JP2000150892A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Abstract
OI構造の半導体装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 SOI構造を有する半導体装置におい
て、SOI構造における絶縁体を半導体層側に張り出さ
せ、この部分の半導体層の厚さをその周辺部分の半導体
層の厚さよりも小さくする。SOI MOSFETにお
いては、ゲート電極5の直下の部分の素子間分離酸化膜
2をSi活性層3側に張り出させ、ゲート電極5の直下
の部分のSi活性層3の厚さをソース領域7およびドレ
イン領域8の部分のSi活性層3の厚さよりも小さくす
る。
Description
びその製造方法に関し、特に、SOI(Siliconon Insu
lator)構造の半導体装置に適用して好適なものであ
る。
「SOI MOSFET」という。)においては、ゲー
ト電極直下のSi活性層の厚さはしきい値電圧などの素
子特性に影響するパラメータとして薄く、また、ソース
領域およびドレイン領域の部分のSi活性層の厚さはそ
れらの寄生抵抗に影響するパラメータとして厚くするこ
とが望ましい。
局所的にSi活性層の厚さを変化させた構造として溝ゲ
ートと呼ばれるものがあり、その形成方法として、いわ
ゆるLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法を用
いた次のようなプロセスが知られている(例えば、IEEE
Electron Device Lett.,vol.15,pp.22-24)。すなわ
ち、この方法では、まず、SOI基板上にゲート電極形
成部位が開口した酸化マスクを形成した後、この酸化マ
スクを用いてSi活性層を熱酸化することによりゲート
電極形成部位に選択的に酸化膜を形成する。次に、この
酸化膜をエッチング除去する。これによって、ゲート電
極形成部位のSi活性層が除去される。このようにして
形成された溝の底部にゲート絶縁膜を介してゲート電極
が形成される。
FETの一例の構造を図13、図14および図15に示
す。ここで、図13はこのSOI MOSFETのチャ
ネル長方向に平行な断面図、図14はこのSOI MO
SFETの平面図、図15は図14のXV−XV線に沿
っての断面図である。図13は図14のXIII−XI
II線に沿っての拡大断面図である。
に、この従来のSOI MOSFETにおいては、Si
基板101上に、素子分離酸化膜102により囲まれて
Si活性層103が形成されている。ゲート電極部位に
おけるこのSi活性層103の表面には、このSi活性
層103をLOCOS法により選択的に酸化することに
より形成された酸化膜を除去することにより溝103a
が形成されている。そして、この溝103aの底部にゲ
ート絶縁膜104を介してゲート電極105が形成され
ている。このゲート電極105の側壁にはサイドウォー
ル106が形成されている。Si活性層103中には、
ゲート電極105に対して自己整合的にソース領域10
7およびドレイン領域108が形成されている。これら
のソース領域108およびドレイン領域109は、サイ
ドウォール106の下側の部分に低不純物濃度部107
a、108aを有し、いわゆるLDD(Lightly Doped
Drain)構造となっている。さらに、これらのソース領域
107およびドレイン領域108の上部には金属シリサ
イド膜109、110がそれぞれ形成されている。
3に示すように、LOCOS法により形成された酸化膜
を除去することによりSi活性層103に溝103aが
形成されていることにより、ゲート電極105の直下の
部分のみSi活性層103が薄くなっており、この意味
では所望の構造が得られている。
SOI MOSFETにおいては、LOCOS法により
形成された酸化膜をエッチングにより除去する際に、S
i活性層103や素子間分離酸化膜102の表面もオー
バーエッチングによりエッチングされる。特に、図14
において円で囲んだ部分はLOCOS法による酸化時に
酸化膜が形成されやすく、さらに、まずオーバーエッチ
