JP2000102801A - 圧延チャンネルの製造方法 - Google Patents
圧延チャンネルの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 4方向成形ロール装置による成形による
製品後端部のチャンネル高さ方向Hへの規格大を解決す
る。 【解決手段】 4方向成形ロール装置における左ロール
及び右ロールに幅調整機構を備えることにより、中間工
程後に先端予備成形工程を施し、かつ1回のみ加工する
1パス法により、製品後端部での成形不良を低減させる
ことができる圧延チャンネルの製造方法を提供する。
製品後端部のチャンネル高さ方向Hへの規格大を解決す
る。 【解決手段】 4方向成形ロール装置における左ロール
及び右ロールに幅調整機構を備えることにより、中間工
程後に先端予備成形工程を施し、かつ1回のみ加工する
1パス法により、製品後端部での成形不良を低減させる
ことができる圧延チャンネルの製造方法を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平行な一対のフラ
ンジ部と平坦状のウェブ部とからなる圧延チャンネルを
製造する方法に関する。
ンジ部と平坦状のウェブ部とからなる圧延チャンネルを
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に普通鋼などを素材としてチ
ャンネルを製造する場合には、孔型熱間圧延によって所
望形状に圧延加工している。しかし、ステンレス鋼中で
もSUS304などのオーストナイト系ステンレス鋼
は、前記普通鋼に比較して変形能が悪い。そのため、高
温での変形抵抗が大きく、圧延時に圧延ロールとの間で
焼付きが発生し易い。それ故、上記孔型熱間圧延により
圧延加工した場合、製品に表面疵が多く発生すると共
に、圧延ロールが早急に摩耗するという問題があった。
ャンネルを製造する場合には、孔型熱間圧延によって所
望形状に圧延加工している。しかし、ステンレス鋼中で
もSUS304などのオーストナイト系ステンレス鋼
は、前記普通鋼に比較して変形能が悪い。そのため、高
温での変形抵抗が大きく、圧延時に圧延ロールとの間で
焼付きが発生し易い。それ故、上記孔型熱間圧延により
圧延加工した場合、製品に表面疵が多く発生すると共
に、圧延ロールが早急に摩耗するという問題があった。
【0003】そこで、これらの問題に対処するため、例
えば特開平7ー164005号公報においては、図7〜
図9に示すごとき製造方法がしめされている。この方法
は、孔型熱間圧延により断面が略W形状の中間材90を
圧延加工する中間工程(図7A〜G)と、4方向成形ロ
ール装置により上記中間材90における、湾曲凸状のウ
ェブ部901を上ロール及び下ロールで平坦状に成形加
工するウェブ部加工工程とフランジ部902を左ロール
及び右ロールで垂直状に成形加工するフランジ加工工程
(図8〜図9)とよりなる。
えば特開平7ー164005号公報においては、図7〜
図9に示すごとき製造方法がしめされている。この方法
は、孔型熱間圧延により断面が略W形状の中間材90を
圧延加工する中間工程(図7A〜G)と、4方向成形ロ
ール装置により上記中間材90における、湾曲凸状のウ
ェブ部901を上ロール及び下ロールで平坦状に成形加
工するウェブ部加工工程とフランジ部902を左ロール
及び右ロールで垂直状に成形加工するフランジ加工工程
(図8〜図9)とよりなる。
【0004】即ち、この従来法においては、図7(A)
〜(G)に示すごとく、ビレットなどの圧延素材91
を、複数組の圧延ロールを用いて、同図に符号92〜9
6で示すごとく、順次熱間圧延加工する。この圧延に用
いる圧延ロールは、上記図7(A)〜(G)に示した各
圧延品の断面形状と同形状の孔型を有する。上記中間加
工工程により得た中間材90は、図7(G)に示すごと
く、湾曲凸状のウェブ部901とその両側において傾斜
したフランジ部902、902とからなる。そして、そ
の断面は略W形状を有する。
〜(G)に示すごとく、ビレットなどの圧延素材91
を、複数組の圧延ロールを用いて、同図に符号92〜9
6で示すごとく、順次熱間圧延加工する。この圧延に用
いる圧延ロールは、上記図7(A)〜(G)に示した各
圧延品の断面形状と同形状の孔型を有する。上記中間加
工工程により得た中間材90は、図7(G)に示すごと
く、湾曲凸状のウェブ部901とその両側において傾斜
したフランジ部902、902とからなる。そして、そ
の断面は略W形状を有する。
【0005】次に上記中間材90におけるウェブ部90
1を上下方向より成形加工する上ロール81及び下ロー
ル82と、上記中間材90のフランジ部902を左右方
向より垂直状に成形加工する左ロール85及び右ロール
86とよりなる4方向成形成形ロール装置3により成形
加工を行う。これにより、図10に示すごとく、平行な
フランジ部832と平坦なウェブ部831を有するチャ
ンネル83が得られる。
1を上下方向より成形加工する上ロール81及び下ロー
ル82と、上記中間材90のフランジ部902を左右方
向より垂直状に成形加工する左ロール85及び右ロール
86とよりなる4方向成形成形ロール装置3により成形
加工を行う。これにより、図10に示すごとく、平行な
フランジ部832と平坦なウェブ部831を有するチャ
ンネル83が得られる。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら、上記従来方法
により得られたチャンネルは次の問題がある。図11に
