JP2000191616A - 新規ジペプチジルアルデヒド誘導体およびそれを含有する医薬 - Google Patents
新規ジペプチジルアルデヒド誘導体およびそれを含有する医薬Info
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- JP2000191616A JP2000191616A JP10367522A JP36752298A JP2000191616A JP 2000191616 A JP2000191616 A JP 2000191616A JP 10367522 A JP10367522 A JP 10367522A JP 36752298 A JP36752298 A JP 36752298A JP 2000191616 A JP2000191616 A JP 2000191616A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Furan Compounds (AREA)
- Pyrane Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】カルパイン阻害活性とフリーラジカル捕捉活性
を有し、種々の細胞障害の予防・治療に有用なジペプチ
ジルアルデヒド誘導体を提供する。 【解決手段】一般式(1) [式中、Aはフリーラジカル捕捉活性を有する有機化合
物残基であり、R1およびR2はそれぞれ水素または低
級アルキル基を表わす。]で示されるジペプチジルアル
デヒド誘導体またはその薬剤学的に許容し得る塩でA
は、フェノール誘導体、ベンゾフラン誘導体またはベン
ゾピラン誘導体から選択される化合物である。
を有し、種々の細胞障害の予防・治療に有用なジペプチ
ジルアルデヒド誘導体を提供する。 【解決手段】一般式(1) [式中、Aはフリーラジカル捕捉活性を有する有機化合
物残基であり、R1およびR2はそれぞれ水素または低
級アルキル基を表わす。]で示されるジペプチジルアル
デヒド誘導体またはその薬剤学的に許容し得る塩でA
は、フェノール誘導体、ベンゾフラン誘導体またはベン
ゾピラン誘導体から選択される化合物である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフリーラジカル捕捉
活性とカルパイン阻害活性を有する新規化合物に関す
る。更に本発明は、フリーラジカル捕捉活性とカルパイ
ン阻害活性を有する化合物を有効成分とする医薬に関す
る。
活性とカルパイン阻害活性を有する新規化合物に関す
る。更に本発明は、フリーラジカル捕捉活性とカルパイ
ン阻害活性を有する化合物を有効成分とする医薬に関す
る。
【0002】
【従来の技術】蛋白質を分解するプロテアーゼの中で
も、酵素の活性中心にシステイン残基を有するものをシ
ステインプロテアーゼという。代表的なものとして細胞
質に存在するカルパイン等が挙げられる。カルパイン
は、生体内に広く存在し、カルシウムイオンによって活
性化され、中性付近に至適pHを持つ。この酵素の生理
的な役割には不明なことも多いが、現在まで明らかにさ
れているのは、細胞骨格蛋白質の分解、プロテインキナ
ーゼC等の不活性細胞前駆体の活性化、レセプター蛋白
質の分解等である。さらにこの酵素の活性異常が多くの
疾患に関与している事が明らかとなってきた。例えば、
脳卒中、クモ膜下出血、アルツハイマー病、虚血性疾
患、筋ジストロフィー、白内障、血小板凝集、関節炎、
骨粗鬆症等の難治性疾患への関与が示唆されている。
〔Trends in Pharmacological Sciences, 15巻,412頁
(1994年)〕。
も、酵素の活性中心にシステイン残基を有するものをシ
ステインプロテアーゼという。代表的なものとして細胞
質に存在するカルパイン等が挙げられる。カルパイン
は、生体内に広く存在し、カルシウムイオンによって活
性化され、中性付近に至適pHを持つ。この酵素の生理
的な役割には不明なことも多いが、現在まで明らかにさ
れているのは、細胞骨格蛋白質の分解、プロテインキナ
ーゼC等の不活性細胞前駆体の活性化、レセプター蛋白
質の分解等である。さらにこの酵素の活性異常が多くの
疾患に関与している事が明らかとなってきた。例えば、
脳卒中、クモ膜下出血、アルツハイマー病、虚血性疾
患、筋ジストロフィー、白内障、血小板凝集、関節炎、
骨粗鬆症等の難治性疾患への関与が示唆されている。
〔Trends in Pharmacological Sciences, 15巻,412頁
(1994年)〕。
【0003】これまで、カルパイン阻害作用を有するも
のとして、ペプチドアルデヒド誘導体(特開平6−28
7167)、ペプチドジアゾメタン誘導体〔Biochem.
J., 253巻, 751〜758頁(1988年)、J. Med. Chem., 35
巻, 216〜220頁(1992年)〕、ペプチドジスルフィド誘
導体〔Chem. Lett., 191〜194頁 (1990年)〕等のペプ
チド類の他、イソクマリン誘導体(WO 92/118
50)、KP−1241(特開平6−41067)等の
非ペプチド性化合物も報告されている。
のとして、ペプチドアルデヒド誘導体(特開平6−28
7167)、ペプチドジアゾメタン誘導体〔Biochem.
J., 253巻, 751〜758頁(1988年)、J. Med. Chem., 35
巻, 216〜220頁(1992年)〕、ペプチドジスルフィド誘
導体〔Chem. Lett., 191〜194頁 (1990年)〕等のペプ
チド類の他、イソクマリン誘導体(WO 92/118
50)、KP−1241(特開平6−41067)等の
非ペプチド性化合物も報告されている。
【0004】また近年、虚血による脳細胞および神経細
胞の障害時におけるカルパインの関与が明らかになり、
上記阻害剤の有効性が明らかにされた〔Raymond T., Ba
rtus, Stroke, 25巻, 2265〜2270頁(1994年)〕。
胞の障害時におけるカルパインの関与が明らかになり、
上記阻害剤の有効性が明らかにされた〔Raymond T., Ba
rtus, Stroke, 25巻, 2265〜2270頁(1994年)〕。
【0005】脳細胞および神経細胞障害の原因としては
上記の虚血の他に外傷、炎症、光障害、退行変性症状等
があるが、これらにより誘導されたストレスによる細胞
内プロテアーゼの活性化や酸化性障害が、脳や神経の細
胞死を引き起こし細胞機能を喪失させる引き金となる。
このことにより細胞は破壊されて組織障害、器官障害、
器官機能の喪失を招くことになる。それら機能の喪失は
急性障害によっても慢性障害によっても引き起こされる
〔Prog. Neuro-Psycopharmacol. and Biol.,16巻,23
〜30頁(1993年),Pysch.,17巻,21〜70頁(1993
年)〕。
上記の虚血の他に外傷、炎症、光障害、退行変性症状等
があるが、これらにより誘導されたストレスによる細胞
内プロテアーゼの活性化や酸化性障害が、脳や神経の細
胞死を引き起こし細胞機能を喪失させる引き金となる。
このことにより細胞は破壊されて組織障害、器官障害、
器官機能の喪失を招くことになる。それら機能の喪失は
急性障害によっても慢性障害によっても引き起こされる
〔Prog. Neuro-Psycopharmacol. and Biol.,16巻,23
〜30頁(1993年),Pysch.,17巻,21〜70頁(1993
年)〕。
【0006】フリーラジカル捕捉活性を有する有機化合
物が、細胞ストレスに伴う酸化性障害に対して保護作用
を有することが多くの論文で論じられている〔Arch. P
harmacol.,325巻,129〜146頁(1992年)、Free Rad.
Biol. Med.,11巻,215〜232頁(1991年)、Eur. J. Ph
armacol.,210巻,85〜90頁(1992年)〕。また、とく
に虚血性神経障害に対する保護物質として、例えばアラ
キドン酸カスケードに関する酵素阻害剤、イオンチャン
ネルブロッカー、PAF拮抗剤、ニューロトロフィン、
成長因子、カルパイン阻害剤および抗酸化剤等の多くの
クラスの化合物が知られている〔J. Clin. Neurosci.,
4巻(3号),290〜310頁(1997年)〕。上記したよう
にこれまで多くの虚血性神経障害に対する保護物質が見
いだされてきたが、それらを同時に二重三重に患者に投
与することは、薬剤の代謝及び分配において大きな不安
定要素になりうる。そのため、それらの長所を一つの分
子内に兼ね備えた化合物を指向し、研究を行った。これ
までのカルパイン阻害剤の研究においてはその抗酸化能
についての知見は得られておらず、カルパイン阻害活性
を保存したまま有力な抗酸化作用を有する、優れた薬剤
の創出が望まれた。
物が、細胞ストレスに伴う酸化性障害に対して保護作用
を有することが多くの論文で論じられている〔Arch. P
harmacol.,325巻,129〜146頁(1992年)、Free Rad.
