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JP2000104725A - 内燃機関の潤滑構造 - Google Patents

内燃機関の潤滑構造

Info

Publication number
JP2000104725A
JP2000104725A JP10273763A JP27376398A JP2000104725A JP 2000104725 A JP2000104725 A JP 2000104725A JP 10273763 A JP10273763 A JP 10273763A JP 27376398 A JP27376398 A JP 27376398A JP 2000104725 A JP2000104725 A JP 2000104725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
journal
crank
connecting rod
lubricating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10273763A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Ito
英二 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10273763A priority Critical patent/JP2000104725A/ja
Publication of JP2000104725A publication Critical patent/JP2000104725A/ja
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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】重量増や摩擦損失の増大なしに、端側のコンロ
ッド軸受けの摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制す
ることができる内燃機関の潤滑構造を提供する。 【解決手段】端側クランクジャーナル21aの内部には
油孔27が設けられる。油孔28は、一端が油孔27の
一端開口に連通され、他端がクランクピン23の外周面
に開口される。端側ジャーナル軸受け24aの上部軸受
け部24U内周面にはグルーブ29が断面半円弧状に形
成され、グルーブ29は油供給通路25と連通する。油
供給通路25、油孔27、油孔28及びグルーブ29と
によって、潤滑油は連続的に端側コンロッド軸受け26
aに供給される。間欠給油手段は、油供給通路25及び
端側以外のクランクジャーナルとクランクピン23間の
クランクアームを貫通する油孔とによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の潤滑構造、特
にクランクシャフトの潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車載用内燃機関のクランクシャ
フトには、その一方の端部(前端部)にプーリが、他方
の端部(後端部)にフライホィールが装着される。とこ
ろが、プーリやフライホィールの共振によって、クラン
クシャフトの振れは端部において大きくなる。従って、
端部の気筒が爆発したときの、その気筒のクランクピン
の変動は、端部以外の気筒のクランクピンの変動に比べ
て大きく、コンロッド軸受けにかかる負荷も端部のもの
がそれ以外のものに比べて大きくなり摩耗しやすく、振
動、騒音を発生しやすい。
【0003】このような問題に対し、従来から多くの提
案がなされており、例えば、端部のクランクジャーナル
の径をそれ以外のクランクジャーナルの径よりも大きく
して剛性を上げたもの(実開平3−55941号公報参
照)や、端部のクランクアームの厚さをそれ以外のクラ
ンクアームの厚さよりも大きくして剛性をあげたもの
(実開昭62−41923号公報参照)が開示されてい
る。また、すべての軸受けのオイルクリアランスを小さ
くする方法も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、端部のクラ
ンクジャーナルの径をそれ以外のクランクジャーナルの
径よりも大きくしたり、端部のクランクアームの厚さを
それ以外のクランクアームの厚さよりも大きくしたりす
ることは重量増という問題がある。また、すべての軸受
けのオイルクリアランスを小さくすることは摩擦損失が
増大するという問題がある。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、重量増や摩擦損失の増大なしに、端部のコン
ロッド軸受けの摩耗を少なくし、振動、騒音を改善する
ことができる潤滑構造を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、複数のジャーナル軸受け
