JP2000274874A - 熱電冷却装置 - Google Patents
熱電冷却装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱伝導体20、20として、可撓性を有する
薄膜を使用し、熱電変換素子10を構成するN型熱電材
料やP型熱電材料あるいは電極12の亀裂、N型熱電材
料またはP型熱電材料と電極12との剥離が生じにく
く、耐久性および信頼性に優れた熱電冷却装置を提供す
ることを課題としている。 【解決手段】 N型熱電材料とP型熱電材料とこれら熱
電材料からなるチップをその両端で互いに接続する電極
12とを含む熱電変換素子10と、前記熱電変換素子1
0の両面もしくはどちらか一面に設けられ、絶縁性およ
び可撓性を有する薄膜からなる熱伝導体20、20と、
前記熱伝導体20、20が熱移動媒体の流路をなす壁部
の一部を構成しているマニホールド30、40とを備え
たことを特徴とする熱電冷却装置によって解決できる。
薄膜を使用し、熱電変換素子10を構成するN型熱電材
料やP型熱電材料あるいは電極12の亀裂、N型熱電材
料またはP型熱電材料と電極12との剥離が生じにく
く、耐久性および信頼性に優れた熱電冷却装置を提供す
ることを課題としている。 【解決手段】 N型熱電材料とP型熱電材料とこれら熱
電材料からなるチップをその両端で互いに接続する電極
12とを含む熱電変換素子10と、前記熱電変換素子1
0の両面もしくはどちらか一面に設けられ、絶縁性およ
び可撓性を有する薄膜からなる熱伝導体20、20と、
前記熱伝導体20、20が熱移動媒体の流路をなす壁部
の一部を構成しているマニホールド30、40とを備え
たことを特徴とする熱電冷却装置によって解決できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電冷却装置に関
し、特に、耐久性および信頼性に優れた熱電冷却装置に
関する。
し、特に、耐久性および信頼性に優れた熱電冷却装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】熱電変換素子を備えた熱電冷却装置は、
狭い場所にも据え付け可能である、冷媒ガスが漏洩する
心配がない、重量が軽い、配管することなく据え付けで
きるなどの利点を有し、従来から、家庭用冷蔵庫、自動
車用冷蔵庫などの小型冷蔵庫や、ワインクーラー、冷却
水の精密温度調整器などに利用されている。
狭い場所にも据え付け可能である、冷媒ガスが漏洩する
心配がない、重量が軽い、配管することなく据え付けで
きるなどの利点を有し、従来から、家庭用冷蔵庫、自動
車用冷蔵庫などの小型冷蔵庫や、ワインクーラー、冷却
水の精密温度調整器などに利用されている。
【0003】図7は、従来の熱電冷却装置の一例を示し
た断面図である。この熱電冷却装置は、熱電変換素子1
00と、熱電変換素子100の両面に設けられた熱伝導
体200と、熱電変換素子100の両面にそれぞれ設け
られたマニホールド300、300とを備えている。
た断面図である。この熱電冷却装置は、熱電変換素子1
00と、熱電変換素子100の両面に設けられた熱伝導
体200と、熱電変換素子100の両面にそれぞれ設け
られたマニホールド300、300とを備えている。
【0004】熱電変換素子100は、N型熱電材料11
1aとP型熱電材料111bとが交互に配置されて、C
uなどからなる電極112を介して接合されたものであ
り、電極112に電流を印加することにより、一方の面
では吸熱し、他方の面では発熱するものである。熱電変
換素子100の両面には、Al2O3などのセラミクスか
らなる板状の熱伝導体200、200が接着されてい
る。セラミクスは、金属と比較して、絶縁性に優れると
ともに、熱膨張係数が小さく、その結果、熱応力が小さ
いという利点がある。マニホールド300、300内に
は、前記熱伝導体200、200を介して熱電変換素子
100と熱交換される熱移動媒体が注入されている。こ
の熱移動媒体には、水などが用いられ、図7に示す矢印
の方向に流れるようにされている。
1aとP型熱電材料111bとが交互に配置されて、C
uなどからなる電極112を介して接合されたものであ
り、電極112に電流を印加することにより、一方の面
では吸熱し、他方の面では発熱するものである。熱電変
換素子100の両面には、Al2O3などのセラミクスか
らなる板状の熱伝導体200、200が接着されてい
る。セラミクスは、金属と比較して、絶縁性に優れると
ともに、熱膨張係数が小さく、その結果、熱応力が小さ
いという利点がある。マニホールド300、300内に
は、前記熱伝導体200、200を介して熱電変換素子
