JP2000199939A - 写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料包装体 - Google Patents
写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料包装体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で、帯電防止性、ブロッキング防止
性、写真性及びヒートシールによる密封性が優れ、アル
ミニウム層を積層しないことにより焼却適性を有するよ
うにした写真感光材料用包装材料を提供する。 【解決手段】 超低密度L−LDPE樹脂及びポリオレ
フィン樹脂の少なくとも1種と、滑剤、導電性物質、帯
電防止剤及びブロッキング防止剤の少なくとも2種とを
含むポリオレフィン樹脂フィルム層1と、縦方向のヤン
グ率が60kg/mm2 以上の熱可塑性樹脂フィルム層
2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mが加工された蒸着膜
加工熱可塑性樹脂フィルム層IIとを具備する。
性、写真性及びヒートシールによる密封性が優れ、アル
ミニウム層を積層しないことにより焼却適性を有するよ
うにした写真感光材料用包装材料を提供する。 【解決手段】 超低密度L−LDPE樹脂及びポリオレ
フィン樹脂の少なくとも1種と、滑剤、導電性物質、帯
電防止剤及びブロッキング防止剤の少なくとも2種とを
含むポリオレフィン樹脂フィルム層1と、縦方向のヤン
グ率が60kg/mm2 以上の熱可塑性樹脂フィルム層
2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mが加工された蒸着膜
加工熱可塑性樹脂フィルム層IIとを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安価で、帯電防止
性、ブロッキング防止性、写真性及びヒートシールによ
る密封性が優れ、さらに、アルミニウム層を積層しない
ことにより焼却適性を有するようにした写真感光材料用
包装材料及びこれを用いた写真感光材料包装体に関する
ものである。
性、ブロッキング防止性、写真性及びヒートシールによ
る密封性が優れ、さらに、アルミニウム層を積層しない
ことにより焼却適性を有するようにした写真感光材料用
包装材料及びこれを用いた写真感光材料包装体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料用包装材料は種々のタイプ
のものが広く実用化されており、その使途に従って様々
な性能が要求されている。
のものが広く実用化されており、その使途に従って様々
な性能が要求されている。
【0003】光に曝されるとその品質価値を失う写真感
光材料用包装材料としては、光を完全に遮断する包装材
料が使用されており、この場合、要求される特性として
は、包装材料スリット適性、ガスバリヤ性、防湿性、剛
性、物理強度(破断強度、引裂き強度、衝撃穴開け強
度、ゲルボテスト強度、摩耗強度等)、ヒートシール適
性(ヒートシール強度、カットシール性、ホットタック
性、挟雑物シール性等)製袋適性、易引裂き性、帯電防
止性、帯電防止性、平面性、滑り特性等がある。これら
の諸特性を満足させるために、従来、種々の包装材料が
提案されている。
光材料用包装材料としては、光を完全に遮断する包装材
料が使用されており、この場合、要求される特性として
は、包装材料スリット適性、ガスバリヤ性、防湿性、剛
性、物理強度(破断強度、引裂き強度、衝撃穴開け強
度、ゲルボテスト強度、摩耗強度等)、ヒートシール適
性(ヒートシール強度、カットシール性、ホットタック
性、挟雑物シール性等)製袋適性、易引裂き性、帯電防
止性、帯電防止性、平面性、滑り特性等がある。これら
の諸特性を満足させるために、従来、種々の包装材料が
提案されている。
【0004】また、パトローネ入写真フィルムやレンズ
付き写真フィルムユニットや新写真システム(略称AP
S)フィルム及びインスタントフィルムパック等のよう
に、光を完全に遮断可能な包装体では透明フィルムに印
刷層を有する包装材料が使用されている。
付き写真フィルムユニットや新写真システム(略称AP
S)フィルム及びインスタントフィルムパック等のよう
に、光を完全に遮断可能な包装体では透明フィルムに印
刷層を有する包装材料が使用されている。
【0005】例えば、光を遮断する遮光性包装材料とし
て、実公昭61−20590号公報には、カーボンブラ
ックを含むHDPE樹脂フィルムを延伸倍率2.2〜
4.2倍で一軸延伸し、延伸軸が45〜90度の角度で
2層以上貼り合わせたクロスラミネートフィルムが提案
されている。
て、実公昭61−20590号公報には、カーボンブラ
ックを含むHDPE樹脂フィルムを延伸倍率2.2〜
4.2倍で一軸延伸し、延伸軸が45〜90度の角度で
2層以上貼り合わせたクロスラミネートフィルムが提案
されている。
【0006】特公平2−2700号公報には、L−LD
PE樹脂50重量%以上と遮光性物質1重量%以上含む
遮光性L−LDPE樹脂フィルムを具備した包装材料が
提案されている。
PE樹脂50重量%以上と遮光性物質1重量%以上含む
遮光性L−LDPE樹脂フィルムを具備した包装材料が
提案されている。
【0007】実公平2−19226号公報には、滑剤と
遮光性物質及び50重量%以上のLDPE樹脂を含む内
層の遮光性ヒートシールフィルム層にアンカーコート層
を形成してアルミニウム箔を剥離強度400g/15m
m幅以上で積層した包装材料が提案されている。
遮光性物質及び50重量%以上のLDPE樹脂を含む内
層の遮光性ヒートシールフィルム層にアンカーコート層
を形成してアルミニウム箔を剥離強度400g/15m
m幅以上で積層した包装材料が提案されている。
【0008】特公昭63−26697号公報には、外側
からPET層/アルミニウム層/遮光材および非イオン
性帯電防止剤を含むPO系樹脂層から実質的になり、光
学濃度が7.5以上の包装材料が提案されている。
からPET層/アルミニウム層/遮光材および非イオン
性帯電防止剤を含むPO系樹脂層から実質的になり、光
学濃度が7.5以上の包装材料が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の包装材料は写真感光材料用として完全に満足で
きるものでなく、それぞれ種々の問題点を有していた。
すなわち、実公昭61−20590号公報で提案された
クロスラミネートフィルムは、高価で、帯電防止性、ヒ
ートシール適性、防湿性が不十分であった。
た従来の包装材料は写真感光材料用として完全に満足で
きるものでなく、それぞれ種々の問題点を有していた。
すなわち、実公昭61−20590号公報で提案された
クロスラミネートフィルムは、高価で、帯電防止性、ヒ
ートシール適性、防湿性が不十分であった。
【0010】特公平2−2700号公報で提案された包
装材料は、帯電防止性、防湿性、酸素バリヤ性、ヤング
率が不十分であり、アルミ箔とフレキシブルシートを積
層してカバーすると高価で焼却性に問題があった。
装材料は、帯電防止性、防湿性、酸素バリヤ性、ヤング
率が不十分であり、アルミ箔とフレキシブルシートを積
層してカバーすると高価で焼却性に問題があった。
【0011】実公平2−19226号公報で提案された
包装材料は、写真性、物理強度、ヒートシールによる密
封性が不十分で、また焼却性にも問題あった。
包装材料は、写真性、物理強度、ヒートシールによる密
封性が不十分で、また焼却性にも問題あった。
【0012】特公昭63−26697号公報で提案され
た包装材料は、高価で、ブロッキング防止性、写真性、
ヒートシールによる密封性、物理強度が不十分で焼却性
に問題があった。
た包装材料は、高価で、ブロッキング防止性、写真性、
ヒートシールによる密封性、物理強度が不十分で焼却性
に問題があった。
【0013】また、ホモポリエチレン樹脂のみでもヒー
トシールによる密封性(特に、1ヶ月以上の経時後)が
不十分であるが、遮光性物質を含有するとさらに密封性
が悪化し、さらに滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等のブ
リードアウトする添加剤を含有するとヒートシールによ
る完全密封性を確保することができなかった。また、ア
ルミニウム箔は圧延時に使用した圧延油を焼鈍により完
全に除去することが困難であり、写真性を悪化させるも
のであった。
トシールによる密封性(特に、1ヶ月以上の経時後)が
不十分であるが、遮光性物質を含有するとさらに密封性
が悪化し、さらに滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等のブ
リードアウトする添加剤を含有するとヒートシールによ
る完全密封性を確保することができなかった。また、ア
ルミニウム箔は圧延時に使用した圧延油を焼鈍により完
全に除去することが困難であり、写真性を悪化させるも
のであった。
【0014】本発明は、上述した従来の写真感光材料用
包装材料が有する写真感光材料用包装材料として必要な
各種特性を確保すると共に、不十分な特性を確保できる
ようにしたもので、すなわち、写真性や物理強度を悪化
させ、高価で焼却性に問題があるアルミニウム箔を設け
ること無く、以下に記載した必要特性を全て有し、しか
も安価な写真感光材料用包装材料を提供することを目的
とする。
包装材料が有する写真感光材料用包装材料として必要な
各種特性を確保すると共に、不十分な特性を確保できる
ようにしたもので、すなわち、写真性や物理強度を悪化
させ、高価で焼却性に問題があるアルミニウム箔を設け
ること無く、以下に記載した必要特性を全て有し、しか
も安価な写真感光材料用包装材料を提供することを目的
とする。
【0015】(1) 写真性が良好である。 (2) リサイクル適性、焼却適性が優れ、かつ人体や生
物に対する有害ガスが発生しない。 (3) 防湿性、酸素バリヤ性が優れている。 (4) 長期間の密封性が優れている(ヒートシール適性
が優れている)。 (5) 帯電防止性が優れている。 (6) 物理強度が優れている。 (7) ゲルボテスト強度が優れている。 (8) ブロッキング防止性が優れている。 (9) 製袋適性が優れている。 (10) 必要に応じて透明性又は半透明性を確保すること
ができる。 (11) 必要に応じて易開封性を確保することができる。
物に対する有害ガスが発生しない。 (3) 防湿性、酸素バリヤ性が優れている。 (4) 長期間の密封性が優れている(ヒートシール適性
が優れている)。 (5) 帯電防止性が優れている。 (6) 物理強度が優れている。 (7) ゲルボテスト強度が優れている。 (8) ブロッキング防止性が優れている。 (9) 製袋適性が優れている。 (10) 必要に応じて透明性又は半透明性を確保すること
ができる。 (11) 必要に応じて易開封性を確保することができる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の写真感光材料用
包装材料は、超低密度L−LDPE樹脂及びポリオレフ
ィン樹脂の少なくとも1種と、滑剤、導電性物質、帯電
防止剤及びブロッキング防止剤の少なくとも2種とを含
むポリオレフィン樹脂フィルム層と、縦方向のヤング率
が60kg/mm2 以上の熱可塑性樹脂フィルム層に防
湿・酸素バリヤ性の蒸着膜が加工された蒸着膜加工熱可
塑性樹脂フィルム層とを具備したことを特徴として構成
されている。
包装材料は、超低密度L−LDPE樹脂及びポリオレフ
ィン樹脂の少なくとも1種と、滑剤、導電性物質、帯電
防止剤及びブロッキング防止剤の少なくとも2種とを含
むポリオレフィン樹脂フィルム層と、縦方向のヤング率
が60kg/mm2 以上の熱可塑性樹脂フィルム層に防
湿・酸素バリヤ性の蒸着膜が加工された蒸着膜加工熱可
塑性樹脂フィルム層とを具備したことを特徴として構成
されている。
【0017】本発明の写真感光材料用包装材料において
は、ポリオレフィン樹脂フィルム層と蒸着膜加工熱可塑
性樹脂フィルム層とを組み合わせることにより、上述し
た各種特性を有するようにしている。
は、ポリオレフィン樹脂フィルム層と蒸着膜加工熱可塑
性樹脂フィルム層とを組み合わせることにより、上述し
た各種特性を有するようにしている。
【0018】本発明の写真感光材料包装体は、上記写真
感光材料用包装材料のポリオレフィン樹脂フィルム層面
を対向させて重ね合わせ、その外周の重ね合わせた端部
をヒートシールして写真感光材料を密封包装したことを
特徴として構成されている。
感光材料用包装材料のポリオレフィン樹脂フィルム層面
を対向させて重ね合わせ、その外周の重ね合わせた端部
をヒートシールして写真感光材料を密封包装したことを
特徴として構成されている。
【0019】本発明の写真感光材料包装体においては、
包装した写真感光材料を好適な状態で保存できるように
している。
包装した写真感光材料を好適な状態で保存できるように
している。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の写真感光材料用包装材料
においては、ポリオレフィン樹脂フィルム層と蒸着膜加
工熱可塑性樹脂フィルム層とが積層されており、これら
は直接積層されていても、接着剤層を介して積層されて
いてもよい。また、ポリオレフィン樹脂フィルム層と蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層との間に、中間層を設
けてもよい。
においては、ポリオレフィン樹脂フィルム層と蒸着膜加
工熱可塑性樹脂フィルム層とが積層されており、これら
は直接積層されていても、接着剤層を介して積層されて
いてもよい。また、ポリオレフィン樹脂フィルム層と蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層との間に、中間層を設
けてもよい。
【0021】ポリオレフィン樹脂フィルム層は、超低密
度L−LDPE樹脂及びポリオレフィン樹脂の少なくと
も1種と、滑剤、導電性物質、帯電防止剤及びブロッキ
ング防止剤の少なくとも2種とを含んでいる。ポリオレ
フィン樹脂フィルム層中の超低密度L−LDPE樹脂及
びポリオレフィン樹脂の少なくとも1種の含有量は、写
真性、物理強度、ヒートシール適性、成形性、リサイク
ル適性から30重量%以上、好ましくは40重量%以
上、特に好ましくは50重量%以上である。
度L−LDPE樹脂及びポリオレフィン樹脂の少なくと
も1種と、滑剤、導電性物質、帯電防止剤及びブロッキ
ング防止剤の少なくとも2種とを含んでいる。ポリオレ
フィン樹脂フィルム層中の超低密度L−LDPE樹脂及
びポリオレフィン樹脂の少なくとも1種の含有量は、写
真性、物理強度、ヒートシール適性、成形性、リサイク
ル適性から30重量%以上、好ましくは40重量%以
上、特に好ましくは50重量%以上である。
【0022】ポリオレフィン樹脂フィルム層に含まれる
超低密度L−LDPE樹脂は、中低圧法、高圧法両ポリ
エチレン樹脂の利点を併せもつ低温ヒートシール適性、
遮光性物質の分散性が優れた、柔軟で高強度の樹脂であ
る。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエチレンと炭素
数が3〜20個、好ましくは3〜12個、特に好ましく
は4〜8個、最も好ましくは6〜8個のα−オレフィン
を共重合させたコポリマーで密度(ASTM D 150
5)が0.915g/cm3未満の線状の直鎖に短分岐を
もった構造のポリエチレン系樹脂である。物理強度やコ
ストの点で好ましいα−オレフィンとしてはプロピレ
ン、ブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−1、ペンテ
ン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテン
−1、ヘプテン−1、ノネン−1、デセン−1、ペンタ
デセン−1、オクタデセン−1などが使用される。特に
α−オレフィンの炭素数が4〜8個であるエチレン・α
−オレフィンランダム共重合体樹脂が本発明には好まし
いがエチレン・α−オレフィンブロック共重合体樹脂、
またはこれら2種の混合樹脂も使用できる。
超低密度L−LDPE樹脂は、中低圧法、高圧法両ポリ
エチレン樹脂の利点を併せもつ低温ヒートシール適性、
遮光性物質の分散性が優れた、柔軟で高強度の樹脂であ
る。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエチレンと炭素
数が3〜20個、好ましくは3〜12個、特に好ましく
は4〜8個、最も好ましくは6〜8個のα−オレフィン
を共重合させたコポリマーで密度(ASTM D 150
5)が0.915g/cm3未満の線状の直鎖に短分岐を
もった構造のポリエチレン系樹脂である。物理強度やコ
ストの点で好ましいα−オレフィンとしてはプロピレ
ン、ブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−1、ペンテ
ン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテン
−1、ヘプテン−1、ノネン−1、デセン−1、ペンタ
デセン−1、オクタデセン−1などが使用される。特に
α−オレフィンの炭素数が4〜8個であるエチレン・α
−オレフィンランダム共重合体樹脂が本発明には好まし
いがエチレン・α−オレフィンブロック共重合体樹脂、
またはこれら2種の混合樹脂も使用できる。
【0023】代表的な超低密度L−LDPE樹脂の重合
プロセスとしては中・低圧装置を用いる気相法、溶液
法、液相スラリー法と高圧改良法装置を用いながらチー
グラー系触媒により高温・高圧で超低密度L−LDPE
樹脂を得る高圧転換法等がある。
プロセスとしては中・低圧装置を用いる気相法、溶液
法、液相スラリー法と高圧改良法装置を用いながらチー
グラー系触媒により高温・高圧で超低密度L−LDPE
樹脂を得る高圧転換法等がある。
【0024】市販のマルチサイト触媒を用いて重合製造
した超低密度L−LDPE樹脂の代表的な具体例を以下
に示す。 エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 エクセレンVL (住友化学) TUFLIN (UCC社) NUC−FLX(ナック・フレックス)(UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) ニポロンZ (東ソー)
した超低密度L−LDPE樹脂の代表的な具体例を以下
に示す。 エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 エクセレンVL (住友化学) TUFLIN (UCC社) NUC−FLX(ナック・フレックス)(UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) ニポロンZ (東ソー)
【0025】これらの超低密度L−LDPE樹脂の中
で、引裂き強度、衝撃穴あけ強度が特に要求される写真
感光材料用包装材料に使用する場合に好ましい樹脂は、
メルトフローレート(以後MFRと表示)が0.1〜40
g/10分(ASTM D 1238の条件Eで測定また
はJIS K−7210の条件4で測定。 試験温度19
0℃,試験荷重2.16kgf)、そしてα−オレフィ
ンの炭素数が3〜15個、好ましくは4〜10個、特に
好ましくは6〜8個の液相法プロセスと気相法プロセス
で得られたものである。
で、引裂き強度、衝撃穴あけ強度が特に要求される写真
感光材料用包装材料に使用する場合に好ましい樹脂は、
メルトフローレート(以後MFRと表示)が0.1〜40
g/10分(ASTM D 1238の条件Eで測定また
はJIS K−7210の条件4で測定。 試験温度19
0℃,試験荷重2.16kgf)、そしてα−オレフィ
ンの炭素数が3〜15個、好ましくは4〜10個、特に
好ましくは6〜8個の液相法プロセスと気相法プロセス
で得られたものである。
【0026】物理強度が大きく、ブロッキング接着しや
すく、ポリオレフィン樹脂フィルム層用樹脂として特に
好ましい代表的な製造プロセスの概略について以下に記
載する。
すく、ポリオレフィン樹脂フィルム層用樹脂として特に
好ましい代表的な製造プロセスの概略について以下に記
載する。
【0027】[1] 気相法 重合に必要なエネルギー量が小さいと発表されている。
品質上はコモノマーに、揮発しやすい単一成分を用いな
ければならないとされており、溶液法に比べ制約を受け
る。最近は、コモノマーの選択、分子量分布のコントロ
ール幅も広くなりつつある模様である。
品質上はコモノマーに、揮発しやすい単一成分を用いな
ければならないとされており、溶液法に比べ制約を受け
る。最近は、コモノマーの選択、分子量分布のコントロ
ール幅も広くなりつつある模様である。
【0028】[2] スラリー法 溶媒を用いる液相重合法は、スラリー法と溶液法に分け
られる。スラリー法は、溶媒を用いるがスラリー(異相
系)であるので、反応容器内の溶液は粘度が低いことか
ら、比較的コンパクトな設備で生産することができ、溶
媒の除去が容易であるなどの利点がある。一方、低密度
化については、低分子量低密度ポリマーが溶媒に溶け込
み、溶液が高粘度になったり、ポリマーが膨張して塊状
化するため制限を受ける。
られる。スラリー法は、溶媒を用いるがスラリー(異相
系)であるので、反応容器内の溶液は粘度が低いことか
ら、比較的コンパクトな設備で生産することができ、溶
媒の除去が容易であるなどの利点がある。一方、低密度
化については、低分子量低密度ポリマーが溶媒に溶け込
み、溶液が高粘度になったり、ポリマーが膨張して塊状
化するため制限を受ける。
【0029】[3] 溶液法 溶液法の重合は溶液中で行われる。溶液状態を維持する
ため高温で反応が行われる。品質面では、低密度化の許
容範囲が広く、かつ、炭素数3以上のαオレフィン(プ
ロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルヘキ
セン−1、4,4−ジメチルペンテン−1、4メチルペ
ンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−
1、デセン−1、エイコセン−1、ドデセン−1、ヘキ
サデセン−1、オクタデセン−1、テトラデセン−1
等)とエチレンとの共重合に最適の製造プロセスであ
る。またαオレフィン含有率の大きい密度が0.915
g/cm3未満の超低密度L−LDPE樹脂の製造プロ
セスとしても最適である。
ため高温で反応が行われる。品質面では、低密度化の許
容範囲が広く、かつ、炭素数3以上のαオレフィン(プ
ロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルヘキ
セン−1、4,4−ジメチルペンテン−1、4メチルペ
ンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−
1、デセン−1、エイコセン−1、ドデセン−1、ヘキ
サデセン−1、オクタデセン−1、テトラデセン−1
等)とエチレンとの共重合に最適の製造プロセスであ
る。またαオレフィン含有率の大きい密度が0.915
g/cm3未満の超低密度L−LDPE樹脂の製造プロ
セスとしても最適である。
【0030】[4] 改良高圧法 従来の高圧法プロセスをそのまま利用しながらチーグラ
ー系融媒により高温高圧で超低密度L−LDPE樹脂を
得るものでランニングコストは上記気相法、スラリー
法、溶液法より高価である。高圧転換法とも呼ばれる。
ー系融媒により高温高圧で超低密度L−LDPE樹脂を
得るものでランニングコストは上記気相法、スラリー
法、溶液法より高価である。高圧転換法とも呼ばれる。
【0031】[上記製造プロセスの概略] 溶 液 法:圧力…450〜650PSi,温度…20
0〜250℃ スラリー法:圧力…400〜500PSi,温度…90
〜100℃ 気 相 法:圧力…250〜350PSi,温度…90
〜100℃ 改良高圧法:圧力…20,000PSi前後,温度…2
00℃前後
0〜250℃ スラリー法:圧力…400〜500PSi,温度…90
〜100℃ 気 相 法:圧力…250〜350PSi,温度…90
〜100℃ 改良高圧法:圧力…20,000PSi前後,温度…2
00℃前後
【0032】エチレンとα−オレフィンの比は、エチレ
ンが70%以上であることが好ましく、80%以上がよ
り好ましい。エチレンが70%未満であると、重合適性
が悪化して高価になると共に得られたエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂の粘着性が大きくフィルム成形性
が悪化し、フィルム同志のブロッキングが大きく実用化
困難である。
ンが70%以上であることが好ましく、80%以上がよ
り好ましい。エチレンが70%未満であると、重合適性
が悪化して高価になると共に得られたエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂の粘着性が大きくフィルム成形性
が悪化し、フィルム同志のブロッキングが大きく実用化
困難である。
【0033】各種密度のL−LDPE樹脂の中で、本発
明に用いられるのは超低密度のものであり、この超低密
度は、0.915g/cm3未満のことである。このよう
な超低密度L−LDPE樹脂としては、例えば、UCC
社のNUC−FLX、住友化学(株)のエクセレンVL等
がある(以上、2社品共、α−オレフィンが炭素数6個
のヘキセン−1を使用)。
明に用いられるのは超低密度のものであり、この超低密
度は、0.915g/cm3未満のことである。このよう
な超低密度L−LDPE樹脂としては、例えば、UCC
社のNUC−FLX、住友化学(株)のエクセレンVL等
がある(以上、2社品共、α−オレフィンが炭素数6個
のヘキセン−1を使用)。
【0034】L−LDPE樹脂を密度が0.915g/
cm3未満の超低密度のものに限定することにより、ヒ
ートシール適性や物理強度(特に0℃以下の低温度下の
物理強度)やゲルボテスト強度等が優れた、長期間の密
封性を確保でき、柔軟で製袋適性も優れた写真感光材料
用包装材料とこれを用いた包装材料を安価に提供でき
る。
cm3未満の超低密度のものに限定することにより、ヒ
ートシール適性や物理強度(特に0℃以下の低温度下の
物理強度)やゲルボテスト強度等が優れた、長期間の密
封性を確保でき、柔軟で製袋適性も優れた写真感光材料
用包装材料とこれを用いた包装材料を安価に提供でき
る。
【0035】また、メタロセン触媒を用いて重合製造し
た超低密度L−LDPE樹脂が各種特性が良好なので特
に好ましい。
た超低密度L−LDPE樹脂が各種特性が良好なので特
に好ましい。
【0036】これらの密度が0.915g/cm3未満の
超低密度L−LDPE(エチレン−αオレフィン共重合
体)樹脂のポリオレフィン樹脂フィルム層中の含有量
は、ヒートシール適性、物理強度、成形性、遮光性物質
の分散性向上、リサイクル適性向上から5重量%以上、
好ましくは10重量%以上、より好ましくは20重量%
以上、特に好ましくは30重量%以上、最も好ましくは
35〜90重量%である。
超低密度L−LDPE(エチレン−αオレフィン共重合
体)樹脂のポリオレフィン樹脂フィルム層中の含有量
は、ヒートシール適性、物理強度、成形性、遮光性物質
の分散性向上、リサイクル適性向上から5重量%以上、
好ましくは10重量%以上、より好ましくは20重量%
以上、特に好ましくは30重量%以上、最も好ましくは
35〜90重量%である。
【0037】ポリオレフィン樹脂フィルム層に含まれる
ポリオレフィン樹脂は、ホモポリエチレン樹脂(高密
度、中密度、低密度の単独または2種以上のブレン
ド)、エチレンとα−オレフィンとのランダム及びブロ
ック共重合体樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂、環状
ポリエチレン樹脂、ホモポリブテン−1樹脂、ホモポリ
4−メチルペンテン−1樹脂、ホモポリプロピレン樹
脂、プロピレンとα−オレフィンとのランダム及びブロ
ック共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹
脂、エチレン・メタアクリル酸共重合体樹脂、酸変性ポ
リオレフィン樹脂、エチレン・アクリル酸エステル共重
合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリオ
レフィン系エラストマー等がある。これらのポリオレフ
ィン樹脂のポリオレフィン樹脂フィルム層中の含有量は
成形性、ヒートシール適性、物理強度、写真性、リサイ
クル適性から5重量%以上、好ましくは10重量%以
上、より好ましくは20重量%である。
ポリオレフィン樹脂は、ホモポリエチレン樹脂(高密
度、中密度、低密度の単独または2種以上のブレン
ド)、エチレンとα−オレフィンとのランダム及びブロ
ック共重合体樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂、環状
ポリエチレン樹脂、ホモポリブテン−1樹脂、ホモポリ
4−メチルペンテン−1樹脂、ホモポリプロピレン樹
脂、プロピレンとα−オレフィンとのランダム及びブロ
ック共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹
脂、エチレン・メタアクリル酸共重合体樹脂、酸変性ポ
リオレフィン樹脂、エチレン・アクリル酸エステル共重
合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリオ
レフィン系エラストマー等がある。これらのポリオレフ
ィン樹脂のポリオレフィン樹脂フィルム層中の含有量は
成形性、ヒートシール適性、物理強度、写真性、リサイ
クル適性から5重量%以上、好ましくは10重量%以
上、より好ましくは20重量%である。
【0038】前記ホモポリエチレン樹脂としては、酸素
や過酸化物等のラジカル開始剤を用い、150〜300
℃、1000〜3000kg/cm2 の温度・圧力条件
下でエチレンを重合させる方法で製造した、長鎖分岐を
持った密度が0.910〜0.925g/cm3の分岐状
低密度ポリエチレン樹脂と、中・低圧法のチーグラー触
媒(Ti系)またはフィリップス触媒(Cr系)等を用
い、50〜250℃、50〜200kg/cm2 の温度
・圧力条件下でエチレンを重合させる方法で製造した、
直鎖状の密度が0.941〜0.965g/cm3の直鎖
状高密度ポリエチレン樹脂と、高圧法、中・低圧法によ
っても得られるが、前記低密度ポリエチレン樹脂と高密
度ポリエチレン樹脂をブレンドして製造されている密度
が0.926〜0.940g/cm3の中密度ポリエチレ
ン樹脂とがある。さらに、シングルサイト触媒の1種で
ある金属メタロセン重合触媒を用いて重合製造した分子
量分布と組成分布を小さくした各種密度のホモポリエチ
レン樹脂やエチレン・αオレフィン共重合体樹脂(ラン
ダム共重合体樹脂が好ましい)がある。
や過酸化物等のラジカル開始剤を用い、150〜300
℃、1000〜3000kg/cm2 の温度・圧力条件
下でエチレンを重合させる方法で製造した、長鎖分岐を
持った密度が0.910〜0.925g/cm3の分岐状
低密度ポリエチレン樹脂と、中・低圧法のチーグラー触
媒(Ti系)またはフィリップス触媒(Cr系)等を用
い、50〜250℃、50〜200kg/cm2 の温度
・圧力条件下でエチレンを重合させる方法で製造した、
直鎖状の密度が0.941〜0.965g/cm3の直鎖
状高密度ポリエチレン樹脂と、高圧法、中・低圧法によ
っても得られるが、前記低密度ポリエチレン樹脂と高密
度ポリエチレン樹脂をブレンドして製造されている密度
が0.926〜0.940g/cm3の中密度ポリエチレ
ン樹脂とがある。さらに、シングルサイト触媒の1種で
ある金属メタロセン重合触媒を用いて重合製造した分子
量分布と組成分布を小さくした各種密度のホモポリエチ
レン樹脂やエチレン・αオレフィン共重合体樹脂(ラン
ダム共重合体樹脂が好ましい)がある。
【0039】エチレンとα−オレフィンとのランダム及
びブロック共重合体樹脂としはL−LDPE樹脂があ
り、このL−LDPE樹脂は上述した超低密度L−LD
PE樹脂の密度(ASTM D 1505)を0.916
g/cm3以上に限定した樹脂である。
びブロック共重合体樹脂としはL−LDPE樹脂があ
り、このL−LDPE樹脂は上述した超低密度L−LD
PE樹脂の密度(ASTM D 1505)を0.916
g/cm3以上に限定した樹脂である。
【0040】前記ホモポリプロピレン樹脂としては、主
にチグラー触媒(Ti系)を用い、50〜80℃、5〜
35kg/cm2 の温度・圧力下でプロピレンを重合し
て製造される密度が0.890〜0.910g/cm3の
樹脂である。一般にはプロピレンをアルミニウムアルキ
ル/四塩化チタン系のチーグラー・ナッタ触媒を用いて
溶剤存在下で重合させて得られるアイソタクチック樹脂
である。最近話題のシングルサイト触媒の1つである高
活性のメタロセン触媒を用いて重合製造したポリプロピ
レン系樹脂は写真性、物理特性が優れているので特に好
ましい。
にチグラー触媒(Ti系)を用い、50〜80℃、5〜
35kg/cm2 の温度・圧力下でプロピレンを重合し
て製造される密度が0.890〜0.910g/cm3の
樹脂である。一般にはプロピレンをアルミニウムアルキ
ル/四塩化チタン系のチーグラー・ナッタ触媒を用いて
溶剤存在下で重合させて得られるアイソタクチック樹脂
である。最近話題のシングルサイト触媒の1つである高
活性のメタロセン触媒を用いて重合製造したポリプロピ
レン系樹脂は写真性、物理特性が優れているので特に好
ましい。
【0041】プロピレンとα−オレフィンとの共重合体
樹脂としては、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂、プ
ロピレン・ブテン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレ
ン・ブテン−1ブロック共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ブテン−1三元共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ジエン三元共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセ
ン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセン−
1ブロック共重合体樹脂等がある。α−オレフィンの量
としては0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量
%が剛性、物理強度、製造適性のバランスの点から好ま
しい。
樹脂としては、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂、プ
ロピレン・ブテン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレ
ン・ブテン−1ブロック共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ブテン−1三元共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ジエン三元共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセ
ン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセン−
1ブロック共重合体樹脂等がある。α−オレフィンの量
としては0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量
%が剛性、物理強度、製造適性のバランスの点から好ま
しい。
【0042】プロピレンとα−オレフィンとの共重合体
樹脂におけるα−オレフィンは、エチレンとα−オレフ
ィンとの共重合体の場合のα−オレフィンと同様であ
る。
樹脂におけるα−オレフィンは、エチレンとα−オレフ
ィンとの共重合体の場合のα−オレフィンと同様であ
る。
【0043】以上のようなポリオレフィン樹脂を重合さ
せる際、ハロゲン化合物又は金属化合物を含む重合触媒
を用いることが写真感光材料に対する悪影響の大きい重
合触媒使用量を減少できるので好ましい。ハロゲン化合
物及び/又は金属化合物を含む重合触媒の代表例として
は、四塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水ヘキ
サン中で混合した時に得られる黒色の沈澱物のチーグラ
ー触媒、三塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水
ヘキサン中で混合して得られる黒色の沈澱物のチーグラ
ー・ナッタ触媒、第I,II,III族の各種金属の有機アル
キル化合物と、第IV,V,VI,VII族の金属塩の組合せから
成る立体規則性重合触媒、トリアルキルアルミニウムと
三塩化チタン系の混合物からなるナッタ触媒、SiO2−
Al2O3系と酸化クロムの混合物から成るフィリップス
触媒、マグネシウム化合物とハロゲン化チタンとの反応
生成物および有機アルミニウムを成分とする触媒等があ
る。
せる際、ハロゲン化合物又は金属化合物を含む重合触媒
を用いることが写真感光材料に対する悪影響の大きい重
合触媒使用量を減少できるので好ましい。ハロゲン化合
物及び/又は金属化合物を含む重合触媒の代表例として
は、四塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水ヘキ
サン中で混合した時に得られる黒色の沈澱物のチーグラ
ー触媒、三塩化チタンとトリエチルアルミニウムを無水
ヘキサン中で混合して得られる黒色の沈澱物のチーグラ
ー・ナッタ触媒、第I,II,III族の各種金属の有機アル
キル化合物と、第IV,V,VI,VII族の金属塩の組合せから
成る立体規則性重合触媒、トリアルキルアルミニウムと
三塩化チタン系の混合物からなるナッタ触媒、SiO2−
Al2O3系と酸化クロムの混合物から成るフィリップス
触媒、マグネシウム化合物とハロゲン化チタンとの反応
生成物および有機アルミニウムを成分とする触媒等があ
る。
【0044】特殊な例として、マグネシウムの酸素含有
有機化合物とチタンの酸素含有有機化合物とアルミニウ
ムハロゲン化合物との反応生成物である固体触媒成分と
共触媒として有機アルミニウム化合物を使用した触媒等
もある。
有機化合物とチタンの酸素含有有機化合物とアルミニウ
ムハロゲン化合物との反応生成物である固体触媒成分と
共触媒として有機アルミニウム化合物を使用した触媒等
もある。
【0045】ポリオレフィン樹脂フィルム層には、滑
剤、導電性物質、帯電防止剤及びブロッキング防止剤の
少なくとも2種が含まれており、この滑剤、導電性物
質、帯電防止剤及びブロッキング防止剤の少なくとも2
種含むとにより、他の欠点を発生させることなくフィル
ム成形性、外観を優れたものにし、ブロッキング防止
性、滑性、帯電防止性等が良好な包装材料とすることが
できる。
剤、導電性物質、帯電防止剤及びブロッキング防止剤の
少なくとも2種が含まれており、この滑剤、導電性物
質、帯電防止剤及びブロッキング防止剤の少なくとも2
種含むとにより、他の欠点を発生させることなくフィル
ム成形性、外観を優れたものにし、ブロッキング防止
性、滑性、帯電防止性等が良好な包装材料とすることが
できる。
【0046】また、前記滑剤を含有させることにより、
フィルム成形工程、ラミネート工程、製袋工程等で熱可
塑性樹脂フィルム同士がブロッキングするのを防止する
と共に熱可塑性樹脂フィルムのハンドリング適性や滑性
を良好にしシワや筋の発生を防止できる。さらに熱可塑
性樹脂フィルムと感光材料とが積み重ねられたりしても
ブロッキングを発生することがなくまた包装袋等として
写真感光材料と摩擦してもスリ傷やスタチックマークが
発生しないようにできる。滑剤の添加により、樹脂の流
動性を向上し、成形性を改善するとともに成形品の滑性
を向上させることもできる。
フィルム成形工程、ラミネート工程、製袋工程等で熱可
塑性樹脂フィルム同士がブロッキングするのを防止する
と共に熱可塑性樹脂フィルムのハンドリング適性や滑性
を良好にしシワや筋の発生を防止できる。さらに熱可塑
性樹脂フィルムと感光材料とが積み重ねられたりしても
ブロッキングを発生することがなくまた包装袋等として
写真感光材料と摩擦してもスリ傷やスタチックマークが
発生しないようにできる。滑剤の添加により、樹脂の流
動性を向上し、成形性を改善するとともに成形品の滑性
を向上させることもできる。
【0047】滑剤の添加量は種類によって異なり、脂肪
酸金属塩(後記の金属石けんと同一)等のように写真感光
材料の写真性能維持を主目的とした滑性効果が小さい滑
剤の場合は0.01〜5重量%が好ましく、0.03〜3
重量%がより好ましく、0.05〜1.5重量%が特に
好ましく、0.07〜1重量%が最も好ましい。添加量
が0.01重量%未満であると、添加効果がなく、混練
費用増となるだけである。添加量が5重量%を越える
と、発泡や白煙やダイリップ筋が発生しやすくなった
り、溶融樹脂と押出し機のスクリューとのスリップが発
生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安定になる。また、
成形後の経時によりベトツキやブリードアウトが発生し
やすくなり写真感光材料に悪影響を及ぼすようになる。
さらにまた、経時ヒートシール強度が低下し、密封性や
防湿性と酸素バリヤ性が悪化し感材料用包装材料として
は実用化困難である。
酸金属塩(後記の金属石けんと同一)等のように写真感光
材料の写真性能維持を主目的とした滑性効果が小さい滑
剤の場合は0.01〜5重量%が好ましく、0.03〜3
重量%がより好ましく、0.05〜1.5重量%が特に
好ましく、0.07〜1重量%が最も好ましい。添加量
が0.01重量%未満であると、添加効果がなく、混練
費用増となるだけである。添加量が5重量%を越える
と、発泡や白煙やダイリップ筋が発生しやすくなった
り、溶融樹脂と押出し機のスクリューとのスリップが発
生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安定になる。また、
成形後の経時によりベトツキやブリードアウトが発生し
やすくなり写真感光材料に悪影響を及ぼすようになる。
さらにまた、経時ヒートシール強度が低下し、密封性や
防湿性と酸素バリヤ性が悪化し感材料用包装材料として
は実用化困難である。
【0048】また、脂肪酸アミド系滑剤、ビス脂肪酸ア
ミド系滑剤等のように滑性効果は大きいが、ブリードア
ウトしやすく、写真感光材料に悪影響を与える滑剤の場
合は、0.01〜1重量%が好ましく、0.03〜0.5
重量%がより好ましく、0.05〜0.3重量%が最も
好ましい。添加量が0.01重量%未満であると、添加
効果がなく、混練費用増となるだけである。添加量が1
重量%を越えると、溶融樹脂と押出し機のスクリューと
のスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安定
になる。また、フィルム成形後の経時によりベトツキや
ブリードアウトが発生しやすくなる。さらにまたブリー
ドアウトした滑剤が写真感光層に転写して現像阻害を発
生させ現像ムラや発色ムラ等の品質故障が発生する。
ミド系滑剤等のように滑性効果は大きいが、ブリードア
ウトしやすく、写真感光材料に悪影響を与える滑剤の場
合は、0.01〜1重量%が好ましく、0.03〜0.5
重量%がより好ましく、0.05〜0.3重量%が最も
好ましい。添加量が0.01重量%未満であると、添加
効果がなく、混練費用増となるだけである。添加量が1
重量%を越えると、溶融樹脂と押出し機のスクリューと
のスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安定
になる。また、フィルム成形後の経時によりベトツキや
ブリードアウトが発生しやすくなる。さらにまたブリー
ドアウトした滑剤が写真感光層に転写して現像阻害を発
生させ現像ムラや発色ムラ等の品質故障が発生する。
【0049】本発明では、特開平6−317881号公
報の5頁[0032]〜6頁[0044]等に記載の各
種の滑剤から使用目的に合わせ1種以上の滑剤を選択し
て用いることが出来る。
報の5頁[0032]〜6頁[0044]等に記載の各
種の滑剤から使用目的に合わせ1種以上の滑剤を選択し
て用いることが出来る。
【0050】各種グレードのジメチルポリシロキサン及
びその変性物(信越シリコーン、東レシリコーン)、特
に各種シリコーンオイルが樹脂流動性向上、滑性向上等
の効果を発揮させるだけでなく、遮光性物質と併用する
と遮光性物質の分散性向上、樹脂を白濁させヘイズ(A
STM D−1003)を大きくさせる結果、着色力向
上、遮光性向上等予想外の効果を発揮するので本発明で
用いる滑剤として特に好ましい。
びその変性物(信越シリコーン、東レシリコーン)、特
に各種シリコーンオイルが樹脂流動性向上、滑性向上等
の効果を発揮させるだけでなく、遮光性物質と併用する
と遮光性物質の分散性向上、樹脂を白濁させヘイズ(A
STM D−1003)を大きくさせる結果、着色力向
上、遮光性向上等予想外の効果を発揮するので本発明で
用いる滑剤として特に好ましい。
【0051】上記シリコーンオイルは、常温(25℃)に
おける粘度が50〜100,000センチストークスの
範囲のものが好ましく、更に好ましくは5,000〜3
0,000センチストークスの高粘度のものがよい。シ
リコーン及びシリコーン変性物の具体例としては、ポリ
メチルフェニルシロキサン、オレフィン変性シリコー
ン、アミド変性シリコーン、ポリジメチルシロキサン、
アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、
αメチルスチレン変性シリコーン、ポリエチレングリコ
ールやポリプロピレングリコールで変性したポリエーテ
ル変性シリコーン、オレフィン/ポリエーテル変性シリ
コーン、エポキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコー
ン、アルコール変性シリコーン等変性されたシロキサン
結合を含有したシリコーンオイルである。該シリコーン
オイル中、写真感光材料に悪影響を与えることが少な
く、滑性効果の大きい、特に写真感光材料用包装材料に
適用した場合に好ましいものはオレフィン変性シリコー
ン、アミド変性シリコーン、ポリジメチルシロキサン、
ポリエーテル変性シリコーン、オレフィン/ポリエーテ
ル変性シリコーンである。該シリコーンオイルは、加熱
状態での成形材料、例えば樹脂フィルムの摩擦係数を改
良し、自動包装機による熱板シール中に生じる摺動抵抗
を低下させ、皺の発生を防止することにより、美しい外
観と高度な密封性と被包装体にたるみがない密着性とを
有する性能を保持した樹脂フィルムを得る基礎をつくる
ことが出来る。又摺動による光沢の低下を防止して、美
しいシール部を得ることが出来る。シリコーンオイルを
併用した場合の本発明では、摺動ヒートシールをする場
合、高温摩擦係数を1.4以下にすることが出来る。
おける粘度が50〜100,000センチストークスの
範囲のものが好ましく、更に好ましくは5,000〜3
0,000センチストークスの高粘度のものがよい。シ
リコーン及びシリコーン変性物の具体例としては、ポリ
メチルフェニルシロキサン、オレフィン変性シリコー
ン、アミド変性シリコーン、ポリジメチルシロキサン、
アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、
αメチルスチレン変性シリコーン、ポリエチレングリコ
ールやポリプロピレングリコールで変性したポリエーテ
ル変性シリコーン、オレフィン/ポリエーテル変性シリ
コーン、エポキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコー
ン、アルコール変性シリコーン等変性されたシロキサン
結合を含有したシリコーンオイルである。該シリコーン
オイル中、写真感光材料に悪影響を与えることが少な
く、滑性効果の大きい、特に写真感光材料用包装材料に
適用した場合に好ましいものはオレフィン変性シリコー
ン、アミド変性シリコーン、ポリジメチルシロキサン、
ポリエーテル変性シリコーン、オレフィン/ポリエーテ
ル変性シリコーンである。該シリコーンオイルは、加熱
状態での成形材料、例えば樹脂フィルムの摩擦係数を改
良し、自動包装機による熱板シール中に生じる摺動抵抗
を低下させ、皺の発生を防止することにより、美しい外
観と高度な密封性と被包装体にたるみがない密着性とを
有する性能を保持した樹脂フィルムを得る基礎をつくる
ことが出来る。又摺動による光沢の低下を防止して、美
しいシール部を得ることが出来る。シリコーンオイルを
併用した場合の本発明では、摺動ヒートシールをする場
合、高温摩擦係数を1.4以下にすることが出来る。
【0052】シリコーンオイル添加の効果は、以下の通
りである。 (1) 繊維状充填材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用
するだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させ
る。 (2) 樹脂の分散性を向上し、スクリューのモーター負
荷を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを
添加しなくとも滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態での成形材料の摩擦係数を小さくし、自
動袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動に
よる光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることが
できる。 (5) 遮光性物質と併用すると、熱可塑性樹脂を白濁さ
せ、ヘイズを大きくする結果、着色力を向上させ遮光能
力を向上でき、物性を低下させる遮光性物質の添加量を
減量しても遮性を確保できる。
りである。 (1) 繊維状充填材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用
するだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させ
る。 (2) 樹脂の分散性を向上し、スクリューのモーター負
荷を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを
添加しなくとも滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態での成形材料の摩擦係数を小さくし、自
動袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動に
よる光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることが
できる。 (5) 遮光性物質と併用すると、熱可塑性樹脂を白濁さ
せ、ヘイズを大きくする結果、着色力を向上させ遮光能
力を向上でき、物性を低下させる遮光性物質の添加量を
減量しても遮性を確保できる。
【0053】前記導電性物質としては、導電性カーボン
(導電性カーボンブラック、カーボンファイバー、黒
鉛)があり導電性カーボンブラックとしては、例えば、
アセチレンブラック、コンダクティブファーネスブラッ
ク(CF)、スーパーコンダクティブファーネスブラッ
ク(SCF)、エクストラコンダクティブファーネスブ
ラック(XCF)、コンダクティブチャンネルブラック
(CC)及び1500℃程度の高温で熱処理されたファ
ーネスブラック又はチャンネルブラック等を挙げること
ができる。アセチレンブラックの具体例としてはデンカ
アセチレンブラック(電気化学株式会社製)、シャウニ
ガンアセチレンブラック(シャウニガンケミカル株式会
社製)等が、コンダクティブファーネスブラックの具体
例としてはコンチネックスCF(コンチネンタルカーボ
ン株式会社製)、バルカンC(キャボット株式会社製)
等が、スーパーコンダクティブファーネスブラックの具
体例としてはコンチネックスSCF(コンチネンタルカ
ーボン株式会社製)、バルカンSC(キャボット株式会
社製)等が、エクストラコンダクティブファーネスブラ
ックの具体例としては旭HS−500(旭カーボン株式
会社製)、バルカンXC−72(キャボット株式会社
製)等が、コンダクティブチャンネルブラックとしては
コウラックスL(デグッサ株式会社製)等が例示され、導
電性カーボンブラックとして市販されている物として
は、三菱化成製の三菱導電性カーボンブラック(商品
名:#3050,#3150,#3250,#360
0,#3750,#3950)がある。また、ファーネ
スブラックの一種であるケッチェンブラックEC及びケ
ッチェンブラックEC−600JD(ケッチェンブラッ
クインターナショナル株式会社製)を用いることもでき
る。なお、これらのうちでは特にアセチレンブラックが
不純物含有量が少ない上、発達した二次ストラクチャー
構造を有することから導電性に優れており、本発明にお
いて特に好適に用いられる。更に、卓越した比表面積を
有することから低充填量でも優れた導電性を示すケッチ
ェンブラックECやケッチェンブラックEC−600J
D等も好ましく使用できる。導電性カーボンブラックの
添加量は、上記熱可塑性樹脂成分100重量部に対して
3〜100重量部、5〜60重量部が好適であるが、特
に10〜50重量部が好ましく、15〜40重量部とす
ることが最も好ましい。添加量が3重量部未満では所望
の導電性を得ることができない場合があり、100重量
部を越えるとフィルム成形品の物理強度や樹脂流動性及
び成形性の低下を生じる場合がある。
(導電性カーボンブラック、カーボンファイバー、黒
鉛)があり導電性カーボンブラックとしては、例えば、
アセチレンブラック、コンダクティブファーネスブラッ
ク(CF)、スーパーコンダクティブファーネスブラッ
ク(SCF)、エクストラコンダクティブファーネスブ
ラック(XCF)、コンダクティブチャンネルブラック
(CC)及び1500℃程度の高温で熱処理されたファ
ーネスブラック又はチャンネルブラック等を挙げること
ができる。アセチレンブラックの具体例としてはデンカ
アセチレンブラック(電気化学株式会社製)、シャウニ
ガンアセチレンブラック(シャウニガンケミカル株式会
社製)等が、コンダクティブファーネスブラックの具体
例としてはコンチネックスCF(コンチネンタルカーボ
ン株式会社製)、バルカンC(キャボット株式会社製)
等が、スーパーコンダクティブファーネスブラックの具
体例としてはコンチネックスSCF(コンチネンタルカ
ーボン株式会社製)、バルカンSC(キャボット株式会
社製)等が、エクストラコンダクティブファーネスブラ
ックの具体例としては旭HS−500(旭カーボン株式
会社製)、バルカンXC−72(キャボット株式会社
製)等が、コンダクティブチャンネルブラックとしては
コウラックスL(デグッサ株式会社製)等が例示され、導
電性カーボンブラックとして市販されている物として
は、三菱化成製の三菱導電性カーボンブラック(商品
名:#3050,#3150,#3250,#360
0,#3750,#3950)がある。また、ファーネ
スブラックの一種であるケッチェンブラックEC及びケ
ッチェンブラックEC−600JD(ケッチェンブラッ
クインターナショナル株式会社製)を用いることもでき
る。なお、これらのうちでは特にアセチレンブラックが
不純物含有量が少ない上、発達した二次ストラクチャー
構造を有することから導電性に優れており、本発明にお
いて特に好適に用いられる。更に、卓越した比表面積を
有することから低充填量でも優れた導電性を示すケッチ
ェンブラックECやケッチェンブラックEC−600J
D等も好ましく使用できる。導電性カーボンブラックの
添加量は、上記熱可塑性樹脂成分100重量部に対して
3〜100重量部、5〜60重量部が好適であるが、特
に10〜50重量部が好ましく、15〜40重量部とす
ることが最も好ましい。添加量が3重量部未満では所望
の導電性を得ることができない場合があり、100重量
部を越えるとフィルム成形品の物理強度や樹脂流動性及
び成形性の低下を生じる場合がある。
【0054】本発明の遮光性樹脂フィルム層に導電性を
付与して写真感光材料にスタチックマークが発生しない
ようにしたり、ユーザーにショックを与えないようにす
るためには、これらの導電性カーボンブラックを含有さ
せて、体積固有抵抗値(20℃,60%RHで測定)が
