JP2000242463A - 印刷システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既に印刷に使用された複数の印刷データの内
容をユーザが認識しつつ簡便に選択し、選択した印刷デ
ータに従って再印刷することができる印刷システムを提
供する。 【解決手段】 入力されるデータに基づいて印刷データ
を作成し、該印刷データに従って印刷を実行する印刷シ
ステムは、印刷データの作成に伴って、該印刷データの
内容を表す閲覧画像データを作成する閲覧画像データ作
成手段と（２、３、４、５）、閲覧画像データ作成手段
によって作成された１つ以上の閲覧画像データを表示す
る表示制御手段（１０、１２）と、表示された閲覧画像
データの内から選択された閲覧画像データに対応する印
刷データを取得する取得手段（１１）と、取得手段（１
１）によって取得された印刷データに基づいて印刷を実
行する印刷制御手段（６、７）とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷データに従っ
て印刷する印刷システムに関し、特に、既に印刷に使用
した印刷データを用いて容易に再印刷することができる
印刷システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の印刷システムの一例が、特開平８
−２２１２２７号公報に記載されている。図７は、この
公報に記載の印刷システムを示すブロック図である。こ
の印刷システムは、ネットワーク上で接続された端末２
１、ファイルサーバ２３及びプリンタサーバ２４を有し
ている。ファイルサーバ２３にはキュー２５及び履歴キ
ュー２８が接続され、プリンタサーバ２４にはプリンタ
２２が接続されている。

【０００３】端末２１は、ネットワーク上に印刷要求を
出力する。プリンタ２２は、プリンタサーバ２４から送
信された印刷データ（ジョブ）に従って印刷を実行す
る。プリンタサーバ２４は、キュー２５からファイルサ
ーバ２３を経由して受信した印刷データをプリンタ２２
に引き渡す。また、ファイルサーバ２３は、ネットワー
ク上のプリンタ２２のキュー管理を行い、プリンタサー
バ２４に送信した印刷データを一定量記憶する。キュー
２５は、ファイルサーバ２３に接続され、端末２１側で
作成された印刷データを記憶する。履歴キュー２８は、
プリンタサーバ２４に対して送信を終了した印刷データ
を一定量記憶する。

【０００４】上記従来の印刷システムは次のように動作
する。まず、ユーザが端末２１から印刷要求を送信する
と、印刷要求データがファイルサーバ２３に送信され
る。これにより、ファイルサーバ２３が、プリンタ２２
に対する印刷データをキュー２５から読み込みつつプリ
ンタサーバ２４に順次に引き渡す。この際に、ファイル
サーバ２３は、引き渡した印刷データを履歴キュー２８
にコピーする。履歴キュー２８には、ネットワーク上の
他の全てのプリンタ（図示せず）に対して引き渡される
印刷データも同様にコピーされる。

【０００５】先に印刷が完了した印刷データに関する印
刷を再度実行する場合には、履歴キュー２８に蓄積され
た印刷データを指定することによって、端末２１から印
刷要求を再度送信することなく、ファイルサーバ２３及
びプリンタサーバ２４を経由してプリンタ２２に出力し
て印刷することができる。

【０００６】上記従来の印刷システムでは、プリンタ２
２を含む各プリンタに転送する印刷データが、プリンタ
固有の記述言語によるバイナリ形式を採ることによって
通常印刷の効率化を図っている。そして、プリンタ毎に
設定された印刷データを特定するために、印刷履歴を作
成又は蓄積した印刷データに対してユニークな名称を設
定する等の印刷方法で対処している。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記印刷方法
では、初回の印刷を行ったユーザ（以下、初回ユーザと
呼ぶ）以外が再度印刷する際には、十分に対応すること
ができない。初回ユーザと再印刷を行うユーザ（以下、
再印刷ユーザと呼ぶ）とが異なる場合には、再印刷ユー
ザが所望の印刷データの名称を認識している必要があ
る。この場合、システムの管理者が、多数の印刷物の印
刷時刻や設定された名称を全て把握していることは困難
である。また、印刷データが、プリンタの機種毎に固有
の記述言語で作成されているため、機種が異なる各プリ
ンタから自由にプリントアウトするためには、機種毎に
処理方法を変更する必要がある。この場合、どの機種用
の印刷データであるかを予め記録するか等、何らかの方
法で印刷データから判別する処理が必要であった。