Biol. Med.,11巻,215〜232頁(1991年)、Eur. J. Ph
armacol.,210巻,85〜90頁(1992年)〕。また、とく
に虚血性神経障害に対する保護物質として、例えばアラ
キドン酸カスケードに関する酵素阻害剤、イオンチャン
ネルブロッカー、PAF拮抗剤、ニューロトロフィン、
成長因子、カルパイン阻害剤および抗酸化剤等の多くの
クラスの化合物が知られている〔J. Clin. Neurosci.,
4巻(3号),290〜310頁(1997年)〕。上記したよう
にこれまで多くの虚血性神経障害に対する保護物質が見
いだされてきたが、それらを同時に二重三重に患者に投
与することは、薬剤の代謝及び分配において大きな不安
定要素になりうる。そのため、それらの長所を一つの分
子内に兼ね備えた化合物を指向し、研究を行った。これ
までのカルパイン阻害剤の研究においてはその抗酸化能
についての知見は得られておらず、カルパイン阻害活性
を保存したまま有力な抗酸化作用を有する、優れた薬剤
の創出が望まれた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】カルパイン阻害活性と
フリーラジカル捕捉活性を有し、種々の細胞障害の予防
・治療に有用な新規化合物を開発することである。
フリーラジカル捕捉活性を有し、種々の細胞障害の予防
・治療に有用な新規化合物を開発することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意研究を行った。その結果、下記一般
式:
解決するため鋭意研究を行った。その結果、下記一般
式:
【0009】
【化3】
【0010】[式中、Aはフリーラジカル捕捉活性を有
する有機化合物残基であり、R1およびR2はそれぞれ
水素または低級アルキル基を表わす。]で示されるジペ
プチジルアルデヒド誘導体またはその薬剤学的に許容し
得る塩がカルパイン阻害活性とフリーラジカル捕捉活性
を併せ持つことを見出し本発明を完成した。
する有機化合物残基であり、R1およびR2はそれぞれ
水素または低級アルキル基を表わす。]で示されるジペ
プチジルアルデヒド誘導体またはその薬剤学的に許容し
得る塩がカルパイン阻害活性とフリーラジカル捕捉活性
を併せ持つことを見出し本発明を完成した。
【0011】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、一般式:
【0012】
【化4】
【0013】[式中、Aはフリーラジカル捕捉活性を有
する有機化合物残基であり、R1およびR2はそれぞれ
水素または低級アルキル基を表わす。]で示されるジペ
プチジルアルデヒド誘導体またはその薬剤学的に許容し
得る塩、有機化合物残基が、フェノール系化合物であ
る、上記(1)に記載の誘導体またはその薬剤学的に許
容し得る塩、(3)フェノール系化合物が、フェノール
誘導体、ベンゾフラン誘導体またはベンゾピラン誘導体
から選択される化合物である上記(2)に記載の誘導体
またはその薬剤学的に許容し得る塩、(4) フェノー
ル誘導体が2,6−ビス(tert−ブチル)フェノー
ル、2,3,5−トリメチルベンゼン−1,4−ジオー
ル、2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ジオー
ル、2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−ビニルベン
ゼン−1,4−ジオールから選択される化合物である上
記(3)に記載の誘導体またはその薬剤学的に許容し得
る塩、(5) ベンゾフラン誘導体が2,4,6,7−
テトラメチルオキサインダン−5−オール、3,4,
5,6−テトラメチルオキサインダン−5−オール、6
−メチル−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−4,
5,6−トリオールから選択される化合物である上記
(3)に記載の誘導体またはその薬剤学的に許容し得る
塩、(6)ベンゾピラン誘導体が2,5,7,8−テト
ラメチルクロマンである上記(3)に記載の誘導体また
はその薬剤学的に許容し得る塩、(7)一般式(1)
する有機化合物残基であり、R1およびR2はそれぞれ
水素または低級アルキル基を表わす。]で示されるジペ
プチジルアルデヒド誘導体またはその薬剤学的に許容し
得る塩、有機化合物残基が、フェノール系化合物であ
る、上記(1)に記載の誘導体またはその薬剤学的に許
容し得る塩、(3)フェノール系化合物が、フェノール
誘導体、ベンゾフラン誘導体またはベンゾピラン誘導体
から選択される化合物である上記(2)に記載の誘導体
またはその薬剤学的に許容し得る塩、(4) フェノー
ル誘導体が2,6−ビス(tert−ブチル)フェノー
ル、2,3,5−トリメチルベンゼン−1,4−ジオー
ル、2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ジオー
ル、2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−ビニルベン
ゼン−1,4−ジオールから選択される化合物である上
記(3)に記載の誘導体またはその薬剤学的に許容し得
る塩、(5) ベンゾフラン誘導体が2,4,6,7−
テトラメチルオキサインダン−5−オール、3,4,
5,6−テトラメチルオキサインダン−5−オール、6
−メチル−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−4,
5,6−トリオールから選択される化合物である上記
(3)に記載の誘導体またはその薬剤学的に許容し得る
塩、(6)ベンゾピラン誘導体が2,5,7,8−テト
ラメチルクロマンである上記(3)に記載の誘導体また
はその薬剤学的に許容し得る塩、(7)一般式(1)
【0014】
【化5】
【0015】[式中、Aはフリーラジカル捕捉活性を有
する有機化合物残基であり、R1およびR2はそれぞれ
水素または低級アルキル基を表わす。]で示されるアル
デヒド誘導体またはその薬剤学的に許容し得る塩を有効
成分として含有する医薬、および(8)細胞障害の予防
・治療剤である上記(7)に記載の医薬に関するもので
ある。
する有機化合物残基であり、R1およびR2はそれぞれ
水素または低級アルキル基を表わす。]で示されるアル
デヒド誘導体またはその薬剤学的に許容し得る塩を有効
成分として含有する医薬、および(8)細胞障害の予防
・治療剤である上記(7)に記載の医薬に関するもので
ある。
【0016】上記一般式(I)中、Aで表されるフリー
ラジカル捕捉活性を有する有機化合物残基としては、フ
リーラジカル捕捉活性を有するものであればいずれの化
合物でもよいが、特にフリーラジカル捕捉活性を有する
フェノール系化合物が好ましい。フェノール系化合物と
しては、フェノール誘導体、ベンゾフラン誘導体および
ベンゾピラン誘導体が好適である。フェノール誘導体と
しては、例えば2,6−ビス(tert−ブチル)フェ
ノール、2,3,5−トリメチルベンゼン−1,4−ジ
オール、2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ジ
オール、2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−ビニル
ベンゼン−1,4−ジオール等が例示され、ベンゾフラ
ン誘導体としては、例えば2,4,6,7−テトラメチ
ルオキサインダン−5−オール、3,4,5,6−テト
ラメチルオキサインダン−5−オール、6−メチル−
1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−4,5,6−トリ
オール等が例示され、ベンゾピラン誘導体としては、例
えば2,5,7,8−テトラメチルクロマン等が例示さ
れる。
ラジカル捕捉活性を有する有機化合物残基としては、フ
リーラジカル捕捉活性を有するものであればいずれの化
合物でもよいが、特にフリーラジカル捕捉活性を有する
フェノール系化合物が好ましい。フェノール系化合物と
しては、フェノール誘導体、ベンゾフラン誘導体および
ベンゾピラン誘導体が好適である。フェノール誘導体と
しては、例えば2,6−ビス(tert−ブチル)フェ
ノール、2,3,5−トリメチルベンゼン−1,4−ジ
オール、2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ジ
オール、2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−ビニル
ベンゼン−1,4−ジオール等が例示され、ベンゾフラ
ン誘導体としては、例えば2,4,6,7−テトラメチ
ルオキサインダン−5−オール、3,4,5,6−テト
ラメチルオキサインダン−5−オール、6−メチル−
1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−4,5,6−トリ
オール等が例示され、ベンゾピラン誘導体としては、例
えば2,5,7,8−テトラメチルクロマン等が例示さ
れる。
【0017】上記一般式(I)中、R1およびR2で表
される低級アルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ネオペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、
4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2
−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチ
ルブチル等が挙げられる。好ましくは、メチル、イソプ
ロピル、イソブチルである。R1およびR2で表され
る、低級アルキル基は置換基を有していてもよく、置換
基としては、アリール基、シクロアルキル基および芳香
族複素残基等が挙げられる。アリール基としては、例え
ばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等が挙げら
れ、好ましくはフェニルである。シクロアルキル基とし
ては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル等が挙げられ、好ましくはシク
ロヘキシルである。芳香族複素環残基としては、酸素、
窒素およびイオウ原子で置換された短環式複素環残基お
よび縮合型複素環残基が挙げられる。短環式複素環残基
としては、例えばピロリル、フラニル、チオフェニル、
オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリ
ル、ピリジン等が挙げられ、縮合型複素環残基として
は、例えばインドリル、キノリル、ベンゾチオフェニ
ル、ベンゾフラニル、インダゾリル、キナゾリニル、フ
タラジニル、キノキサリニル等が挙げられ、とりわけイ
ンドリルが好ましい。R1およびR2で表される、置換
されていてもよい低級アルキル基の好適な具体例として
は、イソプロピル、イソブチル、ベンジル、シクロヘキ
シルメチル、インドール−3−イルメチルである。
される低級アルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ネオペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、
4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2
−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチ
ルブチル等が挙げられる。好ましくは、メチル、イソプ
