JP2000212621A - 攪拌用インペラ― - Google Patents
攪拌用インペラ―Info
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- JP2000212621A JP2000212621A JP11008711A JP871199A JP2000212621A JP 2000212621 A JP2000212621 A JP 2000212621A JP 11008711 A JP11008711 A JP 11008711A JP 871199 A JP871199 A JP 871199A JP 2000212621 A JP2000212621 A JP 2000212621A
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転軸先端に取り付けた羽根を容器内の溶湯
に浸漬して回転することにより溶湯4と溶湯より低比重
の添加物5とを攪拌する攪拌用インペラーに関し、溶銑
を始めとする溶湯と低比重の添加物との混合を促進する
ことのできる攪拌用インペラーを提供する。 【解決手段】 回転軸3先端に取り付けたインペラー1
を容器6内の溶湯4に浸漬して回転することにより溶湯
を攪拌する攪拌用インペラーにおいて、回転中心に垂直
な断面内でインペラー表面の最も回転中心に近い部位の
回転中心からの距離(根元半径)が、インペラーの回転
軸側(上部根元半径13)から先端側(下部根元半径1
4)に向かって増大してなることを特徴とする攪拌用イ
ンペラー。
に浸漬して回転することにより溶湯4と溶湯より低比重
の添加物5とを攪拌する攪拌用インペラーに関し、溶銑
を始めとする溶湯と低比重の添加物との混合を促進する
ことのできる攪拌用インペラーを提供する。 【解決手段】 回転軸3先端に取り付けたインペラー1
を容器6内の溶湯4に浸漬して回転することにより溶湯
を攪拌する攪拌用インペラーにおいて、回転中心に垂直
な断面内でインペラー表面の最も回転中心に近い部位の
回転中心からの距離(根元半径)が、インペラーの回転
軸側(上部根元半径13)から先端側(下部根元半径1
4)に向かって増大してなることを特徴とする攪拌用イ
ンペラー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸先端に取り
付けた羽根を容器内の溶湯に浸漬して回転することによ
り溶湯と溶湯より低比重の添加物とを攪拌する攪拌用イ
ンペラーに関し、特に容器内の溶銑を攪拌して溶銑精錬
を行うための攪拌用インペラーに関するものである。
付けた羽根を容器内の溶湯に浸漬して回転することによ
り溶湯と溶湯より低比重の添加物とを攪拌する攪拌用イ
ンペラーに関し、特に容器内の溶銑を攪拌して溶銑精錬
を行うための攪拌用インペラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉から出銑された溶銑中には、C、S
i、P、S等の不純物が含まれており、これら不純物を
精錬除去することによって所定の成分を有する溶鋼が製
造される。不純物のうち、Cは転炉精錬によって除去さ
れ、Si、Pは転炉精錬あるいは転炉精錬前の溶銑精錬
によって、Sは主に溶銑精錬によって除去される。
i、P、S等の不純物が含まれており、これら不純物を
精錬除去することによって所定の成分を有する溶鋼が製
造される。不純物のうち、Cは転炉精錬によって除去さ
れ、Si、Pは転炉精錬あるいは転炉精錬前の溶銑精錬
によって、Sは主に溶銑精錬によって除去される。
【0003】溶銑脱硫を例にとると、脱硫精錬剤として
カルシウムカーバイド、ソーダ灰等が用いられ、脱硫精
錬剤を容器内の溶銑に添加した後に気体吹き込み攪拌あ
るいは機械攪拌して精錬を促進させたり、あるいは溶銑
中に吹き込む気体とともに脱硫精錬剤を添加して精錬を
行う方法が知られている。
カルシウムカーバイド、ソーダ灰等が用いられ、脱硫精
錬剤を容器内の溶銑に添加した後に気体吹き込み攪拌あ
るいは機械攪拌して精錬を促進させたり、あるいは溶銑
中に吹き込む気体とともに脱硫精錬剤を添加して精錬を
行う方法が知られている。
【0004】容器内の溶銑を機械的に攪拌して脱硫精錬
を行う方法においては、容器内の溶銑に脱硫精錬剤を添
加するとともに、回転軸先端に回転羽根を取り付けたイ
ンペラーを溶銑中に浸漬し、このインペラーを高速回転
することによって溶銑を攪拌する。脱硫精錬剤は溶銑と
比較して比重が小さいため溶銑の表面に存在する。溶銑
はインペラーの回転に伴って容器中で回転流を形成する
ため、溶銑表面の中心部には陥没部が生れ、脱硫精錬剤
はこの陥没部に集中して溶銑と接触することにより脱硫
精錬反応が進行する。
を行う方法においては、容器内の溶銑に脱硫精錬剤を添
加するとともに、回転軸先端に回転羽根を取り付けたイ
ンペラーを溶銑中に浸漬し、このインペラーを高速回転
することによって溶銑を攪拌する。脱硫精錬剤は溶銑と
比較して比重が小さいため溶銑の表面に存在する。溶銑
はインペラーの回転に伴って容器中で回転流を形成する
ため、溶銑表面の中心部には陥没部が生れ、脱硫精錬剤
はこの陥没部に集中して溶銑と接触することにより脱硫
精錬反応が進行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の攪拌用イン
ペラーを用いた溶銑精錬においては、精錬反応は溶銑の
上に浮上した精錬剤と溶銑との界面でのみ進行するた
め、精錬反応速度の向上には限界があった。
