3丁目4番5号 株式会社 オー・シー・エル内
Claims (2)
- 【請求項1】使用済核燃料輸送容器の内側に収納される
キャニスタの開口部を塞ぐことなく、前記使用済核燃料
輸送容器の胴体部上面と前記キャニスタの胴体部上面と
の間の間隙を覆うようにして、前記使用済核燃料輸送容
器の胴体部上面と前記キャニスタの胴体部上面とに跨が
らせることができる環状に形成された、金属板およびシ
ール材で構成され、前記使用済核燃料輸送容器および前
記キャニスタへ取り付けたときに、前記使用済核燃料輸
送容器および前記キャニスタを用いて原子炉プール内で
使用済核燃料を装荷する際の、前記使用済核燃料輸送容
器と前記キャニスタとの間の空間への前記プールの水の
侵入を防止するようにしたことを特徴とする使用済核燃
料収納容器汚染防止治具。 - 【請求項2】前記金属板およびシール材は、前記使用済
核燃料輸送容器の胴体部上面と前記キャニスタの胴体部
上面のそれぞれに対し固定および固定解除可能な着脱手
段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の使用
済核燃料収納容器汚染防止治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11016057A JP2000214291A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 使用済核燃料収納容器汚染防止治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11016057A JP2000214291A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 使用済核燃料収納容器汚染防止治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000214291A true JP2000214291A (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=11905960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11016057A Pending JP2000214291A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 使用済核燃料収納容器汚染防止治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000214291A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2565058C1 (ru) * | 2014-03-31 | 2015-10-20 | Открытое акционерное общество "Центральное конструкторское бюро машиностроения" | Способ загрузки в ампулу пучка твэлов отработавшей двухпучковой тепловыделяющей сборки ядерного реактора и устройство для его осуществления |
-
1999
- 1999-01-25 JP JP11016057A patent/JP2000214291A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2565058C1 (ru) * | 2014-03-31 | 2015-10-20 | Открытое акционерное общество "Центральное конструкторское бюро машиностроения" | Способ загрузки в ампулу пучка твэлов отработавшей двухпучковой тепловыделяющей сборки ядерного реактора и устройство для его осуществления |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080806 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080812 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090113 |