ロピル、イソブチルである。R1およびR2で表され
る、低級アルキル基は置換基を有していてもよく、置換
基としては、アリール基、シクロアルキル基および芳香
族複素残基等が挙げられる。アリール基としては、例え
ばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等が挙げら
れ、好ましくはフェニルである。シクロアルキル基とし
ては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル等が挙げられ、好ましくはシク
ロヘキシルである。芳香族複素環残基としては、酸素、
窒素およびイオウ原子で置換された短環式複素環残基お
よび縮合型複素環残基が挙げられる。短環式複素環残基
としては、例えばピロリル、フラニル、チオフェニル、
オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリ
ル、ピリジン等が挙げられ、縮合型複素環残基として
は、例えばインドリル、キノリル、ベンゾチオフェニ
ル、ベンゾフラニル、インダゾリル、キナゾリニル、フ
タラジニル、キノキサリニル等が挙げられ、とりわけイ
ンドリルが好ましい。R1およびR2で表される、置換
されていてもよい低級アルキル基の好適な具体例として
は、イソプロピル、イソブチル、ベンジル、シクロヘキ
シルメチル、インドール−3−イルメチルである。
【0018】本発明における一般式(I)で表される化
合物の塩としては、生理学的に許容される塩が好まし
く、例えば無機塩基との塩(例えばナトリウム塩、カリ
ウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩等のアルカリ土類金属塩)、無機酸との塩(例え
ば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩
等)及び有機酸との塩(例えば酢酸塩、クエン酸塩、ト
ルエンスルホン酸塩等)が挙げられるが、これらに限定
されない。更に、本発明は、上記一般式(I)で表され
る化合物及びその塩の各種の溶媒和や結晶多形の物質を
も包含する。
合物の塩としては、生理学的に許容される塩が好まし
く、例えば無機塩基との塩(例えばナトリウム塩、カリ
ウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩等のアルカリ土類金属塩)、無機酸との塩(例え
ば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩
等)及び有機酸との塩(例えば酢酸塩、クエン酸塩、ト
ルエンスルホン酸塩等)が挙げられるが、これらに限定
されない。更に、本発明は、上記一般式(I)で表され
る化合物及びその塩の各種の溶媒和や結晶多形の物質を
も包含する。
【0019】本発明の一般式(I)で示される化合物
は、公知のペプチド合成法とアルデヒド基のアセタール
化および脱アセタール化を組み合わせた方法等によって
製造することができ、例えば、一般式(II)
は、公知のペプチド合成法とアルデヒド基のアセタール
化および脱アセタール化を組み合わせた方法等によって
製造することができ、例えば、一般式(II)
【0020】
【化6】 [式(II)中、Bは通常アミノ基の保護基として用いら
れる置換基を表し、R1およびR2は前記と同義であ
る。]で表されるアルデヒド誘導体を酸性条件下、アル
コールと反応させ一般式(III)
れる置換基を表し、R1およびR2は前記と同義であ
る。]で表されるアルデヒド誘導体を酸性条件下、アル
コールと反応させ一般式(III)
【0021】
【化7】
【0022】[式(III)中、B、R1およびR2は前
記と同義であり、R3、R4は低級アルキル基またはベ
ンジル基を示し、又は連結して環を形成していてもよ
い。]で表されるアセタール誘導体とする。上記一般式
(II)中、Bで表されるアミノ基の保護基として用いら
れる置換基としては、例えばベンジルオキシカルボニ
ル、tert−ブトキシカルボニル、9−フルオレニル
メトキシカルボニル等が挙げられる。酸性条件下として
は、酢酸、p−トルエンスルホン酸、カンファスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩、トリメチ
ルシリルクロライド等の有機酸、塩酸、硫酸等の無機酸
あるいは陰イオン交換樹脂の存在下等が挙げられるが、
好ましくはp−トルエンスルホン酸の存在下である。上
記反応で用いられるアルコールとしては、メタノール、
エタノール、ベンジルアルコール、エタン−1,2−ジ
オール、プロパン−1,3−ジオール、2,2−ジメチ
ルプロパン−1,3−ジオール等が挙げられるが、好ま
しくは、エタン−1,2−ジオールである。反応溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン等のような反応に悪影響を
およぼさない慣用の溶媒またはそれらの混合溶媒が挙げ
られるが、好ましくはベンゼンである。反応温度は、通
常、冷却下から加温下の範囲であり、好ましくは、室温
から還流温度の範囲である。
記と同義であり、R3、R4は低級アルキル基またはベ
ンジル基を示し、又は連結して環を形成していてもよ
い。]で表されるアセタール誘導体とする。上記一般式
(II)中、Bで表されるアミノ基の保護基として用いら
れる置換基としては、例えばベンジルオキシカルボニ
ル、tert−ブトキシカルボニル、9−フルオレニル
メトキシカルボニル等が挙げられる。酸性条件下として
は、酢酸、p−トルエンスルホン酸、カンファスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩、トリメチ
ルシリルクロライド等の有機酸、塩酸、硫酸等の無機酸
あるいは陰イオン交換樹脂の存在下等が挙げられるが、
好ましくはp−トルエンスルホン酸の存在下である。上
記反応で用いられるアルコールとしては、メタノール、
エタノール、ベンジルアルコール、エタン−1,2−ジ
オール、プロパン−1,3−ジオール、2,2−ジメチ
ルプロパン−1,3−ジオール等が挙げられるが、好ま
しくは、エタン−1,2−ジオールである。反応溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン等のような反応に悪影響を
およぼさない慣用の溶媒またはそれらの混合溶媒が挙げ
られるが、好ましくはベンゼンである。反応温度は、通
常、冷却下から加温下の範囲であり、好ましくは、室温
から還流温度の範囲である。
【0023】次に、一般式(III)で表される化合物の
アミノ保護基を脱保護することにより、一般式(IV)
アミノ保護基を脱保護することにより、一般式(IV)
【0024】
【化8】
【0025】[式(IV)中、R1、R2、R3およびR
4は前記と同義である。]で表されるアミン誘導体を合
成する。脱保護条件としては、酸加水分解、接触還元等
が挙げられるが、好ましくは、接触還元である。
4は前記と同義である。]で表されるアミン誘導体を合
成する。脱保護条件としては、酸加水分解、接触還元等
が挙げられるが、好ましくは、接触還元である。
【0026】次に、一般式(IV)で表される化合物また
はそのアミノ基における反応性誘導体またはその塩と、
一般式(V)
はそのアミノ基における反応性誘導体またはその塩と、
一般式(V)
【0027】
【化9】
【0028】[式(V)中、Aは前記と同義である。]
で表されるカルボン酸またはそのカルボキシル基におけ
る反応性誘導体またはその塩を縮合させるさせることに
より、一般式(VI)
で表されるカルボン酸またはそのカルボキシル基におけ
る反応性誘導体またはその塩を縮合させるさせることに
より、一般式(VI)
【0029】
【化10】
【0030】[式(VI)中、AおよびR1、R2、
R3、R4は前記と同義である。]で表されるN−置換
ジペプチジルアセタール誘導体を合成する。
R3、R4は前記と同義である。]で表されるN−置換
ジペプチジルアセタール誘導体を合成する。
【0031】上記反応において、一般式(IV)で表され
る化合物のアミノ基における好適な反応性誘導体として
は、一般式(IV)で表される化合物とアルデヒド、ケト
ン等のようなカルボニル化合物との反応によって生成す
るシッフ塩基型イミノまたはエナミン型互変異性体、ま
たは、一般式(IV)で表される化合物とビス(トリメチ
ルシリル)アセトアミド、モノ(トリメチルシリル)ア
セトアミド、ビス(トリメチルシリル)尿素等のような
シリル化合物との反応によって生成するシリル誘導体、
または、一般式(IV)で表される化合物と三塩化リンま
たはホスゲンとの反応によって生成する誘導体等が挙げ
られる。一般式(IV)で表される化合物およびその反応
性誘導体の好適な塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素
酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、例えば
ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フマール酸塩、
シュウ酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、コ
ハク酸塩、リンゴ酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼン
スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩
が挙げられる。これら反応性誘導体の塩は、使用する一
般式(IV)で表される化合物の種類によって任意に選択
することができる。
る化合物のアミノ基における好適な反応性誘導体として
は、一般式(IV)で表される化合物とアルデヒド、ケト
ン等のようなカルボニル化合物との反応によって生成す
るシッフ塩基型イミノまたはエナミン型互変異性体、ま
たは、一般式(IV)で表される化合物とビス(トリメチ
ルシリル)アセトアミド、モノ(トリメチルシリル)ア
セトアミド、ビス(トリメチルシリル)尿素等のような
シリル化合物との反応によって生成するシリル誘導体、
または、一般式(IV)で表される化合物と三塩化リンま
たはホスゲンとの反応によって生成する誘導体等が挙げ
られる。一般式(IV)で表される化合物およびその反応
性誘導体の好適な塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素
酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、例えば
ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フマール酸塩、
シュウ酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、コ
ハク酸塩、リンゴ酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼン
スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩
が挙げられる。これら反応性誘導体の塩は、使用する一
般式(IV)で表される化合物の種類によって任意に選択
することができる。
【0032】上記反応において、一般式(V)で表され
る化合物のカルボキシル基における好適な反応性誘導体
としては、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性化アミド、
活性化エステル等が挙げられる。酸ハロゲン化物として
