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JP2000282796A - 空洞充填工法 - Google Patents

空洞充填工法

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JP2000282796A
JP2000282796A JP11087196A JP8719699A JP2000282796A JP 2000282796 A JP2000282796 A JP 2000282796A JP 11087196 A JP11087196 A JP 11087196A JP 8719699 A JP8719699 A JP 8719699A JP 2000282796 A JP2000282796 A JP 2000282796A
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cavity
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compressed air
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JP11087196A
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Shuji Ikaga
修治 伊香賀
Osamu Wakizaka
治 脇坂
Shinya Uda
信也 宇田
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】崩落等したり、覆工コンクリートが壊れたりす
ることのない空洞充填工法を提供する。 【解決手段】既設トンネル41の覆工コンクリート42
背面に生じた空洞43内に、空洞充填剤47として、発
泡倍率が35倍以上で発泡後の圧縮強度が0.05MP
a以上である発泡ウレタン系薬液を充填して固化させて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した山岳ト
ンネル等の既設トンネルを補修するための空洞充填工法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、老朽化した山岳トンネル等の既
設トンネルにおいては、その覆工コンクリートのアーチ
天端付近の背面に空洞が存在すると、この空洞に地山の
応力が集中しこの空洞近傍の地山部分が崩れてアーチ天
端付近から崩落等したり、覆工コンクリートのアーチ天
端付近に突き上げ力が作用してアーチ天端付近にひび割
れ等が発生したりするおそれがある。
【0003】そこで、図7および図8に示すように、既
設トンネル41の覆工コンクリート42のアーチ天端付
近の背面に空洞43が生じた場合には、これを補修する
ために、地山44に、その表面と空洞43を連通する長
孔45を穿設し、この長孔45にパイプ46を挿通した
(図9参照)のち、図10に示すように、充填剤注入装
置(図示せず)によりパイプ46を介して空洞43内に
空洞充填剤47を充填して固化させることが行われてい
る。この工法によれば、空洞43を固化した空洞充填剤
47で埋めることができ(図11および図12参照)、
地山44の応力を緩和させて崩落等を防止したり、突き
上げ力を抑えてひび割れ等の発生を防止したりすること
ができる。このような空洞充填剤47としては、例え
ば、発泡コンクリートや硬質発泡ウレタンの10〜30
倍発泡品等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記工
法において発泡コンクリートを用いた場合には、発泡コ
ンクリートの重量が重いため、老朽化した覆工コンクリ
ート42に対して重量的な負荷が大きく、依然として崩
落等のおそれがある。一方、上記工法において硬質発泡
ウレタンを用いた場合には、硬質発泡ウレタンが軽量で
あるため、老朽化した覆工コンクリート42に対して重
量的な負荷が小さく、この点では、発泡コンクリートを
用いた場合に比べて優れている。ところが、硬質発泡ウ
レタンの発泡倍率が30倍程度と小さいため、ウレタン
が発泡する時の発泡圧が大きく、過充填時には、空洞4
3内の内圧が増大して、老朽化した覆工コンクリート4
2を壊すおそれがある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、崩落等したり、覆工コンクリートが壊れたりす
