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JP2000281997A - 熱伝導難燃性感圧接着剤及び感圧接着テープ - Google Patents

熱伝導難燃性感圧接着剤及び感圧接着テープ

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Publication number
JP2000281997A
JP2000281997A JP11088142A JP8814299A JP2000281997A JP 2000281997 A JP2000281997 A JP 2000281997A JP 11088142 A JP11088142 A JP 11088142A JP 8814299 A JP8814299 A JP 8814299A JP 2000281997 A JP2000281997 A JP 2000281997A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
flame
electrically insulating
heat
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Application number
JP11088142A
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English (en)
Inventor
Hirosuke Tanabe
弘介 田辺
Akihiro Yamada
昭洋 山田
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートシンク等と電子部品の接着作業性を向
上し、電子部品が発生する熱をヒートシンク等の放熱装
置に効率良く伝え電子部品の誤作動を防止する電気絶縁
性の熱伝導難燃性感圧接着剤及びテープ類を提供する。
更に発ガン性が疑われるハロゲン系難燃剤を含有せず、
環境への負荷を低減する。 【解決手段】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル系
モノマーからなる共重合体100重量部に対し、熱伝導
電気絶縁性充填剤と含窒素リン化合物の比率が8:2か
ら3:7で総量が50〜200重量部を含有し、熱伝導
率が0.3W/m・K以上であることを特徴とする電気
絶縁性の熱伝導難燃性感圧接着剤及び感圧接着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱伝導電気絶縁性
充填剤と含窒素リン化合物を含有した熱伝導難燃性感圧
接着剤及び感圧接着テープ類に関する。本発明の感圧接
着剤及び感圧接着テープ類は、優れた接着性と電気絶縁
性、熱伝導性、難燃性を併せ持ち、電子部品の固定、特
に電子部品とヒートシンクの接着固定、車両、航空機、
船舶等の各分野での部材の固定用途に有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、エレクトロニクス技術の格段なる
進歩により電気、電子機器の高集積化・高性能化が進む
に伴い、半導体やパワートランジスター等の電子部品の
発熱量の増加による機能異常が発生している。機能異常
を防止するため、電子部品にヒートシンクを接着又は機
械的に固定して熱放散を行っている。この接合部材には
熱伝導性と電気絶縁性が同時に要求される。また、熱が
蓄積した場合においても、発火の危険性が無いように接
着部材には高い難燃性が要求される。しかし、USP.
4,574,879号(DeGreeら)に記載されて
いる機械的な固定方法は、良好な熱伝導性、難燃性を有
するが、部品の固定に数段階の工程を有し、特に電子部
品が小さくなるに従って時間を要する。特開平6−88
061に記載されている、熱伝導電気絶縁粒子をランダ
ムに分散した熱伝導電気絶縁感圧接着剤は、熱伝導性と
電気絶縁性、接着性を併せ持つものの、難燃性に関する
記載は無く、実際に燃焼するためUL−94試験に合格
しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、電気
絶縁性と熱伝導性、高接着力を発揮するとともに、更
に、難燃性を併せ持つ感圧接着剤及び感圧接着テープ類
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、(メタ)アクリル系共重合体と熱伝導電気絶縁性
充填剤、含窒素リン化合物を特定の配合で添加した感圧
接着剤及び感圧接着テープ類が、電気絶縁性と熱伝導
性、難燃性、高い接着性を併せ持ち、ハロゲン系の難燃
剤や発ガン性の問題がある三酸化アンチモンを一切含有