は酸塩化物等が挙げられ、酸無水物としては、例えば置
換されたリン酸(ジアルキルリン酸、フェニルリン酸、
ジフェニルリン酸、ジベンジルリン酸、ハロゲン化リン
酸等)、ジアルキル亜リン酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫
酸、スルホン酸(メタンスルホン酸等)、脂肪族カルボ
ン酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバリン
酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、トリクロロ酢酸等)
または芳香族カルボン酸(安息香酸等)のような酸との
混合酸無水物または対称酸無水物等が挙げられる。活性
化アミドの好適な例としては、例えばイミダゾール、4
−置換イミダゾール、ジメチルピラゾール、トリアゾー
ルまたはテトラゾール等が挙げられる。活性化エステル
の好適な例としては、例えばシアノメチルエステル、メ
トキシメチルエステル、ジメチルイミノメチルエステ
ル、ビニルエステル、プロパルギルエステル、p−ニト
ロフェニルエステル、トリクロロフェニルエステル、ペ
ンタクロロフェニルエステル、メチルフェニルエステ
ル、フェニルアゾフェニルエステル、フェニルチオエス
テル、p−ニトロフェニルチオエステル、p−クレジル
チオエステル、カルボキシメチルチオエステル、ピラニ
ルエステル、ピリジルエステル、8−キノリルチオエス
テル、またはN,N−ジメチルヒドロキシアミン、1−
ヒドロキシ−2−(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシ
スクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒ
ドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール等のN−ヒドロキ
シ化合物とのエステル等が挙げられる。一般式(V)で
表される化合物およびその反応性誘導体の好適な塩とし
ては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金
属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類
金属塩、ならびにアルミニウム塩、アンモニウム塩、例
えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジ
ン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、ジエタノール
アミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシル
アミン塩、N,N−ジベンジルエチレンジアミン塩等の
有機塩基塩等のような塩基塩が挙げられる。これら反応
性誘導体は、使用する一般式(V)で表される化合物の
種類によって任意に選択することができる。
る化合物のカルボキシル基における好適な反応性誘導体
としては、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性化アミド、
活性化エステル等が挙げられる。酸ハロゲン化物として
は酸塩化物等が挙げられ、酸無水物としては、例えば置
換されたリン酸(ジアルキルリン酸、フェニルリン酸、
ジフェニルリン酸、ジベンジルリン酸、ハロゲン化リン
酸等)、ジアルキル亜リン酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫
酸、スルホン酸(メタンスルホン酸等)、脂肪族カルボ
ン酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバリン
酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、トリクロロ酢酸等)
または芳香族カルボン酸(安息香酸等)のような酸との
混合酸無水物または対称酸無水物等が挙げられる。活性
化アミドの好適な例としては、例えばイミダゾール、4
−置換イミダゾール、ジメチルピラゾール、トリアゾー
ルまたはテトラゾール等が挙げられる。活性化エステル
の好適な例としては、例えばシアノメチルエステル、メ
トキシメチルエステル、ジメチルイミノメチルエステ
ル、ビニルエステル、プロパルギルエステル、p−ニト
ロフェニルエステル、トリクロロフェニルエステル、ペ
ンタクロロフェニルエステル、メチルフェニルエステ
ル、フェニルアゾフェニルエステル、フェニルチオエス
テル、p−ニトロフェニルチオエステル、p−クレジル
チオエステル、カルボキシメチルチオエステル、ピラニ
ルエステル、ピリジルエステル、8−キノリルチオエス
テル、またはN,N−ジメチルヒドロキシアミン、1−
ヒドロキシ−2−(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシ
スクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒ
ドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール等のN−ヒドロキ
シ化合物とのエステル等が挙げられる。一般式(V)で
表される化合物およびその反応性誘導体の好適な塩とし
ては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金
属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類
金属塩、ならびにアルミニウム塩、アンモニウム塩、例
えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジ
ン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、ジエタノール
アミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシル
アミン塩、N,N−ジベンジルエチレンジアミン塩等の
有機塩基塩等のような塩基塩が挙げられる。これら反応
性誘導体は、使用する一般式(V)で表される化合物の
種類によって任意に選択することができる。
【0033】本反応において、一般式(V)で表される
化合物を遊離の形またはその塩の形で使用する場合には
N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−シクロ
ヘキシル−N'−モルホリノエチルカルボジイミド、N
−シクロヘキシル−N'−(4−ジエチルアミノシクロ
ヘキシル)カルボジイミド、N,N'−ジエチルカルボジ
イミド、N,N'−ジイソプロピルカルボジイミド、N−
エチル−N'−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド、N,N'−カルボニルビス(2−メチルイミダ
ゾール)、ペンタメチレンケテン−N−シクロヘキシル
イミン、ジフェニルケテン−N−シクロヘキシルイミ
ン、エトキシアセチレン、1−アルコキシ−1−クロロ
エチレン、亜リン酸トリメチル、ポリリン酸エチル、ポ
リリン酸イソプロピル、オキシ塩化リン、ジフェニルホ
スホリルアジド、塩化チオニル、塩化オキサリル、例え
ば、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル等のハ
ロギ酸低級アルキル、トリフェニルホスフィン、2−エ
チル−7−ヒドロキシベンズイソオキサゾリウム塩、2
−エチル−5−(m−スルホフェニル)イソオキサゾリ
ウムヒドロキシド分子内塩、N−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール、1−(p−クロロベンゼンスルフォニルオキ
シ)−6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾール、N,N
−ジメチルホルムアミドと塩化チオニル、ホスゲン、ク
ロロギ酸トリクロロメチル、オキシ塩化リン等との反応
によって調製したいわゆるビルスマイヤ−試薬等のよう
な常用の縮合剤の存在下に反応を行うのが望ましい。
化合物を遊離の形またはその塩の形で使用する場合には
N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−シクロ
ヘキシル−N'−モルホリノエチルカルボジイミド、N
−シクロヘキシル−N'−(4−ジエチルアミノシクロ
ヘキシル)カルボジイミド、N,N'−ジエチルカルボジ
イミド、N,N'−ジイソプロピルカルボジイミド、N−
エチル−N'−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド、N,N'−カルボニルビス(2−メチルイミダ
ゾール)、ペンタメチレンケテン−N−シクロヘキシル
イミン、ジフェニルケテン−N−シクロヘキシルイミ
ン、エトキシアセチレン、1−アルコキシ−1−クロロ
エチレン、亜リン酸トリメチル、ポリリン酸エチル、ポ
リリン酸イソプロピル、オキシ塩化リン、ジフェニルホ
スホリルアジド、塩化チオニル、塩化オキサリル、例え
ば、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル等のハ
ロギ酸低級アルキル、トリフェニルホスフィン、2−エ
チル−7−ヒドロキシベンズイソオキサゾリウム塩、2
−エチル−5−(m−スルホフェニル)イソオキサゾリ
ウムヒドロキシド分子内塩、N−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール、1−(p−クロロベンゼンスルフォニルオキ
シ)−6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾール、N,N
−ジメチルホルムアミドと塩化チオニル、ホスゲン、ク
ロロギ酸トリクロロメチル、オキシ塩化リン等との反応
によって調製したいわゆるビルスマイヤ−試薬等のよう
な常用の縮合剤の存在下に反応を行うのが望ましい。
【0034】上記反応において、化合物(IV)と(V)
で表される化合物の反応は通常、水、例えばメタノー
ル、エタノール等のアルコ−ル類、アセトン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、塩
化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N
−ジメチルホルムアミド、ピリジンのような常用の溶媒
中で行われるが、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であれ
ばその他のいかなる有機溶媒中でも反応を行うことがで
きる。これら常用の溶媒はそれぞれの混合物として使用
してもよい。反応はまたアルカリ金属炭酸水素塩、トリ
(低級)アルキルアミン、ピリジン、N−(低級)アル
キルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジル
アミン等のような無機塩基または有機塩基の存在下に行
ってもよい。反応温度は特に限定されないが、通常は冷
却下、室温または加温下に反応が行われる。最後に、一
般式(VI)で表される化合物のアセタール部位を加水分
解することにより、目的とする一般式(I)
で表される化合物の反応は通常、水、例えばメタノー
ル、エタノール等のアルコ−ル類、アセトン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、塩
化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N