示したごとく、上記従来方法により得られたチャンネル
83は、材料の長手方向に対し先端部807及び中間部
808に比べ材料後端部809での左右フランジ部83
2の成形度合いが悪くなる。即ち、材料後端部より20
0〜400mmの位置Cから後端部に向かうに従い、左
右フランジ部832の成形度合が段々と悪くなり、チャ
ンネル高さ寸法H規格に対し大きめとなる傾向がある。
そのため製品の寸法品質が低くなり、製品後端部を規格
内におさえるために、次工程での矯正加工を施す必要が
あるという問題がある。その理由はロール成形の場合、
材料はロール直下での直接成形に加え、その後続部分で
の成形加工の作用を受ける間接成形とで所定の成形寸法
を得る。しかし材料後端部では後続部がないため、間接
成形の影響が少なくなり、成形度合が悪くなると考えら
れる。
により得られたチャンネルは次の問題がある。図11に
示したごとく、上記従来方法により得られたチャンネル
83は、材料の長手方向に対し先端部807及び中間部
808に比べ材料後端部809での左右フランジ部83
2の成形度合いが悪くなる。即ち、材料後端部より20
0〜400mmの位置Cから後端部に向かうに従い、左
右フランジ部832の成形度合が段々と悪くなり、チャ
ンネル高さ寸法H規格に対し大きめとなる傾向がある。
そのため製品の寸法品質が低くなり、製品後端部を規格
内におさえるために、次工程での矯正加工を施す必要が
あるという問題がある。その理由はロール成形の場合、
材料はロール直下での直接成形に加え、その後続部分で
の成形加工の作用を受ける間接成形とで所定の成形寸法
を得る。しかし材料後端部では後続部がないため、間接
成形の影響が少なくなり、成形度合が悪くなると考えら
れる。
【0007】一方、他の従来方法としては、図12
(A)〜(B)に示すごとく、直角アングル材851、
852を予め圧延加工しておき、次いでこれを溶接部8
6にて溶接を施し、チャンネル85とする溶接法があ
る。しかし、この溶接法においては、チャンネル85を
規格内におさえるために直角アングル材851、852
を選別して溶接する必要があるほか、溶接ビート861
を研削除去する工程が必要である。さらに、ウェブ部及
びフランジ部の寸法バラツキを生じ易く、溶接により歪
みを生ずることもあり、品質が低い。本発明は、かかる
従来の問題点に鑑み、ウェブ部が平坦で製品後端部でも
寸法品質に優れた圧延チャンネルの製造方法を提供しよ
うとするものである。
(A)〜(B)に示すごとく、直角アングル材851、
852を予め圧延加工しておき、次いでこれを溶接部8
6にて溶接を施し、チャンネル85とする溶接法があ
る。しかし、この溶接法においては、チャンネル85を
規格内におさえるために直角アングル材851、852
を選別して溶接する必要があるほか、溶接ビート861
を研削除去する工程が必要である。さらに、ウェブ部及
びフランジ部の寸法バラツキを生じ易く、溶接により歪
みを生ずることもあり、品質が低い。本発明は、かかる
従来の問題点に鑑み、ウェブ部が平坦で製品後端部でも
寸法品質に優れた圧延チャンネルの製造方法を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】本発明は、所定の孔型を形成した複
数組の圧延ロールを用いて圧延素材を熱間圧延加工によ
り断面が略W形状の中間工程と、その後刻中間材のウェ
ブ部を平坦状に成形加工するウェブ部加工工程とによ
り、平行なフランジ部と平坦状のウェブ部とからなる圧
延チャンネルを製造する方法であって、上記ウェブ部加
工工程においては、上記中間材におけるウェブ部を上下
方向より成形加工する上ロール及び下ロールと、上記中
間材のフランジ部を左右方向より垂直状に成形加工する
左ロール及び右ロールと、製品後端部の成形不良を改善
する左ロール及び右ロールに敷設された幅調整機構とよ
りなる左右ロール幅調整機構付4方向成形ロール装置を
用いて、上記中間、材を1回のみ成形加工する1パス法
により成形加工することを特徴とする圧延チャンネルの
製造方法にある。
数組の圧延ロールを用いて圧延素材を熱間圧延加工によ
り断面が略W形状の中間工程と、その後刻中間材のウェ
ブ部を平坦状に成形加工するウェブ部加工工程とによ
り、平行なフランジ部と平坦状のウェブ部とからなる圧
延チャンネルを製造する方法であって、上記ウェブ部加
工工程においては、上記中間材におけるウェブ部を上下
方向より成形加工する上ロール及び下ロールと、上記中
間材のフランジ部を左右方向より垂直状に成形加工する
左ロール及び右ロールと、製品後端部の成形不良を改善
する左ロール及び右ロールに敷設された幅調整機構とよ
りなる左右ロール幅調整機構付4方向成形ロール装置を
用いて、上記中間、材を1回のみ成形加工する1パス法
により成形加工することを特徴とする圧延チャンネルの
製造方法にある。
【0009】本発明において最も注目することは、左ロ
ール及び右ロールに敷設された幅調整機構を用いて、製
品後端部での成形不良を低減させたことである。その仕
組みは、4方向成形ロール装置の材料入り口側で材料の
後端をセンサーで感知し、材料の長さ方向の所定の位置
で幅調整機構を作動させ、左ロール及び右ロールとを材
料断面中心方向に押し込むことにより、材料後端部で少
なくなる間接成形の影響分を補うことにある。これによ
り、所定の成形寸法を得ることができ、材料後端部での
成形不良を低減させる。また幅調整機構を材料の長手方
向に対しどの位置から作動させるか、左ロール及び右ロ
