JP2000110256A - 楔型アンカー装置 - Google Patents
楔型アンカー装置Info
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Landscapes
- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 楔材がアンカー材の嵌合凹部から離脱するこ
とを防ぎ、それだけ円滑に挿入することができて作業性
を高めることができる。 【解決手段】 楔材5をアンカー材1の挿入端部の側面
に形成された嵌合凹部2に嵌合した状態で該楔材をアン
カー材に包囲材8により止着してなる。
とを防ぎ、それだけ円滑に挿入することができて作業性
を高めることができる。 【解決手段】 楔材5をアンカー材1の挿入端部の側面
に形成された嵌合凹部2に嵌合した状態で該楔材をアン
カー材に包囲材8により止着してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば建築構造物や
土木構造物の構築に用いられる差し筋アンカー、アンカ
ーボルト、アンカー等の楔型アンカー装置に関するもの
である。
土木構造物の構築に用いられる差し筋アンカー、アンカ
ーボルト、アンカー等の楔型アンカー装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来この種の楔型アンカー装置として、
特開昭49−113064号公報、実公昭43−234
65号公報、実公昭48−44535号公報、特開平8
−159135号公報に示す如く、コンクリート内に形
成されたアンカー孔内に挿入固着されるアンカー材の挿
入端部の側面に引抜方向に向かうに従って次第に斜め内
側に向かうカム面をもつ嵌合凹部を形成し、該嵌合凹部
のカム面を滑り接触可能な滑接内面を有すると共にアン
カー材の引抜動作に伴って生ずるカム面と滑接内面との
楔作用により該アンカー孔の内周面を圧接可能な圧接外
面をもつ楔材を形成して構成したものが知られている。
特開昭49−113064号公報、実公昭43−234
65号公報、実公昭48−44535号公報、特開平8
−159135号公報に示す如く、コンクリート内に形
成されたアンカー孔内に挿入固着されるアンカー材の挿
入端部の側面に引抜方向に向かうに従って次第に斜め内
側に向かうカム面をもつ嵌合凹部を形成し、該嵌合凹部
のカム面を滑り接触可能な滑接内面を有すると共にアン
カー材の引抜動作に伴って生ずるカム面と滑接内面との
楔作用により該アンカー孔の内周面を圧接可能な圧接外
面をもつ楔材を形成して構成したものが知られている。
【0003】しかして、差し筋アンカーにおいては、コ
ンクリート内にアンカー材の外径と略同径のアンカー孔
を形成し、アンカー材の挿入端部に形成された嵌合凹部
に楔材を嵌合し、この嵌合状態において、楔材の外面の
一部又は全部はアンカー材の外周面よりやや外側に突出
しており、よって、楔材を嵌合凹部に嵌合した状態でア
ンカー材の挿入端部をアンカー孔内に打ち込み、打ち込
み時において、楔材の外面はアンカー孔の内周面に圧接
係止し、かつ、この状態でアンカー材にアンカー材を引
き抜こうとする力が掛かると、アンカー材の側面に形成
された引抜方向に向かうに従って次第に斜め内側に向か
うカム面と楔材に形成された滑接内面との楔作用により
楔材は半径方向の外側に変位し、楔材の圧接外面はアン
カー孔の内周面をより強く圧接し、アンカー孔とアンカ
ー材との係止作用を一層強め、アンカー材はアンカー孔
内に強固に固着されることになる。
ンクリート内にアンカー材の外径と略同径のアンカー孔
を形成し、アンカー材の挿入端部に形成された嵌合凹部
に楔材を嵌合し、この嵌合状態において、楔材の外面の
一部又は全部はアンカー材の外周面よりやや外側に突出
しており、よって、楔材を嵌合凹部に嵌合した状態でア
ンカー材の挿入端部をアンカー孔内に打ち込み、打ち込
み時において、楔材の外面はアンカー孔の内周面に圧接
係止し、かつ、この状態でアンカー材にアンカー材を引
き抜こうとする力が掛かると、アンカー材の側面に形成
された引抜方向に向かうに従って次第に斜め内側に向か
うカム面と楔材に形成された滑接内面との楔作用により
楔材は半径方向の外側に変位し、楔材の圧接外面はアン
