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JP2000184167A - 画像通信装置 - Google Patents

画像通信装置

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Publication number
JP2000184167A
JP2000184167A JP11319244A JP31924499A JP2000184167A JP 2000184167 A JP2000184167 A JP 2000184167A JP 11319244 A JP11319244 A JP 11319244A JP 31924499 A JP31924499 A JP 31924499A JP 2000184167 A JP2000184167 A JP 2000184167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
modem
data
frame
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11319244A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Mizutani
幹男 水谷
Nobuhiko Noma
伸彦 野間
Eizo Katayama
英三 片山
Genzo Takagi
元三 高木
Yoshihiro Noguchi
好博 野口
Mitsuhiro Araki
光弘 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Graphic Communication Systems Inc filed Critical Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Publication of JP2000184167A publication Critical patent/JP2000184167A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DTE(ホスト装置)とモデム間のインタフ
ェース処理時間を短縮するとともに、モデムのモード切
替をDTEのソフトウェアに依存することなく確実に行
う。 【解決手段】 データの変復調処理を行うモデムと、前
記データの圧縮伸張処理を行う制御部とを有し、前記モ
デムに、受信したデータフレームをデフレーミングして
そのデータフレームを解析する手段と、解析の結果、R
CPフレームと判定した場合、モードを主チャンネルモ
ードから制御チャンネルモードに切り替える手段とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電話回線などを
通じてコンピュータやファクシミリ装置などのデータ端
末装置(以下DTEと記す)に関し、特に、画データを
通信するための変復調装置を備えた画像通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、モデム(変復
調装置)の変調の方式には「周波数変調」「4相差動位
相変調」「直交振幅変調」「位相振幅変調」などがあ
り、通信速度によって異なる変調方式が用いられる。最
近の多くのモデム、例えばFAX(DTEであるファク
シミリ装置)に内蔵されるモデムはそのプロトコルに依
存して変復調モードおよび速度を切り替えるように構成
されており、そのモード切り替えのタイミングを送受信
間で同期することが、通信の信頼性の面で極めて重要で
ある。従来は、モデムのホスト装置であるDTE(デー
タ端末装置)がモデムの動作モードを選択し、モデムは
その指示に従って動作モードを切り替える構成になって
いた。 [図24に例示した従来技術の構成]代表的な従来技術
を図面を用いて説明する。図24は従来技術のDTEと
モデムのインタフェースを示すブロック図である。図2
5はこのインタフェースを用いたITU−T勧告V.3
4規格以前のモデム制御シーケンス例であり、図26は
このインタフェースを用いてV.34規格のモデムを制
御するシーケンス例である。なおITU−Tは国際電気
通信連合−電気通信標準化部門であり、旧CCITTの
ことである。
【0003】図24において、DTE(データ端末装
置)011はモデム(変復調装置)013とバス019
を通して結合されている。DTE内部のCPU012
は、モデム内部の送信データレジスタ016と受信デー
タレジスタ017をREAD/WRITEすることによ
り、送受信データの内容を知る。またCPU012は、
状態表示レジスタ015をREADすることでモデムの
動作状態を認知し、モデムのモード切り替えは、モード
レジスタ014にモード番号をWRITEすることでモ
デムの動作モードを切り替える。モデム内部の変復調動
作を実行する変復調部018は、モードレジスタ014
の指示に従って動作し、その逐次の動作状態を状態表示
レジスタ015を通してDTEに伝える。 [図24に例示した従来技術の動作]まずV.34規格
以前のFAX用のモデムの動作について図25のタイミ
ングチャートに従って説明する。V.34以前のFAX
用モデムは全て半二重通信で使用するモデムであり、送
受信双方から同時に波形が送出されるタイミングはな
く、どちらか一方しか波形を送出できない。そのために
T.30規格のようなプロトコルで信号送出の順番が規
定されている。
【0004】図25は前モードが受信の場合で、その受
信データの内容を判断して次モードが送信に切り替わる
タイミングをあらわしている。そのときDTEは受信デ
ータを判断してモード切り替え指示をモデムに命令する
のだが、どうしてもDTEのソフトウエア処理時間が遅
れ要因となり、受信信号の終了と送信信号の先頭との間
に信号間ギャップが発生する。ただし半二重通信の場合
はこの信号間ギャップがどれほど長くなっても、通信不
可の要因とはならない。
【0005】ところがV.34規格の場合は、制御チャ
ンネル通信時に限り同時に双方から信号を送出する全二
重モードでデータをやりとりする。図26はV.34規
格でのモード切り替えタイミングの1例を示したもので
ある。前モードが制御チャンネルの全二重モードの受信
で終了し、次モードが主チャンネルの受信となる場合で
ある。この場合も、制御チャンネルのデータをDTEが
判断したうえで、モード切り替え指示をだすことにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術の構成
では、図26におけるモードの切り替えはDTE側の指
示にそのタイミングが依存するため、DTE側での送受
信データ処理に時間を消費した場合は、次モードの信号
受信に切り替わるのが遅れて正常に受信できないという
問題が発生していた。特にモデムの速度が向上すると、
時間当たりの処理量が増加し、ますますこの問題が発生
しやすくなる。
【0007】またV.34規格の半二重モデムのような
場合には、主チャンネルの1方向通信と制御チャンネル