ることのない空洞充填工法の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の空洞充填工法は、既設トンネルの覆工コン
クリート背面に生じた空洞内に、発泡倍率が35倍以上
で発泡後の圧縮強度が0.05MPa以上である発泡ウ
レタン系薬液を充填して固化させるようにしたという構
成をとる。
【0007】すなわち、本発明の空洞充填工法は、空洞
充填剤として、発泡倍率が35倍以上で発泡後の圧縮強
度が0.05MPa以上である発泡ウレタン系薬液を用
い、これを覆工コンクリート背面に存在する空洞内に充
填して固化させている。このように、本発明では、発泡
後の圧縮強度が0.05MPa程度の発泡ウレタン系薬
液を用いた場合にも、これを空洞内に完全に充填するこ
とにより、崩落等を防止することができるようになる。
また、本発明では、発泡倍率が35倍以上である高発泡
倍率の発泡ウレタン系薬液を用いているため、発泡する
時の空気量が多く、過充填時に、この過充填分の発泡ウ
レタン系薬液により発生した泡は潰れてしまい、上記過
充填によっても空洞の内圧が上昇しない。したがって、
上記過充填時にも、老朽化した覆工コンクリートが壊れ
ない。しかも、発泡後の発泡ウレタン系薬液が軽量であ
り、老朽化した覆工コンクリートに対して重量的な負荷
が小さく、崩落等が起こらない。また、本発明に用いる
発泡ウレタン系薬液は高発泡倍率であるため、空洞内へ
の充填量が少量ですみ、施工時間の短縮と充填量の低減
を図ることができるうえ、軽量であり、トンネルへの搬
入の負担を低減することができる。
【0008】本発明において、上記発泡ウレタン系薬液
の発泡後の比重が40kg/m3 以下である場合には、
発泡後の発泡ウレタン系薬液が軽量であり、覆工コンク
リートへの負荷が軽減される。
【0009】また、本発明において、上記空洞内に発泡
ウレタン系薬液をエアー吹き付けにより充填する場合に
は、エアー圧により発泡ウレタン系薬液を遠くまで吹き
付けることができ、空洞内の隅々にまで発泡ウレタン系
薬液を吹き付けることができる。
【0010】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0011】本発明に用いる空洞充填剤としては、発泡
倍率が35倍以上で発泡後の圧縮強度が0.05MPa
以上である発泡ウレタン系薬液が用いられる。このよう
な発泡ウレタン系薬液としては、好適には、ポリオール
とヌレート化触媒と水を含有するA液と、イソシアネー
トを主成分とするB液とからなり、上記A液とB液の混
合比が、重量比で、A液:B液=1:3〜7の範囲に設
定され、かつ、上記水の配合量がA液とB液の合計量中
0.8〜2.5重量%の範囲に設定されているものが用
いられる。このような発泡ウレタン系薬液において、ポ
リオールが低分子量グリコールを含有し、かつ、この低
分子量グリコールの含有量がポリオール全体の30重量
%以上に設定されている場合には、ハードセグメント同
士をつなぐソフトセグメント(低分子量グリコール)の
割合が多くなり、圧縮強度が向上する。また、イソシア
ネートの粘度が200cps/25℃以下に設定されて
いる場合には、発泡ウレタンの発泡倍率がより高くなり
(発泡倍率40倍以上)、発泡圧をより小さくすること
ができるとともに、ポリオールとの発熱反応を抑制する
ことができる。また、A液にアミン触媒が配合されてい
る場合には、ポリオールとイソシアネートの発熱反応を
抑制し、発泡ウレタン系薬液の発熱温度を低減すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて説明する。
【0013】本発明の空洞充填工法の一実施の形態を、
例えば、つぎのようにして行うことができる。この実施
の形態では、空洞充填剤として、低分子量グリコールを
含有するポリオールとヌレート化触媒(いわゆるイソシ
アネート三量化触媒)と水を含有するA液と、イソシア
ネートを主成分とするB液とからなる薬液であって、A
液とB液の混合比が、重量比で、A液:B液=1:5.
5に設定され、かつ、水の配合量がA液とB液の合計量
中1.2重量%に設定されているもの(発泡倍率が43
程度で発泡後の圧縮強度が0.11MPa程度の発泡ウ
レタン系薬液)が用いられている。これ以外の部分は従
来例の空洞充填工法と同様にする。すなわち、まず、上
記発泡ウレタン系薬液を準備する。ついで、老朽化した
既設トンネル41を点検し、その覆工コンクリート42
のアーチ天端付近の背面に空洞43が生じていることを
見つけると(図7および図8参照)、地山44に長孔4
5を穿設してこの長孔45にパイプ46を挿通した(図
