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JP2000281862A - 耐傷付き性に優れるエラストマー組成物 - Google Patents

耐傷付き性に優れるエラストマー組成物

Info

Publication number
JP2000281862A
JP2000281862A JP11092156A JP9215699A JP2000281862A JP 2000281862 A JP2000281862 A JP 2000281862A JP 11092156 A JP11092156 A JP 11092156A JP 9215699 A JP9215699 A JP 9215699A JP 2000281862 A JP2000281862 A JP 2000281862A
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JP
Japan
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weight
propylene
copolymer
elastomer composition
polymer
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Application number
JP11092156A
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JP4212716B2 (ja
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Tetsuo Masubuchi
徹夫 増渕
Michihiro Tanaka
満弘 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成形品表面の傷付き性(耐スクラッチ
性)に優れ、また柔軟性、耐熱性、低温特性、耐候性、
強度、成形加工性に優れる熱可塑性エラストマー組成物
の提供。 【解決手段】 次の(a)、(b)成分からなる熱可塑
性エラストマー組成物。 (a)少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロック
共重合体を水素添加してなるブロック共重合体:100
重量部 (b)(b−1)ポリプロピレン系重合体(プロピレン
を85重量%以上含む):10〜60重量% (b−2)エチレン−プロピレン系共重合体ゴム(プロ
ピレンを75重量%以下含む):40〜90重量% により得られるポリプロピレン混合物:5〜900重量

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形品表面の傷付き
性(耐スクラッチ性)に優れ、また柔軟性、耐熱性、低
温特性、耐候性、強度、成形加工性に優れた各種成形物
の素材として利用できる熱可塑性エラストマー組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は加硫ゴムが主流であった自動車部
品、家電部品、医療部品、雑貨用途に、生産性の優れる
熱可塑性エラストマーが多く利用されるようになってき
ている。これらの例としてはエチレン−プロピレン共重
合体とポリプロピレンからなるオレフィン系エラストマ
ー、ポリウレタンエラストマー、軟質ポリ塩化ビニル等
が挙げられる。
【0003】しかしながらこれらの成形材料は、耐スク
ラッチ性、柔軟性、加工性、経済性、リサイクル性の面
でそれぞれ欠点を有しているのが現状である。すなわち
オレフィン系エラストマーは比較的安価で耐候性、耐熱
性に優れるものの柔軟性、耐スクラッチ性に劣る。ポリ
ウレタンエラストマーは耐スクラッチ性に優れるもの
の、柔軟性、耐候性に劣りかつ高価であるという欠点を
有している。また軟質塩化ビニルは、比較的安価であり
耐候性、耐スクラッチ性に優れるものの、低温での柔軟
性、リサイクル性に劣るという欠点を有している。
【0004】また、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化
合物ブロック共重合体の水素添加誘導体(以下、水添ブ
ロック共重合体と略記する)を用いたエラストマー組成
物についてもいくつかの提案がなされている。例えば特
開昭50−14742号、特開昭52−65551号、
特開昭58−206644号各公報には水添ブロック共
重合体にゴム用軟化剤およびオレフィン系樹脂を配合し
た組成物が開示されている。しかしこれらの組成物もオ
レフィン系エラストマーと同様、耐スクラッチ性の劣る
ものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
技術課題を背景になされたもので、柔軟性、耐候性、耐
熱性、低温特性、強度、成形加工性に優れた水添ブロッ
ク共重合体の特性を生かしつつ、耐スクラッチ性を改良
した熱可塑性エラストマー組成物を提供するものであ
り、そのエラストマー組成物は表面塗装の不要な自動車
