JP2000273282A - エポキシ樹脂組成物及び塗料用組成物 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物及び塗料用組成物Info
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Abstract
脂組成物と、該エポキシ樹脂含有塗料用組成物を提供す
る。 【解決手段】 エポキシ樹脂100重量部に対し、エポ
キシ樹脂熱分解防止剤0.001重量部〜5重量部を含
有してなるエポキシ樹脂組成物、及び、該エポキシ樹脂
組成物とエポキシ樹脂用硬化剤を含有する、塗料用組成
物。
Description
耐レトルト性、耐薬品性等の物性を損なうことなく、焼
き付け時に分解発生する揮発成分を抑制し、焼き付け炉
内を汚染することのない、有用なエポキシ樹脂組成物、
及び該エポキシ樹脂組成物を含有する塗料用組成物に関
する。
性、耐レトルト性、耐薬品性、加工性等に優れた塗膜を
形成し得るため、様々な分野で利用されている。しか
し、特に高度の性能を要求される缶用内面塗料、PCM
塗料、粉体塗料等のような加熱硬化型エポキシ樹脂塗料
の場合は、焼き付け時に発生するヒュームにより焼き付
け炉等を汚染することが問題となっている。このヒュー
ムの原因としては、一般的に、硬化剤として使用される
アミノ樹脂、フェノール樹脂、レゾール樹脂、尿素樹
脂、ブロックイソシアネート等に含有する低分子量成分
や分解物及び解離したブロック剤等の揮散、エポキシ樹
脂中に含有する低分子量成分やその分解物の揮散が考え
られる。従来から、エポキシ樹脂の熱分解により発生す
る分解物としては種々報告されているが、その一つとし
てビスフェノール型エポキシ樹脂から発生するビスフェ
ノール類等のモノマー成分が焼き付け炉等を汚染する成
分の一つとして最近問題となっている。
脂の熱分解により発生し揮散するビスフェノール類等の
成分の発生を抑制することにより、焼き付け炉等を汚染
することのないエポキシ樹脂組成物と、該エポキシ樹脂
含有塗料用組成物を提供することを目的とするものであ
る。
時に分解し発生するビスフェノール類等を抑制する方法
について鋭意検討を重ねた結果、エポキシ樹脂組成物に
熱分解防止剤を併用することにより熱分解で発生する揮
散成分を抑制することを見いだし本発明を完成するに至
った。本発明は、以下の各発明を包含する。
エポキシ樹脂熱分解防止剤0.001重量部〜5重量部
を含有してなるエポキシ樹脂組成物。 (2)前記エポキシ樹脂は、加熱によって揮発する成分
含量が10ppm以下であることを特徴とする、(1) 項
記載のエポキシ樹脂組成物。
ルA型エポキシ樹脂であることを特徴とする(1) 項又は
(2) 項記載のエポキシ樹脂組成物。 (4)前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、ビスフ
ェノールA含有量が10ppm以下であることを特徴と
する(3) 項記載のエポキシ樹脂組成物。
170以上であることを特徴とする(1) 項〜(4) 項のい
ずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物。 (6)前記エポキシ樹脂熱分解防止剤は、フェノール系
熱分解防止剤であることを特徴とする(1) 項〜(5) 項の
いずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物。
シ樹脂100重量部に対して0.01〜50重量部のエ
ポキシ樹脂用硬化剤を含有することを特徴とする、(1)
項〜(6) 項から選ばれたいずれか1項に記載のエポキシ
樹脂組成物。 (8)前記エポキシ樹脂用硬化剤は、フェノール樹脂、
尿素樹脂、レゾール樹脂、アミノ樹脂及びブロックイソ
シアネートから選ばれた高温焼き付け用硬化剤であるこ
とを特徴とする、(7) 項記載のエポキシ樹脂組成物。
に記載のエポキシ樹脂組成物を含有することを特徴とす
る、塗料用組成物。
ては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェ
ノールS、ハロゲン化ビスフエノールA等のビスフェノ
ール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、二塩
基酸等のエステル型エポキシ樹脂、脂環式型エポキシ樹
脂、テルペンジフェノール型エポキシ樹脂、等を挙げる
ことができる。又、フェノールノボラックエポキシ樹
脂、クレゾールノボラックエポキシ樹脂などのアルキル
フェノールノボラックエポキシ樹脂、ビスフェノールA
のノボラックエポキシ樹脂なども用いることができる。
これらのエポキシ樹脂は1種でも2種以上を組み合わせ
て使用しても良い。
キシ当量が170以上であり、好ましくは400以上、
更に好ましくは1000以上のビスフェノール型エポキ
シ樹脂である。このようなエポキシ樹脂としては、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポ
キシ樹脂及びそれらの混合品の直接合成法又は間接合成
法により得られるエポキシ樹脂でビスフェノールA含量
が10ppm以下、好ましくは、3ppmのエポキシ樹
脂が挙げられる。ビスフェノールA含量が10ppm以
上では,この含有量自体が焼き付け炉を汚染するため好
ましくない。
止剤の併用により得ることができる。ここで言う熱分解
防止剤とは、通常酸化防止剤と呼ばれているものであ
る。本発明に用いる熱分解防止剤としては、リン系、硫
黄系、フェノール系等の化合物が挙げられる。フェノー
ル系熱分解防止剤は、そのラジカル捕捉機能により分解
抑制効果が大であることから特に好ましい。
フェニル)フォスファイト、トリス(2,4−ジ−tert
−ブチルフェニル)フォスファイト等が挙げられる。硫
黄系では、ジラウリル−3,3' −チオジプロピオネー
ト、ジステアリルジラウリル−3,3' −チオジプロピ
オネート等が挙げられる。フェノール系では、テトラキ
スメチレン−3(3,5' −ジ−tert−ブチル−4' −
ヒドロキシフェニル)プロピオネートメタン、n−オク
タデシル−3(3,5' −ジ−tert−ブチル−4' −ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、2,2' −メチレ
ンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等
が挙げられる。
5' −ジ−tert−ブチル−4' −ヒドロキシフェニル)
プロピオネートメタン、n−オクタデシル−3(3,
5' −ジ−tert−ブチル−4' −ヒドロキシフェニル)
プロピオネートが好ましい。これらの熱分解防止剤は単
独でも2種類以上を組み合わせて使用しても良い。
いが、エポキシ樹脂100重量部に対して0.001重
量部〜5重量部、好ましくは0.005重量部〜2重量
部、更に好ましくは0.01重量部〜1重量部の範囲に
なるよう用いられる。配合量が0.001以下では熱分
解により発生する分解物を十分抑制することができず、
また5重量部以上では物性の低下が著しいため好ましく
ない。熱分解防止剤の配合方法については特に限定され
るものではないが、エポキシ樹脂の反応終了後又はエポ
キシ樹脂を溶融後に添加し、50℃〜250℃で30分
〜5時間、溶融混合するのが好ましい。又、塗料製造工
程の途中若しくは終了後に添加することもできる。
られる硬化剤としては、ポリアミドアミン類、エポキシ
樹脂アミンアダクト、脂肪族ポリアミン、変性ポリアミ
ン、芳香族アミン、第三アミン、ヒドラジド、ジシアン
ジアミド、イミダゾール、酸無水物、酸末端ポリエステ
ル樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、レゾール樹脂、ア
ミノ樹脂、イソシアネート、ブロックイソシアネート等
の通常エポキシ樹脂に使用される硬化剤を目的に応じて
使用することが出来る。これらの硬化剤の中でも、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、レゾール樹脂、アミノ樹脂、ブ
ロックイソシアネート等の高温で焼き付けが必要な硬化
剤が好ましい。
必要に応じてキシレン樹脂、石油樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリイミド樹脂、
エポキシ樹脂等の樹脂類、モノグリシジルエーテル類、
ジオクチルフタレート、ベンジルアルコール、コールタ
ール等の反応性又は非反応性の希釈剤、ガラス繊維、炭
素繊維、シリカ、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、
カーボンブラック、酸化鉄などの充填剤及び顔料、増粘
剤、チキソトロピック剤、着色剤、流れ調整剤、触媒、
硬化促進剤、消泡剤、各種溶剤等の常用の添加物を併用
することもできる。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚、部及び%はそれぞれの重量部及び重量%を表
す。以下に実施例で得られた樹脂の分析方法を記述す
る。
析法K7236に準拠して測定した。 (2)粘度:ブチルカルビトール溶液(固形分40%)
を調製し、ガードナーホルツ粘度計を用いて25℃で測
定した。 (3)ビスフェノールAの測定:東ソー(株)製HPL
C装置でUV検出器を使用した。移動相にはアセトニト
リル/水系を使用し、流速1.0L/min.で測定し
た。カラムは東ソー(株)製TSK−GEL ODS−
120Tを用いた。定量は予め作成したビスフェノール
Aの検量線により求めた。
丸底セパラブルフラスコに、「エピコート1001F」
(=商品名:油化シェルエポキシ株式会社製、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂;エポキシ当量=481g/e
q、粘度=G+、ビスフェノールA含量=1ppm以
下)500部を投入し、窒素雰囲気下で加熱により溶融
し、系内を100℃に保持した。この溶融樹脂に、0.