【０００８】本発明は、上記に鑑み、多数の印刷物の印
刷時刻や設定された名称を把握する必要がなく、既に印
刷に使用された複数の印刷データの内容をユーザが認識
しつつ簡便に選択し、選択した印刷データに従って再印
刷することができる印刷システムを提供することを目的
とする。

【０００９】本発明は更に、上記目的を達成した上で、
選択した印刷データに従って、ネットワーク上の対応す
るプリンタから印刷することができる印刷システムを提
供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の印刷システムは、入力されるデータに基づ
いて印刷データを作成し、該印刷データに従って印刷を
実行する印刷システムにおいて、前記印刷データの作成
に伴って、該印刷データの内容を表す閲覧画像データを
作成する閲覧画像データ作成手段と、前記閲覧画像デー
タ作成手段によって作成された１つ以上の閲覧画像デー
タを表示する表示制御手段と、表示された前記閲覧画像
データの内から選択された閲覧画像データに対応する印
刷データを取得する取得手段と、前記取得手段によって
取得された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷制
御手段とを備えることを特徴とする。

【００１１】本発明の印刷システムでは、再印刷が可能
な印刷データの内容を閲覧画像データとして一覧表示す
ることができるので、蓄積される印刷データの内容をユ
ーザが容易に特定することができる。これにより、設定
された印刷データの名称を全て把握していなければなら
ない等の煩雑な処理が不要になり、選択した閲覧画像デ
ータに対応する印刷データに関する再印刷を簡便に実行
することができる。

【００１２】ここで、前記閲覧画像データ作成手段は、
閲覧画像データの作成命令を含む印刷設定命令が入力さ
れたときに閲覧画像データの作成を指示する指示信号を
出力する印刷データ作成手段と、前記指示信号に従って
閲覧画像データを作成するプレビュー作成手段とを含む
ことが好ましい。この場合、後に再印刷する必要がある
印刷データに関してのみ閲覧画像データの作成を指示す
ることができる。

【００１３】また、前記印刷データ作成手段は、前記印
刷設定命令にプレビュー格納命令が含まれるとき、前記
プレビュー作成手段によって作成された閲覧画像データ
のファイルを、対応する印刷データに結合させることが
好ましい。これにより、閲覧画像データファイルと印刷
データとを一体的に扱うことができるので、閲覧画像デ
ータを選択したときこれに対応する印刷データを簡便に
取得することができる。

【００１４】更に、前記取得手段は、印刷データに閲覧
画像データのファイルが含まれる際には印刷データから
閲覧画像データを直接に抽出し、印刷データに閲覧画像
データファイルの保存場所情報が含まれる際には該当す
る保存場所から閲覧画像データファイルを取得してから
閲覧画像データに展開して表示するプレビュー展開手段
を備えることが好ましい。これにより、印刷データに閲
覧画像データファイルが含まれる場合でも、閲覧画像デ
ータファイルの保存場所情報が含まれる場合でも、閲覧
画像データを確実に表示することができ、選択した閲覧
画像データに対応する印刷データを簡便に取得し、記述
言語が対応するプリンタから確実にプリントアウトする
ことが可能になる。

【００１５】好ましくは、同一のマシンとして構成され
た表示部及び印刷部を備え、前記閲覧画像データの一覧
データが前記表示部に表示される。この場合、印刷、閲
覧及び再印刷を同一マシン上で実行することができる。

【００１６】或いは、上記に代えて、表示部を備えた端
末機と、該端末機とネットワーク上で接続される印刷装
置とを備え、前記閲覧画像データの一覧データが前記表
示部に表示されることも好ましい態様である。この場
合、印刷、閲覧及び再印刷を、ネットワーク上で接続さ
れた端末機及び印刷装置によって実行することができ
る。