1×102Ω・cm以下にすることが好ましく、1×1
010Ω・cm以下であることがより好ましく、 1×1
07Ω・cm以下であることが特に好ましく、 1×10
6Ω・cm以下であることが最も好ましい。体積固有抵
抗値(20℃,60%RHで測定)が、1×1012Ω・
cmを越えると、十分な帯電防止性を確保することが困
難になり、写真感光材料にスタチックマーク等が発生し
やすくなる。
付与して写真感光材料にスタチックマークが発生しない
ようにしたり、ユーザーにショックを与えないようにす
るためには、これらの導電性カーボンブラックを含有さ
せて、体積固有抵抗値(20℃,60%RHで測定)が
1×102Ω・cm以下にすることが好ましく、1×1
010Ω・cm以下であることがより好ましく、 1×1
07Ω・cm以下であることが特に好ましく、 1×10
6Ω・cm以下であることが最も好ましい。体積固有抵
抗値(20℃,60%RHで測定)が、1×1012Ω・
cmを越えると、十分な帯電防止性を確保することが困
難になり、写真感光材料にスタチックマーク等が発生し
やすくなる。
【0055】この体積固有抵抗値は、物質の電気抵抗の
一種で、試料内部が示す電気抵抗である。すなわち、体
積抵抗を単位体積当りに換算した値であり、JIS K
6911に規定されている。
一種で、試料内部が示す電気抵抗である。すなわち、体
積抵抗を単位体積当りに換算した値であり、JIS K
6911に規定されている。
【0056】代表的な実施例を示すと、MFRが4.0
g/10分、密度が0.905g/cm3のメタロセン
触媒を用いて気相法で製造した超低密度L−LDPE樹
脂であるエチレン−ヘキセン−1ランダム共重合体樹脂
20重量%と、X線回折法により測定した結晶化度が1
5%のエチレン・プロピレン共重合体樹脂20重量%
と、結晶化度67%のMFR(ASTM D 1238の
E条件)が2.5g/10分、密度が0.925g/c
m3の低密度ホモポリエチレン樹脂41.8重量%と、
帯電防止剤マスターバッチの花王KK製「エレストマス
ターL・L−10」(商品名)2重量%、滑剤としてス
テアリン酸カルシウム0.1重量%、ビス脂肪酸アミド
0.05重量%、酸化防止剤としてヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤(チバガイギー社の商品名「Irega
nox 1010」)0.05重量%、写真感光材料の写
真性に悪影響を及ぼす揮発性ガス(シアン化水素、アル
デヒド、硫黄等)吸着物質兼ブロッキング防止剤である
A型ゼオライト1重量%、及び下記の導電性カーボンブ
ラック10重量%を含有する樹脂組成物からなる厚さ5
0μmの導電性のポリオレフィン樹脂フィルムである。
g/10分、密度が0.905g/cm3のメタロセン
触媒を用いて気相法で製造した超低密度L−LDPE樹
脂であるエチレン−ヘキセン−1ランダム共重合体樹脂
20重量%と、X線回折法により測定した結晶化度が1
5%のエチレン・プロピレン共重合体樹脂20重量%
と、結晶化度67%のMFR(ASTM D 1238の
E条件)が2.5g/10分、密度が0.925g/c
m3の低密度ホモポリエチレン樹脂41.8重量%と、
帯電防止剤マスターバッチの花王KK製「エレストマス
ターL・L−10」(商品名)2重量%、滑剤としてス
テアリン酸カルシウム0.1重量%、ビス脂肪酸アミド
0.05重量%、酸化防止剤としてヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤(チバガイギー社の商品名「Irega
nox 1010」)0.05重量%、写真感光材料の写
真性に悪影響を及ぼす揮発性ガス(シアン化水素、アル
デヒド、硫黄等)吸着物質兼ブロッキング防止剤である
A型ゼオライト1重量%、及び下記の導電性カーボンブ
ラック10重量%を含有する樹脂組成物からなる厚さ5
0μmの導電性のポリオレフィン樹脂フィルムである。
【0057】導電性カーボンブラック15重量%として
下記のカーボンブラックを用いた時の体積固有抵抗値は
以下の通りであった(導電性カーボンブラックの他は同
一)。 ケッチェンブラックECを10重量%含有したポリオレフィン樹脂フィルム 7.6×101Ω・cm ケッチェンブラックEC600JDを10重量%含有したポリオレフィン樹脂 フィルム 1.2×101Ω・cm アセチレンブラックを10重量%含有したポリオレフィン樹脂フィルム 3.5×105Ω・cm バルカンXC−72を10重量%含有したポリオレフィン樹脂フィルム 2.8×105Ω・cm
下記のカーボンブラックを用いた時の体積固有抵抗値は
以下の通りであった(導電性カーボンブラックの他は同
一)。 ケッチェンブラックECを10重量%含有したポリオレフィン樹脂フィルム 7.6×101Ω・cm ケッチェンブラックEC600JDを10重量%含有したポリオレフィン樹脂 フィルム 1.2×101Ω・cm アセチレンブラックを10重量%含有したポリオレフィン樹脂フィルム 3.5×105Ω・cm バルカンXC−72を10重量%含有したポリオレフィン樹脂フィルム 2.8×105Ω・cm
【0058】このポリオレフィン樹脂フィルムは導電
性、写真性、フィルム成形性、ヒートシール適性等が優
れていた。
性、写真性、フィルム成形性、ヒートシール適性等が優
れていた。
【0059】上記低密度ホモポリエチレン樹脂の代わり
に、高密度ホモポリエチレン樹脂、エチレン・αオレフ
ィン共重合体樹脂、プロピレン・αオレフィン共重合体
樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、酸変性ポリオレフィン
樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂、エチレン・
アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸
メチル共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹
脂の少なくとも1種を含むポリオレフィン樹脂を使用し
た時にも略同様の好ましい特性を有するポリオレフィン
樹脂フィルムが得られた。
に、高密度ホモポリエチレン樹脂、エチレン・αオレフ
ィン共重合体樹脂、プロピレン・αオレフィン共重合体
樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、酸変性ポリオレフィン
樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂、エチレン・
アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸
メチル共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹
脂の少なくとも1種を含むポリオレフィン樹脂を使用し
た時にも略同様の好ましい特性を有するポリオレフィン
樹脂フィルムが得られた。
【0060】導電性物質としては、その他塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化リチウム、アルミン酸ソーダ、
リン酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸ナトリウム等の無機塩及び蟻酸カリウム、臭酸
ナトリウム等の有機酸塩、脂肪酸金属塩(石けん)、リ
ン酸塩、カルボン酸塩等の界面活性剤、4級アンモニウ
ム塩、ポリアクリル酸塩、スチレン−マレイン酸共重合
体樹脂の塩、ポリスチレンスルホン酸塩等の高分子電解
質、シリカ、アルミナ、モンモリオナイト等の無機導電
性物質、界面活性剤、アルキルアミン誘導体、金属表面
被覆顔料、金属粉末、炭素繊維、金属繊維、導電性無機
顔料、導電性繊維状物質(繊維やウィスカー等)、金属
フィラー等がある。
ム、塩化カリウム、塩化リチウム、アルミン酸ソーダ、
リン酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸ナトリウム等の無機塩及び蟻酸カリウム、臭酸
ナトリウム等の有機酸塩、脂肪酸金属塩(石けん)、リ
ン酸塩、カルボン酸塩等の界面活性剤、4級アンモニウ
ム塩、ポリアクリル酸塩、スチレン−マレイン酸共重合
体樹脂の塩、ポリスチレンスルホン酸塩等の高分子電解
質、シリカ、アルミナ、モンモリオナイト等の無機導電
性物質、界面活性剤、アルキルアミン誘導体、金属表面
被覆顔料、金属粉末、炭素繊維、金属繊維、導電性無機
顔料、導電性繊維状物質(繊維やウィスカー等)、金属
フィラー等がある。
【0061】以上のような導電性物質を含むことによ
り、帯電防止性向上、滑性向上、滑剤のブリードアウト
抑制、防滴性向上、遮光性物質や添加剤の混練性向上、
樹脂組成物の流動性向上、ブロッキング防止を図ること
ができる。
り、帯電防止性向上、滑性向上、滑剤のブリードアウト
抑制、防滴性向上、遮光性物質や添加剤の混練性向上、
樹脂組成物の流動性向上、ブロッキング防止を図ること
ができる。
【0062】上記導電性物質の中で、DBP吸油量が1
00cm3/100g以上、pHが5.5〜9.5、灰
分が1.0%以下のカーボンブラックが好ましい。
00cm3/100g以上、pHが5.5〜9.5、灰
分が1.0%以下のカーボンブラックが好ましい。
【0063】上記導電性繊維状物質は、炭素繊維、アル
ミナ繊維、ニッケル繊維、表面金属化(Alコート、N
iコート、Agコート等)繊維等の他に、タングステン
ウィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカー、
鉄ウィスカー、銅ウィスカー、アルミナウィスカー、チ
タン酸カリウムウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、窒
化ケイ素ウィスカー等のウィスカー(微小繊維状単結晶
物)がある。特に好ましいのは、炭素繊維と表面金属化
処理繊維とチタン酸カリウムウィスカー(代表例は大塚
化学のティスモ)である。
ミナ繊維、ニッケル繊維、表面金属化(Alコート、N
iコート、Agコート等)繊維等の他に、タングステン
ウィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカー、
鉄ウィスカー、銅ウィスカー、アルミナウィスカー、チ
タン酸カリウムウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、窒
化ケイ素ウィスカー等のウィスカー(微小繊維状単結晶
物)がある。特に好ましいのは、炭素繊維と表面金属化
処理繊維とチタン酸カリウムウィスカー(代表例は大塚
化学のティスモ)である。
【0064】金属フィラーとしては、前記遮光性物質の
説明において記載したアルミニウム、亜鉛、錫、鉄、
銅、ニッケル、銀、ステンレス、鉛等の金属粉、アルミ
ニウム、亜鉛、銅、ニッケル、銀、ステンレス等の金属
フレークの他、アルミニウム、亜鉛、鉄、銅、ニッケル
等の金属リボンがある。また、ZnO、TiO2、SnO
2、Al2O3、In2O3、SiO2、MgO、BaO、M
oO3、V2O5等の結晶性の金属酸化物あるいはこれら
の複合酸化物の微粒子がある。
説明において記載したアルミニウム、亜鉛、錫、鉄、
銅、ニッケル、銀、ステンレス、鉛等の金属粉、アルミ
ニウム、亜鉛、銅、ニッケル、銀、ステンレス等の金属
フレークの他、アルミニウム、亜鉛、鉄、銅、ニッケル
等の金属リボンがある。また、ZnO、TiO2、SnO
2、Al2O3、In2O3、SiO2、MgO、BaO、M
oO3、V2O5等の結晶性の金属酸化物あるいはこれら
の複合酸化物の微粒子がある。
【0065】前記界面活性剤系帯電防止剤について説明
する。
する。
【0066】非イオン界面活性剤系帯電防止剤の代表例
を以下に示す。ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アミン、
ソルビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ベンタエリスリ
ット、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂
肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノまたは
脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフ
ェノールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフト
ールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部
分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン、N
−2−ヒドロキシエチル−N−2ヒドロキシアルキルア
ミン、ポリオキシエチレンアルキルアマイド、アルキル
ジエタノールアマイド、アルキルジエタノールアミンや
ヒドロキシアルキルモノエタノールアミン等のアルキル
アミン誘導体、その他特公昭63−26697号公報1
20頁記載の各種非イオン帯電防止剤等。
を以下に示す。ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アミン、
ソルビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ベンタエリスリ
ット、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂
肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノまたは
脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフ
ェノールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフト
ールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部
分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン、N
−2−ヒドロキシエチル−N−2ヒドロキシアルキルア
ミン、ポリオキシエチレンアルキルアマイド、アルキル
ジエタノールアマイド、アルキルジエタノールアミンや
ヒドロキシアルキルモノエタノールアミン等のアルキル
アミン誘導体、その他特公昭63−26697号公報1
20頁記載の各種非イオン帯電防止剤等。
【0067】アニオン界面活性剤系帯電防止剤の代表例
を以下に示す。リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩、
各種脂肪酸金属塩、シリノレイン酸エステル硫酸エステ
ルソーダ塩、硫酸化オレイン酸エチルアニリン、オレフ
ィンの硫酸エステル塩類、オレイルアルコール硫酸エス
テルソーダ塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチル
スルフォン酸塩、アルキルサルフェート、アルキルホス
フェート、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、
コハク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸エステル塩
等。
を以下に示す。リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩、
各種脂肪酸金属塩、シリノレイン酸エステル硫酸エステ
ルソーダ塩、硫酸化オレイン酸エチルアニリン、オレフ
ィンの硫酸エステル塩類、オレイルアルコール硫酸エス
テルソーダ塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチル
スルフォン酸塩、アルキルサルフェート、アルキルホス
フェート、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、
コハク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸エステル塩
等。
【0068】陽イオン界面活性剤系帯電防止剤の代表例
を以下に示す。第1級アミン塩、第3級アミン塩、第4
級アンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム
塩、ピリジン誘導体等。
を以下に示す。第1級アミン塩、第3級アミン塩、第4
級アンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム
塩、ピリジン誘導体等。
【0069】両性界面活性剤系帯電防止剤の代表例を以
下に示す。カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体、ア
ルキルペタインやアルキルイミダゾリウムペタイン等の
ベタイン誘導体等。
下に示す。カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体、ア
ルキルペタインやアルキルイミダゾリウムペタイン等の
ベタイン誘導体等。
【0070】界面活性剤系帯電防止剤の添加量は、0.
01〜5.0重量%が好ましく、0.05〜3.0重量
%がより好ましく、0.1〜1.5重量%が最も好まし
い。添加量が0.01重量%未満では、界面活性剤系帯
電防止剤の前記のような各種の添加効果を発揮できず、
混練経費増になるだけである。また、添加量が5.0重
量%を越えると、発泡やピンホールが発生しやすくな
り、溶融樹脂と押出し機のスクリューとのスリップが発
生しやすく、樹脂の吐出量が不安定になり、フィルムの
厚さ変動が大きくなる。また、ブリードアウト量が多く
なりベトツキやブロッキングが発生しやすくなり、実用
化が困難になる。
01〜5.0重量%が好ましく、0.05〜3.0重量
%がより好ましく、0.1〜1.5重量%が最も好まし
い。添加量が0.01重量%未満では、界面活性剤系帯
電防止剤の前記のような各種の添加効果を発揮できず、
混練経費増になるだけである。また、添加量が5.0重
量%を越えると、発泡やピンホールが発生しやすくな
り、溶融樹脂と押出し機のスクリューとのスリップが発
生しやすく、樹脂の吐出量が不安定になり、フィルムの
厚さ変動が大きくなる。また、ブリードアウト量が多く
なりベトツキやブロッキングが発生しやすくなり、実用
化が困難になる。
【0071】前記界面活性剤系帯電防止剤を添加するこ
とにより、防滴性、フィルム成形性や導電性物質の分散
性を良化し、スタチック故障の発生を防止できる。アル
ミニウム粉末(アルミニウム粉末及びアルミニウムペー
ストを含む)は鱗片状をしているのでミクログリットの
発生が少ないので、遮光能力や物理強度は優れている
が、ミクログリットの発生しやすい球状又は粉末状のカ
ーボンブラック、ホワイトカーボン、チタン黄、酸化チ
タン、リトポン、超微細型炭酸カルシウムと併用すると
すべての顔料の分散性が良好になり、帯電防止性、遮光
能力、物理強度も優れるので特に好ましい。この場合、
鱗片状顔料の添加量を球状又は粉末状の顔料より多くす
ることが好ましい。また、遮光性物質の分散不良等を防
止することができる。
とにより、防滴性、フィルム成形性や導電性物質の分散
性を良化し、スタチック故障の発生を防止できる。アル
ミニウム粉末(アルミニウム粉末及びアルミニウムペー
ストを含む)は鱗片状をしているのでミクログリットの
発生が少ないので、遮光能力や物理強度は優れている
が、ミクログリットの発生しやすい球状又は粉末状のカ
ーボンブラック、ホワイトカーボン、チタン黄、酸化チ
タン、リトポン、超微細型炭酸カルシウムと併用すると
すべての顔料の分散性が良好になり、帯電防止性、遮光
能力、物理強度も優れるので特に好ましい。この場合、
鱗片状顔料の添加量を球状又は粉末状の顔料より多くす
ることが好ましい。また、遮光性物質の分散不良等を防
止することができる。
【0072】その他、「便覧 ゴム・プラスチック配合
薬品 改定第2版」(KKラバーダイジェスト社発行)の
381〜388頁に記載されている帯電防止剤や「増補
帯電防止剤−高分子の表面改質−」(KK幸書房昭和
47年3月25日発行)の64〜104頁及び236〜
266頁に記載されている帯電防止剤や「別冊化学工業
プラスチック添加剤データ集」(KK化学工業社昭和4
3年10月1日発行)の117〜153頁記載の帯電防
止剤から写真感光材料に悪影響を及ぼさない種類と添加
量を選択して用いることが帯電によりスタチックマーク
を写真感光材料に発生させやすい熱可塑性樹脂のみから
構成される感材料用包装材料にとっては好ましい。
薬品 改定第2版」(KKラバーダイジェスト社発行)の
381〜388頁に記載されている帯電防止剤や「増補
帯電防止剤−高分子の表面改質−」(KK幸書房昭和
47年3月25日発行)の64〜104頁及び236〜
266頁に記載されている帯電防止剤や「別冊化学工業
プラスチック添加剤データ集」(KK化学工業社昭和4
3年10月1日発行)の117〜153頁記載の帯電防
止剤から写真感光材料に悪影響を及ぼさない種類と添加
量を選択して用いることが帯電によりスタチックマーク
を写真感光材料に発生させやすい熱可塑性樹脂のみから
構成される感材料用包装材料にとっては好ましい。
【0073】写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼさな
いように種類や添加量を調節したり他の添加剤との組み
合わせにより公知の各種の帯電防止剤を本発明では用い
ることができる。例えばプラスチック・データ・ハンド
ブック(KK工業調査会発行)の776〜778ページに
開示された各種の帯電防止剤やプラスチックデータ集
(KK化学工業社発行)の123〜151ページに開示
された各種の帯電防止剤や帯電防止剤−高分子の表面改
質−(KK華書房,昭和47年3月25日増補版発行)
に開示された各種帯電防止剤等である。
いように種類や添加量を調節したり他の添加剤との組み
合わせにより公知の各種の帯電防止剤を本発明では用い
ることができる。例えばプラスチック・データ・ハンド
ブック(KK工業調査会発行)の776〜778ページに
開示された各種の帯電防止剤やプラスチックデータ集
(KK化学工業社発行)の123〜151ページに開示
された各種の帯電防止剤や帯電防止剤−高分子の表面改
質−(KK華書房,昭和47年3月25日増補版発行)
に開示された各種帯電防止剤等である。
【0074】以上の帯電防止剤の中で写真性及び人身に
与える悪影響が小さく、スタチックマーク防止効果が大
きいので、非イオン(ノニオン)系帯電防止剤が特に好
ましい。
与える悪影響が小さく、スタチックマーク防止効果が大
きいので、非イオン(ノニオン)系帯電防止剤が特に好
ましい。
【0075】前記ブロッキング防止剤を含有させること
により、ブロッキングを防止、スタチックマーク発生を
防止、擦り傷発生を防止、写真感光材料と写真感光材料
用包装材料との接着を防止することができる。
により、ブロッキングを防止、スタチックマーク発生を
防止、擦り傷発生を防止、写真感光材料と写真感光材料
用包装材料との接着を防止することができる。
【0076】ブロッキング防止剤の添加量は、0.01
〜5.0重量%が好ましく、0.02〜4.0重量%がよ
り好ましく、0.03〜3.0重量%が特に好ましく、
0.04〜2.0重量%が最も好ましい。
〜5.0重量%が好ましく、0.02〜4.0重量%がよ
り好ましく、0.03〜3.0重量%が特に好ましく、
0.04〜2.0重量%が最も好ましい。
【0077】添加量が0.01重量%未満では、ブロッ
キング防止効果が小さく、混練経費増となるだけであ
る。また、添加量が5.0重量%を越えると、ブツの発
生が多くなり、写真感光材料に圧力被りや擦り傷を発生
させたり、フィルムの物理強度やヒートシール性を低下
させる。
キング防止効果が小さく、混練経費増となるだけであ
る。また、添加量が5.0重量%を越えると、ブツの発
生が多くなり、写真感光材料に圧力被りや擦り傷を発生
させたり、フィルムの物理強度やヒートシール性を低下
させる。
【0078】ブロッキング防止剤としては、シリカ(天
然及び合成シリカを含む)、ゼオライト{天然ゼオライ
トと合成ゼオライト(A,N−A,X,Y,hyadr
oxysodalite,ZK−5,B,R,D,T,
L,hydroxy cancrinite,W.Ze
olaon等の各種の型のゼオライト等)がある}、炭
酸カルシウム、タルク(ケイ酸マグネシウム)、ケイ酸
アルミニウム、カルシウムシリケート、脂肪酸アミド系
滑剤、高級脂肪酸ポリビニルエステル、n−オクタデシ
ルウレア、N,N'−ジオレイルオキサアミド、N−エタ
ノールステアリン酸アミド、ジカルボン酸エステルアミ
ド等があり、この中で各種ゼオライトと各種シリカがブ
ロッキング防止効果が大きく、かつ写真性に悪影響を及
ぼさないので好ましい。
然及び合成シリカを含む)、ゼオライト{天然ゼオライ
トと合成ゼオライト(A,N−A,X,Y,hyadr
oxysodalite,ZK−5,B,R,D,T,
L,hydroxy cancrinite,W.Ze
olaon等の各種の型のゼオライト等)がある}、炭
酸カルシウム、タルク(ケイ酸マグネシウム)、ケイ酸
アルミニウム、カルシウムシリケート、脂肪酸アミド系
滑剤、高級脂肪酸ポリビニルエステル、n−オクタデシ
ルウレア、N,N'−ジオレイルオキサアミド、N−エタ
ノールステアリン酸アミド、ジカルボン酸エステルアミ
ド等があり、この中で各種ゼオライトと各種シリカがブ
ロッキング防止効果が大きく、かつ写真性に悪影響を及
ぼさないので好ましい。
【0079】上記シリカは、平均粒子径が0.3〜20
μmのものが好ましく、0.5〜15μmのものがより
好ましい。平均粒子径が0. 3μm未満では、凝集性が
強くブツが多発し、ブロッキング防止効果も小さい。ま
た、平均粒子径が20μmを越えると、フィルム表面に
シリカがでてフィルム表面がざらつくだけでなく写真感
光材料に圧力かぶりや擦り傷などが発生し易くなる。
μmのものが好ましく、0.5〜15μmのものがより
好ましい。平均粒子径が0. 3μm未満では、凝集性が
強くブツが多発し、ブロッキング防止効果も小さい。ま
た、平均粒子径が20μmを越えると、フィルム表面に
シリカがでてフィルム表面がざらつくだけでなく写真感
光材料に圧力かぶりや擦り傷などが発生し易くなる。
【0080】ポリオレフィン樹脂フィルム層に、酸化防
止剤を含有させることができる。酸化防止剤を含有させ
ることより、熱可塑性樹脂や脂肪酸、滑剤、有機造核
剤、界面活性剤等の添加剤の熱劣化や熱分解を防止し、
熱可塑性樹脂組成物の流動性が著しく変化したり、ブツ
が発生するのを防止できる。さらに写真感光材料に悪影
響を及ぼす熱分解物質(アルデヒド等)の発生を防止す
ることができる。熱分解物質(アルデヒド等)を写真感
光材料に悪影響を及ぼさない量に減少安定化させたり、
反応安定化させたり又は吸着安定化させる公知の各種化
合物(例えば、ヒダントイン化合物、ヒドラジン化合
物、尿素化合物)を添加することが好ましい。写真感光
材料用包装材料中のアセチルアセトン法で測定したホル
ムアルデヒドの量は500PPM以下、好ましくは30
0PPM以下、特に好ましくは150PPM以下、最も
好ましくは75PPM以下にすることにより写真性を良
好に維持できる。
止剤を含有させることができる。酸化防止剤を含有させ
ることより、熱可塑性樹脂や脂肪酸、滑剤、有機造核
剤、界面活性剤等の添加剤の熱劣化や熱分解を防止し、
熱可塑性樹脂組成物の流動性が著しく変化したり、ブツ
が発生するのを防止できる。さらに写真感光材料に悪影
響を及ぼす熱分解物質(アルデヒド等)の発生を防止す
ることができる。熱分解物質(アルデヒド等)を写真感
光材料に悪影響を及ぼさない量に減少安定化させたり、
反応安定化させたり又は吸着安定化させる公知の各種化
合物(例えば、ヒダントイン化合物、ヒドラジン化合
物、尿素化合物)を添加することが好ましい。写真感光
材料用包装材料中のアセチルアセトン法で測定したホル
ムアルデヒドの量は500PPM以下、好ましくは30
0PPM以下、特に好ましくは150PPM以下、最も
好ましくは75PPM以下にすることにより写真性を良
好に維持できる。
【0081】酸化防止物質の添加量は、0.001〜1.