100と熱交換される熱移動媒体が注入されている。こ
の熱移動媒体には、水などが用いられ、図7に示す矢印
の方向に流れるようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱電冷却装置で
は、熱伝導体200、200は、Al2O3などのセラミ
クスからなるものであり、熱電変換素子100は、電極
112を保護し、熱電変換素子100の取扱いを容易に
するため、熱伝導体200、200と接着されている。
熱伝導体200、200を形成しているセラミクスは、
上述したように、金属と比較して熱応力の小さいもので
はあるが、熱電変換素子100に電流を印加した際に、
熱伝導体200、200の熱電変換素子100側とマニ
ホールド300側とで温度差が生じると、温度差による
熱伝導体200、200の応力により、N型熱電材料1
11aやP型熱電材料111bあるいは電極112に亀
裂が発生したり、N型熱電材料111aまたはP型熱電
材料111bと電極112とが剥離したりするという不
都合が生じやすい。このため、電気が導通されない状態
となりやすく、耐久性および信頼性が不十分であり、問
題となっていた。
は、熱伝導体200、200は、Al2O3などのセラミ
クスからなるものであり、熱電変換素子100は、電極
112を保護し、熱電変換素子100の取扱いを容易に
するため、熱伝導体200、200と接着されている。
熱伝導体200、200を形成しているセラミクスは、
上述したように、金属と比較して熱応力の小さいもので
はあるが、熱電変換素子100に電流を印加した際に、
熱伝導体200、200の熱電変換素子100側とマニ
ホールド300側とで温度差が生じると、温度差による
熱伝導体200、200の応力により、N型熱電材料1
11aやP型熱電材料111bあるいは電極112に亀
裂が発生したり、N型熱電材料111aまたはP型熱電
材料111bと電極112とが剥離したりするという不
都合が生じやすい。このため、電気が導通されない状態
となりやすく、耐久性および信頼性が不十分であり、問
題となっていた。
【0006】よって本発明は、前記事情に鑑みてなされ
たもので、上記の問題を解決し、熱伝導体として、可撓
性を有する薄膜を使用し、熱電変換素子を構成するN型
熱電材料やP型熱電材料あるいは電極の亀裂、N型熱電
材料またはP型熱電材料と電極との剥離が生じにくく、
耐久性および信頼性に優れた熱電冷却装置を提供するこ
とを課題としている。
たもので、上記の問題を解決し、熱伝導体として、可撓
性を有する薄膜を使用し、熱電変換素子を構成するN型
熱電材料やP型熱電材料あるいは電極の亀裂、N型熱電
材料またはP型熱電材料と電極との剥離が生じにくく、
耐久性および信頼性に優れた熱電冷却装置を提供するこ
とを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、N型熱電材
料とP型熱電材料とこれら熱電材料からなるチップをそ
の両端で互いに接続する電極とを含む熱電変換素子と、
前記熱電変換素子の両面もしくはどちらか一面に設けら
れ、絶縁性および可撓性を有する薄膜からなる熱伝導体
と、前記熱伝導体が熱移動媒体の流路をなす壁部の一部
を構成しているマニホールドとを備えたことを特徴とす
る熱電冷却装置によって解決できる。
料とP型熱電材料とこれら熱電材料からなるチップをそ
の両端で互いに接続する電極とを含む熱電変換素子と、
前記熱電変換素子の両面もしくはどちらか一面に設けら
れ、絶縁性および可撓性を有する薄膜からなる熱伝導体
と、前記熱伝導体が熱移動媒体の流路をなす壁部の一部
を構成しているマニホールドとを備えたことを特徴とす
る熱電冷却装置によって解決できる。
【0008】このような熱電冷却装置は、可撓性を有す
る薄膜からなる熱伝導体を備えたものであるので、熱電
変換素子に電流を印加して、熱伝導体の熱電変換素子側
とマニホールド側とで温度差を生じさせても、温度差に
よる熱伝導体の応力は、前記熱伝導体の可撓性によって
吸収されるため、N型熱電材料やP型熱電材料あるいは
電極の亀裂、N型熱電材料またはP型熱電材料と電極と
の剥離が生じにくく、耐久性および信頼性に優れた熱電
冷却装置とすることができる。
る薄膜からなる熱伝導体を備えたものであるので、熱電
変換素子に電流を印加して、熱伝導体の熱電変換素子側
とマニホールド側とで温度差を生じさせても、温度差に
よる熱伝導体の応力は、前記熱伝導体の可撓性によって
吸収されるため、N型熱電材料やP型熱電材料あるいは
電極の亀裂、N型熱電材料またはP型熱電材料と電極と
の剥離が生じにくく、耐久性および信頼性に優れた熱電
冷却装置とすることができる。
