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JP2000151291A - 演算増幅器 - Google Patents

演算増幅器

Info

Publication number
JP2000151291A
JP2000151291A JP10321807A JP32180798A JP2000151291A JP 2000151291 A JP2000151291 A JP 2000151291A JP 10321807 A JP10321807 A JP 10321807A JP 32180798 A JP32180798 A JP 32180798A JP 2000151291 A JP2000151291 A JP 2000151291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mos transistor
current
circuit
transistor
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10321807A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Matsubara
邦博 松原
Hidenobu Ito
秀信 伊藤
Shinichi Nakagawa
慎一 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu VLSI Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu VLSI Ltd
Priority to JP10321807A priority Critical patent/JP2000151291A/ja
Priority to US09/292,935 priority patent/US6163217A/en
Publication of JP2000151291A publication Critical patent/JP2000151291A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
    • H03F3/3001Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor with field-effect transistors
    • H03F3/3022CMOS common source output SEPP amplifiers
    • H03F3/3023CMOS common source output SEPP amplifiers with asymmetrical driving of the end stage
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
    • H03F3/45179Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using MOSFET transistors as the active amplifying circuit
    • H03F3/45183Long tailed pairs
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    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45508Indexing scheme relating to differential amplifiers the CSC comprising a voltage generating circuit as bias circuit for the CSC
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    • H03F2203/45658Indexing scheme relating to differential amplifiers the LC comprising two diodes of current mirrors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力におけるオーバーシュートまたはアンダ
ーシュートの発生を防止し、安定した増幅出力を得るこ
とができる演算増幅器を提供すること。 【解決手段】 レベルシフト回路12によって、出力回
路14の位相補償コンデンサC1における充放電電流を
差動アンプ11の入力端子IN+およびIN−に入力さ
れる信号に対して定電流となるように制御し、なおかつ
電流補正回路13によって、位相補償コンデンサC2に
おける充放電電流が、レベルシフト回路12によって制
御された定電流、すなわち位相補償コンデンサC1にお
ける充放電電流と等しくなるように補正する。これによ
り、急速な立ち上がり/立ち下がり信号が差動アンプ1
1に入力された場合にも、MOSトランジスタMP11
またはMN11がオフセット状態になることがなく、出
力端子OUTにオーバーシュート/アンダーシュートの
発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOS集積回路内
で使用される演算増幅器に関し、特に出力におけるオー
バーシュート/アンダーシュートの発生を防止する演算
増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の演算増幅器の回路構成を
示す説明図である。図3において、従来の演算増幅器1
00は、差動増幅回路101と、レベルシフト回路10
2と、出力回路103とから構成されており、出力端子
OUTは、差動増幅回路101の一方の入力端子IN−
に接続されることにより負帰還ループを形成している。
【0003】差動増幅回路101は、バイアス電圧VB
の入力により以下に説明する差動トランジスタ対に一定
の電流を供給するPチャネル型のMOSトランジスタM
P101と、差動トランジスタ対を構成するPチャネル
型のMOSトランジスタMP102およびPチャネル型
のMOSトランジスタMP103と、増幅器の能動負荷
として機能するカレントミラー回路を構成するNチャネ
ル型のMOSトランジスタMN101およびNチャネル
型のMOSトランジスタMN102と、により構成され
ている。
【0004】差動増幅回路101において、MOSトラ
ンジスタMP101は、ソースが電源電圧VDD(高レ
ベル電圧)を供給する電源ラインに接続され、ゲートが
バイアス電圧VBを供給する端子に接続される。また、
MOSトランジスタMP102とMOSトランジスタM
P103は、ソースが互いに接続されて、差動トランジ
スタ対を形成する。さらに、MOSトランジスタMP1
02とMOSトランジスタMP103のソースは、MO
SトランジスタMP101のドレインに接続され、これ
により、MOSトランジスタMP101を介して供給さ
れる電流が、上述したMOSトランジスタMP102お
よびMOSトランジスタMP103からなる差動トラン
ジスタ対に供給される。
【0005】MOSトランジスタMP102のゲート
は、差動増幅回路101の一方の入力端子(反転端子)
IN−に接続されるが、この入力端子IN−は、演算増
幅器100の出力端子OUTに接続されており、負帰還
ループを形成して利得の安定化を図っている。また、M
OSトランジスタMP103のゲートは、差動増幅回路
101の他方の入力端子IN+(非反転端子)に接続さ
れており、信号源110からの入力信号が入力される。
【0006】MOSトランジスタMN101とMOSト
ランジスタMN102は、ゲートを互いに接続し、MO
SトランジスタMN101のゲートとドレインとを互い
に接続することによりカレントミラー回路を形成してい
る。また、MOSトランジスタMN101とMOSトラ
ンジスタMN102のソースは、ともに接地電圧VSS
(低レベル電圧)のラインに接続される。
【0007】この差動増幅回路101によって、信号源
110からの信号が増幅されて、MOSトランジスタM
P103のドレインから出力される。そして、差動増幅
回路101の出力、すなわちMOSトランジスタMP1
03のドレインは、次段のレベルシフト回路102およ
び出力回路103に入力される。
【0008】出力回路103は、Pチャネル型のMOS
トランジスタMP104と、Nチャネル型のMOSトラ
ンジスタMN103と、これらMOSトランジスタMP
104、MN103のそれぞれにおいて発振防止のため
の位相補償コンデンサC1およびC2とから構成され
る。MOSトランジスタMP104とMOSトランジス
タMN103は、ドレインが互いに接続されており、そ
の接続点を出力端子OUTに接続している。
【0009】また、MOSトランジスタMP104は、
ソースが電源電圧VDDのラインに接続され、ゲートに
はレベルシフト回路102の出力が入力されている。よ
って、MOSトランジスタMP104は、レベルシフト
