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JP2000178258A - フェニルピリダジノン誘導体 - Google Patents

フェニルピリダジノン誘導体

Info

Publication number
JP2000178258A
JP2000178258A JP11289600A JP28960099A JP2000178258A JP 2000178258 A JP2000178258 A JP 2000178258A JP 11289600 A JP11289600 A JP 11289600A JP 28960099 A JP28960099 A JP 28960099A JP 2000178258 A JP2000178258 A JP 2000178258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl group
different
substituted
same
Prior art date
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Pending
Application number
JP11289600A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Goto
誠 後藤
Hiroshi Yamaguchi
博志 山口
Takuya Motokawa
卓也 本河
Yoshitami Oshita
宜民 尾下
Akiyuki Sato
昭之 佐藤
Masashi Nagamine
政志 永峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Nohyaku Co Ltd
Original Assignee
Nihon Nohyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Nohyaku Co Ltd filed Critical Nihon Nohyaku Co Ltd
Priority to JP11289600A priority Critical patent/JP2000178258A/ja
Publication of JP2000178258A publication Critical patent/JP2000178258A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 はH、アルキル、フェニル、置換フェニ
ル、芳香族複素環又は置換芳香族複素環、X及びYは同
一又は異なっても良いハロゲンを示し、Z1 及びZ2
同一又は異なっても良く、単結合、−CH2 −、−C
(=O)−又は−S(O)n−(式中、nは0〜2)を
示し、R2 及びR3 は同一又は異なっても良く、H、ア
ルキル、置換アルキル、アミノ、置換アミノ、フェニ
ル、置換フェニル、アラルキル、置換アラルキル、芳香
族複素環、置換芳香族複素環。)で表されるフェニルピ
リダジノン誘導体又はその薬理学的に許容される塩及び
該化合物を有効成分として医薬、特に細胞接着阻害剤と
しての用途並びにその使用方法。 【効果】 皮膚炎治療剤、抗喘息剤、抗リウマチ剤、抗
動脈硬化剤、抗アレルギー剤、抗癌剤、抗炎症剤、虚血
再灌流治療剤、抗臓器移植拒絶反応剤、抗乾癬剤、急性
肺損傷治療剤、炎症性腸疾患治療剤又は火傷治療剤等と
して有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細胞接着阻害作用
を有し、皮膚炎、喘息、慢性関節リウマチ、動脈硬化、
アレルギー、癌転移、虚血再灌流障害、臓器移植拒絶反
応、乾癬、急性肺損傷、炎症性腸疾患、火傷などの治療
に有用なフェニルピリダジノン誘導体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】炎症反応は微生物の侵入あるいは異物の
刺激等に対しておこす生体の局所防御反応である。その
部位においては血管から浸潤した白血球が認められ、こ
の白血球の過剰反応が組織障害の原因となっている。つ
まり、白血球が主要なエフェクター細胞であり、組織障
害は白血球より放出されるライソゾーム酵素、活性酸素
等によりおこる(フリーラディカル・バイオロジカルメ
ディスン:Free Radic Biol Med 5:403-408, 1988)。白
血球(炎症性細胞)が血管から組織へ遊出する過程はい
くつもの段階を経ておこなわれている (セル:Cell 67:
1033-1036, 1991、イミュノロジー・トゥデイ:Immunol
Today 14:99-102,1993、セル: Cell 76:301-314,199
4)。
【0003】白血球の組織浸潤の初期段階は血管内皮細
胞への接着であり、この時白血球や血管内皮細胞の膜表
面には数多くの接着分子が表出あるいは活性化されたり
する。そして、白血球の血管内皮細胞への接着さらには
組織への浸潤といった現象は慢性関節リウマチ、アレル
ギー、炎症性腸疾患等の各種炎症性疾患および動脈硬化
などにおいても認められることから、白血球と血管内皮
細胞との接着はこれら疾患の進展の重要なステップであ
ると考えられている(アースライティス・リューマティ
ズム:Arthritis Rheumatism 36:147-157,1993、ジャー
ナル・オブ・クリニカル・インベスティゲイション:J.
Clin.Invest, 93:1411-1421,1994、日本内科学会雑誌 8
2:1480-1485,1993、ネイチャー:Nature 362:801-809,1
993)。そのため白血球の血管内皮細胞への接着を抑制す
ることにより、炎症をはじめ上記疾患の予防あるいは改
善ができることが期待できる。
【0004】事実、LFA−1、Mac−1などといっ
た白血球の接着分子に対する抗体あるいはそのリガンド
となる血管内皮細胞のICAM−1、Pセレクチン、E
セレクチンに対する抗体等は、種々の動物実験モデルに
おいて白血球の組織浸潤を抑制することが報告されてい
る(サイエンス: Science 255:1125-1127, 1992、アメ
リカンレビュー・オブ・レスピレイトリー・ディジィズ
ィズ:Am.Rev.Respir.Dis., 147:435-441, 1993)。さら
にこれらの接着分子を欠損させたマウス (ノックアウト
マウス) においても同様に炎症モデルにおいて白血球の
組織浸潤を抑制する(ブラッド:Blood 88:2973-2979,
1996)。また一方で、癌転移も白血球同様に癌細胞と血
管内皮細胞との細胞接着が重要であることから、細胞接
着を抑制することによりこれについても改善が期待でき
るものと考えられている(キャンサーリサーチ:Cancer
Res 82:1120-1129, 1991. Cancer Res 53:354-361, 19
93) 。
【0005】以上により, 細胞接着阻害を有する薬剤は
これまで治療に用いられている薬剤とは異なる機序を有
するので、これまで難治性あるいは十分な治療法が少な
い上記疾患の治療に有用である。事実、LFA−1、M
ac−1などといった白血球の接着分子に対する抗体あ
るいはそのリガンドとなる血管内皮細胞のICAM−1
に対する抗体等は、種々の動物実験モデルにおいて白血
球の組織浸潤を抑制することが報告されている(サイエ
ンス:Science, 255, 1125-1127, 1992 、 Am.Rev. Res
pir. Dis., 147, 435-441, 1993) 。またE−セレクチ
ンの糖鎖リガンドであるシアリルルイスXの類縁体が、
セレクチン阻害剤として炎症性疾患に有効であること
〔日本胸部疾患学会(37回)210(1997)〕が
明らかにされている。しかしながら、これらは抗原性や
物性面から医薬品として必ずしも満足できるものではな
い。
【0006】そこで、これらの欠点の克服を目指した低
分子化合物が報告されている。例えば、ベンゾチオフェ
ン−2−カルボキサミド誘導体が、米国特許第5,20
8,253号公報に、フコピラノシド誘導体が国際特許
WO94/17084号公報に、キノロン誘導体が特開
平9−278780号公報に開示されている。一方、フ
ェニルピリダジノン誘導体の細胞接着阻害作用はいずれ
の文献においても知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強力
な細胞接着阻害作用を有し、優れた皮膚炎抑制作用、抗
喘息作用、抗リウマチ作用、抗動脈硬化作用、抗アレル
ギー作用、癌転移抑制作用、虚血再灌流障害抑制作用、
臓器移植拒絶反応抑制作用、抗乾癬作用、急性肺損傷抑
制作用、炎症性腸疾患治療作用、火傷治療作用等を有す
るフェニルピリダジノン誘導体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、細胞接着
阻害剤、特に血管内皮細胞のICAM−1及びE−セレ
クチンの発現を抑制する化合物の創製を目的に研究を重
ねた結果、癌壊死因子tumor necrosis
factor α(TNFα)によるヒト臍帯静脈内皮
細胞(human umbilical vein e
ndothelial cells,HUVEC)のI
CAM−1発現を強力に阻害する化合物を見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】本発明は一般式(I) :
【化7】 (式中、R1 は水素原子、(C1-C12)アルキル基、フェニ
ル基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、シアノ
基、ニトロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アル
キル基、(C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-C12)アルコキ
シ基、(C1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-C12)アルキル
チオ基、(C1-C12)アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、同
一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル
基で置換されたアミノ基、4〜10員環の環状アミノ
基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)ア
ルキル基で置換されたアミノカルボニル基、4〜10員
環の環状アミノカルボニル基又は (C1-C2)アルキレンジ
オキシ基から選択される1以上の置換基を有する置換フ
ェニル基、芳香族複素環基又は同一若しくは異なっても
良く、ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)
アルコキシ基から選択される1以上の置換基を有する置
換芳香族複素環基を示し、X及びYは同一又は異なって
も良いハロゲン原子を示す。
【0010】Z1 及びZ2 は同一又は異なっても良く、
単結合、−CH2 −、−C(=O)−又は−S(O)n
−(式中、nは0乃至2の整数を示す。)を示し、R2
及びR3 は同一又は異なっても良く、水素原子、(C1-C
12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、 (C3-C8)シ
クロアルキル基、ヒドロキシル(C1-C12)アルキル基、(C
1-C12)アルコキシ(C1-C12)アルキル基、カルボキシル(C
1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシカルボニル(C1-