【0009】上記の熱電冷却装置においては、前記熱伝
導体が、ポリイミド系の材質で形成されたものであるこ
とが望ましい。また、前記熱伝導体が、複数の層からな
るものであることが望ましい。この場合、前記熱伝導体
が、前記熱電変換素子側の表面を形成する耐熱性フィル
ムと、前記熱電変換素子と反対側の表面を形成する耐水
性フィルムとを有することが望ましい。また、上記の熱
電冷却装置においては、熱電変換素子が、前記熱伝導体
に接着されていることが望ましい。さらに、上記の熱電
冷却装置においては、前記マニホールドの一部を形成す
る前記熱伝導体に、突起が形成されていることが望まし
い。
導体が、ポリイミド系の材質で形成されたものであるこ
とが望ましい。また、前記熱伝導体が、複数の層からな
るものであることが望ましい。この場合、前記熱伝導体
が、前記熱電変換素子側の表面を形成する耐熱性フィル
ムと、前記熱電変換素子と反対側の表面を形成する耐水
性フィルムとを有することが望ましい。また、上記の熱
電冷却装置においては、熱電変換素子が、前記熱伝導体
に接着されていることが望ましい。さらに、上記の熱電
冷却装置においては、前記マニホールドの一部を形成す
る前記熱伝導体に、突起が形成されていることが望まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の熱電冷却装置の
一例を示した断面図である。この熱電冷却装置は、熱電
変換素子10と、前記熱電変換素子10の両面に設けら
れた熱伝導体20と、前記熱電変換素子10の両面にそ
れぞれ設けられたマニホールド30、40とを備えてい
る。
一例を示した断面図である。この熱電冷却装置は、熱電
変換素子10と、前記熱電変換素子10の両面に設けら
れた熱伝導体20と、前記熱電変換素子10の両面にそ
れぞれ設けられたマニホールド30、40とを備えてい
る。
【0011】熱電変換素子10は、図2および図3に示
すように、熱電材料チップ11であるN型熱電材料11
aとP型熱電材料11bとが交互に配置され、それらを
Cuなどからなる電極12を介して電気的に接続したも
のである。前記熱電材料チップ11と電極12とは、図
3に示すように、半田13を用いて接合されている。ま
た、図1および図3に示すように、熱電変換素子10の
縁部には、熱電冷却装置の外部と電気的に接続されるリ
ード線6が設けられ、前記リード線6は、図3に示すよ
うに、電極12と接続されている。
すように、熱電材料チップ11であるN型熱電材料11
aとP型熱電材料11bとが交互に配置され、それらを
Cuなどからなる電極12を介して電気的に接続したも
のである。前記熱電材料チップ11と電極12とは、図
3に示すように、半田13を用いて接合されている。ま
た、図1および図3に示すように、熱電変換素子10の
縁部には、熱電冷却装置の外部と電気的に接続されるリ
ード線6が設けられ、前記リード線6は、図3に示すよ
うに、電極12と接続されている。
【0012】熱電変換素子10の両面には、図1および
図3に示すように、前記熱電変換素子10よりも大きい
熱伝導体20が接着されている。熱電変換素子10と熱
伝導体20とが接着された部分の外側に位置する前記熱
伝導体20、20の周縁部どうしは、熱伝導体20、2
0の間に密閉した空間を形成するために、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン(ABS)などからなる密
閉リング5を挟んで接着されている。
図3に示すように、前記熱電変換素子10よりも大きい
熱伝導体20が接着されている。熱電変換素子10と熱
伝導体20とが接着された部分の外側に位置する前記熱
伝導体20、20の周縁部どうしは、熱伝導体20、2
0の間に密閉した空間を形成するために、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン(ABS)などからなる密
閉リング5を挟んで接着されている。
【0013】図1に示すように、マニホールド30の周
縁壁は、外壁31と前記熱伝導体20とにより形成さ
れ、マニホールド40の周縁壁は、外壁41と前記熱伝
導体20とにより形成されている。前記外壁31、41
の内部側の面には、複数の柱状の突起31a、41aが
それぞれ形成されている。また、マニホールド30、4
0の一端には、熱移動媒体を注入するための注入口3
4、44が設けられ、他端には、熱移動媒体を排水する
ため排出口35、45が設けられ、前記マニホールド3
0、40内に熱移動媒体を流すことができるようになっ
ている。前記周縁壁を形成する外壁31、41と熱伝導
体20との境界には、熱移動媒体が洩れないように、そ
