JP2000105134A - 磁気式エンコーダ - Google Patents
磁気式エンコーダInfo
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- JP2000105134A JP2000105134A JP27739898A JP27739898A JP2000105134A JP 2000105134 A JP2000105134 A JP 2000105134A JP 27739898 A JP27739898 A JP 27739898A JP 27739898 A JP27739898 A JP 27739898A JP 2000105134 A JP2000105134 A JP 2000105134A
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- magnetic
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】分解能を上げる構造にしても磁気センサの形状
が大きくならず、安価に製造できる高分解能に対応した
磁気センサを提供する。 【解決手段】移動体の表面に移動体の移動方向に沿って
周期λで変化する磁気信号を書き込んだ磁性体を担持
し、この移動体に近接対向して移動体の移動方向に直交
する向きに配置した複数のMR素子を移動体の移動方向
に沿って配列した磁気センサを配置し、この磁気センサ
により移動体の移動量をMR素子の抵抗変化として取り
出すようにしたものであって、図に示すような信号処理
回路を採用することにより、磁気センサの形状および構
造を、従来の多相の磁気センサを何らと変更することな
く、容易に信号の逓倍化が図れ、位相の波形歪みに対す
る影響が小さく高精度化が容易に図れる。
が大きくならず、安価に製造できる高分解能に対応した
磁気センサを提供する。 【解決手段】移動体の表面に移動体の移動方向に沿って
周期λで変化する磁気信号を書き込んだ磁性体を担持
し、この移動体に近接対向して移動体の移動方向に直交
する向きに配置した複数のMR素子を移動体の移動方向
に沿って配列した磁気センサを配置し、この磁気センサ
により移動体の移動量をMR素子の抵抗変化として取り
出すようにしたものであって、図に示すような信号処理
回路を採用することにより、磁気センサの形状および構
造を、従来の多相の磁気センサを何らと変更することな
く、容易に信号の逓倍化が図れ、位相の波形歪みに対す
る影響が小さく高精度化が容易に図れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気的に位置を検
出する装置に関しさらに詳しくは回転機械、回転電気機
械の回転角度や回転速度を検出する磁気エンコーダに関
するものである。
出する装置に関しさらに詳しくは回転機械、回転電気機
械の回転角度や回転速度を検出する磁気エンコーダに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の磁気式エンコーダーを説明
する構成図である。図1に示すように従来の2相の磁気
エンコーダはモーター1の回転シャフト2に、磁気回転
ドラム5が取り付けられており、この磁気ドラム5の外
周は磁気信号を記録した磁性体で構成されている。この
磁気回転ドラム5の外周面に対向して、磁気抵抗効果素
子で構成された磁気センサ4が、磁気回転ドラム5の外
周面から一定の間隙を持って、磁気センサ取り付けジグ
3によりモータ1に固定される。
する構成図である。図1に示すように従来の2相の磁気
エンコーダはモーター1の回転シャフト2に、磁気回転
ドラム5が取り付けられており、この磁気ドラム5の外
周は磁気信号を記録した磁性体で構成されている。この
磁気回転ドラム5の外周面に対向して、磁気抵抗効果素
子で構成された磁気センサ4が、磁気回転ドラム5の外
周面から一定の間隙を持って、磁気センサ取り付けジグ
3によりモータ1に固定される。
【0003】図2は、磁気ドラム5の磁化パターンと磁
気センサ4の磁気抵抗効果を利用した、磁気センサ素子
6との配置関係を説明のため展開して示した図である。
記録波長λ(2π)に対して、図2に示す様な間隔で磁
気抵抗効果素子R11〜R14,R21〜R24が配置