ングが進む素子間分離酸化膜102の側面からもSi活
性層103がエッチングされるため、図15に示すよう
に、Si活性層103の端部の厚さが特に薄くなること
になる。
動作させた場合、図15において点線の円で示した部分
に図中矢印で示す方向から過大に電界が集中し、この部
分のしきい値電圧の低下やキンク現象などの素子特性に
とって悪影響を引き起こす可能性が高い。
の課題を解決し、特性の良好なSOI MOSFETな
どのSOI構造による半導体装置およびその製造方法を
提供することにある。
に、この発明の第1の発明は、SOI構造を有する半導
体装置において、SOI構造において、絶縁体が半導体
層側に部分的に張り出しており、かつ、絶縁体が張り出
した部分の半導体層の厚さがその周辺部分の半導体層の
厚さよりも小さいことを特徴とするものである。
体上のSi層(Silicon on Insulator)を含む、絶縁体
上の半導体層(Semiconductor on Insulator)を意味す
るものとする(以下同様)。
構造を構成する半導体層は絶縁体によって囲まれてお
り、外部と電気的に絶縁されている。また、典型的に
は、このSOI構造を構成する半導体層が互いに分離し
て複数設けられており、これらの半導体層のうちの少な
くとも一つの半導体層側に絶縁体が張り出している。
体層にMISトランジスタが設けられている。そして、
このMISトランジスタのゲート電極の直下の部分の絶
縁体が半導体層側に張り出しており、絶縁体が張り出し
た部分の半導体層の厚さがMISトランジスタのソース
領域およびドレイン領域の部分の半導体層の厚さよりも
小さい。
体が張り出した半導体層にフルディプリーション(Full
Depletion) 型MISトランジスタが設けられ、絶縁体
が張り出していない半導体層にパーシャルディプリーシ
ョン(Partial Depletion)型MISトランジスタが設け
られる。ここで、フルディプリーション型MISトラン
ジスタとは、動作時に空乏層が半導体層の下の絶縁体付
近まで到達しているMISトランジスタを意味し、急峻
なサブスレショルド特性を持つと言われている。また、
パーシャルディプリーション型MISトランジスタと
は、動作時に空乏層が半導体層の下の絶縁体付近まで到
達していないMISトランジスタを意味し、活性層であ
る半導体層の厚さのばらつきに比較的強いと言われてい
る。
張り出した部分の半導体層の厚さがMISトランジスタ
のチャネル幅方向に変化している。そして、MISトラ
ンジスタがフルディプリーション型MISトランジスタ
部とパーシャルディプリーション型MISトランジスタ
部とを有する。すなわち、半導体層の厚さがMISトラ
ンジスタのチャネル幅方向に変化していることにより、
厚さが小さい部分をフルディプリーション型MISトラ
ンジスタ部とし、厚さが大きい部分をパーシャルディプ
リーション型MISトランジスタ部とすることができ
る。
し、このSOI構造において、絶縁体が半導体層側に部
分的に張り出しており、かつ、絶縁体が張り出した部分
の半導体層の厚さがその周辺部分の半導体層の厚さより
も小さい半導体装置の製造方法において、SOI基板を
形成する工程と、SOI基板における絶縁体と半導体層
との界面の近傍の半導体層を部分的に絶縁体化する工程
とを有することを特徴とするものである。
I基板における絶縁体と半導体層との界面の近傍の半導
体層に部分的に酸素をイオン注入した後、熱処理を行う
ことにより酸素がイオン注入された部分の半導体層を酸
化して半導体層を部分的に絶縁体化する。より具体的に
は、例えば、SOI基板上にゲート電極形成部位が開口
したマスクを形成し、このマスクを用いて酸素をイオン
注入し、マスクを除去した後、半導体層上にゲート絶縁
膜を介してゲート電極を形成する。あるいは、SOI基
板上にゲート電極形成部位が開口したマスクを形成し、
このマスクを用いて酸素をイオン注入し、マスクの開口
部にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した後、マ
スクを除去する。後者の方法では、半導体層のうち絶縁
