JP2000280825A - 自動車の室外ミラー装置 - Google Patents
自動車の室外ミラー装置Info
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- JP2000280825A JP2000280825A JP11092297A JP9229799A JP2000280825A JP 2000280825 A JP2000280825 A JP 2000280825A JP 11092297 A JP11092297 A JP 11092297A JP 9229799 A JP9229799 A JP 9229799A JP 2000280825 A JP2000280825 A JP 2000280825A
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- air flow
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- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Abstract
気流による騒音と空気抵抗を低減する。 【解決手段】 ミラー1を後面側に内蔵した本体2を自
動車の室外に取り付ける室外ミラー装置において、本体
2に前側から当る空気流が流れる本体2の上部外面又は
下部外面に、その空気流が剥離する剥離部3を設け、本
体2の上部外面又は下部外面の剥離部3下流側位置に、
剥離部3で剥離した空気流が再付着する再付着部4を設
け、再付着部4で再付着した空気流が本体2の上部外面
又は下部外面の後端から流れ去る際に直後方ないしミラ
ー1の中央部後方に傾いた後方に向かう構成にした。
Description
ーに起因する空気流による騒音を低減する装置に関す
る。
ように、自動車のフロントウインドウ31に当る空気流
S1は、一部がフロントウインドウ横側のフロントピラ
ー32を横断してフロントピラー後側のドア33のサイ
ドウインドウ34を流れる空気流S2になる。また、自
動車のドア33のサイドウインドウ34とその前下端か
ら外側に突出したドアミラー35との間に前側から流入
する空気流S3は、一部がサイドウインドウ34を流れ
る空気流S4になる。サイドウインドウ34において
は、フロントウインドウ31からの空気流S2とドアミ
ラー35からの空気流S4が衝突して干渉し、渦を発生
させ、ウインドウガラス34への付着と剥離を繰り返
し、騒音を発生する。
る空気流による騒音を低減するため、上記のような、自
動車のサイドウインドウ34を流れる空気流S2、S4
を考慮して、次のような発明がなされた。
号公報) 自動車のドアから外側に長いステーを突出し、ステーに
ミラーボディを移動可能に取り付け、ミラーを内蔵した
ミラーボディが自動車のドアから離れる距離を自動車の
速度に応じて調整する構成にしている。
動車の乗員から遠くなり、ミラーボディによる風切り音
が自動車の乗員に到達し難くなる、とのことである。
5号公報) 自動車のドアから外側にステーを突出し、ステーにミラ
ーボックスを取り付け、ミラーを後面側に内蔵したミラ
ーボックスの前面のドア側に多数の小さいディンプルを
設けている。
れる空気流は、ディンプルによって乱れ、風切り音が低
減する、とのことである。
5号公報) 自動車のドアから外側に腕部を突出し、腕部にミラーボ
ディを取り付け、ミラーを後面側に内蔵したミラーボデ
ィにそのドア側の側面からミラーの外周に至る空気通路
を形成し、自動車ドアとミラーボディとの間に前側から
流入する空気流の一部をミラーボディ内の空気通路に流
入させ、自動車ドアとミラーボディとの間から自動車ド
アのサイドウインドウに流れる空気流を減少させる構成
にしている。
ドウインドウに流れる空気流が減少し、風切り音が低減
する、とのことである。
研究によると、自動車のドアミラーに起因する空気流に
よる騒音は、上記のような、自動車のサイドウインドウ
34を流れる空気流S2、S4による騒音のみではな
く、図1(b)に示すように、ドアミラー35の上面を
通過した空気流S5と下面を通過した空気流S6の間に
発生する乱流の渦流れ、いわゆる後流による騒音もある
ことが明らかになった。
のような、ドアミラー35の後流域Wから発生する騒音
を低減することを考慮していない。
の空気通路に流入した空気流がミラー外周の出口から流
出する際、その流出流をミラーの中央部後方に向かわせ
て流出流の剥離領域を縮小させる構成にしている。ミラ
ーボディ内の空気通路から流出する空気流の剥離領域が
縮小して流出流による風切り音が低減する、とのことで
ある。