しないため、ハロゲン系の有毒ガスや煙が発生せず安全
性が高いことを見い出し本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明の第一の構成は、(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル系モノマーからなる共重合体
100重量部(以下/部)と、熱伝導電気絶縁性充填剤
と含窒素リン化合物の比率が8:2〜3:7で総量が5
0〜200部を含有し、熱伝導率が0.3W/m・K以
上であることを特徴とする電気絶縁性の熱伝導難燃性感
圧接着剤に関する。
【0006】本発明はまた熱伝導電気絶縁性充填剤が金
属酸化物、金属窒化物及び、水和金属化合物からなる群
から選ばれる1種以上であり、更に水和金属化合物が水
酸化アルミニウムであり、含窒素リン化合物がポリリン
酸アンモニウムである前記した電気絶縁性の熱伝導難燃
性感圧接着剤に関する。
【0007】本発明はまた含窒素リン化合物の難燃助剤
として脂肪族多価アルコール及び/又は脂肪族多価アル
コールの誘導体を含有し、更に脂肪族多価アルコール誘
導体がロジン系樹脂と脂肪族多価アルコールのエステル
化物である前記した電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧接着
剤に関する。
【0008】本発明はまた、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル系モノマーを光重合して得られた共重合体で
ある前記した電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧接着剤に関
する。
【0009】本発明の第二の構成は、基材の少なくとも
一面に前記した電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧接着剤を
設けた熱伝導率が0.3W/m・K以上であることを特
徴とする感圧接着テープ類に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に於いて用いられる(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル系モノマーからなる共
重合体としては、特に限定されないが、例としては、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸イソアミル、ア
クリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イ
ソノリル、アクリル酸イソデシル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸イソデシル、
メタクリル酸ラウリル等を主成分とするものが挙げられ
る。接着性を向上するためにアクリル酸やN−ビニルピ
ロリドン等の極性ビニルモノマーを共重合することもで
きる。
【0011】また感圧接着剤を架橋するために、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、4ヒドロキシブチル
アクリレート等の水酸基含有モノマーを添加してもよ
い。
【0012】上記アクリル系共重合体の重合方法として
は、例えば溶液重合、隗状重合、懸濁重合、乳化重合、
UV重合等の公知の重合方法で共重合させることにより
得ることが出来る。重合開始方法も、過酸化ベンゾイル
や過酸化ラウロイル等の過酸化物系、アゾビスイソブチ
ルニトリル等のアゾ系の熱重合開始剤を用いた熱による
開始方法や、アセトフェノン系、ベンゾインエーテル
系、ベンジルケタール系、アシルフォスフィンオキサイ
ド系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系の光重合開始剤
を用いた低強度の紫外線照射による開始方法や、電子線
照射による方法を任意に選択できる。
【0013】本発明に使用される感圧接着剤の凝集力の
向上のため適宜架橋してもよい。架橋剤としては、(メ
タ)アクリル系モノマーを重合する際に多官能(メタ)
アクリレートを添加するか、共重合体を製造した後にエ
ポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、アジリジン
系架橋剤、キレート系架橋剤を用いることができる。
【0014】また接着性を向上させるために、必要に応
じ粘着付与樹脂を添加しても良い。
【0015】本発明で使用する熱伝導電気絶縁性充填剤
とは、熱伝導性が高く、電気的に絶縁性である充填材で
あり、特に限定されないが、例えば金属酸化物、金属窒
化物、水和金属化合物の群から選ばれる。金属酸化物と