【００１７】

【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を更に詳細
に説明する。図１は、本発明の第１実施形態例における
印刷システムの構成を示すブロック図である。本実施形
態例の印刷システムでは、表示部１２及び印刷部７が同
一のマシンとして構成され、これら表示部１２及び印刷
部７がネットワーク上でプリンタサーバに接続される。
プリンタサーバは、印刷実行部１、印刷データ作成部
２、印刷データ格納部３、プレビュー作成部４、プレビ
ュー格納部５、印刷データ送信部６、履歴データ格納部
８、再印刷実行部９、印刷データ選択部１０、及びプレ
ビュー展開部１１を有する。これら印刷部７及び表示部
１２以外の各要素は、プリンタドライバを構成し、プリ
ンタサーバ内の固定ディスク等の記憶装置に保持された
プログラムを用いるプロセッサ等によって駆動される。
これにより、印刷、閲覧及び再印刷が同一マシン上で実
行される。

【００１８】印刷部７は、ページプリンタ等から構成さ
れ、印刷データ送信部６から送信された印刷データに従
って印刷を実行する。

【００１９】印刷実行部１は、アプリケーションプログ
ラムが発行する印刷要求を受信し、印刷データ作成部２
に印刷データの作成を指示する。

【００２０】印刷データ作成部２は、アプリケーション
プログラムから印刷命令と共に送信された印刷設定命令
や描画命令を含むデータを、印刷部７が認識できる印刷
データに変換して印刷データを作成する。印刷データ作
成部２は更に、プレビュー画像データ（閲覧画像デー
タ）のファイルを作成すべきプレビュー作成命令が印刷
設定命令に含まれる際には、プレビュー作成部４に対し
てプレビュー画像データファイルの作成を指示すると共
に、受け取った印刷設定命令や描画命令をプレビュー作
成部４に転送する。一方、プレビュー格納命令が印刷設
定命令に含まれる際には、印刷データ作成部２は、プレ
ビュー作成部４で作成されたプレビュー画像データファ
イルを印刷データに結合させ、プレビュー作成部４内の
元のプレビュー画像データファイルを破棄する。ここで
プレビュー画像データとは、例えば、印刷データが複数
頁の文書である場合にその特徴的な箇所を要約してまと
めた小容量の画像データから構成される。

【００２１】印刷データ格納部３は、印刷データ作成部
２で作成された印刷データを送信及び再印刷に使用する
目的で保持する。プレビュー作成部４は、印刷データ作
成部２から転送された印刷設定命令や描画命令を含むデ
ータをもとに、プレビュー画像データファイルを作成す
る。プレビュー格納部５は、プレビュー作成部４で作成
されたプレビュー画像データを印刷データに結合させ、
或いは、再印刷の際に表示する目的で保持する。

【００２２】印刷データ送信部６は、印刷データ格納部
３に保持される印刷データを印刷部７に送信し、送信終
了後に、履歴データ格納部８に印刷履歴データを記録す
る。

【００２３】履歴データ格納部８は、印刷データ送信部
６からの指示に従って、再印刷可能なファイルを列挙す
る目的で印刷履歴データを保持する。

【００２４】再印刷実行部９は、アプリケーションプロ
グラムから再印刷命令を受け取った際に、印刷データ選
択部１０に印刷データの列挙処理を指示する。印刷デー
タ選択部１０は、履歴データ格納部８に格納される印刷
履歴データを取得し、プレビュー展開部１１に、各印刷
データのプレビュー展開処理と表示処理とを指示する。

【００２５】プレビュー展開部１１は、順次に取得した
印刷データをチェックし、印刷データにプレビュー画像
データファイルが含まれる際にはそのプレビュー画像デ
ータを直接に抽出し、或いは、印刷データにプレビュー
画像データファイルの保存場所情報が含まれる際には、
保存場所からプレビュー画像データファイルを取得した
後にプレビュー画像データに展開してＣＲＴ等の表示部
１２に表示する。

【００２６】次に、本実施形態例における印刷システム
の動作について説明する。図２は、本印刷システムにお
ける全体の動作を示すフローチャートである。

【００２７】まず、印刷要求が発行されて印刷実行部１
に入力されると、ステップ１０１では、印刷データ作成
部２によって印刷命令に従った印刷データを作成し、印
刷データ格納部３に印刷データファイルを格納する。