の内、外装部品等に好適に用いることができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、 (a)少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロック
共重合体を水素添加してなるブロック共重合体で、数平
均分子量が30000〜400000、重合体ブロック
Aが共重合体の5〜50重量%、水素添加前の重合体ブ
ロックBのビニル結合量が50%超である水素添加ブロ
ック共重合体:100重量部 (b) (b−1)ポリプロピレン系重合体(プロピレンを85
重量%以上含む):10〜60重量% (b−2)エチレン−プロピレン系共重合体ゴム(プロ
ピレンを75重量%以下含む):40〜90重量% の混合物であって、エチレン−プロピレン系共重合体ゴ
ムの平均分散粒径が2μm以下、該混合物の曲弾性率が
20〜700MPa、ショアD硬さが20〜60、メル
トフローレートが1〜60g/10分であるポリプロピ
レン混合物:5〜900重量部からなることを特徴とす
るエラストマー組成物である。
【0007】以下、本発明に関して詳細に説明する。
【0008】本発明の(a)成分である水添ブロック共
重合体を構成するビニル芳香族化合物としては、例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
p−第三ブチルスチレンなどのうちから1種または2種
以上が選択でき、中でもスチレンが好ましい。水添ブロ
ック共重合体中のビニル芳香族化合物を主体とする重合
体ブロックAは水添ブロック共重合体の5〜50重量
%、好ましくは8〜40重量%、さらに好ましくは10
〜25重量%である。重合体ブロックAが5重量%未満
ではエラストマー組成物の強度および耐熱性が低下する
ので好ましくない。一方、重合体ブロックAが50重量
%を越えるとエラストマー組成物の柔軟性が低下するの
で好ましくない。
【0009】また共役ジエン化合物としては、例えばブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジエンなどのうちから1種ま
たは2種以上が選択でき、中でもブタジエン、イソプレ
ン及びこれらの組合わせが好ましい。また、水素添加さ
れる前の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック
Bのミクロ構造は1,2−または3、4−ビニル結合構
造が50重量%超、好ましくは60重量%以上、さらに
好ましくは70重量%以上である。ビニル結合量が50
%未満では、エラストマー組成物の耐スクラッチ性が劣
り好ましくない。
【0010】本発明における水添ブロック共重合体の数
平均分子量は30000〜400000,好ましくは5
0000〜350000、さらに好ましくは60000
〜300000である。水添ブロック共重合体の数平均
分子量が30000未満ではエラストマー組成物の強
度、耐熱性が低下し好ましくない。一方、水添ブロック
共重合体の数平均分子量が400000を超えるとエラ
ストマー組成物の成形加工性(流動性)が低下し、また
成形品の外観が悪化する(フローマークの発生)ので好
ましくない。
【0011】水添ブロック共重合体の分子量分布[重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(M
w/Mn)]は5以下、好ましくは2以下、さらに好ま
しくは1.5以下である。分子量分布が5を超えるとエ
ラストマー組成物の強度、耐熱性が十分でなく好ましく
ない。
【0012】本明細書記載の分子量および分子量分布
は、たとえばGPC(Gel Permeation
Cromatograpy)法により測定される。GP
C分析では標準ポリスチレンで作成した検量線を用い分
子量を計算することができる。
【0013】本発明で用いられる水添ブロック共重合体
は少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とする重
合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエン化合物
を主体とする重合体ブロックBとからなるブロック共重
合体を水素添加してなるブロック共重合体であり、例え
ばA−B、A−B−A、B−A−B−A、A−B−A−
B−A、B−A−B−A−B、(A−B)4−Si、
(B−A−B)4−Si、(B−A−B)3−Si−(B
−A)、(B−A−B)2−Si−(B−A)2、(B−
A−B)−Si−(B−A)3、(A−B)3−Si−
R、(A−B)2−Si−R、R´、(B−A−B)3
Si−R、(B−A−B)2−Si−R、R´、等の構
造を有する(但し、式中R、R´はC1〜C8のアルキル
基、アルコキシル基またはハロゲン残基であり、R、R
´は同一でも異なっていても良い。)。
【0014】特に良好な成形性、柔軟性、耐スクラッチ
性および低温特性とのバランスを得るためには、水素添
加ブロック共重合体(a)が、少なくとも2個のビニル
芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAと、少なく
とも1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クBとからなるブロック共重合体を水素添加してなるブ
ロック共重合体で、かつ少なくとも1つのポリマー末端
に共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBを水
素添加してなるブロックを有する構造であり、例えばB
−A−B−A、B−A−B−A−B、(B−A−B)4
−Si、(B−A−B)3−Si−(B−A)、(B−
A−B)2−Si−(B−A)2、(B−A−B)−Si
−(B−A)3、(B−A−B)3−Si−R、(B−A
−B)2−Si−R、R´(但し、式中R、R´はC1
8のアルキル基、アルコキシル基またはハロゲン残基
であり、R、R´は同一でも異なっていても良い。)等
の構造を有する。
【0015】本明細書で使用される「主体とする」とい
う表現は、該当モノマー単位が重合体ブロックの少なく
とも50重量%以上、好ましくは60重量%以上、さら
に好ましくは70重量%以上を占めることを意味する。
【0016】また、本発明で(a)成分として用いられ
る水添ブロック共重合体のビニル芳香族化合物を主体と
する重合体ブロックA、共役ジエン化合物を主体とする
重合体ブロックBは、それぞれの重合体ブロックにおけ
るビニル芳香族化合物または共役ジエン化合物の分布が
ランダムまたはテーパード(分子鎖にそってモノマー成
分が増加または減少するもの)または一部ブロック状ま
たはこれらの任意の組み合わせであってもよく、また重
合体ブロックAおよびBがそれぞれ2個以上ある場合
は、各重合体ブロックはそれぞれが同一構造であっても
よく、異なる構造であってもよい。
【0017】これらのブロック共重合体は上記した構造
を有するものであれば、その製造方法を制限するもので
はなく、例えば、特公昭40−23798号公報に記載
された方法により、リチウム触媒を用いて不活性溶媒中
で水素添加前のビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物
ブロック共重合体を合成することができる。
【0018】水素添加の方法としては、例えば、特公昭
42−8704号公報、特公昭43−6636号公報、
特開昭60−220147号公報、特開昭61−331
32号公報あるいは特開昭62−207303号公報の
方法が挙げられる。その際の共役ジエン化合物に由来す
る脂肪族二重結合は、少なくとも80%、好ましくは9
0%以上が水素添加され、一方ビニル芳香族化合物の2
0%未満、好ましくは10%未満が水素添加されるよう
に選択される。上記水素添加ブロック共重合体の水素添
加率については、赤外線分光分析や核磁気共鳴分析によ
り容易に知ることができる。
【0019】本発明の(b)成分であるポリプロピレン
混合物は従来のポリプロピレンとEPゴム等との押出
機、ブラベンダー等による混合物とは異なり、反応器中
で重合と同時に混合物が形成される、塑弾性を有するポ
リオレフィンエラストマーである。この混合物は、形成
されるゴム相がポリプロピレンマトリックス中に微細か
つ均等に分布するため、従来のブレンドによる混合物に
比べ、耐スクラッチ性に優れる。従って本発明の熱可塑
性エラストマー組成物に添加すると、耐スクラッチ性、
柔軟性を損なわず、成形加工性および成形外観(フロー
マーク)を向上させる役割を有する。
【0020】本発明の(b)成分であるポリプロピレン
混合物は、例えば少なくとも二段以上の逐次重合により
得られるプロピレン共重合体混合物である。第一工程に
おいてプロピレンの単独重合体またはプロピレンとα−
オレフィンの共重合体(プロピレンを85重量%以上含
む)またはエチレンプロピレン共重合体(プロピレンを
85重量%以上含む)を重合して成分(b−1)を生成
し、次の工程以降においてエチレン−プロピレン(プロ
ピレンを75重量%以下含む)またはエチレン−プロピ
レン−α−オレフィン(少量のジエンを含んでも良い)
共重合体(プロピレンを75重量%以下含む)を重合し
て成分(b−2)を生成する。
【0021】第一工程のプロピレンの重合は、得られる
ポリプロピレンのアイソタクチック指数が80%以上、
好ましくは85%以上、さらに好ましくは90%以上で
あるような量のエチレンまたはα−オレフィン、例えば
ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−
1、ヘキセン−1、およびオクテン−1またはそれらの
組み合わせの存在下で行うことができる。
【0022】第二工程以降のエチレン−プロピレン共重
合体またはエチレン−プロピレン−αオレフィン共重合
体を重合するために使用するモノマーはプロピレンとエ
チレンおよび/またはα−オレフィン(例えばブテン−
1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセ
ン−1、およびオクテン−1またはそれらの組み合わ