ールの押し込み速度、押し込み量は製品サイズにより条
件は変化するので、それに対応出来ることは勿論であ
る。尚、左ロール及び右ロールの形状がフラット形状で
あれば、左ロール及び右ロールの軸芯を内側に傾斜させ
るか、ロール自体の形状が内側テーパー形状にすること
が望ましい。その理由はテーパー形状の方が押し込みの
際、フランジ部により効果的に作用するからである。
ール及び右ロールに敷設された幅調整機構を用いて、製
品後端部での成形不良を低減させたことである。その仕
組みは、4方向成形ロール装置の材料入り口側で材料の
後端をセンサーで感知し、材料の長さ方向の所定の位置
で幅調整機構を作動させ、左ロール及び右ロールとを材
料断面中心方向に押し込むことにより、材料後端部で少
なくなる間接成形の影響分を補うことにある。これによ
り、所定の成形寸法を得ることができ、材料後端部での
成形不良を低減させる。また幅調整機構を材料の長手方
向に対しどの位置から作動させるか、左ロール及び右ロ
ールの押し込み速度、押し込み量は製品サイズにより条
件は変化するので、それに対応出来ることは勿論であ
る。尚、左ロール及び右ロールの形状がフラット形状で
あれば、左ロール及び右ロールの軸芯を内側に傾斜させ
るか、ロール自体の形状が内側テーパー形状にすること
が望ましい。その理由はテーパー形状の方が押し込みの
際、フランジ部により効果的に作用するからである。
【0010】本発明で使用する左右ロール幅調整機構付
4方向成形ロールは、ウェブ部を上下方向より成形加工
する上ロール及び下ロールと、フランジ部を左右方向よ
り垂直状に成形加工する左ロール及び右ロールと、製品
後端部の成形不良を改善す左右ロール幅調整機構を有す
る。上記中間材は、上記左右ロール幅調整機構付4方向
成形ロール装置に挿入する以前に、その先端部を断面略
コ字形状に成形する先端予備成形工程により予備加工し
ておくことが好ましい。これにより、中間材を左右ロー
ル幅調整機構付4方向成形ロール装置へ挿入する操作が
円滑となり、また成形加工が容易となる。また得られる
圧延チャンネルの寸法精度も高くなる。上記先端予備成
形は、例えばプレス加工などにより行なう。
4方向成形ロールは、ウェブ部を上下方向より成形加工
する上ロール及び下ロールと、フランジ部を左右方向よ
り垂直状に成形加工する左ロール及び右ロールと、製品
後端部の成形不良を改善す左右ロール幅調整機構を有す
る。上記中間材は、上記左右ロール幅調整機構付4方向
成形ロール装置に挿入する以前に、その先端部を断面略
コ字形状に成形する先端予備成形工程により予備加工し
ておくことが好ましい。これにより、中間材を左右ロー
ル幅調整機構付4方向成形ロール装置へ挿入する操作が
円滑となり、また成形加工が容易となる。また得られる
圧延チャンネルの寸法精度も高くなる。上記先端予備成
形は、例えばプレス加工などにより行なう。
【0011】次に、左右ロール幅調整機構付4方向成形
ロール装置により成形加工する際して、中間材のフラン
ジ部の内側は、上ロール側面に接触させないことが好ま
しい。この場合には、圧延チャンネルのフランジ部の内
面が傷つくことがない。上記左右ロール幅調整機構付4
方向成形ロール装置による成形加工は、冷間加工又は温
間加工により行うことが好ましい。ここに冷間加工と
は、特に加熱することなく成形加工することをいう。温
間加工とは、300〜700℃で成形加工することを言
う。前者の場合には省熱エネルギーとなり、後者の場合
には加工容易となる。
ロール装置により成形加工する際して、中間材のフラン
ジ部の内側は、上ロール側面に接触させないことが好ま
しい。この場合には、圧延チャンネルのフランジ部の内
面が傷つくことがない。上記左右ロール幅調整機構付4
方向成形ロール装置による成形加工は、冷間加工又は温
間加工により行うことが好ましい。ここに冷間加工と
は、特に加熱することなく成形加工することをいう。温
間加工とは、300〜700℃で成形加工することを言
う。前者の場合には省熱エネルギーとなり、後者の場合
には加工容易となる。
【0012】また、上記左右ロール幅調整機構付4方向
成形ロール装置による成形加工は、熱間でも行うことが
出来る。この場合には、上記中間材の加工、即ち熱間で
行う中間工程に続けて、中間材の保有する熱と若干の加
熱とによりウェブ部成形加工工程を行うことが出来る。
そのため、この場合にも、省熱エネルギーを図ることが
出来、また成形加工も容易となる。上記の熱間加工は、
例えば800〜1200℃で行なう。
成形ロール装置による成形加工は、熱間でも行うことが
出来る。この場合には、上記中間材の加工、即ち熱間で
行う中間工程に続けて、中間材の保有する熱と若干の加
熱とによりウェブ部成形加工工程を行うことが出来る。
そのため、この場合にも、省熱エネルギーを図ることが
出来、また成形加工も容易となる。上記の熱間加工は、
例えば800〜1200℃で行なう。
【0013】上記ウェブ部成形加工工程においては、ウ
ェブ部の厚みは、成形加工前の厚み(100%)よりも
1.0〜3.0%減少するよう加工することが好まし
い。1.0%未満では、圧延成形状態が小さく平坦状に
なり難い場合がある。一方、3.0%を越えると、圧延
成形により変形量が大きく、逆にフランジ部が圧延され
ない為、上曲がりが発生するおそれがある。また、本発
明は、圧延成形素材(圧延チャンネルの材料)として、
ステンレス鋼、耐熱鋼、構造用鋼、普通鋼等の金属材料
を用いる。特にステンレス鋼や耐熱鋼の場合は、その効
果が大きく、従来の方法では優れた品質の製品を得難い
