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JP2000193670A - 検体分注システム - Google Patents

検体分注システム

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Publication number
JP2000193670A
JP2000193670A JP37188998A JP37188998A JP2000193670A JP 2000193670 A JP2000193670 A JP 2000193670A JP 37188998 A JP37188998 A JP 37188998A JP 37188998 A JP37188998 A JP 37188998A JP 2000193670 A JP2000193670 A JP 2000193670A
Authority
JP
Japan
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specimen
sample
parent
sample container
container
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP37188998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Chikakiyo
裕一 近清
Kazushiro Shibazaki
和城 柴崎
Tsunehisa Yamada
倫久 山田
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液等の検体を自動的に分注するに際し、親
検体の異常を検出し、異常検出がなされたときに、分注
することなく外部から確認可能な状態で分注位置から排
除できるようにすること。 【解決手段】 親検体容器11と子検体容器12がラッ
ク13に保持された状態で順次分注位置を経て搬送され
る。分注位置にセットされた親検体11にチップ18が
差し込まれて検体を吸引し、これを子検体容器12に所
定量吐出させる。検体が凝固してチップ18が目詰まり
等による所定の吸引圧力を越えたときに圧力センサ27
がこれを異常と検出して制御装置15に与える。また、
CCDカメラによって検体量が検出されて制御装置15
により量的異常が判断される。異常が検出された場合に
は、チップ18又はマーカー22が親検体容器11内に
落とし込まれて外部より確認できるようにして排出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検体分注システムに
係り、更に詳しくは、検診、医療現場における検体容器
となる親検体容器から子検体容器に検体を分注するシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療現場では、試験管状の検
体容器に血液等の検体を採取して各種の検査項目が実行
されている。この検体容器は、親検体容器と、検査項目
の数に応じて親検体容器と関連付けられた複数の子検体
容器とからなり、子検体容器は、親検体が分注された後
に所定の検査装置或いは検査機関に付される一連の作業
に利用されている。
【0003】前記親検体の子検体容器への分注は、例え
ば、スポイト状のチップを用いて手作業にてそれぞれ分
注できるが、このような手作業では、近時の検査需要に
は全く対応することができない他、検体の取り違え等の
人為的ミスを発生させる要因ともなる。
【0004】そこで、最近では、所定の搬送路に乗って
移送可能な複数のラックを用いるとともに、各ラック
に、親検体容器と子検体容器とを予めセットしておき、
適宜なロボット機構を介してチップを移送させながら親
検体を子検体容器にそれぞれ分注する自動化されたシス
テムが採用されるに至っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシステムにおいては、例えば、検体が血液である場
合に、検体差にもよるが、分注に付されるまでの間に、
血液に含まれるヒブリノーゲンがフィブリンに変化して
血液が次第に凝固する特性を有するため、これがチップ
内で目詰まりを起こし、吸引を困難ならしめて子検体へ
の分注を実行できなくし、分注の精度及び効率を大きく
低下させる原因となっている。なお、検体量が不足して
いるような場合にも分注が行えなくなるという不都合が
ある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、自動化された検体
分注システムにおいて、親検体の異常を検出し、異常検
出がなされたときに、分注することなく外部から確認可
能な状態で分注位置から排除できるようにし、以後の検