され磁気センサ4を構成している。
気センサ4の磁気抵抗効果を利用した、磁気センサ素子
6との配置関係を説明のため展開して示した図である。
記録波長λ(2π)に対して、図2に示す様な間隔で磁
気抵抗効果素子R11〜R14,R21〜R24が配置
され磁気センサ4を構成している。
【0004】磁気センサ素子R11〜R14,R21〜
R24を、図3に示す様に接続すると2組のブリッジ回
路が形成され各々のブリッジ回路からブリッジ出力が得
られる。ブリッジ出力としては端子a1とa2間での出
力e1、端子b1とb2間での出力e2で表される。
R24を、図3に示す様に接続すると2組のブリッジ回
路が形成され各々のブリッジ回路からブリッジ出力が得
られる。ブリッジ出力としては端子a1とa2間での出
力e1、端子b1とb2間での出力e2で表される。
【0005】これらのブリッジ出力e1,e2を、図4
aに示すアンプ回路OPaおよびOPbの入力側a1、
b1,a2,b2に入れると、図4bに示すような波形
の2相の出力が得られる。さらに波形の2相の出力を波
形成形を行い図4cに示す様な矩形波が得られる。
aに示すアンプ回路OPaおよびOPbの入力側a1、
b1,a2,b2に入れると、図4bに示すような波形
の2相の出力が得られる。さらに波形の2相の出力を波
形成形を行い図4cに示す様な矩形波が得られる。
【0006】磁気回転ドラム5が回転し、磁気センサ4
およびアンプ回路を通すことにより、λ/4だけ位相の
ずれた2相の出力が得られる。図4bに示す波形の周期
λは磁気ト゛ラム表面の記録波長λに相当するものであり、
エンコーダの分解能に相当するものである。また、磁気
回転ドラム5の1回転当たりの出力パルス数は磁気回転
ドラム5の着磁パルス数に相当するものである。
およびアンプ回路を通すことにより、λ/4だけ位相の
ずれた2相の出力が得られる。図4bに示す波形の周期
λは磁気ト゛ラム表面の記録波長λに相当するものであり、
エンコーダの分解能に相当するものである。また、磁気
回転ドラム5の1回転当たりの出力パルス数は磁気回転
ドラム5の着磁パルス数に相当するものである。
【0007】2相のエンコーダの1回転当たりの出力パ
ルス数を増加させれば、これを利用する制御系の精度を
向上することができるので出力パルス数を増加する方向
の要求が強いものである。単に出力パルス数を増加させ
るため、磁気回転ドラム5の着磁パルス数を上げて記録
波長λを短くすると、図1で示した磁気センサ4と、磁
気回転ドラム5の外周面からの間隙σを狭くする必要が
あり、組立の容易性が損なわれると言う不具合が生じ
る。
ルス数を増加させれば、これを利用する制御系の精度を
向上することができるので出力パルス数を増加する方向
の要求が強いものである。単に出力パルス数を増加させ
るため、磁気回転ドラム5の着磁パルス数を上げて記録
波長λを短くすると、図1で示した磁気センサ4と、磁
気回転ドラム5の外周面からの間隙σを狭くする必要が
あり、組立の容易性が損なわれると言う不具合が生じ
る。
【0008】そこで、磁気回転ドラム5の着磁パルス数
を上げずに高分解能化を図るために、特公平5−261
24で開示されているような多相信号変換方法がある。
を上げずに高分解能化を図るために、特公平5−261
24で開示されているような多相信号変換方法がある。
【0009】多相信号変換方法について説明する。周期
λを位相の2πに対応させ、mを4以上の偶数の整数、
nをゼロを含む整数として磁気センサ素子6を位相差
(n+1/m)π、または(n−1/m)πの間隔で順
次ずらせて配置するものである。以下例としてm=4,
n=2で説明をおこなう。周期λが2πに相当するため
磁気センサ素子は3λ/8の間隔を経て配置される。図
5aにその配置方法を図5bに接続図を示す。各磁気セ
ンサ素子の接続点から、ea〜eeの位相が電気角で1
35度ずれた信号が得られる。
λを位相の2πに対応させ、mを4以上の偶数の整数、
nをゼロを含む整数として磁気センサ素子6を位相差
(n+1/m)π、または(n−1/m)πの間隔で順
次ずらせて配置するものである。以下例としてm=4,
n=2で説明をおこなう。周期λが2πに相当するため
磁気センサ素子は3λ/8の間隔を経て配置される。図