カー孔の内周面をより強く圧接し、アンカー孔とアンカ
ー材との係止作用を一層強め、アンカー材はアンカー孔
内に強固に固着されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構造の場合、アンカー材と楔材とは分離して別個に管理
され、工事現場に別個に搬入して使用され、楔材が小さ
な部品であることもあって、楔材の紛失も懸念され、し
かも、楔材を嵌合凹部に嵌合した状態でアンカー材の挿
入端部をアンカー孔内に打ち込むとき、楔材がアンカー
材の嵌合凹部から離脱し、作業性を低下させ、それだ
け、使用快適性に劣ることがあるという不都合を有して
いる。
構造の場合、アンカー材と楔材とは分離して別個に管理
され、工事現場に別個に搬入して使用され、楔材が小さ
な部品であることもあって、楔材の紛失も懸念され、し
かも、楔材を嵌合凹部に嵌合した状態でアンカー材の挿
入端部をアンカー孔内に打ち込むとき、楔材がアンカー
材の嵌合凹部から離脱し、作業性を低下させ、それだ
け、使用快適性に劣ることがあるという不都合を有して
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を
解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請
求項1記載の発明は、コンクリート内に形成されたアン
カー孔内に挿入固着されるアンカー材の挿入端部の側面
に引抜方向に向かうに従って次第に斜め内側に向かうカ
ム面をもつ嵌合凹部を形成し、該嵌合凹部のカム面を滑
り接触可能な滑接内面を有すると共にアンカー材の引抜
動作に伴って生ずるカム面と滑接内面との楔作用により
該アンカー孔の内周面を圧接可能な圧接外面をもつ楔材
を形成し、該楔材を該嵌合凹部に嵌合した状態で該楔材
をアンカー材に包囲材により止着してなることを特徴と
する楔型アンカー装置にある。
解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請
求項1記載の発明は、コンクリート内に形成されたアン
カー孔内に挿入固着されるアンカー材の挿入端部の側面
に引抜方向に向かうに従って次第に斜め内側に向かうカ
ム面をもつ嵌合凹部を形成し、該嵌合凹部のカム面を滑
り接触可能な滑接内面を有すると共にアンカー材の引抜
動作に伴って生ずるカム面と滑接内面との楔作用により
該アンカー孔の内周面を圧接可能な圧接外面をもつ楔材
を形成し、該楔材を該嵌合凹部に嵌合した状態で該楔材
をアンカー材に包囲材により止着してなることを特徴と
する楔型アンカー装置にある。
【0006】又、請求項2記載の発明は、上記包囲材と
してフィルム筒材を用いてなり、該フィルム筒材を嵌合
状態のアンカー材及び楔材に挿入して該楔材をアンカー
材に止着してなることを特徴とするものであり、又、請
求項3記載の発明は、上記包囲材としてのフィルム筒材
は熱収縮性を有するフィルム材からなることを特徴とす
るものである。
してフィルム筒材を用いてなり、該フィルム筒材を嵌合
状態のアンカー材及び楔材に挿入して該楔材をアンカー
材に止着してなることを特徴とするものであり、又、請
求項3記載の発明は、上記包囲材としてのフィルム筒材
は熱収縮性を有するフィルム材からなることを特徴とす
るものである。
【0007】又、請求項4記載の発明は、上記アンカー
材に上記嵌合凹部を複数個形成すると共に該嵌合凹部に
複数個の楔材を嵌合し、上記フィルム筒材を嵌合状態の
アンカー材及び複数個の楔材に挿入して該複数個の楔材
をアンカー材に止着しててなることを特徴とするもので
あり、又、請求項5記載の発明は、上記楔材の圧接外面
に係止凸部を形成してなることを特徴とするものであ
る。
材に上記嵌合凹部を複数個形成すると共に該嵌合凹部に
複数個の楔材を嵌合し、上記フィルム筒材を嵌合状態の
アンカー材及び複数個の楔材に挿入して該複数個の楔材
をアンカー材に止着しててなることを特徴とするもので
あり、又、請求項5記載の発明は、上記楔材の圧接外面
に係止凸部を形成してなることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図11は本発明を差し筋
アンカーに適用した実施の形態例を示し、図1乃至図6
は第一形態例、図7、図8は第二形態例、図9は第三形