材料であるからである。
ェブ部の厚みは、成形加工前の厚み(100%)よりも
1.0〜3.0%減少するよう加工することが好まし
い。1.0%未満では、圧延成形状態が小さく平坦状に
なり難い場合がある。一方、3.0%を越えると、圧延
成形により変形量が大きく、逆にフランジ部が圧延され
ない為、上曲がりが発生するおそれがある。また、本発
明は、圧延成形素材(圧延チャンネルの材料)として、
ステンレス鋼、耐熱鋼、構造用鋼、普通鋼等の金属材料
を用いる。特にステンレス鋼や耐熱鋼の場合は、その効
果が大きく、従来の方法では優れた品質の製品を得難い
材料であるからである。
【0014】また、前半の中間工程においては、圧延素
材を熱間加工により圧延加工して、中間材とする。刻中
間材は、一対のフランジ部がそれぞれ垂線に対して外側
に傾斜し、またウェブ部は湾曲凸状で、ウェブ部の肉厚
は得ようとする圧延チャンネル製品よりも若干大きい厚
さである。中間材は略W形状を有する。かかる中間材
は、例えば前記従来技術の中間工程により得ることが出
来る。
材を熱間加工により圧延加工して、中間材とする。刻中
間材は、一対のフランジ部がそれぞれ垂線に対して外側
に傾斜し、またウェブ部は湾曲凸状で、ウェブ部の肉厚
は得ようとする圧延チャンネル製品よりも若干大きい厚
さである。中間材は略W形状を有する。かかる中間材
は、例えば前記従来技術の中間工程により得ることが出
来る。
【0015】中間工程で製作される上記中間材における
フランジ部の傾斜角は、垂線に対して20度〜45度と
することが好ましい。20度未満ではウェブ部における
ロール周速差が大きくなり、ウェブ部に焼付きを生ずる
おそれがある。また、傾斜角が大きくなるほどウェブ部
下面の曲率半径が小さくなり、左右ロール幅調整機構付
4方向成形ロール装置での成形加工が困難となる。
フランジ部の傾斜角は、垂線に対して20度〜45度と
することが好ましい。20度未満ではウェブ部における
ロール周速差が大きくなり、ウェブ部に焼付きを生ずる
おそれがある。また、傾斜角が大きくなるほどウェブ部
下面の曲率半径が小さくなり、左右ロール幅調整機構付
4方向成形ロール装置での成形加工が困難となる。
【0016】上記ウェブ部成形加工工程を冷間又は温間
で行なう場合には、中間材の製作後に、刻中間材を矯正
し、歪除去のために熱処理し、表面のスケールを除去す
るために酸洗を行ない、更に歪矯正する工程を経た後、
左右ロール幅調整機構付4方向成形ロール装置に挿入す
ることが好ましい。また、ウェブ部成形加工工程を熱間
加工する場合には、上記の歪矯正は行ない熱間加工され
て高温にある中間材を左右ロール幅調整機構付4方向成
形ロール装置に挿入する。この際、中間材は上記のごと
く先端予備成形しておくことが好ましい。
で行なう場合には、中間材の製作後に、刻中間材を矯正
し、歪除去のために熱処理し、表面のスケールを除去す
るために酸洗を行ない、更に歪矯正する工程を経た後、
左右ロール幅調整機構付4方向成形ロール装置に挿入す
ることが好ましい。また、ウェブ部成形加工工程を熱間
加工する場合には、上記の歪矯正は行ない熱間加工され
て高温にある中間材を左右ロール幅調整機構付4方向成
形ロール装置に挿入する。この際、中間材は上記のごと
く先端予備成形しておくことが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】実施例1 本発明の実施例にかかる圧延チャンネルの製造方法につ
いて図1〜図6を用いて説明する。本例の製造方法は、
中間工程と、これにより得られた中間材90を圧延チャ
ンネル1に成形するウェブ部加工工程とよりなる。上記
中間材90は図4に示すごとく、一対のフランジ部90
2が外側に傾斜し、またウェブ部901は湾曲凸状をな
し、その断面は略W形状である。
いて図1〜図6を用いて説明する。本例の製造方法は、
中間工程と、これにより得られた中間材90を圧延チャ
ンネル1に成形するウェブ部加工工程とよりなる。上記
中間材90は図4に示すごとく、一対のフランジ部90
2が外側に傾斜し、またウェブ部901は湾曲凸状をな
し、その断面は略W形状である。
【0018】中間材90におけるの肉厚は、本例におい
て得られる圧延チャンネル1(図6)よりも若干大き
い。また、フランジ部は、両者とも略同じである。刻中
間材90は、前記の従来技術に示した図7(A)〜
(G)の工程により得られる。即ち、上記中間工程にお
いては、所定の孔型を形勢した複数組の圧延ロールを用
いて、圧延素材を熱間圧延により、断面が略W形状の中
間材90(図4)に加工する。
て得られる圧延チャンネル1(図6)よりも若干大き
い。また、フランジ部は、両者とも略同じである。刻中
間材90は、前記の従来技術に示した図7(A)〜
(G)の工程により得られる。即ち、上記中間工程にお
いては、所定の孔型を形勢した複数組の圧延ロールを用
いて、圧延素材を熱間圧延により、断面が略W形状の中
間材90(図4)に加工する。
【0019】次に、上記ウェブ部成形加工工程において
は、図1に示すごとく、左右ロール幅調整機構付4方向
成形ロール装置2により、上記中間材90を1パス法に
より成形加工する。上記左右ロール幅調整機構付4方向
成形ロール装置2は、図1〜図3に示すごとく、中間材
90におけるウェブ部901の上面9011を押圧する
上ロール21と、ウェブ部901の下面9012を押圧
する下ロール22と、フランジ部902の左外面902
1を押圧する左ロール25と、他方のフランジ部902
の右外面9023を押圧する右ロール26と、材料後端