の双方向同時通信とを交互に切り替える。この場合は、
信号間ギャップが一定期間(0.1秒)を越えると、エ
コーサプレッサーが復帰するために、制御チャンネルの
双方向同時通信が不可能となり、通信が回復不能となる
という問題も発生する。そのためV.34規格では、信
号間ギャップは70mS±5mSの範囲に限定されてい
る。
【0008】したがってDTEとモデム間のインタフェ
ースに関し、DTE側での処理時間を短縮する機構が必
要である。しかし、DTE側での処理速度が向上してモ
ード切り替えのタイミングが信号間ギャップに比例して
少ない時間で処理できたとしても、信号間ギャップの時
間監視は、±5mS程度の精度が要求される。そのた
め、DTE側でのモデム状態監視のソフトウエアは最大
限の優先度が要求されることとなり、DTEのシステム
設計を困難なものにしてしまうという問題も発生してい
る。
【0009】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、DTEとモデム間のインタフェース処理
時間を短縮すると共に、モデムのモード切り替えがDT
Eのソフトウエアーに依存することなく確実に通信する
ことができる画像通信装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
に、請求項1に係わる発明は、データの変復調処理を行
うモデムと、前記データの圧縮伸張処理を行う制御部と
を有し、前記モデムに、受信したデータフレームをデフ
レーミングしてそのデータフレームを解析する手段と、
解析の結果、RCPフレームと判定した場合、モードを
主チャンネルモードから制御チャンネルモードに切り替
える手段とを備えたものである。
【0011】この構成により、請求項1の発明では主チ
ャネルモードから制御チャネルモードへの切り替え制御
において、モデム自身が把握して、ホスト装置であるD
TEの制御から独立して自らで実行することができる。
【0012】また、請求項3に係わる発明はデータの変
復調処理を行うモデムと、前記データの圧縮伸張処理を
行う制御部とを有し、前記モデムに、受信したデータを
解析する手段と、解析の結果、データ転送中には発生し
得ない特殊パターンから成る制御チャンネル終了信号を
検出した場合、モードを制御チャンネルモードから主チ
ャンネル受信モードに切り替える手段とを備えたもので
ある。
【0013】この構成により、請求項3の発明は制御チ
ャネルモードから主チャネルモードへの切り替え制御に
おいて、モデム自身が把握して、ホスト装置であるDT
Eの制御から独立して自らで実行することができる。
【0014】また、請求項4に係わる発明はデータの変
復調処理を行うモデムと、前記データの圧縮伸張処理を
行う制御部とを有し、前記モデムに、複数の処理手順に
関する実行プログラムを格納する記憶手段と、受信した
データフレームをデフレーミングしてそのデータフレー
ムを解析する手段と、解析の結果RCPフレームと判定
した場合、モードを主チャンネルモードから制御チャン
ネルモードに切り替える手段と、切り替えた現在のモー
ドに対応する処理手順を実行する手段とを備えたもので
ある。
【0015】また、請求項5に係わる発明はデータの変
復調処理を行うモデムと、前記データの圧縮伸張処理を
行う制御部とを有し、前記モデムに、複数の処理手順に
関する実行プログラムを格納する記憶手段と、受信した
データを解析する手段と、解析の結果、データ転送中に
は発生し得ない特殊パターンから成る制御チャンネル終
了信号を検出した場合、モードを制御チャンネルモード
から主チャンネル受信モードに切り替える手段と、切り
替えた現在のモードに対応する処理手順を実行する手段
とを備えたものである。
【0016】これらの構成により、請求項1あるいは請
求項3に係わる発明と同様にDTEとモデム間のインタ
フェース処理時間を短縮するとともにDTEのソフトウ
エアーに依存することなく確実に通信を行うことができ
る。
【0017】
【実施例】[図1に示した実施例の構成]図1はこの発
明の一実施例による画像通信装置の概略を示すブロック
図である。図1において、11はデータの変復調処理を
行うモデム、12はデータ伸張および記録等の処理を行
うホストDTEとしてのファクシミリ制御装置である。
モデム11には、回線Lの制御を行う回線制御部11
1、アナログFEP(FEP:フロント・エンド・プロセッサ)
112、変復調等の処理をデジタル的に行うDSP(デジタ
ル信号処理部)113、2つの書き込み/読み出しアク
セスポートを有するデュアルポートRAM114、割込制
御部115が設けられている。
【0018】ファクシミリ制御装置12は、画像読み取
り/記録部123、画像データの圧縮/伸張部122、
操作パネル等のコンソール121、画像データを一時的
に記憶するワーキングRAM124、および装置全体の動
作を制御するCPU(中央処理装置)125が設けられてい
る。
【0019】ここで、上記デュアルポートRAM114
は、モデム11とファクシミリ制御装置12との間に配
置され、一方のアクセスポートがモデム11内のバスB1
に、他方のアクセスポートがファクシミリ制御装置12
内のバスB2に接続されており、モデム11側からのデー
タの読み出し/書き込みとファクシミリ制御装置12側
からの読み出し/書き込みとが同時に行われるようにな
っている。
【0020】図2は図1におけるデュアルポートRAM
のメモリ構成を示したメモリ構成図である。図2におい
て、主チャンネルに対応するAチャンネルブロック、送
信の制御チャンネルに対応するBチャンネルブロック、
受信の制御チャンネルに対応するCチャンネルブロック
という具合に、各モード毎に通信バッファが別個に設け
られており、各通信バッファは複数バンク0〜3を有し
ている。さらに、前記各チャンネルブロックに対応して
チャンネルエリアポインタ(CHエリアポインタ)およ
びチャンネルエリア(CHエリア)がそれぞれ設けられ
ている。なお、チャンネルエリアポインタにはチャンネ
ルエリアをアクセスするための情報が書かれている。
【0021】図3はチャネルブロックをアクセスするた
めに必要なチャンネルエリアの一例を示したメモリ構成
図である。図3において、チャンネルコマンドは、対応
するチャンネルが送信モードか、受信モードかを切り替
えるためのコマンドを格納するためのエリアであり、チ
ャンネルステータスは、対応するチャンネルの送信、受
信エラーに関する情報を表示するエリアである。図4は
図3で示したチャンネルコマンドの詳細なビット割り付
けの一例である。図5は図4で示したチャンネルステー
タスの詳細なビット割り付けの一例である。
【0022】以上のように構成したモデム11について
V.34半二重モードでの通信を例にその動作を説明す
る。 [モード毎のデータ格納処理]まず、DTEからの受信
データをモード毎に管理する実施例について説明する。
V.34半二重モードで通信を行う場合、通信チャンネ
ルとして、主チャンネルと制御チャンネルがある。主チ
ャンネルは、いわゆるファクシミリ通信における画情報
の通信に使用され、制御チャンネルはITU−T T.