しては、酸化アルミ、窒化アルミ等が挙げられる。金属
窒化物としては窒化硼素、窒化アルミ等が挙げられる。
水和金属化合物としては、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム等が挙げられる。また(メタ)アクリル系
共重合体への分散性や耐水性を向上するためカップリン
グ処理、ステアリン酸処理、樹脂被服処理、シリカ被服
処理等の表面処理を適宜行っても良い。これらの化合物
粉末の平均粒径は約0.5〜200μm、好ましくは1
〜30μmである。粒子形状は、球状、針状、フレーク
状が挙げられる。化合物種類及び平均粒径、形状は単独
で使用しても2種以上組み合わせて使用してもよい。
【0016】本発明で使用する含窒素リン化合物として
は、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリン酸
アンモニウム、リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン等
が挙げられる。また耐水性を向上するために熱硬化性樹
脂で被服もしくはマイクロカプセル等の表面処理を適宜
行っても良い。これらの化合物粉末の平均粒径は約1〜
100μm、好ましくは3〜30μmである。化合物の
種類及び平均粒径は単独で使用しても2種以上組み合わ
せて使用しても良い。
【0017】熱伝導電気絶縁性充填剤と含窒素リン化合
物との比率は、重量比で8:2〜3:7の割合で熱伝導
性と難燃性が両立できるが、6:4〜4:6の比率が好
ましい。熱伝導絶縁性充填剤と含窒素リン化合物の総添
加量としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系
モノマーからなる共重合体100部に対し50〜200
部である。50部未満であると熱伝導性、難燃性が極端
に悪化し、200部を越えると感圧接着性が消失してし
まう。
【0018】難燃性を向上するための難燃助剤として難
燃効果を高めるものであれば特に限定されないが、好ま
しくは脂肪族多価アルコールとしては、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール等が挙げられる。また
脂肪族多価アルコール誘導体としては、ロジン系樹脂と
脂肪族多価アルコールのエステル化物が挙げられる。
【0019】本発明で使用する熱伝導電気絶縁性充填剤
と含窒素リン化合物、難燃助剤、架橋剤を感圧接着剤組
成物中に添加し、高速分散機で撹拌分散することにより
熱伝導電気絶縁難燃性感圧接着剤が得られる。
【0020】本発明で使用する基材としては特に限定さ
れないが、好ましくは熱伝導性を向上するためにアル
ミ、銅、鉄等の金属箔や、熱伝導性充填剤を分散したポ
リイミドフィルム等の耐熱フィルムが用いられる。
【0021】
【実施例】以下に実施例について具体的説明するが、こ
れに限定されるものではない。
【0022】(1−1)(メタ)アクリル系共重合体A
の調整 冷却管、撹拌機、温度計、摘下漏斗を備えた反応容器に
2−エチルヘキシルアクリレート50部、n−ブチルア
クリレート46部、アクリル酸4部と重合開始剤として
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2部とを酢
酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時
間重合して固形分50%、Mw40万のアクリル共重合
体溶液を得た。
【0023】(1−2)電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧
接着剤の調整 (1−1)で得られたアクリル系共重合体溶液に表1の
組み合わせで熱伝導電気絶縁性粒子、含窒素リン化合
物、難燃助剤、トルエンを添加混合し固形分60%の感
圧接着剤溶液を得た。同表1の配合で架橋剤を添加し均
一になるまで充分撹拌し、電気絶縁性の熱伝導難燃性感
圧接着剤を得た。表1の熱伝導性電気絶縁充填剤におい
て、水和金属化合物は水酸化アルミニウム(昭和電工社
製ハイジライトH32)、金属酸化物は酸化アルミニウ
ム(昭和電工社製アルミナAS50)、金属窒化物は窒
化アルミニウム(東洋アルミニウム社製UM)、含窒素
リン化合物としては、ポリリン酸アンモニウム(チッソ
社製テラージュC60)、難燃助剤において、脂肪族多
価アルコールとしてはジペンタエリスリトール(広栄化
学工業社製ジペンタリット)、脂肪族多価アルコール誘
導体としては重合ロジンペンタエリスリトールエステル
(荒川化学社製D−135)、架橋剤はエポキシ系架橋
剤(綜研化学社製E−05X、固形分0.5%)を使用
した。