25部のテトラキスメチレン−3( 3,5' −ジ−te
rt−ブチル−4' −ヒドロキシフェニル)プロピオネー
トメタン(商品名:IRUGANOX1010、チバ.スペシャ
リティ.ケミカルズ株式会社製、フェノール系熱分解防
止剤)を投入し、攪拌混合しながら130℃〜140℃
で1時間混合した後、アルミ皿に抜き出した。生成した
エポキシ樹脂組成物(A−1)のエポキシ当量は482
g/eq、粘度はG+、ビスフェノールA含量は1pp
m以下であった。
丸底セパラブルフラスコに、「エピコート1001F」
(=商品名:油化シェルエポキシ株式会社製、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂;エポキシ当量=481g/e
q、粘度=G+、ビスフエノールA含量=1ppm以
下)500部を投入し、窒素雰囲気下で加熱により溶融
し、系内を100℃に保持した。この溶融樹脂に、2.
5部のテトラキスメチレン−3(3,5' −ジ−tert−
ブチル−4' −ヒドロキシフェニル)プロピオネートメ
タン(商品名=「IRUGANOX1010」、チバ.スペシャ
リティ.ケミカルズ株式会社製、フエノール系熱分解防
止剤剤)を投入し、攪拌混合しながら130℃〜140
℃で1時間混合した後、アルミ皿に抜き出した。生成し
たエポキシ樹脂組成物(A−2)のエポキシ当量は48
4g/eq、粘度はG〜H、ビスフェノールA含量は1
ppm以下であった。
丸底セパラブルフラスコに、「エピコート1009」
(=商品名:油化シェルエポキシ株式会社製、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂;エポキシ当量=2570g/
eq、粘度=Z4+、ビスフェノールA含量=1ppm
以下)500部を投入し、窒素雰囲気下で加熱により溶
融し、系内を180℃に保持した。この溶融樹脂に、
0.25部のテトラキスメチレン−3(3、5' −ジ−
tert−ブチル−4' −ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ートメタン(商品名=「IRUGANOX1010」:チバ.ス
ペシャリティ.ケミカルズ株式会社製、フェノール系熱
分解防止剤)を投入し、攪拌混合しながら180℃〜2
00℃で1時間混合した後、アルミ皿に抜き出した。生
成したエポキシ樹脂組成物(A−3)のエポキシ当量は
2580g/eq、粘度はZ4+、ビスフェノールA含
量は1ppm以下であった。
丸底セパラブルフラスコに、「エピコート1009」
(=商品名:油化シェルエポキシ株式会社製、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂;エポキシ当量=2570g/
eq、粘度=Z4+、ビスフェノールA含量=1ppm
以下)500部を投入し、窒素雰囲気下で加熱により溶
融し、系内を180℃に保持した。この溶融樹脂に、
2.5部のテトラキスメチレン−3(3、5' −ジ−te
rt−ブチル−4' −ヒドロキシフェニル)プロピオネー
トメタン(商品名=「IRUGANOX1010」:チバ.スペ
シャリティ.ケミカルズ株式会社製、フェノール系熱分
解防止剤)を投入し攪拌混合しながら180℃〜200
℃で1時間混合した後、アルミ皿に抜き出した。生成し
たエポキシ樹脂組成物(A−4)のエポキシ当量は25
87g/eq、粘度はZ4+、ビスフェノールA含量は
1ppm以下であった。
樹脂組成物(A−3)及び(A−4)のそれぞれ100
部にキシレン150部、及びシクロヘキサノン150部
を仕込み溶解し、樹脂濃度25%の溶液とした。この樹
脂溶液に硬化剤として「ユーバン20SE60」(=商
品名:三井化学社製、メラミン樹脂)18部、85%燐
酸0.1部を混合し、均一な塗料(P−1)及び(P−
2)を得た。
100部、キシレン150部、及びシクロヘキサノン1
50部を仕込み溶解し、樹脂濃度25%の溶液とした。
この樹脂溶液に「ユーバン20SE60」(=商品名:
三井化学社製、メラミン樹脂)18部、85%燐酸0.