部で左ロール25及び右ロール26を押し込む幅調整機
構27とよりなる。
は、図1に示すごとく、左右ロール幅調整機構付4方向
成形ロール装置2により、上記中間材90を1パス法に
より成形加工する。上記左右ロール幅調整機構付4方向
成形ロール装置2は、図1〜図3に示すごとく、中間材
90におけるウェブ部901の上面9011を押圧する
上ロール21と、ウェブ部901の下面9012を押圧
する下ロール22と、フランジ部902の左外面902
1を押圧する左ロール25と、他方のフランジ部902
の右外面9023を押圧する右ロール26と、材料後端
部で左ロール25及び右ロール26を押し込む幅調整機
構27とよりなる。
【0020】図2の左右ロール幅調整機構のしくみを示
す。材料後端を感知する後端感知センサ28、左ロール
25及び右ロール26は圧下ネジ271とそれに接続さ
れたギヤボックス273及び可変速モーター272によ
り、押し込み作動させ、その動作は制御装置274によ
って制御する構成となっている(左ロールは図示略)。
実際に材料を成形する場合では、左右ロールのロール隙
間は中間材90の長手方向に対する先端部907及び中
間部908では隙間寸法Ammで成形される。成形が進
み後端感知センサ28が後端部907を感知すると、条
件設定位置Dを割りだし、成形ロール直下に条件設定位
置D来た時左右ロールの作動を開始しする。そして、材
料最後端部で押し込み量Bmmとなるよう作動する。ま
た、左ロール及び右ロールの押し込み速度、押し込み量
B、条件設定位置Dは製品サイズにより異なるなるの
で、制御装置274により任意の条件で設定が可能であ
る。
す。材料後端を感知する後端感知センサ28、左ロール
25及び右ロール26は圧下ネジ271とそれに接続さ
れたギヤボックス273及び可変速モーター272によ
り、押し込み作動させ、その動作は制御装置274によ
って制御する構成となっている(左ロールは図示略)。
実際に材料を成形する場合では、左右ロールのロール隙
間は中間材90の長手方向に対する先端部907及び中
間部908では隙間寸法Ammで成形される。成形が進
み後端感知センサ28が後端部907を感知すると、条
件設定位置Dを割りだし、成形ロール直下に条件設定位
置D来た時左右ロールの作動を開始しする。そして、材
料最後端部で押し込み量Bmmとなるよう作動する。ま
た、左ロール及び右ロールの押し込み速度、押し込み量
B、条件設定位置Dは製品サイズにより異なるなるの
で、制御装置274により任意の条件で設定が可能であ
る。
【0021】また、上ロール21の左右側面は、中間材
90のフランジ部902の左右の内側面9022、90
24には接触してない。しかし、成形加工時に両者が時
折り接触することは問題ない。上記上ロール21及び下
ロール22は、駆動モータ(図示略)に連結されてい
る。一方、左ロール25、右ロール26は空転可能に設
けてある。
90のフランジ部902の左右の内側面9022、90
24には接触してない。しかし、成形加工時に両者が時
折り接触することは問題ない。上記上ロール21及び下
ロール22は、駆動モータ(図示略)に連結されてい
る。一方、左ロール25、右ロール26は空転可能に設
けてある。
【0022】次に、本例における作用効果につき説明す
る。上記成形加工に当たっては、上記左右ロール幅調整
機能付4方向成形ロール装置、上記上ロール21、下ロ
ール22、左ロール25、右ロール26で囲まれる成形
空間へ、中間材90を挿入する。これにより、中間材9
0は、1回のみの加工、つまり1パス法により図6に示
すごとき圧延チャンネル1に成形加工される。
る。上記成形加工に当たっては、上記左右ロール幅調整
機能付4方向成形ロール装置、上記上ロール21、下ロ
ール22、左ロール25、右ロール26で囲まれる成形
空間へ、中間材90を挿入する。これにより、中間材9
0は、1回のみの加工、つまり1パス法により図6に示
すごとき圧延チャンネル1に成形加工される。
【0023】上記成形加工時においては、中間材90の
ウェブ部901は、上ロール21、下ロール22により
成形加工されて平坦状になる。また両側のフランジ部9
02は、上記ウェブ部901の平坦化によって立ち上が
ると共に、左ロール25、右ロール26によっても左右
方向から押圧されて立ち上がる。
ウェブ部901は、上ロール21、下ロール22により
成形加工されて平坦状になる。また両側のフランジ部9
02は、上記ウェブ部901の平坦化によって立ち上が
ると共に、左ロール25、右ロール26によっても左右
方向から押圧されて立ち上がる。
【0024】そして、ここに重要なことは、中間材90
の長手方向に対し、条件設定位置Dから後端部にかけ
て、幅調整機構により上記左ロール25、右ロール26
を左右からフランジ部902の左外面9021及びフラ
ンジ部902の右外面9023を材料中心方向に押し込
むことにより、材料後端部での成形不良を改善すること
である。
の長手方向に対し、条件設定位置Dから後端部にかけ
て、幅調整機構により上記左ロール25、右ロール26
を左右からフランジ部902の左外面9021及びフラ
ンジ部902の右外面9023を材料中心方向に押し込
むことにより、材料後端部での成形不良を改善すること
である。
【0025】また、上記成形加工時においては、中間材
90のウェブ部901は上ロール21、下ロール22に
よって上下方向より圧延成形され、その厚みが若干減少
する。一方、フランジ部902は、直角状に立ち上げ成