せ)である。第二工程以降の共重合体の重合は、共役ま
たは共役でないジエン、例えば、ブタジエン、1,4−
ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、およびエチレデ
ン−ノルボルネン−1の存在下で行うことができる。ジ
エンは存在する時には典型的には第二工程以降に使用す
る全モノマーの重量に対して0.5〜10重量%であ
る。
【0023】成分(b)のポリプロピレン組成物中の
(b−1)の量は10〜60重量%、好ましくは15〜
50重量%、(b−2)の量は40〜90重量%、好ま
しくは50〜85重量%である。
【0024】また、成分(b)のポリプロピレン混合物
中に共重合された全エチレン量は15〜60重量%、好
ましくは17〜45重量%、さらに好ましくは20〜3
5重量%である。また(b)のポリプロピレン混合物中
に共重合された全α−オレフィンの量は0〜30重量
%、好ましくは3〜20重量%、さらに好ましくは5〜
10重量%である。
【0025】混合物(b)は、示差走査熱量分析法(D
SC)で測定すると、120℃よりも高い温度、好まし
くは140℃よりも高い温度において存在する少なくと
も1個の溶融ピークを示す。さらに、混合物(b)は曲
げ弾性率20〜700MPa、好ましくは50〜300
Mpa、さらにこのましくは70〜200MPaであ
る。また、混合物(b)のショアD硬さは20〜60、
好ましくは30〜50である。
【0026】また混合物(b)のメルトフローレイト
(ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重
に従って測定した値。以下MFRと略記する)は1〜6
0g/10分、好ましくは12〜50g/10分、さら
に好ましくは15〜40g/10分である。MFRが1
g/10分未満ではエラストマー組成物の溶融粘度が高
く、エラストマー組成物の成形加工性(流動性)が低下
し、また成形品の外観が悪化する(フローマークの発
生)ので好ましくない。また、MFRが1g/10分未
満では、エラストマー組成物の耐スクラッチ性も低下す
るので好ましくない。一方、MFRが60g/10分を
超えるとエラストマー組成物の強度、耐熱性が低下する
ので好ましくない。
【0027】混合物(b)中に分散する、エチレン−プ
ロピレン系共重合体ゴムの平均分散粒径は2μm以下、
好ましくは1.5μm以下である。ゴムの平均分散粒径
が2μmを越えると、エラストマー組成物の耐スクラッ
チ性が極端に低下するので好ましくない。
【0028】成分(b)のポリプロピレン混合物の重合
に使用する触媒は、チーグラー・ナッタ型触媒である。
好ましい触媒は塩化マグネシウム上に担持されたチタン
化合物および電子供与体化合物(内部供与体)を含有す
る固体触媒成分とトリアルキルアルミニウム化合物およ
び電子供与体化合物(外部供与体)との反応生成物であ
る。触媒の調整方法、成分(b)の重合方法としては、
例えば、特開平3−205439号公報、特開平6−2
5367号公報、特開平6−25489号公報等が挙げ
られる。
【0029】本発明の熱可塑性エラストマー組成物中の
成分(b)のポリプロピレン混合物の配合量は、水添ブ
ロック共重合体(a)100重量部に対し、5〜900
重量部、好ましくは10〜500重量部、さらに好まし
くは15〜200重量部である。成分(b)のポリプロ
ピレン混合物の配合量が900重量部を越えるとゴム弾
性が低下し好ましくない。またエアバッグ装置の収納カ
バーに使用する場合は、成分(b)のポリプロピレン混
合物の配合量が200重量部を越えると、低温でのエア
バッグの展開性能が劣り好ましくない。成分(b)のポ
リプロピレン混合物の配合量が5重量部未満では、熱可
塑性エラストマー組成物の成形外観が悪化する(フロー
マークが発生する)ので好ましくない。エアバッグ装置
の収納カバーに使用する場合、さらに好ましい成分
(b)の配合量は15〜100重量部である。
【0030】なお、本発明に用いる成分(b)のポリプ
ロピレン混合物としては、Adflex、Hifax
(Montell社製、Catalloy TPOシリ
ーズ)等の名称で容易に入手することができる。
【0031】本発明の組成物は、所望により炭化水素油
を添加することができる。炭化水素油は得られる組成物
の柔軟性、加工性を改良する効果を有しており、非芳香
族系の鉱物油または液状もしくは低分子量の合成軟化剤
が適している。非芳香族系の鉱物油としては一般に知ら
れているパラフィン系オイルおよびナフテン系オイルを
使用することができるが、なかでも芳香族環成分が10
重量%以下のパラフィン系オイルが好ましい。
【0032】炭化水素油の配合量は、水素添加ブロック
共重合体100重量部に対し、0〜200重量部、好ま
しくは0〜100重量部、さらに好ましくは0〜60重
量部である。炭化水素油の配合量が200重量部を超え
るとエラストマー組成物の耐スクラッチ性、耐熱性が低
下するので好ましくない。
【0033】また、発明の組成物には所望により、ポリ
オレフィン系樹脂を添加することができる。添加できる