9参照)のち、図1に示すミキシング装置を用い、パイ
プ46を介して空洞43内に上記の空洞充填剤47を充
填して固化させる(図10)。これにより、空洞43を
固化した空洞充填剤47で埋めることができる(図11
および図12参照)。
【0014】上記ミキシング装置は、第1ブロック1
と、この第1ブロック1に着脱自在にボルト5止めされ
る第2ブロック2と、この第2ブロック2に着脱自在に
ボルト(図示せず)止めされる第3ブロック3とを備え
ており、この第3ブロック3にパイプ46が着脱自在に
固定されている。
【0015】上記第1ブロック1には、その一側面(図
面では、左側面)に、円筒状の凹部を設けることにより
圧縮空気導入穴10(この圧縮空気導入穴10の開口が
圧縮空気導入口11となる)が形成されており、この圧
縮空気導入穴10に圧縮空気供給ホース(図示せず)が
連結している。また、上記第1ブロック1には、その他
側面(図面では、右側面)から圧縮空気導入穴10の軸
方向に沿って、上記圧縮空気導入穴10と同心状で、こ
の圧縮空気導入穴10の内径より小径円筒状の第1流路
13が形成されている(図4参照)。そして、上記圧縮
空気導入穴10の奥端面(図面では、右端面)と第1流
路13の先端面(図面では、左端面)とが、上記圧縮空
気導入穴10および第1流路13と同心状で、これら圧
縮空気導入穴10,第1流路13の内径より小径円筒状
の中間穴12を介して連通している。
【0016】上記第1ブロック1には、その外周面の所
定部分(図面では、上側部分)から内側に延びて上記第
1流路13の先端側の所定部分(図面では、上側部分)
に至るB液導入路15(このB液導入路15の上端開口
がB液導入口16となる)が形成されており、このB液
導入路15にB液供給ホース(図示せず)が連結してい
る。そして、上記B液導入路15と第1流路13とで第
1液流入路が構成されている。
【0017】上記中間穴12には、その内周面にねじ部
(図示せず)が形成されており、このねじ部に、円筒状
の1次霧化オリフィス17の左側部外周面に形成された
ねじ部(図示せず)がら合している。この1次霧化オリ
フィス17には、その右端部内周面に、円錐台状の傾斜
部分18aと、この傾斜部分18aの右端開口に続く小
径円筒状の絞り部18が形成されており、この絞り部1
8の右端開口が1次霧化オリフィス17の右端開口にな
っている。そして、上記1次霧化オリフィス17の左端
開口が中間穴12の左端開口に面一状で位置決めされ、
かつ、その右端開口がB液導入路15の右端部よりさら
に右側に飛び出した位置に位置決めされた状態で、上記
中間穴12に1次霧化オリフィス17が固定されてい
る。
【0018】また、上記第2ブロック2は、その左側面
(すなわち、上記第1ブロック1の右側面との接続面)
に、上記圧縮空気導入穴10と同心状で、上記1次霧化
オリフィス17の絞り部18の内径より大径円筒状の連
通穴20が穿設されている。また、上記第2ブロック2
には、その右側面から上記圧縮空気導入穴10の軸方向
に沿って、上記圧縮空気導入穴10と同心状で、上記連
通穴20の内径より大径円筒状の第2流路21が形成さ
れている(図5参照)。そして、上記連通穴20の右端
開口と第2流路21の左端開口とが、上記圧縮空気導入
穴10と同心状で、上記連通穴20より大径円筒状で、
第2流路21より小径円筒状の中間穴22を介して連通
している。
【0019】上記第2ブロック2には、その外周面の所
定部分(図面では、上側部分)から内側に延びて上記第
2流路21の先端側の所定部分(図面では、上側部分)
に至るA液導入路24(このA液導入路24の上端開口
がA液導入口25となる)が形成されており、このA液
導入路24にA液供給ホース(図示せず)が連結してい
る。そして、上記A液導入路24と第2流路21とで、
第2液流入路が構成されている。
【0020】上記中間穴22には、その内周面にねじ部
(図示せず)が形成されており、このねじ部に、円筒状
の2次霧化オリフィス26の左側部外周面に形成された
ねじ部(図示せず)がら合している。この2次霧化オリ
フィス26には、その右端部内周面に、円錐台状の傾斜
部分27aと、この傾斜部分27aの右端開口に続く小
径円筒状の絞り部27が形成されており、この絞り部2
7の右端開口が2次霧化オリフィス26の右端開口にな
っている。また、この2次霧化オリフィス26は、その
内径が上記連通穴20の内径と同じに設定されている。
そして、上記2次霧化オリフィス26の左端開口が中間
穴22の左端開口に面一状で位置決めされ、かつ、その
右端開口が第2流路21の右端開口に面一状で位置決め