ペラーを用いた溶銑精錬においては、精錬反応は溶銑の
上に浮上した精錬剤と溶銑との界面でのみ進行するた
め、精錬反応速度の向上には限界があった。
【0006】本発明は、溶銑を始めとする溶湯と低比重
の添加物との混合を促進することのできる攪拌用インペ
ラーを提供することを目的とする。
の添加物との混合を促進することのできる攪拌用インペ
ラーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨とす
るところは、 (1)回転軸3先端に取り付けたインペラー1を容器6
内の溶湯4に浸漬して回転することにより溶湯4と溶湯
より低比重の添加物5とを攪拌する攪拌用インペラーに
おいて、回転中心に垂直な断面内でインペラー表面の最
も回転中心に近い部位の回転中心からの距離(根元半
径)が、インペラーの回転軸側から先端側に向かって増
大してなることを特徴とする攪拌用インペラー。 (2)回転軸3先端に取り付けたインペラー1を容器6
内の溶湯4に浸漬して回転することにより溶湯4と溶湯
より低比重の添加物5とを攪拌する攪拌用インペラーに
おいて、インペラー先端には突出した膨出部を有するこ
とを特徴とする攪拌用インペラー。 (3)インペラー羽根2の回転方向前面側の面が回転中
心に対して傾斜し、インペラーの回転軸側から先端側に
向かって回転方向に対して後退してなることを特徴とす
る上記(1)又は(2)に記載の攪拌用インペラー。 (4)インペラー羽根2の回転方向前面側の面が湾曲
し、回転軸半径方向外方に向かって回転方向に対して後
退してなることを特徴とする上記(1)乃至(3)のい
ずれかに記載の攪拌用インペラー。 (5)回転中心に垂直な断面内でインペラー1表面の最
も回転中心に近い部位の回転中心からの距離(根元半
径)が、インペラーの回転軸3側の端11において回転
軸3の半径と等しいことを特徴とする上記(1)乃至
(4)のいずれかに記載の攪拌用インペラー。 (6)インペラー羽根の稜線の回転軸側に面する外形1
6が湾曲し、回転軸表面と滑らかに接していることを特
徴とする上記(5)記載の攪拌用インペラー。 (7)容器内の溶銑を精錬するための攪拌に用いること
を特徴とする上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の
攪拌用インペラー。 にある。
るところは、 (1)回転軸3先端に取り付けたインペラー1を容器6
内の溶湯4に浸漬して回転することにより溶湯4と溶湯
より低比重の添加物5とを攪拌する攪拌用インペラーに
おいて、回転中心に垂直な断面内でインペラー表面の最
も回転中心に近い部位の回転中心からの距離(根元半
径)が、インペラーの回転軸側から先端側に向かって増
大してなることを特徴とする攪拌用インペラー。 (2)回転軸3先端に取り付けたインペラー1を容器6
内の溶湯4に浸漬して回転することにより溶湯4と溶湯
より低比重の添加物5とを攪拌する攪拌用インペラーに
おいて、インペラー先端には突出した膨出部を有するこ
とを特徴とする攪拌用インペラー。 (3)インペラー羽根2の回転方向前面側の面が回転中
心に対して傾斜し、インペラーの回転軸側から先端側に
向かって回転方向に対して後退してなることを特徴とす
る上記(1)又は(2)に記載の攪拌用インペラー。 (4)インペラー羽根2の回転方向前面側の面が湾曲
し、回転軸半径方向外方に向かって回転方向に対して後
退してなることを特徴とする上記(1)乃至(3)のい
ずれかに記載の攪拌用インペラー。 (5)回転中心に垂直な断面内でインペラー1表面の最
も回転中心に近い部位の回転中心からの距離(根元半
径)が、インペラーの回転軸3側の端11において回転
軸3の半径と等しいことを特徴とする上記(1)乃至
(4)のいずれかに記載の攪拌用インペラー。 (6)インペラー羽根の稜線の回転軸側に面する外形1
6が湾曲し、回転軸表面と滑らかに接していることを特
徴とする上記(5)記載の攪拌用インペラー。 (7)容器内の溶銑を精錬するための攪拌に用いること
を特徴とする上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の
攪拌用インペラー。 にある。
【0008】本発明において、インペラーの羽根2の形
状について、図1に示すように、回転中心に垂直な断面
内でインペラー表面の最も回転中心に近い部位の回転中
心からの距離を「根元半径」とよぶ。そして、インペラ
ー羽根の回転軸側の端における根元半径を「上部根元半
径13」と、先端側の端における根元半径を「下部根元
半径14」とよぶ。
状について、図1に示すように、回転中心に垂直な断面
内でインペラー表面の最も回転中心に近い部位の回転中
心からの距離を「根元半径」とよぶ。そして、インペラ
ー羽根の回転軸側の端における根元半径を「上部根元半
径13」と、先端側の端における根元半径を「下部根元
半径14」とよぶ。
【0009】インペラー1で攪拌中の容器6内の溶湯4
は、図2(a)に示すように溶湯表面の中央部に陥没部
7が形成される。溶湯4にその溶湯より比重の軽い添加
物5が液体あるいは粉粒体の形で添加された場合、その
添加物5は溶湯表面に浮上し、かつ前記陥没部7に集中
する(図2(a))。添加物5は比重が溶湯より軽いの
で、このままではインペラー1による攪拌力を増大して
も添加物5が溶湯4中に巻き込まれることはない。溶湯
内部には強力な攪拌流が存在するので、精錬剤を添加物
5とした場合は溶湯4と添加物5との接触界面で精錬反