気流による後流域から発生する騒音については、言及し
ていない。ミラーボディの上下を通過する空気流は、ミ
ラーボディ内の空気通路を通過する空気流に比較して大
流量になるので、前者の空気流による後流域から発生す
る騒音は大きくなる。
ディ内に空気通路を形成するので、構造が複雑になる
上、その空気通路が笛として作用し、新たな騒音発生源
になるおそれを否定し難い。
ては、図2(a)(b)に示すように、ミラー1を後面
側に内蔵したミラーボディ21を自動車の前後方向に沿
った垂直面Aで切断した断面は、前部が前側に突出する
概略円弧状であり、後部の上面と下面が水平面であり、
前部と後部が滑らかに接続している。
図2(b)に示すように、ミラーボディ21の前端で上
下に分れ、上側と下側の空気流S5、S6は、それぞ
れ、ミラーボディの概略円弧状前部の上部、下部に沿っ
て流れ、ミラーボディ21の後部に達する前にミラーボ
ディ21から剥離し、ミラーボディ21の上後方、下後
方に流れ去って、広い後流域Wが形成される。また、ミ
ラーボディ21の上後方、下後方に流れ去る空気流S
5、S6は、ミラーボディ21の上方、下方位置を通過
する外部空気流S7、S8と激しく混合し、変動の大き
い流れ場が形成される。その結果、大きな騒音と空気抵
抗が発生する。
ーボディ21の上面、下面を通過する空気流S5、S6
がミラーボディ21から流れ去る際に、早い速度で上下
に発散することによる。
ボディ2の後部を後方に長くし、その後部の上面、下面
を、それぞれ、後下がり、後上がりの緩斜面にし、ミラ
ーボディ2の上面、下面の最高位置M、最低位置Mの上
流側位置Sから上後方、下後方に剥離した空気流S5、
S6を、それぞれ、ミラーボディ2の上面、下面の最高
位置M、最低位置Mの下流側位置Rの緩斜面に再付着さ
せることを考え付いた。
空気流S5、S6は、その上面、下面の後下がり、後上
がりの緩斜面に沿って流れてその延長方向に流れ去る。
ミラーボディ2の上面、下面を通過する空気流S5、S
6は、ミラーボディ2から流れ去る際に、ミラー1の中
央部後方に傾いた後方に向かう。従来のドアミラーにお
けるように、上下に発散しない。後流域Wが広くならな
い。
面、下面は、それぞれ、水平面にしても、その水平面に
再付着した空気流S5、S6は、ミラーボディ2から流
れ去る際に、水平方向の直後方に向かい、上下に発散し
ない。後流域Wが広くならない。
着した空気流S5、S6は、減速するので、ミラーボデ
ィ2の後方に流れ去る空気流S5、S6は、ミラーボデ
ィ2の上方、下方位置を通過する外部空気流S7、S8
と穏やかに混合し、流れの変動が抑制される。
気流S5、S6による後流域Wの縮小と、その空気流S
5、S6と外部空気流S7、Sとの穏やかな混合によっ
て、騒音と空気抵抗が低減する。
面は、それぞれ、後上がり、後下がりの斜面にすると、
ミラーボディから流れ去る空気流S5、S6は、上下に
発散する。後流域Wが広くなって、騒音と空気抵抗が増
加する。
理は、ドアミラーのみならず、自動車の前輪上方位置に
取り付けるフェンダーミラーについても適用される。フ
ェンダーミラーにおいても、ドアミラーにおけるのと同
様に、ミラーボディの上面、下面を通過する空気流によ
って、大きな騒音と空気抵抗が発生する。
蔵した本体を自動車の室外に取り付ける室外ミラー装置
において、本体に前側から当る空気流が流れる本体の上
部外面又は下部外面に、その空気流が剥離する剥離部を
設け、本体の上部外面又は下部外面の剥離部下流側位置
に、剥離部で剥離した空気流が再付着する再付着部を設
け、再付着部で再付着した空気流が本体の上部外面又は
下部外面の後端から流れ去る際に直後方ないしミラーの
中央部後方に傾いた後方に向かう構成にしたことを特徴
とする自動車の室外ミラー装置。
て、本体の上部上面、又は、下部下面の再付着部以後
は、水平面若しくは後下がり緩斜面、又は、水平面若し
くは後上がり緩斜面にしたことを特徴とする。
て、剥離部の位置は、本体の上部上面又は下部下面の、
接線が水平線から傾く角度が15度以下の位置にし、本
体後端からの距離が本体後端の高さの50%以上にした
ことを特徴とする。
空気流は、本体の上部外面又は下部外面を流れ、剥離部
で剥離して再付着部で再付着し、再付着して減速した空
気流が本体の上部外面又は下部外面の後端から直後方な
いしミラーの中央部後方に傾いた後方に向かって流れ去
る。
気流は、再付着して減速し、本体から流れ去る際に直後
方ないしミラーの中央部後方に傾いた後方に向かうの
で、その空気流による騒音と空気抵抗が低減する。
例の自動車のドアミラーは、図3に示すように、従来品
と同様に、ミラー1をミラーボディ2の後面側に内蔵
し、ミラーボディ2の前部の前後方向縦断面を、前側に