回路102によって駆動される。一方、MOSトランジ
スタMN103は、ソースが接地電圧VSSのラインに
接続され、ゲートには差動増幅回路101の出力が入力
されている。よって、MOSトランジスタMN103
は、差動増幅回路101の出力により、直接に駆動され
る。
【0010】位相補償コンデンサC1は、MOSトラン
ジスタMP104のゲートとドレイン間に接続され、位
相補償コンデンサC2は、MOSトランジスタMN10
3のゲートとドレイン間に接続されている。また、出力
端子OUTと接地電圧VSSのライン間には、負荷容量
Coが接続されている。
【0011】図4は、従来の演算増幅器の詳細な回路構
成を示す説明図である。ここで、図4に示す演算増幅器
200は、動作の説明を明確にするため、図3の演算増
幅器100において、差動増幅回路101を駆動するバ
イアス回路104を追加し、レベルシフト回路102に
おいてはその回路構成を示している。なお、図3と共通
する部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0012】バイアス回路104は、定電流源111
と、Pチャネル型のMOSトランジスタMP105と、
カレントミラー回路を構成するNチャネル型のMOSト
ランジスタMN104およびNチャネル型のMOSトラ
ンジスタMN105と、を含む構成である。バイアス回
路104において、MOSトランジスタMP105は、
ソースを電源電圧VDDのラインに接続し、ゲートとド
レインを互いに接続している。
【0013】また、MOSトランジスタMP105のゲ
ートは、差動増幅回路101のMOSトランジスタMP
101のゲートに接続されており、MOSトランジスタ
MP105とMOSトランジスタMP101によりカレ
ントミラー回路が形成される。このカレントミラー回路
により、MOSトランジスタMP101は、安定した電
流を上述した差動トランジスタ対に供給することができ
る。すなわち、MOSトランジスタMP105は、図3
におけるバイアス電圧VBを供給する。
【0014】MOSトランジスタMN104のゲートは
また、レベルシフト回路102のMOSトランジスタM
N107のゲートに接続されており、MOSトランジス
タMN104とMOSトランジスタMN107によりカ
レントミラー回路が形成される。このカレントミラー回
路により、MOSトランジスタMN107に、一定の電
流を流すことができる。
【0015】レベルシフト回路102は、カレントミラ
ー回路を構成するPチャネル型のMOSトランジスタM
P106およびPチャネル型のMOSトランジスタMP
107と、Pチャネル型のMOSトランジスタMP10
8と、Nチャネル型のMOSトランジスタMN106
と、Nチャネル型のMOSトランジスタMN107と、
により構成されている。
【0016】レベルシフト回路102において、MOS
トランジスタMP106とMOSトランジスタMP10
7は、ゲートを互いに接続し、MOSトランジスタMP
106のゲートとドレインとを互いに接続することによ
りカレントミラー回路を形成している。また、MOSト
ランジスタMP106とMOSトランジスタMP107
のソースは、ともに電源電圧VDDのラインに接続され
ている。
【0017】MOSトランジスタMP108は、ソース
が電源電圧VDDのラインに接続され、ゲートとドレイ
ンが互いに接続されている。また、MOSトランジスタ
MP108のゲートは、出力回路103のMOSトラン
ジスタMP104のゲートに接続されており、MOSト
ランジスタMP108とMOSトランジスタMP104
との対によりカレントミラー回路を形成している。
【0018】MOSトランジスタMN106は、ドレイ
ンがMOSトランジスタMP106のドレインに接続さ
れ、ソースが接地電圧VSSのラインに接続されてい
る。そして、MOSトランジスタMN106のゲート
は、差動増幅回路101の出力、すなわちMOSトラン
ジスタMP103のドレインと接続されている。
【0019】また、MOSトランジスタMN107は、
ドレインがMOSトランジスタMP108のドレインに
接続され、ソースが接地電圧VSSのラインに接続され
ている。そして、MOSトランジスタMN107のゲー
トは、バイアス回路104のMOSトランジスタMN1
04とMOSトランジスタMN107とカレントミラー
回路を形成すべく、MOSトランジスタMN104のゲ
ートに接続されている。
【0020】つぎに、図4に示す演算増幅器200の動
作について、電流の流れを中心に説明する。まず、信号
源110から立ち上がり信号が入力されて、負荷容量C
oを充電する場合、すなわち出力端子OUTから出力さ
れる電圧(以下、VOUTと称する)と入力端子IN+
に入力される電圧(以下、VINと称する)との関係が
VIN>VOUTである過渡的な状態について考える。
この場合、MOSトランジスタMP103のドレインに
おける電位は、ほぼ接地電圧VSSのレベル(0V)と
なり、MOSトランジスタMN106およびMOSトラ
ンジスタMN103はカットオフする。
【0021】そして、MOSトランジスタMP106の
ドレインにおける電位は、電源電圧VDDのレベルに近
づき、MOSトランジスタMP106に流れるドレイン
電流Ip106はほとんど0となる。MOSトランジス
タMP106とMOSトランジスタMP107は、カレ
ントミラー回路を構成しているため、MOSトランジス
タMP107に流れるドレイン電流Ip107は、MO
SトランジスタMP106とMOSトランジスタMP1
07とのトランジスタサイズの比に比例して、Ip10
7={(Wp107/Lp107)/(Wp106/L
p106)}・Ip106の式によって与えられる。
【0022】ここで、Wp106、Wp107は、それ
ぞれMOSトランジスタMP106、MOSトランジス
タMP107のチャネル幅を示し、Lp106、Lp1
07は、それぞれMOSトランジスタMP106、MO
SトランジスタMP107のチャネル長を示す。しか
し、ここでは、上述したようにドレイン電流Ip106
がほとんど0となることから、ドレイン電流Ip107
もまたほぼ0となる。
【0023】そして、MOSトランジスタMN107の
ドレインに流れるドレイン電流In107は、MOSト
ランジスタMN107とMOSトランジスタMN104
とカレントミラー回路を構成していることから、MOS
トランジスタMN104に流れる電流、すなわち定電流
源111が供給する電流I0と等しい一定の電流が流れ
る。ただし、MOSトランジスタMN104とMOSト
ランジスタMN107とのトランジスタサイズは同じで
あるとする。
【0024】ドレイン電流In107は、MOSトラン
ジスタMP107のドレインに流れるドレイン電流Ip
107とMOSトランジスタMP108のドレイン電流
Ip108との和で表されるが、上述したようにドレイ
ン電流Ip107はほぼ0であることから、In107
=Ip108となり、ドレイン電流Ip108は、ほぼ
ドレイン電流In107として、すなわち定電流I0に
等しい大きさの電流としてMOSトランジスタMN10
7に流れる。
【0025】さらに、MOSトランジスタMP108と
MOSトランジスタMP104とカレントミラー回路を
構成していることから、MOSトランジスタMP104
に流れるドレイン電流Ip104は、MOSトランジス
タMP108とMOSトランジスタMP104とのトラ
ンジスタサイズの比に比例して、Ip104={(Wp
104/Lp104)/(Wp108/Lp108)}
・Ip108の式のように与えられる。
【0026】ここで、Wp104、Wp108は、それ
ぞれMOSトランジスタMP104、MOSトランジス
タMP108のチャネル幅を示し、Lp104、Lp1
08は、それぞれMOSトランジスタMP104、MO
SトランジスタMP108のチャネル長を示す。ここで
は、{(Wp104/Lp104)/(Wp108/L
p108)}=nとして、ドレイン電流Ip104がド
レイン電流Ip108のn倍の大きさを示すように、M
OSトランジスタMP104とMOSトランジスタMP
108のトランジスタサイズが設定されているものとす
る。また、MOSトランジスタMN103は、MOSト
ランジスタMP104と同じトランジスタサイズとして
いる。
【0027】このとき、MOSトランジスタMN103
のドレイン電流In103は、上述したようにMOSト
ランジスタMN103のゲートへの低レベル電圧の入力
により、ほぼ0であるため、ほとんどドレイン電流Ip
104に等しい大きさの電流が、出力端子OUTに流れ
る(以下、IOUTと称する)。すなわち、IOUT=
Ip104=n・Ip108=n・In107=n・I
0の関係式が導かれ、この電流IOUTにより、容量負
荷Coへの充電が達成される。
【0028】つぎに、信号源110から立ち下がり信号
が入力されて、負荷容量Coを放電する場合、すなわち
出力電圧VOUTと入力電圧VINとの関係がVIN<
VOUTである場合について考える。この場合、接地電
圧VSSに近い低レベルの入力電圧VINがMOSトラ
ンジスタMP103のゲートに入力されることから、M