された状態で、上記中間穴22の内周面に2次霧化オリ
フィス26が固定されている。
【0021】上記第3ブロック3およびパイプ46は円
筒状であり、第3ブロック3の内周面に形成された複数
の凹部(図示せず)に、パイプ46の端部外周面に形成
された複数の凸部(図示せず)が着脱自在に係合してい
る。このようなパイプ46の右端開口は蓋29で閉塞さ
れているとともに、その右端部に、4つの円形穴からな
る吐出口46aが等間隔をあけて穿設されている。ま
た、このパイプ46の内径は上記第2流路21の内径と
同じに設定されている。図1において、30はOリング
である。
【0022】上記構成において、まず、圧縮空気供給ホ
ースから圧縮空気導入口11を介して圧縮空気導入穴1
0に圧縮空気を導入し、B液供給ホースからB液導入口
16を介してB液導入路15にB液を導入し、A液供給
ホースからA液導入口25を介してA液導入路24にA
液を導入する。ついで、圧縮空気導入穴10に導入した
圧縮空気は1次霧化オリフィス17に流入し、この1次
霧化オリフィス17を通過する間に流速が速まるととも
に圧力が減少(負圧化)したのち、1次霧化オリフィス
17の絞り部18を通過し、1次霧化オリフィス17か
ら流出する。この流出により通路断面積が大きくなるた
め、圧縮空気は流速が減少するとともに圧力が増大し
て、膨脹拡散する。一方、B液導入路15に導入したB
液は第1流路13に流入したのち、1次霧化オリフィス
17から流出した圧縮空気に吸い込まれるようにして合
流し、この圧縮空気の膨脹拡散によって霧化される。
【0023】つぎに、霧化したB液と圧縮空気との混合
流体は、2次霧化オリフィス26を通過することによ
り、1次霧化オリフィス17通過による霧化と同様の作
用を繰り返す。すなわち、2次霧化オリフィス26を通
過する間に流速が速まるとともに圧力が減少したのち、
2次霧化オリフィス26の絞り部27を通過し、2次霧
化オリフィス26から流出する。この流出により通路断
面積が大きくなるため、圧縮空気は流速が減少するとと
もに圧力が増大して、膨脹拡散する。一方、A液導入路
24に導入したA液は第2流路21に流入したのち、2
次霧化オリフィス26から流出した圧縮空気に吸い込ま
れるようにして合流し、この圧縮空気の膨脹拡散によっ
て霧化される。このようにして、2次霧化オリフィス2
6の絞り部27の出口近傍および第3ブロック3の入口
近傍において、A液とB液とは霧化混合される。このミ
キシング装置において、「霧化混合」とは、霧化により
液体が細やかな粒状体となり、その表面積が数百〜数万
倍に増大し、その結果、霧化状態でA液とB液とを混合
させることにより、その接触面積が増えて混合性が大幅
に向上する方法である。つぎに、霧化混合されたA液と
B液とは、大気に開放されることなく、パイプ46内を
流れるため、パイプ46内において圧縮空気の乱流化に
よる渦化が生じ、さらに混合される。そののち、パイプ
46の吐出口46aから四方に吐出されて空洞43内に
供給される。
【0024】このミキシング装置では、1次霧化オリフ
ィス17および2次霧化オリフィス26を用いて、A液
およびB液を混合攪拌するため、充分な混合攪拌が行え
る。また、しかも、混合比の大きなB液をも効率よく霧
化することができる。
【0025】このように、上記実施の形態では、空洞充
填剤47として、発泡倍率が43倍程度で発泡後の圧縮
強度が0.11MPa程度の発泡ウレタン系薬液を用い
ているため、崩落等を防止することができる。また、発
泡倍率が60倍程度で発泡後の圧縮強度が0.05MP
a程度の発泡ウレタン系薬液を用いても、充分崩落等を
防止することができた。しかも、過充填時に、老朽化し
た覆工コンクリート42が壊れることがないうえ、軽量
であるため、老朽化した覆工コンクリート42に対して
重量的な負荷が小さい。さらに、空洞43内への充填量
が少量ですみ、経済的である。また、ミキシング装置
は、単純な構造で、充分な混合攪拌が行えるうえ、材料
特性(混合比,粘度等)・材料等の変更に容易に対応す
ることができる。しかも、混合攪拌の終了後、洗浄液を
使用することなく、各空気導入口11,16,25に圧
縮空気を供給することにより、ブロー洗浄による内部清
掃を行うことができ、何度でも使用可能である。
【0026】図6は上記ミキシング装置の変形例を示し
ている。この例では、パイプ46の内径を第2ブロック
2の第2流路21の内径よりも大きく設定している。こ
のものでは、第2流路21を通過したのちパイプ46内
に流入するA液の一部が外方に拡がるため、パイプ46
内で大きな乱流が生じ、この乱流により混合効果がアッ