5aにその配置方法を図5bに接続図を示す。各磁気セ
ンサ素子の接続点から、ea〜eeの位相が電気角で1
35度ずれた信号が得られる。
【0010】図6に示す位相反転増幅器OP1〜OP4
の入力側にea〜eeを入力することにより、位相反転
増幅後には図7に示すような45度位相がずれた4信号
Ea〜Edのが得られる。それらEa〜Edの4信号の
矩形波での信号位相関係を図8に示す。さらにこれらE
a〜Edまでの4信号の排他的論理和をEaとEcおよ
びEbとEdを取ることにより、図9に示すような周期
が原信号の1/2で90度位相差を持つAおよびB信号
が得られる。このように磁気センサ素子を所定の配置に
て配置し、その排他的論理和を取ることにより原信号の
信号周期を変えずに、高分解能化が図れる。
の入力側にea〜eeを入力することにより、位相反転
増幅後には図7に示すような45度位相がずれた4信号
Ea〜Edのが得られる。それらEa〜Edの4信号の
矩形波での信号位相関係を図8に示す。さらにこれらE
a〜Edまでの4信号の排他的論理和をEaとEcおよ
びEbとEdを取ることにより、図9に示すような周期
が原信号の1/2で90度位相差を持つAおよびB信号
が得られる。このように磁気センサ素子を所定の配置に
て配置し、その排他的論理和を取ることにより原信号の
信号周期を変えずに、高分解能化が図れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】高分解能化への対応策
として、磁気センサ4の構成を変えることにより磁気回
転ドラム5の着磁パルス数を増やさず、高分解能化でき
る多相信号変換方式等が採用されてきたが、近年市場で
は更なる高分解能化が求められている。その場合、磁気
センサ素子6を配置する際の位相関係において、(n+
1/m)π、または(n−1/m)πのmを増やすこと
により、より高分解能の磁気式エンコーダが提供でき
る。
として、磁気センサ4の構成を変えることにより磁気回
転ドラム5の着磁パルス数を増やさず、高分解能化でき
る多相信号変換方式等が採用されてきたが、近年市場で
は更なる高分解能化が求められている。その場合、磁気
センサ素子6を配置する際の位相関係において、(n+
1/m)π、または(n−1/m)πのmを増やすこと
により、より高分解能の磁気式エンコーダが提供でき
る。
【0012】図10aにmを8とした際の磁気センサ素
子6の配置の構成例を、図10bにその結線図を示す。
分解能はmを4とした場合の2倍の構成となり、図10
aのように磁気センサ素子6のパターンの配列が、横方
向に分散して配置されるために組合せられる磁気センサ
素子、例えばa,a’の距離が非常に長くなり、波形に
誤差分を生じやすい。また、磁気センサ素子6の数が倍
になり、磁気センサ4を製作する上では合格率の低下を
起こすと言う問題がある。また、磁気センサの素子6の
出力端子の数が磁気センサ素子6の数が増えた分だけ多
くなり、信頼性上も好ましく無い。
子6の配置の構成例を、図10bにその結線図を示す。
分解能はmを4とした場合の2倍の構成となり、図10
aのように磁気センサ素子6のパターンの配列が、横方
向に分散して配置されるために組合せられる磁気センサ
素子、例えばa,a’の距離が非常に長くなり、波形に
誤差分を生じやすい。また、磁気センサ素子6の数が倍
になり、磁気センサ4を製作する上では合格率の低下を
起こすと言う問題がある。また、磁気センサの素子6の
出力端子の数が磁気センサ素子6の数が増えた分だけ多
くなり、信頼性上も好ましく無い。
【0013】図11に磁気センサの外観平面図を示す。
磁気センサ素子6が配置された全幅L2は、図10aに
示す記録波長λを1mmとしても、2mmと小さいもの
である。一方、出力端子数は20個となる。出力端子は
フレキシブルケーブル等で外部の回路と接続されるため
接続パッド7が磁気センサには設けられている。この接
続パッド7の、配置ピッチL3は約0.4mmであるの
で磁気センサ4の横幅L1は、約8mm大きくなってし
まう。つまり出力端子数により磁気センサ4の横幅L1
はほぼ決定される。磁気センサ素子6もしくは接続パッ
ド7の数が増えればた増えた分だけ磁気センサ4の横幅
が大きくなり、小型化が難しくなることは容易に判るこ
とである。