と複数のコンロッド軸受けに潤滑油を供給する潤滑油供
給経路を備えた内燃機関の潤滑構造において、クランク
シャフトの両端部の少なくとも一方に最も近い端側コン
ロッド軸受けに対して連続的に給油可能な連続給油手段
を設け、同端側コンロッド軸受け以外のコンロッド軸受
けに対して間欠的に給油可能な間欠給油手段を設けた。
【0007】請求項2記載の発明では、前記連続給油手
段は、クランクジャーナルからクランクピンに潤滑油を
供給する油孔と、ジャーナル軸受け、コンロッド軸受
け、クランクジャーナル又はクランクピンの少なくとも
いずれか一つに設けられたグルーブとによって構成され
るとともに、クランクシャフトの両端部の少なくとも一
方に最も近い端側クランクジャーナルの油孔の口径は同
端側クランクジャーナル以外のクランクジャーナルの油
孔の口径よりも大きくした。
【0008】請求項3記載の発明では、前記連続給油手
段は、前記端側クランクジャーナルと同端側クランクジ
ャーナルから端側クランクピンに潤滑油を供給する油孔
及び前記端側ジャーナル軸受けに設けられ、前記油孔に
常時連通するように形成されたグルーブとによって構成
されるとともに、前記間欠給油手段は、前記端側クラン
クジャーナル以外のクランクジャーナルから前記端側ク
ランクピン以外のクランクピンに潤滑油を供給する油孔
であって、クランクシャフトの回転時の時々に前記端側
クランクジャーナル以外のクランクジャーナルに設けら
れた油供給通路と対向する開口を備えた油孔によって構
成した。
【0009】(作用)請求項1に記載の発明では、連続
給油手段により端側ジャーナル軸受けから端側コンロッ
ド軸受けに連続的に潤滑油が供給され、間欠給油手段に
より端側以外のジャーナル軸受けから端側以外のコンロ
ッド軸受けに間欠的に潤滑油が供給される。従って、端
側コンロッド軸受けにはそれ以外のコンロッド軸受けよ
りも多くの潤滑油が供給され、潤滑性が高められる。
【0010】請求項2に記載の発明では、前記請求項1
に記載の発明の作用に加え、油孔により各コンロッド軸
受けに潤滑油が供給されるとともに、グルーブが形成さ
れているために潤滑油が抵抗なくジャーナル軸受けから
コンロッド軸受けに供給される。また、連続給油手段の
油孔は間欠給油手段の油孔より口径が大きく設定されて
いるため、端側コンロッド軸受けに供給される潤滑油量
が増加する。
【0011】請求項3に記載の発明では、前記請求項1
又は2に記載の発明の作用に加え、端側ジャーナル軸受
けにグルーブが設けられているために、クランクジャー
ナル又はクランクピンにグルーブを設ける必要がなく、
クランクジャーナル又はクランクピンの剛性を低下させ
ることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すよう
に、クランクシャフト11は、同一軸線L1上に所定間
隔をおいて設けられた複数のクランクジャーナル21
と、各ジャーナル21の長手方向端部にそれぞれ固定さ
れたクランクアーム22と、各アーム22間に固定され
て上記ジャーナル21に対し平行となるクランクピン2
3とから構成されている。上記クランクジャーナル21
は、クランクシャフト11の両端部に設けられた端側ク
ランクジャーナル21aと端側以外のクランクジャーナ
ル21bとから成る。
【0013】ジャーナル軸受け24は、上記クランクジ
ャーナル21の外周に設けられており、端側クランクジ
ャーナル21aを支持する端側ジャーナル軸受け24a
と端側以外のクランクジャーナル21bを支持する端側
以外のジャーナル軸受け24bとから成る。クランクシ
ャフト11は、クランクジャーナル21がジャーナル軸
受け24a,24bにて回転可能に支持されている。上
記ジャーナル軸受け24a,24bは、図2,3に示す
ように上部軸受け部24U及び下部軸受け部24Lを接
合することにより構成されている。油供給通路25は、
前記上部軸受け部24Uに形成されている。
【0014】コンロッド軸受け26は、上記クランクピ
ン23の外周に設けられている。上記コンロッド軸受け
26は、端側クランクジャーナル21aに隣接する端側
コンロッド軸受け26aと端側以外のコンロッド軸受け
26bとから成る。上記コンロッド軸受け26a,26
bは、図2,3に示すように上部軸受け部26U及び下
部軸受け部26Lを接合することにより構成されてい
る。クランクピン23には、コンロッド軸受け26a,
26bを介して、図示しないコンロッドが回動可能な状
態で連結される。そして、クランクシャフト11は、図
示しないピストンの往復移動によってクランクピン23
がコンロッドにより押されることで、クランクジャーナ
ル21の軸線L1を中心に回転する。
【0015】図2は図1の矢印2−2方向から見た模式
断面図であり、端側クランクジャーナル21aとクラン
クピン23の位置関係を示している。同図に示されるよ
うに、端側クランクジャーナル21aとクランクピン2