30において勧告されているフェーズBの制御情報の通
信に使用される。ここで、主チャンネルは、Aチャンネ
ルブロックを使用し、制御チャンネルの送信は、Bチャ
ンネルブロックを、また制御チャンネルの受信には、C
チャンエルブロックを使用する。
【0023】まず制御チャンネル送信処理について説明
する。T.30フェーズBにおいて、モデム11は制御
チャンネルを送信するために、Bチャンネルコマンドの
チャンネルモード設定ビットを”1”に設定する。Bチ
ャンネルブロックのバンク0にデータを書き込む。また
モデム11はステータス0のData Full/Em
ptyビット”1”を認識し、書き込み完了を確認し、
バンク0のデータを読みだして、変調等の信号処理を行
い、回線にデータを送出する。バンク0のデータを送信
し終えたら、ステータス0のData Full/Em
pty表示ビットを”0”にする。
【0024】一方、ファクシミリ制御装置12は、バン
ク1に対応するステータス1のData Full/E
mpty表示ビットが”0”であれば、モデムがバンク
0のデータを送信している間に、次のデータフレームを
バンク1に書き込む。書き込みが完了したらステータス
1のData Full/Empty表示ビットを”
1”にする。モデムは、バンク0の送信が終了したらス
テータス1を調べ、Data Full/Empty表
示ビットが”1”になっていたら(次のデータフレーム
の書き込みが完了したら)、バンク0と同様に、バンク
1のデータを送信する。以下同様に、バンク2、バンク
3、バンク0の順でデータフレーム毎に送信する。ここ
で、モデムは、制御チャンネル送信コマンド実行中にも
かかわらず、すべてのバンクにおいて、バンクステータ
スのData Full/Empty表示ビットが”
0”で、送るべきデータフレームの無い場合は、Bチャ
ンネルステータスの送信エラー表示ビットを”1”し、
ファクシミリ制御装置に、Bチャンネルブロック送信エ
ラーを通知する。
【0025】次に制御チャンネル受信処理について説明
する。モデム11は制御チャンネルを受信するために、
Cチャンネルコマンドのチャンネルモード設定ビット
を”0”に設定する。またモデム11はデータの受信と
復調を行い、Cチャンネルブロックのバンク0に対応す
るステータス0のData Full/Empty表示
ビットが”0”である事を確認して、バンク0に1デー
タフレームを書き込む。書き込みが終了したらステータ
ス0のData Full/Empty表示ビットを”
1”(書き込み完了=読みだし可)とする。ファクシミ
リ制御装置12は、ステータス0のData Full
/Empty表示ビットが”1”を確認したら、バンク
0からデータを読みだす。モデムは、バンク1のDat
a Full/Empty表示ビットが”0”であれ
ば、バンク0のデータがファクシミリ制御装置によって
読みだされている間にもバンク1に次の受信データフレ
ームを書き込む。書き込み終了後は、バンク0と同様に
ファクシミリ制御装置により読み出される。以下同様に
バンク2、バンク3、バンク0の順でデータフレーム毎
に受信処理される。ここでモデムは、制御チャンネル受
信コマンド実行中にもかかわらず、すべてのバンクにお
いてバンクステータスのData Full/Empt
y表示ビットが”1”で、受信データフレームをCチャ
ンネルブロックの空いたバンクに書き込めない場合、C
チャンネルステータスの受信エラー表示ビットを”1”
し、ファクシミリ制御装置にCチャンネルブロック受信
エラーを通知する。
【0026】以上述べたように、制御チャンネルの送受
信処理は、それぞれBチャンネルブロックおよびCチャ
ンネルブロックを使用して行われるため、V.34半二
重モードにおいて制御チャンネルの送信受信の全二重同
時動作が行われても、ファクシミリ制御装置およびモデ
ムは繁雑な処理を行う必要がなく、制御チャンネル送信
データ、制御チャンネル受信データの受け渡しを安全に
行うことができる。
【0027】また、Aチャンネルブロックの主チャンネ
ルについても制御チャンネルの送受信と同様に構成され
ており、チャンネルコマンド、チャンネルモードビット
を”1”に設定することによって送信モード、チャンネ
ルモードビットを”0”に設定することによって受信モ
ードと切り替えて、主チャンネルの送信および受信動作
を行うことができる。
【0028】さらにV.34半二重モードにおいては、
制御チャンネルの送受信動作から主チャンネルの送信あ
るいは受信動作、逆に、主チャンネルの送信あるいは受
信動作から制御チャンネルの送受信動作へと切り替わる
モード切り替えも実行することができる。 [データの送出停止処理]次に、処理について図6〜図
10を加えて説明する。図6はデュアルポートRAM1
14上のコマンドエリア、ステータスエリア、バンクの
関係を示した図である。図6において、コマンドエリア
にはDTEからのチャンネル終了などに関する動作指示
が格納され、ステータスエリアにはバッファの状態(Dat
a Full/Empty表示、アボート発生の有無、誤りの有無)
を示す情報が格納されている。これらのコマンドエリ
ア、ステータスエリアは各バンク毎に対応して設けられ
ている。これは、どのバンクのデータを送出し終えたと
きに処理を終了させるかを厳格に管理するためである。
【0029】ここで、各バンクには誤り検出単位である
データフレームを単位としてデータが格納されている。
図7はコマンドエリアの詳細なビット割り付けの一例を
示したメモリ構成図であり、図8はステータスエリアの
詳細なビット割り付けの一例を示したメモリ構成図であ
る。ここでは、バンク0に対応するコマンドエリアとス
テータスエリアを示したが、バンク1〜3についても同
様である。また、図9は送信割込みステータスを示した
メモリの構成図であり、図10は受信割込みステータス
を示したメモリ構成図である。 [データ送信処理]以上の構成の動作・作用を説明す
る。まず、データ送信処理について述べる(前記複数の
チャンネルのうち、例えばAチャンネルを使用するもの
とする)。ファクシミリ制御装置12は、ステータス0
のData Full/Empty表示ビットが'0'(読み出し完了=書
き込み可)であることを確認し、送信データ1フレーム
をバンク0に書き込む。書き込みが完了したら、コマン
ド0のチャンネル終了指示ビットを'0'(終了しない)と
し、ステータス0のData Full/Empty表示ビットを'1'
(書き込み完了=読み出し可)にする。
【0030】モデム11は、コマンド0のチャンネル終
了指示ビットが'0'、ステータス0のData Full/Empty表