磁気センサ素子6が配置された全幅L2は、図10aに
示す記録波長λを1mmとしても、2mmと小さいもの
である。一方、出力端子数は20個となる。出力端子は
フレキシブルケーブル等で外部の回路と接続されるため
接続パッド7が磁気センサには設けられている。この接
続パッド7の、配置ピッチL3は約0.4mmであるの
で磁気センサ4の横幅L1は、約8mm大きくなってし
まう。つまり出力端子数により磁気センサ4の横幅L1
はほぼ決定される。磁気センサ素子6もしくは接続パッ
ド7の数が増えればた増えた分だけ磁気センサ4の横幅
が大きくなり、小型化が難しくなることは容易に判るこ
とである。
【0014】また、磁気センサ4はフォトリソグラフィ
ー、スパッター等の技術を用い非磁性の基板に複数個同
時に作製するため、磁気センサ4の大きさが大きくなる
と1枚の非磁性基板からの採れ数が少なくなり、磁気セ
ンサ1個当たりの価格が上昇するため、製品化が難しい
と言う問題点があった。
ー、スパッター等の技術を用い非磁性の基板に複数個同
時に作製するため、磁気センサ4の大きさが大きくなる
と1枚の非磁性基板からの採れ数が少なくなり、磁気セ
ンサ1個当たりの価格が上昇するため、製品化が難しい
と言う問題点があった。
【0015】そこで、本発明では、分解能を上げる構造
にしても磁気センサの形状が大きくならず、安価に製造
できる高分解能に対応した磁気センサを提供することを
目的とする。
にしても磁気センサの形状が大きくならず、安価に製造
できる高分解能に対応した磁気センサを提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、移動体の表面に移動体の移動方向に沿
って周期λで変化する磁気信号を書き込んだ磁性体を坦
持し、この移動体に近接対向して移動体の移動方向に直
交する向きに配置した複数のMR素子を移動体の移動方
向に沿って配列した磁気センサを配置し、この磁気セン
サにより前記移動体の移動量を前記MR素子の抵抗変化
として取り出すようにしたものであって、周期λを位相
の2πに対応させ、mを4以上の偶数の整数、nをゼロ
を含む整数として前記MR素子を位相差(n+1/m)
π、または(n−1/m)πの間隔で順次ずらせて配置
し、上記複数のMR素子のそれぞれを固定抵抗素子、ま
たは上記各MR素子とは逆位相の位置に設けた他のMR
素子と直列接続して、各直列接続回路を電源間に接続す
ると共に直列接続点を出力端子とする(m+1)組のM
R素子回路を設け、さらに、出力間の位相差がπ/mま
たは(1/m±1)πとなる二つのMR素子回路を一対
にしてm個のブリッジ回路を構成し、位相差が(1/m
±1)πとなるブリッジ回路の出力に位相反転手段を接
続してその位相差をπ/mに変換してm個のブリッジ回
路の出力より位相が順次π/mずれたm相出力を得、か
つ位相先頭出力の反転信号を設け、m+1相出力を得るセ
ンサ構成とし、各相間を2以上の整数分割する内挿回路
を接続したことを特徴とする磁気エンコーダである。
め、本発明では、移動体の表面に移動体の移動方向に沿
って周期λで変化する磁気信号を書き込んだ磁性体を坦
持し、この移動体に近接対向して移動体の移動方向に直
交する向きに配置した複数のMR素子を移動体の移動方
向に沿って配列した磁気センサを配置し、この磁気セン
サにより前記移動体の移動量を前記MR素子の抵抗変化
として取り出すようにしたものであって、周期λを位相
の2πに対応させ、mを4以上の偶数の整数、nをゼロ
を含む整数として前記MR素子を位相差(n+1/m)
π、または(n−1/m)πの間隔で順次ずらせて配置
し、上記複数のMR素子のそれぞれを固定抵抗素子、ま
たは上記各MR素子とは逆位相の位置に設けた他のMR
素子と直列接続して、各直列接続回路を電源間に接続す
ると共に直列接続点を出力端子とする(m+1)組のM
R素子回路を設け、さらに、出力間の位相差がπ/mま
たは(1/m±1)πとなる二つのMR素子回路を一対
にしてm個のブリッジ回路を構成し、位相差が(1/m
±1)πとなるブリッジ回路の出力に位相反転手段を接
続してその位相差をπ/mに変換してm個のブリッジ回
路の出力より位相が順次π/mずれたm相出力を得、か
つ位相先頭出力の反転信号を設け、m+1相出力を得るセ