3とは、それぞれの軸線L1、L2が平行になるととも
に、図1に示すようにクランクアーム22によって互い
に連結されている。端側クランクジャーナル21aの内
部には略直径方向に貫通する油孔27が設けられてい
る。また、油孔28は、クランクジャーナル21aとク
ランクピン23間のクランクアーム22を貫通し、一端
が油孔27の一端開口付近に連通され、他端がクランク
ピン23の外周面に開口されている。また、端側ジャー
ナル軸受け24aの上部軸受け部24U内周面にはグル
ーブ29が断面半円弧状に形成されており、同グルーブ
29は油供給通路25と連通するとともに油供給通路2
5の直径と同じ幅を備えている。また、グルーブ29
は、前記油孔27の少なくとも一端の開口に対向するよ
うに配設されている。
【0016】本実施形態では、油供給通路25、油孔2
7、油孔28及びグルーブ29とによって連続給油手段
が構成されている。潤滑油は図示しないオイルポンプか
ら、オイルフィルタ、メインオイルギャラリを通り、各
油供給通路25に分配され、各ジャーナル軸受け24に
供給される。ここで、端側ジャーナル軸受け24aの上
部軸受け部24U内には上記グルーブ29が形成されて
いるため、潤滑油はグルーブ29内に供給されるととも
に、ジャーナル軸受け24aとクランクジャーナル21
aの隙間に導かれる。
【0017】また、上記グルーブ29は半円弧状に形成
されているため、クランクジャーナル21aが回転する
際、グルーブ29と油孔27とが常に連通する状態が形
成される。なお、油孔27が水平に位置した場合でも、
油孔27自体に幅があるためグルーブ29と油孔27と
の連通状態がとぎれることがなく連続給油が可能とされ
る。油孔27に導かれた潤滑油は、同油孔27の一端と
連通する油孔28を通りクランクピン23と端側コンロ
ッド軸受け26aの隙間に導かれる。
【0018】図3は図1の矢印3−3方向から見た模式
断面図であり、端側以外のクランクジャーナル21bと
クランクピン23との位置関係を示している。同図に示
されるように油孔30は、クランクジャーナル21bと
クランクピン23間のクランクアーム22を貫通し、一
端がクランクジャーナル21bの外周面に開口され、他
端がクランクピン23の外周面に開口されている。油孔
30の開口は、油供給通路25に対向可能な位置に配設
されている。この油孔30の口径は、前記油孔27の口
径に比べ小さく設定されている。また、端側以外のクラ
ンクジャーナル21bの内部には、図2におけるような
略直径方向に貫通する油孔は設けられていない。さら
に、ジャーナル軸受け24bの上部軸受け部24Uには
図2のようなグルーブは形成されていない。
【0019】本実施形態では、油供給通路25及び油孔
30とによって間欠給油手段が構成されている。すなわ
ち、油供給通路25に分配された潤滑油は、端側以外の
ジャーナル軸受け24b内に供給され、同ジャーナル軸
受け24bと端側以外のクランクジャーナル21bの隙
間に導かれる。同クランクジャーナル21bが回転する
際には、油供給通路25の開口と油孔30の開口とが対
向する期間がある。この対向期間にのみ連通状態が形成
されるため、潤滑油は油孔30を通りクランクピン23
と端側以外のコンロッド軸受け26bの隙間に間欠的に
供給される。
【0020】本実施形態によれば、端側コンロッド軸受
け26aにはそれ以外のコンロッド軸受け26bよりも
多くの潤滑油が供給されるため、端側コンロッド軸受け
26aの摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制するこ
とができる。また、グルーブ29が形成されているため
に潤滑油を抵抗なく端側ジャーナル軸受け24aから端
側コンロッド軸受け26aに供給することができる。ま
た、油孔27は油孔30より大きい口径のものが設けら
れているため、端側コンロッド軸受け26aに供給され
る潤滑油量を増加することができる。
【0021】さらに、連続給油手段は油供給通路25、
油孔27、油孔28及びグルーブ29により、間欠給油
手段は油供給通路25及び油孔30により構成されるた
め、潤滑油の供給量を変えるために複数のオイルポンプ
を別途設けるなどの必要がない。また、端側ジャーナル
軸受け24aの上部軸受け部24Uにグルーブ29が設
けられているために、クランクジャーナル又はクランク
ピンにグルーブを設ける必要がなく、クランクジャーナ
ル又はクランクピンの剛性を低下させることがない。
【0022】なお、本発明は前述した実施形態以外にも
次のように構成することができる。 (1)端側以外のジャーナル軸受け24bを図4に示す
ように構成してもよい。すなわち、同ジャーナル軸受け
24bの上部軸受け部24U内周面に図4で実線で示す
ようにグルーブ31を形成してもよい。同グルーブ31
は、前記実施形態における端側のジャーナル軸受け24
aに設けられたグルーブ29よりも軸受け周方向の長さ
が短くなっている。このような構成によっても、間欠給