れぞれOリング32、42が介在されている。
縁壁は、外壁31と前記熱伝導体20とにより形成さ
れ、マニホールド40の周縁壁は、外壁41と前記熱伝
導体20とにより形成されている。前記外壁31、41
の内部側の面には、複数の柱状の突起31a、41aが
それぞれ形成されている。また、マニホールド30、4
0の一端には、熱移動媒体を注入するための注入口3
4、44が設けられ、他端には、熱移動媒体を排水する
ため排出口35、45が設けられ、前記マニホールド3
0、40内に熱移動媒体を流すことができるようになっ
ている。前記周縁壁を形成する外壁31、41と熱伝導
体20との境界には、熱移動媒体が洩れないように、そ
れぞれOリング32、42が介在されている。
【0014】前記熱伝導体20は、絶縁性を有し、可撓
性を有する薄膜により形成されている。前記薄膜を形成
する材質としては、塩化ビニル、テフロン、ウレタン、
EVA、ポリプロピレン、シリコーンゴム、合成ゴム、
ABS、ポリエチレン、ポリカーボネート、PET、塩
化ビニリデン、ポリイミド系などが好ましく使用され
る。これらの材質は、耐水性を有している。よって、後
述する複数の層からなる熱伝導体に用いてもよい。中で
もポリイミド系は、耐熱性に優れているため、放熱側の
ように高温になるところでは望ましい。吸熱側のように
低温となるところではポリイミド系の材料よりも耐熱性
の低い材料を使用してもよい。
性を有する薄膜により形成されている。前記薄膜を形成
する材質としては、塩化ビニル、テフロン、ウレタン、
EVA、ポリプロピレン、シリコーンゴム、合成ゴム、
ABS、ポリエチレン、ポリカーボネート、PET、塩
化ビニリデン、ポリイミド系などが好ましく使用され
る。これらの材質は、耐水性を有している。よって、後
述する複数の層からなる熱伝導体に用いてもよい。中で
もポリイミド系は、耐熱性に優れているため、放熱側の
ように高温になるところでは望ましい。吸熱側のように
低温となるところではポリイミド系の材料よりも耐熱性
の低い材料を使用してもよい。
【0015】このような熱電冷却装置を使用するには、
前記リード線6を介して、前記熱電変換素子10に電流
を印加し、熱電変換素子10のマニホールド30側の面
から熱伝導体20を介して吸熱させるとともに、マニホ
ールド40側の面から熱伝導体20を介して放熱させ
る。それと同時に、マニホールド30、40の一端に設
けられた注入口34、44からマニホールド30、40
内に熱移動媒体を注入し、他端に設けられた排出口3
5、45から排出させる。マニホールド30、40内に
注入された熱移動媒体は、注入口34、44から排出口
35、45に向かって流れるとともに、突起31a、4
1aと突起31a、41aの間を縫うように流れる。そ
して、前記熱移動媒体がマニホールド30、40内を通
過する間に、前記熱伝導体20、20を介して熱移動媒
体と熱電変換素子10との熱交換が行われる。すなわ
ち、熱移動媒体の温度は、マニホールド30を通過する
と、熱電変換素子10からの吸熱により低下し、マニホ
ールド40を通過すると、熱電変換素子10からの放熱
により上昇する。このようにして得られたマニホールド
30を通過した低い温度の熱移動媒体が、例えば、冷蔵
庫内などの冷却に利用される。
前記リード線6を介して、前記熱電変換素子10に電流
を印加し、熱電変換素子10のマニホールド30側の面
から熱伝導体20を介して吸熱させるとともに、マニホ
ールド40側の面から熱伝導体20を介して放熱させ
る。それと同時に、マニホールド30、40の一端に設
けられた注入口34、44からマニホールド30、40
内に熱移動媒体を注入し、他端に設けられた排出口3
5、45から排出させる。マニホールド30、40内に
注入された熱移動媒体は、注入口34、44から排出口
35、45に向かって流れるとともに、突起31a、4
1aと突起31a、41aの間を縫うように流れる。そ
して、前記熱移動媒体がマニホールド30、40内を通
過する間に、前記熱伝導体20、20を介して熱移動媒
体と熱電変換素子10との熱交換が行われる。すなわ
ち、熱移動媒体の温度は、マニホールド30を通過する
と、熱電変換素子10からの吸熱により低下し、マニホ
ールド40を通過すると、熱電変換素子10からの放熱
により上昇する。このようにして得られたマニホールド
30を通過した低い温度の熱移動媒体が、例えば、冷蔵
庫内などの冷却に利用される。
【0016】ここで使用される熱移動媒体としては、比
熱が大きい点から水を主体とするものを採用することが
好ましいが、他の液体であってもよく、特に限定されな
い。吸熱側のマニホールド30には、凍結を防止するた