【００２８】次いで、ステップ１０２で、プレビュー画
像データを作成するか否かを判定し、印刷命令の一部と
してプレビュー画像データの作成が指示されていれば、
プレビュー作成部４で印刷データと共にプレビュー画像
データを作成し、プレビュー格納部５にプレビュー画像
データファイルを格納する（ステップ１０３）。ステッ
プ１０２での判定の結果、プレビュー画像データの作成
が印刷命令の一部として指示されていなければ、ステッ
プ１０８にジャンプし、ステップ１０１で既に作成され
た印刷データファイルをそのまま印刷データとして使用
するために、印刷データの送信を行う。

【００２９】更に、ステップ１０４では、プレビュー画
像データを印刷データに結合させる旨が印刷命令の一部
として指示されているか否かを判定する。この結果、指
示されていれば、プレビュー格納部５に格納されている
プレビュー画像データファイルを印刷データに結合させ
（ステップ１０６）、元のプレビュー画像データファイ
ルを破棄する（ステップ１０７）。一方、ステップ１０
４で、プレビュー画像データの格納が指示されていなけ
れば、プレビュー画像データファイルの場所情報を印刷
データ中に挿入する（ステップ１０５）。

【００３０】この場合に、プレビュー画像データやプレ
ビュー画像データファイルの場所情報は、印刷設定命令
や描画命令とは異なる特定のコマンド識別子と組み合わ
せることによって、プレビュー情報ブロックとして印刷
結果に影響しない状態で挿入される。作成された印刷デ
ータファイルは、印刷データ送信部６に読み込まれ、印
刷部７に送信されて印刷が行われる（ステップ１０
８）。印刷部７は、上記プレビュー情報ブロックをスキ
ップして印刷設定命令及び描画命令に対応する処理のみ
を実行し、印刷を行う。

【００３１】ステップ１０９では、印刷終了後、印刷に
使用した印刷データファイルを用いて再印刷するか否か
を判定する。この結果、再印刷する場合には、印刷デー
タ送信部６によって、印刷履歴データを履歴データ格納
部８に格納する（ステップ１1１）。一方、再印刷しな
い場合には、印刷データ格納部３に格納されている印刷
済みの印刷データファイルを破棄する（ステップ１１
０）。

【００３２】図３は、本実施形態例における印刷システ
ムで再印刷する際の動作を示すフローチャートである。
再印刷を行う際には、再印刷実行部９に入力された再印
刷命令に従って、印刷データ選択部１０が履歴データ格
納部８から印刷履歴データを取得した後（ステップ２０
１）、プレビュー展開部１１によって、再印刷可能な印
刷データファイルを順次に検索し、表示部１２に一覧表
示する。

【００３３】ステップ２０２では、プレビュー展開部１
１が、印刷データ格納部３に格納されている印刷データ
ファイルの取得を試みる。ステップ２０３では、印刷デ
ータファイルの取得結果の良否を判定し、この結果、正
常に取得できなかった場合には再印刷が不可能である旨
を示すエラー表示を行い（ステップ２０５）、次の印刷
データファイルの検索処理に移行する（ステップ２１
２）。一方、ステップ２０３で、正常に取得できた場合
には、更に、印刷データファイルをチェックしてプレビ
ュー情報ブロックを検出する。

【００３４】ステップ２０４では、プレビュー画像デー
タが印刷データ中に格納（結合）されているか否かを判
定し、この結果、格納されていれば、そのプレビュー画
像データを抽出して直接に展開する（ステップ２０
６）。一方、プレビュー画像データが無くて場所情報の
みが格納される場合には、場所情報を抽出した後（ステ
ップ２０７）、指定位置からプレビュー画像データファ
イルを読み込んでプレビュー画像に展開する（ステップ
２０８）。

