JP2000282755A - 断熱枠及びそれを用いた断熱窓 - Google Patents
断熱枠及びそれを用いた断熱窓Info
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- JP2000282755A JP2000282755A JP11085014A JP8501499A JP2000282755A JP 2000282755 A JP2000282755 A JP 2000282755A JP 11085014 A JP11085014 A JP 11085014A JP 8501499 A JP8501499 A JP 8501499A JP 2000282755 A JP2000282755 A JP 2000282755A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 断熱枠の製作のための設備経済的な負担を軽
減しつつ断熱性を極力向上し、しかも輸送性や保管性を
向上し得る断熱枠及びそれを用いた断熱窓を提供する。 【解決手段】 枠体2Aとその内側に組付けられる障子
3とを備え、障子3を合成樹脂製の成形体で構成し、枠
体2Aを、金属製の成形体からなる室内側分割枠6と室
外側分割枠7とに分割構成して、両分割枠6、7間に断
熱材8を介装した、断熱性を有する複合枠で構成した。
減しつつ断熱性を極力向上し、しかも輸送性や保管性を
向上し得る断熱枠及びそれを用いた断熱窓を提供する。 【解決手段】 枠体2Aとその内側に組付けられる障子
3とを備え、障子3を合成樹脂製の成形体で構成し、枠
体2Aを、金属製の成形体からなる室内側分割枠6と室
外側分割枠7とに分割構成して、両分割枠6、7間に断
熱材8を介装した、断熱性を有する複合枠で構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製の成形
体と金属製の成形体とを用いた断熱枠及びそれを用いた
断熱窓に関する。
体と金属製の成形体とを用いた断熱枠及びそれを用いた
断熱窓に関する。
【0002】
【従来の技術】窓枠として、建具枠に組付ける枠体と、
枠体に組付ける障子とを、アルミニウム合金製の押出成
形体で構成したものが広く採用されている。また、断熱
性を向上するため、枠体及び障子を合成樹脂製の押出成
形体で構成したものや、これよりも多少断熱性は劣る
が、アルミニウム合金製の押出成形体よりも断熱性の高
いものとして、枠体及び障子をアルミニウム合金製の押
出成形体からなる室外側枠体と室内側枠体とに夫々分割
構成し、両枠体間に合成樹脂製の断熱材を介装し、断熱
材により室内外へ熱伝導を遮断するように構成したもの
が実用化されている。
枠体に組付ける障子とを、アルミニウム合金製の押出成
形体で構成したものが広く採用されている。また、断熱
性を向上するため、枠体及び障子を合成樹脂製の押出成
形体で構成したものや、これよりも多少断熱性は劣る
が、アルミニウム合金製の押出成形体よりも断熱性の高
いものとして、枠体及び障子をアルミニウム合金製の押
出成形体からなる室外側枠体と室内側枠体とに夫々分割
構成し、両枠体間に合成樹脂製の断熱材を介装し、断熱
材により室内外へ熱伝導を遮断するように構成したもの
が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記合成樹
脂製の押出成形体は、熱伝導率が小さいことから、その
成形装置では合成樹脂材料が固化するまでの間、型内で
成形体を要求形状に維持する必要があり、その分成形装
置が大型になり、成形体のサイズにもよるが、熱伝導率
の大きいアルミニウム合金製の押出成形体を製作するた
めの成形装置よりも、数倍から数十倍もの格段に高価な
ものとなる。しかも、成形装置が大型になることから、
その設置スペースも十分に確保する必要がある。このた
め、合成樹脂材料からなる枠体及び障子を用いた窓枠
は、アルミニウム合金で製作したものよりも断熱性には
優れているものの、高価であるため高度な断熱性が要求
される寒冷な地域以外での普及が遅れている。また、ア
ルミニウム合金製の枠体や障子は、所定サイズにカット
した枠構成材を現場へ輸送し、現場にて枠状に組立てる
ことがきるが、合成樹脂製の枠体や障子は、枠構成材を
熱融着などにより接合して枠状に組立てる関係上、工場
にて枠状に組立てて建設現場まで輸送する必要があり、
特に大きい枠の場合には障子に比べて輸送効率が悪く、
現場への輸送コストが高くなるという問題もある。
脂製の押出成形体は、熱伝導率が小さいことから、その
成形装置では合成樹脂材料が固化するまでの間、型内で
成形体を要求形状に維持する必要があり、その分成形装
置が大型になり、成形体のサイズにもよるが、熱伝導率
の大きいアルミニウム合金製の押出成形体を製作するた
めの成形装置よりも、数倍から数十倍もの格段に高価な
ものとなる。しかも、成形装置が大型になることから、
その設置スペースも十分に確保する必要がある。このた
め、合成樹脂材料からなる枠体及び障子を用いた窓枠
は、アルミニウム合金で製作したものよりも断熱性には
優れているものの、高価であるため高度な断熱性が要求
される寒冷な地域以外での普及が遅れている。また、ア
ルミニウム合金製の枠体や障子は、所定サイズにカット
した枠構成材を現場へ輸送し、現場にて枠状に組立てる
ことがきるが、合成樹脂製の枠体や障子は、枠構成材を
熱融着などにより接合して枠状に組立てる関係上、工場
にて枠状に組立てて建設現場まで輸送する必要があり、
特に大きい枠の場合には障子に比べて輸送効率が悪く、
現場への輸送コストが高くなるという問題もある。
【0004】本発明の目的は、断熱枠の製作のための設
備経済的な負担を軽減しつつ断熱性を極力向上し、しか
も輸送性や保管性を向上し得る断熱枠及びそれを用いた
断熱窓を提供することである。
備経済的な負担を軽減しつつ断熱性を極力向上し、しか
も輸送性や保管性を向上し得る断熱枠及びそれを用いた
断熱窓を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明者ら