めに、前記熱移動媒体に不凍液を添加することが好まし
い。前記不凍液は、特に限定されないが、家庭用冷蔵庫
に用いる熱電冷却装置とする場合には、熱移動媒体が漏
れることも考慮し、プロピレングリコールなどの安全性
の高いものを用いることが好ましい。
熱が大きい点から水を主体とするものを採用することが
好ましいが、他の液体であってもよく、特に限定されな
い。吸熱側のマニホールド30には、凍結を防止するた
めに、前記熱移動媒体に不凍液を添加することが好まし
い。前記不凍液は、特に限定されないが、家庭用冷蔵庫
に用いる熱電冷却装置とする場合には、熱移動媒体が漏
れることも考慮し、プロピレングリコールなどの安全性
の高いものを用いることが好ましい。
【0017】このような熱電冷却装置を製造するには、
まず、熱電材料薄板の上面および下面にNiめっきを施
し、これを所定の大きさに切断することにより、N型熱
電材料11aおよびP型熱電材料11bを得る。次に、
基板にCuからなる複数の電極12を所定の間隔を離し
て仮止めしたものを2枚用意する。そして、前記電極1
2上にクリーム半田を塗布し、基板の電極12側を対向
させて、N型熱電材料11aとP型熱電材料11bとを
交互に配置して挟持させたのち、半田13を硬化させ
る。その後、仮止めされていた基板をはずすことによ
り、熱電変換素子10が得られる。このようにして得ら
れた熱電変換素子10の両面に、熱伝導体20を接着す
るとともに、熱伝導体20、20の間に密閉リング5を
挟み込んで、熱伝導体20、20の間に密閉された空間
を形成する。さらに、熱伝導体20、20の外側に、O
リング32、42を介して、外壁31、41を設けるこ
とにより、マニホールド30、40を形成し、図1に示
す熱電冷却装置が得られる。
まず、熱電材料薄板の上面および下面にNiめっきを施
し、これを所定の大きさに切断することにより、N型熱
電材料11aおよびP型熱電材料11bを得る。次に、
基板にCuからなる複数の電極12を所定の間隔を離し
て仮止めしたものを2枚用意する。そして、前記電極1
2上にクリーム半田を塗布し、基板の電極12側を対向
させて、N型熱電材料11aとP型熱電材料11bとを
交互に配置して挟持させたのち、半田13を硬化させ
る。その後、仮止めされていた基板をはずすことによ
り、熱電変換素子10が得られる。このようにして得ら
れた熱電変換素子10の両面に、熱伝導体20を接着す
るとともに、熱伝導体20、20の間に密閉リング5を
挟み込んで、熱伝導体20、20の間に密閉された空間
を形成する。さらに、熱伝導体20、20の外側に、O
リング32、42を介して、外壁31、41を設けるこ
とにより、マニホールド30、40を形成し、図1に示
す熱電冷却装置が得られる。
【0018】このような熱電冷却装置は、熱伝導体20
を、可撓性を有する薄膜としたので、熱電変換素子10
に電流を印加して、前記熱伝導体20の熱電変換素子1
0側とマニホールド30、40側とで温度差を生じさせ
ても、温度差による熱伝導体20の応力は、熱伝導体2
0、20の可撓性によって吸収されるため、熱電材料チ
ップ11あるいは電極12の亀裂や、熱電材料チップ1
1と電極12との剥離が生じにくく、耐久性および信頼
性に優れた熱電冷却装置とすることができる。
を、可撓性を有する薄膜としたので、熱電変換素子10
に電流を印加して、前記熱伝導体20の熱電変換素子1
0側とマニホールド30、40側とで温度差を生じさせ
ても、温度差による熱伝導体20の応力は、熱伝導体2
0、20の可撓性によって吸収されるため、熱電材料チ
ップ11あるいは電極12の亀裂や、熱電材料チップ1
1と電極12との剥離が生じにくく、耐久性および信頼
性に優れた熱電冷却装置とすることができる。
【0019】また、前記熱電変換素子10が、前記薄膜
に接着されているので、電極12を保護することができ
るとともに、熱電変換素子10の取扱いを容易にするこ
とができ、より一層、耐久性および信頼性に優れた熱電
冷却装置とすることができる。また、接着されている方
が、薄膜と電極12との間の熱抵抗が小さくなるため、
熱伝達の効率が向上する。
に接着されているので、電極12を保護することができ
るとともに、熱電変換素子10の取扱いを容易にするこ
とができ、より一層、耐久性および信頼性に優れた熱電
冷却装置とすることができる。また、接着されている方
が、薄膜と電極12との間の熱抵抗が小さくなるため、
熱伝達の効率が向上する。
【0020】さらに、前記薄膜が、ポリイミド系の材質
で形成されたものであるので、とくに、耐熱性が求めら
れる放熱側において、優れた耐熱性が得られる。
で形成されたものであるので、とくに、耐熱性が求めら