5重量%であり、0.005〜0.7重量%が好ましく、
0.01〜0.45重量%がより好ましい。添加量が
0.001重量%未満であると、添加効果がなく混練経
費増になるだけであり、添加量が1重量%を越えると、
酸化、還元作用を利用する写真感光材料の写真性に悪影
響を及ぼすとともに成形品表面にブリードアウトして外
観を悪化させる。
5重量%であり、0.005〜0.7重量%が好ましく、
0.01〜0.45重量%がより好ましい。添加量が
0.001重量%未満であると、添加効果がなく混練経
費増になるだけであり、添加量が1重量%を越えると、
酸化、還元作用を利用する写真感光材料の写真性に悪影
響を及ぼすとともに成形品表面にブリードアウトして外
観を悪化させる。
【0082】本発明に使用される酸化防止剤の代表例を
以下に示す。 (イ) フェノール系酸化防止剤(tはtertの略号で
ある) ビタミンE(トコフェロール)、トコフェロール類二量
体(α−トコフェロール、β−トコフェロール、5・7
−ジメチルトコール等)、6−t−ブチル−3−メチル
フェニール誘導体、2・6−ジ−t−ブチル−P−クレ
ゾール、2・6−ジ−t−ブチル−フェノール、2・6
−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミノ−p−クレゾー
ル、2・6−ジ−t−ブチル−p−エチルフェノール、
2・2’−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、4・4’−ブチリデンビス(6−t−
ブチル−m−クレゾール)、4・4'−チオビス(6−t
−ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒドロキシジ
フェニルシクロヘキサン、ブチル化ヒドロキシアニソー
ル、アルキル化ビスフェノール、スチレン化フェノー
ル、2・6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
2・6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−
オクタデシル−3−(3'・5'−ジ−t−ブチル−4'
−ヒドロキシフェニル)プロピネート、2・2'−メチ
レンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4・4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ニール)、4・4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、4・4'−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、ステアリル−β(3
・5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート、1・1・3−トリス(2−メチル−4ヒド
ロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1・3・5
トリメチル−2・4・6−トリス(3・5−ジ−t−ブ
チル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス
〔メチレン−3(3・5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕メタン等
以下に示す。 (イ) フェノール系酸化防止剤(tはtertの略号で
ある) ビタミンE(トコフェロール)、トコフェロール類二量
体(α−トコフェロール、β−トコフェロール、5・7
−ジメチルトコール等)、6−t−ブチル−3−メチル
フェニール誘導体、2・6−ジ−t−ブチル−P−クレ
ゾール、2・6−ジ−t−ブチル−フェノール、2・6
−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミノ−p−クレゾー
ル、2・6−ジ−t−ブチル−p−エチルフェノール、
2・2’−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、4・4’−ブチリデンビス(6−t−
ブチル−m−クレゾール)、4・4'−チオビス(6−t
−ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒドロキシジ
フェニルシクロヘキサン、ブチル化ヒドロキシアニソー
ル、アルキル化ビスフェノール、スチレン化フェノー
ル、2・6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
2・6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−
オクタデシル−3−(3'・5'−ジ−t−ブチル−4'
−ヒドロキシフェニル)プロピネート、2・2'−メチ
レンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4・4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ニール)、4・4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、4・4'−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、ステアリル−β(3
・5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート、1・1・3−トリス(2−メチル−4ヒド
ロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1・3・5
トリメチル−2・4・6−トリス(3・5−ジ−t−ブ
チル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス
〔メチレン−3(3・5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕メタン等
【0083】(ロ) ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン誘
導体等
ドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン誘
導体等
【0084】(ハ) アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−ナ
フチルアミン、N−フェニル−N'−イソピロピル−P
−フェニレンジアミン、N・N'−ジフェニル−P−フ
ェニレンジアミン、N・N’−ジ−β−ナフチル−P−
フェニレンジアミン、N−(3'−ヒドロキシブチリデ
ン)−1−ナフチルアミン等
フチルアミン、N−フェニル−N'−イソピロピル−P
−フェニレンジアミン、N・N'−ジフェニル−P−フ
ェニレンジアミン、N・N’−ジ−β−ナフチル−P−
フェニレンジアミン、N−(3'−ヒドロキシブチリデ
ン)−1−ナフチルアミン等
【0085】(ニ) イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプトベ
ンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベン
ゾイミダゾール等
ンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベン
ゾイミダゾール等
【0086】(ホ) ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、トリス(モノ及び/又
はジノニルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオ
ペンタンテトライルビス(2・6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェニル)ホスファイト、ジフェニルイソデシ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト亜リン酸ソーダ、トリス(ノニルフェニル)フォス
ファイト、2・2−メチレンビス(4・6−ジ−t−ブ
チルフェニル)オクチルホスファイト、トリス(2・4
−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリフェニ
ルフォスファイト等
はジノニルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオ
ペンタンテトライルビス(2・6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェニル)ホスファイト、ジフェニルイソデシ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト亜リン酸ソーダ、トリス(ノニルフェニル)フォス
ファイト、2・2−メチレンビス(4・6−ジ−t−ブ
チルフェニル)オクチルホスファイト、トリス(2・4
−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリフェニ
ルフォスファイト等
【0087】(ヘ) チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロピ
ル)−2−チオ尿素等
ル)−2−チオ尿素等
【0088】(ト) その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル等
【0089】本発明に最も好ましいヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤の代表例を以下に示す。1,3,5−トリ
メチル2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メ
チレン−3−(3'・5'−ジ−tert−ブチル−4'
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、オク
タデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシ−ヒドロシンナメート、2,2',2'−トリス〔(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ〕エチルイソシアヌレート、1,3,
5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−
2,6−ジ−メチルベンジル〕イソシアヌレート、テト
ラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4'
−ビフェニレンジ亜リン酸エステル、4,4'−チオビス
−(6−tert−ブチル−O−クレゾール)、2,2'
−チオビス−(6−tert−ブチル−4−メチルフェ
ノール)、トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)ブタン、2,2'−メチレ
ン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、4,4'−メチレン−ビス−(2,6−ジ−ter
t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス−
(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル、4−ヒドロキシ・メチル−2,6−ジ−tert−
ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−4−n−ブ
チルフェノール、2,6−ビス(2'−ハイドロキシ−
3'−tert−ブチル−5'−メチルペンジル)−4−
メチルフェノール、4,4'−メチレン−ビス−(6−t
ert−ブチル−O−クレゾール)、4,4'−ブチリデ
ン−ビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、
3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−〔β−(3−t−
ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピ
オニルオキシ〕エチル}2,4・8,10−テトラオキサ
スピロ〔5,5〕ウンデカンなどがあげられる。これら
の中でも融点が100℃以上、特に120℃以上のもの
が好ましい。また、燐系酸化防止剤と併用することが効
果的である。さらにまた、燐系酸化防止剤の少なくとも
1種と、ヒンダードフェノール系酸化防止剤の少なくと
も1種と、ハイドロタルサイト類化合物の少なくとも1
種の合計3種以上を併用することが特に好ましい。
ル系酸化防止剤の代表例を以下に示す。1,3,5−トリ
メチル2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メ
チレン−3−(3'・5'−ジ−tert−ブチル−4'
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、オク
タデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシ−ヒドロシンナメート、2,2',2'−トリス〔(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ〕エチルイソシアヌレート、1,3,
5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−
2,6−ジ−メチルベンジル〕イソシアヌレート、テト
ラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4'
−ビフェニレンジ亜リン酸エステル、4,4'−チオビス
−(6−tert−ブチル−O−クレゾール)、2,2'
−チオビス−(6−tert−ブチル−4−メチルフェ
ノール)、トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)ブタン、2,2'−メチレ
ン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、4,4'−メチレン−ビス−(2,6−ジ−ter
t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス−
(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル、4−ヒドロキシ・メチル−2,6−ジ−tert−
ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−4−n−ブ
チルフェノール、2,6−ビス(2'−ハイドロキシ−
3'−tert−ブチル−5'−メチルペンジル)−4−
メチルフェノール、4,4'−メチレン−ビス−(6−t
ert−ブチル−O−クレゾール)、4,4'−ブチリデ
ン−ビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、
3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−〔β−(3−t−
ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピ
オニルオキシ〕エチル}2,4・8,10−テトラオキサ
スピロ〔5,5〕ウンデカンなどがあげられる。これら
の中でも融点が100℃以上、特に120℃以上のもの
が好ましい。また、燐系酸化防止剤と併用することが効
果的である。さらにまた、燐系酸化防止剤の少なくとも
1種と、ヒンダードフェノール系酸化防止剤の少なくと
も1種と、ハイドロタルサイト類化合物の少なくとも1
種の合計3種以上を併用することが特に好ましい。
【0090】燐系酸化防止剤の少なくとも1種を含む場
合、熱分解によって発生する亜燐酸が写真感光材料の写
真性に悪影響を大きく及ぼし、カブリを発生させるので
亜燐酸を中和させるハイドロタルサイト類化合物を0.
01〜5.0重量%、特に0.05〜3.0重量%併用
することが好ましい。
合、熱分解によって発生する亜燐酸が写真感光材料の写
真性に悪影響を大きく及ぼし、カブリを発生させるので
亜燐酸を中和させるハイドロタルサイト類化合物を0.
01〜5.0重量%、特に0.05〜3.0重量%併用
することが好ましい。
【0091】上記ビタミンE(トコフェロール)、トコ
フェロール類二量体は、優れた酸化防止作用の他に、フ
ィルム成形品を黄色に着色させてカーボンブラック等の
遮光性物質と併用すると遮光能力をカーボンブラック等
の遮光性物質単独添加の場合より10%以上向上させ、
かつ、分散性も向上させるので遮光性物質の添加量を1
0%以上減少させても同等の遮光性を有することができ
る。この結果写真性の悪化防止、物理強度向上、外観向
上、材料費減少等各種の効果が発揮されるので本発明の
写真感光材料用包装材料の酸化防止剤として最も好まし
い。
フェロール類二量体は、優れた酸化防止作用の他に、フ
ィルム成形品を黄色に着色させてカーボンブラック等の
遮光性物質と併用すると遮光能力をカーボンブラック等
の遮光性物質単独添加の場合より10%以上向上させ、
かつ、分散性も向上させるので遮光性物質の添加量を1
0%以上減少させても同等の遮光性を有することができ
る。この結果写真性の悪化防止、物理強度向上、外観向
上、材料費減少等各種の効果が発揮されるので本発明の
写真感光材料用包装材料の酸化防止剤として最も好まし
い。
【0092】特に好ましい酸化防止剤はフェノール系の
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilize
rBHT,Sumilizer BH−76,Sumi
lizer WX−R,Sumilizer BP−10
1等である。 また、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール(BHT)、低揮発性の高分子量フェノール型
酸化防止剤(商品名:Ireganox 1010,Ir
eganox 1076,Topanol CA,Iono
x 330等)がある。これらのフェノール系酸化防止
剤は、燐系酸化防止剤(ジステアリル−ペンタエリスリ
トール−ジフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)
ホスファイト、ビス(2,4,ジ−t−ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールホスファイト、ジラウリルチオジ
プロピオネート、ジステアリルチオプロピオネート、テ
トラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4'−
ビフェニレン−ジ−ホスホナイト、トリス(2,4−ジ
−t−ブチル−フェニル)ホスファイト、ジアルキルフ
ォスフェート等)の1種以上、特に2種以上を併用する
のが相剰効果を発揮するので効果的である。
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilize
rBHT,Sumilizer BH−76,Sumi
lizer WX−R,Sumilizer BP−10
1等である。 また、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール(BHT)、低揮発性の高分子量フェノール型
酸化防止剤(商品名:Ireganox 1010,Ir
eganox 1076,Topanol CA,Iono
x 330等)がある。これらのフェノール系酸化防止
剤は、燐系酸化防止剤(ジステアリル−ペンタエリスリ
トール−ジフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)
ホスファイト、ビス(2,4,ジ−t−ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールホスファイト、ジラウリルチオジ
プロピオネート、ジステアリルチオプロピオネート、テ
トラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4'−
ビフェニレン−ジ−ホスホナイト、トリス(2,4−ジ
−t−ブチル−フェニル)ホスファイト、ジアルキルフ
ォスフェート等)の1種以上、特に2種以上を併用する
のが相剰効果を発揮するので効果的である。
【0093】特に遊離基連鎖停止剤の代表例である融点
が100℃以上、好ましくは120℃以上の前記ヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤の少なくとも1種と、過酸
化物分解剤である燐系酸化防止剤の少なくとも1種とを
併用して用いることが写真性を悪化させずに樹脂や添加
剤の熱劣化防止効果を高めることができるので好まし
い。最も好ましくは、燐系酸化防止剤の1以上と、ヒン
ダードフェノール系酸化防止剤の1以上の2種の合計
0.001〜1.5重量%と、燐系酸化防止剤の熱分解
によって発生する亜燐酸の中和剤としての働きをして写
真感光材料のカブリ防止の働きをするハイドロタルサイ
ト類化合物0.01〜5.0重量%の3種を少なくとも
併用する。
が100℃以上、好ましくは120℃以上の前記ヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤の少なくとも1種と、過酸
化物分解剤である燐系酸化防止剤の少なくとも1種とを
併用して用いることが写真性を悪化させずに樹脂や添加
剤の熱劣化防止効果を高めることができるので好まし
い。最も好ましくは、燐系酸化防止剤の1以上と、ヒン
ダードフェノール系酸化防止剤の1以上の2種の合計
0.001〜1.5重量%と、燐系酸化防止剤の熱分解
によって発生する亜燐酸の中和剤としての働きをして写
真感光材料のカブリ防止の働きをするハイドロタルサイ
ト類化合物0.01〜5.0重量%の3種を少なくとも
併用する。
【0094】写真感光材料の写真性への悪影響が少な
く、樹脂溶融温度(130〜400℃)でも熱分解が少な
く、経時によるブリードアウトも少ない等多くの優れた
特性を有する点から本発明で特に好ましい酸化防止剤
は、分子量が200以上、好ましくは300以上、特に
好ましくは400以上、最も好ましくは500以上のヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤である。
く、樹脂溶融温度(130〜400℃)でも熱分解が少な
く、経時によるブリードアウトも少ない等多くの優れた
特性を有する点から本発明で特に好ましい酸化防止剤
は、分子量が200以上、好ましくは300以上、特に
好ましくは400以上、最も好ましくは500以上のヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤である。
【0095】本発明の写真感光材料用包装材料に含有さ
せるのに最も好ましい酸化防止剤はテトラキス[メチレ
ン−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フ
ェニル)プロピオネート]メタン、n−オクタデシル−
3−(4'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチルフェ
ノール)プロピオネートとトリス−(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイトである。
せるのに最も好ましい酸化防止剤はテトラキス[メチレ
ン−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フ
ェニル)プロピオネート]メタン、n−オクタデシル−
3−(4'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチルフェ
ノール)プロピオネートとトリス−(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイトである。
【0096】前記ポリオレフィン樹脂フィルム層は、リ
ップ間隙(リップクリアランス)が0.5〜3.0mm、
好ましくは0.6〜2.8mm、より好ましくは0.7〜
2.6mm、特に好ましくは0.8〜2.5mmのリング
ダイスを用い、ドロー比が3〜100、好ましくは5〜
80、より好ましくは7〜60、特に好ましくは10〜
50で成形したインフレーションフィルムである。フィ
ルム厚さは10〜250μm、好ましくは15〜220
μm、より好ましくは20〜200μm、特に好ましく
は25〜150μmである。
ップ間隙(リップクリアランス)が0.5〜3.0mm、
好ましくは0.6〜2.8mm、より好ましくは0.7〜
2.6mm、特に好ましくは0.8〜2.5mmのリング
ダイスを用い、ドロー比が3〜100、好ましくは5〜
80、より好ましくは7〜60、特に好ましくは10〜
50で成形したインフレーションフィルムである。フィ
ルム厚さは10〜250μm、好ましくは15〜220
μm、より好ましくは20〜200μm、特に好ましく
は25〜150μmである。
【0097】リップ間隙が0.5mm未満であると、吐
出圧が大きくなり、メルトフラクチャーが発生しやすく
なり、生産性が悪く好ましくない。また、リップ間隙が
3.0mmを越えると、フィルム厚さのバラツキが大き
くなり、ドロー比が大きくなり縦方向の分子配向が大き
くなりすぎ、縦方向に割れやすくなり好ましくない。
出圧が大きくなり、メルトフラクチャーが発生しやすく
なり、生産性が悪く好ましくない。また、リップ間隙が
3.0mmを越えると、フィルム厚さのバラツキが大き
くなり、ドロー比が大きくなり縦方向の分子配向が大き
くなりすぎ、縦方向に割れやすくなり好ましくない。
【0098】ドロー比が3未満であると、生産性が悪く
高価になり、吐出圧が大きくなり、メルトフラクチャー
が発生しやすくなり好ましくない。また、ドロー比が1
00を越えると、フィルム厚さのバラツキが大きくな
り、また縦方向の分子配向が大きくなりすぎ、縦方向に
割れやすくなり好ましくない。
高価になり、吐出圧が大きくなり、メルトフラクチャー
が発生しやすくなり好ましくない。また、ドロー比が1
00を越えると、フィルム厚さのバラツキが大きくな
り、また縦方向の分子配向が大きくなりすぎ、縦方向に
割れやすくなり好ましくない。
【0099】フィルム厚さが10μm未満であると、必
要特性を確保することができなくなるだけでなく、製造
も困難になる。また、フィルム厚さが250μmを越え
ると、単層でも必要特性以上の特性となったり、高価に
なり経済的でない。製造も困難になる。
要特性を確保することができなくなるだけでなく、製造
も困難になる。また、フィルム厚さが250μmを越え
ると、単層でも必要特性以上の特性となったり、高価に
なり経済的でない。製造も困難になる。
【0100】前記蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層
は、縦方向のヤング率が60kg/mm2 以上の熱可塑
性樹脂フィルム層に、防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜が加
工されたものである。
は、縦方向のヤング率が60kg/mm2 以上の熱可塑
性樹脂フィルム層に、防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜が加
工されたものである。
【0101】この熱可塑性樹脂フィルム層に用いられる
熱可塑性樹脂としては、上述した各種ポリオレフィン系
樹脂、芳香族ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
フェニレンエーテル系樹脂、ポリフェニレンスルフィド
系樹脂、ポリアクリレート系樹脂、スチレンと合成ゴム
の共重合体樹脂、ポリスチレン系樹脂と合成ゴム(熱可
塑性樹脂エラストマーを含む)のブレンド樹脂、アクリ
ルニトリル・ブタジエン・スチレン三元共重合体樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル系液
晶樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリビニルアルコール樹脂、部分ケン化ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリブテンテレフタレート樹脂、変
性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアクリルニトリ
ル樹脂、メチルペンテン系樹脂等がある。
熱可塑性樹脂としては、上述した各種ポリオレフィン系
樹脂、芳香族ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
フェニレンエーテル系樹脂、ポリフェニレンスルフィド
系樹脂、ポリアクリレート系樹脂、スチレンと合成ゴム
の共重合体樹脂、ポリスチレン系樹脂と合成ゴム(熱可
塑性樹脂エラストマーを含む)のブレンド樹脂、アクリ
ルニトリル・ブタジエン・スチレン三元共重合体樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル系液
晶樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリビニルアルコール樹脂、部分ケン化ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリブテンテレフタレート樹脂、変
性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアクリルニトリ
ル樹脂、メチルペンテン系樹脂等がある。
【0102】熱可塑性樹脂フィルム層は、上述した樹脂
の中でもポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、メチルペンテン系樹脂、エチレン・
酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂、ポリビニルアルコー
ル樹脂の少なくとも1種を主成物として形成されている
ことが好ましく、特に、これらの樹脂フィルムで一軸又
は二軸延伸されたものが好ましい。
の中でもポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、メチルペンテン系樹脂、エチレン・
酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂、ポリビニルアルコー
ル樹脂の少なくとも1種を主成物として形成されている
ことが好ましく、特に、これらの樹脂フィルムで一軸又
は二軸延伸されたものが好ましい。
【0103】熱可塑性樹脂フィルム層は、上述したよう
な樹脂で形成されるが、1層であっても、2層以上の多
層構造であってもよい。また、2層以上とした場合は、
各フィルム層を異なる樹脂組成物で形成してもよい。
な樹脂で形成されるが、1層であっても、2層以上の多
層構造であってもよい。また、2層以上とした場合は、
各フィルム層を異なる樹脂組成物で形成してもよい。
【0104】熱可塑性樹脂フィルム層の厚さは、5〜1
50μmが好ましく、6〜130μmがより好ましく、
7〜120μmが特に好ましく、8〜100μmが最も
好ましい。熱可塑性樹脂フィルム層の厚さが5μm未満
であると、十分な物理強度を有することができず、ピン
ホール等が発生する場合があり、150μmを越える
と、柔軟性に問題がある。
50μmが好ましく、6〜130μmがより好ましく、
7〜120μmが特に好ましく、8〜100μmが最も
好ましい。熱可塑性樹脂フィルム層の厚さが5μm未満
であると、十分な物理強度を有することができず、ピン
ホール等が発生する場合があり、150μmを越える
と、柔軟性に問題がある。
【0105】この熱可塑性樹脂フィルム層は、縦方向の
ヤング率が60kg/mm以上であり、好ましくは70
kg/mm以上であり、より好ましくは80kg/mm
以上であり、最も好ましくは90kg/mm以上であ
る。縦ヤング率が60kg/mm未満であれば、十分な
強度を維持することができず、ピンホール等が発生する
場合がある。
ヤング率が60kg/mm以上であり、好ましくは70
kg/mm以上であり、より好ましくは80kg/mm
以上であり、最も好ましくは90kg/mm以上であ
る。縦ヤング率が60kg/mm未満であれば、十分な
強度を維持することができず、ピンホール等が発生する
場合がある。
【0106】熱可塑性樹脂フィルム層として特に好まし
い代表例は、縦方向の破断強度(JIS K 6782)
が5kg/mm2以上、好ましくは7kg/mm2以上、
縦方向と横方向のヤング率(ASTM D 882−75
D)の和が100kg/mm2以上、好ましくは150
kg/mm2以上、縦方向に1.5〜9倍、好ましくは2
〜7倍、横方向に1.5〜9倍、好ましくは2〜7倍に
二軸延伸した、面倍率(縦方向延伸倍率×横方向延伸倍
率)が4〜80倍、好ましくは8〜70倍のHDPE樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、EVOH系樹脂、アクリロニトリル系樹
脂の少なくとも1種を主成分とする熱可塑性樹脂フィル
ムである。印刷適性や筆記性を向上させたフィラーを含
有させた空洞や多孔質層を有する合成紙が特に好まし
い。
い代表例は、縦方向の破断強度(JIS K 6782)
が5kg/mm2以上、好ましくは7kg/mm2以上、
縦方向と横方向のヤング率(ASTM D 882−75
D)の和が100kg/mm2以上、好ましくは150
kg/mm2以上、縦方向に1.5〜9倍、好ましくは2
〜7倍、横方向に1.5〜9倍、好ましくは2〜7倍に
二軸延伸した、面倍率(縦方向延伸倍率×横方向延伸倍
率)が4〜80倍、好ましくは8〜70倍のHDPE樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、EVOH系樹脂、アクリロニトリル系樹
脂の少なくとも1種を主成分とする熱可塑性樹脂フィル
ムである。印刷適性や筆記性を向上させたフィラーを含
有させた空洞や多孔質層を有する合成紙が特に好まし
い。
【0107】熱可塑性樹脂フィルム層に加工される防湿
・酸素バリヤ性の蒸着膜は、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イソジュウ
ム、酸化マグネシウムの少なくとも1種、好ましくは2
種から形成される。最も好ましいのは酸化珪素と酸化ア
ルミニウムの少なくとも2種を混合した蒸着膜である。
・酸素バリヤ性の蒸着膜は、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イソジュウ
ム、酸化マグネシウムの少なくとも1種、好ましくは2
種から形成される。最も好ましいのは酸化珪素と酸化ア
ルミニウムの少なくとも2種を混合した蒸着膜である。
【0108】この防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜の厚さ
は、50〜3,000Åであることが好ましく、100
〜2,500Åであることがより好ましく、200〜2,
000Åであることが最も好ましい。厚さが50Å未満
であると、防湿性及び酸素バリヤ性を十分に確保できな
い場合があり、厚さが3,000Åを越えると、熱可塑
性樹脂フィルム層の熱劣化や熱変形が大きくなり物理強
度、外観が悪化するだけでなく、生産性が低下し高価に
なる。
は、50〜3,000Åであることが好ましく、100
〜2,500Åであることがより好ましく、200〜2,
000Åであることが最も好ましい。厚さが50Å未満
であると、防湿性及び酸素バリヤ性を十分に確保できな
い場合があり、厚さが3,000Åを越えると、熱可塑
性樹脂フィルム層の熱劣化や熱変形が大きくなり物理強
度、外観が悪化するだけでなく、生産性が低下し高価に
なる。
【0109】蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層の防湿
性は、水蒸気透過率(JIS Z 0208の条件Bに準
じて測定)が、10g/m2・24時間・1気圧以下が好
ましく、7g/m2・24時間・1気圧以下がより好ま
しく、5g/m2・24時間・1気圧以下が特に好まし
く、3g/m2・24時間・1気圧以下が最も好ましい。
性は、水蒸気透過率(JIS Z 0208の条件Bに準
じて測定)が、10g/m2・24時間・1気圧以下が好
ましく、7g/m2・24時間・1気圧以下がより好ま
しく、5g/m2・24時間・1気圧以下が特に好まし
く、3g/m2・24時間・1気圧以下が最も好ましい。
【0110】蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層の酸素
バリヤ性は、酸素透過率(JIS K7126の20℃,
0%RHで測定)が、60cc/m2・24時間・1気圧
以下が好ましく、50cc/m2・24時間・1気圧以
下がより好ましく、40cc/m2・24時間・1気圧
以下が最も好ましい。
バリヤ性は、酸素透過率(JIS K7126の20℃,
0%RHで測定)が、60cc/m2・24時間・1気圧
以下が好ましく、50cc/m2・24時間・1気圧以
下がより好ましく、40cc/m2・24時間・1気圧
以下が最も好ましい。
【0111】前記ポリオレフィン樹脂フィルム層及び熱
可塑性樹脂フィルム層には、遮光性物質を含有させるこ
とができる。
可塑性樹脂フィルム層には、遮光性物質を含有させるこ
とができる。
【0112】遮光性物質について説明する。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄(鉄黒)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸
化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アル
ミナ繊維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化
モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク等
ン、酸化鉄(鉄黒)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸
化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アル
ミナ繊維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化
モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク等
【0113】(2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモン
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、ジュート、紙細
片、非木材繊維(ワラ、ケナフ、竹、エスパルト、バガ
ス、モロヘイヤ、煙火など)セロハン片、ナイロン繊
維、ポリプロピレン繊維、デンプン(変性デンプン、表
面処理デンプンも含む)、芳香族ポリアミド繊維等
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、ジュート、紙細
片、非木材繊維(ワラ、ケナフ、竹、エスパルト、バガ
ス、モロヘイヤ、煙火など)セロハン片、ナイロン繊
維、ポリプロピレン繊維、デンプン(変性デンプン、表
面処理デンプンも含む)、芳香族ポリアミド繊維等
【0114】これらの遮光性物質の中で、写真性に悪影
響を及ぼすことが少なく、150℃以上でも熱に安定で
不透明化する無機化合物が好ましく、特に、耐熱性、耐
光性が優れ比較的不活性な物質である、黒色の光吸収性
のカーボンブラックと窒化チタンとグラファイト及び鉄
黒が好ましい。
響を及ぼすことが少なく、150℃以上でも熱に安定で
不透明化する無機化合物が好ましく、特に、耐熱性、耐
光性が優れ比較的不活性な物質である、黒色の光吸収性
のカーボンブラックと窒化チタンとグラファイト及び鉄
黒が好ましい。
【0115】カーボンブラックの原料による分類例をあ