は、上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、枠体
に関しては、木造、鉄骨造、コンクリート造等のさまざ
まな建築方式の躯体構造に応じてその断面形状やサイズ
を適宜設計する必要があり、多品種生産する必要がある
ので製作コストが高くなるが、障子に関しては、同じ断
面形状のものを共用することが可能で、少品種大量生産
によりその製作コストを枠体よりも格段に低減できるこ
とに着目し、多品種生産が必要な枠体に関しては、断熱
性は多少劣るが設備費の安価な金属製の枠体で構成し、
少品種大量生産が可能な障子に関しては、設備費は多少
高くなるが断熱性に優れた合成樹脂製の障子で構成する
ことで、設備経済的な負担を極力軽減しつつ、断熱性を
極力高め得る断熱枠を実現できることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
は、上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、枠体
に関しては、木造、鉄骨造、コンクリート造等のさまざ
まな建築方式の躯体構造に応じてその断面形状やサイズ
を適宜設計する必要があり、多品種生産する必要がある
ので製作コストが高くなるが、障子に関しては、同じ断
面形状のものを共用することが可能で、少品種大量生産
によりその製作コストを枠体よりも格段に低減できるこ
とに着目し、多品種生産が必要な枠体に関しては、断熱
性は多少劣るが設備費の安価な金属製の枠体で構成し、
少品種大量生産が可能な障子に関しては、設備費は多少
高くなるが断熱性に優れた合成樹脂製の障子で構成する
ことで、設備経済的な負担を極力軽減しつつ、断熱性を
極力高め得る断熱枠を実現できることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0006】請求項1に係る断熱枠は、枠体とその内側
に組付けられる障子とを備え、前記障子を合成樹脂製の
成形体で構成し、前記枠体を、金属製の成形体からなる
室内側分割枠と室外側分割枠とに分割構成して、両分割
枠間に断熱材を介装した、断熱性を有する複合枠で構成
したものである。この断熱枠においては、枠体を金属製
の1組の分割枠と、両分割枠間に介装した断熱材とから
なる複合枠で構成しているので、合成樹脂製の枠体と比
較して、断熱性は多少劣るものの、安価な成形装置によ
り製作できるので、多品種生産したときにおける設備経
済的な負担を格段に軽減できる。一方、障子は合成樹脂
製の成形体で構成しているので、十分な断熱性を確保で
きる。また、高価な成形装置を用いる必要はあるが、前
述のように小品種大量生産が可能なので、設備経済的な
負担は軽減されることになる。つまり、この断熱枠にお
いては、断熱枠を製作するための設備経済的な負担を極
力軽減しつつ、断熱枠の断熱性を十分に引き出すことが
可能となる。また、枠体は、金属部分をビス等で結合で
きるので、現場での組立てが可能となり、枠状に組立て
て輸送する場合よりも輸送性や保管性を向上できる。但
し、小型或いは中型の障子に関しては、樹脂同士をビス
等で結合しても必要な強度が得られるので、輸送性や保
管性を考慮して、現場において組立てるように構成して
もよい。
に組付けられる障子とを備え、前記障子を合成樹脂製の
成形体で構成し、前記枠体を、金属製の成形体からなる
室内側分割枠と室外側分割枠とに分割構成して、両分割
枠間に断熱材を介装した、断熱性を有する複合枠で構成
したものである。この断熱枠においては、枠体を金属製
の1組の分割枠と、両分割枠間に介装した断熱材とから
なる複合枠で構成しているので、合成樹脂製の枠体と比
較して、断熱性は多少劣るものの、安価な成形装置によ
り製作できるので、多品種生産したときにおける設備経
済的な負担を格段に軽減できる。一方、障子は合成樹脂
製の成形体で構成しているので、十分な断熱性を確保で
きる。また、高価な成形装置を用いる必要はあるが、前
述のように小品種大量生産が可能なので、設備経済的な
負担は軽減されることになる。つまり、この断熱枠にお
いては、断熱枠を製作するための設備経済的な負担を極
力軽減しつつ、断熱枠の断熱性を十分に引き出すことが
可能となる。また、枠体は、金属部分をビス等で結合で
きるので、現場での組立てが可能となり、枠状に組立て
て輸送する場合よりも輸送性や保管性を向上できる。但
し、小型或いは中型の障子に関しては、樹脂同士をビス
等で結合しても必要な強度が得られるので、輸送性や保
管性を考慮して、現場において組立てるように構成して
もよい。
【0007】請求項2記載の断熱枠は、前記断熱材を省
略し、室外側分割枠と室内側分割枠とが相互に間隔をあ
けて建具枠に独立に固定されるものである。このように
構成すると、現場における枠体の施工性は多少低下する
が、室外側分割枠と室内側分割枠間における熱伝導を一
層効果的に防止して、断熱性を向上できる。また、断熱
材を省略できるので製作コストもその分安価になる。
略し、室外側分割枠と室内側分割枠とが相互に間隔をあ
けて建具枠に独立に固定されるものである。このように
構成すると、現場における枠体の施工性は多少低下する
が、室外側分割枠と室内側分割枠間における熱伝導を一
層効果的に防止して、断熱性を向上できる。また、断熱
材を省略できるので製作コストもその分安価になる。
【0008】請求項3に係る断熱枠は、枠体とその内側
に組付けられる障子とを備え、前記障子を合成樹脂製の
成形体で構成し、前記枠体を、室内側分割枠と室外側分
割枠とに分割構成して、一方の分割枠を金属製の成形体
で構成し、他方の分割枠を合成樹脂製の成形体で構成し
た、断熱性を有する複合枠で構成したものである。この
断熱枠においては、枠体を構成する分割枠の一方を金属
製の成形体で構成し、他方を合成樹脂製の成形体で構成
しているので、請求項1記載の枠体よりも製作コストは
多少高くなるが、断熱性を向上できるので、寒冷地域で
の使用に好適なものとなる。
に組付けられる障子とを備え、前記障子を合成樹脂製の
成形体で構成し、前記枠体を、室内側分割枠と室外側分
割枠とに分割構成して、一方の分割枠を金属製の成形体