突出する概略円弧状にし、ミラーボディ2の後部の上面
と下面を水平面にし、ミラーボディ2の前部の概略円弧
状湾曲外面とミラーボディ2の後部の上面と下面の水平
面を滑らかに接続している。
従来品のそれより長くしている。従来品では32mmで
あるのに対し、60mmである。
は、それぞれ、水平面の前端即ち最前の最高位置M、最
低位置Mの上流側に剥離部3を設け、最前の最高位置
M、最低位置Mの下流側に再付着部4を設けている。
ミラーボディ2の上部外面、下部外面を流れ、剥離部3
で剥離して再付着部4で再付着し、再付着して減速した
空気流は、ミラーボディ2の上部外面、下部外面の後端
から直後方に流れ去る。
8.4dBであったのに対し、65.4dBに低下して
いた。また、空気抵抗は、従来品より3%減少してい
た。
子を調べた。ミラーボディ2後端の高さHに対する剥離
点Sのミラーボディ2後端からの距離Lを増加していく
と、図4に示すように、L/H=0.5で音圧が減少す
る効果が現れ、L/H=0.6で音圧が相当に減少す
る。剥離点Sの位置は、L/H≧0.5が効果的であ
る。L/H≧0.6が相当に効果的である。
面の剥離点Sの接線が水平線から傾く角度θが15度以
下で効果的であり、10度以下で相当に効果的である。
15度が効果的である。L/H≧0.6、θ≦10度が
相当に効果的である。
アミラーは、図5(a)(b)に示すように、ミラーボ
ディ2の上部外面と下部外面の剥離部に、それぞれ、細
長い溝3aを、ミラーボディ2の上部外面、下部外面を
流れる空気流と直交する方向に設けている。
確実に剥離させる。その幅と深さは、1mm程度以下で
ある。
に示すように、細長い突起3bを同様に設ける。若しく
は、図5(d)に示すように、段差3cを同様に設け
る。
成する場合、前後の両部材の合わせ目に細長い溝3a、
細長い突起3b又は段差3cを形成すると、製作が容易
になる。
れぞれ、後下がり、後上がりの緩斜面にしている。
様である。
アミラーは、第1例におけるように、ミラーボディ2の
後部を前後方向に長くする代わりに、図6(a)(b)
に示すように、従来品のミラーボディ21の後部上面、
下面に、それぞれ、板状の延長部材11を後方に突出し
て固定している。
したミラーボディ2で本体を構成しているのに対し、本
例においては、従来品のミラーボディ21と上下の延長
部材11で第1例の本体2と同様な本体を構成してい
る。
ある。
おけるような細長い溝3a、細長い突起3b又は段差3
cを形成してもよい。
アミラーは、第3例における上下の延長部材11に代え
て、その上下の延長部材11の前端を従来品のミラーボ
ディ21の前部外面に沿って連結したような、横転U字
型状断面の延長部材12を、図7(a)(b)に示すよ
うに、従来品のミラーボディ21に前側から嵌め込んで
後方に突出して固定している。
1と横転U字型状断面の延長部材12で第1例の本体2
と同様な本体を構成している。
ある。
アミラーは、第1例〜第4例においては本体の上下の両
面でそれぞれ空気流を剥離後に再付着する構成にしたの
に代えて、図8に示すように、本体2の下面と上面の一
方のみで空気流を剥離後に再付着する構成にした。
ある。
す斜視図。
のドアミラーの斜視図、(b)は従来のドアミラーの縦
断面図、(c)は本発明のドアミラーの縦断面図。
アミラーの縦断面図。
係を示す線図。
を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)のA面に
沿った縦断面図、(c)は同ドアミラーのミラーボディ
の細長い突起を設けた部分の拡大縦断面図、(d)は段
差を設けた部分の拡大縦断面図。
を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)のA面に
沿った縦断面図。
を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)のA面に
沿った縦断面図。
の縦断面図。
角度
Claims (3)
- 【請求項1】 ミラーを後面側に内蔵した本体を自動車
の室外に取り付ける室外ミラー装置において、 本体に前側から当る空気流が流れる本体の上部外面又は
下部外面に、その空気流が剥離する剥離部を設け、本体
の上部外面又は下部外面の剥離部下流側位置に、剥離部
で剥離した空気流が再付着する再付着部を設け、再付着
部で再付着した空気流が本体の上部外面又は下部外面の
後端から流れ去る際に直後方ないしミラーの中央部後方
に傾いた後方に向かう構成にしたことを特徴とする自動
車の室外ミラー装置。 - 【請求項2】 本体の上部上面、又は、下部下面の再付
着部以後は、水平面若しくは後下がり緩斜面、又は、水