体化する部分、したがってSOI構造において絶縁体が
半導体層側に張り出した部分とゲート電極とを自己整合
的に形成することができる。
発明によれば、絶縁体が半導体層側に部分的に張り出し
ており、かつ、絶縁体が張り出した部分の半導体層の厚
さがその周辺部分の半導体層の厚さよりも小さいことに
より、例えば、この半導体層にSOI MOSFETを
形成する場合、良好なサブスレショルド特性の確保およ
び電流駆動能力の向上を図ることができる。しかも、半
導体層側への絶縁体の張り出しにより半導体層を局所的
に薄くしていることにより、LOCOS法により半導体
層に形成した酸化膜を除去することにより半導体層を局
所的に薄くする従来の技術における問題、すなわち半導
体層の端部が薄くなり、その部分で電界集中が生じるこ
とによる特性の劣化の問題を回避することができる。
OI基板における絶縁体と半導体層との界面の近傍の半
導体層を部分的に絶縁体化することにより、絶縁体が半
導体層側に部分的に張り出しており、かつ、絶縁体が張
り出した部分の半導体層の厚さがその周辺部分の半導体
層の厚さよりも小さい構造を容易に形成することができ
る。
いて図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全
図において、同一または対応する部分には同一の符号を
付す。
SOI MOSFETを示す。ここで、図1はこのSO
I MOSFETのチャネル長方向に平行な断面図、図
2はこのSOI MOSFETの平面図、図3は図2の
III−III線に沿っての断面図である。図1は図2
のI−I線に沿っての拡大断面図である。
一実施形態によるSOI MOSFETにおいては、S
i基板1上に、例えばSiO2 膜からなる素子間分離酸
化膜2により囲まれて、表面が平坦な島状のSi活性層
3が形成されている。このSi活性層3上にはゲート絶
縁膜4を介してゲート電極5が形成されている。ゲート
絶縁膜4としては例えばSiO2 膜が用いられる。ま
た、ゲート電極5は、不純物がドープされた多結晶Si
膜や、その上に高融点金属シリサイド膜が積層されたポ
リサイド膜などからなる。このゲート電極5の側壁には
例えばSiO2 のような絶縁体からなるサイドウォール
6が設けられている。Si活性層3中には、ゲート電極
5に対して自己整合的にソース領域7およびドレイン領
域8が形成されている。これらのソース領域7およびド
レイン領域8は、このSOI MOSFETがnチャネ
ルの場合にはn型であり、このSOI MOSFETが
pチャネルの場合にはp型である。これらのソース領域
7およびドレイン領域8は、サイドウォール6の下側の
部分に低不純物濃度部7a、8aを有し、LDD構造と
なっている。さらに、これらのソース領域7およびドレ
イン領域8の上部には例えばTiシリサイド膜やCoシ
リサイド膜などの金属シリサイド膜9、10がそれぞれ
形成されている。
の直下の部分における素子間分離酸化膜2にSi活性層
3側に張り出した張り出し部2aが形成されており、こ
れによってゲート電極5の直下の部分のSi活性層3の
厚さがその他の部分のSi活性層3の厚さよりも小さく
なっている。この場合、ゲート電極5の直下の部分のS
i活性層3の厚さはしきい値電圧などの素子特性を考慮
して、動作時の空乏層幅などのパラメータに対して、十
分な薄さになるように設計されている。また、ソース領
域7およびドレイン領域8の直下の部分のSi活性層3
の厚さは、これらのソース領域7およびドレイン領域8
の寄生抵抗が小さくなるように十分な厚さに設定されて
いる。
OI MOSFETを覆うように層間絶縁膜が形成さ
れ、この層間絶縁膜に所定のコンタクトホールが形成さ
れ、さらに上層の配線が形成される。
形態によるSOI MOSFETの製造方法の第1の例
について説明する。
すように、通常のSOI基板製造プロセスを用いて、S
i基板1上に素子間分離酸化膜2により囲まれたSi活
性層3を形成する。このSOI基板製造プロセスとして
は様々なものが知られているが、その一例を挙げると、
いわゆるSIMOX(Separation by Implanted Oxyge