体を対象とした分注処理に移行させて分注効率を飛躍的
に改善する一方、分注が実行されなかった検体を確実に
再処理工程に付すことのできる分注システムを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、親検体容器と、当該親検体容器と関連付
けられた子検体容器とを所定の分注位置にセットした状
態で、親検体容器内に、吸引吐出動作可能なチップをロ
ボット機構を介して挿入して当該親検体を所定量吸引し
た後、前記親検体を子検体容器内に分注するシステムに
おいて、前記親検体の異常を検出する異常検出手段を設
け、前記異常検出手段が親検体の異常を検出したとき
に、前記チップ又は所定のマーカーを親検体容器内に落
とし込む、という構成を採っている。このような構成で
は、例えば、親検体容器内の検体が凝固して目詰まり等
に起因したチップの吸引不良が生じたときに、或いは、
親検体の量的不足が生じていたときに、異常検出手段が
これを検出することができる。そして、当該異常検出に
基づいて前記ロボット機構によりチップ又はマーカーを
親検体容器内に落とし込んでおくことで、当該親検体容
器並びにこれに関連付けられた子検体容器については分
注されなかったことが外部より確認できる状態で分注位
置より排除することができる。そして、次にセットされ
た親検体容器から子検体容器への分注に移行する一方、
排除された親検体容器及び子検体容器は、オペレータに
より再処理工程に付されることとなる。再処理工程とし
ては、手作業による分注、或いは、遠心分離等によって
凝固成分を沈降させた後に、再び分注システムにセット
すること等が例示できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るシステムにおいて、
前記親検体は血液であり、前記マーカーは血液に含まれ
る凝固成分を付着させて沈降可能な部材により構成する
ことが好ましい。この際、マーカーは、中空筒状の本体
と、この本体の内側に設けられるとともに当該本体の軸
方向に通路を形成する隔壁とにより構成するとよい。こ
のように構成することで、マーカーと凝固成分との接触
面積が大きく稼げるようになるため、マーカーが沈降し
たときに、親検体容器の上部領域に、分注が可能となる
血清領域を形成することができる。
【0009】更に、前記異常検出手段は、親検体容器内
の検体量を検出する光学機器、及び又は前記チップによ
る吸引圧力が予め定められた圧力を越えたことを検出す
る圧力センサを含む、という構成が採用されている。こ
れにより、圧力異常及び量的異常の双方を検出できるよ
うになり、分注の障害要因を確実に検出して分注効率を
改善することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0011】図1には、本実施例に係る分注システムの
概略構成図が示されている。この図において、本分注シ
ステムは、ケーシング10と、このケーシング10内に
配置され、被験者毎に特定された親検体容器11と、検
査項目の数に応じて当該親検体容器11に関連付けられ
た複数の子検体容器12とを一体に起立保持する多数の
ラック13を含んで構成されている。これらのラック1
3は、制御装置15に予め設定されたプログラムに従
い、図示しない搬送路に沿って所定の分注位置を経て排
出位置まで送り出しできるようになっている。
【0012】前記親検体容器11内には、被験者から採
取した血液Bが収容されており、この血液Bは、予め準
備されたチップ18により吸引されて各子検体容器12
に分注されるようになっている。このチップ18は、ス
トッカ20に多数保持されており、被験者毎に特定され
てロボット機構21により取り出される。また、ストッ
カ20には前記チップ18に隣接する位置に多数のマー
カー22が配置されている。
【0013】前記マーカー22は、図2及び図3に示さ
れるように、親検体容器11内に落とし込み可能な外径
を備えて構成されている。このマーカー22は、中空筒
状の本体24と、この本体24の内側に設けられて放射
方向に延びる多数の隔壁25とからなり、これにより、
血液Bとの接触面積が大きく確保されて前述したフィブ
リンが多く付着可能とされる一方、本体24内を血液B
が流通して沈降し易い形状とされている。なお、マーカ
ー22は、血液よりも比重が重い樹脂材料によって形成
されており、血液Bと色的に判別可能な色に設けられて
いる。
【0014】前記ロボット機構21は、前述したチップ
18及びマーカー22を選択的に掴むことのできるチャ
ック21Aを先端に備えているとともに、チップ18に
よる血液Bの吸引吐出動作が可能に設けられている。こ
のロボット機構21は、駆動装置26によってストッカ
20の位置と分注位置との間を往復移動可能に設けられ
ており、駆動装置26には制御装置15から所定の動作