応が進行する。従来の機械攪拌を用いた溶銑脱硫精錬が
これに該当する。
は、図2(a)に示すように溶湯表面の中央部に陥没部
7が形成される。溶湯4にその溶湯より比重の軽い添加
物5が液体あるいは粉粒体の形で添加された場合、その
添加物5は溶湯表面に浮上し、かつ前記陥没部7に集中
する(図2(a))。添加物5は比重が溶湯より軽いの
で、このままではインペラー1による攪拌力を増大して
も添加物5が溶湯4中に巻き込まれることはない。溶湯
内部には強力な攪拌流が存在するので、精錬剤を添加物
5とした場合は溶湯4と添加物5との接触界面で精錬反
応が進行する。従来の機械攪拌を用いた溶銑脱硫精錬が
これに該当する。
【0010】インペラー1を溶湯4内で上昇する、ある
いはインペラー1の回転数を上げて陥没部7の深さを深
くすると、インペラー羽根2の上端11が、回転中心に
近い部分で陥没部7底部の添加物5と接触する(図2
(b))。更にインペラーを上昇させあるいはインペラ
ーの回転数を上げて、インペラー羽根上端11と添加物
5とが接触する部分の溶湯−添加物界面半径が前記上部
根元半径13よりも大きくなると、羽根の根元部におい
て添加物が羽根に巻き込まれ、羽根の下方に運搬される
(図2(c))。
いはインペラー1の回転数を上げて陥没部7の深さを深
くすると、インペラー羽根2の上端11が、回転中心に
近い部分で陥没部7底部の添加物5と接触する(図2
(b))。更にインペラーを上昇させあるいはインペラ
ーの回転数を上げて、インペラー羽根上端11と添加物
5とが接触する部分の溶湯−添加物界面半径が前記上部
根元半径13よりも大きくなると、羽根の根元部におい
て添加物が羽根に巻き込まれ、羽根の下方に運搬される
(図2(c))。
【0011】羽根の根元半径が小さい場合、羽根の下方
に運搬された添加物8は図2(c)に示すように羽根の
下方空間に停滞してしまい、溶湯内に拡散していかな
い。羽根下方の溶湯の流れにおいて、回転中心に近い部
分においては外方に向かう溶湯流れが非常に弱いためで
あると考えられる。一方、羽根の根元半径が大きい場
合、羽根の上部において根元半径以上の半径で溶湯表面
(溶湯と添加物との界面)から羽根上部端面が露出する
ため、露出部の羽根の周速度が過大となり、容器内にお
いて溶湯の飛沫が激しく飛散することになる。
に運搬された添加物8は図2(c)に示すように羽根の
下方空間に停滞してしまい、溶湯内に拡散していかな
い。羽根下方の溶湯の流れにおいて、回転中心に近い部
分においては外方に向かう溶湯流れが非常に弱いためで
あると考えられる。一方、羽根の根元半径が大きい場
合、羽根の上部において根元半径以上の半径で溶湯表面
(溶湯と添加物との界面)から羽根上部端面が露出する
ため、露出部の羽根の周速度が過大となり、容器内にお
いて溶湯の飛沫が激しく飛散することになる。
【0012】本発明においては、攪拌用インペラーの回
転中心に垂直な断面内でインペラー表面の最も回転中心
に近い部位の回転中心からの距離(根元半径)が、イン
ペラーの回転軸側から先端側に向かって増大し、そのた
め、上部根元半径13が小さく、下部根元半径14が大
きくなっていることを最大の特徴とする。図2(d)に
示すように、上部根元半径13が小さいため、インペラ
ー羽根上部端面11を溶湯4表面から大きく露出させる
ことなく添加物5を羽根の下部に運搬することが可能に
なる。一方、下部根元半径14を大きくした結果、羽根
の下部まで運搬された添加物8は外方に向かう溶湯の流
れに運ばれて容器内の溶湯に広く拡散することとなっ
た。下部根元半径14が大きく、該半径においては溶湯
内に外方に向かう流れが存在しているためであると推定
される。
転中心に垂直な断面内でインペラー表面の最も回転中心
に近い部位の回転中心からの距離(根元半径)が、イン
ペラーの回転軸側から先端側に向かって増大し、そのた
め、上部根元半径13が小さく、下部根元半径14が大
きくなっていることを最大の特徴とする。図2(d)に
示すように、上部根元半径13が小さいため、インペラ
ー羽根上部端面11を溶湯4表面から大きく露出させる
ことなく添加物5を羽根の下部に運搬することが可能に
なる。一方、下部根元半径14を大きくした結果、羽根
の下部まで運搬された添加物8は外方に向かう溶湯の流
れに運ばれて容器内の溶湯に広く拡散することとなっ
た。下部根元半径14が大きく、該半径においては溶湯
内に外方に向かう流れが存在しているためであると推定
される。
【0013】これにより、添加物は溶湯内に広く拡散し
て混合され、例えば溶銑に添加物として脱硫精錬剤を用
いる場合においては、脱硫精錬剤が溶銑中に混合するた
め、脱硫精錬能力を大幅に向上することが可能になっ
た。
て混合され、例えば溶銑に添加物として脱硫精錬剤を用
いる場合においては、脱硫精錬剤が溶銑中に混合するた
め、脱硫精錬能力を大幅に向上することが可能になっ
た。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態におい
ては、図1に示すように、回転中心に垂直な断面内でイ
ンペラー表面の最も回転中心に近い部位の回転中心から
の距離(根元半径)が、インペラーの回転軸側から先端
側に向かって増大し、そのため、上部根元半径13が小
さく、下部根元半径14が大きくなっている。
ては、図1に示すように、回転中心に垂直な断面内でイ
ンペラー表面の最も回転中心に近い部位の回転中心から
の距離(根元半径)が、インペラーの回転軸側から先端