n)法と呼ばれるものである。この方法では、Si基板
1中に酸素をイオン注入し、この酸素注入層に酸化によ
って層状の酸化膜を形成することによって得られるSO
I基板、すなわちSIMOX基板上に、LOCOS法に
より横方向の素子分離酸化膜を形成することにより、S
i基板1上に素子間分離酸化膜2により囲まれたSi活
性層3を形成する。
部位が開口した例えばフォトレジストからなるマスク1
1をリソグラフィーにより形成した後、このマスク11
を用いてSi活性層3中に酸素をイオン注入する。この
イオン注入においては、加速エネルギーは注入された酸
素がSi活性層3と素子分離酸化膜2との界面付近に到
達するように設定し、ドーズ量は最終的に形成される素
子分離酸化膜2の張り出し部2aの部分のSi活性層3
の厚さが適切な値になるように設定される。この酸素の
イオン注入により、Si活性層3の底部に酸素注入層1
2が形成される(図4において、注入された酸素を+で
示す)。なお、この酸素のイオン注入によるSi活性層
3の表面の荒れを防止する目的で、この酸素のイオン注
入を行う前に、あらかじめSi活性層3の表面に酸化膜
を形成しておき、この酸化膜を介して酸素のイオン注入
を行うようにしてもよい。
ク11を除去した後、熱処理を行うことにより、Si活
性層3中に形成された酸素注入層12を酸化する。この
熱処理の温度は、SIMOX基板作製時と同様に例えば
1300℃程度である。これによって、図5に示すよう
に、ゲート電極形成部位の直下の部分の素子間分離酸化
膜2に張り出し部2aが形成される。
表面を例えば熱酸化法により酸化してゲート絶縁膜4を
形成し、さらにこのゲート絶縁膜4上に例えばCVD法
などによりゲート電極形成用の材料からなる膜を形成し
た後、これらの膜を例えば反応性イオンエッチング(R
IE)法によりパターニングすることによりゲート電極
5を形成する。なお、酸素のイオン注入を行う前にSi
活性層3の表面に酸化膜を形成しておく場合には、ゲー
ト絶縁膜4を形成する前にこの酸化膜を除去する。
チャネル導電型と同一導電型の不純物をSi活性層3中
に低濃度にイオン注入する。次に、基板全面に例えばC
VD法によりSiO2 膜を形成した後、このSiO2 膜
をRIE法によりエッチバックすることにより、図1に
示すように、ゲート電極5の側壁にサイドウォール6を
形成する。次に、このサイドウォール6およびゲート電
極5をマスクとして、チャネル導電型と同一導電型の不
純物をSi活性層3中に高濃度にイオン注入する。この
後、必要に応じて、注入不純物の電気的活性化のための
熱処理を行う。これによって、Si活性層3中にソース
領域7およびドレイン領域8が、ゲート電極5に対して
自己整合的に形成される。
ス領域7およびドレイン領域8の上部をシリサイド化し
て金属シリサイド膜9、10をそれぞれ形成する。
ールの形成、上層配線の形成などの必要な工程を経て、
目的とするSOI MOSFETを完成させる。
形態によるSOI MOSFETの製造方法の第2の例
について説明する。
すように、第1の例と同様な方法により、Si基板1上
に素子間分離酸化膜2により囲まれたSi活性層3を形
成する。
部位が開口した例えば無機材料からなるマスク11を形
成した後、このマスク11を用いてSi活性層3中に第
1の例で述べたと同様な条件で酸素をイオン注入するこ
とにより、Si活性層3の底部に酸素注入層12を形成
する。このマスク11の材料としては、具体的には、酸
化膜、例えば窒素シリケートガラス(NSG)膜が用い
られる。なお、第1の例の場合と同様に、この酸素のイ
オン注入を行う前に、あらかじめマスク11の開口部に
おけるSi活性層3の表面に酸化膜を形成しておき、こ
の酸化膜を介して酸素のイオン注入を行うようにしても
よい。
入層12を酸化する。この熱処理の温度は第1の例と同
様に例えば1300℃程度である。これによって、図8
に示すように、ゲート電極形成部位の直下の部分の素子
間分離酸化膜2に張り出し部2aが形成される。
性層3の表面を例えば熱酸化法により酸化してゲート絶
縁膜4を形成する。なお、このゲート絶縁膜4を形成す