で構成し、他方の分割枠を合成樹脂製の成形体で構成し
た、断熱性を有する複合枠で構成したものである。この
断熱枠においては、枠体を構成する分割枠の一方を金属
製の成形体で構成し、他方を合成樹脂製の成形体で構成
しているので、請求項1記載の枠体よりも製作コストは
多少高くなるが、断熱性を向上できるので、寒冷地域で
の使用に好適なものとなる。
【0009】また、この断熱枠においては、請求項4記
載のように、前記室内側及び室外側の分割枠間に断熱材
を介装したり、請求項5記載のように、前記室外側分割
枠と室内側分割枠とが相互に間隔をあけて建具枠に独立
に固定されるように構成してもよい。このように、断熱
材を介装したり、分割枠を相互に間隔をあけて建具枠に
独立に固定すると、枠体の断熱性を一層向上できる。
載のように、前記室内側及び室外側の分割枠間に断熱材
を介装したり、請求項5記載のように、前記室外側分割
枠と室内側分割枠とが相互に間隔をあけて建具枠に独立
に固定されるように構成してもよい。このように、断熱
材を介装したり、分割枠を相互に間隔をあけて建具枠に
独立に固定すると、枠体の断熱性を一層向上できる。
【0010】請求項6記載のように、前記合成樹脂製の
成形体の少なくとも1つを異型押出成形体で構成した
り、請求項7記載のように、前記金属製の成形体の少な
くとも1つをアルミニウム合金製の異型押出成形体で構
成してもよい。このような異型押出成形体は、強度剛性
に優れ且つ軽量な中空構造を安価に実現できるので好ま
しい。
成形体の少なくとも1つを異型押出成形体で構成した
り、請求項7記載のように、前記金属製の成形体の少な
くとも1つをアルミニウム合金製の異型押出成形体で構
成してもよい。このような異型押出成形体は、強度剛性
に優れ且つ軽量な中空構造を安価に実現できるので好ま
しい。
【0011】請求項8に係る断熱窓は、請求項1〜7の
いずれか1項記載の断熱枠を用い、この断熱枠の障子に
ガラスを組付けるとともに、障子を枠体に対して回動自
在に組付けたものである。この断熱窓においては、請求
項1〜7のいずれか1項記載の断熱枠を用いているの
で、安価で且つ断熱性に優れた開き窓を実現できる。請
求項9に係る断熱窓は、請求項1〜7のいずれか1項記
載の断熱枠を用い、この断熱枠の障子にガラスを組付け
るとともに、この障子を枠体に対してスライド自在に組
付けたものである。この断熱窓においては、請求項1〜
7のいずれか1項記載の断熱枠を用いているので、安価
で且つ断熱性に優れた引き違い窓を実現できる。
いずれか1項記載の断熱枠を用い、この断熱枠の障子に
ガラスを組付けるとともに、障子を枠体に対して回動自
在に組付けたものである。この断熱窓においては、請求
項1〜7のいずれか1項記載の断熱枠を用いているの
で、安価で且つ断熱性に優れた開き窓を実現できる。請
求項9に係る断熱窓は、請求項1〜7のいずれか1項記
載の断熱枠を用い、この断熱枠の障子にガラスを組付け
るとともに、この障子を枠体に対してスライド自在に組
付けたものである。この断熱窓においては、請求項1〜
7のいずれか1項記載の断熱枠を用いているので、安価
で且つ断熱性に優れた引き違い窓を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1に示すように、断
熱枠1は、建築物の建具枠に組付けられる枠体2と、枠
体2の内側にスライド自在に組付けた2枚の障子3とを
備えている。図例の断熱枠1は引き違い窓用の断熱枠で
あるが、一般住宅やビル等における、垂直面の窓、天
窓、ルーバー窓、はめ殺し窓、出窓、外開き窓、横滑り
窓、両開き窓、上下スライド窓、コーナー窓、テラスド
ア、腰パネルドア、高所内倒しドア、パティオドアなど
の断熱枠に対しても本発明を同様に適用できる。尚、符
号5はガラスである。
て図面を参照しながら説明する。図1に示すように、断
熱枠1は、建築物の建具枠に組付けられる枠体2と、枠
体2の内側にスライド自在に組付けた2枚の障子3とを
備えている。図例の断熱枠1は引き違い窓用の断熱枠で
あるが、一般住宅やビル等における、垂直面の窓、天
窓、ルーバー窓、はめ殺し窓、出窓、外開き窓、横滑り
窓、両開き窓、上下スライド窓、コーナー窓、テラスド
ア、腰パネルドア、高所内倒しドア、パティオドアなど
の断熱枠に対しても本発明を同様に適用できる。尚、符
号5はガラスである。
【0013】枠体2としては、次のような構成の枠体2
A〜2Cを採用できる。枠体2Aは、図1(a)に示す
ように、室内側分割枠6及び室外側分割枠7と、両分割
枠6、7間に介装した断熱材8とを備え、枠状に結合し
た金属製の成形体で両分割枠6、7を夫々構成するとと
もに、断熱材8により両分割枠6、7を結合して、両分
割枠6、7間における熱伝導を遮断し、断熱性を高めた
ものである。この枠体2Aにおいては、分割枠6、7を
金属製の成形体で構成しているので、合成樹脂材料から
なる枠体よりも、断熱性は多少低下するが、格段に安価
に製作できるので好ましい。
A〜2Cを採用できる。枠体2Aは、図1(a)に示す
ように、室内側分割枠6及び室外側分割枠7と、両分割
枠6、7間に介装した断熱材8とを備え、枠状に結合し
た金属製の成形体で両分割枠6、7を夫々構成するとと
もに、断熱材8により両分割枠6、7を結合して、両分
割枠6、7間における熱伝導を遮断し、断熱性を高めた
ものである。この枠体2Aにおいては、分割枠6、7を
金属製の成形体で構成しているので、合成樹脂材料から
なる枠体よりも、断熱性は多少低下するが、格段に安価
に製作できるので好ましい。
【0014】枠体2Bは、図1(b)に示すように、室
内側分割枠9及び室外枠分割枠10を備え、両分割枠
9、10を接着剤やビスや嵌合構造、或いはこれらを併
用して結合したもので、枠状に結合した合成樹脂製の成
形体で一方の分割枠を構成し、枠状に結合した金属製の
成形体で他方の分割枠を構成したものである。この枠体
2Bにおいては、分割枠9、10の一方を合成樹脂製の
成形体で構成しているので、枠体2Aよりも製作コスト
は多少高くなるが、他方を金属製の成形体で構成してい
るので、断熱性を一層向上でき、寒冷地域での使用によ