【００３５】ステップ２０９では、プレビュー画像デー
タが正常に展開されたか否かを判定し、正常に展開でき
た場合には、表示部１２にプレビュー画像を表示する
（ステップ２１０）。一方、正常に展開できなかった場
合には、プレビュー表示が不可能であることを示すエラ
ー表示を行う（ステップ２１１）。ステップ２１２で
は、再印刷可能な印刷データを全て列挙したか否かを判
定し、全て列挙していればステップ２１３に進み、そう
でなければステップ２０２に戻る。

【００３６】ステージ２１３では、列挙された印刷デー
タの中から再印刷する印刷データを選択して再印刷実行
部９に入力する。ステップ２１４では、選択された印刷
データに該当する印刷データファイルを、印刷データ送
信部６によって印刷データ格納部３から読み込み、印刷
部７に送信して再印刷を実行する。

【００３７】次に、具体例を用いて本印刷システムを説
明する。図４は、第１実施形態例における異なる印刷設
定で印刷を行った場合の具体例を示す図、図５は、異な
る印刷設定で印刷を行った後の再印刷時の動作の具体例
を示す図である。ここで、文書１から文書４までは正常
系、文書１１から文書１３は異常系を示す。

【００３８】まず、正常系について説明する。再印刷有
り、プレビュー作成有り、プレビュー画像データの印刷
データへの格納（結合）有りと設定された文書１では、
再印刷時に、プレビュー画像データが正常に抽出及び展
開されて、文書１のプレビュー画像が表示部１２に表示
される。文書２の場合には、プレビュー画像データの印
刷データへの結合無しと設定されており、印刷データ内
のプレビュー画像データファイルの場所情報の抽出処
理、読込み処理、及び展開処理が正常に行われて、文書
２のプレビュー画像が表示される。

【００３９】文書３の場合には、プレビュー画像データ
の作成無しと設定されており、プレビュー画像データ
と、プレビュー画像データファイルの場所情報とがいず
れも印刷データに結合されていない。このため、プレビ
ュー画像の展開に失敗してプレビュー不可のエラー表示
となる。文書４の場合には、再印刷無しと設定されてい
るので、印刷履歴に記録されることはなく、再印刷時
に、プレビュー画像に列挙されない。

【００４０】次いで、異常系について説明する。文書１
１は、正常系の文書１と異なり、何らかの理由でプレビ
ュー画像データの抽出に失敗して正常にプレビュー画像
を展開できなかった例であり、文書３の場合と同様にプ
レビュー不可の表示となる。文書１２も同様に、何らか
の理由で場所情報に示される場所にプレビュー画像デー
タファイルが検出されなかった場合であり、結果的にプ
レビュー画像の展開に失敗してプレビュー不可のエラー
表示となる。文書１３は、印刷データファイルの取得に
失敗した場合であるが、印刷履歴には記録されているた
め、文書４の場合とは異なり再印刷時にはプレビュー画
像に列挙され、再印刷不可のエラー表示となる。

【００４１】本実施形態例では、印刷データの作成時に
与えられる印刷設定命令及び描画命令をそのままプレビ
ュー画像データの作成にも用いることができるので、印
刷データ作成と同時にプレビュー画像データを作成する
ことができる。このため、印刷設定命令及び描画命令を
保持すれば、再印刷時には画像として展開するだけの処
理で済ませることができる。従って、プレビュー画像デ
ータの作成において、印刷装置と同様の方法で印刷デー
タを解析して画像を展開する方法に比して処理が簡便に
なり、再印刷の時点でプレビュー画像データを作成する
必要が無く処理時間が短縮できる。

【００４２】次に、本発明の第２実施形態例について詳
細に説明する。図６は、本実施形態例における印刷シス
テムを示すブロック図である。

【００４３】本実施形態例における印刷システムは、第
１実施形態例とは異なり、表示部１４ａを備えた端末機
（以下、ネットワーク端末と呼ぶ）１４と、ネットワー
ク端末１４とは別体の印刷装置７Ａ及びプリンタサーバ
とが相互にネットワーク上で接続されている。ネットワ
ーク端末１４は、プリンタサーバを印刷若しくは再印刷
の目的で使用できるように設定されており、ネットワー
クケーブル等でプリンタサーバに接続される。