平面若しくは後上がり緩斜面にしたことを特徴とする請
求項1に記載の自動車の室外ミラー装置。 - 【請求項3】 剥離部の位置は、本体の上部上面又は下
部下面の、接線が水平線から傾く角度が15度以下の位
置にし、本体後端からの距離が本体後端の高さの50%
以上にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自
動車の室外ミラー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11092297A JP2000280825A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 自動車の室外ミラー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11092297A JP2000280825A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 自動車の室外ミラー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000280825A true JP2000280825A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14050491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11092297A Pending JP2000280825A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 自動車の室外ミラー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000280825A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005003206A (ja) * | 2004-08-30 | 2005-01-06 | Japan Aerospace Exploration Agency | 流体流れに置かれる鈍頭物体 |
JP2010036691A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Toyota Motor Corp | 車両用ドアミラー構造 |
JP2015071349A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 典政 佐々木 | ドアミラー |
JP2015205612A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 本田技研工業株式会社 | 車両用アウタミラー装置 |
JP2015205613A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 本田技研工業株式会社 | 車両用アウタミラー装置 |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11092297A patent/JP2000280825A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005003206A (ja) * | 2004-08-30 | 2005-01-06 | Japan Aerospace Exploration Agency | 流体流れに置かれる鈍頭物体 |
JP2010036691A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Toyota Motor Corp | 車両用ドアミラー構造 |
JP2015071349A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 典政 佐々木 | ドアミラー |
JP2015205612A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 本田技研工業株式会社 | 車両用アウタミラー装置 |
JP2015205613A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 本田技研工業株式会社 | 車両用アウタミラー装置 |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080513 |
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