C12)アルキル基、アミノ(C1-C12)アルキル基、同一又は
異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置
換された置換アミノ(C1-C12)アルキル基、アミノカルボ
ニル(C1-C12)アルキル基、同一又は異なっても良く、1
又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換された置換アミノ
カルボニル(C1-C12)アルキル基、4〜10員環の環状ア
ミノ(C1-C12)アルキル基、4〜10員環の環状アミノカ
ルボニル(C1-C12)アルキル基、アミノ基、同一又は異な
っても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換さ
れた置換アミノ基、フェニル基、同一又は異なっても良
く、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1-C12)アル
キル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ
基、ハロ(C1-C12)アルコキシ基、(C1-C12)アルキルチオ
基、ハロ(C1-C12)アルキルチオ基、(C1-C12)アルコキシ
カルボニル基、カルバモイル基、カルボキシル基、ヒド
ロキシル基、
【0011】アミノ基、同一又は異なっても良く、1又
は2個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノ基、4
〜10員環の環状アミノ基、同一又は異なっても良く、
1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノカ
ルボニル基、4〜10員環の環状アミノカルボニル基又
は (C1-C2)アルキレンジオキシ基から選択される1以上
の置換基を有する置換フェニル基、アラルキル基、同一
又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル
基又は(C1-C12)アルコキシ基から選択される1以上の置
換基を有する置換アラルキル基、芳香族複素環基又は同
一若しくは異なっても良く、ハロゲン原子、(C1-C12)ア
ルキル基又は(C1-C12)アルコキシ基から選択される1以
上の置換基を有する置換芳香族複素環基を示す。)で表
されるフェニルピリダジノン誘導体又はその薬理学的に
許容される塩及び該フェニルピリダジノン誘導体又はそ
の薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するこ
とを特徴とする医薬よりなるものである。
【0012】尚、一般式(I) で表されるフェニルピリダ
ジノン誘導体に光学活性体、立体異性体、幾何異性体等
が存在する場合においては、フェニルピリダジノン誘導
体としてはこれらの任意の混合物及びいずれかの単離さ
れた化合物をも包含するものである。又、水和物が存在
する場合においては、純粋な水和物及び水和物を任意の
割合で含む混合物を包含するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】一般式(I) で表されるフェニルピ
リダジノン誘導体の各基の定義において、「sec」と
はセカンダリーを示し、「tert」とはターシャリー
を示す。「(C1-C12)」とは、炭素原子数1〜12を示
し、「C1-C12アルキル基」とは、炭素原子数1〜12の
直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキル基を示し、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シ
クロプロピル基、シクロプロピルメチル基、ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基、シクロブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、シ
クロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、4,
4−ジメチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シ
クロオクチル基、ノニル基、ドデシル基等が挙げられ
る。この中で、炭素原子数3〜8の環状のアルキル基は
「(C3-C8)アルキル基」として表される。
【0014】「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素の各原子を示し、「ハロ(C1-C12)アルキル
基」とは、同一又は異なっても良く1以上のハロゲン原
子で置換された炭素原子数1〜12、好ましくは1〜8
の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキル基を示し、例え
ば、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメ
チル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリ
フルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基
等が挙げられる。「置換フェニル基」としては、例えば
2−メチルフェニル基、2−メチル−4−クロロフェニ
ル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、
2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4
−メトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル
基、3,4−ジエトキシフェニル基、4−トリフルオロ
メチルフェニル基、4−トリフルオロメトキシフェニル
基、2−メチルチオフェニル基、4−メチルチオフェニ
ル基、2−メトキシカルボニルフェニル基、4−メトキ
シカルボニルフェニル基、2−カルバモイルフェニル
基、4−カルバモイルフェニル基、4−シアノフェニル
基、2−フルオロフェニル基、
【0015】3−フルオロフェニル基、4−フルオロフ
ェニル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ
ル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、
4−クロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、
2,4−ジクロロ−3−メチルフェニル基、2,4,6
−トリクロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−
ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2−カルボ
キシフェニル基、4−カルボキシフェニル基、2−ヒド
ロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、2−ア
ミノフェニル基、4−アミノフェニル基、4−メチルア
ミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−
ピロリジノフェニル基、4−メチルアミノカルボニルフ
ェニル基、4−ジメチルアミノカルボニルフェニル基、
4−ピロリジノカルボニルフェニル基、4−ニトロフェ
ニル基、3,4−メチレンジオキシフェニル基、3,4
−エチレンジオキシフェニル基などが挙げられ、好まし
い置換基はハロゲン原子、(C1-C12)アルキル基、(C1-C
12)アルコキシ基又はメチレンジオキシ基等が挙げられ
る。
【0016】「芳香族複素環基」とは、酸素原子、硫黄
原子又は窒素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を
含んでなる5〜7員の芳香族複素環を示し、又、そのベ
ンゾ誘導体を含むものである。芳香族複素環の具体的な
例としては、例えば2−フリル基、3−フリル基、2−
チエニル基、3−チエニル基、2−ピロリル基、2−ピ
リジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、イソキサ
ゾール−3−イル基、1,3−オキサゾール−2−イル
基、1,3−チアゾール−2−イル基、1,3−チアゾ
ール−4−イル基、1,3−チアゾール−5−イル基、
2−イミダゾリル基、2−ピリミジル基、3−ピリダジ
ニル基、2−ピラジニル基、2−インドリル基、2−キ
ノリル基、2−プリニル基、1−ベンゾフラン−2−イ
ル基、1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル基、1,
2−ベンゾイソチアゾール−3−イル基、1,3−ベン
ゾチアゾール−6−イル基、1,3−ベンゾイミダゾー
ル−2−イル基等が挙げられる
【0017】「置換芳香族複素環基」とは、同一又は異
なっても良く、1以上のハロゲン原子、(C1-C12)アルキ
ル基又は(C1-C12)アルコキシ基から選ばれる置換基で置
換された芳香族複素環基を示し、例えば、5−メトキシ
−2−チエニル基、3−メチル−4−ピリジル基、3−
メトキシ−4−ピリジル基、3−クロロ−4−ピリジル
基等が挙げられる。「アラルキル基」とは、炭素原子数
7〜15のアリールアルキル基を示し、アリール部分
は、例えばフェニル、ナフチル等を示し、アルキル部分
は炭素原子数1〜8の直鎖状又は分岐状のアルキル基を
示し、具体的には、例えばベンジル基、1−フェニルエ
チル基、2−フェニルプロピル基等が挙げられる。「置
換アラルキル基」としては、同一又は異なっても良く置
換数1〜5の置換基でアリール環が置換されたアラルキ
ル基を示し、置換基としては、例えばハロゲン原子、(C
1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ基で置換され
たアラルキル基が挙げられ、具体的には、例えば4−メ
チルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フルオ
ロベンジル基等が挙げられる。
【0018】「(C1-C12)アルコキシ基」とは、炭素原子
数1〜12の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルコキシ基
(アルキルオキシ基)を示し、例えばメトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基、イソブトキシ基、シクロプロピルメトキシ基、ペン
チルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキ
シ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等が挙げら
れる。「ハロ(C1-C12)アルコキシ基」とは、炭素原子数
1〜12の直鎖状、分岐鎖状又は環状のハロアルコキシ
基を示し、例えばクロロメトキシ基、ジクロロメトキシ
基、トリクロロメトキシ基、フルオロメトキシ基、ジフ
ルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げら
れる。「(C1-C12)アルキルチオ基」とは、炭素原子数1
〜12の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキルチオ基を
示し、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチ
オ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基などが挙げら
れる。「(C1-C12)アルコキシカルボニル基」とは、炭素