側に向かって増大し、そのため、上部根元半径13が小
さく、下部根元半径14が大きくなっている。
【0015】本発明の第2の実施の形態においては、図
3に示すようにインペラー先端には突出した膨出部15
を有することによって、添加物5を溶湯内に拡散する結
果を得ることができる。インペラー羽根の下端まで運搬
された添加物はインペラー下端より下方の溶湯内におい
て溶湯の回転中心側に移動し、このままでは外方に拡散
することなくその場所にとどまってしまう。インペラー
先端に突出した膨出部を設けることにより、添加物はイ
ンペラー羽根下端の回転中心の溶湯内にとどまることが
できなくなり、インペラーとともに巻き込まれた添加物
を無駄なく溶湯内に拡散することが可能になる。
3に示すようにインペラー先端には突出した膨出部15
を有することによって、添加物5を溶湯内に拡散する結
果を得ることができる。インペラー羽根の下端まで運搬
された添加物はインペラー下端より下方の溶湯内におい
て溶湯の回転中心側に移動し、このままでは外方に拡散
することなくその場所にとどまってしまう。インペラー
先端に突出した膨出部を設けることにより、添加物はイ
ンペラー羽根下端の回転中心の溶湯内にとどまることが
できなくなり、インペラーとともに巻き込まれた添加物
を無駄なく溶湯内に拡散することが可能になる。
【0016】本発明の第3の実施の形態においては、第
1又は第2の実施の形態に加え、図4に示すように、イ
ンペラー羽根の回転方向前面側の面が回転中心に対して
角度θで傾斜し、インペラーの回転軸側から先端側に向
かって回転方向16に対して後退させることができる。
角度θの後退角があるため、インペラーの回転によって
溶湯には下向きの推進力が働き、インペラーに沿った溶
湯の強制的下降流が生じる。このため、インペラー根元
部に巻き込まれた添加物が溶湯内下方に運搬されやすく
なり、添加物を溶湯内に拡散する能力を向上することが
できる。
1又は第2の実施の形態に加え、図4に示すように、イ
ンペラー羽根の回転方向前面側の面が回転中心に対して
角度θで傾斜し、インペラーの回転軸側から先端側に向
かって回転方向16に対して後退させることができる。
角度θの後退角があるため、インペラーの回転によって
溶湯には下向きの推進力が働き、インペラーに沿った溶
湯の強制的下降流が生じる。このため、インペラー根元
部に巻き込まれた添加物が溶湯内下方に運搬されやすく
なり、添加物を溶湯内に拡散する能力を向上することが
できる。
【0017】本発明の第4の実施の形態においては更
に、図5に示すようにインペラー羽根の回転方向16前
面側の面を湾曲させ、回転軸半径方向外方に向かって回
転方向16に対して後退させることにより、羽根の回転
によって溶湯に回転流を生じさせるとともに、回転中心
から外方に向かう強制流を生じさせることができる。添
加物がこの外方に向かう強制流に運搬され、添加物はひ
ろく溶湯容器内に拡散することができる。図5におい
て、インペラー羽根の後退角度は羽根の最外周部におい
て角度φである。
に、図5に示すようにインペラー羽根の回転方向16前
面側の面を湾曲させ、回転軸半径方向外方に向かって回
転方向16に対して後退させることにより、羽根の回転
によって溶湯に回転流を生じさせるとともに、回転中心
から外方に向かう強制流を生じさせることができる。添
加物がこの外方に向かう強制流に運搬され、添加物はひ
ろく溶湯容器内に拡散することができる。図5におい
て、インペラー羽根の後退角度は羽根の最外周部におい
て角度φである。
【0018】本発明の第5の実施の形態においては更
に、図6(b)に示すように、回転中心に垂直な断面内
でインペラー表面の最も回転軸に近い部位の回転中心か
らの距離(根元半径)が、インペラーの回転軸側の端に
おいて回転軸の半径と等しい(上部根元半径13が回転
軸3の半径と等しい)形状とすることができる。図6
(a)のように上部根元半径13が回転軸3の半径より
も大きい場合、回転軸3と接する羽根の上部表面11が
添加物層の最も深い部分に接したのみでは添加物の下方
への運搬は始まらず、羽根の上部表面11に接する添加
物層の半径が上部根元半径13よりも大きくなって初め
て添加物の下方への運搬が開始される。それに対し、上
部根元半径13が回転軸3の半径と等しい場合には、回
転軸3と接する羽根の上部表面11が添加物5層の最も
深い部分に接するとともに添加物の下方への運搬が開始
される。また、上部根元半径13が回転軸3の半径と等
しい場合が上部根元半径13が最小になる場合であり、
羽根の上部表面11が溶湯4表面から露出することによ
る飛沫飛散の発生を最小限におさえることができる。
に、図6(b)に示すように、回転中心に垂直な断面内
でインペラー表面の最も回転軸に近い部位の回転中心か
らの距離(根元半径)が、インペラーの回転軸側の端に
おいて回転軸の半径と等しい(上部根元半径13が回転
軸3の半径と等しい)形状とすることができる。図6
(a)のように上部根元半径13が回転軸3の半径より
も大きい場合、回転軸3と接する羽根の上部表面11が
添加物層の最も深い部分に接したのみでは添加物の下方
への運搬は始まらず、羽根の上部表面11に接する添加
物層の半径が上部根元半径13よりも大きくなって初め
て添加物の下方への運搬が開始される。それに対し、上
部根元半径13が回転軸3の半径と等しい場合には、回
転軸3と接する羽根の上部表面11が添加物5層の最も
深い部分に接するとともに添加物の下方への運搬が開始