OSトランジスタMN102のドレインにおける電位
は、MOSトランジスタMN106とMOSトランジス
タMN103のしきい値電圧より高くなり、MOSトラ
ンジスタMN106のドレイン電流In106とMOS
トランジスタMN103のドレイン電流In103は増
加する。
【0029】そして、MOSトランジスタMP106の
ドレイン電流Ip106は、ドレイン電流In106に
ほぼ等しい大きさとして流れ、MOSトランジスタMP
107のドレイン電流Ip107もまた、カレントミラ
ー回路の構成によりドレイン電流Ip106と等しい大
きさを示す。
【0030】ここで、MOSトランジスタMN107の
ドレイン電流In107は、ドレイン電流Ip107と
ドレイン電流Ip108の和として表すことができる
が、ドレイン電流In107は、MOSトランジスタM
N104とMOSトランジスタMN107とからなるカ
レントミラー回路の構成により定電流I0を示すことか
ら、ドレイン電流In106(=ドレイン電流Ip10
6)の増加にともなうドレイン電流Ip107の増加に
対して、ドレイン電流Ip108は減少する。
【0031】MOSトランジスタMP108のドレイン
電流Ip108の減少は、カレントミラー回路の構成に
より、MOSトランジスタMP104のドレイン電流I
p104の減少を意味する。これにより、十分小さくな
ったドレイン電流Ip104は、アイドリング電流とし
てMOSトランジスタMP104を流れ、MOSトラン
ジスタMN103に流れるドレイン電流In103から
ドレイン電流Ip104を減算した大きさの電流(In
103−Ip104)が、出力端子OUTからの吸い込
み電流として、出力負荷Coから放電される。
【0032】つぎに、出力負荷Coに対する充放電がお
こなわれない定常状態の場合、すなわち出力電圧VOU
Tと入力電圧VINとの関係がVIN=VOUTである
場合について考える。この場合、出力端子OUTへの電
流の入出力はなくなり、MOSトランジスタMP104
とMOSトランジスタMN103におけるそれぞれのド
レイン電流の関係は、Ip104=In103となる。
この定常状態において初めて、信号源110から差動増
幅回路101に入力される電圧が1倍に増幅されて出力
端子OUTに正確に出力される。
【0033】よって、以上に説明した演算増幅器200
は、出力を一方の入力端子に入力して負帰還ループを形
成し、レベルシフト回路102によって出力回路103
のMOSトランジスタMP104のゲート電圧を制御す
ることによって、VIN<VOUT、VIN>VOUT
のような過渡状態およびVIN=VOUTの定常状態に
おいて、ともに安定した利得による信号増幅を実現して
いる。
【0034】ここで、図4に示す演算増幅器200のよ
うに、従来の演算増幅器においては、高周波の入力信号
に対する発振や入力信号の過渡的な応答に対して生じる
振動等の不具合を回避するために、一般に、その出力回
路に位相補償コンデンサC1およびC2が設けられてい
る。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す演算増幅器200において、位相補償コンデンサC
1が設けられたMOSトランジスタMP104のゲート
には、レベルシフト回路102の出力が入力されている
のに対して、位相補償コンデンサC2が設けられたMO
SトランジスタMP103のゲートには、レベルシフト
回路102を介さずに差動増幅回路101の出力が直接
に入力されている。
【0036】そのため、信号源110からの入力信号に
対する過渡応答、特に入力信号の急速な立ち上がり/立
ち下がりに対して、位相補償コンデンサC1とC2にお
ける充放電電流に差異が生じてしまい、これによりMO
SトランジスタMN103またはMOSトランジスタM
P104においてカットオフ状態が生じ、出力にオーバ
ーシュート/アンダーシュートが発生するという問題が
あった。
【0037】図5は、従来の演算増幅器においてオーバ
ーシュートの発生を説明するための詳細な回路構成を示
す説明図である。また、図6は、従来の演算増幅器にお
いてオーバーシュートが発生する際の動作を示すタイミ
ングチャートである。図5は、特に入力端子IN+に急
速な立ち上がりを示す信号が入力された場合の位相補償
コンデンサC1およびC2の放電電流の流れを示してい
る。
【0038】図5において、まず、MOSトランジスタ
MP103のゲートに、立ち上がり速度の速い入力信号
が入力されると、すなわち図6に示すようなステップ入
力SPが印加されると、出力の立ち上がり時間との差に
より、MOSトランジスタMP102がオン状態を示し
たままで、MOSトランジスタMP103のみがカット
オフ状態となる期間が生じる。
【0039】バイアス回路104においては、上述した
ようにMOSトランジスタMN104とMOSトランジ
スタMN105からなるカレントミラー回路とMOSト
ランジスタMP105によって、差動増幅回路101の
MOSトランジスタMP101には、ドレイン電流とし
て電流源111から供給される定電流I0が流れる。こ
の定電流I0は、MOSトランジスタMP102とMO
SトランジスタMP103からなる差動トランジスタ対
に供給されるが、MOSトランジスタMP103はオフ
状態であるため、オン状態であるMOSトランジスタM
P102を介してMOSトランジスタMN101に流れ
る。
【0040】MOSトランジスタMN101に定電流I
0が流れると、カレントミラー回路の作用によりMOS
トランジスタMN102にも、ドレイン電流として定電
流I0が流れる必要がある。ここで、MOSトランジス
タMP103はカットオフ状態であるため、MOSトラ
ンジスタMN102のドレイン電流I0は、MOSトラ
ンジスタMN102のドレインに接続された出力回路1
03の位相補償コンデンサC2から取り出される。すな
わち、位相補償コンデンサC2に充電された電荷から定
電流I0が駆動される。
【0041】一方、バイアス回路104のMOSトラン
ジスタMN104とレベルシフト回路102のMOSト
ランジスタMN107とカレントミラー回路を構成して
いることから、MOSトランジスタMN107において
もドレイン電流として定電流I0が流れる必要がある。
MOSトランジスタMN107のドレイン電流は、MO
SトランジスタMP108のドレイン電流Ip108と
位相補償コンデンサC1から取り出される電流との和と
して表される。すなわち、位相補償コンデンサC1に充
電された電荷から電流I1=(I0−Ip108)が駆
動される。
【0042】ここで、位相補償コンデンサC1とC2の
容量は等しいとし、図6に示すように、I0>I1の場
合に、入力信号の急速な立ち上がり時に、MOSトラン
ジスタMN103がオフとなる期間HZが生じ、MOS
トランジスタMN103が再びオンとなるまでの間、オ
ーバーシュートOSが発生してしまう。
【0043】一方、位相補償コンデンサC1とC2の容
量は等しいとし、I0<I1の場合には、入力信号の急
速な立ち下がり時に、MOSトランジスタMP104が
カットオフ状態となる期間が生じ、MOSトランジスタ
MP104が再びオンとなるまでの間、アンダーシュー
トが発生してしまう。
【0044】これらオーバーシュートまたはアンダーシ
ュートの値、すなわち定常の出力電圧に対してはみ出し
た最大の出力誤差電圧の成分が大きくなると、定常出力
電圧に落ち着くまでに時間が長くかかり過ぎてしまい、
安定した増幅出力を高速に得ることができないという問
題が生じてしまう。
【0045】この位相補償コンデンサC1とC2とに対
する駆動電流の差異、すなわち時定数の差異が生じる問
題は、レベルシフト回路102の駆動能力I1と、差動
トランジスタ対の駆動能力I0を等しくすることにより
回避可能ではあるが、負荷容量Coの容量値が大きな場
合には効果がなかった。
【0046】すなわち、一般に、負荷容量Coの時定数
と位相補償コンデンサC1の時定数は等しく設定される
ことから、C1・VOUT/(I0−Ip108)=C
o・VOUT/n・Ip108となり、電流Ip108
はIp108=Co・I0/(Co+C1・n)とな
る。したがって、Coが大きくなると、電流Ip108
が無視できなくなり、I0>I1となって、位相補償コ
ンデンサC1およびC2の時定数に差異が生じてしま
う。
【0047】本発明は、上述問題点に鑑みてなされたも
のであって、出力におけるオーバーシュートまたはアン
ダーシュートの発生を防止し、安定した増幅出力を得る
ことができる演算増幅器を提供することを目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、請求項1の発明にかかる演算増
幅器にあっては、第1および第2の入力信号に対して差
動増幅をおこない、第1および第2の出力信号を出力す
る差動増幅手段と、前記差動増幅手段により出力された
第1および第2の出力信号を増幅して出力する出力手段
と、を備えた演算増幅器において、前記差動増幅手段に
より出力された第1の出力信号の電流を制御する電流制
御手段と、前記差動増幅手段により出力された第2の出
力信号の電流を、前記電流制御手段により制御される前
