JP2000280638A - 熱転写記録材料及び熱転写記録方法 - Google Patents
熱転写記録材料及び熱転写記録方法Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 安価で感度、画像保存性、光沢に優れ、かつ
画像欠陥の生じない銀塩写真に近い風合いを持った熱転
写記録材料、及び該記録材料を用いる熱転写記録方法を
提供する。 【解決手段】 天然パルプを主成分とする基紙の少なく
とも一方の面をフィルム形成能のある樹脂を含む樹脂層
で被覆した樹脂被覆紙の画像が形成される側の面に、比
重0.6〜1.05のポリエステル系フィルムを積層し
た構成であり、かつ該樹脂被覆紙と該ポリエステル系フ
ィルムの厚みの比が8:1〜1:1である支持体からな
ることを特徴とする熱転写記録材料。支持体上に熱拡散
性染料を含有するインク層を少なくとも1層有するイン
クシートと、受像シートの受像層面を対向するように重
ね合わせ、像様に加熱することにより該熱拡散性染料を
受像層に転写させて画像を形成する熱転写記録方法にお
いて、該受像シートの支持体が、上記支持体よりなるこ
とを特徴とする熱転写記録方法。
画像欠陥の生じない銀塩写真に近い風合いを持った熱転
写記録材料、及び該記録材料を用いる熱転写記録方法を
提供する。 【解決手段】 天然パルプを主成分とする基紙の少なく
とも一方の面をフィルム形成能のある樹脂を含む樹脂層
で被覆した樹脂被覆紙の画像が形成される側の面に、比
重0.6〜1.05のポリエステル系フィルムを積層し
た構成であり、かつ該樹脂被覆紙と該ポリエステル系フ
ィルムの厚みの比が8:1〜1:1である支持体からな
ることを特徴とする熱転写記録材料。支持体上に熱拡散
性染料を含有するインク層を少なくとも1層有するイン
クシートと、受像シートの受像層面を対向するように重
ね合わせ、像様に加熱することにより該熱拡散性染料を
受像層に転写させて画像を形成する熱転写記録方法にお
いて、該受像シートの支持体が、上記支持体よりなるこ
とを特徴とする熱転写記録方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱転写より画像
を記録する熱転写記録材料及び熱転写記録方法に関し、
詳しくは、銀塩写真に近い風合いを持ち、画像欠陥が無
く、感度、光沢性、画像保存性に優れた熱転写記録材料
及び方法に関する。
を記録する熱転写記録材料及び熱転写記録方法に関し、
詳しくは、銀塩写真に近い風合いを持ち、画像欠陥が無
く、感度、光沢性、画像保存性に優れた熱転写記録材料
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラー又はモノクロ画像の形
成技術として、加熱により拡散移行する性質を有する熱
拡散性染料を含有するインクシートを、受像シートの受
像層と対向させて、サーマルヘッドやレーザー等の加熱
印字手段を用いて、該受像層に該熱拡散性染料を画像様
に転写して画像を形成する熱転写記録方法が知られてい
る。
成技術として、加熱により拡散移行する性質を有する熱
拡散性染料を含有するインクシートを、受像シートの受
像層と対向させて、サーマルヘッドやレーザー等の加熱
印字手段を用いて、該受像層に該熱拡散性染料を画像様
に転写して画像を形成する熱転写記録方法が知られてい
る。
【0003】特に、近年は技術の進歩に伴い、熱転写方
式においても、銀塩写真に匹敵する画質が得られること
から、従来の写真と同様の用途に用いられることも多く
なっており、例えばフォトスタジオで撮影した人物画像
と各種背景をコンピュータ上で合成し、1枚の写真とす
るような使われ方も為されている。そして、そのような
使われ方が広まるに伴い、受像シートの外観も銀塩写真
の風合いに近いものが要望されるようになって来てい
る。又、最近は、テレビ画像やビデオカメラで撮影した
画像、デジタルカメラで撮影した画像、パソコンで出力
した画像等を出力する用途として、一般家庭においても
昇華熱転写方式が急速に普及して来ており、今後、受像
シートの低価格化が要求されるのは必須である。
式においても、銀塩写真に匹敵する画質が得られること
から、従来の写真と同様の用途に用いられることも多く
なっており、例えばフォトスタジオで撮影した人物画像
と各種背景をコンピュータ上で合成し、1枚の写真とす
るような使われ方も為されている。そして、そのような
使われ方が広まるに伴い、受像シートの外観も銀塩写真
の風合いに近いものが要望されるようになって来てい
る。又、最近は、テレビ画像やビデオカメラで撮影した
画像、デジタルカメラで撮影した画像、パソコンで出力
した画像等を出力する用途として、一般家庭においても
昇華熱転写方式が急速に普及して来ており、今後、受像
シートの低価格化が要求されるのは必須である。
【0004】又、従来は、熱転写記録方法は画像の保存
性が著しく悪いのが銀塩写真に対して最大の欠点であっ
たが、この点に関しても、技術の進歩に伴い銀塩写真に
匹敵するような技術が開示されており、その一つとし
て、インク層に含有させた染料前駆体と受像層に含有さ
せた染料定着体を熱転写時に反応させ染料を形成させる
ことにより画像を形成する、いわゆる反応型の染料を用
いた画像形成方法が提案されている。例えば特開平9−
327976号、米国特許4,880,769号、同
5,534,479号等には、染料前駆体として脱プロ
トン化されたカチオン色素、染料定着体として該カチオ
ン色素をプロトン化しうる有機ポリマー酸又はオリゴマ
ー酸等を用い、熱転写によりカチオン色素を再プロトン
化させることにより画像を形成する方法が提案されてい
る。又、特開昭59−78893号、同59−1093
94号、同60−2398号等には、染料前駆体として
キレート化可能な熱拡散性の化合物(以下、ポストキレ
ート染料とも称す)を用い、熱転写により染料定着体で
ある金属イオン含有化合物(以下、メタルソースとも称
す)と反応させて画像を形成する方法が開示されてい
る。
性が著しく悪いのが銀塩写真に対して最大の欠点であっ
たが、この点に関しても、技術の進歩に伴い銀塩写真に
匹敵するような技術が開示されており、その一つとし
て、インク層に含有させた染料前駆体と受像層に含有さ
せた染料定着体を熱転写時に反応させ染料を形成させる
ことにより画像を形成する、いわゆる反応型の染料を用
いた画像形成方法が提案されている。例えば特開平9−
327976号、米国特許4,880,769号、同
5,534,479号等には、染料前駆体として脱プロ
トン化されたカチオン色素、染料定着体として該カチオ
ン色素をプロトン化しうる有機ポリマー酸又はオリゴマ
ー酸等を用い、熱転写によりカチオン色素を再プロトン
化させることにより画像を形成する方法が提案されてい
る。又、特開昭59−78893号、同59−1093
94号、同60−2398号等には、染料前駆体として
キレート化可能な熱拡散性の化合物(以下、ポストキレ
ート染料とも称す)を用い、熱転写により染料定着体で
ある金属イオン含有化合物(以下、メタルソースとも称
す)と反応させて画像を形成する方法が開示されてい
る。
【0005】ところで、主に銀塩写真用支持体として用
いられている、基紙面がフィルム形成能のある樹脂で被
覆された樹脂被覆紙はよく知られている技術である。例
えば、特公昭55−12584号には基紙がフィルム形
成能のある樹脂、好ましくはポリオレフィン樹脂で被覆
された写真材料用支持体の技術が、米国特許3,50
1,298号には基紙の両面がポリオレフィン樹脂で被
覆された写真材料用支持体の技術が開示されている。
又、これらを熱転写記録材料用の支持体として用いる技
術も、近年多く開示されており、例えば米国特許4,7
74,224号の樹脂被覆の表面粗さが7.5μinc
h−AA以下である樹脂被覆紙、特に基紙の表面をポリ
エチレン樹脂で被覆したポリエチレン樹脂被覆紙を支持
体として有する熱転写記録受像要素が提案されている。
いられている、基紙面がフィルム形成能のある樹脂で被
覆された樹脂被覆紙はよく知られている技術である。例
えば、特公昭55−12584号には基紙がフィルム形
成能のある樹脂、好ましくはポリオレフィン樹脂で被覆
された写真材料用支持体の技術が、米国特許3,50
1,298号には基紙の両面がポリオレフィン樹脂で被
覆された写真材料用支持体の技術が開示されている。
又、これらを熱転写記録材料用の支持体として用いる技
術も、近年多く開示されており、例えば米国特許4,7
74,224号の樹脂被覆の表面粗さが7.5μinc
h−AA以下である樹脂被覆紙、特に基紙の表面をポリ
エチレン樹脂で被覆したポリエチレン樹脂被覆紙を支持
体として有する熱転写記録受像要素が提案されている。
【0006】しかし、受像シートの支持体として、上記
の如く従来知られている樹脂被覆紙を用いた場合、風合
いは銀塩写真に近い物を得ることが出来るものの、基紙
表面の凹凸形状に伴う転写抜けによる画像欠陥(以下、
地合ムラとも称す)が生じたり、受像層を介し被覆樹脂
まで転写された染料が、保存中に被覆樹脂内で移動する
ことによる滲みの発生、又、ポリエチレン樹脂の如く熱
伝導性の高い被覆樹脂を用いた場合は、熱転写における
熱効率が悪いために感度が低くなり、特に反応型の染料
を用いる画像形成方法の場合、熱効率の低下は致命的な
問題となる等、種々の問題があった。
の如く従来知られている樹脂被覆紙を用いた場合、風合
いは銀塩写真に近い物を得ることが出来るものの、基紙
表面の凹凸形状に伴う転写抜けによる画像欠陥(以下、
地合ムラとも称す)が生じたり、受像層を介し被覆樹脂
まで転写された染料が、保存中に被覆樹脂内で移動する
ことによる滲みの発生、又、ポリエチレン樹脂の如く熱
伝導性の高い被覆樹脂を用いた場合は、熱転写における
熱効率が悪いために感度が低くなり、特に反応型の染料
を用いる画像形成方法の場合、熱効率の低下は致命的な
問題となる等、種々の問題があった。
【0007】本発明者は、この点を改良する為に種々の
検討を行ってきた。例えばポリエチレンより熱伝導性の
低い樹脂(ポリプロピレン等)を被覆させた樹脂被覆紙
を受像シートに適用したところ、前記の滲みや感度の問
題は改善される傾向であったが、画像欠陥については、
膜厚等を調整しても解消できるまでには至らなかった。
又、表面平滑性の高い基紙も検討したが、画像欠陥は改
善傾向ではあるが、これも完全に解消できる迄に至らな
かった。更に、これらの改良手段は、結果的には熱転写
受像シート用に特定した樹脂被覆紙になるため、コスト
的にも不利であり好ましくない。
検討を行ってきた。例えばポリエチレンより熱伝導性の
低い樹脂(ポリプロピレン等)を被覆させた樹脂被覆紙
を受像シートに適用したところ、前記の滲みや感度の問
題は改善される傾向であったが、画像欠陥については、
膜厚等を調整しても解消できるまでには至らなかった。
又、表面平滑性の高い基紙も検討したが、画像欠陥は改
善傾向ではあるが、これも完全に解消できる迄に至らな
かった。更に、これらの改良手段は、結果的には熱転写
受像シート用に特定した樹脂被覆紙になるため、コスト
的にも不利であり好ましくない。
【0008】そこで、本発明者は、樹脂被覆紙上に熱可
塑性樹脂フィルムを積層した構成を検討した。熱可塑性
樹脂フィルムは、熱転写受像シート用の支持体として近
年よく知られており、一般的には空洞を含有させたフィ
ルムが多く用いられる。空洞を含有させる手段として
は、例えば熱可塑性樹脂に二酸化チタンや炭酸カルシウ
ム等の無機粒子や、該熱可塑性樹脂とは非相溶の結晶性
の樹脂をブレンドして延伸する方法などが知られてい
る。空洞を含有させる理由は、空洞による光散乱により
熱可塑性樹脂を不透明化させ白色度を上げることの他、
比重を下げクッション性を持たせることによりサーマル
ヘッドとの密着性を上げ画質、感度を向上させることに
ある。
塑性樹脂フィルムを積層した構成を検討した。熱可塑性
樹脂フィルムは、熱転写受像シート用の支持体として近
年よく知られており、一般的には空洞を含有させたフィ
ルムが多く用いられる。空洞を含有させる手段として
は、例えば熱可塑性樹脂に二酸化チタンや炭酸カルシウ
ム等の無機粒子や、該熱可塑性樹脂とは非相溶の結晶性
の樹脂をブレンドして延伸する方法などが知られてい
る。空洞を含有させる理由は、空洞による光散乱により
熱可塑性樹脂を不透明化させ白色度を上げることの他、
比重を下げクッション性を持たせることによりサーマル
ヘッドとの密着性を上げ画質、感度を向上させることに
ある。
【0009】しかし、空洞含有フィルムを樹脂被覆紙上
に積層した場合、そのクッション性が不十分であると、
結局は基紙表面や積層面の凹凸による地合ムラが生じた
り、更に受像シート上や受像層中に異物などが存在した
場合その異物の形状に応じてサーマルヘッドが追従する
ことでその領域のみ画像が転写せず、異物状の画像欠陥
が生じてしまったりすることがあった。
に積層した場合、そのクッション性が不十分であると、
結局は基紙表面や積層面の凹凸による地合ムラが生じた
り、更に受像シート上や受像層中に異物などが存在した
場合その異物の形状に応じてサーマルヘッドが追従する
ことでその領域のみ画像が転写せず、異物状の画像欠陥
が生じてしまったりすることがあった。
【0010】とは言え、クッション性を満足させるため
にフィルムの比重を下げようと単純に空洞含有率を高め
ると、空洞の大きさが著しく大きくなり、フィルム表面
の平滑性が失われる、表面への折れ皺が入り易く画像品
質が著しく低下する、製造安定性が低下し、安定した生
産を行うことができない、等の問題が生じてしまうた
め、低比重化には限界があった。
にフィルムの比重を下げようと単純に空洞含有率を高め
ると、空洞の大きさが著しく大きくなり、フィルム表面
の平滑性が失われる、表面への折れ皺が入り易く画像品
質が著しく低下する、製造安定性が低下し、安定した生
産を行うことができない、等の問題が生じてしまうた
め、低比重化には限界があった。
【0011】特に、ポリエステル系の空洞含有フィルム
を用いたい場合、他の熱可塑性樹脂に対し比較的剛性が
大きくクッション性が低いことから、より空洞含有率を
高めねばならないが、無機粒子を添加した場合、白色性
は得られても低比重化が困難であり、又、非相溶樹脂と
してポリオレフィン樹脂等を添加した場合、無機粒子添
加に比べクッション性は増すが、表面の自由エネルギー
が低下するため接着性や印刷性が劣る傾向であり、現状
のポリエステル系フィルムでクッション性を満足しつつ
上記欠点を改良することは極めて困難であった。
を用いたい場合、他の熱可塑性樹脂に対し比較的剛性が
大きくクッション性が低いことから、より空洞含有率を
高めねばならないが、無機粒子を添加した場合、白色性
は得られても低比重化が困難であり、又、非相溶樹脂と
してポリオレフィン樹脂等を添加した場合、無機粒子添
加に比べクッション性は増すが、表面の自由エネルギー
が低下するため接着性や印刷性が劣る傾向であり、現状
のポリエステル系フィルムでクッション性を満足しつつ
上記欠点を改良することは極めて困難であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて為されたものであり、その目的は、感熱転写より画
像を記録する熱転写記録材料及び方法を提供することに
あり、詳しくは、安価で感度、画像保存性、光沢に優
れ、かつ画像欠陥の生じない銀塩写真に近い風合いを持
った熱転写記録材料を提供することにある。
みて為されたものであり、その目的は、感熱転写より画
像を記録する熱転写記録材料及び方法を提供することに
あり、詳しくは、安価で感度、画像保存性、光沢に優
れ、かつ画像欠陥の生じない銀塩写真に近い風合いを持
った熱転写記録材料を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成によって達成される。
構成によって達成される。
【0014】(1)天然パルプを主成分とする基紙の少
なくとも一方の面をフィルム形成能のある樹脂を含む樹
脂層で被覆した樹脂被覆紙の画像が形成される側の面
に、比重0.6〜1.05のポリエステル系フィルムを
積層した構成であり、かつ該樹脂被覆紙と該ポリエステ
ル系フィルムの厚みの比が8:1〜1:1である熱転写
記録材料。
なくとも一方の面をフィルム形成能のある樹脂を含む樹
脂層で被覆した樹脂被覆紙の画像が形成される側の面
に、比重0.6〜1.05のポリエステル系フィルムを
積層した構成であり、かつ該樹脂被覆紙と該ポリエステ
ル系フィルムの厚みの比が8:1〜1:1である熱転写
記録材料。
【0015】(2)前記ポリエステル系フィルムが比重
の異なる2層以上の複合構成から成り、かつ画像が形成
される側の最表面層の比重が隣接する層よりも高い
(1)記載の熱転写記録材料。
の異なる2層以上の複合構成から成り、かつ画像が形成
される側の最表面層の比重が隣接する層よりも高い
(1)記載の熱転写記録材料。
【0016】(3)前記樹脂被覆紙の厚みが100〜2
40μmで、かつ前記ポリエステル系フィルムの厚みが
30〜100μである(1)又は(2)記載の熱転写記
録材料。
40μmで、かつ前記ポリエステル系フィルムの厚みが
30〜100μである(1)又は(2)記載の熱転写記
録材料。
【0017】(4)前記フィルム形成能のある樹脂がポ
リエチレン系樹脂である(1)、(2)又は(3)記載
の熱転写記録材料。
リエチレン系樹脂である(1)、(2)又は(3)記載
の熱転写記録材料。
【0018】(5)前記樹脂被覆紙の前記ポリエステル
系フィルムを積層しない側の面に前記樹脂層が設けられ
ており、かつ該樹脂層中の樹脂が密度0.935g/c
m3以下のポリエチレン樹脂と、密度0.960g/c
m3以上のポリエチレン樹脂を含み、その組成比が3
5:65〜100:0である(1)〜(4)のいずれか
1項記載の熱転写記録材料。
系フィルムを積層しない側の面に前記樹脂層が設けられ
ており、かつ該樹脂層中の樹脂が密度0.935g/c
m3以下のポリエチレン樹脂と、密度0.960g/c
m3以上のポリエチレン樹脂を含み、その組成比が3
5:65〜100:0である(1)〜(4)のいずれか
1項記載の熱転写記録材料。
【0019】(6)支持体上に熱拡散性染料を含有する
インク層を少なくとも1層有するインクシートのインク
層面と、支持体上に前記染料を受容しうる受像シートの
受像層を少なくとも1層有する受像シートの受像層面を
対向するように重ね合わせ、像様に加熱することにより
該熱拡散性染料を受像層に転写させて画像を形成する熱
転写記録方法において、該受像シートの支持体が、天然
パルプを主成分とする基紙の少なくとも一方の面をフィ
ルム形成能のある樹脂を含む樹脂層で被覆した樹脂被覆
紙の画像が形成される側の面に、比重0.6〜1.05
のポリエステル系フィルムを積層した構成であり、かつ
該樹脂被覆紙とポリエステル系フィルムの厚みの比が
8:1〜1:1である熱転写記録方法。
インク層を少なくとも1層有するインクシートのインク
層面と、支持体上に前記染料を受容しうる受像シートの
受像層を少なくとも1層有する受像シートの受像層面を
対向するように重ね合わせ、像様に加熱することにより
該熱拡散性染料を受像層に転写させて画像を形成する熱
転写記録方法において、該受像シートの支持体が、天然
パルプを主成分とする基紙の少なくとも一方の面をフィ
ルム形成能のある樹脂を含む樹脂層で被覆した樹脂被覆
紙の画像が形成される側の面に、比重0.6〜1.05
のポリエステル系フィルムを積層した構成であり、かつ
該樹脂被覆紙とポリエステル系フィルムの厚みの比が
8:1〜1:1である熱転写記録方法。
【0020】(7)前記ポリエステル系フィルムが比重
の異なる2層以上の複合構成から成り、かつ画像が形成
される側の最表面層の比重が隣接する層よりも高い
(6)記載の熱転写記録方法。
の異なる2層以上の複合構成から成り、かつ画像が形成
される側の最表面層の比重が隣接する層よりも高い
(6)記載の熱転写記録方法。
【0021】(8)前記樹脂被覆紙の厚みが100〜2
40μmで、かつ前記ポリエステル系フィルムの厚みが
30〜100μである(6)又は(7)記載の熱転写記
録方法。
40μmで、かつ前記ポリエステル系フィルムの厚みが
30〜100μである(6)又は(7)記載の熱転写記
録方法。
【0022】(9)前記フィルム形成能のある樹脂がポ
リエチレン系樹脂である(6)、(7)又は(8)記載
の熱転写記録方法。
リエチレン系樹脂である(6)、(7)又は(8)記載
の熱転写記録方法。
【0023】(10)前記樹脂被覆紙の前記ポリエステ
ル系フィルムを積層しない側の面に前記樹脂層が設けら
れており、かつ該樹脂層中の樹脂が密度0.935g/
cm3以下のポリエチレン樹脂と、密度0.960g/
cm3以上のポリエチレン樹脂を、その組成比が35:
65〜100:0で有する(6)〜(9)のいずれか1
項記載の熱転写記録方法。
ル系フィルムを積層しない側の面に前記樹脂層が設けら
れており、かつ該樹脂層中の樹脂が密度0.935g/
cm3以下のポリエチレン樹脂と、密度0.960g/
cm3以上のポリエチレン樹脂を、その組成比が35:
65〜100:0で有する(6)〜(9)のいずれか1
項記載の熱転写記録方法。
【0024】(11)前記インク層に反応により染料を
形成しうる染料前駆体が含有されており、かつ前記受像
層に前記染料前駆体と反応し染料を形成しうる染料定着
体が含有されている(6)〜(10)のいずれか1項記
載の熱転写記録方法。
形成しうる染料前駆体が含有されており、かつ前記受像
層に前記染料前駆体と反応し染料を形成しうる染料定着
体が含有されている(6)〜(10)のいずれか1項記
載の熱転写記録方法。
【0025】(12)前記染料前駆体がキレート化可能
な化合物であり、かつ前記染料定着体が金属イオン含有
化合物である(11)記載の熱転写記録方法。
な化合物であり、かつ前記染料定着体が金属イオン含有
化合物である(11)記載の熱転写記録方法。
【0026】以下、本発明を詳細に説明する。
【0027】本発明に用いられる樹脂被覆紙の基紙に用
いられる天然パルプとしては、塩素、次亜塩素酸塩、二
酸化塩素漂白など通常の漂白処理ならびにアルカリ抽出
もしくはアルカリ処理、及び必要に応じて過酸化水素、
酸素等による酸化漂白処理など、及びそれらの組合せ処
理を施した針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹
混合パルプの木材パルプが用いられ、又、クラフトパル
プ、サルファイトパルプ、ソーダパルプ等の他、再生パ
ルプ(古紙パルプ)等の各種のものを用いることができ
る。又、基紙の内部結合強度を高めるために、紙料スラ
リー中にカチオン化澱粉、アニオン化澱粉、カチオン化
あるいは両性ポリアクリルアミド、メイプロイドガム等
の乾燥紙力増強剤や、ポリ水酸化アルミニウムを添加し
てもよい。その他にも、紙料スラリー調製時に、サイズ
剤(脂肪酸金属塩及び/又は脂肪酸、特公昭62−75
34号記載のアルキルケテンダイマー乳化物等)、湿潤
紙力増強剤(ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン
樹脂等)、填料(クレー、カオリン、炭酸カルシウム、
酸化チタン等)、定着剤(水溶性アルミニウム等)、p
H調整剤(水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等)、特
開昭63−204251号、特開平1−266537号
等に記載の着色顔料、着色染料、蛍光増白剤等を適宜組