油手段を設けることができるとともに、前記実施形態の
場合よりも多くの潤滑油を端側以外のコンロッド軸受け
26bに供給することができる。
【0023】なお、グルーブの形成場所は上記に限られ
ず、ジャーナル軸受け、コンロッド軸受け、クランクジ
ャーナル又はクランクピンのいずれに設けてもよく、複
数設けてもよい。さらに、グルーブの軸受け周方向の長
さも上記に限られず、例えば端側ジャーナル軸受け24
aの内周面全周にグルーブを設けてもよい。この場合に
は、図2における油孔27を省略する構成としてもよ
く、このような場合でも連続給油が可能である。
【0024】又、図4では、グルーブ31の周方向端部
は、上部軸受け部24U内周面に対し直角に切込み形成
したが、図4において、二点鎖線で示すように溝底に対
して徐々に深くなるようにテーパーを介して斜状に切込
み形成してもよい。
【0025】(2)端側クランクジャーナル21aの内
部の油孔を図5に示すように構成してもよい。すなわ
ち、前記実施形態では、端側クランクジャーナル21a
の内部の油孔27は図2のように略直径方向に貫通する
ように設けたが、図5のように油孔32を偏心した位置
に設けることとしてもよい。この場合、同油孔32が水
平に位置した場合にも油孔32とグルーブとが連通状態
を保てるよう、グルーブ33は、軸受け周方向の長さを
グルーブ29よりも長くするものとする。従って、この
ような油孔32及びグルーブ33によっても連続給油手
段を形成することができる。
【0026】(3)前記実施形態では、油孔28の径は
全長にわたって一定としたが、図6に示すような油孔3
4の形状としてもよい。すなわち、同油孔34は、クラ
ンクピン23に開口する側の開口端部を末広がり状態に
形成してもよい。この場合、同油孔34のクランクピン
23側の開口断面積が大きいため、端側コンロッド軸受
け26aへの潤滑油供給量が増加され、潤滑性を高める
ことができる。なお、前記開口端部の形状は、上記に限
られず、例えば、クランクピン23外周面に断面円弧状
に形成されるグルーブを設けてもよい。また、上記以外
の油孔27,30の端部を図6に示すような形状として
もよく、複数設けてもよい。
【0027】(4)前記実施形態では、油孔28が端側
コンロッド軸受け26aへ潤滑油を供給する構成とした
が、加えて端側コンロッド軸受け26aに隣接する端側
以外のクランクジャーナル21bと端側コンロッド軸受
け26aに支持されるクランクピン23間のクランクア
ーム22を貫通し、一端が同クランクジャーナル21b
の外周面に開口されるとともに他端がクランクピン23
の外周面に開口する油孔を別途設けてもよい。この場合
は、前記実施形態の場合よりも多くの潤滑油を端側コン
ロッド軸受け26aに供給することができる。
【0028】(5)連続給油手段及び間欠給油手段は、
オイルポンプの潤滑油排出量を調節することにより実現
されるものとしてもよい。すなわち、端側クランクジャ
ーナル21aには潤滑油を連続的に供給する第1のポン
プを設けるとともに、端側以外のクランクジャーナル2
1bには潤滑油を間欠的に供給する第2のポンプを設け
る構成としてもよい。なお、前期実施形態では油孔28
及び油孔30はそれぞれ異なる口径としたが、上記ポン
プを設けた場合は、同径の油孔を使用することもでき
る。また、端側コンロッド軸受け26aの内周面全周に
グルーブを設けた場合には、前期実施形態における油孔
27を省略することもできる。
【0029】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想をその効果とともに以下
に記載する。 (イ)請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の潤滑
構造において、端側クランクジャーナル及び同クランク
ジャーナルに隣接するクランクピンに開口する油孔の開
口断面積は、前記端側以外のクランクジャーナル及び同
クランクジャーナルに隣接するクランクピンに開口する
油孔の開口断面積よりも大きくしたことを特徴とする内
燃機関の潤滑構造。この場合、端側コンロッド軸受けに
より多くの潤滑油を供給でき、同軸受けの摩耗を防止
し、振動、騒音の発生を抑制することができる。また、
上記構成によれば、各油孔の開口部を除く全長にわたる
口径を同じとした場合であっても端側コンロッド軸受け
により多くの潤滑油を供給できる。
【0030】(ロ)請求項1〜3のいずれかに記載の内
燃機関の潤滑構造において、連続給油手段及び間欠給油
手段は、クランクジャーナルからクランクピンに潤滑油
を供給する油孔と、ジャーナル軸受け、コンロッド軸受
け、クランクジャーナル又はクランクピンの少なくとも
いずれか一つに設けられたグルーブとによって構成され
るとともに、連続給油手段としての端側クランクジャー
ナルのグルーブは、間欠給油手段としての前記端側クラ
ンクジャーナル以外のクランクジャーナルのグルーブよ
り、軸受け周方向の長さを長くしたことを特徴とする内