れる放熱側において、優れた耐熱性が得られる。
【0021】また、マニホールド30、40の外壁3
1、41の内部側の面に突起31a、41aを設けたの
で、マニホールド30、40内に注入された熱移動媒体
は、注入口34、44から排出口35、45に向かって
流れるとともに、突起31a、41aと突起31a、4
1aによって流れが乱れ、突起31a、41aと突起3
1a、41aの間を縫うように流れる。したがって、効
率よく熱移動媒体と熱電変換素子10との熱交換を行う
ことができる。
1、41の内部側の面に突起31a、41aを設けたの
で、マニホールド30、40内に注入された熱移動媒体
は、注入口34、44から排出口35、45に向かって
流れるとともに、突起31a、41aと突起31a、4
1aによって流れが乱れ、突起31a、41aと突起3
1a、41aの間を縫うように流れる。したがって、効
率よく熱移動媒体と熱電変換素子10との熱交換を行う
ことができる。
【0022】本発明の熱電冷却装置においては、熱伝導
体を複数の層からなるものとしてもよく、例えば、図4
に示すように、熱伝導体21を、2層の薄膜からなるも
のとしてもよい。この場合、前記熱伝導体21は、前記
熱電変換素子10側の表面を形成する耐熱性フィルム2
1aと、前記熱電変換素子10と反対側の表面を形成す
る耐水性フィルム21bとからなるものであることが望
ましい。このような熱電冷却装置とすることで、熱伝導
体21の耐久性および耐水性を向上させることができ、
熱電冷却装置の耐久性および信頼性をより一層高めるこ
とができる。
体を複数の層からなるものとしてもよく、例えば、図4
に示すように、熱伝導体21を、2層の薄膜からなるも
のとしてもよい。この場合、前記熱伝導体21は、前記
熱電変換素子10側の表面を形成する耐熱性フィルム2
1aと、前記熱電変換素子10と反対側の表面を形成す
る耐水性フィルム21bとからなるものであることが望
ましい。このような熱電冷却装置とすることで、熱伝導
体21の耐久性および耐水性を向上させることができ、
熱電冷却装置の耐久性および信頼性をより一層高めるこ
とができる。
【0023】本発明の熱電冷却装置においては、図5に
示すように、マニホールド70、80の外壁71、81
の内部側の面に突起を設けず、前記マニホールド70、
80の周縁壁の一部を形成する熱伝導体22に、複数の
突起22aを形成してもよい。このような熱電冷却装置
とすることで、図1に示すマニホールド30、40の外
壁31、41の内部側の面に突起31a、41aを設け
た場合と同様に、マニホールド70、80内に注入され
た熱移動媒体は、注入口74、84から排出口75、8
5に向かって流れるとともに、突起22a、22aによ
って流れが乱れて、突起22a、22aの間を縫うよう
に流れ、効率よく熱移動媒体と熱電変換素子10との熱
交換を行うことができる。
示すように、マニホールド70、80の外壁71、81
の内部側の面に突起を設けず、前記マニホールド70、
80の周縁壁の一部を形成する熱伝導体22に、複数の
突起22aを形成してもよい。このような熱電冷却装置
とすることで、図1に示すマニホールド30、40の外
壁31、41の内部側の面に突起31a、41aを設け
た場合と同様に、マニホールド70、80内に注入され
た熱移動媒体は、注入口74、84から排出口75、8
5に向かって流れるとともに、突起22a、22aによ
って流れが乱れて、突起22a、22aの間を縫うよう
に流れ、効率よく熱移動媒体と熱電変換素子10との熱
交換を行うことができる。
【0024】なお、突起の形状は、上述した例のよう
に、柱状とすることができるが、例えば、方形、半球状
としてもよく、とくに限定されない。また、突起の数
は、上述した例のように、複数としてもよいが、1以上
の任意の数とすることができ、特に限定されない。
に、柱状とすることができるが、例えば、方形、半球状
としてもよく、とくに限定されない。また、突起の数
は、上述した例のように、複数としてもよいが、1以上
の任意の数とすることができ、特に限定されない。
【0025】本発明の熱電冷却装置においては、上述し
た例のように、前記熱電変換素子10が、前記熱伝導体
20に接着されているものとすることができるが、熱伝
導体20は、 密閉リング5とOリング32、42とに
はさまれ、固定されているため、接着されていなくても
よく、とくに限定されない。
た例のように、前記熱電変換素子10が、前記熱伝導体
20に接着されているものとすることができるが、熱伝
導体20は、 密閉リング5とOリング32、42とに
はさまれ、固定されているため、接着されていなくても
よく、とくに限定されない。