ンサ構成とし、各相間を2以上の整数分割する内挿回路
を接続したことを特徴とする磁気エンコーダである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。
に従って詳細に説明する。
【0018】本発明のセンサの構成は図5と同じもので
あり、n=2、m=4として(n+1/m)πだけ間隔
を空けた磁気センサ素子を配置している。磁気センサ素
子6からの出力ea〜eeを3λ/8位相差を持つ信号
を差動増幅し、かつ先頭信号の反転信号、ここではea
−ebに対し、eb−eaを用意し、m+1の信号を5
組用意する。このm+1信号に対し、位相差が1/mπ
の、ここでは電気角で45度の組合せに対し、各々内挿
を行うことにより、高分解化が簡便に図れるものであ
る。
あり、n=2、m=4として(n+1/m)πだけ間隔
を空けた磁気センサ素子を配置している。磁気センサ素
子6からの出力ea〜eeを3λ/8位相差を持つ信号
を差動増幅し、かつ先頭信号の反転信号、ここではea
−ebに対し、eb−eaを用意し、m+1の信号を5
組用意する。このm+1信号に対し、位相差が1/mπ
の、ここでは電気角で45度の組合せに対し、各々内挿
を行うことにより、高分解化が簡便に図れるものであ
る。
【0019】図12に本発明の一実施例を示す。抵抗r
k挿入により信号を2分割している。差動増幅後のイ〜
チまでの各点信号の位相差を、矩形波で表示すると図1
3のようになり、さらにこれらをベクトル表示すると図
14に示すようになる。イ〜チの信号を排他論理和を各
々取ることにより、図12の出力端AoutおよびBo
utには、図15示すように原信号に対し、周期が1/
4の90度位相差を持つ2相AおよびB信号が得られ
る。
k挿入により信号を2分割している。差動増幅後のイ〜
チまでの各点信号の位相差を、矩形波で表示すると図1
3のようになり、さらにこれらをベクトル表示すると図
14に示すようになる。イ〜チの信号を排他論理和を各
々取ることにより、図12の出力端AoutおよびBo
utには、図15示すように原信号に対し、周期が1/
4の90度位相差を持つ2相AおよびB信号が得られ
る。
【0020】図12に示すような信号処理回路を採用す
ることにより、磁気センサの形状および構成を、従来の
多相の磁気センサを何らと変更することなく、容易に信
号の逓倍化が図れるものである。また従来より採用され
ている、AB2相の内挿方法に比べて波形の頂点部分の
信号波形の歪みは精度に影響しないため、位相の波形歪
みに対する影響が小さく高精度化が容易に図れるもので
ある。
ることにより、磁気センサの形状および構成を、従来の
多相の磁気センサを何らと変更することなく、容易に信
号の逓倍化が図れるものである。また従来より採用され
ている、AB2相の内挿方法に比べて波形の頂点部分の
信号波形の歪みは精度に影響しないため、位相の波形歪
みに対する影響が小さく高精度化が容易に図れるもので
ある。
【0021】図16に従来からある内挿方法の一例を示
す。図は原信号を4逓倍する実施例と同等の分解能を有
するものを、AおよびBの2相の信号から得るものであ
る。
す。図は原信号を4逓倍する実施例と同等の分解能を有
するものを、AおよびBの2相の信号から得るものであ
る。
【0022】図17aに図16のイ〜ハ点における波形
の一例を示すが、ここに示した波形は磁気センサ素子の
出力波形が歪んだ場合の例である。図17aに示すよう
に、磁気センサ素子6の出力波形が歪んだ場合、3次の
高調波成分が増加する傾向にある。波形成形をして、排
他論理和を取る場合図17aの波形の0クロス部分の位
相関係が精度を決めることになる。図17aではロとハ
の波形が大きく歪むだけでなく、0クロスの位相差も、
特にロで大きくずれており、このままでは精度が十分に
得られないと言う問題がある。
の一例を示すが、ここに示した波形は磁気センサ素子の
出力波形が歪んだ場合の例である。図17aに示すよう
に、磁気センサ素子6の出力波形が歪んだ場合、3次の
高調波成分が増加する傾向にある。波形成形をして、排
他論理和を取る場合図17aの波形の0クロス部分の位
相関係が精度を決めることになる。図17aではロとハ
の波形が大きく歪むだけでなく、0クロスの位相差も、
特にロで大きくずれており、このままでは精度が十分に