み合わせて含有させてもよい。
いられる天然パルプとしては、塩素、次亜塩素酸塩、二
酸化塩素漂白など通常の漂白処理ならびにアルカリ抽出
もしくはアルカリ処理、及び必要に応じて過酸化水素、
酸素等による酸化漂白処理など、及びそれらの組合せ処
理を施した針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹
混合パルプの木材パルプが用いられ、又、クラフトパル
プ、サルファイトパルプ、ソーダパルプ等の他、再生パ
ルプ(古紙パルプ)等の各種のものを用いることができ
る。又、基紙の内部結合強度を高めるために、紙料スラ
リー中にカチオン化澱粉、アニオン化澱粉、カチオン化
あるいは両性ポリアクリルアミド、メイプロイドガム等
の乾燥紙力増強剤や、ポリ水酸化アルミニウムを添加し
てもよい。その他にも、紙料スラリー調製時に、サイズ
剤(脂肪酸金属塩及び/又は脂肪酸、特公昭62−75
34号記載のアルキルケテンダイマー乳化物等)、湿潤
紙力増強剤(ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン
樹脂等)、填料(クレー、カオリン、炭酸カルシウム、
酸化チタン等)、定着剤(水溶性アルミニウム等)、p
H調整剤(水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等)、特
開昭63−204251号、特開平1−266537号
等に記載の着色顔料、着色染料、蛍光増白剤等を適宜組
み合わせて含有させてもよい。
【0028】又、基紙中には、各種の水溶性ポリマー、
親水性コロイド又はエマルジョンやラテックス、帯電防
止剤、各種添加剤から成る組成物をサイズプレスもしく
はタブサイズプレスあるいはブレード塗工、エアーナイ
フ塗工等の塗工によって含有させることができる。水溶
性ポリマーとしては、例えば特開平1−266537号
記載のポリマー等、エマルジョンやラテックスとして
は、例えば特開昭55−4027号、特開平1−180
538号記載のもの等、帯電防止剤としては、塩化ナト
リウム等のアルカリ金属塩、塩化カルシウム等のアルカ
リ土類金属塩、コロイダルシリカ等のコロイド状金属酸
化物、ポリスチレンスルホン酸塩等の有機帯電防止剤等
を用いることができる。
親水性コロイド又はエマルジョンやラテックス、帯電防
止剤、各種添加剤から成る組成物をサイズプレスもしく
はタブサイズプレスあるいはブレード塗工、エアーナイ
フ塗工等の塗工によって含有させることができる。水溶
性ポリマーとしては、例えば特開平1−266537号
記載のポリマー等、エマルジョンやラテックスとして
は、例えば特開昭55−4027号、特開平1−180
538号記載のもの等、帯電防止剤としては、塩化ナト
リウム等のアルカリ金属塩、塩化カルシウム等のアルカ
リ土類金属塩、コロイダルシリカ等のコロイド状金属酸
化物、ポリスチレンスルホン酸塩等の有機帯電防止剤等
を用いることができる。
【0029】更に、基紙の抄紙方向の膜厚ムラを小さく
するために、例えば短繊維で平滑性の出易い広葉樹サル
ファイトパルプを30重量%以上、好ましくは50重量
%以上用い、叩解機により長繊維分が成る可く少なくな
るように叩解する、例えば叩解語の加重平均繊維長が
0.4〜0.75mmになるように叩解し、その後、内
部薬品を添加した紙料スラリーに適切な抄紙方法を採用
して長網抄紙機により均一な地合いが得られるように基
紙を抄造することが好ましい。抄造後、マシンカレンダ
ー、スーパーカレンダー、熱カレンダー等のカレンダー
処理を施すことも好ましい。
するために、例えば短繊維で平滑性の出易い広葉樹サル
ファイトパルプを30重量%以上、好ましくは50重量
%以上用い、叩解機により長繊維分が成る可く少なくな
るように叩解する、例えば叩解語の加重平均繊維長が
0.4〜0.75mmになるように叩解し、その後、内
部薬品を添加した紙料スラリーに適切な抄紙方法を採用
して長網抄紙機により均一な地合いが得られるように基
紙を抄造することが好ましい。抄造後、マシンカレンダ
ー、スーパーカレンダー、熱カレンダー等のカレンダー
処理を施すことも好ましい。
【0030】本発明の基紙表面は、触針色3次元表面粗
さ計を用いて測定されるカットオフ値0.8mmでの抄
紙方向の中心面平均粗さSRa(下式)が1.45μm
以下のものが好ましく、1.35μm以下が更に好まし
く、1.25μm以下が特に好ましい。
さ計を用いて測定されるカットオフ値0.8mmでの抄
紙方向の中心面平均粗さSRa(下式)が1.45μm
以下のものが好ましく、1.35μm以下が更に好まし
く、1.25μm以下が特に好ましい。
【0031】
【数1】
【0032】ここで、Wxは試料面域のX軸方向(抄紙
方向)の長さを、Wyは試料面域のY軸方向(抄紙方向
と垂直な方向)の長さを、Saは試料面域の面積を表
す。
方向)の長さを、Wyは試料面域のY軸方向(抄紙方向
と垂直な方向)の長さを、Saは試料面域の面積を表
す。
【0033】上記範囲のSRa値を持つ基紙は、上述の
広葉樹サルファイトパルプの含有率、カレンダー処理等
を適宜組み合わせることによって製造することができ
る。
広葉樹サルファイトパルプの含有率、カレンダー処理等
を適宜組み合わせることによって製造することができ
る。
【0034】基紙の密度としては0.95〜1.15g
/cm3の範囲が好ましく、1.0〜1.1g/cm3の
範囲が特に好ましい。この密度範囲は、抄紙工程の最適
化やカレンダー処理の適性化により達成できる。基紙の
密度が0.95g/cm3未満であると面質の良い平滑
性に優れた樹脂被覆紙が得られず、又、1.15g/c
m3より大きいと樹脂被覆紙の腰が弱くなる。
/cm3の範囲が好ましく、1.0〜1.1g/cm3の
範囲が特に好ましい。この密度範囲は、抄紙工程の最適
化やカレンダー処理の適性化により達成できる。基紙の
密度が0.95g/cm3未満であると面質の良い平滑
性に優れた樹脂被覆紙が得られず、又、1.15g/c
m3より大きいと樹脂被覆紙の腰が弱くなる。
【0035】本発明における基紙の少なくとも一方の面
は、フィルム形成能のある樹脂を含む樹脂層で被覆され
ている。フィルム形成能のある樹脂としては、ポリオレ
フィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂及びそれらの混合物などの熱可塑性
樹脂が好ましく、中でも溶融押出しコーティング性の点
からポリオレフィン樹脂がより好ましく、ポリエチレン
系樹脂が特に好ましい。又、特公昭60−17104号
に記載の電子線硬化型樹脂から成る樹脂層で被覆しても
よい。
は、フィルム形成能のある樹脂を含む樹脂層で被覆され
ている。フィルム形成能のある樹脂としては、ポリオレ
フィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂及びそれらの混合物などの熱可塑性
樹脂が好ましく、中でも溶融押出しコーティング性の点
からポリオレフィン樹脂がより好ましく、ポリエチレン
系樹脂が特に好ましい。又、特公昭60−17104号
に記載の電子線硬化型樹脂から成る樹脂層で被覆しても
よい。
【0036】本発明においては、基紙のポリエステル系
フィルムを積層しない側の面(以下、BC面とも称す。
同様に、ポリエステル系フィルムを積層する側をIM面
とも称す)に、フィルム形成能のある樹脂、特に前述し
たポリエチレン系樹脂を被覆することが好ましい。BC
面に被覆する樹脂層用のポリエチレン系樹脂としては、
JIS K 6760で規定されるメルトフローレート
(MFR)が10〜40g/10分、密度が0.960
g/cm3以上である高密度ポリエチレン系樹脂(HD
PE)と、MFRが0.2〜3g/10分、密度が0.
935g/cm3以下である低密度ポリエチレン系樹脂
(LDPE)又は中密度ポリエチレン系樹脂(MDP
E)とを、予め溶融・混合したコンパウンド樹脂組成物
が好ましい。
フィルムを積層しない側の面(以下、BC面とも称す。
同様に、ポリエステル系フィルムを積層する側をIM面
とも称す)に、フィルム形成能のある樹脂、特に前述し
たポリエチレン系樹脂を被覆することが好ましい。BC
面に被覆する樹脂層用のポリエチレン系樹脂としては、
JIS K 6760で規定されるメルトフローレート
(MFR)が10〜40g/10分、密度が0.960
g/cm3以上である高密度ポリエチレン系樹脂(HD
PE)と、MFRが0.2〜3g/10分、密度が0.
935g/cm3以下である低密度ポリエチレン系樹脂
(LDPE)又は中密度ポリエチレン系樹脂(MDP
E)とを、予め溶融・混合したコンパウンド樹脂組成物
が好ましい。
【0037】上記のHDPEとLDPE/MDPEの混
合比は適宜選択が可能であるが、好ましくは、HDPE
が0〜65重量部、LDPE/MDPEが100〜35
重量部であることが好ましい。これは、従来、銀塩写真
用に用いられる樹脂被覆紙のBC面側のポリエチレン系
樹脂の混合比と比較すると、プラスカール(IM面側へ
のカール)が大きくなる方向であり逆アクションではあ
るが、銀塩写真の場合、IM面上にバインダーとしてゼ
ラチンが主に用いられ、そのバインダーが特に低湿度環
境下で顕著に収縮するために樹脂被覆紙としてマイナス
カール(IM面とは反対側へのカール)になるように設
計されているためであり、本発明の場合、基紙のIM面
側はポリエステル系フィルムで覆われること、又、熱転
写受像層に用いられるバインダーは銀塩写真に比べ少な
いことから、そのような設計をする必要はなく、寧ろB
C側のみが湿度の影響を受けることになるため、平坦〜
若干プラスカール側になるように設計する方が好ましい
ためである。
合比は適宜選択が可能であるが、好ましくは、HDPE
が0〜65重量部、LDPE/MDPEが100〜35
重量部であることが好ましい。これは、従来、銀塩写真
用に用いられる樹脂被覆紙のBC面側のポリエチレン系
樹脂の混合比と比較すると、プラスカール(IM面側へ
のカール)が大きくなる方向であり逆アクションではあ
るが、銀塩写真の場合、IM面上にバインダーとしてゼ
ラチンが主に用いられ、そのバインダーが特に低湿度環
境下で顕著に収縮するために樹脂被覆紙としてマイナス
カール(IM面とは反対側へのカール)になるように設
計されているためであり、本発明の場合、基紙のIM面
側はポリエステル系フィルムで覆われること、又、熱転
写受像層に用いられるバインダーは銀塩写真に比べ少な
いことから、そのような設計をする必要はなく、寧ろB
C側のみが湿度の影響を受けることになるため、平坦〜
若干プラスカール側になるように設計する方が好ましい
ためである。
【0038】本発明に用いられるHDPEは、上記の密
度範囲とMFRを満たしていれば、各種の密度、MF
R,分子量、分布量分布のものを単独に、あるいは混合
して使用でき、又、通常のHDPE、エチレンとプロピ
レン、ブチレン等のα−オレフィンとの共重合体及びこ
れらの混合物など、各種のものを使用できる。MFRが
10g/10分より低いとカール物性や切断性、基紙と
樹脂層との接着性等が悪くなる傾向であり、又、40g
/10分より高いと樹脂の混合性や成形加工性が悪くな
る。又、密度が0.960g/cm3より低いと樹脂層
の弾性率が低くなりカール物性、腰等に影響が及ぶため
好ましくない。
度範囲とMFRを満たしていれば、各種の密度、MF
R,分子量、分布量分布のものを単独に、あるいは混合
して使用でき、又、通常のHDPE、エチレンとプロピ
レン、ブチレン等のα−オレフィンとの共重合体及びこ
れらの混合物など、各種のものを使用できる。MFRが
10g/10分より低いとカール物性や切断性、基紙と
樹脂層との接着性等が悪くなる傾向であり、又、40g
/10分より高いと樹脂の混合性や成形加工性が悪くな
る。又、密度が0.960g/cm3より低いと樹脂層
の弾性率が低くなりカール物性、腰等に影響が及ぶため
好ましくない。
【0039】LDPE/MDPEとしては、上記の密度
範囲とMFRを満たしていれば、各種の密度、MFR,
分子量、分布量分布のものを単独に、又は混合して使用
でき、例えば高圧法LDPE(オートクレーブ法LDP
E、チューブラ法LDPE)、直鎖状LDPE、MDP
E、エチレンとプロピレン、ブチレン等のα−オレフィ
ンとの共重合体、カルボキシ変性ポリエチレン樹脂及び
これらの混合物など、各種のものを使用することができ
る。MFRが0.2g/10分より低いと混合性、基紙
と樹脂層の接着性、高速加工性が悪くなり、又、3g/
10分より高いと成形加工性等が悪くなる。又、密度が
0.935g/cm3より高いと、樹脂組成物の成形加
工性、基紙と樹脂層の接着性などが悪くなる。
範囲とMFRを満たしていれば、各種の密度、MFR,
分子量、分布量分布のものを単独に、又は混合して使用
でき、例えば高圧法LDPE(オートクレーブ法LDP
E、チューブラ法LDPE)、直鎖状LDPE、MDP
E、エチレンとプロピレン、ブチレン等のα−オレフィ
ンとの共重合体、カルボキシ変性ポリエチレン樹脂及び
これらの混合物など、各種のものを使用することができ
る。MFRが0.2g/10分より低いと混合性、基紙
と樹脂層の接着性、高速加工性が悪くなり、又、3g/
10分より高いと成形加工性等が悪くなる。又、密度が
0.935g/cm3より高いと、樹脂組成物の成形加
工性、基紙と樹脂層の接着性などが悪くなる。
【0040】BC面側樹脂層用のポリエチレン系樹脂と
しては、予め溶融・混合して調製したコンパウンド樹脂
が好ましい、LDPE/MDPEとHDPEとを予め溶
融・混合してコンパウンド樹脂を調製する方法として
は、単純溶融混合法、多段溶融混合法等を用いることが
できる。コンパウンド樹脂でなく、単純混合のままの状
態で溶融押出し機に直接添加してコーティングした場合
は、基紙と樹脂層との接着性、樹脂の混合性、成形加工
性が悪くなる。
しては、予め溶融・混合して調製したコンパウンド樹脂
が好ましい、LDPE/MDPEとHDPEとを予め溶
融・混合してコンパウンド樹脂を調製する方法として
は、単純溶融混合法、多段溶融混合法等を用いることが
できる。コンパウンド樹脂でなく、単純混合のままの状
態で溶融押出し機に直接添加してコーティングした場合
は、基紙と樹脂層との接着性、樹脂の混合性、成形加工
性が悪くなる。
【0041】IM面側にも樹脂層を設ける場合は、上述
したようにポリエチレン系樹脂が好ましく、LDPE、
MDPE、HDPE、直鎖状LDPE、エチレンとプロ
ピレン、ブチレン等のα−オレフィンとの共重合体、カ
ルボキシ変性ポリエチレン樹脂及びこれらの混合物など
各種のものを使用することができる。又、各種の密度、
MFR、分子量、分子量分布のものを使用できるが、通
常、密度0.91〜0.97g/cm3の範囲、MFR
1〜30g/10分、分子量2万〜25万のものを単独
あるいは混合して使用できる。
したようにポリエチレン系樹脂が好ましく、LDPE、
MDPE、HDPE、直鎖状LDPE、エチレンとプロ
ピレン、ブチレン等のα−オレフィンとの共重合体、カ
ルボキシ変性ポリエチレン樹脂及びこれらの混合物など
各種のものを使用することができる。又、各種の密度、
MFR、分子量、分子量分布のものを使用できるが、通
常、密度0.91〜0.97g/cm3の範囲、MFR
1〜30g/10分、分子量2万〜25万のものを単独
あるいは混合して使用できる。
【0042】本発明における樹脂被覆紙は、走行する基
紙上に、BC面側の樹脂層用のポリエチレン系樹脂組成
物、及び設ける場合はIM面側の樹脂層用の樹脂組成物
を溶融押出し機を用いて、そのスリットダイからフィル
ム状に流延して被覆する、いわゆる溶融押出しコーティ
ング法によって製造される。通常は、走行する基紙上
に、溶融押出し機を用いて、そのスリットダイから溶融
した樹脂組成物をフィルム状に押し出し、流延して被覆
し、加圧ロールと冷却ロールとの間で圧着し、冷却ロー
ルから剥離されるという一連の工程で生産される。その
際、溶融フィルムの温度は280〜340℃であること
が好ましい。又、コーティング前に、基紙にコロナ放電
処理、火炎処理などの活性化処理を施すのが好ましい。
紙上に、BC面側の樹脂層用のポリエチレン系樹脂組成
物、及び設ける場合はIM面側の樹脂層用の樹脂組成物
を溶融押出し機を用いて、そのスリットダイからフィル
ム状に流延して被覆する、いわゆる溶融押出しコーティ
ング法によって製造される。通常は、走行する基紙上
に、溶融押出し機を用いて、そのスリットダイから溶融
した樹脂組成物をフィルム状に押し出し、流延して被覆
し、加圧ロールと冷却ロールとの間で圧着し、冷却ロー
ルから剥離されるという一連の工程で生産される。その
際、溶融フィルムの温度は280〜340℃であること
が好ましい。又、コーティング前に、基紙にコロナ放電
処理、火炎処理などの活性化処理を施すのが好ましい。
【0043】樹脂被覆紙の表裏の樹脂層の厚さとしては
特に制限はないが、IM面側樹脂層の厚さとしては設け
る場合は9〜60μmの範囲が有用である。又、BC面
側樹脂層は5〜60μmの範囲が有用で、好ましくは8
〜40μmである。
特に制限はないが、IM面側樹脂層の厚さとしては設け
る場合は9〜60μmの範囲が有用である。又、BC面
側樹脂層は5〜60μmの範囲が有用で、好ましくは8
〜40μmである。
【0044】樹脂被覆紙の表裏樹脂層中には各種の添加
剤を含有させることができる。例えば特公昭60−34
30号、同63−11655号、特公平1−38291
号等に記載の酸化チタン、酸化亜鉛、タルク等の白色顔
料、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、バルミチン酸亜鉛、
ミリスチン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩、特開平1−105
245号に記載のヒンダードフェノール、ヒンダードア
ミン、燐系、硫黄系等の各種酸化防止剤、コバルトブル
ー、フタロシアニンブルー等のブルー系顔料や染料、コ
バルトバイオレット等のマゼンタ系の顔料や染料、特開
平2−254440号記載の蛍光増白剤、紫外線吸収剤
等の各種の添加剤を適宜組み合わせて含有させることが
できる。これら添加剤は、樹脂のマスターバッチ又はコ
ンパウンドとして含有させるのが好ましい。
剤を含有させることができる。例えば特公昭60−34
30号、同63−11655号、特公平1−38291
号等に記載の酸化チタン、酸化亜鉛、タルク等の白色顔
料、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、バルミチン酸亜鉛、
ミリスチン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩、特開平1−105
245号に記載のヒンダードフェノール、ヒンダードア
ミン、燐系、硫黄系等の各種酸化防止剤、コバルトブル
ー、フタロシアニンブルー等のブルー系顔料や染料、コ
バルトバイオレット等のマゼンタ系の顔料や染料、特開
平2−254440号記載の蛍光増白剤、紫外線吸収剤
等の各種の添加剤を適宜組み合わせて含有させることが
できる。これら添加剤は、樹脂のマスターバッチ又はコ
ンパウンドとして含有させるのが好ましい。
【0045】樹脂被覆紙のIM面側樹脂層には、コロナ
放電処理、火炎処理等の活性化処理を施してもよい、
又、BC面側樹脂層には、コロナ放電処理、火炎処理等
の活性化処理を施した後、帯電防止のために各種のバッ
ク層を塗設することができる。又、バック層には、特開
平5−107688号記載のコロイド状シリカ、コロイ
ド状アルミナ、ヘクトライト粘土コロイド及びそれらの
混合物などの無機帯電防止剤、バインダー、有機帯電防
止剤あるいは両方の目的のための特開昭59−2148
79号に記載のカルボキシル基又はスルホ基を有する水
溶性合成高分子化合物もしくはその塩、あるいは親水性
合成高分子コロイド物質もしくはその塩、特開昭59−
214849号記載のポリマーラテックス、特開昭58
−14131号記載の澱粉、特開昭58−45248号
記載のポリビニルピロリドン、特開昭62−22095
0号記載のポリビニルアルコール、特開昭63−189
859号記載のキトサン等のポリマー、特公昭58−5
6859号記載の硬化剤、特開昭59−21849号記
載のマット化剤、界面活性剤などを適宜組み合わせて含
有せしめることができる。
放電処理、火炎処理等の活性化処理を施してもよい、
又、BC面側樹脂層には、コロナ放電処理、火炎処理等
の活性化処理を施した後、帯電防止のために各種のバッ
ク層を塗設することができる。又、バック層には、特開
平5−107688号記載のコロイド状シリカ、コロイ
ド状アルミナ、ヘクトライト粘土コロイド及びそれらの
混合物などの無機帯電防止剤、バインダー、有機帯電防
止剤あるいは両方の目的のための特開昭59−2148
79号に記載のカルボキシル基又はスルホ基を有する水
溶性合成高分子化合物もしくはその塩、あるいは親水性
合成高分子コロイド物質もしくはその塩、特開昭59−
214849号記載のポリマーラテックス、特開昭58
−14131号記載の澱粉、特開昭58−45248号
記載のポリビニルピロリドン、特開昭62−22095
0号記載のポリビニルアルコール、特開昭63−189
859号記載のキトサン等のポリマー、特公昭58−5
6859号記載の硬化剤、特開昭59−21849号記
載のマット化剤、界面活性剤などを適宜組み合わせて含
有せしめることができる。
【0046】次に、樹脂被覆紙上に積層するポリエステ
ル系フィルムについて説明する。
ル系フィルムについて説明する。
【0047】本発明に用いられるポリエステル系フィル
ムは、2軸に延伸されていることが好ましい。1軸延伸
や未延伸フィルムでは、受像シート用の支持体として機
械強度的に弱くなり、好ましくない。ポリプロピレンの
ようなポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレートのようなポリエステル系、ポリスチレ
ン、メタクリレート、ポリカーボネート等のような従来
提案されている熱可塑性樹脂フィルムの中で、ポリエス
テル系フィルムを用いる理由は、光沢性が得易い、比較
的塑性変形し難く、かつ可撓性に優れる、熱収縮が小さ
い等の理由からである。
ムは、2軸に延伸されていることが好ましい。1軸延伸
や未延伸フィルムでは、受像シート用の支持体として機
械強度的に弱くなり、好ましくない。ポリプロピレンの
ようなポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレートのようなポリエステル系、ポリスチレ
ン、メタクリレート、ポリカーボネート等のような従来
提案されている熱可塑性樹脂フィルムの中で、ポリエス
テル系フィルムを用いる理由は、光沢性が得易い、比較
的塑性変形し難く、かつ可撓性に優れる、熱収縮が小さ
い等の理由からである。
【0048】本発明におけるポリエステルとは、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸ナフタレンジカルボン
酸、アジピン酸、セバチン酸及びこれらのジメチルエス
テルのようなジカルボン酸又はそのエステルと、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレング
リコール、テトラメチレングリコール、シクロヘンキサ
ンジメタノール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチ
ルグリコールのようなジオールとを縮重合させることに
より得られるポリマーである。そのようなポリエステル
の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエ
チレン−p−オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン
−2,6−ナフタレート(PEN)等が挙げられる。こ
れらの中でも、特にPET,PENが好ましい。又、こ
のポリエステル中に、本発明の効果を損なわない範囲で
酸化防止剤、帯電防止剤、有機微粒子、無機微粒子など
の各種添加剤を添加してもよい。
タル酸、イソフタル酸、フタル酸ナフタレンジカルボン
酸、アジピン酸、セバチン酸及びこれらのジメチルエス
テルのようなジカルボン酸又はそのエステルと、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレング
リコール、テトラメチレングリコール、シクロヘンキサ
ンジメタノール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチ
ルグリコールのようなジオールとを縮重合させることに
より得られるポリマーである。そのようなポリエステル
の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエ
チレン−p−オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン
−2,6−ナフタレート(PEN)等が挙げられる。こ
れらの中でも、特にPET,PENが好ましい。又、こ
のポリエステル中に、本発明の効果を損なわない範囲で
酸化防止剤、帯電防止剤、有機微粒子、無機微粒子など
の各種添加剤を添加してもよい。
【0049】本発明に用いるポリエステル系フィルム
は、比重が0.6〜1.05の範囲、好ましくは0.6
5〜0.95の範囲にある必要がある。即ち、通常のポ
リエステルフィルムよりも低比重化する。比重が1.0
5以上であるとクッション性が劣るため、前述の地合い
ムラ等の画像欠陥、感度等が劣り好ましくなく、又、
0.6未満であると機械強度が不足し、例えば折れ皺が
発生し易い等の問題がある。
は、比重が0.6〜1.05の範囲、好ましくは0.6
5〜0.95の範囲にある必要がある。即ち、通常のポ
リエステルフィルムよりも低比重化する。比重が1.0
5以上であるとクッション性が劣るため、前述の地合い
ムラ等の画像欠陥、感度等が劣り好ましくなく、又、
0.6未満であると機械強度が不足し、例えば折れ皺が
発生し易い等の問題がある。
【0050】低比重化を達成する方法としては、例えば
異種ポリマーをフィルム層中に介在させる方法、それに
よって含有ポリマー粒子周りにボイドを形成する方法、
特開平10−77355号のようにポリエステル及びシ
ンジオタクチック構造のスチレン重合体との組成物を用
いる方法、低比重層との複合フィルムとする方法等が挙
げられる。
異種ポリマーをフィルム層中に介在させる方法、それに
よって含有ポリマー粒子周りにボイドを形成する方法、
特開平10−77355号のようにポリエステル及びシ
ンジオタクチック構造のスチレン重合体との組成物を用
いる方法、低比重層との複合フィルムとする方法等が挙
げられる。
【0051】本発明においては、少なくとも画像形成面
側が比重が高い層である、2層以上の複合構造を有して
いることが好ましく、複合層間の比重差が0.25以上
であることが好ましい。このような構成にすることによ
り、クッション性を維持しつつ表面の面粗度を低くする
ことが可能となり、光沢性やヘッドとの密着性を上げる
ことが可能となる。
側が比重が高い層である、2層以上の複合構造を有して
いることが好ましく、複合層間の比重差が0.25以上
であることが好ましい。このような構成にすることによ
り、クッション性を維持しつつ表面の面粗度を低くする
ことが可能となり、光沢性やヘッドとの密着性を上げる
ことが可能となる。
【0052】今、低比重層をA層とすると、A層の少な
くとも画像が形成される側の面に、A層より比重の高い
層(B層)が設けられることが好ましい。又、B層とは
反対側の面にも、同様にA層より比重の高い層(C層)
を設けることが、積層する場合の接着性を上げるために
も好ましい。B層とC層の厚みや組成は同じものであっ
ても異なっていてもよい。
くとも画像が形成される側の面に、A層より比重の高い
層(B層)が設けられることが好ましい。又、B層とは
反対側の面にも、同様にA層より比重の高い層(C層)
を設けることが、積層する場合の接着性を上げるために
も好ましい。B層とC層の厚みや組成は同じものであっ
ても異なっていてもよい。
【0053】B層及び/又はC層中に、フィルムの巻取
り性を良くするために、無機又は有機の粒子を添加して
もよい。無機粒子としては通常ポリエステルに添加され
るものを用いることができ、例えば炭酸カルシウム、二
酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ、シリカ等が挙げ
られる。又、有機粒子としては、シリコン樹脂粒子、架
橋アクリル粒子、架橋ポリスチレン粒子などを用いるこ
とができる。無機粒子の好ましい平均粒径は0.1〜1
0μm、好ましくは0.5〜5μmである。
り性を良くするために、無機又は有機の粒子を添加して
もよい。無機粒子としては通常ポリエステルに添加され
るものを用いることができ、例えば炭酸カルシウム、二
酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ、シリカ等が挙げ
られる。又、有機粒子としては、シリコン樹脂粒子、架
橋アクリル粒子、架橋ポリスチレン粒子などを用いるこ
とができる。無機粒子の好ましい平均粒径は0.1〜1
0μm、好ましくは0.5〜5μmである。
【0054】無機粒子を添加する場合の添加量は0.0
1〜30重量%が好ましく、更に好ましくは0.01〜
20重量%である。添加量が0.01重量%未満である
と、フィルムの滑り性が低下し取扱い性が悪くなる場合
がある。逆に30重量%を超えると延伸時に無機粒子が
削れてロールを汚してしまう場合がある。ただし、B層
への無機粒子の添加は、上記のような効果は得られるも
のの、表面平滑性や光沢が低下してしまうため、光沢性
を得たい場合は添加量は最小限に止めるか、又は添加し
ないことが好ましい。
1〜30重量%が好ましく、更に好ましくは0.01〜
20重量%である。添加量が0.01重量%未満である
と、フィルムの滑り性が低下し取扱い性が悪くなる場合
がある。逆に30重量%を超えると延伸時に無機粒子が
削れてロールを汚してしまう場合がある。ただし、B層
への無機粒子の添加は、上記のような効果は得られるも
のの、表面平滑性や光沢が低下してしまうため、光沢性
を得たい場合は添加量は最小限に止めるか、又は添加し
ないことが好ましい。
【0055】積層比は、A層の厚みが80%以上である
ことが好ましく、更に好ましくは90%以上である。厚
み構成比率が80%未満であると十分なクッション性が
得られない。一方、100%に近いと、その上に設けた
層の効果が得られなくなるため、上限は95%程度が好
ましい。このような構成を採ることによって、A層に、
より目標のクッション性を得つつ、他の層に、より接着
性、画像品質等を向上させることができる。
ことが好ましく、更に好ましくは90%以上である。厚
み構成比率が80%未満であると十分なクッション性が
得られない。一方、100%に近いと、その上に設けた
層の効果が得られなくなるため、上限は95%程度が好
ましい。このような構成を採ることによって、A層に、
より目標のクッション性を得つつ、他の層に、より接着
性、画像品質等を向上させることができる。
【0056】ポリエステル系フィルムには、少なくとも
片面に水系塗料が塗布されていてもよい。好ましくは受
像層を設ける側の面に塗布される。水系塗料は、フィル
ムの全ての延伸が終了する前に、例えば長手方向に延伸
した後、幅手方向に延伸する前に塗布され、塗布後にベ
ースフィルムと共に延伸される。
片面に水系塗料が塗布されていてもよい。好ましくは受
像層を設ける側の面に塗布される。水系塗料は、フィル
ムの全ての延伸が終了する前に、例えば長手方向に延伸
した後、幅手方向に延伸する前に塗布され、塗布後にベ
ースフィルムと共に延伸される。
【0057】水系塗料としては特に限定されず、具体的
にはポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、ビニル
系、塩素系、オレフィン系、変性オレフィン系、弗素
系、シリコン系、フェノール系、スチレン系の水溶性な
いし水分散性の樹脂の単独物、混合物及びグラフト物等
を挙げることができ、必要に応じ、メラミン系、イソシ
アナート系、イソシアヌレート系、エポキシ系、オキサ
ゾリン系、尿素系などの架橋剤を添加してもよい。
にはポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、ビニル
系、塩素系、オレフィン系、変性オレフィン系、弗素
系、シリコン系、フェノール系、スチレン系の水溶性な
いし水分散性の樹脂の単独物、混合物及びグラフト物等
を挙げることができ、必要に応じ、メラミン系、イソシ
アナート系、イソシアヌレート系、エポキシ系、オキサ
ゾリン系、尿素系などの架橋剤を添加してもよい。
【0058】ポリエステル系フィルムは、樹脂被覆紙の
画像形成面側に積層する。積層させる方法としては、例
えば従来公知の接着剤による貼合、押出しラミネート、
熱接着による貼合等が挙げられ、特に限定はされず複合
フィルムと樹脂披覆紙の材質などに応じて適宜選択され
る。上記接着剤の具体例としては、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリ酢酸ビニル等のエマルジョン接着剤、
カルボキシル基を含むポリエステル等の水溶性接着剤な
どが挙げられ、又、ラミネート用の接着剤としては、ポ
リウレタン系、アクリル系等の有機溶剤溶液タイプ等の
接着剤が挙げられる。
画像形成面側に積層する。積層させる方法としては、例
えば従来公知の接着剤による貼合、押出しラミネート、
熱接着による貼合等が挙げられ、特に限定はされず複合
フィルムと樹脂披覆紙の材質などに応じて適宜選択され
る。上記接着剤の具体例としては、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリ酢酸ビニル等のエマルジョン接着剤、
カルボキシル基を含むポリエステル等の水溶性接着剤な
どが挙げられ、又、ラミネート用の接着剤としては、ポ
リウレタン系、アクリル系等の有機溶剤溶液タイプ等の
接着剤が挙げられる。
【0059】尚、積層する際は、積層面の両方もしくは
何れかが、コロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理
を施されているものが好ましい。
何れかが、コロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理
を施されているものが好ましい。
【0060】樹脂被覆紙の厚みは100〜240μm、
ポリエステル系フィルムの厚みは30〜100μmが好
ましい。又、樹脂被覆紙とポリエステル系フィルムとの
厚みの比が8:1〜1:1が好ましい。ポリエステル系
フィルムの方が厚いと銀塩写真に近い風合いが得られ
ず、ベコベコしたプラスチックの質感となり好ましくな
い。又、8:1以上になると、全体としての支持体の厚
みが厚くなりすぎて、プリンタの搬送性等に支障が生じ
る懸念がある。
ポリエステル系フィルムの厚みは30〜100μmが好
ましい。又、樹脂被覆紙とポリエステル系フィルムとの
厚みの比が8:1〜1:1が好ましい。ポリエステル系
フィルムの方が厚いと銀塩写真に近い風合いが得られ
ず、ベコベコしたプラスチックの質感となり好ましくな
い。又、8:1以上になると、全体としての支持体の厚
みが厚くなりすぎて、プリンタの搬送性等に支障が生じ
る懸念がある。
【0061】受像層は、インクシートのインク層から加
熱により拡散してくる染料を受容することができる限り
特に制限がなく、基本的にバインダー及び各種の添加剤
で形成される。支持体の表面に受像層を形成する方法と
しては、受像層を形成する成分を溶媒に分散又は溶解し
て成る受像層用塗工液を調製し、これを支持体の表面に
塗布・乾燥する塗工法、あるいは受像層を形成する成分
を有する混合物を溶融・押し出し、支持体の表面にラミ
ネートするラミネート法等を挙げることができる。支持
体の表面に形成される受像層の厚みは、一般に0.5〜
50μm、好ましくは1〜20μm程度である。
熱により拡散してくる染料を受容することができる限り
特に制限がなく、基本的にバインダー及び各種の添加剤
で形成される。支持体の表面に受像層を形成する方法と
しては、受像層を形成する成分を溶媒に分散又は溶解し
て成る受像層用塗工液を調製し、これを支持体の表面に
塗布・乾燥する塗工法、あるいは受像層を形成する成分
を有する混合物を溶融・押し出し、支持体の表面にラミ
ネートするラミネート法等を挙げることができる。支持
体の表面に形成される受像層の厚みは、一般に0.5〜
50μm、好ましくは1〜20μm程度である。
【0062】受像層用のバインダーとしては、塩化ビニ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂及び
各種の耐熱性樹脂など様々のバインダーを使用すること
ができる。バインダーの種類の選択は任意であるが、画
像保存性などの点においてポリビニルアセタール系樹脂
又は塩化ビニル系樹脂が好ましい。
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂及び
各種の耐熱性樹脂など様々のバインダーを使用すること
ができる。バインダーの種類の選択は任意であるが、画
像保存性などの点においてポリビニルアセタール系樹脂
又は塩化ビニル系樹脂が好ましい。
【0063】ポリビニルアセタール系樹脂としては、ポ
リビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、ポリビニルホルマール樹脂などが挙げられる。
又、塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂と
塩化ビニル共重合体とを挙げることができる。この塩化
ビニル共重合体としては、塩化ビニルをモノマーユニッ
トとして50モル%以上の割合で含有する塩化ビニルと
他のモノマーとの共重合体を挙げることができる。
リビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、ポリビニルホルマール樹脂などが挙げられる。
又、塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂と
塩化ビニル共重合体とを挙げることができる。この塩化
ビニル共重合体としては、塩化ビニルをモノマーユニッ
トとして50モル%以上の割合で含有する塩化ビニルと
他のモノマーとの共重合体を挙げることができる。
【0064】ポリビニルアセタール系樹脂、塩化ビニル
系樹脂の他に、ポリエステル系樹脂も熱転写用の受像層
として好適に用いることができる。ポリエステル系樹脂
としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、特開昭58−188695号公
報、特開昭62−244696号公報に記載されている
化合物を挙げることができる。また、ポリカーボネート
系樹脂としては、たとえば、特開昭62−169694
号に記載の各種の化合物を使用することができる。アク
リル系樹脂としては、例えばポリアクリルエステルを挙
げることができる。
系樹脂の他に、ポリエステル系樹脂も熱転写用の受像層
として好適に用いることができる。ポリエステル系樹脂
としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、特開昭58−188695号公
報、特開昭62−244696号公報に記載されている
化合物を挙げることができる。また、ポリカーボネート
系樹脂としては、たとえば、特開昭62−169694
号に記載の各種の化合物を使用することができる。アク
リル系樹脂としては、例えばポリアクリルエステルを挙
げることができる。
【0065】耐熱性樹脂としては、耐熱性が良く、極度
に軟化点又はガラス転移点(Tg)の低い樹脂でなく、
前記塩化ビニル系樹脂と適度に相溶し、実質的に無色で
ある限り公知の各種の耐熱性樹脂を使用することができ
る。ここで言う「耐熱性」とは、耐熱保存した場合に樹
脂そのものが黄変などの着色を起こさず、物理的強度が
極端に劣化しないことを指す。耐熱性樹脂は、軟化点が
30〜200℃、特にTgが50〜150℃であるのが
好ましい。軟化点が30℃未満であると、熱転写性染料
の転写を行う際、インクシートと受像層とが融着を起こ
すことがあるので好ましくない。又、軟化点が200℃
を超えると受像層の感度が低下して好ましくない。
に軟化点又はガラス転移点(Tg)の低い樹脂でなく、
前記塩化ビニル系樹脂と適度に相溶し、実質的に無色で
ある限り公知の各種の耐熱性樹脂を使用することができ
る。ここで言う「耐熱性」とは、耐熱保存した場合に樹
脂そのものが黄変などの着色を起こさず、物理的強度が
極端に劣化しないことを指す。耐熱性樹脂は、軟化点が
30〜200℃、特にTgが50〜150℃であるのが
好ましい。軟化点が30℃未満であると、熱転写性染料
の転写を行う際、インクシートと受像層とが融着を起こ
すことがあるので好ましくない。又、軟化点が200℃
を超えると受像層の感度が低下して好ましくない。
【0066】上記条件を満たす耐熱性樹脂としては、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ケトン樹脂
などが挙げられるが、中でも尿素アルデヒド樹脂、ケト
ン樹脂が好ましい。尿素アルデヒド樹脂は、尿素とアル
デヒド類(主としてホルムアルデヒド)との縮合により
得られるものであり、ケトン樹脂はケトンとホルムアル
デヒドとの縮合反応によって得られる。
ェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ケトン樹脂
などが挙げられるが、中でも尿素アルデヒド樹脂、ケト
ン樹脂が好ましい。尿素アルデヒド樹脂は、尿素とアル
デヒド類(主としてホルムアルデヒド)との縮合により
得られるものであり、ケトン樹脂はケトンとホルムアル
デヒドとの縮合反応によって得られる。
【0067】又、受像層のバインダーとして、光沢性向
上の目的で、スチレン及びアクリロニトリルを必須成分
とするアクリル樹脂を使用することも好ましい。スチレ
ン及びアクリロニトリルを必須成分とするアクリル樹脂
としては、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS
樹脂)、アクリロニトリル−特殊アクリルゴム−スチレ
ン共重合体(AAS樹脂)、アクリロニトリル−エチレ
ンプロピレンゴム−スチレン共重合体(AES樹脂)、
アクリロニトリルーブタジエンゴム−スチレン共重合体
(ABS樹脂)、アクリロニトリル−塩素化ポリエチレ
ン−スチレン共重合体(ACS樹脂)等が挙げられ、そ
の中でもAS樹脂が好ましい。スチレン及びアクリロニ
トリルを必須成分とするアクリル樹脂は、アクリロニト
リル含有比率が10〜50%のものが好ましく、更に好
ましくは15%〜30%である。
上の目的で、スチレン及びアクリロニトリルを必須成分
とするアクリル樹脂を使用することも好ましい。スチレ
ン及びアクリロニトリルを必須成分とするアクリル樹脂
としては、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS
樹脂)、アクリロニトリル−特殊アクリルゴム−スチレ
ン共重合体(AAS樹脂)、アクリロニトリル−エチレ
ンプロピレンゴム−スチレン共重合体(AES樹脂)、
アクリロニトリルーブタジエンゴム−スチレン共重合体
(ABS樹脂)、アクリロニトリル−塩素化ポリエチレ
ン−スチレン共重合体(ACS樹脂)等が挙げられ、そ
の中でもAS樹脂が好ましい。スチレン及びアクリロニ
トリルを必須成分とするアクリル樹脂は、アクリロニト
リル含有比率が10〜50%のものが好ましく、更に好
ましくは15%〜30%である。
【0068】これらの樹脂は一般的な商品として容易に
入手でき、例えばAS樹脂としては、タイリル−76
7、769、789、783、スタイラック709、7
27(旭化成工業社)、エスチレンASシリーズ(新日
鐵化学社)、セビアンシリーズ(ダイセル化学工業
社)、ライタックシリーズ(三井化学社)、サンレック
スSAN−C、SAN−H,コリメートS−325、S
−320、S−315(三菱モンサント化成社)、AA
S樹脂としては、バイタックスシリーズ、バイフネンシ
リーズ(日立化成工業社)、AES樹脂としては、ユニ
ブライトシリーズ(住友ノーガタック社)、JSRAE
Sシリーズ(日本合成ゴム社)、ACS樹脂としては、
ACS樹脂NFシリーズ(昭和電工社)等が挙げられ
る。
入手でき、例えばAS樹脂としては、タイリル−76
7、769、789、783、スタイラック709、7
27(旭化成工業社)、エスチレンASシリーズ(新日
鐵化学社)、セビアンシリーズ(ダイセル化学工業
社)、ライタックシリーズ(三井化学社)、サンレック
スSAN−C、SAN−H,コリメートS−325、S
−320、S−315(三菱モンサント化成社)、AA
S樹脂としては、バイタックスシリーズ、バイフネンシ
リーズ(日立化成工業社)、AES樹脂としては、ユニ
ブライトシリーズ(住友ノーガタック社)、JSRAE
Sシリーズ(日本合成ゴム社)、ACS樹脂としては、
ACS樹脂NFシリーズ(昭和電工社)等が挙げられ
る。
【0069】受像層のバインダーとして、更に下記のよ
うな樹脂を用いることができる。
うな樹脂を用いることができる。
【0070】ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂、前記以外のハロゲン化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニリ
デン等)、前記以外のビニルポリマー(ポリ酢酸ビニル
等)、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレ
ンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーと
の共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテ
ート等のセルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイ
ミド樹脂、エポキシ樹脂等。
脂、前記以外のハロゲン化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニリ
デン等)、前記以外のビニルポリマー(ポリ酢酸ビニル
等)、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレ
ンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーと
の共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテ
ート等のセルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイ
ミド樹脂、エポキシ樹脂等。
【0071】特開平5−246152号に記載のポリカ
ーボネート樹脂と芳香族ポリエステル樹脂との併用;特
開平5−246151号に記載のカルボキシル基を含有
するポリビニルアセタール系樹脂、該カルボキシル基を
構成する成分がカルボキシル基含有付加重合性モノマー
である上記ポリビニルアセタール系樹脂、該カルボキシ
ル基を含有するモノマー単位が上記ポリビニルアセター
ル系樹脂の0.5〜20重量%である樹脂;特開平5−
246150号に記載のエポキシ基を含有する塩化ビニ
ル系共重合体樹脂;特開平5−131758号に記載の
ランダム−コ−ポリカーボネート樹脂;特開平5−64
978号公報に記載のジオール成分又は酸成分の少なく
とも一方が脂環族化合物を含むポリエステル樹脂;該脂
環族化合物がトリシクロデカンジメタノール、シクロヘ
キサンジカルボン酸、シクロヘキサンジメタノール又は
シクロヘキサンジオールであるポリエステル樹脂(該樹
脂により、画像の耐光性、耐指紋性、耐可塑性等の耐久
性が向上する);特開平4−299187号に記載のイ
ソホロジンアミン成分とするポリアミド樹脂、該樹脂の
分子量が5000〜20000の範囲であり、軟化点が
50〜170℃である樹脂;特開平4−347690号
に記載の疎水性樹脂液からなる水性樹脂;特開平4−2
99188号に記載のアミン価が3以下のポリアミド樹
脂、分子量が5000〜20000の範囲であり、軟化
点が50〜170℃である上記ポリアミド樹脂、酸成分
がダイマー酸、プロピオン酸、アジピン酸又はアゼライ
ン酸から選ばれる上記ポリアミド樹脂;特開平4−29
9184号に記載のポリウレタン樹脂及びポリエステル
樹脂;特開平4−223194号に記載の塗膜形成能又
はフィルム形成能を有する高分子物質、該高分子物質と
B1及び/又はB2成分を含有する組成物の硬化物;特
開平4−131287号に記載の合成樹脂;特開平4−
43082号に記載のウレタン変性ポリエステル樹脂;
特開平4−135794号に記載の平均重合度400以
下の塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体;特開平2−10
7485号に記載の酸価が2以上の酸性樹脂、例えば次
のような酸変性樹脂:(イ)エステル結合を有するも
の、例えばポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ス
チレンアクリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート
樹脂、(ロ)ウレタン結合を有するもの、例えばポリウ
レタン樹脂等、(ハ)アミド結合を有するもの、例えば
ポリアミド樹脂(ナイロン)、(ニ)尿素結合を有する
もの、例えば尿素樹脂等、(ホ)その他極性の高い結合
を有するもの、例えばポリカプロラクトン樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等(これらの中
で特に好適なものはポリエステル系樹脂である);特開
平2−107485号に記載の、熱可塑性樹脂と反応官
能基(メラミン骨格、尿素骨格、ベンゾグアナミン骨格
又はグリコールウリル骨格を有するアミノ樹脂と、イソ
シアナート化合物)を有する少なくとも2種以上の化合
物(メラミン骨格、尿素骨格、ベンゾグアナミン骨格又
はグリコールウリル骨格を有するアミノ樹脂と、イソシ
アナート化合物等)との反応物;特開平7−40670
号に記載の数平均分子量15000以下の熱可塑性樹脂
(製造時における速乾性に優れ、かつ画像形成時におけ
る熱転写シートとの剥離性、発色濃度、鮮明性に優れ
る)、及び該熱可塑性樹脂として、受像層のバインダー
の5〜100重量%の塩化ビニルスチレン系共重合体
(塩化ビニル−アクリルスチレン共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル−アクリル−スチレン共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−ブチ
ルアクリル−スチレン共重合体、塩化ビニル−ブチルア
クリル共重合体、塩化ビニル−メタクリル−スチレン共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−メタクリル−スチレ
ン共重合体、塩化ビニル−ブチルアクリル−メタクリル
−スチレン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ブチル
アクリル−メタクリル−スチレン共重合体等);特開平
5−270151号に記載の、アルデヒド変性ビニルア
ルコール樹脂と数平均分子量1万以下のポリエステル樹
脂(効果:画像の濃度、耐光性、耐指紋性、熱可塑性等
の耐久性の向上)、アルデヒド変性ビニルアルコール樹
脂のアルデヒド変性率が30〜50%である上記ポリエ
ステル樹脂、アルデヒド変性ビニルアルコール樹脂の平
均重合度が200〜3000である上記ポリエステル樹
脂、上記ポリエステル樹脂のポリオール成分及び/又は
酸成分の少なくとも1部が脂環族化合物である上記ポリ
エステル樹脂、アルデヒド変性がホルマリン、アセトア
ルデヒド又はブチルアルデヒド(特に好ましくは、アセ
トアルデヒド又はブチルアルデヒド)である上記ポリエ
ステル樹脂;特開平6−115272号に記載の引張強
さ200kg/cm2以上の樹脂(効果:受像層のクラ
ック発生の防止、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・
酢酸ビニル共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロース
ジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート
等(特に好ましいものはポリエステル系樹脂及び塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂);特開平6−799
74号に記載の、ポリビニルアルコールと−100〜2
0℃のガラス転移温度を有すると共に極性基を有する合
成樹脂のエマルジョンとの混合物;特開平6−7997
4号に記載の、溶剤に不溶〜難溶性のポリエステル樹脂
水性分散物と該ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂の
水性分散物との混合物;特開平6−15966号に記載
の、ポリオキシアルキレンポリオールと有機ポリイソシ
アナートとの反応生成物;特開昭58−215398
号、同61−199997号、特開平2−178089
号、同2−86494号に記載のポリエステル系樹脂と
ポリイソシアナートとの反応生成物;特開平1−160
681号、同1−123794号、同3−126587
号に記載の活性水素を持つ塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体とポリイソシアナートとの反応生成物;特開平6−
8646号に記載の、水酸基含有熱可塑性樹脂、例えば
ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール単位
の含有量が5〜50重量%である上記ポリビニルアセタ
ール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニ
ルアルコール単位の含有量が1〜30重量%である上記
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル、
部分鹸化ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体の部分又は完全鹸化物、アクリル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等,特に好適なものはポリビニルアセタール樹脂
及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,好ましいポリビ
ニルアセタール樹脂は、ポリビニルホルマール樹脂、ポ
リビニルアセトアセタール樹脂及びポリビニルブチラー
ル樹脂(効果:上記樹脂と架橋剤とから成る架橋物は離
型性に優れ、かつ発色濃度、鮮明性、各種耐久性及び非
エンボス性に優れる);特開平5−294076号に記
載の、ポリビニルアルコール単位の含有量が10重量%
以上(又は10〜50重量%)であるポリビニルアセタ
ール樹脂、重合度が100〜10000である上記ポリ
ビニルアセタール樹脂等。
ーボネート樹脂と芳香族ポリエステル樹脂との併用;特
開平5−246151号に記載のカルボキシル基を含有
するポリビニルアセタール系樹脂、該カルボキシル基を
構成する成分がカルボキシル基含有付加重合性モノマー
である上記ポリビニルアセタール系樹脂、該カルボキシ
ル基を含有するモノマー単位が上記ポリビニルアセター
ル系樹脂の0.5〜20重量%である樹脂;特開平5−
246150号に記載のエポキシ基を含有する塩化ビニ
ル系共重合体樹脂;特開平5−131758号に記載の
ランダム−コ−ポリカーボネート樹脂;特開平5−64
978号公報に記載のジオール成分又は酸成分の少なく
とも一方が脂環族化合物を含むポリエステル樹脂;該脂
環族化合物がトリシクロデカンジメタノール、シクロヘ
キサンジカルボン酸、シクロヘキサンジメタノール又は
シクロヘキサンジオールであるポリエステル樹脂(該樹
脂により、画像の耐光性、耐指紋性、耐可塑性等の耐久
性が向上する);特開平4−299187号に記載のイ
ソホロジンアミン成分とするポリアミド樹脂、該樹脂の
分子量が5000〜20000の範囲であり、軟化点が
50〜170℃である樹脂;特開平4−347690号
に記載の疎水性樹脂液からなる水性樹脂;特開平4−2
99188号に記載のアミン価が3以下のポリアミド樹
脂、分子量が5000〜20000の範囲であり、軟化
点が50〜170℃である上記ポリアミド樹脂、酸成分
がダイマー酸、プロピオン酸、アジピン酸又はアゼライ
ン酸から選ばれる上記ポリアミド樹脂;特開平4−29
9184号に記載のポリウレタン樹脂及びポリエステル
樹脂;特開平4−223194号に記載の塗膜形成能又
はフィルム形成能を有する高分子物質、該高分子物質と
B1及び/又はB2成分を含有する組成物の硬化物;特
開平4−131287号に記載の合成樹脂;特開平4−
43082号に記載のウレタン変性ポリエステル樹脂;
特開平4−135794号に記載の平均重合度400以
下の塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体;特開平2−10
7485号に記載の酸価が2以上の酸性樹脂、例えば次
のような酸変性樹脂:(イ)エステル結合を有するも
の、例えばポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ス
チレンアクリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート
樹脂、(ロ)ウレタン結合を有するもの、例えばポリウ
レタン樹脂等、(ハ)アミド結合を有するもの、例えば
ポリアミド樹脂(ナイロン)、(ニ)尿素結合を有する
もの、例えば尿素樹脂等、(ホ)その他極性の高い結合
を有するもの、例えばポリカプロラクトン樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等(これらの中
で特に好適なものはポリエステル系樹脂である);特開
平2−107485号に記載の、熱可塑性樹脂と反応官
能基(メラミン骨格、尿素骨格、ベンゾグアナミン骨格
又はグリコールウリル骨格を有するアミノ樹脂と、イソ
シアナート化合物)を有する少なくとも2種以上の化合
物(メラミン骨格、尿素骨格、ベンゾグアナミン骨格又
はグリコールウリル骨格を有するアミノ樹脂と、イソシ
アナート化合物等)との反応物;特開平7−40670
号に記載の数平均分子量15000以下の熱可塑性樹脂
(製造時における速乾性に優れ、かつ画像形成時におけ
る熱転写シートとの剥離性、発色濃度、鮮明性に優れ
る)、及び該熱可塑性樹脂として、受像層のバインダー
の5〜100重量%の塩化ビニルスチレン系共重合体
(塩化ビニル−アクリルスチレン共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル−アクリル−スチレン共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−ブチ
ルアクリル−スチレン共重合体、塩化ビニル−ブチルア
クリル共重合体、塩化ビニル−メタクリル−スチレン共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−メタクリル−スチレ
ン共重合体、塩化ビニル−ブチルアクリル−メタクリル
−スチレン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ブチル
アクリル−メタクリル−スチレン共重合体等);特開平
5−270151号に記載の、アルデヒド変性ビニルア
ルコール樹脂と数平均分子量1万以下のポリエステル樹
脂(効果:画像の濃度、耐光性、耐指紋性、熱可塑性等
の耐久性の向上)、アルデヒド変性ビニルアルコール樹
脂のアルデヒド変性率が30〜50%である上記ポリエ
ステル樹脂、アルデヒド変性ビニルアルコール樹脂の平
均重合度が200〜3000である上記ポリエステル樹
脂、上記ポリエステル樹脂のポリオール成分及び/又は
酸成分の少なくとも1部が脂環族化合物である上記ポリ
エステル樹脂、アルデヒド変性がホルマリン、アセトア
ルデヒド又はブチルアルデヒド(特に好ましくは、アセ
トアルデヒド又はブチルアルデヒド)である上記ポリエ
ステル樹脂;特開平6−115272号に記載の引張強
さ200kg/cm2以上の樹脂(効果:受像層のクラ
ック発生の防止、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・
酢酸ビニル共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロース
ジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート
等(特に好ましいものはポリエステル系樹脂及び塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂);特開平6−799
74号に記載の、ポリビニルアルコールと−100〜2
0℃のガラス転移温度を有すると共に極性基を有する合
成樹脂のエマルジョンとの混合物;特開平6−7997
4号に記載の、溶剤に不溶〜難溶性のポリエステル樹脂
水性分散物と該ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂の
水性分散物との混合物;特開平6−15966号に記載
の、ポリオキシアルキレンポリオールと有機ポリイソシ
アナートとの反応生成物;特開昭58−215398
号、同61−199997号、特開平2−178089
号、同2−86494号に記載のポリエステル系樹脂と
ポリイソシアナートとの反応生成物;特開平1−160
681号、同1−123794号、同3−126587
号に記載の活性水素を持つ塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体とポリイソシアナートとの反応生成物;特開平6−
8646号に記載の、水酸基含有熱可塑性樹脂、例えば
ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール単位
の含有量が5〜50重量%である上記ポリビニルアセタ
ール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニ
ルアルコール単位の含有量が1〜30重量%である上記
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル、
部分鹸化ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体の部分又は完全鹸化物、アクリル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等,特に好適なものはポリビニルアセタール樹脂
及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,好ましいポリビ
ニルアセタール樹脂は、ポリビニルホルマール樹脂、ポ
リビニルアセトアセタール樹脂及びポリビニルブチラー
ル樹脂(効果:上記樹脂と架橋剤とから成る架橋物は離
型性に優れ、かつ発色濃度、鮮明性、各種耐久性及び非
エンボス性に優れる);特開平5−294076号に記
載の、ポリビニルアルコール単位の含有量が10重量%
以上(又は10〜50重量%)であるポリビニルアセタ
ール樹脂、重合度が100〜10000である上記ポリ
ビニルアセタール樹脂等。
【0072】尚、受像層の形成に際しては、上述した各
種の樹脂は、その反応活性点を利用して(反応活性点が
無い場合はそれを樹脂に付与する)、放射線、熱、湿
気、触媒等により架橋もしくは硬化してもよい。その場
合には、エポキシ、アクリルの如き放射線活性モノマー
や、イソシアナートの如き架橋剤を用いることができ、
それらのモノマーや架橋剤は受像層中にそのまま添加し
てもよいし、マイクロカプセルに封入したものでもよ
い。
種の樹脂は、その反応活性点を利用して(反応活性点が
無い場合はそれを樹脂に付与する)、放射線、熱、湿
気、触媒等により架橋もしくは硬化してもよい。その場
合には、エポキシ、アクリルの如き放射線活性モノマー
や、イソシアナートの如き架橋剤を用いることができ、
それらのモノマーや架橋剤は受像層中にそのまま添加し
てもよいし、マイクロカプセルに封入したものでもよ
い。
【0073】本発明において反応型の染料を用いる場
合、受像層には、バインダーの他に前述したように、イ
ンクシートに含有させた染料前駆体と反応し得る染料定
着体を含有させる。本発明の好ましい態様として、イン
ク層中に後述するポストキレート染料を含有させた場
合、該ポストキレート染料と金属キレートを形成し得る
メタルソースを受像層中に含有させる。受像層にメタル
ソースを含有させ、かつインクシートのインク層にポス
トキレート染料を用いると、形成された染料画像は、高
転写濃度、高画像保存性、特に滲み防止に優れた効果を
発揮できる。
合、受像層には、バインダーの他に前述したように、イ
ンクシートに含有させた染料前駆体と反応し得る染料定
着体を含有させる。本発明の好ましい態様として、イン
ク層中に後述するポストキレート染料を含有させた場
合、該ポストキレート染料と金属キレートを形成し得る
メタルソースを受像層中に含有させる。受像層にメタル
ソースを含有させ、かつインクシートのインク層にポス
トキレート染料を用いると、形成された染料画像は、高
転写濃度、高画像保存性、特に滲み防止に優れた効果を
発揮できる。
【0074】メタルソースとしては、金属イオンの無機
又は有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の
塩及び錯体が好ましい。金属としては周期律表の第I〜
第VIII族に属する1価及び多価の金属が挙げられるが、
中でもAl,Co,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,M
o,Ni,Sn,Ti及びZnが好ましく、特にNi,
Cu,Cr,Co及びZnが好ましい。メタルソースの
具体例としては、Ni2+,Cu2+,Cr2+,Co2+及び
Zn2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪酸との塩、あるい
は安息香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸との塩等
が挙げられる。
又は有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の
塩及び錯体が好ましい。金属としては周期律表の第I〜
第VIII族に属する1価及び多価の金属が挙げられるが、
中でもAl,Co,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,M
o,Ni,Sn,Ti及びZnが好ましく、特にNi,
Cu,Cr,Co及びZnが好ましい。メタルソースの
具体例としては、Ni2+,Cu2+,Cr2+,Co2+及び
Zn2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪酸との塩、あるい
は安息香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸との塩等
が挙げられる。
【0075】又、下記一般式(M−I)で表される錯体
が受像層中に安定かつ添加でき、かつ実質的に無色であ
る為に特に好ましい。
が受像層中に安定かつ添加でき、かつ実質的に無色であ
る為に特に好ましい。
【0076】 一般式(M−I) [M(Q1)x(Q2)y(Q3)z]p+(L-)p 式中、Mは金属イオン、好ましくはNi2+,Cu2+,C
r2+,Co2+又はZn2+を表す。Q1,Q2及びQ3は各
々、Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合
物を表し、互いに同じでも異なってもよい。これらの配
位化合物としては、例えばキレート科学(5)(南江
堂)に記載されている配位化合物から選択することがで
きる。L-は有機アニオン基を表し、具体的にはテトラ
フェニル硼素アニオンやアルキルベンゼンスルホン酸ア
ニオン等を挙げることができる。xは1、2又は3を表
し、yは1、2又は0を表し、zは1又は0を表すが、
これらは一般式(M−I)で表される錯体が4座配位
か、6座配位かによって決定されるか、あるいはQ1,
Q2,Q3の配位子の数によって決定される。pは1又は
2を表す。
r2+,Co2+又はZn2+を表す。Q1,Q2及びQ3は各
々、Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合
物を表し、互いに同じでも異なってもよい。これらの配
位化合物としては、例えばキレート科学(5)(南江
堂)に記載されている配位化合物から選択することがで
きる。L-は有機アニオン基を表し、具体的にはテトラ
フェニル硼素アニオンやアルキルベンゼンスルホン酸ア
ニオン等を挙げることができる。xは1、2又は3を表
し、yは1、2又は0を表し、zは1又は0を表すが、
これらは一般式(M−I)で表される錯体が4座配位
か、6座配位かによって決定されるか、あるいはQ1,
Q2,Q3の配位子の数によって決定される。pは1又は
2を表す。
【0077】この種のメタルソースの具体例としては、
米国特許4,987,049号に例示されたもの、ある
いは特開平9−39423号に例示された化合物No.