るための熱処理により、酸素注入層12を酸化して素子
間分離酸化膜2の張り出し部2aを形成するための熱処
理を兼用してもよい。
にゲート電極形成用の膜を形成した後、この膜をマスク
11が露出するまでRIE法によりエッチバックした
り、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により
研磨したりすることによって、マスク11の開口部以外
の部分を除去する。これによって、図9に示すように、
マスク11の開口部にゲート電極5が形成される。この
場合、このゲート電極5はマスク11の開口部に対して
自己整合的に形成され、また、素子間分離酸化膜2の張
り出し部2aもマスク11の開口部に対して自己整合的
に形成されることから、このゲート電極5は、素子間分
離酸化膜2の張り出し部2aに対して自己整合的に形成
される。
ッチング除去した後、第1の例と同様にしてサイドウォ
ール6の形成以降の工程を進めて、図1に示すSOI
MOSFETを完成させる。
方法によれば、ゲート電極5の直下の部分の素子間分離
酸化膜2に張り出し部2aを容易に形成することがで
き、それによってゲート電極5の直下の部分のSi活性
層3の厚さを局所的に薄くすることができる。また、特
に、第2の例によれば、ゲート電極5を素子間分離酸化
膜2の張り出し部2aに対して自己整合的に形成するこ
とができるので、FET特性の制御性の向上を図ること
ができるとともに、素子の微細化を図る上で有利であ
る。
次のような種々の利点を得ることができる。すなわち、
ゲート電極5の直下の部分の素子間分離酸化膜2がSi
活性層3側に張り出していることにより、ゲート電極5
の直下の部分のSi活性層3の厚さを局所的に十分に薄
くすることができ、サブスレショルド特性などのFET
特性の制御性の向上を図ることができる。また、ソース
領域7およびドレイン領域8の部分のSi活性層3の厚
さを局所的に十分に厚くすることができるため、ソース
領域7およびドレイン領域8の寄生抵抗を十分に小さく
することができ、電流駆動能力などのFET特性の向上
を図ることができる。すなわち、Si活性層3の厚さを
一様に設計する場合にはトレードオフの関係にある両者
の改善を、Si活性層3の局所的な膜厚制御技術により
同時に達成することができる。
分離酸化膜2に張り出し部2aを設けることによって、
ゲート電極5の直下の部分のSi活性層3の厚さを小さ
くしていることにより、すでに述べた従来のSOI M
OSFETにおけるように、Si活性層にLOCOS法
により形成された酸化膜をエッチングすることによりゲ
ート電極の直下の部分のSi活性層の厚さを小さくする
場合に生じる問題、すなわちそのエッチング時にSi活
性層の端部が薄くなってその部分で電界集中が生じ、特
性の悪化を招く問題を回避することができる。
おいて、その一部のSOI MOSFETに、ゲート電
極5の直下の部分のSi活性層3の厚さを小さくしたこ
の一実施形態によるSOI MOSFETを用い、他の
SOI MOSFETにSi活性層3の厚さが一様なS
OI MOSFETを用いることにより、素子ごとにゲ
ート電極5の直下の部分のSi活性層3の厚さを制御す
ることができる。そして、例えば、この一実施形態によ
るSOI MOSFETをフルディプリーション型のS
OI MOSFETとして用い、Si活性層3の厚さが
一様なSOIMOSFETをパーシャルディプリーショ
ン型のSOI MOSFETとして用いることができる
ことにより、これらのフルディプリーション型のSOI
MOSFETおよびパーシャルディプリーション型の
SOI MOSFETの特徴を活かした回路を構成する
ことができ、LSIの設計の幅が広がる。
ド特性に優れたフルディプリーション型のSOI MO
SFETを基本とし、高負荷を駆動する一部のSOI
MOSFETをDTMOS(Dynamic Threshold MOS
FET)とすることにより、高速化および低消費電力化
を図ることができるLSI設計が可能となる。ここで、
DTMOSとは、パーシャルディプリーション型のSO
I MOSFETのボディ端子とゲート端子とを短絡結