される。また、上部根元半径13が回転軸3の半径と等
しい場合が上部根元半径13が最小になる場合であり、
羽根の上部表面11が溶湯4表面から露出することによ
る飛沫飛散の発生を最小限におさえることができる。
【0019】本発明の第6の実施の形態は、図7に示す
ように、上記第5の実施の形態に加え、インペラー羽根
の稜線の回転軸側に面する外形17が湾曲し、回転軸表
面と滑らかに接していることを特徴とする。これによ
り、溶湯と添加物の界面において溶湯が回転軸中心に向
かうに従い下向きに流れるために添加物を下方へと巻き
込みやすくなる。
ように、上記第5の実施の形態に加え、インペラー羽根
の稜線の回転軸側に面する外形17が湾曲し、回転軸表
面と滑らかに接していることを特徴とする。これによ
り、溶湯と添加物の界面において溶湯が回転軸中心に向
かうに従い下向きに流れるために添加物を下方へと巻き
込みやすくなる。
【0020】本発明は、容器内の溶銑を精練するための
攪拌、特に溶銑脱硫精練のための攪拌に用いたときに顕
著な効果を発揮する。
攪拌、特に溶銑脱硫精練のための攪拌に用いたときに顕
著な効果を発揮する。
【0021】高炉から出銑した溶銑は、トーピードカー
等に収容して運搬し、次いで溶銑鍋に移し替えられる。
高炉での出銑から溶銑鍋に移し替えるまでの間に、出銑
樋やトーピードカー内において溶銑脱珪や溶銑脱リンを
行う場合もある。最近の大型転炉精練炉に付随する溶銑
鍋に収容する溶銑量は100〜400トンである。この
溶銑鍋内の溶銑を脱硫精練するに際し、本発明の攪拌用
インペラーを用いる。
等に収容して運搬し、次いで溶銑鍋に移し替えられる。
高炉での出銑から溶銑鍋に移し替えるまでの間に、出銑
樋やトーピードカー内において溶銑脱珪や溶銑脱リンを
行う場合もある。最近の大型転炉精練炉に付随する溶銑
鍋に収容する溶銑量は100〜400トンである。この
溶銑鍋内の溶銑を脱硫精練するに際し、本発明の攪拌用
インペラーを用いる。
【0022】インペラー1は耐火物製であり、インペラ
ーの羽根2は回転軸3先端に取り付けられ、通常は3〜
5枚の羽根を有する。溶銑鍋6中に脱硫精練剤5を投入
するとともにインペラー1の羽根2を溶銑中に浸漬さ
せ、インペラー1を回転することによって溶銑4の攪拌
を開始する。脱硫精練剤5としては、カルシウムカーバ
イド、ソーダ灰、生石灰等を用いることができる。イン
ペラーの回転とともに溶銑表面の中央には深い陥没部7
が生じ、溶銑4より比重の軽い脱硫精練剤5は溶銑上に
浮上してこの陥没部に集中する。インペラーの回転数が
高いほど陥没部の深さは深くなる。
ーの羽根2は回転軸3先端に取り付けられ、通常は3〜
5枚の羽根を有する。溶銑鍋6中に脱硫精練剤5を投入
するとともにインペラー1の羽根2を溶銑中に浸漬さ
せ、インペラー1を回転することによって溶銑4の攪拌
を開始する。脱硫精練剤5としては、カルシウムカーバ
イド、ソーダ灰、生石灰等を用いることができる。イン
ペラーの回転とともに溶銑表面の中央には深い陥没部7
が生じ、溶銑4より比重の軽い脱硫精練剤5は溶銑上に
浮上してこの陥没部に集中する。インペラーの回転数が
高いほど陥没部の深さは深くなる。
【0023】陥没部の深さが深くなり、陥没部内に集中
した脱硫精練剤5がインペラー1の上端11に到達する
と、インペラー上端に接する脱硫精練剤がインペラーに
巻き込まれる。本発明のインペラーは上部根元半径13
よりも下部根元半径14が大きいため、巻き込まれた脱
硫精練剤はインペラーの下方に停滞せずに、外方に向か
う溶銑流に乗って溶銑鍋内にの溶銑中に広く拡散する。
インペラーの上部根元半径は極力回転軸半径に等しく、
下部根元半径は固体的回転半径より大きく、インペラー
半径以下とする。下部根元半径が固体的回転半径より小
さいと脱硫剤がインペラー下面に滞留し、インペラー半
径より大きいと脱硫剤が鍋全体に混ざらないという問題
が生じる。ここで、固体的回転半径とは、溶液があたか
も剛体のように角速度一定で回転する領域の半径をい
い、固体的回転半径はインペラーの寸法やレイノルズ数
の関数として表せることが知られている。
した脱硫精練剤5がインペラー1の上端11に到達する
と、インペラー上端に接する脱硫精練剤がインペラーに
巻き込まれる。本発明のインペラーは上部根元半径13
よりも下部根元半径14が大きいため、巻き込まれた脱
硫精練剤はインペラーの下方に停滞せずに、外方に向か
う溶銑流に乗って溶銑鍋内にの溶銑中に広く拡散する。
インペラーの上部根元半径は極力回転軸半径に等しく、
下部根元半径は固体的回転半径より大きく、インペラー
半径以下とする。下部根元半径が固体的回転半径より小
さいと脱硫剤がインペラー下面に滞留し、インペラー半
径より大きいと脱硫剤が鍋全体に混ざらないという問題
が生じる。ここで、固体的回転半径とは、溶液があたか
も剛体のように角速度一定で回転する領域の半径をい
い、固体的回転半径はインペラーの寸法やレイノルズ数
の関数として表せることが知られている。
【0024】溶銑脱硫精錬用のインペラーは、図4に示
すように、インペラー羽根の回転方向前面側の面が回転
中心に対して角度θで傾斜し、インペラーの回転軸側か
ら先端側に向かって回転方向に対して後退させることに
より、溶銑に強制的下降流を付与することができる。こ
れにより、溶銑鍋内に下降流が形成されて溶銑の攪拌が
進行するという効果とともに、インペラーの上端から巻
き込まれた脱硫精錬剤がいち早くインペラー下端側に運
搬されて、根元半径の大きい下端側で脱硫精錬剤が外方
に向かう溶銑流に乗って溶銑中に広く拡散するという効
果をも有する。角度θは、6〜30度の範囲とすること
が好ましい。角度θが6度より小さいと下降流が生じ難
くなり、脱硫剤と溶銑との混合が悪くなる。また、角度
θが30度より大きいと、回転系の機械への負荷が高く
なるとともに、鍋縁での溶銑盛り上がりが激しくなり安
定操業が困難になる。
すように、インペラー羽根の回転方向前面側の面が回転
中心に対して角度θで傾斜し、インペラーの回転軸側か
ら先端側に向かって回転方向に対して後退させることに
より、溶銑に強制的下降流を付与することができる。こ
れにより、溶銑鍋内に下降流が形成されて溶銑の攪拌が
進行するという効果とともに、インペラーの上端から巻
き込まれた脱硫精錬剤がいち早くインペラー下端側に運
搬されて、根元半径の大きい下端側で脱硫精錬剤が外方
に向かう溶銑流に乗って溶銑中に広く拡散するという効
果をも有する。角度θは、6〜30度の範囲とすること
が好ましい。角度θが6度より小さいと下降流が生じ難
くなり、脱硫剤と溶銑との混合が悪くなる。また、角度
θが30度より大きいと、回転系の機械への負荷が高く
なるとともに、鍋縁での溶銑盛り上がりが激しくなり安
定操業が困難になる。
【0025】溶銑の脱硫精錬において本発明の攪拌用イ
ンペラーを用いる場合についても、本発明の第2〜第6
の実施の形態を適用することによって更に好ましい結果
を得ることができる。
ンペラーを用いる場合についても、本発明の第2〜第6
の実施の形態を適用することによって更に好ましい結果
を得ることができる。
【0026】
【実施例】(実施例1)溶湯として水を用い、添加物と
して比重0.41、直径6.8mmのスチビーズを用い
て、本発明の攪拌用インペラーによって添加物が水の中
に拡散する状況を調査した。水の容量は120リットル
とし、直径590mm、水深520mmの容器内に収容
した。攪拌用インペラーは、羽根の直径220mm、長
さ145mmの4枚羽根構成とした。回転軸の直径は9
0mmである。
して比重0.41、直径6.8mmのスチビーズを用い
て、本発明の攪拌用インペラーによって添加物が水の中
に拡散する状況を調査した。水の容量は120リットル
とし、直径590mm、水深520mmの容器内に収容
した。攪拌用インペラーは、羽根の直径220mm、長
さ145mmの4枚羽根構成とした。回転軸の直径は9
0mmである。
【0027】本発明例としてNo.1、2、比較例とし
てNo.3のインペラーを用いた。各インペラーの上部
根元半径、下部根元半径、角度θ、膨出部有無は、それ
ぞれ、No.1は45mm、105mm、24度、膨出
部なし、No.2は45mm、45mm、24度、膨出
部あり、No.3は45mm、45mm、24度、膨出
部なしである。No.2の膨出部としては、半径45m
mの半球を用いた。添加物の容器内への拡散状況は、ビ
デオ撮影結果を画像処理することによって確認した。
てNo.3のインペラーを用いた。各インペラーの上部
根元半径、下部根元半径、角度θ、膨出部有無は、それ
ぞれ、No.1は45mm、105mm、24度、膨出
部なし、No.2は45mm、45mm、24度、膨出
部あり、No.3は45mm、45mm、24度、膨出
部なしである。No.2の膨出部としては、半径45m
mの半球を用いた。添加物の容器内への拡散状況は、ビ
デオ撮影結果を画像処理することによって確認した。
【0028】インペラーの回転数180rpmにおい
て、容器内に拡散したスチビーズの個数を計測したとこ
ろ、比較例のNo.3は14個であったのに対し、本発
明例のNo.1は242個、No.2は83個であり、
本発明の攪拌用インペラーの使用によって添加物が溶湯
内に拡散することを確認できた。
て、容器内に拡散したスチビーズの個数を計測したとこ
ろ、比較例のNo.3は14個であったのに対し、本発
明例のNo.1は242個、No.2は83個であり、
本発明の攪拌用インペラーの使用によって添加物が溶湯
内に拡散することを確認できた。
【0029】(実施例2)溶銑鍋に収容した250トン
の溶銑に対し、脱硫精錬剤として生石灰を用いて脱硫精
錬を行うに際し、本発明の攪拌用インペラーを用いた。
耐火物コーティングした攪拌用インペラーを用い、羽根
の直径1415mm、長さ855mmの4枚羽根構成と
した。回転軸の直径は600mmである。本発明の攪拌
用インペラーにおいては、上部根元半径を300mm、
下部根元半径を600mm、角度θを14度とし、膨出
部は用いなかった。比較例として、上部根元半径、下部
根元半径ともに回転軸の半径に等しく、角度θを14度
としたインペラーを用いた。
の溶銑に対し、脱硫精錬剤として生石灰を用いて脱硫精
錬を行うに際し、本発明の攪拌用インペラーを用いた。
耐火物コーティングした攪拌用インペラーを用い、羽根
の直径1415mm、長さ855mmの4枚羽根構成と
した。回転軸の直径は600mmである。本発明の攪拌
用インペラーにおいては、上部根元半径を300mm、
下部根元半径を600mm、角度θを14度とし、膨出
部は用いなかった。比較例として、上部根元半径、下部
根元半径ともに回転軸の半径に等しく、角度θを14度
としたインペラーを用いた。
【0030】処理前の溶銑中S含有量は32×10
-3%、脱硫剤原単位は4kg/トン、攪拌時間は8分、
インペラーの回転速度は120rpmとした。その結
果、処理後の溶銑中S含有量及び脱硫率は、比較例が1
0×10-3%、67%であったのに対し、本発明例は3