示ビットが'1'であることを認識したら、バンク0のデ
ータを読み出して変調等の信号処理を行い回線Lにデー
タを送出する。バンク0のデータを送信し終えたら、ス
テータス0のData Full/Empty表示ビットを'0'にすると
同時に、割込制御部115によりファクシミリ制御部1
2に割込が発生する。
【0031】ファクシミリ制御装置12は、図9に示す
送信割込ステータスを検査することによりバンク0のデ
ータがモデム11による読み出しが完了したことを知る
ことができる。ファクシミリ制御装置12は、バンク1
に対応するステータス1のData Full/Empty表示ビット
が'0'であれば、モデム11がバンク0のデータを送信
している間に、次のデータフレームをバンク1に書き込
む、またコマンド1のチャンネル終了指示ビットを'0'
とし、ステータス1のData Full/Empty表示ビットを'1'
にする。
【0032】モデム11はバンク0の送信が終了した
ら、コマンド1、ステータス1を調べ、Data Full/Empt
y表示ビットが'1'になっていたら(次のデータフレーム
の書き込みが完了していたら)、バンク0と同様にバン
ク1のデータを送信し、チャンネル終了指示がなければ
次バンクに進む。以下同様に、バンク2、バンク3、バ
ンク0、・・・とデータフレーム毎に送信する。データ
送信(Aチャンネル)を終了する場合は、例えばバンク3
にデータフレームを書き込みステータス3のDataFull/E
mpty表示ビットを'1'にすると同時に、コマンド3のチ
ャンネル終了指示ビットを'1'としモデム11に終了を
指示する。モデム11はステータス3を調べると同時に
コマンド3も調べることにより、Data Full/Empty表示
ビットが'1'であること、およびチャンネル終了指示を
認識し、バンク3のデータを送信後データ送信処理(A
チャンネル)を終了する。 [データ受信処理]次にデータ受信処理について説明す
る。モデム11は、データを受信すると復調を行い、ス
テータス0のData Full/Empty表示ビットが'0'であるこ
とを確認してバンク0に1データフレームを書き込む。
書き込みが終了したらステータス'0'のData Full/Empty
表示ビットを'1'(書き込み完了=読み出し可)とする。
また、割込制御部115によりファクシミリ制御部12
に割込がかかる。
【0033】ファクシミリ制御部12は受信割込ステー
タスを検査し、バンク0にデータが書き込まれたことを
認識する。1データフレームを受信する際、モデム11
はアボート発生の有無や、フレームの最後に付加される
誤り検出信号(フレームチェックシーケンス)を検査して
誤りの有り無しを判定し、その結果を受信割込ステータ
スに表示する。ファクシミリ制御装置12は、受信割込
ステータスのアボートの発生無し、データフレームに誤
り無しを確認したら、バンク0からデータを読み出す。
モデム11は、バンク1のData Full/Empty表示ビット
が'0'であれば、バンク0のデータがファクシミリ制御
装置2によって読み出されている間にもバンク1に次の
受信データフレームを書き込む。書き込み終了後は、バ
ンク0と同様にファクシミリ制御装置12により読み出
される。以下同様にバンク2、バンク3、バンク0の順
にとデータフレーム毎に受信処理される。 [エラーフレームの破棄処理]データ受信時に回線障害
などにより、データフレームに誤りが生じた場合やアボ
ートが検出された場合について、図11〜図14を追加
して説明する。図11は受信データのフレームチェック
をした場合にエラーフレームが検出された状態を示した
図である。図12(a)はエラーフレームと判定された
場合でもそのフレームを格納した従来の状態を示すメモ
リ図、(b)はエラーフレームと判定された場合にはそ
のフレームを破棄する本発明の状態を示したメモリ図で
ある。また図13は受信データにアボートの発生が検出
された状態を示した図である。図14(a)はエラーフ
レームと判定された場合でもそのフレームを格納した従
来の状態を示すメモリ図、(b)はエラーフレームと判
定された場合にはそのフレームを破棄する本発明の状態
を示したメモリ図である。
【0034】まず、誤り検出信号により誤りが検出され
た場合(フレームチェックシーケンスエラー)は、図1
1に示すようにフレームn(誤りフレーム)をバンク1に
書き込み、割込制御部115によりファクシミリ制御部
12に割込が発生する。ファクシミリ制御部12は受信
割込ステータスを検査して、バンク1にデータが書き込
まれたこと、およびそのバンク1でフレームチェックシ
ーケンスエラーが発生したことを知る。ファクシミリ制
御部12は、バンク1のデータは誤っているので読み出
し処理は行わず、次のデータフレームの受信を待つ。
【0035】モデム11は、図12(a)に示すように
次のデータフレームn+1を受信したらバンク2には書
き込まず、図12(b)に示すように再度バンク1に書
き込む。書き込みが終了したら割込制御部115により
ファクシミリ制御部12に割込がかかる。ファクシミリ
制御部12は、割込を受け付けたら受信割込ステータス
を検査し、バンク1に次のデータフレームn+1が書き
込まれたことを知り受信処理を行う。アボートが発生し
た場合についても全く同様である。 [モード切替処理]次に、モデム11自身が自らモード
を実行する処理について図15〜図17を用いて説明す
る。図15はこの発明のモード切替処理の一実施例をし
めす制御フロー図である。図15は図26で示したモー
ド切替えをDTE(ファクシミリ制御装置12)側から
示した制御フロー図である。
【0036】まず、DTE12から図26で示す前モー
ドと、次モードをシーケンス制御できる総合モードを設
定する(S401)。次にDTE12から前記総合モー
ドを実行する旨の指示(S402)を受けてモデム11
は設定された総合モードを実行し、前モードの処理を開
始する。その後、DTE12はモデム11からの前モー
ド終了通知待ちに入る(S403)。前モードの処理が
終了するとモデム11はDTE12に前モードが終了し
たことを通知し、自らタイマーをセットして、次モード
を開始するまでの時間を監視する。DTE12は前モー
ド終了の通知を受けると、次モードで実行するモードを
何種類から1つ選択しモデム11に指示し(S40
4)、モデム11からの次モード終了通知待ちに入る
(S405)。モデム11は、前記で設定したタイマー
のタイムアウトにより、次モード状態遷移設定(S40
4)で設定された次モードを実行し、状態を監視して次
モードを終了させる状態となったならDTE12に次モ
ード終了を通知する。次モード終了通知を受けたDTE
12は総合モードシーケンスを終了させる。
【0037】以上のように本発明によると、DTE12
からモード設定の指示を受けるだけで、DTEからのモ
ード切替え指示および処理開始指示を待つことなく、自
動的に前記処理を実行するので、信号間ギャップの監視
時間が±5ms程度の精度が要求されている処理手順にお
いても、DTEシステム設計を困難にすることなく、次
モードへの対応が遅れることを防止できる。 [従来技術との比較]ここで、図16を用いて従来の方
式と対比しながら本実施例の特徴を詳細に説明する。図
16は図26で示したモード切替えをDTE側から示し
た従来のモード切替え処理のフロー図である。
【0038】従来は、DETはモデムに対して前モード
の設定を指示をし(S411)、前モードの実行指示を
行い(S412)、その後、前モード処理の終了タイミ
ング監視していた(S413)。この場合、本発明では
DTEから総合モードの設定と実行指示をするだけで、
前モードの終了を自動的に行う。このような処理が可能
となるのは、モデムが通信シーケンスを予め格納してい
るからである。即ち、通信シーケンスは予め設定された
手順であるので、どの処理を実行するかが特定されれ
ば、モデムは、格納している通信シーケンスに基づいて
状態の遷移を管理することにより自ら処理を実行するこ
とができることになる。 [タイマによる監視処理]次にDTEはモデムの前モー
ド処理の終了を決定するとタイマーをセットして次モー
ドを開始するまでの時間を監視していた(S415)。
このように、DTEでタイミング監視を行っているた
め、信号間ギャップの監視時間が±5ms程度の精度が要
求されている処理手順の場合には、次モード処理に切り
替わるのが遅れてモデムにおいて、正常に処理できない
問題が生じていたが、本発明ではモデムがタイミング監
視することで、この問題から回避できる。
【0039】次にDTEはタイマーのタイムアウトを検
出すると、次モードを設定し(S416)、さらに次モ
ードを実行させる(S417)。次モードの実行の指示
を受け、モデムは次モード処理を開始する。DTEはこ
の次モード処理の監視を行い(S418)、次モード処
理を終了させる状態になったらこのシーケンスを終了さ
せる。
【0040】以上のように、本発明では図15に示すよ
うに、S403で前モードの処理が終了したならば、次
モードへの状態遷移はモデム11自身で管理するととも
に、S404での次モードへの状態遷移設定で次モード
を設定しているのでモード切替のタイミングを確実に保
障して通信の安全を確保することができる。さらに、D
TE12で行っていたタイミング監視をモデム11に持
つことにより、DTE12の負荷を軽減できる。 [モデム自身による多様なモード切替]さらに、モデム
11が、いくつかの動作モードと、この動作モードを制
御するシーケンスをもった1つの動作モードを持つこと
の意義を図17を用いて説明する。図17はITU勧告
V.34半二重モードを使用するFAXシーケンスのフ
ロー図であり、フェーズ1(S431)、フェーズ2
(S432)、フェーズ3(S433)、制御チャンネ
ル(S434)、主チャンネル(S435)はシーケン
ス中のモードを示している。モデム11がこれらのモー
ドを1つにまとめたV.34半二重モードを持ってい
る。
【0041】まず、回線閉結後にモデムモードをV.3
4半二重モードに設定して動作させると、ステップS4
31のフェーズ1から開始する。ここでは端末能力デー
タの交換が行われる。これが終了するとモデム11はス
テップS432でフェーズ2へ状態遷移し、回線特性の
学習を行いモデムのシンボル速度を決定する。次にステ
ップS433でフェーズ3の処理に入り、モデム11の
等価器トレーニングを行う。フェーズ3終了後モデムは
ステップS434の制御チャンネルに入る。ここではデ
ータ速度を決定し、T.30の端末情報が交換される。
【0042】制御チャンネルが終了すると、ステップS
435の主チャンネルに入る。ここではFAXのイメー
ジデータが転送される。主チャンネルが終了するとステ
ップS437のデータ速度再設定を行う制御チャンネル
へ進むか、ステップS438のデータ速度再設定を行わ
ない制御チャンネルへ進むかをステップS436でDT
E12の指示で決定する。このため、ステップS435
の主チャンネル終了までにDTE12はモデム11に指
示を与え状態遷移を決定する。
【0043】モデム11はステップS437かステップ
S438のどちらかへ進んだ後、動作終了でない場合は
ステップS436の主チャンネルの状態に戻り、終了の
場合は動作を停止する。フェーズ1とフェーズ2の間の
無音区間は75±5msecであり、それ以降の各モー
ド間の無音区間は70±5msecとなっておりDTE
12がこれを制御することは非常に大きな負荷となる
が、これをモデム11が行うことで、この負荷を改善で
きる。 [モード終了検出処理]以上では、モデム11自身が自
らモード(主チャンネル、制御チャンネルの送信、制御
チャンネルの受信)を切り替える処理を説明した。次に
図15のS403、S405に示すモード終了をモデム
11自身が検出する制御について図18および図19を
用いて詳細に説明する。図18はRCP検知によるモデ
ムモード切替を示した説明図である。
【0044】これはV.34でFAXまたはデータ通信
をするときの例であり、主チャンネルが終了して、制御
チャンネルにモードが変わるタイミングを表している。
V.34モードでのFAX/データ通信は、誤り再送を
前提としたECM(エラーコレクションモード)で通信
されるため、主チャンネルの終了は、必ずRCPフレー
ムという、部分ページの終了信号で終わることになって
いる。本発明では、RCPフレームをモデム内部で判定
し、モデムのモードを自ら制御チャンネルモードに切り
替えられれば、主チャンネル終了後75mS以内に到着
する制御チャンネル信号を取り逃がすことはない。RC
Pフレーム内部の構成は、HDLC方式でフレーミング
されており、モデム11はデフレーミング動作も実行可
能である必要がある。デフレーミング後に、データが正
しいと判断せれれば、RCPバイトを判定することは容
易であり、十分にモデム内部で実行可能である。
【0045】次に、モデム11自身がモードを切り替え
る他の実施例を図19を用いて説明する。図19は同じ
くV.34モードでFAX/データ通信する場合のタイ
ミング例で、特に制御チャンネル終了から、主チャンネ
ル受信にモードが切り替わるタイミングを表す。
【0046】制御チャンネルの終了は、プロトコル上の
規約で、チャンネル終了信号が規定されている。この場
合も、チャンネル終了はDTE12が判断するよりは、
モデム11自身が判断して、主チャンネル受信にモード
をかえることができる。チャンネル終了信号は、具体的
には、データ転送中には発生しないパターンである40
ビット以上連続した’1’を受信することと同一であ
り、モデム内部で検出可能である。
【0047】以上のように、モデム11自身が受信した
データの内容を自ら解析して、その解析の結果所定の信
号を検出した場合に、その検出結果に基づいてモードを
切替えているので、切替えのタイミングを逸することな
く、確実な通信を保障することができる。 [図20の実施例とリトレイニング指示処理]次に、モ
デム11自身がリトレイニングをDTE12へ指示する
処理を図20〜図22を用いて説明する。図20は本発
明の一実施例を示すモデム11の回路構成図である。図
20において、617はDTE-インタフェース部であり、DTE
-モデム間の送受信データおよび、モデムのモード/動
作指定等のデータのやりとりを制御する。613aはDTEか
らDTE-インタフェース部617を介して通信相手に送信す
る送信データで、616aは通信相手から送信されてきた受
信データで、DTE-インタフェース部617を介してDTEに転
送される。620bはEQMしきい値信号で、モデムのリトレ
ーニング制御の判断基準の設定値としてDTEからDTE-イ
ンタフェース部617を介して設定される。613は公知のIT
U-T勧告V.34に基づいて、DTE-インタフェース部617から
の送信データ613aを2次元信号612R,612Iに変換する符
号化部である。612は公知のITU-T勧告V.34に基づいて2
次元信号に対して直交振幅変調をするQAM変調部であ
る。
【0048】このQAM変調部612は制御信号620cの状態に
より、 620c=0 の場合、無信号 620c=1 の場合、2次元信号612R,612Iの直交振幅変調信
号 620c=2 の場合、トレーニング信号 620c=3 の場合、リトレーニング信号 620c=4 の場合、リトレーニング応答信号 を変調信号612aに出力するように制御される。
【0049】611は送信系の信号と受信系の信号とを分
離するハイブリット回路である。このハイブリット回路
により、送信信号612aは電話回線611aに送出され、また
通信相手から送られてきた信号は、受信信号614aに出力
される。
【0050】QAM復調部614は、公知のITU-T勧告V.34に
基づいて、受信信号614aに対して直交振幅復調して2次
元信号614R,614Iを出力する機能と、受信信号614aの判
別を判別信号620aに出力する機能を有する。このQAM復
調部614は、 受信信号614aが無信号の場合、620a=0 データ受信信号の場合、620a=1 トレーニング信号の場合、620a=2 リトレーニング信号の場合、620a=3 リトレーニング応答信号の場合、620a=4 を出力する。
【0051】判定部615は、公知のITU-T勧告V.34に基づ
いて2次元信号614R,614Iに対して信号判定を行う。こ
の判定部615からは判定した2次元信号615R,615Iが出力
される。
【0052】復号部616は、公知のITU-T勧告V.34に基づ
いて判定した2次元データ615R,615Iを受信データ616a
に変換する。エラー算出部618は、QAM復調部614の出力
信号614R,614Iと判定部615の出力信号615R,615Iとを各
々減算して2次元エラー信号618R,618Iを出力する。EQM
算出部619は、2次元エラー信号618R,618Iのパワーを算
出し、その信号を受信データの品質を表すEQM信号619a
として出力する。制御部620は、受信データの品質を表
すEQM信号619aと、リトレーニングの判断基準の設定値
であるEQMしきい値620bと、受信信号の判別を表す判別
信号620aの3つの信号を入力として、QAM変調部612に対
する制御信号620cを出力する。
【0053】図21はEQM算出部を619の内部ブロック図
である。乗算器621,622は、2次元のエラー信号618R,61
8Iを各2乗する。加算器623は、乗算器621,622で2乗さ
れた信号を加算して2次元エラーのパワー信号632aを出
力する。積分器624は、2次元エラーのパワー信号632a
を平滑化して受信データの品質を表すEQM信号619aを出
力する。 [図20の実施例の動作]図22はデータ受信モードに
おいて、図20に示した制御部620aが実行すべきフロー
チャートである。ステップS601はモデムをトレーニング
信号検出待ち状態に設定し、信号620cを「0」にしてQA
M変調部612から無音信号送信にする。ステップS602で
は、通信相手モデムからのトレーニング信号を検出した
か否かを判断し、検出した場合はステップS603に進み、
検出しない場合はステップS602を繰り返す。トレーニン
グ信号を検出したか否かの判断は、信号620aが「2」に
なった場合を検出したと判断する。ステップS603におい
ては、モデムをトレーニング信号受信状態に設定する。
ステップS604においては、トレーニング受信が終了した
か否かを判断し、トレーニング受信が終了した場合はS6
05に進み、終了しない場合はステップS602を繰り返す。
トレーニング受信が終了したか否かの判断は、信号620a
が「2」から「1」になった場合をトレーニング受信終
了と判断する。
【0054】ステップS605においては、モデムをデータ
受信状態に設定する。この状態で受信データは、QAM復
調部614、判定部615、復号部616、DTE-インタフェース
部介してDTEに送出される。ステップS606においては、
受信データの品質を表すEQM信号619aがEQMしきい値620b
より大か否かを判断し、EQM信号619aの方が大の場合は
ステップS609に進み、EQMしきい値620bの方が大の場合
はステップS607に進む。
【0055】ステップS607においては、データ受信が終
了したか否かを判断し、データ受信が終了した場合はス
テップS608に進み、終了しない場合はステップS606に戻
る。データ受信が終了したか否かの判断は、信号620aが
「1」から「0」になった場合および、DTEからDTE-イ
ンタフェースを介して終了指定があった場合等により判
断する。
【0056】ステップS608においては、モデムをデータ
終了状態に設定して、受信データをDTE-インタフェース
部を介してDTEに送出するのを停止し、モデムのアイド
ルモードに進む。ステップS609においては、モデムをリ
トレーニング信号送出状態に設定し、信号S620cを
「3」にしてQAM変調部612からリトレーニング信号を送
出してステップS610に進む。この時、受信データをDTE-
インタフェース部を介してDTEに送出するのを一時停止
する。ステップS610においては、通信相手モデムからリ
トレーニング応答信号を検出したか否かを判断し、検出
した場合はステップS601に進み、検出しない場合はステ
ップS610を繰り返す。リトレーニング信号を検出したか
否かの判断は、信号620aが「4」になった場合を検出し
たと判断する。
【0057】なお、これまで述べてきた実施例におい
て、DTEから設定されたEQMしきい値とモデム11内で算
出したEQM値とからリトレーニングの制御を行ってい
た。しかし、本発明においてはかかる実施例に限らず、
例えばモデム11内でフレームエラーまたはビットエラ
ーを監視し、それに対するDTE12からのしきい値に
よりリトレーニングの制御を行うように構成することも
可能である。また本実施例では、EQMしきい値はDT
Eから指示されることとして説明したが、モデムが予め
保持していることとしてもよい。 [図23に示すタイミング監視処理]モデム11自身が
行うタイミング監視を行う処理について説明する。図2
3はV.34半二重モードの手順を概略的に示したシー
ケンス図である。まず、T1タイマーについては、次の
ように動作させる。着呼側においては、ANSam信号
を送出開始とともに、DTE側から提供されるT1タイ
マーの値(一例として、35秒)の、デクリメント動作
を開始する。もしT1タイマーの値が0にまで到達すれ
ば、本モデム11はDTE12側に向けて割り込みを発
することにより、この異常事態を通知する。しかし、T
1タイマーの値が0に到達するまでに、発呼側からのC
M信号を検知すればT1タイマーの値のデクリメントを
中止する。
【0058】発呼側においては、ANSam信号を受信
開始とともに、DTE12側から提供されるT1タイマ
ーの値(一例として、同じく35秒)の、デクリメント
動作を開始する。もしT1タイマーの値が0にまで到達
すれば、本モデムはDTE側に向けて割り込みを発する
ことにより、この異常事態を通知する。しかし、T1タ
イマーの値が0に到達するまでに、着呼側からのJM信
号を検知すればT1タイマーの値のデクリメントを中止
する。
【0059】以上により、フェーズBに入ってから正し
い信号を検知するまでの時間T1タイマーの監視を、D
TE側より容易ならしめることが可能である。また、T
1タイマーをいつの時点よりスタートすべきかについて
は、解釈のしかたが、他にも可能であるが、発呼側、着
呼側とも、端末が回線と接続した瞬間からT1タイマー
値のデクリメントを開始する方式ももちろん可能であ
る。
【0060】T2タイマーについては、次のように動作
させる。着呼側においては、NSF・CSI・DIS信
号を送出終了するとともに、DTE側から提供されるT
2タイマーの値(一例として、6秒)の、デクリメント
動作を開始する。もしT2タイマーの値が0にまで到達
すれば、本モデム11はDTE12側に向けて割り込み
を発することにより、この異常事態を通知する。しか
し、T2タイマーの値が0に到達するまでに、発呼側か
らのTSI・DCS信号とおぼしき信号を、HDLCフ
ォーマットに従い、アドレス・バイトおよびコントロー
ル・バイトまで検知すればT2タイマーの値のデクリメ
ントを中止して初期値にもどすことにより、異常事態発
生の割り込みを回避する。このように異常事態が発生し
たことのみを通知する。正常であればDTE12はその
ことを知らなくても手順進行の妨げにはならない。した
がって異常のみを知らせる方式とすることで、DTE1
2の負荷が軽減される。
【0061】発呼側においては、TSI・DCS信号を
送出終了するとともに、DTE側から提供されるT2タ
イマーの値(これも一例として、6秒)の、デクリメン
ト動作を開始する。もしT2タイマーの値が0にまで到
達すれば、本モデムはDTE側に向けて割り込みを発す
ることにより、この異常事態を通知する。しかし、T2
タイマーの値が0に到達するまでに、着呼側からのCF
R信号とおぼしき信号を、HDLCフォーマットに従
い、アドレス・バイトおよびコントロール・バイトまで
検知すればT2タイマーの値のデクリメントを中止して
初期値にもどすことにより、異常事態発生の割り込みを
回避する。
【0062】以上は、フェーズAからフェーズBに入っ
た直後のT2タイマーの取扱いであるが、ページ間のM
PS信号等の制御信号や、フェーズCをぬけた後のフェ
ーズBにおけるEOP信号やMCF信号等の制御信号に
ついても同様の方式によりDTE側よりT2タイマーの
監視を容易ならしめることが可能である。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、データの変復調処理を行うモデムと、前記データの
圧縮伸張処理を行う制御部とを有し、前記モデムに、受
信したデータフレームをデフレーミングしてそのデータ
フレームを解析する手段と、解析の結果、RCPフレー
ムと判定した場合、モードを主チャンネルモードから制
御チャンネルモードに切り替える手段とを備えたことに
より、主チャネルモードから制御チャネルモードへの切
り替え制御において、モデム自身が把握して、ホスト装
置であるDTEの制御から独立して自ら実行することが
できる。
【0064】また、本発明はデータの変復調処理を行う
モデムと、前記データの圧縮伸張処理を行う制御部とを
有し、前記モデムに、受信したデータを解析する手段
と、解析の結果、データ転送中には発生し得ない特殊パ
ターンから成る制御チャンネル終了信号を検出した場
合、モードを制御チャンネルモードから主チャンネル受
信モードに切り替える手段とを備えたことにより、制御
チャネルモードから主チャネルモードへの切り替え制御
において、モデム自身が把握して、ホスト装置であるD
TEの制御から独立して自らで実行することができる。
【0065】そして、これらの構成によりDTEとモデ
ム間のインタフェース処理時間を短縮するとともにDT
Eのソフトウエアーに依存することなく確実に通信を行
うことができる。従って、V.34規格の場合であって
もソフトウエア処理時間の遅れから発生する受信信号の
終了と送信信号の先頭との間の信号間ギャップによる通
信エラーを防止した画像通信装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像通信装置の概略を
示すブロック図
【図2】図1におけるデュアルポートRAMのメモリ構
成を示したメモリ構成図
【図3】チャネルブロックをアクセスするために必要な
チャンネルエリアの一例を示したメモリ構成図
【図4】図3で示したチャンネルコマンドの詳細なビッ
ト割り付けの一例を示した図
【図5】図4で示したチャンネルステータスの詳細なビ
ット割り付けの一例を示した図
【図6】デュアルポートRAM上のコマンドエリア、ステ
ータスエリア、バンクの関係を示した図
【図7】コマンドエリアの詳細なビット割り付けの一例
を示したメモリ構成図
【図8】ステータスエリアの詳細なビット割り付けの一
例を示したメモリ構成図
【図9】送信割込みステータスを示したメモリの構成図
【図10】受信割込みステータスを示したメモリ構成図
【図11】受信データのフレームチェックをした場合に
エラーフレームが検出された状態を示した図
【図12】(a)エラーフレームと判定された場合でも
そのフレームを格納した従来の状態を示すメモリ図 (b)エラーフレームと判定された場合にはそのフレー
ムを破棄する本発明の状態を示したメモリ図
【図13】受信データにアボートの発生が検出された状
態を示した図
【図14】(a)エラーフレームと判定された場合でも
そのフレームを格納した従来の状態を示すメモリ図 (b)はエラーフレームと判定された場合にはそのフレ
ームを破棄する本発明の状態を示したメモリ図
【図15】本発明のモード切替え処理の一実施例をしめ
す制御フロー図
【図16】従来のモード切替え処理を示したフロー図
【図17】V.34半二重モードを使用するFAXシー
ケンスの受信側フロー図
【図18】RCP検知によるモデムモード切替えを示し
た説明図
【図19】V.34モードでFAX/データ通信する場
合のタイミング例を示した図
【図20】本発明の一実施例を示すモデムの回路構成図
【図21】EQM算出部を619の内部ブロック図
【図22】データ受信モードにおいて、図20に示した
制御部620aが実行すべきフローチャート
【図23】V.34半二重モードの手順を概略的に示し
たシーケンス図
【図24】従来技術のDTEとモデムのインタフェース
を示すブロック図
【図25】インタフェースを用いたV.34規格以前の
モデム制御シーケンス例を示した図
【図26】インタフェースを用いてV.34規格のモデ
ムを制御するシーケンス例を示した図
【符号の説明】
11 モデム 111 回線制御部 112 アナログFEP 113 DSP 114 デュアルポートRAM 115 割込制御部 12 ファクシミリ制御装置(DTE) 121 コンソール 122 画像データの圧縮/伸張部 123 画像読み取り/記録部123 124 ワーキングRAM 125 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 英三 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松下 電送システム株式会社内 (72)発明者 高木 元三 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松下 電送システム株式会社内 (72)発明者 野口 好博 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松下 電送システム株式会社内 (72)発明者 荒木 光弘 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松下 電送システム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの変復調処理を行うモデムと、前
    記データの圧縮伸張処理を行う制御部とを有し、前記モ
    デムに、受信したデータフレームをデフレーミングして
    そのデータフレームを解析する手段と、解析の結果、R
    CPフレームと判定した場合、モードを主チャンネルモ
    ードから制御チャンネルモードに切り替える手段とを備
    えたことを特徴とする画像通信装置。
  2. 【請求項2】 主チャンネルモードは画情報の通信であ
    り、制御チャンネルモードは制御情報の通信であること
    を特徴とする請求項1記載の画像通信装置。
  3. 【請求項3】 データの変復調処理を行うモデムと、前
    記データの圧縮伸張処理を行う制御部とを有し、前記モ
    デムに、受信したデータを解析する手段と、解析の結
    果、データ転送中には発生し得ない特殊パターンから成
    る制御チャンネル終了信号を検出した場合、モードを制
    御チャンネルモードから主チャンネル受信モードに切り
    替える手段とを備えたことを特徴とする画像通信装置。
  4. 【請求項4】 データの変復調処理を行うモデムと、前
    記データの圧縮伸張処理を行う制御部とを有し、前記モ
    デムに、複数の処理手順に関する実行プログラムを格納
    する記憶手段と、受信したデータフレームをデフレーミ
    ングしてそのデータフレームを解析する手段と、解析の
    結果RCPフレームと判定した場合、モードを主チャン
    ネルモードから制御チャンネルモードに切り替える手段
    と、切り替えた現在のモードに対応する処理手順を実行
    する手段とを備えたことを特徴とする画像通信装置。
  5. 【請求項5】 データの変復調処理を行うモデムと、前
    記データの圧縮伸張処理を行う制御部とを有し、前記モ
    デムに、複数の処理手順に関する実行プログラムを格納
    する記憶手段と、受信したデータを解析する手段と、解
    析の結果、データ転送中には発生し得ない特殊パターン
    から成る制御チャンネル終了信号を検出した場合、モー
    ドを制御チャンネルモードから主チャンネル受信モード
    に切り替える手段と、切り替えた現在のモードに対応す
    る処理手順を実行する手段とを備えたことを特徴とする
    画像通信装置。
JP11319244A 1995-06-14 1999-11-10 画像通信装置 Pending JP2000184167A (ja)

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JP2001186316A (ja) ファクシミリ通信装置

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