燃機関の潤滑構造。この場合、端側及びそれ以外のクラ
ンクジャーナルにグルーブを設けるが、端側クランクジ
ャーナルにより多くの潤滑油が導かれる結果、端側コン
ロッド軸受けにより多くの潤滑油を供給でき、同軸受け
の摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制することがで
きる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、端側コ
ンロッド軸受けにはそれ以外のコンロッド軸受けよりも
多くの潤滑油が供給されるため、端側コンロッド軸受け
の摩耗を防止し、振動、騒音の発生を抑制することがで
きる。
【0032】請求項2に記載の発明によれば、前記請求
項1に記載の発明の効果に加え、グルーブが形成されて
いるために潤滑油を抵抗なくジャーナル軸受けからコン
ロッド軸受けに供給することができる。また、連続給油
手段の油孔は間欠給油手段の油孔より大きい口径のもの
が設けられているため、端側コンロッド軸受けに供給さ
れる潤滑油量を増加することができる。さらに、連続給
油手段及び間欠給油手段は油孔及びグルーブにより構成
されるため、潤滑油の供給量を変えるために複数のオイ
ルポンプを別途設けるなどの必要がない。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、前記請求
項1又は2に記載の発明の効果に加え、端側ジャーナル
軸受けにグルーブが設けられているために、クランクジ
ャーナル又はクランクピンにグルーブを設ける必要がな
く、クランクジャーナル又はクランクピンの剛性を低下
させることがない。
【0034】又、各ピン部に必要最小限の給油ですむた
め、オイルポンプの小型化が可能となり、エンジンフリ
クション低減(機械損失)にも寄与が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の内燃装置を示す側面図。
【図2】図1の内燃装置を矢印2−2方向から見た模式
断面図。
【図3】図1の内燃装置を矢印3−3方向から見た模式
断面図。
【図4】別の実施形態の内燃装置の模式断面図。
【図5】別の実施形態の内燃装置の模式断面図。
【図6】別の実施形態の内燃装置の模式断面図。
【符号の説明】
11…クランクシャフト、21…クランクシャーナル、
22…クランクアーム、23…クランクピン、24…ジ
ャーナル軸受け、25…油供給通路、26…コンロッド
軸受け、27,28…油孔、29…グルーブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のジャーナル軸受けと複数のコンロッ
    ド軸受けに潤滑油を供給する潤滑油供給経路を備えた内
    燃機関の潤滑構造において、クランクシャフトの両端部
    の少なくとも一方に最も近い端側コンロッド軸受けに対
    して連続的に給油可能な連続給油手段を設け、同端側コ
    ンロッド軸受け以外のコンロッド軸受けに対して間欠的
    に給油可能な間欠給油手段を設けた内燃機関の潤滑構
    造。
  2. 【請求項2】前記連続給油手段は、クランクジャーナル
    からクランクピンに潤滑油を供給する油孔と、ジャーナ
    ル軸受け、コンロッド軸受け、クランクジャーナル又は
    クランクピンの少なくともいずれか一つに設けられたグ
    ルーブとによって構成されるとともに、クランクシャフ
    トの両端部の少なくとも一方に最も近い端側クランクジ
    ャーナルの油孔の口径は同端側クランクジャーナル以外
    のクランクジャーナルの油孔の口径よりも大きくした請
    求項1に記載の内燃機関の潤滑構造。
  3. 【請求項3】前記連続給油手段は、前記端側クランクジ
    ャーナルと同端側クランクジャーナルから端側クランク
    ピンに潤滑油を供給する油孔及び前記端側ジャーナル軸
    受けに設けられ、前記油孔に常時連通するように形成さ
    れたグルーブとによって構成されるとともに、前記間欠
    給油手段は、前記端側クランクジャーナル以外のクラン
    クジャーナルから前記端側クランクピン以外のクランク
    ピンに潤滑油を供給する油孔であって、クランクシャフ
    トの回転時の時々に前記端側クランクジャーナル以外の
    クランクジャーナルに設けられた油供給通路と対向する
    開口を備えた油孔によって構成される請求項1又は2に
    記載の内燃機関の潤滑構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009275752A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Toyota Motor Corp クランクシャフトの潤滑構造
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