×10-3%、91%に達し、脱硫能力の大幅な向上を達
成することができた。
-3%、脱硫剤原単位は4kg/トン、攪拌時間は8分、
インペラーの回転速度は120rpmとした。その結
果、処理後の溶銑中S含有量及び脱硫率は、比較例が1
0×10-3%、67%であったのに対し、本発明例は3
×10-3%、91%に達し、脱硫能力の大幅な向上を達
成することができた。
【0031】
【発明の効果】本発明の攪拌用インペラーを用いること
により、比重の軽い添加物を溶湯中に拡散させる能力を
向上することができ、特に溶銑の脱硫精錬に本発明の攪
拌用インペラーを用いることによって脱硫反応効率の高
い脱硫処理を行うことが可能になった。
により、比重の軽い添加物を溶湯中に拡散させる能力を
向上することができ、特に溶銑の脱硫精錬に本発明の攪
拌用インペラーを用いることによって脱硫反応効率の高
い脱硫処理を行うことが可能になった。
【図1】本発明の攪拌用インペラーの第1の実施の形態
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図、
(c)はA−A断面図である。
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図、
(c)はA−A断面図である。
【図2】本発明の作用を示す概略図である。
【図3】本発明の攪拌用インペラーの第2の実施の形態
を示す図である。
を示す図である。
【図4】本発明の攪拌用インペラーの第3の実施の形態
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図であ
る。
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図であ
る。
【図5】本発明の攪拌用インペラーの第4の実施の形態
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図であ
る。
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図であ
る。
【図6】本発明の攪拌用インペラーの第5の実施の形態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図7】本発明の攪拌用インペラーの第6の実施の形態
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はA方向から
見た側面図である。
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はA方向から
見た側面図である。
1 インペラー 2 羽根 3 回転軸 4 溶湯(溶銑) 5 添加物(脱硫精錬剤) 6 容器(溶銑鍋) 7 陥没部 8 添加物 11 羽根の上部表面 12 羽根の下部表面 13 上部根元半径 14 下部根元半径 15 膨出部 16 回転方向 17 羽根稜線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 国彦 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内 (72)発明者 秦 啓二 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内 Fターム(参考) 4K014 AA02 AB28 AC08 AD00 AD23
Claims (7)
- 【請求項1】 回転軸先端に取り付けたインペラーを容
器内の溶湯に浸漬して回転することにより溶湯と溶湯よ
り低比重の添加物とを攪拌する攪拌用インペラーにおい
て、回転中心に垂直な断面内でインペラー表面の最も回
転中心に近い部位の回転中心からの距離が、インペラー
の回転軸側から先端側に向かって増大してなることを特
徴とする攪拌用インペラー。 - 【請求項2】 回転軸先端に取り付けたインペラーを容
器内の溶湯に浸漬して回転することにより溶湯と溶湯よ
り低比重の添加物とを攪拌する攪拌用インペラーにおい
て、インペラー先端には突出した膨出部を有することを
特徴とする攪拌用インペラー。 - 【請求項3】 インペラー羽根の回転方向前面側の面が
回転中心に対して傾斜し、インペラーの回転軸側から先
端側に向かって回転方向に対して後退してなることを特
徴とする請求項1又は2に記載の攪拌用インペラー。 - 【請求項4】 インペラー羽根の回転方向前面側の面が
湾曲し、回転軸半径方向外方に向かって回転方向に対し
て後退してなることを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載の攪拌用インペラー。 - 【請求項5】 回転中心に垂直な断面内でインペラー表
面の最も回転中心に近い部位の回転中心からの距離が、
インペラーの回転軸側の端において回転軸の半径と等し
いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
攪拌用インペラー。 - 【請求項6】 インペラー羽根の稜線の回転軸側に面す
る外形が湾曲し、回転軸表面と滑らかに接していること
を特徴とする請求項5に記載の攪拌用インペラー。 - 【請求項7】 容器内の溶銑を精錬するための攪拌に用
いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