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。
【0116】好ましいカーボンブラックの市販品の代表
例としては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#2
0(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41
(B),#44(B),#45(B),#50,#55,#1
00,#600,#950,#1000,#2200
(B),#2400(B),#4000,#4010,MA
7,MA8,MA11,MA100、MA100R,M
A220,MA230、三菱導電性カーボンブラックと
して#3050,#3150,#3250,#3600,#
3750,#3950等が挙げられる。
例としては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#2
0(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41
(B),#44(B),#45(B),#50,#55,#1
00,#600,#950,#1000,#2200
(B),#2400(B),#4000,#4010,MA
7,MA8,MA11,MA100、MA100R,M
A220,MA230、三菱導電性カーボンブラックと
して#3050,#3150,#3250,#3600,#
3750,#3950等が挙げられる。
【0117】さらに、昭和キャボット製のN110,N
134,N219,N220,N234,N326,N3
30,N330T,N339,N351,N550,M
AF,SRF等が挙げられる。
134,N219,N220,N234,N326,N3
30,N330T,N339,N351,N550,M
AF,SRF等が挙げられる。
【0118】海外の製品としては、例えばキャボット社
のBlack Pearls L,2,46,70,71,7
4,80,81,130,280,430,460,4
80,607,800,880,900,1000,11
00,1300,1400等、Regal 99,25
0,300,330,400,415,660,99
1,SRF−S等、Vulcan 3,6,P,XC−72
等、Sterling 10,SO,V,S,FT−F
F,MT−FF等が挙げられる。
のBlack Pearls L,2,46,70,71,7
4,80,81,130,280,430,460,4
80,607,800,880,900,1000,11
00,1300,1400等、Regal 99,25
0,300,330,400,415,660,99
1,SRF−S等、Vulcan 3,6,P,XC−72
等、Sterling 10,SO,V,S,FT−F
F,MT−FF等が挙げられる。
【0119】さらにアシュランドケミカル社のUnit
ed R,BB,15,102,3001,3004,30
06,3007,3008,3009,3011,30
12,XC−3016,XC−3017,3020等が
挙げられる。さらにまた、コロンビア・ケミカル社のC
onductex 975,SC,Raven C,H20,
410,420,430,450,460,500,5
20,760,790,850,890,1000,1
040,1060,1170,1190,1200,125
0,1255,2000,2500,3500,5000,5
250,5750,7000等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
ed R,BB,15,102,3001,3004,30
06,3007,3008,3009,3011,30
12,XC−3016,XC−3017,3020等が
挙げられる。さらにまた、コロンビア・ケミカル社のC
onductex 975,SC,Raven C,H20,
410,420,430,450,460,500,5
20,760,790,850,890,1000,1
040,1060,1170,1190,1200,125
0,1255,2000,2500,3500,5000,5
250,5750,7000等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0120】これら各種のカーボンブラック中で、天然
ガスまたはガス状ないし蒸気状の炭化水素のガス炎を不
完全燃焼させながらチャンネル鋼の背面に接触させ、カ
ーボンブラックを析出させることにより製造するチャン
ネルブラックは、着色力は大きいが写真性が悪く、製造
中大気を汚染するので本発明では好ましくない。本発明
で好ましいカーボンブラックは、アセチレンブラック
と、天然ガス、炭化水素油またはこれらの混合物を12
00℃〜1700℃の炉内で連続的に部分燃焼させる
か、または加熱分解することにより製造するファーネス
ブラックである。
ガスまたはガス状ないし蒸気状の炭化水素のガス炎を不
完全燃焼させながらチャンネル鋼の背面に接触させ、カ
ーボンブラックを析出させることにより製造するチャン
ネルブラックは、着色力は大きいが写真性が悪く、製造
中大気を汚染するので本発明では好ましくない。本発明
で好ましいカーボンブラックは、アセチレンブラック
と、天然ガス、炭化水素油またはこれらの混合物を12
00℃〜1700℃の炉内で連続的に部分燃焼させる
か、または加熱分解することにより製造するファーネス
ブラックである。
【0121】本発明では遮光性、コスト、物性向上の目
的ではファーネスカーボンブラックが好ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する遮光性物質としては各社の
各種導電性カーボンブラックとアセチレンカーボンブラ
ック、変性副生カーボンブラックであるケッチェンカー
ボンブラックが好ましい。特に高感度(ISO感度40
0以上)写真感光材料用としては硫黄含有量が0.1%
以下のアセチレンブラックと、1250℃〜1600℃
の炉内で製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。
的ではファーネスカーボンブラックが好ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する遮光性物質としては各社の
各種導電性カーボンブラックとアセチレンカーボンブラ
ック、変性副生カーボンブラックであるケッチェンカー
ボンブラックが好ましい。特に高感度(ISO感度40
0以上)写真感光材料用としては硫黄含有量が0.1%
以下のアセチレンブラックと、1250℃〜1600℃
の炉内で製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。
【0122】帯電防止効果を有する遮光性物質は、平均
粒子径が12〜50mμ、DBP吸油量が100ml/
100g以上の各種カーボンブラック、具体的には各種
導電性カーボンブラック(具体例としては、コンダクテ
ィブファーネスブラックのコンチネックスCF,パルカ
ンC等、スーパーコンダクティブファーネスブラックの
コンチネックスSCF,バルカンSC等、エクストラコ
ンダクティブファーネスブラックの旭HS−500,バ
ルカンXC−72等、コンダクティブチャンネルブラッ
クのコウラックスL等、三菱化成KK製の三菱導電性カ
ーボンブラック#3050,#3150,#3250,#
3600,#3750,#3950等)、アセチレンカ
ーボンブラック(電化アセチレンブラック、シャウニガ
ンアセチレンブラック等)、ケッチェンカーボンブラッ
ク(EC及びEC−600JD等)、炭素繊維、金属繊
維、Alドープ、TiO2、SnO2、金属被覆繊維、導
電物質含有繊維、金属粉末、グラファイト、各種金属
塩、金属吸着繊維、ポリアニリン、ポリピロール、ポリ
アセチレン、ポリジアセチレン、ポリパラフェニレン、
黒鉛粉末等である。帯電防止剤に関しては、前記各種界
面活性剤を用いることができる。
粒子径が12〜50mμ、DBP吸油量が100ml/
100g以上の各種カーボンブラック、具体的には各種
導電性カーボンブラック(具体例としては、コンダクテ
ィブファーネスブラックのコンチネックスCF,パルカ
ンC等、スーパーコンダクティブファーネスブラックの
コンチネックスSCF,バルカンSC等、エクストラコ
ンダクティブファーネスブラックの旭HS−500,バ
ルカンXC−72等、コンダクティブチャンネルブラッ
クのコウラックスL等、三菱化成KK製の三菱導電性カ
ーボンブラック#3050,#3150,#3250,#
3600,#3750,#3950等)、アセチレンカ
ーボンブラック(電化アセチレンブラック、シャウニガ
ンアセチレンブラック等)、ケッチェンカーボンブラッ
ク(EC及びEC−600JD等)、炭素繊維、金属繊
維、Alドープ、TiO2、SnO2、金属被覆繊維、導
電物質含有繊維、金属粉末、グラファイト、各種金属
塩、金属吸着繊維、ポリアニリン、ポリピロール、ポリ
アセチレン、ポリジアセチレン、ポリパラフェニレン、
黒鉛粉末等である。帯電防止剤に関しては、前記各種界
面活性剤を用いることができる。
【0123】体積固有抵抗値(20℃,60%RHの恒
温恒湿室で測定)は、MFRが0.3g/10分、密度
が0.958g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂100
重量部に対してケッチェンブラックECを10重量部添
加したフィルムでは2×102Ω・cm、ケッチェンブ
ラックEC600JDを10重量部添加したフィルムで
は6×101Ω・cm、 アセチレンブラックを10重量
部添加したフィルムでは3.1×106Ω・cm、バルカ
ンXC−72を10重量部添加したフィルムでは1.6
×106Ω・cmであった。必要により前者の着色用カ
ーボンブラックと後者の導電性カーボンブラックを必要
特性に従って適当な比率でミックスすることも好まし
い。
温恒湿室で測定)は、MFRが0.3g/10分、密度
が0.958g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂100
重量部に対してケッチェンブラックECを10重量部添
加したフィルムでは2×102Ω・cm、ケッチェンブ
ラックEC600JDを10重量部添加したフィルムで
は6×101Ω・cm、 アセチレンブラックを10重量
部添加したフィルムでは3.1×106Ω・cm、バルカ
ンXC−72を10重量部添加したフィルムでは1.6
×106Ω・cmであった。必要により前者の着色用カ
ーボンブラックと後者の導電性カーボンブラックを必要
特性に従って適当な比率でミックスすることも好まし
い。
【0124】写真感光材料の写真性に悪影響を与えない
ようにするためには、さらにカーボンブラック中の硫黄
含有量(ASTM D−1619測定法による)は0.6
重量%以下、特に好ましくは0.3重量%以下、最も好
ましくは0.1重量%以下の任意の含有量とするのがよ
い。
ようにするためには、さらにカーボンブラック中の硫黄
含有量(ASTM D−1619測定法による)は0.6
重量%以下、特に好ましくは0.3重量%以下、最も好
ましくは0.1重量%以下の任意の含有量とするのがよ
い。
【0125】このためには原料の選択が重要であり、例
えば、上記硫黄分について説明すると下記のようにな
る。 原 料 油 名 原料油中の硫黄分 クレオソート油{石炭系原料} 0.3〜0.6% エチレンボトム油{ナフサ原料(石油系原料)} 0.05〜0.1% エチレンボトム油{軽油原料(石油系原料)} 0.2〜1.5% 流動接触分解残渣油{石油系原料} 0.2〜4.0%
えば、上記硫黄分について説明すると下記のようにな
る。 原 料 油 名 原料油中の硫黄分 クレオソート油{石炭系原料} 0.3〜0.6% エチレンボトム油{ナフサ原料(石油系原料)} 0.05〜0.1% エチレンボトム油{軽油原料(石油系原料)} 0.2〜1.5% 流動接触分解残渣油{石油系原料} 0.2〜4.0%
【0126】従って、原料油としてはクレオソート油と
石油を原料とするエチレンボトム油が好ましく、硫黄分
が0.05〜0.1%であるナフサを原料とするエチレン
ボトム油を原料として製造したカーボンブラックは、カ
ーボンブラック中の硫黄含有量を0.1重量%以下にす
ることができるので最も好ましい。製造方法としては、
上記原料を用いて1200℃〜1700℃、好ましくは
1250℃〜1600℃の炉内で製造したファーネスカ
ーボンブラックが好ましい。このエチレンボトム油を原
料として製造したカーボンブラックは、ポリオレフィン
樹脂フィルム層や熱可塑性樹脂フィルム層に添加する場
合、物理強度と遮光性と帯電防止性を確保するため添加
量は0.1〜60重量%、0.3〜40重量%が好まし
く、0.5〜20重量%がより好ましく、1.0〜20
重量%が特に好ましくは、1.0〜10重量%が最も好
ましい。
石油を原料とするエチレンボトム油が好ましく、硫黄分
が0.05〜0.1%であるナフサを原料とするエチレン
ボトム油を原料として製造したカーボンブラックは、カ
ーボンブラック中の硫黄含有量を0.1重量%以下にす
ることができるので最も好ましい。製造方法としては、
上記原料を用いて1200℃〜1700℃、好ましくは
1250℃〜1600℃の炉内で製造したファーネスカ
ーボンブラックが好ましい。このエチレンボトム油を原
料として製造したカーボンブラックは、ポリオレフィン
樹脂フィルム層や熱可塑性樹脂フィルム層に添加する場
合、物理強度と遮光性と帯電防止性を確保するため添加
量は0.1〜60重量%、0.3〜40重量%が好まし
く、0.5〜20重量%がより好ましく、1.0〜20
重量%が特に好ましくは、1.0〜10重量%が最も好
ましい。
【0127】特に、写真感光材料の写真性に直接悪影響
を与えることが判明した遊離硫黄(free sulp
hur)含有量(定量は、JIS K 6350に準ず
る)が100ppm以下、好ましくは50ppm以下、
特に好ましくは20ppm以下、最も好ましくは10p
pm以下のカーボンブラックを使用する。この遊離硫黄
含有量が少ない点からも、本発明ではナフサを原料とす
るエチレンボトム油を用いて1250℃〜1600℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、または加熱分解する
ことにより、製造したファーネスカーボンブラックが最
も好ましい。
を与えることが判明した遊離硫黄(free sulp
hur)含有量(定量は、JIS K 6350に準ず
る)が100ppm以下、好ましくは50ppm以下、
特に好ましくは20ppm以下、最も好ましくは10p
pm以下のカーボンブラックを使用する。この遊離硫黄
含有量が少ない点からも、本発明ではナフサを原料とす
るエチレンボトム油を用いて1250℃〜1600℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、または加熱分解する
ことにより、製造したファーネスカーボンブラックが最
も好ましい。
【0128】また、カーボンブラックを硫酸存在下にて
還流し、発生したシアン化水素を0.1Nの水酸化ナト
リウム水溶液でトラップした後、4−ピリジンカルボン
酸・ピラゾロン吸光分析法で定量し、このシアン化水素
量をカーボンブラック重量に対する重量%で換算する4
−ピリジンカルボン酸・ピラゾロン吸光分析法によるシ
アン化水素含有量は0.01重量%以下、特に好ましく
は0.005重量%以下、最も好ましくは0.001重
量%以下の任意の含有量とするのがよい。さらに、ヨー
ド法によるアルデヒド化合物含有量は0.1重量%以
下、特に好ましくは0.05重量%以下、最も好ましく
は0.01重量%以下の含有量のカーボンブラックとす
るのがよい。これらの物質は少量でも写真感光材料の写
真性に悪影響を及ぼすので注意が必要である。
還流し、発生したシアン化水素を0.1Nの水酸化ナト
リウム水溶液でトラップした後、4−ピリジンカルボン
酸・ピラゾロン吸光分析法で定量し、このシアン化水素
量をカーボンブラック重量に対する重量%で換算する4
−ピリジンカルボン酸・ピラゾロン吸光分析法によるシ
アン化水素含有量は0.01重量%以下、特に好ましく
は0.005重量%以下、最も好ましくは0.001重
量%以下の任意の含有量とするのがよい。さらに、ヨー
ド法によるアルデヒド化合物含有量は0.1重量%以
下、特に好ましくは0.05重量%以下、最も好ましく
は0.01重量%以下の含有量のカーボンブラックとす
るのがよい。これらの物質は少量でも写真感光材料の写
真性に悪影響を及ぼすので注意が必要である。
【0129】特に高感度(ISO感度400以上)写真
感光材料用としては、分散性が良好で帯電防止効果も大
きい硫黄含有量が0.1%以下のアセチレンブラックが
好ましい。必要によりアセチレンブラック、ファーネス
カーボンブラック及びケッチェンカーボンブラックの2
種以上を必要特性に従ってミックスすることも好まし
い。遮光性物質を配合する形態を大別すると下記のよう
になる。
感光材料用としては、分散性が良好で帯電防止効果も大
きい硫黄含有量が0.1%以下のアセチレンブラックが
好ましい。必要によりアセチレンブラック、ファーネス
カーボンブラック及びケッチェンカーボンブラックの2
種以上を必要特性に従ってミックスすることも好まし
い。遮光性物質を配合する形態を大別すると下記のよう
になる。
【0130】(1) 均一着色ペレット状(カラーコンバ
ウンドと言われる最も一般的に用いられているもの) (2) 分散性粉末状(ドライカラーとも呼ばれる、種々
の表面処理剤で処理し、さらに分散助剤を加えて微粒子
状に粉砕した粉末状のもの) (3) ペースト状(可塑剤等を分散させたもの) (4) 液状(リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等
に分散した液状のもの) (5) マスターバッチペレット状(遮光性物質を着色し
ようとするプラスチック中に高濃度に分散したもの) (6) 潤性粒粉末状(遮光性物質をプラスチック中に高
濃度に分散させたのち、粒粉末状に加工したもの) (7) 乾燥粉末状(普通の無処理の乾燥粉末状のもの)
ウンドと言われる最も一般的に用いられているもの) (2) 分散性粉末状(ドライカラーとも呼ばれる、種々
の表面処理剤で処理し、さらに分散助剤を加えて微粒子
状に粉砕した粉末状のもの) (3) ペースト状(可塑剤等を分散させたもの) (4) 液状(リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等
に分散した液状のもの) (5) マスターバッチペレット状(遮光性物質を着色し
ようとするプラスチック中に高濃度に分散したもの) (6) 潤性粒粉末状(遮光性物質をプラスチック中に高
濃度に分散させたのち、粒粉末状に加工したもの) (7) 乾燥粉末状(普通の無処理の乾燥粉末状のもの)
【0131】遮光性物質を熱可塑性樹脂に配合する形態
は上記のように種々あるが、マスターバッチ法がコス
ト、作業場の汚染防止等の点で好ましい。本発明者も特
開昭63−186740号公報で遮光性物質を特定エチ
レン・エチルアクリレート共重合体樹脂に分散した着色
マスターバッチ用樹脂組成物を開示している。
は上記のように種々あるが、マスターバッチ法がコス
ト、作業場の汚染防止等の点で好ましい。本発明者も特
開昭63−186740号公報で遮光性物質を特定エチ
レン・エチルアクリレート共重合体樹脂に分散した着色
マスターバッチ用樹脂組成物を開示している。
【0132】本発明の写真感光材料用包装材料として使
用する上で写真感光材料にカブリを発生させることな
く、感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、
ポリオレフィン樹脂フィルム層に添加した場合でもカー
ボンブラックの固り(ブツ)の発生やフィッシュアイ等
フィルムにピンホールが発生しにくい点で、カーボンブ
ラックの中でも特にpH(JIS K 6221で測定)
が6.0〜9.0、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)
が10〜120mμ、特に10〜80mμのものが好ま
しく、最も好ましいのは10〜60mμである。これら
の中でも特に揮発成分(JIS K 6221で測定)が
2.0%以下、DBP吸油量(JIS K6221の吸
油量A法で測定)が50ml/100g以上、灰分量
(JIS K6221)が1.0%以下のファーネスカ
ーボンブラックが、安価で、写真性に悪影響を及ぼすこ
とがなく、且つ遮光性向上と分散性向上、物理特性低下
の少ない点で好ましい。特に、原料油としてエチレンボ
トム油又はクレオソート油を原料としたものが好まし
く、本発明に最も好ましいものはナフサを原料とするエ
チレンボトム油を用いて1250℃〜1600℃の炉内
で連続的に部分燃焼させるか、または加熱分解すること
により製造したDBP吸油量が70ml/100g以
上、灰分量が0.5%以下のファーネスカーボンブラッ
クである。
用する上で写真感光材料にカブリを発生させることな
く、感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、
ポリオレフィン樹脂フィルム層に添加した場合でもカー
ボンブラックの固り(ブツ)の発生やフィッシュアイ等
フィルムにピンホールが発生しにくい点で、カーボンブ
ラックの中でも特にpH(JIS K 6221で測定)
が6.0〜9.0、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)
が10〜120mμ、特に10〜80mμのものが好ま
しく、最も好ましいのは10〜60mμである。これら
の中でも特に揮発成分(JIS K 6221で測定)が
2.0%以下、DBP吸油量(JIS K6221の吸
油量A法で測定)が50ml/100g以上、灰分量
(JIS K6221)が1.0%以下のファーネスカ
ーボンブラックが、安価で、写真性に悪影響を及ぼすこ
とがなく、且つ遮光性向上と分散性向上、物理特性低下
の少ない点で好ましい。特に、原料油としてエチレンボ
トム油又はクレオソート油を原料としたものが好まし
く、本発明に最も好ましいものはナフサを原料とするエ
チレンボトム油を用いて1250℃〜1600℃の炉内
で連続的に部分燃焼させるか、または加熱分解すること
により製造したDBP吸油量が70ml/100g以
上、灰分量が0.5%以下のファーネスカーボンブラッ
クである。
【0133】また、遮光性物質中のASTM D 161
9−60の測定方法による硫黄成分は、0.9%以下、
好ましくは0.7%以下、特に好ましくは0.5%以下
にしないと、カブリ増加や感度異状、発生異状等の写真
感光材料の写真性に悪影響を及ぼす。特に、直接写真感
光材料の写真性に大きく悪影響を及ぼす遊離硫黄成分
(各試料を液体窒素で冷却固化後粉砕し、この粉砕した
試料100gをソックスレー抽出器に入れクロロホルム
で60℃8時間抽出冷却後、全容量を100mlとす
る。この溶液10mlを高速液体クロマトグラフに注入
し、硫黄を定量する。高速液体クロマトグラフ分離条件
はカラム;ODSシリカカラム(4.6φ×150m
m)、分離液;メタノール95と水5(酢酸とトリエチ
ルアミンをそれぞれ0.1%含む)、流速;1ml/
分、検出波長;254nm、定量は絶対検量線法によっ
て行う。)は0.1%以下、好ましくは0.05%以
下、特に好ましくは0.01%以下、最も好ましくは0.
005%以下である。高価であるが、硫黄成分の含有量
が0.1%以下のアセチレンブラックがISO感度10
0以上の写真感光材料用としては写真性を良好に維持す
るのに好適である。
9−60の測定方法による硫黄成分は、0.9%以下、
好ましくは0.7%以下、特に好ましくは0.5%以下
にしないと、カブリ増加や感度異状、発生異状等の写真
感光材料の写真性に悪影響を及ぼす。特に、直接写真感
光材料の写真性に大きく悪影響を及ぼす遊離硫黄成分
(各試料を液体窒素で冷却固化後粉砕し、この粉砕した
試料100gをソックスレー抽出器に入れクロロホルム
で60℃8時間抽出冷却後、全容量を100mlとす
る。この溶液10mlを高速液体クロマトグラフに注入
し、硫黄を定量する。高速液体クロマトグラフ分離条件
はカラム;ODSシリカカラム(4.6φ×150m
m)、分離液;メタノール95と水5(酢酸とトリエチ
ルアミンをそれぞれ0.1%含む)、流速;1ml/
分、検出波長;254nm、定量は絶対検量線法によっ
て行う。)は0.1%以下、好ましくは0.05%以
下、特に好ましくは0.01%以下、最も好ましくは0.
005%以下である。高価であるが、硫黄成分の含有量
が0.1%以下のアセチレンブラックがISO感度10
0以上の写真感光材料用としては写真性を良好に維持す
るのに好適である。
【0134】遮光性物質中の写真性を悪化させるシアン
化合物含有量(4−ピリジンカルボン酸・ピラゾロン吸
光分析法にて定量したシアン化水素量を遮光性物質の重
量に対するppm単位に換算した値)が20ppm以
下、好ましくは10ppm以下、特に好ましくは5pp
m以下、最も好ましくは1ppm以下であり、特に金増
感した写真感光材料の場合は1ppm以下にしないと減
感が大きく実用化困難であり、スキャベンジャー等の添
加が必要となる。
化合物含有量(4−ピリジンカルボン酸・ピラゾロン吸
光分析法にて定量したシアン化水素量を遮光性物質の重
量に対するppm単位に換算した値)が20ppm以
下、好ましくは10ppm以下、特に好ましくは5pp
m以下、最も好ましくは1ppm以下であり、特に金増
感した写真感光材料の場合は1ppm以下にしないと減
感が大きく実用化困難であり、スキャベンジャー等の添
加が必要となる。
【0135】本発明でスキャベンジャーとは、シアン化
水素ガスを、写真的に不活性な物質に変換する化合物で
ある。スキャベンジャーは、シアン化水素ガスを捕獲し
た結果として、ハロゲン化銀感光材料に悪影響を与える
物質を放出すべきではない。適切てシアン化水素ガスス
キャベンジャーは貴金属の無機又は有機化合物から選択
することができる。特に好ましいものはパラジウム(II
又はIV;酸化状態を示す。以下同様)、白金(II又はI
V)化合物である。金(I又はIII)の化合物も好ましい。
ロジウム(III)、イリジウム(III又はIV)及びオスミウム
(II、III又はIV)の化合物もまた効果的であるが、同等
の効果を得るのに、より多量が必要である。有用な無機
又は有機貴金属化合物の具体例としては、 例えばグメ
リン ハンドブック(Gmelin Handbook)
に詳細に記述されており、市販品、合成品及びinsi
tu合成品を写真感光材料に悪影響を与えることがない
程度の純度で使用することができる。
水素ガスを、写真的に不活性な物質に変換する化合物で
ある。スキャベンジャーは、シアン化水素ガスを捕獲し
た結果として、ハロゲン化銀感光材料に悪影響を与える
物質を放出すべきではない。適切てシアン化水素ガスス
キャベンジャーは貴金属の無機又は有機化合物から選択
することができる。特に好ましいものはパラジウム(II
又はIV;酸化状態を示す。以下同様)、白金(II又はI
V)化合物である。金(I又はIII)の化合物も好ましい。
ロジウム(III)、イリジウム(III又はIV)及びオスミウム
(II、III又はIV)の化合物もまた効果的であるが、同等
の効果を得るのに、より多量が必要である。有用な無機
又は有機貴金属化合物の具体例としては、 例えばグメ
リン ハンドブック(Gmelin Handbook)
に詳細に記述されており、市販品、合成品及びinsi
tu合成品を写真感光材料に悪影響を与えることがない
程度の純度で使用することができる。
【0136】好ましいパラジウム化合物としては、塩化
パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、水酸化パラジ
ウム(II)、硫酸パラジウム(II)、チオシアン酸パラジ
ウム(II)、テトラクロロパラジウム(II)酸塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)、ヘキサクロロパ
ラジウム(IV)酸塩、テトラブロモパラジウム(II)酸塩、
ヘキサプロモパラジム(IV)酸塩、ビス(サリチラト)パ
ラジムム(II)酸塩、ビス(ジチオオキサラト−S,
S’)パラジウム(II)酸塩、trans−ジクロロビス
(チオエーテル)パラジウム(II)、テトラアンミンパラ
ジウム(II)塩、ジクロロジアンミンパラジウム(II)、ジ
ブロモジアンミンパラジウム(II)、オキサラトジアンミ
ンパラジウム(II)、ジニトロジアンミンパラジウム(I
I)、ビス(エチレンジアミン)パラジウム(II)塩、ジク
ロロエチレンジアミンパラジウム(II)、ビス(2,2'−
ピピリジン)パラジウム(II)塩、ビス(1,10−フェ
ナントロリン)パラジウム(II)塩、テトラニトロパラジ
ウム(II)酸塩、ビス(グリシナト)パラジウム(II)、テト
ラキス(チオシアナト)パラジウム(II)酸塩、ジクロロ
ビス(ホスフィン)パラジウム(II)酸塩、ジクロロビス
(ホスフィン)パラジウム(II)、ジ−μ−クロロ−ビス
[クロロ(ホスフィン)パラジウム(II)]、ジ−μ−ク
ロロ−ビス[クロロ(アルシン)パラジウム(II)]及び
ジニトロビス(アルシン)パラジウム(II)等が挙げられ
る。
パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、水酸化パラジ
ウム(II)、硫酸パラジウム(II)、チオシアン酸パラジ
ウム(II)、テトラクロロパラジウム(II)酸塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)、ヘキサクロロパ
ラジウム(IV)酸塩、テトラブロモパラジウム(II)酸塩、
ヘキサプロモパラジム(IV)酸塩、ビス(サリチラト)パ
ラジムム(II)酸塩、ビス(ジチオオキサラト−S,
S’)パラジウム(II)酸塩、trans−ジクロロビス
(チオエーテル)パラジウム(II)、テトラアンミンパラ
ジウム(II)塩、ジクロロジアンミンパラジウム(II)、ジ
ブロモジアンミンパラジウム(II)、オキサラトジアンミ
ンパラジウム(II)、ジニトロジアンミンパラジウム(I
I)、ビス(エチレンジアミン)パラジウム(II)塩、ジク
ロロエチレンジアミンパラジウム(II)、ビス(2,2'−
ピピリジン)パラジウム(II)塩、ビス(1,10−フェ
ナントロリン)パラジウム(II)塩、テトラニトロパラジ
ウム(II)酸塩、ビス(グリシナト)パラジウム(II)、テト
ラキス(チオシアナト)パラジウム(II)酸塩、ジクロロ
ビス(ホスフィン)パラジウム(II)酸塩、ジクロロビス
(ホスフィン)パラジウム(II)、ジ−μ−クロロ−ビス
[クロロ(ホスフィン)パラジウム(II)]、ジ−μ−ク
ロロ−ビス[クロロ(アルシン)パラジウム(II)]及び
ジニトロビス(アルシン)パラジウム(II)等が挙げられ
る。
【0137】好ましい白金化合物としては、塩化白金(I
I)酸塩、塩化白金(IV)、ヘキサフルオロ白金(IV)酸塩、
テトラクロロ白金(II)酸塩、ヘキサクロロ白金(IV)酸
塩、トリクロロトリフルオロ白金(IV)酸塩、テトラブロ
モ白金(II)酸塩、ヘキサブロモ白金(IV)酸塩、ジブロモ
ジクロロ白金(II)酸塩、ヘキサヒドロキソ白金(IV)酸
塩、ビス(オキサラト)白金(II)酸塩、ジクロロビス
(オキサラト白金(IV)酸塩、ビス(チオオキサラト)白金
(II)酸塩、ビス(アセチルアセトナト)白金(II)、ビス
(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタ
ンジオナト)白金(II)、ビス(1,1,1−トリフルオ
ロ−2,4−ペンタンジオナト)白金(II)、テトラキス
(チオシアナト)白金(II)酸塩、ヘキサキス(チオシア
ナト)白金(IV)酸塩、ビス{(Z)−1,2−ジシアノエ
チレン−1,2−ジチオラト}白金(II)酸塩、ジクロロ
ビス(ジエチルスルフィド)白金(II)、テトラクロロビ
ス(ジエチルスルフィド)白金(IV)、ビス(グリシナ
ト)白金(II)、ジクロログリシナト白金(II)酸塩、ジク
ロロビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、クロロヒ
ドリドビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、テトラ
アンミン白金(II)塩、テトラクロロ白金(II)酸塩、ジク
ロロジアンミン白金(II)、トリクロロアンミン白金(II)
塩、ヘキサアンミン白金(IV)塩、クロロペンタアンミン
白金(IV)塩、テトラクロロジアンミン白金(IV)、ジニト
ロジアンミン白金(II)、ジクロロテトラキス(メチルア
ミン)白金(IV)塩、ジクロロ(エチレンジアミン)白金
(II)、ビス(エチレンジアミン)白金(II)塩、トリス
(エチレンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロビス(エチ
レンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロジヒドロキソ(エ
チレンジアミン)白金(IV)、テトラキス(ピリミジン)
白金(II)塩、ジクロロビス(ピリジン)白金(II)、ビス
(2,2'−ピピリジン)白金(II)塩、テトラニトロ白金(I
I)酸塩、クロロトリニトロ白金(II)酸塩、ジクロロジニ
トロ白金(II)酸塩、ジブロモジニトロ白金(II)酸塩、ヘ
キサニトロ白金(IV)酸塩、クロロペンタニトロ白金(IV)
酸塩、ジクロロテトラニトロ白金(IV)酸塩、トリクロロ
トリニトロ白金(IV)酸塩、テトラクロロジニトロ白金(I
V)酸塩、ジブロモジクロロジニトロ白金(IV)酸塩、トリ
クロロ(エチレン)白金(II)酸塩、ジ−μ−クロロ−ビ
ス(クロロ(エチレン)白金(II)、trans−ジクロ
ロ(エチレン)(ピリジン)白金(II)、ビス[ビス(β
−メルカプトエチルアミン)ニッケル(II)−S,S"−白
金(II)塩及びジクロロジカルボニル白金(II)等が挙げら
れる。
I)酸塩、塩化白金(IV)、ヘキサフルオロ白金(IV)酸塩、
テトラクロロ白金(II)酸塩、ヘキサクロロ白金(IV)酸
塩、トリクロロトリフルオロ白金(IV)酸塩、テトラブロ
モ白金(II)酸塩、ヘキサブロモ白金(IV)酸塩、ジブロモ
ジクロロ白金(II)酸塩、ヘキサヒドロキソ白金(IV)酸
塩、ビス(オキサラト)白金(II)酸塩、ジクロロビス
(オキサラト白金(IV)酸塩、ビス(チオオキサラト)白金
(II)酸塩、ビス(アセチルアセトナト)白金(II)、ビス
(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタ
ンジオナト)白金(II)、ビス(1,1,1−トリフルオ
ロ−2,4−ペンタンジオナト)白金(II)、テトラキス
(チオシアナト)白金(II)酸塩、ヘキサキス(チオシア
ナト)白金(IV)酸塩、ビス{(Z)−1,2−ジシアノエ
チレン−1,2−ジチオラト}白金(II)酸塩、ジクロロ
ビス(ジエチルスルフィド)白金(II)、テトラクロロビ
ス(ジエチルスルフィド)白金(IV)、ビス(グリシナ
ト)白金(II)、ジクロログリシナト白金(II)酸塩、ジク
ロロビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、クロロヒ
ドリドビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、テトラ
アンミン白金(II)塩、テトラクロロ白金(II)酸塩、ジク
ロロジアンミン白金(II)、トリクロロアンミン白金(II)
塩、ヘキサアンミン白金(IV)塩、クロロペンタアンミン
白金(IV)塩、テトラクロロジアンミン白金(IV)、ジニト
ロジアンミン白金(II)、ジクロロテトラキス(メチルア
ミン)白金(IV)塩、ジクロロ(エチレンジアミン)白金
(II)、ビス(エチレンジアミン)白金(II)塩、トリス
(エチレンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロビス(エチ
レンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロジヒドロキソ(エ
チレンジアミン)白金(IV)、テトラキス(ピリミジン)
白金(II)塩、ジクロロビス(ピリジン)白金(II)、ビス
(2,2'−ピピリジン)白金(II)塩、テトラニトロ白金(I
I)酸塩、クロロトリニトロ白金(II)酸塩、ジクロロジニ
トロ白金(II)酸塩、ジブロモジニトロ白金(II)酸塩、ヘ
キサニトロ白金(IV)酸塩、クロロペンタニトロ白金(IV)
酸塩、ジクロロテトラニトロ白金(IV)酸塩、トリクロロ
トリニトロ白金(IV)酸塩、テトラクロロジニトロ白金(I
V)酸塩、ジブロモジクロロジニトロ白金(IV)酸塩、トリ
クロロ(エチレン)白金(II)酸塩、ジ−μ−クロロ−ビ
ス(クロロ(エチレン)白金(II)、trans−ジクロ
ロ(エチレン)(ピリジン)白金(II)、ビス[ビス(β
−メルカプトエチルアミン)ニッケル(II)−S,S"−白
金(II)塩及びジクロロジカルボニル白金(II)等が挙げら
れる。
【0138】金(I又はIII)、ロジウム(III)、イリジウ
ム(III又はIV)及びオスミウム(II、III又はIV)の化合物
も同様に用いることができるが、そのような例として例
えば、カリウムテトラクロロオーレート(III)、ロジウ
ム(III)クロライド、カリウムヘキサクロロイリデート
(IV)、カリウムテトラクロロイリテート(III)及びカ
リウムヘキサクロロオスメート(IV)等が挙げられる。
本発明の効果が得られる限りにおいて貴金属の無機又は
有機化合物は上述の具体例のみに制限されるのではな
い。
ム(III又はIV)及びオスミウム(II、III又はIV)の化合物
も同様に用いることができるが、そのような例として例
えば、カリウムテトラクロロオーレート(III)、ロジウ
ム(III)クロライド、カリウムヘキサクロロイリデート
(IV)、カリウムテトラクロロイリテート(III)及びカ
リウムヘキサクロロオスメート(IV)等が挙げられる。
本発明の効果が得られる限りにおいて貴金属の無機又は
有機化合物は上述の具体例のみに制限されるのではな
い。
【0139】ヨウ素吸着量(JIS K 6221で測
定)が20mg/g以上、好ましくは30mg/g以
上、特に好ましくは50mg/g以上、最も好ましくは
80mg/g以上で、かつジブチルフタレート(DB
P)吸油量(JIS K 6221で測定)が50ml/
100g以上、好ましくは60mg/100g以上、特
に好ましくは70ml/100g以上、最も好ましくは
100ml/100g以上のカーボンブラックである。
写真感光材料用包装材料中のシアン化水素ガス含有量に
関しては5ppm以下、好ましくは3ppm以下、特に
好ましくは1ppm以下、最も好ましくは0.5ppm
以下になるよう前記シアン化水素ガススキャベンジャー
を含有させることが好ましい。
定)が20mg/g以上、好ましくは30mg/g以
上、特に好ましくは50mg/g以上、最も好ましくは
80mg/g以上で、かつジブチルフタレート(DB
P)吸油量(JIS K 6221で測定)が50ml/
100g以上、好ましくは60mg/100g以上、特
に好ましくは70ml/100g以上、最も好ましくは
100ml/100g以上のカーボンブラックである。
写真感光材料用包装材料中のシアン化水素ガス含有量に
関しては5ppm以下、好ましくは3ppm以下、特に
好ましくは1ppm以下、最も好ましくは0.5ppm
以下になるよう前記シアン化水素ガススキャベンジャー
を含有させることが好ましい。
【0140】カーボンブラックの次に好ましい遮光性物
質は、Larsenの油浸法で測定した屈折率が1.5
0以上の無機顔料と各種の金属粉末、金属フレーク、金
属ペースト、金属繊維及び炭素繊維である。好ましい屈
折率が1.50以上の無機顔料と金属粉末の代表例を以
下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。( )内の数字は屈折率を示す。屈折率が1.50
以上の無機顔料としては、ルチル型酸化チタン(2.7
5)、炭化ケイ素(2.67)、アナターゼ型酸化チタ
ン(2.52)、酸化亜鉛(2.37)、酸化アンチモン
(2.35)、鉛白(2.09)、亜鉛華(2.02)、
リトポン(1.84)、ジルコン(1.80)、コランダム
(1.77)、スピネール(1.73)、アパタイト(1.