−ジメチルホルムアミド、ピリジンのような常用の溶媒
中で行われるが、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であれ
ばその他のいかなる有機溶媒中でも反応を行うことがで
きる。これら常用の溶媒はそれぞれの混合物として使用
してもよい。反応はまたアルカリ金属炭酸水素塩、トリ
(低級)アルキルアミン、ピリジン、N−(低級)アル
キルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジル
アミン等のような無機塩基または有機塩基の存在下に行
ってもよい。反応温度は特に限定されないが、通常は冷
却下、室温または加温下に反応が行われる。最後に、一
般式(VI)で表される化合物のアセタール部位を加水分
解することにより、目的とする一般式(I)
【0035】
【化11】
【0036】[式(I)中、A、R1およびR2は前記
と同義である。]で表されるペプチジルアルデヒド誘導
体を合成する。アセタール部位の加水分解の条件として
は、トリフルオロ酢酸、酢酸、p−トルエンスルホン
酸、蓚酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の無機酸あるいは、
塩化第二鉄、亜鉛、トリメチルシリルイオダイド、ビス
アセトニトリルジクロロパラジウム等のルイス酸存在下
に酸加水分解する方法等が挙げられる。好ましくは、ビ
スアセトニトリルジクロロパラジウム存在下での加水分
解である。
と同義である。]で表されるペプチジルアルデヒド誘導
体を合成する。アセタール部位の加水分解の条件として
は、トリフルオロ酢酸、酢酸、p−トルエンスルホン
酸、蓚酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の無機酸あるいは、
塩化第二鉄、亜鉛、トリメチルシリルイオダイド、ビス
アセトニトリルジクロロパラジウム等のルイス酸存在下
に酸加水分解する方法等が挙げられる。好ましくは、ビ
スアセトニトリルジクロロパラジウム存在下での加水分
解である。
【0037】本発明の化合物は、フリーラジカル捕捉活
性およびカルパイン阻害活性を併せ持つため、当該化合
物を含有する医薬はフリーラジカルおよびカルパインに
起因して誘発される細胞障害の予防および治療剤として
有利に利用できる。フリーラジカルおよびカルパインに
起因して誘発される細胞障害に起因する各種疾病、例え
ば白内障、網膜障害、遺伝変性的疾患、黄斑部変性、眼
球虚血、血管新生疾患、緑内障、虚血再灌流損傷、光学
的損傷、および、目の手術による損傷、虚血性神経細胞
障害等の予防および治療剤として有用である。
性およびカルパイン阻害活性を併せ持つため、当該化合
物を含有する医薬はフリーラジカルおよびカルパインに
起因して誘発される細胞障害の予防および治療剤として
有利に利用できる。フリーラジカルおよびカルパインに
起因して誘発される細胞障害に起因する各種疾病、例え
ば白内障、網膜障害、遺伝変性的疾患、黄斑部変性、眼
球虚血、血管新生疾患、緑内障、虚血再灌流損傷、光学
的損傷、および、目の手術による損傷、虚血性神経細胞
障害等の予防および治療剤として有用である。
【0038】本発明の医薬は、経口的にあるいは非経口
的に適宜に使用される。製剤の形態としては、例えば錠
剤、顆粒、散剤、カプセル剤、軟膏剤等の固形製剤また
は注射剤や点眼剤等の液剤のいずれにも、公知の方法に
より適宜調製することができる。これら製剤には通常用
いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、分散剤、吸収促進
剤、緩衝剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、乳化
剤、等張化剤、安定化剤およびpH調整剤等の各種添加
剤を適宜使用してもよい。
的に適宜に使用される。製剤の形態としては、例えば錠
剤、顆粒、散剤、カプセル剤、軟膏剤等の固形製剤また
は注射剤や点眼剤等の液剤のいずれにも、公知の方法に
より適宜調製することができる。これら製剤には通常用
いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、分散剤、吸収促進
剤、緩衝剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、乳化
剤、等張化剤、安定化剤およびpH調整剤等の各種添加
剤を適宜使用してもよい。
【0039】本発明の医薬を細胞障害の予防・治療薬と
して使用する場合、その用量は、対象とする疾患の種
類、使用する化合物の種類、患者の年齢、体重、適応症
状およびその剤型等によっても異なるが、例えば内服剤
の場合は、成人1日数回、1回量約1mg〜100mg
程度投与するのがよい。また、注射剤の場合は、成人1
日1回約0.1mg〜30mg程度投与するのがよい。
さらに、点眼剤の場合は本化合物を約0.01w/v%
〜1.0w/v%、好ましくは約0.05w/v%〜
0.5w/v%含有する点眼剤を、症状に応じて、1回
量1〜数滴、1日1〜4回程度投与するのがよい。
して使用する場合、その用量は、対象とする疾患の種
類、使用する化合物の種類、患者の年齢、体重、適応症
状およびその剤型等によっても異なるが、例えば内服剤
の場合は、成人1日数回、1回量約1mg〜100mg
程度投与するのがよい。また、注射剤の場合は、成人1
日1回約0.1mg〜30mg程度投与するのがよい。
さらに、点眼剤の場合は本化合物を約0.01w/v%
〜1.0w/v%、好ましくは約0.05w/v%〜
0.5w/v%含有する点眼剤を、症状に応じて、1回
量1〜数滴、1日1〜4回程度投与するのがよい。
【0040】本発明の医薬には、本発明の目的に反しな
い限り、その他の細胞障害の予防・治療薬成分、または
他の薬効成分を適宜含有させてもよい。
い限り、その他の細胞障害の予防・治療薬成分、または
他の薬効成分を適宜含有させてもよい。
【0041】
【実施例】次に実施例、試験例および製剤例を挙げて本
発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。なお実施例の化合物の物性値において、
プロトン核磁気共鳴スペクトル (NMR)は、Varian Gemin
i 2000 (300MHz)を、融点は、Shibata MEL-270 を用い
てそれぞれ測定したものである。
発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。なお実施例の化合物の物性値において、
プロトン核磁気共鳴スペクトル (NMR)は、Varian Gemin
i 2000 (300MHz)を、融点は、Shibata MEL-270 を用い
てそれぞれ測定したものである。
【0042】実施例1 2−((6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボ
ニルアミノ)−3−メチル−N−(1−(2−メチルプロ
ピル)−2−オキソエチル)ブタンアミド(化合物1) ステップ1 N-ベンジルオキシカルボニル-L-バリニル-L-ロイシ
ナール(2.00g,5.74mmol)のベンゼン溶液
10mLにエチレングリコール(1.07g, 17.22
mmol)と、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム
(0.43g, 1.72mmol)を加え約2時間加熱還
流した。生成する水はディーンスターク管を用いてトラ
ップした。反応液の溶媒を留去したのち100mLの酢
酸エチルに溶解し、100mLの飽和重曹水で2回、1
00mLの飽和食塩水で1回洗浄した。得られた有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥したのち、溶媒を留去してN
−(1−(2,5−ジオキソラニル)−3−メチルブチル)
−3−メチル−2−((フェニルメトキシ)カルボニルア
ミノ)ブタンアミド(1.87g,83%)を白色固体と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6,300 MHz) : 0.76-0.84 (12H, m), 1.1
6-1.38 (2H, m), 1.55(1H, m), 1.87-1.97 (1H, m), 3.
70-4.01 (6H, m), 4.68 (1H, d, J = 3.1 Hz), 5.00 (2
H, dd, J = 21.5, 12.5 Hz), 7.17 (1H, d, J = 9.2 H
z), 7.28-7.34(5H, s), 7.52 (1H, d, J = 9.5 Hz).
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボ
ニルアミノ)−3−メチル−N−(1−(2−メチルプロ
ピル)−2−オキソエチル)ブタンアミド(化合物1) ステップ1 N-ベンジルオキシカルボニル-L-バリニル-L-ロイシ
ナール(2.00g,5.74mmol)のベンゼン溶液
10mLにエチレングリコール(1.07g, 17.22
mmol)と、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム
(0.43g, 1.72mmol)を加え約2時間加熱還
流した。生成する水はディーンスターク管を用いてトラ
ップした。反応液の溶媒を留去したのち100mLの酢
酸エチルに溶解し、100mLの飽和重曹水で2回、1
00mLの飽和食塩水で1回洗浄した。得られた有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥したのち、溶媒を留去してN
−(1−(2,5−ジオキソラニル)−3−メチルブチル)
−3−メチル−2−((フェニルメトキシ)カルボニルア
ミノ)ブタンアミド(1.87g,83%)を白色固体と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6,300 MHz) : 0.76-0.84 (12H, m), 1.1
6-1.38 (2H, m), 1.55(1H, m), 1.87-1.97 (1H, m), 3.
70-4.01 (6H, m), 4.68 (1H, d, J = 3.1 Hz), 5.00 (2
H, dd, J = 21.5, 12.5 Hz), 7.17 (1H, d, J = 9.2 H
z), 7.28-7.34(5H, s), 7.52 (1H, d, J = 9.5 Hz).
【0043】ステップ2 N− (1−(2,5−ジオキソラニル)−3−メチルブチ
ル)−3−メチル−2−((フェニルメトキシ)カルボニル
アミノ)ブタンアミド(1.85g,4.71mmol)の
50mL エタノール溶液に、窒素雰囲気下、5%パラ
ジウム炭素 (0.50g)を加え、室温常圧下にて一昼
夜接触還元をおこなった。反応液をろ過後、ろ液を乾固
して2−アミノ−N−(1−(2,5-ジオキソラニル)−
3−メチルブチル)−3−メチルブタンアミド(1.20
g,98%)を白色固体として得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.72-0.86 (12H, m), 1.
16-1.64 (5H, m), 1.84-1.90(1H, m), 2.93 (1H, d, J
= 4.7 Hz), 3.72-3.89 (4H, m), 3.94-4.03 (1H, m),
4.70 (1H, d, J = 3.1 Hz), 7.58 (1H, d, J = 9.6 H
z).
ル)−3−メチル−2−((フェニルメトキシ)カルボニル
アミノ)ブタンアミド(1.85g,4.71mmol)の
50mL エタノール溶液に、窒素雰囲気下、5%パラ
ジウム炭素 (0.50g)を加え、室温常圧下にて一昼
夜接触還元をおこなった。反応液をろ過後、ろ液を乾固
して2−アミノ−N−(1−(2,5-ジオキソラニル)−
3−メチルブチル)−3−メチルブタンアミド(1.20
g,98%)を白色固体として得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.72-0.86 (12H, m), 1.
16-1.64 (5H, m), 1.84-1.90(1H, m), 2.93 (1H, d, J
= 4.7 Hz), 3.72-3.89 (4H, m), 3.94-4.03 (1H, m),
4.70 (1H, d, J = 3.1 Hz), 7.58 (1H, d, J = 9.6 H
z).
【0044】ステップ3 (S)−(+)−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−カルボン酸 (5.0g, 19.98
mmol)とヒドロキシスクシンイミド(2.99g,2
5.97mmol)をテトラヒドロフラン(100m
L)に溶解し氷冷した。1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(4.98g,
25.97mmol)を100mLの塩化メチレンに溶
解し、トリエチルアミン(2.63g, 25.97mmo
l)とともに反応液に加え室温にて終夜攪拌した。反応
後、反応液はクロロホルム100mL に溶解し1規定
塩酸200mLで3回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
100mLで1回および飽和食塩水100mLで1回洗
浄した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した
のち、溶媒を乾固した。40mLのヘキサン:酢酸エチ
ル = 3:1を用いて再結晶をおこない、さらに180
mLの上記溶媒で洗浄を繰り返し、2,5−ジオキソピ
ロリジニル−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−カルボキシレートを白色結晶
(3.54g,51%)として得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 1.69 (3H, s), 1.89-2.0
3 (7H, m), 2.39-2.47(1H, m), 2.64-2.66 (2H, m), 2.
75 (4H, s), 7.53 (0.5H, s).
メチルクロマン−2−カルボン酸 (5.0g, 19.98
mmol)とヒドロキシスクシンイミド(2.99g,2
5.97mmol)をテトラヒドロフラン(100m
L)に溶解し氷冷した。1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(4.98g,
25.97mmol)を100mLの塩化メチレンに溶
解し、トリエチルアミン(2.63g, 25.97mmo
l)とともに反応液に加え室温にて終夜攪拌した。反応
後、反応液はクロロホルム100mL に溶解し1規定
塩酸200mLで3回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
100mLで1回および飽和食塩水100mLで1回洗
浄した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した
のち、溶媒を乾固した。40mLのヘキサン:酢酸エチ
ル = 3:1を用いて再結晶をおこない、さらに180
mLの上記溶媒で洗浄を繰り返し、2,5−ジオキソピ
ロリジニル−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−カルボキシレートを白色結晶
(3.54g,51%)として得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 1.69 (3H, s), 1.89-2.0
3 (7H, m), 2.39-2.47(1H, m), 2.64-2.66 (2H, m), 2.
75 (4H, s), 7.53 (0.5H, s).
【0045】ステップ4 2−アミノ−N−(1−(2,5−ジオキソラニル)−3−
メチルブチル)−3−メチルブタンアミド (0.75g,
2.17mmol)を50mLの塩化メチレンに溶解し
2,5−ジオキソピロリジニル−6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボキシレ
ート(0.56g,2.17mmol)をトリエチルア
ミン(0.66g,6.51mmol)とともに反応液
に加え室温にて終夜攪拌した。反応液は減圧下、溶媒を
留去したのち酢酸エチル100mL に溶解し、1規定
塩酸100mLで2回, 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
100mLで1回および飽和食塩水100mLで1回洗
浄した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した
のち、溶媒を減圧除去し褐色オイルとしてN−(1−
(2,5−ジオキソラニル)−3−メチルブチル)−2−
((6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロ
マン−2−イル)カルボニルアミノ)−3−メチルブタン
アミド(1.11g,定量的)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.30 (3H, d, J = 6.9 H
z), 0.49 (3H, d, J =6.7 Hz), 0.78-0.86 (8H, m), 1.
22-1.36 (2H, m), 1.38 (3H, s), 1.48-1.51(1H, m),
1.68-1.72 (1H, m), 1.95 (3H, s), 2.05 (3H, s), 2.1
0 (3H, s), 2.21-2.60 (2H, m), 3.71-3.83 (4H, m),
3.96-4.02 (1H, m), 4.18 (1H, dd, J =9.1, 5.2 Hz),
4.65 (1H, d, J = 3.2 Hz), 6.91 (1H, d, J = 9.2 H
z), 7.52(1H, s), 7.82 (1H, d, J = 9.3 Hz).
メチルブチル)−3−メチルブタンアミド (0.75g,
2.17mmol)を50mLの塩化メチレンに溶解し
2,5−ジオキソピロリジニル−6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボキシレ
ート(0.56g,2.17mmol)をトリエチルア
ミン(0.66g,6.51mmol)とともに反応液
に加え室温にて終夜攪拌した。反応液は減圧下、溶媒を
留去したのち酢酸エチル100mL に溶解し、1規定
塩酸100mLで2回, 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
100mLで1回および飽和食塩水100mLで1回洗
浄した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した
のち、溶媒を減圧除去し褐色オイルとしてN−(1−
(2,5−ジオキソラニル)−3−メチルブチル)−2−
((6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロ
マン−2−イル)カルボニルアミノ)−3−メチルブタン
アミド(1.11g,定量的)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.30 (3H, d, J = 6.9 H
z), 0.49 (3H, d, J =6.7 Hz), 0.78-0.86 (8H, m), 1.
22-1.36 (2H, m), 1.38 (3H, s), 1.48-1.51(1H, m),
1.68-1.72 (1H, m), 1.95 (3H, s), 2.05 (3H, s), 2.1
0 (3H, s), 2.21-2.60 (2H, m), 3.71-3.83 (4H, m),
3.96-4.02 (1H, m), 4.18 (1H, dd, J =9.1, 5.2 Hz),
4.65 (1H, d, J = 3.2 Hz), 6.91 (1H, d, J = 9.2 H
z), 7.52(1H, s), 7.82 (1H, d, J = 9.3 Hz).
【0046】ステップ5 N−(1−(2,5−ジオキソラニル)−3−メチルブチ
ル)−2−((6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)−3−メ
チルブタンアミド(1.11g, 2.26mmol)を
アセトン110mLに溶解し、さらにビス(アセトニト
リル)ジクロロパラジウム(II)(0.03g,0.11
mmol)を加え室温にて終夜攪拌した。反応液は減圧
下、溶媒を留去したのち酢酸エチル200mLに溶解
し、1規定塩酸100mLで2回、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液100mLで1回、および飽和食塩水 10
0mLで1回洗浄した。得られた有機層を硫酸マグネシ
ウムで乾燥したのち、溶媒を減圧除去し、生成混合物を
粘稠性オイルとして1.18g得た。これをヘキサン:
酢酸エチル = 1:1を用いてシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、2−((6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボ
ニルアミノ)−3−メチル−N−(1−(2−メチルプロ
ピル)−2−オキソエチル)ブタンアミド(0.2g,2
0%;化合物1)を白色結晶で得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.33 (3H, d, J = 6.7 H
z), 0.53 (3H, d, J =6.7 Hz), 0.83 (3H, d, J = 6.3
Hz), 0.86 (3H, d, J = 6.3 Hz), 1.32-1.36(1H, m),
1.40 (3H, s), 1.49-1.88 (4H, m), 1.95 (3H, s), 2.0
4 (3H, s), 2.09 (3H, s), 2.25-2.56 (3H, m), 4.07-
4.14 (1H, m), 4.23 (1H, dd, J = 9.9,4.9 Hz), 6.87
(1H, d, J = 9.2 Hz), 7.52 (1H, s), 8.44 (1H, d, J
= 6.9 Hz), 9.36 (1H, s). 融点:165〜166C.
ル)−2−((6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)−3−メ
チルブタンアミド(1.11g, 2.26mmol)を
アセトン110mLに溶解し、さらにビス(アセトニト
リル)ジクロロパラジウム(II)(0.03g,0.11
mmol)を加え室温にて終夜攪拌した。反応液は減圧
下、溶媒を留去したのち酢酸エチル200mLに溶解
し、1規定塩酸100mLで2回、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液100mLで1回、および飽和食塩水 10
0mLで1回洗浄した。得られた有機層を硫酸マグネシ
ウムで乾燥したのち、溶媒を減圧除去し、生成混合物を
粘稠性オイルとして1.18g得た。これをヘキサン:
酢酸エチル = 1:1を用いてシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、2−((6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)カルボ
ニルアミノ)−3−メチル−N−(1−(2−メチルプロ
ピル)−2−オキソエチル)ブタンアミド(0.2g,2
0%;化合物1)を白色結晶で得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.33 (3H, d, J = 6.7 H
z), 0.53 (3H, d, J =6.7 Hz), 0.83 (3H, d, J = 6.3
Hz), 0.86 (3H, d, J = 6.3 Hz), 1.32-1.36(1H, m),
1.40 (3H, s), 1.49-1.88 (4H, m), 1.95 (3H, s), 2.0
4 (3H, s), 2.09 (3H, s), 2.25-2.56 (3H, m), 4.07-
4.14 (1H, m), 4.23 (1H, dd, J = 9.9,4.9 Hz), 6.87
(1H, d, J = 9.2 Hz), 7.52 (1H, s), 8.44 (1H, d, J
= 6.9 Hz), 9.36 (1H, s). 融点:165〜166C.
【0047】実施例2 2−((3,5−ビス(tert−
ブチル)−4−ヒドロキシフェニル)カルボニルアミノ)
−3−メチル−N−(1−(2−メチルプロピル)−2−
オキソエチル)ブタンアミド(化合物2) ステップ1 (S)−(+)−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−カルボン酸の代わりに、3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸(5.0g,1
9.97mmol)をもちいて実施例1のステップ3と
同様の操作をおこない、2,5−ジオキソピロリジニル
3,5−ビス(tert−ブチル)−4−ヒドロキシベン
ゾエート(2.43g,35%)を白色結晶で得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 1.39 (18H, s), 2.84 (4
H, s), 7.82 (2H, s),8.27 (1H, s).
ブチル)−4−ヒドロキシフェニル)カルボニルアミノ)
−3−メチル−N−(1−(2−メチルプロピル)−2−
オキソエチル)ブタンアミド(化合物2) ステップ1 (S)−(+)−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−カルボン酸の代わりに、3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸(5.0g,1
9.97mmol)をもちいて実施例1のステップ3と
同様の操作をおこない、2,5−ジオキソピロリジニル
3,5−ビス(tert−ブチル)−4−ヒドロキシベン
ゾエート(2.43g,35%)を白色結晶で得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 1.39 (18H, s), 2.84 (4
H, s), 7.82 (2H, s),8.27 (1H, s).
【0048】ステップ2 2,5−ジオキソピロリジニル−6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボキシレ
ートの代わりに、2,5−ジオキソピロリジニル−3,5
−ビス(tert−ブチル)−4−ヒドロキシベンゾエー
ト(0.85g,2.44mmol)をもちいて実施例
1のステップ4と同様の操作をおこない、2−((3,5
−ビス(tert−ブチル)−4−ヒドロキシフェニル)
カルボニルアミノ)−N−(1−(2,5−ジオキソラニ
ル)−3−メチルブチル)−3−メチルブタンアミド
(0.50g,42%)を白色固体として得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.76-0.90 (12H, m), 1.
13-1.32 (2H, m), 1.38(18H, s), 1.54-1.59 (1H, m),
2.04-2.11 (1H, m), 3.84-3.71 (4H, m), 3.97-4.04 (1
H, m), 4.22 (1H, t, J = 8.6 Hz), 4.70 (1H, d, J =
3.4 Hz), 5.93 (0.5H, s), 7.36 (0.5H, s), 7.51 (2H,
s), 7.59 (1H, d, J = 9.5 Hz), 7.99 (1H, d, J = 8.
7 Hz).
5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボキシレ
ートの代わりに、2,5−ジオキソピロリジニル−3,5
−ビス(tert−ブチル)−4−ヒドロキシベンゾエー
ト(0.85g,2.44mmol)をもちいて実施例
1のステップ4と同様の操作をおこない、2−((3,5
−ビス(tert−ブチル)−4−ヒドロキシフェニル)
カルボニルアミノ)−N−(1−(2,5−ジオキソラニ
ル)−3−メチルブチル)−3−メチルブタンアミド
(0.50g,42%)を白色固体として得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.76-0.90 (12H, m), 1.
13-1.32 (2H, m), 1.38(18H, s), 1.54-1.59 (1H, m),
2.04-2.11 (1H, m), 3.84-3.71 (4H, m), 3.97-4.04 (1
H, m), 4.22 (1H, t, J = 8.6 Hz), 4.70 (1H, d, J =
3.4 Hz), 5.93 (0.5H, s), 7.36 (0.5H, s), 7.51 (2H,
s), 7.59 (1H, d, J = 9.5 Hz), 7.99 (1H, d, J = 8.
7 Hz).
【0049】ステップ3 N−(1−(2,5−ジオキソラニル)−3−メチルブチ
ル)−2−((6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)−3−メ
チルブタンアミドの代わりに、2−((3,5−ビス(te
rt−ブチル)−4−ヒドロキシフェニル)カルボニルア
ミノ)−N−(1−(2,5−ジオキソラニル)−3−メチ
ルブチル)−3−メチルブタンアミド(0.50g,
1.02mmol)をもちいて実施例1のステップ5と
同様の操作をおこない、生成混合物をオイルとして0.
50g得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーでクロロホルム:メタノール=9:1を用いて精製し
白色粉末として、2−((3,5−ビス(tert−ブチ
ル)−4−ヒドロキシフェニル)カルボニルアミノ)−3
−メチル−N−(1−(2−メチルプロピル)−2−オキ
ソエチル)ブタンアミド(0.07g,15%;化合物
2)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.81-0.94 (12H, m), 1.
20-1.63 (21H, m), 2.11 (1H, m), 4.10 (1H, m), 4.27
(1H, t, J = 8.4 Hz), 7.54 (2H, s), 8.09 (1H, d, J
= 7.3 Hz), 8.40 (1H, d, J = 7.6 Hz), 9.39 (1H,
s). 融点: 213〜215 C.
ル)−2−((6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)−3−メ
チルブタンアミドの代わりに、2−((3,5−ビス(te
rt−ブチル)−4−ヒドロキシフェニル)カルボニルア
ミノ)−N−(1−(2,5−ジオキソラニル)−3−メチ
ルブチル)−3−メチルブタンアミド(0.50g,
1.02mmol)をもちいて実施例1のステップ5と
同様の操作をおこない、生成混合物をオイルとして0.
50g得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーでクロロホルム:メタノール=9:1を用いて精製し
白色粉末として、2−((3,5−ビス(tert−ブチ
ル)−4−ヒドロキシフェニル)カルボニルアミノ)−3
−メチル−N−(1−(2−メチルプロピル)−2−オキ
ソエチル)ブタンアミド(0.07g,15%;化合物
2)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz) : 0.81-0.94 (12H, m), 1.
20-1.63 (21H, m), 2.11 (1H, m), 4.10 (1H, m), 4.27
(1H, t, J = 8.4 Hz), 7.54 (2H, s), 8.09 (1H, d, J
= 7.3 Hz), 8.40 (1H, d, J = 7.6 Hz), 9.39 (1H,
s). 融点: 213〜215 C.
【0050】試験例1 カルパイン阻害活性の測定 (試験方法)μ-カルパイン(ナカライテスク社)の活
性は文献〔Anal. Biochem.,208巻,387〜392頁(1993
年)) に記載された方法に準じて測定した。即ち、カ
ゼイン(0.5mg/mL),50mMトリス(ハイドロ
キシメチル)アミノメタン塩酸(pH7.4)、ジチオ
スレイトール(10mM)、μ-カルパイン(0.03 酵
素単位)を含む反応液200μLに種々の濃度の被験薬
を含むジメチルスルホキシド溶液2.5μLと20mM
塩化カルシウム水溶液50μLを添加し反応を開始し
た。30コC、60分間反応させた後、反応液100μL
を別の容器に移し、精製水50μLと50%クマシーブ
リリアントブルー溶液100μLを加えて室温で15分
間放置した後、595nmで吸光度を測定した。被験薬
を含まないジメチルスルホキシド溶液2.5μLを添加
し、同様に処理した後測定したものをコントロール値、
20mM塩化カルシウムの代わりに1mMエチレンジア
ミン四酢酸二ナトリウムを添加したものをブランク値と
し、以下の式により阻害率を計算し、50%阻害に必要
な量(IC50)を求めた。なお、被験薬は化合物1およ
び2を、対照薬はロイペプチンを用いた。 阻害率={1−(測定値−ブランク値)/(コントロー
ル値−ブランク値)×100}
性は文献〔Anal. Biochem.,208巻,387〜392頁(1993
年)) に記載された方法に準じて測定した。即ち、カ
ゼイン(0.5mg/mL),50mMトリス(ハイドロ
キシメチル)アミノメタン塩酸(pH7.4)、ジチオ
スレイトール(10mM)、μ-カルパイン(0.03 酵
素単位)を含む反応液200μLに種々の濃度の被験薬
を含むジメチルスルホキシド溶液2.5μLと20mM
塩化カルシウム水溶液50μLを添加し反応を開始し
た。30コC、60分間反応させた後、反応液100μL
を別の容器に移し、精製水50μLと50%クマシーブ
リリアントブルー溶液100μLを加えて室温で15分
間放置した後、595nmで吸光度を測定した。被験薬
を含まないジメチルスルホキシド溶液2.5μLを添加
し、同様に処理した後測定したものをコントロール値、
20mM塩化カルシウムの代わりに1mMエチレンジア
ミン四酢酸二ナトリウムを添加したものをブランク値と
し、以下の式により阻害率を計算し、50%阻害に必要
な量(IC50)を求めた。なお、被験薬は化合物1およ
び2を、対照薬はロイペプチンを用いた。 阻害率={1−(測定値−ブランク値)/(コントロー
ル値−ブランク値)×100}
【0051】(試験結果)カルパイン阻害活性(IC
50)を表1に示す。本試験結果は、本発明のペプチジ
ル誘導体がカルパイン阻害活性を持つ事を示す。
50)を表1に示す。本試験結果は、本発明のペプチジ
ル誘導体がカルパイン阻害活性を持つ事を示す。
【0052】
【表1】
【0053】試験例2 フリーラジカル捕獲活性 (試験方法)Blois らの方法〔Blios. M.S., Nat
ure (London), 181巻,1199頁(1967年))に従い、
1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(0.1
mM;以下DPPHと略記)のエタノール溶液0.9m
Lに被験薬溶解溶液を0.1mL添加し、20分後に5
17nmの吸光度を測定した。消去活性は実施例化合物
の不存在下の吸光度に対する減少率より求めた。なお、
被験薬は化合物1および2を、対照薬はα−トコフェロ
ールを使用した。
ure (London), 181巻,1199頁(1967年))に従い、
1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(0.1
mM;以下DPPHと略記)のエタノール溶液0.9m
Lに被験薬溶解溶液を0.1mL添加し、20分後に5
17nmの吸光度を測定した。消去活性は実施例化合物
の不存在下の吸光度に対する減少率より求めた。なお、
被験薬は化合物1および2を、対照薬はα−トコフェロ
ールを使用した。
【0054】(試験結果)化学的に安定なフリーラジカ
ルDPPHの消去活性の結果を表2に示した。本試験結
果は、本発明のペプチジル誘導体がαートコフェロール
とほぼ同等のフリーラジカル捕獲能を有する事を示すも
のである。
ルDPPHの消去活性の結果を表2に示した。本試験結
果は、本発明のペプチジル誘導体がαートコフェロール
とほぼ同等のフリーラジカル捕獲能を有する事を示すも
のである。
【0055】
【表2】
【0056】製剤例1 錠剤 化合物1 50mg 乳糖 80mg デンプン 17mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 結晶セルロース 10mg 以上の成分を1錠分の材料として、常法により錠剤を成
形した。この錠剤は必要に応じて通常用いられる腸溶性
剤皮(例えばフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース等)、糖衣およびフィルム(例えばエチルセルロー
ス等)でコーティングしてもよい。
形した。この錠剤は必要に応じて通常用いられる腸溶性
剤皮(例えばフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース等)、糖衣およびフィルム(例えばエチルセルロー
ス等)でコーティングしてもよい。
【0057】製剤例2 カプセル剤 化合物2 75mg マンニット 75mg デンプン 17mg ステアリン酸カルシウム 3mg 以上の成分を1カプセル剤の材料として均一に混合し、
常法により顆粒状とし、硬カプセルに充填した。この充
填する顆粒は必要に応じて通常用いられる腸溶性剤皮
(例えばフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース
等)、糖衣およびフィルム(例えばエチルセルロース
等)でコーティングしてもよい。
常法により顆粒状とし、硬カプセルに充填した。この充
填する顆粒は必要に応じて通常用いられる腸溶性剤皮
(例えばフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース
等)、糖衣およびフィルム(例えばエチルセルロース
等)でコーティングしてもよい。
【0058】製剤例3 懸濁注射剤 化合物2 750mg カルボキシメチルセルロースナトリウム 500mg 注射用蒸留水 全量 100mL 以上の成分を常法により無菌的に混和して懸濁注射剤と
した。
した。
【0059】 製剤例4 水性懸濁点眼剤 化合物1 0.5g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1g 塩化ナトリウム 0.9g リン酸2水素ナトリウム・2水和物 0.1g 塩化ベンザルコニウム 0.005g 0.1N水酸化ナトリウム 適量(pH7.2) 精製水 全100mL 精製水約80mLにヒドロキシプロピルメチルセルロー
スを加温して分散させた後、室温まで冷却して溶かし
た、この溶液に塩化ナトリウム、リン酸2水素ナトリウ
ム・2水和物および塩化ベンザルコニウムを加えて溶か
し、0.1N水酸化ナトリウムを加えpHを7.2に調
製した。この液に化合物1を添加し、ホモジナイザーに
より均一に懸濁させた。精製水を加え、全量100mL
とし、水性懸濁点眼剤を調整した。
スを加温して分散させた後、室温まで冷却して溶かし
た、この溶液に塩化ナトリウム、リン酸2水素ナトリウ
ム・2水和物および塩化ベンザルコニウムを加えて溶か
し、0.1N水酸化ナトリウムを加えpHを7.2に調
製した。この液に化合物1を添加し、ホモジナイザーに
より均一に懸濁させた。精製水を加え、全量100mL
とし、水性懸濁点眼剤を調整した。
【0060】
【発明の効果】本発明の化合物は、フリーラジカル捕捉
活性およびカルパイン阻害活性を併せ持つため、当該化
合物を含有する医薬はフリーラジカルおよびカルパイン
に起因して誘発される細胞障害の予防および治療剤とし
て有利に利用できる。従って、フリーラジカルおよびカ
ルパインに起因して誘発される細胞障害に起因する各種
疾病、例えば白内障、網膜障害、遺伝変性的疾患、黄斑
部変性、眼球虚血、血管新生疾患、緑内障、虚血再灌流
損傷、光学的損傷、および、目の手術による損傷、虚血
性神経細胞障害等の予防および治療剤として有用であ
る。
活性およびカルパイン阻害活性を併せ持つため、当該化
合物を含有する医薬はフリーラジカルおよびカルパイン
に起因して誘発される細胞障害の予防および治療剤とし
て有利に利用できる。従って、フリーラジカルおよびカ
ルパインに起因して誘発される細胞障害に起因する各種
疾病、例えば白内障、網膜障害、遺伝変性的疾患、黄斑
部変性、眼球虚血、血管新生疾患、緑内障、虚血再灌流
損傷、光学的損傷、および、目の手術による損傷、虚血
性神経細胞障害等の予防および治療剤として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/35 603 A61K 31/35 603 C07D 307/84 C07D 307/84 307/87 307/87 311/66 311/66 Fターム(参考) 4C037 QA10 QA15 4C062 FF73 4C086 AA01 AA02 AA03 BA05 BA06 BA08 ZB21 ZC20 ZC41 4C206 AA01 AA02 AA03 GA07 GA25 ZC20 ZC41 4H006 AA01 AA03 AB20 BJ50 BQ10 BV72
Claims (8)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、Aはフリーラジカル捕捉活性を有する有機化合
物残基であり、R1およびR2はそれぞれ水素または低
級アルキル基を表わす。]で示されるジペプチジルアル
デヒド誘導体またはその薬剤学的に許容し得る塩。 - 【請求項2】有機化合物残基が、フェノール系化合物で
ある、請求項1に記載の誘導体またはその薬剤学的に許
容し得る塩。 - 【請求項3】フェノール系化合物が、フェノール誘導
体、ベンゾフラン誘導体またはベンゾピラン誘導体から
選択される化合物である請求項2に記載の誘導体または
その薬剤学的に許容し得る塩。 - 【請求項4】 フェノール誘導体が2,6−ビス(ter
t−ブチル)フェノール、2,3,5−トリメチルベン
ゼン−1,4−ジオール、2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−1,4−ジオール、2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−6−ビニルベンゼン−1,4−ジオールから選択
される化合物である請求項3に記載の誘導体またはその
薬剤学的に許容し得る塩。 - 【請求項5】 ベンゾフラン誘導体が2,4,6,7−
テトラメチルオキサインダン−5−オール、3,4,
5,6−テトラメチルオキサインダン−5−オール、6
−メチル−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−4,
5,6−トリオールから選択される化合物である請求項
3に記載の誘導体またはその薬剤学的に許容し得る塩。 - 【請求項6】ベンゾピラン誘導体が2,5,7,8−テ
トラメチルクロマンである請求項3に記載の誘導体また
はその薬剤学的に許容し得る塩。 - 【請求項7】一般式(1) 【化2】 [式中、Aはフリーラジカル捕捉活性を有する有機化合
物残基であり、R1およびR2はそれぞれ水素または低
級アルキル基を表わす。]で示されるアルデヒド誘導体
またはその薬剤学的に許容し得る塩を有効成分として含
有する医薬。 - 【請求項8】細胞障害の予防・治療剤である請求項7に
記載の医薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10367522A JP2000191616A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 新規ジペプチジルアルデヒド誘導体およびそれを含有する医薬 |
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---|---|---|---|
JP10367522A JP2000191616A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 新規ジペプチジルアルデヒド誘導体およびそれを含有する医薬 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000191616A true JP2000191616A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18489525
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JP10367522A Withdrawn JP2000191616A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 新規ジペプチジルアルデヒド誘導体およびそれを含有する医薬 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000191616A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-12-24 JP JP10367522A patent/JP2000191616A/ja not_active Withdrawn
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