ポリオレフィオン系樹脂としては、具体的にはポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂等があげられる。ポリエ
チレン樹脂としては低密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレンと炭素数
3〜8のα−オレフィンとの共重合体等があげられる。
エチレンと炭素数3〜8のα−オレフィンとの共重合体
の場合、共重合体中のα−オレフィンとしてはプロピレ
ン、ブテン−1、イソブテン、ペンテン−1、ヘキセン
−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1等があげ
られる。また、α−オレフィンの割合は30重量%以下
のものが用いられる。
【0034】ポリプロピレン樹脂としては、プロピレン
単独重合体またはプロピレンと炭素数2〜8のα−オレ
フィンとの共重合体である(以下プロピレン系樹脂と略
記する)。プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィン
との共重合体の場合、共重合体中のα−オレフィンとし
てはエチレン、ブテン−1、イソブテン、ペンテン−
1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン
−1等があげられる。また、α−オレフィンの割合は3
0重量%以下のものが用いられる。これらのプロピレン
系樹脂は、従来公知の方法で合成することができ、例え
ばチーグラー・ナッタ型触媒を用いて合成されるプロピ
レン単独重合体、またはランダムあるいはブロックのプ
ロピレンとα−オレフィンとの共重合体があげられる。
耐熱性、成形性の優れるエラストマー組成物を得るため
には、ポリオレフィン系樹脂としてはポリプロピレン系
樹脂を用いる方が好ましい。これらのポリオレフィン系
樹脂のMFRは1〜100g/10分、好ましくは5〜
60g/10分である。MFRが1g/10分未満では
エラストマー組成物の溶融粘度が高く、エラストマー組
成物の成形加工性(流動性)が低下し、また成形品の外
観が悪化する(フローマークの発生)ので好ましくな
い。また、MFRが100g/10分を超えるとエラス
トマー組成物の強度、耐熱性が低下するので好ましくな
い。
【0035】これらのポリオレフィン系樹脂は、熱可塑
性エラストマー組成物の硬さの調整、および加工性を改
良する効果を有しており、配合量は、水素添加ブロック
共重合体100重量部に対し0〜150重量部、好まし
くは0〜110重量部、さらに好ましくは0〜80重量
部である。
【0036】さらに本発明の組成物は必要に応じて無機
充填剤、安定剤、滑剤、着色剤、シリコンオイル、難燃
剤等を添加しても良い。無機充填剤としては、例えば炭
酸カルシウム、タルク、水酸化マグネシウム、マイカ、
硫酸バリウム、けい酸(ホワイトカーボン)、酸化チタ
ン、カーボンブラック等が挙げられる。安定剤としては
ヒンダードフェノール系酸化防止剤、りん系熱安定剤、
ヒンダードアミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール系U
V吸収剤等が挙げられる。滑剤としてはステアリン酸、
ステアリン酸エステル、ステアリン酸の金属塩等が挙げ
られる。
【0037】一般に、本発明のエラストマー組成物を製
造する方法としては、重合体成分をブレンドする為に従
来技術で知られているいかなる方法を使用しても良い。
最も均質なブレンド物を得るためには、通常使われてい
るミキシングロール、ニーダー、バンバリーミキサーお
よび押出機のような各種の混練機を使用して溶融混練す
る方法が望ましい。溶融混練する前に、これらの配合物
をヘンシェルミキサー、タンブラー、リボンブレンダー
のような混合機を用いて予めドライブレンドし、該混合
物を溶融混練することにより均質なエラストマー組成物
が得られる。
【0038】本発明のエラストマー組成物の成形加工法
としては、射出成形、押出成形、圧縮成形等が適応可能
である。
【0039】本エラストマー組成物は耐傷付き性、柔軟
性、低温特性、耐候性、強度、成形加工性にすぐれるの
で、外観の重要なエラストマー部品として使用すること
ができ、例えば、自動車のモール類、表皮材(シー
ト)、シフトレバーノブ、ハンドル、ドアノブ等の内、
外装部品、家電製品の各種取手、表皮材、バンパー、ホ
ース等、軟質PVCの代替材料として好適に用いること
ができる。
【0040】
【発明の実施の形態】実施例および比較例において、各
種の評価方法に用いられた試験法は以下の通りである。
【0041】(1)硬さ[−]:JIS K6253、
Aタイプ、23℃で測定 (2)引張強さ[kgf/cm2]:JIS K625
1、3号ダンベル、試料は2mm厚のプレスシートを用
いた。(3)伸び[%]:JIS K6251、3号ダ
ンベル、試料は2mm厚のプレスシートを用いた。
【0042】(4)反撥弾性[%]:JIS K625
5、リュプケ振子式、23℃ (5)メルトフローレイト(MFR)[g/10分]:
ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重に
て測定した。
【0043】(6)耐傷付き性、光沢保持率[%]:射
出成形にて平滑な表面の平板を成形した。平板を水平に
置き、荷重40g/cm2を加えた綿布を置き、200
回往復させた。その摩擦面の光沢度をJISK7105
の方法で測定し(E1)、摩擦前の光沢度(E0)から
の保持率;(E1/E0)×100(%)を求めた。
【0044】(7)シボ落ち試験:射出成形にて表面シ
ボ(梨地、エッジング深さ約20ミクロン)の平板を成
形した。平板を100℃のオーブン中に168時間放置
した。オーブンから取り出した後、目視にて表面状態を
観察し、変化の無いものを○、若干光沢の出たものを
△、光沢の出たものを×とした。
【0045】(8)成形加工性:射出成形機にて、幅7
0mm、長さ130mm、厚み2mm、サイドゲート平
板を下記の条件にて成形した。その成形体を目視にてフ
ローマーク、艶等の外観を観察し、良好なものを○、や
や不良なものを△、不良なものを×とした。
【0046】シリンダー温度C1:200℃、C2:2
10℃、C3:210℃、ノズル温度:200℃、射出
速度:低速、金型温度:40℃ また、実施例および比較例で使用された各成分は以下の
とおりである。
【0047】成分(a)−1 A−B−Aの構造を有し、数平均分子量110000、
分子量分布1.2、結合スチレン量13重量%、水素添
加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が75
重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のスチレ
ン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロック共
重合体を特開昭60−220147号公報に記載された
方法により合成した。
【0048】成分(a)−2 B−A−B−Aの構造を有し、数平均分子量11000
0、分子量分布1.1、結合スチレン量13重量%、水
素添加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が
76重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のス
チレン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロッ
ク共重合体を特開昭60−220147号公報に記載さ
れた方法により合成した。
【0049】成分(a)−3 B−A−B−Aの構造を有し、数平均分子量12000
0、分子量分布1.2、結合スチレン量15重量%、水
素添加前のポリイソプレン部の3、4−結合量が65重
量%、ポリイソプレン部の水素添加率99%のスチレン
/イソプレンブロック共重合体の水素添加ブロック共重
合体を特開昭60−220147号公報に記載された方
法により合成した。
【0050】成分(a)−4 B−A−B−Aの構造を有し、数平均分子量11000
0、分子量分布1.2、結合スチレン量30重量%、水
素添加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が
72重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のス
チレン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロッ
ク共重合体を特開昭60−220147号公報に記載さ
れた方法により合成した。
【0051】成分(a)−5 B−A−B−Aの構造を有し、数平均分子量17000
0、分子量分布1.2、結合スチレン量13重量%、水
素添加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が
72重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のス
チレン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロッ
ク共重合体を特開昭60−220147号公報に記載さ
れた方法により合成した。
【0052】成分(a)−6 B−A−B−Aの構造を有し、数平均分子量7000
0、分子量分布1.2、結合スチレン量13重量%、水
素添加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が
72重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のス
チレン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロッ
ク共重合体を特開昭60−220147号公報に記載さ
れた方法により合成した。
【0053】成分(a)−7 B−A−B−Aの構造を有し、数平均分子量11000
0、分子量分布1.2、結合スチレン量13重量%、水