り好適である。尚、この枠体2Bにおいては、見栄性及
び近隣火災時における防火性を高めるため、合成樹脂製
の分割枠を室内側に配置し、金属製の分割枠を室外側に
配置させることが好ましい。また、枠体2Aと同様に、
両分割枠9、10間に断熱材を介装してもよい。更に、
合成樹脂製の成形体は熱融着により結合することが、結
合強度を高める上で好ましいが、小型或いは中型の枠体
に関しては、結合部分に作用する力が小さくなるので、
現場への輸送性等を考慮して、ビス等により結合しても
よい。枠体2Cは、図1(c)に示すように、室内側分
割枠11と室外枠分割枠12とを備え、両分割枠11、
12を室内外方向に相互に間隔をあけて夫々独立に接着
剤やビスや嵌合構造、或いはこれらを併用して建具枠1
3に固定したものである。この枠体2Cにおいては、分
割枠11、12の少なくとも一方を金属製の成形体で構
成することで、製作コストを低減できる。また、両分割
枠11、12間の空間14が断熱空間として作用し、断
熱性が十分に確保されることになる。
内側分割枠9及び室外枠分割枠10を備え、両分割枠
9、10を接着剤やビスや嵌合構造、或いはこれらを併
用して結合したもので、枠状に結合した合成樹脂製の成
形体で一方の分割枠を構成し、枠状に結合した金属製の
成形体で他方の分割枠を構成したものである。この枠体
2Bにおいては、分割枠9、10の一方を合成樹脂製の
成形体で構成しているので、枠体2Aよりも製作コスト
は多少高くなるが、他方を金属製の成形体で構成してい
るので、断熱性を一層向上でき、寒冷地域での使用によ
り好適である。尚、この枠体2Bにおいては、見栄性及
び近隣火災時における防火性を高めるため、合成樹脂製
の分割枠を室内側に配置し、金属製の分割枠を室外側に
配置させることが好ましい。また、枠体2Aと同様に、
両分割枠9、10間に断熱材を介装してもよい。更に、
合成樹脂製の成形体は熱融着により結合することが、結
合強度を高める上で好ましいが、小型或いは中型の枠体
に関しては、結合部分に作用する力が小さくなるので、
現場への輸送性等を考慮して、ビス等により結合しても
よい。枠体2Cは、図1(c)に示すように、室内側分
割枠11と室外枠分割枠12とを備え、両分割枠11、
12を室内外方向に相互に間隔をあけて夫々独立に接着
剤やビスや嵌合構造、或いはこれらを併用して建具枠1
3に固定したものである。この枠体2Cにおいては、分
割枠11、12の少なくとも一方を金属製の成形体で構
成することで、製作コストを低減できる。また、両分割
枠11、12間の空間14が断熱空間として作用し、断
熱性が十分に確保されることになる。
【0015】前述の分割枠を構成する金属製の成形体
は、プレス成形により所望の形状に成形することも可能
であるが、アルミニウム合金などの金属材料を押出成形
して製作すると、軽量且つ強度剛性に優れた中空異型成
形体を安価に製作できるので好ましい。また、分割枠を
構成する合成樹脂製の成形体は、熱伝導率が低く、耐久
性や耐環境性に優れたものであれば任意の素材を用いて
作製できる。例えば、耐候性硬質塩化ビニル樹脂やAB
S樹脂やハイインパクトポリスチレン樹脂などの合成樹
脂材料やこれらの低発泡体などを用いて作製できる。ま
た、射出成形などにより成形することも可能であるが、
押出成形により製作すると、軽量且つ強度剛性に優れた
中空異型成形体を安価に製作できるので好ましい。但
し、枠体2を構成する分割枠の断面形状は、木造、鉄骨
造、コンクリート造等のさまざまな建築方式の躯体構造
に応じて任意に設定することになる。
は、プレス成形により所望の形状に成形することも可能
であるが、アルミニウム合金などの金属材料を押出成形
して製作すると、軽量且つ強度剛性に優れた中空異型成
形体を安価に製作できるので好ましい。また、分割枠を
構成する合成樹脂製の成形体は、熱伝導率が低く、耐久
性や耐環境性に優れたものであれば任意の素材を用いて
作製できる。例えば、耐候性硬質塩化ビニル樹脂やAB
S樹脂やハイインパクトポリスチレン樹脂などの合成樹
脂材料やこれらの低発泡体などを用いて作製できる。ま
た、射出成形などにより成形することも可能であるが、
押出成形により製作すると、軽量且つ強度剛性に優れた
中空異型成形体を安価に製作できるので好ましい。但
し、枠体2を構成する分割枠の断面形状は、木造、鉄骨
造、コンクリート造等のさまざまな建築方式の躯体構造
に応じて任意に設定することになる。
【0016】断熱材8としては、熱伝導率の小さい素材
であれば、合成樹脂材料や木材など任意の素材で構成で
きる。合成樹脂材料としては、硬質塩化ビニル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂な
ど、周知の合成樹脂材料やこれらの発泡体を好適に利用
できる。障子3は、合成樹脂製の成形体を枠状に結合し
てなるもので、枠体2の分割枠を構成する成形体と同種
の素材で構成されている。また、障子3を構成する合成
樹脂製の成形体は、前述と同様に、射出成形などにより
成形することも可能であるが、押出成形により製作する
と、軽量且つ強度剛性に優れた中空異型成形体を安価に
製作できるので好ましい。
であれば、合成樹脂材料や木材など任意の素材で構成で
きる。合成樹脂材料としては、硬質塩化ビニル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂な
ど、周知の合成樹脂材料やこれらの発泡体を好適に利用
できる。障子3は、合成樹脂製の成形体を枠状に結合し
てなるもので、枠体2の分割枠を構成する成形体と同種
の素材で構成されている。また、障子3を構成する合成
樹脂製の成形体は、前述と同様に、射出成形などにより
成形することも可能であるが、押出成形により製作する
と、軽量且つ強度剛性に優れた中空異型成形体を安価に
製作できるので好ましい。
【0017】このような断熱枠1においては、枠体2を
断熱性を有する複合枠で構成し、障子3を合成樹脂製の
成形体で構成しているので、十分な断熱性を確保するこ
とが可能となる。また、枠体2は、木造、鉄骨造、コン
クリート造等のさまざまな建築方式の躯体構造に応じて
その形状を変更する必要があるが、分割枠の少なくとも
一方を金属製の成形体で構成しているので、合成樹脂製
の成形体のみで構成する場合と比較して、成形のための
設備経済的な負担を軽減でき、枠体2の製作コストを低
減できる。特に、2つの分割枠を金属製の成形体で構成
した場合には、設備経済的な負担を格段に軽減できる。
一方、障子3は、断熱性を極力高めるため、合成樹脂製
の成形体で構成しているが、枠体2に組付ける関係上、
建築物の躯体構造に関係なく共通のものを利用でき、少
品種大量生産により製作コストを低減できるので、成形
のための設備経済的な負担が過剰に大きくなることはな
い。つまり、コスト面と性能面のバランスの良い断熱枠
を実現できる。
断熱性を有する複合枠で構成し、障子3を合成樹脂製の
成形体で構成しているので、十分な断熱性を確保するこ
とが可能となる。また、枠体2は、木造、鉄骨造、コン
クリート造等のさまざまな建築方式の躯体構造に応じて
その形状を変更する必要があるが、分割枠の少なくとも
一方を金属製の成形体で構成しているので、合成樹脂製
の成形体のみで構成する場合と比較して、成形のための
設備経済的な負担を軽減でき、枠体2の製作コストを低
減できる。特に、2つの分割枠を金属製の成形体で構成
した場合には、設備経済的な負担を格段に軽減できる。
一方、障子3は、断熱性を極力高めるため、合成樹脂製
の成形体で構成しているが、枠体2に組付ける関係上、
建築物の躯体構造に関係なく共通のものを利用でき、少
品種大量生産により製作コストを低減できるので、成形
のための設備経済的な負担が過剰に大きくなることはな
い。つまり、コスト面と性能面のバランスの良い断熱枠
を実現できる。
【0018】尚、金属製の分割枠と合成樹脂製の障子3
とを用いる場合には、色調や風合いなどの外観上の差異
から見栄性や意匠性が低下するので、金属製の分割枠の
外面に障子3と同種の合成樹脂材料からなるカバー部材
を取付けることが好ましい。カバー部材としては、合成
樹脂製の異型押出成形体や、合成樹脂製のフィルム体や
シート体を好適に利用できる。
とを用いる場合には、色調や風合いなどの外観上の差異
から見栄性や意匠性が低下するので、金属製の分割枠の
外面に障子3と同種の合成樹脂材料からなるカバー部材
を取付けることが好ましい。カバー部材としては、合成
樹脂製の異型押出成形体や、合成樹脂製のフィルム体や
シート体を好適に利用できる。
【0019】次に、断熱枠1として枠体2Aと障子3を
用いた引き違い窓の具体的実施例について説明する。図
2、図3に示すように、窓20は、建築物の建具枠の内
側に組付けた枠体2Aと、枠体2Aの内側にスライド自
在に組付けた2枚の障子3と、枠体2Aの内側にスライ
ド自在に組付けた網戸21とを備えている。
用いた引き違い窓の具体的実施例について説明する。図
2、図3に示すように、窓20は、建築物の建具枠の内
側に組付けた枠体2Aと、枠体2Aの内側にスライド自
在に組付けた2枚の障子3と、枠体2Aの内側にスライ
ド自在に組付けた網戸21とを備えている。
【0020】枠体2Aは、室内側分割枠6と室外側分割
枠7とに分割構成され、両分割枠6、7はアルミニウム
合金などの金属製の中空異型押出成形体で夫々構成され
ている。両分割枠6、7間には2枚の断熱材8が介装さ
れ、この断熱材8により両分割枠6、7が結合されると
ともに、両分割枠6、7間における熱伝導が遮断される
ように構成されている。両分割枠6、7にはガイドレー
ル22が夫々一体的に形成され、2枚の障子3は2本の
ガイドレール22を介してスライド自在に夫々案内され
ている。尚、本実施例では、室内外の分割枠6、7にガ
イドレール22を夫々形成したが、分割枠6、7の一方
に2本のガイドレール22を形成することも可能であ
る。また、図2に示すように、ガイドレール22間には
カバー23が装着され、このカバー23により断熱材8
が外部に露出することが防止されている。また、下側及
び上側のガイドレール22間には風止板24が設けら
れ、ガイドレール22間の隙間を通って外気が侵入する
とが防止されている。尚、符号25は、網戸21をスラ
イド自在に案内するためのレールである。
枠7とに分割構成され、両分割枠6、7はアルミニウム
合金などの金属製の中空異型押出成形体で夫々構成され
ている。両分割枠6、7間には2枚の断熱材8が介装さ
れ、この断熱材8により両分割枠6、7が結合されると
ともに、両分割枠6、7間における熱伝導が遮断される
ように構成されている。両分割枠6、7にはガイドレー
ル22が夫々一体的に形成され、2枚の障子3は2本の
ガイドレール22を介してスライド自在に夫々案内され
ている。尚、本実施例では、室内外の分割枠6、7にガ
イドレール22を夫々形成したが、分割枠6、7の一方
に2本のガイドレール22を形成することも可能であ
る。また、図2に示すように、ガイドレール22間には
カバー23が装着され、このカバー23により断熱材8
が外部に露出することが防止されている。また、下側及
び上側のガイドレール22間には風止板24が設けら
れ、ガイドレール22間の隙間を通って外気が侵入する
とが防止されている。尚、符号25は、網戸21をスラ
イド自在に案内するためのレールである。
【0021】障子3は合成樹脂製の中空異型押出成形体
で構成され、金属材料からなる補強材26が埋設状に設
けられている。障子3の外縁部にはガイドレール22と
嵌合する嵌合溝27が形成され、下側の嵌合溝27内に
は戸車28が組付けられ、障子3は戸車28を介してガ
イドレール22に沿って左右方向に移動自在に支持され
ている。障子3に対して2枚のガラス5を組付けるた
め、障子3の室外側の開口縁部にフランジ部29が一体
的に形成され、室内側の開口縁部にはフランジ部29に
対面させてグレージングビード30が着脱自在に取付け
られ、2枚のガラス5の外縁部はフランジ部29とグレ
ージングビード30間に相互に間隔をあけて平行に組付
けられている。但し、枠体2Aに対する障子3の取付構
造や、障子3に対するガラス5の組付構造は、窓20の
構成に応じて適宜に設定可能である。
で構成され、金属材料からなる補強材26が埋設状に設