記第1の出力信号の電流と等しくなるように補正する電
流補正手段と、を備えたことを特徴とする。
【0049】この請求項1の発明によれば、電流制御手
段が前記差動増幅手段により出力された第1の出力信号
の電流を制御し、電流補正手段が前記差動増幅手段によ
り出力された第2の出力信号の電流を前記電流制御手段
により制御される前記第1の出力信号の電流と等しくな
るように補正するので、出力におけるオーバーシュート
/アンダーシュートの発生を回避することができる。
【0050】また、請求項2の発明にかかる演算増幅器
にあっては、第1および第2の入力信号に対して差動増
幅をおこない、第1および第2の出力信号を出力する差
動増幅回路と、相補回路を構成する第1および第2のM
OSトランジスタと、前記第1のMOSトランジスタに
おいて位相補償をおこなう第1の位相補償コンデンサ
と、前記第2のMOSトランジスタにおいて位相補償を
おこなう第2の位相補償コンデンサとからなり、前記差
動増幅回路の出力信号を増幅して出力する出力回路と、
を備えた演算増幅器において、前記第1のMOSトラン
ジスタのゲートに前記差動増幅回路の前記第1の出力信
号に応じた電位レベルを与え、前記第1の位相補償コン
デンサの充放電電流を制御するレベルシフト回路と、前
記第2のMOSトランジスタのゲートに前記差動増幅回
路の前記第2の出力信号に応じた電位レベルを与え、前
記第2の位相補償コンデンサの充放電電流が前記第1の
位相補償コンデンサの充放電電流と等しくなるように補
正する電流補正回路と、を備えたことを特徴とする。
【0051】この請求項2の発明によれば、出力回路に
おいて、演算増幅器の出力電圧レベルを決定する第1の
MOSトランジスタをレベルシフト回路を用いて制御
し、第1のMOSトランジスタに対して相補的に動作す
る第2のMOSトランジスタを電流補正回路を用いて制
御し、なおかつ電流補正回路は、第2のMOSトランジ
スタに接続された第2の位相補償コンデンサにおける充
放電電流が、第1のMOSトランジスタに接続された第
1の位相補償コンデンサにおける充放電電流と等しくな
るように、第2の位相補償コンデンサを駆動する電流を
補正しているので、第1および第2の位相補償コンデン
サの充放電時において互いの充放電時間に差異が現れ
ず、時定数が互いに等しくなるため、急速な立ち上がり
/立ち下がりを示すステップ信号が入力信号として入力
された場合の過渡状態においても、第1または第2のM
OSトランジスタの一方のみがオフセット状態となるこ
とがなくなり、この第1または第2のMOSトランジス
タの一方のみのオフセット状態に起因して出力に生じる
オーバーシュート/アンダーシュートの発生を回避する
ことができる。
【0052】また、請求項3の発明にかかる演算増幅器
にあっては、請求項2の発明において、前記差動増幅回
路が、差動トランジスタ対を構成する第3および第4の
MOSトランジスタと、前記第3のMOSトランジスタ
に直列に接続され、ゲートとドレインとが互いに接続さ
れて、そのゲートを出力端子として前記第1の出力信号
を出力する第5のMOSトランジスタと、前記第4のM
OSトランジスタに直列に接続され、ゲートとドレイン
とが互いに接続されて、そのゲートを出力端子として前
記第2の出力信号を出力する第6のMOSトランジスタ
と、を備え、前記第3のMOSトランジスタのゲートに
前記第1の入力信号が入力され、前記第4のMOSトラ
ンジスタのゲートに前記第2の入力信号が入力されるこ
とを特徴とする。
【0053】この請求項3の発明によれば、差動増幅回
路を構成する差動トランジスタ対に接続される能動負荷
として、第3のMOSトランジスタ、第4のMOSトラ
ンジスタにそれぞれ個別に直列に、第5のMOSトラン
ジスタ、第6のMOSトランジスタが接続されているの
で、これら第6または第6のMOSトランジスタとカレ
ントミラー回路を構成する外部のMOSトランジスタに
対して、差動トランジスタ対に入力される入力信号に応
じた定電流を与えることができ、レベルシフト回路や電
流補正回路の外部回路に対して、この定電流による安定
した駆動を実現させることができ、演算増幅器の出力に
発生するオーバーシュート/アンダーシュートを確実に
回避することができる。
【0054】また、請求項4の発明にかかる演算増幅器
にあっては、請求項2または3の発明において、前記レ
ベルシフト回路が、カレントミラー回路を構成する第7
および第8のMOSトランジスタと、前記第7のMOS
トランジスタに直列に接続され、前記第5のMOSトラ
ンジスタとともにカレントミラー回路を構成する第9の
MOSトランジスタと、前記第8のMOSトランジスタ
に直列に接続され、前記第6のMOSトランジスタとと
もにカレントミラー回路を構成する第10のMOSトラ
ンジスタと、を備え、前記第8のMOSトランジスタと
前記第10のMOSトランジスタの接続点を前記第1の
MOSトランジスタのゲートに接続したことを特徴とす
る。
【0055】この請求項4の発明によれば、レベルシフ
ト回路が、カレントミラー回路と、このカレントミラー
回路を構成する第7のMOSトランジスタおよび第8の
MOSトランジスタのそれぞれに直列に接続された第9
のMOSトランジスタと第10のMOSトランジスタを
備え、なおかつ、第9のMOSトランジスタは、差動増
幅回路の能動負荷である第5のMOSトランジスタとカ
レントミラー回路を構成し、また、第10のMOSトラ
ンジスタは、同じく差動増幅回路の能動負荷である第6
のMOSトランジスタとカレントミラー回路を構成する
ので、差動増幅回路の差動トランジスタ対を構成する第
5のMOSトランジスタと第6のMOSトランジスタに
それぞれ流れるドレイン電流に応じて、第8のMOSト
ランジスタと第10のMOSトランジスタの接続点にお
ける電圧レベルを制御することができる。すなわち、第
5のMOSトランジスタと第6のMOSトランジスタに
流れる各ドレイン電流により、第8のMOSトランジス
タと第10のMOSトランジスタの接続点に接続された
第1のMOSトランジスタを駆動するだけでなく、第1
の位相補償コンデンサにおける充放電電流を一定にする
ことができる。
【0056】また、請求項5の発明にかかる演算増幅器
にあっては、請求項2〜4のいずれか一つの発明におい
て、前記電流補正回路が、カレントミラー回路を構成す
る第11および第12のMOSトランジスタと、カレン
トミラー回路を構成する第13および第14のMOSト
ランジスタと、前記第11のMOSトランジスタに直列
に接続され、前記第5のMOSトランジスタとともにカ
レントミラー回路を構成する第15のMOSトランジス
タと、前記第13のMOSトランジスタに直列に接続さ
れ、前記第6のMOSトランジスタとともにカレントミ
ラー回路を構成する第16のMOSトランジスタと、前
記第14のMOSトランジスタに直列に接続された第1
7のMOSトランジスタと、前記第12のMOSトラン
ジスタに直列に接続された第18のMOSトランジスタ
と、を備え、前記第17のMOSトランジスタと前記第
18のMOSトランジスタとでカレントミラー回路を構
成し、前記第12のMOSトランジスタと前記第18の
MOSトランジスタの接続点を前記第2のMOSトラン
ジスタのゲートに接続したことを特徴とする。
【0057】この請求項5の発明によれば、電流補正回
路が、3つのカレントミラー回路と、これらカレントミ
ラー回路を構成するMOSトランジスタのうち、第11
のMOSトランジスタと直列に接続された第15のMO
Sトランジスタと、第13のMOSトランジスタと直列
に接続された第16のMOSトランジスタとを備え、な
おかつ、第15のMOSトランジスタは、差動増幅回路
の能動負荷である第5のMOSトランジスタとカレント
ミラー回路を構成し、また、第16のMOSトランジス
タは、同じく差動増幅回路の能動負荷である第6のMO
Sトランジスタとカレントミラー回路を構成するので、
差動増幅回路の差動トランジスタ対を構成する第5のM
OSトランジスタと第6のMOSトランジスタにそれぞ
れ流れるドレイン電流に応じて、第12のMOSトラン
ジスタと第18のMOSトランジスタの接続点における
電圧レベルを制御することができる。すなわち、第5の
MOSトランジスタと第6のMOSトランジスタに流れ
る各ドレイン電流により、第12のMOSトランジスタ
と第18のMOSトランジスタの接続点に接続された第
2のMOSトランジスタを駆動するだけでなく、第2の
位相補償コンデンサにおける充放電電流を一定にするこ
とができる。特に、この一定の充放電電流は、カレント
ミラー回路を利用することで、第5のMOSトランジス
タと第6のMOSトランジスタに流れる各ドレイン電流
によって同様に定まる第1の位相補償コンデンサにおけ
る充放電電流と等しくなり、演算増幅器の出力における
オーバーシュート/アンダーシュートの発生の回避がよ
り確実におこなうことができる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる演算増幅器の好適な実施の形態を詳細に説
明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0059】図1は、実施の形態にかかる演算増幅器の