1部及びテトラキスメチレン−3( 3,5' −ジ−te
rt−ブチル−4' −ヒドロキシフェニル)プロピオネー
トメタン(商品名=「IRUGANOX1010」:チバ.スペ
シャリティ.ケミカルズ株式会社製、フエノール系熱分
解防止剤)0.5部を加えて混合し、均一な塗料(P−
3)を得た。
を添加したエポキシ樹脂組成物(A−1)〜(A−4)
を50mlメスフラスコにそれぞれ0.1gを正確に秤
量し密栓した。このサンプルを210℃に保持したオー
ブンに入れ、210℃に到達後60分で取り出し冷却
後、THFにて溶解メイクアップした。揮散する熱分解
物の抑制効果を確認する手法として、分解して発生した
ビスフェノールA含量をHPLCにて定量した。結果を
表−1に記載した。
を添加したエポキシ樹脂組成物(A−1)〜(A−4)
を50mlメスフラスコにそれぞれ0.1gを正確に秤
量し密栓した。このサンプルを250℃に保持したオー
ブンに入れ、250℃に到達後60分で取り出し冷却
後、THFにて溶解メイクアップした。揮散する熱分解
物の抑制効果を確認する手法として、分解して発生した
ビスフェノールA含量をHPLCにて定量した。結果を
表−1に記載した。
−1)、(P−2)、及び(P−3)をそれぞれ50m
lメスフラスコに0.4gを正確に秤量した。このサン
プルを250℃に保持したオーブンに入れ、250℃に
到達後60分で取り出し冷却後、THFで溶解しメイク
アップした。濾過後、揮散する熱分解物の抑制効果を確
認する手法として、分解して発生したビスフェノールA
含量をHPLCにて定量した。結果を表−1に記載し
た。
組成物(A−4)100部、キシレン150部、及びシ
クロヘキサノン150部を仕込み溶解し、樹脂濃度25
%の溶液とした。この樹脂溶液に「ヒタノール401
0」(=商品名:日立化成工業社製、レゾール型フェノ
ール樹脂、樹脂濃度50%)22部及び85%燐酸0.
1部を加えて混合し、均一な塗料を得た。得られた塗料
を厚さ0.3mmのアルミニウム板にバーコーターで塗
布し、210℃で10分間焼き付けて膜厚10μmの塗
膜を得た。また、ビスフェノールAの発生量を、条件を
210℃で10分とした以外は実施例9と同様の方法で
測定した。この試験片を下記のように評価し、結果を表
−2に示す。
イフで切り込みを入れてから粘着テープを貼って瞬間的
に引き離し、基板上に残った塗膜の碁盤の目数を目視で
測定した。 2. 折り曲げ加工性 塗装板を塗装面が外側になるように折り曲げ、23℃で
15kg/cm2 の圧力でプレスした。次に折り曲げた
部分を通電試験器を用いて電流値を測定して塗膜の損傷
度合いを次の3段階で評価した。 ○:電流値が1mA未満 △:電流値が1mA以上、5mA未満 ×:電流値が5mA以上 3. 耐レトルト性 塗装板を125℃で30分間レトルト処理した後、塗膜
の白化度合いを目視で次の3段階で評価した。 ○:全く変化無し △:一部白化 ×:全面白化
を、熱分解防止剤を添加せずに実施例1〜2と同様に1
30〜140℃で1時間溶融後、アルミ皿に抜き出した
サンプル(B−1)を用いた以外は実施例7と同様の方
法でサンプルを調製し、熱処理し、ビスフェノールA含
量を測定し、結果を表−1に示した。
−1)を用いた以外は実施例8と同様の方法でサンプル
を調製、熱処理し、ビスフェノールA含量を測定し、結
果を表−1に示した。
を、熱分解防止剤を添加せずに実施例3〜4と同様に1
80〜200℃で1時間溶融後、アルミ皿に抜き出した
サンプル(B−2)を用いた以外は実施例7と同様の方
法でサンプルを調製、熱処理し、ビスフェノールA含量
を測定し、結果を表−1に示した。
2)を用いた以外は実施例8と同様の方法でサンプルを
調製、熱処理し、ビスフェノールA含量を測定し、結果
を表−1に示した。
2)を用いた以外は実施例5と同様の方法で塗料(P−
4)を製造し、実施例9と同様の方法でサンプルを調
製、熱処理し、ビスフェノールA含量を測定し、結果を
表−1に示した。
2)を用いた以外は実施例10と同様にして塗料を調製
し、試験片を作成し、ビスフェノールAの発生量を測定
した。た。塗膜性能評価結果は表−2に示した。
明により得られた実施例1〜4のエポキシ樹脂組成物及
び実施例5、6の塗料用組成物は、比較例1〜5の原料
エポキシ樹脂及び塗料用組成物に比較して熱処理による
分解物の発生が抑制され、実施例10から得られた塗膜
は加工性、密着性、耐レトルト性ともに優れており、物
性の低下は見られなかった。
シ樹脂の優れた加工性、密着性、耐薬品性等の物性を損
なうことなく、焼き付け時にエポキシ樹脂が分解して発
生する成分を抑制することができる。従って、本発明の
エポキシ樹脂組成物は焼き付け炉内等の汚染を防止する
のに極めて有効である。
Claims (8)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂100重量部に対し、エポ
キシ樹脂熱分解防止剤0.001重量部〜5重量部を含
有してなるエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記エポキシ樹脂は、加熱によって揮発