けられている。障子3の外縁部にはガイドレール22と
嵌合する嵌合溝27が形成され、下側の嵌合溝27内に
は戸車28が組付けられ、障子3は戸車28を介してガ
イドレール22に沿って左右方向に移動自在に支持され
ている。障子3に対して2枚のガラス5を組付けるた
め、障子3の室外側の開口縁部にフランジ部29が一体
的に形成され、室内側の開口縁部にはフランジ部29に
対面させてグレージングビード30が着脱自在に取付け
られ、2枚のガラス5の外縁部はフランジ部29とグレ
ージングビード30間に相互に間隔をあけて平行に組付
けられている。但し、枠体2Aに対する障子3の取付構
造や、障子3に対するガラス5の組付構造は、窓20の
構成に応じて適宜に設定可能である。
【0022】この枠体2Aにおいては両分割枠6、7を
アルミニウム合金などの金属製の中空異型押出成形体で
構成しているので、合成樹脂製の中空異型押出成形体の
枠体2Aを用いる場合と比較して、断熱性能は合成樹脂
材料のみで構成した断熱枠よりも多少低いが、安価で且
つ小型な成形装置で枠体2Aを製作することが可能とな
る。しかも、枠体2Aは障子3と比較して、木造、鉄骨
造、コンクリート造等のさまざまな建築方式の躯体構造
に応じて、その形状やサイズを変更する必要があり、多
品種を製作する必要があるので、安価で且つ小型な成形
装置を採用できることは、設備経済上大変有利になる。
一方、障子3は、合成樹脂材料の押出成形体で構成する
ので、成形装置として高価で且つ大型なものを使用する
必要があるが、断熱性に優れ、しかも枠体2Aの設計如
何により共通のものを使用でき、成形装置の稼働率を高
めることで、製作コストの上昇を抑制できる。つまり、
この窓20の断熱枠においては、設備コスト及び製作コ
ストを極力抑えつつ、断熱性能を極力高めることが可能
となる。
アルミニウム合金などの金属製の中空異型押出成形体で
構成しているので、合成樹脂製の中空異型押出成形体の
枠体2Aを用いる場合と比較して、断熱性能は合成樹脂
材料のみで構成した断熱枠よりも多少低いが、安価で且
つ小型な成形装置で枠体2Aを製作することが可能とな
る。しかも、枠体2Aは障子3と比較して、木造、鉄骨
造、コンクリート造等のさまざまな建築方式の躯体構造
に応じて、その形状やサイズを変更する必要があり、多
品種を製作する必要があるので、安価で且つ小型な成形
装置を採用できることは、設備経済上大変有利になる。
一方、障子3は、合成樹脂材料の押出成形体で構成する
ので、成形装置として高価で且つ大型なものを使用する
必要があるが、断熱性に優れ、しかも枠体2Aの設計如
何により共通のものを使用でき、成形装置の稼働率を高
めることで、製作コストの上昇を抑制できる。つまり、
この窓20の断熱枠においては、設備コスト及び製作コ
ストを極力抑えつつ、断熱性能を極力高めることが可能
となる。
【0023】枠体2Aの室内側分割枠6の室内側の面に
は障子3と同種の合成樹脂製の押出成形体からなるカバ
ー部材4が付設され、このカバー部材4により室内側へ
露出する枠体部分を極力少なくして、断熱枠の見栄性を
向上するように構成されている。具体的には、図4に示
すように、室内側分割枠6の室内側の縦壁部6aの室内
側に、室内側分割枠6に沿って連続的に断面略コ字状の
カバー部材4を配置させ、このカバー部材4をビス31
にて適当間隔おきに縦壁部6aに固定することになる。
カバー部材4は、その縦壁部4aを室内側分割枠6の縦
壁部6aに直接的に密着させてもよいが、断熱性を高め
るため、カバー部材4に脚部4bを一体的に形成して、
両縦壁部6a、4a間に断熱空間が形成されるように構
成することが好ましい。
は障子3と同種の合成樹脂製の押出成形体からなるカバ
ー部材4が付設され、このカバー部材4により室内側へ
露出する枠体部分を極力少なくして、断熱枠の見栄性を
向上するように構成されている。具体的には、図4に示
すように、室内側分割枠6の室内側の縦壁部6aの室内
側に、室内側分割枠6に沿って連続的に断面略コ字状の
カバー部材4を配置させ、このカバー部材4をビス31
にて適当間隔おきに縦壁部6aに固定することになる。
カバー部材4は、その縦壁部4aを室内側分割枠6の縦
壁部6aに直接的に密着させてもよいが、断熱性を高め
るため、カバー部材4に脚部4bを一体的に形成して、
両縦壁部6a、4a間に断熱空間が形成されるように構
成することが好ましい。
【0024】このように、カバー部材4を取付けると、
室内側分割枠6のガイドレール22と縦壁部6a間(図
3に点々で示す領域)と、室内側分割枠6の縦枠とガイ
ドレール22間においては、室内側分割枠6を構成する
金属部分が露出するが、それ以外の部分は障子3と同じ
素材からなるカバー部材4や風止板24で金属部分が覆
われるので、断熱枠の見栄性を向上できる。また、図
2、図4に示すように、枠状に配置されるカバー部材4
の外周部を建具側の板材32で覆い、ビス31の頭部が
露出しないように構成することが好ましい。
室内側分割枠6のガイドレール22と縦壁部6a間(図
3に点々で示す領域)と、室内側分割枠6の縦枠とガイ
ドレール22間においては、室内側分割枠6を構成する
金属部分が露出するが、それ以外の部分は障子3と同じ
素材からなるカバー部材4や風止板24で金属部分が覆
われるので、断熱枠の見栄性を向上できる。また、図
2、図4に示すように、枠状に配置されるカバー部材4
の外周部を建具側の板材32で覆い、ビス31の頭部が
露出しないように構成することが好ましい。
【0025】尚、前記窓20における枠体2Aに代え
て、分割枠9、10の一方を合成樹脂材料で構成し、他
方を金属材料で構成した枠体2Bを用いる場合には、例
えば、図5に示す窓20Bのように、目に触れやすい室
内側分割枠9を合成樹脂製の中空異型押出成形体で構成
し、防火性に対する要求の高い室外側分割枠10をアル
ミニウム合金製の中空異型押出成形体で構成して、見栄
性と防火性を高めることになる。また、両分割枠9、1
0は、ビスや接着剤などにより結合してもよいが、図5
に示すように、室内側分割枠9の室外側の側面に溝部3
5を形成し、室外側分割枠10の室内側の側面に溝部3