得られないと言う問題がある。
【0023】図17bに本発明の図12の回路を通した
時のイ〜ハの信号波形を示す。磁気センサ素子6の信号
としては、図17aイで示した様な歪んだ波形を回路に
入力しても、各点の波形は歪みが小さい。また波形の0
クロスの位相差も小さい。これは内挿時の中間位相が磁
気センサから出ることになり、その分、波形の歪みの影
響を受けにくいためである。
時のイ〜ハの信号波形を示す。磁気センサ素子6の信号
としては、図17aイで示した様な歪んだ波形を回路に
入力しても、各点の波形は歪みが小さい。また波形の0
クロスの位相差も小さい。これは内挿時の中間位相が磁
気センサから出ることになり、その分、波形の歪みの影
響を受けにくいためである。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法を用いることにより磁気セ
ンサ素子の数は変わらず、また接続パッドの数も変わら
ないため磁気センサの外寸も変える必要が無いため、基
板1枚から製造される磁気センサの数も変わらない。さ
らに信号の逓倍化を行っても磁気センサ素子の数も変わ
らないため、磁気センサ素子間の寸法、特性ばらつきの
影響も小さい。また通常の2相信号の内挿分割に比べ、
中間位相の信号がセンサより発生させられるため、波形
の歪みに対し誤差分が小さくなると言うメリットもあ
る。磁気センサの外寸や磁気センサ素子数を変えずに、
磁気センサ素子の検出信号を内挿手段により簡便に逓倍
化することが可能である。
ンサ素子の数は変わらず、また接続パッドの数も変わら
ないため磁気センサの外寸も変える必要が無いため、基
板1枚から製造される磁気センサの数も変わらない。さ
らに信号の逓倍化を行っても磁気センサ素子の数も変わ
らないため、磁気センサ素子間の寸法、特性ばらつきの
影響も小さい。また通常の2相信号の内挿分割に比べ、
中間位相の信号がセンサより発生させられるため、波形
の歪みに対し誤差分が小さくなると言うメリットもあ
る。磁気センサの外寸や磁気センサ素子数を変えずに、
磁気センサ素子の検出信号を内挿手段により簡便に逓倍
化することが可能である。
【図1】磁気式エンコーダの構成を説明する図
【図2】従来のセンサの素子配置展開図
【図3】従来の磁気センサ素子の結線図
【図4】従来の波形成型回路とその波形を説明する図
【図5】従来の多相磁気式エンコーダの素子配置および
結線を説明する図
結線を説明する図
【図6】従来の多相磁気式エンコーダの素子図
【図7】従来の多相磁気式エンコーダの素子波形図
【図8】従来の多相磁気式エンコーダの素子出力位相図
【図9】従来の多相磁気式エンコーダの素子出力最終波
形図
形図
【図10】従来の多相磁気式エンコーダの素子配置およ
び結線を説明する図
び結線を説明する図
【図11】磁気センサの平面図
【図12】本発明における回路構成図
【図13】本発明の波形位相関係を説明する図
【図14】本発明の波形の位相ベクトル表示図
【図15】本発明の最終出力波形図
【図16】従来の内挿方法を示す回路例
【図17】従来及び本発明の回路中の波形歪み及び位相
を示す図
を示す図
1 モータ、2 回転シャフト、3 取り付けジグ、4
磁気センサ、5 磁気ドラム、6 磁気センサ素子、
7 接続パッド
磁気センサ、5 磁気ドラム、6 磁気センサ素子、
7 接続パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 BB03 BC06 BD11 BD16 CA09 DA01 DA19 DD06 EA03 GA52 GA67 LA23 LA27 LA30 2F077 AA25 NN03 NN25 PP15 QQ07 QQ10 RR03 RR13 TT06 TT16 TT32 TT35 TT44
Claims (1)
- 【請求項1】 移動体の表面に移動体の移動方向に沿っ
て周期λで変化する磁気信号を書き込んだ磁性体を坦持
し、この移動体に近接対向して移動体の移動方向に直交
する向きに配置した複数のMR素子を移動体の移動方向
に沿って配列した磁気センサを配置し、この磁気センサ
により前記移動体の移動量を前記MR素子の抵抗変化と
して取り出すようにしたものであって、周期λを位相の
2πに対応させ、mを4以上の偶数の整数、nをゼロを