指令信号が与えられるようになっている。また、ロボッ
ト機構21には、前記吸引吐出動作を行う際の圧力変化
を検出する異常検出手段としての圧力センサ27が併設
されている。この圧力センサ27は、ロボット機構21
による吸引に必要な圧力が予め設定された値を越えたと
きに目詰まり等が発生している異常と看做して制御装置
15に信号を出力する機能を備えて構成されている。
【0015】また、前記親検体容器11内に収容された
血液Bは、異常検出手段を構成する量検出センサ、例え
ば、CCDカメラ30により測定可能に設けられてお
り、このCCDカメラ30による血液量もデータとして
制御装置15に与えられるようになっている。
【0016】なお、前記制御装置15には、図示しない
ホストコンピュータから被験者情報や検査項目等を含む
各種の情報が与えることができ、この制御装置15によ
ってシステム全体が自動的且つ一連に制御可能に設けら
れている。
【0017】次に、本実施例における分注動作の全体的
な流れについて説明する。
【0018】各被験者毎の親検体容器11と、検査項
目、例えば、生化学検査、血糖検査、免疫検査等に対応
する複数の子検体容器12を配した多数のラック13が
所定の搬送路上にセットされているものとし、先頭に位
置するラック13から順次分注位置を経て排出位置まで
搬送される状態にあるものとする。また、親検体容器1
1には、被験者毎に特定されたバーコード等のIDラベ
ルが貼付されている一方、子検体容器12には、検査場
所、検査の方法、検査機種等を表示したラベルが貼付さ
れているものとする。
【0019】今、第1番目のラック13を分注位置まで
搬送するに際し、当該第1番目のラック13における親
検体容器11内の血液Bの量がCCDカメラで撮影さ
れ、その撮影データが制御装置15に送られる。
【0020】ラック13が分注位置まで送り出される
と、制御装置15より駆動装置26に対して動作指令信
号が出力され、ロボット機構21が駆動されることとな
る。同ロボット機構21によりチップ18が掴まれた後
に、ロボット機構21が分注位置にある親検体容器11
位置まで移動してチップ18により血液Bを吸引する。
そして、吸引された血液Bは、各子検体容器12に所定
量ずつ吐出して分注され、全ての分注が完了した後に、
ラック13が排出位置に搬送される一方、次なるラック
13が分配位置に搬送されることとなる。この際、親検
体容器11内の血液Bが凝固若しくは凝固しかけている
場合には、チップ18に目詰まりを起こして吸引圧力が
予め定められた圧力を越えると、十分な吸引ができない
異常状態として圧力センサ27により検出される。そし
て、制御装置15は、圧力センサ27からの信号を入力
として、駆動装置26に信号を出力し、ロボット機構2
1が掴んでいるチップ18を親検体容器11内に落とし
込む。また、これに代えて、チップ18を別異の場所に
移送して廃棄するとともに、マーカー22を掴みに行
き、当該マーカー22を前記親検体容器11内に落とし
込む。そして、この場合、当該ラック13における血液
Bの分注を行うことなく排出し、次なるラック13にお
ける血液Bの分注に移行することとなる。
【0021】なお、CCDカメラ30によって、血液B
の量が分注に必要な量に達していないことを制御装置1
5が判断した場合には、前記ロボット機構21は、チッ
プ18を掴むことなくマーカー22を掴んで直ちに親検
体容器11内に落とし込むこととなる。この際、チップ
18を掴んで親検体容器11内に落とすことも可能であ
り、また、チップ18とマーカー22の双方を落とし込
むことも勿論可能である。
【0022】分注を実行されずに排出された親検体容器
11及びこれに付随する子検体容器12は、オペレータ
によって所定処理されることとなる。この処理として
は、オペレータが手作業にて分注することの他、親検体
容器11を遠心分離機にセットして凝固成分をマーカー
22と共に沈降させた後、再度ラック13にセットして
システム内に配置し、自動的に分注を行わせることがで
きる。また、検体量が不足している異常の場合には、再
度検体を採取するか、手作業にて微量ずつ分注すること
ができる。
【0023】従って、このような実施例によれば、分注
が実行できなかったものについては別異の後処理に付す
べく排出し、次なるラック13に保持された検体の分注
処理に移行してシステム全体の稼働率を高めることがで
きるという効果を得る。
【0024】なお、本発明におけるシステムは、ケーシ
ング10に組み込まれた構成を図示説明したが、必ずし
もこれに限定されるものではなく、個々に独立した機器
を組み合わせた場合も含む。但し、ケーシング10を用
いた一体型構成とすれば、汎用的に供給できるという利
点がある。
【0025】また、マーカー22は図示構成例に限定さ
れるものでなく、親検体容器内に浸漬された状態で遠心