回路構成を示す説明図である。図1において、実施の形
態にかかる演算増幅器10は、差動アンプ11と、レベ
ルシフト回路12と、電流補正回路13と、出力回路1
4とから構成されており、2つの入力端子IN−(反転
端子)とIN+(非反転端子)に入力される信号との差
分を増幅してOUT端子から出力する。
【0060】出力回路14は、Pチャネル型のMOSト
ランジスタMP11と、Nチャネル型のMOSトランジ
スタMN11と、これらMOSトランジスタMP11、
MN11のそれぞれにおいて発振防止のための位相補償
コンデンサC1およびC2とから構成される。MOSト
ランジスタMP11とMOSトランジスタMN11は、
ドレインが互いに接続されており、その接続点を出力端
子OUTに接続した相補回路を構成している。
【0061】また、MOSトランジスタMP11は、ソ
ースが電源電圧VDDのラインに接続され、ゲートには
レベルシフト回路12の出力が入力されている。よっ
て、MOSトランジスタMP11は、レベルシフト回路
12によって駆動される。一方、MOSトランジスタM
N11は、ソースが接地電圧VSSのラインに接続さ
れ、ゲートには電流補正回路13の出力が入力されてい
る。よって、MOSトランジスタMN11は、電流補正
回路13によって駆動される。
【0062】位相補償コンデンサC1は、MOSトラン
ジスタMP11のゲートとドレイン間に接続され、位相
補償コンデンサC2は、MOSトランジスタMN11の
ゲートとドレイン間に接続されている。なお、位相補償
コンデンサC1およびC2は、容量が等しいものとする
(C1=C2)。
【0063】図2は、実施の形態にかかる演算増幅器の
詳細な回路構成を示す説明図である。なお、図2に示す
演算増幅器20は、動作の説明を明確にするため、図1
の演算増幅器10において、差動アンプ11、レベルシ
フト回路12、電流補正回路13の回路構成を示し、出
力端子OUTと接地電圧VSSのライン間に負荷容量C
oを追加している。なお、図1と共通する部分には同一
符号を付して、その説明を省略する。
【0064】差動アンプ11は、入力端子IN+および
IN−に入力される信号間の差分を出力する差動増幅回
路15と、差動増幅回路15にバイアス電圧を与えるバ
イアス回路16とから構成される。差動増幅回路15
は、バイアス回路16から出力されるバイアス電圧によ
り以下に説明する差動トランジスタ対に一定の電流を供
給するPチャネル型のMOSトランジスタMP13と、
差動トランジスタ対を構成するPチャネル型のMOSト
ランジスタMP14およびPチャネル型のMOSトラン
ジスタMP15と、能動負荷として機能するNチャネル
型のMOSトランジスタMN14およびNチャネル型の
MOSトランジスタMN15と、により構成されてい
る。
【0065】差動増幅回路15において、MOSトラン
ジスタMP13は、ソースが電源電圧VDD(高レベル
電圧)を供給する電源ラインに接続され、ゲートがバイ
アス電圧を供給する端子に接続される。また、MOSト
ランジスタMP14とMOSトランジスタMP15は、
ソースが互いに接続されて、差動トランジスタ対を形成
する。さらに、MOSトランジスタMP14とMOSト
ランジスタMP15のソースは、MOSトランジスタM
P13のドレインに接続され、これにより、MOSトラ
ンジスタMP13を介して供給される電流が、上述した
MOSトランジスタMP14およびMOSトランジスタ
MP15からなる差動トランジスタ対に供給される。
【0066】MOSトランジスタMP14のゲートは、
差動増幅回路15の一方の入力端子IN+に接続されて
おり、信号源110からの入力信号を入力する。また、
MOSトランジスタMP15のゲートは、差動増幅回路
15の他方の入力端子IN−に接続されるが、この入力
端子IN−は、演算増幅器20の出力端子OUTに接続
されており、負帰還ループを形成して利得の安定化を図
っている。
【0067】MOSトランジスタMN14は、ドレイン
がMOSトランジスタMP14のドレインに接続され、
ソースが接地電圧VSS(低レベル電圧)のラインに接
続されており、また、ゲートとドレインが互いに接続さ
れている。MOSトランジスタMN15は、ドレインが
MOSトランジスタMP15のドレインに接続され、ソ
ースが接地電圧VSSのラインに接続されており、ま
た、ゲートとドレインが互いに接続されている。
【0068】バイアス回路16は、定電流源21と、P
チャネル型のMOSトランジスタMP12と、カレント
ミラー回路を構成するNチャネル型のMOSトランジス
タMN12およびNチャネル型のMOSトランジスタM
N13と、により構成される。バイアス回路16におい
て、MOSトランジスタMP12は、ソースを電源電圧
VDDのラインに接続し、ゲートとドレインを互いに接
続している。
【0069】また、MOSトランジスタMP12のゲー
トは、差動増幅回路15のMOSトランジスタMP13
のゲートに接続されており、MOSトランジスタMP1
2とMOSトランジスタMP13によりカレントミラー
回路が形成される。このカレントミラー回路により、M
OSトランジスタMP13は、安定した電流を上述した
差動トランジスタ対に供給することができる。
【0070】レベルシフト回路12は、カレントミラー
回路を構成するPチャネル型のMOSトランジスタMP
16およびPチャネル型のMOSトランジスタMP17
と、Nチャネル型のMOSトランジスタMN16と、N
チャネル型のMOSトランジスタMN17と、により構
成される。
【0071】レベルシフト回路12において、MOSト
ランジスタMP16とMOSトランジスタMP17は、
ゲート同士が互いに接続され、MOSトランジスタMP
16のゲートとドレインとが互いに接続されることによ
りカレントミラー回路を形成する。また、MOSトラン
ジスタMP16とMOSトランジスタMP17のソース
は、ともに電源電圧VDDのラインに接続される。
【0072】MOSトランジスタMN16は、ドレイン
がMOSトランジスタMP16のドレインに接続され、
ソースが接地電圧VSSのラインに接続される。そし
て、MOSトランジスタMN16のゲートは、差動増幅
回路15のMOSトランジスタMN14のゲートと接続
される。
【0073】よって、MOSトランジスタMN14とM
OSトランジスタMP16とによりカレントミラー回路
を構成し、MOSトランジスタMP16にはMOSトラ
ンジスタMN14に流れる電流に比例したドレイン電流
が流れる。ここでは、MOSトランジスタMP16とM
OSトランジスタMN14のトランジスタサイズを同一
にして、ともに等しいドレイン電流が流れるものとす
る。
【0074】また、MOSトランジスタMN17は、ド
レインがMOSトランジスタMP17のドレインに接続
され、ソースが接地電圧VSSのラインに接続される。
そして、MOSトランジスタMN17のゲートは、差動
増幅回路15のMOSトランジスタMN15のゲートと
接続される。よって、MOSトランジスタMN15とM
OSトランジスタMP17とによりカレントミラー回路
を構成し、MOSトランジスタMP17にはMOSトラ
ンジスタMN15に流れる電流に比例したドレイン電流
が流れる。ここでは、MOSトランジスタMP17とM
OSトランジスタMN15のトランジスタサイズを同一
にして、ともに等しいドレイン電流が流れるものとす
る。
【0075】電流補正回路13は、カレントミラー回路
を構成するPチャネル型のMOSトランジスタMP18
およびPチャネル型のMOSトランジスタMP19と、
カレントミラー回路を構成するPチャネル型のMOSト
ランジスタMP20およびPチャネル型のMOSトラン
ジスタMP21と、Nチャネル型のMOSトランジスタ
MN18と、Nチャネル型のMOSトランジスタMN1
9と、カレントミラー回路を構成するNチャネル型のM
OSトランジスタMP20およびNチャネル型のMOS
トランジスタMN21と、により構成される。
【0076】電流補正回路13において、MOSトラン
ジスタMP18とMOSトランジスタMP19は、ゲー
ト同士が互いに接続され、MOSトランジスタMP18
のゲートとドレインとが互いに接続されることによりカ
レントミラー回路を構成する。また、MOSトランジス
タMP18とMOSトランジスタMP19のソースは、
ともに電源電圧VDDのラインに接続される。
【0077】MOSトランジスタMP20とMOSトラ
ンジスタMP21もまた、ゲート同士が互いに接続さ
れ、MOSトランジスタMP20のゲートとドレインと
が互いに接続されることによりカレントミラー回路を構
成する。また、MOSトランジスタMP20とMOSト
ランジスタMP21のソースは、ともに電源電圧VDD
のラインに接続される。
【0078】MOSトランジスタMN18は、ドレイン
がMOSトランジスタMP18のドレインに接続され、
ソースが接地電圧VSSのラインに接続される。そし
て、MOSトランジスタMN18のゲートは、差動増幅
回路15のMOSトランジスタMN14のゲートと接続
される。よって、MOSトランジスタMN14とMOS
トランジスタMP18とによりカレントミラー回路を構
成し、MOSトランジスタMP18にはMOSトランジ
スタMN14に流れる電流に比例したドレイン電流が流
れる。ここでもまた、MOSトランジスタMP18とM
OSトランジスタMN14のトランジスタサイズを同一
にして、ともに等しいドレイン電流が流れるものとす
る。
【0079】また、MOSトランジスタMN19は、ド
レインがMOSトランジスタMP20のドレインに接続
され、ソースが接地電圧VSSのラインに接続される。
そして、MOSトランジスタMN19のゲートは、差動
増幅回路15のMOSトランジスタMN15のゲートと
接続される。よって、MOSトランジスタMN15とM
OSトランジスタMP19とによりカレントミラー回路
を構成し、MOSトランジスタMP19にはMOSトラ
ンジスタMN15に流れる電流に比例したドレイン電流
が流れる。ここでも、MOSトランジスタMP19とM
OSトランジスタMN15のトランジスタサイズを同一
にして、ともに等しいドレイン電流が流れるものとす
る。
【0080】MOSトランジスタMN20とMOSトラ
ンジスタMN21は、ゲート同士が互いに接続され、M
OSトランジスタMN20のゲートとドレインとが互い
に接続されることによりカレントミラー回路を構成す
る。また、MOSトランジスタMN20とMOSトラン
ジスタMN21のソースは、ともに接地電圧VSSのラ
インに接続される。
【0081】そして、出力回路14のMOSトランジス
タMP11のゲートは、レベルシフト回路12のMOS
トランジスタMP17のドレインに接続される。これに
より、出力回路14のMOSトランジスタMP11は、
レベルシフト回路12によって駆動される。また、出力
回路14のMOSトランジスタMN11のゲートは、電
流補正回路13のMOSトランジスタMP19のドレイ
ンに接続される。これにより、出力回路14のMOSト
ランジスタMN11は、電流補正回路13によって駆動
される。
【0082】なお、演算増幅器20を構成するMOSト
ランジスタにおいて、MOSトランジスタMP11およ
びMOSトランジスタMN11を除くMOSトランジス
タのトランジスタサイズは同一であるとし、MOSトラ
ンジスタMP11およびMOSトランジスタMN11
は、ゲートに入力された信号に対してn倍に増幅した信
号が出力できるものとする。
【0083】つぎに、図2に示す演算増幅器20の動作
について、電流の流れを中心に説明する。まず、バイア
ス回路16において、MOSトランジスタMN12は、
電流源21により、ドレイン電流として定電流I0が流
れる。また、MOSトランジスタMN13は、MOSト
ランジスタMN12とカレントミラー回路を構成するこ
とから、同じくドレイン電流として定電流I0が流れ、
このMOSトランジスタMN13と直列に接続されてい
るMOSトランジスタMP12においても、ドレイン電
流Ip12として定電流I0が流れる。
【0084】差動増幅回路15のMOSトランジスタM
P13は、MOSトランジスタMP12とカレントミラ
ー回路を構成することから、ドレイン電流Ip13とし
て定電流I0が流れ、MOSトランジスタMP14およ
びMOSトランジスタMP15からなる差動トランジス
タ対にドレイン電流Ip13(=定電流I0)を供給す
る。
【0085】ここで、信号源19から入力信号としてI
N+端子に急速に立ち上がるステップ信号、特に電圧レ
ベルの高い信号が入力される場合について考える。これ
は、結果的に出力回路のMOSトランジスタMN11の
ゲート電圧が下がり、負荷容量Coを充電する状態であ
り、出力端子OUTから出力される電圧(以下、VOU
Tと称する)と入力端子IN+に入力される電圧(以
下、VINと称する)との関係がVIN>VOUTとな
る場合である。
【0086】MOSトランジスタMP14のゲートに上
述した立ち上がりのステップ信号が入力されると、MO
SトランジスタMP14におけるドレイン電流Ip14
はほとんど0を示し、これにともなって、MOSトラン
ジスタMP14とカレントミラー回路を構成するMOS
トランジスタMN18もまたドレイン電流がほぼ0とな
る。
【0087】これにより、MOSトランジスタMN18
と直列に接続されたMOSトランジスタMP18におい
ても、ドレイン電流Ip18がほぼ0を示し、このMO
SトランジスタMP18とカレントミラー回路を構成す
るMOSトランジスタMP19のドレイン電流Ip19
もまた0を示す。
【0088】一方、出力電圧VOUT、すなわち入力端
子IN−に入力される電圧は、入力電圧VINの急速な
立ち上がりに追従できないため、ほぼ接地電圧VSSの
レベルに近い状態であることと、MOSトランジスタM
P14のドレイン電流Ip14がほとんど0を示すこと
から、MOSトランジスタMP15に流れるドレイン電
流Ip15は、ほとんどMOSトランジスタMP13が
供給する電流Ip13、すなわち定電流I0と等しいド
レイン電流Ip15を流す。
【0089】ドレイン電流Ip15は、MOSトランジ
スタMN15のドレイン電流となり、MOSトランジス
タMN15とカレントミラー回路を構成するMOSトラ
ンジスタMN19においても同じくドレイン電流として
定電流I0が流れる。MOSトランジスタMP20は、
MOSトランジスタMN19と直列に接続されているた
め、ドレイン電流Ip20として定電流I0を流すこと
になる。
【0090】MOSトランジスタMP20とカレントミ
ラー回路を構成するMOSトランジスタMP21におい
てもドレイン電流Ip21は定電流I0を示す。この定
電流I0はまた、MOSトランジスタMP21と直列に
接続されたMOSトランジスタMN20のドレイン電流
となる。MOSトランジスタMN21は、MOSトラン
ジスタMN20とカレントミラー回路を構成しているの
で、ドレイン電流In21としてやはり定電流I0を流
す。
【0091】ここで、MOSトランジスタMN21は、
MOSトランジスタMP19と直列に接続されている
が、上述したようにMOSトランジスタMP19のドレ
イン電流Ip19はほぼ0を示すため、MOSトランジ
スタMN21にドレイン電流Ip21として定電流I0
を流すためには、MOSトランジスタMN21のドレイ
ンに接続された位相補償コンデンサC2から引き込み電
流Ic2を取り出す必要がある。すなわち、位相補償コ
ンデンサC2は定電流I0に等しくなる引き込み電流I
c2で駆動される。
【0092】また、上述したようにMOSトランジスタ
MN14のドレイン電流がほぼ0を示すことから、MO
SトランジスタMN14とカレントミラー回路を構成す
るMOSトランジスタMN16のドレイン電流In16
もまた0を示す。MOSトランジスタMP16は、MO
SトランジスタMN16と直列に接続されているため、
やはりドレイン電流Ip16は0を示し、このMOSト
ランジスタMP16とカレントミラー回路を構成するM
OSトランジスタMP17のドレイン電流Ip17もま
た0を示す。
【0093】MOSトランジスタMN17は、MOSト
ランジスタMN15とカレントミラー回路を構成するた
め、ドレイン電流In17としてMOSトランジスタM
N15のドレイン電流Ip15、すなわち定電流I0が
流れる。
【0094】ここで、MOSトランジスタMN17は、
MOSトランジスタMP17と直列に接続されている
が、上述したようにMOSトランジスタMP17のドレ
イン電流Ip17はほぼ0を示すため、MOSトランジ
スタMN17にドレイン電流Ip17として定電流I0
を流すためには、MOSトランジスタMN17のドレイ
ンに接続された位相補償コンデンサC1から引き込み電
流Ic1を取り出す必要がある。すなわち、位相補償コ
ンデンサC1は定電流I0に等しくなる引き込み電流I
c1で駆動される。
【0095】よって、位相補償コンデンサC1とC2
は、ともに定電流I0で駆動されるために位相補償コン
デンサC1とC2の間で時定数の差異が生じず、位相補
償コンデンサC2が位相補償コンデンサC1に対して先
に放電を完了することによるMOSトランジスタMN1
1のカットオフ状態が発生することを防止することがで
きる。すなわち、MOSトランジスタMN11のカット
オフ状態により、MOSトランジスタMP11のドレイ
ン電流Ip11によって出力電圧VOUTが入力電圧V
IN以上に出力されるオーバーシュートの発生を回避で
きる。
【0096】つぎに、IN+端子に急速に立ち下がるス
テップ信号、特に電圧レベルがほぼ接地電圧VSSに近
い信号が入力される場合について考える。これは、結果
的に出力回路のMOSトランジスタMN11のゲート電
圧が上がり、負荷容量Coを放電する状態であり、出力
端子OUTからの出力電圧VOUTと入力端子IN+へ
の入力電圧VINとの関係がVIN<VOUTとなる場
合である。
【0097】MOSトランジスタMP14のゲートに上
述した立ち下がりのステップ信号が入力されると、出力
電圧VOUT、すなわち入力端子IN−に入力される電
圧は、入力電圧VINの急速な立ち下がりに追従できな
いため、十分に高い電圧レベルにあり、MOSトランジ
スタMP15に流れるドレイン電流Ip15は、ほとん
ど0を示す。よって、MOSトランジスタMP14は、
ほとんどMOSトランジスタMP13が供給する電流I
p13、すなわち定電流I0と等しいドレイン電流Ip
14を流す。
【0098】MOSトランジスタMN14は、MOSト
ランジスタMP14と直列に接続されているため、MO
SトランジスタMP14のドレイン電流Ip14、すな
わち定電流I0と等しいドレイン電流を流す。このMO
SトランジスタMN14とカレントミラー回路を構成す
るMOSトランジスタMN18もまた、ドレイン電流と
して定電流I0を流す。
【0099】MOSトランジスタMP18は、MOSト
ランジスタMN18と直列に接続されているため、ドレ
イン電流Ip18としてやはり定電流I0を流す。そし
て、このMOSトランジスタMP18とカレントミラー
回路を構成するMOSトランジスタMP19もまた、定
電流I0に等しいドレイン電流Ip19を流す。
【0100】一方、MOSトランジスタMP15のドレ
イン電流Ip15がほぼ0を示すことから、MOSトラ
ンジスタMP15と直列に接続されたMOSトランジス
タMN15のドレイン電流もまたほぼ0を示す。これに
より、MOSトランジスタMN15とカレントミラー回
路を構成するMOSトランジスタMN19のドレイン電
流も0を示し、MOSトランジスタMN19と直列に接
続されたMOSトランジスタMP20のドレイン電流I
p20もまた0を示す。そして、 MOSトランジスタ
MP20とカレントミラー回路を構成するMOSトラン
ジスタMP21においても同様に、ドレイン電流Ip2
1もほぼ0を示す。
【0101】ここで、MOSトランジスタMN21は、
MOSトランジスタMP19と直列に接続されている
が、上述したようにMOSトランジスタMP19におい
て、定電流I0に等しいドレイン電流Ip19を流す必
要がある。このドレイン電流Ip19は、MOSトラン
ジスタMN21のドレインに接続された位相補償コンデ
ンサC2への電流Ic2’として流れる。すなわち、位
相補償コンデンサC2は定電流I0に等しい電流Ic
2’で駆動される。
【0102】また、上述したようにMOSトランジスタ
MN14のドレイン電流が定電流I0を示すことから、
MOSトランジスタMN14とカレントミラー回路を構
成するMOSトランジスタMN16のドレイン電流In
16もまた定電流I0と等しくなる。MOSトランジス
タMP16は、MOSトランジスタMN16と直列に接
続されているため、やはりドレイン電流Ip16は定電
流I0と等しくなり、このMOSトランジスタMP16
とカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタM
P17のドレイン電流Ip17もまた定電流I0と等し
くなる。
【0103】MOSトランジスタMN17は、MOSト
ランジスタMN15とカレントミラー回路を構成するた
め、ドレイン電流In17は、MOSトランジスタMN
15のドレイン電流Ip15、すなわち0を示す。
【0104】ここで、MOSトランジスタMP17は、
MOSトランジスタMN17と直列に接続されている
が、上述したようにMOSトランジスタMN17のドレ
イン電流In17はほぼ0を示すため、MOSトランジ
スタMP17にドレイン電流Ip17として定電流I0
を流すためには、MOSトランジスタMP17のドレイ
ンに接続された位相補償コンデンサC1へ電流Ic1’
を流す必要がある。すなわち、位相補償コンデンサC1
は定電流I0に等しい電流Ic1’で駆動される。
【0105】よって、位相補償コンデンサC1とC2
は、ともに定電流I0で駆動されるために位相補償コン
デンサC1とC2の間で時定数の差異が生じず、位相補
償コンデンサC1が位相補償コンデンサC2に対して先
に充電を完了することによるMOSトランジスタMP1
1のカットオフ状態が発生することを防止することがで
きる。すなわち、MOSトランジスタMP11のカット
オフ状態により、MOSトランジスタMN11のドレイ
ン電流In11によって出力電圧VOUTが入力電圧V
IN以下に出力されるアンダーシュートの発生を回避で
きる。
【0106】つぎに、出力負荷Coに対する充放電がお
こなわれない定常状態の場合、すなわち出力電圧VOU
Tと入力電圧VINとの関係がVIN=VOUTである
場合について考える。この場合、従来の演算増幅器と同
様に、出力端子OUTへの電流の入出力はなくなり、M
OSトランジスタMP11とMOSトランジスタMN1
1におけるそれぞれのドレイン電流の関係は、Ip11
=In11となる。これにより、信号源19から差動増
幅回路15に入力される電圧が正確に1倍に増幅されて
出力端子OUTに出力される。
【0107】よって、以上に説明した実施の形態によれ
ば、レベルシフト回路12によって、出力回路14の相
補回路を構成する一方のMOSトランジスタMP11
は、位相補償コンデンサC1への充放電電流が定電流I
0となるように駆動され、また、電流補正回路13によ
って、他方のMOSトランジスタMN11は、位相補償
コンデンサC2への充放電電流が位相補償コンデンサC
1への充放電電流と等しい定電流I0となるように駆動
されるので、位相補償コンデンサC1と位相補償コンデ
ンサC2との間で充放電電流を流すのに費やす時間、す
なわち時定数に差異が生じることがなくなり、入力端子
IN+へのステップ信号の入力に対して、出力端子OU
Tにオーバーシュート/アンダーシュートが発生するこ
とを防止することができる。これにより、安定した利得
による信号増幅、特に利得を1とした場合のボルテージ
フォロワとして機能する演算増幅器を提供することがで
きる。
【0108】また、レベルシフト回路12および電流補
正回路13が、差動増幅回路15の差動トランジスタ対
を構成するMOSトランジスタMN14およびMOSト
ランジスタMN15に流れる各ドレイン電流に基づいた
一定の電流を供給するカレントミラー回路によって駆動
されるため、安定した電流または電位を、出力回路14
のMOSトランジスタMP11およびMN11に与える
ことができる。さらに、電流補正回路13は、このカレ
ントミラー回路の構成により、位相補償コンデンサC2
を駆動する電流を、レベルシフト回路12が位相補償コ
ンデンサC1を駆動する電流と等しくなるように補正し
ているので、より確実に位相補償コンデンサC1とC2
との時定数を一致させることができる。
【0109】
【発明の効果】以上、説明したとおり、請求項1の発明
によれば、この請求項1の発明によれば、電流制御手段
が前記差動増幅手段により出力された第1の出力信号の
電流を制御し、電流補正手段が前記差動増幅手段により
出力された第2の出力信号の電流を前記電流制御手段に
より制御される前記第1の出力信号の電流と等しくなる
ように補正するので、出力におけるオーバーシュート/
アンダーシュートの発生を回避することが可能な演算増
幅器が得られるという効果を奏する。
【0110】また、請求項2の発明によれば、出力回路
の演算増幅器の出力電圧レベルを決定する第1のMOS
トランジスタを制御するレベルシフト回路と、第1のM
OSトランジスタに対して相補的に動作する第2のMO
Sトランジスタを制御する電流補正回路と、を備え、な
おかつ電流補正回路は、第2のMOSトランジスタに接
続された第2の位相補償コンデンサにおける充放電電流
が、第1のMOSトランジスタに接続された第1の位相
補償コンデンサにおける充放電電流と等しくなるよう
に、第2の位相補償コンデンサを駆動する電流を補正す
るので、出力回路の第1および第2の位相補償コンデン
サの充放電時において互いの充放電時間に差異が現れ
ず、時定数が互いに等しくなるため、急速な立ち上がり
/立ち下がりを示すステップ信号が入力信号として入力
された場合の過渡状態においても、第1または第2のM
OSトランジスタの一方のみがオフセット状態となるこ
とがなくなり、この第1または第2のMOSトランジス
タの一方のみのオフセット状態に起因して出力に生じる
オーバーシュート/アンダーシュートの発生を回避する
ことが可能な演算増幅器が得られるという効果を奏す
る。
【0111】また、請求項3の発明によれば、差動増幅
回路において、第3のMOSトランジスタおよび第4の
MOSトランジスタからなる差動トランジスタ対に接続
される能動負荷として、第3のMOSトランジスタ、第
4のMOSトランジスタにそれぞれ個別に直列に、第5
のMOSトランジスタ、第6のMOSトランジスタが接
続されているので、これら第6または第6のMOSトラ
ンジスタとカレントミラー回路を構成する外部のMOS
トランジスタに対して、差動トランジスタ対に入力され
る入力信号に応じた定電流を与えることができ、レベル
シフト回路や電流補正回路の外部回路に対して、この定
電流による安定した駆動を実現させることができ、演算
増幅器の出力に発生するオーバーシュート/アンダーシ
ュートを確実に回避することが可能な演算増幅器が得ら
れるという効果を奏する。
【0112】また、請求項4の発明によれば、レベルシ
フト回路が、カレントミラー回路と、このカレントミラ
ー回路を構成する第7のMOSトランジスタおよび第8
のMOSトランジスタのそれぞれに直列に接続された第
9のMOSトランジスタと第10のMOSトランジスタ
を備え、なおかつ、第9のMOSトランジスタは、差動
増幅回路の能動負荷である第5のMOSトランジスタと
カレントミラー回路を構成し、また、第10のMOSト
ランジスタは、同じく差動増幅回路の能動負荷である第
6のMOSトランジスタとカレントミラー回路を構成す
るので、差動増幅回路の差動トランジスタ対を構成する
第5のMOSトランジスタと第6のMOSトランジスタ
にそれぞれ流れるドレイン電流に応じて、第8のMOS
トランジスタと第10のMOSトランジスタの接続点に
おける電圧レベルを制御することができる。すなわち、
第5のMOSトランジスタと第6のMOSトランジスタ
に流れる各ドレイン電流により、第8のMOSトランジ
スタと第10のMOSトランジスタの接続点に接続され
た第1のMOSトランジスタを駆動するだけでなく、第
1の位相補償コンデンサにおける充放電電流を一定にす
ることが可能な演算増幅器が得られるという効果を奏す
る。
【0113】また、請求項5の発明によれば、電流補正
回路が、3つのカレントミラー回路と、これらカレント
ミラー回路を構成するMOSトランジスタのうち、第1
1のMOSトランジスタと直列に接続された第15のM
OSトランジスタと、第13のMOSトランジスタと直
列に接続された第16のMOSトランジスタとを備え、
なおかつ、第15のMOSトランジスタは、差動増幅回
路の能動負荷である第5のMOSトランジスタとカレン
トミラー回路を構成し、また、第16のMOSトランジ
スタは、同じく差動増幅回路の能動負荷である第6のM
OSトランジスタとカレントミラー回路を構成するの
で、第5のMOSトランジスタと第6のMOSトランジ
スタに流れる各ドレイン電流によって、第12のMOS
トランジスタと第18のMOSトランジスタの接続点に
接続された第2のMOSトランジスタを駆動するだけで
なく、第2の位相補償コンデンサにおける充放電電流を
一定にすることができ、特に、この一定の充放電電流
は、カレントミラー回路を利用することで、第5のMO
Sトランジスタと第6のMOSトランジスタに流れる各
ドレイン電流によって同様に定まる第1の位相補償コン
デンサにおける充放電電流と等しくなり、出力における
オーバーシュート/アンダーシュートの発生の回避をよ
り確実におこなうことが可能な演算増幅器が得られると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる演算増幅器の回路構成を
示す説明図である。
【図2】本実施の形態にかかる演算増幅器の詳細な回路
構成を示す説明図である。
【図3】従来の演算増幅器の回路構成を示す説明図であ
る。
【図4】従来の演算増幅器の詳細な回路構成を示す説明
図である。
【図5】従来の演算増幅器においてオーバーシュートの
発生を説明するための詳細な回路構成を示す説明図であ
る。
【図6】従来の演算増幅器においてオーバーシュートが
発生する際の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 差動アンプ 12 レベルシフト回路 13 電流補正回路 14 出力回路 15 差動増幅回路 16 バイアス回路 19 信号源 10,20 演算増幅器 21 定電流源 MP11〜MP21 Pチャネル型のMOSトランジス
タ MN11〜MN21 Nチャネル型のMOSトランジス
タ C1,C2 位相補償コンデンサ Co 負荷容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 秀信 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 中川 慎一 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA01 AA17 AA47 CA23 CA41 FA05 GN01 HA10 HA17 HA29 KA00 KA02 KA05 KA09 KA12 KA18 MA13 MA21 MN01 TA06 5J091 AA01 AA17 AA47 CA23 CA41 FA05 HA10 HA17 HA29 KA00 KA02 KA05 KA09 KA12 KA18 MA13 MA21 TA06 UW09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の入力信号に対して差動
    増幅をおこない、第1および第2の出力信号を出力する
    差動増幅手段と、前記差動増幅手段により出力された第
    1および第2の出力信号を増幅して出力する出力手段
    と、を備えた演算増幅器において、 前記差動増幅手段により出力された第1の出力信号の電
    流を制御する電流制御手段と、 前記差動増幅手段により出力された第2の出力信号の電
    流を、前記電流制御手段により制御される前記第1の出
    力信号の電流と等しくなるように補正する電流補正手段
    と、 を備えたことを特徴とする演算増幅器。
  2. 【請求項2】 第1および第2の入力信号に対して差動
    増幅をおこない、第1および第2の出力信号を出力する
    差動増幅回路と、 相補回路を構成する第1および第2のMOSトランジス
    タと、前記第1のMOSトランジスタにおいて位相補償
    をおこなう第1の位相補償コンデンサと、前記第2のM
    OSトランジスタにおいて位相補償をおこなう第2の位
    相補償コンデンサとからなり、前記差動増幅回路の出力
    信号を増幅して出力する出力回路と、を備えた演算増幅
    器において、 前記第1のMOSトランジスタのゲートに前記差動増幅
    回路の前記第1の出力信号に応じた電位レベルを与え、
    前記第1の位相補償コンデンサの充放電電流を制御する
    レベルシフト回路と、 前記第2のMOSトランジスタのゲートに前記差動増幅
    回路の前記第2の出力信号に応じた電位レベルを与え、
    前記第2の位相補償コンデンサの充放電電流が前記第1
    の位相補償コンデンサの充放電電流と等しくなるように
    補正する電流補正回路と、 を備えたことを特徴とする演算増幅器。
  3. 【請求項3】 前記差動増幅回路は、 差動トランジスタ対を構成する第3および第4のMOS
    トランジスタと、 前記第3のMOSトランジスタに直列に接続され、ゲー
    トとドレインとが互いに接続されて、そのゲートを出力
    端子として前記第1の出力信号を出力する第5のMOS
    トランジスタと、 前記第4のMOSトランジスタに直列に接続され、ゲー
    トとドレインとが互いに接続されて、そのゲートを出力
    端子として前記第2の出力信号を出力する第6のMOS
    トランジスタと、 を備え、 前記第3のMOSトランジスタのゲートに前記第1の入
    力信号が入力され、前記第4のMOSトランジスタのゲ
    ートに前記第2の入力信号が入力されることを特徴とす
    る請求項1に記載の演算増幅器。
  4. 【請求項4】 前記レベルシフト回路は、 カレントミラー回路を構成する第7および第8のMOS
    トランジスタと、 前記第7のMOSトランジスタに直列に接続され、前記
    第5のMOSトランジスタとともにカレントミラー回路
    を構成する第9のMOSトランジスタと、 前記第8のMOSトランジスタに直列に接続され、前記
    第6のMOSトランジスタとともにカレントミラー回路
    を構成する第10のMOSトランジスタと、 を備え、 前記第8のMOSトランジスタと前記第10のMOSト
    ランジスタの接続点を前記第1のMOSトランジスタの
    ゲートに接続したことを特徴とする請求項1または2に
    記載の演算増幅器。
  5. 【請求項5】 前記電流補正回路は、 カレントミラー回路を構成する第11および第12のM
    OSトランジスタと、 カレントミラー回路を構成する第13および第14のM
    OSトランジスタと、 前記第11のMOSトランジスタに直列に接続され、前
    記第5のMOSトランジスタとともにカレントミラー回
    路を構成する第15のMOSトランジスタと、 前記第13のMOSトランジスタに直列に接続され、前
    記第6のMOSトランジスタとともにカレントミラー回
    路を構成する第16のMOSトランジスタと、 前記第14のMOSトランジスタに直列に接続された第
    17のMOSトランジスタと、 前記第12のMOSトランジスタに直列に接続された第
    18のMOSトランジスタと、 を備え、 前記第17のMOSトランジスタと前記第18のMOS
    トランジスタとでカレントミラー回路を構成し、 前記第12のMOSトランジスタと前記第18のMOS
    トランジスタの接続点を前記第2のMOSトランジスタ
    のゲートに接続したことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一つに記載の演算増幅器。
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