1〜99等を挙げることができる。メタルソースの添加
量は、通常、受像層のバインダーに対して5〜80重量
%が好ましく、10〜70重量%がより好ましい。受像
層のメタルソース量が多すぎると、メタルソースの色味
が受像シートの白地の色調に表れてしまい好ましくな
い。
米国特許4,987,049号に例示されたもの、ある
いは特開平9−39423号に例示された化合物No.
1〜99等を挙げることができる。メタルソースの添加
量は、通常、受像層のバインダーに対して5〜80重量
%が好ましく、10〜70重量%がより好ましい。受像
層のメタルソース量が多すぎると、メタルソースの色味
が受像シートの白地の色調に表れてしまい好ましくな
い。
【0078】受像層には、離型剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、フィラー、顔料等を添加してもよ
い。又、増感剤として可塑剤、熱溶剤などを添加しても
よい。
吸収剤、光安定剤、フィラー、顔料等を添加してもよ
い。又、増感剤として可塑剤、熱溶剤などを添加しても
よい。
【0079】離型剤は、インクシートのインク層と受像
シートの受像層との剥離性を向上させることができる。
このような離型剤としては、シリコーンオイル(シリコ
ーン樹脂と称されるものも含む);ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、アミドワックス、テフロ
ン(登録商標)パウダー、ミクロクロスタリンワックス
等の固型ワックス類;弗素化合物、珪素化合物もしくは
これらの複合物、弗素系もしくは燐酸エステル系の界面
活性剤;カップリング剤;長鎖アルキル化合物;ポリオ
キシアルキルポリオール等が挙げられ、中でもシリコー
ンオイルが好ましい。
シートの受像層との剥離性を向上させることができる。
このような離型剤としては、シリコーンオイル(シリコ
ーン樹脂と称されるものも含む);ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、アミドワックス、テフロ
ン(登録商標)パウダー、ミクロクロスタリンワックス
等の固型ワックス類;弗素化合物、珪素化合物もしくは
これらの複合物、弗素系もしくは燐酸エステル系の界面
活性剤;カップリング剤;長鎖アルキル化合物;ポリオ
キシアルキルポリオール等が挙げられ、中でもシリコー
ンオイルが好ましい。
【0080】シリコーンオイルには、単に添加するタイ
プ(単純添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ
(硬化反応型)とがある。単純添加型の場合には、バイ
ンダーとの相溶性を向上させるために、変性シリコーン
オイルを使用するのが好ましい。変性シリコーンオイル
としては、ポリエステル変性シリコン樹脂(又はシリコ
ン変性ポリエステル樹脂)、アクリル変性シリコン樹脂
(又はシリコン変性アクリル樹脂)、ウレタン変性シリ
コン樹脂(又はシリコン変性ウレタン樹脂)、セルロー
ス変性シリコン樹脂(又はシリコン変性セルロース樹
脂)、アルキッド変性シリコン樹脂(又はシリコン変性
アルキッド樹脂)、エポキシ変性シリコン樹脂(又はシ
リコン変性エポキシ樹脂)等を挙げることができる。
プ(単純添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ
(硬化反応型)とがある。単純添加型の場合には、バイ
ンダーとの相溶性を向上させるために、変性シリコーン
オイルを使用するのが好ましい。変性シリコーンオイル
としては、ポリエステル変性シリコン樹脂(又はシリコ
ン変性ポリエステル樹脂)、アクリル変性シリコン樹脂
(又はシリコン変性アクリル樹脂)、ウレタン変性シリ
コン樹脂(又はシリコン変性ウレタン樹脂)、セルロー
ス変性シリコン樹脂(又はシリコン変性セルロース樹
脂)、アルキッド変性シリコン樹脂(又はシリコン変性
アルキッド樹脂)、エポキシ変性シリコン樹脂(又はシ
リコン変性エポキシ樹脂)等を挙げることができる。
【0081】又、硬化反応型としては、アミノ基を有す
るアミノ変性シリコン、エポキシ基を有するエポキシ変
性シリコン、イソシアナト基を有するイソシアナト変性
シリコン、ヒドロキシル基を有するアルコール変性シリ
コン、カルボキシル基を有するカルボキシル変性シリコ
ン等が挙げられ、反応硬化をさせるためにその反応形態
により適宜組み合わせて併用される。例えば、アミノ基
又はヒドロキシル基を有する変性シリコンが、エポキシ
基、イソシアナト基又はカルボキシル基を有する変性シ
リコンと各々反応する。又、触媒硬化型のものも好まし
く用いられ、例えばチタネート、亜鉛、鉄、錫等のカル
ボン酸塩等を触媒とするアルコール変性シリコンであ
り、二つのシリコンにより脱水重合反応可能なもの、白
金系等の金属を触媒とするビニル変性シリコンと有機基
の一部が−Hであるビニル変性シリコンから成るもの等
が挙げられる。
るアミノ変性シリコン、エポキシ基を有するエポキシ変
性シリコン、イソシアナト基を有するイソシアナト変性
シリコン、ヒドロキシル基を有するアルコール変性シリ
コン、カルボキシル基を有するカルボキシル変性シリコ
ン等が挙げられ、反応硬化をさせるためにその反応形態
により適宜組み合わせて併用される。例えば、アミノ基
又はヒドロキシル基を有する変性シリコンが、エポキシ
基、イソシアナト基又はカルボキシル基を有する変性シ
リコンと各々反応する。又、触媒硬化型のものも好まし
く用いられ、例えばチタネート、亜鉛、鉄、錫等のカル
ボン酸塩等を触媒とするアルコール変性シリコンであ
り、二つのシリコンにより脱水重合反応可能なもの、白
金系等の金属を触媒とするビニル変性シリコンと有機基
の一部が−Hであるビニル変性シリコンから成るもの等
が挙げられる。
【0082】紫外線吸収剤としては、染料画像の紫外線
吸収用として機能し、かつ熱転写が可能であればよく、
例えば特開昭59−158287号、同63−7468
6号、同63−145089号、同59−196292
号、同62−229594号、同63−122596
号、同61−283595号、特開平1−204788
号等に記載の化合物、及び写真その他の画像記録材料に
おける画像耐久性を改善するものとして公知の化合物を
使用することができる。バインダーと紫外線吸収剤との
重量比は1:10〜10:1が好ましく、更に好ましく
は2:8〜7:3の範囲である。
吸収用として機能し、かつ熱転写が可能であればよく、
例えば特開昭59−158287号、同63−7468
6号、同63−145089号、同59−196292
号、同62−229594号、同63−122596
号、同61−283595号、特開平1−204788
号等に記載の化合物、及び写真その他の画像記録材料に
おける画像耐久性を改善するものとして公知の化合物を
使用することができる。バインダーと紫外線吸収剤との
重量比は1:10〜10:1が好ましく、更に好ましく
は2:8〜7:3の範囲である。
【0083】酸化防止剤としては、特開昭59−182
785号、同60−130735号、特開平1−127
387号等に記載の酸化防止剤、及び写真その他の画像
記録材料における画像耐久性を改善するものとして公知
の化合物を挙げることができる。
785号、同60−130735号、特開平1−127
387号等に記載の酸化防止剤、及び写真その他の画像
記録材料における画像耐久性を改善するものとして公知
の化合物を挙げることができる。
【0084】フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としては、
シリカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、
活性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子
としては弗素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル
樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げること
ができる。これらの無機・有機樹脂粒子は、比重により
異なるが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。顔料
としては、代表例としてチタンホワイト、炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレ
ー、カオリン、活性白土、酸性白土などを挙げることが
できる。
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としては、
シリカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、
活性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子
としては弗素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル
樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げること
ができる。これらの無機・有機樹脂粒子は、比重により
異なるが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。顔料
としては、代表例としてチタンホワイト、炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレ
ー、カオリン、活性白土、酸性白土などを挙げることが
できる。
【0085】可塑剤としてはフタル酸エステル類(フタ
ル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジデシル等)、トリメリット酸エステル類
(トリメリット酸オクチル、トリメリット酸−i−ノニ
ル、トリメリット酸−i−デシル等)、ピロメリット酸
オクチル等のピロメリット酸エステル類、アジピン酸エ
ステル類などが挙げられる。尚、可塑剤の過度の添加は
画像の保存性を劣化させるので、可塑剤の添加量は、通
常、受像層のバインダーに対して0.1〜30重量%の
範囲である。
ル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジデシル等)、トリメリット酸エステル類
(トリメリット酸オクチル、トリメリット酸−i−ノニ
ル、トリメリット酸−i−デシル等)、ピロメリット酸
オクチル等のピロメリット酸エステル類、アジピン酸エ
ステル類などが挙げられる。尚、可塑剤の過度の添加は
画像の保存性を劣化させるので、可塑剤の添加量は、通
常、受像層のバインダーに対して0.1〜30重量%の
範囲である。
【0086】受像シートの裏面に滑性裏面層を設けても
よい。
よい。
【0087】受像シートの裏面に滑性裏面層を設ける場
合、用いる樹脂は染料染着性の低いものが好ましい。そ
のような樹脂として具体的には、アクリル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、
酢酸セルロース樹脂などが挙げられる。又、特開平7−
186557号に記載の非晶質ポリオレフィン樹脂を用
いることもできる。
合、用いる樹脂は染料染着性の低いものが好ましい。そ
のような樹脂として具体的には、アクリル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、
酢酸セルロース樹脂などが挙げられる。又、特開平7−
186557号に記載の非晶質ポリオレフィン樹脂を用
いることもできる。
【0088】この他、ポリビニルブチラール、メラミ
ン、セルロース、アクリル系樹脂等をキレート、イソシ
アナート、放射線照射等の手段で硬化させた硬化性樹脂
なども好ましい。市販されているものとしては、例えば
アクリル樹脂ではBR85、BR80、BR113(三
菱レイヨン社)、非晶質ポリオレフィン樹脂としてAP
L6509、130A、291S、150R(三井石油
化学工業社)、ゼオネックス480、250、480S
(日本ゼオン社)、ポリビニルブチラール樹脂では30
00−1(電気化学工業社)、ポリビニルアルコール樹
脂として、SMR−20H、SMR−20HH、C−2
0、C−10、MA−23、PA−20、PA−15
(以上信越化学工業社)、酢酸セルロース樹脂としてL
−30、LT−35(以上ダイセル化学工業社)、メラ
ミン樹脂ではサイメル303(三井サイアッド社)等が
挙げられるが、勿論、それらに限定されるものではな
い。
ン、セルロース、アクリル系樹脂等をキレート、イソシ
アナート、放射線照射等の手段で硬化させた硬化性樹脂
なども好ましい。市販されているものとしては、例えば
アクリル樹脂ではBR85、BR80、BR113(三
菱レイヨン社)、非晶質ポリオレフィン樹脂としてAP
L6509、130A、291S、150R(三井石油
化学工業社)、ゼオネックス480、250、480S
(日本ゼオン社)、ポリビニルブチラール樹脂では30
00−1(電気化学工業社)、ポリビニルアルコール樹
脂として、SMR−20H、SMR−20HH、C−2
0、C−10、MA−23、PA−20、PA−15
(以上信越化学工業社)、酢酸セルロース樹脂としてL
−30、LT−35(以上ダイセル化学工業社)、メラ
ミン樹脂ではサイメル303(三井サイアッド社)等が
挙げられるが、勿論、それらに限定されるものではな
い。
【0089】又、自動給紙適性を良くするために、受像
シートの裏面を構成する層の少なくとも1層に、有機及
び/又は無機の充填剤を含有させてもよい。具体的には
ポリエチレンワックス、ビスアマイド、ナイロン、アク
リル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコン樹脂、シリコン
ゴム、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等が挙げら
れるが、特に限定はされず何でも使用できる。
シートの裏面を構成する層の少なくとも1層に、有機及
び/又は無機の充填剤を含有させてもよい。具体的には
ポリエチレンワックス、ビスアマイド、ナイロン、アク
リル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコン樹脂、シリコン
ゴム、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等が挙げら
れるが、特に限定はされず何でも使用できる。
【0090】上記の中でも、プリンタの給紙ゴムローラ
ーの損耗や、転移によるローラーの摩擦特性の変動を抑
える点から、特に好ましいのがナイロンフィラーであ
る。ナイロンフィラーとしては、分子量が10万〜90
万で、球状であり、平均粒子径が0.01〜30μmの
ものが好ましく、特に分子量が10万〜50万で、平均
粒子径が0.01〜10μmのものがより好ましい。
又、ナイロンフィラーの種類としては、ナイロン6やナ
イロン66と比較してナイロン12フィラーが耐水性に
優れ、吸水による特性変化もないためより好ましい。
ーの損耗や、転移によるローラーの摩擦特性の変動を抑
える点から、特に好ましいのがナイロンフィラーであ
る。ナイロンフィラーとしては、分子量が10万〜90
万で、球状であり、平均粒子径が0.01〜30μmの
ものが好ましく、特に分子量が10万〜50万で、平均
粒子径が0.01〜10μmのものがより好ましい。
又、ナイロンフィラーの種類としては、ナイロン6やナ
イロン66と比較してナイロン12フィラーが耐水性に
優れ、吸水による特性変化もないためより好ましい。
【0091】ナイロンフィラーは、高融点で熱的にも安
定であり、耐油性、耐薬品性なども良いことから染料に
よって染着され難い。又、自己潤滑性があり、摩擦係数
も低く、分子量が10万〜90万であると摩耗すること
も殆どなく、相手材を傷付けることもない。又、好まし
い平均粒子径は0.1〜30μmである。粒子径が小さ
すぎるとフィラーが裏面構成層中に隠れてしまい、十分
な滑り性の機能を果たさず、又、粒子径が大きすぎると
裏面構成層から突出が大きくなり、結果的に摩擦係数を
高めたり、フィラーの欠落を生じてしまうため好ましく
ない。尚、充填剤の添加量は、添加する層中の樹脂10
0重量部に対して0.01〜200重量部の範囲が好ま
しい。
定であり、耐油性、耐薬品性なども良いことから染料に
よって染着され難い。又、自己潤滑性があり、摩擦係数
も低く、分子量が10万〜90万であると摩耗すること
も殆どなく、相手材を傷付けることもない。又、好まし
い平均粒子径は0.1〜30μmである。粒子径が小さ
すぎるとフィラーが裏面構成層中に隠れてしまい、十分
な滑り性の機能を果たさず、又、粒子径が大きすぎると
裏面構成層から突出が大きくなり、結果的に摩擦係数を
高めたり、フィラーの欠落を生じてしまうため好ましく
ない。尚、充填剤の添加量は、添加する層中の樹脂10
0重量部に対して0.01〜200重量部の範囲が好ま
しい。
【0092】裏面層表面の中心線平均表面粗さSRaは
0.5〜2.5μmが好ましい。又、単位面積当たりの
平均突起数が2000〜4500個/mm2であること
が好ましい。このような性質を持たせる方法としては、
例えば上述のような充填剤を用いて調整する他、樹脂押
出しコーティング時の冷却ロールの表面形状を前述のよ
うな性質にし、押出し樹脂を冷却する際に、その形状を
転写することによっても形成することが出来る。
0.5〜2.5μmが好ましい。又、単位面積当たりの
平均突起数が2000〜4500個/mm2であること
が好ましい。このような性質を持たせる方法としては、
例えば上述のような充填剤を用いて調整する他、樹脂押
出しコーティング時の冷却ロールの表面形状を前述のよ
うな性質にし、押出し樹脂を冷却する際に、その形状を
転写することによっても形成することが出来る。
【0093】滑性裏面層と、それを設ける面との間に、
接着力を高める目的で中間層を設けてもよい。好ましい
中間層の態様としては、反応硬化型の樹脂を有する中間
層を設ける。反応硬化型樹脂としては、特開平6−25
5276号に記載されたような熱硬化型樹脂及び/又は
電離放射線硬化型樹脂を使用するのが好ましい。
接着力を高める目的で中間層を設けてもよい。好ましい
中間層の態様としては、反応硬化型の樹脂を有する中間
層を設ける。反応硬化型樹脂としては、特開平6−25
5276号に記載されたような熱硬化型樹脂及び/又は
電離放射線硬化型樹脂を使用するのが好ましい。
【0094】同様の構成の中間層は、受像層とそれを設
ける面との間にも設けてもよい。
ける面との間にも設けてもよい。
【0095】本発明に用いられるインク層に含有させる
熱拡散性染料としては、従来公知のものを用いることが
でき、特に制限はないが、良好な画像保存性を得られる
観点から前述した反応型染料を用いることが好ましい。
熱拡散性染料としては、従来公知のものを用いることが
でき、特に制限はないが、良好な画像保存性を得られる
観点から前述した反応型染料を用いることが好ましい。
【0096】反応型の染料とは、前述の如く、インク層
側に含有させた染料前駆体と受像層側に含有させた染料
定着体を熱転写により反応させることによって画像を形
成するような染料を示す。具体的には、前述のものも含
め、公知の反応型染料を用いることが可能であるが、本
発明においては、画像保存性に特に優れるという観点か
ら、ポストキレート染料とメタルソースの組合せを用い
ることが好ましい。
側に含有させた染料前駆体と受像層側に含有させた染料
定着体を熱転写により反応させることによって画像を形
成するような染料を示す。具体的には、前述のものも含
め、公知の反応型染料を用いることが可能であるが、本
発明においては、画像保存性に特に優れるという観点か
ら、ポストキレート染料とメタルソースの組合せを用い
ることが好ましい。
【0097】インクシート用支持体としては、寸法安定
性が良く、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐えうる限り
特に制限がなく、公知のものを使用することができる。
性が良く、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐えうる限り
特に制限がなく、公知のものを使用することができる。
【0098】インク層のバインダーとしては、セルロー
ス付加化合物、セルロースエステル、セルロースエーテ
ル等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルアセトアセタール、ポリ
ビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂;ポリ
ビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミ
ド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系エステ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸共重
合体等のビニル系樹脂;ゴム系樹脂、アイオノマー樹
脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等を挙げるこ
とができる。これらの樹脂の中でも、保存性の優れたポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタールある
いはセルロース系樹脂が好ましい。
ス付加化合物、セルロースエステル、セルロースエーテ
ル等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルアセトアセタール、ポリ
ビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂;ポリ
ビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミ
ド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系エステ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸共重
合体等のビニル系樹脂;ゴム系樹脂、アイオノマー樹
脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等を挙げるこ
とができる。これらの樹脂の中でも、保存性の優れたポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタールある
いはセルロース系樹脂が好ましい。
【0099】インク層のバインダーとして、更に下記の
ような樹脂を用いることができる。
ような樹脂を用いることができる。
【0100】特公平5−78437号に記載の、イソシ
アナート類と、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール、ポリエステルポリオール及びアクリルポリオー