素添加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が
36重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のス
チレン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロッ
ク共重合体を特開昭60−220147号公報に記載さ
れた方法により合成した。
【0054】固体触媒の調製;MgCl2が完全に溶解
するまで無水MgCl2および無水エタノール49.5
g、ワセリン油100mlおよびシリコンオイル100
mlを120℃にて窒素雰囲気化にて攪拌した。次い
で、この混合物を、ワセリン油150mlおよびシリコ
ンオイル150mlを予め入れた1500mlのオート
クレーブ中に移した後、120℃、3000rpmにて
3分間攪拌した。この混合物を冷却されたn−ヘプタン
1000ml中、攪拌下にて添加し、MgCl2・3E
tOHの球状固体を析出させた(平均粒径30〜150
μm)。さらに得られた固体を窒素雰囲気下にて50℃
から100℃に昇温しながら乾燥し、EtOH/MgC
2モル比1.27に調整した。得られた固体は多孔度
0.139cc/g、表面積9.1m2/g、嵩密度
0.564g/ccを有した。
【0055】この固体(担体)25gを、TiCl4
25ccを予め入れた攪拌付きオートクレーブ中に、0
℃、窒素雰囲気下にて添加した。さらにこのオートクレ
ーブを1時間かけて100℃に昇温した。昇温課程にお
いて温度が40℃になった時に、ジイソブチルフタレー
トをマグネシウムの1/8倍モル比添加した。100℃
で2時間攪拌後、同温度にて静置し固体を沈殿させた。
上澄み液をサイホンにて吸引し除去した。TiCl4
50mlを新たに添加し120℃にて1時間攪拌後静置
した。上澄み液をサイホンにて吸引除去後、残った固体
を無水ヘキサン200mlを用い60℃にて6回、室温
にて3回洗浄した。真空にて乾燥後、成分(b)の重合
用触媒として使用した。
【0056】成分(b)−1、成分(b)−2を下記方
法により重合した。重合は一つの反応器から次の反応器
へ順次移送する装置を備えた、一連の反応器中で連続的
に行った。22リットルの攪拌付きオートクレーブ中
に、20℃にて液体プロピレンを16リットル、および
前述の固体触媒約0.15gとトリエチルアルミニウム
10%のヘキサン溶液75mlとシクロヘキシルメチル
ジメトキシシラン(CMMS)との混合物よりなる重合
触媒(Al/CMMSモル比7.5)を添加し、20℃
で24分間重合させた。次いでこのプレポリマーを気相
中の第一の反応器に送り、そこでプロピレンの単独重合
を行った。さらにこの重合体を第二反応器へ移し、そこ
でエチレンとプロピレンとの共重合を行った。第一およ
び第二反応器の重合条件および得られた最終生成物の性
状を表1に示した。
【0057】
【表1】
【0058】成分(b)−3 モンテル社製、キャタロイAdflex KS−084
P、MFR30g/10分。曲弾性率108MPa、シ
ョアD硬さ44、ゴムの平均分散粒径0.4μm。
【0059】成分(b)−4 モンテル社製、キャタロイAdflex KS−359
P、MFR12g/10分。曲弾性率83MPa、ショ
アD硬さ41、ゴムの平均分散粒径0.6μm。
【0060】成分(b)−5 モンテル社製、キャタロイAdflex KS−221
P、MFR2.5g/10分。曲弾性率350MPa、
ショアD硬さ53、ゴムの平均分散粒径0.5μm。
【0061】成分(c) 出光興産製、パラフィン系オイル。ダイアナプロセスオ
イルPW−380(動粘度;380cSt)。
【0062】成分(d) JPO製、ショーアロマーMK511(ブロックタイプ
ポリプロピレン)、MFR15g/10分。曲弾性率1
400MPa
【0063】
【実施例1〜4】水添ブロック共重合体として(a)−
2、ポリプロピレン混合物として(b)−1を用い表2
に示した各割合にてヘンシェルミキサーでブレンドした
後、45mm径の同方向二軸押出機にて220℃の条件
で溶融混練しエラストマー組成物のペレットを得た。物
性および成形成形加工性の結果を表2に示した。
【0064】
【比較例1〜5】水添ブロック共重合体として(a)−
2、(a)−7を用い、ポリプロピレン混合物として
(b)−1、および比較として押出しブレンドタイプの
TPO(PP/EPDMブレンド)であるSantop
rene 203−40(曲げ弾性率80MPa、ショ
アD硬さ40、MFR8g/10分、ゴムの分散粒径9
μm)を用い、実施例1〜4の方法と同様に混練し評価
した。結果を表3に示した。この結果から本発明の範囲
外の組成物はいずれかの物性が悪いことが明らかであ
る。
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【実施例5〜12】水添ブロック共重合体として(a)
−1、(a)−2、(a)−3、(a)−4、(a)−
5、(a)−6を用い、ポリプロピレン混合物として
(b)−1、(b)−2、(b)−3、(b)−4を用