5に嵌合する突出部36を形成して、溝部35と突出部
36との嵌合構造により結合すると、組立性を向上でき
るので好ましい。
て、分割枠9、10の一方を合成樹脂材料で構成し、他
方を金属材料で構成した枠体2Bを用いる場合には、例
えば、図5に示す窓20Bのように、目に触れやすい室
内側分割枠9を合成樹脂製の中空異型押出成形体で構成
し、防火性に対する要求の高い室外側分割枠10をアル
ミニウム合金製の中空異型押出成形体で構成して、見栄
性と防火性を高めることになる。また、両分割枠9、1
0は、ビスや接着剤などにより結合してもよいが、図5
に示すように、室内側分割枠9の室外側の側面に溝部3
5を形成し、室外側分割枠10の室内側の側面に溝部3
5に嵌合する突出部36を形成して、溝部35と突出部
36との嵌合構造により結合すると、組立性を向上でき
るので好ましい。
【0026】また、図6、図7に示す窓40のように、
枠体2Aと障子3とを用いて開き窓を構成する場合に
は、合成樹脂製の中空異型押出成形体で障子3を構成す
るとともに、アルミニウム合金などの金属製の中空異型
押出成形体からなる分割枠6、7間に断熱材8を介装し
て枠体2Aを構成し、室外側分割枠7と障子3の上下の
枠構成材間に、障子3を傾動自在に案内するガイド機構
41を設けて、このガイド機構40を介して障子3を開
閉自在に案内することになる。尚、符号42は障子3を
開閉操作するための把手である。
枠体2Aと障子3とを用いて開き窓を構成する場合に
は、合成樹脂製の中空異型押出成形体で障子3を構成す
るとともに、アルミニウム合金などの金属製の中空異型
押出成形体からなる分割枠6、7間に断熱材8を介装し
て枠体2Aを構成し、室外側分割枠7と障子3の上下の
枠構成材間に、障子3を傾動自在に案内するガイド機構
41を設けて、このガイド機構40を介して障子3を開
閉自在に案内することになる。尚、符号42は障子3を
開閉操作するための把手である。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係る断熱枠によれば、枠体を
金属製の分割枠と断熱材とからなる複合枠で構成してい
るので、合成樹脂製の枠体と比較して、断熱性は多少劣
るものの、安価な成形装置により製作できるので、多品
種生産したときにおける設備経済的な負担を格段に軽減
できる。一方、障子は合成樹脂製の成形体で構成してい
るので、十分な断熱性を確保できる。また、高価な成形
装置を用いる必要はあるが、小品種大量生産が可能なの
で、設備経済的な負担は軽減されることになる。つま
り、この断熱枠においては、断熱枠を製作するための設
備経済的な負担を極力軽減しつつ、断熱枠の断熱性を十
分に引き出すことが可能となる。また、枠体は、金属部
分をビス等で結合できるので、現場での組立てが可能と
なり、枠状に組立てて輸送する場合よりも輸送性や保管
性を向上できる。
金属製の分割枠と断熱材とからなる複合枠で構成してい
るので、合成樹脂製の枠体と比較して、断熱性は多少劣
るものの、安価な成形装置により製作できるので、多品
種生産したときにおける設備経済的な負担を格段に軽減
できる。一方、障子は合成樹脂製の成形体で構成してい
るので、十分な断熱性を確保できる。また、高価な成形
装置を用いる必要はあるが、小品種大量生産が可能なの
で、設備経済的な負担は軽減されることになる。つま
り、この断熱枠においては、断熱枠を製作するための設
備経済的な負担を極力軽減しつつ、断熱枠の断熱性を十
分に引き出すことが可能となる。また、枠体は、金属部
分をビス等で結合できるので、現場での組立てが可能と
なり、枠状に組立てて輸送する場合よりも輸送性や保管
性を向上できる。
【0028】請求項2記載のように、断熱材を省略し、
室外側分割枠と室内側分割枠とを相互に間隔をあけて建
具枠に独立に固定すると、現場における枠体の施工性は
多少低下するが、室外側分割枠と室内側分割枠間におけ
る熱伝導を一層効果的に防止でき、枠体の断熱性を向上
できる。また、断熱材を省略するので、その分製作コス
トを低減できる。請求項3に係る断熱枠においては、請
求項1と同様の効果が得られるとともに、枠体を構成す
る分割枠の一方を金属製の成形体で構成し、他方を合成
樹脂製の成形体で構成しているので、請求項1記載の枠
体よりも製作コストは多少高くなるが、断熱性を向上で
きるので、寒冷地域での使用に好適なものとなる。
室外側分割枠と室内側分割枠とを相互に間隔をあけて建
具枠に独立に固定すると、現場における枠体の施工性は
多少低下するが、室外側分割枠と室内側分割枠間におけ
る熱伝導を一層効果的に防止でき、枠体の断熱性を向上
できる。また、断熱材を省略するので、その分製作コス
トを低減できる。請求項3に係る断熱枠においては、請
求項1と同様の効果が得られるとともに、枠体を構成す
る分割枠の一方を金属製の成形体で構成し、他方を合成
樹脂製の成形体で構成しているので、請求項1記載の枠
体よりも製作コストは多少高くなるが、断熱性を向上で
きるので、寒冷地域での使用に好適なものとなる。
【0029】請求項4記載のように、室内側及び室外側
の分割枠間に断熱材を介装したり、請求項5記載のよう
に、室外側分割枠と室内側分割枠とが相互に間隔をあけ
て建具枠に独立に固定されるように構成すると、枠体の
断熱性を一層向上できる。請求項6記載のように、合成
樹脂製の成形体の少なくとも1つを異型押出成形体で構
成したり、請求項7記載のように、金属製の成形体の少
なくとも1つをアルミニウム合金製の異型押出成形体で
構成すると、強度剛性に優れ且つ軽量な中空構造の成形
体を安価に製作出来るので好ましい。請求項8、9に係
る断熱窓によれば、請求項1〜7のいずれか1項記載の
断熱枠を用いているので、安価で且つ断熱性に優れた開
き窓や引き違い窓を実現できる。
の分割枠間に断熱材を介装したり、請求項5記載のよう
に、室外側分割枠と室内側分割枠とが相互に間隔をあけ
て建具枠に独立に固定されるように構成すると、枠体の
断熱性を一層向上できる。請求項6記載のように、合成
樹脂製の成形体の少なくとも1つを異型押出成形体で構
成したり、請求項7記載のように、金属製の成形体の少