形されるのみで、その厚みの減少はない。また、フラン
ジ部902の内側9022、9024は、上ロール21
の側面と接触しないので、ロール傷の発生も殆どない。
90のウェブ部901は上ロール21、下ロール22に
よって上下方向より圧延成形され、その厚みが若干減少
する。一方、フランジ部902は、直角状に立ち上げ成
形されるのみで、その厚みの減少はない。また、フラン
ジ部902の内側9022、9024は、上ロール21
の側面と接触しないので、ロール傷の発生も殆どない。
【0026】また、本例においては、中間材90を左右
ロール幅調整機構付4方向成形ロール装置2に挿入する
以前において、図5に示すごとく、その先端部907を
断面略コ字形状に成形する先端予備成形工程を行ない、
予備成形をしてく。この先端予備成形は、中間材90の
先端部907を、断面略コ字形状の成形面を有するため
の、プレス成形(図示略)により、プレス加工すること
により行った。この断面略コ字形状は、上記左右ロール
幅調整機能付4方向成形ロール装置2における成形空間
と略等しい形状である。
ロール幅調整機構付4方向成形ロール装置2に挿入する
以前において、図5に示すごとく、その先端部907を
断面略コ字形状に成形する先端予備成形工程を行ない、
予備成形をしてく。この先端予備成形は、中間材90の
先端部907を、断面略コ字形状の成形面を有するため
の、プレス成形(図示略)により、プレス加工すること
により行った。この断面略コ字形状は、上記左右ロール
幅調整機能付4方向成形ロール装置2における成形空間
と略等しい形状である。
【0027】上記のごとく、本例によれば、断面が略W
形状の中間材90(図4)を上記左右ロール幅調整機構
付4方向成形ロール装置2(図1〜3)により、1パス
法で成形加工することにより、平坦なウェブ部11と左
右に直角状に立設したフランジ部12とを有する、品質
に優れた圧延チャンネル1(図6)を容易に製造するこ
とが出来る。
形状の中間材90(図4)を上記左右ロール幅調整機構
付4方向成形ロール装置2(図1〜3)により、1パス
法で成形加工することにより、平坦なウェブ部11と左
右に直角状に立設したフランジ部12とを有する、品質
に優れた圧延チャンネル1(図6)を容易に製造するこ
とが出来る。
【0028】実施例2 本例においては、実施例1に示した、圧延チャンネルの
製造方法における具体例を示す。本例において、サイズ
は150×75×9mmの製造事例について示す。圧延
素材は、ステンレス鋼のSUS304を用い、製品この
圧延素材を、上記従来法に示すごとく、中間材90に圧
延加工した。刻中間材90は、断面略W形状を有し、弧
状のウェブ部は厚み6.15mm、フランジ部の厚みは
6.0mmであった。またウェブ部の下面の曲率半径は
約25.0mmであった。また、ウェブ部とフランジ部
との接続付近においては、両者は略直角を呈していた。
製造方法における具体例を示す。本例において、サイズ
は150×75×9mmの製造事例について示す。圧延
素材は、ステンレス鋼のSUS304を用い、製品この
圧延素材を、上記従来法に示すごとく、中間材90に圧
延加工した。刻中間材90は、断面略W形状を有し、弧
状のウェブ部は厚み6.15mm、フランジ部の厚みは
6.0mmであった。またウェブ部の下面の曲率半径は
約25.0mmであった。また、ウェブ部とフランジ部
との接続付近においては、両者は略直角を呈していた。
【0029】次に、上記中間材90を左右ロール幅調整
機構付4方向成形ロール装置2に挿入し、常温約25℃
において冷間加工を行なった。このとき、上ロール21
と下ロール22の周速は10.0m/分とした、左右ロ
ール幅調整機能の押し込み開始位置は材料長手方向の後
端部より300.0mm、押し込み速度は1.7mm/
秒、押し込み量は左右ロールとも各3.0mmとした。
これにより、品質の優れた圧延チャンネル1(図6)が
得られた。なお、圧延チャンネル1において、ウェブ部
の厚みは6.0mm、フランジ部の厚みは6.0mmで
あった。このことにより、ウェブ部は上記圧延成形によ
り2.5%の厚み減少があったことが分かる。また成形
後の左右フランジ部間の幅寸法は左右ロール幅調整機構
を作動させない場合、材料長手方向の後端部より約30
0.0mmの位置までは150.0mmであり、その後
チャンネル高さ寸法は段々と大きくなり後端では15
6.0mmとなり、規格を外れてしまった。左右ロール
幅調整機構を作動させた場合は、後端部でも左右フラン
ジ部間の幅寸法は150.0mmとなり、左右ロール幅
調整機構が有効に作用していることが分かった。
機構付4方向成形ロール装置2に挿入し、常温約25℃
において冷間加工を行なった。このとき、上ロール21
と下ロール22の周速は10.0m/分とした、左右ロ
ール幅調整機能の押し込み開始位置は材料長手方向の後
端部より300.0mm、押し込み速度は1.7mm/
秒、押し込み量は左右ロールとも各3.0mmとした。
これにより、品質の優れた圧延チャンネル1(図6)が
得られた。なお、圧延チャンネル1において、ウェブ部
の厚みは6.0mm、フランジ部の厚みは6.0mmで
あった。このことにより、ウェブ部は上記圧延成形によ
り2.5%の厚み減少があったことが分かる。また成形
後の左右フランジ部間の幅寸法は左右ロール幅調整機構
を作動させない場合、材料長手方向の後端部より約30
0.0mmの位置までは150.0mmであり、その後
チャンネル高さ寸法は段々と大きくなり後端では15
6.0mmとなり、規格を外れてしまった。左右ロール