い、表4に示した各割合にてヘンシェルミキサーでブレ
ンドした後、45mm径の同方向二軸押出機にて220
℃の条件で溶融混練しエラストマー組成物のペレットを
得た。次にこのエラストマー組成物のペレットを成形し
て結果を表4、表5に示した。この結果より、本発明の
エラストマーは耐傷付き性、強度、耐熱性に優れ、また
溶融特性も良好であり、射出成形性に優れていることが
明らかである。
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】
【実施例13〜19】水添ブロック共重合体として
(a)−2、(a)−5を用い、プロピレン混合物とし
て(b)−3を用い、炭化水素油として(c)を用い、
ポリオレフィン系樹脂として(d)を用い、表6、表7
に示した各割合にて、実施例5〜12の方法と同様に混
練し評価した。結果を表6、表7に示した。この結果よ
り、本発明のエラストマーは耐傷付き性、強度、耐熱性
に優れ、また溶融特性も良好であり、射出成形性に優れ
ていることが明らかである。
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】
【発明の効果】本発明によって得られるエラストマー組
成物は、耐傷付き性、強度、耐熱性、柔軟性、成形加工
性に優れるため、自動車部品、家電部品、玩具、雑貨等
の分野で好適に利用することができるが、特に耐傷付き
性に優れるため製品外観を必要とするインパネ、アーム
レスト、ハンドル、ホーンパッド、エアバッグ装置の収
納カバー等の自動車内装部品やウインドモール、バンパ
ー等の自動車外装部品に好適に使用することができる。
また、成形品表面の耐傷付き性、成形加工性に優れるた
め、従来必要であった塗装工程をなくすことができるの
で、高生産性、低コストが実現される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)少なくとも1個のビニル芳香族化合
    物を主体とする重合体ブロックAと、少なくとも1個の
    共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBとから
    なるブロック共重合体を水素添加してなるブロック共重
    合体で、数平均分子量が30000〜400000、重
    合体ブロックAが共重合体の5〜50重量%、水素添加
    前の重合体ブロックBのビニル結合量が50%超である
    水素添加ブロック共重合体:100重量部 (b) (b−1)ポリプロピレン系重合体(プロピレンを85
    重量%以上含む):10〜60重量% (b−2)エチレン−プロピレン系共重合体ゴム(プロ
    ピレンを75重量%以下含む):40〜90重量% の混合物であって、該混合物中のエチレン−プロピレン
    系共重合体ゴムの平均分散粒径が2μm以下、該混合物
    の曲弾性率が20〜700MPa、ショアD硬さが20
    〜60、メルトフローレートが1〜60g/10分であ
    るポリプロピレン混合物:5〜900重量部からなるこ
    とを特徴とするエラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 水素添加ブロック共重合体(a)が、少
    なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体
    ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエン化合物を主
    体とする重合体ブロックBとからなるブロック共重合体
    を水素添加してなるブロック共重合体で、かつ少なくと
    も1つのポリマー末端には共役ジエン化合物を主体とす
    る重合体ブロックBを水素添加してなるブロックを有す
    ることを特徴とする請求項1記載のエラストマー組成
    物。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレン組成物(b)が、少なく
    との2段以上の逐次重合により得られるポリプロピレン
    を主体とした混合物であり、第一工程においてプロピレ
    ンの単独重合体またはプロピレンとα−オレフィンの共
    重合体(プロピレンを85重量%以上含む)またはエチ
    レン−プロピレン共重合体(プロピレンを85重量%以
    上含む)を重合した後、第二工程以降で所望により少量
    のジエンを含むエチレン−プロピレンまたはエチレン−
    プロピレン−α−オレフィン共重合体を重合してなるこ
    とを特徴とする、請求項1記載のエラストマー組成物。
  4. 【請求項4】 ビニル芳香族化合物がスチレンであり、
    共役ジエン化合物がブタジエンまたはイソプレンもしく
    はそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1
    記載のエラストマー組成物。
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