64)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム(1.6
4)、マグネサイト(1.62)、ドロマイト(1.5
9)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク(1.5
8)、硫酸カルシウム(1.56)、無水ケイ酸(1.5
5)、石英粉(1.54)、水酸化マグネシウム(1.5
4)、塩酸性炭酸マグネシウム(1.52)、アルミナ(1.
50)等がある。特に好ましいものは、屈折率が1.5
6以上、最も好ましいものは1.60以上の遮光性物質
である。
質は、Larsenの油浸法で測定した屈折率が1.5
0以上の無機顔料と各種の金属粉末、金属フレーク、金
属ペースト、金属繊維及び炭素繊維である。好ましい屈
折率が1.50以上の無機顔料と金属粉末の代表例を以
下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。( )内の数字は屈折率を示す。屈折率が1.50
以上の無機顔料としては、ルチル型酸化チタン(2.7
5)、炭化ケイ素(2.67)、アナターゼ型酸化チタ
ン(2.52)、酸化亜鉛(2.37)、酸化アンチモン
(2.35)、鉛白(2.09)、亜鉛華(2.02)、
リトポン(1.84)、ジルコン(1.80)、コランダム
(1.77)、スピネール(1.73)、アパタイト(1.
64)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム(1.6
4)、マグネサイト(1.62)、ドロマイト(1.5
9)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク(1.5
8)、硫酸カルシウム(1.56)、無水ケイ酸(1.5
5)、石英粉(1.54)、水酸化マグネシウム(1.5
4)、塩酸性炭酸マグネシウム(1.52)、アルミナ(1.
50)等がある。特に好ましいものは、屈折率が1.5
6以上、最も好ましいものは1.60以上の遮光性物質
である。
【0141】屈折率が1.50未満のケイ酸カルシウム
(1.46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸(1.
44)等は遮光能力が小さいので多量の添加が必要で遮
光性物質としての使用は好ましくない。また、最近の海
外旅行ブームにより空港での手荷物検査でX線を用いた
検査機にISO感度が400以上の高感度写真フィルム
を通過させるとX線によりカブリが発生しやすくなる。
これを防止するために比重が3.1以上、好ましくは
3.4以上の遮光性物質を用いることが好ましい。比重
が3.1以上、好ましくは3.4以上、特に好ましくは
4.0以上の遮光性以外にX線遮断性を有する遮光性物
質の形態は以下に代表例を例示したものに限定されず、
いかなる形態、例えば顔料、粉末、フレーク、ウィスカ
ー、ファイバー等であってもよい。
(1.46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸(1.
44)等は遮光能力が小さいので多量の添加が必要で遮
光性物質としての使用は好ましくない。また、最近の海
外旅行ブームにより空港での手荷物検査でX線を用いた
検査機にISO感度が400以上の高感度写真フィルム
を通過させるとX線によりカブリが発生しやすくなる。
これを防止するために比重が3.1以上、好ましくは
3.4以上の遮光性物質を用いることが好ましい。比重
が3.1以上、好ましくは3.4以上、特に好ましくは
4.0以上の遮光性以外にX線遮断性を有する遮光性物
質の形態は以下に代表例を例示したものに限定されず、
いかなる形態、例えば顔料、粉末、フレーク、ウィスカ
ー、ファイバー等であってもよい。
【0142】比重が3.1以上の遮光性物質としては、
炭化ケイ素、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、酸化鉛
(鉛白)、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、チタ
ン酸バリウム、銅粉末、鉄粉末、黄銅粉末、ニッケル粉
末、銀粉末、鉛粉末、鋼粉末、亜鉛粉末、タングステン
ウィスカー、窒化けい素ウィスカー、銅ウィスカー、鉄
ウィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカー、
ステンレス粉およびウィスカー、マグネサイト、アパタ
イト、スピネール、コランダム、ジルコン、三酸化アン
チモン、炭酸バリウム、亜鉛華、酸化クロミニウム、錫
粉およびこれらの混合物等がある。
炭化ケイ素、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、酸化鉛
(鉛白)、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、チタ
ン酸バリウム、銅粉末、鉄粉末、黄銅粉末、ニッケル粉
末、銀粉末、鉛粉末、鋼粉末、亜鉛粉末、タングステン
ウィスカー、窒化けい素ウィスカー、銅ウィスカー、鉄
ウィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカー、
ステンレス粉およびウィスカー、マグネサイト、アパタ
イト、スピネール、コランダム、ジルコン、三酸化アン
チモン、炭酸バリウム、亜鉛華、酸化クロミニウム、錫
粉およびこれらの混合物等がある。
【0143】特にX線遮断性を付与するのに好ましい遮
光性物質は、ジルコン、コランダム、硫酸バリウム、塩
化バリウム、チタン酸バリウム、鉛粉末、酸化鉛、亜鉛
粉末、亜鉛華、錫粉末、ステンレス粉末、ステンレスウ
ィスカー、酸化鉄、タングステンウィスカー、ニッケル
ウィスカーである。ISO感度が400以上の超高感度
写真感光材料用包装材料として特に好ましい遮光性物質
は屈折率が1.50以上、比重が3.1以上であり、最
も好ましいのは屈折率が1.56以上、比重が3.4以
上の遮光性物質である。これらの遮光性物質の含有量は
層厚や樹脂の種類や用途によって変化するが、物理強
度、経済性、製造適性等から0.1〜80重量%、好ま
しくは0.3〜60重量%、より好ましくは0.5〜4
0重量%、最も好ましく1.0〜20重量%である。
光性物質は、ジルコン、コランダム、硫酸バリウム、塩
化バリウム、チタン酸バリウム、鉛粉末、酸化鉛、亜鉛
粉末、亜鉛華、錫粉末、ステンレス粉末、ステンレスウ
ィスカー、酸化鉄、タングステンウィスカー、ニッケル
ウィスカーである。ISO感度が400以上の超高感度
写真感光材料用包装材料として特に好ましい遮光性物質
は屈折率が1.50以上、比重が3.1以上であり、最
も好ましいのは屈折率が1.56以上、比重が3.4以
上の遮光性物質である。これらの遮光性物質の含有量は
層厚や樹脂の種類や用途によって変化するが、物理強
度、経済性、製造適性等から0.1〜80重量%、好ま
しくは0.3〜60重量%、より好ましくは0.5〜4
0重量%、最も好ましく1.0〜20重量%である。
【0144】蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層に、接
着剤層を介して間接的に又は接着剤層を介さずに直接的
にフレキシブルシート層を積層することができる。
着剤層を介して間接的に又は接着剤層を介さずに直接的
にフレキシブルシート層を積層することができる。
【0145】フレキシブルシート層としては、各種の熱
可塑性樹脂フィルム、例えば、各種ポリエチレン樹脂、
各種エチレン共重合体樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、
各種プロピレン共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、各
種ポリアミド樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリカーボネート
樹脂、各種ポリエステル樹脂(PET樹脂、PBT樹
脂、A−PET樹脂、PEN樹脂等)等のフィルム及び
これらの混合またはポリマーアロイまたは変性樹脂フィ
ルム、さらに、これらの各種の熱可塑性樹脂フィルムの
一軸又は二軸延伸(分子配向も含む)フィルム等があ
る。また、トリアセテートフィルム、セロファン、再生
セルロースフィルム、紙、合成紙、不織布、金属箔、金
属蒸着フィルム、無機物質蒸着フィルム、金属蒸着紙等
がある。
可塑性樹脂フィルム、例えば、各種ポリエチレン樹脂、
各種エチレン共重合体樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、
各種プロピレン共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、各
種ポリアミド樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリカーボネート
樹脂、各種ポリエステル樹脂(PET樹脂、PBT樹
脂、A−PET樹脂、PEN樹脂等)等のフィルム及び
これらの混合またはポリマーアロイまたは変性樹脂フィ
ルム、さらに、これらの各種の熱可塑性樹脂フィルムの
一軸又は二軸延伸(分子配向も含む)フィルム等があ
る。また、トリアセテートフィルム、セロファン、再生
セルロースフィルム、紙、合成紙、不織布、金属箔、金
属蒸着フィルム、無機物質蒸着フィルム、金属蒸着紙等
がある。
【0146】特に好ましいフレキシブルシートは、写真
感光材料に悪影響を与えない坪量が20〜400g/m
2の中性及び酸性の各種の紙(故紙、再生紙、未晒クラフ
ト紙、半晒クラフト紙、晒クラフト紙、ヒネリ原紙、ク
ルパック紙、デュオストレス紙、白板紙、写真用原紙、
上質紙、非木材(ケナフ、バガス、ワラ、竹、コーン
茎、砂糖キビ、パピルス等)、パルプ紙、高収率パルプ
を用いた中質紙、純白ロール紙、コート紙、模造紙、グ
ラシン紙)、不織布、合成紙と一軸または二軸延伸(分
子配向を含む)熱可塑性樹脂フィルム、無機酸化物蒸着
一軸または二軸延伸(分子配向を含む)熱可塑性樹脂フ
ィルムである。
感光材料に悪影響を与えない坪量が20〜400g/m
2の中性及び酸性の各種の紙(故紙、再生紙、未晒クラフ
ト紙、半晒クラフト紙、晒クラフト紙、ヒネリ原紙、ク
ルパック紙、デュオストレス紙、白板紙、写真用原紙、
上質紙、非木材(ケナフ、バガス、ワラ、竹、コーン
茎、砂糖キビ、パピルス等)、パルプ紙、高収率パルプ
を用いた中質紙、純白ロール紙、コート紙、模造紙、グ
ラシン紙)、不織布、合成紙と一軸または二軸延伸(分
子配向を含む)熱可塑性樹脂フィルム、無機酸化物蒸着
一軸または二軸延伸(分子配向を含む)熱可塑性樹脂フ
ィルムである。
【0147】これらのフレキシブルシートは、1種又は
2種以上を組み合わせて用いることができ、ヒートシー
ルされる層(ポリオレフィン樹脂フィルム層)より10
℃以上融点が高いことが製袋適性向上やシワや破れ等を
防ぎ、外観向上の点から好ましい。
2種以上を組み合わせて用いることができ、ヒートシー
ルされる層(ポリオレフィン樹脂フィルム層)より10
℃以上融点が高いことが製袋適性向上やシワや破れ等を
防ぎ、外観向上の点から好ましい。
【0148】フレキシブルシート層の厚さは、延伸され
ていないフィルムの場合は、5〜500μmが好まし
く、6〜400μmがより好ましくは、7〜300μm
が最も好ましい。フレキシブルシート層が一軸又は二軸
延伸熱可塑性樹脂フィルムの場合は、5〜70μmが好
ましく、7〜50μmがより好ましく、9〜30μmが
最も好ましい。
ていないフィルムの場合は、5〜500μmが好まし
く、6〜400μmがより好ましくは、7〜300μm
が最も好ましい。フレキシブルシート層が一軸又は二軸
延伸熱可塑性樹脂フィルムの場合は、5〜70μmが好
ましく、7〜50μmがより好ましく、9〜30μmが
最も好ましい。
【0149】また、フレキシブルシート層のヤング率
は、50kg/mm2以上が好ましく、70kg/mm2
以上がより好ましく、90kg/mm2以上が特に好ま
しく、100kg/mm2以上が最も好ましい。
は、50kg/mm2以上が好ましく、70kg/mm2
以上がより好ましく、90kg/mm2以上が特に好ま
しく、100kg/mm2以上が最も好ましい。
【0150】接着剤層は、各種の公知の接着剤層を必要
特性に合わせて用いることができる。この接着剤層に用
いられる接着剤としては、各種ポリエチレン(LDP
E、L−LDPE、MDPE、HDPE)樹脂、各種ポ
リプロピレン樹脂、等のポリオレフィン系熱可塑性樹
脂、エチレン−プロピレン共重合体樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−エチルアクリレート
共重合体樹脂等のエチレン共重合体樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、酸変性エチ
レン共重合体樹脂等の特殊な熱可塑性樹脂の熱溶融型接
着剤(エクストルージョンラミネート型接着剤)があ
る。その他熱溶融型ゴム系接着剤があり、溶液状接着剤
としてはウェットラミネート用接着剤があり、エマルジ
ョン、ラテックス状の接着剤である。エマルジョン型接
着剤の代表例としては、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−
エチレン共重合物、酢酸ビニルとアクリル酸エステル共
重合物、酢酸ビニルとマレイン酸エステル共重合物、ア
クリル共重合物、エチレン−アクリル酸共重合物等のエ
マルジョンがある。ラテックス型接着剤の代表例として
は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ア
クリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレ
ンゴム(CR)等のゴムラテックスがある。また、本発
明の接着剤層として耐熱性、剥離強度が大きく、易開封
性が良好であり、かつ7μm以下の層厚化可能なドライ
ラミネート用接着剤としては、二液硬化型、溶剤型、無
溶剤型、水性型、二液溶剤型、一液無溶剤型、二液無溶
剤型、エマルジョン型等があり、アクリル系接着剤、ポ
リエーテル系接着剤、ポリエーテル系とポリウレタン系
の混合接着剤、ポリエステル系とポリウレタン系の混合
接着剤、ポリエステル系とイソシアネート系の混合接着
剤、芳香族ポリエステル系接着剤、脂肪族ポリエステル
系接着剤、芳香族ポリエーテル系接着剤、脂肪族ポリエ
ーテル系接着剤、ポリエステル系接着剤、イソシアネー
ト系接着剤、ウレタン系接着剤等がある。
特性に合わせて用いることができる。この接着剤層に用
いられる接着剤としては、各種ポリエチレン(LDP
E、L−LDPE、MDPE、HDPE)樹脂、各種ポ
リプロピレン樹脂、等のポリオレフィン系熱可塑性樹
脂、エチレン−プロピレン共重合体樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−エチルアクリレート
共重合体樹脂等のエチレン共重合体樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、酸変性エチ
レン共重合体樹脂等の特殊な熱可塑性樹脂の熱溶融型接
着剤(エクストルージョンラミネート型接着剤)があ
る。その他熱溶融型ゴム系接着剤があり、溶液状接着剤
としてはウェットラミネート用接着剤があり、エマルジ
ョン、ラテックス状の接着剤である。エマルジョン型接
着剤の代表例としては、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−
エチレン共重合物、酢酸ビニルとアクリル酸エステル共
重合物、酢酸ビニルとマレイン酸エステル共重合物、ア
クリル共重合物、エチレン−アクリル酸共重合物等のエ
マルジョンがある。ラテックス型接着剤の代表例として
は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ア
クリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレ
ンゴム(CR)等のゴムラテックスがある。また、本発
明の接着剤層として耐熱性、剥離強度が大きく、易開封
性が良好であり、かつ7μm以下の層厚化可能なドライ
ラミネート用接着剤としては、二液硬化型、溶剤型、無
溶剤型、水性型、二液溶剤型、一液無溶剤型、二液無溶
剤型、エマルジョン型等があり、アクリル系接着剤、ポ
リエーテル系接着剤、ポリエーテル系とポリウレタン系
の混合接着剤、ポリエステル系とポリウレタン系の混合
接着剤、ポリエステル系とイソシアネート系の混合接着
剤、芳香族ポリエステル系接着剤、脂肪族ポリエステル
系接着剤、芳香族ポリエーテル系接着剤、脂肪族ポリエ
ーテル系接着剤、ポリエステル系接着剤、イソシアネー
ト系接着剤、ウレタン系接着剤等がある。
【0151】ドライラミネート用接着剤の特徴をまとめ
ると、溶剤に溶かして使用するので基材に対して濡れ
がよい、紙、熱可塑性樹脂フィルム、不織布、合成
紙、セロハン等種々の材料に使用できる、安定した反
応と強い接着力が得られる、剥離強度を400g/1
5mm巾以上に大きくできるので易開封性が良好であ
る、耐熱性が優れる、反応型なので、主材/硬化
剤、及び溶剤との混合後はポットライフ(可能使用時
間)がある、固形分塗布量が1〜7g/m2、好まし
くは2〜5g/m2 と薄層化可能。しかし、完全硬化す
るまでに30〜65℃で1〜5日間エージングが必要で
ある。
ると、溶剤に溶かして使用するので基材に対して濡れ
がよい、紙、熱可塑性樹脂フィルム、不織布、合成
紙、セロハン等種々の材料に使用できる、安定した反
応と強い接着力が得られる、剥離強度を400g/1
5mm巾以上に大きくできるので易開封性が良好であ
る、耐熱性が優れる、反応型なので、主材/硬化
剤、及び溶剤との混合後はポットライフ(可能使用時
間)がある、固形分塗布量が1〜7g/m2、好まし
くは2〜5g/m2 と薄層化可能。しかし、完全硬化す
るまでに30〜65℃で1〜5日間エージングが必要で
ある。
【0152】その他パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂、粘着付与
樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等を
ブレンドしたホットメルトラミネート型接着剤、感圧型
接着剤、感熱型接着剤等公知の接着剤を用いることがで
きる。
スタリンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂、粘着付与
樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等を
ブレンドしたホットメルトラミネート型接着剤、感圧型
接着剤、感熱型接着剤等公知の接着剤を用いることがで
きる。
【0153】本発明の接着剤層として好ましいエクスト
ルージョンラミネート用ポリオレフィン型接着剤は、よ
り具体的にいえば各種密度のホモポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリブチレン樹脂、及びエチレン共
重合体(EVE、EEA等)樹脂の他、L−LDPE樹
脂の如く、エチレンに一部他のモノマー(α−オレフィ
ン)を共重合させたもの、Dupont社の“サーリ
ン”、三井ポリケミカル社の“ハイラミン”等のアイオ
ノマー樹脂(イオン性共重合体)や三井石油化学(株)の
“アドマー”等の酸変性ポリオレフィン樹脂等がある。
その他紫外線硬化型接着剤等も最近使われはじめた。
ルージョンラミネート用ポリオレフィン型接着剤は、よ
り具体的にいえば各種密度のホモポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリブチレン樹脂、及びエチレン共
重合体(EVE、EEA等)樹脂の他、L−LDPE樹
脂の如く、エチレンに一部他のモノマー(α−オレフィ
ン)を共重合させたもの、Dupont社の“サーリ
ン”、三井ポリケミカル社の“ハイラミン”等のアイオ
ノマー樹脂(イオン性共重合体)や三井石油化学(株)の
“アドマー”等の酸変性ポリオレフィン樹脂等がある。
その他紫外線硬化型接着剤等も最近使われはじめた。
【0154】特に、LDPE樹脂、L−LDPE樹脂又
はLDPE樹脂とL−LDPE樹脂のブレンド樹脂が安
価でラミネート適性に優れているので好ましい。接着強
度を向上させる場合は酸変性ポリオレフィン樹脂が好ま
しい。また、前記記載樹脂を2種以上ブレンドして各樹
脂の欠点をカバーした混合樹脂はラミネート適性が優れ
ているので特に好ましい。特にLDPE樹脂又はL−L
DPE樹脂と酸変性ポリオレフィン樹脂を適当量の比率
でブレンドすると任意の接着強度とすることができるの
で本発明では特に好ましい。積層フィルムの層間剥離強
度を350g/15mm幅以上にして易開封性を良化さ
せるためには、前記ドライラミネート接着剤が酸変性ポ
リオレフィン樹脂を5重量%以上含むポリオレフィン型
接着剤が好ましい。
はLDPE樹脂とL−LDPE樹脂のブレンド樹脂が安
価でラミネート適性に優れているので好ましい。接着強
度を向上させる場合は酸変性ポリオレフィン樹脂が好ま
しい。また、前記記載樹脂を2種以上ブレンドして各樹
脂の欠点をカバーした混合樹脂はラミネート適性が優れ
ているので特に好ましい。特にLDPE樹脂又はL−L
DPE樹脂と酸変性ポリオレフィン樹脂を適当量の比率
でブレンドすると任意の接着強度とすることができるの
で本発明では特に好ましい。積層フィルムの層間剥離強
度を350g/15mm幅以上にして易開封性を良化さ
せるためには、前記ドライラミネート接着剤が酸変性ポ
リオレフィン樹脂を5重量%以上含むポリオレフィン型
接着剤が好ましい。
【0155】前記酸変性ポリオレフィン樹脂は、ポリオ
レフィン樹脂と不飽和カルボン酸類とをグラフト変性し
た変性ポリオレフィン樹脂をいい、例えばグラフト変性
ポリエチレン樹脂、グラフト変性ポリプロピレン樹脂、
グラフト変性エチレン共重合体樹脂(EVA樹脂、EE
A樹脂、L−LDPE樹脂、EMA樹脂等)等がある。
レフィン樹脂と不飽和カルボン酸類とをグラフト変性し
た変性ポリオレフィン樹脂をいい、例えばグラフト変性
ポリエチレン樹脂、グラフト変性ポリプロピレン樹脂、
グラフト変性エチレン共重合体樹脂(EVA樹脂、EE
A樹脂、L−LDPE樹脂、EMA樹脂等)等がある。
【0156】ポリオレフィン樹脂とグラフト変性する。
不飽和カルボン酸類は、その誘導体も含めて総称するも
ので、代表例をあげるとアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸、テトラヒドロフタ
ル酸、メサコン酸、アンゲリカ酸、シトラコン酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、ナジック酸、(エンドシス−
ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,3−ジカ
ルボン酸)、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水
イタコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グリシジル、マレイン酸モノエチルエステ
ル、マレイン酸ジエチルエステル、フマル酸モノメチル
エステル、フマル酸ジメチルエステル、イタコン酸ジエ
チルエステル、アクリル酸アミド、メタクリルアミド、
マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マレイン
酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸−N,N−ジエ
チルアミド、マレイン酸−N−モノブチルアミド、マレ
イン酸−N,N−ジブチルアミド、フマル酸モノアミ
ド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モノエチルアミ
ド、フマル酸−N,N−ジエチルアミド、フマル酸−N
−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−ジエチルアミ
ド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸−N,
N−ジブチルアミド、マレイミド、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸ジメチル、マタクリル酸カリウム、アク
リル酸ナトリウム、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネ
シウム、アクリル酸カルシウム、メタクリル酸ナトリウ
ム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム、N−
ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、塩化マレ
ニル、グリシジルマレエート、マレイン酸ジプロピル、
アコニチン酸無水物、ソルビン酸等をあげることがで
き、相互の混合使用も可能である。酸変性ポリオレフィ
ン樹脂の中で、無水マレイン酸グラフト変性ポリエチレ
ン系樹脂が好ましい。
不飽和カルボン酸類は、その誘導体も含めて総称するも
ので、代表例をあげるとアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸、テトラヒドロフタ
ル酸、メサコン酸、アンゲリカ酸、シトラコン酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、ナジック酸、(エンドシス−
ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,3−ジカ
ルボン酸)、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水
イタコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グリシジル、マレイン酸モノエチルエステ
ル、マレイン酸ジエチルエステル、フマル酸モノメチル
エステル、フマル酸ジメチルエステル、イタコン酸ジエ
チルエステル、アクリル酸アミド、メタクリルアミド、
マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マレイン
酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸−N,N−ジエ
チルアミド、マレイン酸−N−モノブチルアミド、マレ
イン酸−N,N−ジブチルアミド、フマル酸モノアミ
ド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モノエチルアミ
ド、フマル酸−N,N−ジエチルアミド、フマル酸−N
−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−ジエチルアミ
ド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸−N,
N−ジブチルアミド、マレイミド、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸ジメチル、マタクリル酸カリウム、アク
リル酸ナトリウム、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネ
シウム、アクリル酸カルシウム、メタクリル酸ナトリウ
ム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム、N−
ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、塩化マレ
ニル、グリシジルマレエート、マレイン酸ジプロピル、
アコニチン酸無水物、ソルビン酸等をあげることがで
き、相互の混合使用も可能である。酸変性ポリオレフィ
ン樹脂の中で、無水マレイン酸グラフト変性ポリエチレ
ン系樹脂が好ましい。
【0157】変性ポリオレフィン樹脂における不飽和カ
ルボン酸類をグラフト変性させる方法は特に限定されな
い。例えば、溶融状態で反応させる特公昭43−274
21号公報等に開示の方法や、溶液状態で反応させる特
公昭44−15422号公報等に開示の方法や、スラリ
ー状態で反応させる特公昭43−18144号公報等に
開示の方法や、気相状態で反応させる特公昭50−77
493号公報等に開示の方法等がある。
ルボン酸類をグラフト変性させる方法は特に限定されな
い。例えば、溶融状態で反応させる特公昭43−274
21号公報等に開示の方法や、溶液状態で反応させる特
公昭44−15422号公報等に開示の方法や、スラリ
ー状態で反応させる特公昭43−18144号公報等に
開示の方法や、気相状態で反応させる特公昭50−77
493号公報等に開示の方法等がある。
【0158】これらの方法の中で押出機を用いる溶融混
練法が操作上簡便で、かつ安価な方法なので好ましい。
練法が操作上簡便で、かつ安価な方法なので好ましい。
【0159】不飽和カルボン酸類の使用量は、接着強度
確保のためポリオレフィン樹脂ベースポリマー(各種ポ
リエチレン樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、各種ポリオ
レフィン共重合体樹脂、ポリブテン−1樹脂、ポリ−4
−メチルペンテン−1等のα−オレフィン単独樹脂及び
その共重合体樹脂)100重量部に対して0.01〜2
0重量部、好ましくは0.2〜5重量部である。
確保のためポリオレフィン樹脂ベースポリマー(各種ポ
リエチレン樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、各種ポリオ
レフィン共重合体樹脂、ポリブテン−1樹脂、ポリ−4
−メチルペンテン−1等のα−オレフィン単独樹脂及び
その共重合体樹脂)100重量部に対して0.01〜2
0重量部、好ましくは0.2〜5重量部である。
【0160】ポリオレフィン樹脂と不飽和カルボン酸類
との反応を促進するために有機過酸化物等が用いられ
る。
との反応を促進するために有機過酸化物等が用いられ
る。
【0161】有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル、ジクミルパーオキサイド、α,
α'ビス(t−ブチルパーオキシジイプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチル−ハイド
ロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、1,3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、キュメンハイドロパーオキサイド、ジ−
t−ブチル−ジパーオキシフタレート、t−ブチルパー
オキシマレイン酸、イソプロピルパーカーボネート等の
有機過酸化物、アソビスイソブチロニトリル等のアゾ化
合物、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物等がある。
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル、ジクミルパーオキサイド、α,
α'ビス(t−ブチルパーオキシジイプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチル−ハイド
ロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、1,3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、キュメンハイドロパーオキサイド、ジ−
t−ブチル−ジパーオキシフタレート、t−ブチルパー
オキシマレイン酸、イソプロピルパーカーボネート等の
有機過酸化物、アソビスイソブチロニトリル等のアゾ化
合物、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物等がある。
【0162】これらは1種または2種以上の組合せで使
用してもよい。特に好ましいのは、分解温度が170℃
〜200℃の間にあるジ−t−ブチルパーオキサイド、
ジ−クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、1,3
−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン
である。
用してもよい。特に好ましいのは、分解温度が170℃
〜200℃の間にあるジ−t−ブチルパーオキサイド、
ジ−クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、1,3
−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン
である。
【0163】これらの過酸化物の添加量は特に制限され
ないが、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.
005〜5重量部、好ましくは0.01〜1重量部であ
る。
ないが、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.
005〜5重量部、好ましくは0.01〜1重量部であ
る。
【0164】市販の酸変性ポリオレフィン樹脂の代表例
を以下に示す。 (1) 日本石油化学KK “Nポリマー” (2) 三井石油化学工業KK “ADMER” (3) 昭和電工KK “ER RESIN” (4) 三菱化成工業KK “NOVATEC−AP” (5) 三菱油化KK “MODIC” (6) 日本ユニカーKK “NUC−ACE” (7) 宇部興産KK “UBE BOND” (8) 東ソーKK “ルセンM” (9) 住友化学工業KK “ボンダイン” (10) 三井・デュポンケミカルKK“CMPS”等 (11) エクソン社 “デクソン” (12) 東亜燃料工業KK “HAシリーズ” (13) 三井東圧化学KK “MITSUI LONPLY”等
を以下に示す。 (1) 日本石油化学KK “Nポリマー” (2) 三井石油化学工業KK “ADMER” (3) 昭和電工KK “ER RESIN” (4) 三菱化成工業KK “NOVATEC−AP” (5) 三菱油化KK “MODIC” (6) 日本ユニカーKK “NUC−ACE” (7) 宇部興産KK “UBE BOND” (8) 東ソーKK “ルセンM” (9) 住友化学工業KK “ボンダイン” (10) 三井・デュポンケミカルKK“CMPS”等 (11) エクソン社 “デクソン” (12) 東亜燃料工業KK “HAシリーズ” (13) 三井東圧化学KK “MITSUI LONPLY”等
【0165】エクストルージョンラミネート型の接着剤
層の厚さは、好ましくは7μm〜50μm、より好まし
くは9〜40μm、最も好ましくは11〜30μmであ
るが、コスト、接着強度、ラミネート速度、積層体の全
厚さ等に基づいて定められるので、この数値には特に限
定されない。
層の厚さは、好ましくは7μm〜50μm、より好まし
くは9〜40μm、最も好ましくは11〜30μmであ
るが、コスト、接着強度、ラミネート速度、積層体の全
厚さ等に基づいて定められるので、この数値には特に限
定されない。
【0166】最近、公害問題対応型の接着剤に溶剤を使
わないノンソルベントラミネート接着剤が脚光をあびて
いる。100%固形のウレタン系の無溶剤接着剤を加熱
して粘度を下げた状態で基材に塗り、これと別の基材を
加熱ロールで圧着積層する方法である。
わないノンソルベントラミネート接着剤が脚光をあびて
いる。100%固形のウレタン系の無溶剤接着剤を加熱
して粘度を下げた状態で基材に塗り、これと別の基材を
加熱ロールで圧着積層する方法である。
【0167】 溶剤を使用しないのでドライヤーが不
要で防爆、排気、換気設備が不要であるが、接着剤加熱
装置と供給装置が必要である。 無溶剤のため、溶剤による反応抑制がないのでポッ
トライフが非常に短い。 接着剤の分子量が溶剤型に比べ小さいので凝集力が
小さく、初期接着力が小さい。 反応完結までに時間を要する等の短所はあるが、写
真性が良好で残留溶剤の心配がなく、固形分塗布量が
0.1〜3.5g/m2と少なく特に好ましい。
要で防爆、排気、換気設備が不要であるが、接着剤加熱
装置と供給装置が必要である。 無溶剤のため、溶剤による反応抑制がないのでポッ
トライフが非常に短い。 接着剤の分子量が溶剤型に比べ小さいので凝集力が
小さく、初期接着力が小さい。 反応完結までに時間を要する等の短所はあるが、写
真性が良好で残留溶剤の心配がなく、固形分塗布量が
0.1〜3.5g/m2と少なく特に好ましい。
【0168】本発明の写真感光材料用包装材料は、透明
包装材料構成で使用する場合は全光線透過率が20%以
上が好ましく、30%以上がより好ましく、50%以上
が最も好ましい。全光線透過率が20%未満であると、
内容物の確認が困難になったり、内容物の印刷や印刷表
示を透視して利用する機能に欠ける。遮光性包装材料構
成で使用する場合は、全光線透過率が0%が好ましい。
包装材料構成で使用する場合は全光線透過率が20%以
上が好ましく、30%以上がより好ましく、50%以上
が最も好ましい。全光線透過率が20%未満であると、
内容物の確認が困難になったり、内容物の印刷や印刷表
示を透視して利用する機能に欠ける。遮光性包装材料構
成で使用する場合は、全光線透過率が0%が好ましい。
【0169】本発明の写真感光材料用包装材料は、酸素
透過率(JIS K 7126の20℃,0%RHで測
定)が50cc/m2・24時間・1気圧以下が好まし
く、40cc/m2・24時間・1気圧以下がより好ま
しく、30cc/m2・24時間・1気圧以下が最も好
ましい。酸素透過率が50cc/m2・24時間・1気圧
を越えると、包装した写真感光材料の写真性に悪影響を
与えるものである。この酸素透過率は、写真感光材料用
包装材料全体で確保できればよく、すなわち、ポリオレ
フィン樹脂フィルム層と蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィル
ム層とからなる場合はポリオレフィン樹脂フィルム層及
び蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層で確保できるよう
に調整し、フレキシブルシート層、接着剤層等が設けら
れている場合には、ポリオレフィン樹脂フィルム層、蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層及びフレキシブルシー
ト層、接着剤層等全体で確保できるように調整する。
透過率(JIS K 7126の20℃,0%RHで測
定)が50cc/m2・24時間・1気圧以下が好まし
く、40cc/m2・24時間・1気圧以下がより好ま
しく、30cc/m2・24時間・1気圧以下が最も好
ましい。酸素透過率が50cc/m2・24時間・1気圧
を越えると、包装した写真感光材料の写真性に悪影響を
与えるものである。この酸素透過率は、写真感光材料用
包装材料全体で確保できればよく、すなわち、ポリオレ
フィン樹脂フィルム層と蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィル
ム層とからなる場合はポリオレフィン樹脂フィルム層及
び蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層で確保できるよう
に調整し、フレキシブルシート層、接着剤層等が設けら
れている場合には、ポリオレフィン樹脂フィルム層、蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層及びフレキシブルシー
ト層、接着剤層等全体で確保できるように調整する。
【0170】本発明の写真感光材料用包装材料は、水蒸
気透過率(JIS Z 0208の条件Bに準じて測定)
が10g/m2・24時間・1気圧以下が好ましく、7
g/m2・24時間・1気圧以下がより好ましく、5g
/m2・24時間・1気圧以下が特に好ましく、 3g/
m2・24時間・1気圧以下が最も好ましい。水蒸気透
過率が10g/m2・24時間・1気圧を越えると、 包
装した写真感光材料の写真性に悪影響を与えるものであ
る。この水蒸気透過率は、写真感光材料用包装材料全体
で確保できればよく、すなわち、ポリオレフィン樹脂フ
ィルム層と蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層とからな
る場合はポリオレフィン樹脂フィルム層及び蒸着膜加工
熱可塑性樹脂フィルム層で確保できるように調整し、フ
レキシブルシート層、接着剤層等が設けられている場合
には、ポリオレフィン樹脂フィルム層、蒸着膜加工熱可
塑性樹脂フィルム層及びフレキシブルシート層、接着剤
層等全体で確保できるように調整する。
気透過率(JIS Z 0208の条件Bに準じて測定)
が10g/m2・24時間・1気圧以下が好ましく、7
g/m2・24時間・1気圧以下がより好ましく、5g
/m2・24時間・1気圧以下が特に好ましく、 3g/
m2・24時間・1気圧以下が最も好ましい。水蒸気透
過率が10g/m2・24時間・1気圧を越えると、 包
装した写真感光材料の写真性に悪影響を与えるものであ
る。この水蒸気透過率は、写真感光材料用包装材料全体
で確保できればよく、すなわち、ポリオレフィン樹脂フ
ィルム層と蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層とからな
る場合はポリオレフィン樹脂フィルム層及び蒸着膜加工
熱可塑性樹脂フィルム層で確保できるように調整し、フ
レキシブルシート層、接着剤層等が設けられている場合
には、ポリオレフィン樹脂フィルム層、蒸着膜加工熱可
塑性樹脂フィルム層及びフレキシブルシート層、接着剤
層等全体で確保できるように調整する。
【0171】本発明の写真感光材料用包装材料を適用で
きる用途について説明する。 (1) 透明、着色又は印刷付のレンズ付フィルムユニッ
ト包装用の防湿・密封包装袋(特公平7−1380号公
報、特開平5−197087号公報、特開平7−725
93号公報、特開平8−248573号公報、特開平8
−254793号公報、特開平8−334869号公
報、特開平9−15796号公報、特開平9−5439
5号公報、特開平9−120119号公報、特開平9−
244187号公報、特開平9−274288号公報、
特開平10−186586号公報、特開平10−197
994号公報等)。
きる用途について説明する。 (1) 透明、着色又は印刷付のレンズ付フィルムユニッ
ト包装用の防湿・密封包装袋(特公平7−1380号公
報、特開平5−197087号公報、特開平7−725
93号公報、特開平8−248573号公報、特開平8
−254793号公報、特開平8−334869号公
報、特開平9−15796号公報、特開平9−5439
5号公報、特開平9−120119号公報、特開平9−
244187号公報、特開平9−274288号公報、
特開平10−186586号公報、特開平10−197
994号公報等)。
【0172】(2) 透明、着色又は印刷付のプラスチッ
ク容器入りの撮影用写真フィルム(JIS 135フィ
ルム、APSフィルム、マイクロフィルム等)の2本以
上を集合包装する防湿・密封包装袋(特開平8−254
793号公報等)。
ク容器入りの撮影用写真フィルム(JIS 135フィ
ルム、APSフィルム、マイクロフィルム等)の2本以
上を集合包装する防湿・密封包装袋(特開平8−254
793号公報等)。
【0173】(3) 印画紙、印刷製版用フィルム、撮影
用カットフィルム、Xレイフィルム、PS版等のシート
状写真感光材料用の防湿・密封・遮光性袋(特公平2−
2700号公報、特公平2−2701号公報、特開平8
−254793号公報、特開平5−5972号公報
等)。
用カットフィルム、Xレイフィルム、PS版等のシート
状写真感光材料用の防湿・密封・遮光性袋(特公平2−
2700号公報、特公平2−2701号公報、特開平8
−254793号公報、特開平5−5972号公報
等)。
【0174】(4) 帯状写真感光材料包装体用遮光性フ
ィルム(特開平2−72347号公報、特開平6−21
4350号公報、実公平5−29471号公報、実公平
6−8593号公報、実公平7−50743号公報、実
公平8−10812号公報、実開昭63−153255
号公報等)。
ィルム(特開平2−72347号公報、特開平6−21
4350号公報、実公平5−29471号公報、実公平
6−8593号公報、実公平7−50743号公報、実
公平8−10812号公報、実開昭63−153255
号公報等)。
【0175】(5) 印画紙、映画用フィルム、マイクロ
ポジフィルム、印刷製版用フィルム、熱現像拡散転写紙
等のロール状写真感光材料用防湿密封遮光袋(特開平6
−67358号公報等)。
ポジフィルム、印刷製版用フィルム、熱現像拡散転写紙
等のロール状写真感光材料用防湿密封遮光袋(特開平6
−67358号公報等)。
【0176】(6) 印画紙、写真フィルム等の帯状感光
材料の明室装填包装体用防湿・遮光フィルム又はリーダ
ーフィルム(特開昭62−172344号公報、特開平
2−72347号公報、特開平5−72672号公報、
特開平5−216176号公報、特開平6−75341
号公報、特開平6−214350号公報、特開平6−1
48820号公報、特開平7−257510号公報、特
開平7−92618号公報、特開平8−40468号公
報、特開平10−97030号公報、実公昭56−16
608号公報、実公平6−8593号公報、実公平8−
9725号公報等)。
材料の明室装填包装体用防湿・遮光フィルム又はリーダ
ーフィルム(特開昭62−172344号公報、特開平
2−72347号公報、特開平5−72672号公報、
特開平5−216176号公報、特開平6−75341
号公報、特開平6−214350号公報、特開平6−1
48820号公報、特開平7−257510号公報、特
開平7−92618号公報、特開平8−40468号公
報、特開平10−97030号公報、実公昭56−16
608号公報、実公平6−8593号公報、実公平8−
9725号公報等)。
【0177】(7) バルクロール状写真感光材料包装用
の防湿・遮光フィルム(特開平3−53243号公報
等)。
の防湿・遮光フィルム(特開平3−53243号公報
等)。
【0178】(8) インスタントフィルムパック(特開
平8−62782号公報、特開平10−228079号
公報、特開平10−228080号公報等)。
平8−62782号公報、特開平10−228079号
公報、特開平10−228080号公報等)。
【0179】(9) 写真フィルム用遮光紙(米国特許
5,790,912号明細書、特開昭48−22020
号公報、特開昭50−67644号公報、特開昭52−
150016号公報、特開昭55−140835号公
報、特開昭58−17434号公報、特開昭58−18
6744号公報、特開昭59−68238号公報、特開
昭60−35728号公報、特開昭61−36216号
公報、特開昭63−169642号公報、特開平4−1
36842号公報、特開平4−296849号公報、特
開平5−281666号公報、特開平9−80695号
公報、特開平9−152685号公報、特開平9−18
5151号公報、特開平10−104803号公報、特
開平10−254102号公報、特開平10−2541
03号公報、特開平10−312042号公報、特開平
10−312043号公報、特開平10−319545
号公報、特開平10−325993号公報等)。
5,790,912号明細書、特開昭48−22020
号公報、特開昭50−67644号公報、特開昭52−
150016号公報、特開昭55−140835号公
報、特開昭58−17434号公報、特開昭58−18
6744号公報、特開昭59−68238号公報、特開
昭60−35728号公報、特開昭61−36216号
公報、特開昭63−169642号公報、特開平4−1
36842号公報、特開平4−296849号公報、特
開平5−281666号公報、特開平9−80695号
公報、特開平9−152685号公報、特開平9−18
5151号公報、特開平10−104803号公報、特
開平10−254102号公報、特開平10−2541
03号公報、特開平10−312042号公報、特開平
10−312043号公報、特開平10−319545
号公報、特開平10−325993号公報等)。
【0180】(10) インスタントフィルムパック用遮光
袋(特開平10−186504号公報、特開平10−2
21814号公報、特開平10−228079号公報、
特開平10−228080号公報、特開平10−293
359号公報、特開平10−301199号公報等)。
袋(特開平10−186504号公報、特開平10−2
21814号公報、特開平10−228079号公報、
特開平10−228080号公報、特開平10−293
359号公報、特開平10−301199号公報等)。
【0181】上述した各種の密封袋は、チューブ状フィ
ルムの底シール袋、二方シール袋、三方シール袋、四方
シール袋、ガゼット袋等がある。
ルムの底シール袋、二方シール袋、三方シール袋、四方
シール袋、ガゼット袋等がある。
【0182】また、各種の上包み包装にも用いることが
できる。例えば、実公平7−50743号公報、実公平
8−7398号公報、実公平8−9723号公報、実公
平8−9724号公報、実公平8−10812号公報、
特開平6−148820号公報、特開平6−21435
0号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−
287350号公報等に記載の帯状感光材料の明室装填
包装体用防湿遮光フィルムや袋、カートン又はトレーの
上包み包装、キャラメル型の上包み包装、スナック型の
上包み包装、紙巻きたばこ型の上包み包装、ロール上包
み包装、棒状上包み包装、ひねり上包み包装等があり、
また、社団法人 日本包装技術協会 1995年7月1
日発行,「包装技術便覧」754頁〜774頁記載の各
種包装体用として使用可能である。
できる。例えば、実公平7−50743号公報、実公平
8−7398号公報、実公平8−9723号公報、実公
平8−9724号公報、実公平8−10812号公報、
特開平6−148820号公報、特開平6−21435
0号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−
287350号公報等に記載の帯状感光材料の明室装填
包装体用防湿遮光フィルムや袋、カートン又はトレーの
上包み包装、キャラメル型の上包み包装、スナック型の
上包み包装、紙巻きたばこ型の上包み包装、ロール上包
み包装、棒状上包み包装、ひねり上包み包装等があり、
また、社団法人 日本包装技術協会 1995年7月1
日発行,「包装技術便覧」754頁〜774頁記載の各
種包装体用として使用可能である。
【0183】本発明の写真感光材料用包装材料が適用可
能な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カ
ラーまたは白黒印画紙、カラーまたは白黒ネガフィル
ム、印刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、
電算写植フィルム及びペーパー、カラーまたは白黒ポジ
フィルム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィル
ム、サーベランスフィルム、映画用フィルム、自己現像
型写真感光材料、直接ポジ型フィルム及びペーパー等)
(特開平4−136838号公報、特開平4−1723
39号公報、特開平5−113623号公報、特開平9
−325450号公報、特開平10−62901号公
報、特開平10−62903号公報、特開平10−62
904号公報、特開平10−62905号公報、特開平
10−62906号公報、特開平10−62921号公
報、特開平10−142731号公報等)
能な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カ
ラーまたは白黒印画紙、カラーまたは白黒ネガフィル
ム、印刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、
電算写植フィルム及びペーパー、カラーまたは白黒ポジ
フィルム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィル
ム、サーベランスフィルム、映画用フィルム、自己現像
型写真感光材料、直接ポジ型フィルム及びペーパー等)
(特開平4−136838号公報、特開平4−1723
39号公報、特開平5−113623号公報、特開平9
−325450号公報、特開平10−62901号公
報、特開平10−62903号公報、特開平10−62
904号公報、特開平10−62905号公報、特開平
10−62906号公報、特開平10−62921号公
報、特開平10−142731号公報等)
【0184】(2) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光
材料、熱現像白黒感光材料(例えば特公昭43−492
1号公報、同43−4924号公報、「写真工学の基
礎」銀塩写真編(1879年コロナ社刊行)の553頁
〜555頁及びリサーチ・ティスクロージャー誌 19
78年6月号9頁〜15頁(RD−17029)等に記
載されているもの。さらに、特開昭59−12431号
公報、同60−2950号公報、同61−52343号
公報、特開平7−13295号公報、同10−6289
8号公報、同10−62899号公報等や米国特許第
3,457,075号明細書、米国特許第3,574,6
27号明細書,米国特許第4,042,394号明細書、
米国特許第4,584,267号明細書に記載されてい
る転写方式の熱現像カラー写真感光材料等))
材料、熱現像白黒感光材料(例えば特公昭43−492
1号公報、同43−4924号公報、「写真工学の基
礎」銀塩写真編(1879年コロナ社刊行)の553頁
〜555頁及びリサーチ・ティスクロージャー誌 19
78年6月号9頁〜15頁(RD−17029)等に記
載されているもの。さらに、特開昭59−12431号
公報、同60−2950号公報、同61−52343号
公報、特開平7−13295号公報、同10−6289
8号公報、同10−62899号公報等や米国特許第
3,457,075号明細書、米国特許第3,574,6
27号明細書,米国特許第4,042,394号明細書、
米国特許第4,584,267号明細書に記載されてい
る転写方式の熱現像カラー写真感光材料等))
【0185】(3) 感光・感熱性記録材料(特開平3−
72358号公報等に記載されているフォトサーモグラ
フィー(感光・感熱画像形成方法)を用いた記録材料)
72358号公報等に記載されているフォトサーモグラ
フィー(感光・感熱画像形成方法)を用いた記録材料)
【0186】(4) ジアゾニウム写真感光材料(4−モ
ルフォリノベンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マ
イクロフィルム、複写用フィルム、印刷用版材等)
ルフォリノベンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マ
イクロフィルム、複写用フィルム、印刷用版材等)
【0187】(5) アジド、ジアジド系写真感光材料
(パラアジドベンゾエード、4,4’ジアジドスチルベ
ン等を含む感光材料、例えば複写用フィルム、印刷用版
材等)
(パラアジドベンゾエード、4,4’ジアジドスチルベ
ン等を含む感光材料、例えば複写用フィルム、印刷用版
材等)
【0188】(6) キノンジアジド系写真感光材料(オ
ルソーキノンジアジド、オルソーナフトキノンジアジド
系化合物、例えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−
(2)−4−スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写真
感光材料、例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用
フィルム等)
ルソーキノンジアジド、オルソーナフトキノンジアジド
系化合物、例えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−
(2)−4−スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写真
感光材料、例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用
フィルム等)
【0189】(7) フォトポリマー(ビニル系モノマー
等を含む写真感光材料、印刷用版材、密着用フィルム
等)
等を含む写真感光材料、印刷用版材、密着用フィルム
等)
【0190】(8) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材
料(例えば印刷用フィルム、IC用レジスト等)
料(例えば印刷用フィルム、IC用レジスト等)
【0191】本発明の写真感光材料包装体は、上述した
写真感光材料用包装材料のポリオレフィン樹脂フィルム
層面を対向させて重ね合わせ、その外周の重ね合わせた
端部をヒートシールして写真感光材料を密封包装したも
のである。
写真感光材料用包装材料のポリオレフィン樹脂フィルム
層面を対向させて重ね合わせ、その外周の重ね合わせた
端部をヒートシールして写真感光材料を密封包装したも
のである。
【0192】また、本発明の感光材料包装体は、透湿度
(JIS Z 0208の条件B(40℃,90%RH)で
測定)が8g/m2・24時間以下、光学濃度が6.0以
上、厚さが30μm以上である本発明の感光材料用包装
材料を用いて、感光材料を密封・遮光包装することが好
ましい。さらに、 透湿度が8g/m2・24時間以下、
光学濃度が6.0以上、厚さが30μm以上の感光材料
用包装材料を用いて、縦方向に易開封加工を設けた密封
・遮光袋で包装することも好ましい。
(JIS Z 0208の条件B(40℃,90%RH)で
測定)が8g/m2・24時間以下、光学濃度が6.0以
上、厚さが30μm以上である本発明の感光材料用包装
材料を用いて、感光材料を密封・遮光包装することが好
ましい。さらに、 透湿度が8g/m2・24時間以下、
光学濃度が6.0以上、厚さが30μm以上の感光材料
用包装材料を用いて、縦方向に易開封加工を設けた密封
・遮光袋で包装することも好ましい。
【0193】また、透湿度は、7g/m2・24時間以
下であることが好ましく、6g/m2・24時間以下で
あることがより好ましく、 5g/m2・24時間以下で
あることが特に好ましく、 3g/m2・24時間以下で
あることが最も好ましい。透湿度が8g/m2・24時
間を超えると、 写真感光材料の写真性に悪影響を与え
るものである。特に、増感色素等の色素を含有する写真
感光材料の場合は、湿度の影響を受けやすく、 透湿度
を7g/m2・24時間以下にしないと感度異常が発生
する。従って3g/m2・24時間以下とすることが好
ましい。
下であることが好ましく、6g/m2・24時間以下で
あることがより好ましく、 5g/m2・24時間以下で
あることが特に好ましく、 3g/m2・24時間以下で
あることが最も好ましい。透湿度が8g/m2・24時
間を超えると、 写真感光材料の写真性に悪影響を与え
るものである。特に、増感色素等の色素を含有する写真
感光材料の場合は、湿度の影響を受けやすく、 透湿度
を7g/m2・24時間以下にしないと感度異常が発生
する。従って3g/m2・24時間以下とすることが好
ましい。
【0194】本発明による写真感光材料用包装材料の層
構成を図面を参照して説明する。
構成を図面を参照して説明する。
【0195】図1に示す写真感光材料用包装材料は、遮
光性物質を含有していないポリオレフィン樹脂フィルム
層1に、遮光性性物質を含有していない熱可塑性樹脂フ
ィルム層2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した
蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIを直接積層したもの
である。
光性物質を含有していないポリオレフィン樹脂フィルム
層1に、遮光性性物質を含有していない熱可塑性樹脂フ
ィルム層2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した
蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIを直接積層したもの
である。
【0196】図2に示す写真感光材料用包装材料は、遮
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、遮光性物質を含有している熱可塑性樹脂フィル
ム層2aに防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIaを直接積層したもの
である。
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、遮光性物質を含有している熱可塑性樹脂フィル
ム層2aに防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIaを直接積層したもの
である。
【0197】図3に示す写真感光材料用包装材料は、遮
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、遮光性物質を含有していない熱可塑性樹脂フィ
ルム層2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIを、接着剤層3を介し
得て積層したものである。
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、遮光性物質を含有していない熱可塑性樹脂フィ
ルム層2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIを、接着剤層3を介し
得て積層したものである。
【0198】図4に示す写真感光材料用包装材料は、遮
光性物質を含有していないポリオレフィン樹脂フィルム
層1に、遮光性物質を含有していない熱可塑性樹脂フィ
ルム層2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIを直接積層し、この蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIに接着剤層3を介して
フレキシブルシート層4をさらに積層したものである。
光性物質を含有していないポリオレフィン樹脂フィルム
層1に、遮光性物質を含有していない熱可塑性樹脂フィ
ルム層2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIを直接積層し、この蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIに接着剤層3を介して
フレキシブルシート層4をさらに積層したものである。
【0199】図5に示す写真感光材料用包装材料は、遮
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、遮光性物質を含有していない熱可塑性樹脂フィ
ルム層2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIを、接着剤層3を介し
得て積層し、この蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIに
接着剤層3を介してフレキシブルシート層4をさらに積
層したものである。
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、遮光性物質を含有していない熱可塑性樹脂フィ
ルム層2に防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIを、接着剤層3を介し
得て積層し、この蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIに
接着剤層3を介してフレキシブルシート層4をさらに積
層したものである。
【0200】図6に示す写真感光材料用包装材料は、遮
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、遮光性物質を含有している熱可塑性樹脂フィル
ム層2aに防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIaを、接着剤層3を介
し得て積層し、この蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルムII
aに接着剤層3を介してフレキシブルシート層4をさら
に積層したものである。
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、遮光性物質を含有している熱可塑性樹脂フィル
ム層2aに防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した蒸
着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIaを、接着剤層3を介
し得て積層し、この蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルムII
aに接着剤層3を介してフレキシブルシート層4をさら
に積層したものである。
【0201】図7に示す写真感光材料用包装材料は、遮
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、中間層5が接着剤層3を介して積層され、この
中間層5に遮光性物質を含有している熱可塑性樹脂フィ
ルム層2aに防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した
蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIaを直接積層したも
のである。
光性物質を含有しているポリオレフィン樹脂フィルム層
1aに、中間層5が接着剤層3を介して積層され、この
中間層5に遮光性物質を含有している熱可塑性樹脂フィ
ルム層2aに防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜Mを加工した
蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルムIIaを直接積層したも
のである。
【0202】なお、以上の図面において、図中下側が包
装した際写真感光材料側となる面で、図中上側が包装し
た際外側表面側となる面である。
装した際写真感光材料側となる面で、図中上側が包装し
た際外側表面側となる面である。
【0203】
【実施例】[実施例1]図3に示す層構成の写真感光材
料用包装材料である。ポリオレフィン樹脂フィルム層1
aは、密度が0.920g/cm3、MFRが2.5g/
10分の低密度ホモポリエチレン樹脂60重量部、密度
が0.870g/cm3、MFRが5.0g/10分、分
子量分布が2.5の四価の遷移金属のジルコニウムを含
むメタロセン化合物を重合触媒として、エチレンとヘキ
セン−1を気相法で共重合した超低密度エチレン−ヘキ
セン−1共重合体樹脂40重量部の合計100重量部の
ポリエチレン系樹脂に対して、導電性物質としてのアセ
チレンカーボンブラック20重量部、滑剤としてのステ
アリン酸カルシウム0.1重量部とエルカ酸アミド0.
05重量部、ブロッキング防止剤としてのA型合成ゼオ
ライト0.1重量部、ヒンダードフェノール系酸化防止
剤としてのテトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)プロピオネー
ト]メタン0.05重量部とトコフェロール類二量体
0.1重量部、ハロゲンガス中和剤としてのハイドロタ
ルサイト類化合物0.2重量部からなるポリエチレン系
樹脂組成物(アセチレンカーボンブラック40重量部と
超低密度エチレン−ヘキセン−1共重合体樹脂60重量
部とからなるマスターバッチペレットと、希釈用低密度
ホモポリエチレン樹脂ペレットを自動重量計量混合機で
混合したペレット)を、L/Dが25の一軸押出し機を
用い、リングダイのリップ間隙が1.2mm、樹脂温度
が185℃、ドロー比が20で、インフレーションフィ
ルム成形方法で成形した厚さ60μm、表面比抵抗が
1.1×106Ωの遮光性ポリオレフィン樹脂フィルムで
ある。
料用包装材料である。ポリオレフィン樹脂フィルム層1
aは、密度が0.920g/cm3、MFRが2.5g/
10分の低密度ホモポリエチレン樹脂60重量部、密度
が0.870g/cm3、MFRが5.0g/10分、分
子量分布が2.5の四価の遷移金属のジルコニウムを含
むメタロセン化合物を重合触媒として、エチレンとヘキ
セン−1を気相法で共重合した超低密度エチレン−ヘキ
セン−1共重合体樹脂40重量部の合計100重量部の
ポリエチレン系樹脂に対して、導電性物質としてのアセ
チレンカーボンブラック20重量部、滑剤としてのステ
アリン酸カルシウム0.1重量部とエルカ酸アミド0.
05重量部、ブロッキング防止剤としてのA型合成ゼオ
ライト0.1重量部、ヒンダードフェノール系酸化防止
剤としてのテトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)プロピオネー
ト]メタン0.05重量部とトコフェロール類二量体
0.1重量部、ハロゲンガス中和剤としてのハイドロタ
ルサイト類化合物0.2重量部からなるポリエチレン系
樹脂組成物(アセチレンカーボンブラック40重量部と
超低密度エチレン−ヘキセン−1共重合体樹脂60重量
部とからなるマスターバッチペレットと、希釈用低密度
ホモポリエチレン樹脂ペレットを自動重量計量混合機で
混合したペレット)を、L/Dが25の一軸押出し機を
用い、リングダイのリップ間隙が1.2mm、樹脂温度
が185℃、ドロー比が20で、インフレーションフィ
ルム成形方法で成形した厚さ60μm、表面比抵抗が
1.1×106Ωの遮光性ポリオレフィン樹脂フィルムで
ある。
【0204】蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層IIの熱
可塑性樹脂フィルム層2は、厚さ12μmの高融点のポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルムからなる基層の
両面に、低融点のポリエチレンテレフタレート樹脂フィ
ルムからなる表面層を配し、タテ4.5倍、ヨコ5.5
倍に延伸した厚さ12μmの3層共押出し二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート樹脂フィルムである。
可塑性樹脂フィルム層2は、厚さ12μmの高融点のポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルムからなる基層の
両面に、低融点のポリエチレンテレフタレート樹脂フィ
ルムからなる表面層を配し、タテ4.5倍、ヨコ5.5
倍に延伸した厚さ12μmの3層共押出し二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート樹脂フィルムである。
【0205】この3層共押出し二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレート樹脂フィルムからなる熱可塑性樹脂フィル
ム層2をコロナ放電処理した後、100kwの電子銃を
備えた電子ビーム加熱型真空蒸着装置の巻き出しロール
上に配置し、蒸着源上を走行させて、蒸着装置内で加熱
気化した二酸化ケイ素55重量部と酸化アルミニウム4
5重量部とからなる蒸着化合物の厚さ25nmの無機蒸
着膜Mを形成した。
レフタレート樹脂フィルムからなる熱可塑性樹脂フィル
ム層2をコロナ放電処理した後、100kwの電子銃を
備えた電子ビーム加熱型真空蒸着装置の巻き出しロール
上に配置し、蒸着源上を走行させて、蒸着装置内で加熱
気化した二酸化ケイ素55重量部と酸化アルミニウム4
5重量部とからなる蒸着化合物の厚さ25nmの無機蒸
着膜Mを形成した。
【0206】この熱可塑性樹脂フィルム層2に無機蒸着
膜Mを加工した蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層II
は、縦方向のヤング率が450kg/mm2、横方向の
ヤング率が570kg/mm2、透湿度(JIS Z 02
08の条件Bに準じて測定)が1.3g/m2・24時
間、酸素透過率(JIS K 7126の20℃,0%R
Hに準じて測定)が2.0cc/m2・24時間であっ
た。
膜Mを加工した蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層II
は、縦方向のヤング率が450kg/mm2、横方向の
ヤング率が570kg/mm2、透湿度(JIS Z 02
08の条件Bに準じて測定)が1.3g/m2・24時
間、酸素透過率(JIS K 7126の20℃,0%R
Hに準じて測定)が2.0cc/m2・24時間であっ
た。
【0207】そして、この蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィ
ルム層IIの無機蒸着膜M上に、接着剤層3としての二液
型ポリウレタン系接着剤(武田薬品社製)をドライラミ
ネート法によって5g/m2 形成し、この接着剤層3上
に、上記厚さ60μmのポリオレフィン樹脂フィルム層
1aをドライラミネート後、3日間エージングを行い防
湿・酸素バリヤ性の遮光性積層フィルムからなる写真感
光材料用包装材料を得た。
ルム層IIの無機蒸着膜M上に、接着剤層3としての二液
型ポリウレタン系接着剤(武田薬品社製)をドライラミ
ネート法によって5g/m2 形成し、この接着剤層3上
に、上記厚さ60μmのポリオレフィン樹脂フィルム層
1aをドライラミネート後、3日間エージングを行い防
湿・酸素バリヤ性の遮光性積層フィルムからなる写真感
光材料用包装材料を得た。
【0208】この写真感光材料用包装材料は、防湿性、
酸素バリヤ性、帯電防止性、遮光性、ヒートシール適
性、物理強度、防塵性、製袋適性、外観、カーボンブラ
ックの分散性、焼却適性、写真性等が、写真感光材料用
包装材料として従来品より優れたものであった。特に、
金増感、色素増感、セレン増感等の増感作用をする添加
物を含有するハロゲン化銀写真感光材料の密封遮光袋と
した場合は、2年以上の長期間でも良好な品質を維持可
能な優れたものであり、写真感光材料包装体として最適
であった。
酸素バリヤ性、帯電防止性、遮光性、ヒートシール適
性、物理強度、防塵性、製袋適性、外観、カーボンブラ
ックの分散性、焼却適性、写真性等が、写真感光材料用
包装材料として従来品より優れたものであった。特に、
金増感、色素増感、セレン増感等の増感作用をする添加
物を含有するハロゲン化銀写真感光材料の密封遮光袋と
した場合は、2年以上の長期間でも良好な品質を維持可
能な優れたものであり、写真感光材料包装体として最適
であった。
【0209】遮光性や導電性物質の分散性が非常に優れ
ており、遮光性物質の含有量を15重量%以上減量して
も同等の遮光能力を有する包装材料であり、また導電性
物質を10重量%以上減量しても同等の帯電防止性を有
する包装材料であった。
ており、遮光性物質の含有量を15重量%以上減量して
も同等の遮光能力を有する包装材料であり、また導電性
物質を10重量%以上減量しても同等の帯電防止性を有
する包装材料であった。
【0210】[実施例2]図3に示す層構成の写真感光
材料用包装材料である。蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィル
ム層IIの熱可塑性樹脂フィルム層2は、ε−カプロラク
タムを主原料とするナイロン6樹脂を185℃で真空乾
燥後、L/Dが25の一軸押出し機に供給し、255℃
で溶融した状態でTダイから押出し、冷却ドラムにキャ
ストして未延伸フィルムを得、この未延伸フィルムを逐
次二軸延伸テンター法により50℃に加熱後、縦方向に
3.5倍延伸し、次いで125℃で横方向に4.5倍延
伸し、続けて225℃で熱固定を行って得た厚さ15μ
mの二軸延伸ナイロン6樹脂フィルムである。
材料用包装材料である。蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィル
ム層IIの熱可塑性樹脂フィルム層2は、ε−カプロラク
タムを主原料とするナイロン6樹脂を185℃で真空乾
燥後、L/Dが25の一軸押出し機に供給し、255℃
で溶融した状態でTダイから押出し、冷却ドラムにキャ
ストして未延伸フィルムを得、この未延伸フィルムを逐
次二軸延伸テンター法により50℃に加熱後、縦方向に
3.5倍延伸し、次いで125℃で横方向に4.5倍延
伸し、続けて225℃で熱固定を行って得た厚さ15μ
mの二軸延伸ナイロン6樹脂フィルムである。
【0211】この二軸延伸ナイロン6樹脂フィルムにコ
ロナ放電処理後、厚さ0.15μmの2液型ポリエステ
ルコート剤とイソシアネート架橋剤との混合物からなる
アンカーコート層を塗布し、このアンカーコート層の上
に、実施例と同一の方法で同一蒸着化合物からなる厚さ
25nmの無機蒸着膜Mを形成した。
ロナ放電処理後、厚さ0.15μmの2液型ポリエステ
ルコート剤とイソシアネート架橋剤との混合物からなる
アンカーコート層を塗布し、このアンカーコート層の上
に、実施例と同一の方法で同一蒸着化合物からなる厚さ
25nmの無機蒸着膜Mを形成した。
【0212】このような蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィル
ム層IIは、縦方向のヤング率が155kg/mm2、横
方向のヤング率が135kg/mm2、透湿度(JIS
Z 0208の条件Bに準じて測定)が6g/m2・24
時間、酸素透過度(JIS K7126の20℃,0%R
Hに準じて測定)が1.1cc/m2・24時間であっ
た。
ム層IIは、縦方向のヤング率が155kg/mm2、横
方向のヤング率が135kg/mm2、透湿度(JIS
Z 0208の条件Bに準じて測定)が6g/m2・24
時間、酸素透過度(JIS K7126の20℃,0%R
Hに準じて測定)が1.1cc/m2・24時間であっ
た。
【0213】なお、ポリオレフィン樹脂フィルム層1及
び接着剤層3は、実施例1と同一である。
び接着剤層3は、実施例1と同一である。
【0214】この写真感光材料用包装材料は、実施例1
の包装材料より酸素バリヤ性、ゲルボテスト強度、破袋
強度が優れ、写真感光材料用包装材料として特に好まし
いものであった。
の包装材料より酸素バリヤ性、ゲルボテスト強度、破袋
強度が優れ、写真感光材料用包装材料として特に好まし
いものであった。
【0215】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示す効果を有する。 (1) 写真性が良好である。無機酸化物又は金属の少な
くとも1種を蒸着した不純物を含まない蒸着膜を用いて
いるので、アルミ箔のように圧延油を用いて圧延後、焼
鈍工程で加熱により圧延油を除去する時に圧延油が変性
したり、熱分解して写真感光材料の写真性に悪影響を及
ぼす物質が発生しない。 (2) リサイクル適性、焼却適性が優れ、かつ人体や生
物に対する有害ガスを発生しない。金属箔の1/10以
下の厚さの蒸着膜を使用。 (3) 物理強度が優れている。 (4) 防湿性、酸素バリヤ性が優れている。 (5) 長期間の密封・遮光性が優れている。 (6) ヒートシール適性(ヒートシール強度、経時ヒー
トシール強度、ホットタック性等)が優れている。 (7) 帯電防止性が優れている。 (8) ゲルボテスト強度が優れている。 (9) 製袋適性が優れている。 (10) 容器包装リサイクル法に適合する。 (11) 安価である。 (12) 必要なら透明性、半透明性を確保することができ
る。 (13) 必要なら易開封性を確保することができる。積層
フィルムからなる包装材料の層間剥離強度を350g/
mm以上にできる。 (14) 発塵防止性が優れている。 (15) カール防止性が優れている。
以下に示す効果を有する。 (1) 写真性が良好である。無機酸化物又は金属の少な
くとも1種を蒸着した不純物を含まない蒸着膜を用いて
いるので、アルミ箔のように圧延油を用いて圧延後、焼
鈍工程で加熱により圧延油を除去する時に圧延油が変性
したり、熱分解して写真感光材料の写真性に悪影響を及
ぼす物質が発生しない。 (2) リサイクル適性、焼却適性が優れ、かつ人体や生
物に対する有害ガスを発生しない。金属箔の1/10以
下の厚さの蒸着膜を使用。 (3) 物理強度が優れている。 (4) 防湿性、酸素バリヤ性が優れている。 (5) 長期間の密封・遮光性が優れている。 (6) ヒートシール適性(ヒートシール強度、経時ヒー
トシール強度、ホットタック性等)が優れている。 (7) 帯電防止性が優れている。 (8) ゲルボテスト強度が優れている。 (9) 製袋適性が優れている。 (10) 容器包装リサイクル法に適合する。 (11) 安価である。 (12) 必要なら透明性、半透明性を確保することができ
る。 (13) 必要なら易開封性を確保することができる。積層
フィルムからなる包装材料の層間剥離強度を350g/
mm以上にできる。 (14) 発塵防止性が優れている。 (15) カール防止性が優れている。
【図1】 本発明による写真感光材料用包装材料の一実
施形態の層構成を示す部分断面図である。
施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図2】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図3】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図4】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図5】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図6】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
【図7】 本発明による写真感光材料用包装材料の他の
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
実施形態の層構成を示す部分断面図である。
1,1a…ポリオレフィン樹脂フィルム層 2,2a…熱可塑性樹脂フィルム層 M…………防湿・バリヤ性の蒸着膜 II,IIa…蒸着膜加工熱可塑性樹脂フィルム層 3,3a…接着剤層 4,4a…フレキシブルシート層 5…………中間層 a…………遮光性を有することを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 9/00 B32B 9/00 A 27/32 103 27/32 103 B65D 65/40 B65D 65/40 D Fターム(参考) 3E086 AD01 BA04 BA15 BA24 BA33 BA35 BA40 BB01 BB35 BB51 CA40 4F100 AA17C AA19C AA20C AA21C AA25C AA28C AA37 AA37H AC04 AC04H AH08 AH08H AK01B AK03A AK03B AK06A AK08B AK21B AK41B AK42 AK46B AK51G AK62A AK62B AK66A AK66B AK69B BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B CA19A CA21A CA22A CA30A CB02 EH66C EJ37B EJ38 EJ55 GB27 JA20A JA20B JA20C JB16B JD03C JD04C JG03 JK06 JK07B JL00 JL12 JN02 YY00B YY00C
Claims (5)
- 【請求項1】 超低密度L−LDPE樹脂及びポリオレ
フィン樹脂の少なくとも1種と、滑剤、導電性物質、帯
電防止剤及びブロッキング防止剤の少なくとも2種とを
含むポリオレフィン樹脂フィルム層と、縦方向のヤング
率が60kg/mm2 以上の熱可塑性樹脂フィルム層に
防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜が加工された蒸着膜加工熱
可塑性樹脂フィルム層とを具備したことを特徴とする写
真感光材料用包装材料。 - 【請求項2】 前記ポリオレフィン樹脂フィルム層は、
リップ間隙が0.5〜3.0mmのリングダイを用いて
ドロー比が3〜100で成形した厚さ10〜250μm
のインフレーションフィルムである請求項1記載の写真
感光材料用包装材料。 - 【請求項3】 前記防湿・酸素バリヤ性の蒸着膜は、酸
化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化スズ、酸
化亜鉛、酸化イリジュウム及び酸化マグネシウムの少な
くとも1種からなり、膜厚が50〜3,000Åである
請求項1記載の写真感光材料用包装材料。 - 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂フィルム層は、ポリオ
レフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、メチルペンテン系樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重
合体ケン化物樹脂及びポリビニルアルコール樹脂の少な
くとも1種を主成物として一軸又は二軸延伸して形成さ
れ、厚さ5〜150μmである請求項1記載の写真感光
材料用包装材料。 - 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の写真感光
材料用包装材料のポリオレフィン樹脂フィルム層面を対
向させて重ね合わせ、その外周の重ね合わせた端部をヒ
ートシールして写真感光材料を密封包装したことを特徴
とする写真感光材料包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11000151A JP2000199939A (ja) | 1999-01-04 | 1999-01-04 | 写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11000151A JP2000199939A (ja) | 1999-01-04 | 1999-01-04 | 写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000199939A true JP2000199939A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=11466050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11000151A Pending JP2000199939A (ja) | 1999-01-04 | 1999-01-04 | 写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000199939A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009248452A (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-29 | Dainippon Printing Co Ltd | インクカートリッジ包装用積層体 |
CN105819099A (zh) * | 2016-06-06 | 2016-08-03 | 苏州市奎克力电子科技有限公司 | 一种防静电包装材料及其制备方法 |
WO2018198794A1 (ja) * | 2017-04-26 | 2018-11-01 | Dic株式会社 | シーラントフィルム及び包装材 |
JP2020526427A (ja) * | 2017-07-14 | 2020-08-31 | エスアイジー テクノロジー アーゲーSIG Technology AG | L値を有するポリマー層pを含む、特に寸法安定性のある食品又は飲料製品容器を製造するためのシート状複合体 |
CN113548304A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-10-26 | 四川新升塑胶实业有限公司 | 一种抗静电阻燃塑料容器及其加工方法 |
CN116141664A (zh) * | 2022-12-01 | 2023-05-23 | 四川金星包装印务股份有限公司 | 一种防翘角复合膜的制备方法和复合膜 |
-
1999
- 1999-01-04 JP JP11000151A patent/JP2000199939A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7145198B2 (ja) | 2017-07-14 | 2022-09-30 | エスアイジー テクノロジー アーゲー | L値を有するポリマー層pを含む、特に寸法安定性のある食品又は飲料製品容器を製造するためのシート状複合体 |
US12115763B2 (en) | 2017-07-14 | 2024-10-15 | Sig Services Ag | Sheetlike composite, especially for production of dimensionally stable food or drink product containers, comprising a polymer layer P having an L value |
CN113548304A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-10-26 | 四川新升塑胶实业有限公司 | 一种抗静电阻燃塑料容器及其加工方法 |
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