分離機によって沈降可能な構造体であれば種々の変更が
可能である。例えば、球状体或いは粒状体等に代替する
こともできる。
【0026】更に、前記実施例では、一のラック13に
一の親検体11とこれに関連付けられた子検体12とを
保持した場合について示したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、一のラック13に複数人の親検体11を保
持しておき、各親検体11に関連付けられた子検体12
が別異のラック13に保持されている場合にも適用する
ことができ、更には、これと前記実施例とを組み合わせ
た場合であっても適用可能である。
【0027】また、前記実施例では、量検出センサとし
てのCCDカメラ30がケーシング10内に配置された
場合を図示、説明したが、この量検出センサを外付けの
別装置として構成し、当該センサによる検出結果を制御
装置15に出力できるようにしてもよい。
【0028】更に、分注が行われなかった検体容器の分
注位置からの排除は、手作業によって行うこともでき
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検体の吸引不良及び量的不足を異常と判断できるように
し、これを外部より確認できるようにして排出する構成
としたから、分注が正常に行われたものとの区別を容易
化することができ、分注が行われなかったものについて
確実に後処理工程に付すことができる。
【0030】また、マーカーを用いる構成によれば、凝
固成分の沈降を促進して分注が可能となる血清領域を容
易且つ迅速に確保することができる。更に、光学機器や
圧力センサにより検体の異常検出手段を構成したから、
分注の障害要因を確実に検出して分注効率を改善するこ
とができる、という従来にない優れた効果を奏する分注
システムを確立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る検体分注システムの概略構成図。
【図2】前記分注システムに用いられるマーカーの斜視
図。
【図3】親検体容器にマーカーを落とし込んだ状態を示
す正面図。
【符号の説明】
11 親検体容器 12 子検体容器 13 ラック 15 制御装置 18 チップ 21 ロボット機構 22 マーカー 24 本体 25 隔壁 26 駆動装置 27 圧力センサ(異常検出手段) 30 CCDカメラ(異常検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近清 裕一 徳島県徳島市大原町千代ケ丸41−1 (72)発明者 柴崎 和城 埼玉県富士見市榎町24番地 富士見ニュー ライフ3 (72)発明者 山田 倫久 東京都多摩市聖ケ丘2−18−6−501 Fターム(参考) 2G058 AA09 BA06 CB15 EA01 ED36 GA20 GB05 GB10 GC01 GE02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親検体容器と、当該親検体容器と関連付
    けられた子検体容器とを所定の分注位置にセットした状
    態で、親検体容器内に、吸引吐出動作可能なチップをロ
    ボット機構を介して挿入して当該親検体を所定量吸引し
    た後、前記親検体を子検体容器内に分注するシステムに
    おいて、 前記親検体の異常を検出する異常検出手段を設け、 前記異常検出手段が親検体の異常を検出したときに、前
    記チップ及び又は所定のマーカーを親検体容器内に落と
    し込むことを特徴とする検体分注システム。
  2. 【請求項2】 前記親検体は血液であり、前記マーカー
    は血液に含まれる凝固成分を付着させて沈降可能な部材
    により構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    検体分注システム。
  3. 【請求項3】 前記マーカーは、中空筒状の本体と、こ
    の本体の内側に設けられるとともに当該本体の軸方向に
    通路を形成する隔壁とにより構成されていることを特徴
    とする請求項2記載の検体分注システム。
  4. 【請求項4】 前記異常検出手段は、親検体容器内の検
    体量を検出する量検出センサ及び又は前記チップによる
    吸引圧力が予め定められた圧力を越えたことを検出する
    圧力センサを含むことを特徴とする請求項1,2又は3
    記載の検体分注システム。
JP37188998A 1998-12-28 1998-12-28 検体分注システム Withdrawn JP2000193670A (ja)

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Effective date: 20060307