【0024】(1−3)テープの調整 (1−2)で得られた電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧接
着剤を、乾燥後の厚みが50μmになるように、熱伝導
性ポリイミドフィルム(トーレデュポン社製100M
T、厚み25μm、熱伝導性0.45W/mK)の両面
に塗工後、80℃で5分乾燥し40℃3日熟成し両面感
圧接着テープを得た。
【0025】(2−1)(メタ)アクリル系重合体Bの
調整(光重合) 冷却管、撹拌機、温度計、摘下漏斗を備えた反応容器に
イソオクチルアクリレート95部、アクリル酸5部と光
重合開始剤としてアシルホスフィンオキサイド(BAS
F社製ルシリンTPO)を0.1部を撹拌混合し窒素置
換後、ケミカルランプを0.5mW/cm2 の照射強
度で照射し、重合率3%、粘度1000cpsのアクリ
ル部分重合体を得た。
【0026】(2−2)電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧
接着剤の調整(光重合) (2−1)で得られたアクリル部分重合体B100部に
光開始剤0.1部、光架橋剤0.3部を添加し均一に撹
拌した後、表1の組み合わせで熱伝導電気絶縁性粒子、
含窒素リン化合物、難燃助剤を添加し均一になるまで充
分撹拌した。真空脱泡し電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧
接着剤組成物を得た。
【0027】(2−3)テープの調整(光重合) (2−2)で得られた光重合性の電気絶縁性の熱伝導難
燃性感圧接着剤を、熱伝導性ポリイミドフィルム(トー
レデュポン社製100MT、厚み25μm、熱伝導性
0.45W/mk)の両面に重合後の厚みが50μmに
なるようにそれぞれ塗工し、重合を阻害する酸素を除去
するために、剥離処理した38μmポリエステルフィル
ムで覆い、両面から照射強度1mW/cm2になるよう
にケミカルランプで5分間照射し、電気絶縁性の熱伝導
難燃性感圧接着テープを得た。
【0028】表1の配合で、実施例、比較例として作成
したテープサンプルついて、以下に示す方法により、
〔熱伝導性(率)〕、〔難燃性UL94試験〕、〔接着
力〕、〔耐熱保持力〕、〔体積固有抵抗値〕を測定し、
評価結果を表2、3に記した。
【0029】〔熱伝導性〕 剥離フィルムを剥がしたテープサンプルを厚みが約2
mmになるよう積層し50mm×120mmの大きさに
切断し試験片とした。 室温で、迅速熱伝導率計QTM500(京都電子工業
社製)により、標準物質であるPE発泡体、シリコン、
石英の熱伝導率を測定した。 各標準物質の上に試験片を接着し、同様に熱伝導率を
測定した。 の熱伝導率との熱伝導率の偏差をプロットし、内
挿法により熱伝導率を求めた。熱伝導率の算出にはQT
M−D3(京都電子工業製)ソフトを用いた。
【0030】〔難燃性UL94試験〕UL規格(UL9
4「機器の部品用プラスチック材料の燃焼試験方法」)
に準じ、燃焼性試験を行い判断した。「VTM−0」、
「VTM−1」は以下の燃焼程度を示す基準である。
【0031】フィルム状の試料を円筒型に保持し、1組
5枚の試料に対して各試料につき3秒間の接炎を2回行
い、その場合の燃焼時間の合計、燃焼距離、熱による貫
通の有無により下記の如く、クラス分類する。VTM−
0はVTM−1よりも燃焼しにくい。
【0032】 燃焼クラス判定基準 VTM−1 VTM−0 各試料の残炎燃焼時間−−−−−−−−−− ≦30秒 ≦10秒 5枚の試料の燃焼時間合計−−−−−−−− ≦250秒 ≦50秒 第2回接炎後の残炎時間+無炎燃焼時間−− ≦60秒 ≦30秒 滴下物による綿への着火の有無−−−−−− なし なし クランプまでの残炎又は無炎燃焼の有無−− なし なし
【0033】〔接着力〕ポリエステルフィルム25μm
で一方の粘着面をバッキングした25mm×100mm
のテープサンプルを、銅板に2kgローラー1往復加圧
貼付し室温で1時間放置後、180°方向に剥離速度3
00mm/minで引き剥がし接着力を測定した。
【0034】〔定荷重剥離力〕ポリエステルフィルム2
5μmで一方の粘着面をバッキングした10mm×15
0mmのテープサンプルを、ステンレス板に接着面積が
10mm×100mmになるように2kgローラー8往
復加圧貼付する。40℃で1時間放置後、室温下でサン
プルの一旦に200gの荷重を吊し、1時間後の剥がれ
距離を測定した。
【0035】〔耐熱保持力〕アルミ箔50μmで一方の
粘着面をバッキングしたテープサンプルを、ステンレス
板に貼付面積が25mm×25mmになるよう2kgロ
ーラー1往復加圧貼付し室温で30分放置後、120℃
雰囲気下で1kgの荷重を掛けテープサンプルが落下す
るまでの時間を測定した。24時間以上落下しないテー