幅調整機構を作動させた場合は、後端部でも左右フラン
ジ部間の幅寸法は150.0mmとなり、左右ロール幅
調整機構が有効に作用していることが分かった。
【0030】実施例3 本例においては、左右ロール幅調整機構付4方向成形ロ
ール装置による成形加工を約450℃の温間加工でおこ
なった。この加工時の加熱はバーナー加熱炉により行っ
たその他は、実施例2と同様である。本例においても、
実施例2と同様の結果が得られた。
ール装置による成形加工を約450℃の温間加工でおこ
なった。この加工時の加熱はバーナー加熱炉により行っ
たその他は、実施例2と同様である。本例においても、
実施例2と同様の結果が得られた。
【0031】実施例4 本例においては、左右ロール幅調整機構付4方向成形ロ
ール装置による成形加工を約950℃の熱間加工でおこ
なった。この熱間加工は、熱間圧延において加工された
中間材90を、熱間のまま左右ロール幅調整機構付4方
向成形ロール装置に挿入することによって行なった。そ
の他は、実施例2と同様である。本例においても、実施
例2と同様の結果が得られた。
ール装置による成形加工を約950℃の熱間加工でおこ
なった。この熱間加工は、熱間圧延において加工された
中間材90を、熱間のまま左右ロール幅調整機構付4方
向成形ロール装置に挿入することによって行なった。そ
の他は、実施例2と同様である。本例においても、実施
例2と同様の結果が得られた。
【0032】
【発明の効果】本発明においては、中間工程により前記
略W形状の中間材を得る。次いで、ウェブ部成形加工工
程において、刻中間材を左右ロール幅調整機構付4方向
成形ロール装置により1回のみ成形加工する。この際、
中間材は、そのウェブ部が上ロールと下ロールとにより
成形加工されて平坦状となる。また、ウェブ部の厚みも
若干減少する。また、これと同時に両側のフランジ部も
垂直に成形加工され、左ロール及び右ロールに敷設され
た幅調整機構で、製品後端部での成形不良も改善され
る。このため、ウェブ部が平坦で品質に優れた圧延チャ
ンネルを得ることが出来る。
略W形状の中間材を得る。次いで、ウェブ部成形加工工
程において、刻中間材を左右ロール幅調整機構付4方向
成形ロール装置により1回のみ成形加工する。この際、
中間材は、そのウェブ部が上ロールと下ロールとにより
成形加工されて平坦状となる。また、ウェブ部の厚みも
若干減少する。また、これと同時に両側のフランジ部も
垂直に成形加工され、左ロール及び右ロールに敷設され
た幅調整機構で、製品後端部での成形不良も改善され
る。このため、ウェブ部が平坦で品質に優れた圧延チャ
ンネルを得ることが出来る。
【図1】 実施例1における左右ロール幅調整機構付4
方向成形ロール装置の斜視図である。
方向成形ロール装置の斜視図である。
【図2】 実施例1における左右ロール幅調整機構付4
方向成形ロール装置による成形時の平面説明図である。
方向成形ロール装置による成形時の平面説明図である。
【図3】 実施例1における左右ロール幅調整機構付4
方向成形ロール装置の正面図である。
方向成形ロール装置の正面図である。
【図4】 実施例1における中間材の斜視図である。
【図5】 実施例1における先端予備成形した中間材の
斜視図である。
斜視図である。
【図6】 実施例1において、製造された圧延チャンネ
ルの斜視図である。
ルの斜視図である。
【図7】 従来例における中間材の圧延加工工程を示す
説明図である。
説明図である。
【図8】 従来例における4方向成形ロール装置の斜視
図である。
図である。
【図9】 従来例における4方向成形ロール装置による
成形時の平面説明図である。
成形時の平面説明図である。
【図10】 従来例において、製造された圧延チャンネ
ルの斜視図である。
ルの斜視図である。
【図11】 従来例におけるチャンネルの問題点を示す
説明図である。
説明図である。
【図12】 他の従来例における溶接チャンネルの製造
法の説明図である。
法の説明図である。
1 圧延チャンネル、2 左右ロール幅調整機構付4方
向成形ロール装置、21 上ロール、22 下ロール、
25 左ロール、26 右ロール、27 幅調整機構、
28 後端感知センサ、11 ウェブ部、12 フラン
ジ部、90 中間材、901 ウェブ部、902 フラ
ンジ部
向成形ロール装置、21 上ロール、22 下ロール、
25 左ロール、26 右ロール、27 幅調整機構、
28 後端感知センサ、11 ウェブ部、12 フラン
ジ部、90 中間材、901 ウェブ部、902 フラ
ンジ部
Claims (8)
- 【請求項1】 所定の孔型を形成した複数組の圧延ロー
ルを用いて、圧延素材を熱間加工により断面が略W形状
の中間材に圧延加工する中間工程と、その後刻中間材の
ウェブ部を平坦状に成形加工するウェブ部加工工程とに
より、平行なフランジ部と平坦状のウェブ部とからなる
圧延チャンネルを製造する方法であって、 上記ウェブ部加工工程においては、上記中間材における
ウェブ部を上下方向より成形加工する上ロール及び下ロ
ールと、上記中間材のフランジ部を左右方向より垂直状
に成形加工する幅調整機構を備えた左ロール及び右ロー
ルとよりなる左右ロール幅調整機構付4方向圧延成形ロ
ール装置を用いて上記中間材を1回のみ加工する1パス
法により成形加工することを特徴とする圧延チャンネル
の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、上記中間材は、上記
左右ロール幅調整機構付4方向成形ロール装置に挿入す