プする。それ以外の部分は図1に示すミキシング装置と
同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0027】なお、図1および図6に示すミキシング装
置では、圧縮空気を装置内に導入しているが、これに限
定するものではなく、例えば、窒素等を用い、これをコ
ンプレッサー等により圧縮した状態で装置内に導入して
もよい。また、パイプ46として、円筒状体で構成され
たもの(図1および図6に示すミキシング装置におい
て、蓋29や吐出口46aが設けられていないもの)を
用いることができる。
【0028】また、上記実施の形態では、地山44に穿
設した長孔45にパイプ46を挿通し、地山44から空
洞43内に空洞充填剤47を充填しているが、既設トン
ネル41の覆工コンクリート42に長孔を穿設し、この
長孔を利用して、既設トンネル41の内部から空洞43
内に空洞充填剤47を充填することができる。この場合
には、パイプ46の長さを1〜4m程度にすることがで
きる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の空洞充填工法に
よれば、発泡後の圧縮強度が0.05MPa程度の発泡
ウレタン系薬液を用いた場合にも、これを空洞内に完全
に充填することにより、崩落等を防止することができ
る。また、本発明では、発泡倍率が35倍以上である高
発泡倍率の発泡ウレタン系薬液を用いているため、発泡
する時の空気量が多く、過充填時に、この過充填分の発
泡ウレタン系薬液により発生した泡は潰れてしまい、上
記過充填によっても空洞の内圧が上昇しない。したがっ
て、上記過充填時にも、老朽化した覆工コンクリートが
壊れない。しかも、発泡後の発泡ウレタン系薬液が軽量
であり、老朽化した覆工コンクリートに対して重量的な
負荷が小さく、崩落等が起こらない。また、本発明に用
いる発泡ウレタン系薬液は高発泡倍率であるため、空洞
内への充填量が少量ですみ、施工時間の短縮と充填量の
低減を図ることができるうえ、軽量であり、トンネルへ
の搬入の負担を低減することができる。
【0030】本発明において、上記発泡ウレタン系薬液
の発泡後の比重が40kg/m3 以下である場合には、
発泡後の発泡ウレタン系薬液が軽量であり、覆工コンク
リートへの負荷が軽減される。
【0031】また、本発明において、上記空洞内に発泡
ウレタン系薬液をエアー吹き付けにより充填する場合に
は、エアー圧により発泡ウレタン系薬液を遠くまで吹き
付けることができ、空洞内の隅々にまで発泡ウレタン系
薬液を吹き付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空洞充填工法の一実施の形態に用いる
ミキシング装置の説明図である。
【図2】上記ミキシング装置の左側面図である。
【図3】上記ミキシング装置の右側面図である。
【図4】第1ブロックの説明図である。
【図5】第2ブロックの説明図である。
【図6】上記ミキシング装置の変形例を示す説明図であ
る。
【図7】従来例の空洞充填工法の説明図である。
【図8】従来例の空洞充填工法の説明図である。
【図9】従来例の空洞充填工法の説明図である。
【図10】従来例の空洞充填工法の説明図である。
【図11】従来例の空洞充填工法の説明図である。
【図12】従来例の空洞充填工法の説明図である。
【符号の説明】
41 既設トンネル 42 覆工コンクリート 43 空洞 47 空洞充填剤
フロントページの続き (72)発明者 宇田 信也 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 2D055 KB12 KC06 LA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設トンネルの覆工コンクリート背面に
    生じた空洞内に、発泡倍率が35倍以上で発泡後の圧縮
    強度が0.05MPa以上である発泡ウレタン系薬液を
    充填して固化させるようにしたことを特徴とする空洞充
    填工法。
  2. 【請求項2】 上記発泡ウレタン系薬液の発泡後の比重
    が40kg/m3 以下である請求項1記載の空洞充填工
    法。
  3. 【請求項3】 上記空洞内に発泡ウレタン系薬液をエア
    ー吹き付けにより充填する請求項1または2記載の空洞
    充填工法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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