する成分含量が10ppm以下であることを特徴とす
る、請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記エポキシ樹脂は、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1又は2
記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂
は、ビスフェノールA含有量が10ppm以下であるこ
とを特徴とする請求項3記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記エポキシ樹脂は、エポキシ当量17
0以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
1項に記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記エポキシ樹脂熱分解防止剤は、フェ
ノール系熱分解防止剤であることを特徴とする請求項1
〜5のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項7】 前記エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹
脂用硬化剤を含有することを特徴とする、請求項1〜6
のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項8】 前記請求項1〜6に記載のエポキシ樹脂
組成物から選ばれた少なくとも1種のエポキシ樹脂とエ
ポキシ樹脂用硬化剤を含有する、塗料用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11077252A JP2000273282A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | エポキシ樹脂組成物及び塗料用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11077252A JP2000273282A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | エポキシ樹脂組成物及び塗料用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000273282A true JP2000273282A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13628677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11077252A Pending JP2000273282A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | エポキシ樹脂組成物及び塗料用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000273282A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356537A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-13 | Toto Kasei Co Ltd | エポキシ樹脂の精製方法、及び該精製方法により得られるエポキシ樹脂、及び該エポキシ樹脂を含有する塗料用組成物 |
US6899917B2 (en) * | 2001-12-27 | 2005-05-31 | 3M Innovative Properties Company | Powdered epoxy composition |
JP2009102073A (ja) * | 2003-09-26 | 2009-05-14 | Takeuchi Press Ind Co Ltd | 容器 |
-
1999
- 1999-03-23 JP JP11077252A patent/JP2000273282A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356537A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-13 | Toto Kasei Co Ltd | エポキシ樹脂の精製方法、及び該精製方法により得られるエポキシ樹脂、及び該エポキシ樹脂を含有する塗料用組成物 |
US6899917B2 (en) * | 2001-12-27 | 2005-05-31 | 3M Innovative Properties Company | Powdered epoxy composition |
JP2009102073A (ja) * | 2003-09-26 | 2009-05-14 | Takeuchi Press Ind Co Ltd | 容器 |
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