原子数1〜12の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルコキ
シ基を有するカルボニル基を示し、例えばメトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカル
ボニル基等が挙げられる。
【0019】「同一又は異なっても良く、1乃至2個の
(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノ基」の(C1-C12)
アルキル部分は、前記(C1-C12)アルキル基と同義であ
り、そのアミノ基としては、例えばメチルアミノ基、ジ
メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
プロピルアミノ基、ジプロピルアミノ基、イソプロピル
アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、
ジブチルアミノ基などが挙げられる。「4〜10員環の
環状アミノ基」とは、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子
を含むこともある環状アミノ基を示し、窒素原子を含む
場合は、該窒素原子は無置換であるか(水素原子)又は
炭素原子数1〜8の直鎖状又は分岐鎖状の(C1-C8) アル
キル基で置換されていても良いことを示し、例えばピロ
リジノ基、ピペリジノ基、ピペラジノ基、N−メチルピ
ペラジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基などが挙
げられる。
【0020】「同一又は異なっても良く、1乃至2個の
(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノカルボニル基」
とは、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐鎖状又は環状
のアルキル基1乃至2個で置換されたアミノカルボニル
基を示し、例えばメチルアミノカルボニル基、ジメチル
アミノカルボニル基、エチルアミノカルボニル基、プロ
ピルアミノカルボニル基、イソプロピルアミノカルボニ
ル基、シクロプロピルアミノカルボニル基などが挙げら
れる。「4〜10員環の環状アミノカルボニル基」と
は、4〜10員環の窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を
含むこともある環状アミノ基カルボニル基を示し、窒素
原子を含む場合は、該窒素原子が水素原子又は炭素原子
数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基で置換され
ていても良いことを示し、例えばピロリジノカルボニル
基、ピペリジノカルボニル基、ピペラジノカルボニル
基、N−メチルピペラジノカルボニル基、モルホリノカ
ルボニル基、チオモルホリノカルボニル基などが挙げら
れる。
【0021】「(C1-C2) アルキレンジオキシ基」とは、
例えばメチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基等を意
味する。Z1 又はZ2 の「単結合」とは、Z1 又はZ2
に結合する窒素原子がZ1 又はZ2 を介さずに直接R2
又はR3 と結合することを意味する。一般式(I) で表さ
れるフェニルピリダジノン誘導体の薬理学的に許容され
る塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩
等の無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒
石酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、メタンスル
ホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホ
ン酸塩などの有機酸塩、ナトリウムイオン、カリウムイ
オン、カルシウムイオン等の金属イオンとの塩等が挙げ
られる。
【0022】一般式(I) における
【化8】 の好ましい態様としては、
【化9】
【0023】(式中、R4 及びR5 は同一又は異なって
も良く、水素原子、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)
アルキル基、(C3-C8) シクロアルキル基、ヒドロキシル
(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ(C1-C12)アル
キル基、カルボキシル(C1-C1 2)アルキル基、(C1-C12)ア
ルコキシカルボニル(C1-C12)アルキル基、アミノ(C1-C
12)アルキル基、同一又は異なっても良く、1又は2個
の(C1-C12)アルキル基で置換された置換アミノ(C1-C12)
アルキル基、アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、同
一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル
基で置換された置換アミノカルボニル(C1-C12)アルキル
基、4〜10員環の環状アミノ(C1-C12)アルキル基、4
〜10員環の環状アミノカルボニル(C1-C12)アルキル
基、アラルキル基又は同一若しくは異なっても良く、ハ
ロゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキ
シ基から選択される1以上の置換基を有する置換アラル
キル基を示す。)、
【0024】R6-CH2-NH− (式中、R6 は芳香族複素環基又は同一若しくは異なっ
ても良く、ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-
C12)アルコキシ基から選択される1以上の置換基を有す
る置換芳香族複素環基を示す。)、
【化10】 (式中、R6 は前記に同じくし、R7 は水素原子、(C1-
C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、(C3-C8) シ
クロアルキル基、ヒドロキシル(C1-C12)アルキル基、(C
1-C12)アルコキシ(C1-C12)アルキル基、カルボキシル(C
1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシカルボニル(C1-
C12)アルキル基、アミノ(C1-C12)アルキル基、同一又は
異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置
換された置換アミノ(C1-C12)アルキル基、アミノカルボ
ニル(C1-C12)アルキル基、同一又は異なっても良く、1
又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換された置換アミノ
カルボニル(C1-C12)アルキル基、4〜10員環の環状ア
ミノ(C1-C12)アルキル基、4〜10員環の環状アミノカ
ルボニル(C1-C12)アルキル基、アミノ基、同一又は異な
っても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換さ
れた置換アミノ基、フェニル基、同一又は異なっても良
く、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C 1-C12)アル
キル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ
基、ハロ(C1-C12)アルコキシ基、(C1-C12)アルキルチオ
基、ハロ(C1-C12)アルキルチオ基、(C 1-C12)アルコキシ
カルボニル基、カルバモイル基、カルボキシル基、ヒド
ロキシル基、アミノ基、同一又は異なっても良く、1又
は2個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノ基、4
〜10員環の環状アミノ基、同一又は異なっても良く、
1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノカ
ルボニル基、4〜10員環の環状アミノカルボニル基又
は (C1-C2)アルキレンジオキシ基から選択される1以上
の置換基を有する置換フェニル基、芳香族複素環基又は
同一若しくは異なっても良く、ハロゲン原子、(C1-C12)
アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ基から選択される1
以上の置換基を有する置換芳香族複素環基を示す。)、
【0025】
【化11】 (式中、R8 は水素原子、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C
1-C12)アルキル基、(C 3-C8) シクロアルキル基、ヒドロ
キシル(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ(C1-C
12)アルキル基、カルボキシル(C1-C12)アルキル基、(C1
-C12)アルコキシカルボニル(C1-C12)アルキル基、アミ
ノ(C1-C12)アルキル基、同一又は異なっても良く、1又
は2個の(C1-C12)アルキル基で置換された置換アミノ(C
1-C12)アルキル基、アミノカルボニル(C1-C12)アルキル
基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)ア
ルキル基で置換された置換アミノカルボニル(C1-C12)ア
ルキル基、4〜10員環の環状アミノ(C1-C12)アルキル
基、4〜10員環の環状アミノカルボニル(C1-C12)アル
キル基、アラルキル基、同一又は異なっても良く、ハロ
ゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ
基から選択される1以上の置換基を有する置換アラルキ
ル基、フェニル基、同一又は異なっても良く、
【0026】ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1-
C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)ア
ルコキシ基、ハロ(C1-C12)アルコキシ基、(C1-C12)アル
キルチオ基、ハロ(C1-C12)アルキルチオ基、(C1-C12)ア
ルコキシカルボニル基、カルバモイル基、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、アミノ基、同一又は異なっても良
く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミ
ノ基、4〜10員環の環状アミノ基、同一又は異なって
も良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換された
アミノカルボニル基、4〜10員環の環状アミノカルボ
ニル基又は (C1-C 2)アルキレンジオキシ基から選択され
る1以上の置換基を有する置換フェニル基、芳香族複素
環基又は同一若しくは異なっても良く、ハロゲン原子、
(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ基から選択
される1以上の置換基を有する置換芳香族複素環基を示
し、R9 は水素原子、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C
12)アルキル基、(C3-C8) シクロアルキル基、ヒドロキ
シル(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ(C1-C12)
アルキル基、カルボキシル(C1-C12)アルキル基、(C1-C1
2)アルコキシカルボニル(C1-C12)アルキル基、アミノ(C
1-C12)アルキル基、同一又は異なっても良く、1又は2
個の(C1-C12)アルキル基で置換された置換アミノ(C1-C
12)アルキル基、アミノカルボニル(C1-C12)アルキル
基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)ア
ルキル基で置換された置換アミノカルボニル(C 1-C12)ア
ルキル基、4〜10員環の環状アミノ(C1-C12)アルキル
基、4〜10員環の環状アミノカルボニル(C1-C12)アル
キル基を示す。)、
【0027】
【化12】 (式中、R8 は前記に同じくし、R10はフェニル基、同
一又は異なっても良く、ハロゲン原子、シアノ基、ニト
ロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、
(C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-C12)アルコキシ基、(C
1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-C12)アルキルチオ基、
(C1-C12)アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、カ
ルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、同一又は異
なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換
されたアミノ基、4〜10員環の環状アミノ基、同一又
は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で
置換されたアミノカルボニル基、4〜10員環の環状ア
ミノカルボニル基又は (C1-C2)アルキレンジオキシ基か
ら選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
芳香族複素環基又は同一若しくは異なっても良く、ハロ
ゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ
基から選択される1以上の置換基を有する置換芳香族複
素環基を示す。)又は
【0028】R11SO2-NH− (式中、R11は(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アル
キル基、(C3-C8) シクロアルキル基、ヒドロキシル(C1-
C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ(C1-C12)アルキル
基、カルボキシル(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコ
キシカルボニル(C1-C12)アルキル基、アミノ(C1-C12)ア
ルキル基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-
C12)アルキル基で置換された置換アミノ(C1-C12)アルキ
ル基、アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、同一又は
異なっても良く、1又は2個の(C 1-C12)アルキル基で置
換された置換アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、4
〜10員環の環状アミノ(C1-C12)アルキル基、4〜10
員環の環状アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、フェ
ニル基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、シア
ノ基、ニトロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)ア
ルキル基、(C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-C12)アルコ
キシ基、(C1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-C12)アルキ
ルチオ基、(C1-C12)アルコキシカルボニル基、カルバモ
イル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、
同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキ
ル基で置換されたアミノ基、4〜10員環の環状アミノ
基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)ア
ルキル基で置換されたアミノカルボニル基、4〜10員
環の環状アミノカルボニル基又は (C1-C2)アルキレンジ
オキシ基から選択される1以上の置換基を有する置換フ
ェニル基、芳香族複素環基、同一又は異なっても良く、
ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコ
キシ基から選択される1以上の置換基を有する置換芳香
族複素環基、アラルキル基又は同一若しくは異なっても
良く、ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)
アルコキシ基から選択される1以上の置換基を有する置
換アラルキル基を示す。)で示される各基が挙げられ
る。
【0029】一般式(I) で表されるフェニルピリダジノ
ン誘導体は、例えば以下に図示する一般的製造法によっ
て製造することができる。各式中、R1 、R6 、R7
8、R11、X及びYは前記と同義である。Aは(C1-
C12)アルキル基を示し、Eは水素原子を除くR4
5 、CH2 6 、CH2 7 のいずれか(R4
5 、R 6 及びR6 は前記と同義である。)を示す。G
は水素原子を除くR1 (R1 は前記と同義である。)を
示し、R12はR9 又はCH2 10(R9 、R10は前記と
同義である。)を示し、R13はアミノ基及び置換アミノ
基を除くR2 と同義である。
【0030】〔一般的製造法〕
【化13】 工程1:化合物(III) とジハロマレイン酸無水物をフリ
ーデルクラフツ反応に供し、化合物(II)を製造すること
ができる。該フリーデルクラフツ反応における触媒のル
イス酸としては、例えば塩化アルミニウム、四塩化チタ
ン、塩化亜鉛等を用い、場合によりジメチルホルムアミ
ド等を活性化剤として使用し、無溶媒又はニトロベンゼ
ン、二硫化炭素、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエ
タン等を不活性溶媒として使用し、通常室温〜100℃
で1〜12時間反応させる。化合物(III) は市販品(ア
ルドリッチ社製等)であるか、公知の方法(バイルシュ
タイン、Beil.12,237)又はそれに準じて製
造される。
【0031】
【化14】 工程2:工程1で得られた化合物(II)と各種ヒドラジン
類を無溶媒又は不活性溶媒の存在下、通常室温〜使用す
る不活性溶媒の沸点域の間の温度で、1〜24時間反応
させることにより化合物(I-a) を製造することができ
る。ここで不活性溶媒としては、例えばメタノール、エ
タノール等のアルコール類、酢酸、水等を使用でき、こ
れらの不活性溶媒は単独で又は2種以上混合して使用す
ることができる。
【0032】
【化15】 工程3:工程2で得られた化合物(I-a) を酸性条件での
脱保護、例えば塩酸等の無機酸を用い、無溶媒又は水中
で、通常室温〜100℃で1〜24時間反応させること
により、化合物(I-b) を製造することができる。
【0033】
【化16】
【0034】工程4:工程3で得られた化合物(I-b)
は、1当量の各種ケトン類と、酸の存在下又は不存在
下、不活性溶媒中で還元的アミノ化を行うことにより、
化合物(I-c) を製造することができる。ここで酸として
は、例えば塩化水素、臭化水素等のハロゲン化水素又
は、例えば酢酸、トシル酸等の有機酸などが挙げられ
る。還元剤としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム、
水素化ホウ素リチウム、水素化シアノホウ素ナトリウ
ム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム等のホウ素
系還元剤又は水素化リチウムアルミニウム等のアルミニ
ウム系還元剤等が挙げられる。不活性溶媒としては、例
えばメタノール、エタノール等のアルコール類、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、トルエン、ベンゼン等の
芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン等の
ハロゲン化炭化水素系溶媒、アセトニトリル、水等を例
示することができ、これらの不活性溶媒は単独で又は2
種以上混合して使用することができる。化合物(I-c) は
単離後、更に還元的アミノ化で化合物(I-d) を、又化合
物(I-b) は、2当量以上の各種アルデヒド類と還元的ア
ミノ化を行うことにより化合物(I-e) を製造することが
できる。
【0035】
【化17】
【0036】工程5:化合物(I-c')、(I-d')又は(I-e')
は、工程3で得られた(I-b')からハロゲン化アルキル等
と無溶媒又は不活性溶媒中、塩基の存在下に、必要に応
じて相間移動触媒、銅粉、ハロゲン化第一銅等を用い、
通常0℃〜室温で、1〜24時間アルキル化することに
より製造することもできる。ここで不活性溶媒として
は、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ
オキサン等のエーテル類、トルエン、ベンゼン等の芳香
族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセトン
等のケトン類、アセトニトリル、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等の不活性溶媒を挙げ
ることができ、これらの不活性溶媒は単独で又は2種以
上混合して使用することができる。塩基としては、例え
ばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピ
リジン等の有機塩基類、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水素化ナトリウム、金属ナトリウム等の無機塩基
類、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸アンモニウム
等の有機酸塩類、カリウムt−ブトキシド、ナトリウム
エトキシド等のアルコラート類等が挙げられる。相間移
動触媒としては、例えばベンジルトリエチルアンモニウ
ムブロミド等の四級アンモニウム塩、18−クラウン−
6−エーテル等のクラウンエーテル類等が挙げられる。
【0037】
【化18】
【0038】工程6:化合物(I-f) は、工程3で得られ
た化合物(I-b) から、又化合物(I-g) は、工程4又は工
程5で得られた化合物(I-c) からハロゲン化アシル、カ
ルボン酸誘導体等と無溶媒又は不活性溶媒中、塩基の存
在下に、又はジシクロヘキシルカルボジイミド等の脱水
剤の存在下に、必要に応じて相間移動触媒、銅粉、ハロ
ゲン化第一銅等を用い、通常0℃〜室温で、1〜24時
間反応させることにより製造することができる。本反応
で使用する不活性溶媒、塩基及び相間移動触媒として
は、例えば工程5で例示の不活性溶媒、塩基及び相間移
動触媒が挙げられる。
【0039】
【化19】 工程7:化合物(I-h) は、工程3で得られた化合物(I-
b) と各種ハロゲン化スルホニルを不活性溶媒中、塩基
の存在下に、通常0℃〜室温で、1〜24時間反応させ
ることにより製造することができる。本反応で使用する
不活性溶媒及び塩基としては、例えば工程5で例示の不
活性溶媒及び塩基が挙げられる。
【0040】
【化20】 工程8:化合物(I-i) は、工程3で得られた(I-b) か
ら、又化合物(I-j) は、工程4又は工程5で得られた化
合物(I-c) から一般式(IV)で表されるカルボン酸類をト
リエチルアミン等の有機アミンとジフェニルホスホリル
アジドの存在下、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジオ
キサン等の不活性溶媒中、室温から150℃程度の範囲
内で反応させてイソシアナート(V) とし、次いで該イソ
シアナート(V) を単離するか又は単離せずして化合物(I
-b) 又は化合物(I-c) と室温から150℃程度の範囲内
で反応させることにより製造できる。
【0041】
【実施例】以下に製造例および試験例を示し本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 製造例1. 6−(4−アセチルアミノフェニル)−
4,5−ジクロロ−2−フェニル−3(2H)−ピリダ
ジノンの製造(化合物1-11)。 (1).塩化アルミニウム500.0gを60〜70℃
で攪拌下、ジメチルホルムアミド90.0mlを滴下す
る。更に同温でアセトアニリド50.0g、ジクロロマ
レイン酸無水物61.8gを少しずつ加え、その後70
℃で3時間攪拌する。この反応混合物を2kgの氷水で
処理したのち、濃塩酸350mlを加え、酢酸エチルに
て目的物を抽出した。抽出液を水、飽和食塩水にて順次
洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。乾燥剤を
濾別後、減圧下濃縮し、残渣をエーテルにて結晶化する
ことにより2,3−ジクロロ−4−(4−アセチルアミ
ノフェニル)−4−オキソ−2−ブテノイックアシッド
83.5gを得た。
【0042】(2).2,3−ジクロロ−4−(4−ア
セチルアミノフェニル)−4−オキソ−2−ブテノイッ
クアシッド10gをエタノール30mlに懸濁し、室温
下にフェニルヒドラジン3.6mlを滴下した後、7時
間加熱還流する。反応液を冷却後、析出した結晶をろ集
し、エタノールで洗浄することによりN−(4−(4,
5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−1−フ
ェニルピリダジン−3−イル)フェニル)アセタミド
1.9gを得た。本化合物及び同様にして得た化合物の
構造と融点を第1表に示す。
【0043】製造例2. 6−(4−アミノフェニル)
−4,5−ジクロロ−2−フェニル−3(2H)−ピリ
ダジノンの製造(化合物2-03)。 N−(4−(4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−6
−オキソ−1−フェニルピリダジン−3−イル)フェニ
ル)アセタミド5.7gを6規定塩酸100mlに懸濁
し、8時間加熱還流する。冷却後、反応液を水酸化ナト
リウム水溶液を用いてpHを8に調整する。析出した結
晶をろ集、水洗し、五酸化リンで乾燥することにより6
−(4−アミノフェニル)−4,5−ジクロロ−2−フ
ェニル−3(2H)−ピリダジノン4.9gを得た。本
化合物及び同様にして得た化合物の構造と融点を第2表
に示す。
【0044】製造例3. 4,5−ジクロロ−6−(4
−(((3,4−ジメトキシフェニル)メチル)アミ
ノ)フェニル)−2−フェニル−3(2H)−ピリダジ
ノンの製造(化合物2-08)。 6−(4−アミノフェニル)−4,5−ジクロロ−2−
フェニル−3(2H)−ピリダジノン0.6gと3,4
−ジメトキシベンズアルデヒド0.4gを1,2−ジク
ロロエタン5mlに懸濁し、水素化トリアセトキシホウ
素ナトリウム0.7gを加えて、室温で5時間攪拌す
る。反応混合液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出し、
水、続いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥する。乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒を濃縮し、酢
酸エチルにて結晶化することにより4,5−ジクロロ−
6−(4−(((3,4−ジメトキシフェニル)メチ
ル)アミノ)フェニル)−2−フェニル−3(2H)−
ピリダジノン0.8gを得た。本化合物及び同様にして
得た化合物の構造と融点を第2表及び第3表に示す。
【0045】製造例4. N−(4−(4,5−ジクロ
ロ−1,6−ジヒドロ−6−オキソピリダジン−3−イ
ル)フェニル)−N−(3,4−ジメトキシフェニル)
メチル−(3,4−ジメトキシフェニル)カルボキサミ
ドの製造(化合物4-12)。 (4−(((3,4−ジメトキシフェニル)メチル)ア
ミノ)フェニル)−4,5−ジクロロ−2−フェニル−
3(2H)−ピリダジノン0.2g、トリエチルアミン
0.2ml及び3,4−ジメトキシベンゾイルクロリド
0.1gをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、5時間
加熱還流する。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルにて目的
物を抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、減圧下溶
媒を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展
開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:1)にて精製する
ことによりアモルファス状のN−(4−(4,5−ジク
ロロ−1,6−ジヒドロ−6−オキソピリダジン−3−
イル)フェニル)−N−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)メチル−(3,4−ジメトキシフェニル)カルボキ
サミドを0.2gを得た。本化合物及び同様にして得た
化合物の構造と融点とプロトンNMRのデータを第1表
及び第4表に示す。
【0046】製造例5. 4,5−ジクロロ−6−(4
−(((4−メトキシフェニル)スルフォニル)アミ
ノ)フェニル)−2−フェニル−3(2H)−ピリダジ
ノンの製造(化合物5-01)。 6−(4−アミノフェニル)−4,5−ジクロロ−2−
フェニル−3(2H)−ピリダジノン0.20gをピリ
ジン2mlに溶解し、4−メトキシベンゼンスルホニル
クロリド0.16gを室温で滴下した後、同温で3時間
攪拌する。反応液を50mlの氷水中に注ぎ、析出した
結晶をろ集、水洗の後5酸化りんで乾燥することにより
4,5−ジクロロ−6−(4−(((4−メトキシフェ
ニル)スルフォニル)アミノ)フェニル)−2−フェニ
ル−3(2H)−ピリダジノン0.19gを得た。本化
合物の構造と融点を第5表に示す。
【0047】実施例6. 4,5−ジクロロ−6−(4
−((1−(3,4−ジメトキシフェニルメチル)−
(3−(3,4−ジメトキシフェニル))ウレイド)フ
ェニル)−2−フェニル−3(2H)−ピリダジノンの
製造(化合物6-01)。 3,4−ジメトキシ安息香酸210mgをトルエン5m
lに懸濁し、アルゴン雰囲気下に室温にてジフェニルホ
スホリルアジド310μlとトリエチルアミン200μ
lを加え30分間室温にて攪拌した後、90℃まで加熱
して10分間攪拌した。反応液を室温に戻し、4,5−
ジクロロ−6−(4−((3,4−ジメトキシフェニ
ル)アミノ)フェニル)−3−(2H)−ピリダジノン
を加え、90℃にて13時間反応した。放冷後反応液を
水に注ぎ、酢酸エチルにて目的物を抽出し、水、続いて
飽和食塩水で洗浄して無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒を留去し残渣を塩基性
シリカゲルクロマトグラフィ−(クロマトレックス,フ
ジシリシアケミカルLTD製、展開溶媒;酢酸エチル:
ヘキサン=1:1)にて精製して、ジエチルエーテルか
ら結晶化することにより、4,5−ジクロロ−6−(4
−((1−(3,4−ジメトキシフェニルメチル)−
(3’−(3,4−ジメトキシフェニル))ウレイド)
フェニル)−2−フェニル−3(2H)−ピリダジノン
240mgを得た。本化合物の構造と融点を第6表に示
す。
【0048】以下の表中「Me」とはメチル基を、「E
t」とはエチル基を、「i−Pr」とはイソプロピル基
を、「n」とはノルマルを、「Ph」とはフェニル基
を、「Bn」とはベンジル基を、「MeO」とはメトキ
シ基を、「(MeO)2 」とはジメトキシ基を、「Me
S」はメチルチオ基を示す。
【0049】
【化21】
【0050】 第1表 ──────────────────────────────── 化合物 製造例 R1 8 X Y 融点 番号 番号 (℃) ──────────────────────────────── 1-01 1 H Me Cl Cl 298-299 1-02 4 H Et Cl Cl 297-299 1-03 4 H CHClCH3 Cl Cl 213-214 1-04 4 H i-Pr Cl Cl 289-296 1-05 4 H シクロヘキシル Cl Cl >300 1-06 4 H Ph Cl Cl >300 1-07 4 H 4-MeO-Ph Cl Cl >300 1-08 4 H 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 290-291 1-09 4 H 3-ヒ゜リシ゛ル Cl Cl >300 1-10 4 Me 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 255-260 1-11 1 Ph Me Cl Cl 272-274 1-12 4 Ph 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 214-216 1-13 4 Ph 3,4-(MeO)2-PhCH2 Cl Cl 101-103 1-14 4 Ph 3,4-(MeO)2-PhCH2CH2 Cl Cl 98-100 1-15 4 Ph CH2CO2Et Cl Cl 171-173 ────────────────────────────────
【0051】第1表中、融点が300℃以上である1-0
5、1-06、1-07及び1-08の化合物のNMR(1H-NMR[DMSO-
d6/TMS,δ値(ppm)]) のデータを下記に示す。 1-05: 1.19-1.31(3H.m), 1.36-1.42(2H.m), 1.64-1.8
2(5H.m),2.34(1H.t), 7.46(2H.d), 7.70(2H.d), 9.99(1
H.s), 13.78(1H.s). 1-06: 7.52-7.62(5H.m), 7.90(2H.d), 7.96(2H.d), 1
0.43(1H.s),13.81(1H.s). 1-07: 3.83(3H.s), 7.70(2H.d), 7.53(2H.d), 7.88(2
H.d), 7.97(2H.d),10.27(1H.s), 13.82(1H.s). 1-09: 7.54-7.59(3H.m), 7.88(2H.d), 8.28-8.31(1H.
m),8.76-8.77(1H.s), 9.11(1H.d), 10.61(1H.s), 13.81
(1H.s).
【0052】
【化22】
【0053】 第2表 ──────────────────────────────── 化合物 製造例 R1 4 5 X,Y 融点 番号 番号 (℃) ──────────────────────────────── 2-01 2 H H H Cl Cl 210-211 2-02 2 Me H H Cl Cl 194-196 2-03 2 Ph H H Cl Cl 202-204 ────────────────────────────────
【0054】 第2表(続き) ──────────────────────────────── 化合物 製造例 R1 4 5 X,Y 融点 番号 番号 (℃) ──────────────────────────────── 2-04 3 Ph Me Me Cl Cl 191-194 2-05 3 Ph i-Pr H Cl Cl 203-206 2-06 3 Ph シクロヘキシル H Cl Cl 158-160 2-07 3 Ph 3,4-メチレンシ゛オキシ-PhCH2 H Cl Cl 172-175 2-08 3 Ph 3,4-(MeO)2-PhCH2 H Cl Cl 145-146 2-09 3 Ph 3,4-(MeO)2-PhCH2 Me Cl Cl 112-114 2-10 3 Ph Bn H Cl Cl 174-176 2-11 3 Ph 4-F-PhCH2 H Cl Cl 199-201 2-12 3 Ph 4-Me-PhCH2 H Cl Cl 146-148 2-13 3 Ph 4-Me2N-PhCH2 H Cl Cl 152-155 2-14 3 Ph 4-NO-PhCH2 H Cl Cl 164-166 2-15 3 Ph 4-MeO2C-PhCH2 H Cl Cl 178-179 2-16 3 Ph 4-MeS-PhCH2 H Cl Cl 143-145 2-17 3 Ph 4-CF3-PhCH2 H Cl Cl 97-99 ────────────────────────────────
【0055】
【化23】 第3表 ──────────────────────────────── 化合物 製造例 R1 6 X,Y 融点 番号 番号 (℃) ──────────────────────────────── 3-01 3 Ph 2-チエニル Cl Cl 166-167 3-02 3 Ph 3-ヒ゜リシ゛ル Cl Cl 213-215 ────────────────────────────────
【0056】
【化24】
【0057】 第4表 ──────────────────────────────── 化合物 R1 128 X,Y 融点 番号 (℃) ──────────────────────────────── 4-01 Ph Me Me Cl Cl 170-172 4-02 Ph 2-チエニルメチル Me Cl Cl 105-106 4-03 Ph 3-ヒ゜リシ゛ルメチル 3-ヒ゜リシ゛ル Cl Cl 87-89 4-04 Ph 4-Me-PhCH2 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl アモルファス 4-05 Ph 4-MeO-PhCH2 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 101-102 4-06 Ph 4-F-PhCH2 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 98-100 ────────────────────────────────
【0058】 第4表(続き) ──────────────────────────────── 化合物 R1 128 X,Y 融点 番号 (℃) ──────────────────────────────── 4-07 Ph i-Pr 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 150-151 4-08 Ph シクロヘキシル 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 205-206 4-09 Ph ノニル 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl アモルファス 4-10 Ph 3,4-(MeO)2-PhCH2 Me Cl Cl 101-103 4-11 Ph 3,4-(MeO)2-PhCH2 4-MeO-Ph Cl Cl 96-99 4-12 Ph 3,4-(MeO)2-PhCH2 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 143-145 4-13 Ph Me 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 143-146 4-14 Ph Bn Ph Cl Cl 103-105 4-15 Ph Bn 3,4-(MeO)2-Ph Cl Cl 133-135 4-16 Ph 3,4-(MeO)2-PhCH 2 Ph Cl Cl 164-166 ────────────────────────────────
【0059】第4表中、融点がアモルファスである4-04
及び4-09の化合物のNMR(1H-NMR[CDCl3/TMS,δ値(pp
m)]) のデータを下記に示す。 4-04: 2.32(3H.s), 3.66(3H.s), 3.82(3H.s), 5.13(2
H.s),6.65(1H.d.8.4Hz), 6.91(1H.d.1.9Hz), 7.01(1H.d
d.2.0Hz,8.4Hz),7.03-7.07(2H.m), 7.11(2H.d.7.9Hz),
7.22(2H.d.7.9Hz),7.40-7.50(5H.m), 7.58-7.61(2H.m). 4-05: 0.86(3H.t), 1.18-1.30(12H.m), 1.63-1.72(2
H.m), 3.66(3H,s),3.81(3H,s), 3.92-3.96(2H.m), 6.65
(1H.d), 6.85(1H.d),6.96(1H,dd), 7.12-7.14(2H,m),
7.43-7.51(5H,m),7.62-7.67(2H,m).
【0060】
【化25】 第5表 ──────────────────────────────── 化合物 製造例 R1 11 X,Y 融点 番号 番号 (℃) ──────────────────────────────── 5-01 5 Ph 4-MeO-Ph Cl Cl 184-186 ────────────────────────────────
【0061】
【化26】 第6表 ──────────────────────────────── 化合物 製造例 R1 13 X,Y 融点 番号 番号 (℃) ──────────────────────────────── 6-01 6 Ph 3,4-(CH3O)2-Ph Cl Cl アモルファス ────────────────────────────────
【0062】第6表中、融点がアモルファスである6-01
の化合物のNMR(1H-NMR[CDCl3/TMS,δ値(ppm)]) のデ
ータを下記に示す。 6-01: 3.81(3H.s), 3.83(3H.s), 3.85(3H.s), 3.87(3
H.s), 4.92(2H.s),6.12(1H.s), 6.61(1H.dd), 6.73-6.8
2(4H.m), 7.18(1H.d),7.27-7.30(2H.m), 7.44-7.52(3H.
m), 7.62-7.67(4H.m).
【0063】試験例1.ICAM−1発現抑制試験。 96穴培養プレートで培養したヒト臍帯静脈内皮細胞
(HUVEC)にジメチルスルフォキシドに溶解した被
験物質を終濃度1μMとなるように添加した。次いで、
刺激物質であるTNFαを終濃度100〜200U/m
lとなるように添加してICAM−1の発現を惹起し、
4時間、37℃,5%CO2 条件下で培養した。培養
後、HUVECを4%パラフォルムアルデヒドで固定し
た後に、細胞表面のICAM−1に対する抗体 (一次抗
体) と反応させた。一次抗体の検出にはパーオキシダー
ゼ標識二次抗体を用い、o−フェニレンジアミン2塩酸
塩(o-phenylenediamine dihydrochloride)を基質とし
て490nmの吸光度を測定し、その値をICAM−1
発現量とした。又、HUVECをクリスタルバイオレッ
トで染色し,570nmの吸光度を測定し、細胞数の指
標とした。各吸光度をもとに細胞当たりのICAM−1
発現量(OD490/570 比)を算出した。TNFαで刺激
しない群を無刺激群、刺激した群を刺激群として下記式
より、被験物質のICAM−1発現抑制率を算出し、結
果を第7表に示す。
【0064】
【0065】
【発明の効果】本発明の一般式(I) で表されるフェニル
ピリダジノン誘導体はより強力な細胞接着阻害作用を有
し、優れた皮膚炎抑制作用、抗喘息作用、抗リウマチ作
用、抗動脈硬化作用、抗アレルギー作用、癌転移抑制作
用、虚血再灌流障害抑制作用、臓器移植拒絶反応抑制作
用、抗乾癬作用、急性肺損傷抑制作用、炎症性腸疾患治
療作用、火傷治療作用等を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61P 17/00 29/00 29/00 101 101 35/04 35/04 37/06 37/06 37/08 37/08 43/00 111 43/00 111 C07D 401/12 C07D 401/12 401/14 401/14 409/12 409/12 (72)発明者 佐藤 昭之 大阪府河内長野市錦町19−49−201 (72)発明者 永峰 政志 奈良県御所市元町10−19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は水素原子、(C1-C12)アルキル基、フェニ
    ル基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、シアノ
    基、ニトロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アル
    キル基、(C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-C12)アルコキ
    シ基、(C1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-C12)アルキル
    チオ基、(C1-C12)アルコキシカルボニル基、カルバモイ
    ル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、同
    一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル
    基で置換されたアミノ基、4〜10員環の環状アミノ
    基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)ア
    ルキル基で置換されたアミノカルボニル基、4〜10員
    環の環状アミノカルボニル基又は (C1-C2)アルキレンジ
    オキシ基から選択される1以上の置換基を有する置換フ
    ェニル基、芳香族複素環基又は同一若しくは異なっても
    良く、ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)
    アルコキシ基から選択される1以上の置換基を有する置
    換芳香族複素環基を示し、X及びYは同一又は異なって
    も良いハロゲン原子を示す。Z1 及びZ2 は同一又は異
    なっても良く、単結合、−CH2 −、−C(=O)−又
    は−S(O)n−(式中、nは0乃至2の整数を示
    す。)を示し、R2 及びR3 は同一又は異なっても良
    く、水素原子、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アル
    キル基、 (C3-C8)シクロアルキル基、ヒドロキシル(C1-
    C12)アルキル基、(C 1-C12)アルコキシ(C1-C12)アルキル
    基、カルボキシル(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコ
    キシカルボニル(C1-C12)アルキル基、アミノ(C1-C12)ア
    ルキル基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-
    C12)アルキル基で置換された置換アミノ(C1-C12)アルキ
    ル基、アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、同一又は
    異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置
    換された置換アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、4
    〜10員環の環状アミノ(C1-C12)アルキル基、4〜10
    員環の環状アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、アミ
    ノ基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)
    アルキル基で置換された置換アミノ基、フェニル基、同
    一又は異なっても良く、ハロゲン原子、シアノ基、ニト
    ロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、
    (C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-C12)アルコキシ基、(C
    1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-C12)アルキルチオ基、
    (C1-C12)アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、カ
    ルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、同一又は異
    なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換
    されたアミノ基、4〜10員環の環状アミノ基、同一又
    は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で
    置換されたアミノカルボニル基、4〜10員環の環状ア
    ミノカルボニル基又は (C1-C2)アルキレンジオキシ基か
    ら選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
    アラルキル基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原
    子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ基から
    選択される1以上の置換基を有する置換アラルキル基、
    芳香族複素環基又は同一若しくは異なっても良く、ハロ
    ゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ
    基から選択される1以上の置換基を有する置換芳香族複
    素環基を示す。)で表されるフェニルピリダジノン誘導
    体又はその薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 R1 が水素原子、(C1-C12)アルキル基、
    フェニル基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、
    シアノ基、ニトロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C
    12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-C12)
    アルコキシ基、(C1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-C12)
    アルキルチオ基、(C1-C12)アルコキシカルボニル基、カ
    ルバモイル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミ
    ノ基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)
    アルキル基で置換されたアミノ基、4〜10員環の環状
    アミノ基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-
    C1 2)アルキル基で置換されたアミノカルボニル基、4〜
    10員環の環状アミノカルボニル基又は (C1-C2)アルキ
    レンジオキシ基から選択される1以上の置換基を有する
    置換フェニル基、芳香族複素環基又は同一若しくは異な
    っても良く、ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C
    1-C12)アルコキシ基から選択される1以上の置換基を有
    する置換芳香族複素環基を示し、X及びYが同一又は異
    なっても良いハロゲン原子を示し、 【化2】 が 【化3】 (式中、R4 及びR5 は同一又は異なっても良く、水素
    原子、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、
    (C3-C8) シクロアルキル基、ヒドロキシル(C1-C12)アル
    キル基、(C1-C12)アルコキシ(C1-C12)アルキル基、カル
    ボキシル(C1-C1 2)アルキル基、(C1-C12)アルコキシカル
    ボニル(C1-C12)アルキル基、アミノ(C1-C12)アルキル
    基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)ア
    ルキル基で置換された置換アミノ(C1-C12)アルキル基、
    アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、同一又は異なっ
    ても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換され
    た置換アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、4〜10
    員環の環状アミノ(C1-C12)アルキル基、4〜10員環の
    環状アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、アラルキル
    基又は同一若しくは異なっても良く、ハロゲン原子、(C
    1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ基から選択さ
    れる1以上の置換基を有する置換アラルキル基を示
    す。)、R6-CH2-NH−(式中、R6 は芳香族複素環
    基又は同一若しくは異なっても良く、ハロゲン原子、(C
    1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ基から選択さ
    れる1以上の置換基を有する置換芳香族複素環基を示
    す。)、 【化4】 (式中、R6 は前記に同じくし、R7 は水素原子、(C1-
    C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、(C3-C8) シ
    クロアルキル基、ヒドロキシル(C1-C12)アルキル基、(C
    1-C12)アルコキシ(C1-C12)アルキル基、カルボキシル(C
    1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシカルボニル(C1-
    C12)アルキル基、アミノ(C1-C12)アルキル基、同一又は
    異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置
    換された置換アミノ(C1-C12)アルキル基、アミノカルボ
    ニル(C1-C12)アルキル基、同一又は異なっても良く、1
    又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換された置換アミノ
    カルボニル(C1-C12)アルキル基、4〜10員環の環状ア
    ミノ(C1-C12)アルキル基、4〜10員環の環状アミノカ
    ルボニル(C1-C12)アルキル基、アミノ基、同一又は異な
    っても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換さ
    れた置換アミノ基、フェニル基、同一又は異なっても良
    く、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C 1-C12)アル
    キル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ
    基、ハロ(C1-C12)アルコキシ基、(C1-C12)アルキルチオ
    基、ハロ(C1-C12)アルキルチオ基、(C 1-C12)アルコキシ
    カルボニル基、カルバモイル基、カルボキシル基、ヒド
    ロキシル基、アミノ基、同一又は異なっても良く、1又
    は2個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノ基、4
    〜10員環の環状アミノ基、同一又は異なっても良く、
    1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノカ
    ルボニル基、4〜10員環の環状アミノカルボニル基又
    は (C1-C2)アルキレンジオキシ基から選択される1以上
    の置換基を有する置換フェニル基、芳香族複素環基又は
    同一若しくは異なっても良く、ハロゲン原子、(C1-C12)
    アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ基から選択される1
    以上の置換基を有する置換芳香族複素環基を示す。)、 【化5】 (式中、R8 は水素原子、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C
    1-C12)アルキル基、(C 3-C8) シクロアルキル基、ヒドロ
    キシル(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ(C1-C
    12)アルキル基、カルボキシル(C1-C12)アルキル基、(C1
    -C12)アルコキシカルボニル(C1-C12)アルキル基、アミ
    ノ(C1-C12)アルキル基、同一又は異なっても良く、1又
    は2個の(C1-C12)アルキル基で置換された置換アミノ(C
    1-C12)アルキル基、アミノカルボニル(C1-C12)アルキル
    基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)ア
    ルキル基で置換された置換アミノカルボニル(C1-C12)ア
    ルキル基、4〜10員環の環状アミノ(C1-C12)アルキル
    基、4〜10員環の環状アミノカルボニル(C1-C12)アル
    キル基、アラルキル基、同一又は異なっても良く、ハロ
    ゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ
    基から選択される1以上の置換基を有する置換アラルキ
    ル基、フェニル基、同一又は異なっても良く、ハロゲン
    原子、シアノ基、ニトロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ
    (C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-
    C12)アルコキシ基、(C1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-
    C12)アルキルチオ基、(C1-C12)アルコキシカルボニル
    基、カルバモイル基、カルボキシル基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、同一又は異なっても良く、1又は2個の
    (C1-C12)アルキル基で置換されたアミノ基、4〜10員
    環の環状アミノ基、同一又は異なっても良く、1又は2
    個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノカルボニル
    基、4〜10員環の環状アミノカルボニル基又は (C1-C
    2)アルキレンジオキシ基から選択される1以上の置換基
    を有する置換フェニル基、芳香族複素環基又は同一若し
    くは異なっても良く、ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル
    基又は(C1-C12)アルコキシ基から選択される1以上の置
    換基を有する置換芳香族複素環基を示し、R9 は水素原
    子、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、(C
    3-C8) シクロアルキル基、ヒドロキシル(C1-C12)アルキ
    ル基、(C1-C12)アルコキシ(C1-C12)アルキル基、カルボ
    キシル(C1-C12)アルキル基、(C1-C1 2)アルコキシカルボ
    ニル(C1-C12)アルキル基、アミノ(C1-C12)アルキル基、
    同一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキ
    ル基で置換された置換アミノ(C1-C12)アルキル基、アミ
    ノカルボニル(C1-C12)アルキル基、同一又は異なっても
    良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換された置
    換アミノカルボニル(C 1-C12)アルキル基、4〜10員環
    の環状アミノ(C1-C12)アルキル基、4〜10員環の環状
    アミノカルボニル(C1-C12)アルキル基を示す。)、 【化6】 (式中、R8 は前記に同じくし、R10はフェニル基、同
    一又は異なっても良く、ハロゲン原子、シアノ基、ニト
    ロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、
    (C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-C12)アルコキシ基、(C
    1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-C12)アルキルチオ基、
    (C1-C12)アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、カ
    ルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、同一又は異
    なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換
    されたアミノ基、4〜10員環の環状アミノ基、同一又
    は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で
    置換されたアミノカルボニル基、4〜10員環の環状ア
    ミノカルボニル基又は (C1-C2)アルキレンジオキシ基か
    ら選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
    芳香族複素環基又は同一若しくは異なっても良く、ハロ
    ゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ
    基から選択される1以上の置換基を有する置換芳香族複
    素環基を示す。)又はR11SO2-NH−(式中、R11
    (C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、(C3-
    C8) シクロアルキル基、ヒドロキシル(C1-C12)アルキル
    基、(C1-C12)アルコキシ(C1-C12)アルキル基、カルボキ
    シル(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシカルボニ
    ル(C1-C12)アルキル基、アミノ(C1-C12)アルキル基、同
    一又は異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル
    基で置換された置換アミノ(C1-C12)アルキル基、アミノ
    カルボニル(C1-C12)アルキル基、同一又は異なっても良
    く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換された置換
    アミノカルボニル(C1-C1 2)アルキル基、4〜10員環の
    環状アミノ(C1-C12)アルキル基、4〜10員環の環状ア
    ミノカルボニル(C1-C12)アルキル基、フェニル基、同一
    又は異なっても良く、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
    基、(C1-C12)アルキル基、ハロ(C1-C12)アルキル基、(C
    1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-C12)アルコキシ基、(C1-
    C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-C12)アルキルチオ基、(C
    1-C12)アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、カル
    ボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、同一又は異な
    っても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換さ
    れたアミノ基、4〜10員環の環状アミノ基、同一又は
    異なっても良く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置
    換されたアミノカルボニル基、4〜10員環の環状アミ
    ノカルボニル基又は (C1-C2)アルキレンジオキシ基から
    選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、芳
    香族複素環基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原
    子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキシ基から
    選択される1以上の置換基を有する置換芳香族複素環
    基、アラルキル基又は同一若しくは異なっても良く、ハ
    ロゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C1-C12)アルコキ
    シ基から選択される1以上の置換基を有する置換アラル
    キル基を示す。)を示す請求項1記載フェニルピリダジ
    ノン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】 R1 が水素原子、(C1-C12)アルキル基、
    フェニル基又は同一若しくは異なっても良く、ハロゲン
    原子、シアノ基、ニトロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ
    (C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-
    C12)アルコキシ基、(C1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-
    C12)アルキルチオ基、(C1-C12)アルコキシカルボニル
    基、カルバモイル基、カルボキシル基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、同一又は異なっても良く、1又は2個の
    (C1-C12)アルキル基で置換されたアミノ基、4〜10員
    環の環状アミノ基、同一又は異なっても良く、1又は2
    個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノカルボニル
    基、4〜10員環の環状アミノカルボニル基又は (C1-C
    2)アルキレンジオキシ基から選択される1以上の置換基
    を有する置換フェニル基を示し、X及びYが同一又は異
    なっても良いハロゲン原子を示し、Z1 及びZ2 が同一
    又は異なっても良く、単結合、−CH2 −、−C(=
    O)−又は−S(O)2 −を示し、R2 及びR3 が同一
    又は異なっても良く、水素原子、(C1-C12)アルキル基、
    ハロ(C1-C12)アルキル基、(C3-C8) シクロアルキル基、
    ヒドロキシル(C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ
    (C1-C12)アルキル基、カルボキシル(C1-C12)アルキル
    基、(C1-C12)アルコキシカルボニル(C 1-C12)アルキル
    基、アミノ(C1-C12)アルキル基、同一又は異なっても良
    く、1又は2個の(C1-C12)アルキル基で置換された置換
    アミノ(C1-C12)アルキル基、アミノカルボニル(C1-C12)
    アルキル基、同一又は異なっても良く、1又は2個の(C
    1-C12)アルキル基で置換された置換アミノカルボニル(C
    1-C12)アルキル基、4〜10員環の環状アミノ(C1-C12)
    アルキル基、4〜10員環の環状アミノカルボニル(C1-
    C12)アルキル基、アミノ基、同一又は異なっても良く、
    1又は2個の(C1-C1 2)アルキル基で置換された置換アミ
    ノ基、フェニル基、同一又は異なっても良く、ハロゲン
    原子、シアノ基、ニトロ基、(C1-C12)アルキル基、ハロ
    (C1-C12)アルキル基、(C1-C12)アルコキシ基、ハロ(C1-
    C12)アルコキシ基、(C1-C12)アルキルチオ基、ハロ(C1-
    C12)アルキルチオ基、(C1-C12)アルコキシカルボニル
    基、カルバモイル基、カルボキシル基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、同一又は異なっても良く、1又は2個の
    (C1-C12)アルキル基で置換されたアミノ基、4〜10員
    環の環状アミノ基、同一又は異なっても良く、1又は2
    個の(C1-C12)アルキル基で置換されたアミノカルボニル
    基、4〜10員環の環状アミノカルボニル基又は (C1-C
    2)アルキレンジオキシ基から選択される1以上の置換基
    を有する置換フェニル基、アラルキル基、同一又は異な
    っても良く、ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル基又は(C
    1-C12)アルコキシ基から選択される1以上の置換基を有
    する置換アラルキル基、芳香族複素環基又は同一若しく
    は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1-C12)アルキル基
    又は(C1-C12)アルコキシ基から選択される1以上の置換
    基を有する置換芳香族複素環基を示す請求項1又は2に
    記載のフェニルピリダジノン誘導体又はその医薬上許容
    される塩。
  4. 【請求項4】 有効成分として請求項1〜3のいずれか
    1項記載のフェニルピリダジノン誘導体又はその医薬上
    許容される塩及び医薬上許容される担体又は希釈剤を含
    有することを特徴とする医薬組成物。
  5. 【請求項5】 医薬組成物が細胞接着阻害剤である請求
    項4記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 細胞接着阻害剤が皮膚炎治療剤、抗喘息
    剤、抗リウマチ剤、抗動脈硬化剤、抗アレルギー剤、抗
    癌剤、抗炎症剤、虚血再灌流治療剤、抗臓器移植拒絶反
    応剤、抗乾癬剤、急性肺損傷治療剤、炎症性腸疾患治療
    剤又は火傷治療剤である請求項5記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項記載のフェ
    ニルピリダジノン誘導体又はその医薬上許容される塩の
    細胞接着阻害剤としての用途。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3いずれか1項記載のフェニ
    ルピリダジノン誘導体又はその医薬上許容される塩の細
    胞接着が関与する病気の治療又は予防のための薬剤の製
    造のための用途。
  9. 【請求項9】 該病気が皮膚炎、喘息、慢性関節リウマ
    チ、アレルギー、動脈硬化、癌転移、炎症、虚血再灌
    流、臓器移植拒絶反応、乾癬、急性肺損傷、炎症性腸疾
    患又は火傷である請求項7記載の用途。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3のいずれか1項記載のフ
    ェニルピリダジノン誘導体又はその医薬上許容される塩
    の有効量をヒト又は動物に投与することにより、細胞接
    着が関与する病気を治療又は予防する方法。
  11. 【請求項11】 該病気が皮膚炎、喘息、慢性関節リウ
    マチ、アレルギー、動脈硬化、癌転移、炎症、虚血再灌
    流、臓器移植拒絶反応、乾癬、急性肺損傷、炎症性腸疾
    患又は火傷である請求項10記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015523354A (ja) * 2012-06-12 2015-08-13 アッヴィ・インコーポレイテッド ピリジノンおよびピリダジノン誘導体
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