【００４４】プリンタサーバは、印刷実行部１、印刷デ
ータ格納部３、プレビュー格納部５、印刷データ送信部
６、履歴データ格納部８、再印刷実行部９、印刷データ
選択部１０、プレビュー展開部１１、及びネットワーク
インターフェイス１３を有する。

【００４５】本実施形態例における印刷システムでは、
印刷実行部１が、ネットワーク端末１４で作成された印
刷データをネットワークインターフェイス１３を経由し
て受け取り、印刷データ格納部３に格納する。これによ
り、印刷データ格納部３は、作成された印刷データを送
信及び再印刷に使用する目的で保持する。

【００４６】印刷データ送信部６が、印刷データ格納部
３に保持される印刷データを印刷装置７Ａに送信する
と、印刷装置７Ａは、受信した印刷データに従って印刷
を行う。また、印刷データ送信部６は、印刷装置７Ａへ
の印刷データの送信終了後に、履歴データ格納部８に印
刷履歴データを記録する。この場合、履歴データ格納部
８は、印刷データ送信部６によって記録される印刷履歴
データを再印刷可能なファイルを列挙する目的で保持す
る。

【００４７】再印刷実行部９は、再印刷ユーザの操作に
基づいて送られた再印刷命令を受け取ると、印刷データ
選択部１０に印刷データの列挙を指示する。これによ
り、印刷データ選択部１０が、履歴データ格納部８に格
納される印刷履歴データを取得し、プレビュー展開部１
１に各印刷データのプレビュー展開及び表示を指示す
る。

【００４８】プレビュー展開部１１は、順次に取得した
印刷データをチェックし、印刷データにプレビュー画像
データが含まれる際にはこれを直接に抽出し、或いは、
プレビュー画像データファイルの保存場所情報が含まれ
る際には、保存場所情報のみを抽出する。プレビュー展
開部１１は、全ての印刷データをチェックし、再印刷可
能な印刷データに関するプレビュー画像データの一覧デ
ータを作成し、ネットワークインターフェイス１３を経
由してネットワーク端末１４に転送する。

【００４９】ネットワーク端末１４は、表示部（図示せ
ず）を有し、再印刷可能な印刷データの一覧データをプ
リンタサーバ側から受け取った際に、一覧データが場所
情報のみを含むときには、ネットワーク上のプレビュー
画像データファイルを取得して展開することにより、全
ての印刷データのプレビュー画像を表示部に表示する。

【００５０】次いで、ネットワーク端末１４でユーザに
よって選択された印刷データに関する情報が、ネットワ
ークインターフェイス１３を経由して再印刷実行部９に
送信される。印刷データ選択部１０は、受信した印刷デ
ータに関する情報をもとに印刷データを選択する。これ
により、印刷データ送信部６は、選択された印刷データ
を印刷装置７Ａに送信することによって再印刷を実行す
る。

【００５１】本実施形態例における印刷システムでは、
印刷時に、ネットワーク端末１４側で印刷データ及びプ
レビュー画像データを作成し、プリンタサーバに印刷デ
ータを送信する。この際の印刷データには、プレビュー
画像データが結合されていてもよく、また、ネットワー
ク端末１４上に保持されるプレビュー画像データファイ
ルの場所情報が結合されていてもよい。

【００５２】以上のように、第１及び第２実施形態例に
おける印刷システムでは、再印刷のために保存する印刷
データにプレビュー画像データや、画像データファイル
の場所情報を結合させることにより、再印刷時にプレビ
ュー画像の表示を行うことができる。これにより、ユー
ザはプレビュー画像を参照して印刷データの内容を確認
しつつ、所望の印刷データを簡便に選択して再印刷する
ことができる。更に、印刷データに閲覧画像データファ
イルが含まれる際には印刷データから閲覧画像データを
直接に抽出し、印刷データに閲覧画像データファイルの
保存場所情報が含まれる際には該当する保存場所から閲
覧画像データファイルを取得してから閲覧画像データに
展開して表示することができる。これにより、印刷デー
タに閲覧画像データファイルが含まれる場合でも、閲覧
画像データファイルの保存場所情報が含まれる場合で
も、閲覧画像データを確実に表示することができ、選択
した閲覧画像データに対応する印刷データを簡便に取得
し、記述言語が対応するプリンタから確実にプリントア
ウトすることができる。

【００５３】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の印刷システムは、上記実施
形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施
形態例の構成から種々の修正及び変更を施した印刷シス
テムも、本発明の範囲に含まれる。

【００５４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の印刷シス
テムによると、多数の印刷物の印刷時刻や設定された名
称を把握する必要がなく、既に印刷に使用された複数の
印刷データの内容をユーザが認識しつつ簡便に選択し、
選択した印刷データに従って再印刷することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態例における印刷システム
の構成を示すブロック図である。

【図２】第１実施形態例における印刷システムの全体動
作を示すフローチャートである。

【図３】第１実施形態例における印刷システムの再印刷
時の動作を示すフローチャートである。

【図４】第１実施形態例における異なる印刷設定で印刷
を行った場合の具体例を示す図である。

【図５】第１実施形態例における再印刷時の動作の具体
例を示す図である。

【図６】本発明の第２実施形態例における印刷システム
を示すブロック図である。

【図７】従来の印刷システムを示すブロック図である。

【符号の説明】

１：印刷実行部 ２：印刷データ作成部 ３：印刷データ格納部 ４：プレビュー作成部 ５：プレビュー格納部 ６：印刷データ送信部 ７：印刷部 ７Ａ：印刷装置 ８：履歴データ格納部 ９：再印刷実行部 １０：印刷データ選択部 １１：プレビュー展開部 １２：表示部 １３：ネットワークインターフェイス １４：ネットワーク端末

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力されるデータに基づいて印刷データ
   を作成し、該印刷データに従って印刷を実行する印刷シ
   ステムにおいて、 前記印刷データの作成に伴って、該印刷データの内容を
   表す閲覧画像データを作成する閲覧画像データ作成手段
   と、 前記閲覧画像データ作成手段によって作成された１つ以
   上の閲覧画像データを表示する表示制御手段と、 表示された前記閲覧画像データの内から選択された閲覧
   画像データに対応する印刷データを取得する取得手段
   と、 前記取得手段によって取得された印刷データに基づいて
   印刷を実行する印刷制御手段とを備えることを特徴とす
   る印刷システム。
2. 【請求項２】 前記閲覧画像データ作成手段は、閲覧画
   像データの作成命令を含む印刷設定命令が入力されたと
   きに閲覧画像データの作成を指示する指示信号を出力す
   る印刷データ作成手段と、前記指示信号に従って閲覧画
   像データを作成するプレビュー作成手段とを含むことを
   特徴とする請求項１に記載の印刷システム。
3. 【請求項３】 前記印刷データ作成手段は、前記印刷設
   定命令にプレビュー格納命令が含まれるとき、前記プレ
   ビュー作成手段によって作成された閲覧画像データのフ
   ァイルを、対応する印刷データに結合させることを特徴
   とする請求項２に記載の印刷システム。
4. 【請求項４】 前記取得手段は、印刷データに閲覧画像
   データのファイルが含まれる際には印刷データから閲覧
   画像データを直接に抽出し、印刷データに閲覧画像デー
   タファイルの保存場所情報が含まれる際には該当する保
   存場所から閲覧画像データファイルを取得してから閲覧
   画像データに展開して表示するプレビュー展開手段を備
   えることを特徴とする請求項１乃至３の内の何れか１項
   に記載の印刷システム。
5. 【請求項５】 同一のマシンとして構成された表示部及
   び印刷部を備え、前記閲覧画像データの一覧データが前
   記表示部に表示されることを特徴とする請求項１乃至４
   の内の何れか１項に記載の印刷システム。
6. 【請求項６】 表示部を備えた端末機と、該端末機とネ
   ットワーク上で接続される印刷装置とを備え、前記閲覧
   画像データの一覧データが前記表示部に表示されること
   を特徴とする請求項１乃至４の内の何れか１項に記載の
   印刷システム。