態例、図10は第四形態例、図11は第五形態例であ
る。
アンカーに適用した実施の形態例を示し、図1乃至図6
は第一形態例、図7、図8は第二形態例、図9は第三形
態例、図10は第四形態例、図11は第五形態例であ
る。
【0009】図1乃至図6の第一形態例において、1は
アンカー材であって、外周面に軸方向に延びる二本の縦
凸条1a及びこの縦凸条1a間に梯子状に配置形成され
た横凸条1bが突出形成された所謂異形鉄筋からなり、
アンカー材1の最大外径である縦凸条1a又は横凸条1
b間の外径DはコンクリートW内に形成されたアンカー
孔W1の内径dと略同径に形成されている。
アンカー材であって、外周面に軸方向に延びる二本の縦
凸条1a及びこの縦凸条1a間に梯子状に配置形成され
た横凸条1bが突出形成された所謂異形鉄筋からなり、
アンカー材1の最大外径である縦凸条1a又は横凸条1
b間の外径DはコンクリートW内に形成されたアンカー
孔W1の内径dと略同径に形成されている。
【0010】2は嵌合凹部であって、この場合、アンカ
ー材1の挿入端部の一側面に引抜方向としての図1にお
いての上方に向かうに従って次第に斜め内側に向かうカ
ム面3及び段面4を有する凹部状に形成され、アンカー
材1を圧潰又は切欠することにより形成している。
ー材1の挿入端部の一側面に引抜方向としての図1にお
いての上方に向かうに従って次第に斜め内側に向かうカ
ム面3及び段面4を有する凹部状に形成され、アンカー
材1を圧潰又は切欠することにより形成している。
【0011】5は楔材であって、この場合、亜鉛等の金
属製にして、上記嵌合凹部2のカム面3を滑り接触可能
な滑接内面6及びアンカー材1の外径Dに沿った圧接外
面7並びに端面7aをもつ略三角錐状に形成され、圧接
外面7の上部にはアンカー材1の最大外径部分をなす外
面Fとしての縦凸条1a又は横凸条1bの外面より外側
に突出する係止隆起部7bが形成されていると共に凹溝
7cが複数個形成されている。
属製にして、上記嵌合凹部2のカム面3を滑り接触可能
な滑接内面6及びアンカー材1の外径Dに沿った圧接外
面7並びに端面7aをもつ略三角錐状に形成され、圧接
外面7の上部にはアンカー材1の最大外径部分をなす外
面Fとしての縦凸条1a又は横凸条1bの外面より外側
に突出する係止隆起部7bが形成されていると共に凹溝
7cが複数個形成されている。
【0012】即ち、この場合、D=10mm、D1=9
mmの異形鉄筋が用いられ、アンカー孔の内径はd=1
0mm、係止隆起部7bの突出量はL=10.5mmに
形成されている。
mmの異形鉄筋が用いられ、アンカー孔の内径はd=1
0mm、係止隆起部7bの突出量はL=10.5mmに
形成されている。
【0013】8は包囲材であって、この場合、包囲材8
として加熱すると収縮する熱収縮性を有する厚さ0.1
mm乃至0.3mm程度の薄いフィルム材からなる筒状
のフィルム筒材8aとして形成され、例えば塩化ビニー
ル樹脂製等の合成樹脂製のフィルム材からなり、この包
囲材8を嵌合状態のアンカー材1及び楔材5に挿入し、
この状態でバーナ等により加熱し、この加熱により包囲
材8が収縮し、嵌合状態のアンカー材1及び楔材5の外
周面に密着し、しかして楔材5はアンカー材1に止着さ
れることになる。尚、包囲材8として弾性を有する合成
樹脂製のフィルム筒材を形成し、フィルム筒材の内径を
アンカー材1の外径より小さく形成し、フィルム筒材を
嵌合状態のアンカー材1及び楔材5に圧挿入し、このフ
ィルム筒材の自己弾性によりフィルム筒材を嵌合状態の
アンカー材1及び楔材2の外周面に密着させ、しかして
楔材5をアンカー材1に止着するように構成することも
ある。
として加熱すると収縮する熱収縮性を有する厚さ0.1
mm乃至0.3mm程度の薄いフィルム材からなる筒状
のフィルム筒材8aとして形成され、例えば塩化ビニー
ル樹脂製等の合成樹脂製のフィルム材からなり、この包
囲材8を嵌合状態のアンカー材1及び楔材5に挿入し、
この状態でバーナ等により加熱し、この加熱により包囲
材8が収縮し、嵌合状態のアンカー材1及び楔材5の外
周面に密着し、しかして楔材5はアンカー材1に止着さ
れることになる。尚、包囲材8として弾性を有する合成
樹脂製のフィルム筒材を形成し、フィルム筒材の内径を
アンカー材1の外径より小さく形成し、フィルム筒材を
嵌合状態のアンカー材1及び楔材5に圧挿入し、このフ
ィルム筒材の自己弾性によりフィルム筒材を嵌合状態の
アンカー材1及び楔材2の外周面に密着させ、しかして
楔材5をアンカー材1に止着するように構成することも
ある。
【0014】この実施の第一形態例は上記構成であるか
ら、図1の如く、コンクリートW内にアンカー材1の外
径と略同径のアンカー孔W1形成し、アンカー材1の挿
入端部に形成された嵌合凹部2に楔材5を嵌合し、この
嵌合状態において、アンカー材1の挿入端部をアンカー
孔W1内に挿入し、この挿入は楔材5の外面には係止隆
起部7bが存在することによりハンマー工具等を用いた
打ち込み挿入となり、このときアンカー孔W1及び又は
係止隆起部7b並びに包囲材8の摩損や削れが生じつつ
打ち込み挿入され、これにより、楔材5の係止隆起部7
bはアンカー孔W1の内周面に圧接係止し、この状態で
アンカー材1に図中上向きのアンカー材1を引き抜こう
とする力が掛かると、アンカー材1の側面に形成された
引抜方向に向かうに従って次第に斜め内側に向かうカム
面3と楔材5に形成された滑接内面6との楔作用により
楔材5は半径方向の外側に変位し、楔材5の圧接外面7
はアンカー孔W1の内周面をより一層強く圧接し、アン
カー孔W1とアンカー材1との係止作用を一層強め、ア
ンカー材1はアンカー孔W1内に強固に係止固定される
ことになる。
ら、図1の如く、コンクリートW内にアンカー材1の外
径と略同径のアンカー孔W1形成し、アンカー材1の挿
入端部に形成された嵌合凹部2に楔材5を嵌合し、この
嵌合状態において、アンカー材1の挿入端部をアンカー
孔W1内に挿入し、この挿入は楔材5の外面には係止隆
起部7bが存在することによりハンマー工具等を用いた
打ち込み挿入となり、このときアンカー孔W1及び又は
係止隆起部7b並びに包囲材8の摩損や削れが生じつつ
打ち込み挿入され、これにより、楔材5の係止隆起部7
bはアンカー孔W1の内周面に圧接係止し、この状態で
アンカー材1に図中上向きのアンカー材1を引き抜こう
とする力が掛かると、アンカー材1の側面に形成された
引抜方向に向かうに従って次第に斜め内側に向かうカム
面3と楔材5に形成された滑接内面6との楔作用により
楔材5は半径方向の外側に変位し、楔材5の圧接外面7
はアンカー孔W1の内周面をより一層強く圧接し、アン
カー孔W1とアンカー材1との係止作用を一層強め、ア
ンカー材1はアンカー孔W1内に強固に係止固定される
ことになる。
【0015】この際、上記楔材5を嵌合凹部2に嵌合し
た状態でアンカー材1の挿入端部をアンカー孔W1内に
打ち込み挿入するとき、楔材5は包囲材8により嵌合凹
部2に嵌合した状態で止着されているので、楔材5がア
ンカー材1の嵌合凹部2から離脱することを防ぎ、それ
だけ円滑に挿入することができて作業性を高めることが
でき、使用快適性を高めることができ、又、アンカー材
1と楔材とは包囲材8により止着されているので、現場
搬入時等における楔材5の紛失も防ぐことができ、部品
管理も容易となり、それだけ作業性を高めることができ
る。
た状態でアンカー材1の挿入端部をアンカー孔W1内に
打ち込み挿入するとき、楔材5は包囲材8により嵌合凹
部2に嵌合した状態で止着されているので、楔材5がア
ンカー材1の嵌合凹部2から離脱することを防ぎ、それ
だけ円滑に挿入することができて作業性を高めることが
でき、使用快適性を高めることができ、又、アンカー材
1と楔材とは包囲材8により止着されているので、現場
搬入時等における楔材5の紛失も防ぐことができ、部品
管理も容易となり、それだけ作業性を高めることができ
る。
【0016】又、この場合、上記包囲材8としてフィル
ム筒材8aを用いてなり、フィルム筒材8aを嵌合状態
のアンカー材1及び楔材5に挿入して楔材5をアンカー
材1に止着するように構成しているので、包囲材8の装
着を容易に行うことができ、又、この場合、上記包囲材
8としてのフィルム筒材8aは熱収縮性を有するフィル
ム材からなるので、包囲材8を嵌合状態のアンカー材1
及び楔材5に挿入し、この状態でバーナ等により包囲材
8を加熱し、この加熱により包囲材8が収縮し、包囲材
8は嵌合状態のアンカー材1及び楔材5の外周面に密着
し、しかして楔材5はアンカー材1に密着し、楔材5を
確実に止着することができる。
ム筒材8aを用いてなり、フィルム筒材8aを嵌合状態
のアンカー材1及び楔材5に挿入して楔材5をアンカー
材1に止着するように構成しているので、包囲材8の装
着を容易に行うことができ、又、この場合、上記包囲材
8としてのフィルム筒材8aは熱収縮性を有するフィル
ム材からなるので、包囲材8を嵌合状態のアンカー材1
及び楔材5に挿入し、この状態でバーナ等により包囲材
8を加熱し、この加熱により包囲材8が収縮し、包囲材
8は嵌合状態のアンカー材1及び楔材5の外周面に密着
し、しかして楔材5はアンカー材1に密着し、楔材5を
確実に止着することができる。
【0017】又、図7乃至図8の第二形態例は別例構造
を示し、この場合、上記アンカー材1に上記嵌合凹部2
を複数個としての二個形成すると共に嵌合凹部2に上記
同様な二個の楔材5・5を嵌合し、包囲材8を嵌合状態
のアンカー材1及び楔材5に挿入し、この状態でバーナ
等により加熱し、この加熱により包囲材8が収縮し、嵌
合状態のアンカー材1及び二個の楔材5の外周面に密着
し、しかして楔材5・5をアンカー材1に止着するよう
に構成している。
を示し、この場合、上記アンカー材1に上記嵌合凹部2
を複数個としての二個形成すると共に嵌合凹部2に上記
同様な二個の楔材5・5を嵌合し、包囲材8を嵌合状態
のアンカー材1及び楔材5に挿入し、この状態でバーナ
等により加熱し、この加熱により包囲材8が収縮し、嵌
合状態のアンカー材1及び二個の楔材5の外周面に密着
し、しかして楔材5・5をアンカー材1に止着するよう
に構成している。
【0018】この第二形態例においては、上記第一形態
例と同様な作用効果を得ることができると共に二個の楔
材5・5によって楔作用を得ることができ、アンカー材
1をアンカー孔W1に一層強固に係止固定することがで
きる。
例と同様な作用効果を得ることができると共に二個の楔
材5・5によって楔作用を得ることができ、アンカー材
1をアンカー孔W1に一層強固に係止固定することがで
きる。
【0019】又、図9の第三形態例は別例構造を示し、
この場合、上記楔材5の圧接外面7に環状の係止凸部7
cを複数個形成して構成している。
この場合、上記楔材5の圧接外面7に環状の係止凸部7
cを複数個形成して構成している。
【0020】この第三形態例においては、上記第一形態
例と同様な作用効果を得ることができると共に楔材5の
圧接外面7に形成された係止凸部7cはアンカー孔W1
の内周面に食い込み、アンカー孔W1とアンカー材1と
の係止作用を一層強め、アンカー材1をアンカー孔W1
内に一層強固に係止固定することができる。
例と同様な作用効果を得ることができると共に楔材5の
圧接外面7に形成された係止凸部7cはアンカー孔W1
の内周面に食い込み、アンカー孔W1とアンカー材1と
の係止作用を一層強め、アンカー材1をアンカー孔W1
内に一層強固に係止固定することができる。
【0021】又、図10の第四形態例は別例構造を示
し、この場合、本発明をアンカーボルトに適用した実施
の形態例であって、このアンカー材1はナットが螺着さ
れるボルト状に形成され、このアンカー材1に上記第一
形態例と同様な構造を備えさせて構成している。
し、この場合、本発明をアンカーボルトに適用した実施
の形態例であって、このアンカー材1はナットが螺着さ
れるボルト状に形成され、このアンカー材1に上記第一
形態例と同様な構造を備えさせて構成している。
【0022】この第四形態例においては、上記第一形態
例と同様な作用効果を得ることができる。
例と同様な作用効果を得ることができる。
【0023】又、図11の第五形態例は別例構造を示
し、この場合、上記第一形態例のアンカー材1の先端面
にゴムや弾性を有する合成樹脂等の弾性材9を止着して
構成している。
し、この場合、上記第一形態例のアンカー材1の先端面
にゴムや弾性を有する合成樹脂等の弾性材9を止着して
構成している。
【0024】この第五形態例においては、上記第一形態
例と同様な作用効果を得ることができると共にアンカー
材1の挿入時に弾性材9をアンカー穴W1の底面に弾圧
させることにより、弾性材9の弾性力を引抜き方向に常
時作用させ、常時楔作用を得るように構成している。
例と同様な作用効果を得ることができると共にアンカー
材1の挿入時に弾性材9をアンカー穴W1の底面に弾圧
させることにより、弾性材9の弾性力を引抜き方向に常
時作用させ、常時楔作用を得るように構成している。
【0025】尚、本発明は上記実施の形態例に限られる
ものではなく、例えば差し筋アンカー、アンカーボル
ト、その他の各種のアンカーに適用することができ、
又、アンカー材1及び楔材5の大きさや形状等は適宜設
計して変更される。
ものではなく、例えば差し筋アンカー、アンカーボル
ト、その他の各種のアンカーに適用することができ、
又、アンカー材1及び楔材5の大きさや形状等は適宜設
計して変更される。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1記載の発
明にあっては、楔材を嵌合凹部に嵌合した状態でアンカ
ー材の挿入端部をアンカー孔内に挿入するとき、楔材は
包囲材により嵌合凹部に嵌合した状態で止着されている
ので、楔材がアンカー材の嵌合凹部から離脱することを
防ぎ、それだけ円滑に挿入することができて作業性を高
めることができ、使用快適性を高めることができ、又、
アンカー材と楔材とは包囲材により止着されているの
で、現場搬入時等における楔材の紛失も防ぐことがで
き、部品管理も容易となり、それだけ作業性を高めるこ
とができる。
明にあっては、楔材を嵌合凹部に嵌合した状態でアンカ
ー材の挿入端部をアンカー孔内に挿入するとき、楔材は
包囲材により嵌合凹部に嵌合した状態で止着されている
ので、楔材がアンカー材の嵌合凹部から離脱することを
防ぎ、それだけ円滑に挿入することができて作業性を高
めることができ、使用快適性を高めることができ、又、
アンカー材と楔材とは包囲材により止着されているの
で、現場搬入時等における楔材の紛失も防ぐことがで
き、部品管理も容易となり、それだけ作業性を高めるこ
とができる。
【0027】又、請求項2記載の発明にあっては、上記
包囲材としてフィルム筒材を用いてなり、フィルム筒材
を嵌合状態のアンカー材及び楔材に挿入して楔材をアン
カー材に止着するように構成しているので、包囲材の装
着を容易に行うことができ、又、請求項3記載の発明に
あっては、上記包囲材としてのフィルム筒材は熱収縮性
を有するフィルム材からなるので、包囲材を嵌合状態の
アンカー材及び楔材に挿入し、この状態で包囲材を加熱
し、この加熱により包囲材が収縮し、包囲材は嵌合状態
のアンカー材及び楔材の外周面に密着し、しかして楔材
はアンカー材に密着し、楔材を確実に止着することがで
きる。
包囲材としてフィルム筒材を用いてなり、フィルム筒材
を嵌合状態のアンカー材及び楔材に挿入して楔材をアン
カー材に止着するように構成しているので、包囲材の装
着を容易に行うことができ、又、請求項3記載の発明に
あっては、上記包囲材としてのフィルム筒材は熱収縮性
を有するフィルム材からなるので、包囲材を嵌合状態の
アンカー材及び楔材に挿入し、この状態で包囲材を加熱
し、この加熱により包囲材が収縮し、包囲材は嵌合状態
のアンカー材及び楔材の外周面に密着し、しかして楔材
はアンカー材に密着し、楔材を確実に止着することがで
きる。
【0028】又、請求項4記載の発明にあっては、複数
個の楔材によって楔作用を得ることができ、アンカー材
をアンカー孔に一層強固に係止固定することができ、
又、請求項5記載の発明にあっては、上記楔材の圧接外
面に係止凸部が形成されているので、係止凸部はアンカ
ー孔の内周面に食い込み、アンカー孔とアンカー材との
係止作用を一層強め、アンカー材をアンカー孔内に一層
強固に係止固定することができる。
個の楔材によって楔作用を得ることができ、アンカー材
をアンカー孔に一層強固に係止固定することができ、
又、請求項5記載の発明にあっては、上記楔材の圧接外
面に係止凸部が形成されているので、係止凸部はアンカ
ー孔の内周面に食い込み、アンカー孔とアンカー材との
係止作用を一層強め、アンカー材をアンカー孔内に一層
強固に係止固定することができる。
【0029】以上の如く、所期の目的を充分達成するこ
とができる。
とができる。
【図1】本発明の実施の第一形態例の側面図である。
【図2】本発明の実施の第一形態例の断面図である。
【図3】本発明の実施の第一形態例の側断面図である。
【図4】本発明の実施の第一形態例の包囲材のない分離
側面図である。
側面図である。