プサンプルに関しては「24<」と記載した。
【0036】〔体積固有抵抗値〕タケダ理研製超絶縁/
微少電流計TR8601で測定した。測定温度は30
℃、測定電圧は500Vとした。
【0037】
【表1】
【0038】表1に於ける、(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体A,Bの配合量は100部であり、水酸化ア
ルミは、昭和電工社製ハイジライトH32、酸化アルミ
は、昭和電工社製アルミナAS50、窒化アルミは、東
洋アルミニウム社製UM、含窒素リン化合物は、チッソ
社製テラージュC60を表す。更に、難燃助剤のアルコ
ールは脂肪族多価アルコールであり、広栄化学工業社製
のジペンタエリスリトール(ジペンタリット)、アルコ
ール誘導体は脂肪族多価アルコール誘導体であり、荒川
化学社製の重合ロジンペンタエリスリトールエステル
(D−135)である。架橋剤はエポキシ系架橋剤であ
る、綜研化学社製E−05X(固形分0.5%)を使用
し、対感圧接着剤100部当たりの添加量で示す。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】本発明の電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧
接着剤及び感圧接着テープを使用することにより、ヒー
トシンク等と電子部品の接着作業性が向上でき、電子部
品が発生する熱をヒートシンク等の放熱装置に効率良く
伝えるため電子部品の誤作動を防止できる。また万一熱
が蓄積した場合も難燃性であるため火災等を防止でき
る。さらに発ガン性が疑われる三酸化アンチモン、ダイ
オキシン等を発生する可能性のあるハロゲン系、特にブ
ロモ系難燃剤を含有しないため、人体や環境への負荷を
低減できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA10 AA17 AA18 AB01 CA06 CC02 DB02 EA05 FA05 4J040 BA202 DF041 DF051 HA136 HA206 HB11 HD28 JB09 KA36 KA42 LA08 NA15 NA16 NA19 PA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル系
    モノマーからなる共重合体100重量部と、熱伝導電気
    絶縁性充填剤及び含窒素リン化合物の比率が8:2〜
    3:7で総量が50〜200重量部を含有し、熱伝導率
    が0.3W/m・K以上であることを特徴とする電気絶
    縁性の熱伝導難燃性感圧接着剤。
  2. 【請求項2】 熱伝導電気絶縁性充填剤として、金属酸
    化物、金属窒化物、水和金属化合物からなる群から選ば
    れる1種以上を含有する請求項1に記載の電気絶縁性の
    熱伝導難燃性感圧接着剤。
  3. 【請求項3】 水和金属化合物が水酸化アルミニウムで
    あり、含窒素リン化合物がポリリン酸アンモニウムであ
    る請求項2に記載の電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧接着
    剤。
  4. 【請求項4】 含窒素リン化合物の難燃助剤として脂肪
    族多価アルコール及び/又は脂肪族多価アルコールの誘
    導体を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の電気絶
    縁性の熱伝導難燃性感圧接着剤。
  5. 【請求項5】 脂肪族多価アルコール誘導体が、ロジン
    系樹脂と脂肪族多価アルコールのエステル化物である請
    求項1〜4いずれかに記載の電気絶縁性の熱伝導難燃性
    感圧接着剤。
  6. 【請求項6】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル系
    モノマーを光重合して得られた共重合体である請求項1
    〜5のいずれかに記載の電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧
    接着剤。
  7. 【請求項7】 基材の少なくとも一面に請求項1〜6の
    いずれかに記載の電気絶縁性の熱伝導難燃性感圧接着剤
    を設け、熱伝導率が0.3W/m・K以上であることを
    特徴とする感圧接着テープ。
JP11088142A 1999-03-30 1999-03-30 熱伝導難燃性感圧接着剤及び感圧接着テープ Pending JP2000281997A (ja)

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