の攪拌用インペラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11008711A JP2000212621A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 攪拌用インペラ― |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11008711A JP2000212621A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 攪拌用インペラ― |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000212621A true JP2000212621A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11700535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11008711A Withdrawn JP2000212621A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 攪拌用インペラ― |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000212621A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009114506A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Nisshin Steel Co Ltd | 溶融金属撹拌用インペラおよびそれを備える溶融金属撹拌装置 |
JP2009221559A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Jfe Steel Corp | 機械攪拌式脱硫装置のインペラー |
KR101121107B1 (ko) * | 2009-12-10 | 2012-03-19 | 주식회사 포스코 | 케이알 설비용 임펠러 |
JP2013147716A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 溶銑の脱硫方法 |
KR101443590B1 (ko) | 2013-02-27 | 2014-09-23 | 현대제철 주식회사 | 교반체 |
KR20150134608A (ko) * | 2014-05-22 | 2015-12-02 | 주식회사 포스코 | 교반장치 |
JP2015221427A (ja) * | 2014-05-22 | 2015-12-10 | ポスコ | 攪拌装置 |
KR101605757B1 (ko) | 2014-06-02 | 2016-03-23 | 주식회사 포스코 | 교반장치 |
KR101686584B1 (ko) * | 2015-08-24 | 2016-12-14 | 경상대학교산학협력단 | 표면패턴을 이용한 교반성능이 향상된 교반기 |
US20230194176A1 (en) * | 2021-12-20 | 2023-06-22 | Citic Dicastal Co., Ltd. | Magnesium Alloy Material Smelting Device |
-
1999
- 1999-01-18 JP JP11008711A patent/JP2000212621A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009114506A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Nisshin Steel Co Ltd | 溶融金属撹拌用インペラおよびそれを備える溶融金属撹拌装置 |
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KR20150134608A (ko) * | 2014-05-22 | 2015-12-02 | 주식회사 포스코 | 교반장치 |
JP2015221427A (ja) * | 2014-05-22 | 2015-12-10 | ポスコ | 攪拌装置 |
KR101602836B1 (ko) * | 2014-05-22 | 2016-03-11 | 주식회사 포스코 | 교반장치 |
KR101605757B1 (ko) | 2014-06-02 | 2016-03-23 | 주식회사 포스코 | 교반장치 |
KR101686584B1 (ko) * | 2015-08-24 | 2016-12-14 | 경상대학교산학협력단 | 표면패턴을 이용한 교반성능이 향상된 교반기 |
US20230194176A1 (en) * | 2021-12-20 | 2023-06-22 | Citic Dicastal Co., Ltd. | Magnesium Alloy Material Smelting Device |
US11841191B2 (en) * | 2021-12-20 | 2023-12-12 | Citic Dicastal Co., Ltd. | Magnesium alloy material smelting device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |