JP2000108653A - 車両用風向調整装置 - Google Patents
車両用風向調整装置Info
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Abstract
の良い風向調整装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 空気吹き出し口を形成するハウジング3
と、ハウジング3内部に回動可能に設けられ、ハウジン
グ3から吹き出す風向きを調整する回動フィン4と、回
動フィン4に設けられた回動軸12と、ハウジング3の
側壁に形成され回動軸12を軸支する軸孔13と、軸孔
13の内部で軸孔13と回動軸12との間に形成され回
動フィン4が所定の角度以上回動することを規制する回
動角規制手段12a,13aとを備えるように構成す
る。
Description
風向調整装置に関するものである。
10に示すものが知られている。図10に示す風向調整
装置1は、外枠に複数枚の固定フィン2が一体に形成さ
れ空気吹き出し口を形成する直方体状のグリル(ハウジ
ング)3と、前記固定フィン2に直交して配置され回動
可能な回動フィン4とから構成されている。
られ、この回転軸5がグリル3の側壁に設けられた軸孔
6に回転可能に嵌装されている。図11(図10のA−
A断面)に示すように、複数の回動フィン4の端部には
それぞれ突起7が設けられ、これらの各突起7には、リ
ンク9に設けられた複数の腕部8がそれぞれ嵌合してお
り、リンク9により複数の回動フィン4が互いに連動す
るように連結されている。
央フィン4aにはノブ10が設けられ、各回動フィン4
の回動角度調整は、このノブ10の操作により行なわれ
る。また、回動フィン4の回動角度が設定以上になると
回動フィン4が空気の流れを乱し、流体騒音の発生原因
となるため、リンク9の端部11をグリル3内壁に当接
させて回動フィン4が設定角度以上に回動しないように
規制される。
は、角度規制を行なうために、リンク9の端部11を長
手方向に延長した延長部91,92が設けられている
が、これらの延長部91,92により、風向調整装置1
内を流れる空気の抵抗になって流量が減少してしまう
他、騒音の発生源となってしまう。また、このようにリ
ンク9が長手方向に延長されているため、車室内側から
回動フィン4の奥のリンク9が見え易くなり見栄えが悪
いという欠点がある。
の腕部8との嵌合部の剛性が低いため、リンク9がグリ
ル3内壁に当接している場合でもノブ10の操作により
中央フィン4aが動いてしまい、操作感が悪いという欠
点がある。この場合、操作感を向上させるには回動フィ
ン4,突起7,腕部8,リンク9のそれぞれをさらに大
きくして嵌合部の剛性を上げる必要があるが、流れの抵
抗が増加する他、騒音発生の原因になってしまうという
問題が生じる。
−220927号公報記載のようにドラムハウジング内
壁にフィン角度を規制するスペーサを結合し、このスペ
ーサにフィンを挿入することにより、回動フィンの角度
規制を行なうようにしたものがある。
スペーサを用いる構成は、ドラムハウジングに別部品で
あるスペーサを結合しているため部品点数が多く、組み
付け工数が多くなりコストが増大してしまう。また、ス
ペーサがドラムハウジング内側に突出するため空気抵抗
が増大するとともに、騒音の発生源となってしまう他、
車室内側から突出部が見えてしまい見栄えが悪いという
欠点が依然として残るものである。
で、空気の流れを阻害せず、構造が簡単で見栄えの良い
車両用風向調整装置を提供することを目的とする。
め、本発明の車両用風向調整装置では、空気吹き出し口
を形成するハウジングと、該ハウジング内部に回動可能
に設けられ該ハウジングから吹き出す風向きを調整する
回動フィンと、該回動フィンに設けられた回動軸と、前
記ハウジングの側壁に形成され前記回動軸を軸支する軸
孔と、該軸孔の内部で該軸孔と前記回動軸との間に形成
され前記回動フィンが所定の角度以上回動することを規
制する回動角規制手段とを備えている。これによって、
フィン角度規制手段がグリル内部の空気の流れを阻害し
たり、騒音の発生源となることが無く、車室内側からの
見栄えが悪くなることもない。
の形態について説明する。図1〜図9は本発明の一実施
形態としての車両用風向調整装置を示すもので、これら
の図に基づいて説明する。なお、図1〜図9において、
図10,図11に示す従来技術と同一の部材には同一符
号を付して詳細な説明を省略する。
図を示すものである。図1に示すように、風向調整装置
1は、外枠に複数枚の固定フィン2が一体に形成され空
気吹き出し口を形成する直方体状のグリル(ハウジン
グ)3と、前記固定フィン2に直交して配置され回動可
能な複数の回動フィン4とから構成され、回動フィン4
はそれぞれリンク9aにより連結されている。また、複
数の回動フィン4の中央部の中央フィン4aの車室内側
には操作ノブ10が設けられている。さらに、回動フィ
ン4の両端部には回転軸5が設けられ、この回転軸5が
グリル3の側壁の軸孔6に回転可能に嵌装されている。
軸5の一方は角度規制軸12として構成されており、こ
の回動軸としての角度規制軸12は、側部に2つの平面
121,122を持つくさび部12aと軸本体である円
柱部12bとから構成されている。一方、図3に示すよ
うに、グリル3には、中央フィン4aの角度規制軸12
に対応する位置に軸孔としての角度規制孔13が設けら
れており、この角度規制孔13は、グリル3の側壁外側
に設けられ断面扇形で2つの平面131,132を持つ
扇形部(扇形の断面を持つ切欠き)13aと、グリル3
の側壁内側に設けられた断面円形の円筒孔13bとから
構成されている。これらのくさび部12aと扇形部13
aとによって回動角規制手段が構成されている。
付けられた状態では、図4に示すように、グリル側壁内
で、角度規制軸12のくさび部12aと角度規制孔13
の扇形部13aとが、角度規制軸12の円柱部12bと
角度規制孔13の円筒孔13bとが、それぞれ嵌合する
ようになっている。くさび部12aの両外側面と扇形部
13aの両内側面との間には隙間が形成されており、回
動フィン4を回動させて回動角度が所定値まで達する
と、図5に示すように、くさび部12aに形成された側
部平面122と扇形部13aに形成された側部平面13
2とが接触し、それ以上の回動が規制されるようになっ
ている。一方、回動フィン4をこれとは逆に回動させて
回動角度が所定値まで達すると、くさび部12aに形成
された側部平面121と扇形部13aに形成された側部
平面131とが接触し、それ以上の回動が規制されるよ
うになっている。
従来例のリンク9に設けられていた延長部91,92が
形成されておらず、長手方向の寸法が各フィン4をそれ
ぞれ連結可能とする範囲で短縮されている。本発明の一
実施形態としての車両用風向調整装置は、上述のように
構成されており、中央フィン4aの角度規制を行なうく
さび部12aと扇形部13aとがグリル3の側壁内部に
設けられ、グリル3内部の空気の流路中にフィンの角度
を規制する構造が存在しないため、空気流の抵抗となる
ことや騒音の発生源となることが無く、また、車室内側
からの見栄えが悪くなることもない。
ンク9aに起因する空気流の抵抗や騒音の発生を抑える
ことができるとともに、車室内側からの見栄えの悪化を
防ぐことができる。また、くさび部12aの角度αや扇
形部13aの角度βをそれぞれ変更することにより回動
角の範囲を任意に設定することができる。さらに、回動
規制部分の角度規制軸12は円筒孔13bとくさび部1
2aとから構成されているので、円筒部13bで軸受け
部支持剛性を高めることができ、ノブ10を角度規制状
態でそれ以上操作した時にも中央フィン4aが動きにく
く、操作フィーリングが向上する利点もある。
ン(中央フィン4aを含む)4は、図7,図8に示すよ
うにダブルインジェクション法により成形されている。
この成型時に利用する型14には、グリルの形状とフィ
ンの形状との両方が設けられている。グリル3と回動フ
ィン4とはそれぞれ混ざり合わない異なった樹脂(例え
ばグリル3にABS樹脂を用い、回動フィン4にPP樹
脂を用いる)から成り、両者は異なるゲートから注入さ
れる。
樹脂をグリルインジェクションゲート15から注入する
場合には、フィンを成形する樹脂を注入するフィンイン
ジェクションゲート16(グリル側壁の軸孔6,角度規
制孔13の位置に対応)を塞ぐとともに扇形部13aと
円筒孔13bとを成型する型17,18(図7中のハッ
チング部)を組み合わせてフィンの型内部に樹脂が侵入
することを防ぐ。
の成型を行なった後、図8に示すようにフィンインジェ
クションゲート16を塞いでいた型17,18を取り除
くとともに、中央フィン4aのくさび部12aを成形す
る型19をはめて、フィンインジェクションゲート16
からPP樹脂を注入して回動フィン4を成型する。この
とき、くさび部12a以外の軸の部分は既に形成されて
いるグリル3の孔が型となって形成されるので、回転軸
5と軸孔6との隙間や角度規制軸12と角度規制孔13
との隙間にばらつきが生じることが無い。
ン4aを含む)4を各々グリル3の軸孔6,角度規制孔
13に挿嵌させる必要が無く、組立工数を大幅に低減す
ることができる。また、くさび部12aを成形する型を
変更することにより回動フィン4の回動範囲を容易に変
更することができるので、型の大幅な変更を必要とせ
ず、コストを安くすることが可能となる。さらに、回転
軸5と軸孔6との嵌合部の隙間や、角度規制軸12と角
度規制孔13との嵌合部の隙間を一定に保つことがで
き、軸と孔の摩擦が一定になり、操作感を向上させるこ
とができる。
記実施形態の形状に限定されるものではなく、図9に示
すように角度規制軸12の一部を切り欠いて矩形部12
a′とするとともに、角度規制孔13の一部に突部13
a′を設けてこれらの矩形部12a′と突部13a′と
の当接により角度を規制するようにしてもよく、上記と
同様の効果を有するものである。
調整装置によれば、空気吹き出し口を形成するハウジン
グと、該ハウジング内部に回動可能に設けられ該ハウジ
ングから吹き出す風向きを調整する回動フィンと、該回
動フィンに設けられた回動軸と、前記ハウジングの側壁
に形成され前記回動軸を軸支する軸孔と、該軸孔の内部
で該軸孔と前記回動軸との間に形成され前記回動フィン
が所定の角度以上回動することを規制する回動角規制手
段とを備えているので、フィン角度規制構造によりグリ
ル内部を流れが阻害されたり、騒音の発生源となること
が無く、車室内側からの見栄えが悪くなることもない。
置を示す斜視図である。
置のフィンの軸を示す要部斜視図である。
置のグリルの孔を示す要部斜視図である。
置のくさび部と扇形部の嵌合部分を示す断面図である。
置のフィン回動時のくさび部と扇形部を示す要部断面図
である。
置を示す要部断面図であり、図11と対応する図であ
る。
置の成形型のグリル成形部を示す概略断面図であり、断
面を示すハッチングは省略されている。
置の成形型のフィン成形部を示す概略断面図であり、断
面を示すハッチングは省略されている。
置のくさび部と扇形部についての別の実施形態を示す模
式的端面図である。
る。
−A矢視断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 空気吹き出し口を形成するハウジング
と、該ハウジング内部に回動可能に設けられ、該ハウジ
ングから吹き出す風向きを調整する回動フィンと、該回
動フィンに設けられた回動軸と、前記ハウジングの側壁
に形成され前記回動軸を軸支する軸孔と、該軸孔の内部
で該軸孔と前記回動軸との間に形成され前記回動フィン
が所定の角度以上回動することを規制する回動角規制手
段とを備えることを特徴とする、車両用風向調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28435198A JP3393468B2 (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 車両用風向調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP28435198A JP3393468B2 (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 車両用風向調整装置 |
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JP2000108653A true JP2000108653A (ja) | 2000-04-18 |
JP3393468B2 JP3393468B2 (ja) | 2003-04-07 |
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ID=17677470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28435198A Expired - Fee Related JP3393468B2 (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 車両用風向調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3393468B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007145166A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Howa Kasei Kk | 車室内用空気吹出装置 |
JP2011140256A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Calsonic Kansei Corp | 車両用風向調整装置 |
JP2015217927A (ja) * | 2014-05-21 | 2015-12-07 | 日本プラスト株式会社 | 風向調整装置 |
CN114222892A (zh) * | 2019-08-20 | 2022-03-22 | 三菱电机株式会社 | 吹出格栅以及使用该吹出格栅的空调装置的室内机 |
KR20230001406A (ko) * | 2021-06-28 | 2023-01-04 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 에어벤트 구조체 및 이의 작동방법 |
-
1998
- 1998-10-06 JP JP28435198A patent/JP3393468B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007145166A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Howa Kasei Kk | 車室内用空気吹出装置 |
JP2011140256A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Calsonic Kansei Corp | 車両用風向調整装置 |
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KR20230001406A (ko) * | 2021-06-28 | 2023-01-04 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 에어벤트 구조체 및 이의 작동방법 |
KR102548921B1 (ko) * | 2021-06-28 | 2023-06-28 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 에어벤트 구조체 및 이의 작동방법 |
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---|---|
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