ルから選択される活性水素を有する化合物との反応生成
物、イソシアナート類が、ジイソシアナート又はトリイ
ソシアナートである上記反応生成物、及び活性水素を有
する化合物100重量部に対して10〜200重量部の
量である上記反応生成物;天然及び/又は半合成水溶性
高分子の分子内ヒドロキシル基をエステル化及び/又は
ウレタン化した有機溶媒可溶性高分子、天然及び/又は
半合成水溶性高分子としては、α−グルコースのα−
1,4−グルコシド結合の重合体である澱粉、β−グル
コースのβ−1,4−グルコシド結合の重合体であるセ
ルロースの水溶性誘導体、ピラノース環のβ−1,4−
グルコシド結合の重合体であるアルギン酸、葡萄糖の3
量体であるマルトトリオース、α−D−1,6−グルコ
ースの1,6結合によって繰返し結合した水溶性多糖類
であるプルラン、蔗糖から作られるD−グルコピラノー
スを単位とする重合体であるデキストラン、D−グルコ
ースが1,3結合でβ−グルコシド結合した直鎖のβ−
1,3−グルカンであるカードラン等;特開平3−26
4393号に記載のアセチル化度が2.4以上かつ総置
換度が2.7以上の酢酸セルロース;ポリビニルアルコ
ール(Tg=85℃)、ポリ酢酸ビニル(Tg=32
℃)、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(Tg=77
℃)等のビニル樹脂、ポリビニルブチラール(Tg=8
4℃)、ポリビニルアセトアセタール(Tg=110
℃)等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリアクリルア
ミド(Tg=165℃)等のビニル系樹脂、脂肪族ポリ
エステル(Tg=130℃)等のポリエステル樹脂等;
特開平7−52564号に記載の、イソシアナート類と
含有するビニルアルコール部分の重量が15〜40%で
あるポリビニルブチラールとの反応生成物、上記イソシ
アナート類がジイソシアナート又はトリイソシアナート
である上記反応生成物、具体的には、パラフェニレンジ
イソシアナート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイ
ソシアナート、2−クロロ−1,4−フェニレンジイソ
シアナート、2,4−トルエンジイソシアナート、2,
6−トルエンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソ
シアナート、4,4′−ビフェニレンジイソシアナー
ト、4,4′,4″−トリメチル−3,3′,2−トリ
イソシアナト−2,4,6−トリフェニルシアヌレート
等;特開平7−32742号に記載の、式Iのフェニル
イソシアナト変性ポリビニルアセタール樹脂;特開平6
−155935号に記載の、イソシアナート反応性セル
ロース又はイソシアナート反応性アセタール樹脂の1種
と、イソシアナート反応性アセタール樹脂、イソシアナ
ート反応性ビニル樹脂、イソシアナート反応性アクリル
樹脂、イソシアナート反応性フェノキシ樹脂及びイソシ
アナート反応性スチロール樹脂から選ばれる1種の樹脂
及びポリイソシアナート化合物を含有する組成物の硬化
物;ポリビニルブチラール樹脂(好ましくは分子量が6
万以上、ガラス転移温度が60℃以上、より好ましくは
70〜110℃以下、ビニルアルコール部分の重量%が
ポリビニルブチラール樹脂中10〜40%、好ましくは
15〜30%のもの);アクリル変性セルロース系樹
脂、セルロース系樹脂としては、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酪酢酸セルロース等のセルロース
系樹脂(好ましくはエチルセルロース)、上記セルロー
ス系樹脂をアクリル樹脂で変性する際に使用する有機溶
剤としては、例えば、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン、イソホロン等のケトン系溶剤、トルエン、ベン
ゼン、キシレン等の炭化水素系溶剤、n−ブチルエーテ
ル等のエーテル系溶剤が挙げられ、セルロース系樹脂は
好ましくは約5〜50重量%の濃度で使用する。
アナート類と、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール、ポリエステルポリオール及びアクリルポリオー
ルから選択される活性水素を有する化合物との反応生成
物、イソシアナート類が、ジイソシアナート又はトリイ
ソシアナートである上記反応生成物、及び活性水素を有
する化合物100重量部に対して10〜200重量部の
量である上記反応生成物;天然及び/又は半合成水溶性
高分子の分子内ヒドロキシル基をエステル化及び/又は
ウレタン化した有機溶媒可溶性高分子、天然及び/又は
半合成水溶性高分子としては、α−グルコースのα−
1,4−グルコシド結合の重合体である澱粉、β−グル
コースのβ−1,4−グルコシド結合の重合体であるセ
ルロースの水溶性誘導体、ピラノース環のβ−1,4−
グルコシド結合の重合体であるアルギン酸、葡萄糖の3
量体であるマルトトリオース、α−D−1,6−グルコ
ースの1,6結合によって繰返し結合した水溶性多糖類
であるプルラン、蔗糖から作られるD−グルコピラノー
スを単位とする重合体であるデキストラン、D−グルコ
ースが1,3結合でβ−グルコシド結合した直鎖のβ−
1,3−グルカンであるカードラン等;特開平3−26
4393号に記載のアセチル化度が2.4以上かつ総置
換度が2.7以上の酢酸セルロース;ポリビニルアルコ
ール(Tg=85℃)、ポリ酢酸ビニル(Tg=32
℃)、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(Tg=77
℃)等のビニル樹脂、ポリビニルブチラール(Tg=8
4℃)、ポリビニルアセトアセタール(Tg=110
℃)等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリアクリルア
ミド(Tg=165℃)等のビニル系樹脂、脂肪族ポリ
エステル(Tg=130℃)等のポリエステル樹脂等;
特開平7−52564号に記載の、イソシアナート類と
含有するビニルアルコール部分の重量が15〜40%で
あるポリビニルブチラールとの反応生成物、上記イソシ
アナート類がジイソシアナート又はトリイソシアナート
である上記反応生成物、具体的には、パラフェニレンジ
イソシアナート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイ
ソシアナート、2−クロロ−1,4−フェニレンジイソ
シアナート、2,4−トルエンジイソシアナート、2,
6−トルエンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソ
シアナート、4,4′−ビフェニレンジイソシアナー
ト、4,4′,4″−トリメチル−3,3′,2−トリ
イソシアナト−2,4,6−トリフェニルシアヌレート
等;特開平7−32742号に記載の、式Iのフェニル
イソシアナト変性ポリビニルアセタール樹脂;特開平6
−155935号に記載の、イソシアナート反応性セル
ロース又はイソシアナート反応性アセタール樹脂の1種
と、イソシアナート反応性アセタール樹脂、イソシアナ
ート反応性ビニル樹脂、イソシアナート反応性アクリル
樹脂、イソシアナート反応性フェノキシ樹脂及びイソシ
アナート反応性スチロール樹脂から選ばれる1種の樹脂
及びポリイソシアナート化合物を含有する組成物の硬化
物;ポリビニルブチラール樹脂(好ましくは分子量が6
万以上、ガラス転移温度が60℃以上、より好ましくは
70〜110℃以下、ビニルアルコール部分の重量%が
ポリビニルブチラール樹脂中10〜40%、好ましくは
15〜30%のもの);アクリル変性セルロース系樹
脂、セルロース系樹脂としては、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酪酢酸セルロース等のセルロース
系樹脂(好ましくはエチルセルロース)、上記セルロー
ス系樹脂をアクリル樹脂で変性する際に使用する有機溶
剤としては、例えば、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン、イソホロン等のケトン系溶剤、トルエン、ベン
ゼン、キシレン等の炭化水素系溶剤、n−ブチルエーテ
ル等のエーテル系溶剤が挙げられ、セルロース系樹脂は
好ましくは約5〜50重量%の濃度で使用する。
【0101】前記各種のバインダーは、その1種を単独
で使用することもできるし、又、その2種以上を併用す
ることもできる。
で使用することもできるし、又、その2種以上を併用す
ることもできる。
【0102】染料含有領域のインク層に含有させるポス
トキレート染料としては、熱転写が可能であれば特に制
限はなく、公知の各種の化合物を適宜に選定して使用す
ることができる。具体的には、例えば特開昭59−78
893号、同59−109349号、特開平4−949
74号、同4−97894号、同4−89292号に記
載されているシアン染料、マゼンタ染料、イエロー染料
などを使用することができる。
トキレート染料としては、熱転写が可能であれば特に制
限はなく、公知の各種の化合物を適宜に選定して使用す
ることができる。具体的には、例えば特開昭59−78
893号、同59−109349号、特開平4−949
74号、同4−97894号、同4−89292号に記
載されているシアン染料、マゼンタ染料、イエロー染料
などを使用することができる。
【0103】上記染料の中でも、メタルソースと2座の
キレートを形成することができるメチン染料を使用する
ことが本発明の目的をより効果的に発現するので好まし
い。そのような染料として、下記一般式(1)で表され
る染料を挙げることができる。
キレートを形成することができるメチン染料を使用する
ことが本発明の目的をより効果的に発現するので好まし
い。そのような染料として、下記一般式(1)で表され
る染料を挙げることができる。
【0104】
【化1】
【0105】式中、Xは少なくとも2座のキレート形成
可能な基又は原子を有する原子群を表し、Yは芳香族性
炭素環又は複素環を形成するに必要な原子群を表し、R
1、R2及びR3は各々、水素原子、ハロゲン原子又は1
価の置換基を表す。nは0、1又は2を表す。Yは好ま
しくは5〜6員の芳香族性炭素環又は複素環を形成する
原子群であり、該環上には更に置換基を有してもよい。
可能な基又は原子を有する原子群を表し、Yは芳香族性
炭素環又は複素環を形成するに必要な原子群を表し、R
1、R2及びR3は各々、水素原子、ハロゲン原子又は1
価の置換基を表す。nは0、1又は2を表す。Yは好ま
しくは5〜6員の芳香族性炭素環又は複素環を形成する
原子群であり、該環上には更に置換基を有してもよい。
【0106】X=として特に好ましくは下記一般式
(2)で表されるものである。
(2)で表されるものである。
【0107】
【化2】
【0108】式中、Zは少なくとも一つのキレート化可
能な窒素原子を含む基で置換された芳香族性含窒素複素
環を形成するに必要な原子群を表す。
能な窒素原子を含む基で置換された芳香族性含窒素複素
環を形成するに必要な原子群を表す。
【0109】該環の具体例としてはベンゼン、ピリジ
ン、ピリミジン、フラン、チオフェン、チアゾール、イ
ミダゾール、ナフタレン等の各環が挙げられる。これら
の環は、更に他の炭素環(ベンゼン環など)や複素環
(ピリジン環など)と宿合環を形成してもよい。
ン、ピリミジン、フラン、チオフェン、チアゾール、イ
ミダゾール、ナフタレン等の各環が挙げられる。これら
の環は、更に他の炭素環(ベンゼン環など)や複素環
(ピリジン環など)と宿合環を形成してもよい。
【0110】又、環上の置換基としてはアルキル基、ア
リール基、アシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、
アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アルコ
キシカルボニル基、ハロゲン原子等が挙げられ、それら
の基は更に置換されてもよい。
リール基、アシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、
アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アルコ
キシカルボニル基、ハロゲン原子等が挙げられ、それら
の基は更に置換されてもよい。
【0111】R1、R2及びR3で表されるハロゲン原子
としては弗素原子、塩素原子等が、又、1価の置換基と
してはアルキル基、アルコキシ基、シアノ基、アルコキ
シカルボニル基等が挙げられる。
としては弗素原子、塩素原子等が、又、1価の置換基と
してはアルキル基、アルコキシ基、シアノ基、アルコキ
シカルボニル基等が挙げられる。
【0112】X=としては下記一般式(3)〜(6)で
表されるものが特に好ましい。
表されるものが特に好ましい。
【0113】
【化3】
【0114】式中、R4及びR5は各々、水素原子、ハロ
ゲン原子(弗素原子、塩素原子、臭素原子等)又は1価
の置換基(アルキル基、アリール基、アシル基、アミノ
基、ニトロ基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキシ
基、ヒドロキシル基、アルコキシカルボニル基等)を表
す。
ゲン原子(弗素原子、塩素原子、臭素原子等)又は1価
の置換基(アルキル基、アリール基、アシル基、アミノ
基、ニトロ基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキシ
基、ヒドロキシル基、アルコキシカルボニル基等)を表
す。
【0115】以下に具体的化合物例を示すが、本発明は
これらに限定されない。
これらに限定されない。
【0116】
【化4】
【0117】
【化5】
【0118】
【化6】
【0119】
【化7】
【0120】これらポストキレート染料の含有量は、各
染料の性質、バインダーへの溶解性、使用目的などから
一概に決められないが、通常、各染料含有領域の構成全
重量の10〜80重量%で用いられる。
染料の性質、バインダーへの溶解性、使用目的などから
一概に決められないが、通常、各染料含有領域の構成全
重量の10〜80重量%で用いられる。
【0121】インク層には、前記の成分の他に各種の添
加剤を適宜添加することができる。添加剤としては、前
述のシリコン樹脂、シリコンオイル(反応硬化タイプも
可)、シリコン変性樹脂、弗素樹脂、界面活性剤、ワッ
クス類等の離型性化合物;金属微粉末、シリカゲル、金
属酸化物、カーボンブラック、樹脂微粉末等のフィラ
ー;バインダー成分と反応可能な硬化剤(イソシアナー
ト類、アクリル類、エポキシ類等の放射線活性化合物)
などを挙げることができる。
加剤を適宜添加することができる。添加剤としては、前
述のシリコン樹脂、シリコンオイル(反応硬化タイプも
可)、シリコン変性樹脂、弗素樹脂、界面活性剤、ワッ
クス類等の離型性化合物;金属微粉末、シリカゲル、金
属酸化物、カーボンブラック、樹脂微粉末等のフィラ
ー;バインダー成分と反応可能な硬化剤(イソシアナー
ト類、アクリル類、エポキシ類等の放射線活性化合物)
などを挙げることができる。
【0122】インクシートは、支持体とインク層とから
成る2層構成に限られず、その他の層が形成されていて
もよい。例えば、受像層との融着や染料の裏移り(ブロ
ッキング)を防止する目的で、前記インク層の表面にオ
ーバーコート層を設けてもよい。
成る2層構成に限られず、その他の層が形成されていて
もよい。例えば、受像層との融着や染料の裏移り(ブロ
ッキング)を防止する目的で、前記インク層の表面にオ
ーバーコート層を設けてもよい。
【0123】又、インクシートの支持体には、インク層
のバインダーとの接着性の改良や昇華性染料の支持体側
への転写や染着を防止する目的で、下引層を有していて
もよい。更に、支持体の裏面(インク層と反対側)に
は、ヘッドの支持体に対する融着やスティッキング、イ
ンクシートの皺が発生するのを防止する目的でスティッ
キング防止層を設けてもよい。上記オーバーコート層、
下引層及びスティッキング防止層の厚みは、通常、0.
1〜1μmである。
のバインダーとの接着性の改良や昇華性染料の支持体側
への転写や染着を防止する目的で、下引層を有していて
もよい。更に、支持体の裏面(インク層と反対側)に
は、ヘッドの支持体に対する融着やスティッキング、イ
ンクシートの皺が発生するのを防止する目的でスティッ
キング防止層を設けてもよい。上記オーバーコート層、
下引層及びスティッキング防止層の厚みは、通常、0.
1〜1μmである。
【0124】スティッキング層に使用されるバインダー
樹脂は、例えばエチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等
のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル
酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル/ス
チレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、
ビニルトルエン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン変性ウレタン
樹脂、弗素変性ウレタン樹脂等が挙げられる。
樹脂は、例えばエチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等
のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル
酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル/ス
チレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、
ビニルトルエン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン変性ウレタン
樹脂、弗素変性ウレタン樹脂等が挙げられる。
【0125】又、これらの樹脂は混合して用いてもよ
い。耐熱性をより高めるために、前記の樹脂の内、ヒド
ロキシル基などの反応性基を有している樹脂を使用し、
架橋剤としてポリイソシアナート等を併用して架橋樹脂
層としてもよい。更に、滑り性を向上させるために、固
形あるいは液状の離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性を持
たせてもよい。離型剤又は滑剤としては、例えばポリエ
チレンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス
類、高級脂肪族アルコール、オレガノポリシロキサン、
アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオ
ン系界面活性剤、両性界面活性剤、弗素系界面活性剤、
有機カルボン酸及びその誘導体、弗素系樹脂、シリコン
系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を用
いることができる。滑り剤又は離型剤の好ましい添加量
は、スティッキング層の全固形分に対し5〜50重量
%、好ましくは10〜30重量%である。
い。耐熱性をより高めるために、前記の樹脂の内、ヒド
ロキシル基などの反応性基を有している樹脂を使用し、
架橋剤としてポリイソシアナート等を併用して架橋樹脂
層としてもよい。更に、滑り性を向上させるために、固
形あるいは液状の離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性を持
たせてもよい。離型剤又は滑剤としては、例えばポリエ
チレンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス
類、高級脂肪族アルコール、オレガノポリシロキサン、
アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオ
ン系界面活性剤、両性界面活性剤、弗素系界面活性剤、
有機カルボン酸及びその誘導体、弗素系樹脂、シリコン
系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を用
いることができる。滑り剤又は離型剤の好ましい添加量
は、スティッキング層の全固形分に対し5〜50重量
%、好ましくは10〜30重量%である。
【0126】インクシートは、インク層を形成する前記
各種の成分を溶媒に分散又は溶解して成るインク層形成
用塗工液を調製し、これをインクシート用支持体の表面
に、例えばグラビア印刷方式で塗工し、乾燥することに
より製造することができる。形成するインク層の厚み
は、通常、0.2〜10μmが適当であり、好ましくは
0.3〜3μmである。
各種の成分を溶媒に分散又は溶解して成るインク層形成
用塗工液を調製し、これをインクシート用支持体の表面
に、例えばグラビア印刷方式で塗工し、乾燥することに
より製造することができる。形成するインク層の厚み
は、通常、0.2〜10μmが適当であり、好ましくは
0.3〜3μmである。
【0127】インク層には、増感剤として50〜150
℃の融点を有する低分子量物質を含有してもよい。融点
が50℃未満であると増感剤がインク層表面に移行し易
く、ブロッキング等の問題が発生し、一方、融点が15
0℃を超えると増感作用が急激に低下するので好ましく
ない。
℃の融点を有する低分子量物質を含有してもよい。融点
が50℃未満であると増感剤がインク層表面に移行し易
く、ブロッキング等の問題が発生し、一方、融点が15
0℃を超えると増感作用が急激に低下するので好ましく
ない。
【0128】又、増感剤の分子量は100〜1500の
範囲が好ましい。分子量が100未満では融点を50℃
以上に保持することが困難であり、一方、分子量が15
00を超えると熱転写時における増感剤の融解のシャー
プさがなくなり、増感作用が不十分となるので好ましく
ない。
範囲が好ましい。分子量が100未満では融点を50℃
以上に保持することが困難であり、一方、分子量が15
00を超えると熱転写時における増感剤の融解のシャー
プさがなくなり、増感作用が不十分となるので好ましく
ない。
【0129】又、上記増感剤は、インク層を形成するバ
インダー100重量部当たり1〜100重量部の割合で
使用することが好ましい。使用量が1重量部未満では満
足する増感作用が得難く、一方、100重量部を超える
とインク層の耐熱性が低下するので好ましくない。
インダー100重量部当たり1〜100重量部の割合で
使用することが好ましい。使用量が1重量部未満では満
足する増感作用が得難く、一方、100重量部を超える
とインク層の耐熱性が低下するので好ましくない。
【0130】以上の如き増感剤は、50〜150℃の融
点を有する限り、何れの公知の低分子量物質でもよい
が、好ましくは熱可塑性樹脂オリゴマー、例えばポリウ