線したものである。図10にDTMOSの等価回路を示
す。また、図11および図12にDTMOSの構造の一
例を示す。ここで、図11は平面図、図12は図11の
XII−XII線に沿っての断面図である。図11およ
び図12において、符号13はSi活性層3にコンタク
トした配線を示し、ゲート電極5と電気的に接続されて
いる。
MOSFETにおいて、素子間分離酸化膜2の張り出
し部2aの高さをチャネル幅方向に変化させて、ゲート
電極5の直下の部分のSi活性層3の厚さをチャネル幅
方向に変化させることにより、一つのSOI MOSF
ET内に部分的にフルディプリーション型のSOIMO
SFETおよびパーシャルディプリーション型のSOI
MOSFETを作り込むことができる。
的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種
の変形が可能である。
構造、材料、プロセスなどはあくまでも例にすぎず、必
要に応じて、これらと異なる構造、材料、プロセスなど
を用いてもよい。
は、LDD構造を有するSOI MOSFETにこの発
明を適用した場合について説明したが、この発明は、L
DD構造を有しないSOI MOSFETに適用するこ
とができることは言うまでもない。この場合、サイドウ
ォール6も、他の目的で使用する必要がない限り、形成
する必要がない。
活性層3にSOI MOSFETを形成する場合につい
て説明したが、場合によっては、Si活性層3にSOI
MESFETを形成してもよい。さらには、Si活性
層3の代わりにGaAsなどの化合物半導体からなる活
性層を用い、この活性層にSOI GaAsMESFE
Tなどを形成してもよい。
体装置によれば、絶縁体が半導体層側に部分的に張り出
しており、かつ、絶縁体が張り出した部分の半導体層の
厚さがその周辺部分の半導体層の厚さよりも小さいこと
により、例えば、この半導体層にSOI MOSFET
を形成する場合、良好なサブスレショルド特性の確保お
よび電流駆動能力の向上を図ることができるとともに、
半導体層の端部が薄くなることに起因する電界集中によ
る特性劣化の問題を解消することができる。
法によれば、SOI基板における絶縁体と半導体層との
界面の近傍の半導体層を部分的に絶縁体化することによ
り、絶縁体が半導体層側に部分的に張り出しており、か
つ、絶縁体が張り出した部分の半導体層の厚さがその周
辺部分の半導体層の厚さよりも小さい構造を容易に形成
することができ、これによって上記の半導体装置を容易
に製造することができる。
ETを示す断面図である。
ETを示す平面図である。
る。
ETの製造方法の第1の例を説明するための断面図であ
る。
ETの製造方法の第1の例を説明するための断面図であ
る。
ETの製造方法の第1の例を説明するための断面図であ
る。
ETの製造方法の第2の例を説明するための断面図であ
る。
ETの製造方法の第2の例を説明するための断面図であ
る。
ETの製造方法の第2の例を説明するための断面図であ
る。
である。
ある。
ある。
る。
・張り出し部、3・・・Si活性層、4・・・ゲート絶
縁膜、5・・・ゲート電極、7・・・ソース領域、8・
・・ドレイン領域、11・・・マスク、12・・・酸素
注入層
Claims (14)
- 【請求項1】 SOI構造を有する半導体装置におい
て、 上記SOI構造において、絶縁体が半導体層側に部分的
に張り出しており、かつ、上記絶縁体が張り出した部分
の上記半導体層の厚さがその周辺部分の上記半導体層の
厚さよりも小さいことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 上記SOI構造を構成する半導体層が互
いに分離して複数設けられており、これらの半導体層の
うちの少なくとも一つの半導体層側に上記絶縁体が張り
出していることを特徴とする請求項1記載の半導体装
置。 - 【請求項3】 上記半導体層にMISトランジスタが設
けられており、上記MISトランジスタのゲート電極の
直下の部分の上記絶縁体が上記半導体層側に張り出して
おり、上記絶縁体が張り出した部分の上記半導体層の厚
さが上記MISトランジスタのソース領域およびドレイ