【図5】本発明の実施の第一形態例の平断面図である。
【図6】本発明の実施の第一形態例の包囲材の斜視図で
ある。
ある。
【図7】本発明の実施の第二形態例の包囲材のない分離
側面図である。
側面図である。
【図8】本発明の実施の第二形態例の断面図である。
【図9】本発明の実施の第三形態例の断面図である。
【図10】本発明の実施の第四形態例の断面図である。
【図11】本発明の実施の第五形態例の断面図である。
1 アンカー材 2 嵌合凹部 3 カム面 5 楔材 6 滑接内面 7 圧接外面 8 包囲材
Claims (5)
- 【請求項1】 コンクリート内に形成されたアンカー孔
内に挿入固着されるアンカー材の挿入端部の側面に引抜
方向に向かうに従って次第に斜め内側に向かうカム面を
もつ嵌合凹部を形成し、該嵌合凹部のカム面を滑り接触
可能な滑接内面を有すると共にアンカー材の引抜動作に
伴って生ずるカム面と滑接内面との楔作用により該アン
カー孔の内周面を圧接可能な圧接外面をもつ楔材を形成
し、該楔材を該嵌合凹部に嵌合した状態で該楔材をアン
カー材に包囲材により止着してなることを特徴とする楔
型アンカー装置。 - 【請求項2】 上記包囲材としてフィルム筒材を用いて
なり、該フィルム筒材を嵌合状態のアンカー材及び楔材
に挿入して該楔材をアンカー材に止着してなることを特
徴とする請求項1記載の楔型アンカー装置。 - 【請求項3】 上記包囲材としてのフィルム筒材は熱収
縮性を有するフィルム材からなることを特徴とする請求
項2記載の楔型アンカー装置。 - 【請求項4】 上記アンカー材に上記嵌合凹部を複数個
形成すると共に該嵌合凹部に複数個の楔材を嵌合し、上
記フィルム筒材を嵌合状態のアンカー材及び複数個の楔
材に挿入して該複数個の楔材をアンカー材に止着してて
なることを特徴とする請求項1、2又は3記載の楔型ア
ンカー装置。 - 【請求項5】 上記楔材の圧接外面に係止凸部を形成し
てなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の
楔型アンカー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10284572A JP2000110256A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 楔型アンカー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10284572A JP2000110256A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 楔型アンカー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000110256A true JP2000110256A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17680206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10284572A Pending JP2000110256A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 楔型アンカー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000110256A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100830927B1 (ko) | 2008-02-05 | 2008-05-22 | 김현래 | 사면보강방법 및 사면보강재 |
-
1998
- 1998-10-06 JP JP10284572A patent/JP2000110256A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100830927B1 (ko) | 2008-02-05 | 2008-05-22 | 김현래 | 사면보강방법 및 사면보강재 |
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