レタンオリゴマー、ポリスチレンオリゴマー、ポリエス
テルオリゴマー、ポリアクリルオリゴマー、ポリエチレ
ンオリゴマー、ポリ塩化ビニルオリゴマー、ポリ酢酸ビ
ニルオリゴマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体オリゴ
マー、エチレン−アクリル共重合体オリゴマー、ポリオ
キシエチレンオリゴマー、ポリオキシプロピレンオリゴ
マー、ポリオキシエチレンプロピレンオリゴマー等の各
種オリゴマー、ミリスチン酸、パルミチン酸、マルガリ
ン酸、ステアリン酸、アラキン酸、モンタン酸等の脂肪
酸、カプロン酸アミド、カプリル酸アミド、ラウリン酸
アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エイ
コセン酸アミド等に脂肪酸アミド、ベヘン酸メチル、パ
ルミチン酸ペンタデシル、ステアリン酸ヘキサコシル、
カルバミン酸[1,4−フェニレンビス(メチレン)]
ビスジメチルエステル等の脂肪酸エステル等、その他、
1,4−ジシクロヘキシルベンゼン、安息香酸、アミノ
ベンゾフェノン、ジメチルテレフタレート、フルオラン
テン、フェノール類、ナフタレン類、フェノキシ類等の
芳香族化合物、各種ワックス等が挙げられる。
点を有する限り、何れの公知の低分子量物質でもよい
が、好ましくは熱可塑性樹脂オリゴマー、例えばポリウ
レタンオリゴマー、ポリスチレンオリゴマー、ポリエス
テルオリゴマー、ポリアクリルオリゴマー、ポリエチレ
ンオリゴマー、ポリ塩化ビニルオリゴマー、ポリ酢酸ビ
ニルオリゴマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体オリゴ
マー、エチレン−アクリル共重合体オリゴマー、ポリオ
キシエチレンオリゴマー、ポリオキシプロピレンオリゴ
マー、ポリオキシエチレンプロピレンオリゴマー等の各
種オリゴマー、ミリスチン酸、パルミチン酸、マルガリ
ン酸、ステアリン酸、アラキン酸、モンタン酸等の脂肪
酸、カプロン酸アミド、カプリル酸アミド、ラウリン酸
アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エイ
コセン酸アミド等に脂肪酸アミド、ベヘン酸メチル、パ
ルミチン酸ペンタデシル、ステアリン酸ヘキサコシル、
カルバミン酸[1,4−フェニレンビス(メチレン)]
ビスジメチルエステル等の脂肪酸エステル等、その他、
1,4−ジシクロヘキシルベンゼン、安息香酸、アミノ
ベンゾフェノン、ジメチルテレフタレート、フルオラン
テン、フェノール類、ナフタレン類、フェノキシ類等の
芳香族化合物、各種ワックス等が挙げられる。
【0131】本発明において、受像シート及び/又はイ
ンクシートに帯電防止機能を持たせてもよい。帯電防止
の機能を持たせるためには、従来公知の技術を用いるこ
とができる。即ち、金属、金属酸化物、炭素の微粉末な
どの導電性物質、「帯電防止剤」と呼ばれる有機化合物
(陽イオン系、陰イオン系、両性イオン系、非イオン系
界面活性剤や、ポリシロキサン系等)、電子伝導性の無
機微粉末(酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジ
ウム等の微粉末に、不純物を混合して焼成し、結晶格子
を乱し、電子伝導性を高める、所謂ドーピング処理を施
したもの)等、公知の導電性物質を用いることができ
る。上記のような導電性物質は、受像シート及び/又は
インクシートの構成層中の少なくとも1層に含有しても
よいし、導電性物質を含有した塗料を塗布した導電層と
して少なくとも1層形成してもよい。勿論、その組合せ
も好ましい。
ンクシートに帯電防止機能を持たせてもよい。帯電防止
の機能を持たせるためには、従来公知の技術を用いるこ
とができる。即ち、金属、金属酸化物、炭素の微粉末な
どの導電性物質、「帯電防止剤」と呼ばれる有機化合物
(陽イオン系、陰イオン系、両性イオン系、非イオン系
界面活性剤や、ポリシロキサン系等)、電子伝導性の無
機微粉末(酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジ
ウム等の微粉末に、不純物を混合して焼成し、結晶格子
を乱し、電子伝導性を高める、所謂ドーピング処理を施
したもの)等、公知の導電性物質を用いることができ
る。上記のような導電性物質は、受像シート及び/又は
インクシートの構成層中の少なくとも1層に含有しても
よいし、導電性物質を含有した塗料を塗布した導電層と
して少なくとも1層形成してもよい。勿論、その組合せ
も好ましい。
【0132】導電層として、上記のような導電性物質を
用いる場合、導電性塗料は通常の方法により調製できる
が、好ましくは、帯電防止剤はアルコール溶液又は水溶
液の形で用い、電子伝導性の無機微粉末はそのままの形
で用い、バインダーとなるべき樹脂の有機溶剤溶液中
に、前者であれば溶解又は分散、後者であれば分散する
ことにより調製する。
用いる場合、導電性塗料は通常の方法により調製できる
が、好ましくは、帯電防止剤はアルコール溶液又は水溶
液の形で用い、電子伝導性の無機微粉末はそのままの形
で用い、バインダーとなるべき樹脂の有機溶剤溶液中
に、前者であれば溶解又は分散、後者であれば分散する
ことにより調製する。
【0133】導電性塗料のバインダーとなるべき樹脂
は、熱硬化性のポリアクリル酸エステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂等のような熱硬化性樹脂、又はポリ塩化ビニル
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂等
のような熱可塑性樹脂であることが好ましい。尚、塗布
・乾燥後(場合により硬化後)の導電層の表面固有抵抗
が1×1010Ωcm以下になるよう、バインダーと導電
性物質の比を決定することが好ましい。
は、熱硬化性のポリアクリル酸エステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂等のような熱硬化性樹脂、又はポリ塩化ビニル
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂等
のような熱可塑性樹脂であることが好ましい。尚、塗布
・乾燥後(場合により硬化後)の導電層の表面固有抵抗
が1×1010Ωcm以下になるよう、バインダーと導電
性物質の比を決定することが好ましい。
【0134】調製した導電性塗料は、通常の塗布方法、
例えばブレードコーター、グラビアコーター等によるコ
ーティング、スプレーコーティング等が採用できる。
例えばブレードコーター、グラビアコーター等によるコ
ーティング、スプレーコーティング等が採用できる。
【0135】芯材上に導電層を設けて帯電処理機能を持
たせる場合は、帯電防止剤の水溶液を塗布するか、前記
した電子導電性の無機微粉末を合成樹脂エマルジョン、
合成ゴムラテックス、水溶液樹脂の水溶液などの水性塗
料中に分散ないし溶解して乾燥塗膜を塗布形成するとよ
い。合成樹脂エマルジョンとしては、ポリアクリル酸エ
ステル樹脂やポリウレタン樹脂等のエマルジョン、合成
ゴムラテックスとしては、メチルメタクリレート−ブタ
ジエン、スチレン−ブタジエン等のゴムラテックス、水
溶性樹脂の水溶液としては、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリアクリルアミド樹脂、澱粉などの水溶液が例示
できる。あるいはもっと簡易に帯電防止剤の水溶液をス
プレーコートしてもよい。
たせる場合は、帯電防止剤の水溶液を塗布するか、前記
した電子導電性の無機微粉末を合成樹脂エマルジョン、
合成ゴムラテックス、水溶液樹脂の水溶液などの水性塗
料中に分散ないし溶解して乾燥塗膜を塗布形成するとよ
い。合成樹脂エマルジョンとしては、ポリアクリル酸エ
ステル樹脂やポリウレタン樹脂等のエマルジョン、合成
ゴムラテックスとしては、メチルメタクリレート−ブタ
ジエン、スチレン−ブタジエン等のゴムラテックス、水
溶性樹脂の水溶液としては、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリアクリルアミド樹脂、澱粉などの水溶液が例示
できる。あるいはもっと簡易に帯電防止剤の水溶液をス
プレーコートしてもよい。
【0136】ポストキレート染料とメタルソースを用い
て画像を形成する場合は、染料を転写した後に、更に加
熱工程を設けて、得られた転写画像に加熱処理を行うこ
とが好ましい。加熱処理の方法は、公知の方法、即ち薄
膜材料を介して熱板、ヒートローラ、サーマルヘッド
(染料転写時と同じものでも異なるものでもよい)等を
用いることができ、特に制限はない。
て画像を形成する場合は、染料を転写した後に、更に加
熱工程を設けて、得られた転写画像に加熱処理を行うこ
とが好ましい。加熱処理の方法は、公知の方法、即ち薄
膜材料を介して熱板、ヒートローラ、サーマルヘッド
(染料転写時と同じものでも異なるものでもよい)等を
用いることができ、特に制限はない。
【0137】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例において、特に断りなき限り
「部」は「重量部」を、「%」は「重量%」を示す。
明する。尚、以下の実施例において、特に断りなき限り
「部」は「重量部」を、「%」は「重量%」を示す。
【0138】<ポリエステル系フィルムの作製> (フィルム1)A層の原料として、予めPETとポリテ
トラメチレングリコール(以下、PTMG、分子量40
00)との重量比が1:1となるようにPETの重合時
にPTMGを添加し製造したPET−PTMG共重合体
1重量%、ポリエチレンテレフタレート(以下、PE
T)樹脂90%及びポリスチレン(以下、PS)樹脂
(非晶性、スタイロン666:旭化成工業社製)9%を
混合したものを用い、270〜300℃に加熱されたベ
ント式2軸押出機に供給し、真空ポンプで脱気乾燥させ
ながら押出しTダイよりシート状に形成した。更に、こ
のシートを表面温度25度の冷却ドラムで冷却固化さ
せ、80〜100℃に加熱されたロール群に導き、機械
軸方向に3倍縦延伸し、25℃のロール群で冷却した。
続いて、この縦延伸したフィルムの両端をクリップで把
持しながらテンタに導き、115℃に加熱された雰囲気
中で機械軸方向に垂直な方向に3.6倍横延伸した。そ
の後、テンタ内で220℃の熱固定を行い、均一に徐冷
後室温まで冷却して巻き取り、厚み95μm、比重1.
2のフィルム1を得た。
トラメチレングリコール(以下、PTMG、分子量40
00)との重量比が1:1となるようにPETの重合時
にPTMGを添加し製造したPET−PTMG共重合体
1重量%、ポリエチレンテレフタレート(以下、PE
T)樹脂90%及びポリスチレン(以下、PS)樹脂
(非晶性、スタイロン666:旭化成工業社製)9%を
混合したものを用い、270〜300℃に加熱されたベ
ント式2軸押出機に供給し、真空ポンプで脱気乾燥させ
ながら押出しTダイよりシート状に形成した。更に、こ
のシートを表面温度25度の冷却ドラムで冷却固化さ
せ、80〜100℃に加熱されたロール群に導き、機械
軸方向に3倍縦延伸し、25℃のロール群で冷却した。
続いて、この縦延伸したフィルムの両端をクリップで把
持しながらテンタに導き、115℃に加熱された雰囲気
中で機械軸方向に垂直な方向に3.6倍横延伸した。そ
の後、テンタ内で220℃の熱固定を行い、均一に徐冷
後室温まで冷却して巻き取り、厚み95μm、比重1.
2のフィルム1を得た。
【0139】(フィルム2)フィルム1において、PS
の代わりにポリプロピレン(以下、PP)を用いた他は
同様の方法で厚さ95μm、比重0.9のフィルム2を
得た。
の代わりにポリプロピレン(以下、PP)を用いた他は
同様の方法で厚さ95μm、比重0.9のフィルム2を
得た。
【0140】(フィルム3)フィルム1において、PS
の代わりにシンジオタクチックポリスチレン(以下、S
YN−PS)樹脂(ザレックA100:出光石油化学社
製)を用いた他は同様の方法で厚さ95μm、比重0.
8のフィルム3を得た。
の代わりにシンジオタクチックポリスチレン(以下、S
YN−PS)樹脂(ザレックA100:出光石油化学社
製)を用いた他は同様の方法で厚さ95μm、比重0.
8のフィルム3を得た。
【0141】(フィルム4)A層の原料として、予めP
ETとPTMG(分子量4000)との重量比が1:1
となるようにPETの重合時にPTMGを添加し製造し
たPET−PTMG共重合体1%、PET樹脂94%及
びSYS−PS樹脂(ザレックA100:出光石油化学
社製)5%を混合したものを用い、B層の原料として、
PET99%及び炭酸カルシウム(白石カルシウム社製
ソフトン3200)1%の混合チップを180℃で3時
間真空乾燥したものを用い、これらの原料を、各々別個
のベント式2軸押出機に供給して混練し、A層が内層、
B層が外層の3層構成(B/A/B)になるように共押
出しダイを用いてA層とB層とを積層して押し出した。
更に、このシートを表面温度25度の冷却ドラムで冷却
固化させ、80〜100℃に加熱されたロール群に導
き、機械軸方向に3倍縦延伸し、25℃のロール群で冷
却した。続いてこの縦延伸したフィルムの両端をクリッ
プで把持しながらテンタに導き、115℃に加熱された
雰囲気中で機械軸方向に垂直な方向に3.6倍横延伸し
た。その後、テンタ内で220℃の熱固定を行い、均一
に徐冷後室温まで冷却して巻き取り、厚み95μm、比
重1.1のフィルム4を得た。厚み構成は5/90/5
であった。
ETとPTMG(分子量4000)との重量比が1:1
となるようにPETの重合時にPTMGを添加し製造し
たPET−PTMG共重合体1%、PET樹脂94%及
びSYS−PS樹脂(ザレックA100:出光石油化学
社製)5%を混合したものを用い、B層の原料として、
PET99%及び炭酸カルシウム(白石カルシウム社製
ソフトン3200)1%の混合チップを180℃で3時
間真空乾燥したものを用い、これらの原料を、各々別個
のベント式2軸押出機に供給して混練し、A層が内層、
B層が外層の3層構成(B/A/B)になるように共押
出しダイを用いてA層とB層とを積層して押し出した。
更に、このシートを表面温度25度の冷却ドラムで冷却
固化させ、80〜100℃に加熱されたロール群に導
き、機械軸方向に3倍縦延伸し、25℃のロール群で冷
却した。続いてこの縦延伸したフィルムの両端をクリッ
プで把持しながらテンタに導き、115℃に加熱された
雰囲気中で機械軸方向に垂直な方向に3.6倍横延伸し
た。その後、テンタ内で220℃の熱固定を行い、均一
に徐冷後室温まで冷却して巻き取り、厚み95μm、比
重1.1のフィルム4を得た。厚み構成は5/90/5
であった。
【0142】(フィルム5)フィルム4において、A層
の原料のPETとSYS−PSの量を、それぞれ90
%、9%とした他はフィルム4と同様にして巻き取り、
厚み95μm、比重0.8のフィルム5を作製した。厚
み構成は5/90/5であった。
の原料のPETとSYS−PSの量を、それぞれ90
%、9%とした他はフィルム4と同様にして巻き取り、
厚み95μm、比重0.8のフィルム5を作製した。厚
み構成は5/90/5であった。
【0143】(フィルム6)フィルム4において、A層
の原料のPETとSYS−PSの量を、それぞれ89
%、10%とした他はフィルム4と同様にして巻き取
り、厚み95μm、比重0.7のフィルム6を作製し
た。厚み構成は5/90/5であった。
の原料のPETとSYS−PSの量を、それぞれ89
%、10%とした他はフィルム4と同様にして巻き取
り、厚み95μm、比重0.7のフィルム6を作製し
た。厚み構成は5/90/5であった。
【0144】(フィルム7)フィルム4において、A層
の原料のPETとSYS−PSの量を、それぞれ88
%、11%とし、又、B層のPET及び炭酸カルシウム
の量を各々95%、5%に変え、押出しの条件を調整し
た他はフィルム4と同様にして巻き取り、厚み95μ
m、比重0.6のフィルム7を作製した。厚み構成は4
/92/4であった。
の原料のPETとSYS−PSの量を、それぞれ88
%、11%とし、又、B層のPET及び炭酸カルシウム
の量を各々95%、5%に変え、押出しの条件を調整し
た他はフィルム4と同様にして巻き取り、厚み95μ
m、比重0.6のフィルム7を作製した。厚み構成は4
/92/4であった。
【0145】(フィルム8)フィルム7において、A層
の原料のPETとSYS−PSの量をそれぞれ、86
%、13%とした他はフィルム7と同様にして巻き取
り、厚み95μm、比重0.5のフィルム8を作製し
た。厚み構成は4/92/4であった。
の原料のPETとSYS−PSの量をそれぞれ、86
%、13%とした他はフィルム7と同様にして巻き取
り、厚み95μm、比重0.5のフィルム8を作製し
た。厚み構成は4/92/4であった。
【0146】(フィルム9)フィルム6において、押出
し条件を調整した他は同様にして巻き取り、厚み50μ
m、比重0.7のフィルム9を作製した。
し条件を調整した他は同様にして巻き取り、厚み50μ
m、比重0.7のフィルム9を作製した。
【0147】(フィルム10)フィルム6において、押
出し条件を調整した他は同様にして巻き取り、厚み15
0μm、比重0.7のフィルム10を作製した。
出し条件を調整した他は同様にして巻き取り、厚み15
0μm、比重0.7のフィルム10を作製した。
【0148】<樹脂被覆紙の作製>広葉樹漂白クラフト
パルプ80%及び広葉樹漂白サルファイトパルプ20%
から成る混合パルプを、叩解後のパルプの繊維長(JA
PAN TAPPI紙パルプ試験方法No.52−89
「紙及びパルプ繊維長試験方法」に準拠して測定した長
さ加重平均繊維長で表示)が0.56mmになるように
叩解後、パルプ100部に対して、カチオン化澱粉3
部、アニオン化ポリアクリルアミド0.2部、エポキシ
化高級脂肪酸アミド0.2部、アルキルケテンダイマー
乳化物(ケテンダイマー分として)0.4部、ポリアミ
ドエピクロルヒドリン樹脂0.4部及び適当量の蛍光増
白剤、青色染料、赤色染料を添加して紙料スラリーを調
製した。その後、紙料スラリーを200m/分で走行し
ている長網抄紙機に載せ、適切なタービュレンスを与え
つつ紙匹を形成し、ウェットパートで15〜100kg
/cmの範囲で線圧が調節された3段のウェットプレス
を行った後、スムージングロールで処理し、引き続く乾
燥パートで30kg/cm〜70kg/cmの範囲で線
圧が調節された2段の緊度プレスを行った後乾燥した。
その後、乾燥の途中でカルボキシ変性ポリビニルアルコ
ール4部、蛍光増白剤0.05部、青色染料0.002
部、塩化ナトリウム4部及び水92部から成るサイズプ
レス液を25g/m2サイズプレスし、最終的に得られ
る基紙水分が絶乾水分で8%になるように乾燥し、線圧
70kg/cmでマシンカレンダー処理して、厚み13
0μm、密度1.04g/cm3、表側の中心面平均粗
さSRaが1.1〜1.2μmの基紙Aを製造した。
パルプ80%及び広葉樹漂白サルファイトパルプ20%
から成る混合パルプを、叩解後のパルプの繊維長(JA
PAN TAPPI紙パルプ試験方法No.52−89
「紙及びパルプ繊維長試験方法」に準拠して測定した長
さ加重平均繊維長で表示)が0.56mmになるように
叩解後、パルプ100部に対して、カチオン化澱粉3
部、アニオン化ポリアクリルアミド0.2部、エポキシ
化高級脂肪酸アミド0.2部、アルキルケテンダイマー
乳化物(ケテンダイマー分として)0.4部、ポリアミ
ドエピクロルヒドリン樹脂0.4部及び適当量の蛍光増
白剤、青色染料、赤色染料を添加して紙料スラリーを調
製した。その後、紙料スラリーを200m/分で走行し
ている長網抄紙機に載せ、適切なタービュレンスを与え
つつ紙匹を形成し、ウェットパートで15〜100kg
/cmの範囲で線圧が調節された3段のウェットプレス
を行った後、スムージングロールで処理し、引き続く乾
燥パートで30kg/cm〜70kg/cmの範囲で線
圧が調節された2段の緊度プレスを行った後乾燥した。
その後、乾燥の途中でカルボキシ変性ポリビニルアルコ
ール4部、蛍光増白剤0.05部、青色染料0.002
部、塩化ナトリウム4部及び水92部から成るサイズプ
レス液を25g/m2サイズプレスし、最終的に得られ
る基紙水分が絶乾水分で8%になるように乾燥し、線圧
70kg/cmでマシンカレンダー処理して、厚み13
0μm、密度1.04g/cm3、表側の中心面平均粗
さSRaが1.1〜1.2μmの基紙Aを製造した。
【0149】又、厚み以外は上記と同様の方法で、厚み
95μmの基紙B、厚み170μmの基紙Cを製造し
た。
95μmの基紙B、厚み170μmの基紙Cを製造し
た。
【0150】次に、BC面をコロナ放電処理した後、該
BC面に下記の樹脂組成物R1〜R4の何れかを樹脂温
度315℃で20μmの厚みに基紙の走行速度200m
/分で溶融・押し出しコーティングした。この際、冷却
ロールとしては、下記バック層を塗設後の該バック層面
の中心面平均粗さSRaの2乗値が0.75μm2にな
る粗面度のものを用いた。尚、使用した冷却ロールは液
体ホーニング法で粗面化された冷却ロールで、冷却水温
度12℃で操業した。
BC面に下記の樹脂組成物R1〜R4の何れかを樹脂温
度315℃で20μmの厚みに基紙の走行速度200m
/分で溶融・押し出しコーティングした。この際、冷却
ロールとしては、下記バック層を塗設後の該バック層面
の中心面平均粗さSRaの2乗値が0.75μm2にな
る粗面度のものを用いた。尚、使用した冷却ロールは液
体ホーニング法で粗面化された冷却ロールで、冷却水温
度12℃で操業した。
【0151】(樹脂組成物R1)HDPE樹脂(密度
0.967g/cm3、MFR=15g/10分)80
部、LDPE樹脂(密度0.926g/cm3、MFR
=0.6g/10分)20部を溶融押し出し機を用いて
予め溶融、混合して調製したコンパウンド樹脂組成物で
あり、そのペレットとして使用した。
0.967g/cm3、MFR=15g/10分)80
部、LDPE樹脂(密度0.926g/cm3、MFR
=0.6g/10分)20部を溶融押し出し機を用いて
予め溶融、混合して調製したコンパウンド樹脂組成物で
あり、そのペレットとして使用した。
【0152】(樹脂組成物R2)HDPE樹脂とLDP
E樹脂の量を、各々60部、40部とした他はR1に同
じ。
E樹脂の量を、各々60部、40部とした他はR1に同
じ。
【0153】(樹脂組成物R3)HDPE樹脂とLDP
E樹脂の量を、各々30部、70部とした他はR1に同
じ。
E樹脂の量を、各々30部、70部とした他はR1に同
じ。
【0154】(樹脂組成物R4)HDPE樹脂とLDP
E樹脂の量を、各々0部、100部とした他はR1に同
じ。
E樹脂の量を、各々0部、100部とした他はR1に同
じ。
【0155】引き続き、基紙の表面をコロナ放電処理し
た後、該表面にLDPE樹脂(密度0.920g/cm
3、MFR=8.5g/10分)47.5%、含水酸化
アルミニウム(二酸化チタンに対してAl2O3分として
0.75%)で表面処理したアナターゼ型二酸化チタン