ン領域の部分の上記半導体層の厚さよりも小さいことを
特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項4】 上記半導体層にMISトランジスタが設
けられており、上記MISトランジスタのゲート電極の
直下の部分の上記絶縁体が上記半導体層側に張り出して
おり、上記絶縁体が張り出した部分の上記半導体層の厚
さが上記MISトランジスタのソース領域およびドレイ
ン領域の部分の上記半導体層の厚さよりも小さいことを
特徴とする請求項2記載の半導体装置。 - 【請求項5】 上記絶縁体が張り出した上記半導体層に
フルディプリーション型MISトランジスタが設けら
れ、上記絶縁体が張り出していない上記半導体層にパー
シャルディプリーション型MISトランジスタが設けら
れていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。 - 【請求項6】 上記絶縁体が張り出した部分の上記半導
体層の厚さが上記MISトランジスタのチャネル幅方向
に変化していることを特徴とする請求項3記載の半導体
装置。 - 【請求項7】 上記MISトランジスタがフルディプリ
ーション型MISトランジスタ部とパーシャルディプリ
ーション型MISトランジスタ部とを有することを特徴
とする請求項6記載の半導体装置。 - 【請求項8】 上記半導体層はSi活性層であることを
特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項9】 上記ソース領域および上記ドレイン領域
の上部がシリサイド化されていることを特徴とする請求
項3記載の半導体装置。 - 【請求項10】 SOI構造を有し、このSOI構造に
おいて、絶縁体が半導体層側に部分的に張り出してお
り、かつ、上記絶縁体が張り出した部分の上記半導体層
の厚さがその周辺部分の上記半導体層の厚さよりも小さ
い半導体装置の製造方法において、 SOI基板を形成する工程と、 上記SOI基板における絶縁体と半導体層との界面の近
傍の上記半導体層を部分的に絶縁体化する工程とを有す
ることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 上記SOI基板における絶縁体と半導
体層との界面の近傍の上記半導体層に部分的に酸素をイ
オン注入した後、熱処理を行うことにより上記酸素がイ
オン注入された部分の上記半導体層を酸化して上記半導
体層を部分的に絶縁体化するようにしたことを特徴とす
る請求項10記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 上記SOI基板上に所定部分が開口し
たマスクを形成し、このマスクを用いて上記酸素をイオ
ン注入するようにしたことを特徴とする請求項11記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 上記SOI基板上にゲート電極形成部
位が開口したマスクを形成し、上記マスクを用いて上記
酸素をイオン注入し、上記マスクを除去した後、上記半
導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する
ようにしたことを特徴とする請求項11記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項14】 上記SOI基板上にゲート電極形成部
位が開口したマスクを形成し、上記マスクを用いて上記
酸素をイオン注入し、上記マスクの上記開口部にゲート
絶縁膜を介してゲート電極を形成した後、上記マスクを
除去するようにしたことを特徴とする請求項11記載の
半導体装置の製造方法。
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- 1998-11-12 JP JP32229898A patent/JP4348757B2/ja not_active Expired - Fee Related
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