る以前に、その先端部を断面略コ字形状に成形加工する
先端予備成形加工工程により予備加工しておくことを特
徴とする圧延チャンネルの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、左右ロール幅
調整機構付4方向成形ロール装置により成形加工するに
際して、中間材のフランジ部の内側は、上ロールの側面
に接触させないことを特徴とする圧延チャンネルの製造
方法。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3において、左右ロー
ル幅調整機構付4方向成形ロール装置により成形加工す
るに際して、中間材のフランジ部を左右方向より垂直状
に成形する左ロール及び右ロールはフランジ部の端部側
がウェブ部側の内側に傾斜を有することを特徴とする圧
延チャンネルの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜3又は4において、左右ロー
ル幅調整機構付4方向成形ロール装置による成形加工
は、冷間加工により行うことを特徴とする圧延チャンネ
ルの製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜3又は4において、左右ロー
ル幅調整機構付4方向成形ロール装置による成形加工
は、温間加工により行うことを特徴とする圧延チャンネ
ルの製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜3又は4において、左右ロー
ル幅調整機構付4方向成形ロール装置による成形加工
は、熱間加工により行うことを特徴とする圧延チャンネ
ルの製造方法。 - 【請求項8】 請求項1〜6又は7において、ウェブ部
加工工程においては、ウェブ部の厚みは、成形前の厚み
より1.0〜3.0%減少させることを特徴とする圧延
チャンネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27837898A JP2000102801A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 圧延チャンネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27837898A JP2000102801A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 圧延チャンネルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000102801A true JP2000102801A (ja) | 2000-04-11 |
Family
ID=17596512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27837898A Pending JP2000102801A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 圧延チャンネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000102801A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100853075B1 (ko) | 2007-06-01 | 2008-08-19 | 권영인 | 몰딩 제조장치 |
KR101193868B1 (ko) | 2010-07-29 | 2012-10-26 | 현대제철 주식회사 | 테이퍼 슬라브의 조압연 방법 |
KR20200025416A (ko) * | 2018-08-30 | 2020-03-10 | 이준혁 | 소형 u형 바 냉간 압연 기술 |
JP2020100859A (ja) * | 2018-12-20 | 2020-07-02 | 日本製鉄株式会社 | 二相ステンレス溶接溝形鋼およびその製造方法 |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP27837898A patent/JP2000102801A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100853075B1 (ko) | 2007-06-01 | 2008-08-19 | 권영인 | 몰딩 제조장치 |
KR101193868B1 (ko) | 2010-07-29 | 2012-10-26 | 현대제철 주식회사 | 테이퍼 슬라브의 조압연 방법 |
KR20200025416A (ko) * | 2018-08-30 | 2020-03-10 | 이준혁 | 소형 u형 바 냉간 압연 기술 |
KR102194082B1 (ko) * | 2018-08-30 | 2020-12-22 | 이준혁 | 소형 u형 바 냉간 압연 기술 |
JP2020100859A (ja) * | 2018-12-20 | 2020-07-02 | 日本製鉄株式会社 | 二相ステンレス溶接溝形鋼およびその製造方法 |
JP7192483B2 (ja) | 2018-12-20 | 2022-12-20 | 日本製鉄株式会社 | 二相ステンレス溶接溝形鋼およびその製造方法 |
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