顔料50%とステアリン酸亜鉛2.5%から成る二酸化
チタン顔料のマスターパッチ20部、LDPE樹脂(密
度0.920g/cm3、MFR=4.5g/10分)
65部とHDPE樹脂(密度0.970g/cm3、M
FR=7.0g/10分)15部からなる樹脂組成物
を、樹脂温度315℃で15μmの厚さに基紙の走行速
度200m/分で溶融・押出しコーティングした。尚、
表、裏のポリエチレン樹脂の溶融押出しコーティング
は、逐次押出しコーティングが行われる、所謂タンデム
方式で行った。
た後、該表面にLDPE樹脂(密度0.920g/cm
3、MFR=8.5g/10分)47.5%、含水酸化
アルミニウム(二酸化チタンに対してAl2O3分として
0.75%)で表面処理したアナターゼ型二酸化チタン
顔料50%とステアリン酸亜鉛2.5%から成る二酸化
チタン顔料のマスターパッチ20部、LDPE樹脂(密
度0.920g/cm3、MFR=4.5g/10分)
65部とHDPE樹脂(密度0.970g/cm3、M
FR=7.0g/10分)15部からなる樹脂組成物
を、樹脂温度315℃で15μmの厚さに基紙の走行速
度200m/分で溶融・押出しコーティングした。尚、
表、裏のポリエチレン樹脂の溶融押出しコーティング
は、逐次押出しコーティングが行われる、所謂タンデム
方式で行った。
【0156】更に、表・裏樹脂層を加工後巻き取る迄の
間に、樹脂被覆紙のBC側樹脂層面にコロナ放電処理
後、乾燥重量分として、コロイド状シリカ:スチレン系
ラテックス=1:1から成り、更にポリスチレンスルホ
ン酸ナトリウム0.021g/m2の他、適量の塗布助
剤等を含むバック層用塗液をラテックス分(固形重量計
算で)として0.21g/m2になる塗布量でオンマシ
ン塗布した。
間に、樹脂被覆紙のBC側樹脂層面にコロナ放電処理
後、乾燥重量分として、コロイド状シリカ:スチレン系
ラテックス=1:1から成り、更にポリスチレンスルホ
ン酸ナトリウム0.021g/m2の他、適量の塗布助
剤等を含むバック層用塗液をラテックス分(固形重量計
算で)として0.21g/m2になる塗布量でオンマシ
ン塗布した。
【0157】上記の如く得られたポリエステル系フィル
ム1〜10及び、基紙A〜C、BC面側樹脂組成物R1
〜R4を表1の如く組み合わせて受像シート用支持体サ
ンプル1〜15を作製した。尚、ポリエステル系フィル
ムと樹脂被覆紙の貼合は、フィルムと樹脂被覆紙の間に
ポリエチレン系接着剤を315℃に溶融し、押し出した
後、冷却ロールを通して冷却して行った。貼合前に、樹
脂被覆紙の貼合面にはコロナ放電処理を施した。又、接
着層剤層の厚みは10μmになるように調整した。
ム1〜10及び、基紙A〜C、BC面側樹脂組成物R1
〜R4を表1の如く組み合わせて受像シート用支持体サ
ンプル1〜15を作製した。尚、ポリエステル系フィル
ムと樹脂被覆紙の貼合は、フィルムと樹脂被覆紙の間に
ポリエチレン系接着剤を315℃に溶融し、押し出した
後、冷却ロールを通して冷却して行った。貼合前に、樹
脂被覆紙の貼合面にはコロナ放電処理を施した。又、接
着層剤層の厚みは10μmになるように調整した。
【0158】
【表1】
【0159】実施例1 <受像シートの作製>受像シートの支持体として、上記
で作製したフィルム1〜15を用い、ポリエステルフィ
ルム面に下記組成のアンカー層と受像層をこの順に塗設
し、厚み0.2μmのアンカー層と、厚み4μmの受像
層を形成し、受像シート1〜15を得た。
で作製したフィルム1〜15を用い、ポリエステルフィ
ルム面に下記組成のアンカー層と受像層をこの順に塗設
し、厚み0.2μmのアンカー層と、厚み4μmの受像
層を形成し、受像シート1〜15を得た。
【0160】 (アンカー層) ポリビニルブチラール (積水化学工業社製:エスレックBL−1) 7.5部 イソシアナート (日本ポリウレタン工業社製:コロネートHX) 2.5部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 (受像層) ポリビニルブチラール (積水化学工業社製:エスレックBX−1) 6.5部 メタルソース(MS−1) 3.0部 ポリエステル変性シリコン (信越化学社製:X−24−8300) 0.5部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 MS−1:Ni2+(NH2COCH2NH2)3・2B(C6H5)4 <インクシート1の作製>支持体として、片面に厚み
0.1μmの耐熱滑性層(SP−712:大日精化社
製)を設けた、厚み6μmのPETフィルム(東レ社
製:ルミラー6CF531)の耐熱滑性層の裏面に、下
記組成のイエロー、マゼンタ、シアンの各インク層及び
再加熱処理層をグラビア法により塗設し(乾燥時の塗布
量1.1g/m3)、イエロー、マゼンタ、シアン各イ
ンク層及び加熱処理層を図1に示すような順(以下、
「面順次」と記す)に形成したインクシートを得た。
0.1μmの耐熱滑性層(SP−712:大日精化社
製)を設けた、厚み6μmのPETフィルム(東レ社
製:ルミラー6CF531)の耐熱滑性層の裏面に、下
記組成のイエロー、マゼンタ、シアンの各インク層及び
再加熱処理層をグラビア法により塗設し(乾燥時の塗布
量1.1g/m3)、イエロー、マゼンタ、シアン各イ
ンク層及び加熱処理層を図1に示すような順(以下、
「面順次」と記す)に形成したインクシートを得た。
【0161】 (イエローインク層) 例示化合物26 3.0部 ポリビニルブチラール (電気化学工業社製:デンカブチラールKY−24) 5.5部 エポキシ変性アクリル樹脂 (東亜合成化学社製:レゼダGP−305) 1.0部 ウレタン変性シリコンオイル (大日精化社製:ダイアロマーSP−2105) 0.5部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 10部 (マゼンタインク層) 例示化合物25 3.0部 ポリビニルブチラール (デンカブチラールKY−24:前出) 5.5部 エポキシ変性アクリル樹脂(レゼダGP−305:前出)1.0部 ウレタン変性シリコンオイル (ダイアロマーSP−2105:前出) 0.5部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 10部 (シアンインク層) 例示化合物28 3.0部 ポリビニルブチラール (デンカブチラールKY−24:前出) 5.5部 エポキシ変性アクリル樹脂(レゼダGP−305:前出)1.0部 ウレタン変性シリコンオイル (ダイアロマーSP−2105:前出) 0.5部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 10部 (再加熱処理層) メタルソース(MS−1) 0.1部 ポリビニルアセタール (デンカブチラールKY−24:前出) 5.9部 ポリメチルメタアクリレート (レゼダGP−305:前出) 3.5部 ウレタン変性シリコンオイル (ダイアロマーSP−2105:前出) 0.5部 <画像の形成> (ステップパターン画像の形成)上記手順で作製した熱
転写受像シートの受像層部とインクシートのインク層部
を重ね合わせ、解像度12dot/mm、平均抵抗値3
100Ωのサーマルヘッドとプラテンロールで圧接し、
5〜80mJ/mm2の印加エネルギー範囲で順次増加
させるイエロー、マゼンタ、シアンステップパターン
を、送り速度10msec/lineの条件でインク層
の背面側から加熱して受像層上に染料を転写させた。次
いで、同じサーマルヘッドとプラテンロールで再加熱処
理層と染料転写した受像シートを圧接し、印加エネルギ
ー50mJ/mm2、送り速度8.5msec/lin
eの条件で、再加熱処理層の背面側から加熱して再加熱
処理を行った。
転写受像シートの受像層部とインクシートのインク層部
を重ね合わせ、解像度12dot/mm、平均抵抗値3
100Ωのサーマルヘッドとプラテンロールで圧接し、
5〜80mJ/mm2の印加エネルギー範囲で順次増加
させるイエロー、マゼンタ、シアンステップパターン
を、送り速度10msec/lineの条件でインク層
の背面側から加熱して受像層上に染料を転写させた。次
いで、同じサーマルヘッドとプラテンロールで再加熱処
理層と染料転写した受像シートを圧接し、印加エネルギ
ー50mJ/mm2、送り速度8.5msec/lin
eの条件で、再加熱処理層の背面側から加熱して再加熱
処理を行った。
【0162】(中間グレーパターン画像の形成)イエロ
ー、マゼンタ、シアン各色とも印加エネルギー送40m
J/mm2、送り速度10msec/lineの条件で
印字領域全面に重ね打ちを行う他はステップパターン画
像の形成と同様に行った。
ー、マゼンタ、シアン各色とも印加エネルギー送40m
J/mm2、送り速度10msec/lineの条件で
印字領域全面に重ね打ちを行う他はステップパターン画
像の形成と同様に行った。
【0163】<評価>得られたサンプルについて、下記
の測定及び評価を行った。
の測定及び評価を行った。
【0164】《感度》ステップパターンの各Y、M、C
の最大濃度を反射濃度計(X−RITE社製:X−RI
TE310)にて測定した。
の最大濃度を反射濃度計(X−RITE社製:X−RI
TE310)にて測定した。
【0165】《カール》A4サイズに裁断した印字前の
受像シート1〜15を23℃・55%RHの雰囲気下で
1週間調湿し、平らな場所に置いた時の4隅の浮き上が
った高さを測り、その後23℃・80%RH,23℃・
20%RHの雰囲気下に7日間放置した後、同様に4隅
の高さを測定し、その差の大きい方を以てカールを4段
階評価した(受像シート側への収縮方向を+とする)。
最大でも10mm以下であることが好ましい。
受像シート1〜15を23℃・55%RHの雰囲気下で
1週間調湿し、平らな場所に置いた時の4隅の浮き上が
った高さを測り、その後23℃・80%RH,23℃・
20%RHの雰囲気下に7日間放置した後、同様に4隅
の高さを測定し、その差の大きい方を以てカールを4段
階評価した(受像シート側への収縮方向を+とする)。
最大でも10mm以下であることが好ましい。
【0166】 ○:殆どカールなし(〜±5mm) △:若干カールするが実用に耐え得るレベル(〜±10
mm) ×:可成りカールし実用上問題有り(〜±30mm) ××:カールがひどく実用に耐えられない(±30mm
以上) 《画像欠陥》中間グレイパターンを印字したサンプル中
の、画像抜けの有無を4段階評価した。クッション性が
悪いと、ゴミ、埃などの異物が受像層表面、インク層表
面あるいは受像層中に存在した場合、そこが印字されず
にその形状に色抜けが発生する。
mm) ×:可成りカールし実用上問題有り(〜±30mm) ××:カールがひどく実用に耐えられない(±30mm
以上) 《画像欠陥》中間グレイパターンを印字したサンプル中
の、画像抜けの有無を4段階評価した。クッション性が
悪いと、ゴミ、埃などの異物が受像層表面、インク層表
面あるいは受像層中に存在した場合、そこが印字されず
にその形状に色抜けが発生する。
【0167】 ○:全くなし △:若干発生するが実用に耐え得るレベル ×:抜けが多く実用上問題有り ××:抜けがひどく実用に耐えられない 《地合ムラ》ステップパターンの低濃度領域において、
画像ムラの有無を目視で観察し下記の如く4段階評価し
た。クッション性が悪いと、樹脂被覆紙あるいは接着層
の凹凸起因と考えられるムラ、所謂地合ムラが観察され
る。
画像ムラの有無を目視で観察し下記の如く4段階評価し
た。クッション性が悪いと、樹脂被覆紙あるいは接着層
の凹凸起因と考えられるムラ、所謂地合ムラが観察され
る。
【0168】 ○:全くなし △:若干発生するが実用に耐え得るレベル ×:可成りムラがあり実用上問題有り ××:ムラがひどく実用に耐えられない 《耐折れ皺性》印字前の受像シートを長さ5cm、幅1
cmの短冊状に切り取り、直径5cmのガラス棒に巻き
付け、しごき、その後サンプルを再度伸ばし、実体顕微
鏡を用いて表面に発生した折れ皺の状態を観察し、4段
階評価した。
cmの短冊状に切り取り、直径5cmのガラス棒に巻き
付け、しごき、その後サンプルを再度伸ばし、実体顕微
鏡を用いて表面に発生した折れ皺の状態を観察し、4段
階評価した。
【0169】 ○:全くなし △:若干発生するが実用に耐え得るレベル ×:折れ皺が認められ実用不可 ××:折れ皺がひどく実用に耐えられない 《表面光沢度》日本電色工業社製VGS−1001DP
を用いて、測定角60度での反射率を測定した。
を用いて、測定角60度での反射率を測定した。
【0170】《画像保存性》ステップパターンの、Y,
M,C各濃度1.0付近の部分を、それぞれキセノンフ
ェードメーター(スガ試験機社:WEL−6X−HC−
Ec、光源照度75000ルクス)に14日間暴露した
後と暴露前の濃度から、濃度の残存率を求めた。残存率
は70%以上であることが好ましい。
M,C各濃度1.0付近の部分を、それぞれキセノンフ
ェードメーター(スガ試験機社:WEL−6X−HC−
Ec、光源照度75000ルクス)に14日間暴露した
後と暴露前の濃度から、濃度の残存率を求めた。残存率
は70%以上であることが好ましい。
【0171】《質感》受像シートを手で持ったときの質
感を下記の如く3段階評価した。
感を下記の如く3段階評価した。
【0172】 ○:銀塩写真と同等の質感 △:銀塩写真に近い質感 ×:プラスチックの質感があり銀塩写真とは質感が異な
る 得られた結果を併せて表2に示す。
る 得られた結果を併せて表2に示す。
【0173】
【表2】
【0174】上記の如く、本発明の比重範囲のフィルム
を用いた場合、画像欠陥、ムラ等の故障が無く、感度、
保存性の高い、銀塩写真ライクな試料が得られ、特に複
合構成にした場合は、機械耐性、光沢に優れた試料が得
られることが解る。
を用いた場合、画像欠陥、ムラ等の故障が無く、感度、
保存性の高い、銀塩写真ライクな試料が得られ、特に複
合構成にした場合は、機械耐性、光沢に優れた試料が得
られることが解る。
【0175】実施例2 <インクシート2の作製>実施例1において、インク層
の組成を下記組成に変え、又、再加熱領域を設けなかっ
た他はインクシート1と同様にして、インクシート2を
得た。
の組成を下記組成に変え、又、再加熱領域を設けなかっ
た他はインクシート1と同様にして、インクシート2を
得た。
【0176】 (イエローインク層) 色素 Y−1 3部 ポリビニルブチラール (デンカブチラールKY−24:前出) 5.5部 エポキシ変性アクリル樹脂(レゼダGP−305:前出) 1部 ウレタン変性シリコンオイル (ダイアロマーSP−2105:前出) 0.5部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 10部 (マゼンタインク層) 色素 M−1 3部 ポリビニルブチラール (デンカブチラールKY−24:前出) 5.5部 エポキシ変性アクリル樹脂(レゼダGP−305:前出) 1部 ウレタン変性シリコンオイル (ダイアロマーSP−2105:前出) 0.5部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 10部 (シアンインク層) 色素 C−1 3部 ポリビニルブチラール (デンカブチラールKY−24:前出) 5.5部 エポキシ変性アクリル樹脂(レゼダGP−305:前出) 1部 ウレタン変性シリコンオイル (ダイアロマーSP−2105:前出) 0.5部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 10部
【0177】
【化8】
【0178】<受像シートの作製>実施例1において、
受像層を下記組成に変えた他は同様にして、支持体1〜
15を用いて受像シート16〜30を作製した。
受像層を下記組成に変えた他は同様にして、支持体1〜
15を用いて受像シート16〜30を作製した。
【0179】 (受像層) ポリビニルブチラール(エスレックBX−1:前出) 9.5部 ポリエステル変性シリコン(X−24−8300:前出) 0.5部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 <画像の形成及び評価>実施例1において、画像形成時
に再加熱処理を行わないこと以外は同様にして、画像の
作製、評価を行った。
に再加熱処理を行わないこと以外は同様にして、画像の
作製、評価を行った。
【0180】得られた結果を表3に示す。
【0181】
【表3】
【0182】上記の如く、反応型の染料を用いない場
合、保存性は全体的に低下するものの、それ以外は実施
例1と同様の効果が得られた。
合、保存性は全体的に低下するものの、それ以外は実施
例1と同様の効果が得られた。
【0183】
【発明の効果】本発明によれば、画像欠陥、ムラ等の故
障が無く、感度、保存性の高い、銀塩写真ライクな画像
が得られ、該画像は機械耐性、光沢に優れている。
障が無く、感度、保存性の高い、銀塩写真ライクな画像
が得られ、該画像は機械耐性、光沢に優れている。
【図1】本発明の方法に用いられるインクシートに設け
るインク層と再加熱処理層の態様の1例を示す平面図で
ある。
るインク層と再加熱処理層の態様の1例を示す平面図で
ある。
1 再加熱処理層 2Y イエロー染料を含有する領域 2M マゼンタ染料を含有する領域 2C シアン染料を含有する領域 3 インクシート支持体
Claims (12)
- 【請求項1】 天然パルプを主成分とする基紙の少なく
とも一方の面をフィルム形成能のある樹脂を含む樹脂層
で被覆した樹脂被覆紙の画像が形成される側の面に、比
重0.6〜1.05のポリエステル系フィルムを積層し
た構成であり、かつ該樹脂被覆紙と該ポリエステル系フ
ィルムの厚みの比が8:1〜1:1であることを特徴と
する熱転写記録材料。 - 【請求項2】 前記ポリエステル系フィルムが比重の異
なる2層以上の複合構成から成り、かつ画像が形成され
る側の最表面層の比重が隣接する層よりも高いことを特
徴とする請求項1記載の熱転写記録材料。 - 【請求項3】 前記樹脂被覆紙の厚みが100〜240
μmで、かつ前記ポリエステル系フィルムの厚みが30
〜100μmであることを特徴とする請求項1又は2記
載の熱転写記録材料。 - 【請求項4】 前記フィルム形成能のある樹脂がポリエ
チレン系樹脂であることを特徴とする請求項1、2又は
3記載の熱転写記録材料。 - 【請求項5】 前記樹脂被覆紙の前記ポリエステル系フ
ィルムを積層しない側の面に前記樹脂層が設けられてお
り、かつ該樹脂層中の樹脂が密度0.935g/cm3
以下のポリエチレン樹脂と、密度0.960g/cm3
以上のポリエチレン樹脂を含み、その組成比が35:6
5〜100:0であることを特徴とする請求項1〜4の
いずれか1項記載の熱転写記録材料。 - 【請求項6】 支持体上に熱拡散性染料を含有するイン
ク層を少なくとも1層有するインクシートのインク層面
と、支持体上に前記染料を受容しうる受像シートの受像
層を少なくとも1層有する受像シートの受像層面を対向
するように重ね合わせ、像様に加熱することにより該熱
拡散性染料を受像層に転写させて画像を形成する熱転写
記録方法において、該受像シートの支持体が、天然パル
プを主成分とする基紙の少なくとも一方の面をフィルム
形成能のある樹脂を含む樹脂層で被覆した樹脂被覆紙の
画像が形成される側の面に、比重0.6〜1.05のポ
リエステル系フィルムを積層した構成であり、かつ該樹
脂被覆紙とポリエステル系フィルムの厚みの比が8:1
〜1:1であることを特徴とする熱転写記録方法。 - 【請求項7】 前記ポリエステル系フィルムが比重の異
なる2層以上の複合構成から成り、かつ画像が形成され
る側の最表面層の比重が隣接する層よりも高いことを特
徴とする請求項6記載の熱転写記録方法。 - 【請求項8】 前記樹脂被覆紙の厚みが100〜240
μmで、かつ前記ポリエステル系フィルムの厚みが30
〜100μであることを特徴とする請求項6又は7記載
の熱転写記録方法。 - 【請求項9】 前記フィルム形成能のある樹脂がポリエ
チレン系樹脂であることを特徴とする請求項6、7又は
8記載の熱転写記録方法。 - 【請求項10】 前記樹脂被覆紙の前記ポリエステル系
フィルムを積層しない側の面に前記樹脂層が設けられて
おり、かつ該樹脂層中の樹脂が密度0.935g/cm
3以下のポリエチレン樹脂と、密度0.960g/cm3
以上のポリエチレン樹脂を、その組成比が35:65〜
100:0で有することを特徴とする請求項6〜9のい
ずれか1項記載の熱転写記録方法。 - 【請求項11】 前記インク層に反応により染料を形成
しうる染料前駆体が含有されており、かつ前記受像層に
前記染料前駆体と反応し染料を形成しうる染料定着体が
含有されていることを特徴とする請求項6〜10のいず
れか1項記載の熱転写記録方法。 - 【請求項12】 前記染料前駆体がキレート化可能な化
合物であり、かつ前記染料定着体が金属イオン含有化合
物であることを特徴とする請求項11記載の熱転写記録
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11096085A JP2000280638A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 熱転写記録材料及び熱転写記録方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11096085A JP2000280638A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 熱転写記録材料及び熱転写記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000280638A true JP2000280638A (ja) | 2000-10-10 |
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ID=14155571
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---|---|---|---|
JP11096085A Pending JP2000280638A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 熱転写記録材料及び熱転写記録方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2000280638A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015150870A (ja) * | 2014-02-19 | 2015-08-24 | 大日本印刷株式会社 | 中間転写記録媒体及び画像形成方法 |
JP2016104528A (ja) * | 2014-12-01 | 2016-06-09 | 凸版印刷株式会社 | 昇華性熱転写記録媒体 |
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