【0026】本発明の熱電冷却装置においては、上述し
た密閉リング5に代えて、図6に示すような、密閉リン
グ51にリード線61を貫通させるようにし、前記密閉
リング51と熱伝導体20との間にOリング51a、5
1aを介在させた構造としてもよい。
た密閉リング5に代えて、図6に示すような、密閉リン
グ51にリード線61を貫通させるようにし、前記密閉
リング51と熱伝導体20との間にOリング51a、5
1aを介在させた構造としてもよい。
【0027】本発明の熱電冷却装置においては、熱伝導
体は、上述した例に示したように、熱電変換素子の両面
に設けることができるが、どちらか一方のみに設けても
よく、用途などに応じて決定することができ、特に限定
されない。
体は、上述した例に示したように、熱電変換素子の両面
に設けることができるが、どちらか一方のみに設けても
よく、用途などに応じて決定することができ、特に限定
されない。
【0028】本発明の熱電冷却装置においては、熱伝導
体を熱電変換素子の両面側に設けた場合、上述した例に
示したように、マニホールドを、熱電変換素子の両面側
に設けてもよいが、どちらか一方のみに設けてもよく、
用途などに応じて決定することができ、特に限定されな
い。
体を熱電変換素子の両面側に設けた場合、上述した例に
示したように、マニホールドを、熱電変換素子の両面側
に設けてもよいが、どちらか一方のみに設けてもよく、
用途などに応じて決定することができ、特に限定されな
い。
【0029】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を詳しく説明す
る。 [実施例]1.4mm四方の断面積を有し、高さ1.6
mm、127対の熱電材料チップ11を有する熱電変換
素子10を用い、前記熱電変換素子10の両面に、ポリ
イミドフィルムからなる熱伝導体20を接着し、その外
側に、Oリング32、42を介して、外壁31、41を
設けることにより、マニホールド30、40を形成し、
図1に示す熱電冷却装置を得た。
る。 [実施例]1.4mm四方の断面積を有し、高さ1.6
mm、127対の熱電材料チップ11を有する熱電変換
素子10を用い、前記熱電変換素子10の両面に、ポリ
イミドフィルムからなる熱伝導体20を接着し、その外
側に、Oリング32、42を介して、外壁31、41を
設けることにより、マニホールド30、40を形成し、
図1に示す熱電冷却装置を得た。
【0030】[従来例]実施例と同様の熱電変換素子1
0を用い、前記熱電変換素子10の両面に、Al2O3セ
ラミクスからなる熱伝導体を接着し、その外側に、実施
例と同様にしてマニホールドを形成し、熱電冷却装置を
得た。
0を用い、前記熱電変換素子10の両面に、Al2O3セ
ラミクスからなる熱伝導体を接着し、その外側に、実施
例と同様にしてマニホールドを形成し、熱電冷却装置を
得た。
【0031】このようにして得られた実施例および従来
例の熱電冷却装置に対し、マニホールド内に流速0.3
m/sで27℃の水を流しながら、最大6Aの電流を3
0秒毎に30秒間印加し、前記熱電冷却装置に電流が導
通されない状態となるまでの印加回数を調べた。
例の熱電冷却装置に対し、マニホールド内に流速0.3
m/sで27℃の水を流しながら、最大6Aの電流を3
0秒毎に30秒間印加し、前記熱電冷却装置に電流が導
通されない状態となるまでの印加回数を調べた。
【0032】その結果、実施例の熱電冷却装置の印加回
数は、1200回であり、従来例の熱電冷却装置の印加
回数は、300回であった。このことより、熱伝導体を
ポリイミドフィルムからなるものとすることで、従来と
比較して耐久性に優れた熱電冷却装置が得られることが
あきらかとなった。
数は、1200回であり、従来例の熱電冷却装置の印加
回数は、300回であった。このことより、熱伝導体を
ポリイミドフィルムからなるものとすることで、従来と
比較して耐久性に優れた熱電冷却装置が得られることが
あきらかとなった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱電冷却
装置は、可撓性を有する薄膜からなる熱伝導体を備えた
ものであるので、熱電変換素子に電流を印加して、熱伝
導体の熱電変換素子側とマニホールド側とで温度差を生
じさせても、温度差による熱伝導体の応力によって、熱
電材料チップあるいは電極の亀裂、熱電材料チップと電
極との剥離が生じにくく、耐久性および信頼性に優れた
熱電冷却装置とすることができる。
装置は、可撓性を有する薄膜からなる熱伝導体を備えた
ものであるので、熱電変換素子に電流を印加して、熱伝
導体の熱電変換素子側とマニホールド側とで温度差を生
じさせても、温度差による熱伝導体の応力によって、熱
電材料チップあるいは電極の亀裂、熱電材料チップと電
極との剥離が生じにくく、耐久性および信頼性に優れた
熱電冷却装置とすることができる。
【図1】 本発明の熱電冷却装置の一例を示した断面図
である。
である。
【図2】 図1に示した熱電冷却装置の要部の構造を示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図3】 図1に示した熱電冷却装置の要部の構造を示
した断面図である。
した断面図である。
【図4】 本発明の熱電冷却装置に用いられる熱伝導体
の他の例を説明するための図である。
の他の例を説明するための図である。
【図5】 本発明の熱電冷却装置の他の例を示した断面
図である。
図である。
【図6】 本発明の熱電冷却装置の他の例の要部を示し
た断面図である。
た断面図である。
【図7】 従来の熱電冷却装置の一例を示した断面図で
ある。
ある。
5 密閉リング 6 リード線 10 熱電変換素子 11 熱電材料チップ 11a N型熱電材料 11b P型熱電材料 12 電極 13 半田 20、21 熱伝導体 30、40、70、80 マニホールド 31、41、71、81 外壁 31a、41a、22a 突起 34、44、74、84 注入口 35、45、75、85 排出口 32、42 Oリング
Claims (6)
- 【請求項1】 N型熱電材料とP型熱電材料とこれら熱
電材料からなるチップをその両端で互いに接続する電極
とを含む熱電変換素子と、 前記熱電変換素子の両面もしくはどちらか一面に設けら
れ、絶縁性および可撓性を有する薄膜からなる熱伝導体
と、 前記熱伝導体が熱移動媒体の流路をなす壁部の一部を構
成しているマニホールドとを備えたことを特徴とする熱
電冷却装置。 - 【請求項2】 前記熱伝導体が、ポリイミド系の材質で
形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の
熱電冷却装置。 - 【請求項3】 前記熱伝導体が、複数の膜からなるもの
であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電
冷却装置。 - 【請求項4】 前記熱伝導体が、前記熱電変換素子側の
表面を形成する耐熱性フィルムと、前記熱電変換素子と
反対側の表面を形成する耐水性フィルムとを有すること
を特徴とする請求項3に記載の熱電冷却装置。 - 【請求項5】 前記熱電変換素子が、前記熱伝導体に接
着されていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
れかに記載の熱電冷却装置。 - 【請求項6】 前記マニホールドの一部を形成する前記
熱伝導体に、突起が形成されていることを特徴とする請
求項1ないし5のいずれかに記載の熱電冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11084929A JP2000274874A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 熱電冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11084929A JP2000274874A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 熱電冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000274874A true JP2000274874A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13844395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11084929A Pending JP2000274874A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 熱電冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000274874A (ja) |
Cited By (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-03-26 JP JP11084929A patent/JP2000274874A/ja active Pending
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