なくとも1つをアルミニウム合金製の異型押出成形体で
構成すると、強度剛性に優れ且つ軽量な中空構造の成形
体を安価に製作出来るので好ましい。請求項8、9に係
る断熱窓によれば、請求項1〜7のいずれか1項記載の
断熱枠を用いているので、安価で且つ断熱性に優れた開
き窓や引き違い窓を実現できる。
【図1】 本発明の断熱枠の概略説明図
【図2】 本発明の断熱枠を具備する引き違い窓の縦断
面図
面図
【図3】 同引き違い窓の横断面図
【図4】 同引き違い窓の室内側分割枠付近の縦断面図
【図5】 他の構成の引き違い窓の枠体付近の縦断面図
【図6】 他の構成の断熱枠を用いた開き窓の縦断面図
【図7】 同開き窓の横断面図
1 断熱枠 2 枠体 3 障子 5 ガラス 2A 枠体 6 室内側
分割枠 7 室外側分割枠 8 断熱材 2B 枠体 9 室内側
分割枠 10 室外枠分割枠 2C 枠体 11 室内側
分割枠 12 室外枠分割枠 13 建具枠 14 空間 20 窓 21 網戸 22 ガイドレール 23 カバー 24 風止板 25 レール 26 補強材 27 嵌合溝 28 戸車 29 フラン
ジ部 30 グレージングビード 6a 縦壁部 31 ビス 4 カバー
部材 4a 縦壁部 4b 脚部 32 板材 20B 窓 35 溝部 36 突出部 40 窓 41 ガイド
機構 42 把手
分割枠 7 室外側分割枠 8 断熱材 2B 枠体 9 室内側
分割枠 10 室外枠分割枠 2C 枠体 11 室内側
分割枠 12 室外枠分割枠 13 建具枠 14 空間 20 窓 21 網戸 22 ガイドレール 23 カバー 24 風止板 25 レール 26 補強材 27 嵌合溝 28 戸車 29 フラン
ジ部 30 グレージングビード 6a 縦壁部 31 ビス 4 カバー
部材 4a 縦壁部 4b 脚部 32 板材 20B 窓 35 溝部 36 突出部 40 窓 41 ガイド
機構 42 把手
Claims (9)
- 【請求項1】 枠体とその内側に組付けられる障子とを
備え、 前記障子を合成樹脂製の成形体で構成し、 前記枠体を、金属製の成形体からなる室内側分割枠と室
外側分割枠とに分割構成して、両分割枠間に断熱材を介
装した、断熱性を有する複合枠で構成した、 ことを特徴とする断熱枠。 - 【請求項2】 前記断熱材を省略し、室外側分割枠と室
内側分割枠とが相互に間隔をあけて建具枠に独立に固定
される請求項1記載の断熱枠。 - 【請求項3】 枠体とその内側に組付けられる障子とを
備え、 前記障子を合成樹脂製の成形体で構成し、 前記枠体を、室内側分割枠と室外側分割枠とに分割構成
して、一方の分割枠を金属製の成形体で構成し、他方の
分割枠を合成樹脂製の成形体で構成した、断熱性を有す
る複合枠で構成した、 ことを特徴とする断熱枠。 - 【請求項4】 前記室内側及び室外側の分割枠間に断熱
材を介装した請求項3記載の断熱枠。 - 【請求項5】 前記室外側分割枠と室内側分割枠とが相
互に間隔をあけて建具枠に独立に固定される請求項3記
載の断熱枠。 - 【請求項6】 前記合成樹脂製の成形体の少なくとも1
つを異型押出成形体で構成した請求項1〜5のいずれか
1項記載の断熱枠。 - 【請求項7】 前記金属製の成形体の少なくとも1つを
アルミニウム合金製の異型押出成形体で構成した請求項
1〜6のいずれか1項記載の断熱枠。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項記載の断熱
枠を用い、この断熱枠の障子にガラスを組付けるととも
に、障子を枠体に対して回動自在に組付けてなる断熱
窓。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項記載の断熱
枠を用い、この断熱枠の障子にガラスを組付けるととも
に、この障子を枠体に対してスライド自在に組付けてな
る断熱窓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085014A JP2000282755A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 断熱枠及びそれを用いた断熱窓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085014A JP2000282755A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 断熱枠及びそれを用いた断熱窓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000282755A true JP2000282755A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13846902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11085014A Pending JP2000282755A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 断熱枠及びそれを用いた断熱窓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000282755A (ja) |
Cited By (3)
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KR101217213B1 (ko) * | 2012-08-30 | 2012-12-31 | (주)영남유리 | 단열기능을 가진 스테인레스 창호 프레임 |
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-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085014A patent/JP2000282755A/ja active Pending
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