含む整数として前記MR素子を位相差(n+1/m)
π、または(n−1/m)πの間隔で順次ずらせて配置
し、上記複数のMR素子のそれぞれを固定抵抗素子、ま
たは上記各MR素子とは逆位相の位置に設けた他のMR
素子と直列接続して、各直列接続回路を電源間に接続す
ると共に直列接続点を出力端子とする(m+1)組のM
R素子回路を設け、さらに、出力間の位相差がπ/mま
たは(1/m±1)πとなる二つのMR素子回路を一対
にしてm個のブリッジ回路を構成し、位相差が(1/m
±1)πとなるブリッジ回路の出力に位相反転手段を接
続してその位相差をπ/mに変換してm個のブリッジ回
路の出力より位相が順次π/mずれたm相出力を得、か
つ位相先頭出力の反転信号を設け、m+1相出力を得、各
相間を2以上の整数分割する内挿回路を接続したことを
特徴とする磁気エンコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27739898A JP2000105134A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 磁気式エンコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27739898A JP2000105134A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 磁気式エンコーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000105134A true JP2000105134A (ja) | 2000-04-11 |
Family
ID=17582995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27739898A Pending JP2000105134A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 磁気式エンコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000105134A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7087888B2 (en) * | 2002-02-18 | 2006-08-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrical division circuit for an optical encoder |
JP2021135161A (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-13 | 株式会社東海理化電機製作所 | 回転検出装置 |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP27739898A patent/JP2000105134A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7087888B2 (en) * | 2002-02-18 | 2006-08-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrical division circuit for an optical encoder |
JP2021135161A (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-13 | 株式会社東海理化電機製作所 | 回転検出装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050714 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070731 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070816 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |